モモ「浮気調査始めましたっす」 (92)


モモ「なんか冷やし中華始めましたみたいになっちゃったっすけど」

モモ「夏だから仕方ないっすね」

モモ「なんで私が浮気調査を始めたのかについてですけど」

モモ「実はそんな大層な理由があるわけではなくただ単に自分の特性にあってるからってだけっす」

モモ「あ!あとこの物語は百合5000%なんで無理な人はVモンキーの如く折り返してくださいっす」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406686922


モモ「まずは依頼人がいなきゃ仕事にならないっすからね」

モモ「なので募集かけときました」

モモ「電話がくれば仕事スタートっすよ」



prrrrrr



モモ「お!早速来たっすね!」

モモ「はい加治木桃子浮気調査事務所です」

???「あのぉチラシ見て電話させてもろたんですけど…」

モモ(関西弁っすね)

???「これ女の人同士のカップルの浮気調査のみ請け負いますって書いてあるんやけどほんまですか?」

モモ「はいっす!うちは百合専門の浮気調査をしておりますんで」

???「よかったぁ…ずっと困ってたんです」

???「女の子同士のやと普通のとこでは言い辛うて…」

モモ「そんな方々のための調査事務所なんで!」

???「ほな早速依頼内容ゆーてもええ?」

モモ「はい!お願いするっす」

???「実はなうち1年付きおーとる子がおんねんけど」

???「最近うちに対する態度が冷たいねん」

???「その子すごい膝枕が好きでな?いつもうちに膝枕要求してくんねん」

???「ほんまそれがごっつかわええねん」

???「んでもなそれも最近はあんま要求せーへんねん」

???「これは別の女の影が見えとるでーってフナk…後輩に言われてもーてな」

???「うちはこないなことしとーないんやけど…最近はそれが気になって眠れんよーになってもーて…」

モモ「なるほどなるほどっす」

モモ「あ!大事なこと聞いてなかったっす!あなたお名前は?」

???「うちは」

竜華「清水谷竜華いいます」


モモ(清水谷竜華って千里山の元大将じゃないっすか)

モモ(いきなりすごい人がきたっすね)

竜華「あのー?」

モモ「あー!申し訳ないっす!」

モモ「わかりましたでは早速そちらに向かいますので…たぶん大阪までは電車で…」

竜華「ちょっ!なんでうちが大阪やて知ってるん!?!?」

モモ「あ」

竜華「な、何者やあんた!」

モモ(やっちまったっす…でも自分の名前だしたらバレるくらい有名人って自覚ないんすかね…)

モモ「実は私も麻雀やっていまして」

モモ「千里山の元大将清水谷竜華さんは有名人なんで知ってたっす」

竜華「あ!そうなん?なんやすごい偶然やなぁ」

竜華「しかしそない有名かな?」

モモ「関西平均獲得素点1位の猛者が何を言ってるんすか…」

竜華「そんな誉めんといてー照れるわ」////

モモ「とにかくそちらに向かいますんで」

竜華「ほな場所は千里山駅でええかな?」

モモ「はいっす!」



千里山駅

モモ「着いたっすよー」ノビー

モモ「ええっと清水谷さんは…と」

竜華「.......」キョロキョロ

モモ「すごいわかりやすいっす」

竜華(あれぇ?時間的に今の電車乗っとるはずなんやけどなぁ)

モモ(まぁ普通に私を見つけるのはむずかしいっすからね)

トントン

竜華「!?」クルッ

竜華「あれ?誰もおらへん…たしかに肩叩かれたはずなんやけど…」

モモ「目の前にいるっすよ!」スゥゥ

竜華「うわああああああああああ!!!!」

竜華「おっ…おばけっ!?」

モモ「さすがにおばけはひどいっすよー」

竜華「あっ…あれ?電話と同じ声…」

竜華「ってことはあんたが加治木桃子浮気調査事務所の…」

モモ「はい!東横桃子と申すっす!」

竜華「あれ?加治木じゃ…」

モモ「細けぇことはいいんすよ」

竜華「えらいかわええ子がきたなぁ」

竜華「なんで気づけへんかったんやろ」

モモ「それが私の体質っすよ」

竜華「体質?」

モモ「存在感が薄いせいで感知されづらいんすよ」

竜華「なるほどなぁ…たしかに声かけられるまで駅におんのうちだけやと思ってぐらいやからなぁ」

モモ「とにかく無事会えたことですしどこか座って話せるところにでも行くっす」

竜華「せやな!それやったら近くにアイスティーがうまい喫茶店あんねん」

モモ「アイスティー大好物っす」

竜華「レズやな」ニヤリ

モモ「フッ」ドヤ

竜華「ほないこか」


カフェ meg-eso(メッグ エソー)

