ルルーシュ「天空の花嫁、か」(838)

※先の展開を全く考えていないので長期に渡るスローペースの更新になるかもしれません。ご了承ください。


*「こやつはルルーシュという名にしようではないかぁ!」

*「良い名前ね。でも、この子の名前はホイミンにしようと思うの」

*「我が妃といえど皇帝に逆らうとは何たる愚かしさぁ!ワシが決めたのだからルルーシュで決まりだぁ!」


*「ふふ、貴方ならそう言うと思った」

*「おぎゃー!おぎゃー!」

*「ぬわぁーはっは!ルルーシュも喜んでおるぞぉ!」

・・・


ルルーシュ「ん・・・」

シャルル「起きたかルルーシュゥ」

ルルーシュ「ちちうえ。へんな夢をみました。ちちうえが1国の王さまで、ぼくが生まれてくるところです」

シャルル「ぬわぁーはっは!ワシが王様だと?寝ぼけておるな、ルルーシュゥ」

ルルーシュ「そうですよね」


*「シャルルさん、港にそろそろ到着します」

シャルル「うむ、ご苦労。旅支度を整えよ、ルルーシュ。ワシは船長と話をしてくる」

ルルーシュ「はい、ちちうえ」

*「・・・坊やのお父さんは大切なものを探して旅をしているんだって?大切なものが何か分からないけど見つかるといいな!」

ルルーシュ「ありがとうございます」


*「まぁ、無理やり船に乗り込んでくる あの遠慮の無さと横暴さなら普通に見つかりそうだけどな」

ルルーシュ「力でかちとってこそ未来がある、が ちちうえの口ぐせなので」

*「だからって勝手にタンスやツボの中も持っていくのは辞めて欲しいけどな。まぁ、使っていないものだから良いけど・・・」

シャルル『ルルーシュゥ!外に出よ!港に着いたぞぉ!!』

*「声デカいな」



船長「ルドマン様、その様子だと今回の旅は素晴らしいものだった様ですね」

ルドマン「勿論だとも。おや、旅の方かな?」

シャルル「うむ。我が名はシャルル。こやつは息子のルルーシュだぁ」

ルドマン「ミレイや、こちらに来て挨拶をしなさい」

ミレイ「ミレイ・アッシュフォードでぇーす!初めまして。おじさま、ルルーシュくん!」


ルルーシュ「こんにちは」ニコッ

ミレイ「!」

ミレイ(私の近くに居る年の近い男の子と言ったら頼りないリヴァルくらい。ここでツバつけておくべきかしら・・・)

シャルル「そろそろ出発するとしよう。行くぞルルーシュゥ」

ルルーシュ「はい、ちちうえ」


ミレイ「ルルーシュくん!私サラボナって街に住んでるの。いつか会いに来てね!」

ルルーシュ「うん」ニコッ

ミレイ(うっ!天性の女殺しスマイルね!)

ルドマン「では旅のご無事をお祈りしております。シャルル殿、ルルーシュ君」

シャルル「サンタローズまで暫し歩くことになる。魔物ごときに後れを取るではないぞ?ルルーシュゥ」


― サンタローズ

*「げっ!あ、アンタはシャルルさん!?帰ってきたんだ・・・」

*「シャ、シャルルか!?お前とはケンカばっかしてたけどよぉ。居なくなったら清々してたぜ・・・。また店のもん勝手に持ってくんじゃねぇぞ!」

*「シャルルさんが帰ってきた!?うぇーん!うぇーん!悲しいなー・・・っと」

ルルーシュ「ちちうえ・・・じんぼうが無いのですね」

シャルル「そうではなぁい、ルルーシュ。これが才能あふれる者への庶民の嫉妬だ。覚えておけぇ」


ビスマルク「だ、だんな様!おかえりなさいませ!このビスマルク、だんな様のお帰りをどれほど待ちわびたことか・・・さぁ、ともかく家の中へ」

シャルル「見よ、ルルーシュ。才能ある者にはワシの素晴らしさが分かるのだ」

ルルーシュ「ちちうえ・・・」

―家の中

カレン「おじさま おかえりなさい」

シャルル「こやつは誰だぁ?」


*「私の子よ。シャルル」

シャルル「キサマは隣町で宿屋を経営しているシュタットフェルトのご婦人だったか」

ビスマルク「懐かしいあの頃を振り返れると話題の薬を この村に取りにきたって事で寄ってもらったのですよ」

カレン「ねぇ、おとなの話って長くなるから上にいかない?」

ルルーシュ「うん」

カレン「わたしはカレン。あなたと同じ6さいよ。むかし会ったことあるんだけど、わたしのこと覚えてる?」

ルルーシュ「うーん・・・ごめん」


カレン「まぁ、いいわ。あなたにご本をよんであげる」

カレン「じゃ、よんであげるね!えーっと・・・ けども けものみち・・よ・・よと・え・・・・す・・の・・・に まほろば・・・これはダメだわ。だって、むずかしい字が多すぎるんですもの」

*「カレン、そろそろアルカパに帰りますよ」

カレン「はーい!」

シャルル「ルルーシュよぉ!シュタットフェルトがご馳走をしてくれるそうだ!ワシらもアルカパへ行くぞぉ!」

ルルーシュ「はい、ちちうえ」

今日はここまでです。またノ

おつ

まだ様子を見させていただこう

乙乙
これは期待せざるを得ないな

期待乙

レスありがとうございます。続きです


―アルカパ

*「シャルルじゃないか!」

シャルル「久しいなぁ、シュッタトフェルト」

*「飯食っていけよ!母さん、料理をたんまり頼むよ。特にピザを多めにな!」

*「はいはい。カレン、料理が出来るまでルルーシュ君と散歩でもしていらっしゃい」


カレン「はーい。いこ?ルルーシュ・・・ってアンタなにしてんの?」

ルルーシュ「タンスやツボの中に、なにかいいものないかなって」

カレン「それはドロボウよ!やめなさい」

ルルーシュ「え、ダメなの?ちちうえはいつも新しいまちに着くたびにタンスやツボの中身をもっていくんだけど・・・」

カレン「あなたのお父さまって変わっているわね、でもそれはダメよ?いいわね?」


ルルーシュ「わかったよ・・・。なるべくやらないよう気をつける」

カレン「すなおでいい子ね。じゃあ、いきましょ」

ルルーシュ「うん」

*「ガルルルルー!」

ルルーシュ「ほわぁ!?」

玉城「変わったネコだろ?変な鳴き声するから面白いぜ!」

扇「おら!もっと鳴けよ!」


カレン「やめなさいよ!かわいそうでしょう。この子をわたしたちに渡しなさい」

ルルーシュ「だいじょうぶなの・・・噛みついてきたりしない?」

玉城「しょうがねぇなぁ。レヌール城のお化けを退治出来たらな!」

扇「それは良いな!お化け退治と交換条件だ!」

カレン「うけてたつわよ!」


・・・

シャルル「ルルーシュゥ!ご馳走を食べすぎてワシは腹を壊してしまったぁ!都合がいいことにシュッタトフェルトは宿屋を営んでおる!今夜は一晩泊めて貰うぞぉ!」

カレン「これでわたしと一緒におばけたいじにいけるね」ニコッ

ルルーシュ「えー・・・。でも、おんなのこ一人いかせるわけにはいかないし・・・仕方ないか」


―レヌール城 at night

カレン「さぁ、ついたわ。気合いれていくわよ、ルルーシュ」

ルルーシュ「うん」

カレン「ここから中に入れるみたいね」

ピカーン!ゴロゴローン!

ルルーシュ「さっきまで天気よかったのに、かみなりが鳴ってる・・・」


う・・・ピ・・・たべ・・・い・・・

カレン「ひぃ!?お、奥の方から、なにかこえが聞こえてくるわね・・・おばけかしら」

ルルーシュ「お、押さないでよ!カレン!」

カレン「あそこに、ひとかげが・・・」

*「おや、かわいい客人じゃな。ワシはこの城の王だった者じゃ。いまは幽霊をやっておる。我が大事な城に変な女が住み着いてしまってな。このままでは落ち着いて成仏も出来ん。お前たち、何とかしてくれぬかの?」


*「私はそこに居る王の妃です。お願いします、あの女を何とかしてください。私たちの城に勝手に住み着いただけではなく、夜な夜なピザが食べたいと泣き喚いて困っているのです。城の幽霊は皆不眠症になっています」

ルルーシュ「ゆうれいでも不眠症になるんだ・・・」

カレン「たいへんそうね。助けてあげましょ、ルルーシュ!」

*「おぉ、やってくれるか!あの女は王の間におる。そこの階段を上がった先じゃ。よろしく頼むぞ」


・・・

カレン「王の間は、ここね」

*「ぴざ・・・ピザ・・・piza・・・」

ルルーシュ「すみません。ここに住みついている方ですか?ゆうれいさんたちが迷惑しているのですが・・・」

*「なんだ、お前たちは?私は今機嫌が悪いんだ。どっかへ行け」

カレン「そういうわけにも行かないのよ!ここから出ていきなさい」


*「妖精の私に向かって、そんな口利いて良いのか?春を迎えられなくなるぞ」

ルルーシュ「ようせいなのですか?」

カレン「ルルーシュ、だまされちゃダメよ。どっからみても干物女じゃない」

*「生意気な女だな。それよりお前たち、ピザを作れたりしないか?」

カレン「わたしは料理ダメ・・・」


ルルーシュ「ぼく作れるよ。よく料理してるから」

*「本当か!ここを出て行ってやるから、ピザをご馳走しろ。台所と食材は地下にある」

ルルーシュ「わかりました」

・・・

ルルーシュ「できたよ。どうぞ」

カレン「おいしい!」


*「おまえ、料理うまいな。名前は何と言うんだ?」

ルルーシュ「ルルーシュだよ」

カレン「私はカレン」

*「私はc.c.。見ての通り美しい妖精だ。この辺に美味しいピザを食べさせる宿屋があると聞いて下界に降りてきたのだが、道に迷ってピザゲージが空っぽになって動けなくなっていたんだ」

カレン「妖精なんてウソでしょ。夢見過ぎよ」


c.c.「ほぉう?ならば試してみるか?嘘か本当か」

カレン「そうね。ルルーシュ、頼むわ!」

ルルーシュ「え!?ぼく!?」

c.c.「坊や、これは契約。お前に力を与える代わりに私の願いを1つ叶えてもらう」

ルルーシュ「願いって?」

c.c.「それはまだ秘密だ。では契約成立だな」

ルルーシュ「え、僕まだなにも言ってな・・・」


パァーンッ

ルルーシュ「う・・・」

c.c.「お前の力は王の力。魔物にいかなる命令も強制することが出来る絶対遵守の力だ」

カレン「だいじょうぶ?ルルーシュ・・・」

ルルーシュ「なんともないみたいだけど・・・」

c.c.「力を使うには多大な精神力を要する。子供のお前にはまだ使えないだろうな。大人になってからのお楽しみだ」


カレン「うさんくさいわね・・・」

c.c.「ルルーシュ、お前は私と契約した。私たちは言わば共犯者だ」

ルルーシュ「どういうこと?」

c.c.「いずれ分かるさ。美味いピザも食べれたし私は妖精の村に帰る。また大人になったら会おう、ルルーシュ」シュッ

カレン「きえた・・・!?さっきのほんとうに妖精なの!?」

ルルーシュ「わからないけど、ゆうれいさんたちはこれで安心して眠れるんじゃないかな」


*「その通りじゃ!よくやってくれた二人とも!」

カレン「うわ!いきなり出てこないでよ。ビックリするじゃない」

*「これで私達も安心して成仏出来ます。ありがとうございました」

*「お礼にこの金の球をくれてやろう。むかし空から降ってきたものじゃ」

カレン「綺麗ね」

*「では、さらばじゃ」シュパーッ


カレン「・・・成仏したみたいね。ねむくなってきちゃった。はやく帰ろ?」

ルルーシュ「うん」

ルルーシュとカレンがお化け退治した事は即座にアルカパ中に知れ渡った。-そして夜が明けた。

♪チャラ ラ ラ ラ タッターン

今日はここまでです。またノ


ギアスは魔物限定か
続きもwktkさせてもらう

続きです


カレン「さぁ約束よ!その子ネコをもらってもいいわね?」

扇「おい、どうする?」

玉城「仕方ねぇな。約束だし、お前らも頑張ったしな!このネコはお前らにやるよ」

カレン「よかったね、子ネコさん。これでもうイジめられずにすむよ」

扇「しかし本当にお化け退治してくるとは思わなかったよ・・・」

玉城「おまえら結構勇気あるよな!」


ルルーシュ「ははは・・・(おばけというか、ぐーたらな妖精さんと可哀想なゆうれいさんしか居なかったけどね)」

カレン「そうだ!この子に名前をつけなきゃ!ねぇ・・・ボロンゴってどうかしら?」
ルルーシュ「うーん・・・なんか違う気がする」

カレン「じゃあ・・・チロルは?」

ルルーシュ「チョコみたい」

カレン「じゃあ・・・ゲレゲレとか?」


ルルーシュ「似たような名前のネットカフェがあったような・・・」

カレン「わがままね!じゃあ・・・プックルは?」

ルルーシュ「くさいセリフが嫌いな ふんどし妖精に名前似ててイヤだなぁ」

カレン「もう!じゃあ・・・紅蓮でどう!?」

ルルーシュ「この子、紅くないよ」

カレン「もぉー!じゃあ、アンタが決めなさいよぉー!」

ルルーシュ「じゃあ、アーサーで」


カレン「センスを全く感じないけど、それでいいわよ!いいのね?後悔しない!?」

ルルーシュ「うん」

カレン「決まったわね。今日からアナタの名前はアーサーよ」

アーサー「ガルルルー」

アーサーが仲間にくわわった!

カレン「うちのお父さん、ネコアレルギーだからルルーシュが飼ってあげてね」

ルルーシュ「分かった」


―シュタットフェルト家(宿屋)

*「子供二人でお化けを退治したとはねぇ、でもカレン。夜中に出歩くなんて危ないマネはこれっきりにしなさいよ?」

カレン「はーい。ごめんなさい」

シャルル「心配をかけたなぁ、ルルーシュ。1晩寝てスッカリ腹の調子もよくなったぁ。ではサンタローズに戻るとしよう」

ルルーシュ「はい、ちちうえ」

シャルル「世話になったなぁ、シュタットフェルト!」

*「また来いよ!」


カレン「ルルーシュ!しばらく会えないかもしれないから・・・これあげる」

ルルーシュはカレンのヘアバンドを手に入れた!

カレン「そうだ、紅蓮ちゃんにつけてあげるね」

ルルーシュ「アーサーだよ」

カレン「・・・これでよしっと。またいっしょに冒険しようね。ぜったいよ!元気でね、ルルーシュ」

ルルーシュ「うん。さよなら、カレン・・・」


・・・

シャルル「そぉいえば、ルルーシュゥ。お化け退治のこと、この父も感心したぞぉ。しかぁし、おなごの手を借りなければ退治出来ないのはまだまだ青いなぁ?」

ルルーシュ「すみません、ちちうえ」

シャルル「今後より一層精進せぇ、ルルーシュ。武力を得た先に未来があるのだからなぁ!」

ルルーシュ「・・・ほんとうにそうなのでしょうか?」

シャルル「ん~?」


ルルーシュ「こんかいの冒険で、ぼくは知りました。ぼく一人ではあのお城にいくことはできませんでした。カレンがいたからこそです。ぼくは武力よりも想う気持ちのさきに未来があるのではないかと思うのです」

シャルル「ほおぅ、ルルーシュよ・・・。なんたる愚かしさかぁ!」

ルルーシュ「ひぃっ!」

シャルル「武力が無ければ守りたいモノも守ることは出来ぬ。そう、想いの力など弱き者の幻想に過ぎん。キサマの母マリアンヌが殺された事実もワシらに力が無かったからこその結果なのだ」

ルルーシュ「はい・・・。すみません、ちちうえ」

シャルル「分かれば良い」


―サンタローズ

ビスマルク「お帰りなさいませ、だんな様。ところで留守中、だんな様にこのような手紙が・・・」

シャルル「うむ・・・」

ビスマルク「坊ちゃんは長旅でお疲れでしょう。ゆっくりお休みください」

ルルーシュ「うん」


―翌日

シャルル「ルルーシュゥ、ラインハット城へ行くぞぉ」
ルルーシュ「はい、ちちうえ」

ビスマルク「ラインハットには坊ちゃんと同じくらいの年のスザク王子がいるんでしたな。ご友人になれるといいですな」

ルルーシュ「はい!」

シャルル「前の船旅と違って、そんな長い旅にならないだろう。この旅が終わったらワシは暫く落ち着くつもりだ。お前をみっちり鍛えてやろう」


ルルーシュ「ほんとうですか!ちちうえ!」

シャルル「うむ、では行くぞ。ルルーシュ」

ルルーシュ「はい!」

シャルル(・・・)

ビスマルク「行ってらっしゃいませ!」

今日はここまでです。またノ

ウザク王子か…

続きです


―ラインハット

*「まてっ!我が城に何用だ!?」

シャルル「ワシィはシャルルという者だ。この国の大臣に呼ばれ来たのだがぁ?」

*「あなたがシャルル殿ですか!?これは失礼しました。大臣がお待ちかねです。さぁ、こちらへっ!」

―客室

*「大臣様!シャルル殿をお連れいたしました」


大臣「ふむ。ご苦労であった。そのほうは下がってよいぞ」

*「はっ!失礼します!」

大臣「さて、シャルル殿。そなたの豪傑さは、この私も聞き及んでいるぞ。その漢ぶりを見込んで、ちと頼みがあるのだが・・・こほん。シャルル殿、もう少しそばに」

シャルル「ルゥルーシュよ。待っている間ヒマであろぉう?良い機会だから城の中を見てまわるが良い。よろしいかな?大臣殿」

大臣「うむ」

ルルーシュ「では、行ってまいります」


・・・

ルルーシュ「お城って、ひろいなぁ・・・うん?あの部屋はほかと違う?」

*「なんじゃ、そなたは?わが娘カグヤに挨拶に来たのですか?ほほほ、そなたは小さいくせに中々に目先が聞くと見える。義兄スザクよりも私の娘カグヤの方が次のトップにふさわしいと・・・そう思ったのですね?」

ルルーシュ「は、はい?」

カグヤ「いやじゃ・・・国のトップになんて、なりとうない・・・」


ルルーシュ「君は・・・」

カグヤ「そなた、名は何と申す?」

ルルーシュ「ルルーシュだよ」

カグヤ「ルルーシュ・・・スザクを・・・助けてあげてほしいんじゃ・・・」

*「カグヤ!お勉強の続きですよ。坊やは下がりなさい」

ルルーシュ「はい、すみません・・・」

カグヤ「あ・・・」


ルルーシュ(あの子、つらそうだったなぁ)

*「まったく、スザク王子のわんぱくっぷりには呆れてしまうのぅ。あんな性格で次の国王が務まるのか心配で仕方ないわい」

*「そうは言うけど、スザク王子も気の毒ですよ。小さいとき、母上を無くしてゲンブ王は新しい王妃様を貰ったけど・・・新しい王妃様が可愛がるのは娘のカグヤ様だけときちゃ、ひねくれるのも当然ですよ」

ルルーシュ(スザク王子・・・)

*「最近大臣と王妃様がよからぬ連中と付き合っているらしいが・・・大丈夫なんかのぅ・・」

*「シーッ。不敬罪になりますよ」


ルルーシュ(・・・)

*「ん?君は珍しい石を持っているな」

ルルーシュ「これのこと?綺麗でしょ!」

*「ちょっとだけ見せてくれないか?」

ルルーシュ「良いけど、おとさないでね?」

*「・・・はい、ありがとう」


ルルーシュ「どういたしまして」

*「坊や、これから先何があっても負けるなよ・・・」

ルルーシュ「うん、僕は負けないよ。いこ、アーサー」

アーサー「ガルルー」

*「ふっ。・・・純粋だな、あの頃は・・・」

・・・


スザク「誰だお前は!?あ、分かったぞ!また親父がオレの友達用に呼んだやつだな!?」

ルルーシュ「え?」

スザク「オレはこの国の王子。王様の次に偉いんだ。オレの子分にしてやろうか?」

ルルーシュ「いや、えんりょしておくよ」

スザク「なんだ、つまらないやつだな・・・ん?」

*「いたぞ!こいつが王子だ!」


スザク「なんだお前ら!?はなせよ!」

*「もう一人ガキがいるぞ!?どうする?」

*「こいつも連れていけ!金になるぞ」

ルルーシュ「うわ!やめろ!」

*「このネコは?」

*「ネコなんて放っておけよ。いくぞ!」

・・・

今日はここまでです。次で第一部完結です。
幼少期のルルーシュ、スザク、カグヤの口調はギアスのサウンドエピソードやピクチャードラマを参考にしてます。
ではまたノ

おつおつ
ギアスの方しか知らんが興味深い

続きです


―古代遺跡

スザク「くそ!ここから出せよ!」

*「そうは行かねぇな!王妃と大臣から王子を始末してくれと頼まれたけどよぉ・・・別に殺せと言われたわけじゃねぇし、お前らをドレイとして売って更なる金儲けをするんだよ」

スザク「王妃と大臣か・・・」

*「子供は高く売れるからなぁ、楽しみだぜ。大臣が雇ったっていうヤツの力を借りずに済んだしな。金はオレたちだけで山分けだ」

ルルーシュ「くそ・・・」


*「まぁ、おとなしくしてるんだな。命は助かるんだからよ、ありがたく思えよ!」

スザク「まぁ、いいや。王位は妹が継ぐ。オレはいない方がいいんだ」

ルルーシュ「・・・」キッ

ポカッ

スザク「いってぇな!何すんだよ!」

ルルーシュ「君に会うまえに妹のカグヤに会ったよ。あの子、僕にたのんだんだ。スザクを助けてほしいって。君を大事におもう人だっているんだよ」


スザク「カグヤが・・・」

ルルーシュ「きっと、ちちうえが助けにきてくれるはず・・・だから!」

アーサー「ガルルルー」

ルルーシュ「アーサー!ここまで追ってきてくれたのか!?」

アーサー「ガウッ!」

ガシャーン


スザク「すげぇ、牢屋を壊した・・・」

ルルーシュ「ありがとう!アーサー」

アーサー「くぅーん」

ルルーシュ「逃げよう、スザク王子」

スザク「・・・うん」

・・・


ルルーシュ「もう少しで出口だ!」

*「逃げるとは何事だぁ?」

ルルーシュ「ち、ちちうえ・・・!?」

シャルル「ルルーシュゥ、そしてラインハットが王子スザクよ・・・キサマ達に帰る場所はぁ無い!」

ルルーシュ「どういうことですか・・・!?」

シャルル「愚かなり、ルルーシュゥ。キサマはワシと旅をしてきて一度も気づかなかったのか?ワシが赴く先の権力者どもが死んでいったという事実に」


ルルーシュ「え・・・?」

シャルル「ワシは世界を我が物にする。ルルーシュ、キサマのその瞳、間違いなく将来ワシに刃向う事になったであろう。故にここで見切りをつける」

ルルーシュ「ちちうえ・・・!?」

シャルル「最後に1つ教えてやろう。確かに貴様の母マリアンヌは死んだ。しかぁし、貴様の妹ナナリーは生きておる。始末しそこねたのだ」

ルルーシュ「え?妹・・・ナナリー・・・?」

シャルル「スザク王子、貴様には光るものがある。故に我が障害となる前に大臣の案にのりぃ、ここで始末する事にした」


スザク「・・・」

シャルル「冥土の土産に貴様にも教えてやろう。ゲンブ王はいつも貴様の事を心配していたそうだぞぉ」

スザク「父上が・・・」

シャルル「だが、ルルーシュは妹に、スザクは父に会うことはもう叶わん。貴様らは奴隷として惨めに朽ち果てていくが良い。ゲマァ」

ゲマ「はい」

シャルル「こやつらを例の場所へ連れていけぇ」


ゲマ「ほっほっほっ。承知致しました。ふっ」バッ

ルルーシュ「うわっ」

スザク「うぐっ」

アーサー「ぎゃうっ」

ゲマ「おとなしくしてもらいますよ、ほっほっほっ」

ルルーシュ「うぅ・・・」


ゲマ「おや、この子供が持っている不思議な宝石はもしや・・・?」

シャルル「こやつ、いつの間にこのようなものを・・・。ラピュタの封印を解かれる訳にはいかぁん。やれぇ、ゲマ!」

ゲマ「はい」シュッ

パリーン

ゲマ「このキラーパンサーの子供はどうしましょうか?」


シャルル「捨ておけぇ。いずれ野生に帰るであろう」

ゲマ「はい。では、素晴らしい場所へお二人をご案内しましょう。ほっほっほっ」

ルルーシュ「ちち・・・うえ・・・」

シャルル「ぬぁーはっはっ!さらばだ!ルルーシュゥ!」

・・・・


ルルーシュ「ぼくは・・・スザク・・・」

スザク「・・・」

ルルーシュ「ぼくは・・・シャルルを ぶっ倒す!」

 第一部 幼少編 完

とりあえずキリが良いので完結です。

青年編はドラクエ準拠以外にも魔物率いる魔王ルルーシュとかも考えたのですが、まとめきれなくなりそうなので第一部で一応の終わりということにさせて頂きます。
もし、すこしはまとまる目途がたったら再開するかもしれないです。
見てくださった方、レスくださった方ありがとうございました


期待して待っとる


期待して待つぜ

レスありがとうございます。
またコッソリのんびり書いていきます。

第二部 ルルーシュと天空の花嫁

ルルーシュとスザクが奴隷になって10年の月日が流れた・・・

*「お水はいかが?外の世界は魔物がウヨウヨ。でも、ここは安心よ。それもこれも教祖さまのおチカラなのね」

スザク「ありがとう」

ルルーシュ「すまない」

*「この神殿が完成したら私たちは解放されるそうよ。頑張りましょうね」


スザク「そういえばルルーシュ、僕らがここに来て10年になるね」

ルルーシュ「そうだな・・・」

スザク「今となっては現場監督を任されて凄いな。ルルーシュ、頭良いもんな」

ルルーシュ「お前みたいに体力無いからな。チカラ仕事をした所で戦力外だっただけだ」

スザク「でも、君のお蔭で作業が効率的になって倒れる人が一気に減った。ありがとう」


ルルーシュ「ふっ。お前、この10年で丸くなったな」

スザク「はは。そういう君はガサツになった」

*「きさまらぁ、何さぼってんだ!さっさと働けぇ!」

ルルーシュ「・・・」キッ

*「なんだ?その反抗的な目は?奴隷は奴隷らしく死んだ目をしていやがれ!」


カラーンコローンッ

*「ちぃ、終業時間か。痛い思いせずに済んだな。とっとと寝床に戻れ」

スザク「ルルーシュ、そんな態度じゃまた鞭で叩かれるよ」

ルルーシュ「あぁ・・・」

スザク「はやく戻ろう」


ざわっ ざわっ

スザク「なんだ?」

ルルーシュ「どうしたんだ?」

*「オレの足に石を落とすとは、ふてぇやろうだ!その根性を叩き直してやる!」

ニーナ「す、すみません・・・」

ユーフェミア「この方も謝っています。どうか許してください」


ニーナ「ユーフェミアさまぁ・・・」

*「いーや、許さない。確かお前は先日教団に逆らって奴隷にされたばかりだったなぁ?この際だから自分が奴隷だってことを身に染みて分からせてやる!」

ユーフェミア「っぅ・・・」

スザク「くっ!あいつら!」

ルルーシュ「スザクっ!」

スザク「やめろぉー!」


*「なんだお前ら!刃向う気だな?お前ら二人はいつも反抗的な目をしてやがるな。奴隷なんて腐るほど居るんだ。お前らを見せしめに処刑してやる」

まものつかいたち が現れた

スザク「はぁーっ!」クルクルキィーック!

ドカッ

まものつかいa「ぐふっ。長時間労働後の割に良い動きするじゃねぇか。だが、その程度じゃオレたちには勝てないぜ」

スザク「くそっ。力が入らない・・・」


まものつかいb「おらぁっ!」ビシッバシィッ

スザク「ぐぅっ!」

ルルーシュ「うわぁ!」

まものつかいa「俺たちの華麗なムチさばきをとくと味わって朽ちていけぇ!」ビシィッ

スザク「う・・・」ガクッ

ルルーシュ「スザ・・ク・・・」

ルルーシュ(オレは死ぬのか・・・?こんなところで?まだ何も成していないというのに・・・力だ!力さえあれば・・・!何にも負けない力!ここから抜け出す力!シャルルを倒すチカラッ!)


―回想 レヌール城-

c.c.「坊や、これは契約。お前に力を与える代わりに私の願いを1つ叶えてもらう」

c.c.「お前の力は王の力。魔物にいかなる命令も強制することが出来る絶対遵守の力だ」



ルルーシュ「・・・」スーッ

まものつかいa「う・・・」ビクゥッ

ルルーシュ「どうした?叩かないのか?・・・それとも気が付いたか?撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだと」


まものつかいb「な、なんだと・・・」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・グランバニアが命じる。貴様たちは・・・死ね」キュイーンッ

まものつかいa b「イエス、ユァハイネス」ザシュッ

ルルーシュ「・・・ハッ」


*「な、何が起きたんだ!?」

*「ルルーシュの気迫があいつらを自害に追い込んだ!?」

ユーフェミア「ルルーシュ・・・?」

ルルーシュ(・・・あの日から、オレはずっと耐えてきた。父の裏切り、奴隷生活、家畜の日々。変わり映えのない日々に飽き飽きして・・・でも、諦めることも出来なくて。だけど、手に入れた?チカラを。・・・だから!)ニヤリッ

今日はここまでです。またノ

乙です
待ってました!ルルーシュはこれでスタートラインといったところかな…続きも期待!

乙です
ビアンカポジなカレンとの結婚・初夜期待してます

sage忘れてた

続きです。
カレンさん再登場は、まだまだ先になりそうですが頑張ります!


兵士「なんだ!この騒ぎは!?」

ルルーシュ「彼らに殺されかけたので抵抗しました。正当防衛で許して頂けますか?」キュィーンッ

兵士「そんなワケないだろ!この愚か者が!」

ドカッ

ルルーシュ「うぐっ!」

ルルーシュ(っつう。命令が効かない?そうか・・・この力は魔物限定だったか・・・)

兵士「こいつらを牢屋にぶちこめ!」

ルルーシュ(くそ・・・)ガクッ


・・・

ルルーシュ「うっ・・・」

スザク「気が付いたかい。ルルーシュ」

ルルーシュ「スザク・・・」

スザク「牢屋に入れられちゃったね。まぁ、ムチで打たれるよりマシかな」

ルルーシュ「あぁ・・・そうだな・・・」


スザク「途中で気絶しちゃったんだけど、あの後どうなったんだ?」

ルルーシュ「さぁ・・・?オレも御覧の通り気絶してたようだからな・・・」

ルルーシュ(このチカラ、相手がスザクと言えども内緒にしておくべきだな・・・)

スザク「いつまでここに入れておく気なのかな・・・あれ?誰か来るみたい?」

ユーフェミア「先ほどは助けて頂き、ありがとうございました」

スザク「あ、君は・・・」


兵士「妹のユーフェミアを助けてくれたようで感謝している。私は兄のクロヴィスだ。前々から思っていたのだが、お前たちはほかの奴隷と違い活きた目をしているな」

ルルーシュ「オレには成さねばならぬ事があるからな・・・」

兵士「ふむ。そのお前たちを見込んで頼みがあるのだが・・・聞いてくれるな?」

スザク「なんですか?」

兵士「実はこの事は噂なのだが・・・この神殿が完成したら秘密を守るため奴隷を皆殺しにするかもしれないのだ。そうなれば当然妹のユーフェミアまでもが・・・!お願いだ!ユーフェミアを連れて逃げてくれ!」


スザク「逃げると言っても、どうやって・・・」

兵士「この奥の水路は奴隷の死体を流す所で・・・浮かべてある樽は奴隷を入れる為に使用するものだ。気味が悪いかもしれないが、この樽に入ることで多分生きたまま外に出られるはずだ!」

スザク「どうする?ルルーシュ」

ルルーシュ「どうせここに残っても死ぬのを待つだけだ。一か八か掛けてみよう」

スザク「そうだね・・・」

兵士「では、こちらへ来い!」

・・・


兵士「この樽に入れ!誰も来ないうちに早く!」

ルルーシュ「あぁ」

スザク「お先に失礼」

ユーフェミア「クロヴィス兄様・・・」

兵士「ユフィ・・・幸せになれよ」

ユーフェミア「兄様もどうかご無事で・・・」

クロヴィスはタルに絡められた鎖のカギをはずし、願いをこめて樽を流れに押し出した!

クロヴィス兄ィ…
しかし今更ながらフローラポジがミレイ会長ってのも珍しいね
どっちかってとデボr…おっと誰か来たようだ


―・・・

ルルーシュ「・・・う・・・」

*「まぁ、良かった!気が付かれましたのね!?もう5日も眠っていたので、このまま起きないのではないかと心配していましたのよ。しかし樽の中に入っていたのはビックリしましたわ」

ルルーシュ「ここは・・・?」

*「ここは名もない海辺の修道院。お連れの人から聞いたのですが、とんでもない所から逃げ出してきたのだとか・・・ここは安全ですので、どうか元気になるまでゆっくりしてくださいね」


ルルーシュ「ありがとうございます」

*「そうですわ。貴方の着ていた前の服は、あまりにもボロボロだったので着替えさせて頂きましたのよ。ぽっ・・・」

ルルーシュ「は、はい・・・」

*「いまお連れの方をお呼びしてきます」

・・・


ルルーシュ「自由になった・・・のか・・・」

スザク「やぁ、ルルーシュ!やっと気が付いたねっ。そうだ、今ユフィがここの修道院で洗礼式を受けるらしいんだ。目が覚めたばかりで今いちピンと来ないと思うけど、出席しようよ」

ルルーシュ「あぁ。でもユフィって?」

スザク「一緒に逃げたユーフェミアさんだよ。ユフィっていう あだ名に決まったんだ」

ルルーシュ「そうか」

スザク「ほら、行こう。急がないと終わっちゃうよ」


・・・

*「それではこれより私たちの新しい友ユーフェミアさんに神の祝福が授けられます」

*「我が修道院に導かれし我らの友ユーフェミアよ。そなたに神の祝福をさずけましょう」

マザーはグラスに入ったルビー色の水を少しずつユーフェミアに振り掛けた

*「・・・さぁ、これで貴女にも聖なる加護が与えられました。これからは美しき魂が穢されることのないよう正しき道を学ぶのですよ」

ユーフェミア「はい」

ユーフェミアは そうりょ になった


*「これで儀式は終わりです。さぁ、みなさん今日のお仕事に戻りましょう」

*「あら、あなた達はユーフェミアさんの知り合いでしたっけ?」

スザク「はい」

*「ユーフェミアさんって優しくて素敵よね。そういえば、この前までミレイさんという大富豪の娘さんが花嫁修業に来ていたのですが、その方も素敵な方でした。たくさんの面白いイベントを開いてくださったのよ。この教会は人に恵まれているわ」

ルルーシュ(ミレイ・・・?どこかで聞いたことあるような・・・)


ユーフェミア「あら?」

スザク「おめでとう、ユフィ」

ルルーシュ「おめでとう」

ユーフェミア「ルルーシュ!やっと気が付いたのですね!良かった・・・」

ルルーシュ「ありがとう」


ユーフェミア「兄クロヴィスの願いを聞き入れ私を助けてくださり有難うございました。まだ、あそこに居る兄や多くの奴隷の事を思うと心から喜べないのですが・・・」

ルルーシュ「・・・そうだな」

ユーフェミア「ルルーシュとスザクは、これからどうするつもりなのですか?」

ルルーシュ「オレは生き別れになった妹を探すつもりだ」

ルルーシュ(・・・そして、もう1つ。シャルルを見つけ母が殺された時の詳細を聞いた後、倒す!)

スザク「僕は帰るところもないし、ルルーシュに連いていって自分のやりたい事を見つけようかな」

今日はここまでです。次回は少しドラクエ色を出したいと思います。

>>101 おっしゃる通りで、初期構想ではミレイを姉、シャーリーを妹にしようと思っていました。でも、そうするとアンディに不都合が生じたので結局ミレイさんにデボラ兼フローラをやってもらう事にしました。

では、またノ

面白い、期待してます
多分オレンジはモンスターとして仲間になるんだよねwww

続きですノ


ユーフェミア「そうですか。それは長い旅になるかもしれないですね。ところで、お二人は自分の“適性しょくぎょう”を知っていますか?長旅になるのであれば知っておいたほうが良いと思うのですが」

スザク「もちろん」

ルルーシュ「適性しょくぎょう?」

ユーフェミア「はい。おおざっぱに言えば生まれ持った能力の方向性を示すものです。私は そうりょ の適性が高かったようでしたので本日 そうりょ になりました」

ルルーシュ「そうりょ?」

ユーフェミア「たとえば・・・ホイミッ!」


ルルーシュ「体のだるさが無くなっていく?」

ユーフェミア「このような回復呪文などを使える しょくぎょう を そうりょ といいます」

ルルーシュ「知らなかった」

スザク「いちおう一般常識だよ」

ルルーシュ「あのクソオヤジ、偉そうにしている割に何も教えてくれなかったからな・・・」

スザク「しょくぎょう は大きく分けて せんし、ぶどうか、まほうつかい、そうりょ、とうぞく、しょうにん、あそびにん があるんだ」


ユーフェミア「スザクの適性は何ですか?」

スザク「僕は せんし の適性が極めて高いらしいんだ。だから小さい頃、剣術や武道を師から学んでいたよ。でも剣術より武道家がやるような蹴り技の方が得意だけどね」

ルルーシュ「戦士か。お前らしいな。その適性はどうやって調べるんだ?」

ユーフェミア「その職のスペシャリストの方に判断して貰うのが早いのですが・・・」

*「・・・私の見たところ、ルルーシュさんは そうりょ の適性は残念ながら無いようですね」

スザク「マザー・・・」


ルルーシュ「オレは小さい頃から絶望的に体を動かすのがダメなんだ。だから、せんし、ぶどうか、とうぞく も恐らく無いな・・・・」

スザク「残りは まほうつかい、しょうにん、あそびにん、か」

*「・・・」チャリーン

ルルーシュ「マザー、お金落としましたよ?」

*「・・・しょうにん でも無いようですね」

スザク「ですね。しょうにんの適性者は、この場合自分が落したお金だと主張するか、拾ってあげて金額のいくらかを貰えるよう交渉すると思います」

ルルーシュ「試されていたのか・・・」


スザク「ルルーシュは頭良いし、まほうつかい なんじゃないか?」

*「魔法はコンセントレーションです。集中して、指の先に炎を集めるイメージで・・・”メラ”っと唱えてください」

ルルーシュ「・・・メラッ!」

しかし何もおこらなかった

ユーフェミア「ルルーシュ・・・」

*「炎系魔法ではなく、氷系魔法が得意なタイプの方かもしれません。今度は手のひらに氷を集めるイメージで、”ヒャド”と唱えてください」

これは遊び人コースwwww


ルルーシュ「・・・ヒャドッ!」

しかし何もおこらなかった

*「適性者であれば、どちらかは使えるはずです・・・」

ユーフェミア「つまりルルーシュは・・・」

ルルーシュ「・・・言うな」

スザク「遊び人!?」

ルルーシュ「スザァークッ!」

大丈夫だ、遊び人を極めた先には悟りがあるさ…


スザク「ごめんごめん」

ルルーシュ「・・・適性を変える事は出来ないのか?」

ユーフェミア「神話の中では、自分の適性を変える事が出来る神殿があります。しかし実際は、そのような神殿があるという話を聞いたことがありませんので残念ですが生まれ持った適性の しょくぎょう になるしか・・・」

スザク「ダーマ神殿か」

ルルーシュ「適性でない しょくぎょう になったら、どうなるんだ?」

スザク「いつまで経っても何も上達しないらしいよ」


ルルーシュ「そうか・・・」

ルルーシュ(オレが遊び人?ふざけるな!しかし、だからシャルルに捨てられたという可能性も・・・?)ブツブツ

*「どの しょくぎょう にも向いていない方も世の中には多く居ます。もしかしたら、その可能性も・・・」

スザク「さらっと追いうちをかけるようなことを!?」

ガサッガサッ

スザク「ん?」


*「ヴォー!!」

*「モンスターが!?聖水による結界が丁度切れる時間帯でしたわ!みなさん逃げて下さい!あのビックアイはこの地域で最も凶暴です」

スザク「ここで逃げては教会に被害が及びます!僕がやります!ユフィはフォローを!」

ユーフェミア「はい!」

*「ヴォー!!」ドシッドシッ

ユーフェミア「突進してきました!」

ルルーシュ(いや、しかし・・・オレはいずれシャルルを倒す男だぞ!?こんな野心溢れるオレが遊び人などと・・・)ブツブツ


スザク「ルルーシュ!危ない!」

ルルーシュ「くそっ!考え事の邪魔をするな!おとなしくしていろ!」キュィーン!

