飛行場姫「ハクチカッコカリ」【艦これ】 (466)

ちゅーいじこー

・妄想駄文注意
・不定期更新(大事)
・オリ設定多々あり
・全体的にゆるい
・気に入らないなら黙ってバックブラウザ推奨

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【姫さま、漂着する】

…………………青い。

目を覚まし、仰向けに空を見上げると忌々しいまでに青かった。

「………マブシイ」

ついでに眩しかった。

あと、アタマイタイ。

「アーモウ…イタイノハイヤダ、アツイノモイヤダ、サンシキダンナンテダイッキライダ!」

とりあえず悪態を吐いておく。

…………………。

………………………。

……………………………。

「………ニゲヨウカナ、ホント…」

正直、戻ったら他の姫に何されるか分かったもんじゃない。

ついでに、あの忌々しいヒキコモリは絶対あざ笑いに来る。

……それに、放置されているという事は「そういう」事だろうし。

「……アー、ウー…」

…こういう事を考えられるのも「自意識」のおかげだろうか。

………アタマイタイ。

「……………イタイ」

触ってみたら腫れてた…そういえば頭に何か当たってから意識が無くなった気がする……ヤツらバカみたいに撃ちまくりやがって。

……まあ今更それはどうでも良いや。

とりあえずの問題は…















「……ココ、ドコヨ」

…自分は、どうやらどこかに漂着したようだ。

【姫さま、廃墟に着く】

白い肌、見慣れてる。

白い髪、汚れてる。

白い服、破れてる。

紅い眼、見えてる。

艤装、丸ごと消失。

周りの景色、さっぱり。

これは、危機感?を持った方がいいのだろうか?

……近くに何か廃墟が見える。

「……ニンゲンノハクチ、カ?」

よく見れば、あちこちに弾痕や爆発の跡がある。

何ともなしに廃墟に近づいてみると、やっぱり所々崩れてる。

そういえば……人間のこういう物は一度も詳しく見たことがなかったな。

…気になる。

凄い気になる。

とにかく気になる。

「……ダレモ、イナイヨネ」

かろうじて残った扉を押し開いてみる。

……おお、ただの廃墟だ。

歩けばコツコツ響く。

階段は……崩れてるか。

そのまま歩いていると、広い場所に出た。

「……………………ァ」
「……………………あ」





何か小さな生物が居た……ェ?

【姫さま、妖精と遭遇する】

「いやああああ深海さんだぁ!?」

「ボク達美味しくないですー!」

「命だけお助けー!?」

「アー…エ?」

こいつらあれか、艦娘が妖精とか呼んでる奴らか。

何か机の上でガタガタ震えてる…

…………………………………。

ヒョイ。

「いやああああ食い散らかされる!?」

「あばばばばばばば!?」

「もうだめだぁおしまいだぁ!」

おおー、じたばたしてる。

「……イヤ、タベナイカラ」

「しゃべったああああァ!?」

「あばばばばばばば」

「わたしたちただのよーせーですからー!?」

話聞けよ。

「イヤ、ダカラタベナイッテ」

「…………ホントですか?」

「あばばばばばばば」

「なんまんだーばーなんまんだーばー…」

…こいつら面白いな。

「ホントホント」

「…………………………ならいーや」

【姫さま、名乗る】

とりあえずおろしてやろうか。

「助かりました……おめーらなにやってんの?」

「…ハッ!」

「あ、一乃木さん生きてらっしゃる?」

「この方食べねーって」

「…なら安心です」

「生きるって素晴らしいねー」

私で助かったなこいつら。

「ところで深海さん、何でここに?」

「ナガレツイタ」

「流れ着いた…?」

「なるほど把握です」

「今ので分かるのかー」

…見てて飽きないな。

「それでは何かお探しで?」

「イヤ、キニナッテ」

「ただの興味本位でしたか」

「でもここ何も無いです」

「一年くらいほったらかしー」

ふーん…

「…ン?ナラナンデ、イルンダ?」

「こいつらがトロくて逃げれねーでした」

「面目ないです」

「おいてけぼりー」

なるほど…良く生きてたなそれで。

「あ、大事な事忘れてた……私、一乃木と言います」

「ボクは炉宮です」

「自分は花原ー」

「…ナマエカ」

「深海さんは名前有りやがりますか?」

名前、名前……まぁ…。




「……リコリス、カナァ」

後から考えたら、こいつらに会った事が全ての始まり、だと思った。

※拠点ステータス※
泊地レベル
張りぼて

宿舎レベル
廃墟

入渠レベル
ドラム缶風呂

工廠レベル
図工室

迎撃レベル
残骸


※設定※
@飛行場姫/リコリス
主人公、とある海域でボコられて流されてきた。
深海棲艦としての意識は薄く、好奇心旺盛。
そして背が低い、駆逐艦の平均よりちょっと高い程度。
艤装無し、艦載機無しの手ぶら姫。

@一乃木さん
泊地跡に居た妖精の一人。
少々口が悪い。
元々は主に工廠勤務してた。
他の妖精のリーダー的存在。

@炉宮さん
泊地跡にいた妖精の一人。
語尾に「です」がつく恐がりさん。
基本的になんでも出来るらしい。

@花原さん
泊地跡に居た妖精の一人。
必ず語尾が伸びるおっとり系。
意外と物知りらしい。

書きため無いので投下終わります。

飛行場姫が可愛すぎてガマンできなくなって建てました…気分で書いてきます。

ではでは。

おおう、意外にレス多くてビックリ

投下開始しまーす

【姫さま、入浴する】

ちゃぷん。

「…………………………………」
何コレあったかい。

「湯加減どーです?」

「…………………………ワルクナイ」

「良かったです。リコリスさんに効くかまだ分からないですけど入って損は無いです」

うんうんと語る炉宮。

…………現在私、風呂体験中。

あの後も愉快な妖精と話していたら、私の容姿の話になり、気付いた時には地下に連れてこられてこのドラム缶風呂なる物に入れられていた。

そしてその時に解ったのだが…この建物、地上部分はひどい有様だったが地下はかなり状態が良かった。

「…本当は広い浴槽がある予定だったです……まぁ完成しなかったです」

ふむ……しかし艦娘共はこんなのに入ってた訳か。

………不思議な感覚だな。

「あ、服はどうするです?…まぁサイズ合うのが、軽空母の服と陽炎型の制服、後ありあわせの軍服しかなかったです」

「…ワタシノハ?」

「修復出来るか検討中です」

一乃木と花原がいつの間にか持って来てた服を眺める。

どうやら妖精はサイズの割に力持ちらしく、明らかに自分より大きい服を一人で持ち出してきていた。

「……ジャアソノ、シロイノ」

「なら軍服です……あ、何かちゃんと効いてるみたいです?」

「ン?……ミタイダナ」

自分の体を見てみると、傷が消えていた。

…そういえば頭も痛くなくなってるな。

………というか何かアツい。

「あ、熱いなら早く出るです。クラクラってなって倒れるです」

「…ソウスルワネ」

【姫さま、食す】

「……………………………………」

「あー……申し訳ないです」

選んだ服がブカブカだった。

というか上着だけですっぽり足りた。

「……イヤ、モンダイナイ」

…これでもヤツよりは高いはずだ、きっと。

「……トコロデ、コイツハナニシテルンダ?」

「お助けー、埋もれしぬー」ジタバタ

「缶詰めに埋もれてるです。花原さんは色々鈍いです」

ふむ。

ヒョイ。

「助かりましたー。妖精は重労働苦手でー」

「気をつけて下さいです、備蓄庫は危険だらけです」

「了解ー」

…………………………

「…コレハナンダ?」

「缶詰めー、食料ー」

「缶詰め見たこと無いです?」

「………………?」

「ここをグイッと開けるです」

カポッ。

…おお。

「…そういえば深海さんって食べ物食べるです?」

「デキルケド………ヒツヨウナカッタ」

……そういえば、姫の一人に良く食べてるのが居たな。

「せっかくだから食べるー?」

「フォークならあるです」

「…………………ソウネ」

………………はむっ。

モグモグモグモグ。

…………はむっ。

モグモグモグモグモグモグ。

……はむっ。

モグモグモグモグモグモグモグモグ。

はむっ。

モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ。

………………何コレ止まらない。

「鯖味噌気に入りましたー?」

「…………………マァ」

「缶詰めなら腐るほど無駄にあるです」

………モグモグ。

【姫さま、話し合う】

「ところで、リコリスさんはこれからどーすんですか?」

結局、あの後もう二つ程食べていると一乃木が何処からか戻って来た。

「………ワカラナイワ…ソウビハナイシ」

戻る気は無いし。

「なら、とりあえずここに居るといーですよ」

「…イイノカ?」

「ここ、海流がおかしいからあんまり人こねーので」

「問題無しです」

「同じくー」

……ふむ。

「…………ナラ、ソウサセテモラウ」

アテは無くは無いが……居れるならば居させてもらうか。

「…それなら、ちっとは設備を直さないといけねーかな?」

「工廠直すです、埃まみれです」

「資材だけたんまりで持ち腐れー」

「つーか、呼び出しシステムは届かねーだったからな」

「開発しか出来ないです」

「港も宿舎も直すー?」

「そっちはいいんじゃねーの?……それよりまずは電気周り直さねーとかな」

「です」

「それでおけー」

何か話してる。

「とりあえず、きたねーですが不自由は無いと思う」

「明日からお掃除です」

「掘り出し物出るー?」

……あれ、何か決められた?

「……マァ、イイカ」

退屈は、しなそうだしな。

投下終了

アルミサッキ調べたら笑いましたw

つまり飛行場姫ちゃんはお菓子で出来てるから海に入れない可能性が……無いか。

ではでは。

赤城さんにあげたらキラキラしそうですね、アルミサッキ(すっとぼけ

…はい、すんませんサルミアッキでした。

では投下。

【姫さま、探索する】

明けて翌日、現在地下。

「今日はとりあえず寝床を確保しねーとですね」

昨日は結局、備蓄庫で寝た……少し体がイタイ。

「とゆー訳で、とりあえずはテキトーに片付けましょう」

「ワタシガカ?」

「私ら妖精ゆえ、力仕事はサボリてーんですよ」

「…ダロウナ」

昨日のアレを見てしまったらな…

「まぁテキトーに部屋を周りますか、私もどこに何があるか詳しくねーので」

「スンデイルノニカ?」

「建て付けが悪くて私らの力じゃなかなか開かねー扉とか、ご丁寧に鍵かかってるのとかあんですよ…ちょうどこの部屋とか」

ふむ。

「………ム」

開かない……ぐぬぬ…

「……コノッ…!」

ぐぬぬぬぬ……!

……………………バンッ!!

「ヒッ!………………キャラじゃねーですね」

「……テコズラセテクレル」

かなり力を入れないと開かなかった。

「開いた開いたー、早速家捜ししましょうか」

どこから出したのかライトを出してトコトコ入っていく一乃木。

「えーと、あ、やっぱ仮眠室だったから。布団も有りますし最初から当たりですね」

「…?」

「これを敷いたり被ったりして寝るんですよ、寝心地バッチリになるってシロモノ」

「…ソウナノカ?」

「そーなのです、とりあえずコレ外に持ってって干しときましょーか」

「ワカッタ」

む………ふかふか……

【姫さま、続・探索する】

「さぁ次いきましょーか」

一度外に出たあと、再び地下に戻ってきた。

「…ソウイエバ、ノコリハドウシタ?」

「炉宮さんと花原さんなら発電機弄ってるんじゃねーかなと。電気ねーと不便なんで」

「ソウカ」

「んじゃ次はここ探しますか」

……………………………。

………………ぐぬぬ…

………ズズッ………ズズッ…!

「助かんねー、どれどれ」

「………フゥ…」

何とか半分ほど開いた。

…バカみたいに固いんだけど、何アレ。

「えーとここは……あ、資料室ですね」

「シリョウシツ?」

「過去の戦闘記録とか技術記録を仕舞っとく部屋ですね……そーいえばここ許可無いと入れねーんでしたっけ」

「ホウ……」

「ま、あんまりおもしれーもんはねーと思いますよ?だいぶ棚とかひっくり返ってますし」

「…ン?コレハ?」

足元に何か画付きの紙束が落ちてる。

「あ…これ彗星の開発資料じゃねーですか」

「スイセイ?」

「爆撃機ですよ」

「……ヒコウキカ」

ふむ。

「興味おありで?」

「マァ、ナ………ワタシハ、ヒコウジョウダカラナ」

「飛行場……あー、そいえばリコリスさん、気になってたんですけどもしかして姫級だったり?」

「モシカシナクテモ、ヒメダガ?」

「おー…今更ビックリ」

「………フム」

「まぁ、後でゆっくり見ればいーです、とりあえず次行きましょーか」

「…ワカッタ」

【姫さま、続々・探索する】

「次はここですね」

「ココハナンノヘヤダ?」

「何だっけここ……警備の詰め所…だったよーな…」

「…アケテミレバワカル」

……………………………。

バンッ!

「!?」

…すんなり開いたな。

「では潜入…あ、やっぱ詰め所だ」

「ナニカアリソウカ?」

「そーですねー……あ、マンガとゲーム機発見」

「ナンダソレハ?」

「おもしれーヤツですね……うわ、めちゃくちゃ持ち込んでるじゃねーですか…」

暗くてあまり見えない…

「あとめぼしー物は……お?奥にもう一つ部屋が…リコリスさんこっちこっち」

「ナニカアッタカ?」

「ロッカールームですね、どーせ持ち主なんて来ねーので漁っちゃいましょーか」

ガチャ。

「ZZz……スピー…」

バタンッ!

「私は何も見てねーです」

「イヤ…イマナンカイタゾ」

「幻想です、きっと目の錯覚に決まってらー」

いや、間違いなく何か居たんだが。

「もう一回あけましょー、きっと人形か何かですよ」
 
ガチャ。

「……う、うるさー…っす…」

………………………………………。

「しゃ、シャベッタアアアアア!?」

「う…ガンガン響くっす…」

…明らかに妖精が一人居た。

投下終了。

ではでは。

どーも、みなさん。

今日はノリと勢いの産物を投下しますね!

【姫さま、続々々・探索する 】

「どもー、二条って言うっす」

「ヨロシクダナ」

「二条さん尻尾巻いてスタコラサッサーしたんじゃねーんですか?」

少し経ち、一乃木は正気に戻った。

「それが聞いてくださいっす……アレは私がいつも通りサボろーとした時っす」

「二条さんはサボり癖がひでーです、しかも隠そーともしねーのでタチが悪いんですよ」

「ちゃんとノルマはこなしてるっす、当然の権利っす」

「…ハナシノツヅキハ?」 

「あ、悪かったっす…えーと、まぁそしたらいい感じに警備のお兄さん方からお菓子を貰えたので頂戴してたっす」

「フム」

「そしたらいきなり警報なりだして、危ないからココに居ろって言われたっす」

「それでー?」

「そのまま一年間幽閉っす、お菓子が無かったら干からびてたっす、妖精で良かったと実感したっす」

「ヨクワカランガ、ヨクイキテタナ」

「私ら小食ゆえ」

不思議なやつらだ。

「それで二条さんはこれからどーします?」

「やることも無いんで此処にいるっす、恩返しにそれなりに働くっす」

「助かりますねー、じゃあ早速発電機直してきやがれ」

「あいあいさーっす」

トタトタトタトタ…

…行ってしまった。

「…二条さんが居るなら少しは楽できますねー、腕は良いんですよ」

「ソウカ」

「まあ今は漁りましょーか…あ、キャンディ発見」

「…ナンダソレハ?」

「甘ーいヤツですよ、おひとつドーゾ」

「……………………………」

パクッ。

「………………!!!」

何だ、この不思議な……何だ?

