ミカサ「……刃を、捨てる」 (66)

本当に、なんでこんな事になったんだろう。
エレンに背負われながら、私はそれだけを考える。

「ミカサァ!しっかりしろ!もうすぐだから!」
必死に呼びかけてくるエレンの頬には、涙が伝っている。
だめだよ、泣いちゃあ。
「だい、じょうぶ……」
まだ、なんとか私は生きている。
でも、多分これからの人生に光明は見い出せない。

『私は、巨人に右腕と左足を喰われてしまったから』

「ちっくしょ……ちくしょおおおお!!」
ぶしゅあ、と噴出音後に浮遊感。
エレン、いつの間にか随分と立体機動がうまくなったな。
もし、まだ私が五体満足だったら抜かされてたかも。
「おいミカサ!!まだだな!?まだ生きてるよな!?」
「う……ん……」
多分、もう私はダメなのだろう。
まぶたが重りでもついたかのように重くて、勝手に降りてくる。
頭が痛い。
寒い。
私の足と腕から流れる血が、エレンの服を濡らしている。
「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
エレンの絶叫も、今は遠い。

……眠い。

エレン・イェーガーにとって、ミカサ・アッカーマンは家族だった。
血のつながりこそ無いが、訓練兵の中ではアルミン・アルレルトに次いで心を許していたし、時たま口うるさく世話を焼かれるのも、口では嫌がるものの実は嬉しかった。

「…………」
彼女は今、眠っている。
ベッドの上で―――――――体の一部を、失ったまま。
薬品の匂いが充満する医務室に、彼女の安らかな寝息が響く。
彼女は訓練兵随一の実力者であった。
だからこそ、エレンにとって今回の件は目標を失う事にほかなら無い。
「馬鹿野郎……」
嗚呼、また涙が溢れてきた。
ミカサに笑われてしまう。
「……おい、エレン」
後ろから威圧的な声が掛かる。
いつの間にか医務室のドアは開け放たれ、目つきの悪い男がむせび泣くエレンを睨みつけていた。
「……なんだ、ジャン。大した用が無いなら帰れ。お前に付き合ってやる気も起きない」

「用ならあるぜ」
エレンの同期、104期生の中でもかなりの実力者であるジャン・キルシュタインはベッドの前に立ちすくむエレンの肩に手をかける。
めきっ、と肩の骨が悲鳴を上げる。
「……どういう事だ、こいつはよ」
ベッドに仰臥するミカサを見て、ジャンは怒りに震える声で吐き捨てる。
「見てのとおりだよ」
エレンは、至極淡白に切り返す。
次の瞬間、肩を内側に引っ張られ、エレンの頬骨に分厚い拳が叩き込まれた。
吹き飛び医務室の床を転がるエレンに、ジャンは低く、低く、殺意を圧縮したような声で言う。
「……何が『見てのとおりだよ』だ?死に急ぎ野郎」
立ち上がったエレンは、頬を服の袖でこすりながら言った。
「悪いな、ほかに言い様がないんだ」
「気に入らねえな……お前、随分と大人しいじゃねえか。いつもならもっと突っかかって……くんだろーがよっ!!」
前蹴り。
エレンの鳩尾に、ジャンのブーツが深々とめり込む。
腹を抑えて蹲ったエレンを、ジャンは執拗に踏みつけた。
「てめえよぉ!ミカサと同じ隊だったんだろうが!!あぁ!!?それでなんでこうなった!?おい!?」
エレンの背中、後頭部、脊椎に踏みつけが入る度に、肉と骨を打つ鈍い音が医務室に響く。
「何とか言えよ……死に急ぎ野郎ッ!!」
つま先が、エレンの鼻面に叩き込まれる。
鼻骨がへし折れ、鮮血がジャンのブーツに降りかかる。

もういいよジャンはアルミンに慰めて貰いやがれ!もしくはエレンといちゃついてろ!