*「ヴォス・・・」のそーっ

スザク「モンスターが突進を辞めた?」

ユーフェミア「ルルーシュの言うことを聞いたの?」

ルルーシュ「あ、あぁ。これは・・・(しまった!迂闊だった)」

*「まものつかい・・・」ボソッ


ユーフェミア「マザー?」

*「ルルーシュさんの適性しょくぎょうは まものつかい ですわ!」

スザク「まものつかいって初めて聞きました」

*「私も初めてです。しかし古来よりスライムと一緒に過ごす人たちが存在します。この人たちも まものつかい なのではないでしょうか? しょくぎょう と認知されていなかっただけなのです。・・・たぶん」

ユーフェミア「きっと そうです!すごい、ルルーシュ!その力があれば魔物さんと仲良くなれそうですね!」

ルルーシュ「ふふ、そうか・・・まものつかい、か」


スザク「すごいよルルーシュ!全く新しい適性しょくぎょうを持っているなんて」

ルルーシュ「ふはははは!そうだ!オレは、あそびにんなんかでは無いぞ!分かったかスザク!」

スザク「気にしていたのか」

ルルーシュ(とは言え、これは妖精から与えられた力であってオレ本来のチカラでは無い。まさか本当にオレは あそびにん なんだろうか・・・)

スザク「適性しょくぎょうが分かった所で、そろそろ旅立つかい?」

ルルーシュ「そうだな。行くか(遊び人かどうかなど考えても仕方ないな)」


ユーフェミア「私も世界の様子をこの目で見たいのでご一緒します。よろしいですか?」

スザク「心強いよ!」

ルルーシュ「あぁ」

*「ユーフェミア。大きく成長して帰ってくることを望みます」

ユーフェミア「はいマザー。お二人とも宜しくお願いします」

ユーフェミアが仲間になった!

ユーフェミア lv1 そうりょ (e ブロンズナイフ e 皮のドレス eいのりのゆびわ)


*「ここから北に行ったところにオラクルベリーという町があります。モンスターじいさんと呼ばれる方もいますので、まものつかいについて情報収集をしてみてはどうでしょうか?」

ルルーシュ「そうします。ありがとうございます」

*「いま出発すれば今夜中には着くと思います。神のご加護がありますように」

ルルーシュ「いくぞ」

スザク「あぁ!」

ユーフェミア「はい!」


・・・

スザク「大丈夫かい?ルルーシュ」

ルルーシュ「あぁ・・・問題・・・ない・・・」はぁはぁ

ユーフェミア「だいぶ歩きましたね」

スザク「聖水もうカラッポだよ」

ユーフェミア「ここからは魔物との戦闘も覚悟しないといけないですね」

ルルーシュ「大丈夫だ・・・オレが・・・追い払ってやる」ぜぇぜぇ


スザク「少し休も・・・」

ガサッ
ブラウニーが現れた!

スザク「ルルーシュ!うしろに魔物が!」

ルルーシュ「くっ・・!退けぇ!」キュィーン

ブラウニー「うぅー・・・」フルフル

ユーフェミア「動きが止まった?」


ルルーシュ「・・・これで安心・・・」

ブラウニー「うぅー!」ザッ

ルルーシュ「なっ!?」

会心のいちげき!

ルルーシュ「ぐわぁ!!」

ユーフェミア「ルルーシュ!ホイミッ!」

スザク「くそっ!」


・・・

ルルーシュ「っつぅ・・・」

ユーフェミア「気がついた?」

ルルーシュ「オレは・・・」

スザク「魔物にやられて気を失ったんだよ。大丈夫かい?」

ルルーシュ「あぁ、すまない・・・もう日が暮れているんだな。先を急ごう」

スザク「でも・・・」


ルルーシュ「聖水も無いんだろう?野宿するわけにもいかないしな」

ユーフェミア「ルルーシュが大丈夫なら・・・」

スザク「じゃあ、行こうか」

ルルーシュ(なぜだ?何故魔物に命令がきかなかった?武力も魔力もないオレから絶対遵守の力を取ったら・・・もう何も残らない・・・)

ユーフェミア「明かりが見えてきました!オラクルベリーまでもう少しです!」

スザク「大丈夫かい?ルルーシュ」

ルルーシュ「あぁ・・・」


―オラクルベリー

スザク「にぎやかな所だね」

ユーフェミア「はい。すごいです」

ルルーシュ「スザク、ユフィ。これを」

スザク「これは僕たちの全財産?」

ルルーシュ「オレはモンスターじいさんを探すから、先に宿屋に行っていてくれないか?それから二人の武器や防具も揃えておいてくれ」

スザク「ルルーシュの分は?」


ルルーシュ「オレの分は既に確保してあるから問題ない」

スザク「・・・そうか。モンスターじいさんなら僕たちも一緒に探すよ」

ルルーシュ「悪いが一人で行きたいんだ。すまないな」

スザク「分かった・・・」

ルルーシュ「じゃあ、後でな」

ユーフェミア「・・・ルルーシュ、無理してますね」

スザク「うん・・・」


・・・

*「モンスターじいさん?なら、そこの階段を降りたところにいるよ」

ルルーシュ「ありがとうございます」

・・・

ルルーシュ「あなたがモンスターじいさんですか?」」

*「いかにも。ワシがモンスターじいさんじゃ。おや、おぬしは・・・」

ルルーシュ「はい?」


*「おぬし、魔物に言うことを聞かせる事が出来るな?」

ルルーシュ「出来た時もあります」

*「やはりか。それでワシの所に来たのじゃな。じゃが、ワシとお主は違うタイプじゃの」

ルルーシュ「違うタイプ?」

*「ワシの力は魔物と仲良くなる力じゃ。ゆえに愛を持って接する事で魔物が懐き仲間になる。おぬしは・・・魔物の意思に関係なく支配する力であると感じる」

ルルーシュ「かもしれませんね。ある者はこの力を絶対遵守の力と呼んでいました」

*「絶対遵守、か。なるほどの」


ルルーシュ「教えて頂きたい。この力を使いこなすにはどうすればいいのかを」

*「ワシとは異なる力じゃからの。はっきりした事は分からんが・・・相手を支配する力であれば、命令に逆らおうとする魔物の精神力を抑え込むほどの強靭な精神力を持つ必要があると考えられるな」

ルルーシュ「強靭な精神力・・・」

ルルーシュ(そういえば、あの妖精も精神力が必要だとか言っていた気がするな・・・)

*「お主が何事にも動じない精神力を持っていれば、いかなる魔物も使役する事が出来るじゃろう」

ルルーシュ「なるほど。ありがとうございます」


*「じゃがな。その力、多用するのはお勧めせぬぞ?他者を支配する力は自身の心を魔に染めるかもしれぬ・・・」

ルルーシュ「・・・だとしても・・・オレには力が必要なのです」

*「力か。ワシの見立て通りなら、お主は力を持っているであろう?そのような邪道なものでなくな」

ルルーシュ「オレが?オレには何の力もありませんよ」

*「一目見て分かる。お主には武力もない。魔力もない。精神力も脆い」

ルルーシュ(ハッキリ言うな・・・)

*「じゃが、お主には飛びぬけた力がある。見る者によっては奇跡を起こしたと思ってしまうほどのじゃ」


ルルーシュ「その力とは?」

*「それは自身が身を以て知るべきじゃ。願わくば、安易な力に頼らず自身の強さに気が付いて貰いたいものじゃ」

ルルーシュ「・・・ありがとうございました。失礼します」

ルルーシュ「オレに力・・・?一体どんな力があると言うんだ・・・」

*「よぉ、兄ちゃん。良かったらカジノで賭けチェスでもしていかないかい?」

ルルーシュ「・・・」


―2時間後、宿屋

ユーフェミア「あら、お帰りルルーシュ。モンスターおじいさまには会えました?」

ルルーシュ「あぁ。スザクは?」

ユーフェミア「先に休んでます。その袋は?」

ルルーシュ「賭けチェスの報酬だ。ざっと30000ゴールドくらいだ」

ユーフェミア「さ、30000ゴールド!?それはともかく賭けごとなんてダメですよぉ!」


ルルーシュ「すっかり聖職者が板についているな」

ユーフェミア「もう、茶化さないでください」

ルルーシュ「はは」

ユーフェミア(街の一人歩きにギャンブル・・・やっぱり、あそびにんの適性ありますね)

スザク「うぅ・・・親父・・・ごめん・・・ごめんよ・・・」


ユーフェミア「スザク?」

ルルーシュ「寝言だろ。この10年、何度も何度もその寝言を聞いた」

ユーフェミア「え?」

ルルーシュ「・・・オレたちも寝よう」

ユーフェミア「ぁ・・・はい」


―翌日

スザク「おはよう、ルルーシュ。モンスターじいさんには会えたのかい?」

ルルーシュ「あぁ」

スザク「それで何か分かったかい?」

ルルーシュ「それなりにな」


スザク「そうか。これからどうする?」

ルルーシュ「昨夜、ここから北に行くと昔オレが住んでいたサンタローズの村があると聞いた。サンタローズに行ってシャルルについて何か情報がないか調べたい」

ユーフェミア「分かりました」

スザク「じゃあ、行こうか。サンタローズへ」

今日はここまでです。またノ

毎度乙です
「飛び抜けた力」が気になりますねー ギアス以外の何か?

おつでーす
爺さんがいい話した直後に荒稼ぎしててワロタ
賭場さえあれば金には困らないな

続きですノ


―サンタローズ

ルルーシュ「なんだこれは・・・」

ユーフェミア「ひどい・・・多くの家が壊されて・・・毒の沼地まで発生してる」

スザク「誰がこんなことを・・・」

ルルーシュ「あそこにシスターが」

*「旅の方ですか?その昔ここはとても美しい村でしたのよ。しかし、ある日ラインハットの兵士が村を焼きはらいに来て・・・」

スザク「なんだって・・・」


*「・・・ひどい!ひどいわ!シャルルさんのせいでスザク王子が行方不明だなんて!確かにシャルルさんはそういう事をしそうに見えますが村ごと焼き払う必要がありますか!?」

・・・

*「ごめんなさい、あたしったら急に取り乱して・・・。見ず知らずの人にシャルルさんの話をしても仕方ありませんよね」

ルルーシュ「いえ、シャルルの事ならよく知っていますよ」

*「え?シャルルさんを知っている?」

ルルーシュ「・・・オレの父親ですからね」


*「そんな!・・・でも確かに坊やの面影が・・・ルルーシュなの!?」

ルルーシュ「はい。父上の手によりスザクと共に奴隷にされましたが逃げてきました」

スザク「・・・」

*「そんなことが・・・。そちらに居らっしゃる方がスザク王子ですか!?ゲンブ王が亡くなりカグヤ女王が誕生してからラインハットは国民に大きな負担を与え過剰に兵力を蓄える等おかしくなっています」

スザク「・・・」

*「出来る事なら、貴方の力で元の平和なラインハットに戻して頂けないでしょうか」


スザク「僕は・・・。すまない。少し散歩してくる」

*「あぁ!あたしったら無神経なことを・・・。あの方もラインハットには辛い思い出が多いでしょうに」

ルルーシュ「ユフィ、スザクの側に行ってあげてくれないか?」

ユーフェミア「はい」

ルルーシュ「シャルルの事で何か知りませんか?」

*「あたしはよく知りませんが、隣にすむお爺さんなら何か知っているかもしれません」

ルルーシュ「ありがとうございます。行ってみます」


・・・

*「誰じゃ?すまぬが、よく目が見えなくなってしまってのぅ・・・」

ルルーシュ「シャルルの息子ルルーシュです。シャルルについてお伺いしたいのですが」

*「ルルーシュじゃと!?生きておったのか!?」

ルルーシュ「死んでいました。しかし、地獄の底より舞い戻ってきたのです。シャルルを倒すために・・・!」

*「そうか・・・。シャルルの居場所は分からぬが、かつてシャルルがこの村に居た時よくヤツに尋ねられたよ。伝説の勇者について」

ルルーシュ「伝説の勇者?」


*「この世には天空の民により作られた伝説の武具があるそうじゃ。その武具を装備できる者が伝説の勇者じゃ。シャルルは伝説の勇者を見つける為に旅をしていたらしい」

ルルーシュ「なぜシャルルは伝説の勇者を探していたのですか?」

*「分からぬ。しかし、近年魔物が凶暴化しておる。その事と伝説の勇者が何か関係しているのではないかとワシは思う」

ルルーシュ「シャルルは世界を自分のものにすると言っていました。勇者を自分の味方に引き込み覇権を握るつもりだったのかもしれません。・・・もしくは魔族側につき勇者を抹殺するつもりだったという線もあり得ます」

*「あの者は、変わり者ではあったが人の道を踏み外さないと思っていたのじゃがな・・・。ルルーシュ、お前はシャルルを倒すつもりじゃと言ったな?行くのじゃな?修羅の道を・・・」

ルルーシュ「綺麗事だけでは変えられないものもある。私には覚悟があります。・・・そう、自分自身さえも壊す覚悟が!」


*「そうか。じゃが、あんまり思いつめるな。自暴自棄になっているように感じるぞい?お前さんには闇堕ちて欲しくない。やり方にも色々ある。よく考えるんじゃな・・・」

ルルーシュ「ありがとうございます」

ルルーシュ「・・・スザクたちを探さないとな」

ルルーシュ「・・・」チラッ

ルルーシュ「・・・オレが住んでいた家は跡形も無くなっているな」

ルルーシュ(カレン・・・元気にしてるかな。今のオレを見たらどう思うだろうか)


スザク「ルルーシュ」

ルルーシュ「スザク、大丈夫か?」

スザク「あぁ。心配かけてごめん。ラインハットがこの村を焼き払った事や親父が死んでいた事、カグヤが悪政を行っている事にちょっとショックを受けちゃって」

ユーフェミア「スザク・・・」

スザク「ルルーシュ。近くに他に村は無いか?」

ルルーシュ「ここから西に行った所にアルカパという町がある。2,3時間も歩けば着くだろう」


スザク「ラインハットについて、もう少し情報が欲しい。アルカパに寄ってくれないか?」

ルルーシュ「そうだな。行ってみよう」

スザク「ありがとう」

ルルーシュ「気にするな。オレもアルカパに久しぶりに寄ってみたい気持ちもあった」

ユーフェミア「行きましょうか」

スザク「あぁ!」


―アルカパ

ユーフェミア「もうすっかり暗くなっちゃいましたね」

スザク「この時間なら酒場に人が集まっているだろうから、そこで情報収集したい」

ルルーシュ「分かった。オレは宿を手配してくるから先に二人で酒場に行くと良い」

スザク「頼むよ」

ユーフェミア「待ってるね、ルルーシュ」


―宿屋

ルルーシュ「すみません。3名泊まりたいのですが・・・」

*「はいはい。ようこそ、旅の方。3名で15ゴールドになります」

ルルーシュ「はい。・・・あの、すみません。こちらの宿屋はシュタットフェルトさんが経営していませんでしたか?」

*「あぁ。あたしら夫婦は7年ほど前にシュタットフェルトさんから、ここを買い取って宿を始めたのさ」

ルルーシュ「そうですか。ありがとうございます」

*「もし。失礼じゃが、お主シュタットフェルトの知り合いかな?」


ルルーシュ「えぇ」

*「ワシも知り合いでの。久しぶりに会いにきたのじゃが、噂によるとシュタットフェルトは体を悪くして宿屋を辞め、はるか海の向こうの山奥に引っ越したらしい。あの可愛い娘さんにも会いたかったのじゃが残念じゃわい」

ルルーシュ「そうですか。情報ありがとうございます」

ルルーシュ(・・・酒場へ向かうか)

*「私には感じる事が出来ます。かつて神が閉ざした魔界。その封印の力が弱まりつつあります。もし封印が破られれば世界は闇に覆いつくされてしまうでしょう。あぁ!」

*「大げさなシスターだなぁ。ヒック。酒さえありゃ、どんな世界でも生きていけらぁ。ヒック」

ルルーシュ「・・・魔界、か」


―酒場

ざわっざわ!

*「このラインハットのクサレ兵士がぁ!」

ドカッ

*「うぐ・・・」

ルルーシュ「ん?」

スザク「辞めてください!同じ人間同士で!」


玉城「んだよぉ。邪魔すんな!こいつはなぁ!ラインハットで兵士やって何の罪も無い村を焼き払い、人を殺してきたんだよ!」

扇「それは命令だから・・・」

玉城「久々に帰ってきたかと思えば、それかよ!てめぇはよぉ、命令されたら家族も殺すのかよ!?」

扇「玉城。お前とは昔ながらの付き合いだが、これ以上オレを侮辱するなら斬らざるを得ない」カチャッ

玉城「あぁん?そうやって罪のねぇ人々を殺してきたんだな!?」ガタッ

スザク「辞めてください!」

扇「どいてくれ、旅の人」


スザク「ダメです。意味の無い争いを見過ごすわけには行きません!」

玉城「うるせぇ!」

ユーフェミア「お辞めなさい!双方とも剣を納めなさい」

スザク「ユフィ!」

玉城「ちっ。僧侶さまに言われちゃしょうがねぇ・・・。気分が悪い、帰るぜ」

扇「・・・」

玉城「おい、扇!てめぇは昔はヘタレだが優しいヤツだった。いまは自分さえよければ他はどうでもいい最低なヤツに成り下がったな。てめぇとは絶交だ!」


扇「・・・仕方ないじゃないか・・・逆らえば藤堂将軍のように・・・」

ざわっ ざわっ

スザク「ルルーシュ。来ていたのか」

ルルーシュ「あぁ・・・」

スザク「御覧の通りだ。ラインハットは・・・やっぱり変わってしまったみたいだ」

ルルーシュ「それで、お前はどうする?」

スザク「僕は・・・」


ルルーシュ「目を背けるのも良い。だが、オレは戦う道を選んだ。10年前からな。もしもお前が戦うことを選択するならオレもラインハットへ行こう」

ユーフェミア「当然私も一緒ですよ」

スザク「ルルーシュ・・・ユフィ・・・」

スザク「僕は、カグヤが悪政を行うとはどうしても思えない。確かめたい!何が起きているのかを、この目で」

ルルーシュ「決まりだな。今夜は休んで明日ラインハットへ行こう」

ユーフェミア「そうですね!」

スザク「ありがとう。二人とも」


―深夜 アルカパ周辺にて

ルルーシュ「はぁ・・・はぁ・・・秘密の特訓とはオレのキャラに合わないが・・・しかし・・・」

ルルーシュ「・・・腕立て伏せは3回も出来ず、全力疾走は50mも持たず、か。我ながら体力が無いな・・・」

ルルーシュ「ホイミッ!」

しかし何も起こらなかった

ルルーシュ「メラッ!」

しかし何も起こらなかった

特訓の成果が切なすぎるwww


ルルーシュ「・・・ヒャドッ!」

しかし何も起こらなかった

ルルーシュ「ふっ。おまけに魔力も無い・・・か」

ルルーシュ「くそっ。モンスターじいさんの言うオレの力は何処にある・・・?」

*「プルプルー!」

ルルーシュ「ん?」


なんとスライム4匹 と がいこつ兵が戦っている

ルルーシュ「魔物同士が戦っている。仲間割れか?」

スライム「ピキーッ!」

がいこつ兵「・・・。」

ルルーシュ「スライムの攻撃は全く がいこつ兵に効いてないな・・・。力の差は圧倒的だ」

がいこつ兵「・・・!」

スライム「ぷるっぷるっ!」


スライムbがスライムaをかばった!

スライム「ぴきぃ・・・」

がいこつ兵「・・・。」

ルルーシュ「あいつら・・・仲間意識があるのか。・・・しかし、そのようなものでは敵との圧倒的な差は超えられない・・・」

ピキー!

ルルーシュ「・・・そうだ。必要なものは絶対的な武力、魔力なんだ・・・」


―「武力の先に未来があるのだからな!」
―「想う力の先に未来があると思うのです」
―「愚かなり!ルルーシュゥ!」

ルルーシュ「・・・」グッ

ルルーシュ「くそっ!」サッ

ルルーシュ「スライムたちよ!勝ちたいのならオレの指示に従え!」

スライム「ぴき・・・?」


ルルーシュ「そこの角の大きいヤツ!お前は敵を陽動しろ!」

スライム「ピキー!」

がいこつ「・・・。」

ルルーシュ「口の大きいお前は、角の大きいやつの援護だ!」

スライム「ぷるっ。ぷるっ」

ルルーシュ「そこの太いのとギョロ目のお前は、敵が剣を振りかぶった所で―」

がいこつ「・・・。」スーッ


ルルーシュ「両膝へ突進しろ!」

スライム「ぴきー!」

どかっ!

かいしんのいちげき!

がいこつ兵「・・・」ドサッ

スライムたちは がいこつ兵を倒した!

ルルーシュ「・・・学ばないとな。やはり実戦の要は心か」


スライム「ぴきー!ぴきー!」

ルルーシュ「なんだ?薬草?オレにくれるのか?」

スライム「ぴきー!」

ルルーシュ「・・・ありがとう」

スライム「ぴきっ!ぴきっ!」

ユーフェミア「ルルーシュ」

ルルーシュ「ユフィ。見ていたのか?」


ユーフェミア「はい」

ルルーシュ「そうか。恥ずかしい所を見られたな」

ユーフェミア「そんな事ありません。今までで一番素敵でした」ニコッ

ルルーシュ「な・・・」

ユーフェミア「角が大きい、口が大きい、太い、ギョロ目・・・よく違いが分かりますね。私には全部同じに見えます」

スライム「ぴきーっ!」

ユーフェミア「あら、嫌われちゃったかしら?ふふ」


ルルーシュ「・・・」

ユーフェミア「本音を言うと、ルルーシュの事が最初は怖かったです。まものつかいを殺した力、教会を襲ってきた魔物をおとなしくさせた力・・・あれは、人の世にある力ではありませんよね?」

ルルーシュ「・・・気づいていたのか」

ユーフェミア「でも、今日のルルーシュはそんな力を使わずにスライムたちを救いました。その力こそが世界を優しくすると私は思うのです」

ルルーシュ「世界を優しくする力・・・」

ユーフェミア「想う力です。スライムたちの仲間を想う気持ちに心を動かされたのでしょう?」

ルルーシュ「・・・あぁ」


ユーフェミア「想う力は武力を超えることをスライムたちは証明してくれました。ルルーシュに体力や魔力が無くても想う力がある。大きな力を持っています。たとえ、適性が あそびにん だとしても」

ルルーシュ「まいったな。オレが悩んでいたこともお見通しか」

ユーフェミア「ふふ。神に仕える身ですからっ」

スライム「ぴきー!」

ルルーシュ「ん?」

スライム「ぴきー!」


ルルーシュ「オレと一緒に来たいのか?」

スライム「ぴきっ」ぷるぷる

ルルーシュ「お前たち、良いのか?オレがこいつを連れていっても」

スライムたち「ぴきー」ぷるぷる

ルルーシュ「そうか。なら、一緒に行くか。口が大きいスライムくん」

スライム「ぴきっ」

スライムが仲間になった!


ユーフェミア「すごいルルーシュ!本当に まものつかい かもしれませんね!」

ルルーシュ「はは。そんな しょくぎょう ないんだろ?もう気をつかわなくていい。たとえ、あそびにん だとしてもオレは自分を受け入れる。ありがとう、ユフィ」

ユーフェミア「ルルーシュ・・・」

ルルーシュ「よろしくな」

スライム「ぴきー」

ユーフェミア「そうだ!名前をつけてあげましょう?そうねぇ・・・スラりんとかどうかしら?」

ルルーシュ「どうだ?」


スライム「ぴき」ぷるぷる

ルルーシュ「喜んでいるみたいだな」

ユーフェミア「うふふ。よろしくお願いします!スラりん」

ルルーシュ「宿屋に帰ろう。明日に響く」

ユーフェミア「そうですね。ふふ」

ルルーシュ「嬉しそうだな?」


ユーフェミア「そう見えますか?」ニコッ

ルルーシュ「あぁ」

ユーフェミア「だって嬉しいですから」

ルルーシュ「なぜ?」

ユーフェミア「秘密です!」

ルルーシュ「なんだそれは・・・」

ユーフェミア「ふふ」


―翌朝

スザク「おはよう、ルルーシュ。って、そのスライムは何だい?」

ルルーシュ「夜中ちょっと散歩してたら、このスライムが付いてきてしまってな。一緒に連れて行くことにした。名前はスラりんだ」

スザク「ふーん。さすが、まものつかいだね!よろしくね?スラりん」なでなで

ユーフェミア「ふふ、スザクは生き物好きなんですね」

スザク「うん。だけど大体片思いだけどね。魔物とも仲良くなれるルルーシュが羨ましいよ」

ユーフェミア「スザクは優しいから。片思いは優しい人がするものなんですよ」


ルルーシュ(スザク、ユフィ・・・このパーティは居心地が良い)

スライム「ぴきー!」がぶっ

スザク「いて」

ルルーシュ「ふっ。スラりんが懐くのも時間かかるかもな」

スライム「ぴきっ」ささっ

スザク「スラりん、ルルーシュの肩に乗っかるのが好きみたいだね」

ルルーシュ「そうみたいだな。・・・じゃあ、準備が整ったところで行くか?ラインハットへ」

スザク「・・・うん!」

今日はここまでです。
昨日、今日と連休補正で普段より多めにストーリー進行しましたが次回からまた普段のペースでのんびり進めたいと思います。
ではまたノ

乙です
ドラクエ感出てますねー 誰がモンスターとして出てくるのかwktkして待ってます


天空の花嫁であり、ドラクエモンスターズ反逆のルルーシュでもある感じかw

続きですノ




どぐうせんし たちが現れた!

スザク「魔物だ!」

ルルーシュ「ぱっと見たところ、敵は防御に特化していて機動性にかけるようだ。ユフィ、2歩後ろへ!」

ユフィ「は、はい」

ルルーシュ「その間合いが、敵の攻撃をかわせるラインだ!スラりん!左側の どぐうせんし の体制を左からくずせ!」

スラりん「ぴきー!」

ルルーシュ「そうだ。右側のどぐうせんしを巻き込んで倒れたところでチェックだ!スザク!」

スザク「了解!」


・・・

スザク「すごいよ、ルルーシュ。的確な指示を出してくれるお蔭で大分戦闘が楽になった!」

ルルーシュ「あぁ。考えてみればオレはチェスみたいな戦術ゲームが得意だからな。それを戦闘に活かしてみたんだ」

スラりん「ぴきっ!」ぷるぷるっ

ルルーシュ(スラりん。この事に気が付けたのはお前たちのお蔭だ。感謝するぞ)

スザク「何か吹っ切れたみたいだね?この前までずっと眉間にシワを寄せていたけど今は活きた顔をしてるよ」

ルルーシュ「そうでもないさ」

ユーフェミア「ふふ」

スザク「あっ。関所が見えてきたよ!」


―ラインハット関所

*「ここから先はラインハットの国だ。太后さまの命令で、許可証のないよそ者は通すわけには行かない!」

スザク「・・・」サッ

ドスッ

*「いて!なんだお前!?いきなり飛び蹴りして!?」

スザク「ずいぶん偉そうだな?卜部!」

*「くそ・・・タンコブが。無礼なヤツ!何者だ!?・・・どうして私の名を?」


スザク「相変わらず目玉焼きにはメープルシロップをかけているのか?こっそりメープルシロップの瓶の中身をサラダ油に変えて食わせた時が一番傑作だったな!」

*「・・・!そ、そんな・・・!?まさか・・・」

ルルーシュ「目玉焼きにメープルシロップだと・・・?」

ユーフェミア「神への冒涜です・・・」

スザク「そう。オレだよ卜部」

*「す、スザク王子!まさか生きておられたとは!?おなつかしゅうございます・・・思えばあの頃は楽しかった。今のラインハットは・・・」

スザク「言うな。卜部。兵士のお前が口に出せば何かと問題が多いだろう」


*「はっ!」

ユーフェミア「スザクの口調、普段と全然違いますね?」ボソボソ

ルルーシュ「出会った頃は常にあんな喋り方だったぞ」ボソボソ

スザク「通してくれるな?」

*「はい!喜んで!・・・スザク王子。藤堂将軍が国民の為に近年の国策の在り方に異議を申した所、幽閉されてしまいました。どうか藤堂将軍の事を・・・!」

スザク「藤堂さんが・・・。分かった。オレに任せておけ」

*「はい!・・・また、こうしてスザク王子にお会い出来るとは夢にも思いませんでした。あの頃は泣かされてばかりでしたが、今となっては良い思い出ですよ・・・」


・・・

ルルーシュ「藤堂将軍とは?」

スザク「ラインハットの騎士団長であり、僕の剣術の師でもある人だ」

ルルーシュ「そうか」

ユーフェミア「・・・あら、あそこのご老人何か深刻そうな顔をしていらっしゃるわ」

スザク「どうしましたか?おじいさん」

*「旅の方か。この先にあるラインハット国は・・・余所の国から来た、ごろつきを兵士にして税金で雇っておる。余所のガラの悪い者たちを受け入れたことで治安が悪くなり国民はみな苦しんでおるんじゃ」


スザク「なんだって・・・」

*「それだけじゃない。ワシら国民が知らないうちに次々と恐ろしい法律が出来てしまいそうなのじゃ・・・」

スザク「上の者たちは何をしようとしているんだ・・・。許せない!」

ユーフェミア「スザク・・・」

*「もはや生きる希望もない・・・」

スザク「・・・僕の命に代えても国を変えてみせます。だから生きてください!」

ルルーシュ「・・・」


*「慰めてくれてありがとうの・・・」

スザク「風の匂いは昔と全く変わっていないのに・・・。先を急ごう。ルルーシュ、ユフィ!」キッ

ルルーシュ「・・・そうだな」

―ラインハット城下町

スザク(もうここに戻ってくる事は無いと思っていたけど・・・)

ルルーシュ「昔と雰囲気が全然違うな」

スザク「あぁ。なんだか薄汚れた感じがするよ・・・」


*「旅の方、どうかお恵みを・・・もう3日も何も食べていないんです・・・」

*「お腹すいたよぉ・・・」

スザク「3日も何も食べてないなんて・・・奴隷の時ですら3日も飯抜きは無かったのに」

ルルーシュ「・・・これで何か食べてくれ」

ルルーシュは1000ゴールド渡した

*「こ、こんなに大金を!?ありがとうございます!このご恩は一生忘れません!」

ルルーシュ「はやく坊やに何かうまいものでも食べさせてあげてください」


*「は、はい!」

スザク「・・・あんなに大金を良かったのかい?」

ルルーシュ「空腹の辛さはイヤという程味わった。放っておけないだろ」

スザク「そうだね」

ルルーシュ「それに賭けチェスをすれば金には困らないからな」

ユーフェミア「もうルルーシュったら・・・。賭け事は・・・」


ルルーシュ「・・・それより早く城に入ろう」

ユーフェミア「え、えぇ」

スザク「そうだ。事情が分かるまで、僕はただの旅人ってことにしておいてくれ」

ルルーシュ「その方が良いだろうな」

ユーフェミア「はい」

*「なんだお前たちは!?太后さまの許可なきものは城内に入ることは出来ぬ!早々に去れ!」


ルルーシュ「しかし」

*「抜刀許可も出ている。死にたくなければ大人しく下がるのだな」カチャッ

ルルーシュ「はい」

ユーフェミア「・・・どうしますか?中に入れないとどうしようも・・・」

スザク「確かこの城には秘密の抜け道があったはずだ。ついてきてくれ」


・・・

ルルーシュ「ここから行けるのか」

ユーフェミア「すごい、水路の奥にこんな通路があるなんて」

スザク「この抜け道は元々脱出用に作られたものだけど、まさか侵入に使うことになるとはね」

ルルーシュ「おい、奥の方は牢屋がいっぱいだ」

スザク「そういえば、ここは地下牢も兼ねてるんだった」

ユーフェミア「あそこの牢に誰か入れられています」


スザク「あ、あれは・・・」

*「なんだ?お前たちは・・・見たところ城の者では無いようだが」

スザク「と、藤堂さん・・・?」

藤堂「いかにも私は藤堂だが・・・お前は誰だ?」

スザク「スザクだ」

藤堂「なんだと!?・・・確かに面影を感じる。生きていらしたのか!?」

スザク「母上と大臣に奴隷として売られたが、どうにか逃げ出してきたんだ」


藤堂「なんと・・・。私は現在のラインハットの在り方に異議を申立て御覧の有様だ。カグヤ様も昔から政策に異を唱えているが実質の権限は太后にある為、力及ばず。詳しい話は、この奥におられる方に聞くが良いだろう」

スザク「奥にも誰か居るのか?」

藤堂「行けば分かる」

スザク「分かった。必ず助けに来るから待っていろ」

藤堂「はい」

スザク「奥に行ってみよう」

ルルーシュ「あぁ」


*「誰かおるのか?」

スザク「あ、あなたは・・・」

*「おぉ!よく来てくれた!わらわはこの国の太后じゃ!さぁ、ここから早く出したもれ!」

ユーフェミア「スザク、どういうこと・・・?」

スザク「分からない・・・」

*「どうした?わらわが太后だと信じられぬか?ええぃ!はがゆい!」

スザク「1つお聞きします。あなたは10年前、スザク王子を亡き者にしましたか?」


*「・・・確かに10年前、大臣の策にのりスザクを売りとばしたのは わらわじゃ。しかし、それも我が娘カグヤを女王にしたかった哀れな親心からじゃ・・・今では本当に悪かったと心から改心しておる・・・」

スザク「・・・あなたをここに居れたのは誰ですか?」

*「大臣じゃ!大臣がゲンブ王を亡き者にした後、わらわを拘束し偽物のわらわを用意して国を我が物にしておるのじゃ!」

スザク「なんだと・・・」

*「わらわをここから出してくれ・・・それが叶わぬならカグヤを救ってくれ・・・うぅっ」

スザク「証人として貴女を連れて行きたい。牢のカギを探してくるので待っていて下さい」

*「おぉ!頼む・・・」


ルルーシュ「・・・待て」

スザク「どうしたいんだい?」

ルルーシュ「スザクは火炎斬りを使えたな?」

スザク「あぁ。一応せんしだからね」

*「スザクじゃと・・・?」

スザク「そうです。母上・・・戻ってまいりました」

*「なんと・・・。スザク・・・すまぬ。本当にすまぬ・・・」


スザク「母上・・・」

ルルーシュ「・・・」

ユーフェミア「ルルーシュ?どうしたの?」

ルルーシュ「この牢屋、壊せるかもしれない」

スザク「なんだって!?」

ルルーシュ「この牢は他と違い鉄ではない。文献で読んだことがある。これは大昔に作られたプラスチックという材料だ。プラスチックは鉄より固く鉄のような脆さが無い材料であったと聞く」

※架空のプラスチックです。実際のプラスチックのスペックとは関係ありません


スザク「それじゃ、余計ダメじゃないか」

ルルーシュ「鉄より優れた材料なら今も普及しているはずだ。なぜ普及していないと思う?」

ユーフェミア「何か重大な欠点があったのですか?」

ルルーシュ「そういう事だ。プラスチックは熱安定性に乏しい。ヒャドのような呪文で冷やせば途端に脆く壊れやすくなる。逆にメラなどで熱を加えれば簡単に溶ける。・・・といっても確かプラスチックの融点は300℃くらいだったがな」

スザク「僕の火炎斬りは精々150℃が限界だよ」

ルルーシュ「ふっ。十分だ。プラスチックにはガラス転移点というものがある」


スザク「つまり、どういうことだい?」

ルルーシュ「簡単だ。この牢に向けて火炎斬りしてみろ」

スザク「あぁ」スチャッ

スザク「でぇや!」

ボォワ ズシャッ!

ユーフェミア「牢がドロドロになった!?」

ルルーシュ「そう。プラスチックは液体と固体の中間点が存在する。その温度に達すれば簡単に変形し人が抜け出す為のスペースを作ることが出来る」


*「お、おぉ・・・!感謝するぞ!スザク、旅の者」

スザク「すごいなルルーシュ!」

ユーフェミア「奇跡を目の当たりにした気分です!」

ルルーシュ「大げさだな」

ユーフェミア(文献を読んだって最近までずっと奴隷だったのに。・・・10年以上前に読んだ本の内容を覚えていたというの?スラりん達を勝利に導いた策略といいルルーシュって・・・)


*「スザク、後でわらわを殺してくれて構わん。しかし今は偽物を!」ダッ

スザク「あ・・・」

ユーフェミア「はやい。あっという間に行っちゃいました・・・」

ルルーシュ「追いかけよう」

スザク「あぁ」

今日はここまでです。またノ

乙。ラーの鏡無しでどうやってニセモノを暴くのか楽しみにしてる

おつおつ
天空の花嫁のゲームやりたくなってきたわ

5やろうとしたらルルーシュっては入らなかった

レスありがとうございます。励みになります
続きですノ


―ラインハット城 王の間―

*「いったいどうした事か!?二人の太后さまが出会った途端取っ組み合いのケンカに」

カグヤ「は、母上が二人?」

大臣「むむむ・・・」

スザク「カグヤ!」

大臣「むっ!」

カグヤ「スザク!?スザクなのですか!?」


スザク「あぁ。話は後だ。それよりこの状況は」

カグヤ「は、母上同士がケンカをはじめて・・・」

スザク「どちらかが偽物だ。大臣と共謀して父上を殺したんだ!」

カグヤ「な、なんと・・・」

大臣「し、信じてはいけませんぞカグヤ様!この者は亡きスザク王子を語る不届き者!おい!この者たちを捕まえろ」

兵士「は、はい・・・」

カグヤ「待ちなさい!」


兵士「し、しかし・・・」

カグヤ「スザク。母上は一体どちらなのでしょうか・・・」

*「えぇい!私が本物だと何故分からぬか!この偽物を牢に入れぃ!」

*「カグヤや。この母が分からぬのですか?こちらへいらっしゃい」

スザク「くそっ。こんな時に真実を映すラーの鏡があれば・・・」

ルルーシュ「オレに任せろ」

スザク「確かにルルーシュなら頭が良いから見抜けるかも」


カグヤ「ルルーシュ?はっ!もしや10年前の・・・」

ユーフェミア「どうするのですか?ルルーシュ」

ルルーシュ「さっきから魔物の匂いがする。貴様たち、魔物なんだろう?」

大臣「な、何をバカなことを」

ルルーシュ(モンスターじいさんの言うように、この力が闇へ誘うものだとしてもオレは打ち勝ってみせる!)

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・グランバニアが命じる。元の姿に戻れ!」キュィーン

*「分かった・・・」


ぼわぁーんっ

*「はっ・・・何故モシャスを解いてしまったのじゃ・・・」

兵士「あわわわ・・・大臣さまと太后さまが魔物に・・・」

*「正体がバレては仕方ない!こうなったら皆殺しにしてくれるわ!」

ニセたいこう と ニセだいじん が現れた!

ルルーシュ「死ね」キュイーン


*「死ぬのは貴様らじゃ!」ビュッ

スザク「ルルーシュ!」

バシィーンッ

スザク「ぐわぁ!」

ルルーシュ「スザク!」

ルルーシュ(くっ。1度目はきいたのに!?命令出来るのは1匹につき1度だけなのか?)

スザク「うぉぉー!」


ニセたいこう「近づけさせぬわ!」ゴォーッ

スザク「あちっ!」

ニセだいじん「大臣チョップ!」ビシッ

バシィッ!

スラりん「ぴきぃっ!」

ニセだいじん「ふはは!大臣だって戦えるんじゃぞ!人間につくとは愚かなスライムじゃ!」グラッ

ルルーシュ(・・・!)


ルルーシュ「スザク!太后を少し抑えておいてくれ!」

スザク「あぁ!」

ルルーシュ「スラりん、出会った時と同じ戦法だ。今度は後ろからだ。いけるな?」

スラりん「ピキィ!」ぷるぷる

ルルーシュ「ユフィ。オレたちが隙をつくる。大臣の止めはお前に任せる」ボソッ

ユーフェミア「・・・はい!」キッ

ニセだいじん「何をコソコソとぉ!」


ルルーシュ「いくぞ!」

ニセだいじん「突撃してくるとは!返り討ちにしてくれる!大臣チョップ」

ビシッ

ルルーシュ「ぐぅっ!」ボキィッ

ルルーシュ「っぅ・・・。いまだ!」

スラりん「ぴきぃー!」

ドカッ


ニセだいじん「うぐっ!持病の腰痛箇所に直撃とはぁ・・・」ガクッ

ルルーシュ「腰をかばうような動きをするから相手に読まれるんだ」

ユーフェミア「覚悟してください!」

グサリッ!

