【安価とコンマで】艦これ100レス劇場【艦これ劇場】 (885)

/* このスレを読む前に */
・艦隊これくしょんの二次創作SSです、ダメな人は回れ右
・更新が滞ったりエターナっても泣かない
・キャラ崩壊や気に入らない描写があったら「これは別の世界線の話だ」と自分に言い聞かせてください
・細かいことは気にしないと幸せになれる

提督が100レスの間で艦娘たちと青春(?)を過ごす、台本形式の物語です。
>>1はSSどころか小説めいたテキストを書くこと自体が中学校以来の経験になるので相当アレかもしれませんが、頑張ってナイスなお話を繰り広げていきたいです。
ちなみにあんまり安価イベントは少ないかもしれませんがよろしくお願いしますです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406430463

/* ルール説明 */
>>1が1レスずつ物語を投稿していきます。(名前欄にレス数のカウントが表記されます 例:1/100)
 レス数が100になったら物語はおしまいになります。また新たな設定とストーリーで100レス……ってのを>>1が飽きるまで続けていきます。
・物語が開始する前に、ヒロインとなる艦娘6人および提督のステータス、コメディ・シリアス判定を安価で決定します。
・レスが進行するにつれて艦娘との好感度がアップしていきます。

/* 能力値説明 */
コンマの数が大きければ大きいほどそのステータスが高くなります。(最小値00・最大値99)
ステータス値によって提督の性格が概ね決定される感じです。

勇気:提督の勇気を司る。このステータスが高いと、身体能力が向上・土壇場で退かない、などの効能が発揮されることがあります。
   また、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります。(例:木曾・長門)
知性:提督の知性を司る。このステータスが高いと、エリート的地位になりやすい・窮地を知略で退ける、などの効能が発揮されることがあります。
   また、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります。(例:鳥海・霧島)
魅力:提督の魅力を司る。このステータスが高いと、芸術的センスや技能が向上・どこか人を惹きつける、などの効能が発揮されることがあります。
   また、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります。(例:鈴谷・北上)
仁徳:提督の仁徳を司る。このステータスが高いと、他人に嫌われにくい・自分や他人を悲しませない、などの効能が発揮されることがあります。
   また、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります。(例:榛名・電)
幸運:提督の幸運を司る。ありとあらゆることに影響したりしなかったりします。

/* 好感度説明 */
(基本的に)1レスごとに艦娘との好感度が少しずつ向上していきます。
100レス到達時点で最も好感度の高かった艦娘とEDを迎えます。(ハーレムENDはありません)
また、好感度が高くなると態度が少しずつデレていきます。

好感度0 ~10:知り合い・顔見知り
好感度11~30:友人
好感度31~40:異性として意識し始める
好感度41~50:恋慕
50を超えたらその娘とのEDで確定的な扱いになっていきます。
また、色々と暴走し始めるかもしれません。
(R-18的描写は物語上必要であればやるかもしれませんが基本ナシの方向です)

/* コメディ・シリアス判定説明 */
00~99の範囲内で決定されます。(最小値00・最大値99)
数値が低いほどコメディ寄り(日常系・ギャグ系・ラブコメ系)に、
数値が高いほどシリアス寄り(戦闘系・悲恋系・ハードボイルド)になります。
大体20切るとヤマなしオチなし意味なし風になります。
大体80超えると人死にが出ます。

/* 初期設定安価 */
一人目 >>+1(コンマで提督のステータス「勇気」が決定)
二人目 >>+2(コンマで提督のステータス「知性」が決定)
三人目 >>+3(コンマで提督のステータス「魅力」が決定)
四人目 >>+4(コンマで提督のステータス「仁徳」が決定)
五人目 >>+5(コンマで提督のステータス「幸運」が決定)
六人目 >>+6(コンマで「コメディ・シリアス判定」を決定)
※無効レスや被りが起こった場合は>>+1シフト

アレコレ小難しいこと書いたけれど物語に登場させたい艦娘の名前書けばいいだけです。
あとはコンマの力を借りて>>1が物語を考えていきます。

/////チラ裏/////
ぶっちゃけ>>1がストーリーを創る能力や文章能力を向上させるための試みみたいなモンであって、
コンマの初期設定通りにちゃんと書いていく自信はあんまりないのです。
そもそも100レスで上手いこと6キャラとフラグを立てたりしつつ起承転結させるとかクッソ難しそうですし……。
とりあえず「男は度胸! 何でもためしてみるのさ」的精神で立てたスレなので、ある程度の粗や遅筆は許してくだされ~。

ア、ハイ。ドウモ、皆サンアリガトウゴザイマス。

ヒロイン
電・皐月・磯波・如月・満潮・朝潮

提督ステータス
勇気:41(人並み)
知性:31(下の上~中の下)
魅力:10(ないです)
仁徳:42(人並み)
幸運:62(やや高め)

コメディ・シリアス判定:89(サツバツ!)

こんな感じで行きます。
これからお出かけなのでお出かけ先で頑張ってあれやこれや考えます。

とりあえず頑張って構想は立てたから、なんとかなるはず……。
とはいえ初っ端からいきなりコンマ神の洗礼を受けたのはなかかなか衝撃でした。



/* 補足的なサムシング */
・大体10レスぐらい進むと安価かコンマイベントが発生します。

・各種能力値に、『このステータスが高いと、一部の艦娘の好感度が高まりやすくなります』
と書きましたが、逆にステータスが低いと好感度が高まりにくくなることもあります。

コンマによる能力値補正早見表
00~20:好感度が10超えるまでマイナス補正(好感度の上昇度合いが50%になります)
21~40:好感度補正なし(ただし、作中で平均以下の能力であるという描写がなされる)
41~60:好感度補正なし(人並みの能力値です)
61~80:好感度補正小(好感度が少し上がりやすいです)
81~90:好感度補正中(好感度が上がりやすいです)
91~99:好感度補正大(好感度が結構上がりやすいです)
※運は好感度には影響はありませんが、安価やコンマイベント等で効果を発揮することがあります。

それでは『艦これ100レス劇場 第一部』開幕します。



/////チラ裏/////
コンマ補正に関する補足書いたけど、運以外に取り柄のない今回の提督には何の好感度補正も発生しない。アワレ!
むしろ魅力のマイナス補正が足を引っ張って一部艦娘と好感度が上がりにくい事態に。

っていうかほのぼのラブコメ書くつもりでいたらこれだよ……やってくれるぜコンマ神。
シリアスムードが漂う感じなので、ステータス的にはポンコツ提督だけどあんまり無能に描くのも難しそう。
無能すぎて皆死んじゃったら困るし……なんてことを考えながらストーリーを練ってます。

史実ネタはあんまり詳しくないのでそれっぽい深刻なアトモスフィアを漂わせつつもわりとテキトーです。
ほら、>>1って理系だからさ……(言い訳)
俺設定全開だけど覚悟はいいよね、答えは聞いてない!

提督「ここがこれからの僕の職場か……」ゴクリ

ギィィ…… (ドアを開ける)


提督「ただ今より着任しました、提督と申します! よ、よろしくお願いします!」迸る緊張オーラ

電「初めまして司令官さん。電です。どうか、よろしくお願いいたします」

皐月「皐月だよっ。よろしくな!」

朝潮「駆逐艦、朝潮です。よろしくお願いします!」ビシッ

磯波「あ、あの…磯波と申します。よろしくお願いいたします」


提督(女の子が兵器として戦うとは聞いていたが……まさか本当にこんな感じだとは……)

提督「皆、よろしく頼むね。ところで、ここに居るのは全員で六名だと聞いているけれど、他の二人はどうしているのかな?」

磯波「あ、あのぅ……それが、二人とも用事があるそうで……。明日の作戦会議には出席するそうなのですが……」

提督「ん、そうか。分かった(よくわからないけど)」


皐月「ところでさ司令官。司令官ってボクたちと年齢があんまり変わらないよね? もっと年上の人が来ると思ってから、意外だったな」

提督「ちょっとしたコネでね……僕を拾ってくれた恩人が海軍に居るんだ。頑張ってその人の期待に答えなきゃと思ってね」

朝潮「それは……大佐殿でありますか?」

提督「おぉ、大佐さんが派遣してくれた有能な駆逐艦っていうのは君のことかな。よろしく頼むよ」

電「司令官さん。電や皐月、磯波は司令官さんと同じように、つい最近着任したばかりなのです。朝潮にこの鎮守府を案内してもらうといいのです」

提督「分かった。そうしよう」

朝潮「ここが工廠です、といっても……資材や資源が無いので、形骸化した施設となってしまっていますが……」

提督「なるほど。新たな艦娘を建造したり、艤装を使って近代化改修を行う施設だと聞いているよ」

朝潮「本部からの資源の支給が滞ってしまっていて、当面は我々駆逐艦のみで作戦をこなしていくしかないようです」

提督「ふーむ」

提督(本部っていうのはよく分からないけれど、僕や彼女たちのような子供を戦場に出すっていうことは、かなり逼迫している状況なんだろう)

提督(大佐さんに拾われて海軍の話を聞かされるまでは、この国がこんな状況になっていることなんて全然知らなかったな……)


朝潮「ここは食堂です。私たちはいつもここで食事を摂ります」

提督「なるほどね」


朝潮「入渠ドックです。戦闘で負傷した艦娘の艤装や装備を修復します」

提督「うん。作戦が完了する度に皆をここで入渠させれば良いってことかな?」

朝潮「被害規模によりますね。もちろん、大規模な作戦の直前や大破した艦がいる場合は入渠させる必要がありますが、
かすり傷や小破程度の場合は、敢えて出撃させるのも選択肢の一つなようです。入渠できる艦にも限りがあるので」

提督「むずかしいなぁ」


・・・・


朝潮「……案内は以上です。何か分からないことはありましたか?」

提督「ん、いや。大丈夫。大体分かったよ、多分」

朝潮「司令官、今後ともよろしくお願いします!」ペコリ

提督(すこし堅物そうだが……信頼してくれているみたいで何よりだ)

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朝潮の好感度+1

提督「朝潮から施設や執務の説明は受けたものの……いまいち要領を得ないなぁ~」ペンを鼻と口に挟みながら

コンコン

電「司令官……執務はどうですか?」

提督「順調だと言いたいところだけど、まだ慣れないや」

電「そうですか……電と一緒ですね」

提督「?」

電「電は士官学校を出たばかりですから。分からないことばかりなのです」

提督「さっき一緒に居た、ええと……皐月や磯波もそうなのかな?」

電「……なのです。電たちは、明日の出撃が初陣なのです。司令官さんと一緒なのです」

提督「そうか。あの場には居なかった如月や満潮もそうなのかな?」

電「二人は違うのです。満潮も如月も、壊滅した別の小隊から再編成されてこの隊に配属されたみたいです」

電「二人とも朝潮に匹敵するほどの戦績はあるけれど、あまり司令官を信用していないみたいなのです」

提督「あー……これは手厳しいなぁ。なるほど」

電「はわわわ、違うのです。司令官さんを信用していないんじゃなくて、
指揮を出す人そのものを信じていない……そんな風に電には見えるのです」

提督「そっか(結局同じ意味なような気はしなくもないけど)」


・・・・


電「司令官……私の夢を、聞いてくれますか?」

提督「あぁ」

電「この世界を、戦争のない平和な世界にしたいのです」

電「沈んだ敵も、出来れば助けたいのです……」

提督「……素敵な夢だね」

電「司令官さん。これから、よ、よろしくお願いします! なのです!」

提督(自分の夢の話をして気恥ずかしかったのか、僕が次の言葉を発する前に顔を真っ赤にして執務室を走り去っていってしまった)

提督(僕は今まで何の夢も持たないまま、ただ生きるために生きてきたけれど……彼女は立派だなぁ)

提督(彼女の想いを実現出来るように僕も頑張らなければ)

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電の好感度+1

提督「夜か……そろそろ寝よう」

提督「明日は早速出撃だ。まだ全然どうしていいか分かってないんだけど、大丈夫なのかなぁ」

提督「とにかく、明日の作戦会議に備えて早く寝なければ……」

コンコン

提督「ん? いいよ入って」

磯波「磯波です。こんな時間にすみません」

提督「どうした? 何か話でもあるのかな」

磯波「その……明日の出撃のことなんですが……」

磯波「私……不安で……」

提督「……(ここで口にすべきではないだろうから言わないけど、僕も不安だな。正直)」

磯波「提督の指示が不安ということではないんですけど……私、死ぬのが怖いです」

磯波「もちろん、この隊を編成して最初の作戦だし、大きな被害を受けることはないという想定だとは分かっていますが……」

磯波「私、臆病ですか……?」

提督「いや、そんなことはないよ。誰だって死ぬのは怖いよ。僕も怖いし」

提督(あっ、ついうっかり情けない言葉がポロッと出てしまった)

磯波「ふふふ」

提督「? どうしたの」

磯波「いえ、提督が、こんなことを相談できるような方で良かったと安心しています」

磯波「私たち艦娘はあくまで兵器ですから。戦って、結果を出すために居るのですから」

磯波「だから、本当は、こんな弱音を、よりにもよって提督に、その……ごめんなさい」

提督「いや、いいんだ。死を恐れるのは悪いことじゃない。
それに、不安を打ち明けてくれてよかった。僕でよければ、また相談に乗るよ」


・・・・


提督(磯波、か……)

提督(僕は彼女たちの命を背負っているんだなぁ……)

提督(明日の作戦は半ば上からのお達しで行われるようなものだから、僕の裁量なんてあまり関係ない気はするけれど)

提督(そこから先の作戦は僕が練らなきゃいけなくなってくるわけか)

提督(気が重いなぁ……正直言って、指揮官として指示を出すことを甘く見ていた)

提督(かつて戦争で両親を失った僕を救ってくれた大佐さんの恩義に報いるために、なんて考えていたけれど)

提督(そんな理由でなるべきじゃなかったのかもしれないなぁ……)

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磯波の好感度+1

皐月「司令官、おはよう!」

提督「ん、おはよう。ノックもせずに人の部屋に入るのはどうかなと思うよ」

皐月「ごめんごめん。ボク、今日の初陣のことを考えてたら興奮して寝れなくて! ずっと待ち遠しかったんだ」

提督「寝てないのに大丈夫なの?」

皐月「うん、平気平気♪ 士官学校の頃からずっと、戦場で活躍出来る日を楽しみにしてたんだ」

提督「皐月は……不安じゃないのか?」

皐月「うーん、確かに不安もあるけど……でも、ボクたちは兵器だから。戦いで活躍することが最高の栄光なんだ」


提督(ボクたちは兵器か……。昨日の磯波もそんなことを言っていたな)

提督(見た目は僕たち人間と変わらない、いや、中身も人間と変わらないはずなのにな……)

提督(僕には正直言って、命の危険を冒して勝ち取る栄光に、何の良さがあるのか分からない)

提督(でも、彼女たちを戦場に送り出す身の僕がそんなことを言うべきじゃないな)


皐月「提督、どうしたの? 考え事?」

提督「ん? あぁ、いや平気だよ。気にしないで」

皐月「そっか! じゃあもうすぐ作戦会議の時間だから、執務室で会おうね!」

皐月「今日の僕の活躍を期待してねー!」

バタン (ドアを乱暴に閉めて去っていく皐月)


・・・・


提督(皐月……元気な子だな。少し危なっかしいが、ああいう子がいると頼もしいな)

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皐月の好感度+1

提督「作戦会議を開始する。満潮、如月、始めまして。以後よろしく頼むよ」

提督(来た当初はテンパってしまったが、さすがにもう落ち着いたぞ)

如月「如月です。よろしくお願いしますね」

満潮「ちょっと、何アンタ!? 新しい司令官が来るとは聞いてたけど……
アンタみたいなちんちくりんに指示出されるなんて……。ハァ、意味分かんない」

提督(酷い言われ様だなぁ……実際コネの力で入ったようなものだからある意味事実なんだけれど)

如月「ちんちくりん……くすっ」

提督(うわぁ……わりと傷つくなあ)


・・・・


満潮「で、これがアンタの立てた作戦ってわけ?」

提督「あぁ」

満潮「いくら上官から出された指示をこなすだけとはいえ、適当すぎるわ! つまらない戦略立てないでよね!」バンバン

提督「ちょ……あんまり机バンバンしないでよ……ボロいんだから……」

満潮「アンタのこの作戦じゃ緊急時に対応出来ないわ! もし敵に後続部隊が居たら各個撃破されるわよ? 私たちを殺すつもり?」

提督「いや……敵に余剰兵力はない想定での作戦だし、基本的に上官からの指示通りだからこれで正しいと……」

満潮「だからそれがダメって言ってるのよ! その想定が間違ってたらどうするの? アンタの上官の見通しが間違ってたら?
私たちが死んでもアンタは上官のせいにするの?」バン!バンバンバンバン

提督「ぐ、うぅ。すまない。じゃあ、どうすればいいか教えてくれ……いや、教えてください」

満潮「はぁ、話にならないわね。いい、まずは……」


・・・・


満潮「これで少しはマシになったんじゃない。いい? この作戦でいくわよ」

提督「う、うん(もう満潮が提督やればいいんじゃないかな……)」

満潮「じゃあ、午後から出撃ね」

提督「ア、ハイ。じゃあ皆解散」


・・・・


提督(なんで皆部屋から出て行ったのにこの子だけ残ってるのマジでストレスで胃がマッハなんですけど辛いんですけど)

満潮「……」ジトーッ

提督(めっちゃガン飛ばされてるし……)

満潮「……」(無言で提督に歩み寄る)

提督「ちょ、何す、うわっ……みゅみゅみゅみゅみゅ」ホッペグニュー

満潮「何間抜けな顔してんのよ! ヌボーッとした顔して何考えてんだか知らないけど、覇気が無さ過ぎるわ」

満潮「アンタは置物じゃないんだから、もっとしっかりしなさい! いいわね」

バタン


提督「」(放心状態)

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満潮の好感度+1

満潮「いい、出撃するわよ!」

朝潮「朝潮、出ます!」

皐月「皐月、出るよ!」

如月「如月、出撃します」

電「出撃なのです!」

磯波「うぅ……が、頑張ります!」


・・・・


提督(僕の、そして僕たちの初めての作戦は……何ら問題なく完遂することが出来た)

提督(結果論で言えば満潮の危惧したような事態にはならなかった)

提督(それもそのはずだ。鎮守府近海の警備作戦なのだから、大規模な敵襲があれば、
僕らの隊じゃなくてもっと強力な戦力を持つ部隊にお鉢が回ることになるだろう)

提督(だが、満潮に指摘されたように、僕は緊急時の対応を考えることを怠っていた。
これは勝てる戦だという無意識下での慢心があった。恐らく彼女は僕の慢心と見通しの甘さを看破していた)

提督(だからああやって突っかかってきたんだろうな……ハァ)

提督(今後はこう容易く勝利出来るような状況ばかりではなくなるだろうし、もっと頭を使わなければ……)

提督(彼女たちは兵器であり兵士だ。最前線で敵に被害を出すことが存在意義だ)

提督(そして僕はその指揮官だ。敵を打ち倒す策を練り、彼女たちの被害を抑える最善の案を考えなければならない……)


如月「ふふふ、司令官。どうしたのかしら?」

提督「ん、あぁ如月。そういえば君とはまだあまり話をしていなかったね」

如月「そうねぇ……昨日はずっと海を眺めていたから。ごめんなさいね」

如月「私も見たかったわぁ……『ただ今より着任しました、提督と申します! よ、よろしくお願いします!』のシーン」

提督「うぐぐ、いや、アレは緊張していてだね……(うわぁ、噂になってるのか……)」

如月「ふふふ、可愛いのね。司令官は」

提督「か、可愛いって……あのなぁ」


如月「満潮ちゃんに苛められてて可哀想だったわねぇ、司令官」

如月「私が慰めてあげようか♥」

提督「い、いや。結構だ」シドロモドロ

提督「というか、さっきまでその事で悩んでいたんだよ」

如月「そうねぇ、はじめの内は誰だってしょうがないわよ」

如月「司令官は、今出来る範囲でやれることをすればいいのよ。出来ないことや分からないことは悩んだって仕方ないでしょ?」

提督「今やれること……か」


提督「(如月か、ミステリアスな子だな……。でも、思ったより嫌われてないみたいで良かったな)」

提督「(電が、満潮同様に信用してなさそうに見えると言っていたから不安に思っていたが……)」

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如月の好感度+0.5(低魅力によるマイナス補正発動)

如月「司令官は、何のために戦っているの?」

提督「何のために……考えたことも無かったな」

如月「でも、なんとなくで軍人になる人はあまり居ないはずよ。それも、私たちと同じぐらいの見た目に見えるぐらいの若さで司令官だなんて聞いたことないわ」

提督「じ、実は……見た目が同じぐらいというか、多分本当に同じぐらいの年齢なんだ」

如月「何歳なの?」

提督「じゅ、じゅうよん……です」アセアセ

如月「あはっ。あはははは。私より年下じゃない」ケラケラ

提督「その、なんていうか、イリーガルというか裏口な方法で入ったもんだから……(そんなお腹を抱えて笑えなくても……)」

如月「年齢詐称なんて度胸あるわねぇ。うふふふふ」


提督「いや、僕の両親が事故で亡くなってね。それで、親戚の大佐さんっていう方が僕の義理の親になってくれたんだ」

提督「僕はその人をとても尊敬してるし、感謝してる。ずっと、あの人の力になりたいと、そう思って過ごしてきたんだ」

提督「その事を大佐さんに伝えたら、『そうか。実を言うと、今の軍部は猫の手も借りたいほど人手不足なんだ。
士官学校上がりも勉強だけは得意だが、実戦になると途端に使い物にならなくなるような連中ばかりでね。
年齢も低いし、頭もそんなに良くない提督君だが、連中よりは役に立つと思うんだ。協力してくれるな? なぁに、経歴は上手くごまかしておくさ』って」

提督「で、気がついたらこうなっていたと」

如月「多分、その人結構ダメな人だと思うな……(っていうか、義理の息子に対してわりと辛辣ね……)」

提督「大佐さんからは、艦娘っていう人型の兵器で深海棲艦という海の化物と戦いを指揮する仕事だーぐらいしか言われてなくて、
具体的な話は何にも受けてないから今こうして苦労してるんだよね」

如月「そ、そう」

提督「君の言うとおり、結構ダメな人かもしれないけれど、僕は大佐さんの力になりたい。だから、こうしてここに来たんだ」

提督「そのために、もっと頑張らなきゃな……」

提督「おっと、もうこんな時間か。おやすみ如月!」

如月「ええ、おやすみなさい」


・・・・


如月(これから不安だわ……)

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如月の好感度+0.5(低魅力によるマイナス補正)

提督「さて、今日も執務執務っと」

提督「まず何からこなせばいいんだっけ」


・・・・


バァン! ゾロゾロ (執務室に押し寄せる艦娘たち)

満潮「全く指示がないと不安に思ってたら、何やってんの!?」

提督「いや、執務だけど」

満潮「見りゃ分かるわよ! なんで秘書艦がやるような仕事をアンタがやってんのって聞いてるの」

提督「秘書艦?」ワッツ?

朝潮「失礼しました司令官。秘書艦について説明するのを忘れていました。いえ、さすがにご存知かと思っていたもので……」

磯波「あ、あの……秘書艦は提督の業務を補佐する役職です。書類整理や資源の管理報告など、事務作業全般を行います」

電「司令官一人で全部の仕事を抱え込むのは大変なのです」

提督「ん、あぁそう。そうなのか……」

皐月「司令官は、今後の作戦のことに集中しなきゃね」

如月「で、誰を秘書艦にするんですか?」

提督「うーむむ」

【安価イベント発生】
安価>>+2で秘書艦を決定
(秘書艦になった艦は好感度が上昇しやすくなります)

提督(うーん、普通に考えれば経験豊富で戦略眼のある満潮になるかな……前回の作戦でもかなり的確な作戦を練っていたし……)

提督(ただ、秘書艦は報告等の雑務もこなす……となるとな。正直満潮と上手くやっていける自信は今のところない)

提督(じゃあ大佐さんが派遣してくれた朝潮はどうか……? 彼女も知識はありそうだ)

提督(しかし、どうも僕の指示や考えに従順すぎるというか、満潮ほどじゃないにせよもう少し批判的な目も持っている子の方が良いのかもしれないな)

提督(あとは経験で言うと如月だが……彼女もまだ見えていない部分が多すぎるんだよなー。本心はどこにあるんだろう)

提督(となると……磯波は秘書艦には向いてそうだな。だが、彼女は少し気弱すぎるきらいがあるよな)

提督(もう少し自分に自信を持ってもいいと思うんだが……。前回の作戦でもある程度戦果は上げられていたにも関わらず未だに不安が拭えないような態度が見受けられるんだよな)

提督(皐月……か。皐月はなぁ、秘書艦の仕事をさせるよりも前線に出してあげた方が喜びそうなんだよな。戦略や戦術の話には結構乗り気だしな)

提督(となると、電か。いや、しかし電もなぁ……僕が言うのもなんだけど精神的に脆そうな部分があるんだよなぁ。大丈夫かなぁ)

ふと提督の脳裏に電の言葉が浮かぶ。

『司令官……私の夢を、聞いてくれますか?』

『この世界を、戦争のない平和な世界にしたいのです』

『沈んだ敵も、出来れば助けたいのです……』

提督(……彼女の夢を信じてみるか。僕も彼女の想いに応えたい)


・・・・


提督「秘書艦は電に任命する」

電「はわわわ、よろしくなのです! 司令官」

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電の好感度+2(秘書艦の間、電の好感度上昇率が200%になります)

本日はここまで
(秘書艦の間、電の好感度上昇率が200%になります)とか日本語がややおかしなことになったので下の表を見てくだしあ

【好感度まとめ】
電:3(好感度上昇+2) 秘書艦
皐月:1(好感度上昇+1)
磯波:1(好感度上昇+1)
如月:1(好感度上昇+0.5) 低魅力によるマイナス補正
満潮:1(好感度上昇+1)
朝潮:1(好感度上昇+1)

あ、ちなみに提督の呼称は基本原作準拠です。
司令官と呼んでくる子は司令官と呼びますし提督と呼ぶ子は提督と呼びます。
今回の場合、磯波しか提督って呼んでくれないんですけどね。
あんまり気にすべき点ではないと思うので、あんまり気にしないでください。

/////スーパーチラ裏タイム/////
昼パスタ、夜パスタのスパゲッティマンです。

正直10レスでもう心が折れそう。情けない。なんと情けない。実際情けない。
アレですね、上手くキャラを立てたり、キャラ崩壊しないようにキャラの魅力を引き出すってゲロ吐きそうな気持ちになるほど難しいですね。
物書きナメてました。いざ自分でやってみると頭おかしくなりそうです。

とりあえず各艦の紹介+提督について+秘書艦の決定と、最初なのでスローな感じの流れですがこっから先はそれなりに物語の速度は上がっていくのかなぁと。
100レスで完結させるのであんまり風呂敷広げるわけにもいかねーのです。

今日は一気に10レス進みましたが明日以降はこんなにガツガツ進められないでしょうし、更新頻度もそんなに高くない感じになると思うんでそのつもりで。
あんまり育ててない艦ばっかりで自分の頭の中でのキャラを固定化させるのに少し苦戦しています。
もうちょっと駆逐艦の子の魅力を知らないとダメだなあ。
いっそロリコンになるか! 来いよ憲兵! 銃なんか捨ててかかって来い!
……真面目な話インプット増やしてもっと魅力的に描写出来るように精進します。ではでは

あ、一個書き忘れてました。補正の話。

【各ヒロインの能力値による好感度補正】
電:仁徳
皐月:勇気
磯波:仁徳
如月:魅力
満潮:知性
朝潮:知性

それぞれのキャラに対応する能力値が高いor低いと補正が発動します
(といっても今回の場合、如月のマイナス補正以外効果なし)
各能力値の高さによる補正度合いは>>15参照

今回の場合若干死に設定になっちゃってるというか出落ち感が強いのでなんかイベントでテコ入れするかもしれないです。



/////チラ裏/////
こんな提督で大丈夫か? 大丈夫だ、問題ない。
実際ポンコツスペックではあるがそこそこ高い運とシリアス気味なストーリーによってそこまで酷くはない感じになってる。
ちなみにこれで運まで低かったら成長性も何もないダメなオッサンとかになってた可能性も微粒子レベルで存在していたかも。
低スペックを将来への可能性と見ればそんなに悲観的になるほどではないのかな。ちゃんと成長出来ればの話だけど。
シリアスなストーリーだとさ、あんま下手な事やらかしたらすぐキャラ死んじゃうじゃん。
特に提督だから指揮しくじると皆の死に直結するじゃん。それは悲しいじゃん……。

艦娘についてもそれぞれ語りたいところではあるけどこれ以上は蛇足すぎるというか後のストーリーに影響ありそうだから書かないでおく。
原作への愛はかなりあるつもりですが、>>1の提督暦が比較的短いため各艦娘への理解度が浅いのとあんまり史実に詳しくないせいで、
なんか、こう、「愛はあるんだけど! 愛はあるんだけど! 伝われ僕の想い!!」っていうもどかしさがあります。
もっと良い感じに描きたいんだー! こう、なんていうか、脳内で「萌えとは何か?」みたいな哲学的領域に入ってます(迷走ともいう)
いやホント艦これ楽しいよマジで。みんな娘のように可愛いよマジで。目に入れても痛くないよマジで。いやマジで。

日に1~2レスぐらいちびちび投下していくのと10レス分ぐらい溜まったら投下するのではどっちが良いんだろうか。
とりあえず明日の20時ぐらいに投下する予定です(たぶん5レス分ぐらいになるかな)。

/////チラ裏/////
今日分かったこと:職場で仕事をしながらこっそりSSを書くのは存外難易度が高い
あと榛名改二が遠いです先輩

もう残業はいやでち……定時で帰りたいでち……給料もっと欲しいでち……
というわけで(どういうわけで)ちょっとまだ本日分を書ききれてないです。
いや、既に数レス分あるのですが、ちょっともう一度目を通しておきたいのと書きかけのやつを片付けたいので……。

とりあえず出来たところまで投下していきますね。書きつつ進めるんで投下速度はスロウリイです。では始めまする

電が秘書艦になってから数日後、僕は執務室で願書を書いている。

重要度が低いわりに数が多い類の処作業を電がやってくれているおかげで少し時間が出来た。

おかげで、ある程度自分の都合のために時間を割くことが出来る。

この願書も自分都合のものだ。

大佐さんには拾ってもらった恩はあるが、ここの司令官として仕事をするようになってからというものの、聞いたことの無いよ

うな話ばかりだ。

『少女のような兵器、兵器のような少女たちの指揮を執って、襲い来る敵艦を倒す仕事だ』

まともな説明もしないまま、大佐さんはなぜ僕をここに放り込んだんだろうか。

いくら国家の危機とはいえ僕のように右も左も分からない者に指揮をさせるのには何か理由があるとしか考えられない。

しかし、だとすると、なおさら僕に対してこの仕事に関する詳細な説明を一度もしなかったことに対して納得できない。

とにかく、直接会って事情を尋ねなければ。そう思い立って、願書を書いている。

それにしても、上官とはいえ一人の人間に会うために、こんな大量の書類を書かなければならないとは……。


・・・・


電「司令官、作業が一通り終わったのです」

提督「あぁ、お疲れ。だいぶ秘書艦として板についてきたね」

電「提督もお疲れ様なのです」

提督「あぁ、お疲れ。電が居てくれて助かるよ」

電「えへへ……嬉しいのです」

電「それにしても、司令官が秘書艦が何かすら知らなかったのはビックリしたのです」

提督「むむぅ、またその話かー。勘弁してくれよ」

電「司令官はよっぽど士官学校で居眠りして過ごしていたんですね」

提督「あははは……手厳しいね(本当は士官学校すら行っていないということは黙っておこう)」

電「でも、ちゃんとこの鎮守府に来てからは頑張っていて、尊敬します」

提督「僕が頭抱えて必死にうんうん唸ってる姿に? 客観的に見て尊敬される要素がないと思うんだけど」

電「はわわ、そういう意味じゃなくて……」

電「確かに司令官は、本来司令官として知っていなきゃいけないことをあんまり知らないみたいだし、朝寝坊したり制服がよれ

ていたりずぼらな所もあるけど……」

電「司令官は、電たちの司令官になろうとして、一生懸命頑張っているのです。電にはそれが嬉しいのです」

電「今は厳しく司令官のことを叱っている満潮も、きっといつか認めてくれると思うのです」

提督「ありがとう、電。おかげでこれからも頑張れそうだよ」


・・・・


提督(電……天使か!)

『「確かに司令官は、本来司令官として知っていなきゃいけないことをあんまり知らないみたいだし、朝寝坊したり制服がよれ

ていたりずぼらな所もあるけど……」』

提督(生活態度って案外見られてるもんなのねー)

提督「おはよう。朝潮」

朝潮「司令官、おはようございます! 今日はお早いお目覚めですね」

提督「いや、ちょっとずつ生活習慣を改めようと思ってね。早起きは三文の徳って言うだろ?」

提督「それと、朝の時間を使って勉強したいのがある。未だに戦艦と駆逐艦以外の艦種についていまいち分かってないからね」

朝潮「はぁ(さすがにそれは致命的なのでは……)」

提督「そうだ、朝潮は大佐さんの艦隊に居たんでしょ? 大佐さんから何か話を聞いてない?」

朝潮「大佐さん……あぁ、三雲大佐のことですか」

提督「あ、ここでは三雲って苗字なのね」

朝潮「? どういうことですか」

提督「あの人は苗字や名前を使い分けてるから、親戚の僕でもどれが本物なのか分かんないんだよねー」

提督「僕が物心ついた頃には大佐だったから、大佐さんって呼んでるんだけど」

朝潮「なるほど(……三雲大佐といい司令官といい、私の指揮官になる方はどうしてこうも不可解な一面があるのでしょう)」


・・・・


提督「と、いうわけで。僕は何も知らないまま着任したんだよ。大佐さんに会えるように昨日本部に願書を出したんだ」

朝潮「だから秘書艦のことも知らなかったんですね」

朝潮「経歴を詐称して軍部に加入させておいて、ほとんど何も説明しないとは一体何を考えてるんでしょうか……」

提督「このことは他の子には話さないでね(こないだうっかり如月に話しちゃったけど)」

朝潮「勿論です。私は司令官のことを裏切るような真似はしません!」

朝潮「大佐殿のことですから、これも何か考えあってのことでしょう」

提督「やっぱりそうか。僕もそう思う。ところで朝潮、君は大佐さんからここに来る前に何か話を聞いていないのかい?」

朝潮「いえ、特には。いきなり異動の話が出て、次の司令官によろしく頼む、ぐらいしか伝えられていません」

提督「そっか。大佐さんの艦隊ではどんな感じだったのかな?」

朝潮「遠征の任務が主でしたね。前線での戦闘も幾度かありましたが」

提督「あー、そうじゃなくて。大佐さんは指揮官としてどうだったのかな?」

朝潮「めんどくさが……あっいえ、有能な方に仕事を任せて物事を効率的に動かすことに天才的な力を発揮する方ですね」

朝潮「あの方自身も有能なのだとは思いますが……。ただ、それ以上に人を活かす力に長けているのです」

朝潮「『軍人が忙しいのは良くないことだ』、なんて言ってあまり執務には精を出していない様子でしたが」

朝潮「もう少し勤勉さがあればもっと高い地位に就いていてもおかしくはない方だと思います」

提督「あの人らしいなぁ。ところで、あの人の素性について何か分かることはないかな?」

提督「親戚であり義理の息子でもある僕だけど、あの人のことについて全然知らないんだ」

朝潮「素性、というか、プライベートな面はあまり明かさない方でしたので、あまり考えていることが読めませんでした……」

提督「そっか。でも、大佐さんが君のことを褒めていたよ。君は有能だって。それと、個人的に気に入っているとも」

朝潮「そうですか、それは嬉しいです。この朝潮、大佐殿や司令官の期待に応えてみせます!」


・・・・


提督「朝潮もあまり大佐さんについては知らなかったみたいだな」

提督「それにしても、大佐さんの真意が読めないな……」

提督「いやー、最近執務室に籠もりっきりで健全とは言い難い生活をしてるなー」

提督「カップ麺もいい加減飽きたし、たまには食堂でも行くか」


・・・・


提督「それにしても、ガランとしてるなぁ。僕を含めても7人しか利用者が居ないんじゃそりゃそうか……」

間宮「あら提督、お疲れ様です。提督がここに来るのは珍しいですね」

提督「さすがに毎日カップ麺ばかり食べてると手料理が恋しくなってね」

間宮「そんな食生活じゃ体調崩しちゃいますよ! 今提督のために腕によりをかけて作りますから、待っていてくださいね」


磯波「お疲れ様です、司令官」

提督「おお、磯波か。今日もご苦労様」

提督「磯波もこれからご飯?」

磯波「はい。ふふっ」

磯波「あっいえ、すみません。さっきの司令官のやり取りが面白かったもので……」

提督「へ? どこが」

磯波「母親に世話を焼かれる子供みたいでした」

提督「改善しなければならないとは思っているんだが、任務をこなしたり指示を出したり勉強したりしていると、寝食にあてる時間が減ってしまうんでね」

提督(うーん、みんな僕を司令官と思ってないような気がするんだよな。なんか、こう、生暖かい目で見守られてる感が……)

磯波「さっきの間宮さんも言ってましたけど、カップ麺ばかりじゃダメですよ」

磯波「間宮さんほど手の凝ったものは作れませんが、朝ごはんぐらいなら作ってあげますよ。司令官、いつも朝ごはん食べてませんよね?」

提督「いや、もともと遅起きだから昼食で朝の分と昼の分をいっぺんに摂ってたんだよ。最近は朝早く起きるようになったから、ちょっとお腹が空くけどね」

磯波「倒れられても困りますから、忙しくない時は私が毎朝ご飯を作ってあげますよ」

提督「えっ!? 良いの?」

磯波「ええ、出撃のない日の私たちは結構暇なんですよ。この鎮守府だと人数の関係で遠征にも行けませんし……」

磯波「それに、めげずに頑張っている司令官の力になりたいんです」

提督「そ、そうか……ありがとう。すまないね」

磯波「~♪」

提督「なんで機嫌良さそうなの?」

磯波「いえ、自分に弟が出来たみたいで……」

提督「は、はぁ」

提督(相変わらず遠慮がちな性格は変わっていないけど、僕の前だとわりと打ち解けた態度を取るようになってきたな)

提督(それにしても、弟かぁ……部下に弟として接される上司ってどうなんだそれ)

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磯波の好感度+1(現在値2)
前2レスの二人の好感度を書き忘れたので併記
電の好感度+2(現在値5)
朝潮の好感度+1(現在値2)

ここで突然のコンマイベント
>>+1のコンマが40~99だった場合追加イベント発生

/* エクストライベントについて */
>>1の気まぐれでたまに起こす突発イベントをエクストライベントと勝手に命名しました。
発生条件は毎回指定しますが、コンマによって決定されます。
提督のステータスが高いと発生可能性が若干アップするようです。
(ちなみに今回の場合運が高かったため少し発生範囲が広まったっぽい)

エクストライベントはレス数にカウントされない扱いですが、好感度は変動します。



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磯波「おはようございます」

提督「おはよう……本当に朝ごはん作ってきたんだな……(まだ電も起きていない時間なのに、早起きだな)」

提督「なんていうか、その、すまんね」

磯波「良いんですよ。提督は頑張っていますから」

磯波「さ、召し上がれ」コト

つ 鯵の塩焼き/ご飯/豆腐とわかめの味噌汁/小松菜のおひたし

提督「いただきます」

提督「ううっ……ありがたい……」モグモグ

提督「正直感動してる、本当に嬉しい」パクパク

提督「作るの大変じゃなかった?」

磯波「いえ、いつも作ってるので、平気です」

磯波(ほんとはちょっぴりいつもより頑張りました……)

提督「すごく美味しいよ。インスタント食品とは比べ物にならないね」

磯波「お口に合ったみたいで嬉しいです」


・・・・


提督「ごちそうさま。いやホント磯波は素晴らしいね!」←感極まりすぎて若干テンションがおかしくなってる

磯波「~♪」

磯波「ふふっ、明日も作ってあげますね」

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磯波の好感度+1(現在値3)

ザザーン ザザーン

提督「どうした?」

如月「いえ、別に。ただ、海を眺めているだけよ」

提督「こうして夕焼けの海を眺めているなんて、何か悩みごとでもあるんじゃないかと思ってね」

如月「悩みなんてないわ。日課よ」

如月「日の沈んでいく海を眺めるのが好きなの。空も海も地平も、オレンジ色の景色に染まっていくのが、どこか心を惹かれるのよね」

提督「詩的だね。気持ちは分かるけど。風流でいいじゃないか」

如月「夕方まで寝癖の跳ねてる人に風流を語られるとは思わなかったわ」

提督「えっ、嘘!? おかしいな~、電に梳かしてもらったはずなんだけど」

如月「それくらい自分でやりなさいよ……」

如月「ほら、ちょうど櫛持ってるから、梳いてあげるわよ」


・・・・


ザァァァ

提督「……」

如月「……」

如月「司令官は私たちのことをどう思っているの?」

提督「どうって……まだ、分からないや」

提督「ここに来て日も浅いのもあるけど、それだけじゃない」

提督「僕とほとんど歳が変わらない君たちが、命懸けで国を護っていることということに対して、頭では理解しているんだけど……正直言って、まだそのことを実感出来ていない。僕には君たちのことが兵器には見えないよ」

如月「そう……例の、朝潮の大佐さんの役に立つために司令官になったと言っていたけれど」

如月「後悔してない?」

提督「後悔はしていない。僕はあの人に恩があるから。それに、大佐さんだって最初は冗談で言ってたんだ」

提督「ただ、僕はあの人が何か深刻な悩みを抱えているように見えたし、力になりたかったんだ」

提督「とはいえ、あの人が本気でこうして手配してくるとは思わなかったし、それで何の説明もしてこなかったことに対しても変だなぁと思う」

サァァァ

如月「……」

提督「……」

如月「……これからあなたはどうするの? どうしたいの?」

提督「僕は……どうするんだろう。自分でも分からないや」

提督「大佐さんと会えるのもまだ先みたいだし。何も無ければこのまま君たちの司令官としてやっていくんだろうな」

如月「自分のことなのに随分客観的な言い回しをするのね」

提督「自分がこれからどうするかも、この先どうしたいかも分からないんだ」

提督「ただなんとなく、その場の感情で流されて生きているだけなのかもな……」

如月「そう……それじゃあ、私と一緒ね」

如月「前の艦隊にいた頃にね、すごく仲の良かった子がいたの」

如月「その子が撃沈して、すごく落ち込んだわ。強くなろうって思った。でも、私が頑張ったところで、駆逐艦が努力したところで戦艦や空母にはなれないのよ」

如月「それでも必死に戦って、必死に戦っていたのに、私一人が生き延びて、司令官だった方も責任を取って自害されて……私も、自分がこれからどうしたらいいのか分からないのよ」

提督「如月……」

如月「な~んちゃって。湿っぽい話になっちゃったわよね。気にしないでいいのよ? それに、前に司令官の秘密を聞いちゃったから、司令官も私の秘密も知っていないとフェアじゃないでしょ?」

如月「司令官。もし時間があったら、またここで会いましょう? 私はいつもここにいるから」

また書き忘れたので好感度補足。今日はここまでです。(力尽きました)

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如月の好感度+0.5(現在値1.5)

次回は皐月と満潮のエピソードです。あと、ちょっと物語が動き出すかもしれません。
エクストライベントは今後も気まぐれで発生します。
今回は試験的に即興で書きましたが、エクストライベントも余裕があれば書き溜めておく……かも。



/////いつものチラ裏/////
如月のエピソードが長すぎて行数制限食らいました。でも行数が長けりゃ良い話ってわけでもないからね、うん。
それと、今日はアレでした。ついに一線を越えてしまいました。



ジョジョ……艦これってのは艦娘の保有数に限界があるよなぁ……
おれが短い人生で学んだことは…………
提督は最大保有数100で切り盛りしようとすればするほど予期せぬレア駆逐で策がくずされるってことだ!
無課金を超えるものにならねばな…………
おれは無課金をやめるぞ!ジョジョーーッ!

おれは無課金を超越するッ!
ジョジョ! おまえの金でだァーッ!!

予告はしてませんが投下開始なう。とりあえず土日は書け次第投下していくスタイルで行くっぽい?
今日明日でガンガン書き進めていきたいところ。

僕たちの艦隊は、全員駆逐艦で構成されている艦隊だが、その中でもある程度戦力に開きがある。

最も戦力として頼りになるのは満潮だ。相変わらず僕に対しての態度は最悪だが、その仕事ぶりに関しては一目置かざるをえない。

次点で朝潮・如月と続く。朝潮は大佐の艦隊に居た頃の強力な装備を活かして、敵に強力な一撃を与えることが出来る。
攻撃力が高ければ当然それだけ交戦時間が短くなり、自分の被害も抑えることが出来る。無傷で帰ってくることが多いのも彼女の優れている点だ。

如月は、唯一この艦隊の中で大幅な改装を経ている艦だ。幾度となく近代化回収もなされいてるようで、前の艦隊で大事にされていたことが伺える。
装備の差で単純火力では朝潮に劣るが、見事な戦闘センスを持っていて、攻め時と引き際をよく心得ているようだ。敵との駆け引きが得意なのかもしれない。

そして、最近めざましい成長を見せているのが皐月だ。装備はここに着任したとき支給された初期装備、実戦での経験もここに来てからのはずだが、それが信じられないほどの戦果を上げている。
その戦果は朝潮や如月に引けを取らず、時には満潮にさえ匹敵するほどの力を発揮することがある。ただ、皐月の欠点は、受けてくる被害も大きい点だ。
艦隊の中で一番ボロボロで帰ってくるのも彼女だ。最もダメージを受けているはずなのに、「今日も派手にやられちゃったー。でも、その分活躍したけどな!」だなんて笑っているのが常だ。
その姿は僕の気持ちを清々しいものにさせるが、いつかふっと消えていなくなってしまうかもしれないと思うと、やはり恐ろしさを感じる。

磯波は戦闘能力は4人と比べると大幅に劣るが、それでも毎回それなりに安定した戦果を上げている。艦隊で最も堅実な動きをするのが彼女の特徴だ。
大きな活躍は期待出来ないが、無茶をしない。もう少し積極的に動いてくれても問題はない気がするが……。

電は、最前線で戦えるような強さは無いが、後方から味方のサポートに徹している。自分の力量を弁えた上での、最も有効な立ち回りだろう。一対一での戦闘はめっぽう苦手なようなので、なるべく彼女が孤立しないような編隊を意識する必要がある。

これらの考察は、演習や任務での働きぶりから分析したものだが、あくまで指揮官として経験の浅い僕の観点によるものだ。僕自身が未熟であることを忘れてはならない。彼女たちの力を最大限に引き出すのが僕の仕事だ。


・・・・


提督「満潮、よく来てくれたな」

満潮「アンタの方から呼び出すなんて、珍しいじゃない。どうしたの? クビにでもなった?」

満潮「私としてはそういう方向性の話だと嬉しいんだけど」

提督(つらい)

提督「あー、残念ながらそういう話じゃなくてだね」

提督「実は、近々大規模な作戦がある。この鎮守府の近くにある製油所地帯沿岸部で敵襲があったみたいでね」

提督「急遽、近場にいる僕たちに白羽の矢が立ったらしい。明日、正式に会議を行おうと思っている」

満潮「それが私を呼び出す理由と何の関係があるのかしら」

提督「会議の前にある程度考えをまとめておいたから、少し添削して欲しい。……といっても、報せが届いたのが今日だから、そんなに練れてはいないけど」

満潮「いいわ、聞くだけ聞いてあげる」

提督「まず、今回の作戦の舞台となる場所は、製油所地帯という要地になる。ゆえに、これまでの作戦と違って失敗が許されず、また、敵を完全に殲滅することが勝利条件となる」

満潮「確か襲撃してきた敵艦隊は軽巡洋艦や重巡洋艦がメインの編成なんでしょ?」

提督「その通り。僕たちは先鋒部隊として敵に当たり、味方の増援部隊が来たら撤退する。これが今回の任務。増援部隊は到着までに一日かかるそうだ」

提督「昼戦では駆逐艦・軽巡洋艦にのみターゲットを絞って砲撃を行う。攻撃よりも回避行動に専念して欲しい」

提督「夜戦では敵艦隊に肉薄、雷撃戦を展開する。その場の状況にもよるが、基本的には敵の一部の艦戦のみを狙って全戦力で攻撃する」

提督「僕たちの艦隊じゃあ、敵艦を各個撃破出来るほどの戦力はないからね。君なら出来るだろうが、全員に君と同じような芸当をしろと言うわけにもいかんだろう。で、敵艦隊に対する分析及び現地の情報だが……」


・・・・


提督「とまぁ、こんなところかな。見当違いなことを言っていたなら指摘して欲しい」

満潮「……平凡ね。ただ、悪くないと思うわ。最初の頃のどうしようもなさと比べると、相当勉強してることが伺えるわね」

提督「まさか君からお褒めの言葉をいただけるとは思っていなかったよ、驚いた」

満潮「今日の今日でこれぐらい構想が浮かんでいれば十分じゃない? まだまだ詰めなきゃならない点も多いけどね」

満潮「ただ、大事なのは結果よ。どれだけ立派な作戦であっても、結果が伴わければ何の意味もないわ」

満潮「力を認められなければ、誰からも相手にされない。それを肝に銘じておくことね」

バタン

提督(ほ、褒められた……)ガッツポーズ

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満潮の好感度+1(現在値2)

いよいよ、僕たちにとって初の大規模作戦となる1-3作戦(今回の作戦の通称だ)の決行日となった。

皐月「司令官! いよいよ敵が見えたよ!」

提督「そ、そそ、そうか。敵はまだこちらに気づいていないか?」

満潮「なんでアンタが緊張してんのよ……声が上ずってるわよ。今のところは特に問題ないわ。ただ、敵の数が多いからこのまま戦うと不利そうね」

提督「分かった。敵艦隊とは距離を置け。チャンスが来ない限りは距離を詰めるな。敵に気取られないように気をつけて」

満潮(昼戦では極力攻めない姿勢なのね……セオリー通りではあるけれど、これだと夜戦でかなり多くの敵を相手にすることになるかもしれないわね)

皐月「司令官。それも悪くないけど、ボクにいい考えがある」


・・・・


皐月「へへっ、どうかな? 司令官」

提督「いや、それはかなり危険だろう」

満潮「そうは言うけど、この敵の数だと夜戦で仕留めようにも退路を封じられて逃げ場が無くなるかもしれないわよ」

電「司令官。電は皐月のアイデアに賛成なのです。皐月ならやれるのです」

朝潮「ここである程度敵に打撃を与えておく必要があるかと思います!」

皐月「この策は哨戒任務のとき一度成功したことがあるんだ。自信がある」

提督「しかし……本気で言ってるの? 死ぬのが怖くないのか、皐月」

皐月「ボクを信じて。司令官、必ず生きて帰ってくる。だから許可を……」

提督「……分かった。約束だ」


・・・・


僕は、震えていた。この鎮守府からでもその活躍ぶりが見えるほど敵が一網打尽に沈んでいくのである。
たった六隻の駆逐艦で、それも昼戦で、真っ向から戦えばあからさまに苦戦を強いられるような局面であるにも関わらず、彼女たちは戦場を支配していた。

皐月の考えた作戦とは、皐月が敵の駆逐艦に擬態して、敵艦隊に紛れ込み、至近距離から攻撃。敵艦隊を混乱に陥れ、敵が撤退するであろう位置に潜んでいた他のメンバーがこれを強襲する……というものだった。
皐月は、これまでの警備任務で、敵の艦隊の行動パターンを分析していたらしい。

まず、深海棲艦の特性の一つに、非常に索敵能力が低いというものがある。どうも深海棲艦というのは視力以外では敵を感知出来ないようで、
また、その視力もかなり退化している(といっても、これはあくまで相手が駆逐艦や軽巡洋艦のときの話である。人型に近い重巡洋艦や戦艦、空母・潜水艦となると話は別だ)

皐月は、敵のこの特性を利用出来ないかと考え、倒した敵駆逐艦を頭の上に置いて、自分は水中に身を潜めてみて、バレないかどうか実験したことがあるらしい。
結果としては失敗で、すぐに発見され痛い目を見たらしい。

だが、皐月は懲りずに実験を続けていった。呼吸の数や心拍を極力減らし死んだフリに近い状態でこの方法で接近してみたところ、敵に気付かれずに敵艦隊に同行することが出来たらしい。
ひょっとすると深海棲艦には精気を察知する能力があるのかもしれない。

また、皐月はこの後も敵艦隊にまつわる様々な実験を繰り返し、パニックに陥ったときの敵艦隊の行動も分析した。敵艦隊は、正面からの交戦だと、こちらが撤退(あるいは敵を振り切って進撃)するまで、全艦撃沈するまで戦い続ける。
しかし、奇襲を受けた際の動きはそれと異なり、激しく動揺し、蜘蛛の子を散らしたかのように隊列が乱れる。
各艦が散り散りになっても、動きにはある程度法則性があるようで、逃げ惑いながらも一定地点を目指して逃走、そこでまた隊列を再編しているようだ。
(ただ、重巡洋艦以上のレベルの艦となってくると、奇襲を受けても冷静に対処されてしまうらしい。人型の艦の方が知性が高いようだ)

今回、皐月たちの目の前にいた敵の数は多かったが、重巡洋艦の数はわずか数隻だった。そのため、皐月はまず重巡洋艦に密かに接近して察知される前に雷撃で全艦沈没させた。
案の定パニックに陥った敵艦隊は散り散りになり、予測ポイントで待機していた満潮たちに掃討された。
この作戦前に、敵が頻繁に観測される場所の情報を得ていたのが役立った。

皐月の奇策により、敵の先鋒隊は壊滅。パニックにつられてやってきた第二波となる部隊も、
先鋒隊があまりにも混乱しているためか状況を掴めずに味方に向かって砲撃をしてしまい、そこから敵艦隊が疑心暗鬼に陥り味方同士で勝手に砲撃戦を始めた。
撃ち合っていた敵艦隊が互いに疲弊して残存兵力が少なくなったところで皐月たちが猛追し、これを殲滅した。


・・・・


提督「見事だ皐月。君は天才だな」

皐月「へっへーん♪ ボクのこと、見なおしてくれた?」

皐月「でも、ボクがここまでやれたのは司令官がボクのことを信じてくれたからだよ」

皐月「ボク、これからももーっと頑張るからね! 期待しててよね」
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皐月の好感度+1(現在値2)

提督「昼戦で十分過ぎるほど戦果を上げている。あとはもう味方の援軍が来るまで待機で十分だろう」

提督「皆、お疲れ様。帰港したらご褒美をあげよう」

皐月「ご褒美って何でもいいの?」

提督「あぁ、なんでもいいよ。実現出来る範囲でだけどね~」

磯波「ふふふ……楽しみです」

朝潮「朝潮は、パフェというものを一度食べてみたいです!」

電「電もパフェが良いのです」

提督(皆子供だな……)

如月「如月は、提督が欲しいわぁ」

提督「!?」

満潮「冗談に決まってるじゃない。如月もあまりからかわないのよ」

如月「私はいつだって本気よ~」


・・・・

磯波「味方艦隊が来るのはいつ頃になるでしょうか」

満潮「朝には到着予定よ……ふわぁ~」

皐月「満潮が欠伸なんて珍しいね」

満潮「わ、悪かったわね。私だって眠ければ欠伸ぐらい出るわよ」

如月「私もう無理~。電ちゃん、朝が来たら起こしてね」

電「はわわ、如月、寝ちゃダメなのです」


朝潮「皆さん! 前方にこちらへ接近してくる艦影を見つけました! ……あれは、戦艦!?」

満潮「戦艦ですって!? さすがに予想外だったわ……数は?」

朝潮「数はさほど多くないようですが……、ここからだと雷巡・軽巡が一隻、駆逐艦が数隻見えます」

皐月「敵の殿軍といったところみたいだね。それにしてもまだこんな隠し球を残していたとは、腕が鳴るね!」

電「如月、起きるのです!」ムギュー

如月「ちょっと! ほっぺたつねらないでよ。起きてるってば」

磯波「司令官、大変です。敵戦艦がこちらに接近しているようです。まだ気づかれてはいないみたいですが……このまま戦わずに済むとも思えません。どうすればいいでしょうか」

提督「それは本当か!? まずいことになったな」

提督(事前の調査情報や本部報告によると戦艦は居ないはずだったんだがな。こういう事態も予測しておかなきゃダメってことか……)

朝潮「敵の艦隊の数自体は少ないようですが、戦艦が脅威ですね。戦艦以外の艦はほとんどが損傷しているようです。恐らく昼戦での生き残りを寄せ集めた編成でしょう」

提督(敵の残存兵力はもう無いみたいだな……。あくまで僕たちと決着をつけに来たというわけか)

満潮「戦艦を無視して短時間で雑魚を掃討、完了次第退却して味方援軍を待つのも一つの手ではあるわね。あの戦艦はどうやら低速艦のようだし、私たちなら振り切れない相手ではないわ」

提督(朝まで持ちこたえれば味方の増援部隊が来る予定だが……どうする?)