医務室から出ていくクリスタを見送りながら、ミカサはため息をついた。
「……これから、どうなるのか」
誰もいない病室に呟いて見るものの、答えが帰ってくるわけもない。
「エレン、どこだろう」
ほんの十数分前までこの部屋にいたのだが、それは知るよしもない彼女。
「会いたいなあ」
顔が見たい。それだけでいい。
いつの間にか、隣に並ばれてしまった彼に、一言でいいから言ってあげたい。
―――――もう、お世話は終わり、と。

ふぅ、とミカサは一息つき、自分の舌を空に晒す。
門歯で挟み、噛みちぎらんと――――――

「もが!?」
が、唐突に口に突っ込まれたスプーンによってそれは阻止された。
「……あっ、あぶな……」
冷や汗を流しながら、慌ててスプーンでミカサの上顎をこじ開けるクリスタ。
「もががが!!」
「だーめー!!」
ぎりぎりとスプーンに歯を立てるミカサ。
「バカー!!なんでさて散歩でも行くかみたいな雰囲気で自殺しようとしてるのよぉおお」
「もがもが(エレンの足枷にならないためですし)」
「でもでも!……えーと、そう!今ミカサが死んじゃったら多分エレンはミカサのこと忘れちゃうよ!?」
「もが?(え?)」
「だってだって……こんな誰もいない寂しいところで死んだってだれも気にしてくれないよ!!どうせ死ぬなら……そう!エレンと三日でいいから過ごしてあげて!あと舌噛みちぎるのは確実性が低いから首吊りとかどうかな!?」
混乱しているらしい、いっている事が中々過激になってきている。

>>24
嘘嘘エレミカ

「もが……(三日……)」
「そう三日!スリーデイ!!それだけでいいから!!そしたら後は好きにしていいから!なんなら手伝うよ!?」
もはや自殺教唆の域に達しているが、クリスタは焦りのあまり混乱しているだけである。
「もががもがもが(わかった、とりあえずこのスプーンを抜いて欲しい)」
「う、うん」
ミカサの口からスプーンを引き抜き、医務室のガーゼで唾液を拭き取るクリスタ。

ミカサはベッドから上体を起こし、思案顔で顎に手を当てる。

(と、とりあえず……急場凌ぎは何とかなった……?)
クリスタはミカサの食事を盆からテーブルに移しながら、苦笑いをした。

「という訳で……」
クリスタは、寮のベッドに顔を並べる同期たちに事情を説明した。
「……エレンとミカサを、幸せにして自殺をとめようキャンペーンを実施したいな、と」
「キャンペーンしちゃあかんだろう」
そばかすが目立つボーイッシュな訓練兵――――ユミルが呆れ気味に言う。
「アーン……まぁ、特に異論はねえ訳何だけどよぉ」
「……でも、明日から三日は訓練が重なってる。なかなか時間なんて作れないと思うけどね」
小柄だが、格闘術は全盛期のミカサに次ぐ実力者―――アニ・レオンハートが、枝毛をより分けながらクリスタに言う。
「うん、わかってるよ。……そして、そこもきちっと考えてある」
「へえ」
「……ミカサとエレンを幸せにして自殺をとめようキャンペーン同時並行の作戦……その名も『大脱出(グレートエスケープ)』ontheエレン……」
どやぁ、と言い切ったクリスタだが、返された反応は余り芳しいとはいい難かった。
「……」
「……」
「……なんでかわいそうな子を見る目になってるの……」
「グレートエスケープ(笑)ねえ……」
「ちょっとまって、なんか言い方がバカにしてるニュアンスを含んでる」
「ま、やるってんなら協力するのは構いやしないが……覚悟がいるね」
アニは枝毛を毟りながら、覚悟してる様には聞こえない声音でクリスタに言った。