ニセだいじん「うっ!10年以上ばれずに大臣になりきっていたというのに・・・こんなところで・・・」バタッ

ユーフェミア「倒しました!」

ルルーシュ「くそ。ガードしたのに骨をやられた」


ユーフェミア「ホイミッ!」

ルルーシュ「・・・痛みがなくなった。回復呪文って本当便利だな」

スザク「うわぁぁぁ!!」

ルルーシュ「はっ!スザク!」

ニセたいこう「わらわに勝とうなど100年はやいわ!」

ユーフェミア「ホイミ!」

スザク「助かったよ、ユフィ。・・・でも、あの火炎の息を潜り抜けて攻撃するのは至難の業だ」


ルルーシュ(考えろ!何かあるはずだ。オレたちが力を合わせて出来ないことなんてないはずだ!)

スザク「みんな、僕が火炎の息の盾になる。その間に止めを刺してくれ」

ルルーシュ「バカが!そんな事したらお前が・・・」

スザク「・・・頼むよ!」ダッ

ルルーシュ「待て!・・・くそっ!スラりんはオレの肩に乗れ!ユフィはスザクにホイミをかけ続けるんだ!」

ニセたいこう「何度きても同じことじゃ!」


ヴォーッ!

スザク「ぐぅっ・・・!」

ユーフェミア「ホイミ!」

スザク「っ!ルルーシュゥー!!」

ルルーシュ「スラりん」ガシッ

スラりん「ぷる?」


ルルーシュ「いけ!」ビュッ

ルルーシュはニセたいこう目がけてスラりんを投げ飛ばした!

スラりん「ぴきぃ~っ!?」

スザク「・・・っ」どさっ

ニセたいこう「ふわぁ!?」

ドカッ


ニテたいこう「うぅ・・・」ヨロッ

ルルーシュ「これで・・・チェック!」

グサッ

ニセたいこう「おろかな人間どもよ・・・。オレさまを殺さなければ、この国は世界の王になれたものを・・・ぐふっ!」

ルルーシュ「勝った・・・。スザクは!?」

スザク「・・・」


ユーフェミア「コーネリアお姉様・・・私に力を」

パリィーンッ! ―いのりの指輪はくだけちった

ユーフェミア「べホイミッ!」

スザク「っぅ・・・ユフィ?」

ユーフェミア「スザク!」

ルルーシュ「スザク!無茶しやがって」

カグヤ「スザク。良かった・・・本当に」


スザク「カグヤ・・・」

カグヤ「朝比奈!今夜は全国民も招いて宴です!すぐに準備を!」

*「はい!」

カグヤ「スザク、皆様、本当にありがとうございました。積もる話もありますが、どうか宴まで体を休めて下さい」

ルルーシュ「そうさせて貰うか」

ユーフェミア「そうですね。魔力の使いっぱなしでさすがに疲れちゃいました」

―なんと太后さまがニセモノで、大臣と共に魔物だった。このウワサは瞬く間に国中に広がった。そして夜の宴にて―


*「まさか大臣と太后様が魔物だったとはねぇ!」

*「元の平和なラインハットに戻るんだよ!あたしゃあ、うれしくって!」

カグヤ「ルルーシュさま。この度の事何とお礼を申し上げて良いのか。あのままでしたら私は偽物の母上を止める事が出来ず非道の限りを尽くしてしまう所でした」

ルルーシュ「さっき話が聞こえてきました。貴女が居たから、あの程度で済んだと。カグヤ様の努力を国民は知っていますよ」

カグヤ「ありがとうございます。でも、それだけじゃありません。約束を守って下さり本当にありがとうございました」

ルルーシュ「約束?」

カグヤ「覚えていらっしゃらないかもしれませんが10年前お会いしたときにスザクを助けて欲しいってお願いしたんですよ」


ルルーシュ「その事でしたら覚えています。カグヤ様も覚えていて下さり光栄です」

カグヤ「貴方のその不思議な瞳は10年前と全く変わっていませんね。でも、背は大分大きくなりましたね」

ルルーシュ「ふっ。そうですね」

カグヤ「ですが、すぐ追いつきますので安心してください!ルルーシュさま、私を嫁にしてくださいまし」

ルルーシュ「え?」

カグヤ「私たちと一緒にラインハットをより良い国にして頂けませんか?」

ルルーシュ「嬉しい申し出ではあります。しかし私には旅をしなければならない理由がありますので、1国に留まることは出来ません」


カグヤ「存じております。本当は、ご一緒したいのですが・・・・」

ルルーシュ「民を大切にしている貴女にその選択はありませんね」

カグヤ「申し訳ありません。なので、旅の目的を果たした際には是非ともラインハットへ戻ってきてくださいまし。お待ちしております」

ルルーシュ「カグヤ様、私は・・・」

藤堂「カグヤ様、少しお時間よろしいですか?」

カグヤ「はい。ルルーシュ様、宜しくお願いしますね。では、失礼します」ニコッ

ルルーシュ「・・・そうだ、スザクは・・・」




ユーフェミア「ルルーシュも言っていましたがスザクは無茶しすぎです。死んでしまっても、おかしくありませんでした」

スザク「10年前の僕が自分勝手だったから、こうなった部分もある。僕は自分が許せないんだ。だから・・・」

ユーフェミア「スザク!」

スザク「うん?」

ユーフェミア「私を好きになりなさい!」

スザク「うん。・・・へっ!?」


ユーフェミア「その代り私が貴方を大好きになります!スザク、貴方の優しい所も頑なな所もスラりんに噛まれちゃうところも全部!だから自分を嫌わないで」

スザク「・・・ごめん。心配かけちゃったみたいだね。ありがとう」

ユーフェミア「死に急がないで。生きていて、スザク」

スザク「あぁ。ユフィ、僕はラインハットに残ろうと思うんだ。大変な時期だからカグヤの助けになりたいし、父上もそれを望んでいると思うから」

ユーフェミア「そうですね」

スザク「ユフィ・・・僕と一緒に居てくれないか?」

ユーフェミア「・・・うん」


ルルーシュ(・・・ふっ。オレが出るまでも無かったか)

スラりん「ぷる・・・ぷるる・・・」

ルルーシュ「そうだな。明日からはオレたち二人で旅をすることになるな・・・」

スラりん「ぷ、プルル・・・プルルーシュ・・・さま・・・」

ルルーシュ「スラりん、おまえ・・・」

―平和なラインハットが戻った!人々は盛大に祝った。そして夜が明けた―


スザク「ルルーシュ、話があるんだけど・・・」

ルルーシュ「分かっている。ラインハットに残るんだろ?」

スザク「お見通しか・・・。ごめん・・・」

ユーフェミア「それでね、ルルーシュ・・・あの・・・」

ルルーシュ「分かっているさ。ユフィも残るんだろ?」

ユーフェミア「ごめんなさい」

ルルーシュ「気にするな。オレもその方が良いと思っていた」

シャベッタアアアアアアアアア


カグヤ「ルルーシュ様!スザクに王位を継ぐようルルーシュ様の方からも言って頂けませんか?」

スザク「王女さま。それはお断りしたはずです。私は裏からこの国を支えていきます」

カグヤ「でも・・・」

スザク「ルルーシュの旅立ちの日だ。とりあえず、この話は置いておこう」

カグヤ「・・・はい。ルルーシュさま、すべてを終えたら私の元に戻ってきて下さいましね」

*「そなたには何とお礼を申して良いのか。これからは国の為に身を粉にする所存じゃ」

藤堂「国が正常に戻った為に港で船の行き来が再開したぞ。行くあてが無ければ、船に乗って新大陸を目指すと良い」


ルルーシュ「ありがとうございます。そうします」

ユーフェミア「スラりん、ルルーシュの事をお願いね?」

スラりん「ぴきぃ!」

スザク「ルルーシュ、僕たちは離れていても友達だ」

ルルーシュ「あぁ。今までも、これからもな」

スザク「うん」

―ルルーシュはラインハットを立ち、船に乗って西の大陸へと向かった

第二部ルルーシュと天空の花嫁 1章 “スザク”編 完 
2章 “カレン”編 へ続く。2,3日後再開します、たぶん。では、またノ



連日投下乙でした

ルルーシュはまものつかいとしてレベルアップしたから魔物の言葉が…かな?
また期待して待ってます

続きです


―ポートセルミ 昼の酒場にて

ルルーシュ「すみません。シャルルという名の横巻きロールの声のデカい男を見た事ありませんか?」

*「ねぇなぁー。そんな特徴的なヤツなら覚えていると思うんだが」

ルルーシュ「そうですか。ありがとうございます」

*「ひーっ!お助けを!」

ルルーシュ「ん?」

*「おいおい!お助けをはねぇだろ!オレたちはお前の頼みを聞いてやろうってんだぜ!」


*「だから、その金を渡しな!」

*「んにゃ!あんたらは信用できねぇだ。あんたら山賊ウルフ団の一味だべ。この金は皆が村の為に・・・」

*「強情なおっつぁんだぜ!ん?」

*「なんだよ?お前は。オレたちとやろうってのか?」

ルルーシュ「うるさくて酒も飲めないな。帰ってもらおうか」キュィーン

*「あぁ。分かった」

ドタドタッ


ルルーシュ「ふん。やはり魔物だったか」

*「あぶねぇ所をありがとうございました。んだ!アンタなら信用出来るだ!オラの頼みを聞いてくれ」

ルルーシュ「すみませんが先を急いでいるので」

*「そんなこと言わずに聞いてくれ。な?」

ルルーシュ「いえ、すみませんが・・・」

*「そんなこと言わずに聞いてくれ。な?」

ルルーシュ「だから・・・」


*「そんなこと言わずに聞いてくれ。な?」

ルルーシュ「・・・何ですか?」

*「やれ ありがたや!オラの村のすぐ傍に化け物が住み着いて畑を荒らすだよ!このままじゃオラたちは飢え死にするしかねぇ。だから化け物退治をしてほしいだ」

ルルーシュ「オレに化け物を倒すほどの力はありませんよ」

*「オラたちの村はここから南のカボチ村だ。宜しく頼むだ!」


ルルーシュ「あの」

*「これは前金の1500ゴールドだべ。宜しく頼むだ!残りは討伐後に渡すだ。オラは先に帰ってみんなに報告してくるべ。じゃ、また後でな!」ソソクサ

ルルーシュ「おい」

ルルーシュ「話を聞けよな・・・。仕方ない。金を返しにカボチ村とやらに行ってみるか」


―カボチ村

ルルーシュ「ここがカボチ村か」

がさがさっ

ルルーシュ「ん?」

*「がうっ!?」

ルルーシュ「お前が噂の化け物か?しかし・・・」

*「・・・」


化け物?は様子を見ている

ルルーシュ「・・・優しい目をしているな、お前」

化け物?は何かを思い出そうとしている

*「ば、化け物が現れただ!」

*「落ち着け!あっ!あそこに居るのはオラが討伐を頼んだ旅人だ!あの人に任せるだっ」

*「村のことをどこの馬の骨かも知れねぇ者に頼むなんてオラは反対だったが、討伐してくれるなら・・・」


*「どうしたべか?あの二人全く動かないべ」

*「仕掛けるタイミングを見計らっているに違いねぇ。次の一撃ですべてが決まるパターンだべ」

ルルーシュ「あ・・・その尻尾のヘアバンド。カレンのか?」

*「がう」ピクッ

ルルーシュ「・・・お前、アーサーか?」

*「がうー・・・」


化け物?は何かを思い出しルルーシュの顔をなめはじめた

ルルーシュ「アーサー!」

アーサー「がう!」

何と化け物?はアーサーだった!

ルルーシュ「よく生きてたな、アーサー。元気そうで良かった」なでなで

ざわざわ


*「・・・あんたは化け物とグルだったんだな」

ルルーシュ「お前はさっきの・・・」

*「分かってるだ。なーんも言うな。さっき上げた前金はやるだ。また化け物をけしかけられても困るし・・・」

ルルーシュ「違う!オレは・・・」

*「もう用は済んだろ!もう2度と村へは来ないでくんろ」

ルルーシュ「おい!」


*「はやく出て行ってくれ!頼むから!」

ルルーシュ「お前たちは誤解している。・・・金はここに置いていくから後で拾ってくれ」

ルルーシュは1500ゴールドを置いてカボチ村に背を向けた

*「わはは、傑作だべ。うまい商売考えたもんだ」

*「しかし金を置いて行ったのは何でなんかな?」

*「大方今頃になって良心が傷んだんだべ。今更許さないだべがな」


ルルーシュ(・・・くそっ)

ルルーシュ「いくぞ。アーサー、スラりん」

アーサー「くぅーん」

スラりん「ぴきぃ・・・」

ルルーシュ(今夜はポートセルミに戻って宿をとるか)

アーサーが仲間に戻った!


パーティー一覧

ルルーシュ(まものつかい?):lv.16 hp.62 mp.0
eブロンズナイフ
eたびびとの服
eマジックシールド
eけがわのフード

スラりん(スライム):lv.10 hp.68 mp.10

アーサー(キラーパンサー):lv.15 hp.115 mp.0
eカレンのヘアバンド

今日はここまでです。またノ


後味悪いけど仲間は増えて戦力アップしたな
次に誰が仲間入りするのかwktk

続きですノ


―ポートセルミ 宿屋

ルルーシュ「すみません。大人1名とペット2匹で泊まりたいのですが」

*「はいはい。ペットはスライムと・・・って!?ペットって、そこにいる地獄の殺し屋キラーパンサーの事かい!?」

ルルーシュ(カボチ村で化け物扱いされていたし、こういう反応も当然か。ここは誤魔化すか)

ルルーシュ「イヤだな。キラーパンサーをペットに出来る訳ないじゃないですか。魔物の威嚇用にネコにキラーパンサーの装飾をしているんですよ」

*「なんだそうかぁ。ネコね。それならいいよ。20ゴールドだよ」

ルルーシュ「どうも」


*「でもネコにしてはデカいね。良い育て方してるんだろうね」

ルルーシュ「ははは・・・」

・・・

ルルーシュ「オレは酒場で情報収集してくる。部屋で大人しく待っていてくれ。出来るな?」

アーサー「がう」

スラりん「ピイ」


―ポートセルミ夜の酒場

ルルーシュ「あの、すみません。シャルルという名の横巻きロールの声の大きい男を見たことがありませんか?」

*「知らないねぇ。それより、あの踊り娘見ろよ!オレが推しているシャーリーちゃんだ」

ルルーシュ「はぁ・・・」

*「いま神聖ブリタニア教団っていうのがアツいらしいぜ!何でも誰もが幸せになれる楽園だとか」

*「それなら聞いたことあるわ。あまりにも人気で人が多くなってきたので、もうすぐ国になるらしいわよ。行ってみたいなぁ」

ルルーシュ(神聖ブリタニア教団と言ったらオレたちが奴隷にされた・・・)


*「そういえば、いまルラフェンにブリタニア教団の方々が居らっしゃってるという噂を聞いたよ。入信したいと言ったら、させて貰えないかなぁ」

ルルーシュ(ルラフェン・・・か)

*「ちぇ、シャーリーちゃんが舞台から退場していく。今日はもう帰ろうかな」

ルルーシュ「あ。すみません。ルラフェンってここからどう行けば良いのですか?」

*「ルラフェンはここから西に行った所にあんよ。朝一で出れば翌日の昼頃には着くんじゃねぇかなぁ」

ルルーシュ「ありがとうございます」

ルルーシュ「・・・そろそろ宿に戻るか」


―街中の曲がり角にて

どんっ

ルルーシュ「ほわぁっ!?」

*「きゃっ」

ルルーシュは吹っ飛んだ

ルルーシュ「くぅ・・・」


*「ごめんなさい。大丈夫ですか?」

ルルーシュ「こちらこそすみません」

*「まさか、ぶつかって男の方を吹っ飛ばしてしまうとは思わなかったです・・・」

ルルーシュ「ははは・・・。生まれつき体が貧弱なんで。・・・貴女はさっき舞台に居た踊り娘さん?」

シャーリー「あっ、見てくれてたんですか?ありがとうございます」

ルルーシュ「浮かない顔してどうしたのですか?」

シャーリー「将来に色々不安があるんですよ」


ルルーシュ「酒場の客によると大人気らしいじゃないですか。それなのに?」

シャーリー「え?私が人気?・・・でも若いうちだけですよ。いつまでも続けられる仕事じゃないし・・・」

ルルーシュ「・・・」

シャーリー「それにお父さんが体調崩しちゃって、実家のあるテルパドールに帰らなきゃいけないんです」

ルルーシュ「そうなんですか。それは大変ですね」

シャーリー「ふふ。なんだか初めて会った気がしないです。お名前は何て言うんですか?」

ルルーシュ「ルルーシュです」


シャーリー「ルルーシュ君か。ルルって呼んでいいかな?」

ルルーシュ「好きに呼んで下さい」

シャーリー「じゃあルル。私の事はシャーリーって呼んでね」

ルルーシュ「分かった。よろしく、シャーリー」

シャーリー「せっかく知り合えたのに残念だけど私はもう行くね。もしテルパドールに来ることがあったら会いにきてね」

ルルーシュ「分かった」

シャーリー「またね」


―ポートセルミ 宿屋

ルルーシュ「ただいま。おとなしくしていたか?」

アーサー「ごろごろ・・・」zzz……

ルルーシュ「アーサーは寝ていたか」

スラりん「プル・・プルルーシュ・・・さま。ぴきぷるなさい」

ルルーシュ「スラりん。“おかえり”だ」


スラりん「ぴ、ぴきえひなさい・・・」

ルルーシュ「お、か、え、り」

スラりん「ぴ・・きえひ・・・」

ルルーシュ「惜しいな。でも少しずつ出来る発音が増えてきたな」

スラりん「ぴい」

ルルーシュ「明日は朝早いぞ。そろそろ寝よう。おやすみ」

スラりん「ぷ、ぷるすひなさい」


―ルラフェンへの道中

ルルーシュ「はぁ・・・はぁ・・・。まだルラフェンには着かないのか・・・」

*「あっちだ!追え!」

*「イエス!マイロード!」

*「はぁ・・・はぁ・・・」

ルルーシュ「なんだ?」

なんと老人が兵隊に追われている


*「キューエル様。包囲完了しました」

キューエル「ふふ。追いつめたぞ。もう逃げられまい」

*「く・・・ワシらは平穏に暮らしたいだけじゃ!」

キューエル「戯言は良い。大人しくしろ!」

ルルーシュ「おい、お前たち。何をしている?」

キューエル「なんだ貴様は?どけ。この老人は脱走者だ。連れ戻さねばならない」

*「何が脱走者じゃ!平穏に暮らしていたワシらを無理やり連行し人体実験に使ったくせに!」


キューエル「ふん。貴様らみたいな下等な者たちが我々神聖ブリタニア教団の為に死ねるんだ。名誉な事だぞ」

ルルーシュ「神聖ブリタニア教団だと?」

キューエル「そうだ!いずれ世界の覇権を握る教団だ」

ルルーシュ「ふん。やはり噂とは違い腐った団体だったようだな」

キューエル「なんだと?貴様、万死に値するぞ!」

ルルーシュ「貴様たちの方がな」

キューエル「我々に逆ったことを後悔しながら死んで行け!」


ルルーシュ「来るぞ!スラりん、アーサー!」

ブリタニア教団のキューエルと教団兵a bが現れた

ルルーシュ「スラりんは牽制を頼む!アーサーは指揮官を狙え!」

スラりん「ぴきぃ!」

アーサー「がう!」

キューエル「キラーパンサーと戦えるとは。楽しみだ!」

*「スライムごときがぁ!」


スラりん「ぴきぃ!?」

ザシュッ!

ルルーシュ「スラりん!?」

スラりん「ぴきぃ・・・」

ルルーシュ「動きが早い・・・!はっ!」

*「くらえ!」

ガキィーンッ!


ルルーシュ「くぅっ!」

*「ほう。よく受け止めたな。だが、足元がお留守だ!」

兵士は足払いをした

ルルーシュ「っつう!」

ルルーシュはすっころんだ

*「これで終わりだ!」

ルルーシュ(くそっ!)


*「させんよ!」

老人はメラミを唱えた!

ボワァーンッ!

*「ぐわぁ!熱い!熱いーッ!」

兵士bは逃げ出した!

キューエル「あいつめ!逃げ出すとは教団の恥さらしだ」

ルルーシュ「助かりました」


老人「ワシも戦うぞぇ。呪文の詠唱に時間がかかってしまうので時間を稼いでくれんかの」

ルルーシュ「あぁ!分かった!」

キューエル「はっ!」ドゴッ

アーサー「がうー・・・」ヨロッ

キューエル「ふふ。戦い慣れていないと見える。その程度では私には勝てん」

*「この野郎!ちょこまかと逃げやがって!」

スラりん「ぴきぃ!」


ルルーシュ(スラりんに注意が行っている今が勝機!)サッ

*「はっ!」バッ

ザシュッ!

ルルーシュ「うわぁ!」

*「今のは良い手だったな。しかし貴様は動きがトロいのが致命的だったな」

ルルーシュ「くそ・・・」ヨロ

*「はっ!」


ドガッ!

スラりん「ぴ・・・き・・・」コテッ

ルルーシュ「くっ。スラりん・・・」

アーサー「がるる・・・」ガクッ

キューエル「勝負あったな!」

ルルーシュ「アーサー・・・」

ルルーシュ(何故オレはこんなにも弱い?スザクやユフィが居なければ何も出来ないのか?オレは・・・!?)


キューエル「多少は楽しめた。そろそろ止めを刺させてもらう」

*「残念なお知らせじゃ。詠唱が完了した。立場逆転じゃな」

キューエル「何!?」

*「ベギラマ!」

ゴォーンッ!

*「ぐわぁ!」

キューエル「ぐわぁー!!」


ルルーシュ「ご老人・・・」

キューエル「ぐは・・・はぁ・・・はぁ・・・くそ」

*「て、撤退しましょう・・・。キューエルさま・・・」

キューエル「だ、黙れ!我らは・・・何のために存在している?教団の為であろう・・・。こ、こんな所で任務も果たせず生き恥をさらすわけ・・・に・・・は・・・」ガクッ

*「キューエルさま!・・・く、くそ!覚えておけよ・・・!」

キューエルたちは逃げ出した!

ルルーシュたちは戦闘に勝利した!

今日はここまでです。またノ

おつ

流石に魔法も使えないのは厳しいな、ルルーシュ

乙でした。

しかしテルパドールか・・・結婚相手に名乗りを上げることもできないシャーリーかわいそす

続きですノ


ルルーシュ「スラりん、アーサー。大丈夫か?いま薬草を・・・」

老人「旅の方。助かったぞい。何とお礼を申して良いのか」

ルルーシュ「いや、こちらこそ助けたつもりが助けられましたね・・・。しかし、何で追われていたのですか?・・・魔物だからですか?」

老人「気づいておったのか」

ルルーシュ「はい。大体雰囲気で分かります」

老人「ふむ。お主は不思議な目をしておるが、それが関係しておるのかな。ワシはここの近くの森にすむマーリンという者じゃ。お主の申した通り魔物じゃ」


*「マーリンどのぉ!大丈夫でござるか!?」

*「さまよっちまって!すまねぇ!」

マーリン「お主たち、大丈夫じゃ。この者に救われた」

*「おぉ。マーリン殿を救って下さり感謝するでござる」

*「お前、良い奴だな!ありがとうな!」

ルルーシュ「いえ。・・・この者たちは?」

マーリン「メタルライダーのピエールと さまよう鎧のサイモンじゃ。見ての通り魔物じゃ」


ルルーシュ「そのような種の魔物、はじめて見ました」

マーリン「じゃろうな。この者たちは作られた存在じゃ。先ほどの教団の者たちにな」

ルルーシュ「どういう事ですか?」

マーリン「奴らは、力を手に入れる為に様々な研究をしておる」

ピエール「力や魔力の根源を調査する為に多くの魔物が研究材料とされ惨殺されてきたのでござる」

サイモン「奴らは魔物だけじゃなく人間も実験材料にしているんだぜ。・・・オレっちは奴らが憎くて仕方が無ぇ!」

ルルーシュ「そんなことが・・・」


マーリン「古い伝承に”進化の秘宝”と呼ばれるものがある。それを手に入れたものは大いなる力が手に入るそうじゃ。奴らはそれを再現しようとしておる」

サイモン「その進化の秘宝の実験体にされたのがオレっちたちってワケよ!」

ピエール「拙者は元々は孤高のスライムナイトでござった。しかし、奴らに捕まり実験に使われ御覧のようにメタル化してしまったのでござる」

サイモン「オレっちなんて元々人間だったのに魔物にされたんだぜ」

ルルーシュ「人間を魔物化だと?」

サイモン「あぁ。オレっちだけじゃねぇ。この辺には山賊ウルフ団っていう盗賊団が居るんだけどよぉ。やっこさんらも元々は人間で魔物にされちまったんだよ」

ルルーシュ(昨日ポートセルミの酒場で絡んできた奴らか)


サイモン「まぁ、生きているだけマシかもしんねぇな。多くのやつらは無残な死に方をしていったかんな」

ピエール「拙者たちも逃げ出さなければ今頃は・・・」

マーリン「ときにお主の名はなんというのじゃ?」

ルルーシュ「ルルーシュだ」

マーリン「ふむ。お主たちはルルーシュと旅をしていてどうじゃ?」

スラりん「ぴきー!」

アーサー「がうがう」


マーリン「ほほほ。そうかそうか」

ルルーシュ「言葉が分かるのですか?」

マーリン「勿論じゃ。2匹ともルルーシュの事を大層気に入っておるようじゃ。どんな事があっても最後まで付いていく覚悟もあるそうじゃよ」

ルルーシュ「お前たち・・・」

マーリン「お主を見ているとワシもお主に賭けたくなる。いつか全ての人間と魔物の架け橋になってくれるのではないか、とな」

ピエール「拙者は人間が憎くて仕方なかったでござるが、最近は良い人間が居ることも分かったでござる。サイモン殿のように」

サイモン「がはは。オレっちはもう魔物だがな!だが、オレっちも最初は魔物ってだけで敵だと思っていたぜ。しかしお前らのように良い奴らも居るんだよな」


ルルーシュ「貴方たちはこれからどうするのですか?」

マーリン「お主らが教団の指揮官を倒してくれたからの。暫くは安泰のはずじゃからワシらのように教団から逃げ出した人間や魔物を探し出し保護していこうと思っておる」

ルルーシュ「・・・人間も保護して下さるのですか?」

マーリン「言ったであろう。お主に賭けてみたくなったと。いつか人間と魔物が笑い合って過ごせる日を迎える為にワシに出来ることをやっていくつもりじゃ」

ルルーシュ「ありがとうございます」

ピエール「ルルーシュ殿はどこへ行くでござるか?」

ルルーシュ「ルラフェンへ」


マーリン「町にはブリタニア教団のやつらが居座っているかもしれぬ。気を付けるのじゃぞ」

ルルーシュ「はい。あなたがたも気を付けて」

マーリン「またの!」

ピエール「・・・マーリン殿、本当は彼に付いていきたかったのではないでござるか?」

サイモン「それはオレっちたちも同じだろ?」

ピエール「・・・そうでござるな」

マーリン「・・・」


―ルラフェン

ルルーシュ「ようやく町に着いたな。はやく宿へ行くか」

*「ラインハットのお城で大層豪華な結婚式が行われたそうですよ。なんでも結婚なさったのは女王様の兄上のスザクさまとユーフェミアという名の美しい方だとか」

ルルーシュ(スザクとユフィが結婚!?・・・まぁ、確かにあの二人ならあり得るか)

*「王族と結婚できるなんてスーパー玉の輿ねぇ。羨ましいわぁ」

ルルーシュ(祝ってやれなかったのが残念だな・・・)

*「はっ!き、貴様は!」


ルルーシュ「おまえ・・・!さっきメラミを受けて逃げ出した奴か」

*「黙れ!先ほどはよくもやってくれたな!」

*「では、この者が?」

*「そうです、ヴィレッタ卿。こいつのせいでキューエル様は・・・!」

ヴィレッタ「そうか。町の者たちよ!聞け!この者は、この町に災いをもたらす者だ!捕えよ!」

*「魔物狩りをして街を守ってくれている教団の方が言うなら、そうにちがいねぇ」

*「奴を捕まえろ!」


ルルーシュ「くそ!」

ヴィレッタ「絶対に逃がすな!」

・・・

*「居たか?」

*「いや。ルラフェンは迷路みたい構造だからな・・・。見つけるのは骨が折れそうだぜ」

*「あっちの方を探してみるぞ」

ルルーシュ(・・・行ったか)


ルルーシュ「何とかして町から出なくてはな・・・」

*「居たぞ!」

ルルーシュ「はっ!?」

ヴィレッタ「ふふ。挟み撃ちだ!もう逃げられないぞ」

*「居たぞ!応援を呼べ!人を集めろー!」

ルルーシュ「くそ!やるしか無いのか・・・」

*「ほほほ。そんな体力もう残ってないじゃろ?」


ヴィレッタ「誰だ!?」

なんと屋根の上に人が立っている!

マーリン「また会ったの。ルルーシュや」

ルルーシュ「マーリン!?」

サイモン「じーさんを助けてくれた借りは返すぜ!」

ピエール「助太刀するでござる」

サイモンとピエールが躍り出た!


ヴィレッタ「脱走した魔物どもか!?こいつらも生け捕りにしろ!」

*「イエス!ユアハイネス!」

ピエール「数が多いでござるな。一人あたり50人くらいの割合でござるか?」

サイモン「しかも不殺を貫くんだろ?はっ、腕がなるな!ルルーシュは下がってろや!」

ルルーシュ「お前ら・・・!」

*「マーリン。彼が君の言った希望の星か?」

マーリン「そうじゃ。ベネット、彼を死なせるわけには行かん。お前の研究が役立つときが来たな」


*「ワシの長年の研究の成果、古代魔法ルーラ の応用技か」

マーリン「ルルーシュ!これを受け取れ!」

マーリンはルルーシュに 杖 を投げ渡した

ルルーシュ「これは?」

マーリン「その杖は まどうしの杖 というものじゃ!振りかざせば自身に魔力がなくともメラを使えるようになる!大気中から魔力を貯める都合上1日数回しか使えんがな!」

ルルーシュ「そんな貴重なものを何故オレに!?」

マーリン「いまからお主たちを逃がす!」


ルルーシュ「何を言っているんだ!オレたちだけ逃げるわけには!」

マーリン「さっきも言ったじゃろ。ワシはお主に賭けておるんじゃ。死ぬんじゃないぞ」

ルルーシュ「これだけの相手、いくらお前たちでも・・・!」

サイモン「オレっちたちを信じなぁ!」ドガッ

*「ぐわぁ!」

マーリン「やれ、ベネット!」

ヴィレッタ「一人たりとも逃がすなぁ!」


*「バシルーラ!!」

ルルーシュ「っ!?」

―ルルーシュ、アーサー、スラりんの体が宙に浮き、何処かへと飛んで行った

*「これでよしじゃ (あの様子だと恐らくサラボナ周辺に飛んだな・・・)」

マーリン「世話をかけるな、ベネットよ」

*「ベネットじいさんよ!魔物側についたのかい?なら、じいさんも倒さざるを得ねぇなぁ!」

*「ワシは種族関係なく正しき心の持ち主の味方じゃ」


*「そうかい。じいさんの家から毎日のように出てくる煙にイライラしてたんだ!鬱憤を晴らさせてもらうぜ!」

ヴィレッタ「くそ!この魔物どもだけでも捕まえろ!逃げ出そうとするなら殺しても構わん!」

*「分かったぜ!」

*「イエス!ユアハイネス!」

ピエール「おりゃ!うりゃ!」

サイモン「どりゃ!」


ベネット「イオ!」

マーリン「ギラ!」

*「うわぁー!」

ヴィレッタ「手間取ってはいるが人海戦術で押せば間違えなく勝てる。私はキューエルのように失敗はしない!」

この日ルラフェンは半壊した。しかし町民側に死者は一人も出なかったと言う

今日はここまでです。またノ

続きですノ


―サラボナ

ルラフェン騒動から数日後 サラボナにて

ルルーシュ(・・・あれからルラフェンはどうなったんだろうか)

パァーン! パァーン!

ルルーシュ「なんだ!?」

*「リスニーング!長らく告知していましたミレイ・アッシュフォードとの結婚イベントの内容が決まりましたぁ!希望者は是非アッシュフォード家に来てください!たくさんの参加、待ってますねぇ~♪」

ルルーシュ「なんだ今の声は!?」


*「おや、旅の方かい?今のは大富豪ルドマンさんの娘であるミレイ嬢ちゃんのオリジナル魔法でね。音にバイキルトをかけて町中に声を届ける事が出来るんだよ」

ルルーシュ「オリジナル魔法か・・・。すごいな」

*「ルドマンさんの言いつけで、ミレイ嬢ちゃんの結婚相手を募集することになってね。もし決まったらルドマン家の家宝である伝説の天空の盾を貰えるそうだよ」

ルルーシュ「天空の盾!?」

*「もしアンタも申し込むなら一番奥にある あの大きな屋敷にいきな」

ルルーシュ「どうも」

ルルーシュ(シャルルが伝説の勇者を探しているのであれば、勇者に纏わる盾を手に入れる事でヤツの方から接触してくるかもしれないな・・・)


ルルーシュ「・・・」

ルルーシュ(・・・結婚相手ではなく盾目当てで近づくなどあっていいのか・・・?いや、オレは修羅の道を歩むと決めたはずだ。悪を成してでも!しかし・・・)ブツブツ

*「おかあさーん、あのお兄ちゃん何かブツブツ言ってるよー?」

*「こら、指指すんじゃありません!行きますよ!」

ルルーシュ「・・・申し込んだからといって結婚が確定するわけでもないし天空の盾がどのようなものか見る為にも行くだけ行ってみるか」

*「ミレイ嬢と結婚するために遠くの町から貴族の方も来たらしいわよ。凄い競争率になりそうね」

*「そりゃ、あんな美人さんがお嫁に来るだけでなく莫大な財産も手に入るとなったらねぇ」


―ルドマン邸

*「結婚をご希望される方ですか?こちらの待合室でお待ち下さい。ペットはこちらの方でお預かりします」

ルルーシュ「はい。少し待っててくれな」

スラりん「ぴい」

アーサー「がう」

ルルーシュ(すごいな。50人くらいは居るんじゃないか?この人数が入る部屋の広さも大したものだが)

ざわざわ わいわい がやがや


*「ふへへ。結婚出来たら一生遊んで暮らせるんだろうなぁ」

*「天空の盾で商売するのもいいだろうね」

*「おまけに、あんな美人さんがついてくるんだもんなぁー。うへへ・・・」

ルルーシュ(・・・)

*「やぁ、お前も会長と結婚したくて来たの?」

ルルーシュ「会長って?」

リヴァル「あぁ、悪い悪い!会長ってミレイさんの事ね!学校の生徒会長やってたからアダ名が会長ってワケ。オレと会長は幼馴染だから何でも聞いてくれよ!なんたって一番付き合いの長い幼馴染だからな!オレはリヴァル。よろしくな」


ルルーシュ「よ、よろしく・・・」

*「ふっ。その品の無さ、幼馴染と言えどミレイさんはお前の事全く気にかけてないんじゃないか?」

リヴァル「な、なんだと!?」

*「残念でしたぁ~、ミレイさんの幼少期を見れなかったからって嫉妬はよくないよぉ?」

*「う、うるさい!」

*「ぼ、坊ちゃま。お静かにしてください」

*「す、すまん」


リヴァル「なんだお前らは!?」

ジェレミア「ふっ。私はジェレミア・ゴットバルトだ。辺境伯だ!」

リヴァル「マジで!?貴族!?」

バトレー「私はゴットバルト家の執事のバトレーと言います」

ロイド「僕はロイド。そこに居るジェレミア君とは学校の同期だよぉ。科学者やってまぁーす」

リヴァル「お、お前も貴族なの?」

ロイド「いちおー伯爵だよ」


リヴァル「は、伯爵ぅ!?」

ロイド「正直家名にも結婚にも興味はないけどねぇー。周りがうるさいから仕方なく来たんだ。はやく研究所に帰って”アレ”を完成させたいよぉ」

リヴァル「くぅー!こんな奴には負けられない!おい、まさかお前も貴族だってんじゃないよな?名前は?」

ルルーシュ「いや、オレはただの旅人だ。ルルーシュだ」

リヴァル「よかったぁ!お前とは気が合いそうだよ。仲良くしような!ルルーシュ!」

*「それでは時間になりましたので応接間のほうへ移動をお願いします」

リヴァル「いよいよだな!」


―ルドマン邸 応接間

ミレイ「やっほー!来て下さってありがとうございます!それでは、これよりミレイ争奪戦をはじめ「こら!ミレイ!」

ミレイ「あ、お父さま」

ルドマン「だからお前のイベントではダメだとあれほど言っただろう。下がって居なさい。こほん。みなさん、ようこそ!私がこの家の主人であるルドマンです」

ミレイ「お父さま、私は」

ルドマン「さて本日こうして集まって頂いたのはわが娘ミレイの結婚相手を決める為。ミレイはキューピッドゲームで相手を決めようとしていたようだが、ただの男に可愛い娘をやろうとは思わんのだ。そこで条件を聞いてほしい」

ミレイ「もう・・・あら?」


ルルーシュ(ルドマンとミレイって、どこかで名前を聞いたような気がするんだが思い出せないな・・・)

ミレイ(あの子、もしかして・・・)

ルドマン「古い言い伝えによると、この大陸に2つの不思議な指輪があるそうなのだ。炎のリング、水のリングと呼ばれ身に着けたものに幸福をもたらすのだとか。もしもこの2つを手に入れ結婚指輪に出来たのなら喜んで結婚を認めよう」

ミレイ「お、お父さま!さすがにそれは危険です!」

ルドマン「下がりなさい、ミレイ。まずは炎のリングを手に入れて頂きましょう。私の調べによると炎のリングはここから南東にある死の火山にあるそうです」

*「死の火山だって・・・?」

*「あんなところに行かなきゃいけないのかよ・・・」


ルドマン「とにかくミレイと結婚出来るのは2つの指輪を持ってきた者だけだ!では、試練開始だ!」

うぉー!いそげー! ドタドタッ

ルルーシュ「ほわぁ!?」

ルルーシュは人波に揉まれ吹っ飛んだ

ルルーシュ「っつう・・・」

ミレイ「大丈夫?」

ルルーシュ「すみません・・・」


ミレイ「あなた、お名前は?」

ルルーシュ「ルルーシュです」

ミレイ「!」

ルドマン「ほら、君も急がなくていいのか?みんな行ってしまったぞ」

ルルーシュ「はい」

ルドマン(このような頼りなさそうな者に娘を渡すわけにはいかないからな。私は間違っていない)

ミレイ「会いに来てくれたんだ・・・」ボソッ


*「大変な課題を出されちまったなー」

*「私は降りますよ。命あっての人生ですからね」

リヴァル「うぉー!会長はオレがぁー!」ダダダッ

ルルーシュ「リヴァルのやつ気合入ってるな」

ジェレミア「よし、行くぞ!」

ロイド「がんばってねぇ~」

ジェレミア「なんだ?お前は行かないのか?」


ロイド「僕はダメだったって事にして帰るよぉ。はやくアレを完成させたいからねぇ~」

ジェレミア「世界初第七世代の新型魔法剣か・・・。使い手が居ないのだろう?」

ロイド「いやぁ~。実は先日最高のデヴァイサーを見つけたんだぁ。だから結婚なんてしてる場合じゃないんだ」

ジェレミア「そうか。では、私は行くぞ。行くぞバトレー!」

バトレー「はい」

ルルーシュ「道具屋に寄ってからオレたちも行くか。死の火山とやらへ」

今日はここまでです。またノ

乙です
積みゲーやってて一週間振りに見たら随分進んでたですね
オレンジ…モンスターじゃないんだ…www

おつ

続きですノ


―死の火山

ルルーシュ「ここが死の火山か・・・。マグマが凄いな」

*「うへぇー。熱い・・・もうダメだ。帰ろう。アンタも炎のリング探しに来たのか。頑張れよ」

ルルーシュ「どうも。・・・しかし炎のリングはどこにあるんだ。とりあえず奥に行ってみるか」

*「うわぁ~!助けてくれぇー!」

ルルーシュ「ん?」

リヴァル「誰かぁ!」


*「うえっへっへ!」

なんとリヴァルが魔物に襲われている!

*「ぶふぉっふ!」

魔物は燃えさかる火炎を吐いた!