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安価>>+3
(選択肢によって提督のステータスに影響)
→戦艦を狙う →戦艦以外を狙う

戦艦以外

提督(夜戦といえど戦艦相手では厳しいな。轟沈の危険性が高い)

提督「よし、隊列を複縦陣にしろ! 戦艦は相手にせず、周りの雑魚を掃討」

提督「敵戦艦の動きに注意しつつ、敵雷巡・軽巡を集中して狙い撃て。砲雷撃戦、開始する!」

朝潮「一発必中! 肉薄するわ!」

如月「ふふっ、ゾクゾクしちゃうわ」

電「電の本気を見るのです!」バシュッバシュッ

皐月「沈んじゃえ!」シュッ ドゴオオオン

雷巡チ級「ガアアァ」ゴポゴポゴポ……

如月「ふふっ、まだよ! ありったけの魚雷を打ち込んであげる」シュッ バゴォォォォォ……

・・・・

皐月「戦艦以外は片付いたね。どうする?」

提督「……そうだな、空が白んできた。無傷の戦艦相手にこれ以上の交戦は危険だ。敵の砲撃に注意しつつ後退してくれ」

電「ちょうど援軍が来たみたいなのです」

提督「分かった。僕たちの役目は終了だな。帰港してくれ」

足柄「先鋒隊の皆、援軍に来たわ! ふふ……戦場が、勝利が私を呼んでいるわ!」

足柄「って、あら……戦艦1隻しか残ってないってどういうことなのよ」

妙高「既にだいぶ掃討されているみたいね。少し拍子抜けだけど、任務を遂行しましょう」

足柄「えぇ~……せっかく気合入れてきたのにガッカリだわ」

・・・・

提督「みんなお疲れ様。よく頑張ってくれたね。今日はゆっくり休んでくれ」

電「提督もお疲れ様なのです」

提督「僕は何もしていないさ。実際に戦っていないわけだから疲れてもいないよ」

磯波「一昨日から一睡もしていないんでしょう? 提督こそお休みになってください」

提督「うーん、まぁ、そうだね。そうするよ。ただ……まだまだ君たちの指揮官としてちゃんとやれてる自信がないなぁ」

満潮「そう? でも、勝てば官軍なのよ。アンタの指揮で私たちは勝利できた。そういうことなんだから自信持ちなさい」

如月「それより、ご褒美の話なんだけど~」

提督「あぁ~そんなこと言ったね。分かった分かった、パフェな」

皐月「ボク、せっかくだから遊園地に行きたいな」

提督「!?」

如月「私は~、新しいお洋服が欲しいかしら」

提督「え、エート、……どうしよう」

満潮「面倒だから全員分にパフェを奢って洋服を買って遊園地に連れて行けばいいんじゃない?」

提督「何が面倒なんだよ! 何も面倒な要素ないよ!」

皐月「それ良いね。ナイスアイデアだ!」

提督「全然ナイスじゃないってばー」

このあと滅茶苦茶自腹を切った。

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選択:戦艦以外を狙う(>>60
過酷な戦場を乗り越えて艦娘たちとの絆が深まった
全員の好感度+2(ステータスや秘書艦による±補正なし)

堅実な判断により艦娘の被害を抑えることができた
知性+5
仁徳+5

ここまでの数値もろもろまとめ

【好感度まとめ】
電:7(好感度上昇+2) 秘書艦
皐月:4(好感度上昇+1)
磯波:5(好感度上昇+1)
如月:3.5(好感度上昇+0.5)
満潮:4(好感度上昇+1)
朝潮:4(好感度上昇+1)

【提督ステータス】
勇気:41
知性:36(初期値から+5)
魅力:10
仁徳:47(初期値から+5)
幸運:62

今日はまだ投下あります。
ただ、書き溜めしてないので速度は遅いです。



/////チラ裏リズム/////
大まかな話の流れは出来てるんだけどテキスト化していく作業がつらみ。
スレ立てた時はイチャコラする話を書こうと思って立てたのに、もうこれ何のSSか分かんねぇな。
イチャコラは当分先になるかな……そもそもこの話でイチャコラ出来るのかな……?(遠い目)

さっきの安価の待ち時間で書き進めようと思ってたのに部屋が汚すぎてやる気起きないまま時間過ぎたという体たらく。
部屋の掃除が終わったら続きを書く作業に戻ります。(と言いつつ昼寝する可能性がある)

ちなみに、さっきの安価で戦艦狙いだったら
どうなってたんですかねぇ

提督「やれやれ……しばらくは何も買い物出来ないな……昨日の馬鹿騒ぎで財布がスッカラカンだ」

電「司令官さんは優し過ぎるのです。何も本当に遊園地に連れてってくれなくても良かったのです」

提督「ま、最前線で戦ってる君らと違って僕は座ってるだけだからね。それよりも君らに楽しんでもらえたなら何よりだ。あと、似合ってるぞ。その服」

電「はわわ、照れちゃいます」

提督「さて、報告書他もろもろの書類を片付けましょうかね」

磯波「司令官。朝ごはんが出来ましたよー。電の分も作ってきました」

提督「あぁ、ありがとう。いつもすまないね。まずはご飯を優先しよう」

磯波「あのぅ……演習の時間まで、私もここでご一緒しても良いでしょうか?」

提督「あぁ、もちろん構わないよ」

・・・・

提督「ふーむ。何やら、また大規模作戦があるっぽいねぇ。休む暇もないというわけか」ペラリ

電「『南西諸島の防衛ライン上に敵侵攻艦隊を補足』……ですか」

提督「近いからという理由だけで出撃させられる我々の身にもなって欲しいね」

磯波「でも、前回の作戦での結果を本部からかなり評価されてるみたいですね」

提督「とはいえ、これ駆逐艦六隻でどうにかしろっていうの無茶だろ……」

満潮「前回の作戦で無茶を可能にしちゃったもんだから今回も無茶な作戦が来たのよ」

提督「み、満潮。いつからそこに」

満潮「何よ。私が居ちゃ悪い? 演習まで暇だったから来たのよ」

提督「うーむ……困難な作戦を突破したら更に難題が来るというのは腑に落ちないなぁ」

提督「敵艦隊の掃討、それが出来なきゃ敵艦隊の規模を調査して報告しろ、ってさ」

磯波「前回のように戦艦が相手なのでしょうか?」

提督「戦艦はいない……が、敵艦隊の編成に空母が組み込まれている可能性が高い。周辺を飛行していた索敵機が打ち落とされたらしい」

提督「制空権が完全に相手に渡ってる状態で、敵艦隊がどのくらいの規模かも具体的なデータがないまま戦えって相当無茶苦茶な指示だぞ」

提督「表向きでは褒め称えておいて、本当は僕たちのことを殺そうとしてるんじゃないかと本部に対して疑念を持ちそうだよ」

電(司令官……珍しく怒ってるのです)

磯波「……………………」ガタッ

磯波「司令官。こっちに来てください」ポンポン

提督「きゅ、急にどうした磯波。ソファに何かあるのか?」

磯波「隣に座ってください」

提督「えっ、ちょっと、どうしたの?」

磯波「司令官、すごくストレスが溜まってるようでしたので、少し横になってお休みなってください。その……膝枕しますから」

満潮「してくれるって言ってるんだからしてもらいなさいよ。というか、隣に座っちゃったんだしもうしてもらうしかないんじゃない?」ニヤ

提督「えー……なんか……何かがおかしいよ……」(でも横になる)

満潮「磯波は大胆ねぇ~」ニヤニヤ

磯波「そ、そんなんじゃなくて、司令官に少しでも楽になってもらおうと……」

提督「ねぇ僕本当にこんなことしてていいの? そ、それどころじゃない気が」

磯波「ふふふ、良いんですよ。気持ちを楽にしないと頭も働きませんよ?」ナデナデ

電(……ちょっとジェラシーなのです)
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電の好感度+2(現在値9)
磯波の好感度+1(現在値6)
満潮の好感度+1(現在値5)

>>63
安価が出てから内容書いてたのでアレですけど、単縦陣で敵戦艦に突貫→敵戦艦を轟沈させるも残りの敵に囲まれる→陣形を維持したまま反転し脱出、みたいな展開を考えてました。(1レス増えてたかも)
結果論的には戦艦を狙った方が優れた戦果を上げることが出来てたっぽいです。
正直戦艦を狙う方で安価来るかなーと踏んでたんですけど、意外でしたね。
ただ、こっちを選んだことによってこの先の展開はちょっと変わりました。
いわゆるβ世界線というやつです。(ネタバレになるからまだ書けないけど)

安価のイベントでどういう選択を取るかによって、今後の展開はもちろん、主人公の思考や性格にも若干変化を生じさせてます。
これは>>1の持論だけど、人間は窮地に陥ったときの行動で本質が見えると思うのです。
(今回はさほどピンチではなかったけど)



/////チラ裏という名の懺悔とか/////
あああああああああああああああああああああやっぱり磯波デレさせすぎたんじゃあああああああああああああああ(後悔)
これじゃあ他のキャラももっと魅力的な描写しなきゃ不公平だよなぁぁぁぁ難しいよぉぉぉぉぉ。
いや、でもいきなり戦いの後にまた戦いって辛いじゃん? つかの間の安息が欲しかったんです。
その結果がこれなんです。相当悩んだ末GOサインを出してしまった自分がいる。

ついたレスは無視してるようでわりと見てます。
なんかキャラに対するレスがついたら「ほぉ~なるほど~じゃあもうちょっと良い感じのエピソード考えるか~」とか微妙に展開を足したり、
逆に特に触れられてないキャラがいたら「ちょっとテコ入れしなきゃな~」とかそんなことを考えながら書いてます。

口で言ったり頭で考えたりするのは簡単だけど、いざ形にするとなると難しいね……orz

今日は疲れたので投下は一旦打ちとめです(書き溜め作業は続けるつもりですが)
家から一歩も出てない自分がなぜ疲れているのかは謎である

本日の21:00頃に投下を予定しております。
現時点で全然書き溜めできてないんですけど、
こうして退路を断っておけば書かざるをえなくなるでしょう多分。多分ね

うろ覚えだからトリップミスってるかもしれんけど>>1です。
今日はちょっと都合が悪くなったので投下出来ないかもしれないのです。
わざわざ報告するほどのことでもない気がするけど事前予告したから一応書いとくのね。
今日がダメだった場合は明日投下するです。



///チラ裏///
どれだけ高く美味しい料理であっても信頼できない人間とする食事はまずい

提督「演習後で疲れているところ済まないが、これから作戦会議を行いたい」

提督「電、磯波、満潮は既に聞いていると思うが、南西諸島防衛線上に敵侵攻艦隊を補足した。僕たちはこの敵艦隊と交戦する。通称1-4作戦、だそうだ。この作戦には難点が二つある。第一に、敵の規模が分からないこと。第二に、敵艦隊に空母が存在する可能性が高いということだ」

提督「一応、『撃滅せよ』と言われてはいるが、それが困難なようであれば敵艦隊がどれぐらいの規模かを報告しろとのこと。制空権が完全に相手方にあって、かつ敵の規模も分からない。この状況下で勝利を収めるのは難しいだろう」

皐月「艦載機を全部撃ち落せば良いんでしょ? 簡単じゃん」ドヤァ

提督「確かに皐月ならそれが出来かねないのが恐ろしいところだが……劣勢を前提に敵と正面から対抗するのは危険だろう。それに、敵空母の規模によっては大空襲を受ける恐れもある。この作戦は危険性が高いので功を焦らず慎重に行きたい。僕たちはあくまで斥候として今回の作戦に臨もう」

朝潮「機銃を装備していく必要がありそうですね」

提督「ああ、対空装備は必須となるだろう。逆に言うと、それぐらいしか対策が浮かばないのが辛いところだな……。敵制空域内に入ったら、敵艦載機の動きに注意する。察知される前に迎撃する。なるべく目立った動きをしない、……ぐらいか。当たり前すぎる話しか出来なくて申し訳ないが」

提督「敵艦隊と遭遇した際は、敵空母の動きに注意しつつ、機動力の高い駆逐艦や軽巡のみを狙って攻撃する。追われると厄介だからね。可能性は低いが、もし敵艦隊に戦艦が居た場合は気づかれる前にそのままUターンすること。それから……」

・・・・

提督「作戦は以上。特に何も無ければこれで解散だ。ゆっくり休んでくれ。今日の分の仕事はもうないし、電も帰っていいよ」

ゾロゾロ

提督「? 朝潮、何か話でもあるのかな」

朝潮「いえ、話というほどではないのですが……司令官は、少し悲観的すぎませんか? 確かに、今回の作戦は厳しいものになるでしょうし、司令官の見通しは正しいとは思います。ただ、戦う前から弱気になっていては、艦隊の士気に支障が出るかと」

提督「弱気、というか、ハナから勝てると思っていないからね。とはいえ、朝潮の言う通り……指揮官の考え方としてはまずかったかな」

朝潮「あ、いえ……司令官のことを非難しているわけではありません。ただ、戦場では何が起こるか分かりません。司令官の考えているように厳しい状況になる可能性もありますが、逆に勝機が見える可能性もあります。
私たちの被害を抑えることを考えるのは戦略的に正しい判断ですが、被害を出さないことを考えているだけでは重要な局面で勝機を逃がすことに繋がりはしないでしょうか」

提督「君の言うとおりだな。ぐうの音も出ないよ。……つくづく凡将だな。僕は」

朝潮「私たちは、国家のため、任務のために戦っています。そして、司令官の為にも戦っているのです。司令官の期待に戦果で応えるのが私たちの使命です。
司令官が望んでいようがいまいが、私たちは司令官に尽くします。だから、私たちを信頼して欲しいのです」

朝潮「仮に、作戦が失敗して、私や他の誰かが沈むようなことがあっても。それは司令官の指揮のせいではありません。司令官の期待に応えられなかった私たちの咎です。
……だから、私たちが沈むことを恐れないでください。私たちを失ったとしても、その歩みを止めないでください」

朝潮「司令官は、私たち艦娘の希望なのです。司令官が諦めない限り、私たちも諦めずに戦い続けることができます」

提督「……ごめん、朝潮。少し、一人になって考えたい……席を外してもらえるか?」

朝潮「はい、少し感情的になってしまいました。出すぎた真似を致しまして申し訳ありません」ペコッ

・・・・

満潮「聞いてたわよ」壁に寄りかかって腕を組みながら

朝潮「盗み聞きとは関心しませんね」

満潮「ふふっ……」

朝潮「何を笑っているんですか」

満潮「いや、ご褒美にパフェが食べたいなんて言ってたアンタが言ったセリフかと思うと、ね」

朝潮「」カァァァァ

満潮「冗談よ。ただ、私の言いたかったことを代わりに言ってくれてスッとしたわ。アンタも言う時は言うのね」

満潮「…………」

満潮「……どうなるのかしらね、私たち」

朝潮「私は、司令官を信じています。司令官ならきっと、この先何があっても乗り越えていけると」

満潮「アンタが羨ましいわ。ハッキリ言って私はこの国の為にも人の為にも戦う気にはなれないわ」

朝潮「満潮は何のために戦っているんですか?」

満潮「……復讐よ」

朝潮「復讐?」

満潮「朝潮、アンタには分からないでしょうね。ま、機会があったらいつか教えてあげるわ。じゃあね」カツーン カツーン カツーン

朝潮「行ってしまった……」
----------------------------------------------------------------------
朝潮:5(好感度上昇+1)

/* 経過ボーナス */
いつまで経っても好感度+1だとフラグが立つ気配がなさそうなので経過ボーナスなるものを追加しました。

経過ボーナス概要
・20レス突破ごとに好感度の基本値が+1増加します
・20レス突破時に能力値変動イベントが発生します

能力値ボーナスは安価とコンマで決定します。
アップさせたい能力値 勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ選択し、
出たコンマでその選択した能力の上昇値が決定します。

00~20:上昇値+2
21~40:上昇値+4
41~60:上昇値+6
61~80:上昇値+8
81~90:上昇値+10
91~99:上昇値+12
ぞろ目だとさらに追加で能力値ボーナス発生。


【好感度まとめ】
電:9(好感度上昇+4) 秘書艦なので基本値2*2
皐月:4(好感度上昇+2)
磯波:6(好感度上昇+2)
如月:3.5(好感度上昇+1.5)
満潮:5(好感度上昇+2)
朝潮:5(好感度上昇+2)

というわけで
アップさせたい能力値を決定してください(勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ)
>>+2

勇気

>>77より勇気が8上昇

【提督ステータス】
勇気:49(初期値から+8)
知性:36(初期値から+5)
魅力:10
仁徳:47(初期値から+5)
幸運:62

ちょっと滞ってましたけど今日はまだ投下あります

提督(……僕は、彼女たちの希望か)

提督(希望、ね)

皐月「しれーかん! 聞こえてる?」

皐月「敵の空域内に入ったよ!」

提督「ん、分かった。敵艦載機は?」

皐月「数機、こっちに迫ってきてるけどまだ気づかれてないみたい。どうする?」

提督「出来れば短時間で仕留めたい。敵艦載機に集結されて総爆撃を食らうのは避けたいからね。出来るか?」

皐月「まっかせてよ!」 バン!バン!

磯波「あたって!」 ダダダダ

・・・・

如月「ざっとこんなものね」

朝潮「司令官、敵艦載機を殲滅しました。今のところこちらに被害はありません」

提督「よし、よくやった。敵艦載機の本隊に注意しつつ、進撃してくれ」

満潮(敵の攻勢が妙に緩いわね……そろそろ仕掛けてきてもいいはずだけど)

電「司令官、敵の偵察艦隊が見えたのです。交戦しますか?」

提督「編成は? 勝てそうならば打って出よう」

電「重巡1隻、軽巡1隻、駆逐艦3隻です。今の電たちなら、問題ないのです」

提督「分かった。交戦しよう。ただ、天気が悪く視界も良くない。敵の至近弾に気をつけてくれ」

・・・・

朝潮「敵艦隊を撃退しました! 追撃しますか?」

提督「いや、やめておこう。ある程度被害を与えておけば十分だ」

如月「ちょっと~、なんかイヤな音してない……?」 ブロロロロロ

磯波「敵艦載機を捕捉! 100機近い数がこちらに向かって接近しています」

電「撤退していた敵の艦隊が反転してきたのです! その背後からさらに敵増援が!」

満潮「囮だったというわけね……。空と海からの挟撃、逃げ場は無さそうね」

朝潮「司令官、ご指示を」

提督(どうする!? このままでは全滅だ!)

提督(……ハッ! この状況下なら……そうだ、その可能性はある。賭けに出るか)

提督「皆聞いてくれ! 策がある! 作戦としては下の下の、最悪なものだ! だが、僕にはこれしか思い浮かばなかった!」

提督「背後の艦載機を振り切り、正面の敵艦隊を中央突破してくれ!」

満潮「追い詰められて頭がどうかした!? この状況でどうやれっていうのよ! 第一、そんなことして何になるの?」

提督「満潮・如月・磯波・電は敵艦隊を蹴散らしながら前進! 皐月・朝潮は後衛で艦載機を片っ端から撃ち落せ!」

提督「僕は指示を出した! 説明は後でする!」

如月「期待していいのよね? ふふっ、突貫するわ!」

磯波「が、頑張ります! えいっ」シューン!ドドォン!

電「電の本気を見るのです!」ババババババ

皐月「さてと、今度もボクのカッコいい所見せちゃおうかな!」スチャッ バゴォォン

皐月「いやー、撃てば当たるってのは気持ちがいいね」バリバリバリバリバリ

朝潮「MVPは譲りませんよ?」バァン!バァン!バァン!

満潮「敵艦隊を中央突破するにしても、この数じゃ倒しても倒してもキリがないわ!」

如月「艦載機に進路を先回りされつつあるわね……」

提督「(厳しいか……)分かった。ならば……前衛部隊は砲撃を最低限に抑えてくれ。この作戦は極論敵を攻撃する必要がない。ただ敵の前に出ることだけに注力してくれ。全艦! 敵艦の間隙をすり抜けて前進! 突破後もとにかく前進だ!」

・・・・

朝潮「一応、全艦突破出来ました」

満潮「突破出来ただけで、状況は余計に酷いことになったけどね。前から先回りした艦載機から攻撃を受けて、後ろからは猛烈な数の追手が来てる。しかも、敵の本隊も近づいてるみたいよ、敵空母の影が見えるわ!」

提督「いや、これでいい。皐月・満潮は前衛に出て敵艦載機を撃ち落としながら全速力で前進。如月と朝潮は背後の艦隊を砲撃で迎え打て。といっても、あまり必死になって戦う必要はない。あくまで少し敵の数が減ったらいいなぐらいの気持ちで。それから、砲撃はなるべく海面近くから発射してくれ。電と磯波はとにかく皐月と満潮についていくことだけを考えてくれ。余裕があればサポートしてもいい」

如月「海面近く……?」

提督「おまじないにでも思ってくれればいい」

如月「ふふっ、りょーかい。今日の司令官はなかなか素敵よ。今この状況がすごく楽しいわ!」

皐月「同感だよ如月。まったく最高だね!」

満潮「アンタ達なかなか狂ってるわね」

皐月「そういう満潮だってさっきからニヤけっぱなしじゃないか」

満潮「そうね、指示の意味は全く分からないけど、……不思議と高翌揚するわ」

・・・・

皐月「……っつぅ!いったいじゃんかさぁ!」ドガァ

満潮「さすがに、そろそろ厳しくなってきたわね……」

提督(あの皐月や満潮ですら限界が近いみたいだな……無理もない。だが、もう少し耐えれば……)

提督「電、磯波。皐月と満潮に代わり前衛へ。敵を撃ち落とし、指定ポイントへ」

電「二人が頑張ってくれたから、だいぶ敵の艦載機が減ってきたのです」

磯波「それだけじゃない……これは……!」 シュオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオォォォォォォォォ

提督(来たか……!)

提督「皆! 死んだらゴメン!」

ババババババババゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴァァァァアアアアアアァァアァア

・・・・

提督「電、磯波、皐月、如月、朝潮、満潮。生きてるか?」

電「全員無事、なのです。本当に良かったのです」

磯波「今、私たちはちょうど台風の目に入ったみたいで、あの、とりあえず……助かりました」

皐月「ふぁぁー、ボク、マジで死ぬかと思ったぁー……」

如月「司令官はこれを待っていたわけね」

提督「待っていたわけじゃない。どちらかといえば祈っていたに近いよ。もう賭けに出るしかないと思ってね」

朝潮「海面近くで砲撃させたのにも何か理由が?」

提督「砲火の熱で君たちの場所を中心に上昇気流が起きたら良いな、ってね。もっとも、そう上手くは行かなかったし、そもそもそれで台風が起こせるだなんて思ってもなかったけど。ただ、土地的にも時期的にも台風が起こる可能性が高いエリアでの戦闘だったから、ああいう指示を出したんだ」

提督「台風の発生場所が予測出来たのはほぼまぐれなんだけどね。とりあえず過去の周辺地域の記録を漁って、その中で最も発生する可能性の高いエリア数ヶ所まで絞り込んで、あとは勘。ここまで上手くいくとは思わなかったから、僕が一番驚いてる」

皐月「さっすがだね司令官。おつかれっ!」

満潮「そこまで考えてたなら、ちゃんと説明しなさいよ……。私達が戦ってる最中にでも説明くらい出来たでしょ」

提督「ごめんね満潮。正直これは本当に自信が無かった。無理だと言われるのが怖かったから、虚勢を張るために言えなかったんだよ」

満潮「何よそれ、いくら何でもそこまで聞き分け悪く無いわ。ちゃんと何をするか分かっていればもっと戦えたわよ」

満潮「ただ、そういう風に思わせていたのはすまなかったわね。確かに最初の頃の私はアンタのことを軽蔑していたけど、今はもう司令官だと認めているわ……これからよろしく頼むわよ、司令官」

提督「こちらこそ、よろしく。満潮」

提督「皆、本当によくやってくれた。生きて帰ってきてくれて良かった」

皐月「今日の司令官は冴えてたね。カッコ良かったよ」

提督「えへへへ……ただ、まぁ、なんていうかその、今回は幸運だった。天候も勿論のこと、誰一人大破することなく戦いの終盤まで迎えられたのが大きいよ。誰か一人でも航行速度が低下していたら多分こうはなっていなかった。
それから、台風が発生した時も、君たちだけあまり被害を受けずに敵艦に直撃したのも幸運だった」

提督「もうこれ以上無茶な戦いはゴメンだね……」グッタリ

提督「君たちにも、かなり無理をさせたね。ゆっくり休んでく、れ……」クー

如月「司令官もよっぽど疲れたのね。机に突っ伏したまま寝ちゃって」

電「電が司令官を部屋まで運びますから、皆も休んでください」

・・・・

提督「ん……」

電「司令官さん、お疲れ様です」

提督「あ、部屋まで運んでくれたのか。ありがとね」

提督「僕が起きるまで、ずっとこの部屋に居たの? 君だって疲れているだろう」

電「司令官さんとお話したいのです……」

提督「そっか。分かった」

電「司令官さんは、これからどうするのですか?」

提督「分からないな。何かやりたいことがあるわけじゃないし、偉くなろうっていう気もないな」

提督「とはいえ仕事がないと生きていけないし、……今は何より君らを失わないために戦いたいと思う」

提督「まだまだ未熟だし、今回の作戦だって本当に運によって助かったようなものだけど……それでも、僕は君らのために生きていきたいなと、そう思ってる。漠然とした考えだけどね」

電「司令官さんは……本当に電たちのことを大切に思ってくれているのですね」

提督「あぁ」

電「司令官さんは優しいのですね」

提督「優しいというか……うーん、そういうことじゃないんだよ。どうしても、君らの命を背負っているということを考えるとね……」

提督「君らの命が失われることが、それも僕のせいで失われることが何よりも怖い。臆病なだけなんだよ、僕は」

電「……司令官さん」ギュッと提督の手を握る

電「司令官さんは、臆病なんかじゃないです。今日だって、司令官さんの決断で私たちは生きていられたのです」

電「司令官は電の誇りなのです。だから、もっと自信を持って欲しいのです……」

提督「ありがとう。そうだな……もう少し強気にならなきゃダメ……か」

電「はわわ、ダメじゃないのです。司令官は今のままで良いのです」

電「でも、不安になったら……電が司令官の側に居るのです」

電「だから、どんな時でも、一人で抱え込まないで欲しいのです」

提督「助かるよ……ありがとう」
----------------------------------------------------------------------
過酷な戦場を乗り越えて艦娘たちとの絆が深まった
全員の好感度+2(>>79 ステータスや秘書艦による±補正なし)

満潮の好感度+2(>>80)
電の好感度+4(今回)

日付跨いでしまった……とりあえず投下はここまで。

【好感度まとめ】
電:15(好感度上昇+4) 秘書艦
皐月:6(好感度上昇+2)
磯波:8(好感度上昇+2)
如月:5.5(好感度上昇+1.5)
満潮:9(好感度上昇+2)
朝潮:7(好感度上昇+2)

///チラ裏///
軍記物を書きたいわけじゃないのに戦闘の描写細かく書きすぎたというかアレね。戦闘シーンも難しいね。
とりあえずしばらくバトルっぽい部分は無いのでこれでようやく書きたいものが書ける……のかな? 分からんけれども。
そろそろストーリー動かしていきたいので各パラメータを試験的に動かしやすくしてみたり。
でもあくまでストーリーありきだから数値に縛られすぎて面白さを削がないように……意識していても難しいや。

明日からイベント海域ですねー。資源ALL2万ちょいバケツ200個だけど超えられるかしら?

提督(1-4作戦の報告書の類も概ね片付いたし、たまには鎮守府内を出歩いてみるかな?、っと)

提督(あれは……如月か? 鋼材と燃料なんか持って、何してるんだ……?)

・・・・

提督(工廠に入っていったな……)

提督(装備の開発でもするのか? いや、ここの工廠の機材は古びていて使い物にならないし、妖精も居ないはず)

提督(気になるな。一体何のために……? あ、工廠の奥の部屋に進んでいったぞ)ガシャン

提督(あれは……水槽? 随分大きい水槽だな。サメでも飼っているのか?)

如月「司令官。見ているんでしょう? 出てきて下さい」

提督「如月……それは一体……? 鋼材と燃料なんか持ちだして、ここで何をしている?」

如月「隠してもしょうがないわね。この水槽に居るのは……私たち艦娘の成れの果てよ」

提督(あれは……深海棲艦……! かなり小型だし、体の一部が欠けているように見えるが……)

提督「如月! お前一体、何を……」ガラガラ……ボトン

如月「何って、補給よ。深海棲艦も、必要なものは艦娘と同じなのよ」

提督「……説明してくれないか」

如月「いいわ。教えてあげる。私たち艦娘は、轟沈すると深海棲艦になるのよ」

如月「戦いに敗れて暗い海の底に沈み深海棲艦に成り下がるか、解体されて艦娘だった頃の記憶を失った普通の人間に戻るか、それが私たちの辿る末路よ」

如月「この水槽にいる子は、かつて私とともに戦っていた子よ……」

・・・・

如月「私の前の司令官、清浦中将は、ここの鎮守府で指揮を執っていた」

如月「有能で聡明な方だったわ。おまけに人柄も良かった。私たち艦娘を、戦争の道具じゃなく、一人の人間として接してくれていた」

如月「ただ、ある大戦で、中将は主力艦隊の1割を失ったの。最終的に勝利を収めたんだけど、彼は精神が壊れてしまったのよ」

如月「彼は、戦いが終わった後、抜け殻のようになってしまった。私が声をかけても、ただうわ言のように沈んだ艦の名前を呟くだけだった」

如月「それからしばらくして、彼は異常なほど執務に集中するようになったわ。そして……海域攻略中に、深海棲艦となったかつて自分の艦隊にいた子を発見したという報告を聞いて、彼は狂喜した」

如月「彼は、私や他の生き残りたちに自分が沈めて深海棲艦にしてしまった艦娘を拿捕するように命じたわ」

如月「そうして出来たのがこの水槽よ。ここは、かつて私の指揮官だった人が治めていた鎮守府」

如月「この水槽には、本当はもっと多くの深海棲艦となった艦が居たのよ。最も賑わっていたときは、あの海域で沈んだ娘が全員居たんだけどね」

如月「この水槽では、沈んだ艦全員を収容するには狭すぎたみたいね。間もなくして、大型艦は皆死んでしまったわ」

如月「それから、重巡・軽巡と続いていった。最後の一人であるこの子以外皆居なくなるまで、清浦中将は深海棲艦を艦娘に戻す研究をしていたけど」

如月「研究の結果分かったことは、それは不可能だ、ということだけだった。また、深海棲艦は艦の怨念から生まれた、負の感情の塊なようなもの。だから、深海棲艦となった艦に対して、かつて艦娘だった頃と同じように愛情を持って接し続けていた中将の行動がかえって仇となって、深海棲艦の死を助長させていたようだわ」

如月「最期に彼は、艦娘を私を除いて全員解体して、命を絶った。最後に残ったこの子を私に託してね」

如月「この子が深海棲艦になる前の名前は、雷よ。私を庇って沈んでいった艦。そして、今の艦隊の……電の姉よ」

如月「本当に……運命とは皮肉なものね」

提督「…………」膝から崩れ落ちる

提督(言葉が出ない……なんだよそれ……。なんだよそれは……)ポロ……ポロ……

如月「私たち艦娘は艤装の力で自殺することが出来ないのよ。戦って沈むか、解体されるまで、恐らく数百年は生き続ける。残酷な話よね。もう涙も枯れたわ」

如月「ごめんね。本当に……ごめんなさい。こんな話聞きたくなかったでしょう?」

如月「私たちと出会わなければ、いや、私と出会わなければ。こうしてこの場面を見ていなければ、こんな風にはならなかったのにね……」

如月「私なんて最初からいなければ良かったのよ」

如月「……ごめんなさい。今日はもう休ませてくれるかしら。また、明日になれば元通りになるから」

提督「……」

突然の投下
そして突然のイベント発生
提督の勇気が試される

【コンマイベント発生】
(重要度の高い分岐点なのでエクストライベント扱いではないです)
00?49:イベント未発生
50?99:イベント発生
イベント未発生だと通常通り別の艦娘とのエピソードになります。
イベントが発生すると追加エピソードが発生します。

>> 1

スマヒョからの投稿でなんでなんかミスったっぽい
↓のコンマで決定ってことで

提督「……分かったよ」

提督「……」

提督「……僕は、覚悟を決めた」立ち上がって如月の肩を強く掴む

提督「……僕は」

提督「君を!」

提督「君たちを!」

提督「絶対に……絶対に救ってみせる!」

提督「こんな悲しい事があってはならない。僕は、君たちを、この先振りかかるであろう全ての悲しみから守ってみせる」

提督「如月。僕とともに生きてくれ」

提督「……これは、単なる僕のエゴだ。君たちを救いたいという気持ちも、君たちを守りたいという気持ちも」

提督「きっと君は死んで楽になりたいのだろう。僕が同じ立場ならそう思う。だが、僕は君に生きていて欲しい」

提督「僕が君の生きる希望になる! 僕を信じてくれ……僕の為に生きてくれ!」

如月「あ……ああっ……はい……!」提督の胸に顔を埋める

如月「わ、私……司令官……うぅっ……あぁっ……」グスッ

提督(僕は……もう、迷わない)

----------------------------------------------------------------------
如月の好感度+3(前レス+今回、現在値8.5)

艦娘たちのために生きていく決意を固めた
勇気+10(現在値59)
知性+10(現在値46)
仁徳+10(現在値57)
魅力+30(現在値40)

///////全部チラ裏///////

ああああああああああああもうだめだ、おしまいだああああ
助けてくれ、どうしてこうなった

なんでこんな展開に……(お前が用意した展開じゃろがい)
風呂敷広げ過ぎると後々爆死するということはわかっていただろうにのうワグナス
ここでコンマイベントが発生してしまったがために今後の展開は再構築し直します
というわけで今日の投下はスットプするでよ
発生していなければもうちょっと書き進め易かったし構想通りの展開で進めていくつもりだったんだけどしょうがない
EDもきっと今>>1が考えてるものとは変わったものになるでしょう

もうアレだ。うん、改二的なアレだ。
でも主人公をここまで強化するということはこの先にさらに過酷な運命を用意しなければならないのであってうんぬんかんぬん。
まぁ魅力 30でも納得出来るかなと思って大盤振る舞いしたけど今後は多分ない

あとアイヒョーンからだと半角プラスとか投稿出来ないっぽいね。ちい覚えた

取り敢えずsagaを入れよう、艦これだと度々引っかかるから
こんな風に

明日午前2:00頃投下します。時間が時間なので安価とかコンマとかそういうのはありません。
長い休みって昼夜逆転しますよね。ダメ人間だね、そうだね。

>>91
過去の投下見返したらsagaって入力したつもりがsageってなってるのが結構多くてアレでした。
そしてsagaとsage併記できるのは知りませんでした。
以後気をつけます~。



///チラ裏///
E-1突破しました。二軍だけじゃなく主力艦何隻か連れてきたのにボス到達率7割ぐらいなのが泣けた。
戦艦入れたからボスまで辿り着いたら確殺だったけどね。
ただ榛名改二入れたのは後々のことを考えると戦略的ミスかも。
E-5まで突破出来ればいいや勢なので平気だとは思うけれど……。三正面作戦? 何それおいしいの?

各資材はまだ20000切ってない(むしろ増えた)けどバケツが210→190になったのが辛い。
まさか初っ端からバケツ20も使うと思ってなかったから苦しみがある。

投下しますにょ。
といっても1レス分しか出来てないです。
でも現在進行形で書いてます。とりあえず今回はちょうど今書いてる分までの投下を予定しております。

皐月「司令官。お・は・よ!」ベッドで寝ている提督の上にのしかかる

提督「ん~……おはよう」

皐月「さ、ご褒美ご褒美♪ ほら早く服着替えてっ」

提督「あ~、そうだったね。分かった分かった。着替えるから退いて」

・・・・

提督「ご褒美ってこんなんで良かったの? せっかくの休日だし、外出許可取っても良かったんだよ?」

皐月「いや、これで良いんだ。司令官と話をする時間が欲しかったからね。こうやって晴れた穏やかな海を眺めながら話をするのも良いじゃないか」

提督「まぁ……皐月がそれでいいなら構わないけど。ただ演習でのあの活躍ぶりのご褒美としてはちょっと足りないんじゃないかなと思っただけで」

皐月「良いんだよ。最近の司令官は特に忙しそうだったからね。むしろこっちが申し訳ないぐらいだ」

提督「んー、実はそんなに忙しくないんだよ。こないだの大規模作戦みたいなのが来れば話は別だけど、日々の執務でやるべき事はそんなに多くないんだ。直接の仕事とはあまり関係ない事に時間を割いてる方が多いかな。
僕にはまだ知らないことが多すぎるんだよねぇ……もっと知らなければならないんだよ。君たちについて、深海棲艦について、この戦いについて……」

提督「前任の提督が残した手記や資料が見つかったんだよ。それらに目を通してるんだけど、一つの単語を理解するのにも時間がかかる始末でね~……。
どうにも僕が知らない闇が、誰も知らないような闇が隠されている気がするんだよ、この戦いそのものにね。それを知った所で僕に何が出来るかは分からないけれど」

皐月「……司令官。何か悩みがあるよね? 一人で抱え込むのは悪い癖だよ」

提督「そういうわけじゃないんだが……ただ、君たちにも話せないようなことがあることは事実だ。いずれ話す時が来るかもしれないが、僕自身、まだ分かっていないことが多いから、今はまだ」

皐月「電には相談していないのかい? 秘書艦でしょ」

提督「いや、電には……特に話せない。未だに僕は、動揺してる。でも、なんとかしなきゃっていう気持ちばかりが逸ってしまって……今すぐ何かが出来るわけじゃないんだけどね」

皐月「ボクに聞かせてよ。……ボクも、話を聞いたところで司令官の力になれるかどうかは分からないけど。でも、司令官の力になりたいんだ」

提督「…………」

・・・・

皐月に数日前の如月の話をした。艦娘は轟沈すると深海棲艦になるということ、前任の清浦中将と如月の関係、そしてこの工廠には深海棲艦となった電の姉……雷が居ることを。

提督「艦娘が深海棲艦に対抗しうる唯一の兵器だということは分かってる。ただ、僕は、君たちにこんな残酷な結末しか用意されていないことが……許せないんだ。
ただの義憤だ……ただの自己陶酔だ……君たちが沈んでも僕は悲しくなるだけで、僕が死ぬわけじゃない……そう、頭では理解している。僕のことを冷酷な奴だと見下すかもしれないけど、最近はずっとそんなことを考えている」

提督「でも、君たちがこんな残酷な仕組みの中で生かされていることが僕には納得出来ない。君たちは兵器かもしれないが、僕は君たちのことを完全に兵器だと割り切ることが出来ない。
君たちだって、自分のことを使い捨ての兵器だと思って戦っているわけじゃないだろ」

提督「僕は君たちを救いたい。それが僕の願いだ。たとえどんなことがあっても君たちを……」

皐月「司令官……ボクはね。司令官にそんなことを言って欲しくはない。そんな悲しい顔をしながら話す司令官を見たくない」

提督「皐月……どういうことかな?」

皐月「近頃の司令官は……どこか変わったよ。遠い目をしながら、何かを思い詰めたような真剣な顔をして。僕や磯波が話しかけても、うわの空で」

皐月「司令官は……ボクたちの為に命を捨てるつもりじゃないのかな……いや、今そのつもりはなくても、いずれそうなりそうで。少し怖いよ」

皐月「磯波とも、話をしてたんだ。最近、特にここ数日の司令官は様子が変だって。まさかここまで深刻な話だとは思わなかったけど、何か悩みを抱えていて、どうにかしようと必死なんだって」

皐月「ボクたちの為に自分を犠牲にしようとしているなら、もしその覚悟を決めているなら、それは……それはやめて欲しい」

皐月「ボクの辿る道が解体か、深海棲艦になるか、どうなるかは分からない。でもね、ボクは、そうした現実を知ってなお、前のように他愛もない話をしてた頃の、ちょっと抜けてるけど優しくて明るい司令官であって欲しいと思う。
令官がボクたちのことを大切に思っているように、ボクは司令官のことを大切に思ってる。ボクは司令官の笑顔を守りたいんだ」

皐月「その為にボクは戦果を上げ続ける。ボクは司令官の為に、どんな作戦でも成功させてみせる。誰よりも強くなってみせる。でも、それはボク自身を犠牲にして叶えたい願いじゃない。絶対にボクは沈まない。艦隊の誰も沈ませない」

提督「皐月、君は強いな……精神的にも……」

皐月「司令官はさ、少し深刻に捉えすぎだよ。確かに司令官の言うとおり、艦娘の末路は悲惨な道しか残されていないのかもしれない。でも、それはこの戦いが続けばの話だ。
ボクがこの海の全ての深海棲艦を倒せば、それで済む話だろ? ま、ボクじゃなくてもいいけどさ」

皐月「司令官が不安なら、ボクが司令官の希望になるよ。司令官が挫けそうなら、ボクが司令官に希望を見せてあげる。この先にどんな試練が待ち受けていても……ボクは司令官と共にあるから」

皐月「ボクで不満なら、他の子だっているからさ……。きっと、皆司令官のことを大事に思ってる。司令官がボクたちのことを想ってくれているようにね」

皐月「だーかーらー司令官はもっとラクにしてて良いんだよ? むぎゅー」提督のほっぺをつねる

提督「皐月……頼りになるな……君は。心配してくれてありがとう、話したら少し気分が落ち着いた」
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皐月の好感度+2(現在値8)

大佐さんへの面会のための願書を書いてから数ヶ月。何かの手違いで受理されていなかったのかと、再び願書を書こうとしていた矢先だった。

電「司令官さん。三雲大佐という方が、面会に来ているのです」

提督「大佐さん? おかしいな、事前に連絡が来るはずなんだけど……。とにかく会ってみよう」

・・・・

提督「大佐さん、お久し振りです」

朝潮「三雲大佐、ご無沙汰しております!」

大佐「やぁ、久しぶりだね。そっちの子は秘書艦かな?」

電「電なのです。よろしくお願いします」

提督「知りたいことは色々ありますが……まず、なぜ突然僕のもとへ訪れたんですか? 願書を出したから、事前に連絡ぐらい来ると思ってたんですけど」

大佐「あぁ……じゃあその辺の話からするかな。一通り説明をするから聞いていてくれ。少し長くなる」

提督(大佐さんがこういう口ぶりをするってことは、話し終わるまで口を挟まないでくれということだな……)

大佐「まず、今まで君に会えなかった理由はだね。私は大本営の連中から目をつけられている。恐らく私は……次の海域攻略作戦が終わった後、軍法会議にかけられ死刑になるだろう」

大佐「私はね、クーデターの嫌疑をかけられている。ま、クーデターを企んでいることは事実だがね。全ての証拠を抹消しているから証拠不十分で立証出来んはずなのだが……。
連中が遂に業を煮やしたのか、私とは全く関係ない別件の不祥事を私がやったということにして、始末するつもりらしい。もっとも、それをするのは海域攻略作戦終了後になるだろうが。
あの海域を私以外の無能が攻略することは出来んだろうしな」

大佐「とまあそんなわけで、君とも簡単には会えない状況だったんだよ。君まで目をつけられるようになってしまっては困る。
君が私に会うための願書を申請したという事や、君と私の関係性、その他君に関する過去の経歴の抹消・偽装……紆余曲折あって会えるのに時間がかかってしまったんだ」

大佐「……で、私が君なら、年齢や名前などを偽装してまで君を提督にした理由か、私がしようとしているクーデターの内容について聞くと思う。
なので、説明しよう。まずは前者について説明する。君にこの鎮守府の提督として着任してもらった理由について話す」

大佐「かつて君に提督として海軍で働くように提案した時があったと思うが、あの時の私は相当切羽詰った状況にあった。
うまく切り抜けられたからこうして首の皮が繋がっているものの、下手すれば養子である君にまで危険が及びかねない状況だった。
だから、君の経歴を隠し、かつ、私から距離を離す必要があった。提督にならないかという話は冗談に近かったがね」

大佐「君が他の道を望んでいれば、コネを使ってどうにか誰かに引き取ってもらう予定だった。だが、君は私の力になってくれたいと言ってくれた。
また、君の力ですら借りたいほどの状況が近づきつつあった。私としても苦渋の決断ではあったが、君にここで働いてもらうことにした」

大佐「……君の顔を見るに、相当苦労したようだね。何も聞かなくても目を見れば分かる。君にほとんど説明しておかなかったのは、私の失敗だったな。私の想定では、君はここまで成長する予定ではなかった。
息子に向かって言うようなことではないが、君のことだからいざ提督になったものの、よく分からないまま漫然と数ヶ月ぐらいは過ごしてくれるだろう、ここまで指揮官として力をつけることはないだろうというのが私の見通しだった。
この鎮守府は他所と比べて敵襲も穏やかだし、基本的に君には再び私と会えるようになるまで平穏な日常を送っていてもらう予定だった」

大佐「……1-3作戦、1-4作戦は完全に想定外だったな。人の動きは読めても深海棲艦の動きまでは読めん。1-3作戦の時は南条中佐……ええと、あの時は妙高型の重巡洋艦を指揮していたかな。
彼に増援として向かわせたが、1-4作戦では一切手助けが出来なかった。1-3作戦は事前に情報を得ていたが、1-4作戦は緊急の指令だったようで、情報が私の耳に入った頃に君はもう既に出撃していた。
よくあの無謀な作戦を遂行したな。私的な感情抜きにしても、軍人として敬意を払えるよ」

提督「運が良かっただけですよ。本当に……あれは運が良かった」

大佐「だが、艦娘の命を守ることを真剣に考えていなければあんな策は思い浮かばんよ。分の悪い賭けではあったが……誰も失わない方法ならあの作戦以外選択肢は無かっただろう。
結果として誰も失っていないわけだし、誇っていいだろう。その前の1-3作戦も見事だった。本来ならこうして私と再会してから君に提督としてのイロハを叩き込むつもりだったが、もはやその必要性はなさそうだな」

提督「いくら敵襲がほとんど無く支援に回ることが多いこの鎮守府といえど、士官学校に通ってすらいない僕が指揮を執るのはおかしい気がします。どうして僕を選んだんでしょうか? ……話の途中ですみません」

大佐「いや、良い質問だ。そのことについても触れようと思っていたのだが、どのタイミングで話そうか迷っていた。じゃあ、そのことについて少し話そうか」

ア・・・・ゴメンナサイ・・・・
力尽キマシタ・・・・
寝マス・・・・
起キタラ続キ書キマスンデ何卒・・・・

大佐「結論から話すと、士官学校の連中はほぼ全員使い物にならない。……小学生の頃に打った注射を覚えているかい? 国民予防接種という名前だったかな。あれには超小型のマイクロチップが埋め込まれている。
注射によって体内に入ったマイクロチップは循環する血液内に紛れ込み脳に留まる。マイクロチップによって注射された人間の脳波をコントロールし、危険思想等を未然に防ぐ……らしいな。
SFのような話だが事実だ。そして、海軍士官学校に入る連中は全員再びこの国民予防接種を受ける。子供の頃に受けたやつよりもより強力で、具体的に脳を支配出来るものを埋め込まれる」

大佐「少し脱線するが、子供の頃の国民予防接種によって埋め込まれるチップは、人によって全く効かないらしい。
というか、子供の頃は脳が成長過程であり、あまり強力なチップを埋め込むと発達障害を引き起こす恐れがあるため微弱なものしか使えず、
また、年齢の成長とともに脳の構造が変化していくためチップが機能し辛いらしい。ま、大人になると軍人だけでなく公務員や大企業の社員もこの国民予防接種を受けることになるんだがな。
大人になると脳の形成が完了しているため、このチップの効力が高まる。その気になれば記憶の改竄や具体的な行動の指示も出来るらしいな」

大佐「脱線ついでに、もう一つ話しておくか。このチップは艦娘にも埋め込まれている。これは脳にとって非常に強力な影響を与えるマイクロチップだ。
このチップを埋め込まれた女性は、従来の人格とは別に艦娘としての人格を持つようになる。この艦娘としての人格は、与えられた艤装によって決定される。
艤装は第二次世界大戦の時代に活躍した艦戦になぞらえて生成された武装だ。その艤装の情報をチップが読み取って艦娘としての人格が形成される。
艦娘となった女性は、この『艦娘としての人格』に人格を支配されるが、解体され自分の艤装を失った場合、『艦娘としての人格』情報の全てが抹消され、従来の人格に戻る」

大佐「艤装を失った元艦娘は再び一般社会に復帰することになるのだが、艦娘であった期間の記憶は残っていないし、人によっては後遺症が残ったり精神障害を患ったりすることがあるようで、表沙汰にはなっていないが問題になっている。
艦娘自体この海軍内でも少佐以上の人間しか知らない極秘兵器だから、世間では局所的記憶障害なんて言葉で片付けているらしいがね」

大佐「話がそれてしまったが、チップを埋め込まれていない人間を潜り込ませておく必要があった。
君に会うのにここまで時間がかかった理由の一つに、政府が管理するデータベースから君が子供の頃に埋め込まれたチップの発信していた情報を削除するのに手間取った。ここまでいいかな」

大佐「で、私のこれからに関する話をする前に……何かまだ質問がありそうだね、聞こうか」

提督「ここの鎮守府の前任である故清浦中将について、ご存知ありませんか? 中将の遺した手記に三雲大佐という記述があったもので……」

大佐「清浦か……。彼は私の幼馴染であり、海軍で唯一の友人だった。アイアンボトムサウンドでは共に戦ったよ……。彼はあの戦いで多くの犠牲を出しながらも戦果をあげて中将になった。それからは縁遠くなってしまったな……。
私なんかより比較にならないほど聡明な奴だったが、情に篤すぎたんだろうな……。自責に駆られて頭をやられてしまったんだろう」

提督「中将が大佐さんのために残したものがあるようです。後で見てもらえますか?」

大佐「(今じゃまずいのか?)……今更だが、大佐さんはやめよう。大佐は他にも居るしな」

提督「大佐さん本名教えてくれないじゃないですか。親戚で義理の親のはずなのに大佐さんは謎が多すぎるんですよ」

大佐「本名などとうに捨てたよ。とりあえず三雲で頼む。分かってると思うが私が義理の親だという話はするなよ? 今はそうじゃないということになってるんだからな。
君のことは今でも実の息子のように思っているが、立場上は赤の他人になるということを覚えておいてくれ」

・・・・

それから、昼食を摂ることになり話は一度中断された。昼食後、電と朝潮を解散させ、三雲大佐と工廠奥の部屋へと向かった。

大佐「これは……」

提督「清浦中将がかつて艦隊に加えていた艦娘だった……今は深海棲艦となった存在です」

大佐「詳しく聞かせてくれ」

僕は、三雲大佐に如月から聞いた事を話した。

大佐「そうか……確かに轟沈した艦娘は深海棲艦になる。だが、実際に深海棲艦となった艦娘を拿捕し、研究していたのは驚きだな……。しかし、彼が精神を病んだのも頷けるな、これは。
このおびただしい量の手記は、この水槽に居る深海棲艦となった彼女や死んでしまった他の元艦娘を救いたい一心で行った研究の記録なんだろう、常人にはここまで書けんよ。……惜しい男を亡くしたな」

大佐「せめて私が居てやれれば……いや、そんな程度で彼を救うことは出来なかったか。しかしこの水槽や手記を君以外の人間に発見されていたら大変なことになっていたな。
沈んだ艦娘が深海棲艦になるという事実は、私や清浦といった前線で戦っている者の中でも実際に深海棲艦となった元艦娘と邂逅したことのある、極めて少数の人間しか知らない情報だ。
上層部の人間はオカルトだと思い込んでいるが、な」

大佐「この手記が知れ渡れば、対深海棲艦への研究は進むことだろう。だがそれは、倫理に反する艦娘への実験が行われる危険性も孕んでいる。
いや、行われるだろう。清浦の手記では、深海棲艦の習性等の研究については書いてあっても、轟沈した艦娘がどのように深海棲艦になるのか、実際に意図的に沈めてみるなどといった非人道的な実験はついては行われていない。
だが、上の奴ら、いや、士官学校の連中も含め、海軍にいるほぼ全ての人間は艦娘を道具としか思っていない。そういう風に考えるように脳を支配されているからな」

大佐「清浦のような超例外も居なくはないがな。だが、上の連中がその気になれば人格だって書き換えてしまうことが出来る。恐ろしい話だな」

大佐「さて、私が行おうとしているクーデターとは、まず、政府のマイクロチップの情報を管理しているコンピュータを破壊することだ。
このコンピュータを破壊することによって、艦娘は自分の意志を持つようになり、上官の指示のままに動く道具でなくなる。
その後私は自由になった艦娘とともにこの国の各所にあるマイクロチップへデータを送受信している施設を破壊する。
これで全国民と艦娘の脳の支配を無効化し、私を中心とする新たな政府・新たな海軍を樹立する」

提督「これは僕の主観は除いた意見なのですが、艦娘が自由意志を持つようになったら、それはそれで問題が起きると思います……。
艦娘が自由意志を持ったら、大佐の思惑通り動いてくれるという確証はなくなるかと。それに、もし艦娘に武装蜂起されたら人類は対抗する術がなくなると思いますが」

大佐「その通りだ。だが、前者については問題ない。チップによる脳の支配を解消してやり、その事実を広く知らしめれば私は大衆の支持を得ることができる。
艦娘だって私のために自らの意志で動いてくれるだろう。後者については……その可能性はあるだろうな」

大佐「だが私は、もし艦娘が人類に反旗を翻すことが起こるとするならば、それは人類が淘汰されるべき時が来たということだと考えている。
母体となっていた人間の意志を強引に乗っ取り、兵器としての人格を植えつける。そして彼女たちを使い捨ての道具のように消費していく。
人類、とりわけ私たち提督は、国防のためという大義名分を隠れ蓑に自分たちの欲望のためだけに艦娘を利用していたようなろくでもない連中だ。報復されても文句は言えんだろう」

大佐「と、私の主観は置いておいて、艦娘が蜂起する可能性は低いとみていいだろう。彼女たちは強力な武力を持っているが、逆に言えばそれだけだ。
脳は人並みだし、彼女たちとて不死身ではない。メンテナンスを怠れば力も衰える。妖精の力を借りるにも、その妖精のエネルギーの供給源は人間から提供されている。
人類の母数が減れば当然妖精の絶対数も減る。妖精の数が減ってしまっては彼女たちは自分自身を維持できなくなる。……一種の食物連鎖みたいだな」

・・・・

大佐「……少し近現代史の話をするか。20世紀に第二次世界大戦で敗戦した日本は、紆余曲折あって復興するも21世紀初頭から中期にかけて、人口の減少や国力の低下に悩まされることになる。
そこで発明されたのが、妖精というものだ。私も詳しい原理は分からんが、この妖精は人間の多幸感、夢や希望といった、プラスの精神エネルギーを糧に行動したり増殖したりする。
この妖精が発明されてから世界情勢は一変した。妖精は人類に対し、無限に近い労働力を提供した。かつて人間が行っていた労働は全て妖精が担うようになったため、
人間に労働の義務を課さなくても社会が成立するようになった。食糧問題・エネルギー問題が破竹の勢いで解消していき、国民が物質的に豊かになったため領土問題や国家間のいざこざも激減。
労働に縛られることのなくなった人間たちは、みな己の幸福追求のために活動するようになった。……遥か昔から人類が渇望していたユートピアが実現したのだ」

大佐「ここまでが21世紀後期の話だ。ここまでは良かったんだ。しかし、21世紀の世紀末が近づくと、少しずつ状況は変わっていく。
妖精によって労働を奪われ、かつ自分にとって何が幸福か見出せない人間による自殺が起き始める。また、人の平穏や幸福を邪魔することだけに生き甲斐を感じるようになった哀れな者による、テロ行為も多発する。
どうも人類は世紀末が近づくと定期的に世界を滅ぼしたくなるらしいな。そして、2099年に、その破滅願望は満たされることになる」

大佐「突如地球の周回軌道上にある存在する人工衛星のほとんどが機能しなくなり、国家間での情報伝達が滞った。次に、旅客機や貨物機の墜落事故が多発するようになった。
それから間もなくして、各地に深海棲艦が出没するようになった。深海棲艦には従来のあらゆる兵器が通用せず、人類は成すすべもなく滅ぼされていくだけかに思われた。
絶望的な状況によって人類の希望は奪われ、その影響で妖精の数も大幅に減少。妖精に支えられていた社会制度は瓦解し、人類は再び餓えの苦しみを思い出す。生命を脅かされる恐怖を思い出す」

大佐「そこで生まれたのが君の脳にも埋め込まれているマイクロチップだ。このマイクロチップで、深海棲艦に関する記憶を抹消し、国民の多くから恐怖を強制的に拭い去った。
思想を統制し、国家のために尽力するように洗脳していった。洗脳した国民や、生き残りのごく僅かな妖精を使って誕生した深海棲艦に対抗する唯一の兵器が艦娘だ」

大佐「私が生まれたのはちょうどその時期だった。私は様々な幸運に助けられ国民予防接種を受けないままこの歳まで生き永らえているがな。
私の世代だとまだ国民予防接種制度……いや、マイクロチップ制度の導入にゴタゴタしていた時期でな。
もっとも、制度が固定化されてからは職に就けばこの注射を打たれるようになった。私と同じかそれより上の世代の人間でもこの注射から逃げられた人はそう多くはないだろうな」

大佐「と、私の話はさておき、艦娘が誕生してから数十年経過し、人口は減少しつつあるものの妖精の数は少しずつ回復傾向に。
艦娘を運用し深海棲艦を倒すための機関である海軍のシステムも安定化し、現在に至るというわけだ」

大佐「これはあくまで私の妄想であり、何か裏打ちされた情報があるわけではないが。
私はね。深海棲艦は、人間の持つ破滅願望が呼び寄せたものだと思う。
マイクロチップの発明も、人類にDNAレベルで埋め込まれた奴隷意識……自主的な行動を否定し、支配者への服従を第一とするような思考によって生まれたものだと思う。
いかなる発明もその需要がなければ生み出されない。需要がなければ生み出されたところでそのまま風化する。
マイクロチップがここまで流布したのは、人類にとって需要があったからだ」

大佐「これはチップの力で国民を支配したいごく少数の支配者のために生まれたものじゃないと私は考えている。
勿論、現実としてそのための道具として使われているが、マイクロチップが導入されてから自殺が激減した。
思想を統制されているとはいえ、自分を死へと追い込むような強い衝動までチップで制御することは出来ない。
にもかかわらず自殺が激減した理由は、人間の多くは奴隷のように生きることを望んでいるのではなかろうか」

大佐「だが、それでも私はそうした奴隷としての生き方は人類のあるべき姿ではないと思う。全ての人間は自由意志を持って生きるべきだ。
そうやって生きていけるように教育していくのが、生きる意義を見出せない人間に対しても自分なりの生き方を見つけることの出来るように支えていくのが、
それが正しい社会のあり方だと私は考えているし、私はそれを実現するつもりでいる。
私の使命はこの国の人々を支配から解き放ち、全ての深海棲艦を打ち倒すことだ。私はその為に生きている」

大佐「……私はもう、そう長くはない。勘の良い奴に狙われてしまって、私の一挙一動は監視されている。
こうして君に会うのにも相当苦労したぐらいだ。だから、君に私の意志を継いでもらいたい。私に代わって、艦娘を救い、人々を支配から解放し、深海棲艦を打ち倒すのだ」

提督(『ボクたちの為に自分を犠牲にしようとしているなら、もしその覚悟を決めているなら、それは……それはやめて欲しい 』)

提督「大佐さん……いえ、三雲大佐。大佐の仰っていることは理解できたし、その意図も分かりました。
ですが……今の僕には、大佐の考えを全面的に支持することは出来ません。
僕は貴方の理想のために命を賭けるわけにはいかないし、貴方がこうして自分の理想のために命を捨てるような道を歩んでいたことにも納得が行きません。
僕を引き取ってくれたご恩はありますが……すみません」

大佐「それはそうだろう。私がこれまで見てきたものを君は知らんだろうし、そういう反応をするだろうと思っていた。それでいい。
だがな、私はもはや後には引き返せない。それに、人は自分の理想や願いのためなら喜んで死ねるものだ。私とて例外ではない」

提督「僕は、人間に命よりも大事なものがあるようには思えません……」

大佐「君は何のために生きている? ただ生きているだけの人生に何の価値がある?
寿命が来るのを待つためだけに生きているのか? 人間は意志なくしては生きていけない。
私は自分の意志で、私なりの理想を実現するために生きている。その為なら、私はどんなことでもする」

大佐「……今君に理解してもらう必要はない。だが、布石は敷いておく。私は君がやがて私の意志を継ぐと賭けている。
もう準備は粗方出来ている。各地の監視の薄い鎮守府では、既に私の理想に賛同する人間や艦娘を配置してある」

大佐「時期的には1年後になるか。その頃に、各地で叛乱が起こることになっている。君がその指導者になれば、多くの者が君の側につくだろう。
もう既にそういう風に根回ししている。私の意志を継ぐならば君しかいない。私は君の為に打てる手を尽くしておく」

提督「なぜそこまで僕を動かそうとしているのか、分かりかねます」

大佐「いや、私は君を私の手足として動いてもらおうとは思っていないし、そんなことを望んではいない。私は君を私の奴隷にするつもりはない。
だが、いずれ君は自ずから私の意志を継ぐようになる。君の成長ぶりを見て、私はそう確信した。
君ほど艦娘を想っている人間はこの海軍には居ないよ。君ならば、きっとこの闇を振り払ってくれると信じている。
だからこそ、将来の君の為に私は布石を敷いておく。君がこの世界の希望になるのだ。私が成し得なかった望みを果たしてくれ」

提督「…………」

大佐「今はまだ、私に言っていることが分からなくてもいい。私の考えに同意できなければそれでもいい。君の信じる道を行け。君が正しいと思う生き方を選んでくれ。
君は君らしく生きてくれれば私はそれで構わない」

大佐「私は私の思うように生きるし、君は君の思うとおりに生きろ。君の歩む道の先に幸せがあることを祈っている。では、そろそろお別れだ。もう会うこともないだろう。朝潮にもよろしく言っておいてくれ」

・・・・

提督「今まで、お世話になりました。……未だに混乱してるけど、僕は大佐さんに会えて良かったです。恩義を抜きにそう思います。今日の話は僕の中でまだ納得出来ていませんが、それでも、貴方を尊敬しています」

大佐「ああ、私も君に出会えて良かった。最後に成長した君の姿が見れて良かった。さらばだ」

投下ここまで。

設定語りなっげーよ! もっと小出しにするとかうまい手は無かったんかと。
自分で書いててこれもう分かんねえなとなる始末……反省。
とりあえずこんな感じの土台からあれやこれや流れを作っていくよ。
(初期の構想から大幅に外れているので結構試行錯誤しながら進めてます)

ぶっちゃけ自分でもこれから話がどうなっていくか分からなくなってきた、ヤバイ。
とりあえずここから先はこういうめんどくさい話は減って艦娘が活躍したりするようになるんじゃないかな。



///チラ裏///
さぎょいぷは 効率悪い やめておけ(よみ人しらず)

次の投下は本日の21:00頃を予定しております。
とりあえず頭を使わなくても問題なく読める感じのパートに突入するはずですのでご安心を(ぉ
どうでもいいけどこの『(ぉ』に古代インターネッツのかほりを感じますね。



///以下チラ裏という名の盛大な言い訳なので見たくない人は見ない方がいい///
ちゅ、忠告はしたからな……。例によって本編にはほぼ関係ないです。

27-30レス目の話は皆さんの考えてるような感じで正しいです。
いやーちょっと詰め込みすぎたかなあと後悔しております。
ここでライトノベルとかゲームとかだったら固有名詞がたくさん出るような感じになってたんでしょうけど、そこ本題じゃないんで……本題じゃないから3レス以内で収めてえや……とか詰め込んだらぐちゃぐちゃになりました。
まぁあんまり重要な部分ではないので訳わかんなかったら読み飛ばしてOKですです。

そう、いわば27-30レス目のあれやこれやは料理にたとえるならオリーブオイル。
分かるか分からないかぐらいのギリギリのラインでちょっぴり使用すると「おっ」となるアレです。
それを今回は何の考えもなく大量にダバァとぶち撒けてしまったのであー勿体無いなーみたいな感じです。
オリーブオイルをdisってるわけではないのでオリーブオイル教信者の方は各自別の例えで脳内保管して下さい。



だったら話の内容を分割して小出しにすればいいのにね。っていうね。
だがな! 世の中の伏線には二つの「型」が二つある。
一つ! 綿密に先の展開を考えた上でちびちび未来への布石としてチラ見せしていくスタイル。
そして二つ目! 片っ端から伏線っぽいものをブン投げまくって後から回収していくスタイル。
普通に考えれば第一の型が賢い選択だろう。だがしかし、ここで>>1は二の型を選んだのだ!
そう、全知全能の大天才である未来の自分ならば、奇跡的なまでに超絶な閃きを発揮して後からブン投げた伏線めいた謎のフラグを全部なんとかしてくれるんじゃないか! そう信じたのであった!!