【姫さま、続々々々・探索する】

「ぎゃああおああ二条さんのユーレーです!?」

「あの世からのお迎えー!!?」

しばらく漁った後、部屋から出ると何処かから声が聞こえた。

コロコロ。

「サワガシイナ」

「ほっときましょー、とゆーかいっぱい有って重いんでどっかにまとめません?」

「ソウダナ」

見つけたカゴの中身がいっぱいだ。

……結構重い…

コロコロ。

「てゆーか案外残ってるもんですね…まー、ホントあん時は逃げねーと丸焦げになっても仕方ねー状況でしたが」

「ソンナニヒドカッタノカ」

「戦艦が10隻以上とか何とか言ってやがりましたので」

ふむ…戦艦が10以上か。

コロコロ。

「そーいえば、リコリスさんも艦隊率いてたりしたんですか?」

「マァナ」

「どれくらいの規模で?」

「…………………………………タクサン」

「何ですかそれー」

細かい事はアイツに押し付けたしな。

コロコロ。

………む。

「イチノギ、アタラシイノヲクレ」

「リコリスさん今のでキャンディ七個目なんですが」

「…ソウダッタカ」

「…気に入ったんですか?」

「マァ、ナ」

「…ではミルク味でもどーぞ」

「タスカル」

カロン、コロコロ。

…いくら食べても飽きないな、コレ。

【姫さま、探索終了する】

「おめーら良くみやがれ、これが探索結果だ」

・布団セット(ふかふかモフモフ)
・開発資料(零式艦戦21型)
・開発資料(彗星)
・戦術資料(ヤセン百景)
・マンガ(ゼツボー系魔法少女モノ)
・マンガ(パンツじゃないヤツ)
・マンガ(他、数シリーズ)
・RSR(ゲーム、ソフト多数)
・DN(ゲーム、ソフト多数)
・二条さん(妖精)
・お菓子(たくさん)
・iPod(滅茶苦茶入ってる)
・メガネ(伊達)
・トランプ(2セット)
・その他色々

「何なんです、明らかに内容がおかしいです!」

「もはやただの遊びー」

「詰め所は暇人の巣窟っす……多分まだまだあるっす…」

「資料室と詰め所はまだ調べつくしてねーですから、リコリスさんよろしくですよ」

「…ワタシカ」

コロコロ。

…まぁいいか。

「代わりに設備は任してくだせーですよ」

「発電機は明日位には直るです」

「二条さんさまさまー」

「丸投げされたっす…」

「え、聞いてねーんですけど」

「一乃木さんは工廠直してほしいです」

「お願いしまー」

「じゃーおめーら何すんですか?」
 
「配線直すです」

「断線しまくりー、スパークしまくりー」

「建物関係は炉宮さんと花原さんの方がいいっす」

「あー、なるほど」

………サッパリ話がわからない…

コロコロ。

「いやーしかし、働くなんていつぶりだろーか」

「完全ニートです」

「けどブラックはいやー」

「…サボれればいいっす」

「…………………………」

ヤツを思い出すな、見てると。

コロコロ。

……あ、無くなった。

投下終了、最後はちとやり過ぎた気がしなくもない。

ではでは。


………ちなみに、自分でもどうしても・ワ・のイメージが頭から離れないです、はい…w

こんばんは、みなさま。

今日もひっそり投下してきます。

【姫さま、片付ける】

ペラッ。

「…………フム」

二条が見つかってから、三日経った。

その間に発電機は直り、工廠は整備され、各部屋の整理は一部を除いて片付いた。

今は資料室を片づけている。

「ム…?」

眼鏡がズレたか…

ペラッ。

それにしても……人間というのは本当に良く考えている。

戦略、戦術、技術……目を見張る物ばかりだ。

基本的に私達は、数で攻める以外はあまり考えなかったからな。

戦い以外にも、文化や歴史、衣食、マンガ、娯楽……興味が尽きない。

ペラッ。

「…………ナルホドナ」

読み終わった戦術資料(30歳から始める海軍講座)を棚に並べる。

とりあえず戦術資料、開発資料、その他で分けているが…

「リコリスさん、ちょーしは……………朝から変わってねーじゃねーですか」

「……キニスルナ」

まあ、つい気になって読んでしまうから殆ど進まない。

「デ、ドウシタ?」

「いえね、どうも台風が来るようでして…雨降ると雨漏りひでーんで今のうちに準備しよーかと」

「アメカ…ワカッタ」

「とりあえず一旦外で板でも探してきましょー、細かい部分は炉宮さんと花原さんがなんとかしますんで」

「アァ」

「まったく、この時期は天気がやべーですよ…」

【姫さま、打ち付ける】

ガンガンガンガンガンガン!

ドガガガガガガガガガガガ!

ドバンドバンドバンドバン!

「コレデイイカ?」

「大助かりです」

「はかどりまー」

板を取り、電動工具を持ち、押し付け、打ち付ける。

これを繰り返す事数時間、気づけば夕方だった。

………アタマが痛くなりそうだった…後腕がプルプルしてきたんだけど…

「やっぱり電気は便利です」

「工具もサイコー!」

妖精サイズの工具を振り回す炉宮と花原。

……私の分も含め、工具はどうも二条が午前中に全て作ったらしい。

「ツギハ?」

「えーと、だいたい終わったです?」

「ですねー、後は洩れないことを祈るしかー」

「ソウカ」

「あー…やっと終わったっす?」

「あ、二条さんです」

ふらりと二条が現れた。

相変わらず眠そうだな…

「うるさくてサボれなかったっす…」

「そもそもサボるなです」

「いきなり来て、工具作れって言ったのはどこの誰っす?」

「はて何のことやらー」

「はぁ…もういいっす…」

「…クロウスルナ」

「こんな事なら隠れとけば良かったっす……それとそろそろご飯にするっす」

ん?…もうそんな時間か。

【姫さま、晩御飯ですよ】

ズルズルズルズル。

「……………」

ズルズルズルズル。

…晩御飯はカップラーメンというやつだった。

お湯を注いで三分で完成……何コレうまい。

「あち、あち、あちーです」

「一乃木さん、これ何味です?」

「しょうゆ味ですが何か?」

「自分たちはシーフードー」

「あ、ラッキーっす」

「リコリスさんは何味でー?」

「?……アー…ミソ?」

「というか、リコリスさん字わかるっす?」

「…マァナ」

そういえば、何故か解るな……うん?

「……え、まさかカレー味無いんです?」

「文句言うなら食わせねーですよ」

「海軍にいてカレー味食べないとかケンカ売ってるです」

「てめーはしょうゆ派の私をおこらせた」

「一乃木さんやめてください冗談です!」

「不毛な争いっす……ズルズル」

「ホントはとんこつが良いけどシーフードも好きー……ズルズル」

「…ナンノハナシヲ、シテルンダ」

「仁義無き戦いなんですよ」

「終わりの無い宗教戦争です?」

「ぶっちゃけ不毛ゆえー」

「揃いも揃って意味不明っす」

未だに良くわからん奴らだ。

「………ズルズルズルズル……!!ゴホッ、ゴホッ!?」 

「リコリスさんしっかりするっす!?」

ぐ……変なところに…ぐぬぬ……

投下終了。

関東ですが台風怖いですね…ではでは。

はいどーも、皆様。

早速投下しますね。

【姫さま、遊ぶ】

──♪──♪♪─♪

カチッカチカチ…カチッカチッ

「………………ム…」

カチカチカチ…カチッカチッ

「……………クッ…」

カチカチカチカチカチカチカチカチカチ

デデーン

「ア……」

また失敗した…

「何やってるっす?」

「ドラムノタツジン」

花原がやり方を教えてくれたのだが……難しいな…

「音ゲーっすか、そういうのは慣れが大事っす」

「ソウイウモノカ?」

「そういうものっす、やってればいつの間にか出来てたりするっす」

ふむ……

「ま、今日は多分一日中嵐だと思うっす、ゆっくりやるっす」

「…ソウシヨウ」

…妖精達の予想通り、台風が来ていた。

外は雨で、やることもあまり無いのでこうして暇を潰していた。

「はぁー、今日はゆっくりサボれそうっす……寝るっす」

「…ソウシテオケ」 

……さて、もう一度やるか…

───♪──♪♪─♪

カチカチ…カチッ

カチカチカチカチカチカチ

う…連打キツい…

カチカチカチッカチッカチ

「クッ……」

カチカチッカチッにゃーカチ

「……………ム?」

にゃー、にゃー。

【姫さま、猫る】

「にゃー」

カミカミ。

「お助けー」

「ナニヲ、シテルンダ?」

「入り口に子猫が居たのでー、ご招待ー」 

カミカミ。

「花原さん、食われてるっす」

カミカミ

「ズギン゛ジッブゆ゛え゛ー」

「ああ、頭からやられてるっす!?」

ヒョイ。

「………フム」

ボテッ。

「ぐえー」

「あ、落ちたっす」

「にゃー」

…少しモフッとしていて暖かい。

「にゃーにゃー」

そしてもぞもぞ動く…この生き物は…?

「リコリスさん、そのまま持ってるっす、何か箱探して来るっす」

「…ワカッタ」

……………………………

「…なんか、エラーさんを思い出しまー」

「エラー?」

「神出鬼没のユーレーみたいな人ー」

「ナンダソレ」

「自分らにもさっぱりー」

「にゃー」

…最近気づいたのだが、どうも妖精は基本的にテキトーな所が多いようだ。

「ダンボールあったっす」

「とりあえず入れときまー?」

「アァ」

スッ。

「にゃー」

ペロペロ。

「!?」

おお…何というか……いいな。

「おめーらトランプするですよ」

「です…あれ、猫です?」

ん?

【姫さま、再び遊ぶ】

ゴロゴロ……

「にゃー」

「雷が鳴ってやがりますね…3」

ポスッ

「本格的になってきたです…5です」

ポスッ

ふむ…5か……… 

「…9…アマモリハ?」

ポスッ

「心配むよー、10ー」

ポスッ

「明日の昼には晴れるっす?……あ、Kっす」

ポスッ

「わかんねーですね……2」

ポスッ

む……

「何も無いです」

「ワタシモダ」

「パスー」

「続けてどうぞっす」

「じゃあ4で」 

ポスッ

「なら7です」

ポスッ

7…7か…………うーん…

「…8キリ、サラニ8キリ、ツヅケテJニマイト、ジョーカー」

ポスッポスッポスポスッ

「あっ」

「どぞです」

「やばいー?」

「マジっす?」

「にゃー」

「ナラ、2ヲダシテ4ダ」

ポスッポスッ

「ぎゃーまた大富豪とられたー!?」

「最初は勝てたのにっす……」

ふふん、少し考えればこのくらいはな。


投下終了……投下途中で某雑談スレに誤爆してしまった…

もう二度と投下途中で他のスレは覗かない……ではでは。

本日二度目の投下いきますー

【姫さま、続・再び遊ぶ】

ザアアアアア!

時間は流れて夜、雨は激しくなっていた。

「にゃー」

「かなり激しくなってきたみてーですね…3」

ポスッ……ゴロゴロ、ピシャーン!

外の雷鳴がここまで聞こえてきた…

「カミナリもヤバいです……5です」

ポスッ

「ズルズル……7ダ」

ポスッ

「8キリー、そんで4ー」

ポスポスッ

「Jっす……眠いっす…」

ポスッ

「もういい時間ですからね…2」

「ジョーカーダ」

「あちゃー」

ポスポスッ

「ズルズル…Kヲサンマイ」

ポスッ

「お察しです?」

「アカンっす…」

「2、8キリ、5ヲニマイデアガリダ」

「鬼つえーじゃねーですか…」

「25回くらいやって19回くらい大富豪です…」

ふふん。

「…ふあぁ……眠いっす…」

「お開きにするです?」

「にゃーん……」

「おねむゆえー」

「しゃーねーですか」

「シカタナイカ」

私もそこそこ眠いし。

「んじゃあ寝るです…」

…ヤセン百景を少し読んでから寝るか。

『───────────』

「………?」

……今、何か…?

「リコリスさんおやすーです」

「…アァ」

……ふむ。

【姫さま、嵐明けて】

バサァ。

明けて翌日、昼にはしっかり晴れた。

なので日課の布団干しをしておく。

「めっちゃ晴れたです」

「港にいきまー、嵐の後は漂着物多いゆえー」

「ソウカ」

その横をいつもの二人組が港に歩いていく。

「そいえばリコリスさんも─」

「ナンカイッタカ?」

「何でもないー!」

トタトタと走り去っていった……何だったんだろうか?

「足の速い台風だったようっす……さて、ゆっくりサボるっす」

ガシッ

「二条てめー逃げんな、今日も工廠行くからなー」

「やめろーっす!?」

「にゃー」

一乃木連れ去られる二条、代わりにふらっと子猫が現れた。

「………………………フム」

ヒョイ。

「にゃー?」

じー。

「にゃー、にゃー」

もぞもぞ動く…

「…ニャー」

「にゃー?」

「ニャー」

「にゃーん」

…………………………………。

……………………………。

………………………。

…今、私は何をしていた!?

【姫さま、少し思い馳せる】

「にゃー」

地におろしたら子猫はふらりと歩いていった。

「……オソロシイ、コウゲキダッタ」

気を付けなければいけないか…何だったんだアレは…

…………………………………。

チュンチュン、チュンチュン。

「…マブシイナ」

空を見上げれば、ここに漂着した時と同じくらい空が青かった。

……この空だけは、変わらないか。

「何してるっす?」

「ニジョウカ、ツレテイカレタハズジャア?」

「ソッコー逃げてやったっす」

「…ソウカ」

「それで、空になんかあったっす?」

「イヤ…タダ、カワラナイナト」

「そっすか」

「アァ……ドコニイテモ、コレダケハカワラナイラシイナ」

「そうっすね」

「……オマエ、ネムタイダロ?」

「あ、やっぱり分かるっす?」

「マァナ」

反応薄いし。

「ぎゃああああああああ!?」

「かんべんしてくだせー!?」

もはや聞き慣れた叫びが響く。

「…平和っす」

トタトタトタトタ。

「あばばばばばばばば!」

「リコリスさーんお助けー!?」

ん?こっちにきた?







「あばばばばばばばばば!」

「かんむすさんが漂着してるー!!」

「……っす?」

かんむす……艦娘!?





投下終了…そして動き始めるかもしれない物語。

ではでは。

ども、昼間だけど関係なく投下いきます。

【姫さま、助ける】

ちゃぷん。

「………………………う…」

「…コレデイイカ?」

「まー大丈夫かと。外傷は少ねーみてーですし」

何とか背負ってきた栗毛の艦娘をドラム缶風呂(底上げ済み)に入れ、様子を見ていた一乃木が判断する。

……………。

泣きつかれ、連れられた先には確かに一人の艦娘が倒れていた。

普通なら敵だ。

………なのだが、自分でも驚くくらいに、私は考える前に動き出していた。

気づいた時には自分より背が高いその艦娘を背負い、騒ぐ三人を正気に戻して風呂の準備をさせた。

「それにしてもなー、リコリスさんは良かったんですか?」

「ナニガダ?」

「フツー、砲火と硝煙が巻き上がる展開なんじゃーねーんですか?」

「…ベツニ、ゼンブヲゼンブ、シズメルワケジャアナイ」

というか、むしろ艦娘は捕まえるという奴らの方が多いのだがな。

「へー、そーだったんですか」

「アァ………ココハマカセル」

「どーするんで?」

「トリアエズ、コウショウニイク……ワタシガイタラ、ヤヤコシクナルダロウカラ」

「起きたらどーします?」

「マカセル……ワタシハ、アワナイホウガイイダロウシナ」

「あー……りょーかいー」

そう言って、その場をあとにする。

…少なくとも、目が覚めたら敵が居た……なんてのは私でも嫌だからな。

「サテ…ドウスルカ」

出くわすと面倒になりそうだしな…

…まぁいい、まずは工廠に行くか。

今は、残りの三人があの艦娘の艤装を見ているはずだしな。

【姫さま、聞きに来る】

「あー…こりゃあマズいっす、中まで海水が入り込んでるっす」

「銃創も幾つかあるです……でもほとんどかすり傷です」

「うー…転覆ー?」

「ナニカワカッタカ?」

せっせと艤装を運んでいた三人は、今度は集まってうーうー言っていた。

……まぁ、ほとんど艦娘が装着したままだったから運んだのはほぼ私だが。

「リコリスさんー、かんむすさんはー?」

「モンダイナイ」

「それは良かったです」

「うーん……多分なんすけど、航行中に嵐に巻き込まれて波に呑まれたんだと思うっす」

「戦闘の痕があるのでー、もしかしたらそれも関係あるかもー?」

「…ソウカ」

戦闘の痕か……ふむ。

「直せるです?」

「ブランクがキツいっすけど、出来なくはないっす……でも、出来るなら新しく作った方が安全っす」

「装備は完全にアウトー」

「まぁ何とかなるっす」

「資材なら本当にたくさんあるです」

「専門的に言えば三万くらいー?」

「ボーキだけは二万とかじゃなかったっす?」

「細かい事はいいです」

「万事かいけつー」

「…トコロデ、ドンナカンムスナノカワカッテルカ?」

「重巡だとは思うっす」

「ブランク有りすぎゆえ不安ー」

「ボク、駆逐艦しか扱った事無いです…」

重巡か。

「まー、起きたら聞けばいいです」

「それより少しお願いがありましてー」

「ナンダ?」

「設計資料欲しいです」

「資料室にあると思うっす、炉宮さんと探してきて欲しいっす」

「…ワカッタ」

【姫さま、探しだす】

場所は変わり資料室。

「欲しいのは、設計資料(主機─あなたに羽を─)です」

「ワカッタ…トコロデ、ナンノシリョウナンダ?」

「艦娘さんの、海上航行システムの一番大事な部分の資料です」

「……ツマリ?」

「要するに海の上に浮かぶのに必要な靴の資料です……頭おかしいくらいデリケートなんです」

ふむ。

とりあえず、未だに床にばらまかれている大量の資料を片っ端から掴んでみるか。

「ちなみにです、頑張れば陸上でも使えるです」

「ソウナノカ?」

「はいです、それどころかもっと頑張れば理論的に空も飛べるです」

え、何ソレすごい。

「…ツマリ、ストライカーユ「それ以上はマズいです?」…ム?」

何がマズいのだろうか?