リヴァル「あち!あちぃー!」

ルルーシュ「辞めろ!退け!」キュイーンッ

*「へっへ・・・」


魔物は去って行った

ルルーシュ「大丈夫か?」」

リヴァル「う・・・あぁ・・・」

ルルーシュ「いま薬草を使う。待っていろ」

ルルーシュ「お前たち、魔物が来ないか見張っていてくれ」

アーサー「がう!」

スラりん「ピイ!」


*「おや、大丈夫か?魔物にやられたのか?」

ルルーシュ「えぇ。彼が・・・。今応急処置で薬草を使っている所です」

リヴァル「うぅ・・・」

*「見たところ大丈夫そうだが、一応神父様に見てもらった方が良いかもしれないな。オレは棄権して帰る所だから、ついでに彼を連れて帰るよ。君は先に進むと良い」

ルルーシュ「オレも一緒に戻ります」

*「ん?君も棄権するのか?」

ルルーシュ「いえ。そういうワケでは無いですが彼を放っておくわけにも・・・」


*「だったら気にすんな!死活問題って状態でも無いからさ。君がここから帰ってきてから見舞いにでも行ってやれよ」

リヴァル「ルルー・・・シュ・・・。先に・・・進めよ・・・」

ルルーシュ「リヴァル・・・」

*「そういうわけだ。君、もう少しの辛抱だからな。頑張れよ」

リヴァル「ありがと・・・う」

ルルーシュ「ありがとうございます。宜しくお願いします」

*「じゃ、またな!」


ルルーシュ「はい。また」

ルルーシュ「・・・先へ行くか」

・・・

ルルーシュ「ふぅ・・・ふぅ・・・だいぶ下層まで来たが、まだ見つからない。本当にあるのか?・・・ん?」

ジェレミア「ん?お前はさっきミレイ嬢の屋敷に居たモヤシ系旅人か」

ルルーシュ「もやし?」カチン

ジェレミア「よくここまで来れたな!誉めてやろう!ははは!」


ルルーシュ「ふっ。そういう貴方もよくこんな場所で呑気にオレンジを食べていられますね。お好きなんですか?オレンジが」

ジェレミア「3時のオヤツは欠かせないからな!オレンジ美味いだろう!」

ルルーシュ「そうですか。では、私が炎のリングを見つけて帰るまでずっとそこでオヤツを食べていて下さいね。オレンジ卿?」

ジェレミア「お、オレンジ卿だと!?私を侮辱するのか!」

バトレー「ぼ、坊ちゃま落ち着いて下さい!」

ジェレミア「ふん。分かっている。こんな低俗な庶民にいちいち反応していては貴族の名が折れるからな」

ルルーシュ「純血、階級主義者ですか。実力がないからそのような身分に拘るんですね」


ジェレミア「貴様・・・!」

ルルーシュ「私は先に行かせていただきます。失礼します。オレンジ卿」

バトレー「ぼ、坊ちゃま落ち着いて・・・!」

ジェレミア「分かっている!行くぞバトレー!あいつは右の道を通った。私たちは左側を行くぞ!」

バトレー「は、はい」


・・・

ジェレミア「・・・くそ!行き止まりだったか!ヤツの道が正しかったのか!?」

バトレー「な、何か視線を感じます・・・」

ジェレミア「ん?」

バァーン!

ジェレミア「っ!」

カキィーン!

火の玉が飛んできたがジェレミアは火の玉を弾いた!

ジェレミア「何者だ!」

ようがんげんじん「・・・」


― 一方その頃

ルルーシュ「くそ!人をモヤシ呼ばわりするとは」ブツブツ

ルルーシュ「ん?あれは・・・祭壇?」

祭壇には赤色の宝石が埋め込まれたリングが祭られている

ルルーシュ「これが炎のリングか!」

ザヴァーン!

ルルーシュ「なんだ!?」


なんとマグマの中から魔物が3匹出てきた!

ようがんげんじんa b c が現れた!

ルルーシュ「この指輪の守り人か。だが・・・」

ルルーシュ「全力でオレを見逃せ!」キュイーン

ようがんげんじん「・・・」コクッ

ようがんげんじんa b cはマグマの中へ帰って行った

ルルーシュ「ふふふ・・・はーはっはっは!やれる!やれるじゃないか!スザクやユフィが居なくてもオレはやれるぞ!」


ルルーシュ(この力が悪だと言うのなら、悪を以て巨悪を討つ!・・・あの時オレに力があれば、マーリン達は・・・)

ルルーシュ「・・・帰ろう」

・・・

バトレー「ぼ、坊ちゃま!坊ちゃま!大丈夫ですか!?」

ジェレミア「う・・うぅ・・・」

バトレー「何とかさっきの魔物から逃げられたものの・・・」

ジェレミア「う・・・」ガクッ

バトレー「・・・坊ちゃまをこんな状態にしてしまった私は恐らくご主人様に責任を問われ処刑されてしまうだろう・・・」

ジェレミア「・・・」

バトレー「・・・ならば、教団に・・・」


―サラボナ ルドマン邸

ルドマン「おぉ!炎のリングを手に入れたのか!やるじゃないか、君!」

ルルーシュ「ありがとうございます」

ルドマン「では、それは預かっておこう。よいな?」

ルルーシュ「はい」

ルルーシュはルドマンに炎のリングを渡した

ルドマン「さて、次は水のリングだが滝の洞窟と呼ばれる場所にあるそうだ。町の外に小型船を出しておくから、ここから北にある村に行きなさい。そこで滝の洞窟の話を聞くといいだろう」

ルルーシュ「はい。ありがとうございます」

ルドマン「では行くが良い!」

ルルーシュ「はい」

ルドマン(しかし、あの貧弱そうな男が・・・人は見かけによらないものだ)


―サラボナ リヴァル邸

ミレイ「リヴァル・・・バカね。無理しすぎよ・・・」

リヴァル「むにゃむにゃ」すーすー

ルルーシュ「・・・リヴァルは大丈夫なようだな」

ミレイ「あ。ルルーシュ!」

ルルーシュ「何故オレの名前を?」

ミレイ「むかーし1度だけ会った事あるのよ。やっぱり覚えてないか」


ルルーシュ「・・・あっ!小さい頃サンタローズ近くの船場で、サラボナに会いに来てねって言っていた・・・?」

ミレイ「思い出してくれたんだ!」

ルルーシュ「そうか。それで名前に聞き覚えが」

ミレイ「来てくれてありがとね。でも、まさか結婚も申し込みに来てくれるとは思わなかったけどねぇ」

ルルーシュ「ははは。・・・そういえばオレが炎のリングを手に入れました」

ミレイ「わぁお!ほんとに!?」


ルルーシュ「いまから水のリングを手に入れてきます」

ミレイ「そっかぁ」

ルルーシュ「やっぱりイヤですか?結婚」

ミレイ「んー・・・でも、十分モラトリアム満喫したしね。そろそろ仕方ないかなーって。それに」

ルルーシュ「・・・」

ミレイ「良いよ?ルルーシュとなら」


ルルーシュ「え?」

ミレイ「・・・なぁーんて、ね。驚いたー?」

ルルーシュ「ちょ」

ミレイ「ふふふ。でも、無理はしないでね」

ルルーシュ「ありがとうございます。じゃあ行ってきます」

ミレイ「うん・・・」

ミレイ(あんな可愛かった子がねー。あんなカッコよくなっちゃったんだぁ・・・)

今日はここまでです。またノ

乙です
ミレイ会長のセリフが原作そのままな感じだなぁ

続きですノ


―山奥の村

ルルーシュ「ここがルドマンさんが言っていた村か」

*「最近どこかの教団が国を作るためと言って寄付集めをしているそうだ。世界の終りが来ても、その教団に入っていれば大丈夫という話だが・・・まゆつばだな」

ルルーシュ(恐らくブリタニア教団の事なんだろうな)

*「そうねぇ。でも、この不便な生活も何とかしてほしいもんだけどねぇ」

*「シュタットフェルト家のカレンが来てからは大分楽になったじゃないか。あの娘はよく働くからな」

ルルーシュ「カレンだと!?・・・あの、すみません」

*「ん、なんだい?旅の方かい?」


ルルーシュ「この村にカレン・シュタットフェルトがいらっしゃるのですか?」

*「居るよ。あんたカレンちゃんのお友達かい?カレンちゃんの家は一番奥のあの家だよ」

ルルーシュ「そうですか。ありがとうございます」

ルルーシュ(カレン・・・)


―シュタットフェルト家

ガタッ

*「ごほん ごほん。おや、誰か来たのかしら?」

ルルーシュ「すみませんがシュタットフェルトさんのご夫人ですか?」

*「そうですが、どちら様ですか?お会いした事ありました?」

ルルーシュ「10年前アルカパでお世話になりましたシャルルの息子ルルーシュです」

*「なんですって!?ルルーシュ生きてたのね!大きくなったわねぇ・・・。お父さんは?シャルルさんは元気なのかしら?」


ルルーシュ「・・・オレは父に売られ奴隷としてこの10年を過ごしてきました」

*「え!?何があったのか分からないけど苦労したのね・・・。たった一人でよく頑張ったわね。こっちのほうは主人が亡くなってね。いまカレンがお墓参りに行っていると思うわ」

ルルーシュ「おじさんが・・・」

*「ただいまー!」

ルルーシュ「!」

*「カレン!ルルーシュよ!あなたのお友達のルルーシュが生きていたのよ!」

カレン「ルルーシュ!?」


ルルーシュ「久しぶりだな・・・カレン」

カレン「やっぱり無事だったのね!サンタローズの町がボロボロにされてルルーシュも行方不明って聞いてたけど私は絶対に生きてるって信じてた!」

ルルーシュ「カレン・・・」

カレン「だって、あの時また一緒に冒険しようって約束したもの。あら、貴方はアーサー!?こんなに大きくなって・・・」

アーサー「ごろごろ・・・」

カレン「あれから10年かぁ。ねぇ、ゆっくりしていってよ。色んな話を聞きたいから」

ルルーシュ「久々に会えて嬉しいけど、そうも言っていられないんだ。実は・・・」


・・・

かくして10数年ぶりに再会したルルーシュとカレンは遅くまで語り合った。そして・・・

―深夜

カレン(昔は頼りない感じだったのに、あんなに逞しくなって。少し捻くれてたけど・・・仕方ないか。悲惨な人生を送ってきたんだもの)

カレン(・・・でも、ミレイさんと結婚出来たらきっと幸せになるよね。噂によると凄く素敵な人らしいし。応援しなくちゃ)

カレン(応援・・・出来るかな・・・)

うぅー・・・うぅ


カレン(何?ルルーシュの居る方から?)

ルルーシュ「うぅ、うーん・・・」

カレン(うなされてる。悪い夢でも見てるのかしら?)

ルルーシュ「うぅ・・・なぜオレを捨てたのですか・・うぅ・・・寒い・・・暗い・・・痛い・・・鞭で叩くのやめてくれぇ・・・」

カレン(・・・)

ぎゅっ

・・・


―翌朝

カレン「おはようルルーシュ!いま朝食の支度をするから少し待っててね!」

ルルーシュ「ありがとう」

*「ねぇ、ルルーシュ。このことはカレンに言っていないんだけど・・・カレンは本当は私たちの実の娘じゃないの」

ルルーシュ「え?」

*「だからこそ、あの娘が不憫でね・・・。幸せにしてあげたいの。私も体の調子が悪いから、この先どうなるか分からないし・・・ルルーシュがカレンと一緒になってくれたら安心なんだけどねぇ・・・」

ルルーシュ「カレン・・・」


カレン「ルルーシュ!出来たわよ!こっちに座って」

ルルーシュ「ありがとう、カレン。頂きます」

カレン「召し上がれ」

ルルーシュ「美味い」

カレン「ありがと。ねぇ、食べながらで良いから聞いて?昨日あれから考えたんだけどね」

ルルーシュ「うん?」

カレン「私も水のリング探すの手伝うよ。ルルーシュには幸せになってほしいからさ」


ルルーシュ「良いのか?ありがたい申し出だが・・・」

カレン「うん。また一緒に冒険が出来るわね!ごはん食べ終わったら行きましょう」

ルルーシュ「あぁ」

カレン「お母さん、そういう訳だからルルーシュのお手伝いしてくるね」

*「気を付けてね。ルルーシュ、カレンを宜しくね。この子、久々にルルーシュにあえて本当に嬉しそうなんだから」

カレン「もう!何言ってるのよ。ルルーシュ!気にしなくていいから!」

ルルーシュ「あぁ・・・」


―滝の洞窟

カレン「滝の洞窟って多分ここの事よ」

ルルーシュ「滝の中にあったし、名前の通りだな。行くか」

カレン「奥の方から何か音が聞こえるわね。何かしら・・・」

*「なんだ?お前らも秘宝水のリングを探しに来たのか?」

ルルーシュ「えぇ」

*「このオレさまですら見つけられなかったのに女連れの兄ちゃんが見つけられるとは思わねぇけどよ。まぁ、頑張れよ」サッ


ルルーシュ「・・・どうも」

カレン「アンタ!いまお尻触ったでしょ!」

*「わりぃわりぃ!つい出来心でな。許してちょんまげ」

カレン「誰が許すかぁー!」

ボゴッ

*「ぼふぉっ!?」

ルルーシュ「すごいな・・・50mは吹っ飛んだな・・・」

カレン「あんな破廉恥なヤツに指輪を見つけられてたまるか!行くわよルルーシュ!」グイッ

ルルーシュ「おい、引っ張るなよ・・・」


・・・

カレン「さっき聞こえてきた音はこれだったのね。洞窟の中に滝があるなんて・・・。綺麗ね」

ルルーシュ「そうだな」

カレン「お父さんが死んでから、ゆっくりしてる時間なかったから・・・こんなキレイな景色見たの久々かな・・・」

ルルーシュ「カレン・・・」

カレン「ねぇ、ルルーシュ。人の未来に起こることって分からない事ばかりね」

ルルーシュ「・・・そうだな」


カレン「あら、あそこに通路がある」

ルルーシュ「行ってみよう」

・・・

カレン「すごい神秘的な場所ね・・・」

ルルーシュ「祭壇の上に何かがある」

聖なる水を讃えたリングが青く光っている・・・

ルルーシュは水のリングを手に入れた


カレン「綺麗な指輪ね」

ルルーシュ「あぁ。ついに手に入れた」

カレン「・・・おめでと!ルルーシュ。これで結婚出来るね」

ルルーシュ「ありがとう・・・」

カレン「・・・長居は無用よね。早く行きましょ」

ルルーシュ「そうだな」

カレン「ねぇ、ルルーシュ・・・」


ルルーシュ「なんだ?」

カレン「あの・・・」

カレン「・・・やっぱり何でもない」

ルルーシュ「なんだそれ」

カレン「・・・」

ルルーシュ「・・・行くぞ」

カレン「えぇ・・・」

今日はここまでです。またノ

乙!

毎度乙です~
やっぱりルルカレの互いに素直になれない微妙な距離感はいいな~

続きですノ


―サラボナ ルドマン邸

ルドマン「おぉ!なんと水のリングを手に入れたと申すか!」

ルルーシュ「はい」

ルドマン「よくやった!ルルーシュこそミレイの夫にふさわしい!約束通りミレイとの結婚を認めよう!」

カレン「・・・」

ルドマン「実はもう結婚式の準備を始めていたんじゃ!わっはっはっ!水のリングを預かっておかなくては」


ルドマンはルルーシュから水のリングを受け取った

ルドマン「ミレイ!お前もルルーシュが相手なら文句はないだろう?」

ミレイ「はい。ですが、そちらの方は・・・?」

カレン「え?あ、あたし!?私はカレン。ルルーシュとはただの幼馴染で・・・って。あっ、私は用事も済んだし・・・そろそろ この辺で失礼します。じゃあね、ルルーシュ・・・」

ルルーシュ「あ・・・」

ミレイ「あ、待って!もしかしてカレンさんはルルーシュの事を好きなんじゃ?それにルルーシュもホントはカレンさんの事好きなんじゃないの?」


カレン「ちょ、ミレイさん。あたしはそんなんじゃ・・・」

ミレイ「ルルーシュはどうなのかな~?んー?」

ルルーシュ「やだな。オレは・・・その・・・」

ミレイ「ダメよ?曖昧なまま結婚したんじゃ、きっと貴方もカレンさんも後悔するから。・・・それに私もね。だからさ、しっかり考えな?誰にだって考える時間は必要よ。自分の本当の気持ち見つけてよ」

ルルーシュ「ミレイ・・・」

ミレイ「その結果カレンさんを選ぶんなら、そっちの方が絶対良い。もしも、私を選んだなら、しょーがないから優しいお姉さんがルルーシュ君を一生支えてあげる!」


カレン(凄いなぁ、ミレイさんって・・・)

ルドマン「まぁ、落ち着きなさいミレイ。今夜一晩ルルーシュに考えて貰ってミレイかカレンさんか選んで貰うんだ。うむ、それが良い!」

ルドマン「今夜は宿を用意するから、そこに泊まりなさい。分かったかね?ルルーシュ」

ルルーシュ「はい・・・」

ルドマン「うむ!じっくり考えるようにな!」

ルルーシュ(オレは・・・)


―その夜 宿屋に泊まったルルーシュは ふと目が覚めた

ルルーシュ(・・・夢じゃなかったか)

ルルーシュ(どうしてこうなったんだ。シャルルの手がかりになりえる天空の盾見たさで挑戦しただけなのに、とんとん拍子で話が決まって・・・カレンかミレイを選べだと?オレには、やらねばならぬ事があるのに結婚などしてる場合では・・・)

ルルーシュ(しかし、こうなってしまった以上仕方ない。あの雰囲気では逃げることも出来ないだろう。覚悟を決めなければ。・・・どちらを選ぶ?オレは・・・自分が誰を好きなのかも よく分かっていないのにな・・・)

アーサー「ごろごろごろ・・・」zzz

スラりん「ぴぃ・・ぴぃ・・・」zzz


ルルーシュ(ふっ。二人ともよく寝ている。・・・少し夜風にあたってくるか)

*「おや、出かけるのかい?いま町中はアンタの噂で持ちきりだぜ。どちらを選ぶかってな。まぁ、後悔しないようにしっかり考えな!」

ルルーシュ「どうも」

*「うーん。悩むよなぁ。カレンさんは気が強いけど可愛らしいし、ミレイさんは一緒に居ると面白いし意外と気が利くし・・・」

ルルーシュ「・・・」

*「あんたが連れてきたカレンって子、あれは良い女だねぇ。結婚しないならウチの酒場に雇いたいくらいだよ」

ルルーシュ「はぁ・・・」


・・・

ルルーシュ「あ・・・」

カレン「あ・・・」

ルルーシュ「カレンも散歩していたのか」

カレン「えぇ。眠れなくてね。なんだか大変なことになっちゃったわね・・・」

ルルーシュ「あぁ・・・」

ルルーシュ「・・・そういえば、水のリングの件は感謝している。ありがとう」


カレン(気にしなくていいよ。だって、ルルーシュと少しでも一緒に居たかったから)

カレン「気にしなくていいよ。だって、久々に冒険したかったから。それに楽しかったしね!」

ルルーシュ「ふっ。変わらないな、カレンは。昔のままだ」

カレン(変わらないよ。あたしの気持ちは昔からずっと・・・)

カレン「何よ失礼ね!まるで私が子供のままみたいな言い方じゃない!」

ルルーシュ「はは。子供のままで居られたら良いが、そうも言っていられないな。オレたちも結婚を考えなきゃいけない年頃になってしまったみたいだ。オレは・・・」


カレン(そうね。でも、私は貴方と・・・)

カレン「そうね。でも、悩むことないよ。ミレイさんと結婚した方が良いに決まってるじゃない。あたしの事は気にしなくて大丈夫だから。今までだって一人でやってきたし!」

ルルーシュ「カレン・・・」

カレン(だから・・・私を選んでよ)

カレン「だから・・・明日に備えて早く寝なよ。ミレイさんの前で疲れた顔しちゃ失礼よ。アンタを選んでくれる数少ないモノ好きな良い人なんだから逃がしちゃダメよ」

ルルーシュ「・・・そうだな。おやすみ、カレン・・・」


カレン(待って、そうじゃなくて!)

カレン「おやすみ、ルルーシュ・・・」

カレン「・・・」

カレン「はぁ・・・ダメだ、あたし・・・」ぐすっ

・・・


*「私だったらミレイさんに決めますね!ミレイさんと結婚すれば家宝の盾も貰えるというし。なーんにも悩む事はないじゃないですか」

ルルーシュ「・・・そうですね」

ルルーシュ(そうだ。天空の盾は、シャルルを誘い出し倒すために必要なんだ。何を迷うことがある?オレはシャルルを倒し、妹を見つける為ならば修羅の道をも行くと誓ったはずだ。だからオレは・・・!)

ルルーシュ(・・・それに いま話して再確認したが、やはりカレンはオレの事を友人としかみていないようだしな。選んだ所で迷惑をかけるだけだろう。どちらを選んでも結局相手に迷惑をかけるのであれば・・・)

ルルーシュ「条件はクリアーされた。決まったな。オレは・・・ミレイを選ぶ!」

―そして次の日の朝・・・。ルルーシュはルドマンの家に呼び出された


~オマケ~

ルルーシュ「条件はクリアーされた。決まったな。オレは・・・ミレイと結婚する!」

その頃

―ラインハット

ゾクッ

藤堂「どうかしましたか?」

カグヤ「いま何か背筋がゾクっと。何か分からないですが凄い不安が・・・。まさかと思いますが、ルルーシュ様・・・」

―テルパドール行きの船

シャーリー「星がキレイだなぁ。ルルも今頃どこかから星を眺めながら私の事思い出してたりしないかなぁ。この広い世界で、また再会したら・・・運命だよね?そしたら、私・・・」

―???

c.c.「くしゅんっ!」

c.c.「誰かが私の事を褒め称えているな。・・・って、誰か決まっているか。私の事を知っている人間は近年では、あのボウヤだけ。ふふ、私の噂をするくらい私が恋しくなっているのか。そろそろ会いに行ってやるかな」

―????

*「うっ!」

*「・・・何か嫌な予感がします。もしかして、まだ見ぬ私のお兄様の身に何かが!?もしも、お会いした時 お兄様に悪い虫がついていたら私が駆除してさしあげないと!うふふ」

今日はここまでです。またノ

乙w
出会ってもいないのに鋭すぎなのが一名ww

続きですノ


―ルドマン邸 控室

ルルーシュ「じゃあ、暫くここで待っていてくれ」

スラりん「ルルーシュさま・・・」

ルルーシュ「どうした?スラりん」

スラりん「スナオ・・・ピッテ・・・」

ルルーシュ「素直?」

スラりん「ピキ・・シプル・・・ヨル、ルルーシュさま、カレン・・・ヨンデフ」

アーサー「ごろごろごろ・・・」

ルルーシュ「・・・」

*「お時間になりました。ルルーシュ様」

ルルーシュ「はい・・・」




チック タック チック タック……

ルドマン「さて、ルルーシュ。どちらと結婚するかよく考えたかね?」

ルルーシュ「・・・はい」

カレン「・・・」

ミレイ「・・・」

ルドマン「では約束通り、どちらかにプロポーズをするのだ!」


ルルーシュ(・・・迷う必要なんて何処にも無い)

ルルーシュ「・・・」スッ

カレン「ぁ・・・」

ルドマン(・・・ミレイの前に立った!)

ミレイ(・・・!)

ミレイ「・・・ふぅーん。吹っ切れたみたいね」ニコッ

ルルーシュ「貴女には感謝している。出会えてよかった。貴女のお蔭でオレは自分を知ることが出来た」


ミレイ「うむ!よろしい」ニコッ

カレン「・・・っ!」

ルルーシュ「だから・・・」

ミレイ「すとーっぷ!・・・早く行って安心させてあげな、ね?」

ルルーシュ「・・・そうだな。ありがとうございます」ペコッ

ルドマン(なんだ?)

ルルーシュ「・・・カレン。そんな悲しそうな顔をしないでくれ」


カレン「え・・・?」

ルルーシュ「お前も知っている通り、オレにはやらねばならぬ事がある。目的を果たす為なら修羅の道をも歩む覚悟をしていた」

ルルーシュ「しかし、それは逃げだったんだ。相手に拒絶される事を恐れ天空の盾の為にと自分に言いきかせていた。最低の人間に堕ちる前に・・・オレは今こそ自分を知った。カレン!オレの元へ来てほしい!」

カレン「い、良いの?私はミレイさんみたいに女らしくないよ?」ぐすっ

ルルーシュ「ふっ。知っている」

カレン「し、失礼ね!私が女らしくないっていうの!?ぐす・・・でも、本当に私で良いのね?」


ルルーシュ「お前でなければダメなんだ!お前が相手でなければ結婚などするものか!愛している!カレン!」

カレン「私も愛してる!ありがとう、ルルーシュ!」

ミレイ「・・・ふふ。全く世話が焼けるんだから」

ルドマン「よし決まった!カレンさんを選ぶとは、やはり私の思った通りの若者だな!では、さっそく式の準備だ!」

ミレイ「私も手伝うわ。おめでと、カレンさん」

カレン「ミレイさん・・・あたし・・・」ぐすっ

ミレイ「泣かないの。せっかくのカワイイ顔が台無しよん?さぁ、いきましょ。ドレスのサイズ合わせなきゃ」


ルドマン「式の準備は私たちに任せて、ゆっくり休みたまえ!式に呼ぶ相手はラインハットのスザク君とユーフェミアさんで良かったね?後は私の古い知人のラクシャータ博士も呼ばせて貰うよ」

ルルーシュ「式までして頂いてよろしいのですか?」

ルドマン「ははは!気にせんでいい!私は君が気に入ったのだよ」

ルルーシュ「しかし・・・」

ルドマン「なに、ミレイの事は気にせんでいい!良い相手が見つかるさ。それより君こそ後で後悔しないようにな。わっはっは」

ルルーシュ「ありがとうございます・・・」


―数日後 結婚式当日

カレン「ルルーシュ・・・」

ルルーシュはカレンにシルクのヴェールをかぶせた

カレン「ルルーシュ・・・。ありがとう。さぁ、教会へ行きましょう」

ルルーシュ「あぁ」

*「準備はよろしいですね。教会まで送ります。さぁ、どうぞこちらへ」

・・・


スザク「ルルーシュ!おめでとう!知らせを受けて飛んできたよ!」

ユーフェミア「おめでとうございます!素敵なお嫁さんですね!」

ルルーシュ「スザク・・・ユフィ・・・」

―教会

神父「本日これより神の御名において ルルーシュとカレンの結婚式を行います。それではまず神への誓いの言葉を」

神父「なんじ ルルーシュはカレンを妻とし・・・すこやかなる時も病める時も その身を共にすることを誓いますか?」

ルルーシュ「はい」


神父「なんじ カレンはルルーシュを夫とし・・・すこやかなる時も病める時も その身を共にすることを誓いますか?」

カレン「はい。誓います」

神父「よろしい。では 指輪の交換を」

ルルーシュはカレンの指に カレンはルルーシュの指にリングをはめた。

神父「それでは神の御前でふたりが夫婦となる事の証をお見せなさい。さぁ、誓いの口づけを!」

ルルーシュはカレンに誓いの口づけをした!

神父「おぉ!神よ!ここにまた新たな夫婦が誕生しました!どうか末永くこの二人を見守って下さいますよう・・・アーメン・・・」


ワーッ!

スザク「おめでとうルルーシュ!」

ユーフェミア「お幸せに!」

ミレイ「おめでとー!」

*「ピーピー!ルルーシュ、奥さんを大事にしろよー!」

*「カレンさん素敵よー!」


カレン「みんな!ありがとー!」

*「ふぅーん。あの花嫁さん、身体能力高そうねぇ~。紅蓮の使い手見つけたかもしれないわぁ~」

ワイワイ!ガヤガヤ!

*「・・・」

*「坊やが私の事を恋しく思っているだろうからと、わざわざ会いにきてやったら・・・」

c.c.「どうしてこうなった・・・?」

今日はここまでです。またノ

乙乙
だがむしろ本番はこれかry

続きですノ


スザク「それにしてもビックリしたよ。結婚なんてさ。知らせを受けた時のカグヤは珍しく凄い荒れてたよ」

ルルーシュ「何故カグヤ様が・・・。というか、お前とユフィも結婚したんだろう?オレにとってもビックリだったぞ」

ユーフェミア「えぇ」

ルルーシュ「おめでとう、二人とも」

スザク「ありがとう。本当はルルーシュにも結婚式出て欲しかったんだけど、捕まらなくてさ・・・」

カレン「ルルーシュ、そろそろお色直しの時間だから・・・また後で」

ルルーシュ「あぁ」


ユーフェミア「あ、私も手伝います!」

カレン「そう?ありがとう・・・えっと、ユーフェミアさん?」

ユーフェミア「ユフィって呼んでください!その代り私もカレンって呼ばせて頂きます」

カレン「分かったわ。行きましょ、ユフィ」

ユーフェミア「はい!また、後でね。スザク、ルルーシュ」

スザク「また!」

ルルーシュ「あぁ」


スザク「・・・こんな事聞くのもなんだけどさ、良かったのかい?」

ルルーシュ「・・・何がだ?」

スザク「ミレイさんと結婚したら天空の盾が手に入ったそうじゃないか。あれがあればシャルルに近づけただろ?」

ルルーシュ「オレも最初はミレイと結婚するつもりだった。ミレイも良い人だしな。だけど・・・スラりんに言われたんだ。素直になれってさ。その言葉を聞いて自分が本当に大事に想っているのはカレンだという事に気が付いたんだ」

スザク「スラりんの言葉が分かるのかい?」

ルルーシュ「最近人間の言葉を話せるようになりつつあるよ」

スザク「すごいな」


ルルーシュ「自分の事だけならいざしらず、結婚は相手の人生も関わってくるからな。相手の為にも自分の気持ちに正直になりたかったんだ」

スザク「うん。僕はそれが間違いだとは思わないよ。それでシャルルの情報は何か?」

ルルーシュ「今のところ何もナシだ」

スザク「そうか・・・。僕も調べているんだけど・・・」

ルルーシュ「だけど、手がかりが全く無いわけじゃない。お前も最近よく耳にするだろ?神聖ブリタニア教団」

スザク「あぁ。僕らが奴隷にされていた所だろう?」

ルルーシュ「そうだ。オレたちをあそこに送ったのはシャルルだからな。シャルルも教団の関係者である可能性が高い。だから教団について調べれば何か分かるはずだ」


スザク「なるほど。・・・実はラインハットにも教団の大使が頻繁に来るようになったんだ」

ルルーシュ「なに!?何が目的で・・・」

スザク「近々国になるから、条約を結びたいらしい。今のところ条約内容も特に問題は見られないし大使に不穏な動きは見られない」

ルルーシュ「大丈夫なのか?奴隷だったこと・・・」

スザク「あぁ。教団の人はいちいち奴隷の顔や名前なんて覚えてないよ。ラインハットに来る大使を利用して、僕もそれとなくシャルルについて探ってみるよ」

ルルーシュ「すまない、スザク。助かる」

スザク「構わないさ。僕たちは友達だろう?」


ルルーシュ「あぁ。10年前からずっと・・・」

スザク「教団を探るなら大きな国に行った方が良いかもしれないね。ラインハットのように教団の大使を送っているかもしれないから何か聞けるかも」

ルルーシュ「そうだな」

スザク「ここからなら南の方にテルパドールという国がある。そこに行ってみるのもいいかもしれない」

ルルーシュ「テルパドールか。検討してみる(ルラフェンの様子も見にいかなくてはな・・・)」

スザク「本当は僕もユフィも君に付いていきたいと思っているんだけど、外交で最近忙しくてさ・・・」

ルルーシュ「ふふ。その気持ちだけで十分だ。・・・いま気が付いたんだが、お前大層な剣を持っているな」


スザク「あぁ、この剣は凄いよ。教団の研究者から預かっているんだけどさ・・・」

スザクはユフィとの結婚式の余興で藤堂将軍と戦った事、結婚式に来ていた教団の伯爵でもある研究者に自分が見出されたこと、研究者が開発した魔法剣を預かりデータを取っている事を話した

スザク「そんなわけで世界初の次世代型魔法剣らしいんだ」

ルルーシュ「それは凄いな・・・ん?」

c.c.「おい!ルルーシュ!」

ルルーシュ「お、お前は!?」


スザク「ルルーシュ、知り合いかい?」

c.c.「お前、私を差し置いて・・・」

ゴゴゴゴゴッ!!!

とつぜん大地が揺れ何者かの叫びが町中に轟いた!

アッシュフォードォーッ!!

ルルーシュ「なんだ!?」

カレン「ルルーシュ!これは!?ってアンタ!?」


c.c「久しぶりだな、カレンだったか?」

カレン「何でアンタがここに・・って、今はそんな事言っている場合じゃないわね・・・!」

ユーフェミア「どういうことなのですか!?」

ルドマン「も、もしや!?た、大変だ・・・」

ルルーシュ「どうしたのですか?ルドマンさん?」

ルドマン「る、ルルーシュ。聞いてくれ。150年前、わたしのご先祖様が恐ろしい悪魔を封じ込めたのだが、この状況からして効き目がきれてしまったらしい・・・。奴は破壊の限りを尽くすであろう」

スザク「な、なんだって・・・」


ルドマン「アッシュフォード家の当主として止めなければならん!私は戦の準備を整えに一度家に戻る。君たちは皆を避難させてくれ!」

ルルーシュ「ルドマンさん!」

ヴォーッ!!

カレン「あれの事!?デカっ!あんなのに勝てるの!?」

c.c.「あれは・・・」

スザク「ルルーシュ!やつが町まで来る前に僕たちが止めよう!」


ルルーシュ「そうだな。あれぐらいに勝てないようじゃシャルルに勝つことなど出来ないだろうしな」

スザク「いや、さすがにシャルルより あれの方が強いんじゃないか?」

ルルーシュ「スザク!せっかく気分を盛り上げようとしたのに・・・!」

スザク「ごめんごめん」

カレン「あんたたち、余裕ね・・・」

ルルーシュ「ふっ。オレとスザクが力を合わせて」

スザク「出来ない事なんてないからね!」


ユーフェミア「あら?私も忘れないでくださいね」

スザク「そうだね、ユフィ」

カレン(凄い信頼関係・・・)

ルルーシュ「頼りにしている。二人とも」

c.c.「お前が力を使えば丸く収まるだろう?」

ルルーシュ「見て分かる。恐らくアレには通用しない」

c.c.「どうかな、試してみろ。私も行ってやる。万が一戦うことになったら魔法も使えるからな。戦いが終わったらピザを食わせろよ。それにお前には問い詰めたい事もある」


ルルーシュ「黙れ、魔女。だが力を貸してもらうぞ。あと、後でオレも聞きたい事がある」

c.c.「魔女ではない。妖精だ」

ルルーシュ「言ってろ」

カレン「待って、私も行く!」

ルルーシュ「バカ!何言っているんだ」

カレン「少なくてもアンタより強いわよ!止めたって無駄だからね!」

スザク「本人がこう言ってるんだ。連れてってあげたらどうだい?」


ルルーシュ「全く・・・。危なくなったら逃げるんだぞ。お前に何かあったらオレは・・・」

カレン「それは私も同じことよ!ミレイさん!お母さんや町の人の避難指示お願いします」

ミレイ「分かっている!あなた達こそ気を付けて・・・」

ルルーシュ「アーサー、スラりんは もし魔物が襲ってきたら町のみんなを守ってくれ!出来るな?」

アーサー「がう!」

スラりん「ハイ!」

スザク「ホントに喋った」


ルルーシュ「おぉ。ついに“は”を言えるようになったか」

*「カレンちゃんと言ったかしらん?戦いに行く貴女に素敵なプレゼントォ」

カレン「これは・・・?」

*「そこのイケメンが持っている剣と同じ第七世代の武器、”紅蓮弐式の爪” よぉ。ぱっと見たところ貴女なら使えそうな気がするのよねぇ」

スザク「そんな、イケメンなんて・・・」

ユーフェミア「もう!鼻の下伸ばさないで!」

カレン「ありがとうございます。使わせて頂きます」


ラクシャータ「私の名前はラクシャータ。近くでデータを取らせて頂くわぁ。これでプリン伯爵を出し抜いてやる」

*「アッシュフォードーッ!!」

ルルーシュ「だいぶ近づいてきたな。そろそろ行くぞ。現地に向かいながらでいい!ユフィと魔女の使える魔法を教えてくれ!」

c.c.「妖精だ。というかお前、私の名前を忘れたのか?」

ルルーシュ「覚えている。c.c.だろ?」

c.c.「ふふ。偉いぞ坊や」

ルルーシュ「無駄口をたたいている暇はない!急げ!」


・・・

c.c.「着いたな」

カレン「近くで見るとやっぱり大きいわね・・・」

スザク「あぁ・・・」

*「ブウウーイ!よく寝たわい」

*「ん?なんだお前たちは?アッシュフォードはどこだ?」

ユーフェミア「悪い子には教えてあげません!」


*「このブオーン様の恐ろしさを肌で感じたいのか?」

カレン「恐ろしさってのを教えて貰おうじゃないの!」

ブオーン「まぁよいわ!肩慣らしにまず貴様らを血祭りにあげてやるわ!」

ルルーシュ「はぁ・・・はぁ・・・ようやく追いついた・・・ぜぇぜぇ・・・オレが着く前に話をはじめやがって・・・はぁはぁ・・・」

ブオーン「一人増えたところで同じところぉ!いくぞぉ!」

ルルーシュ「大人しくしろ!」キュイーン

ブオーン「ことわーる!」

ことわーるwwwww


ルルーシュ(やはり効かないか・・・)

c.c.「お前、あの程度の相手も使役出来ないとは全然ギアス使ってないな?達成者には程遠い」

ルルーシュ「ギアス?」

ブオーン「ヴォー!」

スザク「来るぞ!」

ブオーンがあらわれた!


おまけ

ルルーシュ(まものつかい?):lv.20 hp.78 mp.0
武器 e.まどうしの杖(杖を振りかざすとメラが出る)

スザク(せんし):lv.24 hp.152 mp.0
武器 e.魔法剣ランスロット(mvsモードで常時バイキルト、ヴァリスモードでイオ)

カレン(とうぞく):lv.18 hp.108 mp.0
武器 e.紅蓮弐式の爪(mvsモードで常時ピオリム、輻射波動モードでメラミ)

ユーフェミア(そうりょ):lv.23 hp.107 mp.83
武器 e.モーニングスター(鈍器)

c.c.(まほうつかい):lv.35 hp.145 mp.135
武器 e.妖精の剣(剣に魔力を込めると使用者にスカラの効果)

今日はここまでです。またノ

レベル的にやばくね?

続きですノ


ルルーシュ(まずは相手の出方を見るか)

ルルーシュ「ユフィ!守備を固めろ!c.c.は後方に下がってルカニを!カレンは牽制、スザクはアタッカーだ!」

ユーフェミア「スクルト!」

ルルーシュたちの守備力があがった!

c.c.「ルカニ!」

ブオーンの守備力が下がった!

ルルーシュ「c.c.、後は手筈通りに」


c.c.「分かっている。死ぬなよ?」

c.c.は魔力を高め始めた

カレンとスザクが躍り出た

スザク「ランスロット!mvsモード・・・!」

スザクの魔法剣ランスロットが赤く光り始めた・・・スザクにバイキルト(攻撃力上昇)がかかった!

カレン「行くわよ!紅蓮!」

カレンの紅蓮弐式の爪が赤く光り始めた・・・カレンにピオリム(素早さ上昇)がかかった!


ブオーン「は~っ」

ブオーンは激しい炎を吐いた!

カレン「そんな攻撃なんかぁ!」

カレンは炎をひらりとかわし―・・・

カレン「喰らいなぁ!」

ブオーンを切り裂いた!

ブオーン「ちょっと痛いわぁ!」


ブオーンの巨大な拳がカレン目がけて飛んできた

カレン「しまっ・・・」

カレンはとっさの攻撃に回避態勢をとれず拳が直撃!・・・する直前で

ヴァーンッ!

ルルーシュの振りかざした まどうしの杖から飛び出た炎の球がブオーンの拳にあたり、その反動で直撃する筈のブオーンの拳はカレンの頭上を抜けて行った。

ルルーシュ「スザク!」

一瞬の隙をつきスザクが突進する!


スザク「このランスロットなら!一気に!」

スザクは振りかぶりブオーンの鼻目がけてランスロットを振り下ろした

ザクッ!

ブオーン「うぐっ」

全力で叩き斬ったにも関わらず、かすり傷程度だったがスザクは気にすることなくランスロットに搭載されている宝玉―ユグドラシル・ドライブ―をブオーンに向け

スザク「ヴァリス!」

ランスロットの宝玉が光った瞬間、ブオーンのかすり傷を負った鼻の近くで爆発が起きた!


ドガッ!

爆発が起きると同時に振り下ろしたブオーンの拳はスザクに直撃した!

スザク「うわぁ!」

スザクは地面に叩きつけられた!

ユーフェミア「べホイミ!」

スザク「うぐ・・・回復魔法貰っても痛みが残るなんて始めてだ・・・」

ブオーン「来たれ!いなずま!」


ブオーンは いなずま を呼び寄せた!ルルーシュたち目がけ いなずまが飛んできた!

