モバP「神様!乃々様!お願い♪」乃々「むーりぃー…」(77)

p「って言う、乃々が冠のお悩み相談番組のオファーが来たんだが」

森久保乃々「こ、断ってください…お悩み相談とか無理ですから…」

p「しかも単発ものじゃない上に、枠は毎週ゴールデンで1時間!これが上手くいけば、乃々の人気もうなぎ上り間違いなしだぞ!」

乃々「あの…私、ゴールデンとか、人気とかいいんですけど…だから、今すぐ断って欲しいんですけど…」

p「いやぁ、まさか新人の乃々に、こんな大きな企画が回ってくるなんて…これも乃々の日ごろの努力の賜物だな!」

乃々「あの…聞いてます?私の話、聞いてますか…?いぢめですか…?」

p「俺もう嬉しくってさ!先週に先方からその話を聞かされた途端さ、即決でok出しちゃったよ!」

乃々「…」

p「…」

乃々「いぢめですね…帰っていいですか…」

p「はっはっはっ、さっそく収録だぞ乃々!」

乃々「むーりぃー…」ズルズル

p「と、まぁ、それは冗談で…流石に俺も、乃々にいきなり本番を迎えさせるほど鬼畜じゃない」パッ

乃々「それなら、企画自体を白紙にして欲しいんですけど…」

p「と言う事で、まずは事務所の皆の悩みを聞くことで、お悩み相談に慣れて行こう」

乃々「相談相手とかむーりぃー…」

p「大丈夫大丈夫。最初は俺もアシストしてやるから。そんな訳で最初の相談者はこの娘だ」

乃々「帰りたいんですけど…」

>>4
名前と悩みを

あやめ

新しい刀が欲しい

きらり
実は身長2メートル越えてる

きらり「にゃっほーい☆pちゃん乃々ちゃんおはおはー!」ガッ

乃々「!?」ビクッ

p「おう、おはようきらり」

乃々「あの…プロデューサー…」クイクイ

p「ん?どうした乃々」

乃々「いえ…あの…もう、無駄だと思うので、逃げるのは諦めましたけど…さ、最初にこの人は難易度が…」チラッ

きらり「にょ?」

乃々「なんて言いますか…苦手なんですけど…」フイッ

p「はっはっはっ、そのきらりの悩みを解決できれば、乃々にも自信がつくだろうさ」グイッ

乃々「むーりぃー…」

p「それできらり、事前に連絡しておいた、乃々への相談事は考えておいてくれたか?」

きらり「おっつおっつばっちし☆実はきらり、ずっとpちゃんに相談したことがあったからちょうど良かったにぃ」

乃々「…」ソローリ

p「そうなのか?いやでも、一応俺も聞くけど、メインで答えるのは乃々だからな?」

乃々「…」ソローリ

きらり「問題ないにぃ!じゃっ、乃々ちゃんおにゃーしゃー☆」

p「はい戻る」グイッ

乃々「あうぅ…」ズルズル

p「ほれ、迷えるきらりの悩みを聞いてあげなさい」

乃々「あの…その強引さをもっと他の所に…いえ、何でもないです…えっと…はい、あなたの悩みを、聞きたいんですけど…」

きらり「えっとねー…きらり、pちゃんにも皆にも、嘘ついちゃってることがあってね」

p「嘘?」

乃々「別に嘘なら、言いたくないなら無理してくれなくてもいいですけど…」

きらり「ううん、大丈夫だにぃ!それでね乃々ちゃん、きらり…きらりね、実は身長が2m超えてるんだにぃ!」

p「!!??」

乃々「はぁ…そうなんですか…」

きらり「本当は201cmくらいなんだにぃ!うきゃ☆言っちゃった言っちゃった!」

p「えっ?えっ?ちょっと待ってきらり…マジ?それマジなの?」

きらり「うん、ごめんねpちゃん。言い訳になっちゃうけど、最初にきらりがプロフィールを書いてた時にママが、身長が2m超えじゃアイドルにしてもらえないかもーって…」

p「いや、別にそんな事ないけど…でも2mかぁ…そうかぁ」

きらり「でねでね!そろそろこの事を、事務所のみんなにもファンのみんなにも言っちゃおうと思うんだけどぉ…みんなを騙しちゃってたきらりは、どうやってみんなにごめんなさいしたらいいのかにゃーって」

乃々「は、はぁ…あの、別に、謝らなくてもいいじゃないですか…?」

きらり「にょ?」

乃々「いや、あの、正直…186cmでも201cmでも、もうそこまで行くと誰も怒ったりしないと思いますけど…驚きはするかもしれないですけど…」

乃々「それにあなたですし…」ボソッ

きらり「そうかな?みんなきらりに、プンプン!ってならいかな?」

乃々「な、ならないんじゃないですかー…?」フイッ

きらり「!」プルプル

乃々「…あの…えっと…気にさわ」

きらり「にょわー!乃々ちゃんありがとーっ!おかげできらりん吹っ切れってうれすぃ!お礼にきらりとはぐはぐ☆」ガバッ

乃々「いやっ…あの、遠慮しまsむぐっ、苦しっ…ぷ、プロデューサー、あの、助けて…欲しいんですけど…!」ジタバタ

p「一人目のお悩みを見事解決っと。幸先いいな、流石は乃々だ」

きらり「乃々ちゃんと一緒にハピハピたのすぃ☆」

乃々「むーりぃー…!!」

きらり「おっすおっすぱーぺき☆それじゃあお仕事行ってくるにぃ!」

p「頑張れよー」

きらり「にょわー☆」

乃々「あうぅ…散々いぢめられました…」

p「いじめじゃないよ。あれはきらり流のスキンシップだ」

乃々「あの、もう帰っていいですよね?十分ですよね…?」ソローリ

p「次の方どうぞー」ガシッ

乃々「プロデューサーもいぢめっこ…いえ、それはいつもの事でした…」

>>12
名前と悩みを

幸子
最近アイドルではなく芸人がやるような仕事が増えてきて不服

>>11

幸子だししょうがない

まあ幸子だもんね

幸子「ふふん!早くもカワイイボクの出番がやってきましたね!」

p「はいはい、おはよう幸子」

幸子「おはようございます。しかしプロデューサーさん、なんですかその投げやりな挨拶は?せっかくこんな朝からカワイイボクと会えたんですから、もっと正直に欣喜雀躍、狂喜乱舞してもいいんですよ?」