「マンガの読みすぎです……それに、それやるとロクな武装積めなくなるです」

「…ソウカ……ン?コレジャナイカ?」

「あ、意外と早く見つかったです、これあれば百人力です」

「ナラ、モドルカ」

少し見てみたいし。

キィー…ガラガラ。



「…え」

「ン?」



目の前に、誰か……あ、しまった。

「……あちゃー」

「ついてないです…」

「し、深海せ──」

フラッ……ズルッ!

「ひ、ひゃあああああああ!?」

「エ、ア」

ゴツンッ☆

投下終了…話の筋は出来てるのに盛り込むネタが少ないと感じる今日この頃。

そして艦娘はだれなのか(棒)

ではでは。

はいはーい!

どうも、夜の投下いきます

【姫さま、邂逅する】

「貴女等バカですか?なんで勝手に小破してんですか?」

「申し訳ありませんわ…」

「スマナイ…」

頭がズキズキする…一瞬気を失ったぞ…

……っ…しかも、よりによって前とまったく同じ場所を…

「てかリコリスさん、会わねー方が良いとか言っておきながらなんでウロウロしてんですか」

「…スコシ、タノマレテナ」

「ボクは悪くねぇ!!…………です」

言ってから隠れるな…

「貴女も貴女ですよ、打ち上げられた貴女を引っ張り込んで来たのはこの人なんですが」

「そ、そうですの……?」

「妖精はそこそこ嘘いわねーですよ」

そこそこってなんだそこそこって。

「はぁ…まーいいや。会っちまったのは仕方ねーですから」

…………………………………。

………………………。

………………。

………。

話が、続かないな…

「…………あーもー、しゃーねーですね」

ん?

「おい深海さん、名を名乗れですよ」

「…キュウニドウシタ」

「いいから名乗るんですよ」

「…リコリス」

「一乃木さん………とうとう、じゃくねんせいアルツハイマーになったです?」

「よし炉宮さん、歯を食いしばりやがれや」

「あばばばばばばば!?」

前から思っていたが……一乃木は怒りっぽいな。

「ったく……じゃあ艦娘さん、名を名乗りやがれですよ」

「…はぁ……何だか馬鹿らしくなりましたわ……わたくし──」







「──重巡洋艦、熊野と申しますわ」

【姫さま、話が続く】

「それでは、貴女も流されて来たの?」

「マァナ」

その後、話が続いた。

「……ホントウナラ…アノウミニシズンデイテモオカシクハナカッタ」

「話が重いんですが…」

「ム…?」

「それでここに流れ着いて以来、ずっと暮らしてるです」

「そうでしたの……ところで、ここは一体どのような場所ですの?」

「造りかけて棄てられたら泊地跡ですよ」

「もう地下しか残ってないです」

「まぁ…では妖精さん達は何故ここにいらっしゃいますの?」

「逃げ損ねたです」

「とろくせー奴らが多くて置いてけぼりですが?」

「それは…その……ご愁傷様ですわ」

「でも一乃木さん面倒見はいいです」

「タシカニナ」

「あたりめーです、じゃなきゃ付き合ってねーですよ、感謝しやがれ」

「…仲がよろしいのですね」

「ソウカ?」

「一乃木さまさまです……人使いは凄まじく荒いのが残念です」

「炉宮さん、ケンカなら買いますが?」

「ナンデモナイです」

……仲がいい、のか?

「…ふふ」

「……まーいーです。というかそろそろ工廠に行ってみましょーか」

「アッ」

そういえば資料頼まれてた…

「熊野さんも話聞いた方がいいですよね?」

「もちろんですわ」

【姫さま、続・話が続く】

「調子はどーですか?」

「あ、一乃木さん……っと、もう起きて大丈夫っす?」

「ご心配には及びませんわ………重巡洋艦、熊野と申しますの。助けて頂いて、感謝しますの」

「気にしないーきにしないー」

「実際動いたのはリコリスさんっすからね…」

何度転けそうになったか…

「…ニジョウ」

「あ、ちゃんと有ったみたいっすね、それならマシにはなりそうっす」

「あの…そんなに酷い状態ですの?」

「海水入りまくりー、んで丸ごと検査ー」

「主機と艤装本体、どっちもバラさないといけないっす」

「最低でも三日はかかりまー」

「万全にするなら、一週間くらいだと思うっす」

「そんなにかかりますの…」

「人手も足りないっすから……さすがに私らでも時間かかるっす」

「申し訳なく思いまー……」

「…いえ、お願い致しますわ」

「任せて欲しいです」

「その間は、自由にしてもらって構わねーですよ」

…ふむ。

「…マトマッタミタイダナ」

「何とかですが……まぁやることもねーですし久しぶりに本気だしてやらー」

「あぁ…一乃木さんが本気になってるっす…」

「とりあえず飯食ってから始めるんですよ」

「…モッテクルカ?」

「とりあえず休むです、熊野さんもまだ休んだ方がいいです」

「えぇ、そうさせて頂きますわね」

「ソウカ」

さて……これからどうなるか…




………不思議と、悪い気はしないけど。

投下終了。

というわけで、初艦娘はくまのんでした!

……だいたいバレバレですよね、はい。

ではでは。

ぽいぽい!

他の艦娘の登場もちゃんとあるっぽいです。

では投下。

【姫さま、見学する】

ただいま、工廠。

カチャカチャ。

「それにしても鈴谷型かぁ…ここ一年で見つかったんですね」

「ひとまとめで最上型じゃないっす?」

「そこら辺が曖昧なんですよ……まー細かく分けるかどーかってだけなんで」

「本営からは、最上型で統一されてますの」

カチャカチャ。

「そもそもどこが違うのでー?」

「艦の強度を見直して、ボイラーの数と艦の形状が変わった…だったかなぁ」

「細かい所ですと、煙突の口径も変わりましたのよ?」

「豆知識が増えるです」

カチャカチャ。

「流石一乃木さんっす、無駄に知識だけはあるっす」

「二条てめー徹夜な」

「ヤダナージョウダンッス」

「リコリスさんみたいなカタゴトー」

…あんな感じなのか?

カチャカチャ。

「まー、最上型自体触った事ねーですが何とかなるとは思うですよ、流石に長門さんに比べりゃー楽だと思いますし」

「…そういえば長門さんやった気がー?」

「ついでに一乃木さんが頭角を現したのもその頃だったです」

「戦艦長門…ですの?」

「その長門さんっす」

「いやー懐かしいですね、その時の腕を買われてここに来たんですよ」

「そして今では落ちぶれー」

「花原さん鏡見てきやがれ」

カチャカチャ。

「ところでリコリスさん、どうかしたです?」

「…イヤ、ナンデモナイ」

…まったく話に入れない……むぅ。

【姫さま、続・見学する】

カチャカチャ。

「それにしても、なんでこんな事になってるんですか?」

「それは……」

チラッ。

「ン?……キニスルナ」

何となく想像できるしな。

「……わたくしを含めた六隻で、遠征任務に就いていましたの…ですけれど、帰還の最中に深海棲艦の艦隊と遭遇してしまいましたのよ…」

「え?珍しいですね、遠征て極力深海棲艦の勢力圏外の航路を通ってくはずですよね?」

「その通りですわ……ですけれど、その航路は最近解放されたばかりでしたの」

「あー…」

カチャカチャ。

「そればかりか……少し、信じられない状況でしたわ」

「と、言いますとー?」

「…深海棲艦は、逃げる二隻とそれを追う艦隊の二組がおりましたの」

む?

「……フム」

「リコリスさん?」

「…マレニ、ジガノツヨイヤツガイル。ソウイウヤツラハ、ダッソウスルコトモアル」

「ほえー」

カチャカチャ。

「深海さんも一枚岩じゃあないっす?」

「マァナ…ムシロ、ツヨイヤツホドカッテニウゴイテルナ」

「初めて知りましたの…」

「それで、その後はどうなったんです?」

「乱戦、ですわ……そのうちに嵐に巻き込まれて気づいたときには此処に」

「なるほど……それはついてねーですね」

「まったくですわ……皆様、無事に帰っていればよろしいのですけれど…」

「元気だしてー」

「通信設備でも残ってれば良かったんですが…」

「…あいにく吹っ飛んでるっす」

【姫さま、続々・見学する】

カチャカチャ。

にゃー

「…ン?」

「にゃーん」

「あ、リコリスさんその子猫とっつかまえておいて欲しいです」

「ワカッタ」

ヒョイ。

「…ホントウニドコニデモ、アラワレルナ」

「あら、なかなか可愛いですの」

「逃がさないで下さいっす、暴れられると困るっす」

「大人しいけどいちおー捕獲ー」

…膝にでも乗せておくか。

カチャカチャ。

「…あー、今何時っす?」

「18時回ったところです」

「え、そろそろ飯にしないっす?」

「もうちょっと続けねーと半端になんですよ」

「…はぁ、仕方ないっす」

…ふむ。

「…イロイロ、ハイッテルンダナ」

「まー、本当ならデカい船の中身をこのサイズに詰め込んでますから」

「実際、私らも感覚でやってる部分は多いっす」

「理論付けると大変ゆえー」

「なんで、資料はめちゃくちゃ大事です」

「ナルホドナ」

「不思議な話ですのね」

カチャカチャ。

「…艦娘さんが不思議とか言ったらダメだと思うんですが」

「?」

「気にしたらいけないってやつー?」

「…フム」

「世の中には色々あるです」

なるほど……まぁさっぱりわからないのだけど。

投下終了。

落ちも無く、ではでは。

クマー!

どうも……イベント?…いえ、知らない子ですね。

という訳で今日も投下いきます

【姫さま、話をする】

また明けて翌日。

ガサガサ。

「……………」

ガサガサガサガサ。

「……………」

ガサガサガサガサガサガサ。

「……………」

「何をしていますの?」

「…クマノカ。ナニカナイカトオモッテナ」

それでさっきからロッカーをガサガサ探してるんだが……めぼしい物が無い。

「ソッチハ、ドウナンダ?」

「お陰様で寝不足になりましたわ…」

「…イジヲハルカラダ」

「この熊野があのような醜態……ありえませんわ…」

寝る直前にいきなり始める事になった大富豪……一番躍起になってたのは熊野だったな。

結局私が勝ったけど。

ガサガサ。

「ところで……わたくし気になっている事がありますの」

「…ナンダ?」

「…自力で動けなくとも、姫級なら他の深海棲艦を使えばこの島から動くことは可能ではなくて?」

「…アァ、ソンナコトカ」

ガサガサ。

「……オニヤ、ヒメトイウダケデ、ドレデモカンタンニシタガウワケデハナイ」

「そう、ですの?」

「マァナ…ジブンノセイリョクガイナラ、トクニダ」

「にわかには信じられませんわ…」

「ダロウナ」

ガサガサ。

あ、キャンディ発見。

「…クウカ?」

「ハッカはいりませんの……はぁ、変な深海棲艦ですこと」

【姫さま、続・話をする】

「そうそう、お聞きしたいことが有りましたの」

「ナンダ?」

「資料を探していますの、貴女が詳しいと聞きましたわ」

「…ナンノシリョウダ?」

「零式艦上偵察機と電探、中口径主砲に副砲の開発資料ですわ」

………ふむ。

「……サガシテミル」

あったっけ……まだ全然進んでないしなぁ。

…今探すか。

「あら、今から探しますの?」

「ハヤイホウガ、イインジャナイカ?」

「それは、そうですけれど…」

部屋を出て、慣れた資料室へと入る。

…山積みなんだよなぁ、まだ。

「……えー、この中から探しますの?」

「…マァ、ナ」

とりあえず、今まで見つけた開発資料を見てみるか…

零式艦戦21型、彗星、瑞雲、九七式艦攻…

「…テイサツキハ、ミツカッテナイナ」

「15.2?連装砲が有りましたわ!」

「フム……ノコリハ、アノナカカ」

…なかなか骨がおれそうだ。

「偵察機と電探は片方あればいいですの」

「ワカッタ」

スチャ。

「眼鏡?」

「キブンダ」

何となく、な。

「やっぱり変わってますわ……それで、どこから手を着ければ宜しいのかしら?」

「ソウダナ……ソコノヤマヲミテクレ」

「仕方有りませんわね……」

カロン、コロコロ。

キャンディも口に含んでおく。

………う、何故か口がスースーする…

【姫さま、続々・話をする】

ペラッ。

「………………うー…」

ペラッ。

「………うぅ…」

ペラッ。

「…………うー…」

ペラッ。

「………う……」

「…………ナァ」

「……なんですの」

「ソノ、ウーウーイウノヤメテクレナイカ?」

正直うるさい。

「なっ……まったく、ありえませんわ……なぜわたくしはこんな所にきてまで書類と向き合わないといけませんの…?」

……嫌ならやめとけばいいのに。

「というか……貴女、全然進んでいないじゃありませんこと!?」

「………………………………ソウカ?」

「二時間で四束しか見てませんじゃありませんの!」

「…………………………ソウダッタカ」

「とぼけないでくださいまし!」

ふむ。

「マァソウイウナ………スコシキガチッテナ」

「何ですって!?」

「オチツケ」

「あぁもう、ホンットーにありえませんわ…」

「…ワルカッタナ、コレデキゲンナオセ」

「………グレープは頂きますの」

ペラッ。

「…………………」

ペラッ。

「…………………うー…」

「………マァ、イイカ…」



結局、更に二時間熊野はうーうー言ってた。

投下終了。

…ちなみにですが、TOKIOは正直妖精でもいい気がしてます…リーダー24時間走るみたいですし。

ではでは。

はいどーも、イベントは眺めるだけの人です。

個人的には新艦娘よりも姫三人がめちゃくちゃ気になります…

まぁ投下いきます。

【姫さま、続々々・話をする】

「やっと見つかりましたの…まさか電探の方が見つかるとは思いませんでしたわ」

15.2?連装砲、12.7?連装高角砲、22号対水上電探が見つかった。

「…ツイデニ、マタスコシカタヅイタナ」

「わたくしが半分以上やりましたの…」

「タスカッタ」

後で読んでおこう。

「はぁ…まぁ、これで帰りの心配はなくなりますわ」

「…トオイノカ?」

「妖精の皆さんの話から考えますと……それなりに、でしょうか」

「ソウカ」

「……ここの事は、私の胸の内に秘めておきますわ」

「…ム?」

「わたくしの提督に限って、悪いようにはならないと思いますが……この熊野に感謝しなさいな」

「…アァ」

そう…だな。

ここでの暮らしは、悪くないし。

「さて、ではわたくしは開発をしてまいりますの」

「…モウスコシ、セイリシテオク」

三束の開発資料を手に熊野は資料室を出て行った。

…まだ一晩と少ししか居ないと言うのに……ああいうのを、お人好しというんだっけ。

『───────────────』

「……ム」

またか…この変な感じ。

………………………………………。

「マァイイ…」

カロン。

………ハッカか。

さて、何を読もう。

「……ン?…キュウコウカ……?」

戦術資料か…ふむ。

【姫さま、再び見学する】

そして二日目。

「ま、まったく成功しませんわ…」

「なんで電探が作れて副砲が作れねーんですか」

「わたくしにも、得手不得手というものがございますの!」

「資料使ってるんですが……」

「…ナンダコレ」

何となく工廠の開発室をのぞきに来たら、何故か雲みたいなのと鳥みたいなのが散乱してる…

…枕にしたらちょうど良さそうだな。

「もう一回ですわ!」

ガチャガチャガチャガチャ。

……………………………………………ん?