スザク「やばい!」

スザク、カレン、ユーフェミアは、とっさに回避行動をとり直撃は免れた!ルルーシュは・・・直撃した

ルルーシュ「うわぁー!」

カレン「強い・・・」

ユーフェミア「べホイミ!べホイミ!ベホ・・・こほっ・・・」

ブオーン「ふしゅー・・・。己の無力さを嘆くが良い」


ブオーン「はぁーっ」

スザク「くそっ」ヨロッ

カレン「え!?ちょっとタンマ・・・」

ブオーンは激しい炎を吐いた

カレン「ひゃあああ!」

スザク「うわあぁぁぁ!」

炎はカレンとスザクに直撃し、後方のユーフェミアとルルーシュをも襲った!


ユーフェミア「うっ・・・。べホイミ!べホイミ!」

ユーフェミア「べホイミ!」

しかしmpが足りない・・・。

ユーフェミア「あら・・・」

スザク「くぅ・・・」ヨロッ

カレン「これ、やばいんじゃないの・・・」

スザク「だ、大丈夫。何とかなる。何とかする・・・ルルーシュが」


カレン「他人任せなのね・・・」ヨロッ

ルルーシュ「はぁ・・・はぁ・・・。まだ終わってない!」キッ

ブオーン「ふん。先ほどから何の役にもたってない男が偉そうに。それとも奥の手があるのか?」

ルルーシュ「あるさ・・・!」ヨロッ

ブオーン「では見せて貰おうか!」

ブオーンが巨体を揺らし迫ってくる!

ルルーシュ「くそっ」


カレン「逃げてルルーシュ・・・!」

とっさにルルーシュは まどうしの杖を振りかざした後マジックシールドで防御姿勢に入った。それと同時にブオーンの蹴りがルルーシュ目がけて飛んできた

ドガッ!!

激しい音が聞こえた。

スザク達が見たものは、粉々に砕けた まどうしの杖とマジックシールドの残骸、そして遥か後方に吹っ飛んだルルーシュだった。

カレン「うそ・・・」

ブオーン「やはり口だけだったか。相打ち狙いの火の玉も効果なしで残念だったな。そろそろ残りの人間も止めを刺すか。ふしゅー・・・」


ブオーンが息を吐き出しながら人間の数を数える。1・・2・・・3・・・4・・・。4人しかいない?5人いなかったか?そう疑問に感じた直後-

c.c.「ヒャダルコ!」

ブオーンの額にある第3の目に氷の刃が突き刺さった!

ブオーン「ぐわぁ!目が!目がぁ!」

c.c.「お前は100数年前と変わらず、おっとりしてるなぁ?だから腹痛で苦しんでいる隙をつかれてルドストのツボに封印され、今日はルルーシュたちに隙を突かれ私にこの場で倒されるんだ」

ブオーン「うぐ・・・!?誰だ・・・キサマは・・・?」

c.c.「可憐な妖精だ」


にやりと笑いc.c.の指先に魔力が集中する―

c.c.「メラゾーマ!」

大きくあいたブオーンの口の中に巨大な火の球が飛んで行った!

ドォーンッ!!

ブオーン「ヴォフッ!」

ブオーンは白目を剥き気を失った―

ブオーンを倒した!


c.c.「・・・こんな奴でも不意を付けなければ倒せなかったかもな。結果を見ればルルーシュの作戦勝ちだな」

スザク「勝った・・・のか・・・」

カレン「ルルーシュは!?」

c.c.「これを飲んでみんなを回復してやれ」

ユーフェミア「これはエルフの飲み薬!?こんな貴重なものをどこで・・・」

c.c.「そんなことより、はやくしないとルルーシュ死ぬぞ」

ユーフェミア「は、はい!」


ルルーシュ「っつう・・・」

カレン「ルルーシュ!良かった・・・」

ルルーシュ「倒したのか?」

c.c.「あぁ」

ルルーシュ「よくやった」

c.c.「お前もな。よく瞬時にメラを出してヤツの気を引き付けたな」

スザク「とりあえずサラボナに戻ろう」

ユーフェミア「そうですね」

今日はここまでです。またノ

乙!

続きですノ


―サラボナ

ルドマン「わっはっは!やぁ、愉快!愉快!私が戦の準備をしている間に倒してしまうとはな!さすがルルーシュ!ますますルルーシュの事が気に入ってしまったわい!」

ルルーシュ「ありがとうございます」ヨロッ

ルドマン「さすがにお疲れのようだな?今日は私の別荘で ゆっくり休みなさい!結婚初夜だしな!はっはっは!」

スザク「怪物騒ぎでそれどころじゃなくなったのが残念だったね」

ルルーシュ「お前らが来て祝ってくれたんだ。それだけでも十分嬉しいさ」

カレン「そうね」




ルルーシュ「せっかく来てくれたのに申し訳ないが、オレはそろそろ休ませて貰う・・・」

ユーフェミア「仕方ありませんよ。ゆっくり休んでください。カレンさん、ルルーシュをお願いね?」

カレン「うん」

ラクシャータ「カレンちゃーん、紅蓮を暫く貸すからデータいっぱい取ってねぇ。私の魔法で紅蓮がどこにあるか分かるようになってるから時期が来たら会いにいくわぁ」

カレン「分かりました。ラクシャータさん」

カレン「行きましょ、ルルーシュ」

ルルーシュ「あぁ・・・」


―ルドマン邸 別荘

カレン「すっかり遅くなっちゃったわね・・・」

ルルーシュ「そうだな・・・」

カレン「あの、ルルーシュ?」

ルルーシュ「なんだ?」

カレン「私たち結婚したのよね・・・」

ルルーシュ「そうだな・・・。イヤだったか?」


カレン「全然イヤじゃない!凄く嬉しいわ。こんなふつつか者ですが末永く宜しくお願いします・・・」

ルルーシュ「はは。かしこまって、カレンらしくないな」

カレン「何よもー!私がお淑やかじゃないっていうの!?」

ルルーシュ「悪い悪い」

カレン「もう・・・ねぇ、ルルーシュ。もっとそっち寄っていい?」

ルルーシュ「あ、あぁ」

カレン「よっと・・・」


ルルーシュ「近くないか・・・?」

カレン「良いじゃない。ルルーシュ、ずぅっと ずぅっと仲良くやっていこうね?」

ルルーシュ「当然だよ」

カレン「ルルーシュ・・・」ドキドキ

ルルーシュ「カレン・・・」ドキドキ

c.c.「おい、タバスコは何処にある?」

ルルーシュ「タバスコなら台所の左側に・・・ってc.c.!?何故お前がここに居る!?」キッ


c.c.「そうか。大富豪の出すピザはさすがに美味いな。そんなに睨むな。お前たちも欲しいか?」

カレン「いらないわよ!っていうか何でアンタがここに!?」

c.c.「前もって言ってあったはずだがな。お前には問い詰めたい事があると」

ルルーシュ「確かにそうだが空気ぐらい読め。魔女め」

c.c.「妖精だ。というか、なんだこれは?」

カレン「なにが?」

c.c.「何でお前たちが結婚しているんだと聞いている」


ルルーシュ「そんなのオレたちの勝手だろう」

c.c.「私はな、坊やが私を恋しがっていると思って わざわざ会いに来てやったんだぞ」

ルルーシュ「お前に聞きたい事はあっても、恋しくなったことは一度もない」

c.c.「おまえ・・・そんなこと言われたら、さすがの私も傷つく」

ルルーシュ「そんな事はどうでも良い。お前から受け取った力はギアスという名で良いのか?」

c.c.「あぁ。ギアスだ。気に入ったか?王の力は」

ルルーシュ「ある老人から、この力に頼ると闇堕ちするかもしれないと言われた。これは事実か?」


c.c.「さぁな。お前次第だ」

ルルーシュ「どういうことだ?」

c.c.「言葉の通りだ。お前がギアスを過信しギアスに溺れたら魔物を理不尽に殺すことが出来るだろう?」

ルルーシュ「やはり、そういう意味か。心がけ次第で王にも魔王にもなる力という事だな。体に変化が起きるという意味ではないのだな?」

c.c.「・・・起きないとは言えないな」

ルルーシュ「なに!?」

c.c.「ギアスを使い続ければ、レベルの高い魔物も使役出来るようになるが いずれは力が暴走する。オンとオフの切り替えが出来なくなる」


ルルーシュ「・・・そうか」

c.c.「王の力はいずれお前を孤独にさせるかもしれない。恨んでいるか?私の事を・・・」

ルルーシュ「いや、感謝しているさ。この力のお蔭でオレは生き延びる事が出来た。そして武力も魔力も無いオレがシャルルを倒すには、この力が必要になるだろう。オレはギアスを使いこなしてみせる」

c.c.「ふっ。初めてだよ。お前みたいな男は・・・」

カレン「私がルルーシュを孤独になんてさせないから」

ルルーシュ「ありがとう、カレン」

c.c.「おい、私を差し置いてイチャイチャするな」


ルルーシュ「そういえば契約と言ったな?お前はオレに何を望んでいる?」

c.c.「秘密だ。時期が来たら言おう。というわけで、私もついていくぞ」

カレン「はぁ!?」

c.c.「可憐で強い妖精が仲間に加わるんだ。嬉しいだろう?ピザは1日5枚で許してやる」

ルルーシュ「確かにお前は戦力になるな」

カレン「せっかくルルーシュと二人きりになれると思ったのになぁ」ボソッ

ルルーシュ「イヤか?カレン」


カレン「ルルーシュが決めたんなら良いよ。貴方に従う」

ルルーシュ「すまない」

c.c.「私の事はお姉さんと呼んでくれていいぞ、妹ちゃん」

カレン「はぁ?なんでアンタと姉妹になるのよ。しかもアンタが姉なの?」

c.c.「そうだ。妹ちゃん、姉を大事にしろよ」

カレン「勝手にしてよ」

c.c.「生意気なのは相変わらずだな。おい、ルルーシュ。ベッドからどけ」


ルルーシュ「何故だ?」

c.c.「私が寝るからだ。男は床で寝ろ」

ルルーシュ「なんてワガママな女なんだ・・・」

c.c.「そうとも。私はc.c.だからな。おやすみ、ルルーシュ、カレン」

ルルーシュ「ったく・・・」

カレン「私のベッドで一緒に寝よ?ルルーシュ」

ルルーシュ「良いのか?」


カレン「うん・・・。だって夫婦じゃない」

ルルーシュ「そうだな。じゃあ入れて貰おう」もぞっ

カレン「ルルーシュ・・・」ドキドキ

ルルーシュ「カレン・・・」ドキドキ

c.c.「言い忘れた。私の前でハッスルするなよ?」

ルルーシュ&カレン(こいつ・・・!空気読めよ・・・!)

―c.c.によってムードのかけらもなく何事もなくルルーシュとカレンの結婚初夜は終わった。そして翌朝 ルドマン邸にて


ルドマン「よっ!両人のお出ましか!お似合いの夫婦だぞ」

ルルーシュ「ありがとうございます」

ルドマン「スザクさんたちは今朝早くラインハットへお帰りになったが・・・。ルルーシュの話を聞かせて貰った。そこでだ!私からの怪物退治と結婚祝いを兼ねたプレゼントを受け取ってくれ」

カレン「これって・・・」

ルルーシュ「よろしいのですか?家宝の天空の盾を・・・」

ルドマン「あぁ。是非とも君の旅に役立てて貰いたい」

ルルーシュは天空の盾を手に入れた


ルルーシュ「ありがとうございます!」

c.c.(天空の盾、か・・・)フッ

ルドマン「さらに、だ。ポートセルミにある私の船も自由に使って良いぞ。新しい船を買うことにしたのでな。すぐに連絡しておこう」

ルルーシュ「何から何まで、お世話になり本当にありがとうございます」

カレン「ありがとうございます。素敵な結婚式までして頂いて」

ルドマン「はっはっは。ともかく私はルルーシュたちが気に入ったのだ。これからも夫婦力を合わせて頑張るのだぞ!」

ルルーシュ「はい」


ミレイ「ルルーシュ、カレンさん。また遊びにきてねぇ~!」

ルルーシュ「はい」

カレン「ミレイさんにも本当にお世話になりました。ありがとうございました」

ミレイ「良いのよ!悩めるカワイ子ちゃんに愛の手を差し伸べるのも私の役目だもの!またねぇ!」

ルルーシュ「また!」


―サラボナ 街中

c.c.「それで船も手に入った所で、これからどうするんだ?」

ルルーシュ「行きたい場所は2か所ある。1つはテルパドール、もう1つはルラフェンだ」

カレン「船取りにポートセルミ行くならルラフェンは通り道よ」

ルルーシュ「それなら丁度良いな。ルラフェンに寄ってポートセルミに行こう」

c.c.「ルラフェンか・・・」

カレン「でも何でルラフェン?」


ルルーシュ「向かいながら話す」

カレン「分かったわ。じゃあ、行きましょ?冒険へ!」

ルルーシュ「楽しそうだな?」

カレン「えぇ。だってこれからもルルーシュと一緒に冒険出来るんですもの!」

スラりん「ボクモ ぷるヨ~!」

アーサー「がう!」

カレン「ふふ。そうね、あなた達も一緒ね」


c.c.「可憐な妖精の姉もな」

カレン「そうね、ついでにアンタもね」

c.c.「ルルーシュ、嫁はしっかり教育した方が良い」

ルルーシュ「自業自得だ」

c.c.「ひどい奴らだ」

カレン「ふふ」

ルルーシュたちはマーリン達の様子を見にルラフェンへ向かった―!

今日はここまでです。またノ

乙です~
しかし一言叫ばせてくれ…
おいコラ邪魔するな魔女ぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
大事なとこだろうがァァァァァァァッッッ!!!



コメントありがとうございます。再開しますノ
今日はサイドストーリーです。今後、少しずつ自分なりに解釈した天空シリーズの繋がりを話に折り込んでいきたいと思います。これは無いわーと思うような話が出てきたらスミマセン


サイドストーリー1 ルドストと伝説の武器商人

ブオーンを撃破しルルーシュとカレンがルドマン邸を出て別荘に行った後・・・

ルドマン「これでよし・・・と。再びあの怪物をツボに封印する事が出来た。貴方がたには感謝してもしきれないな!」

スザク「これで安心ですね」

ルドマン「ありがとう。スザクさん、よかったらルルーシュの話でも聞かせてくれませんか?」

スザク「えぇ。良いですよ」

ルドマン「では、こちらへ。お酒を取りに行きましょう」


・・・

c.c.「ふふ。あのツボがこの時代になっても役に立つとはな・・・大したものだ」

ユーフェミア「c.c.さん?何をそんな物思いに耽っているのですか?ワインいります?」

c.c.「貰おうかな」

ユーフェミア「あのツボの事、ご存じだったのですか?」

c.c.「あぁ・・・。まぁな」

ユーフェミア「そうですか。聞かせて頂けます?」

c.c.「ふふ。今日は久しぶりに良い気分だからな。特別だ」


ユーフェミア「はい!」

c.c.「はるか昔、伝説の勇者が世界を平和に導く少し前にルドストという名のホビットが魔王すら封印できるツボを作り魔物に追われる日々を過ごしていたんだ」

ユーフェミア「それがあの怪物を封印していたツボですか」

c.c.「あぁ。ルドストは逃亡生活の末に移民の町に流れ着いた。魔王すら封じ込めるツボを作る名匠だ。当然恐れる者も出てくれば憧れる者も出てくる。ある一人の人間がルドルフに弟子入りしたいと懇願してきた。最初はルドストも断っていたが彼の情熱に負けて弟子にすることにした」

ユーフェミア「ホビットも人間も種族関係なく仲良くなれるっていう素晴らしい一例ですね」ニコッ

c.c.「お前は純粋だな。だが、そういうのは嫌いじゃない」


ユーフェミア「ふふ、ありがとうございます。それで、そのお弟子さんはどうなったのですか?」

c.c.「弟子はルドストを尊敬していた。ルドストには子が居なかったために、弟子は師を想い息子の名にルドという文字をつけた。孫にもその想いは継承されルドルフと名付けられた」

ユーフェミア「ルドルフって最初にあの怪物を封印した?」

c.c.「そうだ。ルドルフは旅の途中でサラボナに寄り、あの怪物を封印したんだ。そして、街の権力者となったアッシュフォードの娘と結婚しサラボナに住み着いた」

ユーフェミア「そこからルドマンさんへ繋がっていくんですね」

c.c.「そうだ。ちなみに何故アッシュフォード家に天空の盾があるか知っているか?」

ユーフェミア「お金持ちだから誰かから買い取ったのでは?」


c.c.「残念ながら違うな。アッシュフォード家の始祖はな、伝説の勇者一行の一人である武器商人の孫だったんだ。平和になった後、勇者は天空の武具を仲間にそれぞれ預けた。武器商人には盾が贈られ孫に託されたわけだな」

ユーフェミア「すごいですね!でも武器商人に預けるなら普通は武器の剣ではありませんか?」

c.c.「ふふ。やはりそう思うか?それには理由があってな・・・」

ユーフェミア「なんですか?」

c.c.「また今度教えてやろう」


ユーフェミア「ええ!?気になります!今教えてくださいよぉ」

c.c.「ちょっと坊やが大人の階段を上りそうな気配を感じたのでな。邪魔しに行かなくてはならない。じゃ、またな。ユーフェミア」ササッ

ユーフェミア「行っちゃいました・・・。でも、坊やって誰の事でしょう?」

―そう、私はかつてルドストと共にブオーンを封印した。アッシュフォードには懐かしいデブおじさんの面影も少し見えて頬が緩んだ。あの頃は私も満ち足りた人生を送っていた。いつからだろう?経験の積み重ねでしかない呪われた人生に嫌気がさしたのは・・・


サイドストーリー2 覚醒のオレンジ騎士

―??? どこかの研究施設にて

ゲマ「ほっほっほっ。実験サンプルの調子はどうですか?」

バトレー「ゲマ様。精神パラメータに僅かに汚染がありますが、概ね良好であります」

*「君も酷な人だよね?仕えてた人の息子を魔物に変えるなんてさ」

バトレー「私は教団にすべてを捧げる所存であります」

ゲマ「ほっほっほっ。我が身かわいさではないのですか?まぁ、良いでしょう。しっかり頼みますよ」


バトレー「はっ!」

ゲマ「進化の秘宝による人間の魔物化も大分研究が進みました。この実験は今までの研究成果を試すものであると言えます。もしも失敗したら命は無いと思って下さい」

バトレー「は、はい・・・」

*「この実験サンプルの名前は何ていうの?」

バトレー「ジェレミアでございます」

*「ふぅーん・・・。ところでさ、君はダーマ神殿を知ってる?」

バトレー「神話でございますか?」


*「そう。その中にさ、しょくぎょう適性に まほうせんし ってあるよね。僕はこのジェレミアでアレを再現したいんだ」

ゲマ「このサンプルは人間の精神力の高さ、魔族の魔力の高さ、マシン族の身体能力の高さ全てを併せ持った究極の人造人間になる予定です。うまくいけば まほうせんし を再現出来るでしょう」

*「楽しみだね。実験が成功してたら彼の名前はキラージェレミアにしようか」

バトレー「キラージェレミアですか?」

*「そう。キラーマシン、キラーマジンガを凌駕する男だよ。そろそろ稼働してみてくれないかな?」


バトレー「は、はい!」

ポチッ

カプセルが開き中から人が出てきた―

ジェレミア「おはようございました」キリッ

*「・・・なんか、彼オレンジ臭いね」

― 後に歴史に名を残す事になるオレンジナイトの誕生した日である


サイドストーリーα スラりんの冒険日記 1冊目

○月○日
今日は友達のスラ蔵、スラ美、スラ子をキャンプに誘った。人間や怖い魔物に襲われたら怖いから住処から出たくないと皆言っていた。

オレが守ってやるとスラ蔵たちを説得し1泊2日のキャンプに行くことが決まった。

○月○日
湖の近くでキャンプをした。あれだけ怖がっていた3匹も、いざキャンプに来てみると とても楽しんでいた。湖を背景にしたスラ子はとっても可愛かった。こいつらと居ると凄く楽しい。

ずっと一緒に居られれば良いのにと思った。晩御飯は皆で木の実を集めたり薬草スープを作って食べて、とても美味しかった!

夜遅く、スラ蔵がスラ美に告白している現場を目撃した。どうやらスラ蔵の喜び具合を見るにokだったらしい。良かったな、スラ蔵!


○月○日
甘く見ていた。帰り道に恐ろしい魔物に襲われた。みんなで攻撃しても魔物は一切ダメージを受けていないようだった。絶望的だ。

オレたちは きっと間違えなく殺される。オレのせいでみんなが・・・!悔しさと絶望感でいっぱいになったとき、一人の人間が叫んだ。「勝ちたいならオレの指示に従え!」

オレたちにとって人間も恐怖の対象だ。だけど、あの人の事は信じても良いような気がした。あの人の指示に従うと何と魔物に勝つことが出来た。奇跡を垣間見た瞬間だった。

オレたちは生きている事を心から喜んだ。月の光に照らされる あの人の顔は嬉しそうな顔をしていた。

オレたちは あの人にたくさんの感謝の言葉を述べお礼に薬草をあげた。言葉は通じなかったかもしれないけど心は通じたと思いたい。


あの人の隣に優しそうな顔をした人が近づいてきた。二人は嬉しそうに話をしている。

オレ・・・いや、僕も あの人のように誰かを守れる男になりたい。もう同じ過ちを繰り返したくない。

だから、僕は あの人に付いていこうと決心した。皆に話すと不安そうな、寂しそうな顔はしていたけど応援してくれた。

ありがとう。皆に会えてよかった。行ってきます。ただいまを言うために。

あの人と優しそうな顔をした人は僕にスラりんという名前をつけた。なかなかセンスあると思った。

あの人の名前はルルーシュ、優しそうな顔をした人の名前はユフィだという事が分かった。これから宜しくお願いします。ルルーシュさま。


○月○日
ルルーシュさまとユフィさんには、もう一人仲間が居る事が分かった。名前はスザクと言うらしい。

このスザクは悪い人では無いと思う。だけどイヤらしい気配を感じる。スザクが僕をなでてきた時、スザクに噛みついた。良い気味だった。

ルルーシュさまの肩の乗り心地は最高だ。だけど、ご主人様の肩に乗っかってばかりなのもよくないよね。今後は自重します・・・。

話を聞いてみるとラインハットに行くという事が分かった。ラインハットは賑やかな国だと聞いたことがある。ルルーシュさまと逸れたら人間に殺されるかもしれない。

離れないように気をつけなきゃ。でも、見たことない場所へ行くのは楽しみだなぁ。へへ。


○月○日
ラインハットの大臣と太后が魔物だった。僕の目から見てもアイツらは邪悪だ。ルルーシュさまと一緒にヤツらと戦った。

最後は僕がルルーシュさまに投げられて敵を倒すアシストをした。ルルーシュさまの役に立てたことが嬉しい。

夜にユフィさんとスザクが話しているのを聞いた。何でもユフィさんとスザクはラインハットに残るらしい。それを聞いていたルルーシュさまは寂しいような安心したような複雑な顔をしていた。

ルルーシュさまを寂しがらせたらいけない。僕が元気づけてあげないと。だから僕は一生懸命人間の言葉で呼ぶ努力をした。「ルルーシュ・・・さま・・・」と。

もっと人間の言葉話せるようにならなきゃ!

翌日、僕たちは新大陸へと向かった。

ーそのうち2冊目へ続く?

今日はここまでです。次回からまた本編に戻ります。
またノ



おつおつ

スラりんの印象だとスザクが何か変態じみてるww

続きですノ


c.c.「おい、ルルーシュ。歩き疲れた」

ルルーシュ「はぁ・・・はぁ・・・黙れ・・・」

c.c.「おまえ、ホントに貧弱だなぁ。歩くだけで息切れするなんて」

ルルーシュ「ふぅ・・・そう思うなら自分の荷物は自分で持て・・・!」

c.c.「力仕事は男の仕事だ」

ルルーシュ「こいつ・・・!スラりんも良い子だから肩から降りなさい」

スラりん「ハーイ」ピョンッ


カレン「もうすぐ着くから頑張ってよ、二人とも」

c.c.「その台詞何度目だ」

カレン「あはは・・・。ん!?」

ビュッ

カレン「はっ!」

カキィーン

カレンは突然飛んできた何かを弾いた!


ルルーシュ「なんだ?」

カレン「なにこれ・・・弓矢?」

ウィーン ガシャッ ガシャッ

ルルーシュ「何の音だ?」

アーサー「がるるー!」

*「ピピピ・・・」

茂みの奥には金属の塊のような何かが居た


カレン「何アレ?・・・生き物?」

c.c.「あれはメタルハンターだ。大昔に滅んだはずだが・・・」

*「ガガガ」

ルルーシュ「来るぞ!」

カレン「引っ込んでなぁ!」サッ

ルルーシュ「カレン!?」

*「!?」


バギィーンッ!

カレンはあっという間に間合いを詰めメタルハンターのカメラアイを砕いた!

*「ぴー・・・プツン」

メタルハンターを倒した!

ルルーシュ「お前、強いな・・・」

カレン「この前の怪物相手じゃ今いち分かんなかったけど、この紅蓮って武器すごいわよ」

ルルーシュ「これも魔物・・・なのか?」


c.c.「厳密に言えば魔道兵器と呼ばれるものだ。金属の体に魔力のコアを埋め込んだものだな」

ルルーシュ「そんなことが出来るのか?」

c.c.「こんな事が出来るのは大昔の魔王か地獄の帝王くらいだと認識していた」

ルルーシュ「魔王か地獄の帝王が復活したとでも?」

c.c.「違うな」

ルルーシュ「言い切れるのか」

c.c.「あぁ。間違えない」


ルルーシュ「では誰が何のために?」

c.c.「目的は分からんが、これに作ったやつは進化の秘宝を研究しているヤツだろうな。この術は進化の秘宝を生み出すプロセスで生まれたと聞く」

ルルーシュ「つまり神聖ブリタニア教団の奴らか」

カレン「ルルーシュが奴隷にされた教団・・・」

ルルーシュ「ルラフェンには教団の奴らが居た。ここらへんにメタルハンターとやらが居ると言うことはアイツらが作り出したと考えて良いだろう」

カレン「ルラフェンは教団に制圧されたのかしら・・・」

ルルーシュ「分からない。行って確かめるしかないな」


―ルラフェン

ルルーシュ「なんだこれは・・・」

ルルーシュたちが見たものはルルーシュが以前訪れたルラフェンとは程遠く、破壊されたままの建物や人の気配を感じない寂れた光景であった

カレン「誰も居ないのかしら・・・?」

ルルーシュ「あれから一体どうなったんだ・・・。マーリンたちは?」

ガサッ

ルルーシュ「ん?誰か居るのか?」


*「ピピピ・・・」

ガシャン ガシャン

ルルーシュ「さっきの・・・!」

*「ピポピピピ・・・」

ウィーン ガシャンッ ガシャンッ

カレン「いっぱい出てきたわよ!?」

ルルーシュ「くっ、やるしかないか・・・」


c.c.「面倒な事になったな」

メタルハンターの群れが現れた!

カレン「一気に蹴散らすよ!」

*「ピピピ」

メタルハンターaはカレンにむけて弓を向けた。その瞬間―

バギィンッ

メタルハンターaは腹部をカレンに貫かれ機能停止した


カレン「見たか!これが紅蓮の力だ!」

c.c.「決めポーズに入ってないで、さっさと次を倒せ」

カレン「アンタに言われなくても分かってるわよ!」

c.c.「メラミッ!」

メタルハンターbの右腕を火の球が消し飛ばした!

*「ピポパポピ・・・」

スラりん「ぴきぃー!」


ドガッ

*「ぴぴぴ・・・プツンッ」

c.c.「ナイスコンビネーションだ、スラりん」

スラりん「ぷるぷる」

*「ピピピ・・・」

アーサー「がるるるー!」

アーサーはメタルハンターcに飛びかかりカメラアイを切り裂いた!


*「ガガガ・・・プツン」

アーサー「がう!」

*「ピピピ・・・」

メタルハンターdは剣を振り回した!

ルルーシュ「ぐわぁーっ!」

ルルーシュは左腕を切り裂かれた!

ルルーシュ「う・・・。動きを止めろ!」キュイーン


しかしメタルハンターdは後ずさりしたルルーシュとの間合いを一気に詰め・・・剣を振り下ろした!

ルルーシュ(ダメか・・・!)

振り下ろされた剣はルルーシュにあたる前に止まった。それはルルーシュのギアスが効いた・・・わけではなく、カレンが後ろからメタルハンターを貫いていた為である。

カレン「大丈夫?ルルーシュ」

ルルーシュ「あぁ。すまない・・・」

カレン「良かった。でも、倒しても倒してもキリがないわね」

ルルーシュ(やはり心を持たない作られた存在にはギアスが効かないのか・・・)


c.c.「ヒャダルコ!」

c.c.の前に氷の刃が複数現れ各々メタルハンターを貫いた!

c.c.「さすがに疲れてきたぞ・・・」

カレン「弱音を吐かないの!行くよ!」

c.c.「やれやれ、元気な妹ちゃんだ」

アーサー「がるるるー!」

スラりん「ピィー!」


ルルーシュ「こんな所で死んでたまるか・・・!」ヨロッ

カレン「消し飛べぇ!輻射波動だ!」

ドガァーンッ!!

c.c.「ヒャダルコ!」

パリーンッ!パリーンッ!パリーンッ!

スラりん「ぴきぃー!」

ドガッ


*「ピポパポ・・・プツンッ」

ガシィーン!

ルルーシュ「うぐっ!」

アーサー「がうー!」

ドガッ

*「ピピピ・・・プツンッ」

ルルーシュ「助かったぞ、アーサー」


・・・もう何体メタルハンターを倒しただろうか?カレンは高機動力を活かし数多くの敵を瞬殺していく。

c.c.は範囲呪文で多くの敵に攻撃し、倒し損ねた敵をスラりんが止めを刺す。アーサーもカレンやc.c.&スラりんコンビにペースは劣るが確実に敵を倒していく。

オレが一体も倒せていないのはさておき、全員あわせて30体?50体?・・・あちらこちらに機能停止したメタルハンターの残骸が残っている。しかし、それでも・・・

*「ピピピ・・・」

*「ピポパポピ」

ワラワラ

まだまだ敵の減る気配がしない


カレン「はぁはぁ・・・あと何体居るっていうのよ」

c.c.「mpが尽きるのが先かピザを我慢できなくなるのが先か・・・」

スラりん「ぴぃー・・・・」コロンッ

アーサー「がるるるー・・・」

*「ワオーンッ!!」

雄叫びが廃墟と化したルラフェンにこだまする

ルルーシュ「なんだ!?」


*「ピピピ・・・?」

*「旅の方!今のうちにこちらへ!早く!」

物陰から人が見えた

カレン「ルルーシュ!」

ルルーシュ「あぁ。撤退する!全員あの人に付いていけ!」

・・・


―ルラフェン近くの集落

*「ここはヤツらの行動範囲外ですので安全です」

ルルーシュ「助かりました」

*「おや。旅の方かい?」

ルルーシュ「えぇ」

*「ここは元ルラフェン住民の集う集落さ。傷が癒えるまでゆっくりしていきな」

ルルーシュ「ありがとうございます」


c.c.「ここにはピザはあるか?」

*「あぁ、飲食店ならあの右奥の建物がそうだよ」

c.c.「そうか。おい、ルルーシュ。私はピザを食べてくる。後でな」

ルルーシュ「まったく・・・団体行動出来ないのか、アイツは」

カレン「あの、ルラフェンはどうなってしまったんですか?」

*「あぁ・・・。ルラフェンでな、ブリタニア教団の奴らが古の秘術で さっきのバケモンを大量に生み出してるんだよ」

ルルーシュ「やはりブリタニア教団が・・・」


*「最初教団の奴らが来たときは、街から魔物を追い払ってくれる良い奴らだと思っていたんだけど・・・アレは魔物を追い払っていたんじゃなくて捕まえて実験材料にしていたんだな」

「ルラフェンの住民も何人かはさらわれて実験材料にされたしアイツらはとんでもないよ・・・」

*「教団と敵対していたベネットじいさんや、その仲間を教団の言いなりになって襲ってしまい本当に悪いことをした・・・」

ルルーシュ「ベネットじいさんとその仲間はどこですか?」

*「オレたちを逃がす為に囮になって捕まっちまったよ・・・。じいさん達を助けるためにルラフェンを偵察してる時にお前らを見つけて助けたってわけよ」

ルルーシュ「なるほど・・・。ところであの雄叫びは?」

*「あぁ。なぜかアイツらは雄叫びに弱いみたいなんだ。雄叫びを聞くと少し動きが鈍くなる。だからさ」


ルルーシュ「ほう・・・。ベネットじいさんたちが捕まっている場所や教団のヤツらがどこに居るかは分かっているのですか?」

*「それは既に調査済みだ。しかし、じいさんたちが居る所も教団のヤツらが居る所も守りが固くて・・・侵入できず困っているんだ」

ルルーシュ「そうですか。ルラフェンの見取り図を見せて欲しいのですが」

*「あいよ。しかし何故?」

ルルーシュ「助ける為です」

*「無理だよ。アンタらも見たろ?倒しても倒してもキリがないんだ。どうやって・・・」

ルルーシュ(先ほどこの目で見てきたから言える。この人の言うとおり、あの数を突破するは無理かもしれない。・・・しかし、これぐらい出来ないようではシャルルを倒すなど不可能だろう。この戦いに自らの真価を問う!)

今日はここまでです。またノ



続きですノ


―ルラフェン

ルルーシュ「お前たち、準備はいいな?」

アーサー「がう」

スラりん「ぴぃ!」

c.c.「これが終わったらピザ食わせろよ」

ルルーシュ「さっき食べてたろうが」

c.c.「それとこれとは別腹だ」


ルルーシュ「まったく」

*「ピピピ・・・」

ウィーン ガシャンッ ガシャンッ

メタルハンターの群れが現れた!

c.c.「さっそく集まってきたな」

ルルーシュ「アーサー!」

アーサー「がるるる・・・・ワァオーンッ!!」


*「ピピピ!?」

ルルーシュ「ふふふ。人間の雄叫びがあんなに通用するんだ・・・アーサーの雄叫びなら効果抜群だろう?」

c.c.「ヒャダルコ!」

パリィーンッ! パリィーンッ!

氷の刃がメタルハンターたちに突き刺さる!

スラりん「ぴきぃ!」

ルルーシュ「てぇい!」


*「ビビビ・・・プツンッ」

ルルーシュ「ふふ、やれる!弱らせればオレにも倒せるぞ!」

ルルーシュ「この調子で目標ポイントまで進軍する!」

c.c.「人使いが荒いな」

・・・

*「何事だ?今日はずいぶん騒がしいな?」

*「えぇ。メタルハンターが今日だけで50体は破壊されています。ルラフェン奪還を目論む勢力であると思われます」


*「そうか。しかし、まだまだメタルハンターは腐るほど居る。焦ることもないだろう」

*「・・・もういいのではありませんか?このような破壊行為が許されるとは私は思いません」

*「何を弱気になっている?出世したくないのか?」

*「・・・」

・・・

アーサー「わぉ・・・ごほっごほっ・・・」

c.c.「さすがに喉を潰したか・・・」


*「ピピピ」

ザシュッ

ルルーシュ「ぐわぁ!」

c.c.「メラミッ!」

ドガァーン!

*「ピピピ・・・プツンッ」

c.c.「・・・おい、そろそろmpが空っぽになりそうなんだが」


スラりん「ぴぃ・・・」

ルルーシュ「はぁ・・はぁ・・・」

*「ピポパポピ・・・」

ウィーン ガシャンッ ガシャンッ

わらわら

c.c.「前方と頭上の橋にはメタルハンターの大群、後ろは壁。ピンチってやつか?」

ルルーシュ「はぁ・・・はぁ・・・そうだな・・・」


ウィーン ガシャンッ ガシャンッ

ドォーンッ!!

近くで大きな破壊音がした!

ルルーシュ「・・・だが、オレたちのではなく敵の、だがな」ニヤリ

ドォーンッ!!

再び近くで大きな爆発音がした!すると頭上の橋が崩落し始めた!

*「ビビビ・・・」


ルルーシュ「いまだ!c.c.」

c.c.「イオラ!」

ヴァーンッ!

ルルーシュたちの後ろにあった壁は破壊され通路となった!

c.c.「これでもうmpはカラッポだ」

ルルーシュ「十分だ。避難するぞ!これでチェックだ!」

崩落した橋によりルルーシュたちを追いつめていたメタルハンターの群れは押しつぶされ、橋の上に居たメタルハンター共々瓦礫の下に埋まった!


黙々と湧く煙の中からカレンが出てきた

カレン「大丈夫?ルルーシュ」

ルルーシュ「あぁ。よくやった、カレン」

c.c.「私たちが敵を集めて、別行動していたカレンが橋を崩落させ一気に叩く。色々考えるものだ」

ルルーシュ「話は後だ。指揮官を叩くぞ!」

カレン「えぇ!」

・・・


*「何が起きている!?」

*「メタルハンターの大半が壊されたようです・・・」

*「な、なんだと・・・!?誰の仕業だ!?」

バンッ!

勢いよく扉が開いた

*「な・・・!?」

ルルーシュ「これはこれは・・・黒幕は以前お会いした教団の方々でしたか」


キューエル「き、貴様!ジジィを捕まえようとしたときに邪魔をしてきた・・・」

ヴィレッタ「貴様・・・!」

カレン「もう逃げられないわよ!」

c.c.「・・・あの奥の魔方陣でメタルハンターを量産し制御しているようだな」

アーサー「がう・・・げほっげほっ」

キューエル「おのれ!いい気になるなよ?私たちには最終兵器がある!」

ルルーシュ「なんだと?」


キューエル「ヴィレッタ!アレを起動しろ!」

ヴィレッタ「は、はい・・・」

ガチャンッ

ヴオン! ウィーン・・・

ルルーシュ「なんだ?」

ガシャンッ ガシャンッ

暗闇の中から一体の起動兵器が出てきた


ルルーシュ「あれは?先ほどまでの敵と色が違うだけのように見えるが・・・」

キューエル「ふふふ!恐怖しろ!これこそ殺戮の兵器、キラーマシンだ!」

キラーマシンが現れた!

*「ヴィー・・・」

カメラアイが赤く光る・・・。カメラアイからレーザーが飛び出した!

ドガァーン!

キューエル「どこを狙っている!?ヴィレッタ!しっかり制御しろ!」


ヴィレッタ「で、できません・・・!」

レーザーがあちらこちらを破壊する!

カレン「家が崩れるわよ!」

ルルーシュ「一時避難だ!」

ドガヴァン!

キューエル「くそぉっ!」

ヴィレッタ「うわぁー!」


ヴァーン!!

― 家は崩壊した

c.c.「魔方陣も効力を失っただろう。メタルハンターは機能停止したはずだ」

ルルーシュ「・・・教団のやつらは逃げそこなったようだな。捕まえて聞きたい事があったのだが」

ヴィーン ガシャンッ ガシャンッ

キラーマシンが瓦礫の中から出てきた!

カレン「ちょ、機能停止したんじゃないの?さっきの奴が出てきたんだけど・・・!」


c.c.「あれだけは特別のようだな」

ルルーシュ「ちぃっ!」

*「ピピピ!」シュッ

c.c.「なっ!?はや・・・」

ガキィ-ンッ!

c.c.「あぁぁ!」

c.c.はキラーマシンの剣を妖精の剣で受け止めた!しかし衝撃で吹っ飛ばされてしまった


ルルーシュ「c.c.!?」

*「ピポパポ・・・」

キラーマシンの腰が回転し、カレンに向かって遠心力を利用した回転切りを放った!

ガシィーン!

カレン「そんな武器なんかぁ・・・!」

カレンがキラーマシンの剣を紅蓮の爪で受け止める。受け止めている間に自由になっているキラーマシンの左手に装備された弓矢がアーサーに向けて発射された!

ビュッ


グサッ!!

アーサー「がふぅっ!!」

弓矢はアーサーの脇腹に刺さった!

アーサー「ぐる・・・る・・・」バタッ

ルルーシュ「アーサー!?スラりんはアーサーに薬草を!急げ!」

アーサー「ふぅー・・・ふぅー・・・」

スラりん「ぴぃ!」


ルルーシュ「こいつ・・・!」

ルルーシュはキラーマシンに切りかかった

*「ピポパ・・・」

しかし、かわされてしまった。ルルーシュに隙が出来る

キラーマシンはルルーシュに切りかかる!

カレン「やらせないわよ!」

隙をつきカレンはキラーマシンの右腕を掴んだ


カレン「くらいなぁ!」

ドガァーンッ!

キラーマシンの右腕は輻射波動(ゼロ距離メラミ)によって破壊された!

*「ピピピ!」

爆風で体制を崩したカレンをキラーマシンは左手の弓で殴った!

