晴「うわっ・・・兎角さんの私服、ダサすぎ・・・」 (84)

晴(それは卒業式を終えた後での話だったのです…)


晴「兎角さーん!!」

兎角「ん?」

晴「卒業式無事終わりましたよー!待ったー?…え!?」

晴「うわっ…兎角さんの私服、ダサすぎ…」


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兎角「うん?何か言ったか?」

晴「う、ううん!な、何でもないよ!」

晴(あまりのダサさに思わず口に出ちゃった…)

晴(龍のマークのスカジャンって…いくら何でも女の子がそれは無いよ…)

晴(まるで田舎の不良みたい…兎角さん、本当にカッコイイと思って着てるのかな?)

晴(そんな、まさかね。そうだよ!きっと晴を笑わせようとしてるんだよ!卒業式にサプライズだなんて、やるなあ兎角さん!)

晴(それにしても…)じー

兎角(カレー食べたい…)

晴(凄く堂々と着てるなぁ…あれを真顔で着られるなんて…晴を笑わすためとはいえ凄い根性だよ!私には絶対無理…正直見てるだけで辛いです…早く突っ込んであげるからね兎角さん!)

兎角「どうした?」

晴「あの…兎角さん、その服ww」

兎角「ああ、このスカジャンか!カッコイイだろ」

晴「え!?」

晴(本気で言ってるの兎角さん…?いやいや、まだボケを引っ張るつもりなんだね!)

兎角「晴の卒業式という晴舞台のために用意したんだ」キリッ

晴(ええええ!じょ、冗談だよね兎角さん!?でも、嘘をついてるような顔には見れないし…晴の卒業式のためにその服装はちょっと…でも、私のために兎角さんが頑張ってくれたんだから、そんな事考えちゃ駄目だよね…)

晴「わ、私の卒業式のために精一杯おめかししてくれたのは嬉しいなー」

兎角「喜んでくれて私も嬉しい」ドヤッ

晴(うわぁ、滅茶苦茶自信満々な顔…やっぱりツッコミたい…)

晴(でも、本人が嬉しそうなんだから、そんな無粋な事しちゃ駄目だよね…)

晴(でも、このまま服装の事を指摘しないのも、兎角さんのためにならないような…みんなに笑われる兎角さんなんて晴は見たくないです…)

兎角「我ながら良いコーディネイトだな!ちょっと携帯のカメラでとっとこ」カシャッ!

晴(でも、あんなに嬉しそうな兎角さんに本当の事言いづらいよ~!)

鳰「ちわーっす!卒業おめでとう晴!兎角さんも来て…ダさっ!!!兎角さんの私服ダさっ!!!」

晴(鳰ー!!!)

兎角「な、なん…だと!?この服のどこがダサいって言うんだ!!」

鳰「何がってもう全部が駄目っスよーwwwwどこぞの田舎のヤンキーかってのww」

兎角「ふざけるな!!!このスカジャンは私の祖母がミョウジョウ学園の入学を記念して買ってくれたものなんだぞ!それをよくも!!」ぐぅい

晴(おばあちゃんが買ってくれたものなの!?)ガビーン

鳰「ちょっ!胸ぐら掴むの止めて下さいっスよー!!く、苦しいっス…」

晴「と、兎角さん!抑えて!」

百合「あらあら。どうしたの三人とも」

鳰「り、理事長…」

百合「せっかくの晴ちゃんの卒業式だというのに、あまり相応しい行動じゃないわね東さん…」

兎角「くっ…」

鳰(ふぅ…助かったッス…)

百合「何が原因で喧嘩になったのかしら?」

鳰「兎角さんが急に怒りだしたんっスよー!」

兎角「なっ!元はといえば、お前が私の服を笑ったからだろうが!」

鳰「あれを笑うなって言う方が無理ッスww」

晴(兎角さんには悪いけど、これで良かったんだよ…鳰一人に笑われるだけで済んで…。これを期にもう少し可愛らしい服装をしてくれたらいいのになあ…)

百合「…服?鳰さん、他人の服装を笑うなんて失礼だわ。東さんの服装のどこに可笑しなところがあるのかしら?」

晴・鳰「え!!??」

兎角「ふっ…流石、ミョウジョウ学園の理事長だな…」

鳰「ほ、本気で言ってるんッスかー理事長!?」

百合「ええ、本気よ。東さんはとても素敵な服を見事に着こなしてると思うわ」

晴・鳰「えええええ!!!!!」

兎角「当然だ…」フフン

晴(あれ?もしかして晴の方がおかしかったのかな?)