いやぁ疲れた

後は任せたぜお前ら

 ∧,,∧
 ( `・ω・) え?
 / ∽ |
 l ∩丨
 しー-J

>>32
正直駄文を晒すのが辛い

冗談ですよね

駄文じゃないからやってくれ

>>34
よくわかったな

タバコ吸い終わったらやるから待ってな

カウパー

まだっすか

「そうだなぁ」
ユミルもがりがりと頭を掻きながらアニに同調する。
「……ぶっちゃけ、教官に見つかったら結構な厳罰喰らうぜ。エレンだけじゃなく、それを唆したあたしらもな。そのへんきちっと考えてるなら……ま、協力してやってもいい。あたしはな」
「大丈夫だよ。もうちょっと協力者の候補はいるから……」
「男子勢かい」
枝毛をむしるのにも飽きたようで、アニがだるそうに寝っ転がりながらクリスタに問う。
「うん、それも適任がね………あの二人の事を多分誰よりも知っている人」

時は流れ。
翌日、訓練開始前の食堂にて。
「それで……僕が?」
アルミン・アルレルトは、対面でむふーと鼻を鳴らすクリスタに問う。
「うん、やっぱりあの二人に一番協力できるのは貴方だとおもうから」
「……うん、じゃ僕も協力させてもらうよ。もう今日から始めるんでしょ?」
「うん。今日は格闘術訓練だから、比較的教官の監視も緩いはず……あっちこっちに人が散らばってるから、一人が抜けたって気づかないと思うよ」
「よし……じゃ、とりあえず訓練に行こうか」
「うん、作戦は行きがてら説明するよ」

キター(°▽°)

キター(°▽°)



「……ジャン、どうしたんだい?随分としずんでいるようだけど」
ベルトルト・フーバーが語りかけてくる声もうっとおしく、ジャンは適当に返す。
「気にすんなよ、ちょっと腹下してるだけだ」
「腹下してるゥ?オイオイジャーン、食料保管庫にでも忍び込んで傷んだ食い物に当たったか」
丸坊主のコニー・スプリンガーがニヤニヤと水を差してくる。
「ふざけんな。俺はサシャと同類になった覚えはねえ」
ジャンがしかめつらで吐き捨てると、ベルトルトがくすくすと笑いながら応える。
「はは、サシャならありそうだよね、確かに……あ、噂をすれば、女子軍団のお出ましだ……ん?あれは……エレンと、アルミンも居る。珍しいなぁ」
「あぁ!!?」
「うわっ……ジャ、ジャン?どうしたんだよ」
唐突に怒鳴ったジャンに目を白黒させながらコニーが言うと、ジャンは先ほどより濃くなったしかめつらで答えた。
「……気にすんな」

ベルジャンはマイナーだなぁw

しばらく消えますが頑張って下さい

『貴様らァ!!』
訓練兵が全員集合した外。キース教官の異様な程大きい声がアルミンの聴覚を貫く。
(こ、怖い………)
入隊初日の恐怖が今頃になって思い出され、アルミンの顎がかちかちと震える。
(ますます、バレないようにしないとな……)
訓練服の下にある硬質な感触を確かめながら、アルミンは気を引き締める。
『昨日も伝えたとおり、本日は格闘訓練だ!……散開して、各々組み手をするように!』
一同『はっ!!』

(よし……まずは第一歩、エレンと、僕がペアを組む)
「エレン、今日は僕とやらないか?」
「アルミン?珍しいなぁ、構わないぜ。じゃ、端のほうに行くか」

「……待てよ」

「……ジャン?」
「エレン、そんな頭でっかちのもやしとやったって仕方ねぇだろ……ある程度実力が釣り合う俺とやった方がいいんじゃねえか」
(ジャン!?こんな時に……しかも対抗心がいきなりマックス……まずい、このままだと……)