p「どんだけ喜ばにゃならんのだそれは…そして乃々、扉を閉めてこっちに戻ってこようか」

乃々「あうぅ…良く見てますね…」トボトボ

p「俺は乃々といる時は、乃々からは片時も目を離さないからな」

幸子「…」ピクッ

乃々「それは私を…あっ、いえ、普通に私が逃げないように見張ってるんだけですよね、はい…」

幸子「プロデューサーさん!」

p「おぉう?どうした幸子」

幸子「ダメですからね?ボクからも目を離しちゃ!こんなカワイイボクから目を離したら、すぐにどこかに行っちゃいますからね!ちゃんと分かってますか?」

p「えっ…?あ、あぁ、うん、分かった。了解」

幸子「ふふん♪」

乃々「むぅ…あの、早く本題に入りませんか…?」クイクイ

p「あぁ、そうだな…って、乃々?なんか怒ってる…?」

乃々「別に、怒ってなんかいませんけど…」プイッ

p「ならいいんだが…で、幸子。ちゃんと乃々への相談事を考えて来てくれたな?」

幸子「えぇ、勿論。それで、これはプロデューサーも聞いてくれるんですよね?」

p「うん、まぁ、聞くけど…きらりにも言ったけど、あくまで俺は聞くだけで、答えるのは乃々だからな?」

幸子「構いませんよ。では乃々さん、良いですか?」

乃々「むー」

p「乃々?」

乃々「りぃーなことも、ないですけど…はい、どうぞ」

幸子「ではですね…ボクの悩みは、最近のボクに来る仕事についてなんです」

乃々「奇遇ですね…私も、自分に来る仕事について、現在進行形で悩んでます…」

p「余計な事を言わない」

乃々「頑張りますけど…」

幸子「…続けますよ?それでですね、どうも最近のボクに来る仕事がですね…スカイダイビングだのドッキリだの熱湯風呂だのと、どう考えてもアイドルとしての仕事ではないものばかりが来てる気がするんですよ」

乃々「あぁ…そう言われれば、そうですね。良く見てます…えっと、あの…良いリアクション、だと思いますけど…」

幸子「ありがとうございます。ですけど乃々さん、ボクはアイドルなんです!決して芸人じゃないんです!それは、お仕事があるのはとても嬉しい事ですけど、こんな仕事ばっかりじゃ不満なんですよっ!」ズイッ

乃々「あの、近い…はい、でも、それは、あの、その仕事を持ってくる、プロデューサーに直接…」フイッ

幸子「いえ、それはもう、既に何回も意見はしてますよ…それでも一向に減らないからこそ、どうにかしてプロデューサーを説得する方法はないものかと、こうして乃々さんに相談を…」

乃々「は、はぁ…」チラッ

p「…」ニヤニヤ

乃々「あの顔は…いぢめですね…」フイッ

幸子「?」

ここまで乃々と幸子がプロデューサーって言うところに「さん」が抜けまくってた。
脳内補完して

乃々(正直どうせどんな説得をしても、いぢめっこのプロデューサーさんが応じるとは思えないんですけど…もう早く帰りたい…)

幸子「どうですか乃々さん、何か思いつきませんか?」

乃々「あうぅ…あー、その…ぁあ…うぅ…えっと、じゃ、じゃあプロデューサーさん、ちょっと聞かないでいて欲しいんですけど…」

p「ん?あぁ、そうか。これは俺が聞いてたんじゃ、意味が無くなっちゃうか。了解了解。席を外すよ」スッ

乃々「あっ…そ、そんなに離れなくても…!いえ…もういいです。はぁぁ…では、えっとですね…その、プロデューサーさんは、いぢめっこなので…」

幸子「いじめっこ?」

乃々「は、はい…その、プロデューサーさんは、あなたが嫌がったり悩んだりする姿を見て、その…た、楽しんでるんですよ…」

幸子「なっ…!じゃ、じゃあプロデューサーさんは、このボクが『嫌がるからこそ』、わざとあんな仕事ばっかり取ってきてるって言うんですかっ!?」バンッ

乃々「あ、あうぅ…た、多分…」ビクビク

乃々(あ、あれ…なんかこれは、ちょっとマズイ展開な気がしないでもないんですけど…)

幸子「そんな…見損ないましたっ!!」バッ

p「えっ?なんか言ったか?」

乃々(あっ…ぷ、プロデューサーさんに、迷惑をかける訳には…!)

乃々「あ、あの!お、落ち着いてください…ま、まだ、話は終わってないんですけど…!」グイッ

幸子「うわっと!?」

乃々「えっと、その…あうぅ、た、確かにわざとなんですけど、それは、その、なんて言いますか…えっと…」ワタワタ

幸子「の、乃々さん…?」

乃々「あっ…す、好きな子はいぢめちゃう…的な?」

幸子「えっ…えぇっ!?///」ボンッ

乃々「あの、えっと、だから…あ、あなたが『可愛い』すぎるあまり、ついついいぢめちゃう、みたいな…その、『好きな子』ほど、いぢめたくなっちゃう感じ…だと、思うんですけど…」

幸子「なっ…///」カァァ

乃々「だ、だから…もういっそ、嫌がらないで受け入れちゃえば…しばらくすれば、そんな仕事も来なくなると、思うんですけど…た、多分…」

幸子「…」

乃々「あうぅ…ご、ごめんなさい、適当なk」

幸子「ふふっ…ふふふっ!あははははっ!」

乃々「!」ビクッ

p「ん?おぉ、幸子が高笑いしてるって事は、無事にお悩み解決か?」

幸子「ふふーん!まったく本当に仕方のない人ですプロデューサーさんはっ!!それはまぁ、こーんなにカワイイボクの事を毎日間近でプロデュースしていれば、好きになってしまうというのは自明の理、自然の摂理。むしろなるなと言う方が酷な事ですから、誰もプロデューサーさんを攻めることなんてできませんよ!でもだからと言って、担当アイドルであるこのボクにそんな歪んだ変態的な愛情を間接的に注ぐと言うのは、プロデューサーとしてどうなんですか?アイドルとプロデューサーは信頼関係が大切なんですからね?さっきも何も知らなかったから、乃々さんに事情を聞かされる前は、プロデューサーさんを見損ないそうになちゃったじゃないですか…だからそういう事は包隠さずに、このボクにすべて打ち明けてくださいよ!ふふっ、安心していいですよっ!ボクはそんなダメダメで変態なプロデューサーの愛情でも、ちゃーんと受け入れてあげますよっ!なんせボクは寛大で天使で、そしてなにより『カワイイ』ですからねっ♪」ドヤァ