……んなわけあらへんがな。
しかし既に予め練っていた構想にこの設定を混ぜ込んでちょっとずつブレンドさせていくのは破綻しそうで無理っぽいっていうかそもそも予め練っていた構想が今滅びかけてるし、
新しく構想を考えてそれに沿って作っていく……っていうのもまためんどくせーとかなって安易な選択をしたことは事実。
それっぽい設定は書いたけど全部が全部ストーリーに深く関わってくるとは限らないよ。
っていうか、どうなの? 死に設定じゃないんですか? どうなんですか先生。そこんとこどうなんすか先生。
ちなみに我々の業界ではこの二の型を「伏線地引き網漁」と言います。
言いません。今勝手に私が考えました。いやでもね、伏線地引き網漁もね、作品にプログレッシブなアトモスフィアをエンハンスしてなんかきっと非常にエフェクティブな感じになることもあるんだよ。多分ね。いやそんなことねえや。



なんかシリアスというか妙ちくりんな流れだったけど次回から突然茶番パートに入ります。
茶番というか、これ以上劇薬を混ぜすぎると収集つかなくなりそうなので、中和剤的な。
まぁほんのちょっぴり黒いこと書くと、なんかこれ以上うわーな展開ならばある程度絆が深まってからうわーした方がいいかな的なうわ何す(ry
あと今までの流れがカオスすぎたからここでちょっと小休止入れると需要的にもナイスか……どうなんだそこんところ、みたいな。
チラシの裏とはいえそういう打算的なことを書くのはアレなのでは。
チラシの裏だから>>1以外の天地宇宙万物の諸々は読んでないに違いないはずだから問題ないか。問題ないな(自己完結)


今日から仕事だし、しかも全く眠れないみたいな、そんな状況によるつらみが爆発して深夜のテンスョンでわけのわからないことを書いているけどあまり気にしてはいけないよ。
深夜テンションの、それもチラシの裏に書いてあることなんだから全部アテにならないTAWAGOTOですぞよ。おやすみ!

投下します。あ、投下前に一個補足。
提督の魅力値が人並みにまで上昇している状態ですので、如月の好感度上昇のマイナス補正は消えました。
如月の好感度の現在値は8.5ですが、端数があるとなんか嫌なので+0.5上昇させときます。

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皐月の好感度+0.5(現在値9)

提督「んーーーーーーー」

電「司令官、ヘンな声をあげてどうしたのですか?」

如月「久しぶりに随分間抜けな顔してるわねぇ」

提督「如月、君は極めて失礼だな。いやね、例の大佐さん、三雲大佐に会ったんだけれども……」

電「国民の脳に小型マイクロチップが埋め込まれてる……みたいな話ですよね。途中から電と朝潮は演習で離れちゃったからその先の話は分かりませんけど……」

如月「何よそれ? そんな陰謀論めいた話してたの?」

提督「うん、その話なんだけど……なんかもう、頭の中で整理できないまま訳わかんなくなっちゃってさー」

提督「考えてもどうにかなるようなことじゃないんだけどね。軽く説明すると……」カクカクシカジカ

提督「と、こんな感じ。僕もいまいち理解出来てないんだけどね」

提督「大佐がそのチップによる支配制度を破壊するためにクーデターを企ててるんだけど」

提督「大佐は命を狙われてて実現が困難な状況にあるから、僕がその意志を継ぐように、いや正確には、僕がその意志を継ぐように志した時のためにお膳立てしてるみたい」

電「司令官さんはもし三雲大佐が仰っていたように……大佐が処刑されてしまったらどうするつもりですか?」

提督「今のところは、どうするつもりもないかな。僕に何かを出来るかどうかも分からないしね」

提督「心情的にすごく複雑な感じだ。恩のある三雲大佐が死んでしまったら悲しいし、でも、チップがどうのとか言われても実感沸かないし……」

提督「今回ばかりは僕がどうにかできる話じゃないよなぁ。考えてもしょうがないという結論しか出てこなくて困ってる」

如月「結論が出てるならそれでいいじゃない。今特に動けることもないわけだし、出来ることがないなら仕方ないんじゃない?」

提督「そうなんだけどさー……そうだよなぁ」机に突っ伏す

・・・・

提督「(まずいなぁ……全然執務に集中できないぞ。やっぱり精神的に動揺してるのか?)」ボーッ

電「司令官さん。司令官さん」

如月「ほれっ」提督の口にクッキーをねじ込む

提督「んみゅっ!?」

如月「ふふふ」

電「あっ、如月ずるいのです! ……司令官さん、電のも食べて欲しいのです」

提督「あ、ああ。ありがとう。しかし、突然どうしたの」モグモグ

電「休日に、磯波に教えてもらって私と如月でクッキーを焼いたのです。本当はもっと作ったんだけど、艦隊の他の子にもあげたら減っちゃったのです」

提督「そうか。それにしても、いつの間に君たちそんな仲良くなってたの?」

如月「司令官がしかめっ面して一人で考え事してる間にじゃないかしら」

提督「ちょっと疎外感を感じるからそういう言い方はやめてくれないか」

電「司令官さんはもっと私たちとコミュニケーションを取った方が良いと思うのです……皆もっと司令官さんとお話したいと思ってるのです」

提督「……そうだねぇ。最近は色々なことがあってちょっと僕に余裕が無かったんだ。しばらく顔を合わせてない子もいるぐらいだもんなぁ」

提督(1-4作戦、如月から話されたこの鎮守府の過去、大佐の話……。僕にとっては強烈な出来事が常に押し寄せてめまぐるしく変化していたように思えた日々だったけれど、彼女たちにとってはさほど起伏のない日常だったのかもしれないな……)

提督(彼女たちから見て僕が思い詰めてるように映るのも、大規模作戦があるわけでもないのに忙しそうにしている僕のことを気にしてのことかもしれないな)

提督(彼女たちを守りたいだなんて言いながら、実生活ではほとんど気にかけてやれていなかったのは反省だな……)

如月「また何か考え込んでるの? 急に黙り込まないでよ」

提督「いや、確かに君たちとの会話を怠っていたと思ってね。すまないなと反省している」

電「……司令官さんともっと一緒に過ごせるように、電は皆と色々考えてみたのです」

電「そこで、……そ、そのぅ、これ言わなきゃダメですか。内容だけ説明すればいいような気が……」モゾモゾ

如月「秘書艦だし、それを言うのも貴方の仕事の一つよ。行きなさい電、貴方の本気を見せるのよ!」

電(なんか損な役回りが多い気がするのです……)

電「し、し、『司令官とドウセイカッコカリ』プロジェクト! な、なのです!」どこからともなくテロップを出す

提督「……」腕を組んで数秒考え込み

提督「よく分からんがとりあえずていっ」如月に軽くチョップ

如月「女の子に手をあげるなんてひどいじゃない。いじわる」

提督「僕も女の子にチョップしたのは初めてだよ。このなんかすごい倫理的にアレそうなアレは君が考えたんだろう? うちの秘書艦にセクハラしないでもらえるか」

如月「(語彙力……)な、名前は私が考えたけど、内容はちゃんと皆で考えたのよ?」

電「……コホン。私は他の子よりも秘書艦として司令官と居る時間が長いはずなのに、司令官のことはまだ全然分からないのです」

電「電が秘書艦のお仕事が終わった後、いつも司令官は私のことを部屋に帰らせるのに、司令官さんは残って執務室で文献を読み漁ったり資料を集めて回ったり……」

電「電は、あんまり司令官さんの力になれていないような気がするのです」

提督「いや、まぁ、秘書艦の仕事をしたり演習したり哨戒任務をこなしたりじゃあ大変かなって。僕に無理につき合わせて翌日に響いたら困るなって」

如月「私たち艦娘は、司令官が思ってるより案外タフなのよ? 気を遣いすぎじゃないかしら」

提督「う、うーん。そうなのかなぁ……。でも、電はちゃんと役に立ってるよ。頼りにしている」

電「ありがとう、なのです。でも、このままじゃいつまで経っても司令官の本心が分からないままな気がするのです。もっと司令官に近づきたいのです」

電「そして、それは他の皆も思ってることなのです。だから……」

電「今日から毎日、司令官さんと一緒に生活するのです」

提督「え、えー……それはどういうことかな」

如月「司令官と一緒にご飯を食べて、一緒に執務をして、一緒の布団で寝るのよ」

提督「はぁ」

如月「何よその淡白な反応は? お望みとあらばお風呂も……」

提督「ええと、電、如月に代わって説明頼む」

如月「うぅー……扱い酷くなぁい?」

電「概ね如月の言っている通りなのです。お風呂はちょっと恥ずかしいですけど、その、司令官がお望みとあらば……」

提督「さすがに部下にそんなことを頼んだらパワハラだよ。……同衾や風呂は冗談にしても、君たちが僕の一日を観察するという認識でいいかな?」

如月「観察て……かなりドライな言い方するわね」

提督「君の言い方がウェットすぎるだけだ」

如月「もぅー、司令官も好きなんだから……♪」

提督「……しかし、僕の一日を観察するにしても、君たちも演習や任務があるわけだから、休日でもない限り難しいんじゃないか? 正直休日はもっと有意義なことに使って欲しいよ」

如月(スルーされた……)

電「日替わりで艦隊のうちの一人が司令官と一緒に過ごすのです。任務なら5人でも問題ないのです」

提督「そうか。まぁ僕はいつも通りに過ごすだけだし構わないんだが……君や如月以外の子はそれを是としているのか? 満潮なんかは嫌がりそうな気がするが」

電「それについては問題ないのです。皆司令官さんのことを知りたがっているのです」

提督「僕のことを知りたいって……特に何か隠し事をしているわけでは……」

如月「司令官は鈍感なのねぇ」

提督「え? そういう意味なの?」

如月「(おっ食いついた)ご想像にお任せします~♪」

提督「ふーむ、まぁいいや。冗談と解釈しておくよ」

電「じゃ、じゃあ『ドウセイカッコカリ』の許可を……」

提督「言わんでいいから! その、内容自体は許可するけれど、後で名前は変えておいてくれ。事情を知らない人からあらぬ誤解を受けそうだしね」

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電の好感度+8(前レス+今回 現在値23)
如月の好感度+4(前レス+今回 現在値13) ※>>106で皐月の好感度と書いてありますが、ミスです。如月の好感度です

ここでエクストライベントの判定いきます。
>>+2のコンマ値がゾロ目または13の倍数または23の倍数ならエクストライベント突入なのです。
(13,23,26,39,46,52,65,69,78,91,92またはぞろ目)

というわけで
>>+2

結果が出ましたね。というわけで通常ルートで行きます……と言いたいところだが、君らにはもう一度エクストライベントのフラグを立ててもらう。
ってなわけでもう一回エクストライベント行きます。
ちなみに前回のエクストライベントとは別のイベントなのです。今流行りの二正面作戦ってやつです。

>>+1のコンマ値がゾロ目または8の倍数・13の倍数・18の倍数・23の倍数のいずれかならエクストライベント突入なのです。
(8,13,16,18,23,24,26,32,36,39,40,46,48,52,54,56,64,65,69,72,78,80,90,91,92,96またはぞろ目)

前回より発生率は結構高いが果たして……?
>>+1

せいや

コンマ値が13だったのでエクストライベントが発生します。(>>113より)
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提督「ふむ、で、例のアレの初日は電か」

電「一日よろしくお願いします、なのです」

提督「とはいえ、電とは毎日顔を合わせているから別段どうということもなさそうな気がするな」

電「今日は秘書艦の仕事はお休みしたいのです」

提督「えっ?」

電「秘書艦の仕事は、代わりに朝潮にやってもらうのです。……ダメですか?」

提督「い、いや、ダメじゃないが……朝潮なら問題ないだろうし、僕は構わないよ」

電「じゃあ今日は司令官さんのお傍で過ごすのです」

提督「は、はぁ……(なんか妙に慣れないな)」

・・・・

磯波「提督、おはようございます。朝ご飯ですよー」

提督「いつもありがとう磯波。いただきます」

朝潮「司令官! この書類はどう処理すれば良いんでしょうか」

提督「あぁ、それはだね……」カクカクシカジカ

皐月「おはよーしれーかん! 朝のトレーニング行ってくるから演習場の鍵貸して!」バタン

提督「りょーかい。ほらっ」鍵を投げる

皐月「サンキュー! よーし今日も頑張るぞー」

磯波「提督、今日はちょっといつもと味付けを変えてみたんですけど……どうでしょうか?」

提督「うんっ、美味しいよ。個人的には前の味より好きかな」

磯波「えへへ……嬉しいです」

朝潮「司令官宛に本部から電文が届いていました。ご確認を」

提督「おっと。どうせ大したことない内容なんだろうけど……分かった。目を通しておこう」

電(むむぅ~……どうして今日に限ってこんなに賑やかなのです……?)

・・・・

提督「今日は珍しく朝からバタバタしてたな~……」

電「ふぅー……やっと二人っきりになれたのです」

提督「えっそれはどういう意味なのカナ」

電「はわわ、今のは言葉の綾なのです。その、司令官さんとゆっくりお話するような機会が今まで無かったので、ちょっぴり楽しみにしてたのです」

提督「そっか。じゃあ、お話するかい? ……と言っても、改まって話すようなことは無いかなぁ」

電「じゃあ、司令官さんに質問なのです! 司令官さんは、ここに来る前は何をしていたのですか?」

電「三雲大佐の話を聞いた後、如月から司令官さんの経歴を聞いて驚いたのです」

提督(そういや朝潮と如月にしか話してなかったな)

提督「普通に学生だったよ。戦争……というか、その影響で起こった事故で両親が死んじゃってからは、大佐さんの元に引き取られて、その間はずっと学校に通ってなかったからほとんどまともな教育を受けてないんだけどね」

電「はわわ、ごめんなさい! 無神経でした……」

提督「あーいや、いいんだよ。ただ、この話は雰囲気暗くなるからよそうか」

電(司令官さん……一瞬悲しそうな顔をしたのです)
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電の好感度+4(現在値27)

ついでに他の艦娘の好感度もわずかに上昇した
磯波の好感度+1(現在値9)
朝潮の好感度+1(現在値8)
皐月の好感度+1(現在値9)

夜の出来事

電「今日は司令官さんとたくさんお話できて良かったのです」

提督「そっか、それは良かった。……電気消すよ」パチッ

提督(まさか一緒に寝ることになるとは……さすがに布団は別々だが……ちょっと落ち着かないな)

提督「…………」

電「…………」

電「…………司令官さん」

電「司令官さんが、本当は士官学校を出ていなかったこととか、私とほとんど年齢が変わらなかったこととか、如月から詳しい話を聞いてすごく驚いたのです」

電「バレたら大変だからそんなこと言えないのは分かってます……でも。電には、打ち明けて欲しかったのです」

電「……司令官さんの秘書艦になれて、電は嬉しかったです。初めての艦隊で、経験のある他の子を差し置いていきなり秘書艦になれて舞い上がっていたのもあるけれど」

電「司令官さんのような優しい人のもとで働けて良かったって、心の底からそう思ったのです」

電「だからこそ…………って、わがまま、ですよね……」

電「今日はなんだか、司令官さんに、無茶なことばっかり言ってるような気がします。ごめんなさい……」

電「でも、もっと私に頼って欲しいのです……司令官さんのためになりたいのです……」
電「空回りしちゃってますよね……はは……」

提督「」電の側に近寄り、頭を撫でる

電「どうしたのですか……?」

提督「言うべき言葉が見つからなかったから……」

提督「『電はちゃんと僕の役に立っているよ』とか『そんなに想っていてくれてありがとう』とか『そんな思いをさせてすまない』とか『僕も頑張るから』とか……どれも言葉にするとなんか違うなって。これしか浮かばなかった」

提督「本当は抱き寄せようかなと思ったけど、嫌がるかなと思ってね」

電「ぁ……司令官さん……ぎゅって……ぎゅってして欲しいのです……」

提督「電……」ギュッ

電「司令官さん……ぁ……しあわせ……zzZ」

・・・・

提督(寝たか……)

提督(冷静に考えると、僕、部下にとんでもないことしちゃったんじゃないか……?)

提督(やましい気持ちがあったわけじゃないけれど、見る人が見たらアウトだよね……)
提督(あまり衝動的なことをするもんじゃないな……)

提督(とにかく、離れて自分の布団に戻ろう……)

電「しれー……かん……」ムギュッ

提督(…………もうちょっとこのままでいいか)

提督(あ……意識が……)zzz

翌朝電に会いに来た如月に発見され誤解を解くのに1時間かかった。
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電の好感度+4(現在値31)

本日はここまで。
エピソード的に美味しい方のイベントはきっちり発生させてるあたりコンマ取得の練度が高いですね。

【好感度まとめ】
電:31(好感度上昇+4) 秘書艦
皐月:9(好感度上昇+2)
磯波:9(好感度上昇+2)
如月:13(好感度上昇+2)
満潮:9(好感度上昇+2)
朝潮:8(好感度上昇+2)

誰がどう見てもヤバイぐらい数値が偏ってますが、ちゃんと後から他の子も平等になるようにゴリゴリ書いていきますのでご安心を。
秘書艦ボーナスが何気にえげつないですね。

///チラ裏///
こういうエピソードをニヤニヤしながら書くのが非常に楽しいです。傍から見ると大変キモいことでしょう。
それとは全く関係ないけどE-2超えました。おめでとう。ありがとう。なんかレンゴウカンタイとか言われてもわけわかめなのでwikiを見ながらどうにかしてゆきます。

次回の投下は明日21時頃を予定しております。
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約1/3超えたということで、これまで読んでなかった人や過去分を読むのが面倒だという人向けに、色々と酷いあらすじを下記に用意しておきました。
パラメータが色々あったり安価やコンマがちょくちょく発生したり中々慌しいように見えるスレではありますが、
実際はそんなことはなく結構適当に進行していくので、時間がある時の暇潰し用コンテンツとしてスナック菓子を食べるような感覚でお読みください。
一応、完走(100レス分到達して完結)まではやり切るつもりなのでもしよろしければお付き合い願います。



これまでのあらすじ(ver0.33)
提督:しっかりしなきゃなー
電:好感度が一人だけ飛びぬけて高い
皐月:そんなことより戦闘しようぜ!
如月:紆余曲折あってデレた
朝潮:実は33レスまで進んでても未だに真面目ってこととパフェが好きってことぐらいしかよく分かってない
満潮:べ、別にアンタのことなんか(ryってなるほどデレるに至らないほど出番が来ないツンデレ
磯波:お前は新妻か

その他もろもろの流れ
提督「なんか突然提督になった」
提督「大規模作戦で何とかしたり艦娘が轟沈すると深海棲艦になることを知ったりなんやかんやあった」
大佐「話は聞かせてもらった! 人類は滅亡する!! 国民の脳内にマイクロチップが埋め込まれてたんだよ!!」※別に人類は滅亡しません
提督「な、なんだってー」
大佐「自分はもう死ぬのでお前なんとかしろ(丸投げ)」
提督「知らんがな」

提督「どうすっかなー俺もなー」
艦娘「構ってくだち(超意訳)」
提督「はぁ」
艦娘「ドウセイカッコカリ!」
提督「どういうことなの……」

※ 本編はこんなノリではありません














///チラ裏///
何が面白いのか分からないけど今日一日中頭の中から離れなかった謎のAAを貼って寝ます。

                                 ,.へ
  ___                             ム  i
 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
 ト ノ                           iニ(()

 i  {              ____           |  ヽ
 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
 |   i         /(●)   ( ● )\       {、  λ
 ト-┤.      /    (__人__)    \    ,ノ  ̄ ,!
 i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. '´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /" \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―--―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . '::. :' |::/   /   ,. "
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'"
     / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ

     | 答 |     ニ カ ラ グ ア       │|
     \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ

朝潮「提督! 今日はよろしくお願いします!」

提督「ということは……今日は朝潮か」

朝潮「しっかりと司令官の動きを目に焼き付けておく所存であります!」

提督(なんか勘違いしてないか……? いやむしろこれが正しいのか……?)

朝潮「」ジーッ

提督「ど、どうしたのカナ? 僕何か悪いことしたのかな?」

朝潮「いえ、普段の任務の代わりとしてこうして司令官のお近くに居られる機会を与えられているのですから、出来る限り注視して今後の糧としようかと」

提督「(この子真面目なのか天然なのか分からんな……)見ているだけでは退屈だろう。折角だから僕が普段どんなことをしているのか説明しようかい?」

朝潮「ありがとうございます! ご指導ご鞭撻、よろしくお願いします!」

提督「いやいやそんなに畏まらなくていいから。というか、そこまで本格的にやらないから退屈しのぎぐらいの気持ちで聞いてくれて構わないよ」

・・・・

提督「これは資源に関する書類だね。資源の推移や今後の運用に関する取り決めを行う」
提督「それからこれは全体宛てに書かれた最前線部隊の戦況報告書。逆にこっちは現在の状況をお偉方に伝えるための報告書」

提督「……とまぁ、色々話していったけどこんな感じかな。実を言うと一日あたりの提督としての作業そのものは本気を出せば一時間で終わるぐらいの量しか無いんだよ」

提督「もっとも、それはここが僻地だからであって、もっと階級が高くて前線で戦ってる人ならそうはいかないんだろうけどね」

朝潮「では、司令官は執務が終わってからはどのように過ごされているのでしょうか?」
提督「こういう資料や書籍、論文に目を通している」ドスン

朝潮「膨大な量ですね……」

提督「ここの鎮守府はえらくボロいが、どういうわけか書斎だけはしっかりしていてね」

フライング投下

そしてエクストライベント判定
>>+1(コンマの数値が6のつく数または60以上で発生)

提督「対深海棲艦との戦術論や兵器に関する書物は勿論のこと、艦娘の生態に関する本なんかもあるんだよ」

提督「ちなみに、その本に書いてあったんだけど、艦娘というのは戦闘でMVPを取る以外にも、自分の好きなものを食べたり、自分の好きなことをしていると、戦意が高揚するらしい」

提督「戦意が高揚している状態で戦闘すると、普段よりも性能が上がる……トカナントカ」

提督「と、いうわけで、物は試しだ。今から間宮の所に行ってパフェでも食べるかい?」
朝潮「よ、よろしいのですか!?」パアァァ

・・・・

間宮「どうぞ」

提督「さ、召し上がれ」

朝潮「いただきます……んっ、美味しいです」パクリ

提督(すごい幸せそうな表情で食べてるな……)

朝潮「んぅ~~♪ ……はっ、すみません! 少し気が緩みました」

提督「いや、いいんだ。君が喜んでくれたなら何よりだ」

朝潮「こうして提督に奢ってもらうまで、今までこういうスイーツの類を今まで食べたことが無かったんですよ」

朝潮「ですから、少し舞い上がってしまって……申し訳ありません」

提督「いやいや、構わないんだ。ゆっくりお食べよ」

提督(前回1-3作戦が終わった頃に奢ってあげたアレが初めてだったのかな? しかし、それまで一度も食べたことが無いってのは意外だな……)

朝潮「て、提督」

・・・・

ザアアアアアアアアアア

提督「おっとこれは不幸だな。にわか雨に見舞われるとは」

朝潮「執務室に戻るにはどうしてもこの雨を抜けていかねばなりませんね……」

提督「あと一時間もすれば止むような気がするから、ここで雨宿りしてようか」

朝潮「いえ、私が傘を持って参りますので!」ダッダッダッ

提督「え、ちょっと待……行っちゃったか」

・・・・

朝潮「はぁ……はぁ……司令官。傘です」

提督「おお、ありがとう……。って朝潮、びしょ濡れじゃないか」

朝潮「走って行っても、結構濡れますね」ザアアアアアアアア

提督(服が透けてて目のやり場に困るな……ん?)

提督「……朝潮」ザアアアアアアアア

朝潮「どうされましたか? 司令官」

提督「背中に痣があるが……どうしたんだ?」

朝潮「あぁ、私にも分からないんですよ。艦娘になる前に出来た痣のようで、思い出せないんです」

提督「そうか……(気になるな……)」
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朝潮の好感度+4(現在値12)

すいません夕飯食べてました
エクストライベントのエクストライベント発動
>>+1(コンマの数値が6のつく数だと発生)

うりゃ

コンマ値が39だったのでエクストライベントは発生しません。(>>124より)
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提督(朝潮のあの痣は何が原因なんだろうか……本人も分からないみたいだし知る術もないか)

提督「ふぅー……」

朝潮「提督。こちらにいらしたんですね」

提督「風呂上がりの夕涼みに、ね」

朝潮「そうでしたか。では、私もちょうどお風呂から出たところですし、ご一緒させていただきます」

提督「ああ、構わないよ(昨日もそうだったけど、彼女たちの勤務時間が終わった後も一緒に居るのはなんか慣れないな……)」

朝潮「……三雲大佐についてどう思われますか? 昨日電からいくつか話を聞いたのですが」

提督「尊敬しているよ、ただ……。電から大佐の目的についての話は聞いてるかな?」

朝潮「ええ、昨日聞きました。……私も大佐殿には感謝と敬意の念がありますが、納得出来ませんでした」

朝潮「私には……クーデターは愚かな行動に思えます。なぜそこまで艦娘の側に立って物事を考えるのでしょうか。行動の必要性を感じられません」

提督「……僕も大佐の行動を全面的に賛同するわけじゃないけれど、ちょっと言い過ぎなんじゃないか」

提督「他の鎮守府では、艦娘に手をあげたり慰み者にする提督も少なくはないそうだ。艦娘は提督の命令に反抗することは出来ないからね」

朝潮「そうでしたか……」

提督「そうした現状を顧みれば大佐の行動は倫理的には正当な行動だと思うし、また、そうした現状を是とするこの仕組みそのものに僕も憤りを感じている」

朝潮「しかし、相手は大将や元帥級の面々です。それらを敵に回してまでやろうというのは……」

提督「そこなんだよなぁ。大佐ほどの人材なら順当に出世していけるだろうし、偉くなって力を得てからクーデターを企てる方が実現する可能性は高いと思うんだよ」

提督「そもそも僕が物心ついた頃からずっと大佐だったことも今になってみると奇妙だよな……」

朝潮「何か別の狙いがあるのでしょうか。それとも、今そのように動かざるをえない理由が……?」

提督「分からないな……」

・・・・

朝潮「司令官。私たち艦娘は、あくまで兵器です」

提督「改まって、どうしたんだ?」

朝潮「そんな私たちが意志を持ってしまうことが、果たして正しいのでしょうか?」

提督「まるで今の自分に意志がないみたいな言い方をするんだね」

朝潮「そういうわけではありませんが、私は司令官に尽くし、戦果を上げることが艦娘の本懐であり、存在意義だと考えています」

朝潮「しかし、チップによる制御を失うことで、自分の欲望のままに動き出す艦娘も現れることでしょう。戦争に勝ち深海棲艦を滅ぼすという使命さえも忘れて」

朝潮「にもかかわらず、どうして命の危険を冒してまで大佐は私たちに自由意志のままに行動できてしまうように画策しているんでしょうか」

提督(どうも艦娘が感情のない兵器として使われることが正しい、とでも言わんばかりの口ぶりなのが気になるんだよな……うーむ)

提督「仮に僕が理不尽かつ君の意にそぐわない命令……そうだな、例えば、次回から一切の武装を外した状態で出撃してもらう。なんて言った時に君は本心から従いたいと思うか?」

提督「そんな無意味で無謀なことはしたくないだろう。だが君たちは艦娘だ。司令官の命令には抗うことが出来ないようになっている。だから僕が本気でそう命じれば断れない」

提督「もちろん、僕は実際にそんな命令は出さないが、他の鎮守府ではそうじゃない……ってことなんだろう」

朝潮「そうですか……いえ。分かりました。失礼します」

提督(納得行っていない様子だな……何か彼女なりに思う事があるんだろうか)

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朝潮の好感度+2(現在値14)

本日はここまで。
エクストライベントのエクストライベントは発生しなかったけど一応エクストライベントが発生したので何かのフラグは立ちました。

突然ですが本日21時に投下予定です。よろしくお願いします。



///チラシの///
やっとこさE-4超えました。あきつ百裂拳が良い感じでした。
え? 遅いって? いいんだよウチは平和を愛するゆるふわ聯合艦隊なんだよ。
ゆるふわなのは軍規じゃなく練度だと専らの噂です。
ボーキが8000切っててかなりヤバい感じですね。E-5超えるのが先か資源が尽きるのが先かというチキンレース。

ん? 2014年夏イベントに「本土強襲」なんてありませんよ……。
ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから。(磯風から目を逸らしつつ

>>129
明石「アルミ大増産只今大好評販売中!旬の八八資源セットもお買い得ですよ!」

如月「しれーかんっ」

提督「何ですか」

如月「ふふっ、呼んでみただけよ♪」

提督「もうそれ三回目だぞ。何か用があるなら口にしてもらわないとこっちも対応のしようがないんだけどなー」

如月「司令官、自分から話しかけてくれないじゃなーい。せっかく同棲してるんだからもっとコミュニケーションを……ね?」

提督「あの、何さりげなくカッコカリ取っ払ってるんですか。っていうかドウセイカッコカリって名前は変えてって言ったよね」

如月「だから同棲。これなら良いでしょ?」

提督「もっとダメだよ!!」

如月「ドウセイカッコカリのことをドウセイカッコカリって言っちゃいけないならドウセイカッコカリを何て言えばいいのよ?」

提督「いや定例視察会とかで良いんじゃないかな」

如月「司令官、私に対して冷たいわよね……電ちゃんとは互いに抱きしめあいながら寝てたのに……しくしく」

提督「いやアレはだなあ……前も説明した通り、かける言葉が見つからなかったら~(って弁解としては苦しいか)」

如月「分かってるわよ。司令官が下心からそんなことする人じゃないことは分かってるわ」

如月「で・も、もし他の子にこのことを話しちゃったらきっと大変よね~」

提督「うっ、うぐ、なんだね君は。この僕を脅しているのかね」

如月「ううん、そんなことないわよぉ? でも、これで私と積極的にお話する気になったでしょ?」

提督「やれやれ。ま、良いだろう」

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如月の好感度+2(現在値15)

エクストライベント判定>>+1(コンマの数値が偶数なら発生)

それっ

エクストライベント未発生(>>132より)
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提督「あ、そういえばさ」

如月「どうしたの?」

提督「イマイチ艦隊の子たちの人間関係が良くわかんないのよね」

提督「如月が電と仲良いのは見てて分かるんだけど、磯波とも比較的よく喋ってるの見て意外だなーって」

如月「電はからかい甲斐があるから……♪ 磯波とは趣味が合うのかもしれないわ。あの子案外ロマンチストなのよ」

提督「ほほう。それは知らなかったな」

如月「私はそれ以外の子とはあまり喋らないわねぇ。磯波と皐月、朝潮と満潮あたりは比較的仲良くやってるみたいね」

如月「それと、皐月は満潮を尊敬している節があるみたいよ。逆に満潮も皐月を評価しているようだし。電と朝潮も業務的な話ならよくしているみたいね」

如月「私が分かるのはこのくらいかしら」

提督「6人しかいない組織なのに、ほとんど交流がなされてないってまずいよね……うーん」

提督「とはいえ指揮官の僕ですら上手くやれてない感じの子が……なぁ、はぁ。いや、その子らに対する愚痴とかじゃなくてね」

如月「満潮と……朝潮あたりかしら? あいつら真面目すぎるからしょうがないわよ」

提督「名前を出すんじゃないよ名前を。あとあいつら呼ばわりもやめなさい」

如月「でも、司令官のことを評価はしているみたいよ。ちゃんと指示は聞いてくれるんだしビジネスライクで良いんじゃない?」

提督「君さぁ……興味のない相手に対してはとことん冷たいんだね。そういうのどうかと思うなー」ジトーッ

如月「別に私は興味がないだけで敵意があるわけじゃないのよ? 向こうから何か仕掛けてくるようなら話は別だけどね」

如月「って、私の話はどうでもいいのよ。司令官はあの二人に対して何が困ってるの?」

提督「困ってるわけじゃないよ。ただ、相手の考えてることが分からなくて、だから、僕の考えもどういう風に伝えたらいいのかな……って」

如月「困ってるじゃないの。とはいえ、そういう問題となるとすぐに解決するのは難しそうねぇ」

提督「そっか……そうだよなぁ」

如月「……私と司令官も、あの時工廠に向かっていく私を追っていなかったら、こんな風に話を出来る関係じゃなかったかもしれないわね」

如月「何かキッカケとなる出来事が起こるまでは距離を詰められなくても仕方ないんじゃないかしら。あの二人、何か秘密を抱えているわ」

如月「その秘密を知らない限り、あの子たちの真意は分からないと思うわね」

如月「心を閉ざしているわけではないと思うけど……事情を知らない人間に対して、自分の行動の真意は説明出来ないでしょう。目的だけ説明したところでその経緯も話さなければ理解されないだろうし」

如月「そういう事情を向こうから打ち明けてくれるような関係になれるまで、本来ならとても長い時間をかけて接していかなければならないわ」

如月「司令官が気に病むことじゃないわ。今噛み合わないのは仕方のないことよ」

提督「ありがとう、如月。少し気が楽になったよ」

如月「ふふふふ♪」ニコッ

・・・・

朝潮(昨日の司令官の私に対する態度が気になったので少し様子を伺おうとしたら……)執務室の扉の前で聞き耳を立てる朝潮

朝潮(『あの二人、何か秘密を抱えているわ』……)

朝潮(まずいことになりましたね……私はどうやら司令官や他の方たちに、何か隠していることがあると疑念を持たれているみたいです……)

朝潮(どうにかして誤解を解かなければ……)

朝潮(しかし、いきなり何も隠していることなど無いと言ってもかえって不審ですよね……)

朝潮(どうにも昨日の夜から嫌な胸騒ぎがします……)

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如月の好感度+2(現在値17)

皐月「ふーっ、つっかれたぁー」

提督「お疲れ様。朝からそんなにトレーニングしててよく平気でいられるね」タオルを渡す

提督(しかし……他の子らと比べると凄いトレーニング量じゃないか? なんで皐月はこんなにハードな内容を涼しい顔でこなせるんだ……)

皐月「慣れると意外と大したことないもんだよ。日課さ日課」フキフキ

提督「そういえば、こうして話すのも久しぶりだよね」

皐月「そうかな? 頻度は前と変わってないような気がするけど」

提督「皐月から話しかけてくれることが減ったような気がするんだよね。前までは忙しくてあまり相手出来なかったのが、僕に余裕が出来て時間を持て余すようになったからかもしれないけど」

提督「ドウセイカッコカ……じゃなくて、艦娘たちに一日中見られてるせいであまり調べ物とかが出来なくなって微妙に時間の使い方に困ってるんだよ」

提督「人と一緒に居た方が暇ってのも奇妙なもんだけど、そのおかげか普段気にならなかったことに目がいくようになってね」

皐月「よしよし、ボクと話が出来なくて寂しかったんだね~」ナデナデ

提督「うーん、どっちかっていうと、皐月は放っておくと何をするか分からないから定期的に目を光らせておきたいなぁっていうのがあるな」

皐月「司令官は失礼だなぁ、もう」

提督「ハハハ、でも元気そうで何よりだよ」

提督「気のせいかもしれないが、最近なんだか遠い目をしていることが多かったからね。ちょっと気にしてたんだよ」

皐月「……」ボーッ

提督「皐月? おーい」

皐月「ん? ああ、司令官。どうしたの?」

提督「いや、何でもない(上の空だな……皐月がボーッとしてるなんて珍しい)」
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皐月の好感度+2(現在値11)

エクストライベント判定>>+1(コンマの数値が奇数なら発生)

gp@「

エクストライベント未発生(>>137より)
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皐月「提督……その、大したことじゃないんだけど……」

皐月「最近、とても眠いんだよね。妙な夢を見ることが多いし……」

提督「夢?」

皐月「そう、夢。その夢で、ボクは別の鎮守府にいる戦艦で。なんて名前か、どんな姿かは思い出せないけど、とっても強い戦艦でさ。向かう所敵なしだったんだよ」

皐月「ただ、その夢の中のボクが属している艦隊司令部の方針で、弾薬や燃料の消費が著しい戦艦や空母を解体することになった」

皐月「夢の中のボクは戦果を出してたから、解体を免れることになった。でも、他の艦はそうじゃない。だから、他の艦を助けるために、ギリギリまで敵艦隊を削って他の艦に手柄を取らせるようにした」

皐月「そんなことをしていたからか、急遽ボクが解体されることになったとさ。ここで夢はおしまい」

提督「皐月……」

皐月「夢の中のボク、バカだよねぇ。余計なことをしなければ戦艦のままでいられたのに。でもね、なぜかその夢の中で、ボクはいつだって清々しい気分だった」

皐月「敵を圧倒的な力でなぎ払い、国の為に尽くし、多くの人から感謝され……艦娘としての幸せをたくさん享受出来ていた。解体されるのも、不思議と嫌じゃなかった。他の子を救えるなら、それもいいか。ってね」

提督「もしかして、皐月……。これは何の根拠もない当てずっぽうなんだが……その夢は、君のかつての記憶じゃないのか?」

提督(艤装を解体されれば、艦娘としての記憶は失われ、ただの人に戻る。だが……一度艦娘だった人間が再び艦娘になったら……?)

皐月「そう。ボクも、ひょっとしたらそうかもしれないって思い始めてたんだ。だから、一つ試したいことがある。今朝行ったばかりですまないけど、もう一回演習場について来てくれるかな?」

・・・・

提督「……20.3cm連装砲か。こんなものを持ってきてどうするんだ?」

皐月「ボクはね。自分自身の力が、明らかに駆逐艦のそれを凌駕していると思っているんだ。思い上がりかもしれないけどね」

皐月「駆逐艦として生まれた艦が、軽巡洋艦や重巡洋艦にしか装備出来ない武装をまともに扱えるはずがないはずだ」

皐月「だけど、もしボクと提督の仮説が正しい……つまり、ボクがかつて戦艦で、その頃の記憶や経験が今のボクに何らかの影響を与えているならば」

皐月「これを扱えるはずだ。さすがに35.6cm連装砲とかだと、体格的な問題で持てないだろうから、これでテストしてみる」

提督「なるほど…………しかし、もし何かあったらどうするんだ?」

皐月「その時のために司令官が居るんだろ? じゃ、撃つよ。見ててね」

バアアアアン!!!!

提督(なんて威力だ……それに凄まじい音……)

提督「皐月! 大丈夫か!? 怪我はないか?」

皐月「うん全然平気。これならちょっと練習すれば実戦でも使えるね」ケラケラ

皐月「よし! これではっきり分かった。ボクは、かつて、『皐月』になる前に艦娘だった事がある」

皐月「そして、その頃の経験が、今のボクに何かしら作用している」

皐月(かつてのボクとしての人格はどこへ行ってしまったんだろう……)

提督「皐月? おーい」

皐月「あ、ごめん。またボーッとしてた? でも、これで疑問は解消したからぐっすり眠れそうだよ」

提督「そうか、それは良かった(今後の大幅な戦力アップが期待できそうだな……)」

・・・・

提督「この後、夕食なんてどうかな? たまには二人で食べるのも悪くないかなって」

皐月(妙な気配を感じる……)

皐月「いや、今日は遠慮しておくよ。ちょっと気になることが出来たから」

提督「そっか。じゃあ、食堂行ってくるね」

皐月(司令官は行ったか……)

皐月「さっきからボクたちの後をつけていたのは誰かな? いつからそこにいた!」
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皐月の好感度+2(現在値13)

本日はここまで。
どうも今日はコンマが振るいませんネ。
エクストライベントが発生してたら如月のお話だけで本日分を終わりにする予定だったんですけど、
2レスだけの投稿じゃ寂しいってことで急遽書きかけのやつをキリの良いところまで仕上げました。

エクストライベントはどっかでリサイクルして使用する可能性が高いので、
今起こらなくてもわりと大丈夫なものが多いっぽい?

///チラシ///
>>130 わりと現実感ある選択肢だからやめてくだち

E-5攻略中。夜戦大破撤退のせいで第二艦隊旗艦の川内ばっかりキラキラしていく

明日21:00頃投下予定

///チラうら///
今日投下するつもりだったのに出来なかったのは艦これのせいです。仕方ないね。
いやでも無事E-5は超えましたよ。
最終的に燃料711弾薬7101鋼材14978ボーキ3344バケツ74になったけど超えましたよ。
早霜清霜もゲットしましたよ。欲を言えば大鯨が欲しかったけどボーキが85しか残ってないのでさすがにもうね……。
初風や矢矧も手に入ったことだし十分な収穫ですなンフフフ。

これからはまた溜めた資材を大型艦建造につぎ込む日々に戻るんや……(ダメ提督特有の発想)

朝潮「……」無言で物陰から顔を出す

皐月「……朝潮だったか。後ろからコソコソつけてきて何の用だい?」

朝潮「いえ、特には……」

皐月「説明してもらいたいな」

朝潮「……分かりました」

・・・・

皐月「なるほど。君は司令官に自分が誤解されていると思っているわけだ。で、司令官の様子が気になって後をつけていた、と」

朝潮「私は、私なりに艦娘としての任を全うしているつもりです。司令官に隠し事などもっての他です」

朝潮「ですが、司令官は……私のことを何かしら疑っているのだと思います。……私よりは如月の言葉の方が信用出来るでしょう」

皐月「君は何か勘違いしているな」

皐月「如月は君が何か秘密を抱えていると言ったようだが、会話のニュアンス的に、それは君が何か企みがあるという意味じゃないと思う」

朝潮「え……?」

皐月「告げ口でもされたと思っているのかもしれないが、確たる証拠もなく人を貶めるほど如月は酷い奴じゃないよ」

皐月「そうじゃなく、君が何かしら悩みを抱えている、って司令官に伝えたんじゃないかな。断片的にしか話を聞き取れなかった君が勘違いしただけで」

朝潮「そう……でしょうか」

皐月「むしろ、どうして君がそんな会話を聞いて、自分の立場が脅かされていると感じたかの方がボクは不思議に思うけどね」

朝潮「司令官は電や如月、磯波と話していることがほとんどです。それに、この間司令官と過ごした時も、妙に歯切れの悪そうな態度だったので……」

皐月「だからといって、司令官が贔屓するような真似をしたことは無いだろう。心配し過ぎじゃないかな」

朝潮「しかし……もし、司令官に快く思われていなかったら……」

朝潮「私たちは……この国を守り、深海棲艦を滅ぼすために存在しています」

朝潮「そして、そのための具体的な指示は司令官によって出されます。司令官から出される命を果たすことこそが私たち艦娘の本懐ではありませんか?」

朝潮「私が何か粗相をしてしまったのか、あるいは、私の戦果に不満なのではないか……もし、そうだったらどうしようかと……」

皐月「司令官は朝潮のことをそんな風には思っていないよ」

皐月「君は根詰めすぎなんだよ。司令官じゃないボクですら心配になるぐらいだ。司令官は君のことを気にかけているんじゃないかな」

朝潮(司令官が……私を?)

皐月「艦娘としての本懐がどーだとか、司令官はそんなことどうでもいいんだよ。ボクや君が無事ならね」

朝潮「そう、ですか……」

朝潮(しかし……やはり理解できません。私たちは兵器です。兵器としての使命を果たすべきです)

朝潮(司令官も、三雲大佐も……いったい何故艦娘を庇護しようとするのでしょうか……)

皐月「とにかく、司令官は君のことをそんな風に思ってないから大丈夫。少し気楽にいこう、なっ?」

朝潮「はい……」

/* 経過ボーナス */
投下途中ですが40レス突破したので経過ボーナスです
以後各艦娘の好感度の基本値が+1増加します
また、提督の能力値変動イベントが発生します

能力値ボーナスは安価とコンマで決定します。
アップさせたい能力値 勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ選択し、
出たコンマでその選択した能力の上昇値が決定します。
詳しくは>>75


【好感度まとめ】
電:31(好感度上昇+6) 秘書艦なので基本値3*2
皐月:13(好感度上昇+3)
磯波:9(好感度上昇+3)
如月:17(好感度上昇+3)
満潮:9(好感度上昇+3)
朝潮:14(好感度上昇+3)

というわけで
アップさせたい能力値を決定してください(勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ)
>>+2

魅力

>>145より魅力が6上昇

【提督ステータス】
勇気:59(初期値から+18)
知性:46(初期値から+10)
魅力:46(初期値から+36)
仁徳:57(初期値から+10)
幸運:62(初期値から+0)
----------------------------------------------------------------------
皐月「司令官。夜分遅くに失礼するよ」

提督「皐月か。わざわざ寝室まで来て、何か話でもあるのか?」

皐月「その事なんだ。実は朝潮が……」

・・・・

提督「ふむ。そうかー……そんな風に思われてたかー……」悩ましそうな顔で頭を掻きながら

提督「僕に対して畏まった態度を取るもんだから、距離を置きたいのかなと思ってあまりこっちから話しかけたりしなかったんだけど」

提督「かえって不安にさせちゃってたのかなぁ……」

提督「ただなぁ~、一度何気ない世間話をしたら、暗号と勘違いされたことがあってさ。あれだけ真面目な子が相手だと何を話したら良いんだろう……」

皐月「……司令官」

提督「ん? どうした」

皐月「確かに朝潮は真面目だよ。……ただ、あれは真面目の度を越してるんじゃないかな。どこか異常だと思う」

皐月「さっき朝潮と話した時に、少し恐怖を感じた。どうも、死ぬことをほとんど恐れていないような気がする」

皐月「朝潮の性格上、血気に逸って無茶をやらかすようなことはしないとは思う。けど裏を返せば、何かしら合理的な理由があれば少しも躊躇わずに自分の命を差し出しそうな……そんな恐怖を感じた」

皐月「それに……うまく言葉に出来ないけど、盲信のようなものを感じた」

皐月「自分が艦娘であることを盲信している……? いや、ボクだって艦娘なんだけどさ。何て言ったらいいんだろ」

皐月「まるで自分が使い捨ての道具であるかのような……それでいてその事を微塵も気に留めていないような……」

提督「それは僕が前に朝潮と話した時も感じたな。こうして皐月の話を聞いた後だと、彼女は自分が兵器であることに固執しているように受け取れるな」

提督「しかし……よその鎮守府ならまだしも、大佐の鎮守府でもここでも、艦娘に対してただの兵器のような扱いはしていないよな」

提督(脳内に埋め込まれたチップが何か影響してるとか……? いや、こうして皐月と話が出来ている時点でその可能性は低いよなぁ)

提督(何にせよ気になるな。今後は皐月に朝潮の様子を定期的に見てもらうことにしよう。僕からも彼女に対して意識的に接していかなければ)

皐月「……どうしてあそこまで艦娘としての存在意義にこだわるのかが疑問だよねぇ。いや、ボクも最近はそのことについてちょっと悩んでたけど」

提督「皐月は経緯が経緯だからしょうがないだろ。今とは艦だった頃の記憶が断片的にとはいえ残ってたら、そりゃあ自分とは何だろうって思うもんじゃないのかな」

皐月「まぁねぇ~~」あくびをしながら

皐月「でも、今日、なんとなく自分の中で区切りがついたような気がする。少し吹っ切れたよ」

皐月「今まで『そうなんじゃないか』って思ってたことが『そうだったんだ』に変わったからね」

提督「そういうもんなの?」

皐月「そういうもんなの! ……えへへっ」

提督「まぁ、君が良ければ良いんだけどさ」

皐月(ボクのこの力を使って、何か司令官の役に立てればいいんだけどな……)

----------------------------------------------------------------------
皐月の好感度+3(現在値16)

提督「うーん、酷い天気だな。嵐が来るな……」ヒュオオオオ

提督「今日は演習や訓練含め一切の出撃を禁止するよう通達してくれ。外に置いてある物はなるべく室内に運んでおくように」

電「なのです!」タッタッタッ

磯波「おはようございます」ガチャ

提督「磯波か。おはよう。今日は酷い天気だね」

磯波「こういう天気の日って、深海棲艦はどうしてるんですかねぇ?」さりげなくお茶を差し出す

提督「深海棲艦って言うぐらいだから、深海に居るんじゃないかな。お茶ありがとう」ズゾゾ……

磯波「あぁ……そうですよね。深海にずっと居てくれればお互い平和で済むんですけどね……」

提督「キジも鳴かずば撃たれまいに……。とはいえ、深海棲艦も案外同じことを考えているかもしれないけど」

提督「いっそ僕ら人類が制空権と制海権を放棄して、本土だけで生きていけばわりと平和になるのかもね。生活レベルは江戸時代ぐらいまで引き下がるだろうけど」

提督「……そういうわけにもいかないから、僕や君がこうしてここに居るってことだね」
磯波「ふふっ、提督はやっぱり面白いですね」

提督「どこが面白いの?」ッテイウカヤッパリッテナンダヨ

磯波「制海権を放棄しようだなんて、海軍で働いている人とは思えない発言でしたので……ふふふ」

提督「冗談だってば。朝潮とか満潮とかに言わないでね」

磯波「ふふふ、どうしようかな~」

提督「磯波、最近如月に似てきてないか……? 僕は非常に心配だぞ」

磯波「冗談ですよ」

・・・・

朝潮「」クシュン

満潮「」クシュン

如月「」クシュン

電(風邪が流行ってるのです……?)