ドガッ!

カレン「っう!」


ルルーシュ「カレン!」

カレンに気を取られたルルーシュもまたキラーマシンに殴られた!

ドガッ!

ボキィッ

ルルーシュ「げほっ!骨をやられたか・・・しかし!」

しかしルルーシュは踏ん張りキラーマシンの左手を全体重をかけ抑えこんだ!

ルルーシュ「カレン!やれぇ!」


カレン「砕けろっ!」

カレンは突進する!

キラーマシンのカメラアイが赤く光る―

ルルーシュ「まずい・・・!カレン避けろ!」

カレン「へっ!?無理・・・!」

キラーマシンのカメラアイからレーザーがカレン目がけ照射された!

その瞬間、カレンの視界に何かが飛び込んできた!


ドガァーンッ!!

スラりん「ぴぎゃ!」

スラりんはレーザーの射線に飛び込みカレンを庇った!

ルルーシュ「スラりんッ!?」

カレン「これが私たちの力だぁー!」

*「ピピ!」

ズシャーンッ!!


紅蓮の爪はキラーマシンの頭を貫いた!

カレン「あつっ・・・!」

*「ピピピ・・・プツンッ」

キラーマシンは機能停止した。ルルーシュたちは戦闘に勝利した!

カレン「やっ・・・た・・・」ガクッ

ルルーシュ「カレン!」

カレン「私は大丈夫、それよりスラりんや皆を・・・」


ルルーシュ「スラりん・・・!」

スラりん「・・・」

返事が無い。スラりんは意識を失っているようだ―

ルルーシュ「お前のお蔭で助かった。いま回復魔法が使える人を呼んでくるからな・・・!」

ルルーシュたちはルラフェン奪還に成功した。囚われていたベネットじいさんやマーリンたちも救出され、ルラフェンの住民たちに笑顔が戻った!

・・・しかしルルーシュは右腕骨折、カレンは右手ヤケド、アーサーは脇腹損傷、スラりんは意識不明の重体、c.c.はピザ欠乏症と代償は大きかった。

今日はここまでです。今後スラりんの扱いをどうするか迷ってます。

1.スラりん死亡。新仲間モンスター加入
2.スラりんパワーアップ
3.スラりん進化

もしも希望があれば、回答して頂けると喜びますm(_ _)m
では、またノ

>>536

3で

ピザ欠乏症www
問答無用で3でオネシャス

2か3。死なないならどっちでもok

そういや小説版はスラりん死んだんだよな…

沢山の回答ありがとうございました。感謝感激です!
続きですノ


― キラーマシン討伐から一週間後 ルラフェン

c.c.「おい、見てくれ。空中移動できるようになったぞ」フワッ

ベネット「うひょ。ルーラをマスターしたばかりか、応用までするとはやるのぉ。お前さん、見かけによらず凄いのぅ。呪文に名をつけるなら ”トベルーラ” と言った所じゃな」

c.c.「面白い呪文を教わった」

カレン「良いなぁ・・・あたしも空を自由に飛びたいなぁ」

ベネット「お主の適性しょくぎょうは とうぞく なんじゃろ?残念じゃが・・・」

カレン「ちぇっ」


c.c.「ふふふ。空を飛べるって素晴らしいぞ。なぁ、カレン?」

カレン「はいはい。良かったですね」

アーサー「ごろごろごろ・・・」

ルルーシュ「どうした?眠いのか?アーサー」

アーサー「くぅん」

マーリン「ルルーシュ、ここにおったか。スラ坊が目を覚ましたぞい」

ルルーシュ「本当か!?会いに行っても大丈夫か?」


カレン「良かった・・・」

マーリン「勿論じゃ」

ルルーシュ「一週間も面会謝絶で一時はどうなる事かと思ったが無事で良かった」

マーリン「無事・・・かどうかは人によりそうじゃが・・・」

ルルーシュ「どういう意味だ?」

マーリン「行けば分かるぞい」


― ベネットの家

スラりん「ルルーシュさま!」

ピエール「おっ。来たでござるか」

サイモン「よぅ、救世主!」

ルルーシュ「これ・・・は・・・」

マーリン「その、なんじゃ。前も言った通りスラ坊はとても危険な状態だったのでな。ピエールの回復呪文をかけるだけじゃ足りなかったんじゃ」

ピエール「だから薬液で満たしたツボの上にスラ坊をのせて回復呪文をしておったのでござるが、そしたら数日前からスラ坊に触手が生えて・・・御覧の通りでござる」


カレン「ホイミスライムに・・・なったのね」

スラりん「ぷるぷる」

c.c.「ホイミスライムは球根に根が生えるような形で誕生するんだな」

マーリン「スラ坊が元のスライムに戻れるかは分からん。ホイミスライムのままかしれんし、はたまた更に進化するかもしらん・・・申し訳ない」

スラりん「僕、ホイミが使えるようになったぷる。今までよりルルーシュさまのお役に立てそうで、よかったですみん」

ルルーシュ「一週間の間にだいぶ人間の言葉を話せるようになっているな」

カレン「語尾が変だけどね。・・・そのうち普通になるのかしら」


マーリン「ワシが魔法で声帯を調整してやったんじゃ。ルルーシュたちとお喋りしたかったそうでな」

c.c.「言葉を話せるホイミスライム、か。そのうち人間になりたいと言い出したりしてな」

ルルーシュ「そうか。仲間を助けてくれてありがとう。マーリン、ピエール、サイモン」

ピエール「お安い御用でござる!助けて貰った恩もあるでござるし」

サイモン「オレっちは見てるだけしか出来なかったけどな。でも、ホイミスライム良いなぁ。どうだ、スラりん。オレっちとコンビくまねぇか?」

スラりん「ごめんちゃい。ルルーシュさまに付いていくみん」


サイモン「がはは。冗談だ。オレっちはオレっちでホイミスライムの相棒を探すさ!戦闘中でも呼べば駆けつけてくれるような相棒をな!」

スラりん「僕、もう元気。旅を続けましょう、ルルーシュさま」

ルルーシュ「そうか。じゃあ、行くとするか」

カレン「船を取りにポートセルミに行くんだったわね」

マーリン「そうか、もう行くのか。皆で見送るぞい」


―ルラフェン 正門

*「お前らのお蔭で本当に助かった。ありがとうな!」

*「教団の人たちを追っ払ってくれてありがとう!」

*「また遊びに来てくれよ!今度おまえらが来るときまでにしっかり復興しとくからよ!」

*「貴方たちのお蔭でマーリンさんたちのように良い魔物、仲良くなれる魔物が居るってわかりました。これからは種族関係なく皆で力を合わせて頑張ります!」

ベネット「ほほほ。これからマーリンと面白そうな古代呪文の研究を始めようと思っておる。また数年後会いにきておくれ。それまでに完成させてお主たちに伝授するからの!」

サイモン「困ったことがあったら言ってくれよ!すぐに駆けつけてやんからな!」


ピエール「日々精進でござるよ!」

マーリン「ルルーシュ。ワシの直感は間違ってなかった。みてみぃ、今のルラフェンを。これからは人間と魔物が仲良く住める街になっていくはずじゃ。感謝しておるぞ」

ルルーシュ「オレは何もしていないが・・・」

マーリン「自分で気が付いていないだけじゃ。前も言ったがお主からは不思議な力を感じるぞい」

ルルーシュ「・・・褒め言葉として、ありがたく受け取っておく」

c.c.「ふふ、血は争えないな。なぁ?―・・・」

カレン「じゃあ、行きましょうか!」

ルルーシュ「そうだな」

*「道中気を付けて!またなー!」


―ポートセルミ 船場

船長「あぁ、ルルーシュ様ですね。お待ちしておりました。我々も久々の航海でワクワクしていますよ。あ、そういえばルドマン様からルルーシュ様たちへの餞別が・・・」

ルルーシュ「これは?」

船長「ルドマン様がオーナーをされているカジノ船のコイン3000枚でございます」

c.c.「カジノだと?行ってみるしかないな。なぁ、ルルーシュ?」

ルルーシュ「おまえ・・・そんな事している場合じゃないだろ?」

カレン「ルルーシュ。あたしもカジノにちょっと興味あるなぁ・・・なーんて・・・」


c.c.「そうだろ。カレンもこう言っているんだ。これはもう行くしかないな」

ルルーシュ「はぁ・・・。仕方ない。たまには息抜きも必要だろう」

カレン「やった!」

c.c.「ふふ。さすがだな」

ルルーシュ「という訳なので、カジノ船までお願いします」

船長「了解しました。ではカジノ船へ向けて出発します。ご乗船ください」

ルルーシュ「はい」

船長「出航だー!イカリを上げろー!帆をおろせー!」

*「アイアイサー!」

カレン「この大陸から出るのも数年ぶりね。行ってきます。お母さん・・・」


―カジノ船

*「アーサー様とスラりん様は我々の方で面倒を見ますのでルルーシュ様がたはどうぞ心行くまでお遊びなさってください」

ルルーシュ「ありがとうございます」

c.c.「ルルーシュ、コインくれ」

ルルーシュ「じゃあ、1000枚ずつな」

カレン「ありがと!」

c.c.「期待していろ。行くぞカレン」


カレン「えぇ。ルルーシュも行きましょ!」

ルルーシュ「悪いがオレは賭け事は一人でやりたいんだ。二人で行ってきてくれ」

カレン「そう。じゃあ、行ってくるね。いこ、c.c.」

c.c.「あぁ」

ルルーシュ「・・・あの、すみません」

*「なんでしょう?」

ルルーシュ「これでアーサーとスラりんも遊ばせてやってください。お願いします」


そう言ってルルーシュはコイン500枚を渡した。ルルーシュの残りコイン500枚

*「はい、わかりました。では、行きましょうか?アーサー様、スラりん様」

アーサー「がう!」

スラりん「はーい。ありがとうございます、ルルーシュさま」

ルルーシュ「あぁ。これまで二人とも頑張ってくれたからな。楽しんでこい」

ルルーシュ「・・・」

・・・


c.c.「・・・ぶぅ」

c.c.「カレン、コイン分けてくれ」

カレン「はぁ?さっき少し分けてあげたじゃない。もう無くなったの?」

c.c.「今日は調子が悪いらしい」

カレン「100ドルスロットなんてやってるからよ。10ドルスロットにしときなさいよ」

c.c.「私はみみっちぃのが嫌いなんだ」


カレン「はいはい・・・でも、残念。私もこれで全部使い切っちゃったわ」

c.c.「ダメだな、お前」

カレン「アンタに言われたくないわよ!・・・そういえばルルーシュはどうしてるかしら?」

c.c.「どうせあのカタブツ君の事だ。ちまちまやってるに違いない。コインを分けて貰いにいくぞ」

カレン「あ、ちょっと待ってよ!」

・・・


c.c.「どこに居るんだアイツは・・・」

ざわざわっ! がやがやっ!

カレン「なんか賭けチェスのほう凄い盛り上がってない?」

実況「おーっと!ルルーシュ君、これで9連勝です!まさに破竹の勢いだぁ!」

カレン「ふぇ!?ルルーシュ!?」

c.c.「なに!?」

実況「しょっぱなから掛け金500枚という大勝負をしながら、猛者を次々と撃破!まさにチェスの申し子!さぁ、次の挑戦者は誰だ!?」


*「おい、おまえ挑戦しろよ!?」

*「バカいえ!アイツ若いけど、めっちゃくちゃ強いぞ!」

*「軟弱な対戦相手に飽き飽きしていた所だ。オレにやらせてくれ。ここらで子供のお遊びは終わりだって所を見せてやりたい」

ルルーシュ「子供のお遊びだと・・・」ムカッ

実況「あ、あれは!?いくつものカジノを駆け巡り勝ち星を積み重ねている伝説の男!ついた異名は荒野のロンリーウルフ!ルルーシュ君の相手にとって不足ナシの好カードだぁ!」

ウルフ「実況の通りだ。オレの事はウルフとでも呼んでくれ」

ルルーシュ「貴方の名前に興味はありませんがね」


ウルフ「ふん。今なら間に合うぞ?消えろ、すっからかんにならんうちにな」

ルルーシュ「まさか。いくら賭けるおつもりですか?私は現在50000枚(5万)ありますが」

ウルフ「50000(5万)枚賭けよう。もしも貴様の持ち時間10分でオレを倒せたら奮発して10万枚やるぜ」

ルルーシュ「10分か・・・十分」ニヤッ

*「やるぜ!あのアンちゃん!太っ腹だ!」わいわい

*「こりゃ面白そうだ!」がやがや

実況「おぉー!さすが荒野のロンリーウルフ!場を盛り上げる術を知っております!さすがです!」


実況「さぁ!チェス史に残る伝説の一戦になるかもしれない戦いがいま幕を開けました!先手はルルーシュ君です!」

カレン「ちょっと、なんか凄い事になってない?」

c.c.「あいつ、5万枚も稼いでいたのか・・・」

実況「ここまでは定石通りの進行が続いております!」

*「次はオレでも読める。キャッスリングでキングとルークの入れ替えだな!」わいわい

ルルーシュ「・・・ふっ」

コトッ


ウルフ「何!?」

実況「なんとルルーシュ君!ここで誰もがキャッスリングを予想していた所でキングを進めました!」

ウルフ「キングだと?ふふ、わざと負けてプライドを保とうというのか?バカなやつだ」

ルルーシュ「王様から動かないと部下がついてこないだろ?」

ウルフ「負けて後悔するんだな」

*「どう見ても悪手だよな?」わいわい

*「いやいや、もしかしたら今までの定石を覆す神の一手かもしれないぞ」がやがや


・・・

ウルフ「ばか・・・な・・・」

実況「チェックメイトです!ルルーシュ君、荒野のロンリーウルフに勝利しました!しかもカジノ船史上最短記録の8分32秒を叩きだしました!」

ルルーシュ「敗因は防御を全く考えず攻撃に全比重を置いていたこと。それに1つ1つの思考が甘い。だからオレの駒に侵入を許す。一言でいえば足元がお留守だな」

ウルフ「くそ・・・」

*「すげぇー!大したもんだぁ!」わいわい がやがや


ウルフ「な、なぁ?ルルーシュ君?」

ルルーシュ「なんですか?」

ウルフ「オ、オレの今付き合ってる彼女が ちょっと高級なネックレスを欲しがっててコイン5万枚必要なんだけど・・・最初の約束辞めても・・・良いかな・・・」

ルルーシュ「・・・」

ウルフ「・・・なんて冗談だよ冗談!何本気にしてんだよ!ばーか!ばーか!」

ルルーシュ「・・・」

ウルフ「・・・消えろ。オレが泣かんうちにな」


ルルーシュ「あ、あぁ・・・」

カレン「凄いじゃないルルーシュ!」

ルルーシュ「お前たち、見ていたのか」

c.c.「ルルーシュ。コインくれ」

ルルーシュ「なんだ?もう使い切ったのか?」

c.c.「大事の前の小事だ」


ルルーシュ「意味が分からん。仕方ないな・・・何枚欲しいんだ?」

c.c.「私も欲張りではないからな。3万枚でいいぞ」

ルルーシュ「どこが欲張りじゃないんだ・・・仕方ないな、ほら」

c.c.「さすがだな、ルルーシュ」

カレン「あのー・・・あたしも欲しいなぁなんて・・・」

ルルーシュ「はいはい」


カレン「やった♪」

ルルーシュはカレンとc.c.にコインを3万枚ずつ渡した。ルルーシュの残りコイン4万枚

c.c.「今度こそ一攫千金を得る。いくぞカレン」

カレン「待ってよ。行ってくるね、ルルーシュ」

ルルーシュ「あぁ」

ルルーシュ「さて・・・チェスはもう対戦相手が出てこないだろうし次はどうするか・・・。ポーカーでもやってみるか」

今日はここまでです。アンケに回答してくださった方々ありがとうございました。
では、またノ

出かける前にちょっとだけ続きですノ


実況「さぁさぁ、ポーカーs級クラスへの参加者は居ないかぁ!?席代1万コインで一攫千金を狙えるぞ!」

*「s級って事はよ、掛け金が莫大だからカジノ界の大物が集うってことだよな!?」ざわざわ

*「そういうことだな!こりゃギャラリーするしかないっしょ!」がやがや

ルルーシュ「参加します」

実況「おーっと!これは先ほどチェスで伝説の一戦を繰り広げた神の一手を極めし男、ルルーシュ君の参加だぁ!現在の参加確定者はこれで三名!一人はチェスの申し子ルルーシュ君!」

実況「二人目は何と野菜王国からやってきた王子様だ!生え際後退 絶賛進行中のオデコがチャームポイント!カジノで猛者をなぎ倒しまくってきた誇り高き逆毛王子ィ!」

王子「くっくっくっ。喜ぶが良い。貴様らのような下級カジノ戦士が超エリートに遊んで貰えるんだからな・・・」


実況「そして三人目は名だたる地上げ屋の社長として世界的に有名な顔もあり無敗伝説継続中!最強のカジノ社長だぁ!」

社長「ほっほっほっ・・・。まさか、この私にポーカーを挑む愚か者が居たとは。まさに身の程知らずも甚だしいと言った所ですね」

実況「参加者があと一人加われば戦闘開始だぁ!さぁ、あと一名!居ないかぁ!?」

*「おい、お前やってみろよ」

*「いや、無理だよ。あいつら絶対つえーって」

ウルフ「・・・」

ルルーシュ「・・ん?おい、さっきのお前!」


ウルフ「はっ!?」

ルルーシュ「参加しないか?オレにリベンジしたいだろう?」

ウルフ「悪いがオレはパスだ。情けないがオレが一番勝ちそうにない・・・」

ルルーシュ「そんな弱気になるなよ。このままじゃ異名が荒野の負け犬になってしまうかもしれないぞ」

ウルフ「ちくしょう!オレはやらねぇぞ!見物だけだからなぁ!」

王子「へっ。きたねぇ遠吠えだ」


*「面白そうなメンツじゃあないか。私がやろう。戦いはこうやって、ある程度実力が近くなくては面白くない」

実況「あ、あれはー!?対戦相手のカジノ技術を次々に模倣する事からついた異名が人造人間!自ら世界規模のカジノゲームを主催し、覇者となったコードネームana-5だぁ!」

ana-53「ぶるあぁぁぁぁー!だぁれがana-5だぁ!?私のコードネームはana-53だぁ!」

ルルーシュ(こいつの声と喋り方、シャルルに似てて癪に障るな・・・)

実況「し、失礼しました!それはともかく参加者が揃ったところでs級ポーカーゲームを始めたいと思います!ではディーラーさん!宜しくお願いします!」

ウルフ「カジノ界のトップクラス同士が潰しあうこのポーカー!間違いない、今夜のこの一戦は伝説になる!」わいわい

*「オラ、わくわくしてきたぞー!」がやがや

どんなカジノなの? どれだけz戦士いるのん。


・・・

c.c.「カレン。ん」

カレン「なによ?手なんてだして」

c.c.「お前なら言わなくても分かると思っていたがな」

カレン「またコインなくなったの?」

c.c.「あぁ」

カレン「はぁ・・・アンタもう辞めときなさいよ」


c.c.「つ、次は勝つ。そんな気がする!」

カレン「めっ。もう何枚アンタに渡したと思ってるのよ。もう景品と交換するよ」

c.c.「この鬼嫁め」

カレン「ふーん。そんな事言うんだ?せっかくピザおごってあげようと思ったのに」

c.c.「カレン、おまえ財布の管理がしっかりしていて良い嫁だな」

カレン「はいはい。はやく交換所いきましょ」

c.c.「あぁ」


・・・

カレン「どれが良いかなぁ。いまコイン5000枚くらいなんだけど・・・安い景品をいっぱい手に入れるか高価な景品1個にするか、もしくは換金するか」

c.c.「このバニーセットでいいんじゃないか?丁度5000枚だぞ」

カレン「アンタが着るの?」

c.c.「何を言っているんだ?お前に決まってるだろ」

カレン「な、何で あたしが!?」

c.c.「着ないのか?」


カレン「着ないわよ」

c.c.「ほぉう?確かルルーシュは熱狂的なバニー信者だった記憶があるんだがなぁ」

カレン「え・・・そうなの?」

c.c.「ルルーシュの前で着てやったら泣いて喜ぶだろうなぁ。ルルーシュを喜ばせてやらないのか?」

カレン「ルルーシュが喜んでくれるなら・・・うーん・・・でも・・・」

c.c.「ずっとお預けになってる夜の営みをしてもらえるかもしれないぞ」

カレン「そ、そうね・・・って!お預けになってるの ほとんどアンタのせいじゃない!いつも邪魔して!」


c.c.「失礼な奴だ。私の居る所でイチャつくお前らが悪い」

カレン「部屋変えても勝手に入ってくるじゃない!?」

c.c.「そこに用事があるのだから仕方ないだろう?」

カレン「何をするわけでもなく、ずっとゴロゴロしてるだけのくせに・・・」

c.c.「そんな事より交換しないのか?ルルーシュが喜ぶことに変わりはないぞ」

カレン「分かったわよ・・・。すみません、バニーセットください」

c.c.(簡単に騙されて・・・相変わらず面白い奴だ)ニヤニヤ


カレン「これでよし・・・と。ん?あれ、アーサーたちだ」

*「カレン様、c.c.様、お楽しみ頂けていますか?」

カレン「お蔭様で。船員さんもアーサーたちの面倒見て下さりありがとうございます」

*「いえいえ、とんでもない。アーサー様とスラりん様は闘技場で大活躍でしたよ。私はアーサー様たちに賭けていたので大儲けさせて頂きました」

スラりん「僕たちルルーシュさまの役に立てるように闘技場で戦ってレベル上げてきたの。僕もアーサー君も、ちょっと強くなったよ!」

アーサー「がう!」

カレン「偉いわね。どこかのピザ女にも見習わせたいわ」


c.c.「私は今のままで強いからな」

カレン「あっそ」

ルルーシュ「お前たちこんなところで集まっていたのか。交換所はここで良いんだよな?」

カレン「あ、ルルーシュ・・・って、何そのカートは!?」

ルルーシュ「これか?借りてきた。コインがありすぎて持ち運べなくてな」

c.c.「それ、何枚あるんだ?」

ルルーシュ「およそ53万枚だ」


カレン「ご、53万!?」

ルルーシュ「景品リストはこれか・・・」

カレン「一体どうやって、あんなに稼いだのかしら・・・」

c.c.「単独行動に賭け事好き・・・コイツの適性しょくぎょうって あそびにん なのか?」

カレン「それ、アンタにも当てはまるよね・・・」

c.c.「失礼なやつだ。私は まほうつかい だ」

カレン「妖精の血統のお蔭で魔法使えるだけで実は あそびにん なんじゃないの?」


c.c.「血統か・・・。まぁ、それもあるかもな」

カレン「何で、そんなシンミリした顔すんの・・・」

c.c.「そんなことはない。とにかく私は まほうつかい だ」

カレン「分かったわよ」

ルルーシュ「またせたな。そろそろ帰るぞ」

カレン「その宝玉みたいなのと交換したの?」

ルルーシュ「あぁ。武器の材料だ。この前マーリンに魔法武具の作り方を教わったから自分で武器を作ってみようと思う」


c.c.「40万枚のやつか。メタルキングの剣8本分か・・・。残りはどうしたんだ?」

ルルーシュ「メタルキングの剣は誰も装備出来ないしな。換金した。旅費は必要だろう?特にお前の食費はシャレにならないからな」

c.c.「私はいま成長期だからな。いっぱい食べないと」

ルルーシュ「カレンたちはもう交換し終わったのか?」

カレン「えぇ」

c.c.「無視か・・・」

ルルーシュ「何と交換したんだ?」


カレン「そ、それはまだ秘密!後で教えてあげる」

c.c.「カレンがお前の為を想って交換したアイテムだ。泣いて感謝するんだな」

ルルーシュ「そうなのか。良くわからないが、ありがとう」

カレン「う、うん」

c.c.「今夜は楽しみだなぁ?ルルーシュ」ニヤニヤ

ルルーシュ「何故?」

c.c.「カレンが・・・「わー!わー!」


カレン「余計なことは言わなくていいの!」

c.c.「なんだ、つまらないヤツ」

カレン「うっさいわね!」

ルルーシュ「なんだ?何かあるのか?カレン」

カレン「な、なんでもない」

ルルーシュ「そうか。じゃあ、晩飯食べて船に戻ろう。次の行先はテルパドールだ」

カレン「うん!」

今日はここまでです。またノ



続きですノ


― 深夜 船内の寝室にて

カレン「c.c.・・・起きてるー?」

c.c.「すー すー」

カレン「寝てるわね・・・。よしっ」ササッ

ごそごそ

カレン「あとはウサ耳をセットしてっと」

c.c.「・・・」

カレン「今夜こそは邪魔されないで済みそうね」

ガチャッ バタンッ

c.c.「・・・さて、と。カレンの恥ずかしがる姿を見に行くとするか」


― ルルーシュの私室

ルルーシュ「あとは、宝玉をはめ込めば・・・」

カチャッ

ルルーシュ「ふふ、ついに完成したぞ。これを使えば魔力が無くともベギラマを撃てるはずだ!」

ルルーシュ「名前はそうだな・・・ガウェインの杖 とでもしておくか。次の実戦が楽しみだな」

コンコンッ

ルルーシュ「ん?誰だこんな時間に・・・」


ガチャッ

カレン「る、ルルーシュ」

ルルーシュ「カレン・・・その格好はなんだ?」

c.c.(ふふ。私の出鱈目を信じたカレンはどうなるかな?盗み見しよう)コソコソ

カレン「え、えっと・・・ルルーシュがバニーちゃんが好きとかいう噂を聞いてさ」

ルルーシュ「・・・」

カレン「いつもお世話になってるから、これで喜んで貰おうと思ったんだけど・・・」


ルルーシュ「カレン・・・」

カレン「は、はい」

ルルーシュ「どこで聞いたのかは知らんが、オレはバニーを何とも思っていない」

カレン「え!?」

c.c.(くくく、カレン良い表情だな)コソコソ

ルルーシュ「・・・だが、いま考えが改まった。良いな、バニーちゃん。それが交換した景品だったんだな」

c.c.「!?」


カレン「ほ、ほんと!?」

ルルーシュ「あぁ。カレンが着ているからかもしれないが可愛いな。ありがとう。癒された」

カレン「良かったぁ!じゃあさー、私の事も癒してよ!甘えても良い?」

ルルーシュ「もちろんだ。こっちに来い」

カレン「やった♪」タッタッタッ

c.c.「なっ」ガタッ

ドテッ


ルルーシュ「おまえ!?」

カレン「c.c.!?アンタ寝てたんじゃ・・・!?」

c.c.「何のことだ?私はこの部屋に用事があって、たまたま来ただけだが?」

ルルーシュ「じゃあ、さっさと用事を済ませろ」

c.c.「それが困ったことに用事が何だったか忘れてしまったんだ。思い出すまでここに居る事にする」

カレン「また いつものパターン・・・。今日もお預けなの・・・?」

ルルーシュ「そういえばc.c.。お前ピザが好きだったな?」


c.c.「なんだ今更。聞くまでもないだろう?」

ルルーシュ「どれくらい好きなんだ?」

c.c.「お前の命とピザ1切れを天秤にかけたら、ピザの皿が地面を押し潰すくらい好きだ」

ルルーシュ「そうか。それだけピザが好きなら今日が何の日か知ってるな?」

c.c.「む?」

ルルーシュ「まさかピザ愛好家のお前が知らないなんて事はないよな?」

c.c.「当然知っている。だが、お前の答えが当たっているか聞いてやる。言ってみろ」


ルルーシュ「今日はピザを創造したイタリアーノさんの誕生日だ」

c.c.「・・・ほぉーう?お前も知っていたのか。正解だ」

ルルーシュ「ならば、イタリアーノさん誕生日時の前後1時間はイタリアーノさんの特別な魔法によりピザが通常の3倍美味しくなるということも当然お前なら知ってるな?」

c.c.「もちろん知っている。なぜなら私はc.c.だからな」ジュルリッ

ルルーシュ「そのことを思い出そうとしていたんじゃないか?いま丁度その魔法がかかっている時間だぞ」

c.c.「そうだった!今思い出した。ピザを食べようと思っていたんだった」

ルルーシュ「なら急いだ方が良いな。あと30分で魔法が切れてしまう時間だ」


c.c.「あぁ、ちょっと食糧庫に行ってくる。また後で戻ってくるからな。イチャイチャするなよ」ササッ

バタンッ

ルルーシュ「・・・行ったか」

カレン「通常の3倍美味しいピザかぁ。私も食べてみたいなぁ」

ルルーシュ「何を言っているんだ?あんなの嘘に決まっているだろう」

カレン「え!?」

ルルーシュ「イタリアーノさんという人物が居るかどうかも知らん。あいつを追い出す為の口実だ」


カレン「そうなの!?でも、すぐ嘘だってバレて怒りながら戻ってくるんじゃ・・・」

ルルーシュ「あぁ。実は先ほどピザに眠り草を仕込んでおいた。今食べたら朝まで起きないだろうな」

カレン「考えたわね!ルルーシュ」

ルルーシュ「異常にかかる食費の仕返しをしたかったからな。それよりカレン、甘えたいんだろう?」

カレン「うん・・・」

ルルーシュ「こっちに・・・」

カレン「はい・・・優しくしてください」

c.c.「むにゃむにゃ・・・うわ~!お母さん見てよ!ピザがいっぱいだぁ~♪幸せにゃん・・・♪」zzzz


― ルルーシュたちがカジノ船を出航した頃 ラインハット周辺

スザク「これで最後!」

ザシュッ!

*「ギェピィッ!」

バタッ

藤堂「腕を上げたな、スザク君」


スザク「いえ、ランスロットのお蔭です。しかし、最近魔物による被害が増えてきましたね・・・」

藤堂「そうだな。しかも段々魔物の数が増え強くなってきている。わが兵団は回復魔法も追いつかないほどにケガ人が増え戦に出れるものも減ってきたな・・・」

スザク「僕たちは国民を守れるのでしょうか・・・」

藤堂「守らなければなるまい。我々はそのために居る」

スザク「はい」

藤堂「城へ戻ろう」


―ラインハット城

ざわざわ

スザク「なんだか騒がしいが何かあったのか?」

*「スザク様。実は教団の幹部の方々が来ていらっしゃるのです」

スザク「またか・・・」

*「では、カグヤ様。また後日我々の上司と共に お伺いしますので熟考の程よろしくお願いします」

カグヤ「何度いらっしゃっても答えは変わりません。ダールトン将軍」


*「まぁまぁ。まだ時間はありますので。それでは我々はこれにて失礼します」

スザク「・・・」

*「おや、スザク卿。貴方もよく考えた方が良い。国とは何か、を。では失礼」

スザク(国とは何か・・・か)

カグヤ「・・・ふぅ」

スザク「・・・お疲れ様、カグヤ」

カグヤ「スザク。お帰りなさい」


スザク「また例の話かい?」

カグヤ「はい。ラインハットの王政を廃止し神聖ブリタニア教国の管轄下に入れ、そうすれば教国が民を守る・・・だそうです。今日はより具体的な話をされました」

スザク「そうか・・・。確かに最近の魔物の勢いを見ると今後僕らの力だけで皆を守るには心もとないけど・・・」

藤堂「教国が大きな力を持っているのは知っている。しかしスザク君が奴隷にされていた時の話を聞く限り教国の言うことを信じる訳にはいかないだろう」

スザク「そうですね」

カグヤ「スザク、藤堂。これからも貴方たちの力を頼りにさせて頂きます」

藤堂「はっ!」

スザク「うん」


・・・

ユーフェミア「お帰りなさい、スザク」

スザク「ただいま、ユフィ」

ユーフェミア「どうしたの?暗い顔して」

スザク「ユフィは昔教団に居たんだよね?どうだった?教団は・・・」

ユーフェミア「正直私は一部しか見てないので、よく分かりません。奴隷の皆さんへの接し方についていけなくて意見を言ったら私も奴隷にされてしまいましたが・・・」

スザク「うん・・・」


ユーフェミア「ですが、最近はブリタニア教国に入れば魔物から守ってもらえるという話もよく聞きます。もしかしたら私たちが奴隷だった時と違うのかもしれません」

スザク「そうだね。ユフィのお兄さん、どうしているかな?教国の人に聞いても分からないみたいだし・・・」

ユーフェミア「えぇ。それにスザクには話していませんでしたが、あそこには姉も居ました。お姉さまもどうしているかしら・・・」

スザク「お姉さんか・・・。きっと大丈夫だよ」

ユーフェミア「ありがとう」

スザク「僕は守るよ。君も、みんなも・・・」

ユーフェミア「はい」ニコッ


―数日後

スザク(城と城下町の守りを除外したら魔物を倒しに派兵に行けるのはもう僕と藤堂さん、四聖剣だけ・・・このままじゃ・・・ん?)

*「いやぁー!誰かお願い!娘を連れ戻してぇ!」

*「奥さん落ち着いてください!」

スザク「どうしたんですか?」

*「娘がぁ・・・娘が!友達と一緒にラインハットの洞窟まで冒険に出かけるっていう手紙を残して・・・!」


スザク「そんな!?いま町から出るのは危険すぎます!」

*「どうかお願いします!娘を連れ戻してください!」

スザク「分かりました。自分が行きます!」

*「スザク様、今は人員を割けるほど人手は足りていません。貴方が動かれると万が一の際に・・・!」

スザク「そんな事言ってる場合か!カグヤにオレは民を助けに言ったと伝えといてくれ!」


―ラインハットの洞窟

スザク「何度来ても嫌な思い出が蘇る・・・」

スザク「子供の足跡がある・・・奥まで行ったのか?急がないと」

*「キシャー!」

魔物の群れが現れた

スザク「どぉけぇー!」キィッ

・・・


*「ヒィック・・・ヒィック・・・怖いよぉ・・・」

*「だ、大丈夫だよモニカ!私が守るから・・・!」

*「ジノォ・・・」

*「ゴゴゴゴ・・・」

*「ま、魔物が!?」

*「ゴゴゴ!」ドスンッ ドスンッ

*「きゃあー!」


スザク「やめろぉ!」


スザクはランスロットについている宝玉を魔物に向けた。その瞬間宝玉が光り魔物の近くで爆発が生じた!

ドガァーンッ!

*「ゴゴ!?」

スザク「君たちは後ろに下がるんだ!」

*「は、はい・・・」

*「フシュー・・・ゴゴッ」


スザク「ヴァリスでノーダメージか。それでもmvsモードなら!」

スザクがランスロットを強く握ると赤く染まった。スザクにバイキルト(攻撃力増加)がかかった!

スザク「だぁっ!」ダッ

ザシュッ!

*「ゴゴ・・・」

激しい音と共に魔物の上半身と下半身が真っ二つに裂けた!

スザクは魔物を倒した!


スザク「大丈夫かい?」

*「う、うん・・・」

スザク「もう勝手に外に出ちゃダメだよ」

*「い、いいもん。どうせ私なんて家ではいらない子だもん・・・。私なんて居なくても・・・」

*「モニカ・・・」

スザク「・・・」

パシィンッ! スザクは少女の頬にビンタした


*「うぅ・・・」

スザク「そんな事言うな!君のお母さんがどれだけ心配していたと思っているんだ!僕に娘を連れ戻して欲しいって必死に・・・泣いて頼んできたんだぞ!」

*「お母さんが・・・?」

スザク「そうだ。・・・君の気持ちは分かる。僕も小さい頃に誰からも必要とされていないと思っていた」

*「・・・」

スザク「だけど僕の事を大事に想ってくれる人が居た。その事に気がついた時には、その人はもう死んでいた・・・。後悔してもしきれない。君には僕と同じ過ちをして欲しくないんだ」

*「ぐすっ・・・」


スザク「だから帰ろう?」

*「うん・・・。ごめんなさい。ジノも・・・」

*「良いんだよ」

スザク「じゃあ、帰ろうか」

*「はい」


―ラインハット城下町

スザク「・・・なんだ・・・これは・・・?」

スザクたちの見た光景は無残なラインハット城下町であった。建物の多くは壊され燃えており、あちらこちらに人や魔物の死体が転がっている・・・。

*「ス、スザク様!子供を助けに向かったとお伺いしていましたがご無事でしたか!」

スザク「これはどういう事だ?」

*「つい先ほど大規模な魔物の襲撃があったのです。なんとか魔物は退けましたが・・・被害が大きく・・・」

スザク「そんな・・・」

*「おうちが壊されてる・・・お母さんとお父さんは大丈夫なの・・・?ぐすっ」


―ラインハット城

スザク「カグヤ!」

カグヤ「スザク!無事でしたか!いまユーフェミア様たちが傷ついた方々を回復してくださっています」

スザク「・・・カグヤ・・・」

カグヤ「・・・はい」

スザク「僕たちだけじゃ、この国のみんなは守っていけない・・・。力が無い僕たちがみんなを守るには、理不尽だとしても守ってくれるシステムに組み込まれるしか・・・」

カグヤ「しかし・・・」


スザク「このままじゃレヌール城の二の舞になってしまう!カグヤ、国とはなんだ?・・・心だろう?ブリタニア教国に組み込まれても僕たちがラインハットの心を忘れなければ・・・!」

カグヤ「・・・そうかもしれませんね。分かりました、そうしましょう」

スザク「すまない・・・。僕はもう見たくないんだ。誰かが傷つくのを」

カグヤ「分かっています」ニコッ

・・・


ダールトン「こちらが我々の上司コーネリア様です。要求を呑んで頂けるとお伺いし感謝しております」

コーネリア「はじめまして」

ユーフェミア「お、お姉さま!」

スザク「え?」

コーネリア「ユフィ!生きていたのか!良かった・・・本当に・・・」グスッ

ユーフェミア「お姉さまこそ、よくご無事で・・・」

カグヤ「・・・姉妹なのですか?」


コーネリア「えぇ。公私混同してしまい申し訳ない。ユフィ、積もる話もあるが後で・・・」

ユーフェミア「はい」

コーネリア「では、我らの主である神聖ブリタニア教国の教皇がラインハットに求める条件を我が騎士ギルフォードの方から説明させて頂く」

ギルフォード「はい。こちらが求める条件は、ラインハットの王政廃止、ラインハットの全権限を教国に譲渡する事、そしてラインハットの女王であるカグヤ様を国外追放することです」

藤堂「カグヤ様の国外追放だと!?聞き捨てならん!」

カグヤ「止めなさい!藤堂!・・・王政賛成派を抑えるために妥当な条件だと思います。今は人間同士で争っている場合ではありません。ですが、こちらの約束は守ってくださいますね?」

ギルフォード「はい。民を魔物から守る事、教国内においてラインハット家の血をひく枢木スザクの身の保障はお約束致します」


スザク「え?カグヤ!?」

カグヤ「それが聞ければ十分です。では、明け渡しの日時の交渉にうつりましょう」

ダールトン「お話がはやくて助かります」

・・・一週間後、ラインハットという国は消滅した。王政は廃止されブリタニア教国の一部となりコーネリア総督が就任した。それと同時にカグヤと藤堂さん、四聖剣はラインハットから去って行った。

コーネリア総督の妹であるユフィは副総督に就任し、ユフィの旦那でもある僕はユフィの騎士に任命された。ルルーシュ、君はどう考える?僕たちの選択は正しかったのだろうか?

正しい選択が出来たかは分からない。だけど1つ決意した事がある。もしもブリタニア教国が間違った存在なら、僕は中から教国を変えていこうと思う。

ラインハットの皆を守るために犠牲になっただけではなく最後まで僕の身を案じてくれたカグヤの為にも、そして父上の為にも。

今日はここまでです。またノ



>>600にピッピがいたような…

乙です
ついに結ばれたか…本編でもそうなってたらな~
どうしてそうならなかった…

続きですノ
今日はテルパドール編に入る前に、スラりん視点による西の大陸編を大まかにまとめた話とオマケです。


サイドストーリーα スラりんの冒険日記 2冊目

○月×日
西の大陸に着いてから色々あった。ルルーシュさまが人間の言葉を沢山教えてくれたり、アーサー君というルルーシュさまの古くからの友達が仲間になったり、優しいモンスターの皆さんと知り合えたり。

ルルーシュさまと冒険してから沢山の新しい出来事に出会った。毎日が新鮮で楽しい事がいっぱい。だけど、今日はその中でも格別の日になった。

なんとルルーシュさまが結婚したんだ。お相手はカレンさん。ルルーシュさまの寝言にしょっちゅう名前が出てきてた人。


ルルーシュさまは最初ミレイさんと結婚しようとしていたみたい。ルルーシュさまが大きな決意をもって旅をしている事は知っている。目的を果たすためにミレイさんを選んだんだ事も。

だけど、寝言に名前が出てくるくらい大事に想ってる人と一緒になって欲しいと僕は思っていた。だからミレイさんには悪いけど、ルルーシュさまがカレンさんと結婚して良かった!