p「…うんっ!そうだなっ!」

乃々(よく、あんな長々と喋れますね…)

p「よし、じゃあ終わったなら仕事に行って来い、幸子!」

幸子「ふふっ、分かりましたよ!私にかかれば、バンジージャンプ位どうってことありませんからね!では行ってきますよ!」

p「おうおういってらー…で、乃々、お前は幸子に何を言ったんだ?終始溢れんばかりの満面の笑みで、若干引いたぞ」

乃々「いえ、別に、大したことは言ってないですけど…」

p「そ、そうか…」

乃々「それで、もう帰っていいですよね…?と言うか帰りましょう?もう一緒に帰りましょう…ね?ね?」クイクイ

p「うーん…よし、そうだな」

乃々「!」パァァ

p「早く帰るためにも、じゃんじゃん行こう。次どうぞー」

乃々「ですよねー…」

>>23
名前と悩みを

藍子
大きくなりたい

響子
なぜかヤンデレみたいな扱いを受ける

しのさん

実は酒に弱くていつも飲んでるのはぶどうジュース

>>24
なにそれかわいい

p「あっ、そうそう乃々、今のお前は皆の悩みを聞く立場なんだから、これ以降は『あなた』とかじゃなくて、ちゃんと相手を名前で呼べよ?」

乃々「えっ…えー…み、苗字、ですか…?」

p「いやいや、名前で。その方が皆とも仲良くなれるだろうし、一石二鳥だ。頑張れ」

乃々「あ、あの…全然アシストもしてくれないのに、無駄にハードルを上げないで欲しいんですけど…」

p「おーい、響子ー」

乃々「きーてぇ…」

響子「はい♪おはようございますpさん!」

p「おうおはよう。で、早速なんだが響子、乃々に相d」

響子「あっ!pさんpさん!実は今日はですね!お昼前からpさんに会えるって事だったので…ジャジャーン!なんとpさんの為に、お昼のお弁当を用意てきちゃいました!ほらっ♪」パカッ

乃々(うわぁ…ハート…)

p「お、おぉ、そうか。うん、美味そうにできてるな…アイドルの手作り弁当なんて嬉しいよ。じゃあこれは、ありがたくお昼にいただくとするよ。それで本題にはいr」

響子「ふふっ、喜んでもらえて嬉しいですっ♪あっ、えへへ…今日も愛情をたーっぷり込めて作ったから、味には自信がありますよっ♪えっと、お試しに…はい、あーん」

乃々「…」ジーッ

p「あ、あーん…うん、うん、美味いよ。いつもながら響子の料理は美味いよ。じゃあ美味いのは十分に分かったから、本題n」

響子「えへへ、愛情は勿論、他にもいっぱり隠し味が入ってますからね!って、あっ、pさんったら、ネクタイが曲がってますよ?ほらほら、屈んでください」

乃々(あっ、さり気なく箸を入れ替えた…)

p「あっ、うん。と言うか、愛情の他に入ってる隠し味について、詳しく聞きたいなーって」

乃々(私、空気…あっ、これって多分…今なら逃げても気づかれないんじゃ…)ソローリ

響子「ふふっ、知りたいですか?でも、ひ・み・つ♪ですっ!あっ、でもでも、pさんが、その、私の旦那様になってくれたら教えてあげても…」

p「ごめんやっぱいいや」

響子「もう…pさんってば照れ屋さんなんですから…でも、そんな可愛いpさんも好きですよ♪ふふふっ、はいっ、これでおっけーです!今日も素敵に決まってますよ、pさん♪」キュッ

乃々(あっ、簡単に扉についた…プロデューサーさんは…)チラッ

p「うん、ありがとな響子。そr」

乃々(気づいて…ない)ガチャッ

響子「あーっ!もうっ、良く見たら上着のボタンが取れかかってるじゃないですか!ほらほら、脱いでくださいpさん。私が縫い直しますから」グイグイ

乃々(後はこのまま扉を閉めれば、晴れて自由の身に…)

p「あっ、おい、引っ張るな。分かった!脱ぐから!自分で脱ぐから!」

乃々(…プロデューサーさーん…?帰っちゃいますよー?早く引き止めないと私、本当にこのまま帰っちゃいますよー…?)チラチラ

響子「…」カチャカチャ

p「そしてなぜベルトいじる!!」ペシッ

響子「あうっ!あっ、つい」

乃々(…)スタスタ

p「ったく、ついじゃないついじゃ…って、おぉう、どうした乃…あ、あれ?なんかまた怒ってる?」

乃々「いえ、怒ってなんか、ないですけど?別に…プロデューサーさんに相手にされなくて、寂しくて拗ねるてるとか、全然ないですし…」プイッ

p「あー…うん、ごめん。響子が相手だと手一杯でな…」

乃々「だから怒ってないんですけど…えぇと…きょ、響子…さん?その、ボタンを縫いながらで悪いんですけど、悩みを窺いたいんですけど…」

響子「あっ、そういえばそうだったね!ごめんね乃々ちゃん。えっとね、私の今の悩みはねぇ…」

乃々「…」

響子「なんだか最近、何故かヤンデレみたいな扱いを受ける事かなぁ…別に私はそんなことないのに、なんでだろうって」

p「…」

乃々「はぁ…ヤンデレ、ですか…」

響子「それはまぁ、確かに私はpさんの事を、山よりも高く海よりも深く愛していますよ?でもだからって、私以外の他にpさんを想う子がいても、それを邪魔だと思って貶めたり消したりするなんてことをしようとは思ういません。だってpさんってばこんなに頼りになって格好いい素敵な男性なんですもん、惚れてしまうのは仕方ない事なんです。はい、仕方ないんです。私はその辺りの割り切りが出来ますから大丈夫ですよ。それにそんな事をしたらpさんに嫌われてしまいますしね。私、pさんに嫌われたら…そんな、嫌、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい嫌いにならないでください嫌いにならないでください嫌いにならないでください嫌いにならないでください嫌いにならないでください嫌いにならないでください嫌いにならないでください嫌いにならないでください嫌いにならないでください嫌いにならないでください…あっ、す、すみません取り乱しちゃって。大丈夫ですよね。pさんが私を嫌いになるなんてありえませんよね。だってpさんと私は相思相愛なわけですし…あっ、心配しなくてもいいですよpさん。私、ちゃんとわかってますからね?pさんが重度の恥ずかしがり屋さんで、本当は私にゾッコンだけど想いを伝えられないことくらい。ふふっ、私がpさんの事で分からない事なんてないんですから♪大丈夫です、私いくらでも待ってますから!私がアイドルを引退するまででも、おばあちゃんになるまでだって待ってあげちゃいます!あっ、でも出来れば早い方が嬉しいですね…おばあちゃんになってからじゃ、pさんの子供を授かれませんし…あっ、私としては子供は3人くらい欲しいですね。1人は女の子が…あっ、でもでも、女の子だと成長したらpさんに惚れちゃうかもしれませんよね…それは困りますよね。娘とは言えpさんを譲ることは出来ませんし…あっ、大丈夫ですよ?勿論pさんの息子は格好良くなるのは当たり前でしょうけど、私はpさん一筋ですから息子に浮気なんて―――」