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磯波の好感度+3(現在値12)

ここでエクストライベント。
エクストライベント判定>>+1(コンマの数値が00~30,79~99なら発生)
発生しなかったら今日はここで投下おしまいです。おやすみなのです。

とりあえず今日はここまで
土日のどっちかで投下したいです(努力目標)
っていうかもう土曜日か……

>土日のどっちかで投下したいです(努力目標)
あぁ……やっぱり、今回もダメだったよ。
次回の投下は明日21:00頃を予定しております。



///チラう///
友人と二人で水族館行ったりダラダラしてたら一日潰れました。
可愛い女の子とデートかと思った!? 残念! 同性でした!
……赤の他人クソどうでもいい話なんだし傍から見たら残念も何も無いわなとセルフツッコミを入れつつ寝る。

ドザアアアアアアアアアアアアア

提督「夜になったら余計に酷くなったな」ピカッ ゴロゴロ

磯波「でも、明日には晴れるみたいですよ」ザアアアアアアアアアアアア

提督「ふーむ……」ピカッ ゴロロロ

磯波「あっ……電気消えちゃいましたね」

提督「あーブレーカー落ちたようだなこりゃ……」

磯波「どうしましょう……」

提督「とりあえず懐中電灯で部屋に戻ろう。えっと、懐中電灯は……」ガサゴソ

提督「あったあった。寮まで送ってくよ」ペカッ

・・・・

磯波「夜の鎮守府って、明かりがないと結構不気味ですね……」カツーン カツーン

提督「結構ボロいしなぁ……」カツーン カツーン

カツーン カツーン

磯波「なんか、足音が多く聞こえないですか……?」

提督「後ろからこっちに向かっているようだな」

提督「誰だ?」サッ

満潮「私よ! 早くコイツを医務室に連れて行って!!」

ボロボロの格好の満潮と、そして、彼女に背負われていたのは……

磯波「え? ……私がもう一人?」

磯波?「ぁ……あ……」

提督「血塗れじゃないか! 一体どういうことだ……とにかく、早く医務室へ!」

・・・・

提督「……辛うじて一命を取り留めた」

提督「ただ、艤装の損傷が著しく、艦娘として復帰出来るかどうかは分からないらしい」

磯波「そうですか……」

提督「とりあえず、一安心だね。満潮、一体何があった?」

満潮「私にもよく分からないわ。最初に発見したのは電で、今頃はくたびれてドックで爆睡してるわ」

満潮「電の救難信号を発見して、何があったのかと確認しに行ったら、ボロボロの電と轟沈しかけのあの磯波が居たから、私が陸まで運んできたって感じね。後のことは分からないわ」

満潮「1-4作戦の時を思い出したわね。敵が居なかっただけマシだったけど」

提督「そうか、電には後で詳しい話を聞くとして、とにかく二人とも無事で何よりだ」

満潮「それじゃ、私もドックに行ってくるわ。無傷で済んだわけじゃないからね」

満潮(それに、動くならもう少し情報が出揃ってからになりそうだしね……)

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磯波の好感度+3(現在値15)
満潮の好感度+3(現在値12)

磯波?「……生きてる」

提督「意識を取り戻したようだね。あの嵐の中で何があった? どこの鎮守府の艦隊から来たんだ?」

磯波?「わたしは……、あの嵐の中で……そうか……ここは別の鎮守府で……」

磯波?「!? いけない……アレを探さないと……。アレが無いと……任務が果たせない……」ブツブツ……

提督「どうした、大丈夫か?」

磯波?「任務……任務を果たさなきゃ……うッ」

提督(体を動かそうにも損傷が激しくて動けないようだな)

提督「無理に動こうとするなって。まだ傷口が塞がってないんだろ?」

提督(黒い髪に白髪が多く混じってるな……目も虚ろだ……。相当ロクでもないことをされていたのは確かだな……)

磯波「何があったのか教えてくれませんか?(自分に対して敬語を使うのも変な気分だな……)」

磯波?「あ……その……うぅ……それは……言えません」

磯波?「アレが無いと……どうしよう……」

提督(何かを探しているようだ……)

・・・・

バン! とドアを乱暴に開ける音が部屋に響く。

電「はぁ……はぁ……探しているのは……これ、ですか?」

電の手に握られていたのは、緑色の液体が入った数本の注射器だった。

磯波?「それは……ッ! うッ……ううう」立ち上がろうとするも、動くことが出来ないようで、呻き声を上げている

電「あの嵐の中で何をしようとしていたのか説明するまで、これを返すわけにはいかないのです」

磯波?「……話したら……返して……」

提督(電がどうしたら良いか尋ねるようにこっちを見ているな……)

提督「分かった。約束しよう。ただし、君が今日何をしようとしていたのか、その目的はなんなのか、君の所属する艦隊やその司令官について。この3つについて聞かせてもらう」

磯波?「……分かりました」

・・・・

磯波?「私は、今日、あの海で轟沈する予定でした。それが私の任務です」

磯波?「轟沈する時に、絶対に注射器を無くさないように、と、そう言われていました。任務の目的が何か、その注射器がどういうものなのかは分かりません」

提督「一体何が狙いで……は君に聞いても仕方ないことか。君は轟沈しろだなんて命令をする司令官に疑念を抱かないのか? どうしてそんな酷いことを……」

磯波?「私の提督は、酷くなんかありませんよ。私にこうして生きる意味を与えて下さったんですから……」

磯波?「それに、提督に身体を触られると、とても幸せな気持ちになるんです……」

磯波?「だから……私は、あの人の為なら全てを捧げられるのです」

提督(完全に心酔しているような恍惚とした表情だな……)

提督「……まぁいい。じゃあ、君の艦隊や、君の提督について聞きたい」

磯波?「私は、他の艦……戦艦や空母の練度を上げるための随伴艦として登用されました」

提督「君はデコイというわけか」

磯波?「そうですね……役割的にはそれに近いかもしれません。ですが、提督は私のことを評価してくれていまし」

提督「もういい分かった。君の提督についての話を聞かせてくれ。名前と、地位と、配属先を具体的に聞きたい」

磯波?「私が、私の提督のことを話したら……貴方はどうするつもりですか?」

提督「質問しているのはこっちだ。先に君が僕の質問に答えてくれ」

磯波?「私の提督は……藤原大将……です」

提督(藤原大将……若くしてカリスマ的才能を発揮し、常に戦果を上げているらしい。その実力が認められ、最近では元帥への昇格の噂も囁かれているとか……)

提督「藤原大将……? ここからだとかなり遠い、対深海棲艦最前線の鎮守府の提督のはずだろう?」

磯波?「三雲大佐の不祥事の件で、他に関与している人間が居ないかどうか洗い出す為に、今はこの鎮守府の近くの泊地に滞在しています」

提督(なるほど……大佐を始末しようとしているのか……)

提督「分かった。だが、この注射器はまだ返すわけには行かない。こちらで中身が何なのか調べさせてもらう」

磯波?「そんな…………返すって言ったじゃないですか!」

提督「ああ、言った。だが、今すぐ返すとは言っていないだろう」

提督「それに、その動くこともままならない身体では、君が今日行う予定だった任務の遂行は出来ないと思うが? 今これを返しても意味が無いだろう」

磯波?「貴方は! 私の提督をどうするおつもりですか!」

提督「…………事と次第によっては糾弾する。艦娘をいたずらに轟沈させる命令を出すなど、指揮官にあるまじき行為だ」

磯波?「私の提督は何も間違ったことなどしていません!」

提督「君がそう思っていようとなんだろうと、僕は僕で正しいと思ったことをやらせてもらう」

提督(とはいえ、真っ向から挑んでも僕が返り討ちに合うだろうな……)

提督(知ってしまった以上見過ごすわけにも行かない、が……)

・・・・

あの磯波が持っていた注射器を妖精に調べさせたところ、緑色の液体の中にはマイクロチップが入っていることが判明した。

このマイクロチップの内部に書かれた情報までは分からなかったが、恐らくは艦娘の脳内に埋め込まれているものと同様の種類なのだろう。

自分の艦を意図的に轟沈させる……それも、マイクロチップを注入するための注射針を持たせて……? こんなことは考えたくはないが……これしか考えられない。

藤原大将は深海棲艦にマイクロチップを埋め込んで支配しようとしている。恐らくはその為の実験として……あの磯波が利用されたのだろう。

……マイクロチップを所持しているということは、当然それがどんなことに利用されているかを知らないはずがない。藤原大将は、マイクロチップが人間の思考を制御し洗脳する為に利用されていることを理解している。

そして恐らく、彼もまたそのチップを使って人間を操作している。これならあの磯波の異常なまでの忠誠心にも合点がいく。深海棲艦化してもチップの効力が効くかは分からないが、轟沈しろと命令したということは、あの大将は艦娘が轟沈すると深海棲艦になることも知っているんだろう。

しかし……一個人がチップの情報を制御出来るとしたら……これは大変なことだぞ……。

・・・・

磯波「提督!」

提督「あぁ。磯波か。……浮かない顔をしているな」

磯波「えぇ……私と同じ姿をした艦でしたので……少し、怖かったです」

磯波「……それに。あの子は私だったかもしれないので」

提督「一体どういうことだ?」

磯波「私、本来なら別の鎮守府に配属される予定だったんです。手違いでここに来ることになったんですけど」

磯波「もしかしたら……私も他の場所に行っていたらああなっていたのかと思うと……」

磯波「どうして、私はこんな風に提督と毎日幸せに過ごせたのに、あの子はそうじゃなかったのかなって」

磯波「いや、あの子も幸せそうでしたけど……あれは心が壊れてしまって、全てが麻痺してるんだと思います」

提督「そうだな……。そういえば話は変わるんだが、さっき調べてみたら例の大将が滞在している泊地が判明したよ」

磯波「会って話をするんですか……?」

提督「そんなに不安そうな顔しないでくれって。……今は何もしない。真っ向からあの大将に挑んだどころで犬死にしかならないと思う」

提督「チャンスを待つしかない、かな……。我ながら不甲斐ないけど、これが一番堅実な選択だろう」

磯波(良かった……他の苦しんでいる艦には悪いけど…………)

磯波(私は、今までのような、提督との平穏な日常がずっと続いて欲しいから……)
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磯波の好感度+3(現在値18)

今日の投下はここまでです。

もう初期の構想はほぼ完全に朽ちたので、新しい流れ的なのを考えて今んところそっちに移行しつつあります。
んーしかし……これはだな……つまらなくはならないとは思うが(むしろより面白くなると思いたいし、そうじゃなきゃ書かない)……うーむ何というかその。スレの主旨からだいぶ外れているよーな……。少年漫画的なノリのものを書く気は無いんだが……。
どうもイチャイチャする余地が無さそうでそこをどうしていくかが課題か。100レスって長いんだか短いんだか分かんないっすね。
いや現時点ではすっげえ遠く感じるけどラストから逆算していくとちょっと尺足りなくね? 感が……。

一貫して、「艦娘を魅力的に描写したい」ってのは変わらないんですけどね。あとは、「キャラ崩壊させない」。この二つに関しては強く律していきたいです。

ネタバレはしない程度にたまには真面目なことも書いてみました。個人的に作者の言葉なんて無価値というか、語りたいことは作品を通して語るべしと思っているので、あくまでおまけみたいなモンなんですけどね。

メイビー恐らく本日21時頃投下予定。
季節の変わり目なせいか体調ブロークン気味だけど関係ないぜ。

あ、遅れましたが投下行きます。
その、遅れた理由としては大変しょーもないんですけど、突き指して30分くらい直そうと躍起になってました。
突き指してもすぐ直るのが常だったのでなんか驚きでした。

提督「昨日は色々あってまともに寝れなかったな……。もう傷は癒えた?」

満潮「問題無いわ。大変だったそうね。で、あの注射器はどうするの? ……中に例のチップが入ってるんでしょ」

提督(満潮にはチップのことを話したことは無かったはずだが……他の子から聞いたのかな)

提督「注射器にチップが入っていることが良く分かったね。……もちろん約束はしたから、注射器はあの磯波に返すよ。チップは抜いておくし中の液体も似た色の偽物に変えておくけど」

満潮「なるほどね。……通信機器が壊れているとはいえ、体が動けるようになったらこの鎮守府から藤原大将へ連絡を取りかねない」

満潮「……だったら回復次第注射器を返して彼女の“任務”を本来の予定通りに遂行してもらえばいい。そういうことね?」

提督「あぁ。勿論、開放後に先に大将に連絡を取ってから任務を果たすかもしれないが……今の彼女を見るに、そこまで頭の回るような精神状態じゃないらしい。注射器を手に入れたら真っ先に深海へ向かうだろう」

提督「我ながら冷酷なことを思いつくとゾッとするよ。……せめて工廠がまともに使えれば解体という選択肢を取っていたんだけどね」

提督「妖精にも色々種類があるからな……。この鎮守府には艤装を修復するための妖精は居ても、艦を建造するための妖精や解体するための妖精は、なぁ」

満潮「そんなに解体って難しいものなの? もうアイツは艦娘として復帰できるかも怪しいぐらい艤装が壊れかけてるんだから、物理的に壊せないのかしら」

提督「それをやると最悪死ぬ。艤装によって艦娘としての思考や記憶、人格が設定されているんだから無理矢理壊したら少なくとも精神に異常はきたすだろうね」

提督「しかるべき技術を持った妖精でないと解体出来ないらしい」

提督「ただ、だからといってこんな風に自ら轟沈しに行くのを助長するようなことが正しいのかと思うよ」

提督「他に方法は無いのかなってね」

満潮「……今は綺麗事で済まされる状況じゃないわ。忠告しておくけど、司令官が思っている以上に深刻な事態よ。最悪の場合深海棲艦よりも恐ろしいものを敵に回すことになるわ」

満潮「それに、もうあの磯波は助からない。一度ああなってしまったら解体しない限りもう二度とは正気に戻らない」

提督「満潮……一体君は何を知っているんだ?」

満潮「司令官が私の知っている全てを話すに値するか否か……それを確認したい」

満潮「貴方を司令官としては認めている。ある程度力をつけている事も認める。ただ、それとこれとは別の話」

満潮「貴方は私の味方であるか。貴方は現時点でどこまで知っているのか。そして……私の為に死ぬ覚悟があるか」

満潮「それが分かるまでは話せないし、聞いたからには私の為に動いてもらう」

満潮「私は味方を必要としている。でも、それはただの味方じゃない。第一に、絶対的な信頼が置けること。第二に、有能であること」

満潮「悪いけど、貴方はその両方の条件とも満たしているように思えない。いずれ話す時が来るかもしれないけど、まだその時ではないわ」

満潮「……それでも知りたいというのであれば。この後、私の部屋で話すわ。それじゃ……」

提督(ふむ。どうすべきかな……)

満潮に話を聞きに行くか行かないか   安価で決定 >>+2

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磯波の好感度+3(現在値15)

あれ?磯波の好感度があがるの?
安価なら下

>>160
すみませんコピペミスです。

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満潮の好感度+3(現在値15)
なお安価はこのレスから>>+1

すみませんが寝落ちします。まぁ今週の土日はゆるゆる投下していくつもりなんでお許しを。
もう一度書いておきますが>>159の安価は>>+1で。

(土日の間にレスがつかなかったのは想定外だったわ……これはなかなか興味深い現象ですね……)
ってなわけで>>159の安価はコンマで決定に変えますね。
ま、どっちのルートも用意してあるんでこちら的にはどっちでも良かったり。今後の展開がちょい変わるかもなってぐらいです多分。
なお投下そのものは明日の21時頃を予定しています。

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満潮「悪いけど、貴方はその両方の条件とも満たしているように思えない。いずれ話す時が来るかもしれないけど、まだその時ではないわ」

満潮「……それでも知りたいというのであれば。この後、私の部屋で話すわ。それじゃ……」

提督(ふむ。どうすべきかな……)

満潮に話を聞きに行くか行かないか   コンマで決定
コンマ値00~49で話を聞きに行く
コンマ値50~99で話を聞きに行かない
で決定 >>+1

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提督「妙に突き放すような口ぶりだったのが引っかかるんだよなぁ」

提督(満潮の話は気になるが、『私の為に死ぬ覚悟があるか』……か)

提督(そこまでの代償を背負う覚悟がなければ、彼女の深淵は覗き込めないということかもしれないな)

提督(今の僕には、彼女の求めているものに応えることは出来ないな)

提督「しかし……一体彼女は何をしようとしているんだ?」

提督(満潮と仲の良い朝潮なら何か知っているかもしれないな……)

・・・・

満潮(……多分来ないわね)

満潮(これでいい。アイツのようなお人好しは、向いてない)

満潮(ただ、この先を一人でやっていくのは厳しそうね……。誰かしら、協力者は必要かもしれないわ)

・・・・

提督「朝潮、ちょっと良いかな」

朝潮「は、はい! 御用であれば何なりとお申し付け下さい!」

提督「召使いじゃないんだからさ……いや、大した話じゃないんだ。ちょっと満潮について話を聞きたい」

朝潮「満潮……ですか。彼女がどうかしましたか?」

提督「彼女が何をしようとしているのか知りたい。ひょっとしたら君も知らないかもしれないけど」

朝潮「具体的なことは分かりませんが……復讐をするつもりだ、と言っていました」

朝潮「その対象となる相手を訊いてみたのですが、『誰だかは分からないけど、確実に居る。そして現時点で八割方絞り込めている』だそうで」

提督「並々ならぬ恨みがあるのはなんとなく察せるが……直接会ったことは無いみたいだね」

朝潮「ところが、『今、一番奴について知っているのは私だ』と言っていたこともあって……私には皆目見当がつきませんでした」

提督「そうか……。教えてくれてありがとう」

朝潮「朝潮は、お役に立ちましたでしょうか?」

提督「あぁ、役に立ってるよ」

朝潮「そうですか……それは良かったです」

朝潮(司令官のお役に立てている……少し安心しました)

提督「それから、一つ相談に乗ってもらっていいかな? これは結構真面目な話になる。今後の作戦について……になるのかな」

提督「まだ他の子には話していないし決定もしていないんだけど、とりあえず君の意見を聞きたい」

朝潮(司令官が私に作戦の話を!? それも、まだ電たちにも話していないような内容……?)

朝潮(私も司令官に信頼されている……と受け取っていいんでしょうか、これは)

朝潮「はっ! はい! 喜んでお聞きいたします!」ビシッ

提督「敬礼なんてしなくていいから」

提督「僕がこれから話すのは、例の磯波の件だ。えっと、うちの鎮守府じゃない方のね」

提督「言いづらいから以後磯波IIと呼ぶことにするよ。IIだなんて番号じみた言い方は自分でもどうかと思うけど、他に呼びようがないから便宜的にね……」

提督「恐らく彼女はあと数日で体力が回復する。回復次第、彼女は海へ向かうだろう。与えられた任務を果たすためにね」

朝潮「つまり、轟沈する……ということでしょうか」

提督「その通り。で、僕らは中の液体やチップをすり替えた注射器を磯波IIに渡して見送るだけ。これはプランA」

提督「これは僕が最初に思いついた最も安全な対処法だ。ただ、僕は絶対にこれをやりたくない」

提督「そこで僕はプランBを考えた。多分君はこの案に反対すると思う。だからこそ君の意見を聞きたいんだ」
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朝潮の好感度+3(現在値17)

提督「プランBでは、……磯波が鍵となる。磯波IIじゃない方のね」

提督「途中まではプランAと同じで、磯波IIが動けるようになり次第彼女を解放する。この辺の海域はあまり敵が出ないから、恐らくはモーレイ海のあたりに行くだろう」

提督「君たち……朝潮、皐月、如月、電の4名でこれを追跡してもらう。そして、磯波IIが疲弊して、自らの力で動けなくなった所を見計らって救助する」

提督「北方海域は危険な海域だ。正規空母や戦艦も存在する。だが、モーレイ海の方は比較的手薄であり、絶対数は少ないはずだ」

提督「戦果を出すことを完全に捨て置いて、磯波IIを救出次第逃走……という任務であれば君たち駆逐艦でも問題なく果たせるはずだろう」

朝潮「仮にあの磯波IIを救出したところで、何か意味があるのでしょうか? 救出したところで、また沈みに行こうとすると思うのですが……」

提督「そう、君の言う通りだ。だからこそ、これから話す内容がこのプランの肝となる」

提督「僕と磯波と満潮で、藤原大将の泊地まで向かう。そこで僕は大将に直接会い、磯波を差し出す。磯波IIではなく磯波をね」

提督「轟沈しかけていた所を保護した、と言ってね。また、直接顔を合わせることで大将の腹を探りたい」

提督「その間に、満潮が泊地の工廠に忍び込み、解体妖精を奪取する」

提督「満潮と合流し、磯波IIを保護に向かった部隊の帰りを待つ。救助した磯波IIの傷が治ったら解体を行う。これで彼女は死なずに済むわけだ」

提督「磯波には、大将からまた与えられるであろう“任務”を受けるふりをしてもらう。もちろん、彼女が向かう先は深海じゃなくこの鎮守府だけどね」

提督「海に出た後二度と戻って来なければ、轟沈したかどうかなんて分からないからね」

朝潮「藤原大将が、磯波に“任務”を出さなかった場合も考えられないでしょうか」

提督「仮にあの磯波IIの言っている通り提督として理想的な人物で、轟沈しろという命令も何か納得のいく理由があったなら、磯波と磯波IIをすり替えたと正直に告白するつもりだ」

提督「だが、僕の疑念通り、大将が深海棲艦を支配しようとしているのであれば磯波に対して“任務”を課すだろう。100%そうなると断言は出来ないが、これに関しては結構自信がある」

提督「単純にチップの埋め込まれた深海棲艦が支配出来るのであれば、これまで轟沈してきた深海棲艦化してきた艦娘を支配出来るはずだ」

提督「そうした事案が起きていないということは、深海棲艦になる前にチップが埋め込まれていたか否かは関係ない。……恐らく、深海棲艦を支配するには、深海棲艦に直接チップを埋め込まなければならないということだろう」

提督「轟沈寸前で、他の深海棲艦と合流しそうなタイミングで例の注射を打ち、我が物にしようという魂胆なんじゃないかと推測している」

提督「深海棲艦の鹵獲なんて危険すぎて現実的な選択肢じゃないからね。鹵獲したところでまともに飼育なんて出来るわけないし。最も合理的で被害の少ない方法だ」

提督「……たった一隻の犠牲で万事うまくいく。僕が大将のような人間だったなら、そしてチップを自在に操れることが出来たならば、この方法を取らない手はない」

朝潮「チップを持った注射器を持っている……ということはチップの構造や扱い方も理解している、と考えて間違いないでしょうね」

提督「どこまで操れるかが疑問なんだよね……。磯波IIの盲信ぶりを見るに、その気になれば奴隷のように人を変えることも出来るとは思うんだけど……」

提督「だとしたら海軍全体が彼の手中に落ちていないとおかしい。何か範囲の制限みたいなものがあるのかもしれないね」

・・・・

朝潮「二点、質問してもよろしいでしょうか。どうしてリスクを冒してまでこういう方法を選ぼうと考えているのかということと、なぜ満潮を連れて行こうとしているのか、それが気になります」

提督「前者に関しては、非常にシンプルな回答になるかな。僕がそれを望んでいるから。最も、リスクを望んでいるわけじゃない。僕は誰かを見殺しにするなんて絶対に嫌だ。それだけ」

提督「後者は、満潮の行動を制限しつつも泳がせるためだ。彼女の真意が分からない以上、僕は彼女と分かり合えないだろう。だから、ある程度彼女の好きにさせて何をどうするつもりなのか知っておきたい」

提督「だが、いきなり泊地の火薬庫を爆破されたりしても困るので、任務上必ず達成しなければならない役目を与えている」

提督「磯波を除けば彼女一人しか連れて行かないのもそういう理由がある。他の人に任務を任せて、何か彼女の“復讐”に関係のあることをされると怖いからね」

提督「どう思う? 君がこの案をダメと言うなら、引っ込めようかなと悩んでいたんだ」

朝潮「いえ。動機の背景に私的な感情があることまでは是とすることは出来ないと思いますが……司令官はこの作戦が成功するという確信がおありではありませんか?」

提督「まぁ、自信が無けりゃ相談してないね。確信までは持てないし、かなり不安だけど」

朝潮「司令官がそう仰るのであれば、決して無謀な作戦では無いと思います。満潮の動向も探れますし、やってみる価値はあるかと」

提督「そうか。分かった……恐らく、磯波IIの体力が回復する数日後には決行することになる。よろしく頼むね」

・・・・

朝潮(突然の重要な作戦の話で面食らってしまいましたが……)

朝潮(しかし、こうして相談してくれたということは、私をある程度評価していると思っていいでしょう)

朝潮(これからも、司令官にとって有用な存在でなければ……)

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朝潮の好感度+3(現在値20)

ここでエクストライベントを投げてみる
00~57またはゾロ目で発生 >>+1

提督「皐月、磯波、満潮。君たちに集まってもらったのは他でもない。先日この鎮守府にやってきた、藤原大将の艦隊に所属している磯波の件についてだ」

提督「これから作戦について説明する。……」

・・・・

提督「というわけだ。まず、磯波の意見を聞きたい」

磯波「……私にやれるか、すごく不安です。本音を言うと、やりたくないです」

磯波「やりたく、ないです」

提督「……そうか」

磯波「でも、提督の誰も不幸にしない選択をしようとしているところを……私は尊敬しています」

磯波「だから私は! 私は、提督に応えたい……」

磯波「兵器として、部下として、艦娘としてではなく。私の意志で、提督の理想の為に尽くしたいです」

提督「ありがとう磯波。……そう言ってくれて良かった」

磯波「それに……もし私が困ったら、絶対助けてくれますもんね。提督なら」

提督「ああ、約束する」

・・・・

満潮(な~にいい空気になってんのよ! 正気!?)

満潮「ちょっと待って!? 本気でこんなことするつもりなの!?」

満潮「バレたらただじゃ済まないわよ!?」

提督「だからこそバレないようにやるんだよ」

満潮「だって、アンタさっきは……」

提督「さっきはさっき。あれはプランAで、プランBのこっちを採用したというわけ」

満潮「アンタ、ホント死んでもしらないわよ!?」

提督「僕が死なないために、君を連れていく。君が余計なことをせず、つつがなく与えられた役目を遂行してくれれば特に問題なく済むはずだ」

満潮「私は大丈夫でも、アンタに何かあったらどうするのよ」

提督「君が僕と磯波を助け出す。君が何について知っているかは分からないが、何かあった時になんとか出来るのは恐らく君しか居ないんじゃないかな」

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磯波の好感度+3(現在値21)

満潮「……くくっ、あははは。アンタ、馬鹿なのか冴えてるのか分かんないわね」

満潮「でも……いいわ、ふふっ。司令官のこと、ちょっと気に入ったわ。アンタみたいな馬鹿は早死にすればいいのよ」

提督「だから僕が死なんようにいざとなったら頼むって言ってるじゃないの」

満潮「約束はしないわ。でも、アンタみたいに真剣な顔でアホなこと言い出すような奴に死なれたら、ちょっとつまらなくなりそうね」

提督「ふふふ、よろしく頼むよ」

皐月「……ところで、どうしてボクを呼んだのかな」

提督「磯波IIへの救助隊の旗艦を務めてもらう。君が一番戦力的に頼りになるからね」

皐月「……ふーむ。なるほどね」

提督「急に考え込んで、どうしたの? 乗り気で引き受けてくれると思ったんだけど」

皐月「いや、今回は朝潮に任せてみてはどうかなと思ってね」

提督「それはどうしてだい? 戦力的に一番優れている皐月が適任だと思ったんだけど」

皐月「ボクに考えがある。この戦いで朝潮に活躍させたい」

皐月「どうも彼女は何か精神的なトラウマがあるようだ。そのせいか分からないが、司令官から見放されることを異常に恐れているような節がある」

皐月「活躍の場を与えて、きちんと評価してあげれば、もう少し自信がつくんじゃないかと思うんだ」

提督「分かった。皐月の言う通りにしよう」

皐月「もちろん、ボクだって頑張るからね! 期待しててよね」

提督「今回は別に戦果は上げなくても良いんだよ?」

皐月「でも、戦果を上げちゃってもいいわけだよね?」

提督「……無茶しないように」

皐月「へへっ、分かってるって! 心配要らないよ」

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満潮の好感度+3(現在値18)
満潮の好感度+3(現在値16)

本日はこれまで
50切っちゃった……オワンノカコレ
いや終わらせますけれども

ってあああまたやらかしてる
>----------------------------------------------------------------------
>満潮の好感度+3(現在値18)
>満潮の好感度+3(現在値16)

正しくは
満潮の好感度+3(現在値18)
皐月の好感度+3(現在値16)

です。



ついでなので好感度まとめも置いときますねー
【好感度まとめ】
電:31(好感度上昇+6)
皐月:16(好感度上昇+3)
磯波:21(好感度上昇+3)
如月:17(好感度上昇+3)
満潮:18(好感度上昇+3)
朝潮:20(好感度上昇+3)

あ、ついでに次回用のエクストライベントも投げておく >>+1
(00~57またはゾロ目で発生)

次の投下は本日21:00を予定しています。
(書き溜めの進み具合のよっては明日21:00になるかもしれません。予定時刻に投下がなければ明日ということで)

//チラシ//
艦これに微塵も関係ないけどパッと浮かんだ小ネタ。
スレチ度MAXだけど他に晒すとこも無いですしおすし。
一発ネタみたいなものなので解説もしないし続きも書きません。


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シュレーディンガーの猫「パブロフの犬がやられたようだな…」

マクスウェルの悪魔「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」

ラプラスの魔「人間ごときに負けるとは物理学の面汚しよ…」

一同「…………」

シュレーディンガーの猫「そもそも俺ら思考実験じゃん…」

マクスウェルの悪魔「それな」

ラプラスの魔「わかる」

マクスウェルの悪魔「四人居ないと四天王にならんな」

ラプラスの魔「欠員補充しよう。あっあんなところにカラスが」

ヘンペルのカラス「ウィッス」

ラプラスの魔「あいつで良くね?」

シュレーディンガーの猫(そもそも物理学関係ねぇ…)

ヘンペルのカラス「全てのカラスは黒い!!」

マクスウェルの悪魔「は???」

ヘンペルのカラス「そこのお前らは全員黒くない。そしてカラスではない」

マクスウェルの悪魔(いや自分黒いんすけど……)

ヘンペルのカラス「全ての黒くないものを用意しろ! そうすれば全てのカラスが黒いことが証明される!」

マクスウェルの悪魔「よしきた」

マクスウェルの悪魔「ここにこの世の全てのものを用意した。そして黒いものと黒くないものに分けておいた。黒くない方を一つ一つ調べていけば分かることだろう」

シュレーディンガーの猫「お前そんなことできんの?」

マクスウェルの悪魔「気合入れたら案外いけたわ」

シュレーディンガーの猫「お前の気合すげーな。やばすぎか」

ヘンペルのカラス「フフフ……これで全てのカラスは黒いことを証明し……ウッ」

ラプラスの魔「アルビノのカラスだね。黒くはないがカラスではある」

ヘンペルのカラス「ぐわあああ」

シュレーディンガーの猫「死んだぞこいつ」

ラプラスの魔「命題が反証されたせいで自分の存在を維持出来なくなったんだ」

シュレーディンガーの猫「何それこわい」

マクスウェルの悪魔「まぁ実際よく分からんとこを売りにしてるからねウチら」

シュレーディンガーの猫「なるほど」

ラプラスの魔「おっ、今度は向こうから亀が歩いて来ているよ」

絶対に続かない

皐月「いよいよ明日、だね」

皐月「今でも君があんな風に自分の意志で司令官に従いたいと言ったのが意外だなって思うよ」

磯波「自分でもそう思います……なんであんなこと言っちゃったんだろう……感情に流されたのかな……」

磯波「でも、後悔はありません。提督の理想を支えたいという気持ちは、本当です」

皐月「磯波。変わったね」

磯波「あっ、そうですよね。普段の私ならこんなこと言いませんよね……。緊張しちゃってるのかな」

皐月「いや、全然変なことは言ってないし、変わったというのも良い意味でだよ」

皐月「前の磯波なら、これから自分が危ない場所に放り込まれようとしている今みたいな状況に置かれたら、こうしてまともに話もできないほど恐怖で怯えていたと思う」

磯波「確かに……私はいつだって他の人よりは安全な場所から見ているだけだったし、それが幸せなことだって思ってました」

磯波「平穏な日常が壊されることが、私は最も恐ろしいことだと思います」

磯波「今だって震えそうなぐらいに怖いですよ……でも、提督が居ますから」

・・・・

磯波「……初めて会った頃の提督は、上の空でどこか危なっかしくて、でも優しくて。私に歳の近い弟が出来たらこんな風なのかもなって思ってたんです」

磯波「でも、こうして私たちと過ごしていくにつれて成長していって、今はとても逞しくて頼もしい存在になりました」

磯波「提督が成長していく姿を見て、私も、提督みたいに変わっていきたいなって。提督と一緒に成長していきたいなって。そう思ったんです」

皐月「磯波は立派だよ。ボクも司令官の理想に応えたいという気持ちがあるからこそ、ボク以上に司令官を想っているであろう君に対して敬意を払いたくなった」

磯波「敬意だなんて、そんな……」

皐月「いや、今の君は尊敬に値する。ボクも友人として誇らしいよ」

皐月「まだ、司令官自身で気づいていない部分もあるだろうけど、司令官は、絶対に何かを犠牲にしようという選択肢を取らないんだ」

皐月(かつてボクが自分を犠牲にするようなことをしないで欲しい、なんて言った影響もあるのかもしれないけど)

皐月「今までだって、犠牲を受け入れればもっと容易に事が進んだ場面は少なくはなかった。でも、結果的にどんな状況下でもそういう選択を避けてきた」

皐月「ボクは司令官のそういう面に一番惹かれているんだ」

皐月「そして、今の君の姿にもそうした意志が見て取れる」

皐月「きっとこの先更に辛く険しい状況になっていくと思う。だけど……」

皐月「磯波、生き残ろう。生きて、司令官の描いた理想と共に生きていこう」

磯波「はい。誰も悲しませない、皆が幸せになる、そんな結末に辿り着けるよう、私も頑張ります!」

磯波(提督……私、必ず貴方の元に還ってきますから……どんなことがあっても)

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磯波の提督に対する想いが高まった
磯波の好感度の基本値が3上昇した
磯波の好感度上昇が以後+6になります(ただし今回のレスで好感度は変動しません)

エクストライベントをポーンと投げてみて先制攻撃。
投下は21時以降になりますがその前にコンマ判定をしかけておきます。

>>+1 00~59:A 60~99:B
>>+2 00~46:A 47~93:B 94~99:C
なんの判定かって? さぁなんでしょう。羅針盤的なモンじゃないですかね。

両方Aが出るとルート1
両方BまたはCが出るとルート2
それ以外の中途半端なやつだとルート3です。
まだアレなアレは起こらないけどルートによってはヤヴァイかもです。

それではお付き合い願います。

皐磯波II「お世話になりました。無事動けるようになったので、私は私に与えられていた任務を遂行しようと思います」

提督「そうか……。これが預かっていた注射器だ」

磯波II「それでは」

・・・・

提督「行ったな。どこに向かっている? 今どんな感じかな?」

朝潮「司令官の予想通り、北方海域へ向かいました。大将への鎮守府には寄るつもりはないようです」

提督「了解。では、そのまま追跡を続けてくれ」

提督「磯波、満潮。僕たちも行こう。3-1作戦、開始する!」

・・・・

電「磯波IIがいよいよ敵艦隊を発見した様子なのです」

皐月「そのまままっすぐ向かっていくみたいだ」

如月「艤装がボロボロだからすぐに轟沈しかねないわね」

電「今すぐ助けに行った方が良いと思うのです」

如月「ただ、助けに行こうにも、また自分の意思で動けなくなるぐらいには負傷してもらわないと後々厄介になりそうだわ」

皐月「どうする? 朝潮」

朝潮「ここで無理に無傷の彼女を連れ戻した場合、気が変わって大将の泊地へ向かう可能性があります」

朝潮「少なくとも司令官が磯波を引き渡し鎮守府に戻ってくるまでは時間を稼ぐべきでしょう」

朝潮「ただ、轟沈は避けろというのが司令官の指示です。磯波IIの被害が深刻化したタイミングで救出に向かいます」

・・・・

朝潮(司令官と出会ってから……思えば運に恵まれない日々でした)

朝潮(大佐の艦隊のもとでは何不自由ない暮らしではあったけれど、兵器として生まれた私が安穏にかまけているなど本来あってはならないこと)

朝潮(この鎮守府に来てから、私はやっと艦娘としての本懐を果たせると喜んだものです)

朝潮(大佐から前情報のあった私が秘書艦になるのは必然のはずだった……でも、司令官は私を選ばなかった)

朝潮(電を責めるわけではないけれど、私なら彼女よりももっと司令官の視点に立って物事を考えることが出来たはず)

朝潮(私たち艦娘は、司令官の命令に従うことこそが全て。それこそが私たちの存在意義)

朝潮(今まで私は本当に苦しい立場に立たされていた)

朝潮(司令官と少しずつ話が噛み合わなくなっていったときの事、皐月に司令官の後をつけていた事を察知されたときの事……)

朝潮(思い返せば苦々しい出来事ばかり。だが、そんな状況もようやく今になって変わってきた)

朝潮(紆余曲折あれど、最近では司令官とも問題なく会話出来ているし、役に立てている)

朝潮(それだけじゃない。これまで艦隊編成時に明確に旗艦を決めていなかったにも関わらず、私は今こうして旗艦に任命されている)

朝潮(ようやく司令官から信頼され始めている……このチャンス。絶対に活かしてみせます!)

皐月「朝潮……どうしたの? 考え事?」

朝潮「い、いえ。問題ありません」

提督「藤原大将、お初にお目にかかります」敬礼

提督(眉目秀麗で凛々しい顔立ちだ……まだ20代半ばなんだっけか)

提督(だが、風格や威圧感が20代のそれとは思えないな……背も高いしまるで吸血鬼みたいに感じられるぞ)

大将「うちの磯波を保護してくれたそうだな。礼を言おう」

大将「ところで……彼女は“ある荷物”を持っていたはずなんだが……何か心当たりはあるかな?」

提督「いえ。彼女を救出した際に荷物の類は見つかりませんでした。海に沈んでしまったのではないでしょうか」

大将「そうか……海に沈んだか」

提督「ところで、“ある荷物”とは何ですか? どうしてそんな含みのある言い方をするんですか? あの嵐の中で、それも単艦で輸送任務だなんて妙じゃありませんか?」

磯波(ああっ、ちょ、ちょっと提督! まずいんじゃないですかそれは……)

大将「ほう。貴様、面白い質問をしてくるじゃあないか。私の地位や力を前にして、そうしたストレートに疑問を投げかけてくる奴はそういない」

大将「私は貴様のように地位や身分、力を前に膝を折らない人間を高く評価している」

大将「だが、だからこそ、聞いておかねばならない。……どこまで知っている?」

磯波(まずいことになりましたよ提督……!)

提督「いえ、僕が疑問を持ったのは、何も知らないからこそです。何かを知っていたら、こんな風に突っ込んだ質問はしないと思います」

大将「フッ……そうかもな。ならば私からの回答はこうだ。『その質問に答えることは出来ない』」

大将「それと、一つ忠告しておく。知りたがり屋は若死するぞ」

提督「……失礼しました」

大将「まぁいい。ところで、三雲大佐について何か知らないか? 奴に関係のある人物を調査している」

大将「奴は軍の機密情報に触れたのだ。処罰せねばなるまい。念のため、奴が訪れたことがある鎮守府やその近辺を当たっているのだ」

提督「いえ、特に提供できるような情報はありませんね……(我ながら白々しいな)」

提督(大将自らこの泊地を訪れているのはなぜだろう……。気になるが、さっき釘を刺されたばかりだ。聞かない方がいいか?)

大将「ふむ、そうか。ならば構わない」

大将「奴とはちょっとした因縁がある。『全ての出来事は、起こるべくして起こる』、だ」

大将「“今のところは”貴様に何かにするつもりはないから安心したまえ」

大将「それに、個人的には貴様を気に入っている。金と権力だけを喰って肥え太った役に立たずの畜生ばかりだと気が滅入ってしまう」

大将「貴様のような気骨のある人間も居なくてはな」

大将「何にせよ、大儀であったぞ」

バタン

磯波「なんとか乗り切りましたね……」

提督「すこし核心に迫ろうと焦りすぎたかもしれないな……」

提督「だが、限りなくクロに近いと判断していいだろう。僕の予想していた方向に近い企みをしていることは間違いない」

提督「(ただの悪人にも思えなかったけど……とはいえ、彼の行動については注視しなければならないな……)」

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磯波の好感度+6(現在値27)

エクストライベントのコンマ >>+1(ぞろ目or0がつく数で発生)

では本日はこれにて閉廷

それが世界の選択か
>>177はルート2だと大変なことになってました。
ルート1でも結構カオスなことになってたかもしれん。
そういう意味では一番正解とも言えなくはない。一番面白みが無いとも言えるけどネー。
でも人生ってそういうもんだよ!(何
今あれこれ書くと今後のネタバレになる可能性があるので詳しくは書かないけれども。

とりあえずこれで一安心……と思うじゃん?
思うじゃん? あーそうかも。どうなんだろ。どうでしょうね。
こういうわけわからんこと書くときの自分は疲れてるんだ。疲れてるときは文章なんて書くもんじゃねえ。もう寝よう。



あ、そうそうもっかいエクストライベントのチャンスなので頑張ってみてくだち
コンマ >>+1(ぞろ目あるいは0・1・6のいずれかがつく数で発生)

空腹と眠気とカフェインの過剰摂取で色々あれでレス待つのもめんどうなのでセルフ取得~

磯波「……提督。ここでお別れですね……」

提督「ああ。……すまないね、磯波」

磯波「私、必ず帰ってきますから、待っててくださいね。それじゃあ……」

提督「待って、磯波……これを。お守りに持っていってくれ」

磯波「これ……首飾りですか? ハートの形をしていますね……それに、小さな鍵穴のようなものが……」

提督「僕の父さんと母さんが持っていた形見でね。鍵の持ち主が錠を解かない限り、お互いがどんなに遠く離れていたとしても必ずまた会える……らしい」

提督「まぁ、首輪じゃなくて首飾りだから、いつでも取り外し可能なんだけどね」

磯波「……でも、なんだか私、提督の所有物になったみたいで、ちょっとドキドキします」

提督「おっ、おい! そんなインモラルな意味合いで渡したんじゃないってば! 人の親の形見を何だと思ってるんだ」

提督「僕の大事な物だからさ……必ず返しに戻ってきてよ?」

磯波「はいっ♪」

磯波(提督がこんなに私のことを想ってくれているなんて……嬉しい)

・・・・

提督「さて、満潮と合流しなければ」

提督(どうも今日の僕は冷静さに欠くなぁ……)

----------------------------------------------------------------------
磯波の好感度+6(現在値33)












//チラシ//
セルフ取得はもう二度とやらないので許してください、ごめんなさい
ぞろ目が出るとは思わんかった
もうそろそろ好感度とかの数値もガンガン動かしてそっち方面でも展開させてかなきゃダメだよねなんて思惑はあったりなかったりなかったりあったりします

そういや>>173の話だけどさ、
つい最近マクスウェルの悪魔も倒された
(現実に実現した)らしいのよ

次回の投下は明日……と言いたいところだけど無理そうなので明後日の21:00頃を予定しております。
明日投下出来そうだったらしちゃいますけど。

//チラうら//
>>186
これですな。
情報をエネルギーに変えるとかすごいですね(すごさが微塵も分かってなさそうな発言)
あれこれ調べてみると分かった気分になるけど結局分かっていないのがアレ。



なんとなくのレベルまで理解するのには数十分とか数日かければどうにかなるけれど、
完全に理解するまでには多くの歳月を要する……みたいなものが世の中には多くあると思いますゾ。
まぁそれはそれとして全然関係ない話なんですけど今日は夢に大淀が出てきました。
自分の場合「関係ない話なんだけど」って切り出しておいて本当に関係ない話を始めるのよくない所だと思います。
それによって自分や他者が不利益を被るってほどでもないので直す気は無いんですけれども。

満潮「ここが工廠ね」

バタン

満潮(工廠に侵入成功。このまま解体妖精を奪取……これで任務は完了ね)

満潮(さて、せっかく敵地に来たんだから情報収集ぐらいはさせてもらうわ)

満潮(この装置に書いてあるデータ……)ガサゴソ

満潮(今まで出現した深海棲艦の統計……? 出現場所、艦隊規模、交戦した場合はその戦果も記録されてるようね)

満潮(おかしい。これだけの情報量を一体どこで? 奴……藤原大将が一人で調べただけではここまでの情報を得ることは出来ないはず)

満潮(藤原大将が大将になるよりずっと前どころか、まだ艦娘という兵器が生まれて間もない頃にあった軽微な交戦記録まで残っている……)

満潮(……妙ね)

・・・・

満潮(あまり情報は得られなかったわね。まあいい、後は司令官と合流するだけ……っと)

パチッ ヴィーーン

満潮(まずい……誰か来た……!)

夕張「おかしいなぁ~……工廠に立ち入るのなんて私か提督ぐらいしか居ないはずなんだけど。本当に誰か居るのかしら?」

満潮(奴が手に持っているのは生体センサー……! クッ、ここから逃げようにも探知されてしまったら意味がない……だったら!)カラン……

夕張「しまった、敵襲!? きゃああ」ドオオオオオン

満潮(手榴弾程度で倒せるような相手じゃないことは分かっている……だが、センサーに損傷を与えることが出来た。これでいい)

夕張「ッ……。やるじゃない! でも、これならどうかしら!」ドドドドドドドド

満潮(なっ!? 部屋の中で全弾斉射なんて、正気の沙汰じゃないわ!!)

ドゴオオオオオオオオン

部屋の中の装置や設置物が瓦礫と化す。

夕張「ここで何かを探っていたようだけど、ここにある機器はもう提督には必要なくなったガラクタの山と妖精が居るだけよ」

夕張「元々ここは演習場を改装されて作られた施設。砲撃を撃ち込んでも壁に傷一つつかないわ」

夕張「そして、私を倒さない限りあなたはここから出ることは出来ない」

夕張「ありったけ撃ち込ませてもらうわ。観念するのね!」

満潮「観念するのはどっちかしら!」爆風を切って現れ、夕張に突撃する満潮

満潮「アンタが増援を呼ばずここで私を倒そうという選択をしてくれて助かったわ」

満潮「ここでアンタを始末しておけば、私の姿を見た者は居なくなるッ!」夕張めがけて魚雷を射出

シュオオオオ…… ドガアアアアアアアアアアアアアアアアン

夕張「っ……なかなか痛かったわよ……」よろめきながら立ち上がる

満潮(あの至近距離で雷撃を食らってもまだ耐えるか……チッ)

夕張「バルジを装備していなければ危ない所だったわ。こういう時に兵装が多いと助かるわね」

満潮「何であろうと、そんな鈍重な動きなら次の一撃で仕留められ……」ダダダダダダダダダダダダダダダダダ

銃声の音が響く。

満潮「あ……がッ……何が……? 体が……動かない……立ち上がれない……」

満潮(頭がぐらぐらする……機銃をまともに食らったか……視界が霞む……)

夕張「助かったわ不知火。装甲の薄い私に盾役をやらせるのはどうかと思うけど」

不知火「……つまらない」手袋をギュッとはめ直す

夕張「どこからの刺客なのかが重要ね。上なのか、下なのか……。ま、その辺の話は自白剤でも投与してたっぷり聞かせてもらうとしましょう」

夕張「と言っても、このままじゃ喋ることもままならないようね。ドッグに連れて行きましょう」 倒れている満潮をおぶる

ガシャン、と工廠のシャッターが開く音。

夕張「ちょっと、ぴくりとも動かないんだけど。不知火、殺してないでしょうね?」

不知火「加減はしました。……!?」

突如満潮が夕張の首筋めがけて手刀を振り降ろす。夕張、気絶して意識を失う。

満潮「油断……したわね……倍返しよ!」不知火に至近距離で艦砲を見舞う

廊下の端まで吹き飛ばされる不知火。

不知火(クッ……直撃したわね……追撃は困難……)

不知火(それにしても、あれだけ損傷していてまだ動けるとは誤算だった……)

満潮「奴は退いたようね。はやく、はやく提督を逃さなきゃ……」

・・・・

提督(満潮遅いな。一体どうしたんだ……?)

提督(僕と磯波が大将と会った直後に、待ち合わせを別の棟に変えるなんて言ってたけど……どうしたんだろう)

満潮「司令官! はぁ……はぁ……はぁ……」

提督「どうしたんだ!? ボロボロじゃないか!」

満潮「説明は後! 私の言う通りの方角から脱出するわ! 急いで!」

ウーッ ウーッ

サイレンが鳴り響く。

不知火「侵入者を発見。艦種駆逐艦、艦名朝潮型 3番艦満潮。他提督から差し向けられたスパイかと思われます。見つけ次第拿捕、場合によってはその場で始末して構いません」

不知火「場所は……」

不知火(チッ、小癪な真似を……!)

・・・・

提督「……本当に逃げられるのか?」

満潮「問題ないわ。別の棟で時限式の爆弾を順次作動させている」

満潮「もちろんそっちは囮とすぐに見抜かれるだろうけど、敵の心理に立ってみれば囮だからといって兵力を割かないわけにはいかない」

満潮「そして本丸のこっちでは複数箇所で発煙弾を撃ち、ドライアイスを散布してある」

満潮「だから監視カメラやサーモセンサーでの探知は不可能のはずよ。生体センサーも半径数メートル範囲までしか届かないから私たちを見つけるのは到底無理ね」

満潮「工廠のコンピュータにこの泊地のマップを表示しているものがあったの。それを元に避難経路を考えていたわ。だから待ち合わせをここに指定した」

満潮「見つかったのは誤算だったけどね。でも、ここなら待機してる艦はほとんど居ないから安全なはず」

提督「そうは言っても外に出たら見つかるんじゃないか?」

満潮「いいえ、それは問題ない。外に出さえすればやりようはあるわ」

・・・・

満潮「お疲れ様。生きてるかしら?」

提督「まさか僕を連れたままダイビングするとは思わなかったよ」

提督「っていうか、水上艦なんだから海に潜ってはいけないのでは……?」

満潮「潜るって言っても大した深さじゃないわ。それに、艦娘の性質上走るより海上や海中で移動した方が早いんだから仕方ないじゃない」

提督「そのたいした深さじゃない深さで僕は肺が潰れそうになったし溺れたんですけどねぇ」

満潮「息を止めるなって言ってたのに、口を開けるから溺れちゃったのよ。全く」

満潮「……だから、仕方なく人工呼吸したんじゃない」

提督「人を殺しかけておいて何ちょっと頬を赤らめてるんだよ……」
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満潮の好感度+3(現在値21)

満潮「ここまで来れば安全よ。日も落ちた。奴らも追ってはこれないでしょう」

提督「聞きたいことは色々あるけれど、君と再び会えて良かった」

提督「まず……その傷は大丈夫? って、大丈夫なはずないよね、今も傷口から血が流れてるもの」

満潮「ええ、大丈夫じゃないけど。コイツがいなければ死んでいたわ……」

満潮「解体妖精と一緒にくすねてきた、応急修理要員。コイツでなんとか持ちこたえることが出来た……わ」

提督「? ……満潮。どうしたの」

満潮「意識が遠のいてきた……大丈夫。疲れて眠いだけよ。やっと一息つけるようになったから、気が抜けちゃったのかも」

満潮「司令官、少し、膝借りるわよ……ふあぁ……」

提督(僕の許可なく膝に頭を置いて、寝始めた)

提督(今夜はここで野宿か……)

・・・・

提督「おはよう、と言っても、真夜中だけど」

満潮「……」

提督「君が全然起きないせいで僕はずっと硬い地面の上で正座していたよ。おまけに膝は血塗れだ」

満潮「…………んぅ……っつッぅ……ぅ」

提督「……大丈夫? 意識はある? 僕に何か出来ることはある?」

満潮「優しいのね」 体を起き上がらせる

満潮「もう平気、いや、平気ではないけど……。とりあえずもう動けるわ」

提督「そうか。良かったよ。……本当に良かった」

提督「何があったのか教えてくれないか」

満潮「別に。任務は達成したけど、ドジ踏んでこのザマってだけよ」

提督「そういう話じゃなくて。君は何をしようとしていたんだ? 任務を達成するだけならそんなに時間はかからなかったはずだろう」

提督「話してくれ、満潮。それに、君が追われる身になった以上、僕ももう後には引けない。あぁ、磯波をどうにか助け出さなきゃか……」

満潮「そこの心配は不要よ。磯波もアンタも狙われることはない。磯波IIを救助に向かっている部隊が無事帰ってくれば任務自体は滞りなく遂行される」

提督「どういうことだ?」

満潮「工廠内にあったコンピュータに記載されていた情報を読んだわ。奴は三雲大佐以外に眼中にない。逆に言えば、三雲大佐に対しては異常に執着があるみたいだけど」

満潮「真っ先に疑われるのは大佐に加担していると推測されている南条中佐。実際に南条中佐は三雲大佐の協力者のようだしね」

満潮「疑われている、というより、恐らく南条中佐は私や貴方の代わりに処刑されることでしょう。それに、彼の鎮守府の方が大将の居る泊地まで近い」

満潮「そもそも総数6隻しかないうちの提督が何か仕掛けてくるだなんて思っていないでしょう」

提督「でも……僕たちの代わりに誰かが犠牲になるのか……それは喜べないな」

提督「やはりこの作戦は失敗だったかもしれないな」

満潮「どうしてそう思うの? 大将の情報は得た。私たちに迫る危機も一先ず避けた。あとは磯波IIを解体して磯波の帰りを待つだけでしょ。作戦に不備は無いわ」

提督「僕はこの作戦を誰も犠牲にならないようにと立てた」

提督「だが、この作戦のせいで無関係な中佐が極めて不利な状況に立たされることになってしまった。それに、君はこんなに傷ついてしまった。やはり失敗だったな」

満潮「……何かを成し遂げるのに犠牲はつき物よ。それに私が負傷したのは私が指示から外れた行動を取ったせいよ。司令官が気に病むような話じゃない」

提督「いやだ……僕は犠牲なんて認めない。それを認めてしまったら、これまでの自分を否定することになる」

提督「僕は君たちを理不尽や悲しみから救いたい。それに君がそんな風にボロボロになっていくのは嫌だ」

提督「無関係な他人が僕のせいで追い詰められるのも嫌だ。轟沈しろと命じられて、沈んでいく艦娘を見捨てるのも嫌だ」

満潮「バカね……」

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満潮の好感度+3(現在値24)

提督「ああ、バカさ」

提督「でも、僕は、君たちを守るためにこうして成長してきたんだ。ようやく自信もついてきたんだ。こんな僕でも、何かの力になれるって」

提督「最近は艦隊の指揮もようやく分かってきたんだ。思い上がりかもしれないけど、今ならもっと君たちを活躍させることが出来ると思う」

提督「僕は自分自身に賭けたい。僕なら、誰も犠牲にせず、誰も悲しまないように出来るはずだって。そう信じたいんだ」

提督「電に、この戦いを終わらせるのが夢だって聞いたんだ。磯波に、ずっと平和でいられたら良いのになって願いを聞いたんだ」

提督「僕は彼女たちの想いを守りたい。その為なら僕はもっと強かになれる」

提督「仕方ない犠牲だなんて割り切ってしまったら、きっとその時点で僕の成長も未来も止まる」

満潮「本当に……バカなのね。尊敬するわ司令官」

満潮「貴方のような司令官にもっと早く出会っていれば、私はこんな風にならずに済んだのかもしれないわ」

満潮「私も、司令官のようになりたかった。ずっと忘れていたわ……」

満潮「どうして、どうしてこんなことになっちゃったのよ……」肩を震わせる

満潮「護りたかったものは皆、海の底に沈んでいった! かつて一緒に夢を語り合った仲間が! 次の日にはもう居ない!」

満潮「戦況が悪化していくにつれて私たちは物のように扱われていく……! 一体何のために、一体何のために戦っているっていうのよ!」

満潮「私は度重なる戦いの中で壊れてしまったんだわ。今、こうして貴方みたいな司令官に出会えた今でさえ、復讐の念しか残っていない」

満潮「憎い! 私の仲間を、かけがえのない仲間を奪っていった深海棲艦が……そして、私たちが死んでいくのに眉一つ動かさなかった奴らが!」

満潮「私たちの命が、まるで虫や魚と同等に扱われているのが許せない! どうしてあんな奴らに私たちが支配されなければならない!?」

満潮「殺してやる! 殺してやりたい! 私たち艦娘というものを生んだ人間を! 無能な指揮で私たちを死に追いやる奴らを! 絶対に許さない……絶対に……」

満潮「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ」

号哭。声にならない叫び。

提督「満潮。僕が君の傍にいる。沈んでしまった君の仲間は取り戻せないけれど、僕が君の悲しみを取り除く」

満潮「失ったものは……もう戻ってこない……。私の望みは失われた。私はもう……復讐を果たすだけの存在と化したのよ……!」

提督「だったら僕が君の希望となるさ! なってみせる!」

提督「今は僕のことが信じられなくてもいい。でも、僕は必ず。君を救ってみせるから」

満潮「……」

提督「まだ僕のことが信頼できないなら、君が抱えていることを話さなくてもいい。でも、僕は君を守ってみせるから」

提督「鎮守府に戻ろう。皆が待ってる」

手をさしのべる提督。そっとその手を握る満潮。

提督「さぁ、行こう」

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満潮の好感度+3(現在値27)

投下の途中で鯖落ち? こんなのってないよ、あんまりだよorz
次回の投下は未定ですがエクストライベント発生判定 >>+1(コンマの数値が50以上で発生)



/////チラシの裏/////
メアリー・スーってあるじゃないですか。あれとか俺TUEEE主人公とか自己投影主人公とかご都合主義とかについてあれこれ語ってたりするスレとかあるじゃないですか。アレ書く側の人間が読むもんじゃないですね。動悸がしまくって精神が崩壊しそうになります。いや、基本的に自己投影とかはしてないつもりですけれども。自己投影ならこんなキャラにしないし。

なんていうかね、二次創作は原作だとかクロスオーバー先だとかの良さをぶっ殺しちゃいけないと思うですよ。設定やキャラを壊すにしてもなんかこう上手い事やらなきゃなみたいな。いや二次創作は自由だけどさ。自由だけど超えちゃいけないラインってあると思うのよね。無いか。無いかもしれないけど僕にとってはあるんですよ。そのラインをいつの間にか自分で超えてないかが心配なのよね。あーだこーだ苦悩しながら書き続けてますけどやっぱり難しいですね。口で言うのは簡単なのに形にするのは難しいですね。楽しいからいいけどね。

次回の投下は明日21:00を予定しております。

///チラシの裏///
突然ですけど、うちの住んでる家の近くって野良猫が多いんですよ。
で、特に猫の多い場所を「新都」「廃都」って勝手に呼んでるんですけど、
新都の方はわりと若い猫とか体格の大きい猫とかが多いんですよ。動きが俊敏で人が近づくとすぐ逃げます。
廃都の方は新都からちょっと離れた場所にあるんですけど、そっちには年老いた猫とか衰弱してそうな猫が多いんですよね。人が近づいても動く気配もない猫が多いです。
んで、新都にはいつも野良猫に餌を与えてる人がいるようで、それゆえ猫が多く集まるみたいです。
新都での(猫の世界での)権力闘争に敗れた猫たちが廃都に流れ着いているような感じがします。

で、今日もその新都と廃都を通りがかったんですが(どちらも>>1が帰宅途中に寄る場所なのです)、
廃都で案の定今日も弱っちそうな猫が居たと。その猫の目の前を通り過ぎたけれど何の反応も示しませんでした。
それで、後ろから犬を連れたオッサンが歩いてきたんですね。
さすがに犬が近くに居たらあの猫も逃げるんじゃねーか? と思ってちょっと興味本位で振り返ってみたけれど、その場に座ったままでした。
あーそれでも動じなかったのかーと思って再び前を向いて歩こうとしたその時!
オッサンが犬を蹴り飛ばして猫にぶつけたじゃありませんか! 猫は驚いて逃げていきました。

一番の畜生はニンゲンだったというオチでした。ちなみにこれは全部実話なのです(>>1が廃都とか新都とか勝手に名づけてるのも含めて)。
うーむ。なんというかアレですな。ちょっと胸糞悪い話でした。

ゴ……ゴメンもうちょっと待ってください……もう少し時間があればキリの良い所まで書けそうなんや……
いやー一日中家に籠もってたのに全然書けてないで投下一時間前になって焦ってチューニングし始めるって怠惰よねぇ……すみません
とはいえ遅くとも今日中には投下するのでご安心を。多分一時間後ぐらいになるかな



///チラシの裏って書いておけば何書いても許されると思いやがって///
今日は一日中音楽を聴いてました。UKハードコア→スピードコア→ボカロ→ユーロビート→ハッピーハードコアとなんか昔ハマってた曲なりジャンルなりを漁ってわあいみたいな。
あんま音楽通ってわけじゃないんですけどね。
SPEEDKORE 4 KIDZ!とか聞いてうぎゃーってなったりSuper Eurobeat系のを聞いてふぅぅぅーってなったり。
自分で言うのもなんだけどわりと頭悪そうな生活してますね。まぁたまにはこんな日があっていいじゃない。

提督「おかしい……どうして誰も居ないんだ……? とっくに帰投しているはずだが……」

提督「何かあったなら無線機に通信を入れているはずだが」

提督「だが……まだ戻っていないという以上、“何かがあった”のは確実だな……」

提督「考えるのは後だ。満潮! 君は交戦場所に近い鎮守府の提督に片っ端から救援要請を出してくれ」

提督「さっきまで持ち歩いてたポータブル型の無線機でなく、この鎮守府にある据置型の無線機ならば彼女たちからの電波も受信出来るはず」ガチャガチャ

満潮「分かったわ!」

・・・・

電「鎮守府から通信なのです!」

如月「最初の交戦で通信機器が壊れちゃったけど、受信なら辛うじて出来るみたいね」

提督「――んな……皆! 聞こえるか!? 応答願う!」ザザッ

提督「少し遅くなったが磯波を大将のもとに引き渡し、満潮が解体妖精を取ってきてくれた! 僕たちは任務を遂行したぞ!」ザザザザ

提督「そちらの被害と状況を聞きたい! 至急応答願……」ザザッ……ガガガガッ

提督「今他の鎮守府に救難要請を出……必ず……きて……帰ってきてくれ……」ガッガッガッピーーー

如月「完全に壊れたみたい。受信すら出来なくなっちゃったわ」

電「司令官は無事のようで一安心、……ってわけにもいかないですね。こっちの状況が状況なだけに」

・・・・

満潮「終わったわ。そっちはどう?」

提督「わずかなノイズ以外に何も聞き取れなかった。こちらからの声は届いていたみたいだけど」

提督「しかしそれも途中で完全に通信が途絶えてしまった……」

提督(一体今どんな状況なんだろう。ひょっとすると、もう既に誰か海に沈んでしまったのかも……)

提督「こんなことになったのも僕のせいだな……まずいことになった。……まずいことになった」

満潮「司令官。まだ誰かが沈んだと決まったわけじゃないわ」

提督「そうだな、ここで取り乱しているようではだめだ。考えろ……今彼女たちの為にやれることを……」

提督(後悔は後ですればいい。今はくよくよしている場合じゃない)

提督(だが……これは打つ手なしかもしれないな……せめて状況さえ分かれば……)

椅子に深く腰を下ろし、腕を組み、深呼吸する提督。軍帽を目深に被っているため表情は伺えないが、口元の様子から歯を軋ませているのが伺える。

提督「満潮、ドックで休憩していろ。僕はここで彼女たちの帰りを待つ」

満潮「嫌よ。私もここに残るわ」

提督「そうか……分かった」

提督「……」

満潮(ここに私が居ることで何が出来るのかは分からない。でも、司令官には私のようになって欲しくない)

満潮(私が貴方を支えるわ、司令官)

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+3(現在値30)

電「――皐月! ――れーかんは無事です! ――あとは帰還するだけ!」

皐月「声すらほとんど届かないとは……本隊と随分離れてるみたいだな

皐月「でも、司令官は上手くやれたみたいだね。良かった良かった」

皐月「さあ! 退却戦といこうじゃないか!」

磯波II(もうほとんど弾薬も残っていないのに……どうしてまだ戦おうとするんでしょうか?)

・・・・

電「皐月に聞こえたかな……」

如月「皐月と合流する、退路も切り拓く。片方でさえ厳しいのに両方やらなきゃいけないのは辛いわね……」

如月「皐月が先陣切って負傷した磯波IIを救いに行ったのは良いものの、運悪く敵の潜伏部隊に接触して艦隊を二分されてしまうとはね」

電「これでもこっちはだいぶ片付いた方なのです。潜伏隊が現れた時は弾薬を全部使っても切り抜けられないかと思ったのです……」

如月「切り抜けた……とも言えないけどね。かなり不利な状況のまま膠着状態が続いているし」

朝潮(おまけにもう日が昇り始めている。まだこちらには気づいていないものの、背後から敵艦隊が接近している)

朝潮(後方の敵艦隊には軽空母が多い。日が出たら索敵を開始して私たちを見つけるでしょう)

朝潮(そうなったらもう助かる術はない。……私たちに残された時間はせいぜい数時間、か)

如月「せめて司令官の指揮が届けば……あるいは満潮か磯波が居ればまだどうにかなるんでしょうけど……無いものに期待してもしょうがないわね。何とかしないと」

朝潮は拳を強く握りながら、無言で震えている。

朝潮(どうしてッ……どうしてッ……どうしてッ! ……)

朝潮(せっかく司令官にチャンスを頂いて、ようやく私を認めてくれたかもしれなかったのに……これからもっと活躍できるはずだったのに……)

朝潮(予期せぬ敵艦隊の強襲さえなければ全て予定通りに行くはずだった……。でも、もう……)

朝潮(もう……おしまいですね……。このままおめおめと生還したところで、もう二度と司令官は私のことを見て下さらないでしょう)

朝潮(私が司令官の立場だったら、そうするに決まっている。ならば……)

朝潮(艦娘として、矜持ある最期を遂げましょう。他の艦の為にも、司令官の為にも、それが一番良いでしょう)

朝潮「はああああッ!」バババババババ

温存していた残りの燃料と弾薬を全て使い果たさん勢いで猛スピードで敵艦隊に突き進んでいく朝潮

如月「ちょ!? ちょっと朝潮!? 突然何やってるの!?」

朝潮「私一人で皐月を連れてきます! あなた達はそこで待機していて下さい!」

朝潮「今私が持てる全ての力を使えば、この状況を打開出来るはずです!」ダカダカダカダカ

電「でっ、でも、一人じゃ危ないのです! 如月! 私たちも続くのです!」

如月「一体どういう風の吹き回しかしら……ま、いいわ。賭けに出るのも悪くないわね!」バシュッバシュッ

・・・・

皐月「あ、ヤバ。弾薬もうないや。あはははッ」

磯波II「これでもう終わりですね。諦めて沈んだらどうですか」

皐月「いやいや、なんのこれしき、ってね! まだやりようはある!!」ガンッ! ガンッ! バゴォッ!

連装砲で敵駆逐艦を殴りつける。攻撃を受けた駆逐艦は大破しているようだ

皐月「効率悪いけどこれでも倒せないことはないね」ガンッガンッ メキャッ

皐月「あっ壊れた」

皐月「あっはっはっは、これは面白いね」

す、すいません未だに一段落置けるまで書ききれてないしこの先投下しちゃうと微妙にキリが悪い感じになりそうなんで残りは明日投下ということで何卒……明日もちゃんと投下しますんでご容赦を

磯波II「……どうしてそこまで貴方は戦えるんですか!? この期に及んで、どうしてまだ戦っていられるんですか!?」

皐月「何でって? そりゃあボクが強いからだね。へへっ」敵の弾幕を軽やかに交わしながら答える

皐月「司令官の願いはボクが絶対に叶えてみせる。それはボクの望みでもあるからだ」

皐月「ボクは、司令官が最後にどこに辿り着くのかに興味があるんだ」

皐月「今の司令官なら、きっと何かを成し遂げると思う。それを見届けるまで、ボクは沈むわけにはいかないな」

磯波II「理解出来ません……」

皐月「理解出来ないのはお互い様だと思うけど、ねっ!」迫り来る駆逐艦を拳で撃退する
皐月「リーチが短いとやりづらいな~……っと」

皐月「まっ、君はそこで指をくわえてボクの勇姿を眺めているといい。ふふんっ」

・・・・

朝潮「囲まれているとはいえ雑魚が多いだけ……撃てば当たる!」ダンダンダンッ

電「朝潮! そんなに目立つ動きで突出したらダメです! 集中砲火されてしまうのです!」

朝潮「心配無用です! 私が道を切り開くッ!」ダンッ ダンッ

朝潮(どうせ私はここで沈むのだ。今更躊躇などしないッ!)