モモ「なんか不思議な名前の喫茶店っすね」 

竜華「別に普通やない?」

モモ「むー」

竜華「とにかくアイスティー頼もか」

竜華「店員さーん」

ちゃちゃのん「なんじゃー」

竜華「なにしてんねん」

ちゃちゃのん「洋榎がなかわいい顔で竜華「もうええわその流れ」

竜華「アイスティー2つお願いするわ」

ちゃちゃのん「ちゃんとアイスティー頼んでくれてよかったんじゃあ」ウルウル

モモ「なんのことっすか?」

竜華「うちにもわからんわ」

モモ「まぁとりあえず本題に入るっすよ」

竜華「ええでー」


モモ「まずは調査される人、つまり竜華さんの恋人についてっすけど」

竜華「簡単なプロフィールでええか?」

モモ「大丈夫っすよ」

竜華「じゃあ」

竜華「まず名前は園城寺怜」

モモ「千里山の先鋒じゃないっすか!」バン

竜華「ぅえっ!」ビクッ

竜華「せ、せやで」

モモ「2人できてたんすね…」

竜華「続けてもええ?」

モモ「あ、はいどうぞっす…すみません」

竜華「ええてええて」

竜華「んで誕生日が5月10日」

竜華「身長が154cmで」

竜華「体重はモモ「それは大丈夫っす」

竜華「なんでや?」

モモ「女の子の体重は相手が女の子でも教えちゃならんっすよ」

竜華「でも怜軽いでー」

モモ「うらやましいっす」

竜華「ほんで性格のほうやけど」

竜華「まず基本的に頑張りやさんやで」

竜華「たまーに弱気になる時があんねんけどそれでも根性はあるで」

モモ「あの準決勝みたっすからね…なんとなくわかるっすよ」

竜華「あん時は倒れるまで無茶させてもーてな…」

モモ「それでもがんばったのはみなさんのためだと思うっすよ」

竜華「…せやなぁ」

竜華「ちゅーわけで2つ目は仲間想いっちゅーとこや」

モモ「なるほど」

竜華「あとは少しひねくれてるっちゅーか天の邪鬼なとこあんなぁ」

モモ「そうなんすか?」

竜華「せやでー」

竜華「うちが夜景眺めとってな町の灯りに情緒感じとる時に怜は全部信号機の灯りかもしれへんなんて水差すんやでー」モー

モモ「それはまた…」

竜華「あとデートはあんま外出たがらんなぁ」

モモ「じゃあどーゆーデートしてるっすか?」

竜華「お、お家で…その」/////カァッ 

モモ「おーけぃ」


モモ「ちなみに受けと攻めは?」

竜華「それは言わなアカン?」////

モモ「はいっす!」

竜華「う、うちが受けで怜が攻めやで」

モモ「ほうほう…なるほど」

モモ「では夜の営みではなく普段はどっちが甘えたりとかは?」

竜華「怜が甘えることのが多いなぁ…」

モモ「それで最近甘えてこないから冷たいとかっすか?」

竜華「そう!そうなんよ!よーわかっとるなぁ桃子ちゃんは」

モモ「なんとなくっすよ…あとなんか桃子って呼び方むずがゆいのでモモでいいっすよー」

竜華「そか」

竜華「じゃあモモちゃんで」


モモ「ありがとうございますっす」

モモ「とりあえずなんとなくはわかったっす!」

モモ「あとは私のステルス能力で園城寺さんを調べるっす」

竜華「お願いするで」

モモ「ただし…依頼をしたということは…それなりの覚悟ももっておいてくださいっす」

竜華「っ…」

竜華「わかっとるで…」

竜華「怜…」


ジャーネー

マタデンワスルッスー

ホナナー

モモ(さて…まずは園城寺さんを探さないとっすね)

モモ(外に出るのは苦手って言ってましたしとりあえず清水谷さんに教えてもらった園城寺さんの家にいくっすよ)

怜'sハウス

モモ(なかなか大きいお家っすね)

モモ(まぁどんなとこでも私ならバレずに入れるっすけど)

モモ(あれ?これ使えば私大金持ちじゃないっすか?)

モモ(まぁいいっす)


モモ(子供の部屋は2階なのが定番っす)

モモ(これ登ればあの網戸から入れそうっすね)

モモ(おらぁ!)2mジャンプ

シュタッ

モモ(成功っすね!)

ソォー

モモ「お邪魔しますっすー」ボソッ

モモ(ここは…ベッドが2つあるっすね)

モモ(家具や置物から察するに親の部屋っぽいっすね)

モモ(隣は…)

???「そんでなぁー今迷ってんねん」

モモ(おっと!話声が聞こえるっすね)

モモ(この声は…)

怜「せかやからな相談乗ってほしいんよ」

モモ(やっぱり園城寺さんっす)

モモ(相手は誰っすかね)

怜「今度の日曜日とかどやろ?」

怜「おおきになー」

怜「ほんま憩は頼りになるなぁ」



モモ(けい…景…敬…)

モモ(わからないっすね…誰でしょうか)

怜「ほなまたなー」ススー

怜「ふー」

怜「しかし暑っついなー」

怜「シャワー浴びてこよ」

スタスタ

モモ(ケータイ置いてったっすね)

ソローリソーローリ

モモ(やっぱ浮気といえば最初にチェックするべきはケータイっすからね)

モモ(どれどれー)

モモ(さすがに家の中っすからロックはしてないみたいっすね)

モモ(園城寺さんが相談してたみたいですし発信履歴から見るっす…)

ススー

荒川 憩

モモ(!!?!?!?)

モモ(荒川憩って!あの三箇牧の荒川憩っすか!?)

モモ(とんでもない知り合いがいるっすね)

モモ(履歴を見る限りけっこうな頻度でやりとりしてるみたいっすけど)

モモ(…もしかして浮気相手は荒川さん…?)

モモ(まぁそれはあとで考えるっす)

モモ(今は部屋を見とくっす)


モモ(部屋自体はかわいらしいピンクと水色のパステル系で彩られてるっすね)

モモ(本棚…)

モモ(これは…清水谷さんとの写真アルバム)

モモ(ずいぶん多いっすね)パララ

モモ(他には…パソコンっすかね)スッ

カチカチッ

モモ(さすがにこれにはロックかかってるっすね)

モモ(詰んだっすね)

モモ(とりあえず園城寺さんの帰りを待つっす)


10分後くらい


怜「ふー…さっぱりしたわぁ」

モモ「......」ジー

怜「スマホスマホー」ススッ

モモ「......」ジー

怜「特になんもきてへんか」

モモ「......」ジー

怜「めずらしいなぁ竜華からこないラインけーへんのは」

モモ(あちゃー清水谷さん普段と違うことしちゃうとまずいっすよ)

モモ(あとで釘さしとくっす)