乃々「あの…全然終わりそうにないんですけど…と言うか、脱線しすぎ…」

p「うん…うん…」

乃々「…プロデューサーさん?」

響子「(ry」

p「うん、そうだね…うん…」

乃々「あの…どうしたら…えっと…」ワタワタ

乃々「…」

乃々「私1人じゃこれの処理はむーりぃ…」

p「嫌な事件だったね」

乃々「あの人、本物ですよね…?」

p「い、いや、響子の場合は…ちょ、ちょっと愛が重いだけなんだよ、うん…」

乃々「あれでちょっとですか…」

p「物理的被害がないだけどマシだと思おう」

乃々「はぁ、そうですか…あの、それで、そのお弁当があるなら、コレはいらないですよね…?」スッ

p「えっ?あっ、あー、乃々の…い、いや、貰う、貰うよ!」

乃々「別に無理してくれなくていいんですけど…私が2人ぶん食べますから…どうせ私のは、見た目もあんまり良くなくて下手ですし…ハートもないですし…」

p「い、いや、そんな事は…」

乃々「どうせ次も控えてるんすよねー…?誰かさんどーぞぉー…」

p「乃々ー!?」

乃々(今までの、お返しです…)

>>34
名前と悩みを

蘭子
いつもの言葉使いがそろそろ恥ずかしくなってきた

わくわくさん

市役所から出禁くらった

>>33

歯が痛い

普通に歯医者いけよ……

ほたる
事務書の裏帳簿を見つけてしまった

ガチャ…

和久井留美「…」ブツブツ

乃々「まともな人で良かった…」

留美「…はぁ」

p「って、あれ?和久井さんは午後に来るように呼んだんだけどな…」

乃々「あの、それって、午後過ぎまで私を帰す気がないってことですか?」

p「おはようございます和久井さん。なにかありましたか?」

乃々「だからきーてぇー…」

留美「えっ?あ、あら、おはようp君、それに乃々ちゃん。いえ、大したことじゃないのよ…ちょっと早く目が覚めてしまってだけで…はぁ」

p「…乃々」

乃々「はい?」

p「あの和久井さんの頬に手を当て、そして憂いを含んだ顔での溜息…あれは確実にリアルなお悩みを抱え込んでるぞ。それも眠れないほどか、目が覚めてしまうほど大きな悩みを…」

乃々「はぁ…あの、そんなリアルで大きな悩みは、私じゃなくてプロデューサーさんが」

p「と言う事で乃々go!リアルなお悩みを解決してこそ、大幅なスキルアップが望めるしな!」

乃々「聞いた方が…いえ、はい、分かりました…」トボトボ

留美「はぁ…」

乃々「あー…えっと、あの、和久…る、留美さん」

留美「あら、乃々ちゃん?珍しいわね。なにか、んっ…ご用、かしら?」

乃々「えぇと、その…なんだか、留美さんが悩んでるように見えたから、声を掛けたんですけど…」

留美「えっ?そ、そんなに悩んでいるように見えたかしら…?」

乃々「えぇ、まぁ…事務所に来てから、溜息ばっかり吐いてますし…」

留美「そう…いえ、でもp君にも言ったけど、別に大したことじゃないのよ?だから、乃々ちゃんに聞かせるほどの事じゃ…」

乃々「あっ、迷惑でしたか…そうですよね。私なんかにいきなり悩みを聞かれても、言いませんよね…」

留美「い、いえ!そういう事じゃないのよ?んっ…えぇと、なんと言うかね、子どものあなたに言うのは、ちょっと言うのが恥ずかしい事なのよね…」

乃々「はぁ…では、オトナな悩み、ですか…?」

留美「そういう事でも、ないのよね…はぁ、でも、そうね…むしろ乃々ちゃんになら、言ってもいいかもしれないわね…えぇと、乃々ちゃん、誰にも言わないって約束してくれる?」

乃々「えぇ、はい…どうせ、基本的にプロデューサーさん以外とは話しませんし…大丈夫だと思いますけど」

留美「そう…じゃあ、p君。ちょっとの間だけ事務所を出ててくれるかしら?」

p「えっ?あっ、はい、分かりました」

乃々「プロデューサーさんの居る意味…」

p「乃々がこれから、1人でもみんなへの対応を出来るっていうなら、俺はもう戻ってこないけど」

乃々「むーりぃー…」

留美「んっ…ぁ…えぇ、それで、私の今の悩みの種なのだけど」

乃々(…なんだかちょっぴり、どきどきするんですけど)

留美「実は今朝…いえ、正確には昨日の夜からなんだけど…」

乃々「は、はい…」ドキドキ

留美「ずっと…ずっと歯が、痛いのよ…」カァァ

乃々「はい…はい?」

留美「もう、右の奥歯の方がズキズキと痛んで…これがジッとしてても痛いから、おかげでほとんど眠れなくて…」

乃々「あの…それって虫歯、ですよね?歯医者に行ってはどうですか…?」

留美「そうなんだけど…えぇとね、ここからがもっと恥ずかしいのよ…絶対に誰にも言わないでちょうだいね?」

乃々「…」コクリ

留美「そのね…私、歯医者さんが…こ、怖いのよ」カァァ

乃々(あっ、この人可愛い)

留美「こ、この歳にもなって、本当に恥ずかしいのだけど…どうしてもあの、歯医者さんの独特な雰囲気とか、ドリルでの削る音とかが苦手で…終いには行ったら虫歯の歯を抜かれてしまうじゃないとかも考えてしまって…つい行くのが億劫になってしまうのよ」

