お登勢が来たりて笛を吹く(16)

新八「どうするんですか・・・銀さん・・・」

銀時「しらね」

神楽「だから言ったアルよ!ご利用は計画的にって!!」

銀時「うっせーな、仕方ないだろ?マキバオーが落馬で失格になっちまったんだからよ」

新八「大体、競馬でお金を増やそうとする時点でダメですよ」

銀時「だから今更言った所で、どうしようも無いだろ?後の祭りだ・・・」

神楽「・・・銀ちゃん」

新八「いやいや・・・なに悲壮感漂わせてるんですか?ただギャンブルで負けただけですから」

銀時「そもそも金が無いのがいけないんだよ?銀さん、悪くないから」

神楽「・・・最低アル」

銀時「俺は悪くねーし?悪いヤツを無理やり探すとしたら・・・」

新八「・・・誰ですか?」

銀時「やっぱ、マキバオーだな」




神楽「最低というか、子供アル・・・」

新八「で、どうするんですか?今月の家賃。・・・もう半年ほど払ってませんけど・・・」

神楽「・・・」

銀時「なんとかなんだろ・・・多分」

新八「なりませんよっ!」

神楽「そうネ!絶対に出てけって言われるよ!」

銀時「しゃーねーな・・・最後の手段か・・・」

新八「なにか策でもあるんですか?」

銀時「ああ・・・古来より、借金苦の人間に残された策がな・・・」

神楽「さすがは銀ちゃん!」

新八「・・・嫌な予感しかしないんですけど・・・」

銀時「仕方ない・・・新八ちょっと沖の方で稼いでこい」

銀時「しゃーねーな・・・最後の手段か・・・」

新八「なにか策でもあるんですか?」

銀時「ああ・・・古来より、借金苦の人間に残された策がな・・・」

神楽「さすがは銀ちゃん!」

新八「・・・嫌な予感しかしないんですけど・・・」

銀時「仕方ない・・・新八ちょっと沖の方で稼いでこい」

新八「・・・なんか読めました・・・聞きたくないですけど聞きましょうか・・・不本意ですが」

銀時「沖の方で魚を釣る仕事だ・・・」

新八「いやですよ!なんで僕がマグロ船に乗らないとイケないんですか!?」

神楽「・・・ぱっつぁん、イケよ」

新八「神楽ちゃんまで!?・・・そんなの銀さんが行けばいいじゃないですか!!」

銀時「おいおい・・・俺にはこの万屋があるだろ?そんな無責任な事できるわけがないだろ」

新八「説得力のカケラもないですよ!」

神楽「・・・さっさとイケよメガネ」

新八「だからなんで僕が行くのが前提で話が進んでるんだよ!!」

銀時「・・・そんなに嫌か?ぱっつぁん」

新八「そりゃ嫌ですよ・・・それにお金を使い込んだのは銀さんじゃないですか」

銀時「しゃあねーか・・・」

銀時「それじゃ・・・・・・神楽ちゃん?」

神楽「え?・・・無理無理!」

銀時「ばか、ちげーよ?かりにも神楽は女の子だし?そんな危険なことさせねーさ」

新八「なんだよ!!その扱いのちがいは!!」

銀時「じゃあなにか?新八、お前は女の子に遠洋漁業にイケっていうのか?」

新八「そ、それはそうですけど・・・」

神楽「銀ちゃん・・・わたし、銀ちゃんの事を誤解してたネ!!」///

銀時「アレだよ?銀さんはいつも、てめぇー等の事を大事にかんがえてんだよ?」

新八(・・・あれ?・・・銀さんのこのカオは・・・だめだ嫌な予感しか・・・)

銀時「でだ、神楽には別の働き口が・・・」

神楽「どこアルか?メイド喫茶とかアルか?」

銀時「・・・まあ、近いっちゃー近いかな・・・」

新八「どこなんですか?銀さん」









銀時「月詠のとこだ」

神楽「・・・誤解じゃなかったアル」

新八「・・・やっぱり」

銀時「おいおい・・・なにか勘違いしてねーか?」

神楽「勘違いもクソも無いアル!!」

銀時「いや・・だから別に神楽に客をとれって言ってるわけじゃないんだぜ?」

新八・神楽「え?」

銀時「ただの茶屋だよ・・・それに神楽になんか客がつくわけないだろ?」

神楽「・・・なにか腹が立つアル」

銀時「ま、とりあえずは月詠のトコにいってこい。後でコッチから連絡いれとくからよ」

神楽「分ったアル・・・働くのはいいけど、お前たちサボってたらぶっ殺す」

銀時「おう、心配すんな」

新八「僕もマグロ船は嫌ですけど、なにかお金になる仕事を探してきます」

銀時「じゃあ決まりだな?気合入れていけよ」

神楽「じゃあ、行ってくるアル!銀ちゃんツッキーに連絡しておいてよ?」

銀時「わかってるって」

神楽「じゃ!」

新八「気をつけて神楽ちゃん」

神楽「うっせーよメガネ」

ガララ

新八「・・・・・・・」

銀時「きにするな」

新八「銀さん・・・僕、神楽ちゃんになにか嫌われる様な事しました?」

銀時「・・・」

新八「嫌われるとしたら、どちらかといえば、銀さんじゃないですか?」

銀時「女心は俺にはわかんねーよ」

新八「あれ?そういう話でした?」

銀時「まあ考えても分んねーもんは考えてもしょうがないだろ」

新八「ま、いいですけど・・・どうせ僕はメガネだし」

銀時「そんなことよりもだ・・・・」

新八(そんなこと・・・ですか、銀さんの中での僕の名前は・・・)

銀時「早くなんとかしなくちゃな・・・カネを」

新八「ええまあ・・・でも、最終最悪の場合には銀さんには又涙をのんでもらうしかありませんけど・・・」

銀時「っざけんな!!俺は絶対に嫌だからな!?銀さん死んじゃうよ?もうアレは既にトラウマなんだけどっ!?」

銀時「よーしわかった!お前がヤレ!お前こそがヤレばいいだろ!?」

新八「なに言ってんですか!?そんなの僕には無理ですよ!!」

銀時「うっせ、もう決定したからね?銀さん決定しちゃったからね?もう無理だから?あなたの為だから!!?」

ドンドンドン

お登勢「銀時ー!?居るんだろ?開けなっ!!」



銀時・新八「……きちゃいましたよ!?」コソ 

銀時「・・・・・・よし、ここはまかせた新八!」

新八「ちょ、ちょっと銀さんずるいですよ!」

銀時「なに言ってやがる?ここは俺の信頼に応えて見せやがれ!」

新八「なに自分に都合の良いほうに話を持っていこうとしているんですか!!」

銀時「ちっ」


ドンドンドン

お登勢「いいから、とっとと開けなっ!!」

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