モモ(それにしても1mしか離れてないのに気づかれないって私もそうとう影の薄さ極まってきたっすね)



そして土曜日




モモ「あらかた園城寺さんの私生活を観察させてもらったから清水谷さんに報告するっすよー」

モモ「もちろん集合場所はこないだの喫茶店っす」

カフェ meg-eso(メッグ エソー)

カランカラン

ちゃちゃのん「いらっしゃいま…あれ?誰もおらん…」

モモ「ここにいるっす」ユラァ

ちゃちゃのん「うおーびっくりじゃ」

モモ「そんな驚かないんすね」

ちゃちゃのん「アイドルじゃからな」ドヤ

ちゃちゃのん「あれ?席案内しようと思っとったのにもうおらん…」

竜華「.......」スマホシャシャシャー

モモ「清水谷さーん!」

竜華「うぉあ!!!」ボトッ

竜華「びっくりしたわ!いきなりにゅっと現れんのやめてーや!」

モモ「にゅって…」


竜華「ほんでどやった?」ゴクゴク

モモ「今のところ確信めいたものはみつからないっすね」チュー

モモ「おはようからお休みまで目の前で観察してたっすけど」

竜華「?」

竜華「朝から夜までって…」

竜華「モモちゃんはどうやって怜のこと観察しとるん?」

モモ「部屋で隣にずっと居るだけっすけど」

竜華「ファッ!!!!!!!!!」

竜華「え?なに?部屋入っとんの?」

モモ「この間の2人のお家デートも目の前で見てたっすけど」

竜華「」ブバッ

竜華「えっ!!」////

竜華「あれ見てたん!?」////

モモ「そりゃまぁ」

竜華「ーっ」////カァッ

モモ「園城寺さんみかけによらず激しいっすね」

竜華「ちょっせめてそん時くらいはみなくてええやろ!!」////

モモ「まぁまぁ」ジュゴゴ

モモ「で、続きっすけど」

モモ「プライバシーに関わるのであんまり深いとこまでは言えないっすけど…」

竜華「部屋入っとる時点でプライバシーどうのこうの言うのはどーなん?」

竜華「っ!」ハッ

竜華「っちゅーかモモちゃん!怜のこと襲ってへんやろなぁ!!!」クワッ

モモ「たしかに園城寺さんはかわいいっすけど私には心に決めた人がいるっすから」

竜華「むむむー」

モモ「ほんと大丈夫っすよ」

竜華「......」

竜華「…わかったわ」

竜華「こっちは依頼人やしな…」

竜華「疑ってごめん」

モモ「いいっすよーこっちも前もって言っとけばよかったっす」


モモ「じゃあ調査の報告に話戻すっすよ」

竜華「」コクリ

モモ「明日に三箇牧の荒川憩さんと2人でどっか買い物行くみたいっす」

竜華「ファッ!!!!!!!!!」ガタッ

竜華「憩と!?」

モモ「清水谷さんも荒川さんと知り合いっすか?」

竜華「知り合いもなんもうちらは怜を奪い合った仲やで!」

モモ「なんと!」ッス

竜華「ぐぬぬぬぬぬぬ!まだ諦めてへんかったんか憩ェ」

モモ「いやいや…もしかしたら普通に遊び行くだけかもっすよ?」

竜華「せやったとしても…ライバルと2人きりにさせるやなんて…」

モモ「まかせてくださいっす!園城寺さんになんかあったらすぐに知らせますんで」

竜華「ほなずっと2人についてくんか?」

モモ「当然っすよ」

竜華「なんや思ったよりマジな感じで嬉しいんやけど…モモちゃんは大丈夫なん?」

モモ「楽勝っす!」

モモ「2人の行動予測のために荒川さんの家潜入して普段の行動をみたり園城寺さんとの会話を聞いてルートを推定したり2人のことを調べに調べて先回りできるようにもしてあるっす」

竜華「お、おう」タラリ

竜華(すごいなぁこの子…)


モモ「そして結○リトでも上○当麻でもラッキースケベできないレベルに策を巡らしてるっすからまずフラグは建たないっす!」

竜華「なんやそれ…すごすぎやろ」

モモ「もしくは清水谷さんもついてくるっすか?」

竜華「いや…うちが行くとボロがでそうやから…」

モモ「むむ…たしかに」

モモ「そうそう…この間私に依頼をした日園城寺さんにするラインの回数いつもより少なかったっすよね?」

竜華「そこまでバレてんのか!?」アセッ

モモ「あれは怪しまれてたっすよ」

竜華「や、やっぱり怜は勘がええなぁ」

竜華「あと>>1がめんどいっぽいからうちらは竜華と怜でええよ」

モモ「やりぃ」

竜華「?」

モモ「なんでもないっす」ニコッ

モモ「じゃあ明日は私が1人で尾行するっす」

モモ「常に連絡の取れるようにしておいてほしいっす」

竜華「わかったで」

竜華(なんもない…やろ…怜)