百合「これから二人でデートかしら?素敵な服装の彼氏を持って幸せね晴ちゃんは」

晴「い、いえ!デートだなんて、そんな///これから、兎角さんと一緒に黒組のみんなへ卒業証書を渡しに行くんです」

鳰「という事はうちにもあるんッスかー?」

晴「そうだよ。はい、卒業おめでとう鳰!」

鳰「ありがとうっス!」

兎角「ふん!」

鳰「退学したみんなに卒業証書を配りに行くとは…命を狙われていたのに、甘いというか、優しいというか…」

百合「それがあの子の良さじゃないかしら」

鳰「…そうっスね」

鳰「それにしても、正直うちにはあの兎角さんの服の良さがわからないッスよ」

百合「そうかしら、鳰さんも着たら似合うと思うのだけれど…」

鳰「ええ!!マジッすか!?」

百合「ええ。あなたならよく似合うと思うわ…」

鳰「り、理事長がそう言うならちょっと興味わいちゃうかな…」

百合「何なら、私が買ってあげましょうか?」

鳰「本当ッスか!」

百合「卒業祝いにね」

鳰「わーいッス!!!」

百合「うふふふ…」

百合(東さんみたいなダサい服を着ている女の子は凄く萌えるわ…それも、晴ちゃんみたいな可愛らしい女の子と一緒に並んでるのが最高ね!鳰さんにもぜひあのダサい服を着せて、私と一緒に歩かせたいものだわ)

病院

晴「はい!卒業証書ですよ生田目さん、柩ちゃん!」

千足「ありがとう、一ノ瀬」

柩「ありがとうございます!」

兎角「もうすぐ、退院できるそうだな生田目」

千足「ああ、おかげさまでな」

晴「おめでとうございます!」

柩「ありがとうございます!」

千足「ふふっ。何で桐ヶ谷がありがとうって言う必要があるんだい?」

柩「だって、自分の事のように嬉しいですから!」

兎角「相変わらず仲が良いな二人とも」

晴(柩ちゃんも割と重傷だと思ってたんだけど、何で当たり前のようにピンピンしてるんだろ…)

千足「ところで東…その衣装は…」

晴(やっぱり反応しちゃいます!?)

柩(反応しないようにしてたのに、千足さん、しちゃうんですか!?)

兎角「何か変なところでもあるのか?」

千足「ごめん。気に障ったのなら謝るよ。ただ、珍しい衣装かなって思って」

兎角「珍しい?まあ、祖母が言うにはレアものらしいからな」フフン

晴(珍しいと言えば珍しいのかなあ?)

柩(女の子が着る服としてはかなり珍しいですね)

千足「桐ヶ谷はどう思う?」

柩「え!?」

柩「えーと…」

晴(柩ちゃん、凄く困ってる…)

柩「…い、良いんじゃないでしょうか?凄く東さんに似合ってると思いますよ」

晴(柩ちゃん、目が泳いでる!ごめんね、柩ちゃん、気を使わせちゃって…)

千足「そうか、私も来てみようかな?」

晴・柩「え!!??」

兎角「ふふ。生田目だったら似合うだろうなあ。私には負けるが」

千足「ははは。そうかもしれないな」

晴「…えーと、どういう心境の変化であの服を着ようと思ったんですか生田目さん?」

千足「女の子らしい服装や流行りなんて何もわからなかったからね。退院を機会に、新しい事にチャレンジしてみようかと思ったんだ」

晴(うぇえええええ!!!女の子らしい服装や流行りとは対極にある服ですよアレ!!)