乃々「はぁ…でも、気持ちは分かりますよ。私も、歯医者は苦手ですから…」

留美「わ、分かってくれる?やっぱり怖いわよね…歯医者さんは」

乃々「はい…あの、でも、それでもやっぱり、早目に行った方がいいと思いますよ…?早期の方が治療も早く終わると思いますし、あんまり放置してると、本当に抜く羽目になるかもしれないですし…」

留美「うっ…そ、そうよね…やっぱり早期治療が大切よね…」シュン

乃々「えっと…あっ、その、わ、私が行ってる歯医者を、しょ、紹介、しましょうか…?あの、雰囲気とか、音まではどうしようもないですけど…痛いって思ったことは一度もありませんから、きっと慣れれば、留美さんでも大丈夫だと思うんですけど…」

留美「ほ、本当?そういう事なら、是非お願いしたいわ…」

乃々「じゃあ…お母さんに電話して、歯医者の電話番号と住所を…」ポパピプペ

留美「子供の乃々ちゃんに、こんなこと頼んじゃって…情けないわね」

乃々「いえ…こ、困った時は、お互い様…です」

留美「乃々ちゃん…ふふっ、ありが…あ、あぅ…い、痛いわ」

p「おーい、そろそろ終わったかー?」

留美「本当にありがとうね乃々ちゃん。態々今日の予約まで入れてもらっちゃって…」

乃々「初診だと時間がかかりますから…じゃあ、頑張ってきてくださいね」

留美「ふふっ、えぇ、乃々ちゃんが応援してくれたらもう百人力ね。あっ、p君、もういいわよ。じゃあ、行ってくるわね」

乃々「…」フリフリ

p「凄いな…あんなに思い悩んだ顔だった和久井さんが、あんな晴れやかな表情に…どんな魔法を使ったんだ乃々?」

乃々「魔法なんて、使えないんですけど…」

p「いやいや、でも順調に乃々のお悩み解決のスキルと、コミュニケーションスキルが上がってるようで嬉しい限りだ」

乃々「順調ならもう帰りましょうよ。明日もあるんですから、もっとゆっくりと」

p「調子のいい時にガンガン詰め込む。それが俺のやり方だ」

乃々「むーりぃー…」

p「って言うか次の娘が待ちくたびれてるよ。どうぞー」

>>44
名前と悩みを

わくわくさんかわいい

早苗さん
花見以来、みんなの目が生あたたかい

アナべべ
皆が自分に対して敬語を使う

安部菜々「ウッサミーン☆今日も元気に、ウサミン星からナナがやってきましたよ!キャハっ♪」

乃々「!」

p「あっ、おはようございます安部さん。電車代はこれに明細を書いて、ちひろさんに請求してくださいね」ピラッ

菜々「あっ、はーい。えーっと…総武線で東京まで出て…630円。東京から中央線で新宿に…って!ち、違いますよ!ウサミン星からは電車なんて使いませんから!」

p「えっ?じゃあ交通費はいりませんか?」

菜々「いりませっ…あっ、いえ…くぅ、いえ、あの…えっとぉ…ぐ、ぐぬぬぅ…い、いりま…す」

p「…ウサミン星は?」

菜々「電車で1時間…です。はい…」

乃々(電車で1時間なら、今度プロデューサーさんと行ってみたいかも…ウサミン星…どんな所だろう?)

p「それで安部さん、安部さんに頼んでおいた乃々への相談ですけど」

菜々「それですよそれっ!!」

乃々「!?」

菜々「さっきから聞いていれば、敬語の上に安部さん安部さんって…ナナはぴちぴちの17歳!ナウでヤングな『現役』jkです!それなのにどうしてそんな菜々に、プロデューサーさんが敬語なんですか!?って言うか、プロデューサーさんがそんな風だから、最近はついに年上組…礼子さんとか志乃さんにまでが、菜々には敬語で話すようになっちゃってるんですけど!?」

p「いや、でもそれは、安部さんが最年長の3」

菜々「わーっ!わーっ!だから菜々は17歳ですってばっ!そしてせめて菜々って呼んでくださいよぉ!」

p「…だそうだ乃々。菜々さんを頼んだぞ。俺は喉渇いたから飲み物でも買ってくるから」スタスタ

乃々「あっ、端からアシストする気は0ですか、そうですか…」

乃々「…」

菜々「あ、あはは…え、えっと、乃々ちゃん?さっきのは…」

乃々「えぇと…じゃあ、私が菜々さんに敬語で話すのを止めれば、良いですか…?」

菜々「えっ?あっ、いや、そういう事じゃなくて…乃々ちゃんは年下だし」

乃々「私が菜々さんに、タメ口?で話していれば、みんなもそのうち敬語を止めると思うんですけど…ダメですか…?」

菜々「えっ?あの、それって…」

乃々「みんな…菜々さんがウサミン星人だから…地球人じゃないから、距離感が掴めてないだけだど、思うんですけど…だ、だから私が、菜々さんにタメ口で話してたらきっと…」

菜々「…」

菜々(こ、この娘、信じてる!ナナがウサミン星人だって、本気で信じてるっ!!や、ヤバいヤバい…こんな反応久しぶりで、どう返していいのか全然分からないっ!)

乃々「あうぅ…だ、ダメですか…」シュン

菜々「あっ、ううん!そんな事ないです!全然そんな事ないですよ!あっ、あー!ピピッと電波受信ですっ☆ウサミン星本部よりナナへとメッセージ!乃々ちゃんのアイデアを採用して、至急地球人とフレンドリーになること!はい、了解です♪」キャピ

乃々「ぁ…」パァァ

菜々(わぁ、なんて純粋で眩しい笑顔。視線は泳いでるけど…この娘の事は大切にしよう)

乃々「解決できそうで良かったです…あっ、いえ、良かった…あっ、出来れば菜々さんに、1つお願いがあるんですけど…い、いい…かな?」

菜々「はいっ!乃々ちゃんのおかげで、ナナのお悩みもマルッとズバッと解決出来ましたからね!なんでも言っちゃってokですよっ☆ブイッ!」

乃々「ぁ…じゃ、じゃあ、その、私…う、ウサミン星に、行ってみたいんですけど…」モジモジ

菜々「はいはいウサミン星にですね!そんなのお安い…えぇっ!?う、ウサミン星!?」

乃々「は、はい…あの、さっき、ウサミン星には電車で1時間だって言ってたから…だから、そんなに手軽行けるなら、行ってみたいなぁって…う、ウサミン星って、とっても素敵な所、なんで…いえ、な、なんだよね…?」

