【上琴】上条「三回目の翌日」 (18)

勢いで書く上琴ss。

分かりにくい表現などありましたらご指摘お願いします。

文才無いですが暇なら付き合って頂けると幸いです。

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カーテンから漏れる柔らかい陽光と、若干の肌寒さで御坂美琴は目を覚ました。

枕元の目覚まし時計は五時を指している。昨夜の情熱を冷ますかのように窓は開けられ、白いカーテンとベッドのシーツが御坂の視界を白一色に染め上げる。

幻想的な白から抜け出そうと寝呆け眼をこすると同時に、部屋のドアが音を立てて開いた。

「あれ、起きてたのか?」

扉を開けたのは、ワイシャツ一枚とジーンズといういかにも適当な格好の御坂の恋人、上条当麻だ。

少し前まで隣で寝息を立てていた相手が再び戻ってきたことに、彼女は何故かひどく安心を覚えた。

片手に持った湯気の立ち上るカップをベッド脇のテーブルに置き、上条自分のワイシャツを御坂へ放って渡す。

大好物だけどR-18描写があるなら最初に書いといた方がいいかも

「流石に何も着てないんじゃ寒いだろ?」

「………ありがと」

渡されたシャツを羽織ると、爽やかな柔軟剤の香りと、微かな彼の匂いがした。

頬を緩ませ悦に浸る御坂の横で、ベッドに滑り込んだ上条は自前のコーヒーを啜る。
口の中でカップの黒い液体をテイスティングすると、優しい甘味が暖かさとの相乗効果で自身を癒やしている気がした。

二口、三口と啜ったところで隣の彼女を見ると、上条の想像通りの物欲しそうな目でこちらを見上げている。

「それ、頂戴?」

「はいはい。仕方ないな……」

あらかじめ予想していたかのような調子でカップを渡すと、上機嫌で甘めのコーヒーを飲み始めた。

>>4
すいません。一応直線的な描写は無いので良いかと思いました。

以後気を付けます。

「あのさ」

虚空を見つめながら、上条は隣の少女に問いかける。その真剣な横顔に、御坂のコーヒーを飲む手が止まった。

「どうしたの?」

「体は、何ともないのか?」

「……うん。熱も出ないし、アンタも感電死してないでしょ?」

至極心配そうな上条に、少しはにかんで御坂は答えた。

少女の額に触れて熱を確かめた後、上条は心中密かに胸をなで下ろした。

二人が繋がったのは、これで三度目のことだ。
しかし、以前の出来事を脳裏に浮かべただけでも、上条の背に一筋の冷や汗が走った。

「……一回目の時はごめん。よく覚えてないけど、痛いのと……
き、気持ち良いので放電しちゃったんでしょ?」

「いやいや。そりゃ確かに少し死にかけた感は否めなかったけど、右手のお陰で別に何ともなかったんですから」

「それより俺は、二回目で急に熱出した時の方が怖かったぞ」

「あうう…………」

赤面する御坂だが 、今よりも顔を紅潮させて苦しみに喘ぐ、か弱い彼女の姿を見た時には流石に上条も動揺を隠せずにいた。

「あの時は一方通行にも電話かけてなー。もう必死でさぁ……」

夜中の電話に怨嗟すら含んだ声で対応した白髪の友人を思い出し、上条は自然と笑顔になっていた。

「そのせいで未だにアイツに馬鹿にされるんだけど………」

対照的にいじけてふくれる愛しい少女を、優しく左手で撫でる。茶髪から弾ける静電気を気にせず、硝子玉を扱うように、壊れないように。

「ねえ」

虚空を見つめながら、御坂は隣の青年に問いかける。何故だか悲しげな表情に、上条の眼は釘付けられた。

「どうした?」

「きっと私、これからもあんたを困らせる」

「………そうか」

「だから…………んむっ!?」

唐突な接吻が、寝室の静寂を支配した。
頭と腰を腕で抱いて、半ばベッドに押し倒すような形で体を重ねながらも、二つの唇は離れない。



「…………はっ……」

「上等だ。恋人は困らされるぐらいが丁度いいんですよ。


だから…………え、嘘、泣いてる?」

驚きと少しの熱を孕んだ御坂の眼が、上条を見上げる。目端の雫を拭わず、細い腕で少女は上条を抱き締めた。

「……本当バカね。あんた」

「……そりゃどうも」

「本当、大好きよ。当麻」

「ありがとな。……美琴」

白のシーツに再び二人は沈む。
互いの存在を確かめるように、二人は互いを離さないまま目を閉じた。

以上です。

最後の最後で寝落ちしてすいませんでした。

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