「………ナァ、イチノギ」

「なんでしょーか?」

「ナンデキンゾクカラ、コンナモノガデキルンダ?」

おかしいと思うんだが。

「あー…正直私らに聞かれても困るんですが……まー見てて下さい」

「鋼材……弾薬…燃料………ボーキ…」

ガチャガチャガチャガチャ。

ぶつぶつ呟きながら何かを作る熊野。

………しばらくみていたら、だんだんそれっぽい形になってきたな。

「……うー…これをこうつけて…」

ガチャガチャガチャガチャ。

「……出来ましたわ!これでどうですの!?」

「それじゃあちょっとしつれーして……」

カタカタカタカタ。

熊野が作ったそれっぽい模型の中を一乃木がいじり始めた。

…何してるかさっぱりなんだけど。

「んじゃー、またそこの台座において下さい」

そして何かレバーの付いた装置に、それっぽい見かけの模型が置かれる…

「今度こそ……とぅうおおぉおお!」

ガチャン、ボンッ!!

「!?」

【姫さま、続・再び見学する】

熊野の奇声、そして小さな爆発。

最後に若干の煙が晴れた時………あの奇妙な物体が出来上がっていた。

「…………だーめだこりゃ」

「きいいいいいいいい!もう一回ですわ!」

……え?

何コレ……………本当に何コレ…

「リコリスさん……世の中、知らねー方が良いこともあるんですよ」

「…ソウカ」

ガチャガチャガチャガチャ。

「…あれ、まだやってたっす?」

「綿菓子とペンギンだらけー…じゃまー」

「何作ってるです?」

「12.7?連装高角砲ですよ…二条さん達は休憩ですか?」

「当たりっす、意外と早く進んでるんで一息ついておくっす」

「休ませろーおらー」

どうやら休憩しにきたみたいだな。

………花原がなんかおかしいのは気のせいだろうか?

ガチャガチャガチャガチャ。

「あ、リコリスさんわりーんですが、後でコレ全部空き箱に詰め込んどいてもらっていーですか?」

「ワカッタ……ヒトツモラッテイイカ?」

「べつにいーですけど、粗悪品ですよ?」

む?

「飾っておく位にしとくっす」

「すぐゴワゴワになるです」

「……ソウカ」

それは残念だ…

「…子猫の爪とぎぐらいにはつかえまー、ないぞうぶちまけー」

「………この状態の花原さん、久しぶりですよ」

「花原さん、本当に疲れると壊れるです…」

「…ソウダッタノカ」

「これでどうですの!?」

「あ、なら今度は全員でやるですよ、ちっとは成功率上がりますし」

さて、どうなるか。





余裕で爆発した。

投下終了。

中間棲姫は容姿がドストライクでした…もうちょっと名前なんとかならなかったんだろうか…

ではでは。

はい、作者は大丈b(ry

中間棲姫さんのイメージがマッハですが投下いきます。

ちな今回は謎回です。

【姫さま、海辺にて】

その日の夜。

ざざーん…

「……………ウルサカッタ」

夜になっても爆発音が鳴るので外に逃げてきてしまった。

今日は月が明るいな…ちょっと赤いけど。

「……フム」

……そういえば、あの時も少し赤かったな。

「…………………………」

あー…嫌なこと思い出した…

主に高速戦艦とか三式弾とか。

ざざーん…

「なにしてまー?」

「…ハナハラカ」

「いえーすー、頭冷やしてこいっていわれましたー」

「ダロウナ」

「それで、なにしてまー?」

「イヤ…ウルサクテナ」

「あー、また粗品だらけになってまー…」

まだ躍起になってるのか…

「…マダカカルカ」

「さあー…というか、うるさいならアイポッダを使えばー?」

「…ン?」

「充電してほっぽってるやつー」

「……ワスレテタ」

あったなそういえば…

「まあゆっくりしてまー」

「…ソウダナ」

ざざーん…

「いやー、一乃木さんも炉宮さんも二条さんも気合い入っててたいへんー」

「ニジョウモカ?」

「やっぱり機械いじりは楽しいゆえー」

「オマエモカ?」

「自分はそれなりでー」

…それなりなのか。

【姫さま、続・海辺にて】

「どちらかと言えば建物つくりたいのでー」

「アァ…ソウイエバ、イッテイタナ」

「実はこの泊地設計したの自分だったりー」

「ム?…ホントウカ?」

「ごぶんのさんでしたー」

なんなんだ。

「なので、作りかけは消化不良でー」

「…フム」

「まぁこの状態じゃあ仕方ないですがー…」

「…ウエモ、カタヅケルカ」

「そのこころはー?」

「チラカッテジャマダ」

「確かにー……あ、そういえばなんですがー」

「ナンダ?」

「近いうちに風呂場改装してもよろしー?」

「…マカセル」

「りょかいー」

「トイウカ…ワタシニキカナクテモ、イインジャナイカ?」

「主にリコリスさんが使うのでー」

「マァ、ソウダガ…」

「浴槽とシャワー付けまー」

「…ソウカ」

任せておけば大丈夫だろう、きっと。

「あ、花原さんこんな所にいたです」

「炉宮さんなにかー?」

「なにかーじゃないです、夜の夜の作業始めるです」

「りょかいー、リコリスさんはどうしまー?」

「……モウスコシ、ココニイル」

「わかりまー」

「では戻るです」

ざざーん…

…………………………………。

「……ワルクナイ、カ」

【姫さま、続々・海辺にて】

「あーもう、散々でしたわ!」

入れ替わるように熊野がきた。

…だいぶイライラしてるな。

「デキタカ?」

「やっと出来ましたの!あとは艤装が終われば万全ですの」

「ソウカ…スゴイイキオイダッタガ?」

「この熊野、やるからには全力で挑みますことよ?」

「…ソウミタイダナ」

すごくうるさかったからな。

「はあぁ…なんだか酷く疲れましたわ……今日はお休みいたしますわ」

「イマナニシニキタンダ」

「貴女の姿が見えませんでしたから…それに、夜風にあたりたかったのですわ」

「…モノズキナヤツダ」

「貴女に言われたくありませんわ…では、お休みなさいませ」

「アァ」

ざざーん…

…雲が出てきたな。

そろそろ戻るか。

『──────────────』

「……ム?」

また……呼ばれている…?

「…コッチカ?」

何となく、直感で歩き出す。

にゃー

「イマノハ…コネコカ?」

「にゃー、にゃーん」

近い、か?

「…………ココハ…?」

そのまま少し歩くと、港の一角、私が打ち上げられた場所に出た。

「にゃー」

「…コンナトコロニ、イタノカ」

まだかろうじて出ている月の光の下で、子猫が何かで遊んでいた。

「………ン?ソレハ…」

…………………………………あぁ。




まったく、そういう事か。

投下終了……後何回でプロローグオワルカナー?

何はともあれ、あからさまな謎を残しつつ、ではでは。

ヘーイ!ワタシデース!

今回はいつもと雰囲気変わります…というか巻いたので展開早くなりました…

そして中間棲姫さんの人気に嫉妬不可避

とにかくまずは投下開始。

【姫さま、 3日目の1日】

そして三日目。

「あと二時間くらいで終わりますね、これは」

「いやー、やれば出来たっす」

ガチャガチャガチャガチャ。

「ラストスパートです?」

「やっとー…」

ふむ。

「助かりましたわ」

「いやいやー…で、直ぐにでも行くんですか?」

「いえ、明日の朝に出ようと思いますの」

「そーですか…ちっと寂しくなりますね」

「まぁ仕方ないです、きっと探してると思うです」

「お家に帰るまでがえんせー」

「ふふ、その通りですの」

「マヨウナヨ」

「な、なな、なりませんわ!この熊野に限ってそんなことはありえませんの!」

「ソウカ?」

「当たり前ですことよ!?」

でも昨日、あの後迷ってたんだけど。

しかも若干泣きそうになってたし。

「………キノウ「何もありませんでしたわ!」……マァ、イイカ」

「まったく…」

「なんか息あってるです」

「仲がいいっす」

「そんな事はありませんの!」

「と言ってますがー?」

「ソウダッタノカ…」

「う……」

それは残念だ………?

残念?

「ま……まぁ、悪くはありませんでしたの」

「…フム」

「どしたです?」

「イヤ…」

【姫さま、続・3日目の1日】

「ところで、貴女方はこれからどうしますの?」

「…なーんにも考えてねーですよ」

「日々を生きるです」

「その日暮らしゆえー」

「やることないっす」

「貴女は?」

「ソウダナ…」

…うーん。

「…マダ、キマッテナイナ」

「揃いも揃って無計画ですのね…」

「マァ……スコシ、ココヲナオソウトハオモウ」

「お風呂なおしまー」

「あれ、いつのまにそんな話が?」

「昨日少し話しまー」

「まあ…確かに、あれは少し……ですわね」

ドラム缶風呂…べつにいいと思うんだけどな。

ガチャガチャ。

「よっし、主機は終わりっす」

「それじゃもうひと頑張りしましょーか」

「………」

何か読むか。

「あら、今度は何を読みますの?」

「……コレダ」

「戦術資料……しかもまた空戦ですの?」

「マァナ」

「勉強熱心ですこと」

「オモシロイガ?」

「…まぁわたくしも、興味が無いわけではありませんけど」

ガチャガチャ。

「後、少し…です」

「こっちは終わったー」

「…長いようで、あっという間でしたわ」

『──────────────』

「ム……」

良いところだっんだが…

……早かったな。

【姫さま、続々・3日目の1日】

「熊野さん、試運転の準備しといてです」

「承りましたわ」

パタン。

「…モウスグ、オワルカ?」

「そっすね、コツを掴めば楽だったっす」

「後は試運転さえこなせればカンペキー」

「ソウカ………ナラ」

「あれ、どっか行くっす?」

「マァ、スコシナ………クマノ」

「藪からぼうになんでございますの?」

「ワルクハ、ナカッタカ?」

「訳がわかりませんことよ?…まぁ、この熊野の記憶には残しておいてもいいですわ」

「ソウカ…」









「ナラ、イイカ……スコシ、ミナトデアソンデクル」

ざざーん…

ざざー…ざざーん……

ざざーん……

「………………………………」

ふむ。

「にゃー」

「……ハナレテオケ」

「にゃーん」

トタトタ

『────────────』

あぁ、分かってる。

「…モウ、デテイルカラナ」

遠く、水平線から浮かび上がる黒い影。

私か、熊野か、それとも全くの偶然かは知らないが迷惑な事だ。

「……コイ」

確信を持って、直ぐ足元に投げかける。

『───────────』

『───────────』




『─────────肯定』

───ザバァァァァァァン!

「マッタク…ハンブントハイエ、オマエモワタシダナ」

わざわざ面倒くさい方法で警告してくるとはな。

というか最初から側にいればいいモノを…

「マァイイ…ジョウタイハ?」

『自己修復率二割─第二滑走路喪失──残存航空機十二』

「ジュウブンダ」

現れたのは一体の魚に似た、私の半身。

失ったと思った半分。

それが、私の目の前で姿を変えていく。

『移行完了──目標要求』

────私の、飛行場に。

────さて、私も働いておくか。








「…テキ、イキュウオヨビトキュウ……コウクウタイ、ハッシン…!」

次回

≪泊地正面海域迎撃戦≫

投下終了。

ちなみに自己修復能力はゲージ回復の再現、変形機構は陸上タイプなのに最初航空戦艦とか書かれてた事から…だったり。

そして次回戦闘回…まったりと戦闘はうまくバランス取っていきたいと思ってます。

…さすがに艤装の伏線はバレバレでしたかな?;

まぁ、今日はこれにて、ではでは。

いっちばーん!

どーも、今日も投下します。

≪泊地正面海域迎撃戦≫
旗艦
リコリス/大破
艦戦4/艦攻6/艦爆2

敵艦隊
軽巡ト級/1
駆逐イ級/3

「…バクゲキキガ、ニキカ」

攻撃機が残っているからいいが…戦闘機は囮に使うか。

「バクゲキキハジョウショウ、ノコリハチョクシン」

『了承』

空に上がった12機の内、2機がさらに上昇し残りはまっすぐ敵艦隊へ向かっていく。

…運が良ければ迎撃しないと思うが…出来ることなら初撃で半数は沈めたいな。

……そしてこっちは受けれて一撃か……当たり所が悪ければ沈むのは私だな。

『接敵間近─敵接近中』

……いけるか?

『──射程圏内捕捉』

「コウゲキカイシ!スベテシズメテヤレ!」

『了承』

………ドガガガガガガガ!

「!!?」

不意打ち成功だな。

『駆逐一撃沈─一中破─敵応戦開始』

「セントウキヲハリツカセロ、コウゲキキハイチゲキリダツダ」

『了承─敵速度上昇』

「ムカッテクルカ?」

『肯定』

ふむ。

既に認識されてるだろうから…本体を叩きに来たか。

…まぁ簡単にはさせんが。

「バクゲキキノコウゲキカイシ、コウゲキキハウシロカラダ」

『了承』

上空待機させた爆撃機が降下すると共に爆弾を落としていく。

それと同時に旋回してきた攻撃機が背後からも仕掛ける。

…イ級は落とせるか?

………ドゴォォォォン!

『駆逐中破艦撃沈─軽巡一駆逐一健在』

「モウイチドダ」

『了承──敵射程圏内接近─戦闘機全滅』

む……

「コウゲキキヲハリツカセロ!」

『了承──敵砲撃開始』

ドン!ドゴォン!

「ク…ホウゲキハ?」

『不能』

やはりダメか…

『敵艦接近中─駆逐中破──速度低下』

「バクゲキキデシズメロ!コウゲキキハトキュウダ!」

『爆撃機再攻撃開始─残存機─攻撃機五──爆撃機二』

ドゴォン!

「ッ…チカイナ」

…もうだいぶ距離を詰められたか。

オォン…

『駆逐艦撃沈───爆撃機残一』

悪あがきを……!

『軽巡小破──攻撃機残三──軽巡接近中』

爆撃機は出来て後一回、攻撃機も危ないか…

「コウゲキキデカコメ!バクゲキキデシズメル!」

『了承』

少しでも足を止めさせれば、この数でもやれる…!

『軽巡中破───攻撃機全滅─』

「ヤッテクレ……ッ!?」

ドゴォン!!

「グッ!?」

『直撃──第一滑走路半壊──被害甚大』

「…ク……アトカタモナク…シズメ!」

──ボゴォン!!

最後の爆撃で、ト級が真っ二つに撃沈していった…か。

『軽─巡撃沈──機能─低─下』

「…ツイテ…ナイ……カ」

最後の最後に…う……

≪泊地正面海域迎撃戦:勝利≫

投下終了、ちょっとアッサリ目でした。

書いたらいつもより量が少なかったのはナイショ…

ではでは。

昼間だけど気合い!入れて!頑張ります!