菜々「あー…その…ウサミン星は…」ダラダラ

乃々「…」キラキラ

菜々「も、勿論!ウサミン星はそれはそれは素敵なところですよ!何が素敵ってその、あの…あ、あちこちに、お菓子が一杯だったり、ヒラヒラで可愛い洋服が一杯だったり…そ、それはもう、メルヘンでワンダフルなファンタスティックスペース…」ダラダラ

乃々「…」ワクワク

菜々「あー、えっと…ぴ、ピピピッ☆ま、またまたウサミン電波受信です!乃々ちゃんのウサミン星への来訪を、特別に許可します☆」

乃々「わっ…あっ、ぷ、プロデューサーさんが一緒でも、いい…?」

菜々「はい!定員は2名までなので、プロデューサーさんもウェルカムです♪ではではウサミン星は、乃々ちゃんの来訪を心よりお持ちしてます☆以上!」キャッピピピーン

乃々「…」パァァ

菜々(相変わらず目は泳いでるけど、満面の笑顔…乃々ちゃんのこんなって結構レアだよね?)

菜々「キャハっ!じゃあナナは、そろそろ今日のお仕事の時間なので行ってきます☆乃々ちゃん、行ってき!」

乃々「…ます?」フリフリ

菜々(ど、どどどどうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしようっ!!な、なんであんな約束しちゃったのナナーっ!!)

乃々「ウサミン星…楽しみ…」

ガチャッ

p「ただいまー」

乃々「おかえりなさい…」

p「おう。ん?菜々がいないって事は、もう解決済みか。中々のスピードだな」

乃々「…ぶ、ブイっ」キャピ…

p「ん?どうした?」

乃々「な、なんでも、ないです…」カァァ

p「そうか?あっ、これ、乃々にもジュース買ってきたぞ。ほれ」スッ

乃々「ありがとうございます」

p「そういえば乃々、菜々の相談を受けて、憧れのウサミン星人とウサミン星へのイメージ…崩れたか?」

乃々「? いえ、別にそんな事ないですけど…」

p「そっか…ならいいんだけど。じゃあ次の方どうぞー」

乃々「もう何も言いません…」

>>52
名前と悩みを電波に乗せて

ウサミン星人どうなってしまうの

kskst

>>24

まだかな

柊志乃「ふぅ…うふふー…pさん、乃々ちゃん、おはよう」

乃々(あっ、甘いくていい匂いの人…)

p「おはようございす志乃さん」

志乃「はぁ…お花見の季節も終わったし…早く子供の日になってほしいものね、pさん」

p「志乃さんはお花見が終わろうが終わらまいが、年中好き放題飲んでるじゃ…って、今もまさに飲んでるし」

志乃「あら…うふふ、私の血はワインで出来てるって言ったじゃない。これくらい飲んだうちに入らないわよぉ…うふ」

乃々(しゅわしゅわでファ○タグレープ美味しい…ふぅ?うふふー…?)

p「いや、飲むなとは言いませんけど…せめて朝くらいは自重してくださいよ」

志乃「そんな固いこと言わないで…ほら、pさんもお一つどうぞ?」

p「飲みませんよ。これから書類仕事しようと思ってるんですから」

乃々「えぇー…」

志乃「相変わらず真面目ねぇ…ふぅ、今日も元気だワインが美味い…なんて」

p「そのフレーズ久方ぶりに聞きましたよ…うぅむ、しかし、志乃さんを乃々に1人に任せるというのは、些か不安ではあるな…」

乃々「一応言いますよ…それなら帰りましょう?ね?もしくは手伝って…」

p「まっ、これも経験だな!俺も書類仕事しながら、適度に目をやっておくから」

乃々「…」

志乃「あら、本当に相手をしてくれないの?」

p「俺の代わりに、ちゃんと乃々が相手をしてくれますよ。後、くれぐれも乃々に変な事を勧めないでくださいね」

志乃「うふふ、流石にそれくらい私も分かってるわ。それじゃあ乃々ちゃん…まずは一献」スッ

乃々「あっ、どうもありが」

p「って言ってる傍からあなたって人は!乃々に酒を勧めないでくださいっ!そして乃々も自然に受け取るなっ!」

乃々「あうぅ…ご、ごめんなさい…」

志乃「なあに?そんなに怒鳴らなくても…ちょっとくらい飲んでもいいじゃないの」

p「良くないです!まったく…頼みますよホント」スタスタ

志乃「あらあら、残念…ふぅ…あら…ちょっと飲み過ぎたかしら…?ごめんなさいね乃々ちゃん。私、お花を摘みに行ってくるわ。待っててね?」

乃々「は、はい、どうぞ…」

志乃「流石に…置いていきましょうね」コトッ

乃々(あっ、手放した…)

p「…」ペラッ…ペラッ…

乃々「…」ジーッ

→『ワインが注がれているグラス』

乃々(ワインとファ○タって…炭酸以外はどう違うんだろ?)

乃々「…」ジーッ

乃々(お酒だから、やっぱり苦いのかな…?でも、志乃さんはいつも甘い匂いがするし、それならワインも甘いんじゃ…?)

乃々「…」ウズウズ

乃々「…」チラッ

p「ふむ…」カタカタ

乃々(ひ、一口だけ…)

乃々「…」スッ

乃々「…」ジーッ

乃々「…」クイッ

乃々「!」

乃々「美味しい…!」パァ

乃々「けどこれ…ぶどうジュース?」

志乃「知ってしまったわね」

乃々「!?」ビクッ

志乃「私の秘密…知ってしまったわね」

乃々「ぁっ…し、志乃さん、戻って…あうぅ、そ、その、えっと…ご、ごめんなさい…」

志乃「ふぅ…まぁ、そんなあからさまに置いて行った私も悪いわ…乃々ちゃんもそういのが気になるお年頃だものね」

乃々「あ、あうぅ…」

志乃「それに…飲んで分かったと思うけど、それはお酒じゃなくてただのぶどうジュースだし…問題はないわ」

乃々「あっ…その、な、なんでぶどうジュースが…?志乃さんは、お酒しか飲まないんじゃ…」

志乃「うーん…知られてしまったら言うしかないわよね…本当は違う事を言うつもりだったのだけど…乃々ちゃん、私の悩み、言ってもいいかしら?」

乃々「えっ…は、はい、どうぞ…?」

志乃「実は私、本当はお酒に滅法弱くって…だから、いつもこうやってぶどうジュースを飲んで、酔っぱらってるフリをしていたのよ」

乃々「えっ…えーっ…!?えっと、あぅ、その…あ、あの、でも、な、なんでそんな事を…」

志乃「そうね…発端は、pさんにスカウトされた時なのだけれど…」

乃々「は、はぁ…」

志乃「その時ちょうど、少しでもお酒に慣れようと思って地元…山梨のね、有名なワイナリーに行ってワインを飲んでいたのよ…そこでだいぶ私が酔っぱらった所に…と言っても、2口3口だけでなのだけれど…まぁ、そんな私の所にpさんが来て、私にアイドルになって欲しいなんて言ってきてね」