日曜日

モモ「おはようございますっす」ムセン

竜華「おはようさん」ムセン

モモ「無線機用意するとか竜華さんもなかなかやるっすね」

竜華「うちも本気やからな」

モモ「あっ!ターゲットが家を出たっす」

竜華「!?」

竜華「どんな服や?」

モモ「上下繋がってる膝までのワンピースに薄いカーディガンを羽織ってるっす」

モモ「なんか帽子かぶったらモロエロゲーのヒロインっぽいっす」

竜華「それ私がプレゼントしたやつや…」

モモ「そうなんすか?」

竜華「これは勝負服にするわってゆーてた…」

竜華「怜ぃ…」ウルウル

モモ「ま、まだ服だけで判断するのは早いっすよ!」

モモ「引き続きターゲットを追うっす」

竜華「....」グスッ

モモ「歩幅…スピード…」

モモ「今日は怜さん調子良さそうっすね」

竜華「なんでそれだけでわかるん!?」

モモ「ちなみに女の子の日みたいっす」

竜華「」ガタッ

モモ「落ち着いてくださいっす」

竜華「中出しし放題!!!」

モモ「だから落ち着くっすなにを出すんすか…」

竜華「言わせんといて…恥ずかしい」////

モモ「あれーおかしいな…恥ずかしいの定義が私と違う」

モモ「ぬぉ」

竜華「どないしたん?」

モモ「集合場所先回りしたらもう憩さんいたっす」

竜華「ほ、ほぅ」

竜華「まぁまぁ当然やな…怜を待たせるなんて許されへんもん」

モモ「服がすごいっす」

竜華「教えて」

モモ「まず上が胸元開いたピンクのポロシャツに下がすげー短い水色のスカートっす」

モモ「完璧怜さんの好きな色に合わせてるっすよあれ」

モモ「しかもこれはっ」ゴクリ

竜華「なにかあるん?」

モモ「めちゃくちゃエロいっす…」

モモ「なんというかオーラがもう襲いたくなるような」

モモ「まわりの女の子たちもすごい見てるっす…まるでモデルが目の前にいるかのように」

竜華「くっ…憩は元々モテるからなぁ…」

モモ「あっナンパされ始めたっす」

竜華「なにゆーてるかわかる?」

モモ「口唇術でわかります」

竜華「忍者か!」

モモ「ありのままナンパと憩さんの実況するっす」

ナンパ女1「ねぇねぇ君かーわうぃーね」

ナンパ女2「暇ならお姉さんたちと麻雀でもして遊ばへーん?」

憩「いやいや…うちはちょっと…」

ナンパ女1「ええやんええやん!」テヲツカム

ナンパ女2「決定やな!」

憩「や、やめてください…」オドオド

怜「おまえらなにしてんねん」

怜「その子はうちの連れや」

怜「さっさと手ぇ離さんかい」

ナンパ女1「チッ…女付きかよ」

ナンパ女2「行こうぜ」

怜「憩大丈夫か?」

憩「う、うん…怜…ありがとな」////カァッ

怜「憩はただでさえかわええんやからそない格好してたらナンパに捕まるに決まっとるやん」

憩「かっかわっ…」////

怜「どなしたん?」

憩「なっなんでもないわっ!」

怜「じゃあ行こか」

モモ「って感じっす」

竜華「怜ぃぃぃぃぃ!かっこよすぎやろぉ!!!!!うちもやってもらいたい!ナンパから守ってもらいたい!こいつ私の女やゆーてもらいたいぃぃぃぃぃ!!!!」


モモ「餅つくっすよ竜華さん」

竜華「せやかてももちゃん!」

モモ「そんなせやかて工藤みたいに言われても…」

竜華「怜は天然で女の子落としてまう体質やから…」

モモ「えっ!?」

モモ「そんなん考慮しとらんっすよ!!」

竜華「あー…言うの忘れとった」

モモ「それは対策してなかったっす…」

竜華「今からでも対応できる?」

モモ「やってみるっすけど…その体質だとフラグが相手に勝手に建っちまうっすから…」

竜華「ぐぬぬ」

モモ「あ、動いたっす」

モモ「最初は…まず映画見るみたいっすね」

竜華「デートやないかぁ!!!」

モモ「しかもこれ怜さん発案っすよ」

竜華「ぐぼぁ…」トケツ

モモ「で、でも友達同士でも行くっすよ映画くらい」アセアセ

竜華「…今日憩と会うこと…うちには教えてくれんかったで?」

モモ「…」

竜華「ちなみになんの映画?」

モモ「好きって言っちゃいなyo」

竜華「誘っとるぅぅぅぅぅ!」

竜華「高度な誘い受けやん!なにそれ!?なにそのチョイス!!言わせたいんか!言わせたいんか!!YOU好きって言っちゃいなyoみたいな??ジャニさんかアホゥ!!」

モモ「落ち着くっす」

竜華「ゼーハー」

モモ「私もそれ見ながら背後で2人を監視するっす」

竜華「今更やけど…浮気?の生中継って斬新すぎるわ…」


モモ「ハラハラドキドキっすね」

竜華「悪い意味のな」

モモ「じゃ映画館凸ってくるっす」

竜華「さすがに映画館は無線切らなあかんやろからまたあとでな」

モモ「うぃっす」

映画館 塞

モモ「すごい名前っすね…」

モモ「まぁ映画だろーとなんだろーと私ならタダっす」

塞「いらっしゃいませー」

塞「お2人様ですね?」

塞「2000円になります」

塞「ごゆっくりどうぞー」

塞(この映画人気だなー)

塞(今度シロ誘おうかな…)////

ヒュウウウウ

塞(!?)

塞(モノクルが曇った!?)

キィィィ

モモ(ふふっ…余裕っすね)

モブ「ねぇねぇあの子おもち大きくない?」

モブ2「ほんとだ!てかかわいいー!なんで目の前にいたのに気づかなかったんだろ」

モモ「!!!?!?!??」

モモ「え…」

モモ(あの子たち…私の方を見てる…?)

塞「お客様…」ガシッ

塞「お金…払ってませんよね?」ニコッ

モモ(なっ!?)

モモ(なんで?)

塞「あなたも能力者ね…」ボソッ

モモ「っ!」

塞「まぁお金払ってくれるなら別に大事にはしないわ」

チャリン

マイドー

モモ(マジでなんだったんすかね…あの人)

モモ(私のステルスが通じない人がおっぱいさん以外にもいたんすね)

モモ(ってあれよく見たら宮守の副将だった人っすよね)

モモ(おっぱいさんで思い出したっす)

モモ(入場したっす)

モモ(私のステルスが無くなったのはあの人の前だけっすね)

モモ(今はもうみんな見えてないみたいっす)

モモ(さて…あの2人は…)

モモ(........)キョロキョロ

モモ(いたっす)

ススー

憩「」チラッ

モモ(!?)