はい、休みなんで投下いきますね。

【姫さま、戦いの後に】

「………………………………ン」

………アタマイタイ。

「………ココハ…」

「あら?漸く目が覚めましたのね」

「…クマノ」

…気を失っていたか。

「まったく…いきなり砲音と揺れが有ったから見に行けば貴女が倒れて居るんですもの…しかも、深海棲艦の残骸が海に浮いていましたし何事かと思いましたわ」

「マァ…スコシナ……ワタシノチカクニ、ナニカナカッタカ?」

「煙を上げている魚と、深海棲艦の艦載機らしき物が有りましたわね…どちらも工廠に運んでおきましたの」

「ソウカ…ワルイナ」

「本当にですの…あのまま死なれて居たら寝覚めが最悪になるところでしたわ」

「…ナニガアッタカ、キカナイノカ?」

「だいたい想像はつきますの」

「…ソウカ」

………………………………………。

「ソッチハ、ナオッタカ?」

「大丈夫でしたの、貴女が寝ている間に試験航行も済ませましたわ」

なら大丈夫なのだろう。

「…トコロデ、イマナンジダ?」

「8時過ぎですの」

「…フム」

ざばん。

「もう大丈夫ですの?」

「アァ」

タオルタオル…

「アサニハ、イクノダロ?」

「えぇ、流石にこれ以上心配をかける訳にもいかないですの……特に提督は、まだ着任から半年ですからこっちが心配になりますの」

「…コノヘンハ、モウイナイトオモウガ、キヲツケテオケ」

「その為の電探ですことよ?」

「タシカニナ」

後は迷わなければいいが。

「何か失礼なことを考えていませんこと?」

「イヤ、ベツニ」

【姫さま、続・戦いの後に】

ポスポスポスポスポスポス。

「デ…ナンデコウナル?」

「ここを出る前に一度は勝って見せますわ!」

「熊野さんもこりねーですね」

そして何故か始まる大富豪対決。

「リコリスさん、お体へーきー?」

「モンダイナイ」

「いやー、見た時はびびったっす」

「寿命縮まるです」

「ワルカッタナ」

「始めますわよ!わたくしからですわ!」

ぽすっ。

「ボクら見てるです」

「おつかれゆえー」

「5っす」

ぽすっ。

「7ダ」

ぽすっ。

「8切って6を二枚…そーいえば、あの艤装どーしますか?」

ぽすぽすっ。

「ナオセナイカ?」

「流石にあれだけ壊れてるときついっす」

「10を二枚ですわ」

ぽすぽすっ。

「ソウカ……」

仕方ないか……少し見てきたが、休止状態だったし。

自己修復も限度があるし…どうするか。

「Jを二枚っす…まぁ、本格的に調べないとっす」

ぽすぽすっ。

「パス」

「深海さんの装備なんて次有るか無いかですからね…K二枚です」

「2二枚ですの…戦闘ならほとんどは沈んでいきますわ」

ぽすぽすぽすぽすっ。

「パスっす」

「パス」

「パスですね」

【姫さま、続々・戦いの後に】

「ねむねむです」

「くかー」

「5ですわ」

「6っす」

ぽすぽすっ。

「8キリ、4サンマイ…フム」

ぽすぽすぽすぽすっ。

とりあえず、再起動して貰わないと始まらないな。

「パスですよ」

「パスですの」

「9三枚っす」

ぽすぽすぽすっ。

「おやすです…」

「すやぁー」

あ、炉宮と花原が丸まって寝た。

「Qサンマイダ」

ふむ…いけそうだな。

「こっちは始まったみてーですよ…」

「パスですの!」

「同じくっす」

「5ニマイ」

ぽすぽすっ。

「一気に減りましたね…7二枚で」

「A二枚ですわ!」

「パスっす」

「2、アトジョーカー、8キッテ3ダ」

上がりっと。

「」

「あぁ!熊野さんが真っ白っす!?」

「毎回こんな調子で上がりますからね、リコリスさん…とりあえず4」

「まだ…まだですわ…5」

ぽすぽすっ。

「マァ……ガンバレ」

「きいいい!!絶対に勝って見せますわ!」

「フラグ…です……ぐー」

「はたけんち…くー…くー……」

【姫さま、そして…】

ざざーん…

にゃー。

「……屈辱ですわ…この熊野が…」

「結局ダメだったかー」

「回収完了です」

早朝、熊野を見送りに港にいた。

熊野は既に海に浮かんでいる……寝起きにまた大富豪やらされるとは思わなかった…

「それだけやってリコリスさんに勝てなかったんですよね…」

「有る意味才能っす」

「タシカニナ」

「何ですって!?」

「マァオチツケ、マヨウゾ」

「だ か ら 、迷いませんの!」

「コレデモイルカ?」

「ハッカは要らないと言いましたわ!」

「ソウダッタカ…?」

どうだったっけ?

カロン。

「ナラコッチダナ」

「…ストロベリーは頂きますの」

…………………………………。

「…そろそろ、行きますわ」

「アァ」

「寂しくなりまー…」

「お元気でです」

「えぇ」

「無事にたどり着くように願ってるっす」

「その装備があれば帰れるですよ」 

「ふふ、そうですわね」

「…フム」

「…何ですの?」

「イヤ………ヤハリスコシ、ザンネンダナト」

「!…………貴女からそんな言葉が聞けるとは思いませんでしたの」

「…ダロウナ」

自分でも驚いたからな。






「では、行きますわ」

「…ジャアナ」

「えぇ」



………水平線に消えるまでは見送ってやるか。



?プロローグ・完?

【???】

「………とうとう、だな」

「…………………………」

「一年、か…あの時から」

「…………………………」

「提督」

「いや、いい」

「…………………………」

「なぁ……俺は、真実が知りたいんだ」

「………………………?」

「なぜ、どうして、なんで、どうやって」

「…………………………」

「その答えを知りたい」

「…………………………」

「…………俺には、お前もそう見える」

「…………………………」

「…………………………」









「………貴様トナラ、解ルノカ?」

「少なくとも、近づく事はできる」

「……………………………………」

「どうだ?」

「………何故ダ?」

「嫌でもわかる、同類はな」

「…………………………」














「…良イダロウ」

「決まりだ………な」

投下終了、そしてプロローグ完。

さてさてこれからどうなるか……ではでは。

はい!作者は昼間でも大丈夫です!

今日もまったり投下。

【姫さま、それから】

カーンカーンカーン。

「……アツイナ」

空にはサンサンと輝く太陽。

「こんなもんですか」

右手には金鎚。

「やれば出来たです」

左手には釘。

「こんなかんじー」

足下には鋸。

「なかなかしっかりしてるっす」

周囲には木っ端、鉄屑。

「……フム」

熊野が去ってから一週間くらい経った。

確認する術は無いが、まぁきっと大丈夫だろう。

私達はその後も変わらずの調子だ。

……ちょっと、創作意欲という物が現れた以外は。

今も2日で小屋一つ建てたし。

「二階建て、バルコニー付、電気も引っ張って来て割りと頑張っちまったですね」

「自分にかかれば設計なんて楽勝ー」

「実際に建てる段取りは自分です…」

「でも炉宮さん自分からテーブルとイスと棚まで作ってたっす」

「内装大事です」

「おなじくー」

「…トリアエズ、カタヅケルカ」

物置完備だったな。

「りょかいー」

…ふむ。

この間は入渠設備を改装したしな。

具体的にはシャワー付バスルームとかいうのになった。

「そーいえばベッドはいらねーんですか?」

「ハンモックトカイウノ、ヤロウトオモウ」

「あー、なるほどっす」

まぁその前に工廠だな。

【姫さま、続・それから】

「………………………フム」

ガチャガチャガチャガチャ。

『───接続不良』

「モンクヲイウナ」

『否定』

わがままな奴だな。

……いったん工廠に降りてきた私は、艤装をいじっていた。

再起動したコイツの状態は思ったよりも酷く、大破状態、砲撃不可、滑走路全損、格納庫損壊、自己修復不可とかいう有り様だった。

そんな状態なので、一乃木達も元に戻すのは流石に不可能だった。

「どんな具合っす?」

「ナカナカ、ウマクイカナイナ…」

「まぁ、データも無いですし、今は強引にでもくっつけた方がいいっす」

「コイツガ、ワガママナンダ」

『改善要求』

「まー無理やり外付けしてますからね」

………元に戻せないので、改造してたりする。

おかげでとりあえず装甲だけはだいぶ良くなった…微妙に色が違ってつぎはぎだが。

「うーん…ギリギリ動かせるには動かせるんすよね?」

「アァ…タダ、ヒドイトヘンケイガ、ナ」

『謝罪』

なんでこいつは私以外には素直に謝るのだろうか……まぁ私にしか聞こえないんだけど。

「今までで一番良かったのは……12.7cm連装砲っす?」

「やっぱ砲は諦めて、てきとーに滑走路なり飛行甲板なり作って取り付けた方がマシな気がしますが?」

「それなら格納庫だけ艦娘さんと同じようにすれば艦載機使えるっす……格納形式にもよるけどっす」

「フム…」

どうするかな……

一応、普段は髪に紛れている延長滑走路は無事だけど……

『──採用』

「ン?イイノカ?」

『今後──改善要求』

我慢するから改良してくれってところか。

【姫さま、続々・それから】

「イマハガマンスルカラ、カイリョウシテクレッテ」

「それじゃ決定っす」

「なかなかデカいんで、取り付け自体は楽そうですよ」

「そっすね…あ、あとリコリスさん艦載機開発して欲しいっす」

「ム?…ワタシガ?」

「乗っける艦載機がねーんですよ、簡単な奴なら資料みれば素人でも作れますよ」

「炉宮さんか花原さんを捕まえて試しといて下さいっす」

「ワカッタ」

開発か……少し楽しみだな。

「あ、そうだリコリスさん」

「ナンダ?」

「リコリスさんの戦闘能力って、全部こっちに依存してるんですよね?」

「マァナ」

「それで、海には浮かべないと」

「ヘンケイシタラ、シズムカラナ」

「なるほど、わかりました」

「陸上タイプって事はあまりバランス気にしなくて楽っす」

「どーかんですよ」

「…サッソク、ツクッテクルカ」

とりあえずそれぞれ一種類ずつ作ればいいか。

資料室もなかなか片づいてきたし、色々見つかると思うけど…

「あ、リコリスさんです」

ヒョイ。

「カクホ」

「いやーボク連れ去られるです!?」

良いところに居たからな。

「カイハツスル」

「…何を開発するです?」

「カンサイキ」

「あー…はいです…」

とりあえず資料室が先だな。

※拠点ステータス※
▼港レベル
張りぼて
▼宿舎レベル
廃墟→小屋
▼入渠レベル
ドラム缶風呂→シャワー付バスルーム
▼工廠レベル
図工室
▼迎撃レベル
残骸

投下終了。

今日中にもう一回は投下したいつもり、ではでは。

はい、作者は二回目でも大丈夫です!

リコリスの格好は現在はだいたい

いつもの服
でかい提督上着+パンツ
陽炎型の制服

の中から日替わりです、お好きなお姿でどーぞ(目そらし

では投下。

【姫さま、開発する】

「…フム」

とりあえず、

・零式艦戦二一型
・彗星
・九七式艦攻

を持ってきた。

「見事に性能バラバラです」

「シカタナイ…」

私も出来るなら性能は揃えたかったんだが…後は水上機とか難しそうな機体しかなかったし。

「まーたまに狙ったのと違うのが出来る事もあるです。ビギナーズラックで景気よくいくです」

「ソウダナ」

スチャっと眼鏡をつけて、と。

彗星から作るか、景気よく。

…………………………………………。

「……ドウスレバイイ?」

「あ、そこからです?」

「アァ」

「とりあえず資料見ながらそれっぽい模型を作るです。不思議な事に資材で作れるです」

えっ。

「…マァイイカ」

カチャカチャカチャカチャ。

「基本は鋼材です。曲げたり折ったり切ったりするです」

「フム…」

カチャカチャカチャカチャ。

「弾薬は接続に使えるです。骨組みにも便利です」

カチャカチャカチャカチャ。

「燃料は糊の代わりです。骨組みに外装を貼り付けたりするのに使うです」

カチャカチャカチャカチャ。

「最後にボーキサイトです…正直艦載機の命です。潰して伸ばして曲げて模型に組み込むです」

カチャカチャカチャカチャ。

……………………………。

「……デキタ」

「おおー、初めてにしてはなかなかです……リコリスさん手先器用です?」

「タブンナ」

【姫さま、続・開発する】

「それじゃあここに乗せてくださいです」

「………ナァ、マエカラキニナッテタンダガ…ホントナニコレ?」

そして、例の人形制作機。

…本当にこれ、訳が分からないんだけど。

「…ようせいさんのちからってスゲーって事です」

「ナンナンダ…」

「まぁまぁ、とにかく置くです」

コトン。

「それでガチャっとするです」

ガチャ、ポンっ!

……………………………?

爆発しなかったな…成功か?

「おおー…リコリスさん、なかなかです」

「ン?」

「初めてで彗星成功てビギナーズラックもいい所です」

「ソウナノカ?」

「です」

[!]

ヒョコ。

「……ナニカデテキタンダガ」

なんか彗星から出てきたんだが…

「装備妖精さんです。あまりしゃべらない方々が多いです」

[?]

「とにかく挨拶するです」

「ヨロシク…?」

[!]

あ、彗星の影に隠れた。

「まぁ大丈夫です。艦載機は最初の一機が隊長機で、後はいつの間にか仲間を増やしてくれますので別の機種を作るです」

「…ワカッタ」

一瞬どうやって増やすのか気になったが止めておく事にする。

「ツギハ…カンセンニスルカ」

カチャカチャカチャカチャ。

[?]

……視線を感じる。

【姫さま、続々・開発する】

[!]

[?]

[♪]

「早すぎらー」

「ム…?」

開発終わったので抱えて一乃木の所に行ったら何故か怒られた…

「全部一発で成功してたです…」

「うわー」

「飛行場は伊達じゃないっすね……とりあえず格納庫も出来てないんでゆっくりしてて欲しいっす」

[><)b]

!?

「どしましたー?」

「ア……イヤ」

…妖精っていったい……

「さてと、頑張って作りましょーか」

「おけーっす」

『要求』

「イキナリナンダ?」

隣の作業空間に横たわってた艤装が蛇みたいに這って近づいてきた。

『補給要請』

「…………………」

『感謝』

無言で燃料を口に突っ込んでやる。

「後は格納形式をどうするかです」

「あー……一番悩みますね」

「前例がゼロー」

「色々試すっす?」

「完全に艤装任せなのも特徴です」

「あー、でも発艦形式から考えたら射出型が安定じゃないですか?」

「大型の機構でも積むー?」

「いいっすね、結構スペース空いてたっす」

「でも変形がネックです」

「そっすね…かなりデリケートなほうだったっす」

「干渉しないようにしねーと、本末転倒ですか」

「むずかしー」

今日も妖精四人は頭をつき合わせてるな……なんか菓子でも持ってくるか。

投下終了。

特に何もなく、ではでは。

夜戦!?いえ、投下です。

今回からまた展開が新しくなりますよー

では投下。

【姫さま、改造後】

あれから五日後。

「…とりあえずは、こんな感じですかね」

「まぁだと思うっす」

「つかれたー」

「いやー仕事したです」

「…スコシ、カワッタナ」

やることも無い妖精達は艤装の改造を一応終わらせていた。

…その間私はずっと資料よんでた。

『─性能確認中───全体性能四割減少─伝達系遅延確認』

「モンクヲイウナ…」

「今は我慢して貰うしか無いですよ」

「後はデータ取って改良していく地味な作業です」

『新規接続装置──伝達良好─』

「ツケタモノハ、モンダイナイミタイダ」

「それは良かったー」

「苦労したです」

「それじゃー、試験する前に軽く説明入れますよ」

「アァ」

「じゃあまずは格納形式からっす。色々悩んだっすけど、結局今はそのまま艦載機の形で格納する事にしたっす」

「一番らくちんー」

「搭載数は圧迫されますが下手に手を加えるよりはマシです」

「だから3スロット…じゃなくて第三格納庫までしか組み込んで無いー」

む…

「しかも構造がまだ不明だったり丸ごと損壊してたりだったんで、結局かなり控えめにしか付けて無いですよ」

「まぁそれでも正規空母以上は積めれたっす」

「データが集まればもっと上手くスペース取れると思いまー」

[・・)!]