乃々(プロデューサーさんにスカウト…ちょっとされてみたかったかも…)

志乃「その時の私ったら酔っぱらたった勢いで…断片的にしか覚えてないのだけれど、だいぶ不敵な事を言ってpさんのスカウトを受けてしまって…いえ、スカウト受けたことは後悔していなかったのだけど」

志乃「家に帰って次の日にお酒が抜けたら、とてつもなく恥ずかしい事を言ってしまったと、しばらく部屋でジタバタしていたわ…」

乃々(志乃さんがジタバタ…見てみたい)

志乃「それでも、本当にアイドルにはなってみたかったから、しばらくして東京に出る決心をしたの。でも、事務所の前に着いて、いざpさんに再び会うってなった時に…私、気づいたのよ」

乃々「?」

志乃「…とてもじゃないけど、素面じゃ恥ずかしすぎてpさんに会えない、って」

乃々「ぁ…あー…そうですね…私なら、即座に逃げます…」

志乃「ふふっ、それは似たような状況でも、今も?」

乃々「えっ…あっ…い、いえ…今は、その…逃げたいですけど、逃げたら後悔しそうなので…それに、見張られてますし…」

志乃「ふふっ、えぇ、そうよね…でもね、その時の私ったら、ついお酒に逃げてしまって…」

乃々「志乃さんが…いえ、アイドルになる前の私だったら、間違いなく逃げてますけど…」

志乃「ふぅ…適当な酒屋さんを見つけて、そこでワインを買って飲んで…まぁ、当然、相変わらずお酒に弱い私は、すぐに酔っぱらってね…結局その勢いで事務所に入って…しかも今度はそのボトルを片手に、他のアイドルの娘達もいる前でまた…」

乃々「やらかしましたね」

志乃「えぇ、やらかしちゃったのよ…それでもう、私=お酒ってイメージがね…ますます今さら、本当はお酒が駄目なんて言えないじゃない」

乃々「言っても誰も攻めないと思いますけど…言うのは恥ずかしいですね」

志乃「えぇ、そうなのよ…恥ずかしいのよ…だからもういっその事、お酒が大好きな人を演じてしまおうと、そう思ったのよ」

乃々「あぁ…だから…」

志乃「そこからは頑張ったわ…お酒の知識、酔っぱらった感じのしゃべり方、妖艶な雰囲気の出し方とか…色々とにかく調べて、ボロが出ないようにって」

乃々「はぁ…えっと、完璧だった思いますよ…志乃さんといると、なんだかドキドキしてましたし…今は可愛い人だなって思いますけど」

志乃「わ、私が可愛い…そ、そんな事を言われたのは久しぶりね…」カァァ

乃々「あっ、はい、そういう所が」

志乃「ぅ…こ、こほんっ、えぇと、それで、そうして誤魔化している間に、何とか本当にお酒に強くなろうと努力していたのよ。だけどね…」

乃々「…強くならなかったんですか?」

志乃「え、えぇ…それでも一応、1杯はギリギリ飲めるようになったのだけど…」

乃々「ダメダメですね」

志乃「ば、バッサリいくわね、乃々ちゃん…」

乃々「あの…他にこの事を知ってる人は…?」

志乃「楓ちゃんにはすぐにバレてしまったわ。しょっちゅう飲みに誘われて、流石に毎回断るのは申し訳なくてそこで…でもそれからは、楓ちゃんが他の皆にはバレないようフォローをしてくれたり、お酒に強くなれるように2人で飲んでくれたりして、助かってるわ…ふぅ」

乃々「楓さん…あっ、喋り疲れましたか…?えっと、私の飲みかけですけど、ファ○タ飲みますか…シュワっとしますよ」

志乃「えっ?あぁ、ファ○タ…美味しいわよね。時々グラスに入れて飲んでるわ。えぇ、いただこうかしら」

乃々「どうぞ…」

志乃「あぁ、乃々ちゃん、お返しに私のぶどうジュースはいかが?コレ、一応さっき言ったワイナリーで作られてるぶどうジュースなの。美味しかったでしょ?」

乃々「は、はい、とっても…!」

志乃「ふふっ、嬉しいわ。さっ、乃々ちゃん。今度こそ一献、どうぞ」

乃々「わぁ…」キラキラ

志乃「ふふっ、乃々ちゃんもたいがい可愛いわよ…じゃあ、pさんが気づく前に…乾杯」

乃々「か、乾杯…」

志乃「んっ…ふぅ、しゅわしゅわが渇いたのどに…やっぱりお酒より、ジュースの方が美味しいわ」

乃々「美味しい…はふぅ」

志乃「ふぅ…でも、本当にこのお酒の弱さを何とかしたいのよね…毎回毎回楓ちゃんにフォローしてもらって、介抱してもらうと言うのも申し訳ないし…そして不甲斐ないわ…」

乃々「でも、私じゃお酒の事は…ぶどうジュースなら、一緒に飲めますけど…」

志乃「えぇ、分かってるわ。でも、乃々ちゃんにこうして聞いてもらえただけでも、幾らかはスッキリしたわ。ありがとうね」

乃々「あうぅ…いえ、私は何も…」

志乃「…ふぅ」

乃々「あっ…えっと…あ、あの…!」

志乃「ん…なぁに?」

乃々「そ、その…私じゃお酒の相手は出来ませんけど…ぶ、ぶどうジュースなら、私で良かったら幾らでも付き合えますから…!えっと、その…お酒を飲んでる雰囲気位は、出せるように頑張りますから…えっと…だから、志乃さんと楓さんのお手伝いを…介抱とかも…あうぅ、ご、ごめんなさい。何を言ってるか分からないですね…」

志乃「乃々ちゃん…いいえ、そんな事ないわ。ふふっ、そうね。私のワインを飲んだのだもの、乃々ちゃんも私の飲み仲間…そういう事なら今度から、飲み会には乃々ちゃんも招待しましょうね」

乃々「え゛っ…!?」

志乃「あぁ、大丈夫よ。飲み会と言っても、大勢が集まるのじゃなくて、楓ちゃんとのにだけよ。流石にあんな、酒豪の集まる酒池肉林な場所に、乃々ちゃんは連れていけないわ」

乃々(しゅ、酒池肉林…そ、そんなに酷いの…!?)