朝潮「駆逐艦朝潮の力……その目に焼きつけろ!」

・・・・

皐月「ふぁぁー、さすがにキツかったー。昼戦だったら死んでたかもなー、はははっ」

磯波II「信じられません……一個小隊を壊滅させてしまうなんて」

皐月「と、こんなふうに君の策は崩れ去ったわけだ。残念だったね」

皐月「途中でボクたちが君の後をつけていたのを気づいたんだろう? だから深海棲艦と接触してすぐにやられようとせずに逃げ回って時間を稼ぐような行動を取っていたんだろう」

磯波II「看破されていましたか。ここで私と一緒に道連れするつもりでした。……貴方がたの指揮官はいずれ私の提督の障害になるでしょうから」

皐月「しかし、気づくのが遅すぎたよ。こんな状況になってしまってからじゃあね……」

皐月(朝潮が心配だな……責任を感じてるんじゃないだろうか……)

磯波II「このまま前方の敵艦隊を突破して、味方艦隊と合流するつもりですか?」

皐月「無論。……さすがに連戦はヤバいから、ちょっとここで休憩するけどね」

磯波II「そうですか。では、ここで私を置いていって下さい。私を連れたまま突破することは不可能でしょう」

皐月「君はここで轟沈するのが任務だからそれで良いかもしれないが、ボクはここで君を守り抜いて生きて帰るのが任務だから、そういうわけにはいかないな」

磯波II「私の任務など……関係ありません。任務など関係なく、私はここで沈むべきなのです」

磯波II「提督は私に艦娘として生まれた理由を与えて下さったのに……先の嵐の夜にも助けられ、ここでも貴方に深海棲艦の包囲網を突破されてしまった」

磯波II「……提督に触れられると、とても幸福な気持ちになるのです。この方の為に命を尽くすことが私の使命だと、そう思っていました」

皐月(触れられると幸福な気持ちになる? 壁? どういうことだろう)

皐月(手で触れることによって艦娘に多幸感を植えつけ洗脳してる……ってことか? 推測に過ぎないが……)

磯波II「でも……結局ダメですね。貴方を道連れにすることさえ出来なかった。私の負けです」

磯波II「一つ確認させてください。……私が持っているこの注射器の中身は、偽者にすり替えられていますよね?」

皐月「…………その通りだよ。だから君を連れ戻すのがボクたちの任務だ」

磯波II「やっぱり……そうですよね。なんとなく、そんな気がしていました。あぁ……私は何も出来なかったんですね……何一つ……」

磯波II「こんな私を生かしておいても、戦略的に何の意味もありません。私をここで捨てていってください」

皐月「お断りだね。むしろそう言われてなおさら君をうちの鎮守府まで連れて帰りたくなった」

磯波II「任務だから……ですか……? はは、すごいですね。貴方は本当に強い……」

磯波II「私も、任務だからって、提督からあんなに良くしてもらえたからって、頑張ったんだけどな……私は、弱いですから……」

皐月「違うッ! 君を連れて帰るのは、ボクが君にムカついたからだ。任務なんて関係ない」

朝潮「はぁ……はぁ……はぁ……ふ、ふふ。造作もない……」

朝潮「この程度の敵を相手に、私たちは二の足を踏んでいたんですね」

如月「軽巡や重巡を物ともせず沈めていくわ……アイツあんなに強かったのね……」

電(どこか様子が変なのです……)

・・・・

朝潮「む、あれは……。皐月!」眼前の敵を撃ち払いながら皐月のもとへ駆けつける朝潮
皐月「ふぅ……やっとこさ合流出来た……か。さすがに視界が霞んできたな……」

皐月「さすがに……殴り合いは無茶があったかも……ごめん、後は任せた……」

如月「皐月の損傷が著しいわね……生き残っているのが不思議なくらいだわ。磯波IIも意識を失っているものの無事ではあるみたい」

電「皐月はきちんと磯波IIを守り抜いたのです!」

朝潮「電! 如月! 彼女たちを背負って行って下さい。皐月も磯波IIも航行不能なぐらいに負傷しています」

如月「良いけど、それじゃあ私たちはまともに戦えなくなるわよ? まず先に敵を片付けてからじゃないと撤退も出来ないんじゃないかしら」

朝潮「そんなことをしていたら朝になってしまいます。……付近に軽空母で構成された敵艦隊を発見しました。ここで脱出出来なければ私たちは皆ここで沈むことになります」

朝潮「幸い、今私たちが敵陣の真っ只中を突破してきたことによって、多少敵艦隊に隙が出来ています。貴方たち二人が全速力で航行すれば、この敵を振り切ることができます」
如月「振り切ることは出来ても、そんなに持続力は無いわ。すぐ敵に追いつかれてお陀仏よ」

朝潮「私が殿軍を務めます。お二人が敵艦隊を突破した後、私一人で敵の進撃を食い止め」

電「そんなことをしたら朝潮は……」

朝潮「ここで最期を迎えます。これが私の戦略的判断であり……そして、私なりの司令官への忠義です」

如月「本気なの? ……この海の底に沈むのよ」

朝潮「この局面で最も犠牲を抑えるにはこの方法しかありません。また、せっかく司令官に大任を与えていただいたのに、全う出来なかった自分自身へのケジメでもあります」

パァン 乾いた音がする。電が朝潮の頬をはたいた

電「朝潮は何も司令官のことを分かっていないのです! だから今までだって司令官に避けられていたのです!」

電「司令官が! そんなことを望んでいるわけがないのです! あなたは何も分かっていない! 何も分かっていない!」

朝潮「……電。皐月も動けない今、もうこうするより他に道はありません」

朝潮「それに、私は司令官の理想に最後まで賛同出来ませんでした。犠牲なくしては何も得られません」

電「今までだって犠牲を回避して乗り越えられてきたじゃないですか!」

朝潮「今まではそうでも、今はそうではありません」

朝潮「私はここで艦娘として、兵器としての最期を遂げます。それが正しいことだと私は信じています」

電「そんなのおかしいのです! 間違ってるのです! 司令官も私もそんなこと望んでないのです!」

如月「……行くわよ電。遠くで索敵機の音が聴こえる。もう時間は無さそうだわ」 航行を開始する如月

電「如月まで……!」

如月「さっき朝潮が言ってたように、皐月もいない以上どうすることも出来ないのは分かっているでしょう、電。ここで私たちがもたもたしていたら朝潮の覚悟を無駄にすることになるわ」

・・・・

朝潮(二人は無事鎮守府方面へ向かったか……)

朝潮(敵が二人の後を追っていく……だが)

朝潮「ここは朝潮型1番艦、朝潮が食い止める! 命が惜しければかかって来いッ!」バババババババッ

朝潮(司令官……貴方の理想に、私は沿うことが出来ませんでした)

朝潮(でも、これでいい。貴方の元には、私よりも電のように、貴方の理想に心から賛同出来る者が集うべきです)

朝潮(短い間でしたが、貴方とご一緒出来て、私は幸せでした)

足柄「しっかし緊急の救助任務だなんて珍しいわねぇ~……うちの鎮守府に助けを求めるような提督がこの世に居るなんてねぇ」

足柄「三雲大佐の一件からどういうわけかうちの提督もかなり冷遇されてるじゃないの。おかしいわよね!?」

那智「減らず口はよせ。……ただ、嫌疑の目で見られていることは事実だな」

羽黒「交戦している艦娘を発見しました! ……1隻しか居ないみたいですけど」

・・・・

朝潮「朝日が眩しいな……これだけ時間を稼げば、電たちはきっと鎮守府に戻れるだろう」

朝潮「鎮守府まで戻れるほどの燃料は残っていない。弾薬も尽きた……か」

朝潮「我ながらよく戦ったものですね。ふふ」

朝潮「さて……ここまでか。もう何も思い残すことはありませんね」バアアアアン

朝潮「ッ……空襲か……。私一隻を沈めるだけなのに、随分と手が込んでいますね」

ブオオオオン ゴゴオオオオババババババ シュゥゥゥゥゥ……

朝潮「!? 敵の艦載機が打ち落とされた!?」

龍驤「たった一隻で敵艦隊の前で仁王立ちって……キミ相当おかしなやっちゃなぁ」

羽黒「救出に来ました! 他の艦は無事ですか?」

朝潮「他の艦は撤退しました。ここに居るのは私だけです」

妙高「詳しい話は戦いが終わってから聞くとしましょう。第一・第二主砲、斉射、始めます!」ドドーン ドドーン

足柄「久しぶりの戦場だわ! 思いっきり暴れさせてもらうわよ!」

・・・・

提督「南条中佐から報せが入った。朝潮を無事保護したそうだ。明日には戻ってくるって」

提督「はぁ……」胸を撫で下ろす

満潮「良かったわね。ひとまずは一安心じゃない」

ガチャッ

如月「作戦、完了しました」

電「皐月と磯波IIはドックに連れて行ったのです。……朝潮は」

提督「朝潮なら問題ない。他の鎮守府に救助してもらった」

電「良かったのです……」

電「あ、あのっ。朝潮のことを責めないであげて欲しいのです」

提督「ああ、今回こうなってしまったのは僕のせいだ。彼女に責任は無いよ」

如月「司令官、私たちもドック入りして来るわね……疲れたわ」

バタン

----------------------------------------------------------------------
過酷な戦場を乗り越えて艦娘たちとの絆が深まった
電・皐月・如月・満潮・朝潮の好感度+6(ステータスや秘書艦による±補正なし)
電の好感度+6(現在値37)
皐月の好感度+6(現在値22)
如月の好感度+6(現在値23)
満潮の好感度+6(現在値36)
朝潮の好感度+6(現在値26)

エクストライベント発生判定 >>+1(コンマの数値が44以上で発生)
また、60レス突破したので経過ボーナスです。

/* 経過ボーナス */
以後各艦娘の好感度の基本値が+1増加します
また、提督の能力値変動イベントが発生します

能力値ボーナスは安価とコンマで決定します。
アップさせたい能力値 勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ選択し、
出たコンマでその選択した能力の上昇値が決定します(詳しくは>>75)。

アップさせたい能力値を決定してください(勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ)
>>+2



本日の投下はここまでです。
エクストライベントでエピソード消化しようってのは我ながらどうかなーと思ってます。
本当はなるべく物語の無駄を省いて大事な部分だけ描写すべきなんだけれども……どうしてもあれもこれもってなっちゃいますね。難しい。

///チラシ///
</b> ◇Fy7e1QFAIM<b>ってなんだよ。どうやったらそうなるんだよ。意味わかんねーよ。
太字かよ。でもHTML5では太字として使用する目的で使っちゃダメなんだぜ。
っていうかHTMLで文字を装飾すること自体がナンセンスなんだぜ。2000年代のホームページじゃあるまいし。

こんな弱気なことを書くのもどうかと思いますが最近は結構アレですね。
「本当にこんな感じで正しいのかな……」って不安になってきますね。創作に正解なんて無いんですけれども。
なるべく客観的視点である程度読み返したり考えたりしても所詮自分の主観から生まれた客観だしねぇ……。
うーん難しい。多いんだか少ないんだかよく分からないぐらいの残りレス数がさらに不安を加速させるという闇。
まーなんとかかんとかうまいことやっていこうと思うんですけどね。思うんですけどどうだろう。

仁徳

CSSのバグだってさ

次回の投下は本日21:00頃を予定しています。

ステータスや好感度の数値やらあれこれを貼っておきます。

>>204よりコンマ値が72でしたので
人徳が 8されます
【提督ステータス】
勇気:59(初期値から 18)
知性:46(初期値から 10)
魅力:46(初期値から 36)
仁徳:65(初期値から 18)
幸運:62(初期値から 0)

人徳アップにより好感度補正小発生
電・如月の好感度上昇の基本値が 0.5上昇します



【好感度まとめ】
電:37(好感度上昇 9) 4.5*2
皐月:22(好感度上昇 4)
磯波:33(好感度上昇 4.5)
如月:23(好感度上昇 4)
満潮:36(好感度上昇 4)
朝潮:26(好感度上昇 4)

突然のルール追加的な感じでアレなのですが
一回のレスで上昇する好感度は最大9ということでご容赦くだされ。



で、本題はここからです。
あ、あのぅ~~~~

>(基本的に)1レスごとに艦娘との好感度が少しずつ向上していきます。
>100レス到達時点で最も好感度の高かった艦娘とEDを迎えます。(ハーレムENDはありません)
>(略)
>50を超えたらその娘とのEDで確定的な扱いになっていきます。

とかスレの初めで書いたじゃないですか(>>3参照)。
どう考えても100レス目到達までに全員50超えそうな勢いじゃないですか。
なんで、その、なんていうか……最終的に誰と添い遂げるかは数値で決まるとは限らないってことでなんとかご理解いただきたいのですが……。
ご理解いただきたいというかご理解されなくてもそうさせていただくというか……。

今のところレス数が終盤に近づいたタイミングで誰とくっつくか的な投票を行ってそれで決めようかなというかなり無難なことを考えているんですけど、果たしてそんな民主主義的な決め方で物語を締めくくってしまっていいのか!? もっと悪魔的かつ運命的な感じの決め方があるんじゃないか!? とか頭の中で何かが囁くので、とりあえずどういうエンドを迎えるかはまだ未定ってことでお願いします。



>>205
なるほどそうなんですね。
他のスレでもたまに見かけるので疑問に思ってました。

///チラ裏大反省会してたら長すぎるって怒られた///
ネタバレにはならないけど色々見たくないものが見えてしまう恐れがあるので覚悟のある暇人以外は読み飛ばすのが吉

反省点箇条書き

・秘書艦ボーナス*1がやばすぎた
経過ボーナス*2は英断だった(と思う)。
実際アレによって結構好感度の変動が大きくなったし、むしろアレを導入していなかったら今になっても多分フラグのフの字も立っていなかったことだろうし。
が、好感度2倍のまま継続はダメでしょ常識的に考えて。
しかも秘書艦だからといって特別エピソードがあるわけじゃないというアレさ加減ね。
それどころか好感度の突出を恐れてレス数を割き辛くなってしまうという失策。
秘書艦なのにかえって突っ込んだ話が書けてない感じなのはそのせいです。
でもここであえてそのことをカミングアウトしたってことは……? 的深読みが人生をより豊かにしていくと思った(適当
今回のお話が100レスまで到達した際、新しいお話をやるかどうか分からないけれども、そん時には廃止されるかもしれんね。

・シリアスってなんですか
提督のステータスをコンマで決めるのは分かる。他のスレでも結構あるしな。
だが、コメディ・シリアス判定*3ってなんやねんという話だよね。
いやね、シリアスって難しいよね。別にラブコメ要素を一切排除すればもうちょっとやりやすくなるんだろうけどね。
っていうか完全にシリアスに書こうとしたらもう多分3隻ぐらい沈めてますね。
とはいえあくまでメインは艦娘との絡みだしね。鬱々とした展開がやりたかったら初っ端からレイテ沖海戦でスタートとかそんなんでいいんじゃよ。
ただ、悲恋にするにもそうなる対象とのこれまでのエピソードが薄すぎるってなもんで効果的なカタルシスが得られないんだろうなと判断した結果わりとご都合主義な感じに。
そんなわけで伏線地引き網漁的なことをやってみたりなんだり試行錯誤して雰囲気だけは醸しだしてますがまだまだ手ぬるいなとは思ったり。
もっと読み手の脳味噌を使わせなくても読めるぐらいシンプルかつ要点だけ詰まった感じでシリアスな流れに持ってきたいけど多分無理。

・正直100レス舐めてました
ぶっちゃけね。一ヶ月とかそこらで終わると思ってたんよ。無理ね無理。普通にヤバい。まだ63レス目なのにすでにあれこれ考える用ノート(仮)*4が一冊埋まりそうな勢いですよ。
いや、最初のうちはこんなに真剣に書くつもりなかったんですけれども。なかったんですけれどもやってくうちにマジになっていくのはゲームみたいなもんですねハイ。
多分艦これを始めた当初は皆ボーキの枯渇だとかルート固定だなんて考えずプレイしていたはずです。
ただ、やってく内にハマるものなのです。
だからこそ今から振り返ると序盤冗長過ぎたなーとかこの先の展開はちょっと100レスまでに回収出来るか怪しいよなとか色々反省点がぽこじゃか出てくるわけです。

・キャラクターについて
おっとこれはなんというか核心に近い感じのアレを感じるのであんまり察されても困るし書ける範囲のみで。
艦娘についてはちょっとなんというかセンシティブな領域なので本編以外では一切触れませんが、主人公についてはちょっと書いてもいいだろう。
いやーこれもねー、ちょっとどうなんだろうなー感が強いよね。いや、間違いではないがストーリーの都合上無難にさせすぎたというかちょっとずるいというか。
結構切り込んだ話をしますと、最初の方は主人公である提督が艦娘に囲まれてあれこれ経験しながら成長していく話にしようかなと思ってたんですよ。
ただ、あーーーこれ書いていいのかぁ? その、なんていうか、艦娘の性質上彼女たちはあくまで前線で戦う身じゃないですか。
対する提督は彼女たちの命を担ってるわけで。それなのに未熟とか本来許されないわけですよ。
艦娘たちを魅力的に描写するのはもちろん大事ではありますが、それに相対する主人公は果たしてそんな魅力的な艦娘たちに好意を向けられるに値する人格なの? 彼女たちに本当に相応しい人物なの? とか考えちゃってあえてある程度早い段階で成長させました。
あとは、主人公がある程度成熟していた方が描写しやすいかなと思った艦娘も一部居たので、その辺も理由の一つだったり。
設定年齢*5とか考えると相当チートスペックな気はしなくもないが、順当で甘っちょろい道を歩ませるつもりはないです。
艦娘に対しては酷い目に遭わせるのに躊躇いがあるけれど主人公に対しては微塵の容赦もなくやれるからな! ……とはいえあくまで指揮官なのであんまり酷い目には遭わせることなく完結すると思います。ザンネン。

あと、それに伴いボーイミーツガール的な路線を捨てて群像劇になってもらうことにしました。
分かり易く説明すると、主人公―ヒロインで一対一の関係で展開していく方向から、主人公の属する集団の中でアレコレ起こっていく的な感じにしました。
これは結構大胆な路線変更だし、それによって各キャラの動き方や役割が変わった感じですかね。
構想ガーとか言ってたのは多分そんな感じのアレで悩んでた時期ですな。
個人的にはもうちょっと早くこうすべきだったというか最初からこっちで行けば正解だったんじゃって感じですぞ。
あ、主人公について書いただけで終わっちゃったけどまぁいいか。メインの艦娘以外だと他はなんていうかまぁあんま書くこともないしな。

他にも色々あるけれどひとしきり書いたら良い具合にほとぼりが冷めたのでこの辺でやめときます。



*1 秘書艦に選ばれた艦だと好感度が倍増する
*2 20,40,60,80レスごとに好感度の基本値が 1するというアレ。ついでに提督のステータスも上がる
*3 数値が低ければ低いほどコメディだったりほのぼのした雰囲気に、高ければ高いほどピリピリした緊張感のあるシリアスな雰囲気になる的な判定(詳しくは>>3参照)。うっかり89とかいう驚異的なコンマを叩きだされてしまったが為に>>1は苦しみを背負うことになった
*4 この物語を書くための構想をまとめたノート。相関図やら今後の展開やらキーワードやらが乱雑に書き並べられている。全体的に香ばしい。
*5 主人公である提督の年齢は初期の設定だと14歳。

提督「…………満潮。僕は少し寝ることにする」

提督「この様子では今日の予定は全て中止にせざるをえない。他の子にもその旨伝えておいて」

提督「事務的作業は昨夜のうちに終わらせておいたから、僕も今日は部屋に籠ってゆっくり休むとするよ」

提督「君も休んだ方がいい……」バタン

満潮(司令官……)

・・・・

提督(今回の作戦で……僕は自分の非力さを痛感したよ……)

提督(多くの人を危険な目に遭わせてしまった)

提督(やはり僕は彼女たちの提督としての力不足なのではないか……)

提督(いや、ここで自分を卑下した所で何の意味もないだろう。それに問題の根本はそこじゃない気がする)

提督(見通しが甘かったのは事実だ。満潮が交戦するだなんて思わなかったし、朝潮たちがあそこまで苦戦するとは思わなかった。敵艦隊の急襲があったのも想定外だった)

提督(現状一段落着いたとはいえ磯波はまだ戻ってきていないわけだし、これから僕を取り巻く状況はより厳しいものになるだろう)

提督(もう後戻り出来ない所まで来てしまっているのかもしれない)

僕は明日、南条中佐と会うことになっている。朝潮を引き渡してもらうのも理由の一つだが、もう一つ理由がある。

……昨夜朝潮たちとの通信が途絶えてから、僕は南条中佐に通話を試みた。中佐に疑惑が立っていること、僕のせいでかなり厳しい立場に立たされるかもしれないことを伝えた。
中佐は切迫した様子でなるべく早く会えないかと持ちかけてきた。また、僕の力を借りたい、とも言っていた。

具体的な話はされていないが、なんとなく嫌な予感はする。その話を聞いてしまったら、もう取り返しがつかない道に進むことになるんだろうな、という予感だ。

提督(僕はこれで正しいのか……? この先も誰も犠牲にしないだなんて綺麗事を貫くつもりか?)

提督(今回は運よく命だけは辛うじて助かっただけだ。特に朝潮や満潮は僕の作戦によって激しく負傷してしまった)

提督(いや、そもそも作戦ですらないか。僕が考えていたことは深海棲艦を攻略する目的じゃない。単なる自分のエゴであり、そこに戦略的意義なんて無い)

提督(僕は……誰も犠牲にならないような選択をすることが正しいことだと思っていた。今までだってそういう選択をしてきて成功してきた)

提督(だから今回もきっと上手くいく、だなんて思い上がりだったんだな……)

提督(結局僕にはどうすることも出来ない……それなのに、理想を掲げて彼女たちを振り回し傷つけて……)

提督(その理想を貫きたい気持ちさえも中途半端で……今こうして揺らいでいる)

コンコン

満潮「ちょっと! ひょっとして一日中部屋に籠ってたの?」

提督「布団が恋しくてね」

満潮「はぁ……呆れた。もう夜よ。ほら、夕御飯食べに行きましょう」

提督「お腹が空いていないから、遠慮しておくよ。それに布団が僕にここを離れるなってうるさくて……」

満潮「くだらないこと言ってないで開けなさい! その様子じゃ朝食も昼食も食べてないんでしょ!?」ガンガンガンガンガン

提督「ちょっ、ドア壊れちゃうからやめてって」

満潮「アンタがここを開けるまで続けるわよ」ガンガンガンガン

提督「分かった分かった。……はぁ。さよなら僕の安住の地」ガチャ

満潮「……無茶してるくせに強がってんじゃないわよ」

満潮「冗談なんか言っておどけたふりしても、本当は辛いんでしょ」

提督「鋭いとこ突くね」

満潮「バレバレよ」

提督「……はぁ」

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+4(現在値40)

提督「食堂に二階なんてあったんだね」

満潮「私も知ったのは最近よ。如月に教えてもらったの」

満潮「ここなら他の人も来ないし、ちょっとは話しやすいでしょ」

提督「な、なんか食堂にあるまじきムードなんだけど……」

窓際にテーブルが設置されている。真紅のテーブルクロスが敷かれていて、その上に置かれたキャンドルの火がゆらゆらと揺らめいている。

部屋の隅に置いてあるジュークボックスからはスウィングジャズのようなポップで甘ったるい音楽が流れている。

満潮「誰がここまでやれって言ったのよ!」

提督「え?」

満潮「え、ああ、いや、なんでもないわ」アセアセ

・・・・

満潮「ほら、相談に乗ったげるわよ」

提督「乗ったげるって言われても、別に平気だよ」

満潮「目の下に酷いくまがあるってのに、よく平気だなんて言えるわね。布団が恋しいだなんて言って、本当は一睡も出来なかったんでしょ」

提督「バレたか」

満潮「はぁ~……なんで私相手だとそんなに強がろうとするのよ?」

提督「強がってるわけじゃないけど、あんまり自分の弱さを見せたくないよ」

満潮「バカね。……責任感じてるんでしょ? 今回のこと」

提督「隠しても意味が無いか。……その通り。特に朝潮には会わせる顔も無いと思ってるよ」

満潮「あぁ……朝潮か。不憫な子よね。あの子は」

提督「不憫?」

満潮「あの子は……私以上に心を閉ざしている。ひょっとしたら、誰にも心を開くことは無いかもしれない」

満潮「私たち艦娘はね。本来なら提督に対して心から信頼するように出来ているの。チップで思考を制御されているのも勿論あるけれども、それだけじゃない」

満潮「艦娘として生まれ変わる前に味わった、裏切られたり騙されたりした記憶も抜け落ちているから、人に対してとても好意的なのよ。本来ならね」

満潮「でも、レアケースも存在する。生まれつき激しい狂気を持っていたり、人格に影響を与えるレベルでのトラウマを持っていたりすると、艦娘になってからもそういう性質を継承することがある」

満潮「あの子の背中には酷いアザがある。あれは虐待の跡に違いないわ」

満潮「心の底では司令官のことを信頼できないくせに、見放されることを恐怖したり、艦娘として活躍することに異常な執着を持っていたりするのはそのせいよ」

提督「それは……不幸なことだな」

満潮「でも……司令官なら、朝潮を救えるわ」

提督「僕が……?」

満潮「どうせアンタのことだから、さっきまで自分の理想によって多くの人が傷ついてしまった、とか考えてたんでしょ」

提督「……そうだよ。結局僕には何も出来ないからね」

提督「今までは、僕の力が足りないから、僕が無力だから皆が苦しい思いをしているんだって思ってたんだ。でも、そうじゃなかったのかもしれない、って」

提督「君たちに比べたら微々たるものだけど、今まで僕は僕なりに努力してきたつもりだ」

提督「でも、僕が頑張ったところで、誰一人救えやしないんじゃないか……僕のやっている事なんて所詮悪あがきなのかもしれないって思うんだ。僕は」

満潮「私は!」ガタッ

満潮「私は……貴方に救われたの! 貴方に会えて良かったと思ってる」

満潮「私が……、私が貴方の道を照らすから」ガバッ

提督「お、おい……ちょっと……(急に抱きしめられた……)」

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+4(現在値44)

満潮(私はもう戻れないけど……貴方はまだ、諦めていないから……)

満潮(ずっと忘れてた大切なこと……私が艦娘になった時の最初の想い)

満潮「貴方は無力なんかじゃないわ……」

満潮(私は……一人ぼっちだった私は、途中で諦めてしまった。もうそんな理想を抱こうと思うことすら出来なくなってしまうほどに麻痺してしまった)

満潮(でも、貴方は違う。貴方の意志に呼応してくれる艦隊の皆がいる。そして、私も、貴方の理想に賭けてみたい……貴方ならきっと……)

提督「み、満潮……。そ、その、ほら。皆が見てるからさ……」アセアセ

満潮「ヴェッ!?」

皐月「あらら、バレてたかー」

如月「満潮ったら、案外激情家なのねぇ」

満潮「お、お前らァァァァ!!」バンバンバンバン!

提督「ちょ、なんで君は拳銃を持ち歩いてるんだよ! ってこっちに向けないでうわっ」

・・・・

満潮「大体ねぇ……なんでこんな高級レストランみたいな飾りつけしてるのよ!」

如月「いやぁ~……満潮とこの部屋を掃除してた時になんか足りないわよね~と思ってぇ~」

如月「それに、二人っきりで話すならもっとムードを良くした方が良いかなって」

満潮「何勝手な解釈してるのよ! それに、何が二人っきりよ! 結局アンタ達盗み聞きしてたじゃない!」

如月「皆がどうしてもって言うから……ねぇ電?」

電「如月が一番乗り気だったのです」

如月「仲間を売るだなんて……ひどいわ~悲しいわ~しくしく」

皐月「提案したのも実行に移したのも如月だからね」

如月「でっ、でも、こうして私と一緒に居た時点で同罪じゃないのよ~」

磯波II(なんで私ここに居るんだろう)

提督(なんで僕まで正座させられてるんだろう)

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+4(現在値48)

エクストライベントのつもりで書いてたら3レス分超えてるという罠。
しかもわりとエクストラ感無くなったというかなんというか……。
そんなわけで(どんなわけで)エクストライベントは次の投下に引き伸ばします。ゴメンナサイ!

逆に考えるんだ
「(好感度を)あげちゃってもいいさ」
と考えるんだ
ってなわけで色々悩んだけれども普通にインフレさせていくスタイルで。
というかここでの3レス消費は痛いぞむぐぐぐぐ。

満潮(……眠れない。もう日付も変わったってのに)

満潮(なんか妙に目が冴えて困るわね)

満潮(司令官……まだ起きてるかしら……)

満潮「ハッ!?」ガバッ

満潮(私ったらまた司令官のこと考えてるじゃない)

満潮(思い返してみると一昨日から日がな一日中司令官のことを……)

満潮(違う違う! 自分の指揮官として心配だったから、気になってただけよ!)ブンブン
満潮(そんな感情、抱くわけないんだから!)

満潮(でも、昨日の夜のあの後も如月に『司令官に恋してるんじゃないの?』なんてカマかけられ……)

満潮(違う! 違うったら! カマなんてかけられてないわよ! ただの向こうの勘違いよ)

満潮(でも、傍から見たらやっぱりそんな風に思われてもおかしくなかったのかしら。ひょっとしたら司令官は昨日の一件で私が司令官のことを……なんて)

満潮(あぁ~バカバカバカバカ私のバカ! 何やってんのよ! 何で抱きついたりなんてしてたの!? ただ司令官を尊敬してます、ってそれだけで良いじゃない)ジタバタ

提督「あーもしもし。なんか物音がうるさいんだがどうかしたかな?」コンコン

満潮「ひっ!? いや、いや、いや、何でもないのよ何でも。そんなわけないのよ!」

提督「何がそんな訳ないの?」

満潮「あっ……べ、別に独り言よ!」

提督「そう……分かった。おやすみ」

提督(満潮の部屋まで来たのは良いものの、『あの時君は何を伝えたかったんだ』なんて聞けないよな……)

提督(僕に救われたと言っていたが……どういう意味なんだろう)

満潮(司令官……私の部屋に直接来るなんて初めてよね……。どうしたのかしら……)

満潮「待って! 司令官。何か話があるんでしょう? ……良いわ、入って」ガチャッ

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+4(現在値52)

満潮「昨夜は済まなかったわね。取り乱しちゃって」

提督「昨夜……? あぁ、まぁ確かにそうか。日付超えてるしそうなるな」

提督「いや、良いんだよ。あの後皆で食べた夕食も楽しかったしね。少し元気が出たよ」
提督「……ありがとう。君が僕を支えてくれようとしてくれているのが伝わってきた」

提督「初めて会った時のことを思い出すと、君があんな風に言ってくれたことを自分の中で誇りに感じるよ」

満潮(そうよね……初めて会った時、私は司令官に酷い態度を取っていたわよね……)

提督「弱気になっている僕のことを、叱咤するのかなと思っていたんだ。だから、救われたって言われた時、内心驚いたよ」

満潮「あの時の司令官の心中は、ある程度察せたわ。だからこそ、責める気にはなれなかった」

満潮「貴方はね……昔の私と一緒なの。私はね、本当はこんな風になりたくなんてなかった」

満潮「皆を救いたいって、救わなきゃって思って強くなっていったはずなの。でも、結局私一人じゃ何も救えなかった」

満潮「だから私は、私をこんな風にした奴らを滅ぼすことで自分の人生に決着を着けようとしているの。でもね……」

満潮「貴方に逢えて良かった。……心からそう思えるの」

満潮「貴方は皆を助けようと必死で、その為に戦っていて。今貴方が弱気なのだって、無力さを知ってなお未だに皆を救いたいという気持ちがあるから苦しんでいるのよね」

満潮「いつからか私は……人間は皆私利私欲の為に他人を踏み躙るものだと、それを前提に生きていくのがこの世界だと、そう思うようになっていたわ」

満潮「貴方が思い出させてくれたの。貴方の、皆を助けたいという姿勢が。磯波を大将の所に送り届けてから今日まで、たった二日間だけど、その間貴方はずっと悩んでいたわよね」

満潮「時折不安で泣きそうになっていたのよね、でも、私の前だったから我慢してたんでしょ。声が震えていたから分かったわ」

満潮「貴方は一睡もしないで、ずっと自分の理想と向き合っていた。無理だって分かってなお、思い知ってなお諦めきれないんでしょ?」

満潮「私が貴方の力になるわ。私はもう貴方のように理想と向き合えるだけの想いを無くしてしまったけど、貴方を支えることなら出来るから」

提督「……。そうだね。ありがとう。嬉しいよ」

提督「僕は……そうだね。そうだ。それでも、向き合わなくちゃね」

提督(そうだ……僕は、諦めるわけにはいかない。……ここで立ち止まっちゃいけないよな)

提督「本当にありがとう。その……うまく言えないけれど、僕も君に救われた気がする」
提督「君が支えてくれるなら、僕はまだ戦えそうだ。そんな気がするんだ」

提督「君の想いを無駄にはしない。僕は……皆を救いたい」

・・・・

満潮(やっぱり……眠れないわね)

司令官が部屋を出た後も、無意識の内に私は司令官の言葉を反芻していた。

司令官の顔を、仕草を、雰囲気を想起していた。

満潮(ああ、やっぱり……)

満潮(わたし、あの人の事を……愛してるんだ……)

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+4(現在値56)

本日分は終わりです。次回の投下はできれば明日同時刻帯に行いたいところですがほとんど書けていないので微妙です。

今後はエクストライベントでフラグを立てていったりとかその辺を消化していくという小ずるい手法を取るかもです。
100レスで完結させるというアレがお題目になりだいぶ融通利かせられるようになってしまって本当はよろしくないんでしょうけれども。
でも100レス到達したけど未完で俺たちの戦いはこれからだ! とかストーリーは完結したけど艦娘と誰ともくっつかず終わりましたとかよりマシかなと判断。いや、後者はアリかもしれんけど>>1的にはイチャイチャを楽しみたくて立てたスレなので少しは書いてる側にも遊ばせてください(何

とりあえずエクストライベントでも今後は複数レス分投下していく方針に転換します。
これでだいぶ精神的にラクになりましたかね(>>1的に)。
本筋を進めつつ残りレス数を気にせずフラグも進行させつつなんて手法が取れるわけだ。
エクストライベントなんで発生しなければ意味ないのだけれど。コンマ次第か。
エクストライベントを乱発させすぎてテンポが悪くなりそうだったらちょっと控えようかな、とは考えてます。
しばらくは実験的にあれこれやってみる所存です。
とはいえもうちょい最初の時点でうまいことやっておくべきだったかな……と舵取りミス的アトモスフィアを感じますナ。



///所変わってチラ裏///
というわけで満潮です。前回の3レスをエクストライベントのつもりで書いたのに更にエクストラさせたらそりゃこうもなります。
……なります?
あ。チラシの裏なのにあんまりあーだこーだ書くのはよくないな。やめておこう。

ええと、ね。やっぱり時間が空くと情熱が薄れるし、頭の中での世界観もちょっとずつ現実に侵食されていきますね。多少粗くともガンガン投下していった方が色濃く鮮明に書いてる側もその世界観にトリップできるものなのかもしれません。とゆーわけで投下頻度を上げてこうかなと。うん、うおおおおってならないと書いてて楽しくないからね。うおおおお感を大事に。なんだそりゃ

中佐「いやーよく来たねー。どうぞどうぞ腰掛けちゃって」

提督(ボサボサの髪に痩せこけた頬、瓶底眼鏡で……失礼だけど提督っていうより博士みたいだな……)

提督「朝潮は……どうしていますか?」

中佐「ドックで休んでいる。まだ回復に時間がかかりそうだったからね」

提督「そうですか……そちらの方は?」

中佐「会うのは初めてだったかな? 彼女は大井っちさん。三雲大佐のところの艦娘」

大井「よろしくね」

中佐「んじゃ諸々話すけど……よろしいよね?」

・・・・

中佐「まずさー、状況の整理をしようか」

中佐「大佐は沖ノ島海域攻略作戦を無事完遂。大佐自ら出撃していたおかげで時間を延ばすことが出来ていたみたいだけど、もうタイムリミットのようで」

中佐「今日軍法会議だってさー。その場で射殺ってことはないと思うけど、まぁ、もって数日だろうね……。そんなわけでこの大井っちさんを大佐が寄越してきたってわけ」

大井「……詳しい話は後にするわ。続けて、南条中佐」

中佐「で、私の状況も相当ヤバい。今まで大佐に加担しているという証拠が無かったから狙われなかったものの、藤原大将に疑われてて相当ヤバい」

中佐「それに加えて今回キミがやらかした一件だ。工廠の機器を破壊し、艦娘数名を負傷させた。……大将は私がやったと睨んでいるだろう」

中佐「実際にはキミんとこの艦娘がやったことだけど、やっこさん的に自分の敵として認めてない相手は眼中にないからキミがやった可能性なんて考えてないんだろうなー」

中佐「仮にキミがやったと知ったとしても私を処刑するだろうしねぇ。私からすれば迷惑千万というわけだ」

提督「申し訳ありません」

中佐「ほんで、まぁ我々を取り巻く状況はそんなもんだね。ぶっちゃけ藤原大将の動きはこっちはよく分からんから説明してもらえるか」

提督「私もほとんど情報を引き出せなかったのですが……。藤原大将は深海棲艦を使って何かをしているようです。これはあくまで僕の想像ですが、深海棲艦さえも支配しようとしているのかと」

中佐と大井、驚いて顔を見合わせる。

中佐「は!? え、それどこ情報!? 情報引き出せまくりってレベルじゃないよ!?」

大井「中佐、落ち着いて下さい」提督に見えない角度から中佐の足を踏む

中佐「えっ何それ。私や大佐が霞むぐらい極悪人じゃん。クーデターどころの騒ぎじゃないわな……ちょっと説明してもらえる?」

・・・・

中佐「フゥーム。なるほどね。いや、なんつーか、度胸あるねキミ。恐れ入ったわ」

大井「深海棲艦にチップを埋め込んで支配……ということね。確かに、出来なくはないかもしれないわ」

中佐「倫理観ゼロだなーすごいなーかっこいいなー」

大井「……」ゲシッ

中佐「で、キミんとこの磯波ちゃんってのが囚われのお姫様状態というわけか。無事戻ってくると良いけどねぇ」イタインデスケド

大井「中佐、軽口が過ぎますよ。いい加減にしないと」スチャッ

中佐「ひえええ~。やめてくだされ~」

提督「あの」

中佐「ゴホン、失敬。ここから先はマジな話をする」

中佐「かいつまんで話すと、我々はこれから藤原大将の命脈を絶ちます。キミにも協力してもらいます」

中佐「ちなみに断ろうものならここで君を射殺します」

拳銃を胸ポケットから取り出し、提督に向ける。すかさずアームロックを中佐にかける大井。

中佐「えっちょっ今真面目な話……あがっ、がががっ、痛い! 痛いから!」

大井「相変わらずバカですね。これから協力してもらう相手を脅してどうするんですか」ギリギリ

中佐「ハァーッ! ギブギブギブギブギブ! やめて! 折れちゃうから! やめて!」

大井「ごめんなさいね。貴方の力を借りたいの」ニコニコ

中佐「うっ……えー。とはいえいきなり協力しろと言われても困ってしまうだろうから、事のいきさつを話そう」マダイタインダケド

中佐「大佐は大本営の上層部に対してクーデターを起こそうとしていた。私も大佐に加担していた」

中佐「君もご存知艦娘や我々の脳内に埋め込まれているチップによって洗脳をすることも不可能ではない」

中佐「ただね、あーこっから昔話な。本来チップは思想統制や洗脳のための道具ではなかった」

中佐「ただ単に深海棲艦の脅威に脅かされている国民の恐怖を取り除くための対症療法。そして艦娘の人類への反抗を防ぐためだけに利用されていた」

中佐「そもそもチップの力は私的に利用出来ないものなはずだったしね」

中佐「ところがどっこい、どういうわけかこいつを我が物にできる技術を持った者が現れてしまった」

中佐「艦娘の開発にも携わった、物部元帥っつーのが居てだな。そいつはチップの力を使って海軍の全てと艦娘……ひいてはこの国を支配しようとしていた」

中佐「今そうなっていないのは、三雲大佐と故清浦中将が食い止めたからだ。悪の支配者物部元帥はこの両名によって打ち滅ぼされたわけだ」

中佐「しかしそれから7年後ぐらいか、海軍内でやはり奇妙な現象が起こり始める。上層部の粛清が始まったんだ」

中佐「物部元帥が猛威を奮っていた時期は、大佐のようにチップの影響を受けなかった世代が多かった」

中佐「だからこそ三雲・清浦による物部元帥の暗殺を補助した大将なり元帥なりが結構居たわけなのよ」

中佐「というかこの二人は実働部隊だっただけで、むしろこの二人に指示していた人が居たと考えるのが自然だろう」

中佐「どういうわけかこの二人を後押ししていたであろう大将格以上の人間の不審死が多発した」

中佐「自殺、不慮の事故……しかしそうにしたってかつての反物部勢力の死者が多い。また、この時期になってこの海軍発足以来最悪の作戦が発令されることとなる」

中佐「アイアンボトムサウンド攻略作戦だ。詳しい話は私もあまり思い出したくないから省くが、ここで多くの艦娘や将官が犠牲となった」

中佐「この攻略作戦に抜擢されたのは、やはり反物部勢力の元帥や大将の配下であった中将以下の面々が多かった」

中佐「この戦い以降大佐は、物部のようにチップを支配できる力を持った、あるいは、チップを支配する力を狙っている人間が上層部に居ると考えるようになった」

中佐「その為に準備を重ねていたが……というのがつい最近キミを海軍に連れてくるまでの大佐の成り行きだ」

中佐「ただ、ね。今になるまで大佐は気づけなかったんだよ。チップを支配する力を持った人間が、“上”じゃなく“下”の世代に居たことに」

中佐「藤原大将は、もともと三雲大佐の部下として配属されていたんだ。いや、もっと前は少将で大佐よりも上位に居たんだが色々と複雑な経緯があってだな……」

中佐「この話した方がいいかなー? 俺……いや、私アイツ嫌いすぎてちょっと話すのめんどくさいっていうかなんていうか」

中佐「わかった大井こっち睨まないでやめて。ええとね。藤原大将はもともと私と同期で、同じ海軍兵学校に通っていた」

中佐「奴は名家の生まれで兵学校も首席で合格したエリート中のエリート。海軍大学校へ行かずとも十年で元帥まで辿り着けるだろうといわれた奇才だ」

中佐「奴は異常なまでの上昇志向とプライドを持っていたから、戦場で戦果を上げた方がより早く出世できるだろうってことで戦地で指揮を執るようになった」

中佐「実際に奴は目覚しい戦果を上げていったよ。一方その頃私は奴と同じエリートコースを歩もうとするもドロップアウトして親からも勘当のような扱いを受けてた落ちこぼれ中の落ちこぼれの予備士官でした。ウケる」

中佐「親の敷いたレールを歩んでたけどやっぱり軍務とかエリートコースとか私じゃ無理なのよね~。本当は教師になりたかったしねぇ」

大井「中佐、無駄話」ゲシッ

中佐「大井っちさん痛いから蹴るのやめてねー。っと、あー、そうだ。藤原サンの話ね」
中佐「まぁそんなわけでやっこさんは見事見事の快進撃を重ねていくわけなんだが、一つ人生の転機が起こる」

中佐「奴はかなりの好色家で、奴の出世を快く思ってなかった連中がその性質を利用して一つ悪巧みをした」

中佐「まぁそんなこと企んでたゲス野朗が物部元帥の残党として後に色々あってこいつらは藤原の奴にぶっ殺されてるんだけどまあそれは関係ないな」

中佐「とある元帥の娘に手を出させちまったのさ。生娘だったがかなりの別嬪でね。ジュルリ! というわけさ」

中佐「それも孕ませてしまったようで、その事を知った元帥はそりゃあもうブチ切れまくりよ。逆鱗に触れた藤原サンは少将から少佐に格下げ。当時の海軍内でも異例の出来事だった」

中佐「その娘は、奴の子供を生んだ後……衰弱して死んだ。俺の実の妹だ」

中佐「俺は、この海軍でかつて三雲大佐や清浦中将の直属の上司だった南条元帥の息子だよ」

中佐「話が逸れたな。藤原の奴は失脚。ただし才気はあるという理由で最前線に投入されるようになった。そんなわけで三雲大佐の部下に配属された、と」

中佐「私もその頃に大佐の下で働くようになった。奴は、私の妹を殺したことも知らずに私に接してきたよ。……士官学校時代のような高圧的な態度ではなかったが」

中佐「今からだと想像もつかないかもしれないが、奴はまるで抜け殻のようだった」

中佐「共に戦ったこともあったが、空ろな目で死んだ私の妹の名前を呟いていることがほとんどで、たまに僕に話しかけたと思えば、『今の私は貴様にさえ勝てない……』」

中佐「多分、士官学校時代に一度演習で私に負けたことを憶えていたんだと思う。その事を根にもたれてかなり陰湿なことをやられたし、その次の演習以降一度も私は勝てなかったけど」

中佐「私は、かつて憎んでいた人間、そして、妹の死の原因となった人間であるにも関わらず、その頃は奴に対して同情の念しか沸かなかった。それぐらい惨めだったよ」

中佐「それからかなり長い年月がかかったが、奴は精神的に立ち直った。私は心のどこかで許すことが出来ないままで居たが、それでも表面上は仲良くやっていけるぐらいの関係ではあった」

中佐「あの時は……奴は私を友人としていて認めてくれていたのかもな。だが、そこから先は分からない」

中佐「さっき話した元帥や大将の不審死事件の後からまた妙な言動をしだすようになったし、アイアンボトムサウンド以後は大佐の下から異動になったからな」

中佐「不審死事件で私の親も殺されたため、奴も再び出世していった。そして現在に至ると」

中佐「その過程で何があったかは分からない。だが、奴が出世していくにつれて奴に反対していた勢力はことごとく潰えていった」

中佐「そして、次第に奴を中心に海軍が動いていくようになった。私や大佐はそれでもまだ上層部の誰かがチップを操作していると思った」

中佐「その勘違いは最近になってようやく解消した。ほんの最近のことだ。藤原大将は上層部に強い恨みを持っていたんだ」

中佐「だから自分より上の世代の人間を三雲大佐以外を間接的にだが全て滅ぼしてしまった。反物部派だった連中も含めてだ」

中佐「もう、奴以外に考えられないんだよ。今元帥になっている奴らはチップが埋め込まれていることにさえ気づいていないような連中だけだ」

中佐「どうやって奴がチップを支配出来る知恵を得たのかは分からない。だが、奴の配下の艦娘の様子や過去の事例をみるに、チップを操作する方法を知っているのは間違いないだろう」

中佐「これで奴の話は終わりだ」

中佐「……私は今、奴によって命を脅かされている」

中佐「奴にとっては私など取るに足らない存在なのかもしれない。チップの存在を知っている大佐のついでに始末しておこう程度に考えているのかもしれない」

中佐「私には守らなくてはいけないものがある。ここで私が死ぬわけにはいかない」

中佐、強く拳を握る。その手には光り輝く指輪が嵌められている。

中佐「向かってくるというのなら、私はどんな手を使ってでも奴を排除する。私にはその権利がある」

中佐「君にも協力してもらう。悪いが、嫌とは言わせないぞ」

長話前編終了。多分後編は2レスぐらいで済む……といいなあ。冗長ダヨネー。これでも多少読みやすくしたつもりなんだから闇すぎる。
風呂敷を広げすぎた報いですなー。報いを>>1が受けるならまだしも読み手にさえ負担強いるのはどうなんだ感めっちゃ強いけど一応皆ちゃんとストーリー完結させて欲しいんだろうなーとかここから頑張っていい感じの流れにもってけるんじゃないかなとか思いながら書いてます。
実際どうなんだろう。わりとどうでもいいってんなら伏線とか全て投げ捨ててイチャイチャ方面でハッスルしたいって感じなんだけど(オイ



で、安価出します。珍しくストーリーにも一切関係ない安価というか投票です。投票は初めてになりますね。
中佐の話やらこの世界での出来事を時系列順にまとめた年表みたいなのを作ってアップロードしよかな思ってるんですけど。
要りますかね? いや、こういう聞き方はよそう。読みたいですかね?
ぶっちゃけ>>1的には需要ないんじゃねーと思ってて、ないならないで作らない方が楽だしその分先の話を書く時間が作れるので、どうしようかなって感じですのー。
あった方が設定とか背景が視覚的に理解できて多少ストーリーを追うのはラクになると思うんだけどね。いやどうだろう

>>+3までで要るという意見が多かったらこのお話の年表を作ります(もちろん、ストーリー的に書ける範囲までの内容しか書きませんが)

あ、どうも。頻度上げるとか言って結局普段通りじゃんって?
大人はウソつきではないのです。風邪を引くだけなのです。
というわけで引きました風邪を。でも治りました。
とりあえず明日21時頃に一発投下行こうかなって予定であります。



年表云々ですが結局作りました。

http://s1.gazo.cc/up/104392.jpg

(↑を開こうとしてたら消されてたーっていう人向け)
https://www.dropbox.com/s/eenql38ix6tq4o2/ver1.00.jpg?dl=0



ええ、ここまでで既についていく気力の無い人を置いてけぼりなぐらいややこしいのに、ここからもうちょいややこしくなりそうなんです。
そんなわけで自分の頭を整理すべく&「あーこれちょっと本編で触れられんかも(触れるほどじゃないかもなー)」
っていう没になるかならないかのラインにある小設定を晒すべく書きました。
まだ書ける範囲のことしか書いてないので完結する頃には……いや、考えるのはよそう。

あれこれやりすぎてこれどうなん? って自分でも思わなくは無いけど一応筋道は見えてるのでわりとなんとかなると思います。
わりとなんとかなると思うけど果たして人が読めるものをちゃんと書けているのかどうか結構心配ですね(オイ
うーん、多分いい感じになると思う! 多分。
まぁ口で言うのは簡単でしてー……今後も淡々と投下していきます。

///チラシの裏///
年表作るにあたってイケてるサービスとかソフトとか無いかなと思って探したけど結局エクセル使いました。
エクセルはなー……あんまり使いたくないんだけどなー……そもそもアレは表計算ソフトであって…………。
良い代替手段も浮かばなかったから結局エクセル使ったけど!!
イケてなさすぎてキレそうでした。いや用途に適さない使い方する俺が悪いんや……エクセル君は何も悪うないんや……。

今日投下する予定でしたが色々あって無理そうです……。申し訳ありません。
投下出来るとしたら今日23時頃にやるつもりですが体力的に無理そうだった場合は明日の午後あたりに延期します。


///チラシの裏///
最近酒匂ゲットしました。6-2は色々うまいですね。
阿賀野型で最後に入手することになるのは矢矧か酒匂だと思ってましたがそのどちらでもなく能代になるとは……。

あと昨日ビスマルクガチャやってたら武蔵出ました。あいつ強すぎですね。レベル3で普通に演習相手の筑摩改二とかワンパンしちゃうとかナニモンだよ……って感じです。

あ、ごめんなさい。突然友人がアポなしで来訪してきて投下できませんでした。っていうか今も我が家に居座ってスマブラずっとやってます。出て行く気配がありません。
今日or月曜には必ず投下しますので何卒お許しくだされ。申し訳ありません。
いやホント、なんていうか……むむむ、申し訳ないです。

提督「……それで、僕は何をすればいいでしょうか?」

中佐「その説明を……あ゛ー。大井っち任せた。私は喋りすぎてちょい疲れた」

大井「仕方ないわね。わかったわ」

大井「ええと、南条中佐の艦隊と三雲大佐直轄の艦隊の一部で藤原大将の泊地を叩きます」

大井「君たち……そして私の任務は藤原大将を直接呼び出し足止めすること」

大井「その間に中佐は藤原大将の艦隊を奇襲し、機能不能にします。南条中佐が敵艦隊を掃討するまでの時間を稼げたら貴方たちの任務は終了するわ」

中佐「奴に直接作戦指揮を執られたらさすがの私でも勝ち目が無いからね。なんとか半日稼いでくれ。そこから先は私がどうにかする」

大井「南条中佐が大将の艦隊を叩いた後、私は三雲大佐の救出へ向かいます。中佐は藤原大将を直接討ち取ります」

提督「二つ質問があるのですが、よろしいでしょうか?」

提督「第一に、どうやって僕らが大将を足止めするのかということ。第二に、この作戦の終了後はどうなるのか、ということです」

大井「まず大将を貴方の鎮守府までおびき寄せます。チップに関する話をすれば野放しにしておこうとは思えなくなるでしょうから、呼び出すことも問題ないはずよ」

大井「後者の質問に対しては……そうね。私は大佐の艦隊に帰順するわ」

大井「その先大佐がどういう処遇になるか分からないけど、藤原大将さえいなくなれば処刑は免れると思うわ。大佐次第だけど」

中佐「さすがに上官殺しはまずいからねー。大将を始末した後私はどこか遠くに落ち延びることになるかな。まさかこの歳にして駆け落ちすることになるとはね」

中佐「ええと、この作戦は誰か一人がやらかすと全員首と胴体がお別れすることになるから、自分の領分をうまくこなしていこうね」

中佐「ま、時間を稼ぐだけだし君の方はそんなに辛くないと思う。どちらかというとヤバいのはこっちかな」

中佐「大佐が泊地に戻る前の短期間で艦隊を叩きのめす。その後泊地に潜伏して直接殺害。んで地の果てまで逃げる、と。簡単じゃないよこれ」

中佐「私がしくじると結局君もグルだったのが明るみに出て処断されちゃうだろうからねー。まぁなんとかするけどさー」

中佐「とりあえず君は半日ぐらい足止めしててくれれば何でもいい。どんな手段を使っても構わないや」

中佐「本当は私の代わりに奴を殺してくれたら嬉しいんだが……大井っちさんの鋭い視線を感じるのでこの話はやめとこう」

中佐「作戦は以上でーす。決行日や詳細な段取りについて話すと……」

・・・・

会議によって決まったこと。3日後に藤原大将を僕の鎮守府に呼ぶこと。そこで半日間大将の足を止めること。

また、作戦決行まで大井さんは僕の鎮守府で待機することになった。

磯波に関しては、中佐が大将の泊地に攻め入った混乱に乗じて脱走できるように図らってもらうことにした。

さて。

提督「朝潮。迎えに来た」

朝潮「申し訳ありませんでした。……作戦通りに事を運ぶことが出来ず、味方艦隊に甚大な被害を与えることになり、あまつさえ我を忘れて敵艦隊に突撃」

朝潮「全ての責任は旗艦である私にあります。この上はいかなる処置もお受けいたします」

提督「君に責任はない。あれは僕の作戦の失敗であり、あの状況下の中で君はよくやってくれたよ」

朝潮「ですが司令官。私は咎を受けるべきです。そうでなければ申し訳が立ちません」

提督「それは誰に対して? 僕は君が失敗したなんて思ってないし、君に対して罰を与える必要もないと考えているんだけど」

朝潮「…………ッ」

朝潮「私はあの海域でわざと沈むつもりで戦っていました! 与えられた任務を遂行することも出来ず、自暴自棄になって燃料や弾薬を浪費しました!」

朝潮「挙句の果てには私を救出しに来た他艦隊の手を煩わせるなど……言語道断です!」

提督「……結果論で言えば任務そのものは無事果たすことが出来たし、君がどういう考えで戦っていたとしても僕はそのことについて非難する気はない」

提督「うちの鎮守府には駆逐艦しか居ないから燃料や弾薬の残量に困る事はないし、南条中佐は君の救助依頼を快く引き受けてくれた」

提督(とはいえ、理屈じゃないんだろうなぁ……)

提督(朝潮にそんな風に思わせてしまっていたなんて、悲しいな……)

提督(……罰を受けたいのは僕の方だ。僕がもっと朝潮のことを気遣ってやれていれば、こんな風にはならなかったはずだ)

提督(朝潮は心を閉ざしたまま、独りで暗い海の底に沈んでいくところだった。僕はそんな目に遭わせてしまったんだ)

提督(朝潮に謝りたいが、そんなことしたら余計に彼女は申し訳なくなってしまうんだろうな……)

朝潮「……」

気まずい沈黙が続く。

提督「ねぇ、朝潮」

提督「君は僕のことをどう思っているのかな」

提督「君は……どうしたら僕のことを信じてくれる、かな」

朝潮「私は司令官に不信など……!」

提督「そういうことじゃなくて」

提督「僕は、自分で自分の存在を否定してしまうことほど悲しいことはないと思う」

提督「僕もよく自分のことを責めてしまう癖があるけれど、そのなんていうかな……」

提督「本質的な部分では、自分を大事にしなきゃって思うんだよね」

提督「自分で自分を傷つけている時って、すごく惨めで辛いけど……その辛さにどこか満足している自分が居るんだ」

提督「でも、そんなの自己満足でさ、何も解決しないんだ。自分がどれだけ弱くて無能だろうと、それを分かった上で、前に進まなきゃいけないと思うんだ」

提督「…………僕の両親は、4年前に交通事故で死んでしまったんだ。あまりに突然のことで、寂しさすら感じられなかった。ただ漠然と、悲しいことだなって思った」

提督「それで、考えたんだ。どうして人が死んでしまったら悲しいのか、どうして悲しいって思うのかって」

提督「死んでしまったらこの世界からはやがて跡形も無くなってしまう。それってすごく悲しいことだと思うんだ」

提督「みんな遅かれ早かれ死んでしまう。死んでしまうのにどうして生きていかなきゃならないんだろうって思ったよ」

提督「でもね、僕だけは生き残った。生き残ってしまったんだ」

提督「きっとそれは意味のあることなんだ、僕が生きることで、僕を愛してくれた父さんや母さんの想いを受け継げるんだって」

提督「生き残った者の傲慢かもしれない。そんなことを考えるのは思い上がりかもしれない、けど……」

提督「……僕が大佐さんと初めて会ったときに、そう教えてくれたんだ」

提督「それが正しいかどうかは分からない。でも、僕は生きなければならないと思った」
提督「それが僕の父さんと母さんの願いだったはずだから。死んでしまったけど、僕が生きることで父さんと母さんは救われているはずだから」

提督「どれだけ心が折れても、最後には踏みとどまらなきゃって、そう思うんだ」

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朝潮の好感度+4(現在値30)

提督「君はさっき、あの海に沈むつもりだったって言ってたよね」

提督「何もこの世界に残さず、自分が今までこの世にいたということを全て否定して消え去ろうとしていた」

提督「何の救いもなく、何の希望も見出せず、ただ消えようとしていた」

提督「それは、とても悲しいことだと思う」

提督「作戦なんてどうだっていい。君がそういう結末を選んだということが、僕は何よりも悲しいよ」

提督「でも、だからこそ、君とまたこうして話が出来ていることを本当に良かったと思ってる」

提督「僕は君に生きていて欲しい。何も成し遂げられなかったとしても、やがて死んでしまうとしても」

提督「自分の人生に意味が無かったなんて思って欲しくないから」

提督「きっと、こうして君が命を助けられたのも、意味のあることだと思う」

提督「僕のことをどう思っているかは分からないけど、僕は君に生きていて欲しいんだ」

目が隠れるぐらい深く帽子をかぶり直す。

提督「……ごめん。湿っぽい話になったね」

提督「帰るよ。……帰ろう、皆が待ってる」

・・・・

提督(朝潮は、どんなふうに僕の話を聞いていたんだろう)

提督(僕の気持ちをうまく伝えることが出来たかな)

提督(僕は朝潮の中の何かを変えることが出来たんだろうか)

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朝潮の好感度+4(現在値34)

本日はここまで。次回は明日か明後日かあたりには投下したいと思います。

///チラシの裏///
すごく台無し感が半端無いんですけど、ソーラン節をBGMに艦これやるとなかなか面白いのでオススメです。
完全に戦闘じゃなくて漁だろこれって感じになります。特に赤城旗艦がしっくりきます。
海っぽいニュアンスだけは変わってないのがまた笑いを誘うところですな。