艤装から彗星妖精が顔を出してる…

「装備妖精の方々も特に問題は無さそうです」

「なら次は滑走路ですね」

【姫さま、続・改造後】

「とりあえずコレをー」

なんか細長い板が二つあるんだが…

「盾型滑走路です」

「ちなみに着陸専用っす」

えっ。

「…ハッシンスルトキハ、ドウスルンダ?」

「そっちはリコリスさんから聞いた話を参考に、発着陸できるように元通りに作ってありまー」

「ナラナンデ、ツクッタンダ?」

「…装甲的な問題です」

「ぶっちゃけると重巡よりちょっと薄いくらいしか装甲ねーんですよ」

「しょせん応急処置ゆえー」

「なんで、とりあえず盾で防げるだけ防ごうという考えっす」

「世の中何が起きるか分からねーんで、備えありゃーなんとやらです」

「ちなみに敢えなく色々壊れた場合は自前の滑走路でお願いしますです」

「…マァイイカ」

確かにあった方がいい、かもしれない。

「最後に砲塔なんですがー…」

「色々規格合わねーんで取り外しました」

「代わりになんか付けようかと思ったですが、うまくいかなかったです…」

「だから完全に自衛能力が無いっす」

「フム…」

まぁ、そこはなんとでもなるだろう。

「とりあえずこんなもんですか」

「あとは実際動かしてみてからっす」

「早速テストするー?」

「しましょうです」

「ドウスル?」

『肯定』

「…ナラ、ソトニデルカ」

さて、どうなるかな。

【姫さま、発進はじめ!】

ざざーん…

「いー天気ですね」

「飛行機を飛ばすにはちょうどいいです」

「うおまぶしー」

「真夏っす…」

「にゃー」

『─温度上昇』

[><)/]

「ホカニイウコト、ナイノカ?」

まぁ確かに最近また暑くなったけど。

あと彗星の自己主張が激しいな…

「さっさとやって日陰に入るです」

「それじゃあお願いしまー」

「アァ…ハジメルカ」

『了承──移行開始』

ガシャ…ガシャガシャン!

『移行完了』

「フム…」

変形は大丈夫そうだな……定位置に入り確認。

……あ、滑走路付けるか。

『発進準備完了──駆動系遅延確認』

む……まぁ目をつむるか。

「……ハッシン、ハジメ!」

………ゥゥゥゥン!

[><)b]

……………………………………………。

「…フフ」

やはり、空に飛ばすのはいいな。

「あ、今笑ってませんでしたか?」

「……ム?」

笑った?私が?

[・・)!]

『報告─未確認発見』

「……ナニ?ドコダ?」

『─正面海域』

「…………アレカ…?」

…………船?

[▽▽)!]

『──報告─深海棲艦─艦娘──双方確認─艦娘一隻確認済』

確認済……見覚えがある?

「………マサカ」

【???】

「あーもー振り切れないっぽい!」

「ねぇ、まだなの?」

「もう見えていますわ!」

「もぅ、悪質な追っかけはお断りー!」

「大丈夫ですか?」

「ちょっと痛いわねぇ…」

「く…みんなすまない…」














次回≪未確認艦隊救援戦≫

投下終了。

投下する直前まで悩みに悩んだ末の展開です…見ての通り一気に登場キャラが増えます。

とにもかくにも、ではでは。

サクシャッテンダー

いやー艦娘が誰か何て解りづらかったかなー(棒)

では今日も投下しますね。

≪未確認艦隊救援戦≫
旗艦/リコリス/正常
彗星70/零式艦戦二一型34/九七式艦攻34

友軍
軽巡/小破/旗艦
重巡/小破
軽巡/中破
駆逐/小破
駆逐/正常
駆逐/中破

特殊艦船
小型船/中破

敵艦隊
重巡リ級/2
軽巡へ級/3
駆逐ロ級/1

『報告──深海棲艦─重巡二─軽巡3三───駆逐一』

リ級がいるのか…

「私らかくれときますよ!」

「アァ」

一番足が早いのは…彗星か。

「スイセイヲダイイッパ、ノコリヲダイニハデハッシンサセル!」

『目標指示』

「キマッテル……シンカイニカエシテヤレ」

『了承──目標───深海棲艦艦隊』

次々と彗星が発進し彼方の方へ飛んでいく。

「ツヅケテ、ゼロセントキュウナナ!」

『了承──作業遅延確認─発進準備中』

「ム……」

※※※

「…!なんか飛んで来たよ!?」

「挟み撃ちっぽい!?」

「対空装備は…!」

「…ちょっと待って下さいませ!」

[!!]

──ボンッドゴン!ボン!

──ォォォォン…

「!…あれ、艦載機です!」

「味方…なのかな?」

「あらー?でも、お話しだとー…」

「とにかく、ここまで来たら行くしかないですわ!」

※※※

『報告─敵軽巡一駆逐一大破』

「ハッシンヨウイハ?」

『完了─逐次発進可能』

「ハッシンカイシダ」

『了承──爆撃隊指示要請』

「リキュウ二バクゲキダ」

『了承』

旗艦クラスをさっさと落とした方がいいか…

明らかにこっちに来てるし。

※※※

──オオン…!

「仕留めたっぽい!」

「こっちもです!」

[▽▽)!]

ボンッボン!

「航空支援って、楽になるのねぇー」

「提督さん、このままだと港に入りますよ?」

ゴォン!

「顔はやめてー!?」

「そうだね……ここで追い払わないといけないか」

※※※

『駆逐一軽巡一撃沈──彗星隊被害少数』

「スイセイタイハ、イッタンサガラセロ」

『了承──零戦隊─九七隊──交戦開始』

「カンムスタチノジョウタイハ?」

『小破中破多数──予想─小型船護衛──深海棲艦迎撃』

ふむ……小型船を守りながら、その場で迎撃するつもりか?

「……リキュウ二、シュウチュウコウゲキダ」

『了承』

「ゼロセンモ、キジュウデネラエルカ?」

『肯定』

※※※

「さっきのお返しよぉー」

「こっちも……てーぇ!」

ゴガンッ!ドン!

──ォォォ!?

「他愛もないですわ!」

「逆転っぽい!」

「どーん!」

──ウゥゥ…

「後はリ級だけです!」

「航空隊が抑えてくれているみたいだ、一気に片付けようか!」

※※※

『報告──残敵重巡二隻』

「スイセイタイモサンカサセロ」

『了承──全体損害率一割』

一割か……むぅ…

「ワルアガキサレルマエニ、ハチノスニシテヤレ!」

『肯定─全機攻撃開始』

……流石に全機無事とは行かないか…やはり。

※※※

─オオオオ!

「うー、とっとと沈むっぽい!」

「逃がしません!」

ドンドン、ドゴン!

「いたっ!?」

「大丈夫かしらぁー?」

「ちょっとかすっただけ、うん」

「アンコールいくよー!」

…ドガァン!

「こっちは撃沈っぽい!」

「ひゃああっ!」

[▽▽)!]

ドガガガガガ、ドンッ!

───ゥゥゥォオ…

「ひいやああああ!」

ズガァン!

………………………………………。

「………………終わった、かな?」

「リ級撃沈確認……勝利です!」

「……はあああぁぁ…」

「うー、またお肌が……」

[・・)/]

「戻って行くっぽい?」

「…あ」

「うふふふ。お話し通り、いらっしゃるみたいねぇー」

「………頼んだ」

「はぁ……全く、なんと言えば良いんですの…」

※※※

『重巡二隻撃沈確認──残敵反応皆無』

「オワッタカ……」

『指示要請』

「……ゼンキキカン」

『──了承』

[><)/]

早速彗星がブンブン手を振りながら帰ってきたな…

「オチルゾ、スイセイ」

[・・)b]

……まぁいいか。

盾型滑走路を持ち上げて回収してやった。

『艦娘一隻接近』

「ワカッテル」

というかもう、全艦見える位置まで近くに来てるんだけど。

「……フム」

とりあえず、あの見覚えのある栗毛に何を言うべきか……

≪未確認艦隊救援戦:勝利≫
旗艦/リコリス/正常
彗星61/零式艦戦二一型29/九七式艦攻27

投下終了。

わかりやすい娘とわかりにくい娘が居ますが気にしない気にしない(目そらし

ではでは。

ニカイメッテンダー

キャラが増えると引き出せるネタが増えて筆が進みます。

そしていよいよ艦隊のメンバーが判明します!

では投下。

【姫さま、再会する】

ざざーん…

「…………………………………」

ざざーん…

「…………………………………」

ざざーん…ざざーん…

「………あー…久しぶり、になりますわね」

「……ソウカ?」

「そうですわ!……まぁ…その」

「……フム」

チラッ。

「っぽい?」

「大丈夫でしょうか?」

「あらぁー?」

「やっほー!」

「ちょっと…」

「うーん……?」

…………………………………………。

「うー……その、ですわね……ううー…」

「………シズメニデモ、キタカ?」

「!?い、いえそんなつもりはっ!」

「フフ…ジョウダンダ」

「っ───!?!!?」

「マァ、ハヤイサイカイダトハ、オモウケド」

「きいいっ!……はぁ、そうでしたわね、貴女はそういう方でしたの……いつもポーカーフェイス…で……!」

じー。

「………ナンダ?」

「貴女……さっき、少し笑っていませんこと?」

む?

「……サァナ」

「……気のせい…ですの?……でも…」

「…ナァ」

「あ…な、なんですの?」

「イロイロキニナルガ…トリアエズアガレ」

「よろしい…ですの?」




「マァナ……コヤニイルカラ、アトデコイ……クマノ」

【姫さま、再会の後】

数時間後、夕方。

コンコン。

「…ハイッテイイゾ」

ガチャ。

「いつの間に建てましたの、こんな小屋……あら?」

「ウエダ」

「…なんでそんな、天井近くにハンモックを張ってますの」

「ナカナカ、イイバショガナクテナ」

低いと何かイヤだったのもあるけど。

「相変わらず変な深海棲艦ですこと」

「ワルカッタナ」

「ま、良いですわ。それより…わたくし以外も入ってよろしくて?」

「ベツニイイガ」

関係あるだろうし。

「よろしいそうですわ」

「おっじゃましまーす♪」

「するっぽい!」

「失礼します」

「あらぁー、なかなか素敵ねぇ」

「だ、大丈夫なんでしょうか?」

「お邪魔させてもらうよ」

艦娘五人に人間一人か。

「フム……」

スッ………ストン。

「ットト…」

「何をしてますの…」

飛び降りたら少し着地に失敗した…

「……えーと…?」

「はぁ……気にしないで頂きたいですわ…最初に話した通り少し変ですの」

「いや…なんというか、安心したよ」

「…ム?」

「あぁいやすまない……そうだね、自己紹介から始めようか」

【姫さま、新たな出会い】

「まずは僕だね…新田って言うんだ。熊野が世話になったみたいだし、提督として今回も本当に感謝してます」

「艦隊のメインアイドル、那珂ちゃんだよー!」

「えーと……軽巡洋艦、由良です」

「荒潮ですぅー…うふふふ」

「初霜です。その、よろしくお願いします…ね?」

「私は駆逐艦、夕立!……なんか色々気になるっぽい!」

…ん?

「………トリアエズハ、リコリストナノッテル」

にゃー

「あ、猫っぽい!」

ぞろぞろと入ってくるのに紛れて子猫も入ってきたな。

「にゃーん」

「…ちょっと大きくなってませんこと?」

「サイキンハ、ヨクタベルカラナ」

「ごろにゃーん」

「か、可愛いです!」

「おいでー!」

なでなでスリスリごろごろ。

「人懐っこいのねぇー」

「………いいなぁ」

「由良?」

「あ!提督さん、ごめんなさい」

「いや、謝らなくても…こっちじゃあ、何故かあまり猫を見なかったしね」

人気だな、子猫。

「マァ、スワレ」

「あはは…ではお言葉に甘えて」

「はい由良ちん!」

ヒョイ。

「にゃー?」

「え、ちょっと、那珂!?」

「大人しくするっぽい!」

「私もまだ触りたいです!」

「毛並みも良いわねぇ」

「全く…提督、こちらはこちらで話をした方がよろしいですわ」

「あー………うん、そうしようか」

ふむ…なかなかうるさくなったな。

投下終了。

というわけで、以上のメンバーでした!

…実際どれだけの人が当てれたのだろうか……

そして艦娘がそれっぽくないのは作者の経験値不足です、すみません…

ではでは。

とぉぉ↑おう↓

はい、いつもどーり投下いきます。

【姫さま、続・新たな出会い】

……………………………………………。

話を聞く事小一時間。

「ツマリダ、イキナリシンカイセイカンノカンタイ二セメラレタト」

「はい…本当にいきなり現れて……しかも二個艦隊以上で、脱出するので精一杯でした」

「それで、しつこく追っ手がついてきて……本当にどうにもなりませんでしたから、つい此処を…」

「…フム」

深海棲艦の急襲か…。

今までの情報を纏めればここの深海棲艦は間違いなく、私が多少知っている姫が管理していたはずだ…

だから大規模な攻勢なら、間違いなくあいつの指示だと思うけど……私が知る限り、あいつはそんな大胆な手を打つ方では無かったな。

どちらかといえば保守的というか…堅実だったはず……ダメだ、考えても分からないな。

「…ソレデ、コレカラドウスルツモリダ?」

「突然押しかけて申し訳ないですが…少しの間居させては貰えませんか?」

「他の鎮守府に連絡を取ろうにも、舟自体を直すか積んである通信機を改造するかしないといけないからね」

「由良…あら?他の皆様は?」

「ごめんなさい、外に行っちゃった」

「はぁー…まぁいいですけど」

「それで、どうですか?」

「マァ、ベツニカマワナイ」

拒否する理由もないし。

ガチャ。

「話は聞かせてもらいましたよ!」

「…ドウシタ、イチノギ」

なんかわいてきた。

「師匠ぅ…」

「この方があの一乃木しゃんですか……」

……なんか新しい妖精までいる?

「あ、リコリスさん。コイツは私の弟子の保崎さんですよ」 

「はぃ…はじめまして…」

「こっちは保崎さんの仲間の平和台さん」

「お見知りおき願いみゃす」

【姫さま、続々・新たな出会い】

「いやー、まさかまた会えるとは思ってねーでした」

「心配したんですよ…師匠ぅ……熊野さんの艤装開けてみたら師匠ぅのサインが刻まれてたんで…びっくりしたんですから…」

「あー…そーいえばつい癖で刻んじまいましたね、サイン」

「保崎しゃんがいきなり泣き出した時にはどうしょうかと思いました」

「おはずかしぃ…」

「保崎さんはおーげさなんですよ、まったく」

「後で話を聞いた僕達もびっくりしたからね」

「わたくしは隠し通すのが大変でしたわ…」

「熊野、挙動不審だったのはそういう事だったのね」

「いや、申し訳ねーでした」

「ソレデ、ナニカハナシガアルンジャナイノカ?」

「いえ別に」

……………………………………………。

「オイ」

「強いて言えば保崎さん達が部下の妖精達を連れてきてくれたんで、いままでより大掛かりな事が出来るよーになった事くれーです」

「ソウナノカ?」

「脱出するとき、妖精の皆さんに手引きして貰ったからね。それでそのまま乗せてきたんだ」

「あ、舟の話はどうなったのかな?」

「検討中……です…」

「多分、直すのと通信機改造するのは日数的にかわらにゃいかと」

「マァ、ワタシハカマワナイカラスキニシロ……ソウダナ、ソノアイダハココヲツカエ」

「よろしいんですの?」

「ヒルネニシカ、ツカワナイカラナ」

この広さならギリギリ大丈夫だろう。

「それなら布団かベッドかハンモックでも用意しねーとですか」

「それなら由良も手伝おうかな?」

「それは大助かりですよ」

「じゃあ僕は舟に寝泊まりするよ…流石に一緒に入る訳には行かないからね」

「ン?ナンデダ?」

………………………………………。

「あー…リコリスさんはそういう事、まったくわかんねーみたいなんで」

…む?