志乃「でも、そう…うふふ、乃々ちゃんにまで手伝われたら、ますます頑張らなくちゃ…さっそく楓ちゃんに連絡ね」

乃々(志乃さんと楓さん…うん、大丈夫。たぶん大丈夫…きっといたたまれなくはならない…と思う)

志乃「じゃあpさん、私は乃々ちゃんとお話が終わったから、出るわ」

p「ん?あっ、はい。くれぐれもその変で、酔いつぶれないでくださいね」

志乃「うふふー…大丈夫よぉ…じゃあね、乃々ちゃん」

乃々「はいぃ…」

乃々「…」

p「…」ペラッ…

乃々「…」

p「…」カタカタ

乃々「…」

乃々(あれ?もしかして…もう私は放置ですか?そうなんですかプロデューサーさーん…?)

p「…」カチカチ

乃々「これが噂の放置ぷれい、という奴ですか…」

p「…」カタカタ

乃々「…」

p「…」カタカタ

乃々「えっと…だ、誰さーん…」

>>67
名前と悩みを

ありす
名前で呼ばないでと言ったら本当に名前で呼ばれなくなったのでなんか寂しい

kskst

>>65

ガチャ…

橘ありす「おはようございます」

乃々(あっ、良かった…次もまともな人…あれ?そういえば、私はこの娘をなんて呼べば…?)

p「んー…」カタカタ

乃々(確か、この娘は、プロデューサーさんにすら名前で呼ばれるのを嫌がっていたような…なら、私に呼ばれるのなんてもっと嫌なんじゃ…)モンモン

ありす「仕事中ですか…お疲れ様ですプロデューサーさん」

乃々(でもプロデューサーには、今日は名前で呼べって…それならありすちゃん?でも本人の意思を尊重するなら橘ちゃん…あっ、でも『ちゃん』だとちょっと馴れ馴れしい感じが…あうぅ、どうすれば…?)モンモン

p「おう、お疲れ橘」

ありす「…」ピクッ

p「…」カチカチ

ありす「今日は朝から、随分と忙しそうですね?」

p「あぁ…今日はちひろさんがいないから、事務処理までしてるからな」

ありす「そうでしたか…ところでプロデューサー。私、最近ルイス・キャロルという作家の本に興味がるのですが…プロデューサーのおすすめとかはありませんか?」

p「ルイス・キャロル?んなこと俺に聞かれてもな…ん?いや、待てよ…それってアレじゃないか…確か、不思議の国のアリスの作者じゃなかったか?」

ありす「あぁ!アリス!そうですね不思議の国のアリスですね!私ったらなんでそんな有名な話をど忘れしたんでしょうか?ありがとうございますプロデューサー、今度読みますね。それでついでに聞きますけど、私の名前は?」

p「橘だろ」

ありす「…」

乃々「…」ワタワタ

ありす「あっ…あっ!そう、そうなんですよ!他にも興味…と言いますか、ずっと読んでいる本があるんですが…これがまたどういう訳か、作者をど忘れしてしまって…」

p「橘は物忘れが激しいなぁ」

ありす「ぐっ…え、えぇ、困ったものです…それで、作家ア・リ・ス!シリーズという推理小説なんですけど…作者の名前、分かりますか?」

p「作家アリス…あぁ、それなら分かるぞ。有栖川有栖だろ」

ありす「そう!有栖川有栖!!えぇそうですよ流石はプロデューサー博識ですねそれで私の名前なんですけどはいどうぞ!」

p「橘だなぁ」

ありす「…」

乃々「…」ウロウロ

ありす「…英国王室の史上最長寿は?」

p「アリス・クリスタベル。グロスター公爵夫人とも言うな」

ありす「ナイチンゲールの弟子で、ルートヴィヒ4世の妻は?」

p「ヘッセン太公妃…アリス・モード・メアリだな」

ありす「エリザベス2世の夫、フィリップの母親は?」

p「アリス・オブ・ハッテンバーグだ」

ありす「目の前にいる私は?」

p「橘」

ありす「…」

乃々「…」ブツブツ

ありす「イギリスの小説家の、マリエル・ウィリアムソンのファーストネームはなんでしたっけ?」

p「アリス」

ありす「ではイギリスの作詞家で、メリア・スミスは?」

p「アリス」

ありす「アメリカの平和運動家で、ハーズは?」

p「アリス」

ありす「アメリカの小説家、ウォーカーは?」

p「アリス」

ありす「アメリカの宣教師で、岡山四聖人の1人…ペティ・アダムスは?」

p「アリス」

ありす「日本のアイドルで、あなたがスカウトした女の子は…橘?」

p「橘は橘だろ」

ありす「…」

乃々「…」ワタワタ

ありす「ではっ!」

p「あー、橘。俺と遊びたいのかもしれないが、見て分かるように俺も仕事中なんだ。事務処理だからミスすると困るから、遊びたいなら後にしてくれ」

ありす「あっ…はい…すみません…」シュン

p「代わりに乃々の相手をしてやってくれ。もうあっちでずっと、ありえないくらい挙動不審な感じで歩き回ってるから」

乃々「…」プシュー

p「あっ、ヤバいショートしたかも…きっと橘の事で悩んでるハズだから、早く解放してやってくれ」

ありす「はい…」

乃々(あうぅ…全然決まらないんですけど…本人の意思か、プロデューサーさんの言いつけか…さんかちゃんか…どうしよう)

ありす「あの…乃々さん?」

乃々「あっ…橘さん」

ありす「えっ…」

乃々(あっ…いきなり話かけられて、つい素で返事を…)

ありす「…」プルプル

乃々「あの、えっと…すみません、何か言ってましたか…?ちょっと聞いてなくて…」

ありす「…」

乃々「た、橘さん?」

ありす「…」ジワッ

乃々「えっ…?えぇっ!?な、何で泣いて…!?」ワタワタ

ありす「えぐっ、ぐすっ…いやぁ…」

乃々(わ、私は苗字読みですらアウトですかぁー…)ワタワタ

ありすかわいいな、やっぱり時々泣かせたくなるわ

はよ

はよ

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