モモ(えっ?こっちを見てる…?)

憩「」スッ

モモ(…いや…ただ周りを見渡しただけっすか)

憩「なぁ怜…なんや暗いと怖いなぁ」

怜「この歳でなにゆーとんのや」

怜「ほな手繋いだるさかい」ギュ

憩「あっ…」////

怜「もう怖くないやろ?」ニコッ

憩「オフェ」

憩「う、うん」////カオマッカ

怜「始まるで」

モモ(これは…アウトっすかね…)

モモ(普通にカプルに見えるっす)

モモ(でも怜さんが天然の優しさであれやってるなら…まだ…)

上映終了後

憩「うっ…うっ…」ポロポロ

憩「なんやのあの終わり方…」ポロポロ

憩「久が美穂子と死んだらあかんやん…」グスッ

憩「バッドエンドすぎるわぁ」フキフキ

怜「うちらも友情出演したんやけどな」

怜「最後まで見たんは初めてやし」

怜「結局春も美穂子も久も死んでもうたら救いないからな」

憩「うぅぅ」グスッ

怜「そない泣かんでな」アセッ

怜「ほんま憩は涙もろいなぁ」

憩「しゃーないやん!職業柄人の生きる死ぬには敏感なんや!」ポロポロ

怜「せっかくのかわいい顔が台無しやで?」ニコッ

憩「と、怜ぃ」////

モモ(あの映画なんなんすかね…福路さんや竹井さんや怜さん竜華さんセーラさん池田さん春さんまで出てたっすよ…)

モモ(しかも久さんが病んでる側ですし)

モモ(何よりタイトルが「好きって言っちゃいなyo」なんて軽いもんだから油断してたっす)

モモ(そんで怜さんはまたなんかフラグ建てるようなこと言ってるっす)


モモ「竜華さん映画終わったっすよ」ムセン

竜華「おっ」ムセン

竜華「モモちゃんお疲れさまー」

竜華「どやった?」

モモ「憩さんが暗くて怖いって言って怜さんが手を握ってあげてたっす」

バキゴリッ

モモ「........」

モモ「竜華さん?」

竜華「なんでもないよー!ちょい物が落ちただけや」

モモ(絶対落ちた音じゃなかったっすよ)

竜華「怜は優しいからや…優しすぎんねん」

竜華「そんな怜の優しさに漬け込むやなんて…許せんであのクソアマ…」

モモ「まぁまぁ…」ドウドウ

竜華「今は?」

モモ「たこ焼き2人で食べてるっす」

竜華「ぐぬ…あーんとかさせてへんやろなぁ?」

モモ「あーんはしてないっす」

竜華「ほっ…」

モモ「でも怜さんが憩さんを膝枕してあげてるっす」

竜華「」ドドドドドド

モモ「ちょ何の音っすか今の」

竜華「私もされたことないのに!!!」

竜華「うちかて怜に膝枕されたいわぁ!!」ズドドドドドドドドドドドド

モモ「だからこの音なんすか!!」

竜華「ムカつくから道路舗装の仕事してんねん」

竜華「あの地面に向かってガガガーってやるやつや」

モモ「すんげーわかりづらいっす」


竜華「うちかて土木の仕事くらいできんねん」

モモ「なぜ土木」

竜華「怜がフラグ建てるんならうちは家建てたろ思てな」ドドドドドド

モモ「ちょっうるさっ」ブツッ

ガガー

竜華「なんで切っとんねん」

モモ「その舗装の音がうるさいっす」

竜華「わかったわ」

無線越し竜華の声「すんませーん昼抜けしまーす!」

土木の先輩「おーハンサムお疲れー」

野獣先輩「このあとヤらないかー?」

無線越し竜華の声「うち女ですー!」

竜華「とにかくうちも仕事終わったからそっちの近くいくわ」

モモ「あきらかに聞こえちゃいけない人の声聞こえたっすよ」

モモ「男の人のヤらないかに女なんでーって断るっておかしくないっすか?」

竜華「あの人ホモやねん」

モモ「kwsk」

竜華「おっと電波が」ブツッ

モモ(ちっ…その人から濃厚なオスプレイ話聞きたかったっす)

モモ(しかしあの2人…してることは恋人っすよねぇ)

モモ(膝枕とか)

モモ(でもなんか違和感を感じるっすね)



モモ(あ、膝枕終わったっす)

モモ(どっか行くみたいっすね)

スススッ

シャッピングセンター Darui

モモ(マルイを意識してるのかわからないっすけどその名前でよく開業したっすねこの店)

モモ(でもこの店品揃えは抜群に良いみたいっすね)

シロ「いらっしゃ…だる」

モモ(店員だらけてるっす…)

モモ(てかあの人も宮守の人じゃなかったっすかね?)