提督「……ただいま。戻ってきたよ」

如月「お帰りなさい。上着、後でアイロンしておくわね。朝潮と……誰かしら、そちらは?」

大井「大井です。三雲大佐の艦隊に所属しているわ」

提督「これからちょっと説明するから、皆を集めてくれないか?」

・・・・

提督「と、いうわけなんだ」

満潮「そう。じゃあ、こっちの陣営対藤原大将で前面対決というわけね」

如月「物騒ねぇ……ま、それで事が収まるなら良いんじゃないかしら」

磯波II「後でお話を伺いたいのですが、よろしいでしょうか?」

提督「ん、分かったよ」

・・・・

磯波II「藤原大将を討つおつもりですか?」

提督「直接的では無いにせよ……このまま行くとそういうことになるね」

磯波II「貴方の考えを聞きたいです」

提督「そうだな。……つまり、藤原大将を殺すことについてどう思っているか、ってことを聞きたいんだよね」

提督「僕は、人同士で殺し合うのは良くないことだと思う。まるで小学生のような回答だけどね」

提督「僕個人が藤原大将に対して敵意を持っているわけじゃない。だから僕は足止めしかしないし、中佐もまた僕に対して殺せとは命じなかったんだろう」

提督「でも、藤原大将は危険だと思う。それだけは確かだ。チップを支配出来ること、深海棲艦さえも我が物にしようとしていること。これは恐ろしいことだ」

提督「また、三雲大佐を自分の都合で始末しようとしていることや自分の目的の為に艦娘の命を利用したこと。それから、さっき会った南条中佐の話を振り返ってみると、藤原大将は糾弾されてしかるべきじゃないかなと考えている」

提督「ただ、藤原大将がどういう意図で動いているのかはまだ分かっていない。そこを次に会う時に知りたいなと思っている。知ってどうするというわけでもないけれど」

提督「何が正しくて何が間違っているのかは、僕にも分からない、かな……。でも、今はこういう風に動くのが正しいのかなって」

磯波II「そうですか」

提督「ところで……かつての大将の任務を果たすのは諦めたの? もう傷は癒えたろう」

提督「もっとも、そういう動きを見せていたなら僕は君をとっくに解体しているけど」

磯波II「……貴方が私を救ったあの作戦の後、皐月から聞きました。チップの話や、色々な話を」

磯波II「注射器の中身がすり替えられていた時点で、もう私の負けです。これ以上は意味のないことです」

磯波II「今でも提督……藤原大将に会いたい気持ちはありますが、もう合わす顔などありません」

磯波II「どうして私を解体しないのですか? もう、全ては終わったでしょう。損害はあれど結果的には貴方の作戦通りですよ」

提督「君が自ら轟沈しようとしたり大将のもとへ戻ろうとしない限りは解体する必要が無いからね」

磯波II「これ以上艦娘として生きていくのは、私には辛いことです。私はもはや存在の意義を失いました。解体してください」

磯波II「藤原大将の影響下から離れてしばらく経って、分かりました。彼は、チップを介して艦娘に多幸感を与えていたんですね」

磯波II「恐らくは、身体に触れることで多幸感を分泌出来るような命令をチップに送っていたのでしょう」

磯波II「だからあんなふうに盲信することが出来た。あの時私は彼のために生きることが全てだと、心の底からそう思っていた」

磯波II「でも……今となってはその忠誠心さえも薄れてしまった。幾度となく死にかけたせいか、チップの影響に支障が出るぐらい脳がおかしくなってしまっているんでしょう」

磯波II「今でも藤原大将のことを理想的な提督だとは思っていますが、私が彼のもとに戻っても、災厄となるだけでしょう」

磯波II「私の甘い夢はもう、終わりました。これで終いです」

提督「これから始まる、じゃあダメかな?」

磯波II「……言ったでしょう? 終わりにしてください、お願いします」

提督「確かに今の記憶が無くなれば、虚しい気持ちからは脱却出来るだろう。元の人間に戻りさえすれば今までのことは全部忘れられるから」

提督「でも、それじゃあ今の君はどうなる? 何の救いも無いまま、ただ惨めな気持ちを抱えて居なくなってしまうのか? そんなの悲しすぎるだろ」

提督「君がたとえそれを望んでいるとしても、僕は……納得出来ない」

提督「君の生きていく道は全て閉ざされてしまったのであれば、やはり解体されることでしか救いが無いというのであれば、僕は君に応じよう」

提督「でも、少し待っていて欲しい。僕が納得出来るまでの時間を」

提督「君に立ち直ってくれなんて言うつもりはない。再び前を向いてくれだなんて言うつもりもない。君の抱えている辛さは、僕には分からないから」

提督「でも、本当にこれでいいのか……僕の中で、心の整理をしたい」

磯波II「……」

・・・・

朝潮「司令官」

提督「見ていたのか、さっきの」

朝潮「ええ。……自分を見ているようでした」

朝潮「司令官は……お優しいですね」

朝潮「…………」

提督「…………」

朝潮「私、司令官のことを何も分かってませんでした」

朝潮「戦果さえ上げていれば良いんだって、私は道具なんだって、そう思っていました」
朝潮「違うんです。私、私……!」

ぽろぽろと朝潮の頬から涙が零れる。

提督「もう、いいんだよ」

朝潮「……ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」

提督の身体に抱きつく朝潮。そっと抱き寄せる提督。

朝潮「司令官は、私のことを大事にしてくれているのに、私は……っ」

・・・・

朝潮の頭を優しく撫でる提督。次第に朝潮の乱れていた呼吸も落ち着いていく。

朝潮「……司令官」

----------------------------------------------------------------------
朝潮の好感度+4(現在値38)

朝潮「司令官、私……」

朝潮「私……。もう、一人じゃない……司令官が居てくれる……ですよね……」

提督の胸の中で、深く息を吸う朝潮。

朝潮「司令官。私を司令官の傍に居させて下さい」

朝潮「私、司令官の気持ちに応えたいです」

朝潮「私が艦娘だから、兵器として生まれたから戦うんじゃない。私は……私を信じてくれる司令官の為に戦いたい」

朝潮「見放されたと思っていた。私はもう、兵器としての意義さえも失ってしまったと思っていた。……でも、司令官は、私のことをずっと想っていてくれた」

朝潮「今度は私の番です」

朝潮「私は戦争の道具じゃない。私は、自らの意志で……司令官のために戦います」

朝潮は提督に向かって、仰々しくお辞儀をした。

朝潮「改めて……よろしくお願い致します」

提督は朝潮に手を差し出し、握手をする。

提督「ああ、よろしく。……ふふっ」

朝潮「どうかされましたか?」

提督「いや、君らしいなと思ってね」

提督(ただ……今までの、丁寧だけどどこか突き放すような態度じゃないんだよな)

提督(朝潮なりの誠意と決意の表れ……ってところだろうか)

朝潮「何かおかしいのでしょうか?」

提督「いや、いいんだ、気にしないで。でも普段はもっと楽に接していいからね」

提督「君の言葉一つで態度を変えるような僕じゃないからさ」

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朝潮の好感度+4(現在値42)

普段より投下が遅れちゃいました。とりあえず今日はここまで。
次回のエクストライベント判定
その1:コンマ値が65以上orぞろ目で発生(>>+1)
その2:コンマ値が46以上orぞろ目で発生(>>+2)
その3:コンマ値が59以上orぞろ目で発生(>>+3)
というわけで>>+1->>+3にわたってコンマでなんかなのです。

///チラシ裏///
あと25でFinish!? なワケ……あっ
これかなりギリギリだな……厳しさを感じる

艦娘図鑑がだいぶ埋まってきて良い感じ。
残りは翔鶴/舞風/大和/能代/大鳳/磯風/浦風/伊401/Bismarck/天津風/大鯨……11隻か。
もうそろそろ翔鶴は出てきてもいいと思うんですけどねぇ。

本日21時頃投下予定。
土日に諸々あって書けなかったし今日も色々アレだったんで今から書く始末……んなわけで多少遅れるかもしれません。
レベリングやりまくってたらイベント前なのに燃料と弾薬が5000切ってて笑える、いや笑えない。

///チラシう///
アーカントス提督なら沈んだ艦娘を復活出来そう。
あ、でも艦娘って英雄ユニットってよりか神話ユニットだよな……無理かも。
もうあれ12年前のゲームになるのね。

提督(さて……やるべきことはやった。後は時を待つのみ、か。藤原大将との面会まであと2日……)

提督(しかし、なんというか、妙に落ち着かないな。一体これからどうなるんだろう)

提督(少し潮風でも浴びて頭を冷やすか)

・・・・

如月「あら、司令官。ここで会うのは久しぶりね。最近はあまり来なかったじゃない。悩み事?」

提督「いや、気分転換に朝焼けでも眺めようかってね。なんか執務に集中する気にもならないし」

如月「そう。一度もサボタージュしたことがない司令官が珍しいわね」

提督「サボりとは人聞きが悪いな。実は、執務仕事は数日ぐらいならやらなくても平気なんだ」

提督「僕が毎日執務をやってるのは、数日後や一週間後にやらねばならない課題をこなしているからだよ。先に潰しておけば普段こなすべき量は減るからね」

提督「……君と初めてここで会った時じゃあるまいし、さすがにこの仕事にも慣れたさ」

如月「あら、懐かしい話をするわね」

提督「日数に直してみるとまだそんなに経ってないはずなんだけどね」

如月「不思議ね。随分と長い時間を一緒に過ごした気がするわ」

提督「色々あったからねぇ」

如月「司令官……あなたは、私たちのこと……どう思ってる?」

提督「ん? 大切に思ってるさ」

如月「んもぅ、そうだけど……そうじゃなくってぇ……」

提督「え? そういう意味なの?」

如月「鈍いのかそうじゃないのかよく分かんないわね……そうよ」

如月「電や磯波なんかは結構それっぽい雰囲気出してるじゃない? それに、満潮なんか最近司令官にデレデレじゃない」

提督「デレデレて、ハハハ。満潮が? それは無いんじゃないかな」

提督「多分艦隊の皆からそういう感情を持たれてはないと思うよ。そんなに顔良くないしねぇ。目と鼻と口がついてるぐらいしか特徴のない顔だよ?」

如月「もう……真面目な話よ! その、もし、他の娘に……告白されたら……」

如月「司令官は、どうするつもりなの?」

提督「それは何かな。アレかな。遠回しに僕に告白してるのかな」

如月「バッ、バカね! 違うわよ……もぅ」耳先まで紅潮させて恥ずかしがっている

如月「もういいわ、そうやって冗談ばかり言って。知らないっ」

提督「ゴメンゴメン、冗談だよ。そういうつもりで言ったんじゃないんでしょ?」

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如月の好感度+4(現在値27)

提督「そうだな……僕は、仮に君たちにそんな風に思われていたとしても、その気持ちに応えるつもりはないかな」

提督「あくまで仮の話だし、まぁ、そんなことは無いと思うけどね」

提督「君たちは、永遠に艦娘であり続けるわけじゃない。いつか、この戦いが終わったら普通の人間に戻るんだ」

提督「そしたら、普通の人間としての人生が始まるんだ。こうした戦いの日々の記憶も無くなって、僕なんかよりずっといい男の人と出逢って」

提督「そうやって幸せな人生を送って欲しい。いや、送るべきだ」

提督「そんな平和な時代が来るのが何年先か、何十年先かは分からない。ひょっとしたら、僕はその前に寿命を迎えてしまうかもしれない」

提督「でも、君たちの戦いがいつか報われる日が来るといいなって思ってる」

如月「そう……」

提督「意外に思った?」

如月「いや、あなたらしいわね」

提督「前線で戦わされる兵器のまま、常に死と隣り合わせで、何の救いも無く死んでいくなんて悲しすぎるから、ね」

提督「僕と君たちの関係は、戦争によって結ばれたものだ。それが無くなれば、離れて行くのも必然だろう。違うかい?」

如月「そうよね……(そう、そうあるべきよね……)」

如月「ねぇ、司令官。この戦いが終わるまでは……私と一緒に居てくれる?」

提督「えー……次の作戦が予定通り上手くいったら大佐も無事? なわけだし、僕がここにいる必要は無くなるっぽいしなぁ」

如月「えっ」ガーン

如月「そうなの……そっか……そうよね……」シュン

提督「あっ、冗談だって。まさかそんなにガッカリされるとは思わなかったよ」

提督「乗りかかった船だしね。ずっと傍に居ることは約束出来ないけど、まだまだ続けさせてもらうつもりさ」

提督「君を一人にはしないから、安心して」

如月「今日の司令官は……ずるいわ」

如月(……でも、そうよね。それでいいんだわ)

如月(一線を超えてはいけないわ、よね?)

如月(私はあなたの傍に居られるだけで幸せよ、司令官)

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如月の好感度+4(現在値31)

続きは明日(あんま書けんかった)

//チラシの裏//
夕飯がパン屋のパンって日々が続いているのでいい加減自炊しなけれヴぁ……
食費を浮かさねば……

提督(ふむ。しかし……如月の言ってた通り、もし艦隊の子たちが僕に対して好意を抱いていたとしたら僕はどうするべきか……)

提督(ま、それは無いな。ifの話を考えても意味が無い)

提督(……気を落ち着かせるつもりが余計に雑念が増えてしまったな)

提督(少しうろつくか……)

・・・・

提督(普段頭を使っているせいか、こうして無目的に出歩いているだけでも考え事してしまうな……)

提督(それにしても僕は案外無趣味なんだな。提督になる前、僕はどうやって時間を潰していたんだろう)

提督(そう考えるとずいぶんと彩りの乏しい人生だよなぁ)

提督(やれやれ……少しリラックスして次の作戦に備えようと思ったが、息抜きで気が滅入ってるようじゃダメだな)

提督(かえって普段通り執務をやっていた方が良かったのかもしれない)

皐月「おーい司令官!」

提督「やぁ皐月……何、してるの?」

水たまりに釣り糸を垂らしている皐月。

皐月「何って? もちろん釣りさ」

提督「水たまりで釣りをしてもアメンボぐらいしか釣れないと思うけど」

皐月「そんなことはないよ。ほら、こっちに来てみなって」

提督「どれど……のあッ」ズコッ

落とし穴に落下する提督。

皐月「ほら、司令官が釣れた」

提督「……なんなのこれ」

皐月「いやー、やんごとなき事情で司令官を足止めするように言われててね~」

皐月「とはいえ落とし穴の中で一人ぼっちじゃ寂しいだろうから、よっと」

落とし穴に入ろうとする皐月。足を滑らせて背中から落下してしまう。

落ちてくる皐月を咄嗟に抱き止めた提督。

提督「めっちゃ腕痛い」

皐月「おっ、ナイス司令官。いやー、落とし穴を作るまでは良かったんだけどちょっと傾斜が急過ぎたかー」

皐月「登ることは考えてたけど降りることまではちゃんと考えてなかったなー」

皐月「いやね、司令官が今日は執務をやらないって話を聞いた電が、司令官の代わりに執務をやっておくって張り切ってたから」

皐月「その間司令官がまったり出来るようにって頼まれててね。これ本当はバラしちゃダメなんだけど」

提督「はぁ……もっと別の方法があったんじゃないの?」

皐月「いやー、これが一番面白いと思ってさ」

皐月「今朝如月が司令官と会ったって聞いて、そこから他の艦娘の情報をもとに司令官が来そうなポイントを幾つか張っておいて待ち伏せていたってワケ!」

提督「何やってんだよ……っていうか、なんなんだその謎のネットワークは」

皐月「フフフ……壁に耳あり障子に目あり、ってね。案外皆普段から司令官のことを気にかけてるんだよ」

皐月「まぁ、そんなわけだから。大人しくまったりしてもらうよ」ガサゴソ

背負っていた鞄から座布団と湯のみを取り出す。

皐月「はい司令官。普段司令官はコーヒーばっかり飲んでるからコーヒーが良いかなと思ったけど、あえて緑茶にしてみたよ」ポットを取り出し、湯のみに茶を注ぐ

提督「もうどこから突っ込んでいいのか分からないな……」

----------------------------------------------------------------------
皐月の好感度+4(現在値26)

督「君は時たま突拍子もないことをするけれど、今日は特にスゴイよ」

皐月「お褒めにいただき光栄だよ~しれーかん」

提督「褒めてないからね」

・・・・

皐月「はいお弁当」

提督「あれ? 皐月が作ったの?」

皐月「いや、電が作ったんだ。ボクは見てただけ」

皐月「『磯波ほどじゃないけど、私だってやれば出来るのです!』って言ってたよ」

皐月「途中から朝潮も参加してたっけな」

皐月「朝潮ったら面白いんだ。砂糖と粉チーズ間違えちゃってさ」

提督「えぇ……」

皐月「砂糖と塩なら分かるけど、普通間違えないよねぇ?」

提督「あははは……」苦笑しながら

皐月「でもね。朝潮なりに考えがあったみたいでさ、司令官の力になりたかったみたいだよ」

皐月「朝潮が立ち直ってよかったよ……前回の作戦で朝潮に旗艦を任せるように言ったのはボクだからさ」

皐月「かえって朝潮に辛い思いをさせる結果になっちゃったなって反省してたんだ」

皐月「でも、最終的に丸く収まって良かったよ。これも司令官のおかげだね!」

提督「うーん、そうかなぁ。まぁでも、朝潮が皆と上手くやれてるなら良かったよ。安心した」

・・・・

提督「ごちそうさま。美味しかったね」

皐月「真面目な話もいいけどさ……たまにはこういう何気ない話もいいね」

提督「そうだねぇ……」茶を啜る

提督「そういえば、さっき釣り竿を持っていたけど、皐月は釣りするんだね」

皐月「そうだよ。といっても、昼はほとんどやらないけどね」

皐月「日の出前にやることが多いかな。最近はイカ釣りにハマっていてね」

皐月「イカを釣るには、エギっていう、魚釣りで言うルアー……ええと、要するにイカ用の疑似餌を使うんだ」

皐月「釣ったイカは間宮に料理してもらって、晩御飯で食べるんだ」

提督「へぇ……結構本格的にやるんだねぇ」

皐月「普段から太公望の真似事をやってるわけじゃないってことだよ」

提督「太公望ならこんな手荒な方法で人を釣ったりしないと思うけどなぁ」

皐月「違いないね。ハハハ」

----------------------------------------------------------------------
皐月の好感度+4(現在値30)

提督「ただいまー……と言っても、鎮守府の外に出ていたわけじゃないけど」

電「司令官さん! お帰りなさい。気分転換は出来ましたか?」

提督「うーん、まぁ、そうだね。良い刺激になったかな」

提督「どこかの誰かさんに落とし穴に突き落とされたりしたけど」ボソッ

皐月「~♪」提督から目を逸らして口笛を吹く

電「司令官さんのために、執務仕事を全部終わらせておいたのです!」

提督「えっ!? 本当に? ありがとう、嬉しいなぁ」

提督(知ってたけど)

電「あ、あと……お昼のお弁当はどうでしたか? 美味しかったですか?」

提督「うん、美味しかったよ」

電「そうですか。それは良かったです!」

電「ところで……磯波の料理とどっちが美味しかったですか……?」

提督「うーん、言いづらいけど、磯波の手料理の方が美味しいかなぁ」

電「むぅ……そうですよね……。もっと腕を磨かなきゃダメですね」メラメラ

電「司令官! 次こそ電の本気をお見せするのです!」

提督「うん、期待してるよ」

----------------------------------------------------------------------
皐月の好感度+4(現在値34)
電の好感度+9(現在値46)

ここまで。
好感度の一覧表みたいなの貼ろうと思ったけど疲れたので明日貼ります。
投下遅れてすみません。

///チラシ裏///
友人の誕生日ということで焼肉を奢りました。食費抑えようって言ってるそばから8000円飛んで行ってしまったー。
とはいえ、お金は心を豊かにするために使うべきものだよキミ。いやそんなことはねーな。

そん時話したことでも一つ。
精神分裂病ってあるじゃないっすか。
あれって、ひょっとしたら病気じゃなくて人間の進化のあり方の一種なのかもねーって話をしました。
今はまだマイノリティかもしれないけどいずれそっちが正当な進化種としてー……!
みたいなトンデモ話してました。

あ、特に予告してませんでしたが本日21時頃投下予定。
ただこれから風呂に入るので微妙に遅れるかもってのと、
とりあえず書き溜めた無難なところで切ろうかアクセル踏み込もうか今決めあぐねてる所なんで、
>>1が後者を選択した場合投下が数時間単位で遅れます。いずれにせよ本日中には投下しますんでよろしくお願いします。

///チラシの裏///
The Best of ThunderdomeっていうガバのCD聴いてるんですけどいいですね。超頭悪いです。(褒め言葉)

大井「あら、ちょっと時間いいかしら」

提督「はい、問題ありませんが」

大井「貴方……朝潮って子のことが好きなの?」

提督「へ? いや、そういうつもりはありませんが……」

大井「あら? 自分の過去を明かしたり、『君に生きていて欲しい』だなんて言うから、てっきりそういう感じなのかと思ってたわ」

提督(そういえばあの場にこの人も居たんだったな……)

提督「そういう意図でした話ではないんですけどねぇ……」アセ

大井「下心なしで言ったのなら善人すぎるというか、余計に罪深いわ……」

大井「いい? 貴方にとって艦娘は艦隊のうちの一人かもしれないけど、艦娘からしたら貴方しか居ないのよ?」

大井「あまり無闇に人の心に踏み込んでしまうと、逃げられなくなってしまうわ」

大井「『私には貴方しか居ないの。ずっと私と一緒に生きていて欲しいの』なんて言われたら、貴方はどうするつもり?」

提督「そ、そんなことは起きないと思いますが……」

大井「今起こらなくても、いずれ起こりうることよ。提督と艦娘の間で主従の関係を超えてしまうことは珍しくないことだわ」

大井「貴方のように艦娘と真摯に向き合おうとする提督なら、起こってもおかしくない。いや、いずれ貴方に想いを告げる艦娘が現れると予言出来るレベルだわ」

大井「そうやって想いを伝えたのに、ケッコンすると心に決めた子が居るなんて言われた時、艦娘はどうなると思う?」

大井「ずっと、たった一人の想い人のために戦ってきたのに、その一瞬で全てを否定されてしまうことが、どれだけ辛いことか分かっているの?」

大井「……ごめんなさい。嫌なことを思い出しちゃったわ」

大井「もし気になっている子が居るのなら、早めにアプローチした方がいいわよ。そうすれば、“選ばれなかった”子たちも諦めが着くだろうし」

大井「居ないのであれば……思わせぶりな態度はやめた方がいいわ。貴方は少し誠実すぎるのよ」

・・・・

大井「お察しの通り、私は、“選ばれなかった方”なの」

大井「元々私は南条中佐の艦隊に在籍していてね……色々あって今は三雲大佐の艦隊に属しているけれど」

大井「まぁ、ありふれた話よ。私は彼を愛していたけど、報われなかった。それだけの話」

大井「でも……艦娘の立場からしてみれば、生まれて最初の恋であり、そして、大抵は最後の恋になるの」

大井「もし、誰かに告白されたら、そのぐらいの気持ちで貴方に想いを伝えているんだ、ってことは覚えておいて」

大井「……って、私がただ単に重い女だっただけかもしれないけどね」

・・・・

提督「うーむ……」

提督(この作戦が終わったら、少し身の振り方を考えなきゃいけないかもしれないな……)

----------------------------------------------------------------------
提督は人たらしを自覚した 魅力+4(現在値50)

提督「いよいよ大将との面会日か……」

提督「満潮は色々勘づかれるとまずいので別室にて待機。他は……一応これから執務室で戦闘が始まっても問題ないような装備で」

提督「さすがに執務室でドンパチやり合うことはないだろうけど……」


・・・・

大将「私を動かすとは貴様も偉くなったものだな」

提督「ご足労いただき、幸甚に存じます」敬礼

大将「白々しいな。まぁいい、本題に入るぞ」

大将「と、その前に……入れ。摩耶」パチンと指を鳴らす

大将「一応、最低限度の自衛策は講じさせてもらう。といっても、あくまでここで事を構えるつもりはないがね」

摩耶「ちぇっ。牽制のためだけに呼ばれるこっちの身にもなれってなー」

大将「やかましいぞ。お前を喋らせるためにここに連れてきたわけではない。黙っていろ」

摩耶「へいへい」

大将「さて。では始めよう」

提督「改めて伺いますが……大将は深海棲艦を支配しようとしていますよね」

大将「現時点では黙秘させてもらう。なぜそう考えている?」

提督「そちらの艦隊にいた磯波を救助した後、彼女が持っていると思われる注射器を発見しています。その注射液の中にマイクロチップが入っていることを確認しました」

提督「(磯波IIに轟沈しろと命じてたことを“知っている”と言うのはまずいか。前回会った時の話と辻褄が合わなくなる)」

提督「それに、あの嵐の日に単艦で出撃させていたことを考えると……貴方はあの日に磯波を轟沈させるつもりだったと考えた方が自然」

提督「注射器の件も合わせると、深海棲艦に対して何らかの実験を行っていたことは明らかでしょう。貴方は深海棲艦をチップの力で我が物にしようとしている……というのが僕の憶測です」

提督「違いますか? 藤原大将」

大将「なかなか見事な推理だな小僧。だが、そんな風に深海棲艦を支配出来るチップがあるなら、私以外の誰かが使っているのではないか?」

提督「ええ、そうでしょう。“貴方以外にそのチップを操作することの出来る人間が居れば”、の話ですけど」

提督「ひょっとしたらそのチップは艦娘でない人間に対しても有効かもしれません」

提督「それに、貴方の今の発言は“チップを操作出来るのが貴方以外に居るかもしれない”という可能性の提示であって、貴方自身の疑惑を晴らす発言にはなりません」

大将「ほう、面白いことを言うじゃあないか。是非とも話の続きを聞きたいところだ」

提督「これも、そちらの艦隊にいた磯波の様子から結論づけたことです」

提督「彼女の貴方への忠誠心は異常だった。嵐の夜に単艦で出撃させられたにも関わらず恨み事の一つも吐かず、ただ大将への敬意を話していました」

提督「この事から、深海棲艦に使おうとしたチップを、自分の艦娘にも使用している……と僕は考えました」

提督「また、そのチップには絶対的な忠誠心を誓わせてしまうほどの力があり、大将はそのチップの力を意のままに操り人格さえも支配出来ると考えています」

大将「だそうだ。摩耶」

摩耶「60点だな」

大将「それにしても、フゥーム……磯波か。そうかまさかとは思ったが」

大将「フフフフフフフフフフフ……フフフフフフ……フフ……ハァーハッハッハッハッハッハ」

提督「!?」

大将「南条中佐による襲撃の件に気を取られ過ぎていたか。いや、タイミング的にはそれも貴様の艦娘によるものか? そんな些細なことはもはやどうでもいい」

大将「見事だな小僧よ! 面白い! やはりこうでなくては面白くない! フハハハハッ」

大将「磯波をすり替えたのだろう! 何を狙ってそうしたのかは分からんが……この私を出し抜こうというその考え、実に面白い!」

大将「よかろう。前座はこれまで。探り合いは終いだ……人払い願おう。これから貴様に真実を話してやる」

提督「分かりました。ただし、そちらの艦娘も退出させてください。銃器も部屋の外に置いてきてもらいます」

大将「良いだろう」

【提督ステータス】
勇気:59(初期値から 18)
知性:46(初期値から 10)
魅力:50(初期値から 40)
仁徳:65(初期値から 18)
幸運:62(初期値から 0)

人徳アップにより好感度補正小発生
電・如月の好感度上昇の基本値が 0.5上昇します



【好感度まとめ】
電 :46(好感度上昇 9) 4.5*2
皐月:34(好感度上昇 4)
磯波:33(好感度上昇 6.5)
如月:31(好感度上昇 4)
満潮:56(好感度上昇 4)
朝潮:42(好感度上昇 4)

書いてる途中で収集着かなくなっちゃったからここで一旦中断かなぁ……
無理すれば今日中にガーッと行けなくはないかもしれんけどもうちょっと元気のある時に気合入れてダーッと書いてサクッと終わらせたみある。
あと貼るとか言って貼らなかった好感度まとめもろもろ。

【提督ステータス】
勇気:59(初期値から 18)
知性:46(初期値から 10)
魅力:50(初期値から 40)
仁徳:65(初期値から 18)
幸運:62(初期値から 0)

人徳アップにより好感度補正小発生
電・如月の好感度上昇の基本値が 0.5上昇します

【好感度まとめ】
電 :46(好感度上昇 9) 4.5*2
皐月:34(好感度上昇 4)
磯波:33(好感度上昇 6.5)
如月:31(好感度上昇 4)
満潮:56(好感度上昇 4)
朝潮:42(好感度上昇 4)

次回の投下は明日21時頃を予定しています。本当は今日やっときたいところですが体調がグロッキー状態で無理なのでした……。

//チ裏//
三連休は遊園地に行ってきました。一人で観覧車に乗りました。ええ、一人でね。
ソロ園地ってやつです。実際は友人と待ち合わせしてて集まるのが遅かったから一人でアトラクション乗ってただけだけですけど。

大将「見事だな小僧。見くびっていたぞ」

大将「恐らく南条……ひいては三雲の奴から情報を受け取っているはずなのは間違いないが、それにしてもここまで辿り着くとは大した奴だ」

大将「まず……貴様、いや貴様らは勘違いしているようだがチップは万能ではない。ありとあらゆる例外が存在する」

大将「チップを使って思考や行動を支配することは可能だ。それは間違いではない。だが……」

大将「人間・艦娘に問わずチップの効力が薄い個体が存在していることを確認している。レアケースではあるが、な」

大将「艦娘の場合、チップに流されず人格を保持し続けることの出来る個体は、そうでない個体と比較して遥かに戦闘力が高く、思考力や判断力にも優れている」

大将「一方、チップに流されてしまう個体は元来より意志が弱く成長性にも乏しい。そもそも自発的に成長していこうという姿勢すらみられないのがほとんどだ」

大将「ただ命令を聞くだけの……そうだな。言うなれば、“生まれついての奴隷”か。自分で物事を考える力を持たず、一人では何かを選択することさえ出来ない弱者だ」

大将「さすがに人間相手に艦娘と同様の研究をすることは出来なかったが、恐らく人間の場合も同じだろう」

・・・・

大将「妖精の登場は人類にとって革命的だった。……旧時代の失敗は、“生まれついての奴隷”を自由へと解放してしまったことと、深海棲艦への対策が遅れたことだな」

大将「私が旧時代の負債を打ち倒し、新たな世界の頂点に立つ。それが私の望みだ」

大将「苦痛からの解放と自由の重みに耐えられない弱き奴隷には、チップの力で抗いようもないほどの圧倒的な幸福感を与え、それを得るためだけに生きるようにさせる」

大将「幸福を得るために使命を与えてやるのだ。そうして自らを生かす力のない者にも生きる意味を与えてやる」

大将「そしてチップに打ち勝てる強き精神の持ち主で新たな人類社会を創造していく。これこそこの世界の真のあるべき姿なのだ」

大将「ゆくゆくは深海棲艦も併呑し、この世界の全ての不合理を排除してやる」

大将「奴隷は奴隷として幸福に生き、支配者は支配者としてより持続可能な未来を考えながら生きる。この方法ならば妖精も半永久的に供給され続ける」

大将「私は人類を最後のステージに導くのだ」

提督「その為に貴方は自分の艦娘を踏み躙り、多くの人々を犠牲にしてきたというわけですね……!」

大将「その通りだ。私は私の望みを叶えるためなら躊躇はしない」

・・・・

提督「なぜ僕に貴方の思惑を話したのですか?」

大将「質問に質問で返すようで悪いが……、なぜ貴様は私にここに呼び出した?」

提督「……」

大将「私を謀るつもりだろう。恐らく貴様の背後には南条中佐がついているはずだ」

大将「私をここに誘き寄せる理由が無ければ、リスクを冒してまで私への疑念を話すようなことはしない」

大将「だが、貴様が私を始末しようと企んでいるのであれば、私を今この場で殺そうとしているはず」

大将「そこが解せんのだ。ゆえに策の立てようがない、貴様が私の知を凌駕しているとは思えないが……」

大将「相手の出方が分からない時はあえてこちらの手札を明かすのも戦略の一つだ。生かしておけぬレベルの秘密を知られてしまっている以上、何を話しても問題ない」

大将「もっとも、今この状況ではここから逃げるための備えしかしていないがな。貴様を殺すことによってどんな効果が起こるか分からない以上攻撃はしない」

提督「……(僕は大将に対して恨みは無いし、殺すつもりはない。だからこの作戦はこうなった。そのことで大将が混乱しているなら、ここは黙っていた方が得策だろう)」

大将「そういえば……貴様の艦娘、磯波は見事だな。見事にチップによる洗脳を回避して私の前で演技し通した」

大将「チップによる洗脳効果を最大限に発揮し私の命令を聞かせるようにするためには、身体に触れる必要がある。私の艦隊に居た磯波であれば、喜んで受け入れていたはず」

大将「貴様の所から送り込まれた磯波は、その場では不自然と思われないように上手く触れられるのを断り、切り抜けた」

大将「……ひょっとすると、触れていたとしてもチップの影響を受けなかったかもしれんな。実に良い艦だ」

提督(磯波は無事だったようだな……)

大将「貴様にとっても高く評価している艦娘のはず……」ピーッ ガッガッ

大将「通じんな……。この鎮守府内部の電波を遮断しているのか」

大将(泊地への奇襲か? ……だが泊地に居る艦娘は私の所有艦のごく一部。確かに被害はあるが、致命打にはならない。南条中佐は何を企んでいる?)

川内「ピンポンパンポーン! 川内参上! 何やら泊地の方に武装した大量の艦娘が押し寄せてまーす」

突如アナウンスが室内に鳴り響く。

川内「時間的にそろそろ交戦開始じゃないかな? 早く戻った方が良いと思うけど」

川内「もし差し引きならない状況なら私が代わりに指示出しときまーす」

川内「今そっちに向かってるから、よろしくね~」

提督「! 電・皐月は放送室前へ! 如月・朝潮はその反対方面を警戒!」

満潮「もう向かわせてるわ!」バタン!

大井「厄介なことになったわね……」

大将「満潮、か……ほう。ということは前回の奇襲も貴様だったわけか。見事なミスリードだったな」

満潮「奴はどこから来る!? 絶対にここへは近寄らせない!」

・・・・

川内「もしもーし。どうしたらいいかな提督?」

大井「上ねッ!」バアアアアン

天井めがけて砲撃をかます大井。

川内「あーあ。これじゃあ青空執務室だね~」

大井「どうして……? 声は確かに上から……」

大将「川内ッ! 貴様に命令するッ! 全艦隊、泊地内に撤退。地上で敵を奇襲・各個撃破しつつ地下の核フィルターを目指せ!」

大将「また、磯波という艦娘が混乱に乗じて逃げ出そうとする動きを見せるはずだ。奴を逃がしてはならん。シェルター内で勾留しておけ。傷はつけるなよ」

川内「了解! じゃねっ!」

突如部屋の隅の床が動き出し、発煙が起こる。床の中に居たであろう川内は窓を割り脱出していった。

満潮「逃がしたか……ッ!」

皐月「司令官! 放送室にあったのはボイスレコーダーだったよ」

大井「してやられたわね」

・・・・

大将「奇襲を仕掛けたのは南条中佐だな。私抜きで戦うのはちと厳しい相手だが、艦隊決戦でなく地上戦……それも罠を張り巡らせてある泊地内での戦いならば話は別」

大将「シェルター内まで逃れれば対地砲撃も無効だ。これでロストの危険性は大幅に下がる」

大将「これで状況は分かった。形勢も動いた」

満潮「だからと言って、私たちがここでアンタを帰すと思う? そちらの不利には変わりないわ」

大井「艦娘は人間を意図的に殺すことは出来なくても……物理的に動けなくさせることぐらいは出来るのよ?」

大将「随分と血の気の多い部下に恵まれているようだな。その通り、このままでは依然私にとって不利な状況だ」

大将「そこで、だ。私は貴様に対して交渉を行う。応じるかどうかは任意だ」

大将「こちらの要求は、私を解放し泊地まで無事に向かわせること。そして、今後貴様に私の手足となって働いてもらうこと」

大将「提示出来る条件は、今後貴様および貴様の艦隊へ危害を加えないことの約束。今は泊地にいる貴様の磯波の無事も保障しよう」

大将「地位も約束する。艦隊も強化しよう。……この戦いが終わったら、チップが埋め込まれた人間を支配する方法も教えてやる」

提督「それで中佐を裏切れ、ということですね」

大将「明らかにそちらにとって利益の薄い提案だと思っているのだろう。だが考えてみろ。貴様らはここで私に決着を着けなければならないぐらい追い詰められている」

大将「一方私はここで艦隊に被害が出ようと、元々在籍していた鎮守府まで戻れば戦力はすぐに補充できる。邪魔な上層部も片づけ、この海軍は私の手中に落ちつつある」

大将「ここで貴様らの奇襲が成功したところで戦略的劣勢は到底拭えない」

提督「……僕個人は貴方に対して殺意を抱いてはいない。でも、貴方の野望は止めなければならないと思っている」

提督「……それに、僕が殺意を抱いていなくても、他の人もそうとは限らない。そういうことです」

提督「方法は聞かされていませんが、南条中佐は貴方を誅するつもりです。僕も、このまま貴方を好きにやらせるつもりはありません。脅しには乗りませんよ」

大将(何か策があるのか……私を殺すための策が?)

大将(やはり私を殺すのが目的か……だが、一体どうするつもりなのだ……)

大将(ここで私が敗れては……人類の未来に影響する。手を打たねば……)

大将「…………やるしかないか」

大将「摩耶! 出番だッ! ここから退却するぞ」

摩耶「おっ、ヤバいのか? しょうがねえッ!」大将を背負う満潮

大井「逃がすわけないじゃないッ!」ババババッ

満潮「覚悟するのね」バリバリバリバリ

摩耶「ちょっ、これじゃあ逃げようにもすぐ追いつかれちまうぜ? お前を運びながら逃げるってのは無理があるって」

大将「あそこの海までで辿り着ければいい。賭けに出た」

摩耶「しょーがねえなぁ。しっかり掴まってろよなッ!」

・・・・

摩耶「うおおおッ これ以上はマジに洒落にならないぜ」血を流す摩耶

大将「これでいい」

そう言って大将は海に沈んでいった。

摩耶「おいッ!? お前何やってんだ!?」

提督「これは一体……?」

ブクブクブクブク シュウォォォォォオオオオオ

如月「何!? 大将の沈んだ場所から渦潮が……!」

北方棲姫「ヨンダカ……ニンゲン……」

巨大な北方棲姫の肩に乗る大将。

摩耶「おいおいどーなってんだよこれは!」

摩耶が人差し指を向けて叫ぶ。

大将「賭けに勝った、ということだ。毎回こうしなければ呼べないのは考えものだがな」
大将「私の命に危機が迫ることで脳波が増大し、一時的にチップへの指示を送る力を増やすことが出来る」

大将「脳の電気信号がなぜ海中だと広く伝播するか詳しい原理はまだ分かっていないが、うまく行けばチップを埋め込んだ深海棲艦を操作することが出来るというわけだ」

大将「摩耶、貴様に見せるのは初めてだったな。これが私の実験の成功例。幸いにもその中では最も強力な部類を呼び寄せることが出来た」

大将「摩耶、貴様は先に泊地へ向かえ。もう私は問題ない」

摩耶「……意味が分かんねえが、負傷し過ぎててとにかく今はそれどころじゃない、か。あばよッ!」

大将「さて、これで形勢逆転だ。軽く捻り潰してやろう」

提督「各艦……戦闘配置につけ!」

提督(勝てるのか……こんな相手に……?)

・・・・

提督「…………ッ」

提督(一瞬で艦娘が地上まで吹っ飛ばされてしまった……! 轟沈こそしていないものの、大井さん以外は大破して気を失っている。これ以上の交戦は無謀か……)

大将「ここまでだな」

大将「深海棲艦は、艦娘ではない。人間を殺すことも造作ないというわけだ」

提督(打つ手なしだな、戦力が違いすぎる…………)

提督(ここまで、か)

提督(死ぬのか、僕は……? 彼女たちを守れないのか……?)

↑は【80/100】です。(操作ミスってトリップの方に貼りつけてしまった)
本日はここまで。
ボーナスとかのアレは明日貼ります。

///チ///
今に始まったことじゃないけどちょっと今回は展開強引すぎたなと思う。いや何度か考えては消し考えては消しを繰り返した結果これが一番……って言い訳はよしとこ。反省してないけど後悔(だめじゃん)。んまぁ終盤かなっていう感じになっていきます。

まあ残り数を考慮すると急展開も仕方ないね
あとなぜか満潮が大将背負ってるぞ

>>255
ぎゃああ……やらかしました。
そういや過去のやつとか読み返しててわりと脱字とかあったりしてうわってなることがありました。
気をつけてる“つもり”……“つもり”という慢心こそ艦これにおいてもSSにおいても厄介なのです。

/* 経過ボーナス */
以後各艦娘の好感度の基本値が 1増加します
また、提督の能力値変動イベントが発生します

能力値ボーナスは安価とコンマで決定します。
アップさせたい能力値 勇気/知性/魅力/仁徳/幸運の中から一つ選択し、
出たコンマでその選択した能力の上昇値が決定します。



///両面刷りのチラシの場合どちらが裏なのだろう///
むむむ……どういう感じでやっていこうかかなり悩むのぜ……。
指針はあれど絶対それに沿って上手くまとめ上げられる自信が無いぞ~☆
100レスの制限が無ければ……と思うことが多々ありますが、100レス完結じゃなきゃ多分途中で心が折れてエターナっちゃうんだろうなあ。
縛りが無ければここまで展開を詰め込みまくってとにかく過激な方にエスカレートさせたりせず、ひたすら序盤の馴れ初めを冗長に書いてただろうしなぁ……。
そう考えると皮肉にも制約があった方が書きやすいのかもしれん。とはいえムツカシイぞこれぇ。
筆者のくせに展開に流されすぎじゃないですかね……立てた指針がことごとくねじ曲がっていく問題。
でも、こーゆー難しさとか辛さとかを上手いこと考えていくのが物書きというか創作全般の面白さなんじゃないかなーとは思わなくはない。思わなくはないけどこれどうすっかなー(暗に次の投下が遅れるかもと言っている)。



これは鬼が笑い出しそうな皮算用的トークなんですけど、最近この話の次の100レスのアレを軽く考えたりしてます。
次回ではゲーム性(?)とランダム性を高めてみようかな~、とか、もうちょっと数値に厳密にやっていこうかな~……とか。
あと、今回のではあんまりやれなかったしもうやれそうにないので、艦娘同士の絡みとかはもっとやりたいですね。
……とりあえず設定やストーリーが今回ほどゴテゴテすることは絶対ないと思います(というか意図して今回のと似たようなものを書ける自信が無いし体力も無い)。

そもそも次回やるかどうかが微妙ですけれども。
リアルもそんなに時間があるわけじゃないってのと、これ書いてるとかなり自由に使える時間が減るってのが痛い……。
やるとしたらよろしくねってわけで一つ。

あ、ボーナス用安価は>> 1です。



言ったそばからまたミスだ。うっかりさんは死ななきゃ直らないって某牙突おじさんが言ってた。

知性

予告してませんでしたが多分今日21時頃から投下します。ダメそうなら明日の同時刻に投下します。



>>258より知性+6(現在値:52)

【提督ステータス】
勇気:59(初期値から 18)
知性:52(初期値から 10)
魅力:50(初期値から 40)
仁徳:65(初期値から 18)
幸運:62(初期値から 0)

ンー微妙に区切りがよくないなぁ……ごめんなさい明日で……

///りーふれっと///
久々にレッドブル以外のエナジードリンク飲みました。えっとアレです。モンスターエナジーM3ってやつです。
なんとなくレッドブル以外のエナジードリンクは身体に悪い味がするという偏見を持っていたんですけど(無論そんなわけはないしレッドブルも身体に良いものではない。というか身体に悪い味ってなんだ)、アレはわりと良いやつですね。
一瞬モンスター特有の身体に悪そうな味がするんですけど、後味がわりと許される感じになってておーいいじゃんと思いました。
※全て個人の感想ですしネガキャンでもステマでも何でもありません。っていうかこんなチラシの裏の書き込みを参考にするな

うぐ……すみません。どうにもまだ良い感じの所まで書けてないんです。
一応4レス分ぐらいまで書けてるんですけど、ちょっと変な区切り方したくないなーと思ってまして。
明日までお待ちを……。明日には必ずや投下しますので……。

提督(ダメだ……何も浮かばない……!) 提督の眼前まで艦載機が迫る

大将「……ここで貴様の命を奪うことは容易い、が」

大将「ここで再度先ほどの交渉をしたい」

大将「と、言っても、貴様が交渉に応じようが拒もうが私は泊地に辿り着けるがな」

大将「私の部下にならないか? そうすれば貴様の艦娘と貴様の身の安全を約束する」

大将「一応……ここで意地を張って犬死するという選択肢も用意しておいてやるが。私は前者を強く奨めるぞ」

提督「なぜ、この状況で僕に交渉を迫るのか、教えて、下さい」 声は震え、脂汗が垂れている

大将「貴様は秘密を知っている。知っているからこそ利用価値がある」

提督「知っているからこそ、始末しなくてはならないのでは?」

大将「命を助けてやるというのだから大人しく従ったらどうかと思うが?」

提督「ここで助かったところで……一時的に助かるだけです。死ぬのは怖いですが、貴方に利用された末殺されたのでは、同じことでしょう」

大将「命の危機が迫っていてなお相手の真意を探ろうとするか、見事だな」

大将「交渉に応じるのであれば、私は貴様に危害を加える気はない。貴様が裏切らない限りはな」

大将「脅して言うことを聞くような相手でも無いか……良いだろう」

大将「まだ誰にも知られるわけにはいかなかったのだが……機を逃すよりは上策か」

大将「チップの機能そのものは機械で制御しているが、個人の意のままに動かすには自分の脳波を対象に流し込む必要がある」

大将「脳波というより……分かり易く言えば“念”のようなものだな。その力を増強させるための代償で、私の命はあと1年持たない」

大将「チップを支配する力を得るには、自らの脳にあるチップを完全に無効化しなければならない。私の場合は摘出するための手術が必要だった」

大将「しかし、チップを取り出すための手術は精神・肉体に大きな影響を及ぼす。運よく今日まで生き延びることが出来たが、そろそろ限界が近いようだ」

大将「貴様の場合……三雲大佐同様、私のチップの影響を全く受けていない。恐らくは脳にチップが入っていないのだろう」

大将「私の後継となる人間が必要だ。ここで私が滅んでしまっては、深海棲艦の脅威を無くすことも、理想的な人類社会を実現することも出来なくなる」

大将「貴様が私の意志を継ぐのだ。三雲大佐の残党狩りが終わったら適任者を探すつもりだったが、もはや貴様以外に考えられん」

大将「貴様に人類を導く資格を! さもなくば死をくれてやる! さあ、答えを聞こう!」

提督(どういうことだ!? どうなってる!? 一体どうすればいい?)

提督(僕が応じなければ、僕も、皆も、ここで殺されてしまう……!)

提督「……分かりました。貴方に従います」

大将「よろしい。泊地までついて来い」

提督(とにかく、今は様子を見るしかないか……)

北方棲鬼に乗り飛び去っていく提督を見届ける大井。

大井「…………」

・・・・

大将「貴様に教えなければならぬことは山ほどあるが、それはこの戦いが終わってからだ」

大将「南条中佐を始末する。そして明日三雲大佐を処刑する……この二つは最優先事項だ。それにしても厄介な奴らだ」

大将「貴様という人材が奴らの側についていたのは私にとって幸運だったがな。おかげでこれからやるべきことの一つが減った」

大将「この戦いが終わり次第、まずチップの埋め込まれた者を操作する方法を教える」

提督「僕は貴方のようになるつもりはありません」

大将「それでも構わない。だが、知っていれば必ず力を使いたくなるだろう。使わねばならぬ局面も出てくるだろうしな」

大将「今貴様がどう思っていようが、最終的には私の理想を実現するだろうと期待している」

提督(……余命の話は本当みたいだな。とにかく、今は従うしかないか)

提督(中佐の死を回避しなければならないが……この状況だとどう動けば良いんだろう?)

足柄「厄介ね……! なんだってここはこんなに罠が張り巡らされてるのかしら! 上陸するまでは大したことなかったのに、急に敵の動きが機敏になったような気がするわ」

龍驤「まだこっちが優勢みたいやけど、長期戦になったらヤバいでぇ~」

妙高「藤原大将の艦隊ともなると、一筋縄では行きませんね」

羽黒(それにしても……この動き……どこかに誘導されているような……?)

那智「よし! 残る敵はシェルター内だ! 突撃するぞッ!」

・・・・

ガラクタの山の上に立ち、腕を組みながら妙高たちを見下ろす夕張。

夕張「よく来たわね。私の罠はどうだったかしら? だいぶ苦戦したんじゃないかしら」ゴゴゴゴゴゴ……

足柄「そうね。でも、もう逃げ場は無いわ! 小細工はそこまでよ!」

夕張「確かに罠はもう残っていないわ。ここから先は実力勝負……!」

那智「軽巡風情が良い気になるなよ」

夕張「私たちを追い詰めたつもりでいるようだけど……わざとここまで連れてこられてたって気づいてないのかしら?」ヒュウウウウ……ドンッ!

武蔵「フッ……待ちわびたぞ! さあ宴はこれからだ!」高く跳躍し、夕張を飛び越えて妙高たちの前に現れる武蔵

羽黒「何てこと……! まだあれだけの戦力が残っていたなんて……」

足柄「流石に相手が悪いわね……」

長門「そいつの相手は私が受けよう! 戦艦長門、いざ参る!!」

陸奥「流石に私たちの出番は無いかなと思ってたんだけどね……」

陸奥「いくら大和型であっても、私たち二人が相手ならどうかしら?」

武蔵「フッフッフッ……ハァーッハッハッハッ! そうこなくてはな! そうでなくては面白くない!!」

武蔵「……この武蔵の主砲、伊達ではないぜ?」

・・・・

ドガアアアアアン ドオオオオオオン ババババババババ

大将「フッ……派手に暴れているようだな」

大将「だが、私がここに着いた以上騒動はここまでだな。おまけに今はこの化け物までもが私の味方についている。その気になれば一瞬で方がつくだろう」

大将「さて……シェルターの中ではどうなっているかな?」

武蔵「まだまだァ! その程度ではこの武蔵は倒せんぞッ!」

長門「なんのォおおおおおおお!!」

主砲は既に使い物にならず、損傷も激しい様子だったが、それでも拳一つで立ち向かっていく長門。それに対し、容赦なく砲撃の手を緩めない武蔵。

バァン!!

激しい激突音がシェルター内に響き渡る。砲撃の雨を抜けた長門の捨て身の突撃が、武蔵の鉄壁の装甲さえも弾き飛ばした!

不知火「信じられない……あの武蔵が押し負けている……!」

衝撃に吹き飛ばされ壁に激突する武蔵。力を使い果たし前のめりに倒れる長門。

シェルター内にいる全ての艦娘が、その様子を固唾を飲んで見守っていた。

武蔵「む……そこに居るのは提督か。フッ……格好悪いところを見せてしまったな。……だが、ここからが本領よ! 全砲門! 開」

大将「そこまでだ武蔵。……戦艦長門か。見事な戦いぶりだった。武蔵を本気にさせるとはな」

パチパチパチ、と拍手の音が木霊する。入口から藤原大将がゆっくりと歩いてくる。

武蔵「提督よ、なぜ止めるのだ? 奴のことだ、数分後にはまた立ち上がるぞ。提督が帰ってくるまでは遊んでいるつもりでいたが、もうその必要は無かろう」

大将「私は此奴が気に入った。うちの艦隊に欲しい」

武蔵「チッ……分かった」

よろよろと立ち上がる長門に駆け寄り、その手に触れる大将。すると、それまで鬼気迫る表情だった長門の顔が和らぎ、殺気が失われた。

陸奥「う……ウソ……何者なのよアンタ……!」

満身創痍の陸奥が、息も絶え絶えになりながら声を出す。恐怖で声が震えている。

大将「諸君、これにて戦いは終わりだ。ご苦労であった」

妙高「ここまでね……大人しく降参しましょう」

中佐の艦隊に所属している艦娘は、万に一つも希望が無くなったと判断し、全員が投降した。

・・・・

大将「投降した艦娘は全て武装を外した状態でドッグに収容しておけ!」

大将「さて、私たちも此奴のチップへの情報の書き込みが終わり次第、南条中佐を探すぞ。恐らくこの泊地内に潜伏しているはずだ」

提督「高い精神力を持った人や艦はチップの影響を受けないのでは?」

大将「私は受けないとは言っていないぞ。チップが埋め込まれていないかその機能が無効化されていない限りチップの力から完全に逃れることは出来ない」

大将「人格を支配することは出来なくても無害化して従わせるぐらいなら可能だということ」

大将「それにしても妙に時間がかかるな」

提督「時間がかかる……って触っている感覚だけで分かるものなんでしょうか?」

大将「慣れの問題だ。それにしても変だ……ぞ……」バシュッ

意識を取り戻した長門に突如殴り飛ばされる提督。そのままシェルターの外まで吹き飛ばされた。

長門「フフフフ……勝った……勝ったぞ……!」

長門「南条中佐……私は今この時ほど貴方に感謝した事はないッ!」

長門「艦娘最強と謳われている武蔵に! かつての私の全てを奪ったこのチップに! そのチップを支配しているこの男に!」

長門「そしてッ! 私の命を奪ったあの光に! 私は勝ったのだッ!! ハーハッハッハッハッハッハッ」

大将「なんだコイツは……気でも狂ったか!?」

天高く指を突き上げ、大きく声を張り上げる長門。シェルターの入口のシャッターが閉まり、代わりに閉ざされていた天井が解放されていく。

雲り無き青空が広がっている。そして、一つの巨大な光がシェルターの中央めがけて突き進んでくる。

長門「天を見ろ! あれこそがッ!! あの忌々しいあれこそがッ!」

長門「私の最強の武器だ!! 貴様が最期に見る光だァああああああああああ」

大将「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオオオオヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲ」

再度シェルターの天井が閉まっていく。シェルターの天井が完全に閉まりきるに光はシェルター内に到達する。

刹那にシェルター内が透けて見えるほど激しい光が炸裂する。

凄まじい音が海原中を駆け抜けた後、光は消えて、中の様子は何も見えなくなった。

提督(一体……何が起こったんだ……)

艦娘たちは皆一様に口を開け、目の前で起こった現象に呆気を取られていた。

・・・・

どこからともなく南条中佐が提督のもとに駆け寄ってきた。

中佐「終わったね……」

中佐「恐らく君では藤原大将を食い止めることは出来ないと予想していた」

中佐「だから私は初めからこうするつもりでいた。彼なら、仮に自分の拠点を攻撃されても敗北を認めず、逆に勝利をする方法を考えるだろう」

中佐「私の艦隊によって完全に包囲されているという不利な状況を覆すには、地上に誘き寄せて各個撃破していった方がいい」

中佐「私はこの泊地内にシェルターがあること、そして大将が戦艦武蔵を所有していることを知っていた」

中佐「地上ならあのシェルターの中以外で武蔵を暴れさせることは不可能だろう。だから、最終的にはそこで大将の艦娘は集結するだろうと予測していた」

中佐「大将がここに到着する前に艦娘たちがそうした動きをしていたので焦ったけど……全ては上手くいった。長門が時間を稼いでくれたからね」

陸奥「あなたは……自分の為に長門を犠牲にしたというの!? だとしたら、あの光の中に消えていった大将とあなたは何も変わらないわ!」

中佐「ああでもしなければ私は死んでいたし、お前も長門も奴の駒になっていた」

中佐「私は……自分が生き残る為、そして愛する人を守る為なら何でもするよ」

陸奥「そんな……っ。長門はあなたの事をあんなに慕っていたじゃない……! それなのに……」

中佐「それでも、だ。それでも……だな。長門を犠牲にしてでも、私は幸せになりたかったのだ。……長門もそれを分かってくれたんだ」

陸奥「ひどいわ……そんな……」

ドゴオオオオオオオン

爆撃音が遠くから聞こえた。

中佐「まずいっ! 北方棲姫が暴れだした! チップの制御が解けたんだ!」

中佐「奴を倒さなければ結局ここで全滅してしまう! 迎え撃て!」

夕張「色んなことが起きすぎて何がなんだか分からないけど……。とにかく話はあれを倒してからになりそうね」

不知火「第十八駆逐隊、不知火……出る!」

武蔵「フッ……良いだろう。奴に勝ち逃げされた憂さを貴様で晴らさせてもらうぞッ!」

足柄「私たちも続くわよ! 撃て! 撃てー!」

龍驤「攻撃隊、発進! 一気に決めるで!」

・・・・

提督(いけない、気を失ってしまっていたようだ……)

提督(突然僕の身体が吹き飛んで……シェルターで爆発が起きて……大将は……)

提督「グッ……アッ」口から血を吐き出す

提督(身体の内側からメキメキって音がする……何本も骨が折れてるみたいだな……)

磯波「提督!? 提督っ!!」

提督「磯波か。そうだ、あの後、中佐が来て、それから……」

提督「今、何が起こっている……?」

磯波「南条中佐が北方棲姫と交戦中です。ただ、艦娘たちのほとんどが負傷しているためか苦戦を強いられているようです」

磯波「無理しないでください。私が提督の身体を背負いますから、ここから脱出しましょう」

・・・・

那智「厳しい戦況だな」

中佐(あまりここで戦いが長引くと騒動を察知した他の鎮守府から増援が来てしまう)

中佐(そうすればアレを倒すことは出来るだろうが、私は恐らく逃げる機会を失ってしまう)

中佐「死してなお、というわけだね。厄介なものを残していったもんだ……」

妙高「提督、焦っておられるのですか?」

中佐「うむ。……危険だが仕方がない、一つ手を打とう。陸奥、武蔵は突貫し北方棲姫のみを狙い打て! 他の艦も前進しつつ二人を補助しろ!」

武蔵「フッ、良いだろう。行くぞ!」

・・・・

ドゴオオオオオン……ドオオオオオン……ドンドンドンドンドーン!!!!