兎角「それは良いな。私もこの服を着た時は、実に清々しい気分になったものだ」

千足「桐ヶ谷はどう思う?私にも似合うだろうか?」

柩「え!?」

柩「ち、ち、千足さんなら何を着ても似合いますよ…」あせあせ

晴(柩ちゃん、凄く動揺してる…)

柩「…ぼくはどんな千足さんでも付いて行きます!」

千足「あははは。随分と大げさだなぁ」

兎角「決まりだな」

晴(柩ちゃん、本当にごめんなさい…)

晴(はぁ…晴が思った事を言わなかったばっかりに生田目さんまであの服を着る事に…)

兎角「どうしたんだ晴?思いつめた顔をして」

晴「兎角さん…」

晴(やっぱり、本当の事を言うべきだよね…)

兎角「晴…辛い事があるならすぐにでも私に言って欲しい。晴が辛いと、私まで辛くなる…」

晴(兎角さん、そこまで私の事を考えて…やっぱり晴には服の事を言えないよ!)

晴「な、何でもないよ兎角さん!」

兎角「そうか…なら、いいんだが…」

建設現場

晴「はい!寒河江さん!犬飼さん!」

春紀「卒業証書ありがとな、晴ちゃん!」

伊介「伊介はこんなのぉ、別にいらないんだけどぉー」シャカスポン!シャカスポン!

晴(楽しそうに証書の筒でポンポン鳴らしてるなぁ)

兎角「それにしても、まさか寒河江と犬飼が二人でいるとはな」

伊介「た、たまたまよ!たまたま歩いてたら、春紀と一緒になっただけ。こ、こんなうるさくて臭いとこもう二度と来たくないわぁ!」

春紀(その割には頻繁にここに来てくれてるけどな)

伊介「じー…」

兎角「どうした、私の方を見て?」

伊介「べ、別に何にもしないわよ!」

伊介(ねぇ…アレってギャグで着てるのよね?そうよね?)ヒソヒソ

晴(残念ながら、兎角さんは大真面目です…)ヒソヒソ

伊介(嘘ぉー!!??)

春紀(東の着てる服ちょっとイカすかも…)

「おお!えらくイカしたスカジャンじゃねえか!」

晴・伊介「え!!??」

兎角「このおっさんは?」

春紀「うちの親方だ」

「初対面の人間に向かっておっさんとは…ふふっ!根性あるじゃねぇか!」

晴「ほ、本当にカッコイイですか?あの服?」

「ああ!滅茶苦茶イカしてるぜ!」

晴・伊介「えー」

晴(男の人基準だとそうなのかなぁ?)

兎角「ふふっ。このおっさん、なかなか分かるおっさんだな…」

春紀「やっぱりカッコいいんだ…よし!あたしも買お!」

晴・伊介「え!!??」

春紀「明日入る給料で買うぞー!!」

晴・伊介「え!!??(お給料が勿体ない!)」

「そいつは良い買い物だな春紀!」

兎角「全く同意見だ」

「ガハハハ!!このあんちゃんとは凄く気が合いそうだ!」

兎角「ふふっ。私もだ…ん?あんちゃん?」

伊介(あんなダッさい服着た春紀と一緒に歩きたくなんかないわよ…)

晴(ああ…やっぱり本当の事を言った方が良かったのかも…)

ネットカフェ

しえな「フヒヒヒ…東と一ノ瀬の弱点を調べてやる…」カチャカチャ

しえな「黒組の暗殺ゲームは終了したけど、あいつら二人をボクが殺せば、ボクのアサシンとしての名声は高まるぞ!」

コンコン

しえな「はーい!頼んだ、カレーはそこに置いといてー」

ガラッ

晴「おじゃましまーす!」

兎角「カレー、私にも分けてくれないか?」

しえな「ぎゃあああああああああ!!!!」


しえな「な、何で二人がここに?!(もしかして、ボクを殺しに来たの?さっきの聴いてないよね?殺さないでー!)」

晴「卒業証書を渡しに来たんだよ、しえなちゃん」

しえな「な、なんだ…ほっ…(良かった、殺されなくて…っていうかボクを殺す理由がないよな)」

兎角「それにしても…」

しえな「な、何だよ東」

兎角「お前の家、狭いな」

しえな「そんなわけないだろ!ネットカフェの個室だよ!」



しえな(こんな常識を知らない奴があの暗殺者の名門東の一族だなんてな…)