モモ(大阪で店出すの流行ってるんすか宮守の人たちの間で)

店員「てんちょーなんか大手の社長がうちの会社共同開発したいからって会議したいらしいんですけど…」

モモ(店長だったっすー)ガビーン

シロ「どこの企業さん?」

店員「ユニ○ロ、しま○ら、1○9、ING○I、その他20社ほどです」

シロ「だるいから断ってー」ダル

モモ(えええええええええええええー)

モモ(もったいなさすぎっすよ)

モモ(店員もこれは怒るっすよ)

店員「ですよねーもっと売上上げてからこいっつーんですよねー」

モモ(おいぃぃぃぃぃぃ!消されるぞユニ○ロの社長にぃぃ!」

モモ(この会社どんだけすごいんすか)

モモ(ってそんなことより2人を追うっす)

モモ(たぶんこっちっすね)

スタスタスタスタ

モモ(いたっす)

モモ(口唇の術!)ギン

怜「ほなこれなんかどやろ?」

憩「ええんちゃう?あ!でもこれもええなぁ」

モモ(普通に買い物してるように見えるっすね)

憩「ほな着てみるわ」シャー

怜「ん、待っとるわ」

怜「ふふふふ」

怜「うちが着替えを待っとるわけないやろ!」バッ 

憩「うわぁぁぁ!怜ぃ!!なんで入ってくんねん!!」

怜「おもちチェックやー!」

憩「やーん!やめてー!!」

バキッ

モモ(バキッ?)チラッ

竜華「」ゴゴゴゴゴゴゴ

モモ(アチャー)

ススススス

モモ「竜華さんなにしてんすか」 

竜華「建築用の木を割っとっただけや」

モモ「ここでも仕事してんすか」

竜華「それにしてもイチャつきよって…」ギリリ

モモ「あんなの友達との普通のやりとりじゃないっすか」

竜華「むぅぅぅ…」

怜「ほれほれー」モミモミ

憩「あっ…」////

竜華「あれアウトやろ!!」

モモ「感じちゃダメっすね…」

憩「怜…もっと優しくしてーや…」////

怜「うち…優しくすんの苦手やねん」

憩「ら、乱暴な怜…かっこええかも…」

竜華「よし殺そう」

モモ「待つっす!どっから出したんすかそのP90」

竜華「殺すならサブマシンガンが一番殺りやすいわ」

モモ「スナイパーに美学を感じるっす」

モモ「ってか竜華さんにサブマシ持たせると完璧セーラー服と機関銃っすよ」

竜華「UZIのがええかな…」

モモ「ほら2人が移動したっすよ」

竜華「むぅ」


モモ(ん?天から声が聞こえるっす)

天の声「口唇術じゃなくて読唇術じゃね?」

モモ(…)

モモ(あぁぁぁぁぁぁぁぁ!)

モモ(うわ恥ずかしっ!恥ずかしいっす!)

モモ(なにが口唇術ギン!っすか!!バカか!!)

モモ(うわうわ…死ね!もう自分死ね!豆腐の角に頭ぶつけようとして豆腐を砕いてその先の皿に頭ぶつけて死ね!)アウアウア

竜華「どないしたん?モモちゃん」

モモ「なんでもないっす」カオフサギ


竜華「…そのまんま買い物して終わったなあ」

モモ「そうっすね」

竜華「もう夜になってもうたしなぁ」

モモ「結局今日はなんもなかったっすね」

竜華「せやなぁ」

竜華「申し訳あらへんけど引き続き調査お願いしてもええ?」

モモ「かまわないっすよ」

竜華「ありがとうな」


怜side

怜「ふぅ…憩には助けられたわぁ」

怜「あと何回かつきあってもろて竜華へのプレゼントを考えんとな」

怜「憩はほんまええやっちゃなぁ」

スタスタ

ボフッ

怜「あー疲れた…」

怜「でも竜華に頼ることなく1日デートできるようにならんとアカンし!頑張らな!」

怜「竜華にふさわしい女になるんや」

怜「それにしても…ほんま最近竜華のライン減ったなぁ…」

怜「なんでやろ…」

怜「」ハッ

怜「もしかしたら…浮気…?」ガタガタ

怜「そ、そんなん嫌やぁ…」ウルウルウルウル

怜「で、でも竜華に限って…」

怜「.......」

怜「うぅー」

怜「気になるわ…」


1時間後

怜「気になりすぎて眠れん…」

怜「少しパソコンでもいじるかなぁ」

カチカチ

カタカタ
 _____________
|彼女 浮気してるか ♀検索|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ガン!!

怜「アホか!なにしてんねんうちは!!」

怜「こないなこと調べてもロクなもんでてけーへんわ」

怜「で、でも…」

怜「失敗話なんかは役に立つかもしれへんし」

怜「見てみよ」カチカチ

彼女に浮気されたQ&A

彼女の浮気癖をなおす

彼女が浮気ばっかりするんですがyah○o知恵袋

怜「う、うぅ…」

怜「やっぱなんか見るの辛いなぁ」コロコロー

怜「ん?」

加治木桃子浮気調査事務所

怜「これはっ」カチカチッ

女性同士のカップルの浮気調査のみ行っております
詳しくはこちら
電話番号は000-072-****

怜「こっこれや!!!」バッ

ピッピッピッ

prrrrrrrr

モモ「はいこちら加治木桃子浮気調査事務所っす」

怜「あっあの!ほんとに女の子同士のカップルの浮気調査しとるんですか!?」

モモ(あれ…この声)

モモ「え、えぇ…とゆうか女の子同士しか請け負ってないっす」

怜「それはよかったわ…うち園城寺怜いいますねん!」

モモ「ゴフッ」

モモ「ゲホゲホ」

怜「どないしたんですか?」

モモ「なんでもないっすメントスコーラ吹いただけっす」

怜「なにしてんねん」

怜「ほんでうち1年付きおーとる彼女がおんねんけど…」

モモ(これはちょっと予想外な展開になってきたっすよ…)


モモ(とにかく竜華さんに依頼されてることはバレちゃいけないっす)

モモ(ここは聞くに徹するっす)

モモ「1年付き合ってるっすか」

怜「せやねん…名前は清水谷竜華言うねんけど」

怜「これがごっつかわええ子でなぁ」

怜「いつもおもろい話してくれるし病弱なうちのこと助けてくれんねん」

怜「そんで気遣いさせたら世界一やでほんま」

モモ(まさかのベタ惚気っすか)

モモ(これ怜さんが浮気してる可能性ゼロになったっすね)