【姫さま、交流する】

翌日、朝、外。

「おはよー!那珂ちゃんだよっ!」

……………………………………………。

「あれー?反応無しー?」

「イヤ……ウン?」

朝から元気が溢れ出てる軽巡に遭遇した。

しかもかなり軽い感じで話しかけられたし。

「那珂……煩い……」

そこにもう片方の軽巡がやってきた。

「あ、由良ちんおはよ!」

「だから……あ、だめ…」

「…ダイジョウブカ?」

何か顔色が物凄い悪いんだけど…

「由良ちんは朝に弱いんだー。目が覚めても一時間は動けないんだって」

「顔…あらわ、なきゃ…」

ヨロヨロ…

「……ホントウニダイジョウブカ?」

「だいじょーぶだいじょーぶ!」

ガンッ。

「……いたっ!?……あー…」

今思いっきりそこら辺の樽にぶつかったんだが…

「あ、そうだ!リコちゃん、くまのんの事ありがとうね!」

………………………………………。

いきなりだな。

「…キニスルナ」

「…あの時、那珂ちゃんがセンターやってたんだけど……本当はちょっと失敗しちゃって、そのせいでくまのんがはぐれちゃったんだ」

「…ン」

「だから、くまのんが帰ってきた時は本当に嬉しかったなー」

「……………………………」

「それで……最初にくまのんが深海棲艦に助けられたって言った時はびっくりしちゃったけど、一度お話したいなーって思ってたんだ!」

「……ソウカ」

「えっへへー、改めてリコちゃんありがとー!」

「…ベツニ、イイ」

……まぁ、悪い気はしない、かな。

「………………トコロデ」

「なになに?」

「………リコチャン、テ?」

「リコちゃんはリコちゃんだよ?」

あー………………………うん?

投下終了。

今日も複数回投下する予定。

ではでは。

きっちりDASHを見た作者です。

二回目いきまーす!

【姫さま、続・交流する】

「それじゃあまた後でねー!」

「…アァ」

パタパタと走っていく那珂。

…まぁ、いいか?

「っぽい?」

「ン?」

代わりに今度は金髪の駆逐艦がやってきた。

「あ、リコちゃんっぽい?」

お前もか。

「とりあえずおはよーございまーす!」

「…ン」

「んー?」

じー。

「…ナンダ?」

「うーん……?」

……………………………………………。

「……猫っぽい?」

「ナンナンダ」

「頭のソレとか耳っぽい!」 

「…ソウカ?」

…いやいや、これ角だし。

「おはようございます」

「あ、初霜!」

そうこうしてる内にまた一人来た。

「初霜、寝癖ついてるよ?」

「え、嘘!」

「本当っぽい!」

「ドッチナンダ…」

「さっき直したんだけどなぁ…失敗したわ…」

「とりあえずご飯食べにいこ!」

「あ、ちょっと夕立!」

「リコちゃんも早く来るっぽい!」

夕立もパタパタと走っていった。

……何か、那珂とは違う方向で元気だな。

「……クロウシテソウダナ」

「す、少し……じゃあ、私も先にいきますね」

【姫さま、続々・交流する】

「うふふふ、元気ねぇー」

「……イツカライタ?」

「ちょうどさっきかしらぁ」

いつの間にか茶髪の駆逐艦が居た。

……気配消してないか?

「まったく、何をしていますの?こっちまで声が聞こえてきましたわ」

「ア、クマノ」

「みんな元気なのよぉ」

「はぁ…まぁいいですけど」

「今日はどうするのかしらぁ?」

「昨晩のうちに妖精の皆様と話をしましたわ…まずは通信機の改造を優先して、舟の修理は少しずつ平行して進める事に致しましたの」

「そう…なら、私達が出来る事は少なそうねぇー」

「そうなりますわね」

「では私はゆっくりさせていただこうかしらぁ」

「哨戒はしますわよ?」

「初霜ちゃんと夕立ちゃんに任せるわねぇ」

「なにを普通なようにいってますの!駄目に決まっていますわ!」

「そこはほらぁ、同じ神戸生まれのよしみでお願いよぉ?」

「断りますわ!」

「もぅ…あまり怒っていたらお肌に悪いわよ?ねぇリコリスさん」

「ン?…マァ、ソウカモナ」

「貴女方がわたくしの手を煩わさなければ怒ったりしませんの!」

「あらあら?」

「はぁ…なんでわたくしの周りはこんな方達ばかりですの…」

それは手玉に取りやすいからだと思う。

…敢えて言わないけど。

「うー……声をあげたら喉が渇きましたわ…」

「なら私達もいきましょう?」

「ソウダナ」

「…エステが恋しいですの……」

【姫さま、続々々・交流する】

ちょっと時間が経って昼。

「─ミエナイトコロデ──スルンデス…」

ガチャ。

「……ン?」

「あ、邪魔しちゃった?」

「イヤ」

いつも通り眼鏡とイヤホン付けて資料室にこもっていたら、由良がやってきた。

「…うわぁ、すごい有り様…」

「散らかり放題ね」

あ、初霜もいたのか。

「コレデモ、カタヅイタホウダガナ」

「え、コレで?」 

「アァ」

「どれだけあるのよ…」

最近、片づけても片づけても奥から沸いてきてるんじゃないかと思ってきたくらいだ。

「ソレデ、ナニカヨウカ?」

「ううん、ただどこに何があるのか見ておきたくて」

「私もですね」

「…ソウカ」

「…戦術資料?」

「ム?…アァ、ドウニモキニナルトトマラナクテナ、ヒトツヒトツヨンデルンダ」

「もしかして、この棚にまとめてある方って…」

「ゼンブヨンダナ」

「わぁ…私はちょっと無理そうですね」

「…でも、なんか変な資料も混ざってるような…あ、もしかして熊野が電探持ってたのって」

「ソノトキノナラタシカ…コノヘンダナ」

「私たちじゃあまだ電探作れなかったから、おかげで凄く助かりました!」

「そうね…おかげで遠征も少しは安心出来るようになったよ」

「ミツケタノハ、クマノダガナ」

作ったのも熊野だし。

「私も、ちょっと見て良いですか?」

「あ、由良も少し見てみたいかな」

「…アァ」

ペラッ。

投下終了。

今回はあっさり、ではでは。

すいらいせんたん☆

…はい、すいません今日も欠かすことなく投下いきます。

【姫さま、続々々々・交流する】

あの後、二つほど資料を読んだのち港。

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ。

ワイワイキャーパタパタデンジハギャー。

「あ、リコリスさん」

「フエタナ…」

二十人近くは増えたんじゃないか?

「保崎さんの部下の方が沢山ですよ、おかげで楽ちんってーところです」

「ソウカ」

「師匠ぅ…通信機取り外せましたぁ……」

「保崎さん一年で腕あがってるっす」

「私に言わせたらまだまだ半人前でー。それじゃあ工廠まで運んどいてくださいね」

<ラジャー!

「あ、保崎さんはまだ残るですよ」

「はぃ…」

「…ミテイッテイイカ?」

「別にいーですけど、そんな面白くもねーですよ?」

「カマワナイ」

「ならいーです。平和台さんいますか?」

「呼びましたきゃ?」

「船の方はどんな感じになってます?」

「結構やられてましゅ。機関部も無理させたんで見た方がいいきゃと」

「あー…それなら平和台さんに一任しますよ、私は通信機に専念してーですし」

「わきゃりました」

「艦娘さんの艤装は二条さんに任せるとして…」

「一乃木さんがどんどん昔に戻ってるです」

「敏腕しゅにんー」

「炉宮さんと花原さんは何してんですか?」

「迎撃装置の残骸みてたです」

「おなじくー」

「あー…アレですか」

「何か直しても良いかなと思ったです」

「ちょっと不穏ゆえー」

「…それもそうですね、ならどっちかに任せるですよ」

…なかなか忙しそうだな。

【姫さま、 続々々々々・交流する 】

「どうですか?」

そこへ、何か糸の付いた棒とバケツを持った新田がきた。

「あ、新田さん。まー可もなく不可もなくってー所ですよ」

「そうですか…」

「とりあえず出来ることは全部しとくんでまかせてくだせーですよ」

「お願いしました」

…ふむ。

「…ナニヲシテタンダ?」

「え?…あぁ、釣りをしていたんですよ。僕は専門的な事はちょっと、さっぱりなんで」

「ツリ?」

「はい」

……………?

「新田さん、リコリスさんは普通にしてますけど実際は箱入り娘もいーところなんですよ」

「なので多分分かってないかとー」

「え?あ、なるほど…すみません」

「イヤ」

謝られてもなぁ。

「えーと、まずこの糸の先の針に餌を着けてですね」

「…フム」

「それでそのまま海に落として、魚が餌を食べるのを待ちます」

「…アァ、ソレデサカナヲヒッカケルノカ」

「はい。僕でもやれることって言ったら、こうやって食べ物を釣って料理するくらいなので」

「新田さんは料理できるので?」

「たまに……厨房借りてましたぁ…」

「それなら楽しみです。缶詰めと菓子しか食べて無いので味覚ヤバいです」

「あはは…あまり人に披露できる物でも無いんですけどね。僕よりは荒潮の方が上手ですし」

「あらあら、嬉しいわねぇー」

!?

「うわ!?」

【姫さま、 続々々々々々・交流する 】

「うふふふ、どうしましたぁー?」

「あ、いや、ちょっとびっくりしただけだよ」

荒潮が新田の真後ろにいた…まったく気づかなかった…

「みんな何してるのー?」

あ、那珂。

「ちょっと話してただけだよ」

「なら那珂ちゃんもまぜてー!」

賑やかになってきたな。

「ソレデ、ナニカトレタノカ?」

「そうだね…こんなのとかかな」

と、見せられたバケツの中にはそこそこ大きな魚が結構入ってた。

…おおー。

「大漁なのね」

「そろそろ昼だし、これから捌いて簡単に調理しようかと思ってるよ」

「それなら那珂ちゃんも手伝っちゃおうかなっ!」

「あらぁ?」

「え?」

「……ぇ」

「あい?」

「じょーだんですか?」

「です?」

「えー」

「………………………?」

皆どうしたんだ?

「え、ひどくない?」

「…那珂、料理できたのかい?」

「提督までひっどーい!那珂ちゃんはスーパーアイドルだから料理だってバッチリなんだよ!?」

「…知らなかったわぁ」

「正直、あんまり出来るようにはみえねーです」

「初耳でしゅ」

「う……うー、もー怒った!ギャフンって言わせちゃうんだからぁー!!」

ガシッ。

「あ、那珂!」

……那珂がバケツを奪って走り去っていった。

なんだったんだろうか。

投下終了。

ではでは、また次回。

ワレサクシャ!ワレサクシャ!

…そろそろ投下前の引き出しが尽きてきた今日この頃。

とりあえず投下。

【姫さま、食べてみる】

昼。

「なんて言っちゃったけど、お塩と胡椒と缶詰めしか無かったんだよねー」

もぐもぐもぐもぐ。

「お刺身が綺麗でしゅ」

「骨が綺麗に取れてるわ…」

「ただの焼き魚なのに美味しいんだけど…」

「本当に料理できてましたの…」

「普通に美味くてやばいです」

もぐもぐもぐもぐ。

「心配になって少し覗いてみたけど、僕より包丁捌きが巧かったよ」

「ありえねーですよ…」

「見かけによらなぃ……」

「意外っす…」

「アタマの汁もおいしー」

「私は知ってたっぽい!……あと荒潮も知ってたはずっぽい」

「うふふふ、何のことかしらぁー?」

もぐもぐもぐもぐ。

「那珂ちゃんの事、見直した!?」

「うん、悪かったよ那珂」

「確かに見直しましたの」

「むしろ羨ましいかな……なんてね」

「えへへー……もうちょっと色々あれば、つみれとかお魚ハンバーグとかトマト煮とか出来るんだけどねっ」

「誰かに教わったのですか?」

もぐもぐもぐもぐ。

「お姉ちゃんが教えてくれんだぁ!」

「那珂のお姉ちゃんっていうと………神通さん?」

「ううん、川内お姉ちゃん」

「え…川内さんなんですか?」

「うん!…神通お姉ちゃんは、下手じゃないんだけどまな板ごと切っちゃう事とかあって……」

「い、意外ね……」

もぐもぐもぐもぐ。

「…リコちゃん、美味しいっぽい?」

もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。

「……マァナ」

しっかり完食した。

【姫さま、暇つぶす】

ざざーん…

[><)/]

『補給要請』

「…ン」

ガポッ、ドバドバドバ。

『感謝』

現在午後、暇なので港横の浜辺で艤装呼び出して艦載機を飛ばしてみた。

「あ、リコちゃんだ」

「…ユウダチカ」

「何してるのー?」

「…ヒコウキ、トバシテル」

[/(><]

「…アレ落ちないっぽい?」

「フシギナコトニナ」

彗星が色々無視して背面飛行してる…絶対何かがおかしい。

…もちろん例によって隊長機の彗星だ。

「というか、この艤装?生きてるっぽい?」

「アー…マァナ。ワタシトハ、ドクリツシテルシ」

『肯定』

「変なの」

「イワレテモコマルンダガ…」

[・・)♪]

ざざーん…

「あ、蟹っぽい」

「ム?」

「えいっ」

「ナニヲスル」

滑走路に蟹を置かれた…

しかもこっちに来るし。

「…リコちゃん、あの海からきたっぽい?」

………ふむ。

「…ナンデ、ソウオモッタ?」

「今の私も、あの海から来てるから」

「ソウカ………マァ、タブンアッテルナ」

「ふーん………そうだ、水切りするっぽい!」

「ン?」

【姫さま、続・暇つぶす】

ざざーん…ざざーん……

「っぽい!」

ぴちゅぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃ!

「…ッ」

ぴちゅぴしゃぴしゃぴしゃ!

「夕立の勝ちっぽい!」

「ク…」

「もう一回…………っぽい!」

ぴちゅぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃ!

「コノッ…」

ぴちゅぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃ!

「百年早いっぽい!」

ぐぬぬ…

「まだやる?」

「…アァ」

「何してるのかな?」

「あ、由良さん!」

振り返ってみると、港の方から歩いてくる由良がいた。

「…ミズキリ…ダッタカ?」

「水切り?」

「勝負してる………っぽい!」

ぴちゅぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃ!

「ソウイウワケダ……ッ」

ぴちゅぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃ!

むぅ…

「ふーん……」

「由良さんもやるっぽい?」

「勝っちゃうよ?」

「今の私はキラキラっぽいから負けない!」

「それじゃあ………えーぃ!」

ぴちゅぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃぴしゃ!

「………………………………………うそー…」

「………ムリダナ」

「ふふーん♪」

何アレ…

投下終了。

料理描写とか難しくて経験値足りません…

ではでは。

しれぇ!さくしゃぁ!>>1ぃ!

はい、皆さんこんばんは、今日も投下します!