「……はいはーい。ジャン・キルシュタインさんごあんなーい」
がし、とジャンの肩を後ろから掴む者がいる。
(アニ!!グッジョブ!!)
「お、おい!何だてめえ!俺はエレンと……」
「あんな死に急ぎ野郎とやるよりこっちで女子軍団とやった方が楽しいからねほれほれ」
アルミンははっと気付き、クリスタ、ユミルの二人の方をみる。
笑っていた。策士の笑みである。
(ジャン……だいたい予測されてたんだね……)
あまりに騒ぐものだからアニにローキックをくらい転倒するジャンに哀れみの視線を向けてから、アルミンは再びエレンに向き直る。
「……なんか、びっくりしたね」
「ん、あぁ……行く、か」

見てる奴いるのかこれ

グラウンドの端に並んで歩きながら、アルミンはエレンに言う。
「……ミカサ、残念だね」
「……ああ、俺がもうちょっと早く巨人を片付けられれば、まだ間に合ったかもしれない。俺が行った時には、もうミカサは腕と足を無くして、巨人に食われるところだったから。命が助けられただけまだいいのかもしれないけど」
「……ねえ、エレン。昨日、ミカサと喋った?」
「喋ってないよ。目が覚めたのは今日クリスタに聞いたけど」
「……会いたくないかい?」
「……訓練が終わったら行くよ」
「だめだ」
「は?」
グラウンドの端に到達したところで、アルミンは目の前に広がる岩肌を見る。
そして、エレンに言った。
「『今から』―――会いに行こう」
訓練服の下には、小型化した立体機動装置が眠っている。
教官の視線を確認し――――

ワイヤーを放つ。
もちろん、エレンの手を掴むことも忘れずに。
「……っおい!これもがっ」
「騒がないでよ……安心して、この立体機動装置はちょっとマルコが弄ってくれてさ。ガスの噴射音がない上に小型なんだ。でもガスの消費量が多いから使い道はないと想ってたんだけど……」

つかれますた

( ´Д`)y━・~~休憩

まさか、こんな形で使うことになるなんてね、とアルミンははにかむ。
岩山の間をぬって寮の方向に進むアルミン。
暴れると自分が危ないので、エレンは大人しいままだ。
顔は、すこし不満そうだが。

――――やがて、見慣れた建物が見えてくる。

「……っと」
アルミンは着地し、抱えていたエレンを降ろす。
「……随分、立体機動上手くなったな」
「……はは、成長してるのはエレンだけじゃないよ」
「で?俺はこれからどうしろって言うんだ?」
「さっきも言ったじゃない。ミカサに会って、話してきなよ」
「……それだけのためかよ……」
「まあまあ」

不満そうなエレンの肩を押して建物の中に入っていくアルミン。
医務室の前まで来て、アルミンはエレンの肩から手を離す。
「はい、後はお好きに」
「……はぁ」

医務室の中にエレンが消える。

ミカサは、いつも通りの無表情で窓の外を眺めていた。
「……よう」
何を言おうかと迷ったが、とりあえず変わらぬ挨拶をエレンは投げかける。
「……エレン」
驚愕し、目を丸くするミカサ。
「訓練は?」
「……あぁー、ま、抜けてきた……お前と、話したくてな」
抜けてきた、と言うか抜けさせられた、の方が正しいのだが、話したいという気持ちに嘘はない。
手近な椅子を引き寄せ、エレンは腰掛ける。
「……話すためだけに、訓練を抜けてきたの?だめ、戻った方がいい」
「いーんだよ、どうせアルミンと組み手やってたって俺の圧勝だからな」
窓に背中を預け、エレンは外の景色を見る。
本日は晴天なり、と今更ながらに心の中で呟いた。
「……馬鹿」
燦々と差し込む陽光に当てられたミカサの顔が、わずかにむくれた様になる。
「珍しいなぁ、お前のそんな顔」
「私だって人間、表情ぐらいある」
「そんなら、普段からもっと笑っとけよ。お前笑ったら綺麗じゃんか」
「……きっ、……いや、常に気を引き締めてないと……」
「引き締める必要もないだろ、もう」
「あ……」
欠損した右腕を見て、表情を翳らすミカサの頭に、エレンはぽんと手を乗せる。
「……んな悲しそうな顔すんなよ……ほれ、笑ってみ」
「え?」
「口角を上げて笑顔の練習だよ、ほれ」
「……」
あうあうと戸惑うミカサにエレンは業を煮やし、ミカサのほっぺを摘んで横に広げた。
「むー!!」
「……笑えおら」
「むむ!むむむむ!(表情を変えない権利を主張する!!)」
うるせえ、とエレンは一蹴し、ぎりぎりとミカサの頬を引き伸ばした。
「……むー」
ミカサの表情が少し不満げになる
ミカサは、自分の頬をひっぱるエレンの親指を唐突にくわえこんだ。
「うひぃ!?お、おい!やめろ」
「うるさい」チュパチュパチュパ
「舐めるんじゃねええ!!俺の指は飴じゃねえぞ!!」