武蔵「うおおおおおおおッ! ありったけの砲撃を食らわせてやるぜッ!!」

夕張「やったッ! 北方棲姫が吹き飛んだ!」

足柄「一気に畳み掛けるわよ!!」

武蔵「……? 待て、陸奥! そっちに艦載機が行ったぞ、仕留めろ!」

陸奥「え?」 北方棲姫の放った艦載機の群れが陸奥の眼前で爆撃を放つ。艦載機は陸奥への攻撃後も勢いを止めずそのまま海上を突き進んでいく。

龍驤「なんのッ! ウチが打ち落としたるで! ……って、おろ?」

艦隊を避けあらぬ方向を目指して飛んでいく敵艦載機。

龍驤「なんやあの動き? ウチらに攻撃もせず、本体の北方棲姫に戻るわけでもなく……一体どこに向かって飛んでるんや?」

羽黒「あの方角は……まずいです! 提督が……!」

妙高「足柄! 那智! 急ぎ後退して提督をお守りするのよ!」

那智「もう向かってるッ!」 全速力で海上を駆け抜ける足柄と那智。だが艦載機の速度には敵わない。

中佐「!? なんだコイツは……うおおおおおおおおおおおッ」

艦載機が南条中佐の身体に触れると、次々に爆発していく。足柄が駆けつけ、中佐に覆いかぶさるように爆発から守ったため、四肢は欠損していなかった。しかし……

中佐「足柄……ありがとう。…………どうやら私はここまでのようだ。意識がどんどん遠のいていく」

中佐「不思議だな。あれだけ、生きたい、生きなければ、と思っていたのに……ガハッ」

中佐「死が近づくと……こんなに心穏やかになるものなのか……」

那智「おい提督! しっかりしろ!」

中佐「この戦いが終わったら……結婚の約束をしていたのにな……。守れっ……そうに……ないや……すまない……北上……」

足柄「提督! 提督!!」 南条中佐の身体を揺さぶる足柄。しかし動く気配は見られない。

羽黒「姉さん、提督はもう……」

足柄「陸奥! ……どうしてあの時艦載機を止められなかったのよ!? いつもの貴方だったらあんな時にボーッとしていないはずよ!?」

足柄「あなたが止めていれば……」

妙高「止しなさい足柄! ……誰のせいでもないわ」

不知火「それより、今はこの状況をどうするかを考えなくてはいけないわね。まだ北方棲姫は生きているわ」

夕張「それどころか、なんか本気モードになっちゃったみたいだし……態勢を立て直さなきゃいけないわ」

龍驤「そうしようにも、負傷してるとはいえ敵はどんどんこっちに接近してきてるで? マズイなぁ……」

・・・・

海上を進む磯波と、磯波に背負われる提督。

提督「磯波……さっき爆発があった所まで連れて行ってくれないか?」

磯波「え? 危険ですよ……それに、南条中佐が今戦っているはずです」

提督「嫌な予感がする。……あんな地上の近くで爆発が起きるなんて妙じゃないか?」

提督「南条中佐が不利な状況にあったとしたら、ひょっとすると僕たちも鎮守府に戻れないかもしれない」

磯波「分かりました」

・・・・

足柄「まだ私はやれるわ! 提督の仇を討つまで沈めないわ!!」

夕張「大破してるんだから大人しくしてなさいって言ってるでしょ!」

武蔵「すまん夕張。悪い報告だ、弾薬が尽きた」

夕張「ええええええ!? もう逃げるしかないんじゃないかしら」

那智「逃げるといってもどこに逃げろというのだ! 逃げるべき場所が無いだろう」

不知火「もうこれ以上の交戦は限界に近いと思うわ……。援軍が来るまで退いた方が」

那智「だからどこにどうやって逃げるんだと言っている!」

足柄「私はまだ戦えるわ! 出しなさいよ!!」

夕張「アンタは引っ込んでなさいって言ってるでしょーが!!」

提督たちが爆発地点まで辿り着くと、目の前には南条中佐の死体と、言い争いをする艦娘の姿が映った。

提督「これは……一体何があった!? 何をしてい……ウッ(声を張り上げると血が喉からこみ上げてくる……)」

夕張「貴方は……大将が言っていた子ね。見ての通りの惨状よ」

夕張「負傷艦が出ていてまともに戦えるような状況じゃない上に、逃げ場もない。前からはあの北方棲姫。とてもじゃないけどどうしようもないわ」

武蔵「待て夕張……奴に指揮を執らせてみてはどうか? 案外どうにかしてくれるかもしれんぞ?」

磯波「ちょ、ちょっと……」

提督「分かった。引き受けよう」

磯波「……提督ぅ(せっかく提督とまた会えたのに……でも、提督はこういう人ですからねぇ)」

・・・・

提督「作戦はこうだ」カキカキ

不知火「なるほど……即席の作戦にしては上等じゃないかしら」

提督「この作戦は一蓮托生の総力戦だ。僕は君たちのことは知らないし、君たちもそうだろうが……今だけは僕に力を貸して欲しい」

武蔵「乗った! 良いだろう! ……陸奥! いつまで黙りこくっている!」

武蔵「私の主砲を貸してやる。あの長門の妹艦だろう? ……やれるな?」

陸奥「……分かったわ。私がやらなきゃ……!」

・・・・

磯波「提督~いつまでこれを続けるつもりですか~~~~~~~!!!!!!」

空を埋め尽くさんばかりの艦載機に追われる提督とそれを背負う磯波。

提督「あちらが倒れるまでだ! 他の艦娘たちを信じよう!」

武蔵「ハッハッハッ! 案ずるな! この武蔵が盾になってやるというのだ! 何を恐れることがあろう?」

提督を狙って迫りくる艦載機を殴り飛ばしていく武蔵。

武蔵「いいぞ、当ててこい! 私はここだ!」

磯波「当ててきちゃダメですってば~」

北方棲姫「ユルサナイ…………ユルサナイユルサナイユルサナイ!」

北方棲姫の正面で逃げ回る磯波たちに対して、北方棲姫の背後から浮遊砲台を次々に破壊していく足柄たち。

足柄「許さないのは私の方よ! 観念なさい!!」

夕張「やはり敵の意識が完全に攻撃に傾いているわね……守りは薄いわ! 一気に片付けましょう」

・・・・

磯波「もう、限界ですよぉ……」ヘトヘト

提督「じゃあ、僕とここで心中になるかな」

磯波「それも良いかも……って、良くないです! 良くないですよぉ!」

武蔵「む? あの空中たこ焼きが片付いてきたな。そろそろじゃないか?」

提督「よし……! さあ勝負はここからだ!」

陸奥「私は陸奥……長門型戦艦二番艦陸奥よ! やってやる、やってやるわッ!!」

陸奥「全主砲、斉射! 撃てぇーーー!!!!」ドゴオオオオオン

那智「私たちも続くぞ! かかれッ!!」バババババッ

北方棲姫「ナメルナッ!!」 次々と艦載機を繰り出す

龍驤「! あのデカブツの後ろから艦隊が接近してるみたいやで! ……やったで! 味方艦隊や!」

提督「本当か!? ……よし、なんとか助かったな」

大井「遅くなったわね。……中佐は無事逃げられたのかしら?」ドシュドシュッ

やってきた味方艦隊の雷撃によって北方棲姫は大きく態勢を崩す。

陸奥「さて……止めを刺すわよ!」

すかさず砲撃を叩き込む陸奥。ついに北方棲姫は深海に沈んでいった。

・・・・

大井「私はあの後、三雲大佐を助けに行ってたの」

大佐「幸いにも、処刑を任された人間が顔見知りでね。……私もつくづく悪運が良い。ところで、これは何があったんだ?」

提督「事の顛末を話すと長くなりますが……」 これまでの経緯を話す

大井「そう、中佐は亡くなったのね……わたし、ちょっと離れるわね」

そう言って立ち去った大井。人気のない所で泣いているのかもしれない。

大佐「何にせよ、よく頑張ってくれたね。……私の都合で、だいぶ君に辛い思いをさせてしまった」

提督「いえ、貴方のおかげで……そして今まで出会ってきた色んな人々や艦娘のおかげで、僕は少し成長出来たような気がします」

提督「人それぞれに歩んできた人生があって、色んな望みや理想を抱えて生きているんだって……」

提督「頭では分かっていた当たり前のことだけど、これまでの経験で、そのことを本当に理解することが出来ました」

大佐「そうか……。私からはもう何も言うことはないな。よくやった」

大佐「もう、これまでのように過去の出来事によって君が振り回されることはないだろう。今まで本当によく戦ってきたものだ」

大佐「私はもう隠居するよ。書類上は死亡したことになっているわけだしね。私の艦隊や中佐の艦隊は、なるべく君のもとに行くよう手配しておこう」

大佐「お疲れ様……さ、鎮守府へ届けよう」

提督(これで、終わったんだな……)

・・・・

磯波「提督……これ、返しますね」 提督の渡したお守りを手渡す

提督「ああ。それにしても、無事だったかい?」

磯波「ええ。私が大将の艦娘じゃないって気づかれそうになって焦ったこともありましたけど……このお守りがあったから」

磯波「それと、満潮にもお礼を言わなきゃ。満潮が、『身体を触れられないように』って教えてくれたんです」

提督「そうか……無事だったんだね。良かったよ」

磯波「朝潮の調子はどうですか? だいぶ思い詰めていた様子でしたけど」

提督「ああ、朝潮ならもう平気さ。彼女も……彼女なりに生きる道を決めたみたい。前よりもよく笑うようになったよ」

磯波「良かった……今度、また皆で遊園地に行きませんか?」

提督「そうだね……。やっとまた皆で過ごせるんだね。……」 突然上を向いて天を仰ぐ提督

提督「いや、幸せなことだな、と思ってね。ちょっとウルっときた」

磯波「ふふ、私も幸せですよ。また提督に会えて……良かったです」

磯波「大将の艦娘にシェルターに連れられた時、私、もうダメかもしれないって不安になったんです」

磯波「でも……私、信じてました。どんなことがあっても提督が助けに来てくれるって」

磯波「提督……私。私、ずっと提督と一緒に居たいです。提督がおじいちゃんになっても、ずっと」

磯波「だから……その、提督の、お嫁さんにしてもらえたらな……なんて」ゴニョゴニョ

提督「えっ!? ちょ、ちょっと待って! 今なんて」

磯波「聴こえてなかったんですか!? じゃあ内緒です、ふふ」

磯波(もし提督にその気があるなら……今度は提督の方から「愛してる」って言って欲しいな……)

----------------------------------------------------------------------
磯波の好感度+7.5*2(現在値48)





本日はここまで。
何のSSだっけこれーーー!?
何のSSだっけこれーーー!?
いつもみたく細切れで投下したくなかったのはまぁそんな感じのアレな理由です(何だそれ

///チラシ裏///
今週は著しく調子悪くて辛さがあります。他人から見て順風満帆でも当人の精神が安定してるとは限らないのよね。
頭がおかしくなりそうなので週末は早寝早起きで健康的な生活を目指します。あぁ部屋の掃除しなきゃ……。

先週の土曜で無事イベントを完走したので安心してSSの続きを書ける>>1です。
とりあえず次回の投下は今週の木曜日か金曜日あたりを予定しております~。



コンマ判定(エクストラでない) >> 2
01~58
59~98
ゾロ目
のいずれかで今後ちょっと分岐するかもしれないし、しないかもしれない。



////チラシ裏作戦////
今回のふ……渾作戦は>>1のような中堅プレイヤーにはありがたい難易度でしたね~。
資源消費量的にはあんまり有難くない感じでしたけれども……。
雪風のカットインでも耐えるとか空母水鬼硬すぎんじゃよ。

とりあえず無事朝雲もゲット。大鯨と浦風も回収して非常に良い感じです。
あとは天津風かなー。3-5だと出現率0.5%切ってるからここで取っとかないと辛いよねー。
E-2は資源消費的には優しいけどバケツには優しくないですね。ツ級が邪魔!
諸々終わり次第大型回すマンになります。備蓄? 知らない子ですね。

コンマ判定 >>+1
(01~58/59~98/ゾロ目で分岐)

上のレスで>>+2って書いたつもりがなっていなかったので↓のコンマで決定ってことで

>01~58/59~98/ゾロ目で分岐
>2014/11/20(木) 09:19:50.55


アッ



とりあえず本日分を22時頃から投下(予定)。待たせたわりにあんまり進まないですけれども。



////チラシ山////
山城改二ですよ山城改二!! オンラインメンテなんて粋なことしますねー。何にせよありがたい。
早速改二にしておきましたよフフフ。

提督「皆……ただいま!」

皐月「司令官……! 磯波……! おかえりっ!!」

満潮「これで、終わったのね。……司令官と会ってから、長いようで短かったわね」

如月「色々あったけど、こうして終わってみると……なんだか感慨深いわね」

電「今日はお祝いなのです! こうしちゃいられないのです!」

・・・・

電「司令官さんと磯波が無事帰ってきたことを祝福して」

電「そして、こうしてまた皆で一緒に居られることに感謝して……乾杯!」

一同「乾杯!」

電「うう……やっぱり電にはこういうの似合わないと思うのです」

如月「そうかしら? わりと様になってきたんじゃない?」

電「またそうやって如月はからかって!」

如月「あら、からかってないのに。素直に褒めてるのよ?」

電「むぅ……それはそれで恥ずかしいのです」

皐月「あっ、司令官。祝いの席で水杯なんて縁起でもないからやめなよ」

提督「えっ? これだめなの? お酒はアレだしジュースって気分でもないからさ」

皐月「それは仲間と今生の別れをする時に交わすものだよ。司令官はこれから出世していくんだから、よーく覚えておかなきゃ!」

提督「出世するかどうかはともかくとして……。じゃあ、やめておくよ。お茶にしようかな」

磯波「あっ、私淹れますね」

・・・・

満潮「宴会でお茶ってのもどうなのよ……」グビグビ

提督「未成年がお酒飲んでるのもどうかと思うな……見逃すけどさ」

満潮「あら? 私今年で24歳だけど?」

提督「えっ」

如月「えっ」

電「えっ」

満潮「えっ」

満潮「何よその反応は……。艦娘になってからは歳を取らないんだから当たり前でしょ?」

磯波「知りませんでした……」

朝潮「そうだったんですか」

提督「また一つ知られざる驚愕の事実が……」

満潮「……何よ、もう」シュン

満潮「悪かったわね! 幼くて!」グビッグビッ

如月「そんなに飲んだら酔い潰れるわよ?」

----------------------------------------------------------------------
全員の好感度+6(ステータスや秘書艦による±補正なし)
電 :52
皐月:40
磯波:54
如月:37
満潮:62
朝潮:48

磯波「そのに時提督が駆けつけてあの北方棲鬼を倒したんですよ!」

鎮守府に帰ってくるまでの話をする磯波。

提督「僕が倒したみたいな言い方はやめてよ。ただ、僕の推測が当たって、大将や大佐の艦隊たちがうまく立ち回ってくれたからどうにかなっただけさ」

如月「あらあら、謙遜しちゃって」

提督「あの時は珍しくイレギュラー要素が無かったのも大きいかな。……もちろん戦闘中に限っての話だけど」

提督「大将に連れられて来た時にはもう訳が分からなかったよ。ただ、どんな状況になっても対応出来るように、冷静になれるよう心がけていたかな」

提督「冷静になれていたかどうかはともかく……こうして無事帰ってこれて良かったよ」
提督「磯波も、ありがとう。君のおかげで生きて帰ってくることが出来た」

磯波「お礼を言うのは……私の方ですよ」顔を赤らめる

フゥーンと満潮が荒い鼻息を鳴らす。

提督「? どうした満潮?」

満潮「べ・つ・に! なんでもないわよーだ」グビグビ

電「酔ってるのです?」

皐月「酔ってるね」

満潮「酔っ払ってなんかないわよ~……やってらんないわ」フラフラと立ち上がる

提督「おい危ないってば!」転びそうになった満潮を抱きかかえる提督

提督「どうやら満潮は相当酔いが回ってるみたいだ。ちょっと寝室まで運んでくるよ」

満潮「酔っ払ってないってばー」いわゆるお姫様抱っこで運搬される満潮

・・・・

提督「……ッ!(まだ身体が痛むな……生身の人間が戦艦に殴られれば当たり前か。多少手加減はされてたんだろうけど……)」

提督(抱っこなんてするもんじゃなかった……)敷布団の上に満潮をそっと下ろす

満潮「……どこか痛むの? 辛そうな顔してる」

提督「ああ、ちょっと負傷してね」

満潮「そう……。貴方が生きていて、本当に良かったわ」

満潮に布団をかける提督。提督の顔が近づくと、彼の後頭部に手を伸ばして自分の顔に引き寄せる満潮。

目と目が合う。息が重なる。

提督(近い……)

満潮「……ねえ。貴方は、これからどうしようと思ってる? どうしたいの?」

満潮「わたしはね…………」

思わず息を呑む提督。咄嗟のことでまだ状況を理解出来ていない。

提督「?」

満潮「ううん、なんでもない」

パッと手を離す満潮。

提督「? ……そうか。おやすみ、満潮」

満潮「おやすみ……」瞼を閉じる満潮。提督は部屋を出ようとする。

満潮「……大好き」ボソッ

部屋の外で、ずれた帽子をしっかりと被り直す提督。

提督(何だったんだ……今の)

----------------------------------------------------------------------
満潮の好感度+5(現在値61)

本当はなにげにもう少しストックがあるのですが今日はこの辺りで一旦切ります。
ゾロ目ねぇ……そうねえ……。出さないと思ってたんだけどねぇ……。
こういう時はエクストライベントで少し時間を稼ぎつつうんぬんかんぬん(発想がこずるい)。

次回のエクストライベント判定
その1:コンマ値が50以上orぞろ目で発生(>>+1)
その2:コンマ値が62以上orぞろ目で発生(>>+2)
その3:コンマ値が55以上orぞろ目で発生(>>+3)
というわけで>>+1->>+3にわたってコンマでほにゃららです。



////チラ氏////
最近2048というブラウザゲーにはまりました。わりと有名らしいんで知ってる人は知ってるかもしれません。
気がついたら何時間もやっていて時間浪費感がパないです。悔しい、でもハマっちゃう。
某クリッカーといい、ひたすら数字が増えていく系のゲームは人間を堕落させますナ(しかしそういうゲームが好きなのである)。

>こういう時はエクストライベントで少し時間を稼ぎつつうんぬんかんぬん(発想がこずるい)。

>2014/11/20(木) 23:43:07.06
>2014/11/21(金) 07:40:50.52
>2014/11/21(金) 08:27:33.15

全弾不発……だと……。まぁ『以上』って書いたから起こり辛いのは仕方ないんだけれども(本当は以下って書いたつもりだった。“つもり”だったのだ……)



それでは続き~……は明日21時頃投下予定(特に何も問題がなければ)。

////チラシの裏////
Bismarckキタコレ!!!!11!!1!1Bismarckですよ!!!111!1!1
こいつはありがてえ。残るは大和・大鳳・伊401・能代、か……結構多いな。
ボーキを死ぬほど喰う大鳳と満遍なくゴッソリ削っていく大和が鬼門ですね……。
伊401と能代は多分次のイベントでもS勝利ドロップなんかでゲットできる(とか勝手に妄想してる)のでそんなに焦らんでも良いでしょう。

提督「……………………」

皐月「どしたの司令官? 渋い顔して」

提督(『提督……私。私、ずっと提督と一緒に居たいです』『貴方は、これからどうしようと思ってる? どうしたいの?』……)

――『私には貴方しか居ないの。ずっと私と一緒に生きていて欲しいの』なんて言われたら、貴方はどうするつもり?

提督(うーむ……どうしたもんかな……)

皐月「司令官、大丈夫かい?」

提督「あっ、うん。まぁ、大丈夫ではあるんだが」

提督、辺りをキョロキョロと見回す。

提督「すまないが、ちょっと相談に乗ってくれないか?」

皐月「いいよー! 任せときなっ」

・・・・

提督「いやね、その……。着任した頃と比べるとだいぶ艦隊の皆と仲良くなれたのは良いんだが」

皐月「あはははっ! 初めの頃の司令官はちんちくりんだったからなー」

皐月「ちょっと背が伸びたんじゃない? 声も低くなった気がするし」

皐月「心なしか顔もシュッとしたよね。なんていうか、色々乗り越えてきた感じがするよ」

提督「ありがとう、なんか恥ずかしいな。いやね、相談の内容は……」

提督「これは、その、僕の思い上がりかもしれないんだけれど……。どうも最近艦隊のうちの何人かから主従の関係を超えた感情を向けられているような気がするんだよ」

皐月「ンー……回りくどい言い方だね。つまり、司令官はモテモテだってこと?」

提督「いや、僕が勝手にそう思ってるだけなんだけれども……というか、モテモテでもないし……。ただ、有り体に言えばその事でちょっと悩んでる」

皐月「イヤなの?」

提督「嫌じゃないが……正直、好意を向けられた所で、どうしたらいいか分からないよ。僕の立場は不安定だし、そもそもこれからも提督としてやっていけるかも不安だし」

提督「それに……この戦いが終わったら。僕と君たちとの関係は無くなるからさ。それなのに、関係を繋ぎ止めるような真似をしても良いんだろうかって思うんだ」

皐月「ケッコンカッコカリという制度がある。……小馬鹿にしたような名前だけど、“海軍内では”婚約関係として認められるようだ」

皐月「上に申請すれば貰えるみたいだ……もっとも、ケッコンカッコカリをするためには高い練度が必要とされるらしいけど」

皐月「ただ、カッコカリとはいえまがりなりにも婚約だ。そういう関係になってしまえばたとえ戦いが終わっても一緒に居ることは出来るんじゃないかな」

皐月「さすがに艤装や装備は没収されると思うけどね。……司令官が望むなら、いっそそういうのもアリなんじゃないかなーと思うよ」

皐月「なんならボクとするかい? ケッコン」

提督「む」

皐月「ジョーダンだよ」

提督「分かってるって」

皐月「気になっている子が居るなら、自分から距離を詰めてみるのもいいんじゃない? ケッコンどうこうは抜きにしてね」

提督「って言われてもなぁ……今までそんな目で見てなかったから、うーん」

皐月「司令官も案外奥手だねぇ~……。ま、焦ることでもないさ。ちょっとは自分の気持ちと向き合ってみたらどうかな?」

・・・・

提督「自分の気持ちと、ね……」 ポケットに手を突っ込みながら廊下を歩く

電「あっ、司令官さん。話があるのです……」

提督「ん? どうした」

----------------------------------------------------------------------
皐月の好感度+5(現在値45)

電「司令官さん……私、何か変われましたか?」

提督「え……?」

電「司令官さんは、たくさん悩んで、たくさん迷って……でも、成長して前に進んできたじゃないですか」

電「私はどうなのかな、って思うのです。司令官さんから見て、電はどうでしたか?」

提督「変われた……んじゃないかな。出会った頃より、なんていうか、芯が強くなった、というか……上手く言い表わせないけれど」

電「そうですか……」

電「私は……。自分では、何も変わらなかったと思ってるのです。いや、何も変えることが出来なかった」

電「司令官さんと会った時、私、きっとこの人の下でなら自分を変えることが出来るかなって思ってたんです」

電「……艦娘になる前のことは憶えていないけど。私、いつも泣き虫で……弱くて。お姉ちゃんに守ってもらってばかりだったのです」

電「ずっと変わらなきゃって思ってたのに。だから、司令官さんに会った時に、私の夢をのことを話したのに……」

電「結局、何も変われなかったのかなって思うのです」

電「……ごめんなさい。自分の中で結論が出てる話なのに呼び出して」

提督「僕はそうは思わないけどね……。電は立派にやってくれているよ」電の頭を優しく撫でる

撫でられた手をそっと払う電。

電「でも、何だか……このままだと、司令官さんが、私の手の届かないどこか遠くに行ってしまう気がして」

電「私は、司令官さんのことが好きだから……ずっと、ずっと一緒に居たいから……」

電「電……もっともっと頑張ります! 司令官の隣に並んでも恥ずかしくないぐらい、立派になってみせるのです!」

電「だから……少しだけ、待っていて欲しいのです……!」

電の真剣な眼差しが突き刺さる。目を潤ませているものの、その瞳はギラギラと輝いているように見えた。

提督「ああ。待ってるよ……」

そう言って再び電の頭を撫でる提督。

提督(でも……きっと、君がこうして僕に、自分の抱いている感情を伝えることが出来ているというだけでも)

提督(君は自分の中の何かを変えることが出来たんじゃないかな……)

・・・・

電「はわわ……ち、違うのです。こんな話をするつもりじゃ無かったのです」

電「ただ、司令官さんから見てどう見えているか聞きたかっただけなのに……なんだか気持ちを抑えきれなくて……」

電「恥ずかしいのです……」

電「司令官さん。電のこと……」

電「……やっぱり、今聞くのはやめるのです」

提督(……薄々感づいてはいたけれど、な)

提督(こういう時、僕はどうすればいいんだろう?)

天を仰ぐ提督。ふと外の景色が目に映る。窓の外は雪が降っているようだ。

廊下を並んで歩く提督と電。

提督「そういえば……君たちと最初に会ったのは夏だったね」

電「随分前のことに思えるのです」

提督「ここに来る前はどうしてたの? 士官学校に居たってのは知ってるけれど」

電「電は……うーん。特に何か話すこともないですね……」

電「私が艦娘になりたての頃は、雷という姉がいつも私のことを可愛がってくれてましたね。……今も元気にしてるのかなぁ」

提督「それはつまり……実の姉ってこと?」

電「はい、多分。艦娘になる前の記憶はほとんど無いのですが……どうにもそうみたいなのです。後から書類で知って驚きました」

電「姉妹といえば……司令官さん、ここに来た時面白い勘違いしてましたね」

提督「蒸し返さないでくれって。姉妹艦だからって実の姉妹とは限らないって知らなかったんだからしょうがないじゃない」

電「その理屈だと吹雪型や陽炎型がえらいことになってしまうのです……」

提督「どんな艦種や艦型になるかっていうのは、適性によって決まるものなの?」

電「そうですね……基本的にはそうみたいです。後から変わる子も居ましたけど」

提督「なるほどね。最初に艦娘を生み出した人は、どうやって個々人の適性とかを発見したんだろう。……それを言い出したらどうやって生み出したかも気になるところだけど」
電「艦娘が生まれたのが、ええと確か公式文書では34年前だったはずだから……。ひょっとしたら存命かもしれませんね」

提督「ふむふむ……。しかし、奇妙だなぁ」

提督「艦娘の艤装は妖精しか作れないじゃない? でも妖精っていうのは基本的に人間の命令を理解して実行する、いわば高度な人工知能のようなものなわけで……」

電「人間の求める結果を提示してやり、その過程を例示してあげると、自分なりに思考・効率化して成果物を生成したりサービスを提供したりする……」

電「従来のコンピュータやロボットと違ってプログラミングの必要が無く、独自の学習能力を持った労働装置……とかそんな定義だと習った気がします」

提督「そう。妖精っていうのは思考能力や経験知を活用することが出来るけど、意志や目的は持たない。だから、新しい何かを発明することは出来ないはずだよね」

提督「と、いうことは最初の艦娘は間違いなく人間の手によって生まれたはず。例のチップもそうだろう」

提督「艦娘を作った人……まぁ個人で作ったはずは無いんだろうけど、一体どんな人だろうかと気になってね」

提督「艦娘を作ったのも勿論のこと、その製造方法を妖精に理解させたっていうのは、よほど妖精について詳しく知っている人間じゃないと無理だと思うんだ」

電「というと……?」

提督「ドックや工廠で働く妖精たちの様子を見るに、相当複雑なことをやっているから人間じゃ真似出来ないって思ったんだよ」

提督「うちの工廠はボロくて使い物にならないけど……っていうか、よくよく考えたら前任の提督が居たにも関わらず工廠がほぼ使い物にならない状態っていうのはおかしいよね?」

電「それは前任の提督に聞くしかないのです」

提督「じゃあ無理か……って話逸れたね。いや、妖精の技術はとても人間業じゃないなと思ったわけですよ」

提督「でも妖精の技術の根底にあるのは人間の過去の発明なわけで……。そんな人類の歩みを妖精に理解させることが出来るような天才がこの世に居るのかなーというのが僕の疑問なのですよ」

電「はい(なんでちょっと目がキラキラしてるんです……?)」

提督「あ、ここからの話はトンデモな妄想話ね。そこで僕の中では一つの仮説という名の妄想が浮かんだ」

提督「妖精を発明し、それから数年で突如歴史の表舞台から姿を消し消息不明となった……天之教授という人物だ」

提督「歴史の表舞台から姿を消したと言っても、死が確認されたわけじゃない。ひょっとしたら彼が艦娘を作ったんじゃないかってね」

電「妖精が発明されてから艦娘が誕生してからだと……ええと、ざっと53年ですか。可能性はゼロじゃないけれど……流石に無理がある気がするのです」

提督「だよなー。妖精を発明した時の天之教授の年齢が確か34だか35だったっけ。90歳っていうと万が一生きていたとしても耄碌してそうだね」

電「深海棲艦が初めて観測されたのが2099年で、そこから艦娘が誕生するまでの十数年の間……ごく初期には関わっていた可能性はあるかもしれないですね」

提督「ま、そうだったにしても今は生きてないだろうから真実は分からないけどね」

提督「全てが終わっても、大将はどうやってチップを操っていたんだろうとか、それをどうやって知ったんだろうとか、謎が残るなと思ったんだ……」

提督「今となっては万事が丸く収まったから別になんでも良いっちゃ良いんだけど、ね。ちょっと気になるってだけさ」

----------------------------------------------------------------------
電の好感度+9*2(現在値70)



エクストライベント発生
>>+1(コンマの値が48以上orぞろ目で発生)
エクストライベント未発生なら本日の投下はここまでになります。

……と思ったけど眠気的に限界が来たので今日はここまで。
>>286のエクストライベントは>>+1で(コンマの値が48以上orぞろ目で発生) 。

ぶっちゃけチラシの裏に何かを書く余力すらないレベルで疲弊している。これでまだ水曜日ってのがな……。
もうちょっとで終わるしそろそろ各艦娘に関するメタ的視点でのあれこれ書くのを解禁しちゃっていいかもしれん。
と言ってもあくまで本編優先だけど。何にせよ今は体力が無いので寝ます。
一応続きはある程度書けてるので、明日もある程度の所まで投下出来そう……かな? 微妙。

>2014/11/26(水) 23:04:50.11
おっ、では次回の投下はエクストライベントから。

……残念ながら今日は投下できないのです。明日21時頃に投下いたします(リアルがアレなので最悪明後日に延期するかも)。

さって、そいじゃ行きますかっと!
ちょいと投下間隔が疎らになるけれどお許しくだされ(と言いつついつもと同じぐらいかも)

さって、そいじゃ行きますかっと!
ちょいと投下間隔が疎らになるけれどお許しくだされ(と言いつついつもと同じぐらいかも)

朝潮「司令官、司令官!」

提督「むにゃ……。あれ? 寝てた?」

提督「いやーこの時期は風呂に入るとどうも眠くなってしまってね」

朝潮「浴槽で眠るのは危険ですよ。それから、これを。風呂上がりに私が飲む予定だったのですが……水分補給にどうぞ」

朝潮からフルーツ牛乳を手渡される。

提督「ん……ありがとう。気が利いてるね」ゴクゴク

提督「……ところで、何で朝潮がここに?」

バスタオル一枚に身を包んだ朝潮を物珍しそうにじっと見る提督。

朝潮「いえ、お風呂に入ろうとしたら司令官が居たものですから……」

少し気恥ずかしそうに顔を赤らめる。

提督「ん、ああそうか。交代の時間を過ぎていたか……そんなになるまで寝ていたとは不覚だったな」

提督「ごめん、すぐに出るから……」

朝潮「あ、いえ。司令官はそのままで大丈夫です……ゆっくり浸かっていて下さい」

朝潮「司令官と一緒に入っても大丈夫なように、バスタオル巻いて入りますから!」

提督「え? あぁ(なにゆえ一緒に入る前提なのさ……話したいことでもあるんだろうか)」

・・・・

提督「どうしたの? 身体、洗わないの?」

シャワーの湯を出して身体を濡らしているが、一向にバスタオルを取ろうとしない朝潮。
朝潮「…………」

提督「裸を見たいとかそういうやらしい意味で言ったんじゃないんだ。そうだよね、いや失礼。見ている僕が悪いね! 洗っている間後ろ向いてるよ」

提督「洗い終わったら言ってね!」

提督(我ながらデリカシーに欠ける……というか、そもそもこの状況がおかしいんだが……風呂から出るに出づらい妙な雰囲気に……)

朝潮「しれいかん……」小声で囁く

朝潮「……背中、流してくれませんか?」

提督「!? ……えっ? えっ、僕は良いけど……良いわけ?」

・・・・

纏っていたバスタオルを脱ぎ捨てる朝潮。

朝潮「……ずっと、憧れていたんです。こういうの」

朝潮「背中に傷があるから、本当は司令官には見せたくなかったんです。だから、バスタオルなんか巻いていたんですけど……」

朝潮「司令官になら……。いえ、なんでもありません」

朝潮の濡れた髪が、艶々と綺麗に光っている。

提督は、朝潮の古傷でいっぱいの背中を、そっと優しく撫でるように拭いていく。

朝潮「……本来なら、艦娘になる前に受けた傷なんて、艦娘になった後も残っているはずが無いんです」

朝潮「形は人間であっても、中身は列記とした兵器ですから。それでもなお残り続けているのは、私が艦娘になる前の精神の影響が強い、と……艦娘になりたての頃にそう伝えられました」

朝潮「私は……艦娘になる前の記憶を全く覚えていませんが、背中の傷に触れると、すごく嫌な気持ちになります。今でも少し……」

朝潮「この傷は……かつての私の精神が未熟だったせいで艦娘になってもなお残り続けている呪いのようなものだと……そう言い聞かせてきました」

朝潮「司令官から見たら、何ともないただの傷かもしれないでしょうが……。私にとっては、恥ずべきものであり、忌々しく思っていました」

どうして自分に触れさせているのか、と言いたかったのだが、雰囲気に呑まれて言葉が出てこない提督。

朝潮「私は、ずっと……自分を肯定してくれる人を探していたのかもしれません。ひょっとしたら、艦娘になる前から、ずっと……」

朝潮「認めたくはないけれど……寂しかったんだと、思います……。弱い自分が嫌いで、そんな自分を消してしまおうと足掻いていました」

朝潮「でも、こうして司令官と一緒に色んなことを乗り越えてきて、それは違うんだなって思うようになったんです」

朝潮「私は、弱い……普通の人間です。心を殺して兵器の振りをしても、自分の心からは逃げられないんだなって……」

朝潮「今でもそんな弱い自分が許せないけれど。でも、司令官と一緒なら、乗り越えていけそうな気がして……」

朝潮「司令官となら……この傷ですら、いつか受け入れられる日が来るって。そう思うのです」

こちらを振り向く朝潮。澄んだ瞳で提督を見つめる。

朝潮「すみません、私の感傷に司令官を付き合わせてしまって」

背中の傷に覆いかぶさるように朝潮を抱き包む提督。振り向いた朝潮の顔とは反対の側に顔を俯けている。

提督「…………今まで、君の辛さに気づけなくて、すまなかった」

熱いシャワーの流水と、朝潮の体温が身体に伝わる。

朝潮「良いんです……謝らないで下さい。私は、司令官のおかげで変われたのですから」
朝潮「ありがとう、ございます……。安直な言葉ですけど、口下手な私には……今の自分の気持ちを表す言葉が、これしか浮かびません」

朝潮「司令官の傍に居て、辛いことも悔しいことも多く経験しました。けれど、今振り返ってみると、これで良かったんだなって思います」

朝潮「私は一人ぼっちなんかじゃない。司令官が居て、艦隊の皆が居るんだって。そう気づけたことを幸せに思います」

朝潮「そう気づかせてくれた司令官を、かけがえの無い存在に、思います……」

朝潮が提督の方に顔を向ける。目が潤んでいる。じっとこちらを見つめている。

満潮「こおおぉぉぉぉらああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

・・・・

満潮「何でこの時間にアンタが居るのよ!? どういうことなの!?」

提督「あ……いや……これはそのう……」

朝潮「司令官が湯船で寝ていたので、私が起こして、ついでに背中を洗ってもらっていました!」

満潮「なるほど……て、なんでそうなるのよ!? アンタもアンタで、どうしてホイホイと引き受けちゃうのよこの助平!!」

提督「返す言葉もございません(傍から見ればそうだよなぁ……)」

如月「それにしても、もうちょっと見守っていても良かったんじゃない? わざわざあんなに良い雰囲気だったのに割って入るなんて……ねぇ満潮ちゃん?」

提督(見られてたのか……)

満潮「うるさいわよ!! それ以上喋ったらコロス!!」ポイポイポイ ドガアアアアアア

提督「お、オイ! 馬鹿やめろ!! 爆雷投げんな!! こっちに投げんな!!」

皐月「ハハハッ、いつにも増して愉快なバスタイムだね」降り注ぐ爆雷を避けながら

朝潮「演習ですね、分かります!」全速力で逃げながら

如月「違うと思うわ……」タオルを使って爆雷を弾き飛ばしながら

満潮「反省しなさいよ! 今後はこんな事が起こらないように!!」

如月「やっとほとぼりが冷めたわね……」

満潮「また吹っ飛ばされたいのかしら?」

如月「え、遠慮しときまーす」

提督(で、なんで僕は未だに風呂に入ったままなんだ……いつになったら出れるんだ……)

提督(とにかく、平静さを取り戻そう。落ち着かなきゃ……)ブクブク……

朝潮「司令官! それは行儀が良くないと思います」

提督「いや、これも作戦行動の一つで……」

提督(そもそも風呂に行儀なんてあるのか……?)

朝潮「からかわないで下さい!」

皐月「朝潮もだいぶ司令官のことが分かるようになってきたねぇ」クスクス

如月「それで、司令官はどう思ってるの?」

提督「それはどういう……」

如月「ここの艦隊に居る子を、どういう目で見てるのか聞きたいのよ。……単刀直入に聞くわ。誰が好きなの?」

提督「えっ」

満潮「えっ」

皐月(おっ、これは面白いぞ……! さぁどういう回答をするんだい司令官?)

如月「しらばっくれてもダメよ。居るんでしょ、気になってる子ぐらいは」

満潮「ね、ねぇ、その話今しなくても良くない?」

皐月(普段強気な満潮が一転して弱気に……! よっぽど司令官のこと好きなんだねぇ)
如月「あら、貴方の好きな司令官の内心が聞けるチャンスなのよ? 聞かなくて良いの?」

満潮「ぐっ……。好きなんかじゃ、ないわよ……」顔を赤くしながら提督から目を逸らしている

如月「素直じゃないわね」

朝潮「わっ、私も……今は。今は、聞きたくないです。その答え」

朝潮「でも、もしも私を……いえ。なんでもありません」

如月「あら? 皆ノリが悪いのね……。ならいいわ」

如月「この後、司令官に聞かせてもらうことにするわね。一対一でお話しましょう?」

提督(如月……!)ブクブクブクブク

皐月(おお、如月も攻勢に出たな! 満潮が目に見えるほどにうろたえている! 朝潮も少し不安げな表情を見せる!)

満潮「いいわ、好きにしなさい……」震えた声で呟く

・・・・

提督「なんというか……えらい事に……」

皐月「如月のあの様子だと当たり障りの無い返事じゃきっと……ねぇ?」

提督「覚悟するしか、無いよなぁ……色々と」

皐月「居るの?」

提督「……今は、まだ内緒だ。恥ずかしい」

皐月「シャイだねえ」

提督「やかましい」

----------------------------------------------------------------------
朝潮の好感度+5(現在値53)
満潮の好感度+5(現在値66)
皐月の好感度+5(現在値50)

提督「……如月を見なかった? 呼ばれてたんだけど」

磯波「いえ……何かご用ですか?」

提督「呼ばれてるんだ。待ち合わせの場所に行っても居ないんで探してる」

磯波「そうですか……。さっき工廠に行くところを見かけましたが……」

提督「そっか、ありがとう。行ってくる」

・・・・

提督「工廠に来たのはいいが、何だ……? 誰も居ないじゃないか……」

ガゴンッ!

提督「何の音だ? 工廠の奥の部屋から物音が……」

ダンッ!! ダンッ!! ダンッ!!

提督「銃声!? 一体何が起こっているんだ……如月!」ガチャッ

如月「司令官……逃げて!」

武装を身に纏う如月。血塗れた姿で立っている。

部屋の最奥にある水槽のガラスは砕け散り、水が流れ出ている。

背中がバックリと裂けた深海棲艦の――駆逐イ級の死骸が部屋に横たわっている。

かつて雷という駆逐艦だったという深海棲艦だ。死骸の中には、モニターや小型の機器が詰め込まれていた。

そして……如月に対峙しているのは、深海棲艦――戦艦レ級と呼ばれる艦種。

体格こそ人間大ではあるものの……間違いなくコイツは敵である、と提督は瞬時に察知した。

提督「何があった!?」

如月「説明は後よ! 逃げて!」

提督「いや、君を置いて逃げるわけにはいかない!」

レ級「おっ、本丸が来たな。予定変更! そっちが先ッ!!」

提督の喉元をレ級の爪が掠める。

レ級「恐怖したか? 死ぬのは恐ろしいか?」

提督の首から、一滴のツーと血が流れる。レ級が間髪入れずに提督の首を締め上げる。

提督「お前は、何者だ……」

レ級「これから死ぬのにそんなことを知って何になるのカナァ~?」

如月「貴方の相手はッ! この私よッ!!」ダダンッ

レ級「今良いとこなんだから……邪魔するな!!」バゴォッ

如月の放つ機銃を物ともせず、レ級は如月を蹴り飛ばす。

提督「如月!!」

レ級「他人より自分の心配をしたらどうかな?」

一歩一歩、わざとらしくゆっくりと提督との距離を詰めていくレ級。

提督「ッ……!」バンッ! バンッ!

レ級「ナァナァナァ……。さっき機銃が全然聞いてなかったの見たろ? 鉄砲なんか聞くわけ無いジャン」

レ級「仮にも軍人だろ? しっかりしろよなぁ……恐怖で頭がやられたのか? ガッカリだ、全くガッカリだな!」ゴシャアッ

レ級の振り下ろした拳を間一髪で避ける提督。鉄板で出来た床に穴が開く。

レ級「あーあー。そんなんであの大将を差し置いて生き残っちゃうなんてなー。運が良かっただけかー。期待はずれすぎるゾォ~?」

提督を挑発するように間延びした話し方をするレ級。提督は腰を抜かしながらも後ずさる。やがて壁にぶつかり、逃げ場がなくなる。

レ級「さ、どうやって殺して欲しい?」

提督(時間を稼げるのはここまでか……音に気づいて誰か来ると思ったがそんなはずもないか)

レ級「じゃ、サヨナラだ」ドゴオオオオオオオオオン

如月の放つ雷撃が炸裂。

如月「言ったでしょ? 貴方の相手は、この私って。見くびらないで欲しいわね、私を。そして私の司令官も!」

如月「大井さんから貰ったこの五連装酸素魚雷で、決着をつけるわッ!」ドゴオオオオオオオオオオオオオオオ

レ級「チッ! これはまともに食らうわけにはいかないか! うおオオッ」

駆逐イ級の死骸を盾に雷撃を受け止めるレ級。

レ級「あとで食べようと思ってたんだがナ……もう食べれそうな所残ってないか」

雷撃を受けズタズタになった駆逐イ級をポイと投げ捨てる。

如月「まだよ!! 次発装填……!」

再び魚雷を構える如月。だが、既にレ級が眼前に迫っている!

レ級「バカめが! 同じ手は二度食らわないッ! 次の一撃が来る前に仕留めてやる……!」

如月「ッ!!」

如月の首を掴み、壁に叩きつけるレ級。

如月「ぐッ……あッ、あッ……。フ、フッ……。見くびらないで、欲しいわね……ッ!」
レ級「その強がりがあと何秒持つかな?」首を締め付ける力をさらに強めるレ級。

如月は、自分の意識が途絶える寸前に、ニッと笑った。そして、魚雷発射管を握りつぶし、その場で爆発した。

レ級「ぐッ…………オオオオオオオオオオオオオォォォォォ!!!!!!」

・・・・

提督「如月……? 如月!? 無事か!?」倒れている如月に駆け寄る提督

如月「ふふ……最後に見るのが司令官だなんて……私は幸せ者ね」

如月「私じゃない誰かと……幸せになって、ね……しれい、かん」

提督「如月!? 如月ィィィーーーー!!!!」

穏やかな表情で目を閉じる如月。

レ級「はーっ、はーっ……。ッうウ、とんでもないことしでかすナ……」

レ級「いくら戦艦レ級の身体とはいえ、まだ生成が不完全だから普通に痛いナ」

瓦礫の中から這い出てくるレ級。提督はキッとレ級を睨みつける。

レ級「おいおいそんなに睨むんじゃないよ。アンタら人間と同様、“自分が生き残る為にやった事”でしょーがァ?」

レ級「そして、多分アンタもここで生かしておくとやがてアタシの不利になるだろう……死んでもらうよン」

提督の背後に移動し飛び掛るレ級。成す術もなく組み伏せられる提督。

レ級「いや~……良い部下じゃないか。泣かせるね!」提督の頭を床に叩きつける

レ級「見てたよ。アンタの今までの行動全部」

レ級「ここの水槽の存在に気づかれた時は焦ったが……アンタが間抜けで助かった。敵を水槽の中で飼育してるだなんてアホ極まれりだよなァ」

レ級「そもそも不審に思わなかったのか? 清浦中将の飼育してた深海棲艦はアタシが入ってた駆逐以外皆死んでるってのに、一体だけ生き残りがあるだなんて」

レ級「ま、こっちとしちゃ助かったけどね。身体の生成が終わるまで生き残れたどころか、邪魔な連中を全部排除してくれちゃうんだもの。嬉しいねえ、最高だよ……ウフフ」

提督「お前、ただの深海棲艦じゃないな……何者なんだ」

レ級「フフフ? 知りたい? 知りたい? 知りたい? 知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい?」ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン

提督の頭を執拗に叩きつける。

レ級「良いこと思いついちゃった。冥土の土産に教えてあげるかわりにィ~……簡単に死なないでね?」

----------------------------------------------------------------------
如月の好感度+5*2(現在値47)※>>294で如月の加算分を忘れてたのでここで加算

レ級「この鎮守府内の様子や各鎮守府内の動向をあの駆逐の中から見ていたよ。……アンタの妄想通り、艦娘を作ったのは妖精の産みの親……そしてそれはこのアタシだ」

レ級「正確には、アタシの中にある記憶の持ち主だナ。天之教授、だっけカァ? 妖精を開発した天之教授は、深海棲艦登場後に軍に協力するようになった」

レ級「で、紆余曲折あって追放された。そもそも学者と戦争屋じゃ意見が合わなかったみたいでネ~。追放後間もなくしてその教授は寿命で死んだよ」

レ級「ただ、天之教授は秘密裡にチップを軍より先に完成させていた。そのチップは今出回ってるチップよりも遥かに高度なもので、精神を完全に支配し、記憶を移すことだって出来る」

レ級「そのチップを使って自分を追放した物部元帥に……憑依? って感じだな。物部元帥を中心にチップの導入や艦娘の開発が行われていった」

レ級「が、その物部元帥もアンタも知る三雲大佐に暗殺されちまった。元帥が死の直前に講じた策が、他人のチップに自分の記憶や思考を拡散させるという方法だ」

レ級「ただ、所詮国家で量産された粗悪品のチップ。こうするしかなかったとはいえ、失敗だったな。結果として物部元帥の記憶や意思の情報は藤原大将と清浦中将に伝播した」
レ級「藤原大将に関しては当初は記憶も精神も完全に支配していたようだが……数年しか持たなかった。その後は物部元帥の思想や意思が完全に追い出されてしまった」

レ級「ただ中途半端に記憶が残ったせいで、チップの操作する方法を知ってしまったらしいが、な」

レ級「もう一方の清浦中将も失敗だった。記憶は完全に継承されず、精神の支配にもやたら時間がかかった。完全に支配し切った直後に自殺されてこのザマだ」

レ級「奴はありとあらゆる対策を講じてきたため……かなり厄介だったよ。チップ内の精神情報を残すには、深海棲艦に遺伝子情報を植えつけるという賭けに出るしかなかった」
レ級「結果として生まれたのがアタシだ。清浦中将から得た遺伝子情報はチップの最初の記憶までの全てを保持していたが、精神はカスカスに劣化して使い物にならなかった」

レ級「だから肉体と精神は深海棲艦のアタシが生まれたってワケだ。勉強になったかなァ~?」

・・・・

レ級「じゃ、深海棲艦らしく人間を絶望の淵に沈めてあげようか」

提督の右腕をグイと掴み取るレ級。痛みで身体を動かそうとするも、レ級が背中の上に乗っているため動けない。

レ級「フフフフ……いやー深海棲艦って楽しいねぇ!」

ベキベキベキベキベキッ!

レ級は力を入れ提督の右腕を強く引っ張り……もぎ取った。

提督「がアアアアアアアアアアアアァァァ……アアァァアァアアアアアアァア」

レ級「フフフフフ、人間って腕が千切れるとこんな悲鳴を上げるんだ。おもしろーい」

レ級が提督から離れ、如月の方へ向かう。提督は腕を失った痛みで苦しみ悶え、のたうち回っている。

レ級「ほらー。腕だようでうでー?」

如月の顔の前にもぎ取った提督の腕を近づけるも、如月は目を瞑ったままでいる。

レ級「ちぇー! いつまで寝てんだよー! ムカつくなぁ……ムカつくなァ!!」ガンガンガンガンガンガンガン

如月の腹を何度も何度も踏みつける。

提督「やめろ……やめろオオオ!!!!」

腕の無くなった方の肩を押さえながら、提督がレ級に向かっていく。だが、痛みと恐怖で足が竦み、前のめりに転んでしまう。

レ級「バカだなぁ……やめるわけないでしょ? こんなに楽しいのに。ほら、よく見とけ? 今から面白いものを見せてあげるから」

ベキベキッ……ゴリュッ! ゴリュッ!

如月の顔の上で、提督の腕を内側の骨が突き出るほどの強さで捻っている。腕から出てくる血が、如月の顔を伝って流れ落ちる。

提督「やめろ……やめろ……」

レ級「いやあ、せっかく綺麗な顔をしてたから化粧してやっただけだよ。アンタの血でね!」ベキベキ

提督は、怒りで身体を震わせていた。腕を失った肩からは、その怒りを体現するかのように血が吹き出ていた。

レ級「次は、この腕の肉を食べさせてみるってのはどうかな? 如月ちゃんも食べたいって言ってるよォ?」

満面の笑みを浮かべるレ級。腕から肉の一部をちぎり取る。

提督の腕の肉片を如月の口元まで持っていこうとするレ級。

エディタの問題か知らないけどいつも改行が変になるなー。
今日はここまで。もうちょっと書きたいところだがたまには闇度の高い箇所で区切るのも良いだろう。
さてあと5レスなわけですが果たしてまともに終わるのか怪しくなってきてますね。
こんなギリギリのタイミングでぶっ込みまくりだしわりとマジで何やってんだ自分感半端ない。
いやでもなんとか終わる感じに持っていくアレは出来てるんだよ書けてないだけで! 書けてないんじゃ結局ダメじゃん! そして書けたところでそれ5レスでどうにかなるもんなのかという闇。

提督「ッ!」 タッタッタッ

レ級に駆け寄る提督。先刻までと違い、痛みも恐怖も意に介していない様子で、その瞳は怒りに燃えていた。

レ級「気でも狂ったか? 人間ごときに何が出来る?」

この時、レ級は提督が激情に流されて自分に殴りかかろうとしていると考えていた。だが、レ級の予想に反して提督は冷静だった。怒りこそすれ、彼の今までの人生の中で最も精神的に沈着でいた。

提督は、腕の千切れた方の肩を突き出して、その肩をわざと刺激して血を噴出させ、レ級の視界を塞ぐ。

次に提督は瞬時にピストルを取り出してレ級の口の中に銃口を突っ込む。躊躇いなく引き金を引く提督。ターン、と乾いた音が部屋に響く。

レ級「ガッ、ゲホッ……ゴホッ……!(馬鹿な、隙を突かれただと!? 人間相手に!?)」

口から血を吐くレ級。提督はうずくまっているレ級の目の前に立って見下ろす。

レ級「良い気になるなよ人間が……! この程度で死んじまうほどヤワにはできてない!」

提督は、レ級が態勢を立て直してもなおその場から離れる素振りを見せず、直立不動のままレ級を睨む。

レ級(なんだこいつ……なぜ逃げない? なぜ突っ立っている!? この状況で何故動こうとしない……?)

提督はこの時、レ級をいかに挑発し、正常な判断力を失わせるかの一点に集中していた。そしてその狙いは功を奏する。

レ級「クソ……人間のくせに、舐めた真似を! 痛ぶりながら殺してやる……」

提督の顔に手を伸ばすレ級。その手は提督の左目へ向かっていく。

提督(痛くない、痛くない……! 恐れるな、少しでも恐れを前に出すな……)

提督の左目に指を突き刺すレ級。目の周りの皮膚に指めり込んでいく。だが提督は一言も声を上げることをしなかった。

レ級(なんだこいつ……なんだこいつは……? なぜこっちを見据えたままでいられる!?)

提督はレ級の一瞬の動揺を見逃さなかった。お返しと言わんばかりにレ級の目に向けて弾丸を放つ。

レ級「があああああああああああッ!! ぐッ……ぐォッ」

提督(もう同じ手は通用しないだろう。一旦距離を置くッ!)

レ級「クソッ! クソッ! もういい、殺してやる! 今すぐにだ!!」

提督(もう回復しただと……! クッ、逃げる隙も無い!)

提督に猛烈な勢いで飛びかかるレ級。殺意を剥き出しにしたレ級が提督の首を手で貫こうとする。

皐月「させるかよッ!!」 レ級と提督の間に割って入る皐月

腰に携えていた白い鞘から刀を抜き、レ級を切りつける皐月。

皐月「司令官! 逃げてくれ。ボクなら心配いらない! ……今のボクは誰にも負けないさ。それよりも早く手当てを!」

無言で頷き如月のもとへ駆け寄る提督。両手に抱えて運ぼうとしたが、右手が無いことに気づき、仕方なく如月を引きずりながら部屋の外に出て行く。

レ級「逃がすか!」

レ級は提督を追おうとするが、仁王立ちの皐月に行く先を塞がれる。

皐月「悪いけど……今日のボク、すっげー機嫌悪いよ……」ゴゴゴ……

・・・・

提督「皐月! 無事か!?」

レ級「ぐぐぐぐグググググ……殺してやる! 殺してやる! 殺してやる!!」ブオンッ!

皐月「そんなッ! 攻撃がッ! 当たるかよッ!」ダンッ! ダンッ! ズバァッ!

レ級が距離を置くと砲撃を放ち、レ級が距離を詰めると刀で斬りつける皐月。

レ級(まずい……増援か……! クソッ! この場で全員殺してや)

レ級、提督と目が合う。自分よりも痛手を、それも命を失いかねないほどの重傷を負っているにも関わらず、冷静に、冷徹にこちらを見据えている提督に対して、レ級はこの時生まれて初めて恐怖を感じた。

レ級(腕を千切られ目を潰されてるってのに、なんなんだこいつは……なんなんだこいつの狂気じみた執着は……!)

提督「満潮は皐月の援護を。電と磯波はここから二手に別れて逃走経路の遮断を。念のため朝潮は僕の傍に居てくれ」

レ級(……既に損傷著しい。武装も無い状態では、この不利な状況を覆すのは難しいか!)

提督「どうした? 何を逃げ回っている。僕はここに居るぞ」

満潮「もっとも、私が指一本触れさせないけどね!」バシュッと勢いよく放った魚雷がレ級に的中する

レ級(ッ! グググ……こいつら、油断ならない! ダメだ、逃げなくては! こんな所で殺されるわけにはいかないッ!)