【姫さま、清掃する】

少し経過し三日目、港。

「コンナカンジカ」

「これなら船着場くらいには戻りまー」

「……コレダケカタヅケレバナ」

現在、港の中を片付けていた。

…流木、漂着物、残骸、廃棄物、その他諸々をどかすのに朝から午後までかかった。

それでもまだ完全じゃないが…

「あれ、何してるんですか?」

初霜か。

「ミマワリハオワッタノカ?」

「はい。今は那珂さんと荒潮さんが出てますね……何か、港が広くなってません?」

「片付けましたー」

「ソレデヒロクミエルンダロウ」

「うわぁ……凄い量ですね…」

「後で焼却で消毒しまー」

だいたい私の目線くらいまで積み上がってるからな……流石に疲れたが。

「コレクライナラ、セッチデキルカ?」

「多分ー、そこは炉宮さんまかせでー」

「まだ何かするんですか?」

「アァ…コワレテイタ、ゲイゲキソウチヲナオストカナントカ」

「正確には残骸はポイして新しく設置しまー。あれば安心ゆえー」

「なるほどね……それなら、私たちも少しは安心できるわ」

「トイッテモ、イマハフタツシカオケナイミタイダガナ」

「もともとが急拵えなのでー」

「そうなんだ…」

「まー、あるのと無いのでは違うのでー」

「トイウコトダソウダ」

「ちなみに設置するのは艦娘さんたちの装備なんでー」

「え、それ撃てるんですか?」

「装備妖精さん任せでー」

装備妖精…やっぱり謎が多い…

【姫さま、様子を見る】

その後、工廠。

ガチャガチャガチャガチャ。

キャーギャーバダバダトンチンカン。

「あー違う違う、そこは並列に繋げねーと受信率がひでーことになるですよ!」

「げ、めんどくさい作りになってるっす……これ直結でも変わらないと思うっす」

「ぁぁ……大きくなって良いので最高スペックがでる感じで…」

ガチャガチャガチャガチャ。

ふむ……少し覗きにきてみたが、やはり忙しいか。

「リコリスさんなに隠れてるです?」

「不審者みたいでしゅ」

「ン?…イヤ、ナントナク」

どこからか炉宮と平和台が現れた。

2人とも少しボロっとしてるな…

「ソッチハジュンチョウカ?」

「まあまあでしゅ」

「船は致命的なダメージも無かったです。なんで開いた穴を塞いで機関部のメンテしときましたです」

「ソウカ」

「それと、さっきついでにちゃちゃっと迎撃装置を設置しといたです」

「熊野さんが適当に12.7cm連装砲を作ってくれちゃので、それをつけみゃした」

「…クマノガ?」

「…まぁ、ご想像通りです」

「箱一つ焼却行きでしゅた」

だろうな…

「あれ、皆さんなにしてるっす?」

「ただの雑談です」

「あ、戻ってきやがりましたか。ちょっとこっち手伝うですよ」

「あと少しで……いい感じに出来上がります……」

「……ドウスルカ」

妖精達がパタパタと走り回るので、邪魔するのも悪いし離れる事にした。
 
…資料室だな、やっぱり。

【姫さま、第一次整理結果】

「ヤハリ、オチツクナ」

やることが無いというか手持ち無沙汰と言うか………気が付けば自然に資料室に来てしまうな。

…そういえば、由良や初霜もまとめはじめたおかげでまた整理されたな。

今どれくらいあるんだろうか…?

……………………………………………。

※開発資料(艦載機)
・九九式艦爆
・彗星
・九六式艦戦
・零式艦戦二一型
・烈風
・九七式艦攻
・二式艦上偵察機
・零式水上偵察機
・瑞雲

「…アマリ、フエテナイナ」

偵察機と九六式艦戦が増えたくらいか…

というか烈風より簡単で性能が良い艦戦無いかな…難しくて資料見ても作れなかったし…

艦攻に関してはとりあえず別のが欲しい。

…探すしか無いか。

「ツギハ…」

艦載機以外は…いいや。

戦術資料は………

※戦術資料
・ヤセン百景
・30歳から始める海軍講座
・急降下爆撃論
・空戦教導技本
・近代空戦<鬼神の栄光>
・艦隊運用論<陣形編>
・やってはいけない海戦の事情
・新説:丸っと帰ってクルッとターン
etc...

………こんな感じか。

空戦関係はだいぶ読んだな。

……実際に利用出来るかは別にして。

ヒョイッ。

「…フム」

……近代空戦<リボンの凱旋>、か。

鬼神の栄光は面白かったし、読んでみるか。

ペラッ。

……………………………………………。

…エースって凄いな。

投下終了。

引き出せるネタがまた少なくなってきましたがゆったりといきます。

ではでは。

リボン付き=AC=フロム…あっ、(察し
その内、資料室からOWやネクストの設計図がでてくる可能性が微レ存?

>>392
如月「見てみて~この輝くとっつきぃ~」
AMIDA型単装砲ちゃん「「「ゲゴゴゴ」」」

はい、>>1です。

…わかった、これだ

りこりす
ワイバーン(りぼん)/モルガン(わんこ)/ファルケン(あくま)/フェンリア(はげたか)

それか

くびわつき/しゅにん/ないんぼー/ぱるばらいざー

…後ビス子さん本当に爆撃王つれてこないかな……

ネタはこれくらいにしつつ、投下いきますね。

【姫さま、今後について】

もぐもぐもぐもぐ………

「…ゴチソウサマ」

「お粗末様っぽい!」

晩御飯(担当、夕立。内容、缶詰の炒め物と魚の丸焼き)を完食する。

ちなみにこの場には私の他には夕立、新田、熊野、那珂、荒潮、一乃木、花原が居る。

由良と初霜は開発室に行っているらしく、残りの妖精は作業中だそうだ。

「さて、これからの話なんだけど」

「どうしますの?」

「とりあえず、通信機がどこまで進んでいるか教えて貰えないかい?」

「通信機は、この調子なら明日の昼には完成すると思いますよ」

「まぁどうなるかは実際使わないと解らないっす」

「明日の昼、か……船の方はどうだい?」

「まー今の状態でも動くには動くと思いますが?」

「まだ簡単にしか手を着けてないんで、最高速度を出したりとかは無理っす」

「いや、それで十分だよ………熊野、みんなの装備はどうなってる?」

「艤装については出来る限りの整備は終わっておりますわ。一部の不安な面については今頃由良と初霜が開発しておりますの」

「いつもと変わらない調子だったわぁ」

「小道具もバッチリでしたー!」

「そうか………それなら、明日うまく行けば明後日には出発しようか」

「あら?やっぱり急ぐのねぇー」

「うん。そのほうが色々良いだろうしさ」

「ン?」

「……まぁ、そうですわね」

「リコちゃんどうにかされるっぽい?」

「あんまりよろしくはねー気がしますよ…」

「…マァ、ナニカアレバニゲルサ」

艤装居るしな。

「何も無いのが一番なんですけどね」

「わたくしの寝覚めがまた悪くなりますの…」

【姫さま、続・今後について】

「そいえば、どこ向かうんですか?」

「そうですね…今のところは中央海域の鎮守府を頼りにしようかと思ってます」

「中央海域の方っす?」

「あれ、でもこの島の位置なら南方海域の方が近く無いですか?」

カロン。

「あー…実は、僕も最初は南方海域の他の鎮守府に逃げようとしたんですけど…」 

「完全にそっちの方角から敵が来てたのよねぇー」

「それで逃げ回っていたらどんどん離れていったんです」

「悪質な追っかけはキライかなぁーって」

「まぁ、それで後はわたくしが話して……という具合ですの」

コロコロ。

「はー…確か、着任して半年でしたっけ?」

「はい」

「新田さんもついてないっす」

「あはは、よく言われます」

「……フム」

やっぱり何か引っかかる。

「どうかしたっぽい?」

「イヤ……ウーン………マァ、ハヤクウゴクノハ、セイカイダトハオモウ」

考えてもやっぱり解らないので、話を変えるか…

「どういう事ですか?」

「トウソツサレテ、オソッテキタトイウコトハ、カンリモシッカリシテル」

「てー言いますと?」

「ダシタカンタイガ、モドッテコナイナラ、キニナルダロ」

まぁ、総旗艦がどういう奴かにもかなりよるけど。

「なるほど…それなら確かに、早く出た方が良いかもしれないね」

「……そうなると、本当に貴女達は危なくありませんこと?」

「あらあら?たしかにそうねぇ…」

「テキトウナヤツナラ、スコシカクレテイレバカエルサ」

多少は暴れると思うけど。

【姫さま、続々・今後について】

「提督さん、提督さん」

「どうしたんだい夕立」

「鎮守府取り返したらリコちゃん招待するっぽい!」

「…ム?」

「あ、那珂ちゃんもサンセー!」

「うふふ、気に入られてるわねぇー」

「物珍しいだけですの」

「そうだね…基本的に僕たちしか居ないし、気をつければ大丈夫かもね」

「提督まで何を言ってますの!」

「でも、くまのんも満更じゃないんじゃないのー?」

「ぶつくさ言いながら案内とかしてそうですよ」

「目に浮かぶっす」

「うー……なんなんですの!」

「まあまあ、熊野落ち着いて。そうなれば素敵な事じゃないか」

「提督は少し甘過ぎますわ!」

「うふふ……でもそんな提督の事、嫌いじゃないんでしょ?」

「う…あーもー、お人好しばかりですの!」

「人の事は言えないっぽい?」

「那珂ちゃんは皆のアイドルだからぁ、差別はしないんだよ☆」

ふむ。

…なんか、いいな。

ガチャ。

「戻りました!」

「疲れちゃったあ」

「初霜、由良、お疲れ様」

「提督さん、ちゃんと作っておいたからね」

「ちょっと苦労しましたけどね」

「あぁ、ありがとう」

「…さぁてと、はえーですが寝て明日に備えましょーかな」

「ねみーっす」

「本当にお疲れ様です」

「いえいえー」

「…ワタシモ、ネルカ」

まったく…悪くないというか……むしろ良い、か。

翌朝

『───────────』

う……

『──────────!』

……む?

『──────警告!艦隊接近中!』

………………。

「……ハヤ…イヤ、ヨソウドオリカ?」













次回≪敵攻撃艦隊迎撃戦≫

※拠点ステータス※
▼港レベル
張りぼて→船着場
▼宿舎レベル
海の家
▼入渠レベル
シャワー付バスルーム
▼工廠レベル
図工室
▼迎撃レベル
残骸→仮設

投下終了。

……案外ネタって浮かばないものですね(白目)

ではでは。

ヲ!ヲヲ?ヲー!

…はい、>>1です。

皆さんいつもレスありがとうございます。

話の大筋は決まってるんで、しっかり完結に進めます!

…まぁその大筋に色々ネタ割り振ってるんで、日常の小ネタが枯れてますが(目そらし

では今日も投下。

≪敵攻撃艦隊迎撃戦≫
リコリス/正常/旗艦
彗星70/零式艦戦二一型34/九七式艦攻34

友軍艦隊
那珂/正常/旗艦
熊野/正常
由良/正常
夕立/正常
初霜/正常
荒潮/正常

迎撃装置
12.7cm連装砲/12.7cm連装砲

敵艦隊
戦艦タ級
重巡リ級
重巡リ級
雷巡チ級
軽巡ト級
駆逐イ級

『敵艦隊──捕捉─戦艦一重巡二─雷巡一──駆逐二』

「ム…センカンカ……」

…しかもよりによってタ級か……予想外だな。

『飛行場移行完了──指示要請』

「スイセイハッシン、アシドメスル」

熊野達は準備が終わるまで少しかかる…私と迎撃装置で時間を稼ぐしかないか。

とにかく、タ級の射程内まではまだある、その間に飛ばし続けるか。

[▽▽)/]

『各機発進開始』

すばやく、慣れた調子で発進していく彗星隊。

「…フム」

それにしても、戦艦か……早めに片付けて──

──ズドンッ!

「ッ!?」

なんだ!?

『───至近弾─予想──砲撃』

「ドコカラダ!?」

『情報精査──────予想─敵戦艦』

な…明らかにタ級の射程じゃ…

──ズドンッ!

二回目…!

「クッ…スイセイタイ二、ヒタスラバクゲキサセロ!」

これじゃあ狙い撃ちだ…

『報告───敵戦艦─砲塔差異有──予想─長射程仕様─』

長射程仕様…?

『敵戦艦一駆逐一停止─他敵艦直進──迎撃装置圏内間近』

「ッ…ヤッカイダナ」

[▽▽)!]

ボンッボンボン!

──ドン!ドン!

『彗星隊─爆撃開始──九七隊発進開始──迎撃装置砲撃開始』

「スイセイヲハンブン、タキュウニマワセ」

『了承』

──ズドンッ!

「ッ…」

さっきより近い…!

『敵駆逐─対空射撃開始──彗星隊被害軽微』

…長射程仕様……闇雲に近づいてこない思考能力…おまけに対空に駆逐を残すか…

「おまたせー!」

「状況はどうなってますの!?」

来たな。

「キヲツケロ…タキュウ……ソレモ、シャテイガオカシイヤツガイル」

「タ級…って、戦艦ってこと!?」

「射程がおかしいって…どういう事?」

「…タブンダガ、ヒメチョクゾクノヤツダロウナ…ユダンスルナ」

じゃなければ、逃げだしてるだろうからな。

……まったく…厄介だな…

「とにかく、しゅっつげきー!」

「腕が鳴るわぁー」

「ここは私が守ります!」

──ズドンッ!ガンッ!

「グッ!?」

『防御成功──盾型滑走路─五割破損』

危ない…とっさに構えて正解だったか。

二枚あるから…あと三回は凌げる、はず。

「ほ、本当にあんな遠くから…!」

[;▽▽)]

『彗星隊帰還要請─零戦隊九七隊─被害少数』

「スイセイハキカンゴホキュウ、スグ二サイハッシンダ」

『了承─艦娘艦隊─交戦開始』

ドンッドンッ!

───ズドンッ!

「きゃぁ!?」

「くまのん、当たってないよ、大丈夫!」

「タ級の相手なんてまだ二回くらいしかないんだけど…っと」

───ドンッドンッ!

『迎撃装置稼働中──軽巡一中破』

「おつりはいらないっぽい!」
シュルル……ボムッ!

夕立が魚雷でト級を沈めたか。

───ズドンッ!

『迎撃装置一──破壊』

あ。

「タキュウメ…スイセイタイ、サイハッシン!キュウナナタイヲモドセ!」

『了承』

[▽▽)!]

ドンッバンッ!

「まだ全然遅いっぽい!」

「そんな攻撃、当たらないんだから!」

「どこを見ていらっしゃるのかしら!」

ドバン、ゴッ!

「魚雷いくわよぉー!」

「由良のイイトコ、見せちゃおうかな!」

「那珂ちゃんもプレゼントしちゃお!」

ガガガガ、ドガンボンッ!

夕立と初霜が切り込んで撹乱、熊野が後方で撃ち込んで援護してる。

そしてその隙に荒潮、由良、那珂の三人が集中放火でリ級を一体沈めてた…

…なかなか上手い連携に見える。

『零戦隊彗星隊─被害多数』

「ジョウキョウハ?」

『駆逐小破─雷巡──爆撃成功中破─重巡戦艦被弾無』

───ズドンッ!

「あぐっ!?」

「由良!?」

「く…だ、大丈夫……っ」

「荒潮ちゃんが由良ちんの援護してっ!」

「了解よぉー」

「倍返しっぽい!」

[▽▽)!]

ボムッボムドン!

───ォォオン…

『重巡撃沈─残敵戦艦一駆逐一雷巡一』

よし…!

───────────!

「…ム?」

『───敵戦艦一駆逐一後退──雷巡反転』

「あ、逃げる気!?」

「逃がさないっぽ─」

───ズドンッ!

「わぷっ!?」

「夕立!?大丈夫ですの!?」

「ぺっ…大丈夫、っぽい」

「まてぇ!」

「逃がさないわぁ!」

[▽▽)!!]

ドムッギャン…ドゴッ!!

──────ォォン…

『──雷巡撃沈』

「タキュウハ?」

『────離脱中』

「逃げられますわ!」

「いったぁ……深追いは、止めた方が良いね」

「だね…追いつけないと思うし、あの砲撃じゃあ一方的に撃たれちゃうと思う」

「…スイセイタイハ?」

『要補給』

…仕方ない、か。

≪敵攻撃艦隊迎撃戦≫
リコリス/正常/旗艦
彗星39/零式艦戦二一型17/九七式艦攻16

友軍艦隊
那珂/小破/旗艦
熊野/正常
由良/中破
夕立/中破
初霜/正常
荒潮/小破

迎撃装置
破壊/12.7cm連装砲

≪敵攻撃艦隊迎撃戦:勝利≫

投下終了。

ふと、自分の戦闘描写に不安を覚える今日この頃です。

ではでは、また次回!

作者です。

ちょっと報告上げ。

すいません、少し取れる時間が少なくなって、投下スピードが遅れます。

また、次回投下までまだちょっと空きます。

ではでは。

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