モモ「とても母性溢れる方なんすね」

怜「せやねん!」

怜「そんでないつもラインは途切れたことなかったんよ」

怜「今も途切れとらんけど…最近少し回数減ってきてな」

怜「普通にやったらそないなもん気にするもんちゃうんやけど」

怜「竜華に限ってそれはあやしい前触れな気がすんねん」

怜「あんたも女の子やからわかるやろ?」

怜「たまに働く女のカンってやつや」

モモ(すごい…ここまで空振ってるカンはなかなかないっすよ」

モモ(でもそれだけ2人の関係が親密ってことなんすかね)

モモ(このままにしとくと誤解が誤解生んでほんとに取り返しのつかないことになるかもしれないっすから)

モモ(お互い浮気調査なんてしたことは完全に伏せて穏便に事を済ませるっす)

モモ「わかったっす!じゃあ明日そちらに出向くっす」

モモ「どこに行けばいいっすか?」

怜「千里山駅に来てもらえる?大阪やねんけど」

モモ(すでにいるっすよ…)

モモ「おっけいっす!では詳しいことは明日!」

怜「いろいろ済まんなぁ」

怜「ほな明日よろしくお願いするわ」

モモ「ウィッス」


とある部屋

カタカタカタカタ

???「さて…ここまでは計画通り…」カチッ

???「あとは美穂子と憧…」ッターン

???「ふふふ…みんな…もうすぐやで」


次の日

モモ(とりあえず千里山駅にきたっす)

モモ(ステルス使えば電車から出てくるみたいに見せることは簡単っすから)

モモ(私はただ改札の向こう側からいけば怪しまれないっす)

モモ(設定ではこの時間の電車に乗ってくるって予定っすからもう行くっす)

モモ(あ、怜さんいたっす)

怜「......」キョロキョロ

モモ(竜華さんと全く同じっすね)フフッ

トントン

怜「っ!」バッ

怜「あ…れ?」

モモ「こっちっす」スゥゥ

怜「うわああああ!おばけっ!!」

モモ「おばけはひどいっすよー」

怜「あれ?電話と同じ声」

怜「ってことはあんたが加治木桃子浮気調査事務所の」

モモ「はい!東横桃子と申すっす!」

怜「あれ?加治木じゃ…」

モモ「細けぇことはいいんすよ」

怜「えらいかわええ子がきたなぁ」

怜「なんで気づけへんかったんやろ」

モモ「それが私の性質っすよ」

怜「性質?」

モモ「存在感が薄いから感知されづらいんす」

モモ(あれ?これまんま竜華さんとのやりとりっすよね?)

怜「なるほどなぁ…たしかにそれは浮気調査似合っとるわ」


怜「まぁこないなとこで立ち話もアレやし座って話そか」

モモ「そうっすね」

喫茶店 meg-eso(メッグ エソー)

モモ(またここかぁぁぁぁぁぁ)

モモ(そんなに人気なんすかねここ?)

怜「ここのアイスティーめっちゃうまいねん」

モモ「アイスティーは大好物っす」

怜「レズやな」ニヤリ

モモ「ふっ」ドヤァ

ちゃちゃのん「いらっしゃいませー」

怜「なにしてんねん!」ドスッ

ちゃちゃのん「ごふぁ」

ちゃちゃのん「なぜ殴る」

怜「ノリや」

ちゃちゃのん「ノリで殴られても困るのぉ」

怜「アイスティー2つ頼むわ」

ちゃちゃのん「かしこまりじゃ」

モモ(この店員さんま前に竜華さんと私がここ来たこと言わないでくれて助かるっすね)


怜「で、まぁ大体は電話で話した通りや」

モモ「最近恋人の清水谷さんからのラインが少ないと」

怜「せや」

怜「気になってしゃーないねん…」

怜「浮気とまではいかんでももしかしたらうちに言えない悩みがあるかもしれへん」

怜「その辺調べてもらいたいねん」

モモ(悩みって怜さんのことっすけどね)

モモ「わかったっす」

モモ「でも今まで通り清水谷さんには接してくださいっす」

モモ「怪しまれるとまずいっすから」

怜「うん…なんとかやってみるわ」

モモ「とゆーかダイレクトに何でライン少なくなった?って聞かないんすか?」

怜「そんな細かいこと気にしとる小さい女って思われとーないねん」

怜「竜華にふさわしい女になろうって付きおーた時から思っとった」

怜「うちは病弱でいつも竜華に頼っとったからな…それをなんとかしたくて」

怜「竜華は優しいからデートしてても甘やかしてくれんねん」

怜「うちの体気遣ってデートも極力家やし」

怜「でもそれは竜華のしたいことをうちが制限してもーてるようなもんなんや」

怜「そんなん嫌やん」

怜「でも竜華はそれをまったく不満に思ってないみたいな態度とるし…顔にもださんでうちといてくれんねん」

怜「せやからうちはつい甘えてもーたんや」

怜「それでずるずる1年も経ってもーた」

怜「せやからうちは友達に協力してもろて外でも1日デートが余裕でできるように練習したんよ」

モモ(それで荒川さんっすか)

モモ(ここで竜華さんもあなたの調査してるから浮気なんてしてる暇がない…あなたたちは両想いっすから気にしないでくださいって言うのは簡単っす)

モモ(でもそんな第3者の介入ありきで解決しても2人のためにならないっす)

モモ(きっとしこりが残る…だからこの2人に必要なのはお互いが飾らず本音のままをぶつけ合うこと)