カレンさんは想像してたより活発な人だった。僕の直感だとあの人はルルーシュさまに尽くすタイプだね。僕とキャラ被るかも・・・。

結婚式にはユフィさんとスザクも来ていた。スザクが僕を抱っこしようと近づいてきたので体当たりしてやった。スザクは鼻を押さえて涙目になっていた。いい気味だった。

ユフィさんは相変わらず優しそうな顔をしていた。スザクと結婚したのは勿体ないと思う。自ら苦行を選ぶなんてユフィさんはmなのかな・・・?

結婚式中、ブオーンとかいう怪物が出て大変なことになったけど、ルルーシュさまたちがやっつけてルドマンさんが封印した。やっぱりルルーシュさまは凄いね!


○月×日
ルラフェンに久々に来た。ひどい有様だった。これをやったのは教団の人らしい。同じ人間同士で何で争うんだろう?

そう思ったけど僕らも魔物同士で争うから人も魔物も似たようなものなんだろうね。

似たようなものだからこそ、種族関係なく良い人も良い魔物も居れば、悪い人や悪い魔物も居るって思う。良い魔物のマーリンさんたちを助けるために僕らはルラフェン奪還作戦を開始した。

作戦は順調だった。だけど教団の人がキラーマシンという魔物を召喚した。この魔物は本当に強い。

皆がボロボロにされていく中、僕がアーサー君の手当てをしているとカレンさんがキラーマシンにやられそうなところが目にうつった。

僕は無我夢中でカレンさんを庇った。あぁ・・・暗闇が広がっていく・・・。


○月×日
意識が戻った。どうやら僕は助かったらしい。体の異変にすぐ気づく。何と僕に黄色い触手が生えていたんだ。

治療の副作用でホイミスライムになってしまったらしい。回復魔法が旅の役に立つと確信しているので僕はホイミスライムになれて嬉しかった。

マーリンさんがお詫びにと僕の声帯に魔法をかける。すると僕は人間の言葉が流暢に喋れるようになった。

回復魔法でルルーシュさまたちを助けられるようになっただけではなく、ルルーシュさまといっぱい喋れるようになった事にも喜びを感じた。やったね!(^^

でもルルーシュさまの肩に乗れなくなってしまったのが残念・・・(> <)


○月×日
今日はカジノ船に来た。船員さんが僕とアーサー君を色々遊びに連れて行ってくれた。スロットも楽しかったけど僕とアーサー君が興味を惹かれたのは闘技場。

僕らは ここで特訓をしようと決めた。強い魔物がいっぱい出てきたけど僕とアーサー君は力を合わせて連戦連勝を重ねた。

最初はホイミしか使えなかったけど闘技場を出る頃には解毒魔法のキアリーと中級回復魔法のべホイミを使えるようになっていた。

アーサー君も気合を溜められるようになったみたい。二人そろってレベルアップだね!僕らはルルーシュさまと合流し次の大陸を目指した。

今度の目的地はテルパドールっていう国らしい。どんな所なんだろう?これからの冒険も楽しみだなぁ!


サイドストーリー3 藤堂さんのお説教

―スザクとユフィがルルーシュの結婚式に出席していた頃。すなわちラインハットが元気を取り戻した頃

藤堂「扇、少し話がある」

扇「藤堂将軍。なんでしょう?」

藤堂「私が牢に入れられていた時の話だ。貴様、太后様の命令でサンタローズに攻め入ったときに民間人を殺したそうだな?」

※訂正ですm(_ _)m
―スザクとユフィがルルーシュの結婚式に出席していた頃。すなわちラインハットが元気を取り戻した頃
→―ルルーシュたちがカジノ船についた頃。すなわちラインハットがまだ健在だった頃


扇「・・・しかし、それは命令で・・・」

藤堂「命令はサンタローズを滅ぼせ、だったな?人を殺せとまでは言われていなかったのではないか?」

扇「ですが・・・」

藤堂「兵士たる者 上の命令には絶対だ。しかし、臨機応変に動けないといかん。他の者たちは建物だけを破壊し村人を一人たりとも傷つけなかったそうだな」


扇「あ、あの太后はペテン師だったじゃないですか!もしも、あのペテン師がオレたちのやった事にヘソを曲げていたらオレたちも殺されていたかもしれないんですよ!?」

藤堂「つまり貴様は自己保身のために村人を殺した。そうだな?」

扇「う・・・」

藤堂「たるんでいる!前々から思っていたが、今日こそ貴様に説教する必要があると見た!」

扇「せ、説教なんて・・・面白いものでありませんよ。そんな事したら、コレを読んでくれる数少ない素敵な読者が更に少くなくなってしまいます・・・」

藤堂「いいや、3レスほどやる!」

扇「そ、そんな・・・」


藤堂「貴様の行動を今まで見てきたが、どうも貴様は良い人のようで実際は自己中すぎる!おまけにモジャ毛だ。気色悪い!」

藤堂「面倒くさい事、イヤな事は他の人に押し付けているだろう。義務を果たさず、そのくせ権利だけは一丁前に主張する」

藤堂「それではいけないのだ。貴様のようにトップのご機嫌取りをしていれば、いずれは組織の幹部レベルまで昇進するかもしれない」

藤堂「だが貴様のように実力も無い者が幹部になったら、その組織も終わりだ」

藤堂「ゆえに貴様はまずは心身ともに鍛えるべきなのだ!」


藤堂「軍隊の組織論というモノを知っているか?」

藤堂「勤勉で頭の良い者は参謀に適任である。私の事だ」

藤堂「怠け者で頭の良い者には前線を任せるべきだ」

藤堂「怠け者で頭の悪い者は、命令された事しか出来ないが これもまた必要だ」

藤堂「そして勤勉で頭の悪い者。これは貴様の事だな」


藤堂「鏡志朗という男を知っているか?」

藤堂「主君の為に日々精神鍛錬を積んでいる」

藤堂「国民を守る為に日々肉体鍛錬を積んでいる」

藤堂「幼女が好きというお茶目な部分もあるが」

藤堂「多くの人から愛されている。何故か?」

藤堂「それは、苦難から逃げずにもがき苦しみ徳を積んでいるからだ!」

藤堂「貴様も男なら、ヘタレを脱却しろ!」どんっ!


扇「は、はい・・・!」

藤堂「話は以上だ。いってよし!」

・・・

扇「藤堂将軍小言が多いよ・・・ん?人が倒れている!」

ヴィレッタ「・・・うぅ・・・キラーマシン・・・止め・・・」

扇「き、綺麗だ・・・。御嬢さん!大丈夫ですか?」

ヴィレッタ「・・・うぅ・・・」

扇「気絶している!?とりあえず、家に連れて帰ろう」
―おわり

今日はここまでです。久々にギアスr2終盤見てたら扇に物申したくなり、急遽話を入れました。
扇ファンの方、気分を悪くしたらすみませんm(_ _)m
では、またノ

扇にファンなんているのか?

たぶんいない

乙です
むしろ拍手喝采、もっと扇のバカに言ってやって下さい
ってーかミラクル、自分褒めちゃアカンwww

続きですノ


―砂漠の大陸

ルルーシュ「はぁ・・・はぁ・・・南下すればテルパドールに着くと船長に言われたが・・・」

ルルーシュ「全く城が見えてくる気配がしないな・・・」

c.c.「ルルーシュ。暑い」

ルルーシュ「ヒャドでも・・・していろ・・・」

c.c.「こんな気温が高い所では、すぐ溶けてしまうだろうな」

ルルーシュ「そもそも・・・アーサーの背中に乗っかって・・・一番楽してるくせに文句言うな」ヨロッ


c.c.「私が一番か弱いんだ。当然だろう?・・・と思ったが、お前の方がか弱いかもな。暑さのせいかいつも以上にヨロヨロだぞ」

ルルーシュ「問題ない。・・・大丈夫か?カレン・・・」

カレン「・・・」

ルルーシュ「カレン?」

カレン「え、な、何?」

ルルーシュ「大丈夫か?」

カレン「えぇ。大丈夫、よ」


ルルーシュ「そうか。だが、無理はするなよ?ツラくなったらすぐ言うんだぞ?」

カレン「うん・・・。ありがと」

c.c.「だいたい最初に休みを必要とするのはルルーシュだけどな」

ルルーシュ「黙れ」

カレン「それにしても・・・暑いわね・・・」

ルルーシュ「そうだな。だが逆に夜は一気に寒くなる。出来れば日が暮れる前に城に着きたいな」

カレン「・・・」


ルルーシュ「カレン・・・。ん?」

*「やぁ、君たち。テルパドールへ向かっているのかい?」

ルルーシュ「えぇ」

*「私たちも いまテルパドールに帰る所なんだけどね。良かったら一緒にいかないか?」

ルルーシュ「はい。宜しくお願いします」

*「こちらこそ」

ルルーシュ「ここからテルパドールまでは遠いのですか?」


*「いや、あと30分くらいで着くと思うよ」

ルルーシュ「そうですか」

*「はやく帰りたいね」

ルルーシュ「今日は何かあるのですか?」

*「ははは。コイツ、この前まで病気で寝込んでいたんだけどさ。わざわざコイツの娘が看病しに西の大陸から帰ってきてくれてね。それで感激したらしく、今日娘へのお礼を兼ねたプレゼントを取りに行ってたってわけよ」

ルルーシュ「良い娘さんですね。プレゼントは何を選んだんですか?」

*「これだよ。砂漠の薔薇っていうんだ。ここらへんで発掘出来るんだよ」


ルルーシュ「へぇ、綺麗ですね」

c.c.「お前もカレンや私にプレゼントを渡しても良いんじゃないか?」

ルルーシュ「カレンはともかく何でお前にまで」

カレン「・・・」

ルルーシュ「カレン・・・?」

*「キシャー!」

ルルーシュ「なんだ!?」


*「キシャー」ぞろぞろ

ルルーシュたちは魔物の群れに囲まれた

*「くっ。ここらへんはオークの縄張りだったようだ!」

*「か、数が多い・・・」

c.c.「ルルーシュ、みんな暑さにやられて今は戦える状態ではない。ギアスを使え」

ルルーシュ「いや、見たところ敵はそこまで強くないだろう。ガウェインの杖を試したい!やるぞ!」バッ

c.c.「おい!?」


ルルーシュ「オレが先行する!」

c.c.「あのバカ!」

カレン「う・・・」ヨロッ

c.c.「カレン!?」

ルルーシュは前線に立ち、ガウェインの杖を振りかざした。すると杖の宝玉が光り熱光線が発生した!

ヴォーンッ!

*「キシャーッ!?」


オーク達は次々と倒れていった。

ルルーシュ「ふははは!やれる!やれるぞ!」

c.c.「アーサー、カレンたちを守ってくれ。スラりんはカレンに回復魔法を頼む」

スラりん「はい!」

アーサー「がう!」

ルルーシュ「お前が頭だな?」

ルルーシュは一匹だけ色が違う青色のオークを発見した。


ルルーシュ「指揮官を叩く!」

ルルーシュはガウェインの杖を振りかざした

プシューッ・・・

―しかし何も起こらなかった

ルルーシュ「なんだ!?」

*「キシャー!」

青色のオークはルルーシュに襲いかかった!強烈な鉄拳がルルーシュの肩に当たる!


ボゴッ!

ルルーシュ「ぐわぁ!!」ミシッ

ルルーシュ「く・・・大人しくし・・・」キュイ-…

ルルーシュがギアスを使う前にオークの猛攻撃が始まった!

ルルーシュ「がはっ!」ボキッ!

c.c.「メラゾーマ!」

ドォーンッ!!


*「グシャ!?」

c.c.の声が聞こえると同時に巨大な火の球が青色のオークを灰に変えた!

ルルーシュ「助かったぞ・・・c.c.」

*「ぎょえー!!」

ルルーシュ「はっ!?」

ルルーシュが悲鳴のする方を振り返ると同行していた男性2名がオークに集団攻撃をされていた!

ルルーシュ「な、なんだこれは・・・?」


アーサーは複数のオークを相手にしている。カレンは倒れている?スラりんはカレンを庇って攻撃を受けている。こんなハズでは・・・。

c.c.「イオラ!」

バァーンッ!バァーンッ!バァーンッ!

辺り一帯に爆発が巻き起こった!

オークが次々と倒れていく。オークの群れを全滅させた!

c.c.「っ・・・」ガクッ


ルルーシュ「c.c.!?」

c.c.「大丈夫だ。味方に当たらないよう爆発を制御するのに集中しすぎただけだ・・・それより他のやつらを」

ルルーシュ「あ、あぁ・・・」

*「・・・」

*「おい!フェネット・・・。目をあけろよ!おまえ、娘にプレゼント渡すんだろう?感謝の言葉を伝えるって言ってただろう?こんなところで死ぬなよ!おい!」

*「・・・」

―返事が無い。ただの屍のようだ・・・。


ルルーシュ「ッ!」

スラりん「ごめんなさい。僕の力不足です・・・」

*「・・・いや、君たちのお蔭で私はこうして生きているんだ。ありがとう。そちらの御嬢さんは大丈夫なのか?」

アーサー「くぅん・・・」

ルルーシュ「カレン・・・?」

カレン「うぅ・・・」


カレンは気を失っている。ルルーシュはカレンを抱き上げた

ルルーシュ「すごい熱だ!こんな状態で・・・」

*「お嬢さんも状態が良くないね。テルパドールへ急ごう。・・・フェネットも家族の元にかえしてやらないとな」

ルルーシュ(オレの・・・オレのミスだ・・・・)

*「兄ちゃん!呆けてないで急ごう!また魔物の群れに襲われたら困るよ!」


―テルパドール 城下町

*「着いたよ。ここがテルパドールだ。とりあえず お嬢さんを寝かせてやんな。あそこに宿屋が見えるだろう?」

ルルーシュ「・・・はい」

*「オレはフェネットの家に行かないとな・・・。兄ちゃんたちのお蔭で助かったよ、ありがとな。またな」

ルルーシュ「・・・」

c.c.「ルルーシュ、宿へ行くぞ」

ルルーシュ「・・・あぁ」


・・・

―テルパドール 城下町 at midnight

c.c.「こんなところに居たのか。砂漠の夜は寒いな。隣に座るぞ?」

ルルーシュ「・・・」

c.c.「・・・お前の意思に関係なく座るけどな」スーッ

ルルーシュ「・・・」

c.c.「カレンの事は大丈夫だ。疲れが溜まっていたんだろう。数日休めばすぐ元気になる」


ルルーシュ「・・・」

c.c.「・・・悔やんでいるのか?人を死なせてしまったことを」

ルルーシュ「ッ!」

c.c.「今日のお前の判断は明らかにおかしかった。いつものお前ならギアスを使わないにしろ、もっと周りを観察し被害を最小限に抑えたはずだ。無論死人など出したりしない」

ルルーシュ「・・・黙れ」

c.c.「力も魔力も貧弱なお前が、a級クラスの魔宝玉を手に入れたんだ。試したくなったんだろう?実際使ってみたら敵を面白いように倒せる。力に溺れたんだな」

ルルーシュ「黙れ!」


c.c.「力に溺れるようでは、お前の嫌っているお前の父親と何も変わらないな」

ルルーシュ「黙れっ!!」ドンッ

ルルーシュはc.c.を押し倒した

c.c.「失ったものはもう戻らない。行動の結果は事実として残る。お前に出来る事は、今日という事実を明日にどう繋げるかだ」

ルルーシュ「・・・そんな事は分かっている・・・。しかし・・・!」

ピチャッ ピチャッ・・・

c.c.「雨・・・か。これから本降りになりそうだな。私は戻る。お前も早く戻れ。お前まで倒れたら面倒だ」


ルルーシュ「・・・」

c.c.「ルルーシュ、私を失望させるなよ?」

*「・・・やっと見つけた。会いたかったよぉ、c.c.~」

遠くからルルーシュとc.c.を見ていた男が、にやりと笑った。

ザーッ ザーッ

ルルーシュ(オレならやれた・・・。オレなら助けられた・・・。今まで手にしたことないハッキリ分かる力を手に入れて・・・調子に乗って・・・オレは・・・くそっ!)

・・・


ザーッ! ザーッ! 雨が激しくなってきた。

*「いや・・・いやだよ・・・」

ルルーシュ「・・・」ヨロッ ヨロッ

*「うぅ・・・お父さぁん・・・」

ルルーシュ「あっ・・・」

*「る、ルル・・・?」

ルルーシュ「シャーリー・・・?」

今日はここまでです。またノ

乙です
まさかこんなところでマオとシャーリーとは…



ついにマオが来たか...



続きですノ


シャーリー「ルル・・・テルパドールに来てたんだ・・・」

ルルーシュ「あぁ・・・。今日着いたんだ・・・」

シャーリー「うぅ・・・」

ルルーシュ「シャーリー?」

シャーリー「今日、お父さんが・・・魔物に殺されたの・・・」

ルルーシュ「ッ!?」

シャーリー「お父さん、昔から凄く優しくて・・・私やお母さんの事大事にしてくれて・・・」


ルルーシュ「・・・」

シャーリー「なんで死ななきゃいけなかったんだろう・・・?」

ルルーシュ「・・・ッ」

シャーリー「ルル・・・」

ぼふっ

シャーリーはルルーシュに体を預けた

シャーリー「つらいよ・・・」

おいキスするなよ
もう嫁さんいるんだから浮気はいかんぞ!?


ルルーシュ「シャーリー・・・」

シャーリー「ごめんね。会ってまだ2回目なのに・・・甘えて。・・・でも、もう少しだけ・・・」

ザーッ! ザーッ!

―翌日

神父「私たちの友、ジョセフ・フェネットが神の元に帰られます。心優しいジョセフはきっと私たちの事を守ってくれるでしょう」

*「あなた・・・!いやぁ!いやぁー!」

シャーリー「お母さん・・・」


ルルーシュ「・・・」

神父「天にまします我らの神よ。ジョセフの冥福を祈りたまえ。アーメン」

・・・

*「兄ちゃん。ありがとな。フェネットの葬式にも出てくれて」

ルルーシュ「いえ・・・」

*「昨日倒れたお嬢ちゃんは大丈夫かい?」

ルルーシュ「はい。ですが、もう数日安静が必要のようです・・・」


*「そうか。まぁ、兄ちゃんもゆっくりしていきな。またな」

ルルーシュ「・・・」

シャーリー「ルル・・・」

ルルーシュ「シャーリー・・・」

シャーリー「オジさんから聞いたよ。ルルがお父さんを連れてきてくれたんだね。ありがとう」

ルルーシュ「ッ!」

ルルーシュ(違うんだ・・・オレのミスで・・・。すまない、シャーリー・・・)


シャーリー「昨日はごめんね。あんな風に甘えて・・・」

ルルーシュ「いや・・・」

シャーリー「ルルはまだテルパドールに居るの?」

ルルーシュ「あぁ・・・。旅の仲間が倒れてしまって、治るまでは・・・」

シャーリー「そっか。あのね、明日会えないかな・・・?」

ルルーシュ「え?」

シャーリー「・・・ダメ?」


ルルーシュ「・・・いや、良いよ」

シャーリー「良かった。じゃあ、明日この時間にここで!楽しみにしてるね。またね」

ルルーシュ(・・・オレのせいでこうなったのだから断れるわけがない)

―宿屋

スラりん「ルルーシュさま、おかえりなさい」

ルルーシュ「ただいま、スラりん。カレン、大丈夫か?」

カレン「うん・・・だいぶ良くなったみたい。ごめんね」


ルルーシュ「そうか」

アーサー「ごろごろごろ・・・」

カレン「アーサーも心配してくれてありがとうね」

アーサー「くぅん」

ルルーシュ「c.c.は居ないのか?」

カレン「うん。どこかに出かけたみたい」

ルルーシュ「そうか・・・」


カレン「ルルーシュ?」

ルルーシュ「ん?」

カレン「・・・ううん。こっち来て」

ルルーシュ「どうしたんだ?」

ちゅっ

ルルーシュ「カレン・・・」

カレン「えへへ」


ルルーシュ「カレン、オレは城に行って女王様に謁見してくる。ゆっくり休んでいてくれ」

カレン「分かった。気を付けてね」

ルルーシュ「あぁ」

・・・バタンッ

カレン「・・・あんなツラそうな顔してるの初めて見たかも」


― テルパドール城

ルルーシュ「すみません。女王様に謁見したいのですが」

*「失礼ですがお名前をうかがっても宜しいですか?」

ルルーシュ「ルルーシュです」

*「ルルーシュさまですね。女王様は現在、ご友人と庭園にいらっしゃいます。よければ案内しますが?」

ルルーシュ「お願いします」

*「かしこまりました。こちらへどうぞ」


ルルーシュ「名前を聞いたことに何か意味が?」

*「はい。女王様には未来を知る能力があります。ルルーシュさまがいらっしゃる事を女王様は予見されていましたので、来た際にはご案内するようにと」

ルルーシュ「未来が・・・凄いですね」

*「先祖の能力を引き継いでいるらしいですね。女王様の祖先は、かつて魔王を倒した勇者さまのお供をしていたそうですよ」

ルルーシュ「なるほど・・・」

*「女王様、ルルーシュさまをお連れしました」

女王「ご苦労さまです。シンクー、下がってよろしいですよ」


*「はっ!失礼します」

c.c.「あの男、なかなか見どころがありそうだな?」

女王「えぇ。彼はシンクーと言って、まだ若いですが力は本物です。子供が生まれたら彼に教育係りを頼もうと思っています」

ルルーシュ「c.c.!?何故お前がここに!?」

c.c.「友人に会いに来るくらい私の勝手だろう?」

ルルーシュ「友人?」

女王「えぇ。はじめまして、ルルーシュさん。c.c.さんと仲良くさせて頂いてます」


ルルーシュ「そうですか。こいつに非礼がありましたら私がお詫びします、女王様」

女王「そのように畏まらなくても良いですよ。c.c.さんから話はお伺いしています。あなたがここに来たのはシャルルさんについて聞く為ですね?」

ルルーシュ「えぇ。シャルルの事をご存じですか?」

女王「・・・その前に、貴方はブリタニア教国を知っていますか?」

ルルーシュ「えぇ」

女王「彼はブリタニア教国の教皇になったようです」

ルルーシュ「なに!?」


女王「むかし何度かお会いしたことがありますが、彼の考えていることは私にも分かりませんでした。ある意味で不思議な方です」

ルルーシュ「・・・」

女王「・・・ここから遥か東へ行った所にグランバニアという国があります」

ルルーシュ「グランバニア!?」

女王「そうです。貴方の名前はルルーシュ・ヴィ・グランバニアですね?シャルルさんはグランバニアの王でした。つまり貴方はグランバニアの王子です」

ルルーシュ「そんな・・・」

女王「いまグランバニアがどうなっているか私にも分かりませんが、もしもシャルルさんを探すならグランバニアに何かヒントがあるかもしれません」


ルルーシュ「貴重な情報ありがとうございます」

女王「いえ。我らの祖先と貴方の祖先はかつて勇者様のお供をしました。言うなれば私たちは同志です。協力できることがあれば協力します」

ルルーシュ「お心遣いありがとうございます」

女王「最近は未来が読めないことが多くなってきました。何か嫌なことが起きる前触れかもしれません。気を付けてください」

ルルーシュ「はい」

c.c.「そろそろ宿に戻るか?ルルーシュ」

ルルーシュ「あぁ」


c.c.「世話になったな、アイシス。また会いに来る」

女王「はい、また遊びに来てくださいね」

・・・

c.c.「ちゃんと葬儀には出たか?」

ルルーシュ「あぁ」

c.c.「そうか・・・。それでお前も気持ちに区切りをつけるんだな」

ルルーシュ「・・・それよりもお前が女王さまと知り合いとはな。どういう繋がりだ?」


c.c.「お前は知らなくてもいいことだ」

ルルーシュ「魔女が」

c.c.「妖精だ」

ラクシャータ「あらぁ、ルルーシュじゃなぁい」

ルルーシュ「ラクシャータ博士。テルパドールにいらしてたんですか」

ラクシャータ「私はこの国の生まれだからね」

c.c.「誰だ?」

ルルーシュ「忘れたのか?ルラフェンでカレンに紅蓮の爪を渡した人だ」


ラクシャータ「覚えていてくれて嬉しいわぁ。テルパドールに紅蓮の反応があって驚いたよ。いまカレンちゃんの所に行ってきてメンテするために紅蓮の爪を預かってきた所なのぉ」

ルルーシュ「・・・すみません、ラクシャータ博士。これも見て頂けないでしょうか?」

ルルーシュはラクシャータにガウェインの杖を渡した

ラクシャータ「へぇ~。昔文献で見た いかずちの杖と同じ宝玉を使っているみたいねぇ。でもハードがダメだわぁ」

ルルーシュ「ハード?つまり魔宝玉以外の部分という事ですか?」

ラクシャータ「そう。これじゃあ魔力が漏れてすぐガス欠になっちゃうわよぉ。3日もあれば紅蓮もコレもメンテできるけど良い?」

ルルーシュ「はい。お願いします」


ラクシャータ「分かったわぁ。じゃ、またね」

ルルーシュ「3日はここに留まる事が決まったな。カレンの調子も悪いし丁度いいだろう」

c.c.「そうだな。そのあとはグランバニアに行くのか?」

ルルーシュ「あぁ」

ルルーシュ「・・・」チラッ

c.c.「どうした?」


ルルーシュ「いや、さっきからずっと誰かに見られているような気がしてな」

c.c.「自意識過剰じゃないのか?」

ルルーシュ「黙れ。・・・まぁ、恐らく気のせいだろう」

c.c.「だろうな」

c.c.(・・・まさかな)

今日はここまでです。またノ

乙です
これはガウェイン→蜃気楼、紅蓮弐式→可翔式に強化の匂い



続きですノ


―翌日

ルルーシュ「カレン、そろそろ時間だから・・・」

カレン「オジさんを亡くしたシャーリーさんの気分転換に付き合うんだっけ」

ルルーシュ「すまない・・・」

カレン「ううん。ルルーシュのそういう所好きよ。でも浮気はしないで」

ルルーシュ「分かっている」

c.c.「・・・」


ルルーシュ「どうしたc.c.?朝からずっと外を眺めて」

カレン「昨日帰ってきてから、ずっとこんな調子よね・・・」

c.c.「気にするな。お前は早く行ってこい」

ルルーシュ「あぁ。じゃあ行ってくる」

カレン「いってらっしゃい」

ガチャッ バタンッ

c.c.「・・・」


カレン「ホントどうしちゃったの?」

c.c.「さぁな。さて、私も少し用事があるんでな。出かけてくる」

カレン「そうなの?行ってらっしゃい」

・・・

シャーリー「あ、ルル!」

ルルーシュ「ごめん。お待たせ」

シャーリー「ううん!全然待ってないよ!」


ルルーシュ「それで、呼び出してどうしたんだい?」

シャーリー「演劇を見に行かない?お父さんが残してくれたチケットが2枚あるの」

ルルーシュ「良いよ。いつ行く?」

シャーリー「良かった。今から行こうよ!今日からお城の地下庭園でやってるの」

ルルーシュ「じゃあ行くか。あと・・・その、お父さんの事は・・・」

シャーリー「大丈夫だよ。お母さんが言ってたの。お父さんは私が幸せになる事を誰よりも望んでたって。だから悲しむ暇があるなら恋をしなさいって」

ルルーシュ「・・・」


シャーリー「だから、もう悲しまないって決めたんだ。お父さんもそれを望んでると思うから」

ルルーシュ「・・・そうか。強いな、シャーリーは。ところで演劇はどんな話なんだ?」

シャーリー「えっとね。テルパドールを作った方たちが元になったお話なの」

―地下庭園 演劇中

*「もう、姉さんったら。またカジノ?」

*「あら、よく分かったわね。占いで場所を確認したの?」

*「しなくても分かります!ただでさえ家計が苦しいのに・・・」


*「あはは、私に任せなさい!今日たんまり稼いでくるから!」

シャーリー(・・・)チラッ

ルルーシュ「・・・」

シャーリー(やっぱり格好いいなぁ。でも、それだけじゃないんだよね。何だろう?ポートセルミで初めて会った時から感じる この不思議な安心感)

シャーリー(・・・私、好きなのかな?ルルの事。会って間もないけど)

シャーリー(もっと一緒に居たいよ。でも、ルルはもうすぐ旅に出ちゃうんだよね。付いていきたいって言ったら迷惑かな?でも、お母さん一人残すのも・・・うーん・・・)


*「・・・リー」

シャーリー(ルルは私の事どう思ってるんだろう?・・・って、そもそもルルに彼女が居たら どうしよう!?た、確かめなきゃ・・・)

ルルーシュ「シャーリー?」

シャーリー「は、はい!?」

ルルーシュ「なんだ寝てたのか?もう劇終わったぞ」

シャーリー「あれ?もう!?さっき始まったばかりだと思ってたら・・・」

ルルーシュ「結構面白かったのに勿体ないな」


シャーリー「ホント?じゃあ、ごはん食べながら話聞かせてよ」

ルルーシュ「そうだな。どこかオススメの店は?」

シャーリー「1fのレストランかなぁ」

ルルーシュ「そこで食べよう。その前にトイレに行ってくるから、ここで待っててくれないか?」

シャーリー「うん、分かった」

ルルーシュ「すまない」タタタッ

シャーリー(・・・よし!ルルが戻ってきたら彼女が居るのか聞こう・・・!もし、ルルに彼女が居なかったらその時は・・・)


*「その時は、どうするんだい?」

シャーリー「ッ!?」

*「はじめまして、シャーリー・フェネットさん」パンッパンッパンッ

シャーリー「え、あの・・・どちら様ですか?」

シャーリー(なにこの人。なんで私の名前を知ってるの?それに手拍子しながら話しかけてくるなんて変わってる・・・)

*「あぁ、ごめん。癖なんだ、手拍子しながら話すの」

シャーリー「え・・・!?」


*「それにしても君はヒドイ女だねぇ。お父さんが亡くなったばかりだというのに男に夢中になるなんて」

シャーリー「そんな・・・」

*「娘と演劇を見るために買ったチケットだったのにね。男の気を引くために使われたんじゃあ堪ったもんじゃないだろうね。君は醜い女だ」

シャーリー「あ・・・違う・・・私は・・・!」

*「しかも、その男が自分を殺した男ときちゃ死んでも死にきれないよね。まぁ、死んだけどさぁ」

シャーリー「ルルが・・・!?」

*「ヒドイ男だよねぇ。君のお父さんを殺したその彼が君を慰めたんだから・・・」


シャーリー「嘘、嘘よ・・・だって、そんな・・・」ガクッ

*「許せないよねぇ?そんなの。罰を受けなければならない。彼も、君も」

シャーリー「イヤ・・・」ガクガク ブルブル

ルルーシュ「シャーリー!?」

*「おや、ナイトの登場か」

シャーリー「うぅ・・・」ガクガク ブルブル

ルルーシュ「貴様!シャーリーに何を!?」


*「あぁ、良いねぇ。怖い顔だ。自分の女を奪われて許せないって顔」パンッパンッパンッ

ルルーシュ(こいつ、何者だ・・・!?)

*「あれぇ?聞いてないの?c.c.に」

ルルーシュ「なに!?」

*「はは。さすがだねぇ。僕の正体について一瞬で14の可能性を考え付くなんて。しかも、そのうちの1つは大正解」パンッパンッパンッ

ルルーシュ「ギアス能力者!?」

*「はは、大正解!もしも僕が魔物だったら君のギアスが仕えたのにね。残念だねぇ、僕が人間で」


ルルーシュ「思考を読んだ!?」

マオ「そういうギアスなんだよね、僕のは。僕はマオ。はじめまして、ルルーシュ王子」

ルルーシュ「マオ・・・!」

マオ「君がテルパドールに着いた日からマークさせて貰っていたよ。君の事は何でも知っている。君がシャーリーの父親を殺したことも」

ルルーシュ「なっ!」

シャーリー「ッ!」ビクッ

マオ「それだけじゃない。君は既婚者であるにも関わらずシャーリーを誑かした」


シャーリー「うそ・・・」

ルルーシュ「・・・」

マオ「最低な男だよねぇ、君は。罰を受けなければならない」

ルルーシュ「貴様!一体何が目的で「ルル・・・」

シャーリー「答えて・・・ルルが私のお父さんを殺したの・・・?」

ルルーシュ「・・・」

シャーリー「なんで何も言ってくれないの・・・?お願いだから殺してないって言ってよ!」


マオ「シャーリー。さぁ、ルルを討つんだ。お父さんもそれを望んでいるよ」

シャーリー「お父さんが・・・望んでる・・・?」

ルルーシュ「シャーリー!ヤツのいう事を聞くな!」

マオ「シャーリーにお得意のギアスを使う気?まぁ、クォーターに君のギアスが効くのか分からないけど使う素振りを見せたら僕が君を殺すよ」

ルルーシュ「どういうことだ!?」

マオ「シャーリーのお祖母ちゃんは魔物で、シャーリーはクォーターだ。そうだろ?」

シャーリー「ぁ・・・イヤ・・・」


マオ「小さい頃は大変だったんだよねぇ?血が原因でイジめられてさ。それから逃げるようにポートセルミに行ってダンサーになって」

シャーリー「イヤ・・・!」

マオ「お父さんとお母さんを置いて一人で逃げるなんて最低だよね。罪を償うにはルルを殺して自分も死ぬしかないよ」

ルルーシュ「貴様・・・!」

ルルーシュ(こいつのギアスはオレみたいに発動条件はあるのか?タイムラグは?効果範囲は?そもそもコイツの目的はなんだ?オレを殺すつもりなら・・・)

マオ「ほぉら。考えなよ?シャーリーを説得するために、お得意の策略をさ。くるくるくるーって」

ルルーシュ「黙れ!」


マオ「ドロボウ猫にはこういう死に方が相応しい」

ルルーシュ「は?」

シャーリー「ルル・・・死んで」

ルルーシュ「!?」

シャーリー「私も一緒に死んであげるから・・・一緒にお父さんに謝りにいこう?」

シャーリーの手のひらに魔力が集まる

シャーリー「もう・・・終わりにしよう・・・?」


マオ「そうそう。罪には罰を、ね」

ルルーシュ(はっ!思考が読めれば人を操り誘導するのはたやすい)

ルルーシュ「シャーリー!騙されるな!アイツは・・・」

マオ「おいおい君の方だろう?シャーリーを騙していたのは。父を殺し、既婚を隠し、シャーリーに近づいた」

シャーリー「止めて・・・」

ルルーシュ「シャーリー!オレは」

シャーリー「いやぁ!もう黙って!」


シャーリーの手のひらに集まった魔力が暴走し火の玉となりルルーシュの右腕に当たった!

バァン!

ルルーシュ「ぐあっ!」

シャーリー「う・・・あ・・・あ・・・」ヨロッ

ルルーシュ「うぅ・・・」ガクッ

マオ「何をためらっている?殺せ。こいつは君のお父さんの敵だ。お父さんの為にも」

シャーリー「私・・・私は・・・」


マオ「なんだよ、この女。考えがグチャグチャだ。もう良い。僕が・・・」

シャーリー「やめて!」

マオ「はいはい。じゃあ、先に君を殺してから彼を殺そうか」

マオは両手に魔力を集めた・・・その瞬間

パリィーンッ!

マオの足元に氷の刃が突き刺さった!

マオ「なっ!?誰だ!?僕が気づかないなんて・・・まさか!?」


ルルーシュ「し、c.c.・・・?」

マオ「やっぱりそうか!ようやく会えた!君に・・・!」

c.c.「・・・」

マオ「君がテルパドールに来ている事は分かってたよ!君の為に害虫駆除をしてから会いに行こうと思ってたけど、君の方から来てくれるなんて!会いたかったよc.c.!」

c.c.「お前は・・・」

マオ「そう!僕だよ、c.c.!」

c.c.「・・・すまない。誰だっけ?」


マオ「ほぉわ!?ぼ、僕だよ?君の愛する・・・」

c.c.「うーん・・・本当に分からないんだが。人違いじゃないのか?」

マオ「そんな・・・ぁ・・・」

どてっ

c.c.「あ、気絶した」

ルルーシュ「こいつ、どれだけショックだったんだ・・・」

ルルーシュ「お前のおかげで助かった。だが、何故ここに居る?」


c.c.「昨日お前が誰かに見られている気がすると言っていただろう?お前無駄に顔だけはいいからな。それでストーカーでも出来たんじゃないかと思って犯人捜しをしていた」

ルルーシュ「お前はオレの保護者か何かか」

c.c.「それでここに寄ったときお前たちが揉めている場面に出くわしてな。それにしても、まさかストーカーが男だったとはな。お前が そっちに走るなら止めはしないが」

ルルーシュ「そのような趣味は無い!・・・しかし、こいつの話からして目的はお前だったようだが?」

c.c.「私にコイツとの接点はないはずだ。全く記憶にない・・・だが、コイツがお前を襲ったのは事実だ。どうする?殺すか?」

ルルーシュ「そこまではしなくても良いが・・・シャーリーに手出しはさせたくないな。オレ個人としても二度と顔は見たくない。どうにか出来ないか?」

c.c.「そうか。じゃあ、ベネットから習ったバシルーラを使ってみるか。コイツは私が処分しておこう」


ルルーシュ「・・・頼む。あと、お前には後で聞きたい事がある」

c.c.「あぁ。それよりもそこの女を何とかしてやれ」

シャーリー「ルル・・・」ガクガクッ

ルルーシュ「シャーリー!」

シャーリー「私・・・私・・・」

ルルーシュ「シャーリー。もういいんだ」

シャーリー「私、ルルのことを撃った・・・」


ルルーシュ「オレのせいだ。シャーリーは何も悪くない」

ぎゅっ ルルーシュはシャーリーを抱きしめた

シャーリー「でも・・・ルルの腕が・・・」

ルルーシュ「オレが許す」

シャーリー「既婚者のルルに優しくさせようとした・・・」

ルルーシュ「何がいけない?」

シャーリー「お父さんが死んだのに・・・」


ルルーシュ「忘れるんだ。嫌なことは全部忘れてしまえばいい」

シャーリー「出来ないよ!」

ルルーシュ「出来る!」

シャーリー「え・・・?」

ルルーシュ「オレが全部忘れさせてやる」

ルルーシュ「シャーリー。お父さんの事はすまなかった。オレが死んだその時は、必ず謝りに行く・・・!」

シャーリー「ルル・・・?」


ルルーシュ(クォーターじゃ望みは薄いかもしれない。奪うためじゃない。救うために・・・効いてくれ!)キュィーンッ

・・・

―テルパドール 集団墓地

シャーリー「あのー・・・あなたも家族を亡くされたんですか?」

ルルーシュ「いえ、家族ではなく・・・友達を。たぶん、大事な・・・」


シャーリー「そうですか・・・」

ルルーシュ「・・・」

シャーリー「朝は来ますよ」

ルルーシュ「え・・・」

シャーリー「そりゃあ、悲しいことも忘れられないこともあるし、ツラいこともいっぱいあるけど・・・でも朝は来るじゃないですか。だから無理して抑え込まなくても・・・」

ルルーシュ「・・・そうですね。オレもそう思います。ありがとう。さようなら」


―宿屋

c.c.「おかえり、ルルーシュ」

カレン「お帰り、大変だったみたいね・・・」

スラりん「ルルーシュさま!ひどいケガを・・・。いま回復します」

ルルーシュ「ただいま。ありがとうスラりん。c.c.、奴は?」

c.c.「バシルーラで何処かへ飛ばしてきた。少なくてもこの大陸には居ないだろう」

ルルーシュ「そうか。本当にアイツに見覚えはないのか?名はマオと言っていた」


c.c.「マオ・・・あっ、思い出した・・・」

ルルーシュ「やはり知り合いなのか?」

c.c.「知り合いというか・・・むかしピザを食べに下界に降りた時、一方的に迫られたんだ。断っても あしらっても効果がなく、あまりにも鬱陶しかったから私の願いを叶える事と引き換えにギアスの契約をした」

ルルーシュ「お前の願いとは?」

c.c.「二度と私の前に顔を出さない事だ。だが契約不履行者で相変わらず しつこいから妖精の村に逃げ帰って、そのまますっかり忘れていた」

カレン「マオってやつ、気持ち悪いわね・・・」

c.c.「・・・今日とどめを刺しておけばよかったな」


ルルーシュ「オレとの契約内容は?」

c.c.「前も言ったが秘密だ」

ルルーシュ「ちっ。・・・昔お前はギアスを使い続けると暴走状態になると言ったな。マオは暴走状態に入っていた。そうだな?」

c.c.「そうみたいだな・・・。不安か?お前も暴走状態になる事が」

ルルーシュ「いや、オレは使いこなしてみせる」


カレン「安心して!私がルルーシュの支えになるから!」

ルルーシュ「ありがとう、カレン」

c.c.「仕方ないから私もお前の面倒を見てやる。感謝しろよ?」

カレン「ルルーシュ・・・」

ルルーシュ「カレン・・・」

c.c.「・・・」ワナワナ


c.c.「・・・私の前でイチャイチャするな。この女たらしめっ」

c.c.は枕をルルーシュの顔面に投げつけた!