「…………」チュパチュパチュパチュパチュパチュパ
「っく……!!おい、マジで……くっ、あ!」
「…………」チュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパ
「……やめ、て……!あっ、……」
「……………………ええんのゆひおいひい(エレンの指美味しい)」チュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパチュパ
「俺は飴じゃねえってのに……!!」
しばらく執拗に親指を舐められ、エレンの指はほどなくしてミカサの唾液がたっぷりと付着してしまう。
「……くそ、どうしろってんだよ」
ぬらぬらと光る親指をげんなりと見つめ、なにか拭くものはないかと医務室を見回すが、生憎、ガーゼが切れた所であった。
「補充しろクソ…………!」
「エレン、いい方法があふれる」
「あん?なんだよ言ってみろ」
「エレンが私の唾液を舐めとっちゃえばいい」
「馬鹿かてめえは!?」
「あ、歯磨きはちゃんとしてるから安心して」
「そういう問題じゃないんですよねぇ……!」ビキビキ
「でも拭くものない、どうするの?」
「……くっ……!!」
光る親指を見つめる。
しばし見つめ……やがて、真っ赤に染まった顔でエレンは自身の親指をくわえた。
「……あっ、待って、本気で言ったわけじゃ……!!」
ミカサが慌てた様子で何か言っているが、エレンは無視を決め込み親指に着いた唾液を吸い取る。
「…………」チュウウウ
「……はあ……あ、あ……」
ミカサの顔もみるみる赤面していく。
「っぷは、お前の唾液、歯磨き粉の味がするな……使いすぎじゃないか?」
エレンが照れ隠しと仕返しを合わせてにやっと言うと、ミカサは珍しく涙目でエレンに枕を投げつけてきた。

見てるか

誰もいないか

見てる

「っぶ……!」
「馬鹿……!変態!」
「お前俺の指しゃぶったの忘れてないか!?」
「あんなの飴舐めるのと同義だからいいの!」
「てめえの指噛みちぎるぞこらああああああああ」
「えっ……私の……あの、優しくして、くれるなら……」
す、と訓練の賜物かところどころ節くれだちながらもすらっとした美しさをたたえた指を差し出してくるミカサ。
「…………冗談だよ…………」
少し引き気味に言うエレンを見て、ミカサは心なしか残念そうに眉根を下げる。
「……しゃぶって欲しかった…………」
「今の発言でお前の方が変態だということが確定した」
エレンは先ほどミカサに投げつけられた枕を投げ返した。

――――医務室のドアの前

「ラブラブだねぇ」
ユミルが冷やかすように言う。
クリスタは目を手のひらで隠す振りをしながらも指の間からしっかりとエレンとミカサの掛け合いを見ていた。
「指、舐めてる……へ、変な声あげてたよエレン……」
真っ赤な顔で震えるクリスタを見て、ユミルがニンマリと言い放つ。
「クリスタはムッツリ、と」
「はわっ……!!ちが、違うからァア!!」

――――そんな四人の愉快な会話の中、昼食を告げる金が鳴り響く――――

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