兎角「カレーまだかな」

しえな「自分で頼め」

しえな(常識を知らないといえば、あの服もおかしい…)

しえな(というより単純にダサい…)

しえな(いや、待てよ…あの暗殺者の名門東が来ている服だぞ)

しえな(もしかして、暗殺者にとっては凄い服なのかもしれない…)

しえな(実は暗殺するのに凄く適している服だったりとか…)

しえな「東…その服…」

兎角「ふふっ。良いだろう?」ドヤッ

しえな(やっぱり、そうなんだ!)

晴(なんだか、嫌な予感がする…)

しえな「東、ボクもその服が欲しい!」

晴(やっぱりー!)

兎角「お前もやはり目をつけたか…流石だな剣持」

しえな(フフフ…どうやらボクの目に狂いは無かったようだ…)

兎角「しかしこの服はレアもの。なかなか、手に入るものじゃない」

しえな「ボクの分析力と調査力を舐めるなよ!絶対にその服見つけてみせる(ネットで)」

兎角「たいした奴だ…」

晴(ああ…どんどん犠牲者が増えていく…)

今日はここまでっス。次回に続きます。

香子「もう…駄目だ…首藤…///」

涼「この程度で音を上げるとはのう香子ちゃん…」

香子「ハァ…ハァ…///」

涼「わしは今、凄く気持ちがいい///」

香子「もう無理だ!」

涼「駄目じゃ♡二人で温め合おうぞ///」

ガラッ

兎角「まさか、温泉にいるとはな」

晴「お久しぶりです神長さん、首藤さん」

涼「おっ!久しいの、東に一ノ瀬」

香子「この湯は、私には熱すぎる…」

晴(その後、晴と兎角さんも温泉に入りましたが、熱すぎるので直ぐに出ました…)

香子「あちぃ…」ばたんきゅ~

晴「のぼせちゃってますね…」

涼「若いもんは、忍耐力が足りんのう。あの程度で、のぼせるとは」

涼「ぐいっぐいっ…プハッー!!やっぱり、温泉上がりにはコーヒー牛乳じゃな!」

晴「晴はフルーツ牛乳派です…ぐいっぐいっ!美味しい!」

兎角「むしゃむしゃ…私はカレー派だ」

兎角「そういえば、何で二人でいるんだ?」

涼「ふふふ…何でじゃと思う?」

晴「うーん…卒業旅行?」

涼「ぶぶー!ワシと香子ちゃんの新婚旅行じゃ!」

晴「わー!素敵-!」

香子「そんなわけあるか…。首藤が温泉に一緒に行こうっと言ったから、私は付いて行っただけだ」

涼「つれないぞー香子ちゃん!せっかく、ワシが香子ちゃんの分までお金を出しているというのに!」

香子「はいはい」

涼「そんなんじゃと、お小遣いやらんからな!」

晴(なんか、お婆ちゃんとお孫さんの旅行みたい…)

晴「はい、神長さん、首藤さん。卒業証書です」

香子「ありがとう一ノ瀬。あの時は命を狙ってすまなかったな」

晴「いえ、もうすんだ事ですし」

涼「卒業証書か…何十年ぶりかのう…いや、もしかしたら百年ぶりやもしれん」

晴(本当にこの人は何歳なんだろ…)

香子「それにしても…東、その服は…」

兎角「ああ、良い服だろ?」

香子「え!?え…まあ、お前がそう思うなら良い服なんじゃないかな…」

晴(今、神長さん、何言ってんの!?こいつ!みたいな顔してましたね…)

涼「ふむ。良い服なのか…」

晴(やばい!)