モモ「園城寺さん…これ言ったら怒られるかもしんないっすけど…」

モモ「実は私浮気調査のやり方なんて詳しく知らないんすよ」

怜「!?」

モモ「ただ真似事をしてるだけなんす」

モモ「同じ様な…女性同士の恋愛の悩みを抱えてる人の相談でもしてあげれればと思って始めました」

モモ「相談だけだと遠い地の人たちのとこには行きづらいっすから表面上は浮気調査なんて言ってますが」

モモ「本当はある人を捜してるだけなんすよ」

モモ「その人がいなくなったりしたら世界中を大声で練り歩くって言っちゃったっすからね」

怜「.....いなくなった」

モモ「そうっす…その人はある日を境に忽然と私の前から姿を消しました」

怜「…っ!」

モモ「あの日の前の夜まで私の隣にいて…私に笑顔を向けてきてくれました」

モモ「でも…そんな当たり前の日常がいきなり無くなったんです」

モモ「もう触れることも声を聞くこともできない…」

モモ「つらい…つらい…つらい…悲しい…どうして…」

モモ「そんな思いをしてしまったからこそ…あなた方のような近くにいるのに…いつでも会えるのにすれ違ってる方たちに当たり前の大切さを知ってもらいたかったんす」

怜「…」

怜「その人の名前は?」

モモ「加治木…ゆみ」

怜(それで加治木桃子…っちゅーことか)

怜「なんやすまんかったな」

モモ「いえ…こちらこそ依頼を受けたのにも関わらず私情ばかり話してしまい申し訳ないっす」

怜「こんな調査なんてする前に…相手に自分の想いさっさとぶつけやーってことやな」

モモ「関西の方は言い方が少し乱暴っすね…」

怜「合っとるんやろ?」

モモ「ま、まぁ…」

怜「なんや目が覚めたわ」

怜「うじうじすんのなんてうちらしくなかったわ」

モモ「どうするんすか?」

怜「竜華と結婚してくるわ」


モモ「はぁ!?!?!?」

モモ「なに考えてんすか!」

怜「ちゃうねんちゃうねん」

怜「結婚するゆーてもただ竜華の覚悟みたいだけやねん」

モモ「…覚悟」

怜「せや」

怜「浮気なんぞしてたと仮定してやで?いきなり結婚しよう言われたら少しぐらい動揺するやろ?」

モモ「…なるほど」

怜「つまりこれは竜華の浮気を遠まわしに確認する方法なんや!」

モモ「そのまま快諾されたらどーするんすか?」

怜「結婚するに決まっとるやろ」

モモ「ファッ!!!!!!!!!!」


モモ「言ってることめちゃくちゃっすよ!」

怜「ええねん!うちは決めた!竜華を嫁にする!!」

モモ(なんか変な話になってきたっすよー!)

怜「いくで!」

怜「」prrrrr

prrrrr

竜華「もしもし?怜?どないしたん?」ズドドドドドドドドドドド

怜「おー竜華!バイト中か?」

竜華「せやでー」ズドドドドドドドドドド

怜「大事な話あるから今から会えるー?」

竜華「すぐ行く」

オーイハンサムゥー

スンマセーンヌケマスー

怜「これでよしと」

モモ「もうがんばってとしか言えないっす」

怜「ほんまありがとーな」

怜「モモちゃんのおかげで吹っ切れたわ」

怜「ほななー」

モモ「あ、はいっすー」

タッタッタッタッタッタ

モモ「さて…ここまでしたはいいっすけど…」

モモ「ストーリーねじ曲げてもこれくらいが限度っすかね」

モモ「どうすればいいんすか…ゆみ先輩…」


竜華「怜ー!」ノシ

怜「竜華ー!」ノシ

竜華「ハァハァッ」

竜華「で、大事な話ってなに?」

怜「竜華!うちは竜華のことが好きや!大好きや!」

竜華「ふぇっ」////

竜華「ど、どないしたん?怜」////

怜「うちのこといつも気にかけてくれてだれよりもうちを選んでくれてわがままもきいてくれて」ギュ

竜華「ふっふぇぇぇ」///

怜「そんな竜華が好きや」ギュゥゥ

怜「結婚しようや竜華」

竜華「・・・・・・。」

竜華「え?」

竜華「まじで言ってんの?」

怜「マジやで!おおマジやで!」

竜華「…」

竜華「......」ブワッ

竜華「怜ぃぃぃぃぃぃ!!!」ダキッ

竜華「嬉しい!嬉しいで!怜!!」ギュウウウウウウウウ

怜「ちょっ竜華」/////

怜「苦しいわ」/////

竜華(やっと…やっとこの結末にたどり着けたっ…)

竜華「さっそく指輪買いにいかんとな!」

竜華「キマシタワー建設しといてよかったわ!!」

怜「りゅ…竜華?」

竜華「式場は決まっとる!さぁいくで!!」

怜「…」クスッ

怜「ちゃんと幸せにしてーなー」




カン



???「最後に少し違和感はあったが…このルートも無事ハッピーエンドで終わったみたいやな」

???「途中の桃子の動きは気になるが…」

???「まぁ問題はないだろう」

???(しかし…竜華が記憶を持っていたとは驚いたな)

???(よく留めたものだ)

???「さて…次のストーリーへいこうか」


はい作者降臨です
前作の咲和のむちゃくちゃぶりを評価し期待してくださったみなさんあまりおもしろくできなくて申し訳ございません
怜竜をベースにした浮気物語とゆうのをかいてみたくて最終的には2人は幸せなキスをしてハッピーエンドとしたかったのですが
憧ちゃんの出てくる怜が会話の1順先を見て憩とうまく浮気するSSをみてしまいその完成度に圧倒されてしまいました

なので趣向を変えて前の物語と今回の物語そしてこれから書く2つの物語あわせて4つの物語を書こうという風に変更しました

今回のめちゃくちゃ意味わかんないやつを見てまだ興味を失っていない変態紳士な方はぜひ引き続き物語をご覧ください

和「咲さんヤらせろください」
です
和「咲さんやらせろください」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1404712851/l50)

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