ボフッ!

ルルーシュ「うぐ!な、何をする!?」

カレン「アンタ!ケガ人に向かって・・・!」

c.c.「ふん。私は寝る。おやすみ。ルルーシュ、カレン」

今日はここまでです。
シャーリーはポートセルミで仲間として連れて行くべきだったと反省です。会って間もない状態で原作トップクラスの感動シーンをやるのは無理がありましたorz
ではまたノ

乙です
ギアスかけるためとはいえシャーリーが魔物のクォーターって設定はビックリです
マオじゃないけど拍手喝采。
仲間にならなかったのは別に問題じゃないと思います、原作でも戦うキャラじゃないし。
というか仲間にしたらしたで問題多発な気が…

続きですノ

>>731 素敵な意見とお褒めの言葉ありがとうございますm(_ _)m


― 翌日 テルパドール到着から4日目

ルルーシュ「・・・んっ」

カレン「あら。おはよう、ルルーシュ」

ルルーシュ「おはよう、カレン。すっかり良くなったみたいだな」

カレン「お蔭様で!心配かけてゴメン」

ルルーシュ「いや、治って良かった」

c.c.「ほら、行くぞカレン」


ルルーシュ「どっか行くのか?」

カレン「私たちラクシャータさんに呼ばれてるのよ。紅蓮の事でさ」

ルルーシュ「そうか」

カレン「ルルーシュは昨日大変だったんだし、今日はゆっくり休んでなよ」

ルルーシュ「・・・そうするかな」

カレン「うん。じゃ、行ってきます」

c.c.「行ってくる」


ルルーシュ「あぁ。行ってらっしゃい」

ガチャッ バタンッ

アーサー「ごろごろごろ・・・」zzzz

スラりん「スー・・・ピー・・・」zzz

ルルーシュ「アーサーたちはまだ寝てるのか」

ルルーシュ(・・・)

ルルーシュ「・・・暇だ。こんな日は久しぶりだな」


ルルーシュ「そういえば、シャーリーにギアス効いたんだよな・・・。魔物の血が入っていればギアスは効くのか?」

ルルーシュ「実はシャルルも魔物だったりしてな・・・。あの傲慢さと自分勝手さは人間じゃなかなか居ないだろう・・・」

ルルーシュ「・・・となるとオレにも魔物の血が入っているのか?」

ルルーシュ「・・・深く考えすぎか。久しぶりに秘密特訓でもするか」

―テルパドール城 研究室

ラクシャータ「貴女に合わせて紅蓮を調整したわよぉ。装備してみて」

カレン「あっ。ハッキリ分かるくらい前より体に馴染む」


ラクシャータ「良かったわぁ。あと魔宝玉の調整をして輻射波動の撃てる回数が6回に増えたわ」

c.c.「輻射波動ってゼロ距離メラミの事だったか?」

ラクシャータ「平たく言えばそうねぇ。あと、更にぃ新システム ゲフィオンネットサーバーシステムを取り入れたわ」

カレン「なんですか、それ?」

ラクシャータ「魔力で作った網が出てきてね。敵の動きを遅くすることが出来るのよ」

c.c.「早い話がボミオスだな」

ラクシャータ「原理は全然違うけど、そう考えて貰っていいわぁ」


カレン「mvsモードで素早さが上がるし、相性よさそうですね」

ラクシャータ「ところでc.c.なんか面白い呪文持ってたりしない?新しい宝玉を作ってみたいのよぉ」

c.c.「そうだな。最近覚えた呪文だがトベルーラとかどうだ?空を飛べるようになるぞ」ふわっ

ラクシャータ「わぁお!いいわね、それぇ。ちょっと実験付き合ってよぉ」

c.c.「面倒だ」

ラクシャータ「好きなもの何でも奢るわよぉ」

c.c.「ほぅ。この国に美味いピザを食わせる店はあるか?」


ラクシャータ「一階のレストランは何でも美味しいわよぉ」

c.c.「では、それを食わせてくれ。そしたら協力してやる」

ラクシャータ「交渉成立ね。うまく行けば紅蓮とルルーシュの杖にも空中浮遊が積めるかもねぇ」

カレン「ホントですか!?楽しみにしてます!」

c.c.「良かったな、カレン。空を飛びたいって寝言に出てくるくらい熱望してたもんな」

カレン「え、ウソ!?私、そんな事言ってた?」

c.c.「“このタケトンボを頭につければ空を飛べるのね!・・・ってバカ!こんなんじゃ飛べないわよ!うぅ・・・空を自由に飛びたいよぉ”」


カレン「・・・それを私が言ってたの?」

c.c.「あぁ」ニヤニヤ

カレン「は、恥ずかしすぎる・・・。ルルーシュに聞かれてないかしら・・・」

c.c.「大丈夫だ。可愛いヤツってニヤニヤしていたぞ」

カレン「うわっ。最悪・・・」

ラクシャータ「あはは。カレンの為にも頑張らないとねぇ。じゃあ、c.c.。さっそくやりましょうかぁ」


―その頃

ルルーシュ「精神、集中!」バッ!

ルルーシュは不思議なポーズを取った

ルルーシュ「・・・メラッ!」

しかし何も起こらなかった

ルルーシュ「・・・ホイミッ!」

しかし何も起こらなかった


ルルーシュ「・・・」

ルルーシュ「今日も成果は無しか。帰ろう・・・」トボトボ…

・・・

ルルーシュ(今日は宿で大人しくしているか)

*「でさぁ、その主人公は女たらしな上にシスコンなんだって!」

シャーリー「えぇ!ひどぉーい。そんな人を好きになりたくないよね~」

ルルーシュ「あ・・・」


シャーリー「あ。こんにちは。昨日はどうも」ニコッ

ルルーシュ「こんにちは。昨日はありがとうございました。お蔭で気持ちが楽になりました」

シャーリー「大したことはしていませんが、でも良かったです」

*「シャーリー、知り合い?紹介してよ」

シャーリー「え・・っと」

ルルーシュ「はじめまして、ルルーシュです。いま旅をしています」

*「はじめましてぇ!私はモブ子です!」


シャーリー「私はシャーリーって言います」

*「え?シャーリーも自己紹介するの?」

シャーリー「だって・・・」

ルルーシュ「昨日お墓参りした時に一言話しただけなので」

*「なるほど~」

ルルーシュ「では、オレはこれで失礼します。また」


*「またぁ!」

シャーリー「はい」

ルルーシュ(・・・元気そうだな。良かった)

*「ルルーシュさんって、めっちゃカッコイイね!」

シャーリー「うーん・・・。確かにカッコいいといえばカッコいいんだけど、何か不思議な安心感があるかなぁ」

シャーリー(何でだろう?初めて会った感じがしない・・・。それに大切な何かを忘れているような。気のせいかな?)


―さらに翌日 テルパドール到着後5日目

ラクシャータ「っていうわけでぇ、ルルーシュから預かってた杖は宝玉の魔力漏れを防ぐ加工をしたのと10秒空を飛べるようにしたわぁ。一度使ったらチャージに1時間かかるけどねぇ」

ルルーシュ「ありがとうございます」

ラクシャータ「紅蓮も同じ条件で空を飛べるわよぉ。紅蓮可翔式の爪に名称変更だわぁ」

カレン「やったぁ!ありがとうございます。ラクシャータさん!」

ラクシャータ「お礼ならc.c.に言いなぁ」

c.c.「昨日結局不眠不休だったからな・・・。もうmp空っぽだぞ」


ルルーシュ「ボランティアしたのか?」

c.c.「まさか。働いた分だけ冷凍ピザを貰ってきた」

カレン「凄い箱の山・・・」

ラクシャータ「軽く1か月分はあるわねぇ。まぁ、私は面白い研究材料手に入ったから安いもんだと思ってるけどぉ」

カレン「船にも数か月分ピザのストックあるのに・・・」

c.c.「備えあれば憂いなしだ」


ルルーシュ「じゃあ、そろそろ出発するか」

カレン「えぇ。次はルルーシュの故郷、グランバニアね!」

ルルーシュ「あぁ。まだ故郷だと確定したわけではないがな」

ラクシャータ「また研究が進んだら連絡とるわぁ」

カレン「はい!」

ルルーシュ「行くぞ、グランバニアへ!」

以前から興味があったので、本日初お絵かきしてみました。テルパドール編のカレン&紅蓮の爪です。お暇な時見て頂ければ嬉しく思います。トレースでは無いのでカレンに見えないという問題もあるかもしれませんが・・・。

ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=32282646


今日はここまでです。では、またノ

絵があるとイメージしやすいな
乙乙

続きですノ


―ルルーシュたちがテルパドールを発った頃 神聖ブリタニア教国エリア・ラインハット

*「このリンゴ10個ください」

*「はい。30ゴールドになります」

*「このまえ信者割引の法律が出来ただろ?そのぶん割り引いてよ」

*「あ、失礼しました。・・・20ゴールドになります」

*「どうも。原住民は生活大変そうだね。じゃあね、また来るからね」

スザク「・・・」


*「はぁ。もうすぐ娘の誕生日なのに、このままではプレゼントを買ってあげられないな・・・」

スザク「あの、リンゴ1個ください」

*「はい。あ、スザク様・・・。3ゴールドになります」

スザク「これで。お釣りはいらないんで・・・」

スザクは100ゴールドを店主に渡した。

*「う、受け取れません。それよりもスザク様・・・何故国を売り渡してしまったのですか・・・」

スザク「・・・」


―ラインハット城

スザク「ただいま」

*「お帰りなさいませ、スザク様」

スザク「魔物の様子は?」

*「はい。教国の特殊な聖水のお蔭で一切被害はありません」

スザク「そうか・・・。外の魔物も大分駆除されていたよ」

*「確かに魔物の被害は少なくなりました。しかし・・・」


スザク「あぁ。教国の信者たちが移民してきてから、元々国民だった者たちの生活は苦しくなる一方だ」

*「信者を優遇する法律がありますからね。国の全権を教国に委ねてしまった訳ですから文句も言えません」

スザク「これでは・・・」

*「はい。このままではニセ太后の時の二の舞になるかもしれません。いや、相手が人間なだけ余計タチが悪いかもしれませんね」

*「・・・そろそろ教国派の兵士が帰ってくる時間です。万が一いまの話を聞かれたら不敬罪になります」

スザク「ここまでにしよう」

スザク(だけど、教国に委ねなければラインハットは魔物に滅ぼされていたかもしれない。実際教国は約束通り魔物から皆を守ってくれてはいる・・・仕方ないんだ)


・・・

ユーフェミア「お姉さま!先の信者割引の法はやりすぎではありませんか?あれでは元ラインハット国民の方々が飢えてしまいます!」

コーネリア「ユフィ。公私混同するな」

ユーフェミア「・・・失礼しました。総督」

コーネリア「そんなことは私も分かっている。お前を大切に扱ってくれた者たちだ。私もこのような扱いは本意ではない」

ユーフェミア「でしたら・・・!」

コーネリア「本国からの命令だ。私は軍人であり今は統治者だ。私情を挟むことは許されない。それは副総督であるお前も同じだ」


ユーフェミア「・・・」

コーネリア「私たちが本国の意思に背けば、本国に居る両親は勿論兄上やクロヴィスも無事では済まないんだぞ」

ユーフェミア「はい・・・。失礼しました総督」

コーネリア「いや、良い。明日シャルル教皇が視察にいらっしゃるから、この件について話をするつもりだ」

ユーフェミア「私もご一緒します。それでは私は執務室に戻ります」

コーネリア「あぁ。副総督、今夜は一緒にディナーをどうだ?」

ユーフェミア「はい。喜んでご一緒させて頂きます。では、失礼しました」ニコッ


コーネリア「・・・ふぅ」

コーネリア「捕え方次第では私たちが本国の意思を良しとしていないと取れる。本国に報告するか?」

ギルフォード「何の事でしょうか?私は副総督とディナーを共にするというお話しか聞こえませんでした」

ダールトン「右に同じくです」

コーネリア「すまない。これからも頼らせて貰う」

ギルフォード&ダールトン「イエス!ユァハイネス!」

コーネリア「私はお前たちの上官ではあるが、皇族ではないぞ?」


ギルフォード「我々にとってコーネリア様は忠誠を誓うべき姫様のようなものであります」

コーネリア「言葉遊びか」

ギルフォード「信念です」

コーネリア「・・・礼を言う」

*「・・・」コソコソ

・・・


ユーフェミア「スザク・・・」

スザク「総督と話をしていたのかい?」

ユーフェミア「えぇ。お姉さまも苦しんでいました。本国からの命令には逆らえない、逆らったら本国の家族の身が危ないと」

スザク「そうか・・・」

ユーフェミア「あとシャルル教皇が明日こちらに視察に来るそうなので、お姉さまと私で今の政策についてお話してみます」

スザク「教皇が・・・。ありがとう、ユフィ」

ユーフェミア「あの、教皇はルルーシュのお父様なのでしょうか?」


スザク「お会いしないと分からない。名前が同じだけかもしれないけど、その可能性もあるね。ルルーシュにこの事を伝えたいのに・・・」

ユーフェミア「連絡手段が無いのは残念ですね。ルルーシュ、いまどこに居るのかしら・・・」

コンコンッ

スザク「誰か来た。どうぞ!」

ガチャッ

ロイド「こんにちわぁ~!」

セシル「こんにちは、スザク君。ランスロットを持ってきたわよ」


スザク「こんにちは。ランスロットのメンテは終わったんですか?」

セシル「えぇ。どうぞ」

ユーフェミア「お二人とも本当に研究がお好きなんですね。ずっとランスロットの開発を続けて、完成した後も改良を続けて」

セシル「はい」

スザク「あれ、装飾が増えてる」

ロイド「おめでとぉ~!新技術フロートシステムの搭載だよぉ!これで30秒だけ滑空出来るよ」

スザク「滑空・・・ですか?」


セシル「自由に飛べるわけじゃないけど、高い所から滑り落ちるように傾斜上に飛べるって事よ」

スザク「空をですか?」

セシル「そうよ」

ユーフェミア「すごい!そんな事出来るんですね!」

ロイド「名付けてランスロット・エアキャヴァルリーだよ」

セシル「もしも空を自由に飛べるような呪文があれば、それを参考に3次元に飛べるように出来たかもしれませんが現状滑空が精いっぱいですね」

ユーフェミア「そんな便利な魔法あるんですか?」


セシル「昔はあったようです。今はもうロスト・スキルですね」

ユーフェミア「昔はロマンがあったんですね。私も空を飛んでみたいなぁ」

ロイド「じゃあ、スザク君。さっそくデータを取りにいこうかぁ~」

スザク「はい」

ロイド「先に行って準備を整えてくるねぇ」

セシル「もうロイドさん!スザク君はユーフェミア様に用事があったんじゃないですか?邪魔をしちゃ・・・」


スザク「いえ、大丈夫です」

ユーフェミア「頑張ってきて下さい」

セシル「すみません。じゃあ、行きましょうか?」

スザク「はい」

ロイド「いやぁ~。最高のデヴァイサーだなぁ、彼」

・・・夜になり


コーネリア「副総督の生活には慣れたか?」

ユーフェミア「はい」

コーネリア「それは何よりだ」

ユーフェミア「明日は教皇が居らっしゃるのですね。お会いした事ないので緊張します」

コーネリア「私も一度しか会ったことないが威圧感たっぷりの方だ。気後れするかもしれんな」

ユーフェミア「頑張ります。私が頑張らないと皆さんの生活は良くなりませんから・・・」

コーネリア「ユフィ・・・」


ユーフェミア「私は皆が幸せになれる世界を創りたいのです。誰かが悲しむのを見たくありません・・・」

コーネリア「価値観や思想は人の数だけある。当然分かり合えるものもあるが、拒絶するものもあるだろう。そこから争いが生まれる。皆が幸せになれる世界は夢物語ではないか?」

ユーフェミア「でしたら、せめて私の目の届く所だけでも!」

コーネリア「優しいな。ユフィは」

ユーフェミア「お姉さま、考えたのです。皆が幸せになれる方法を・・・。名付けて行政特区ラインハットです!」

コーネリア「行政特区?」


―翌日

*「シャルル教皇のおなぁりぃ!」

*「all hail!ブリタニア!」

コーネリア「お待ちしておりました!シャルル教皇!」

ユーフェミア「お待ちしておりました」

シャルル「うむ」

スザク(あれは・・・!昔とほとんど変わっていない。間違いない。ルルーシュの・・・)


コーネリア「城下町を視察なさいますか?」

シャルル「よい。ここへ来る前にぃ、済ませてきた」

コーネリア「そうですか。では、こちらへ」

シャルル「久しいなぁ、枢木スザク。あとで貴様に話がぁ ある」

スザク「・・・ハッ!」

スザク(僕の事にも気が付いた・・・。当然か。ラインハット譲渡の際に報告があったはずだし)

・・・


シャルル「どうだぁ?ラインハットは」

コーネリア「はっ!美しい所だと思います」

ユーフェミア「とても優しく親切な方ばかりです」

シャルル「そうか」

コーネリア「恐れながら教皇様」

シャルル「なんだ?」

コーネリア「先の信者割引の法は原住民の生活を著しく苦しくしています。このままでは生産性や納税にも影響が出るかもしれません」


シャルル「それをコォントロールするのがぁ総督の役目では無いのか?」

ユーフェミア「つきましては副総督である私の方から施策の案がございます」

シャルル「・・・申してみよ」

ユーフェミア「はい。名付けて行政特区ラインハットです。原住民も信者も関係なく、この国に住む者は法の下に平等であり、納税額などで差別されるものでは無いとします。そして・・・」

・・・

ユーフェミア「以上が原案です」

シャルル「・・・ふむ。検討しておこう」


ユーフェミア「ありがとうございます!」

シャルル「会議はここまでとする。枢木スザクを呼べ。貴様たちは下がって良い」

コーネリア「はっ!失礼しました」

ユーフェミア「失礼しました」

ガチャッ バタンッ

シャルル「・・・昨日の報告通りだったな。ゲマァ」

シャルルが呟くとシャルルの前方に人影ができ・・・そして何者かが出てきた


ゲマ「お呼びでしょうか」

シャルル「用件は・・・分かるなぁ?」

ゲマ「yes, your holiness!」

シャルル「では、準備せよ」

ゲマ「ほっほっほ。モシャス!」

どろぉ~ん

ゲマの姿はラインハット兵になった。

ゲマ「行って参ります。ほっほっほっ」

シャルル「うむ」

・・・


コンコンッ

シャルル「入れぇ」

ガチャッ

スザク「失礼します」

シャルル「そこにぃ座れ、枢木スザク」

スザク「はっ!失礼します」

シャルル「よく奴隷から逃げ出したなぁ。力ある者をワシはぁ評価する。ゆえに・・・キサマに真実を教えよう」


スザク「真実・・・でありますか?」

シャルル「そうだぁ。10年前のワシの行動、そして教国の現在の動向。貴様の目には理不尽なモノに映る。そうだなぁ?」

スザク「い、いえ・・・」

シャルル「隠さなくても良い。貴様の目は不信感で一杯だ」

スザク「申し訳ありません!」

シャルル「良いと言った。だがぁ、貴様の感じる理不尽な行動。10年前の誘拐事件、今日の教国の方針・・・すべて世界を救うために必要なモノだとしたら?」

スザク「どういう事でありますか?」


シャルル「魔王の復活が近づいている・・・という話を聞いたことがあるな?」

スザク「はい」

シャルル「それは事実だ。魔王が完全復活する前にぃ、魔界へ赴き魔王を倒さなければ人間に勝ち目はぁない」

スザク「・・・教皇様の行動はすべて魔王討伐に繋がっていると言う事ですか?」

シャルル「そうだ。シャルル・ジ・グランバニアが貴様の心に真実を刻む・・・」キュイーン

・・・

今日はここまでです。またノ

乙です
なにやら虐殺皇女&裏切りの騎士フラグの匂いがするのは気のせい…?

久々に続きです。
カレンに続きc.c.も書いてみました。参考ステータスです。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=32343267


間違えて直リンクにしてしまったorz


― 夜

スザク「シャルル教皇の為に戦う事で世界が平和になるのなら・・・」

兵士「枢木スザク様」

スザク「どうした?」

兵士「あなたは教皇さまに忠誠を誓っておりますか?」

スザク「・・・そのつもりだが」

兵士「では、死んでください!」スッ


スザク「っ!このっ!」ドカッ

兵士「うぐ・・・」

スザク「いきなり何をする!?答えろ!」

兵士「くそ」

*「クーデターだ!教皇や総督を守れぇ!」

スザク「なっ・・・!」


兵士「ふふ。ブリタニアに不満がある者は沢山いると言う事です」

スザク「こんなやり方で得た結果に意味なんてないのに!・・・ユフィは!?」

・・・

バタンッ

スザク「ユフィ!・・・っ!」

僕の視界には二人の人間がうつった。一人は真っ赤な血に染まったユフィ。

そしてもう一人は黒色のマント、黒色の仮面を身に着けた男。


スザク「貴様!?ユフィを・・・!」

*「ブリタニアは滅ぼすべき存在だ。貴様も次会ったときブリタニア側に居たなら容赦はしない。枢木スザク」バッ

仮面の男は壁に向かって爆弾岩のカケラを投げつけた!

ドカァーンッ!

壁に穴が開き仮面の男は外へ飛び降りた!

スザク「ユフィ・・・!」


ユーフェミア「す・・・ざ・・・く・・・」

スザク「はやく回復魔法を・・・!」

ユーフェミア「だめ・・・マホトーン(魔法封じ)を・・・つかわれちゃいました・・・」

スザク「そんな!いま人を呼んでくるから・・・!」

ユーフェミア「もう、いいの・・・それより・・・すざく・・・?」

スザク「なんだい・・・?」


ユーフェミア「だい・・すき・・・」

スザク「僕もだよ・・・!」

ユーフェミア「ふふ・・・」

ユーフェミア「・・・」

スザク「ユフィ・・・?」

―返事が無い。ただの屍のようだ


スザク「そんな!?ユフィ・・・!返事をしてくれ!ユフィ・・・!」

スザク「うわぁぁぁぁぁ!!」

ドンッ

クーデター兵「覚悟しろ!売国奴め!」

クーデター兵 10人が現れた

スザク「・・・お前たちがユフィを殺した」



クーデター兵「お前も同じところに連れてってやるってんだよ!」

スザク「お前たちが!」

スザクの体からオーラが迸る!スザクはテンションバーン状態になった!

クーデター兵「な、なんだこの闘気は・・・!?」

スザク「うわぁぁぁぁぁ!!」

―この日の事は後にラインハットの反乱と呼ばれる事件となった。そして数日後


ダールトン「姫さまは?」

ギルフォード「お部屋にずっと引き籠っています。ショックだったのでしょう・・・妹君が・・・」

ダールトン「まさか蘇生呪文も受け付けないとはな・・・。何か呪いでもかけられていたのだろうか・・・」

シャルル「枢木スザク。クゥーデターの者どもを最も多く倒したことぉ、評価に値する。鬼神のごとき強さよなぁ」

スザク「・・・はっ。ありがとうございます」

シャルル「あの後、クーデター兵の尋問により事件の事を調べたところぉ“ゼロ”と名乗る男が首謀者のぉようだ」


スザク「ゼロ・・・ですか」

シャルル「ゼロは黒いマントに黒い仮面をつけた者でありぃ、各地でブリタニアに反逆しているそうだぁ」

スザク「・・・あいつが」

シャルル「やつぅはぁ、南東に位置する大陸にあるデモンズタワーという名の塔を根城にしているそうだ。これより討伐部隊を結成する」


スザク「教皇、自分を討伐部隊にお加えください!ユフィの敵を取る機会を下さい!」

シャルル「元よりぃ、そのつもりよ。枢木スザク、これより貴様は“バトルマスター”を称するが良い」


スザク「バトルマスター・・・でありますか?」

シャルル「神話に因んだ しょくぎょう よ。貴様にふさわしかろう」

スザク「はっ。ありがとうございます」

シャルル「準備が整い次第ぃ、出発する。良いな、皆の者ぉ」

*「yes, your holiness!」

・・・


― 教皇の部屋

シャルル「・・・ゲマァ」

兵士「ほっほっほっ。お呼びでしょうか?」

シャルル「ここまでは素晴らしい働きだ」

兵士「いえ。不満を持っている者たちを煽ったり、メダパニをかけるだけの簡単な仕事でした」

シャルル「グランバニアの方はどうなっている?」


兵士「はい。城内に内通者が居ますゆえ、滞りなく計画は進んでいます」

シャルル「そうか。ではぁ、引き続き計画を頼む」

兵士「承知しました。では、一足先にグランバニア大陸へ行って参ります。ほっほっほっ」

シュンッ

シャルル「・・・さてと」

・・・

今日はここまでです。今後の展開に迷っていたため気分転換に、”シャルル「ルルーシュ!10人を満足させなければぁ貴様は死ぬ!」”ってssを新しく書き始めました。そちらの方が終わるまで更新はスローペースになるかもですm(_ _)m
タイトルでヤフー検索したら出てくると思うので、もしよければ上記ssも見てやってください。では、またノ

なんてこった……ユフィが……それとあのゼロの正体はいったい……?
もうひとつのssの方も楽しみに読ませてもらいます
乙でした!

ぐだぐだになっているにも関わらずコメありです。続きですノ


―チゾットの山道

ルルーシュ「はぁ・・・はぁ・・・」

カレン「すごい険しい山道ね・・・。本当にこの先に国があるの?」

c.c.「ネッドの宿屋の主人のいう事が正しいならな」

*「キシャー!」

ダックカイトの群れが現れた!

カレン「魔物よ!」


ルルーシュ「旅人に手をだすな!」キュイーン

*「キシャッ」

ダックカイトの群れは去って行った

c.c.「今の命令はなんだ?」

ルルーシュ「オレたちだけではなく今後この道を通る者を襲わないように処置するのは必要だろう?」

c.c.「そうか」

カレン「さすがね」


ルルーシュ「カレン、顔色が悪くないか?大丈夫か?」

カレン「大丈夫、よ」

ルルーシュ「無理はするな。テルパドールの時みたいになったら困る」

カレン「うん・・・」

c.c.「ここから先は洞窟になっているようだな」

ルルーシュ「あぁ。恐らく洞窟を抜けるんだろう」

カレン「そういえば、洞窟とかにある宝箱の中身って誰が入れてるんだろうね?」


c.c.「そもそも何故宝箱があるのかという疑問もあるけどな」

カレン「もしもよ?魔物が自分の子供の誕生日に向けて一生懸命プレゼントボックスを作るの。それが宝箱。そして汗水流して稼いだゴールドで買った誕生日プレゼントが宝箱の中身だとしたら・・・」

カレン「誕生日当日まで子供の見えないところに宝箱を隠していてワクワクドキドキしていたら・・・」

c.c.「おい・・・」

カレン「誕生日当日、宝箱を見に行ったら中身が無くなっていて・・・」

ルルーシュ「勝手に持っていくことに罪悪感があるな」

アーサー「くぅん・・・」

スラりん「僕なら泣きますね・・・」

ルルーシュ「・・・出口が見えてきたぞ」


―チゾットの村

ルルーシュ「こんなところに村が・・・」

*「おや、旅の方かぇ?ここはチゾットの村。何もないがゆっくりしていきなされ」

カレン「寒いわね・・・」

ルルーシュ「この白いのは何だ?」

c.c.「そうか。お前見たことないのか。これは雪だ」

ルルーシュ「雪・・・」


c.c.「寒くなると出来るんだ」

ルルーシュ「氷みたいなものか?」

c.c.「温めると溶けるという点では同じだな。・・・ちなみに雪が何故白いか知っているか?」

ルルーシュ「・・・知らん」

c.c.「自分がどんな色だったか忘れてしまったからさ」

ルルーシュ「どういうことだ?」

c.c.「さてな」


カレン「とりあえず宿屋に入らない?寒いんだけど・・・」

ルルーシュ「そうだな」

c.c.「宿屋はあっちか」

カレン「・・・あっ!あれがグランバニアじゃない?良い眺めね」

ルルーシュ「あれか!しかし、あそこまで行くのか・・・。だいぶ下山しないといけないな」


―チゾットの村 宿屋

*「女の足でここまで来るのは大変だったでしょう?お疲れ様です」

カレン「どうも」

c.c.「ルルーシュが一番大変そうにしていたけどな」

ルルーシュ「だまれ」

*「ごゆっくりお休みください」

ルルーシュ「グランバニアまでは、ここからどれくらいでいけますか?」


*「半日もあればいけると思いますよ。外を出たところからお城が見えたでしょう?あれがグランバニアです」

ルルーシュ「そうですか。ありがとうございます」

・・・

ルルーシュ「明日にはグランバニアに着くな」

カレン「いよいよね」

c.c.「・・・」

ルルーシュ「少し早いけど今日はもう寝るか」


カレン「そうね」

c.c.「私は少し外に出てくる」

ルルーシュ「あぁ。分かった」

バタンッ

カレン「どうしたんだろ?なんか考え事していたみたい?」

ルルーシュ「そうだな・・・」

・・・


c.c.「・・・」

c.c.「橋の上から見たグランバニアは昔と何も変わらないな」

c.c.(この前、ラインハットの方から大きな魔力の乱れを感じた。あれ以来、不吉な風をよく感じるようになった)

c.c.(それにあの時のオーラは間違いなく・・・しかし、ずっと私の目の前に居たはずだ。どういう事だ?何が起こっている?)

c.c.(この村についてから不吉な風が顕著だ。グランバニアはどうなっている?シャルル・・・お前はまだ運命に抗っているのか?それとも・・・)

c.c.(・・・私はどうすれば良い?なぁ、―・・・)


―翌日 グランバニア山の洞窟

ルルーシュ「宿屋の主人曰く・・・この崖から飛び降りると近道だそうだが・・・」

カレン「結構高いわね・・・大丈夫かな?」

c.c.「こういう時こそトベルーラの出番だろ?一気に降りてしまおう」

カレン「その手があったわね!」

ルルーシュ「そうだな。アーサー、オレにしっかり捕まれ」

カレン「スラりんは私に」


アーサー「がう」

スラりん「はい」

ルルーシュ「ガウェインの杖、頼むぞ」

カレン「紅蓮も・・・!」

ふわっ

ルルーシュたちは宙に浮き下降していった

カレン「意外と10秒って長いわね。一番下まで下降出来たね」


ルルーシュ「あぁ。普通に下山したらキツかっただろうな」

カレン「あとは、グランバニアまでこの道をまっすぐかな?」

ルルーシュ「そうだな」

カレン「それにしても何でこんな山に囲まれた場所に城なんて作ったのかな。不便よね」

ルルーシュ「だが、だからこそ敵に攻められにくいという利点もあるな。グランバニアはあまり話に聞かない国だし、あまり外交的な国ではないのかもな」

カレン「こんな所にあるんじゃ、なかなか来る人も出る人も居無さそうよね」

ルルーシュ「グランバニアが見えてきたぞ。デカい城だな」


―グランバニア城

*「ようこそグランバニアへ!」

ルルーシュ「城の中に城下町があるんだな」

カレン「変わってるわね」

*「では、ビスマルク様。私はこれで・・・」

ビスマルク「うむ」

ルルーシュ「ビス・・・マルク・・・?」


ビスマルク「ん?・・・はっ!貴方はもしや・・・!」

カレン「ルルーシュ、ビスマルクってもしかして・・・」

ビスマルク「ルルーシュですと?やはり坊ちゃんですか!?」

ルルーシュ「そうだ。久しぶりだな・・・ビスマルク」

ビスマルク「生きておられたのですね・・・。たくましくなられた。そちらの女性は?」

ルルーシュ「カレンだよ」

カレン「覚えてないかな?隣町のシュタットフェルトの娘、カレンです。私たち結婚したの。ねっ?ルルーシュ」


ビスマルク「なんと!あのお嬢さまと結婚なさっていたとは・・・!」

ルルーシュ「色々あったんだ」

ビスマルク「是非ともお話をお伺いしたいものです。はて、そちらの方はもしや・・・」

c.c.「久しぶりだな?ビスマルク」

ビスマルク「やはりc.c.殿か!坊ちゃんを守ってくださったのですな?感謝します」

c.c.「あぁ」

ルルーシュ「知り合いだったのか?」


ビスマルク「お伺いしなかったのですか?c.c.殿は坊ちゃんの母上であるマリアンヌ様の親友であられました」

ルルーシュ「なんだと!?」

c.c.「その話はいいだろう。それより王にルルーシュの帰還を知らせたらどうだ?」

ビスマルク「そうですな。ルルーシュさま、王に謁見をして頂けますか?」

ルルーシュ「あぁ」

ビスマルク「皆様もご一緒に、こちらへ・・・。もうご存知かと思いますが貴方の父シャルル様はこの国の王でした。いまは坊ちゃんの義兄であるオデュッセウス様が王様であられます」

ルルーシュ「・・・」


ビスマルク「ラインハットで坊ちゃまと共に消息を途絶えて、どれだけ心配したことか・・・シャルルさまは今どちらに?」

ルルーシュ「実は・・・」

ルルーシュは今までのいきさつを話した

ビスマルク「そんなことが・・・。最近わが国でもブリタニア教国の噂をちらほらと聞くようになりましたが、まさか教国の教皇になられたとは・・・」

ルルーシュ「あいつは・・・オレを、スザクを・・・!」

ビスマルク「坊ちゃま。いまの貴方にこれを言うのは酷かもしれません。しかし、私は長い間シャルル様に仕えていました。その経験から言わせて頂きます」

ルルーシュ「何だ?」


ビスマルク「シャルル様は勘違いされやすいお方ですが、今までの行動に何か理由があるのではないかと思います。そしてルルーシュ様を大事にしておられました」

ルルーシュ「そんな事が信じられるものか!」

ビスマルク「・・・そう思うのも仕方ありませんね。こちらが王の間です」

*「ビスマルクさま」

ビスマルク「王に謁見したい。ここを通して頂く」

*「はっ!どうぞ!」

オデュッセウス「ビスマルクか。何やら嬉しい顔をしているね。どうしたんだ?」


ビスマルク「はっ!実は王様・・・ルルーシュ・ヴィ・グランバニア王子が生きておられました」

オデュッセウス「なんと!では、あれがルルーシュか?」

ルルーシュ「はい」

オデュッセウス「覚えていないと思うけど、私は君の義兄だよ。よかった、生きていたんだね。そちらはc.c.か。久しぶりだね」

c.c.「あぁ。久しぶりだな、オデュッセウス」

オデュッセウス「後は・・・」


カレン「はじめまして、王様。私はルルーシュの妻、カレン・・・と・・・」フラッ

バタッ

ルルーシュ「カレン!?」

オデュッセウス「これはいったい?」

ビスマルク「いまシスターを呼んできます!」

・・・


シスター「まったく、そんな体で旅を続けていたなんて。聞けばテルパドールでも倒れたと言うし・・・もしものことがあったら、どうなさるおつもりだったのかしら」

ルルーシュ「そ、そんなにひどいのですか・・・?」

シスター「ヒドイも何も・・・おめでたです」

c.c.「なにっ!?」

ビスマルク「なんと!」

シスター「おめでとうございます、ルルーシュさま。もうすぐお父さまになられますよ」

ルルーシュ「そうか・・・」


シスター「あまりお腹は目立ちませんが、かなり育っていられるようですね。では、私はこれで・・・」

ビスマルク「私も席を外そう。では、坊ちゃん。また後で」

ルルーシュ「あぁ。すまないビスマルク」

c.c.「おい。お前たち、いつヤったんだ?あれだけ邪魔したのに・・・」

ルルーシュ「デリカシーのないやつだな」

c.c.「ふんっ!私も席を外す。せいぜいイチャイチャするんだな」

バタンッ


ルルーシュ「何を怒ってるんだ・・・アイツは」

カレン「ルルーシュ・・・今まで隠しててゴメン。思い当たる事はいっぱいあったんだけど、言ったら旅をやめちゃうんじゃないかって思って・・・」

ルルーシュ「当たり前だ。今のオレには・・・カレンが一番なんだ」

カレン「ありがとう。元気な赤ちゃんを産むからね。好きよ、ルルーシュ」

ルルーシュ「オレもだ」

・・・


―王の間

ルルーシュ「先ほどは失礼しました。王様」

オデュッセウス「すでにビスマルクから話は聞いている。おめでとうルルーシュ。それで、君に話があるんだけど・・・」

ルルーシュ「何でしょうか?」

オデュッセウス「実はね、君に王位を譲りたいと思っているんだ」

シュナイゼル「おやおや、王様。突然どうしたのですか?私に相談の1つでもして欲しかったのですがね」

オデュッセウス「すまないな、大臣。しかし、私は人がいいだけで王の器じゃないと常々思っていたんだ。色んな世界を見てきたルルーシュこそグランバニアを豊かにしてくれると思う」


ルルーシュ「ですが・・・」

シュナイゼル「そうですか。では、ルルーシュ様には試練の洞窟に行って頂きましょう」

オデュッセウス「しかし、あそこは昔と違い魔物がすみついていて危険では・・・」

シュナイゼル「私も心配ではあります。しかし、しきたりは守るべきかと・・・」

オデュッセウス「それもそうか。ルルーシュ、話は聞いただろう?行ってくれるかな」

ルルーシュ「王様、失礼ですが私は王位に興味はありません。私の望みはシャルル元国王を見つけ出し真実を明らかにすることです」

オデュッセウス「王になる気はないのかい?」


ルルーシュ「申し訳ありません」

オデュッセウス「そうか。確かに話がいきなりすぎたかもね。まだ、時間はある。ゆっくり考えてくれ。いまは嫁さんの事もあるだろうしね」

ルルーシュ「すみません。ありがとうございます、王様」

オデュッセウス「困ったことがあれば何でも相談してくれよ。大臣のシュナイゼルもとても優秀だしね」

シュナイゼル「お褒め頂き光栄です」

ルルーシュ「ありがとうございます。それでは失礼します」

バタンッ

オデュッセウス「ルルーシュもだいぶ苦労したようだね。しかし、父上が息子を奴隷にしカルト教団のトップになるとはね・・・。事件の真相を解明しナナリーを連れて帰ると言って旅に出たあの決意はどこへ・・・」

シュナイゼル(・・・ルルーシュが生きていたとはね。それなら次の一手は・・・)


―グランバニア城 屋外庭園

ルルーシュ「こんな所に居たのか」

c.c.「昔から私はここがお気に入りなんだ」

ルルーシュ「お前、グランバニアに来たことがあったんだな」

c.c.「・・・あぁ。住んでいたことがある」

ルルーシュ「何故言わなかった?」

c.c.「言う必要がなかったからだ」


ルルーシュ「・・・母上の事は?」

c.c.「マリアンヌか。アイツはな、強かったよ。閃光のマリアンヌと呼ばれ剣術も魔法もケタ違いだった。大昔の勇者と同じくらいの強さなのではないかと言われていた」

ルルーシュ「母上が死んだときの事を知っているか?」

c.c.「いや、その時には私はもう妖精の村に帰っていた。マリアンヌが殺されたことは後から聞いた。あいつを殺せる奴が居るなんてな・・・。お前の妹ナナリーが居なくなったのもマリアンヌが殺された日だったか」

ルルーシュ「母さん・・・ナナリー・・・。城の者たちなら何か知っているだろうか?」

c.c.「いや、その時の事を誰も覚えていないらしい。嘘を言っているようでもなかった。事件の真相は分からずじまいだ・・・」

ルルーシュ「・・・何故だ」


c.c.「それを知るために、シャルルはお前を連れて旅に出たと聞いたが」

ルルーシュ「それがアイツの旅の目的だったのか。だが、昔はそうでも今のアイツは・・・」

c.c.「・・・」

ルルーシュ「教国など作って何をする気なんだ・・・アイツは!?」

c.c.「さぁな」

ルルーシュ「くそ!」

c.c.「・・・なぁ、ルルーシュ。恨んでいるか?私の事を・・・今までお前の両親と知り合いだったことを黙っていた私を」


ルルーシュ「それは無い。お前の言うとおり、その情報は話すような事でも無かったんだろう。それより1つ確認したい。お前はオレの味方なのか?」

c.c.「そのつもりだ。私たちは共犯者だからな」

ルルーシュ「昔はそう言っていたな。どういうことだ?」

c.c.「いずれ分かるさ。だが、お前に死なれては困るとだけ言っておく」

ルルーシュ「そうか・・・。これからも頼りにして良いんだな?」

c.c.「あぁ」

・・・

今日はここまでです。ようやく青年期前半も終盤まで来ました。では、またノ

久々の更新乙です
やはり黒幕は貴様か…おのれシュナイゼル!!

おのシュナ!

わたし待つわ

支援

まだかえ



はよ

はや早く

はーやくはやくせめて生存報告だけでも!

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