涼「…なるほど!確かにこれは良い服じゃな」

晴・香子「え!?」

兎角「首藤、お前も分かる奴だったか」

香子(東に気を使ってるのか?いや、首藤ならそんな事するとは思えん…という事は本気か…)

晴(首藤さん、ついにボケたんじゃ…?)

香子「…後学のために、どういうとこが良いか教えてくれないか?」

涼「龍の紋章が良い」

晴・香子「え!?(そこが一番駄目なとこじゃないの!?)」

涼「いいか、お主ら。龍は古来より、神秘的な存在として崇められてきた幻想の生き物じゃ」

涼「特に中国では皇帝のシンボルとして扱われるほどの存在なのじゃよ」

晴・香子「へー」

涼「流石、暗殺者の名門東一族じゃな。これを着ている事で東は暗殺者の帝王である事を誇示しているというわけか」

香子(こいつがこんな事を言うと、何だか謎の説得力を感じてしまうな…)

晴(兎角さん、ちゃんと考えがあってあの服を着てたんですね、見直しました。でもダサい事には変わりがないけど)

兎角「そうだったのか!!」

晴(やっぱり何も考えてなかった!!)

涼「ふふっ。何も考えずにその龍の紋章を持つ服を着ているとは、それこそが帝王の証かもしれんのぅ…」

香子(それは買いかぶりすぎじゃないか?)

兎角「暗殺者の帝王か、良い響きだ…」

晴(帝王の服装がそんなスカジャンとか、なんだか間抜けですよ兎角さん…)

涼「向こう見ずな東を見てると、ワシも若い頃のように挑戦したくなってくる…どれ、ワシも帝王の服を挑戦してみようかのぅ」

晴(挑戦するという事は、首藤さんも買うんですかアレを!?)

香子(正直、あの服を着た首藤と一緒に歩きたくない…)

英家の屋敷

晴「卒業おめでとうございます!真昼ちゃん!英さん!」

真昼「ありがとう…ます」

純恋子「あなたに貰うのは癪ですが、所詮私は敗者。勝者の手を払いのけるほど傲慢ではありません。ありがたく頂戴いたしましょう」

晴「そんなオーバーな…」

真昼「うふふっ♪卒業証書♪」

純恋子(…番場さんが喜んでるから、まあ良しとしましょう)

晴「そういえば何で二人は、一緒にいるんですか?」

純恋子「良くぞ聞いて下さいましたわ!私と番場さんで愛の巣を…///」

真昼「英さんが無理やり…」

純恋子「まあ、番場さんったら!恥ずかしがり屋なんですから!」

真昼「…」

晴(あんまり恥ずかしがってるように見えません…)

真昼「…!」

兎角「…どうした番場?」

真昼「ダサい…」ボソッ

兎角「なっ!!」

真昼「ぷぷぷっ…東さんの服カッコ悪い…」

兎角「何だと貴様!!」

真昼「きゃああああ!!」

晴「落ち着いて兎角さん!!」

真昼「ご、ご、ごめんなさい…」

晴「兎角さん!ほら真昼ちゃんも謝ってるんだし…」

純恋子「東さん、これ以上番場さんを怖がらせるなら私が黙ってませんわよ」

兎角「わかった…私の方もすまない番場…」

晴(真昼ちゃんは怖がりだけど、気を使ったりするタイプの子じゃないから、やっぱりつい本音が出ちゃうんだね…)

兎角「…ダサいのかな?」

晴(意外と傷ついてる!)

兎角「…英は私の服をどう思う?」

純恋子「え!?」

純恋子「え…ダ、ダサいと思いますわ(本当は素晴らしくエレガントにカッコイイと思いますけど、番場さんがダサいって言うので…)」

兎角「そうか…英もダサいって言うのか…」

純恋子「は、はい…」

兎角「祖母が買ってくれたのになあ…みんなも誉めてくれたのに…」

晴(あんなに自信満々だった兎角さんがネガティブに!)

晴(もしかして、今が本当の事を言うチャンスなんじゃ…でも、こんなにネガティブな兎角さんにさらに追い打ちをかけるのは可哀そう…)

兎角「首藤も帝王の証だとか言ってくれたのにな…」

純恋子「…帝王?(つまり、女性が着れば女王に!?)」

兎角「ああ、龍は帝王のシンボルらしい」

純恋子「へー…そうなんですの…」

兎角「後、調べてみたんだが龍は最強の生き物らしい」

純恋子「さ、さ、最強!?」

純恋子(東さんの着ている服が欲しいですわ!!!!)

晴(嫌な予感が…)

純恋子(しかし、番場さんがダサいと言ってる服を着るなんて事は…)

真昼「ご、ご、ごめんなさい東さん…東さんの服ダサいなんて事ないです…」

晴(真昼ちゃんが気遣いするほど兎角さん落ちこんでるように見えるんだ…)

兎角「気休めはよしてくれ番場…」

純恋子(番場さんはあの服ダサくない=私があの服を買ってもOK!)

純恋子「東さん!!あなたはその服に自信を持つべきです!とても素晴らしくエレガントな服じゃありませんか!」

真昼「え!?」

兎角「しかし…」

純恋子「ここにいる全員があなたの着ている服を素晴らしいと思っているのですよ!私たちの目と心を信じて下さい!」

晴・真昼「え」

兎角「そうなのか、晴…」

晴「えーと、晴は…」

兎角「いや、みなまで言うな晴。お前はいつだって、私の服を誉めてくれたな。もっとも信頼しているお前がこの服を素晴らしいと言ってくれる!それだけで自信を持って良い事なのに私自身が自信を無くしていた…」

晴(あの…一度も素晴らしいとか言った覚えがないんですけど…)

兎角「黒組のみんなもこの服を素晴らしいと言ってくれた…もう私は迷わない!」

晴(ああ…やっぱり初めに本当の事を言うべきだったんだ…そのせいで兎角さんはもう道を引き返す事ができない…ごめんね兎角さん…)

真昼(…一ノ瀬さんも大変だな)

純恋子「早く、私もあの服を買わなくては!!」

数日後

晴(今日は黒組のみんなで同窓会です)

晴「兎角さん…そのスカジャンで同窓会行くの?」

兎角「当然だろ。晴と黒組のみんながこの服を良いと言ってくれているんだからな」

晴「そ、そうですね…」

千足「お待たせ。東と一ノ瀬」

晴「生田目さ…ゲッ!?その服!?」

千足「この前言ったとおり、東と同じものを買ったんだ」

兎角「ふふっ。なかなか似合ってるな」

千足「ふっ。東には負けるさ」

柩「東さん一ノ瀬さん、こんにちわ…」

晴(柩ちゃん、とても恥ずかしそうな顔してる…自分が着なくても、着てる人と一緒に歩くだけでもそうなるんだ…)

春紀「よー、みんな!」

しえな「待たせたな」

涼「同窓会、楽しみじゃのう」

純恋子「ごきげんよう、みなさん」

鳰「チーッス!」

晴(うわあ…寒河江さん、しえなちゃん、首藤さん、英さん、鳰まで兎角さんと同じスカジャンを着てる…)

伊介「…」

香子「…」

真昼「…」

晴(連れの犬飼さん、神長さん、真昼ちゃんは恥ずかしそうにしてる…)

ひそひそ…

ざわざわ…

兎角「なんだか注目の的になってる気がするな」

晴(そりゃあ、そんな服を着ている少女の集団がいればそうなりますよ)

しえな「ボク達のオーラが眩しくって、つい声を上げてしまうってわけか」

柩(ポイズンしてやりたい…)

涼「香子ちゃん達も着れば良かったのに」

香子(絶対に嫌だ)

千足「何だか、みんなでこの服を着ていると一体感を感じるな」

純恋子「ですわね。この服を黒組卒業生のコスチュームとするのも良い考えかもしれませんわ」

春紀「ああ。この服をあたし達黒組の絆の証とするってのも悪くないな」

鳰「良いッスね!それ!」

伊介(そんなのが絆とか死んでも嫌よ!)

真昼(た、助けて真夜…)

晴「そういえば、武智さんは?」

香子「刑務所にいるのに、同窓会呼ぶのは流石に無理だろう」

春紀「それもそうだな」

兎角「あいつの事だから、また脱走してくるかもしれんぞ」

鳰「流石に二度目はないっスよー」

乙哉「うわあ!可愛い女の子や綺麗なお姉さんがいっぱい!!!」

乙哉「シャバは良いねえ」

乙哉「刑務所の中の女の子達も悪くなかったけど、やっぱり外の女の子達の方が輝いてるね!斬り甲斐のありそうな子ばっかりだよ!」

乙哉「でも、今日斬り刻むのは晴っち!しえなちゃんから、同窓会がある事を聞いたからね!同窓会での再会で晴っちを殺せるなんてロマンチック♪」

乙哉「よーし張り切っちゃうぞー!」

乙哉「見つけたー!」

しえな「ゲッ!武智!?」

乙哉「晴っちー!斬らせて―!!」

兎角「下がってろ晴!」

晴「う、うん」

純恋子「同窓会をしようという時に殺しを働こうとはマナーのなってないお人ですわね」

鳰「また、刑務所に入りたいッスかー?」

乙哉「今宵の武智乙哉は一味違うよー!邪魔する奴はみんな殺ーっす!!」

兎角「来い!」

乙哉「…ってダサっ!!!!!何その服!!??」

鳰・千足・春紀・しえな・涼・純恋子「え」

乙哉「ダサッ!ださい!ダサい!ダサすぎる!!女の子がそんな服着てるとかありえないよ!!!」

兎角「なん…だと!?」

乙哉「ああもう!あまりにもダサすぎて滅茶苦茶萎えちゃったよ!!モチベーションだだ下がりー」

乙哉「今のあたしの状態を言うとあれだね、『濡れちゃう』の反対」

乙哉「乾いちゃう」

乙哉「あーあ殺る気がなくなっちゃった…刑務所に帰る!」

くすくす ぷぷぷっ

しえな「周りの人が笑ってる!?」

千足「桐ヶ谷、私の今着てる服はダサいんだろうか?」

柩「そ、そんな事はないですよ…ち、千足さんは何を着てもかっこいいです…」

千足(顔が引きつってる!)ガーン

春紀「何でダサいって言ってくれなかったんだよ!」

伊介「呆れて、言う気さえ起きなかったのよ!」

涼「若い世代じゃと、この服はダサいのか…ワシも老いたの…」

香子「世代は関係無いと思うぞ…」

純恋子「番場さんはこの服ダサいと思ってらしたのですか?」

真昼「…はい」コクリ

純恋子「こ、こ、こ、こんな服!わ、わ、私は一度もカッコイイと思った事なんてこれっぽっちもありませんから!!!」

鳰「やっぱりダサかったんじゃないッスかー!!!理事長のバカー!!!!」

兎角「…ふ、ふ、ふ」

兎角「ふざけるな!!!!」

晴(ごめんね兎角さん…晴が最初にちゃんとダサいって言ってればこんな事にはならなかったのに…)

数日後

晴(兎角さんの新しい服を買いに行く事になりました)

晴「兎角さん、その服!」

兎角「あいつらがダサいって言おうと祖母が買ってくれたものであり、晴がカッコイイと言ってくれたものだからな。新しい服を確かに買うが、このスカジャンを捨てる気もない」

晴(兎角さんはやっぱり優しいな…でも一度もカッコイイなんて晴は言ってないと思うけど)

服屋

晴「この服なんて、可愛いですよー」

兎角「そうかー?私にはこんな服は似合わないと思うが…」

晴「フリフリで兎角さんが着たらきっと可愛いですよー!」

兎角「そうだろうか…あっ!この服良いな!」

晴(大阪のおばちゃんが着てそうな豹柄のシャツ!?)

兎角「よしこれにしよう」

晴「ちょっと待ったー!!」

晴(どうやら、兎角さんは根本的にセンスがおかしいようです…)


終わり

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
個人的には最終回の兎角さんのスカジャンは似合ってて好きです、ダサいけど。

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