レ級「ォオオオオ!!!!」 鋼鉄の壁を殴り壊し、鎮守府の外へ逃走するレ級。

朝潮「追撃しますか?」

提督「いや、いい。この後、一旦皆を集めてくれ。この鎮守府にいる者全てだ」

・・・・

提督「さっき逃げたあのレ級……間違いなく僕たちを攻撃してくるだろう。奴なら他の深海棲艦を率いてこの鎮守府を襲撃してくるぐらいのことはするだろう」

提督「そして、そうなった時に、僕たちにはどうすることも出来ない。戦力差に圧倒的な開きがありすぎるからだ」

電「つまり……どうするのです?」

提督「逃げる」

皐月「なるほど」

満潮「なるほど、じゃないわよ! 逃げた先で奇襲に遭ったら意味がないわ。そもそもアテはあるの?」

提督「故南条中佐の鎮守府に向かう。あそこが一番近いからね」

提督「既に上に許可は取ってあって、中佐の保持していた全艦隊の指揮権を得ている。この作戦の話もしてあるから問題ない」

提督「……仮に僕らがここを離れていたことを敵に察知されても、中佐の艦隊であれば数日間は戦えるだろう。数日もあれば他の鎮守府からの支援艦隊が到着する」

提督「で、僕らを倒そうとノコノコと群がっている深海棲艦を、他の鎮守府から来た多勢の支援艦隊で深海棲艦を包囲、掃討……というのが僕たちが生き残る唯一の道だ」

如月「私たちの様子を見ていたあのレ級なら、司令官が何条中佐の鎮守府へ逃げる可能性は想像できるんじゃないかしら」

提督「そう、そこなんだ。最悪なのは、中佐の鎮守府に僕らが辿り着く前に察知され襲撃を受けること。そうなってしまったら……かなり厳しい事態になるだろう」

提督「あとは……とんでもない数の敵が押し寄せて故中佐の艦隊をもってしても御しきれない、ってのも怖いかな」

電「なるほど……。とにかく、敵に悟られる前に中佐の鎮守府へ辿り着くことが大事ですね。いつ出発するのです?」

提督「明日だ。敵の立場になってみれば、相手が何か思いつく前に潰しておくべきだと考えるだろう。特に、あのレ級は今回相当痛い目を見たはずだからね」

提督「腕を取られて目も抉られかけたが、奴に与えた精神的なダメージを考慮すればなかなか上手く動けたと思うよ。今回の僕はね」

提督「相手が完全に慢心しきっていたから、というのが大きいけれど。なんにせよ、勝てると思っていた相手に叩きのめされて、奴は相当苛立っているはずだ」

提督「どれだけ智謀に長けていて力を持っていようと、感情をむき出しにして怒ったり相手を舐めきったりしているようではたいした相手じゃないよ」

皐月「おっ、言うねえ」

提督「まぁ、たいした相手じゃないなんて言っている時点で僕も慢心してるっちゃしてるかもしれないけどね……。ただ、人間と深海棲艦の本質的な違い、みたいなものは感じたかな。上手くは言えないけど」

提督「今の僕なら、なんとか出来そうな気がする、かな。……たまにはちょっと強気な発言もしてみる」

如月「フフ、素敵よ司令官」

磯波「ところで……その腕や目は大丈夫なんですか? 提督」

提督「全然大丈夫じゃないはずだけど、今のところは感覚がおかしくなってるのかあまり痛みを感じないね」

提督「一応、腕の方は傷の部分を焼いて止血したし、目も眼球自体に損傷は無いらしいから。まぁ、良いんじゃないかな」

提督(生きていることが奇跡だったらしいし、どうやらすぐに大病院で本格的な手当てを受けないと死んでしまうらしいが……今は心配をかけるし黙っておこう)

磯波「せめて傷が治るまで待っても良いと思うのですが……」

提督「さっきも言った理由で、それは出来ないよ。それに、傷の痛みの感覚が戻ってきてまともに指揮が出来なくなるなんてみっともないことは避けたい」

理性的な話し方や冷静な思考とは対照的に、提督の身体は極度の興奮状態にあった。興奮によって生み出される脳内物質が、麻酔薬の代わりとして働いていたのだった。

朝潮「司令官……」

提督「そんな心配そうな顔で見ないで。大丈夫だよ」

提督「各員。十分に休息を取り明日に備えること! 必要なものは全て持ち出せるよう準備も頼む」

突然の無告知投下。たった2レスですケド……。

では、ぼちぼち〆させていただくというわけで、提督が誰とくっつくか投票で決めたいと思います。
結局投票なんかい、って? まぁ良いじゃないか……。

各艦娘の好感度は今こんな感じです。
【好感度まとめ】
電 :70
皐月:50
磯波:54
如月:47
満潮:66
朝潮:53

/****************************/
今から12/08(月) 23:59:59.99まで、
『最終的に誰とエンディングを迎えるのかを決めるための投票』を開始します。
1IDにつき1回まで、選べるのは艦隊のうち1人だけでお願いします。
また、投票期間中についたレスの内、コンマがゾロ目だったレスの数だけエクストライベントが発生します。
/****************************/


///チラシの裏///
1IDにつき1回までなので実は今日投票して明日投票すれば2回投票できてしまうのは内緒。内緒とか言って書いちゃうのどうかと思うけど。
レスがつかなかったらどうしよう。そんときゃそん時で適当にやります(おい
というか更新滞ってて申し訳ない。今週はマジできつかったので書いてる余裕無かったっす。



以下は死ぬほどどうでもいい夢の話なので読まなくていいです。
自分用のメモ。

なぜか自分が女性になっていて、男性と二人で居るのですよ。
で、薄緑色に塗られた鉄の壁が広がる廊下を二人で走っているのですよ(研究所みたいな施設の中なのかな?)。どうも切迫した状況なようでした。
で、廊下を走り抜けた先の広間で、なんか突然触手めいた機械が出てきたのですよ。エロ同人みたいな!
一緒にいた男性は、その触手めいた機械にコード的なものを脳に挿されて、呻き声を上げ消滅してしまいました。
男性が消えた痕に、白く輝くクリスタル(ダイヤモンドに近い?)みたいなものが落ちていたんですが、そのクリスタルは機械に回収されてしまったんですね。
で、平面ホログラム映像的なものに映った機械のオペレーター的人物が、金を払うなら突然このクリスタルを返してやろう的な提案をしてきました。
そのあたりから突然夢の中の表現がやたらゲーム的になってきて、んで、夢の中の私はなんかよく分からないままそのクリスタルを3600円(円というかその世界での3600円に値する電子通貨的なものを)支払って手に入れました。
その後広間から奥に進むと突然『「全国ヤっちゃった連盟」に加入しました』的意味不明メッセージの通知とともに、幾名かの可愛らしいキャラクター(全員女性)の画像のカットイン的に表示され、その「全国ヤっちゃった連盟」の加盟者らしき人物の連絡先情報を手に入れました。
どうもその世界では、パートナー(私の場合は自分がさっきまで一緒にいた男性)を失うことはヤバいことらしく、そのことが他のキャラクター(?)に知れ渡ったようで、そのヤバいことやらかした者同士が生き抜いていくためのネットワークに組み込まれたっぽい。
そこいら辺で眠気から意識が覚醒してきて、「いや意味分からなさすぎてついていけないよ!?」ってなって起床しました。

夢って大概意味不明だよね。文字に起こすと余計に意味不明。一体なんのゲームだったんだアレ。
っていうか「全ヤ連(あまりにもアレなので略した)」ってお前、色々と最低すぎるだろ……。

ユング先生曰く、「夢の意味? ああ、大概欲求不満だよ欲求不満」ってことらしいですしこれもきっと私の欲求不満が生み出したカオスな幻想なのでしょう……。
まぁ今週しんどかったし変な夢見ても仕方ないか・・・・。

結果発表
電:3
如月:2
満潮:2

というわけで電ENDになります。なるっぽいです。むしろ飛ばしていきます(何
投票受付中にコンマ値がゾロ目だったレスが1つあったためエクストライベントが1回発生します。



///チラシの浦の戦い///
えっクリスマス仕様の龍驤改二ですって!? マジで!?
実の娘の誕生日と同じぐらい嬉しいし喜ばしいです。いや実の娘どころか実の嫁も居ないんですけど。
あとは時報が実装されたらもはやこの世に未練は無い……って感じです。いやさすがにそれは未練無さすぎるな。

あと、せっかく今年最後ですし5-5攻略に乗り出してます。
数回挑んだことはあったんですけど(空母2軽空母1ルート)、エリレビーム&ボス前で逸れる羅針盤でこりゃ敵わねーわと判断して諦めてました。
しかーし!今回は大型艦建造で手に入れた武蔵を実戦投入、各艦を三重キラ付けで支援艦隊も全員キラ付けと、わりと勝ちに行く感じでやってます。まぁこのぐらいやってやっとスタートラインってとこさね。

Bismarck dreiにするのに設計図二枚消費しちゃうんで設計図不足に陥ってるんすよね~。
今月は5-5の勲章さえも貰っておきたいところです。
雲龍改用の設計図をゲットせにゃあならんのでね……。
ん?何?先に雲龍改にするのを優先させた方が良い?烈風(六〇一空)が手に入るから?
いや、んなこと分かってるけどBismarck手に入ったの嬉しかったんだからしょうがないじゃない。そりゃdreiにもしたくなるさ。
それとつい最近まで翔鶴が手に入らなかったので後回しになってましたのよ。
(瑞鶴翔鶴で艦隊組む任務をこなさないと雲龍関係の任務が出現しない)

とまあ相変わらずな艦これライフなのでした。

次回の投下で完結させる予定です(と言っても何日かに分ける可能性はありますが)。
あと、エクストライベントのエクストライベントの発生判定も置いておきますので例によってコンマ値によって発生したりしなかったりします。
>>+1(00~70で発生)



次回完結……というわけで少し時間を稼がせてください。
場繋ぎってことで突然ですがメタ的視点でもろもろ語ります。
特に本編には関係しませんが、、裏話的要素は強いです。
『尺の都合』という単語が頻出しますが、これは尺が短すぎてエピソードを書けなかったのではなく、>>1の先見性の無さと文章力の低さによってエピソードを回収しきれなかったということを意味します。要は言い訳です。
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[[朝潮についてのアレコレ]]
というわけで最初に紹介するトップバッターは朝潮。いや、特に理由は無いけれど。
強いていうなら趣味。どうでもいい話ですが>>1は3-2攻略の際、朝潮を連れて行きました(そして、このお話に登場する駆逐艦の中では、朝潮ぐらいしかまともに育っていない>>1なのであった…)。
さて本編に関する言及。

・実はヤンデレにするつもりだった
さらっと衝撃の事実かもしれませんが、まぁちょくちょくそれに近い描写挟んでたし察した人も居るかもしれません。
最初は、頭は良いけどどこかズレてるみたいな適当な配役で考えてたんですけど(おい)、朝潮みたいな真面目な子が徐々に提督に依存していって自分を抑えきれなくなっていったら面白いなぁフフフとか企んでました。
結局そうはならなかったのは尺の都合が大きいですね。
一人にそこまでエピソードを割けなかったっていうのが大きいです。
あの真面目な朝潮が病むって相当ヤバい量の闇を書かなきゃいけなさそうですし……。
序盤から予めそういう流れで動かしておけばもうちょっと違ったんでしょうけど。



・さらに黒い話
背中の傷の話があるじゃないですか。
艦娘になる前に虐待されていたのかもしれない、っていう。
実はその虐待していた親を登場させる予定だったんですよね。
で、その親との邂逅時に記憶は無いものの無意識下でのトラウマが蘇り……っていう感じですね。まぁあるあるな奴です。
精神的に困窮している状態でも変わらず優しく接してくれる提督に対し強い慕情を抱き、そして彼に対する執着も次第に増していく……みたいな。あるあるだけど黒いね。
ちなみにその朝潮を虐待していた親というのは藤原大将ということにする予定でした。予定でしたがしませんでした。
尺の都合もありますし、なんかこうオリキャラを絡めて長々やるのはこっちのモチベもキツいし読んでる側も飽きそうだし……って理由です。
全ての物事に辻褄を合わせること自体は出来なくはないです一応。
ただ、それをやることによって失われるレス数・その失われたレス数でやれるであろう各艦娘とのエピソードを天秤にかけた結果、不要だな~と思って削った話が多いです特にオリキャラ周り。
整合性よりは物語的な勢いを取ったのは英断かなと自分では思っています。
最初っからしっかりあれこれ練っておけばこんな風に右往左往せずには済んだんだろうけどね。



・このお話における朝潮
まず、朝潮というキャラの性質上、恋心を抱くようになるには相当時間がかかるんだろうな、というのが私の見解でした。
指輪渡しても作戦会議と勘違いするような子ですし。
どうやってそういう気持ちにさせようかなーと悩んだ末の↑二つの話なのですが、結局病むってほど病むこともなくデレることも終盤までなく。

作中では提督の次にあれこれ悩んでいたキャラだと思います。
彼女の悩みは根本的に『人の気持ちが分からない』ことに起因するものだったんじゃないかなー、とか作者的にはそう思ってます。
でも、本来の彼女は人の気持ちが分からない、なんて狭量な子じゃないはずなんですけどね。
過去のトラウマや艦娘としての気負いを抱えていて、彼女はそれらを重く受け止めてしまったんだと思います。
自分で自分を追い詰め続けた結果、人の心も自分の心も分からなくなってしまったんでしょう。多分。
提督は、そんな朝潮に対して真摯に向き合い続けて、ようやく話の終盤で彼女の心を開くことに成功しています。
いや微妙に彼上手くやれたかどうか自信なさげだったけど。でも彼の気持ちはちゃんと朝潮に届いてます。作者がそういうんだからそうなんじゃないの多分。
それからの朝潮は、その感情が敬意なのか愛情なのかは自分でも分からないけれど、提督とともに前を向いて成長していきたい、と考えているようです。

最初に会った時は立場上提督に対して敬意を払っていただけなのが、人間的に尊敬するようになった……ってのはわりと大きな変化かもしれませんね。
まぁ他の艦娘はもっと大きな感情の変化があったりしてますが……。
ただ、その変化の過程で彼女は自分を傷つけることをやめ、人を拒絶しなくなりました。これが彼女の一番の成長ですね。
真っ直ぐであるが故に自分を追い詰めてしまったけれど、真っ直ぐであるが故に間違いに気づいても立ち直れたんじゃないかなー。



序盤はパッとせず中盤は暗く、恋愛的な描写も少ないのでイマイチ華がない感じの配役にしてしまって作者的には惜しいことしたなと思ってます。
あとは、本来聡明な子なはずなのにあんまりそういう風に描く機会が無かったのが残念。いや、タイミングってあるじゃない?(という言い訳)
ただ、艦隊の中ではなんだかんだ一番精神的に成長した子なんじゃないかなーと思います。

艦隊の6人の中だと、一番もう一回なんかで書く機会があったら書きたい子ですね。
いや、書き直したいとかじゃなくて、次はもっと生き生きした朝潮を書けたらなーとね。
『主人公と最終的にイチャイチャできる関係にまで持っていかなければいけない』という自分の中での制約が無ければもっともっと自由に描けてたのかなーと思います。
これはこれでまぁ悪くないのかなーとも思ってますけど(どっちだよ)。
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こんな感じで本編のストックが書き終わるまで続けてきます。
まぁどれだけ知った風な事が書いてあっても所詮いち二次創作のいち解釈に過ぎないです。
自分なりに個々のキャラと向き合ってはいるつもりですが、だからと言ってそんなの1人の人間の薄っぺらい解釈に過ぎないってことです。
わざわざこんなクソ読み辛いスレにここまでついて来れてる人相手にわざわざ書くまでもないとは思うけど……書かねばならぬ気がしたから一応書いておく。

あ、あと上にも書きましたがエクストライベントのエクストライベントは>>+1です(00~70で発生)。

>2014/12/10(水) 04:47:14.82
ということでエクストライベントのエクストライベントも発生です。
さすがにもうエクストライベントは打ち止めですです。
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[[如月についてのアレコレ]]
二番は誰にしようか迷いましたが如月で。
如月も良いキャラだよね~。良いよね~スレてるようで初心なの良いよね~最高だよね~アツいよね~。

・ある種全ての元凶
全ての元凶と言っても、実は黒幕だった! とかそんな話じゃありません。メタ的な話。
設定がワチャワチャし始めた時期はちょうど序盤~中盤の如月のエピソードあたりからです。
そして提督が艦娘たちとグイグイ親密になっていくようなエピソードが盛り込まれるのも大体如月の後からです。
――暗い過去に囚われて心を閉ざしてしまった少女。少年はそんな少女の秘密を知り、彼女の抱えてきた孤独に触れる。かくして物語の歯車は動き始める。
とか、ねぇ。ベタだけどこれだけで一冊本書けちゃうって感じじゃん。ずるいよね。
……設定に関しては後先考えず滅茶苦茶に突っ込んだので如月あんま関係ないんですけれども。
ただ、しばらくの間『如月のあのエピソードに負けないように』というプレッシャーが>>1の中でついて回ってました。
おかげでどんどん過激な方へ突っ走ることに……。



・純情ガール如月
如月のキャラ的に、艦娘の中で言えばわりと提督に媚びるタイプじゃないですか。
結構大胆……というかDMM的アプローチ(隠喩)してくるじゃないですか。
ただ、今回のスレの都合上、提督の初期ステータス不足によって、如月は好感度の伸びが低い設定でした。
その為、最初の方は提督のことなんて興味もない、ぐらいの感じに調整してました。
それに伴って、自分の心の中を明かさない、みたいなミステリアスなキャラにしようかなーというのが当初の目論見でした。
ただ、皮肉にも一番純情なキャラクターになったのではなかろうかと、振り返ってみてそう思います。
上記にも書いた例のエピソードで自分の過去を明かしてグッと距離を縮めるのですが、
グッと距離を縮めすぎて好感度以上に提督と仲睦まじい関係になりつつあって焦ったのをよく覚えています。
あんまり縮めすぎると彼女がぶっちぎりの一番になってしまうので、他の艦娘の好感度の底上げもしつつ、彼女の配役も変えていきました。

提督はほとんど如月の過去や心の闇を知ってしまったので、彼女に対して気兼ねなく接することが出来るのですよ。気心が知れている、ってやつですね。
だから、あのエピソードの後の二人は、冗談を言い合ったり、時折漫才のようなやり取りをしています。
ちょうど友達以上恋人未満、って感じですかね。いやあ青春だ(黙
ただ、如月は提督の心を知らなくて。
たとえば提督が朝潮に対して話した「自分の両親が死んだ時に思ったこと」なんて如月にとっては知りもしない話なんですよ。
(まぁそんなこと人にベラベラ喋るもんでもないけど)
普段は自分に対して冗談みたいなことしか言わないくせに、いざとなるとものすごく真剣な顔を見せる。
如月は提督のそういうところに強く心惹かれているようです。
でも、それって如月にだけ見せている一面じゃないんですよね。

提督は提督なりに真摯に艦娘たちと接しているつもりなのだろうけれど、その真摯さや平等さが如月にとってはとても苦しいようです。
本心では提督のことを愛していますからね。
ただ、その想いを提督に知られてしまったら、提督はもう如月に対して今までのように接することは出来なくなるでしょうし、そうなると提督を困らせてしまう。
ちょっと話を逸らして提督の話をすると、実際提督は異性への関心や興味といった欲求を抑圧しています。
自分が年齢的に十分に成熟していないことの自覚、地位が不安定でいつどんな目に遭うか分からないという危機感、
生死の淵で戦う艦娘たちと前線に出すらしないで指示を出すだけの自分という現実に対する負い目から、魅力的な艦娘たちを前にしても禁欲的だったのでした。
提督のそうした考えを聞いていた如月は、提督への想いを押し殺し続けてきました。
えと、ということにして甘い態度のわりに低い好感度を表してたんですね~。
ただ、そういういじらしい描写をしてしまうと全体のパワーバランス(?)に影響が出るのと尺の圧迫が辛そうだったのでほとんど書いてないです。

物語終盤で如月がしれっと提督に想い人が居ないかを聞いてくるのは、その感情の抑制が効かなくなってしまったからです。
これ以上耐えるのは辛くて、本当は自分のことを見て欲しいけれど、
それが叶わないのならいっそ提督が自分以外の誰かとくっついてしまえば諦めがつくから……という、彼女なりの覚悟なようです。
その前に提督と朝潮が良い雰囲気になっていた、ってのも彼女の行動を後押ししたのでしょう。
結果的には提督に回答を聞くどころか邪魔が入ってしまって大変なことになってしまったのですが……。



如月に関してはそんな感じです。他の二次創作と比較してもここまで純情な如月はそんなに居ないんじゃないでしょうか。
自分的にはわりと如月っぽく描けたんじゃないかなーと思っています。自分で言うのもなんだけど。
ただ強いて言うのであれば、ああいうキャラなんだからもうちょっとやらしい話とかさせても良かったんじゃないかなとは思わなくはない。
作中の如月がピュアすぎるので以外に思われるかもしれませんが>>1的にはえっちい如月も好きですよ。あっまた余計なことを書いてしまった。
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え? こんなん書いててちゃんと本編書けてるのかって?
ま、ま~……進んでるんじゃないかな、多分。
一応ぼちぼち進んでます。パーセンテージで言うと12%ぐらい(えぇ

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[[皐月についてのアレコレ]]
続いて皐月。
ドヤ顔かわいい系ですがアホの子だったりやたら自信過剰ってほどでもないという居そうであんまり居ないキャラ。
史実エピソード的にはわりと武勲艦だしねえ(>>1はあんまり史実詳しくないけど)。
このお話的にはわりと特殊な立ち位置のキャラになりました。

・スペック盛りすぎた
はい。駆逐の皮を被った軽巡みたいなことになってしまった……。
いやまぁ実際強くてニューゲームみたいな設定でごまかしてますけれども。
レ級と戦う時に白い鞘の刀を持ってたのは申し訳程度の史実要素です。
地上戦だし刀の方が良いって判断したんじゃないんすかね。
そのわりにその「強くてニューゲーム」の話はほとんど出てきませんでしたね。
というかほぼ全く触れてないっすね。
まぁ、蛇足かな~とか思って書いてないです。尺にも限りがあるしね……。
このお話ではパッと出てすぐ退場してしまった長門ですが、実は皐月の過去の記憶と関係があったり……とか、そのぐらい。



・一番扱いが難しかったキャラ
扱いが難しいっていうとキャラそのものを否定しているニュアンスも含まれてるように思われるかもしれませんがそんなことは無いです。
ただ、「このストーリー上で周りのキャラと差別化し」「あの提督と絡ませて」「恋愛フラグを立たせる流れに持っていく」のが困難でした。
っていうか3つ目の「恋愛フラグを立たせる流れに持っていく」は断念したレベルで難しかったです。

差別化自体はわりと楽でしたけどね。
当初からあんまりこの子には闇を持たせたくないなーと思ってまして。
悲しい過去とか暗い感情とか似合わない気がするんですよ皐月には。
だから皐月の過去の描写は避けるつもりでした。
ただ、改二の実装が待たれる程度には武勲艦ですし、理由なく強いのもなんか妙だよなーとか余計なこと考えてみたり。
そんな感じの理由で能力値だけ引き継ぎみたいな設定になったんすよねー。かえって不自然だったかもなぁ……。

そういうわけで提督との関係は他の艦娘と違って、「現在」にクローズアップした関係にしていこうかなと思ったわけですよ。
思ったわけですが! 難しいんだなこれが。
日常においてはロマンチックな出来事が起こるなんて稀ですし、平時のやり取りはきっと他愛もないものなんですよこのお話においても。
だからその……他の艦娘と比べるとどうしても破壊力(?)が低くなってしまうんですよね。
たとえば提督と如月の間には「二人だけの秘密」がたくさんあるじゃないですか。
満潮なんかも後半でだいぶ提督にしか見せない表情をいっぱいするじゃないですか。
そういうのが無いんですよ日常では!
戦闘時は輝くんですが中盤ではわりと戦闘シーン的なものもあんまり無かったんで……。

あと、ですねぇ。この子わりとメンタル強いんですよね。
それがかえってイチャイチャさせる上では厄介なんですよ!
朝潮みたく他人を精神的に拒絶していたり、電みたいに自分と提督を比較して引け目を感じて切なくなったりしてないんですよ。
この話の中では欠点らしい欠点が無い子なので、作者的に難攻不落でした。いやマジで。


・唯一「フラグを折った」キャラ
上にも書いた通り、このお話の中での皐月は作者的に厄介でした。
強いてフラグを立てる道があるとするならば、対等の友人関係から次第にお互いを意識しだし……という最も現実的に起こりうる流れになるかなと思います。
が、この話の中では提督と艦娘という明確な上下が存在する関係なわけで、
皐月の方はそんなことを意識していなくても提督はどこかでいつもそのことを考えているわけですね。
なので、提督の心の垣根を取っ払わなければならぬ、と。
ただ、他の艦娘がぐいぐいとアプローチしていく中で、
何気ない日常の中で友人のような関係からお互いを意識するようになるほど心の距離が縮まるまでに一体何レスを使わねばならぬのだろう……。
そんなことを考えた結果、皐月に関しては唯一明確にフラグが立ってないキャラにしました。

『立たないフラグに、意味はあるんでしょうか……?』
というわけで「フラグが立たない」キャラとして定まった後の皐月について少し。
とりあえずエンディングを迎えるキャラではないので、若干フェードアウトさせてます。
とはいっても露骨に出番を減らしたりってのは無く、明確に“攻略対象のヒロイン”としての描写から“異性の友人”って描写にシフトしたって感じです。
ただ、そういう描写に変えたことによってかえって皐月らしさが表現出来たんじゃないかなと思ってます。
天真爛漫だけど子供っぽすぎるわけじゃない。
なんというか、こう、爽やかなキャラになったんじゃないかなーと。

あと、わりとこの子頭脳派よね(この作品の中では)。
特に意識したわけじゃないんだけど相当頭の切れるキャラみたいな立ち位置になってますね。なんでだろ。
なんていうか……アレ。
気がついたらスペックや立ち位置的に「よくある前作の主人公」みたいな感じになりました。
(一応書いておきますけどこのお話に前作なんてありませんからねファンタジーやメルヘンじゃあないんですから)



せっかくなので、皐月をヒロインに据えるならどんな提督が良いか考えてみたんですけど、
わりと変態じみてる、というか熱烈にアピールしてくるぐらいの提督が向いてるんじゃないでしょうか。
(本作の)あの提督はシャイなので、皐月に対して「かわいいね!」の一言も言えないんですよ多分。
(まぁ見た目の年齢的にほぼ同じぐらいだし仕方ないっちゃ仕方ないが)
皐月に対して「かわいいね!」は基本中の基本です。それぐらいかわいがってやらんでどうする。
ロリコ……じゃなかった、父性愛に満ち溢れてるタイプの提督になし崩し的に攻略されていくのが良いと思います。
だんだん自分でも何言ってるか分からなくなったのでこの辺で〆。
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オリョクルしながらプレゼント貰えるとか最高でち!
北か南に進めばろ号が消化でき、ボスマスに逸れればプレゼント……これはありがたい
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[[磯波についてのアレコレ]]
クリスマスボイスの追加された今激アツの磯波です。吹雪型は基本激アツですね。
そんな激アツ吹雪型の中でもトップクラスに激アツな磯波です。

・作者の用意した「正解」
うわいきなりなんて事書いちまったんだろう。というか、こんな事書いてしまって良いんだろうか。書かない方が良い気がするぞ。
でも読んでる側からすると、こういう話が面白いのかなと思って書いてみます。

後半に差し掛かる辺りまでは特に「正解」を定めずに、つまり敢えてメインヒロイン的存在を拵えず進んでいったわけですが、物語を終わらせるためには最終的に誰か一人を選ばなければならない。
そこで作者目線での白羽の矢が立ったのは磯波でした。ではその謎に迫っていきましょうか。



・実はエース級のキャラ
磯波に関しては序盤からかなり良い感じに提督にアピール出来てましたね。
料理が得意な設定は史実ネタとか関係なくなんかそういう感じがするなと思ってつけ足しただけですハイ。
磯波って朝ごはん作ってくれそうな気がするじゃん!? ……しない? あぁそう。
ごく最初の頃はちょっとお姉さん的立ち位置でしたね。
ただ、如月の話以降色々動き出してきてそれに伴って磯波のキャラも今のようなポジションに。

序盤~中盤まで隙の無い動きで常に二番候補三番候補ぐらいのポジションを維持していたってという強者です。
二番候補三番候補というと大した事ないように思えるかもしれませんが、なんかしらエピソードをつければそのキャラの持つ相対的な重みも変動するわけで。
そんな重みの変動の激しい環境下でも常にある程度アピール出来ていた磯波は中々デキる子です。
しかもさほどエピソード的には本気を出していない(=まだまだグイグイ踏み込んで書こうと思えば書ける)のに既に十分他のキャラと渡り合えるぐらいの力を発揮してるので、作者目線だと結構驚異的な存在でした。

そのポテンシャルを危惧して一旦途中退場させてますハイ。
入れ替わりで登場したのが磯波IIですが……いくらフラグが立つ対象じゃないからってもうちょっとエピソードを割くべきだったなあとやや後悔。まぁ途中退場させるつもりだったし。
このお話は攻略対象外のキャラの扱いがぞんざい過ぎるよなー。
ちなみに磯波IIは作中では「二号(いそなみにごう)」と呼ばれているらしいです。
どっかに書いたと思ったらそんなことは無かったので今ここに書いときます。

で、後半再会を果たす二人です。磯波ちゃんしれっと告白してますね。うん。よくある。
っていうか終始こんな感じの距離感でしたね。
磯波は、奥手な性格のように見えてあの提督に対しては結構積極的なんですよね。
威圧的な提督、というか、普通に自分より年上でいかにも提督って感じの提督ならこんな風にはならなかったんでしょうけど。
あの提督の、微妙に頼りないけど真剣に頑張ってるところとかが磯波の琴線に触れたんじゃないですかね。
磯波は惚れ込んだら一途みたいな、都会に出てきた田舎娘的危うさがあるので、恋心を抱く対象が提督みたいな草食系をこじらせたみたいな人で良かったです(謎の親心)。

提督は提督で、あんまりアプローチされるとたじろいで身構えちゃうタイプだけど、磯波の場合それを上手く回避してスッと提督の間合いに入っているようなことが多いです。
作者目線でも磯波に関してはエピソードを書くのにほとんど苦労した記憶が無く、わりと扱い易いキャラでした。
ちょくちょく顔を出して要所要所でかっさらって行くのも中々やるなぁ、と。
あんまり目立たれても困る&他キャラのエピソードが忙しくて尺が足りなかったという理由で後半はちょっと出番控えめですけど。



・「正解」とは何なのかを考える
と、ここまで書くとやっぱり磯波がメインヒロインだったんや! って感じですね。
(勿論この子だけ贔屓したなんて事はなくて、「書いていたらこうなった」ってだけですけれど)
提督が誰とくっつくかの投票では、磯波が一番投票あるのかなと予想していました(しかし結果的にその予想は見当違いなものとなるのであった)。

ここから先は磯波の話からちょっと逸れます。最後の投票に参加してくださった方、ご協力ありがとうございます。
ええと、その方々は恐らく、投票したそのキャラが
・魅力的だった
・報われて欲しかった
・提督にとって相応しいと思った(または“提督が”そのキャラに相応しいと思った)
の3つの要素で判断したのかなと思います。
もちろんそのキャラが個人的に好きだったとかそういうのもも多いにあると思いますけどね。

磯波の場合は第一項・第三項は結構満たしてるかなーと自分では思ってるんですけど、第二項の要素は薄いんじゃないかなと。
で、投票結果から鑑みるに第二項が一番投票に影響した要素なのだろう、というのが作者的分析です。
いや……だって如月とか満潮とかさ……作者からしても報われて欲しいもん……うん。
と、ここから話は電についてに移るわけですが磯波から完全に逸れてしまうので一旦ここで区切ります。



読んでる人から見てどうだったかは分かりませんが作者的には一番自信のあるキャラでした。
一番自信があったからこそ出し惜しみしちゃったかなー、とも思いますが。
というわけで作者が投票するのであれば磯波に投票してました。なんだかんだお似合いな気がするしね、二人。

だが待って欲しい、こんなことを敢えて書くということは、だ。ということは、ですよ?
ここから先の(つまりEDまでの)電のエピソードでは作者的に自信のあった磯波や投票の多かった如月、満潮たちを超えるぐらい魅力的に書かなきゃならんわけで! ならんわけで!
「他の子も良いけど、やっぱり電と結ばれるべくして結ばれたな!」というところを魅せつけてやらにゃならんわけで! ならんわけで!
えぇ~……やれるかなぁ……期待に応えられる自信が無い癖に妙に期待を煽る書き方するというマゾプレイ。
この後のわずか数レスで一体どうするつもりなんだお前は! と自問自答。
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今んとこ42%ぐらい進んでます。
そんだけしか進んでないのかって感じですけど実際そんだけしか進んでないからしょうがない。

今週末あたりには投下でき……たらいいなあ。
現状の見通しだと無理っぽいけどこういうのは勢いに乗りさえすればサクサク進むので、なんとかこうビッグウェーブに乗りたいですね。
遅くとも来週中には~と言っておきます。
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[[満潮についてのアレコレ]]
ツンデレと性格がキツいのはちょっと違うんじゃあないかなと思う今日この頃。
一般的にツンデレと呼ばれている艦娘たちの場合は素直になれないからツンツンしてるんじゃなくて(もちろんそれもあるにはあるけど)、
純粋に愛を知らなくて人間不信に陥ってるだけな気がしますね。
皆何だかんだ暗い過去を背負ってるしね……。
あーでも叢雲は普通にただのツンデレだと思います(ひどい言い様である)。

・ツンデ……ツンデレ、なのか?
上で書いたことをいきなりひっくり返すようでアレなのですが満潮はツンデレで行くつもりでした。
開始した当初は満潮に対する造詣が浅かったんだ……後でデレれば良いよねとか甘っちょろいこと考えてたんだ……。
しかし最終的にツンデレとしてもなんか妙な感じになってしまった……。
例えるなら、程よい辛さのカレーを作ろうとして、適当にスパイスとかぶっこんでたら途中でなんかちょっと辛いよなこれちょっと違うよなってなって、
林檎とか蜂蜜とか砂糖とか甘いものを手当たり次第に入れていったら結果的にケミカルX的ストレンジフルなものが出来ちゃったみたいな。
後半デレデレさせ過ぎたなあと後悔している。
いや、というよりはツンからデレの過程をもうちょっと書いておくべきだったんですねぇ。
……まあそんな作者的言い訳はつまらないから置いておいて。彼女の話をしましょうか。



・満潮孤独の青春
最初に結構キツい態度で当たってますがまあこれは予定調和というかキャラ的に仕方のないところですね。
前々から書いているように当初はわりとダメな感じの未熟な提督にする感じだったので、こうやってムチでビシバシしばいてくれる子は必要だなと。
ただ、例の如月の話以降提督のキャラが変わってしまったというか、もうそれまでの甘ったれみたいな感じじゃダメだなと思うのですよ。作者がじゃなくて提督がね。
それに伴って各キャラの立ち位置も変わっていったっていう感じですね。

満潮の場合は何かを抱えているけど、それを打ち明けるわけにはいかなくて……孤軍奮闘しているって感じですね。
最初のうちは提督のことを信頼するに値しないと思っていて、独りで自分の過去の清算をしようとしています。
ある程度提督が信頼出来るなと思えるようになってもその姿勢は変わらないままで。
一瞬自分の抱えているものを提督に話そうと迷ったりするけど結局突き放すような態度を取ってみたり。
跳ねっ返り娘に見えてどこかで人を恐れている部分があるのかもしれません。
(まあ過去の話から顧みるにロクな上官じゃなかったんだろうし彼女なりのトラウマもあるのかもしれない……)



・その心の闇に迫る
で、彼女なりに独自に行動していたらそれが仇となって提督にあれこれ打ち明けなければならない羽目になってしまうんですよね。
後から振り返ってみると多分その方が彼女にとっては幸せだったと思いますが。
なぜって、あそこで提督に打ち明けていなければ彼女独りで戦い続けていたでしょうし、そもそも提督に対して恋愛感情を抱くことも無かったでしょう。

様々な偶然が重なって彼女の殺害対象であった藤原大将は死に、(その後の展開はともかくとして)彼女の目的は結果的に果たされたわけですが……。
以前の彼女であれば、自分の手で決着をつけられなかったことを口惜しく思い、死に場所を捜し求めてたりしそうですね。
提督に恋に落ちるまでの満潮の心は、かつての自分の提督に対する憎悪やチップによる支配に対する復讐への執念で占められていましたから。
(例によって尺の都合でほとんど描写してないけど)彼女にとっては復讐だけが生き甲斐のような状態でした。

今でもなんだかんだその事については彼女なりに色々思うところがありそうですが……今の満潮はきっと大丈夫でしょう。
提督への恋心……もまぁそうですがあくまでそれは副次的に発生したもので、提督が彼女の辛さや苦しみを受け入れてあげたことが、彼女を大きく変えた要因でしょう。
彼女は艦娘になってからずっと孤独でして、誰とも心を通わすことなく十数年の時を過ごしています。
同じ艦隊の仲間に対しても、ある程度ビジネスライクな関係になることはあれど、大概皆沈んで居なくなってしまうのだから信用はすれど心を開くまでの関係になろうとは思わないんでしょうね。
提督の、愚直なぐらい真剣な姿勢や満潮という人格そのものを受け入れようとする温情を感じ取った時から、憎しみや不信によって止まっていた彼女の歯車は動き出したんでしょう。

ちょっと動き出しすぎ? な気もしなくはありませんが。
でも、意固地になって閉ざしてた心さえも開いてしまうような相手を前にして恋に落ちるな・愛情を抱くなというのも無理な話じゃないですかね。
きっと提督への愛を自覚してからの彼女の日々は、それまでと比べると彩りに満ち溢れたものなんでしょう。
ええと……その恋は結果として報われるものでは無いんですけれども。
ただ、恋なんて所詮恋で(?)、提督の想い人にはなれなかったということを知ってなお彼女は提督を愛することはやめないでしょうし、再び彼女の心が閉ざされることもないでしょう。



・お酒は二十歳になってから
作中の満潮が24歳という設定がポロッと出ましたが、身体年齢的には提督よりちょい上ぐらいなのでビール飲んじゃダメだと思います。
一応艦娘でも(人間と比べると速度が著しく遅くなるが)身体的に成長するという設定ですが……でもダメだと思います。
「酒ッ! 飲まずにはいられないッ!」な過去もあったんでしょうけど。
ちなみに、彼女がチップについて知っていたのは最初に配属されたのが物部元帥の艦隊だったからっていうことにしてます。
年齢的には彼女が10歳ぐらいの頃でしょうか。
まぁそれから十数年も暗い感情だけを抱えて生きてりゃグレるわな……。
意識を朦朧とさせて精神的苦痛をかき消すタイプの飲み方なので悪酔いします。ダメですね。



如月とは別の方向で暗い感じの過去を持ったキャラ、というか、悲惨さでは如月を上回ってそうですね。不幸なんて比べるものじゃないけれど。
そこんところ若干差別化に迷った記憶があります。
結果としては上手くいったんじゃないかなと思いますがどうなんでしょう。
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今週と来週を耐え抜けば休みだけど中々しんどいネー。あー、あと大掃除しなきゃ……。

突然ですが明日投下いきます。どっかしらで区切るので2日に渡っての投下になりますが。
電についてのアレコレを書いてたはずが消えててバックアップも残ってないという……。仕方ないのでそれも明日ってことで。
今日は疲れてるので明日に備えて力を溜めます(何

自室で荷物をまとめている提督。

提督(必要な物は全部まとめた、と。これで僕の支度は終わったな。なんだか遠足みたいだな)

提督(そんな気楽なものじゃないけれど……)

提督「如月。居るんだろう? ……話、しようか」

如月「ごめんなさい」

如月の表情はいつになく暗く、目の端には涙を浮かべていた。

如月「私のせいで……そんなに傷ついてしまって……」

提督「良いんだ。君を守れた。僕も生きてる。それだけで十分だよ」

如月「私があの時司令官を呼んでいなければ、司令官はこんな目に遭わなくて済んだのにって考えたら……どう償っていいのか分からなくて」

提督(確かに如月の言う通り、彼女に呼ばれていなければ腕を失うことは無かっただろう)

提督(だが、僕はこのことを幸運だと考えている。彼女に呼び出されなければ、あれだけの脅威が潜伏していたこと。そして今まさにその脅威が動き出さんとしていたことを知れなかったからだ)

提督(如月に呼び出されていなければ、僕はあのレ級に先手を打たれて為す術なく殺されていただろう。かえって幸運だったと言うべきだ)

如月「ごめんなさい……うっ、うう」

提督(そんな話をした所で、彼女の心を晴らすことは出来ないだろうけど)

提督はハンカチを取り出して如月の涙を拭う。利き手でない左手なせいか動作がぎこちない。

提督「ねぇ、如月」

提督「僕は、君と出逢ったおかげで変われたんだ。君と会ったから、君と居たからここまで来れたんだ」

提督「初めて会った時のことを覚えているかな。君は僕のことなんて気にも留めないで、上の空だったよね」

提督「それからしばらくして、君がこれまでにどういう風に過ごしてきたかって話を聞いて。そう、あの工廠の奥の部屋で」

提督「僕はあの時、生まれて初めて心の底から誰かを救いたいって思ったんだ。救いたいなんて言葉は傲慢で、僕の独り善がりなのかもしれないけど……でも」

提督「僕は君の抱えていた悲しみから……君を救いたかった。君の眼に映るもの全てが、哀しみと空しさで埋め尽くされていくのに耐えられなかった」

提督(あの時の如月に対しての行動が、本当に彼女の心を救えたのかどうかは分からない。僕自身、上手くやれたのか今でも自信がない。だけど……そう)

提督「あの時から僕は、君たちの提督として相応しい人間にならなきゃって、そう決めたんだ」

提督「誰にも悲しんで欲しくなかった。僕の無力で、君や他の艦隊の子を傷つけてはならない、悲しませたくないって、そう思ったんだ」

提督「空回りも多かったけど……でも、今の僕は自分の望むものになれたと思う」

提督「あのレ級に襲われた時、僕は死を確信した。軽蔑するかもしれないけど、あの時の僕は恐怖で足が動かなくなっていた。あまりの痛みに思考することさえ放棄しようとしていた」

提督「……奴が君を穢そうとした時、急に力が湧いてきたんだ。その力が怒りなのか覚悟なのかは分からない。気がつくと身体が動いていたんだ」

提督「腕を失ってなお、僕は君を守り抜くことが出来た。ちっぽけなただの人間が、深海棲艦相手に、立ち向かっていくことが出来たんだ」

提督「僕はこのことをとても誇りに感じる。僕は失った右腕以上に大きな物を得たんだ」

提督「大切な君を守ることが出来た、深海棲艦に自分一人で立ち向かうことが出来た……僕にとっては失った腕よりも遥かに価値のあることなんだ。だから君は気に病む必要なんかない」

提督「まだ時間はかかるだろうけど……深海棲艦との戦いも、きっと終わらせることが出来る。根拠は無いけど……今はそう確信している」

提督が話を終える頃には、如月はもう泣き止んでいた。

如月は、両手を後ろに組んで、モジモジと気恥ずかしげな様子で提督を見つめる。

如月「司令官。一つ、お願いがあるの」

如月はぴとっと提督に身を寄せ抱き締めると、胸に顔を埋めた。

如月「しばらく……私が満足するまで、このままで居させて?」

上目使いで提督を見上げる如月。提督は少しドギマギしながら無言で頷く。

提督が頷いたのを確認すると、如月は再び顔を埋める。

スウと深呼吸をするような音が聞こえる。安らかに眠っているかのような如月の吐息が聞こえる。

かと思えば、突然しゃくり上げたかのような震えが提督の身体を伝ってくる。

その間提督には如月の表情が分からなかった。泣いているのか、笑っているのか、分からなかった。

そんな振る舞いを数回繰り返す。如月が提督を抱き締める両腕の力は、未だに緩まらない。

・・・・

如月が、どういう意図でこんなことをしているのかは分からない。

提督「…………」

僕は言葉を発することが出来なかった。きっとこれは悲しいことなのだと悟ったから。

提督(如月はきっと……)

如月はきっと、今に至るまで僕への感情を押し殺してきたのだと感じ取った。

提督と艦娘という関係を逸脱することへの後ろめたさなのか、僕に想い人が居ると察しているからなのか、迷惑をかけたくないからなのか。何故かは分からない。

ただ、今の彼女は、僕のことを想っていて……恐らく、僕はその想いに応えることは出来ないのだろう。

そんな事を考えていたら、とても悲しい気持ちになってきた。

目頭が熱くなる。情けないところは見せられないから、僕以上に如月は悲しんでいるはずだから、と涙が零れないように天井を見上げる。

薄ぼんやりした電球の明かりがゆらゆらと揺れている。

ああ、明日の朝にはこの鎮守府を離れて、もう二度と戻ることは無いのだろう。

今までの思い出がどっと押し寄せて感情がこみ上げそうになったので、僕は平静を保つべく深く息を吸う。

如月「? どうしたの?」

提督「ううん、なんでもないんだ」

震え声にならないよう意識して声を出したら、かえって変な声になってしまう。

如月「ふふ、ヘンな司令官」

先ほどまでの泣き顔が嘘のようにけろりとした様子だ。

如月「……付き合ってくれてありがとう」

僕を抱きしめていた腕をぱっと離し、部屋を出ようとする如月。

去り際に如月が振り返る。

如月「司令官……ありがとう」

どこか納得したような、安らかな顔だった。

提督(……)

ベッドに横たわり、放心状態でボーッとしている提督。

提督(寝た方が良いって分かってるのにな)

腕を失った右肩の鈍痛が、提督の眠気を削ぐ。

提督(やれやれ……しっかりしないと!)

提督は起き上がり明日の作戦のための資料を読み始める。

提督(何も起こらなければこんな資料は要らないんだがな……)

提督(これまでの経験から考えて、そう甘くは無いんだろうな。『不測の事態』を前もって予測し、対策を練っているぐらいじゃなきゃ)

提督「如月……」ボソリ

ハァ、と溜息をつく提督。

提督「頭が回らんな……」

コンコンとドアを叩く音がする。

提督「どうぞ」

電「司令官さん、お疲れ様です」ガチャッ

提督「別に疲れてないさ」

電「如月が司令官さんを呼んでいたって言ってたので来たのですが……」

提督「如月が……?」

電「?」

提督(如月は気づいたのだろうか……。しかし、仮に気づいたとしてどうしてこんなことをするんだ?)

提督「いや、なんでもない。用は無いから、もう部屋に戻っていい」

提督「明日も早いしね」

提督は上の空の様子で、まるで独り言を呟くような調子で声を発した。

電「司令官さん。電はここなのです……目を見て話して欲しいのです」

提督「ごめん……今はそっとしておいて欲しいかも」

提督「その、なんていうか、疲れてる」

電(目の下に隈が浮かんでるのです。昨日から一睡もしていないんでしょうか……?)

電「司令官さん、ちょっと待ってて欲しいのです!」タターッ

・・・・

電「司令官さん、お疲れのようですから。はい」

電「蜂蜜入りのホットミルクなのです」

提督「戻っていいって言ったんだけどな…………でも、ありがと」ズズッ

電「司令官さん……。何があったのか、ちょっとずつで良いから話してもらえませんか?」

提督「……電。如月は君にここに来るように言った時、どんな様子だった?」

電「? 普段通りでしたよ」

提督「そうかい(気丈だな……如月)」

提督は、先程までの如月とのやり取りを淡々と話した。

電はその間、何も言葉を発さなかった。

提督「最初はたぶん……僕に対する罪悪感で部屋に訪れたんだと思う」

提督「だけど。その後、僕を抱き締めてきたのには、理由があると思う」

提督「恐らく、如月は僕のことを愛してくれていて。きっと、すごくすごく好きで居てくれたんだと思う」

提督「ずっとそんな気持ちを抱えていたんだと思う」

提督「如月は何も言わなかったから、本当のことは分からない。でも、あの時の彼女の仕草で、そう感じ取ったんだ」

提督「如月は……ああすることで、僕への想いを断ち切ろうとしたんだと思う」

提督は、まるで夢でも見ているかのように、ぼんやりとした様子でぽつりぽつりと言葉を漏らす。

提督「それを分かってもなお……僕は、彼女の想いに応えることは出来ないんだ」

電「どうして……ですか?」

提督「僕にも、好きな人が居るんだ。だから……如月の想いを察することは出来ても、応えるわけにはいかなかった」

提督は、ベッドに身体を横たえる。枕に顔を埋める。

提督「……如月を傷つけてしまって、しかも、多分もうこの先どうすることも出来ないんだな、って」

提督(如月……今は、部屋で一人で泣いているんだろうな……。なんとなくだけど、そんな気がする)

提督「あそこで僕が、如月を引き止めていたなら、きっと如月の心を救ってあげられたんだと思う」

提督「でも、僕はそれをやらなかったんだ。彼女の痛みを知っているからなおさら……自分の気持ちに嘘はつきたくなかった」

提督「自分の気持ちに嘘をついて接しても、余計に彼女を傷つけてしまうだろうから」

提督「だから……彼女を受け入れることは出来なかった」

提督「それってすごく哀しいことなんだと思う。でも、仕方ないことだとも思う」

提督「仕方ないことなんだろうけど……やるせない」

・・・・

電(司令官と如月は……似た者同士なのかもしれませんね)

電(だから、お互いの痛みが分かるのかもしれない)

電(如月はあんなふうに飄々としていても、辛い気持ちや寂しい気持ちはずっと我慢してる……)

電(司令官もきっとそうなのでしょう……)

提督「情緒不安定なのかな……情けないところ見せてごめん」

提督「ごめん。やっぱり僕、疲れてるみたいだ」

提督はベッドから身を起こすと、少し困ったような、力ない笑顔で電に微笑む。

電(司令官、そんな顔しないで欲しいのです)

電(そんな顔をして……私の遠くへ離そうとしないで欲しいのです)

電「司令官……。今夜は、電がずっとお傍に居ます」

電は、ギュッと拳を握って、目を瞑る。それから深呼吸して、何かを思い切ったように強く言い放つ。

電「私は! 司令官さんと違って、頭も悪いし失敗ばかりで……」

電「司令官さんの辛い気持ちも、哀しい気持ちも、少しも楽にしてあげられないかもしれない」

電「でも……でも、司令官さんには、笑っていて欲しいのです。だから……」

電の言葉が詰まったタイミングで提督が話を切り出す。

提督「ありがとう、電」

提督「(心配かけてしまったか……やはり如月のことは、話すべきじゃなかったな)」

提督「少し、甘ったれていたのかも……突然のことで、精神的に動揺していたんだ」

提督「そうだな……このやるせなさも、乗り越えていかなきゃいけないね」

提督「僕は君たちの提督だ。……強くならなきゃ」

提督「心配かけてごめん。僕の為を思ってくれて言ったんだろう。ありがとう」

提督「もう、大丈夫だから」

提督は電の頭を撫でようとする。

が、その手は払いのけられ、提督はベッドに押し倒される。

提督「!?」

電「何勝手に自己完結させようとしてるんですかァ!」

電「全然大丈夫なんかじゃないのですッ!」

電「司令官は! ずっと私に隠してきたのです!」

電「辛いと思ったことも! 哀しいと思ったことも! 皆一人で背負い込んできたのです!」

電「司令官は強くなんかならなくていい! 辛い気持ちを押し殺す必要なんてないのです!」

電「情けなくてもいいから、みっともなくてもいいからぁ!」

電「司令官には……私が、居ますからっ……!」

荒い呼吸を整える電。しかし、感情が昂ぶっているせいか頬が紅潮している。

電の今まで見せたことのない態度に、提督は固唾を飲む。

絞り出すかのように、言葉を発する電。

電「教えて欲しいのです。私に、全部。……」

電「司令官さんの苦しみも、全部、知りたいのです……」

今にも泣き出しそうな潤んだ目で提督を見つめる、電。

提督は、その目を真剣な眼差しで見つめ返し、……唇を重ねた。

・・・・

提督を強く強く抱き締める電。

堪え切れなくなった電の目の端から、ぽろりぽろりと零れ落ちる涙。提督の頬を伝う。

それは、ほんの僅かな時間の出来事だった。

しかし、二人にとっては永遠の意味を持つ出来事だった。

唇が離れる。

電は、力が抜けたように、へなへなと提督の上に倒れ込む。

左腕で電の背中を包み込むようにぎゅっと抱く提督。

提督「両の手で抱きしめられないのが、残念だな……」

電「……ぐす。どうして、私、なんですか……?」

電「嬉しい、けど、わたし、司令官に避けられてると思って、えぐ……」

提督「そう勘違いさせてしまったなら、すまないね。僕は電のこと、好きだよ」

提督「本当に、ごめん。そっか……辛い思いをさせてたのかな」

電「うぅん。司令官と一緒に過ごしていて、辛かったことなんて一度だって無いですよ……?」

電「ひっぐ……いつも、幸せでした」

はにかみながら笑う電。

提督「避けていたわけじゃないんだ」

提督「ただ……本当は、ずっとはぐらかすつもりでいたんだ。ずっと嘘をついていているつもりだったんだ」

提督「誰か一人を選ばなきゃいけないって、僕にとっては辛くて……それならいっそ、誰にも興味が無い振りをして、独りぼっちになれば良いのかなって」

提督「そんなずるいことを考えていたんだ。全てが終わったら……自分の気持ちと向き合おうって思ってたのに、逃げようとしたんだ」

提督「でも、他の皆には薄々感づかれてみたい。それが君だとまでは分からなかったみたいだけど、僕にも好きな人が居るって事を」

提督「……みんな、色んな事を一緒に乗り越えてきた仲だもんね、隠し通せるわけ無かったんだ」

提督「僕は…………電。君のことが好きだ。気づかないふりをして自分を誤魔化してきたけど、もう、抑えられないみたい」

提督「……君を、誰よりも愛おしく感じるんだ。電……んっ」

不意に唇を塞がれる提督。

電「嬉しいです……司令官……」

電「嬉しい……嬉しい……」

啄ばむように、何度も何度も提督の口を塞ぐ電。

電「んっ……ふっ……ふふ」

電「しあわせ、なのです……」

二人は抱き合ったまま眠りに落ちていった。

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[[電についてのアレコレ]]
トリを飾るのはもちろん電。いやぁ……やってくれましたね。

・作者目線での苦労
電はわりと人気の高いキャラで、それなりに読む側も目が肥えてるようなので、ちゃんとした電が描けてるかわりと不安でした。
ちゃんとした電って何だよって話ですが。いや、期待に沿えてるかなあ、とか、キャラから外れてないかなあ、とかそういうのですよ。
わりとそこいら辺は問題ないようで今更ホッとしています。なんだかんだ魅力的に書けてたなら良かったなあと思います。
作者的にはわりと自信が無かっただったので、投票で電に票が集まったのはわりと衝撃受けてました。

電は……なんだかんだ一番苦労したかもしれません。
第一に、好感度ですかね。アレで一人だけガンガン突出していくもんなんで、かなり困りましたね。
別に*2のボーナスを無くしてしまえば良かったんですけど。あるいは別の子にボーナスを付け替えるか。
ただ、提督の立場から考えると秘書艦を変える必要性って無いし、無理に秘書艦を別の子に変えるためのイベントを起こそうっていう発想も沸かなかったので、結局そのままでした。
結果として一人だけ好感度がガンガン上がっていき、かなり動かし辛いキャラになってしまった……。
中盤以降はもう好感度とか知るかと吹っ切れて程々の頻度で登場するようになりますが。


・本題
上記の理由や他のキャラとの差別化に悩まされたキャラである電なのですが、どうやって彼女を動かしていったかというと、キャラクターの目線に立って思考し、描写することで対応しました。
このキャラならこの場面でこういうことを考えてこんな風に動くだろう、と推測しながら動かしています。
他のキャラも場面場面でそういう書き方をしていますが、電と提督は特にそういうことが多かったですね。
提督に関しては、お前作者の意図に反して勝手に動き過ぎって感じのことが多いんですけど。
キャラは薄いわりに「ここではこういうことをする」という思考ルーチンだけはわりと確立されてるキャラなので、結構振り回されることが多かったですネー。

話を電に戻しまして。
電は、結構自分に対して厳しい見方をしていますね。
ごく最初の方に提督に自分の理想を語っておきながら、後半では自分は何も出来なかった・何も変えることが出来なかったという旨の話をしています。
「自分を変えたい」とか「戦いが無くしたい」とか、そういう理想を抱いてはいるけれど、現実には自分ではどうすることも出来なくて……というのが彼女なりの苦悩なようです。
そうした葛藤は提督やかつての満潮なんかもしていたりするのですが……電の場合は特に悩みが大きいみたいですね。
本当は彼女だってしっかり成長しているんですけど、彼女の中では納得がいっていないようです。
というのも、彼女に最も身近な提督の場合、「皆を守りたい」とか「誰も悲しませたくない」とかそういう信念のもと行動していって、実際にそれが出来るぐらいに成長していますからね。
彼と比べると劣等感のようなものを感じてしまうんでしょう。
……彼も彼でアレですけど。結局提督は、本質的には他人に心を開いていないのかも。
自分一人で悩んで、自分一人で乗り越えて……だから、成長はしているけれど常にどこか孤独を抱えているっていう。
そんな提督の心の動きのようなものを察知して押し倒した電は中々良い仕事しましたね!(押し倒したといってもやらしいニュアンスじゃないからな!)
衝動的な行動ではありましたが、それが提督の心を動かしたのかなと。
電の本気の片鱗のようなものを作者は感じますね。



・再び話は逸れて ~作者的場面解説
……これは作者の持論ですけど。
他人から感情をぶつけられると滅茶苦茶しんどいのですよ。その情が強ければ強いほど。ええと……分かりやすい話をすると、負の感情を吐露されて辛いと感じない人なんて居ませんよね。
人から死ねだの殺したいだの思われて平気で居られる人なんて、ある種の狂人ですからね。精神的に強者だとは思いますが……。
(まあ、そういう言葉を投げかけてきた相手を人間じゃなく虫ケラ程度にしか認識していなければ「あー虫がなんか言ってるなー」程度で済みますけど……それはそれで悲しい)正の感情ならばどうか、というと、実はこれも時と場合によるのですよね。
今回のお話の例だと、提督は如月の情愛を悟った時に、哀しみのような感情を抱いていますよね。
提督も如月に対して恋愛感情とまではいかないまでもとても大切に想っていたにも関わらず。
説明するまでも無いですが、提督が悲しくなった理由は、彼女の持っていたある種の“一つになりたい願望”に応えられないから、ですよね(やらしい意味じゃないからな!)。
ええと……他人からの自分に向けられる強い感情というのは、それが親愛であれ憎悪であれ、精神を強く揺さぶってきますよね、という話がしたいのでした。
ここで、如月の内面を知ってしまった提督は、これから決戦だというのに疲弊していますね。
そんな最中に電が部屋を訪れるのでした。
提督は、独り言のように自分の悩み、というか、彼の心の中にあるやるせなさについて口を滑らせています。

彼にしては珍しく精神的に参っていたのかもしれませんね。
で、電はそんな提督を見て、自分が本当にその役に相応しいか自信は無いけれど、貴方を苦しみや哀しみから救いたい……意味合い的にはそんな感じのことを言ってますね。
ただ、電にそう言われた時に提督は自分の取り留めのない空虚感を打ち明けてしまったことを後悔しています。
電を心配させてしまったと考えたからです(まあ確かに多少は心配してますけど……)。
そう思った提督は、すぐに立ち直り、自分を奮い立たせています。

先程も書いたように、自分一人で悩んで、自分一人で乗り越えようとしたわけですね。
しかし! 提督のその態度を見て電は激昂するわけですね。
辛いはずなのに誰に頼ろうともせず、独りで抱え込もうとする姿勢が気に食わなかったわけです。
まぁ……「貴方の為に傍に居ますから(=私に頼って下さいね)」って言われてんのに「大丈夫だから」って返しは野暮ったいというか無粋ですよね。
そこはお言葉に甘えろっつーの。
提督なりには気遣っているつもりみたいですけどかえって失礼ですよねこれ。電が怒りに近い感情を抱くのも無理はない。
(次のレスにつづく)

こういう態度に提督の本質があるのかなーと。
彼は確かに提督に相応しい存在と呼べるまでに成長してはいますし、艦娘たちに心から向き合っていますが、一方で自分の心の内は誰にも明かしていないわけです。
というか、彼が真剣な悩みを相談したのって満潮ぐらいですしね。
それだって満潮の方が半ば強引に提督の方に向かってきたから打ち明けただけで。
電や満潮だけでなく他の艦娘全員から彼の抱えているそういう精神的な苦しみを察されていて、その“精神的な”苦しみを皆心配しているのに、提督は誰にも打ち明けようとしない、と。
ただ、彼には彼なりの考えもあって。
答えの出る悩みは人に相談出来ても、答えのない悩みは打ち明けた所で聞いてる側はどうしようもないじゃないですか。
例えば、「上手くいくか不安」という悩みに対して、より「上手くいく方法」を一緒に考えてあげることは出来ても、「不安」そのものは当人以外にはどうにも出来ないですよね。
つまり、“精神的な”苦しみは他人が解決しようがないんですよ。
今回のケースでは提督は電に対して、「仕方ない」と割りきっているけれど「やるせない」という“精神的な”苦しみをうっかり打ち明けてしまったんですね。
そんなことをしても電を心配させるだけで何の意味もない、それなのに口を滑らせてしまった、と考えたから打ち明けた後で後悔したわけですよ。
そして、電の心配を取り払うべく自分自身の精神を向上させて「やるせなさ」を強引に克服しようとした……というわけだ。



・理性対感情
これまで通り提督がなんだかんだ精神的に成長して終わり……ならこのエピソードはここまで複雑にならないんですが。
上に書いた通り電は提督のそんな態度に黙っていられなかったわけで。
電は提督を押し倒した後に、自分の思いの丈をストレートにぶつけます。
提督の苦しみも悲しみも、たとえ何も解決出来なかったとしても受け止めたいと!
そう強く強く提督の心に訴えかけるわけですよ!
対する提督の行動は……!? ってな感じでしたよね。

これはちょっと理解出来ない行動かもしれません。
というか、作者だったらここでそれ!? ナンデ!? って思っちゃいます。
思っちゃいますけどあの提督はあの場面だとああいうことをするんです。
……ええと、かなり“感情的な”行動なので論理的に説明するのが作者でも難しいというかぶっちゃけ作者でさえよく分かってないんですけど。
一応、作者目線で提督の行動を論理的に分析しますね。

前述の通り提督は心のどこかで艦娘と距離を置いていて、その理由は心の内面の解決しようのない葛藤を打ち明けても無駄だと考えているからでした。
一方電は、なんだお前それがどうしたと。
たとえ無駄だろうがなんだろうが、私は貴方の心の深淵に触れたいし、その為なら私は貴方の痛みや悲しみでさえも受け止めたい、と言うわけですよ!

ここでもし提督が理性的な行動を取るとするならば考えうる選択肢は二つである。
・それでもなお電を拒み、苦しみを抱え続ける
・自分の抱えている漠然とした苦しみや悲しみを電に打ち明ける
もっと頭の働く人なら他の選択肢も浮かぶかもしれませんが作者はとりあえず二つしか浮かびませんでした。
で、結局そのどっちでもありませんでした。
なぜ提督は電に口付けをしたのか……。

うーん、作者もあんまり説明出来ないんだけどなぁ。
その、彼の過去の行動を振り返るに、言葉で説明したり出来ない時に、身体に触れるなどの行為で意図や気持ちを伝えていたことがあるじゃないですか。
今回もその一例……と言ってしまえば簡単なのですが、それも納得いく説明じゃないと思うので……。

電に押し倒されて想いを伝えられてなお、彼の胸中を想像してみますかね。
まず第一に動揺だ。心配をかけまいという振る舞いがかえって相手を不興を買ってしまったのなら戸惑うだろう。
で、第二に、電の言葉の分析をするに違いない。
彼女は今激しく興奮しているが、その原因は何か。
……自分のその心配をかけまいという態度が気に入らなかったのだと悟る。
また、自分の心の澱でさえも受け止めたいという彼女の強い想いを知る。
ひょっとしたら、そんな風に自分を募ってくれる彼女を愛おしいと思うのかもしれません。
というかキスするぐらいだしそう思ったのでしょう。
だから唇を重ねた、と。

んんんん~、やっぱり作者的には納得いかないぞ……。
納得いかないのになんでそんな展開にしてそんな描写をしたんだっつー話ですが……でも、この提督なら絶対こういうことするよな! とは思うんですよ。
多分作者には理解出来ない「愛」的サムシングが彼を突き動かしたんでしょう。
まぁ、その。「本当ははぐらかすつもりだった/嘘をついているつもりだった」から察するに、電を愛してはいたけれどそれを打ち明けるつもりは無かったんでしょう。
提督の中で、電への想いを封じ込め続けることは精神的な苦しみの一つでしょうし、それを打ち明けることによって電の想いに応えた……って解釈が妥当かなぁ。
なんていうか、ある意味提督と電の二人だけの世界みたいな領域になってしまったので、もう作者には分からん。



ごめんなさい。電についてとか書いておきながら全然触れてませんでした。だって……前に一度書いてたやつが消えちゃったのが悪いんだし……。
一つだけ電に関する後悔は、朝潮と仲直りするエピソードが尺の都合で書けなかったことですかね。
電が朝潮に対して、提督のことを何も分かっていないと叱咤していますが、あの後で自分も朝潮の苦しみを分かってあげられなかったんだなって反省してたりします。
そこのところ描写したかったなぁ……今となっては過ぎてしまったのでアレですがねー。

エンディングを添い遂げるヒロインとして相応しく描けたかどうかは分かりませんが、ここまで提督に精神的に喰らいついたのは電だけですね。
そういう意味ではトゥルーエンド? ……ですかねぇ。
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……色々となげーよ馬鹿! とセルフツッコミ。
エクストライベントを自重なしで悪用するとこうなるということじゃ。
とりあえず前編おしまい。
明日の投下でエンディングです。

朝潮「いよいよですね……」

水平線の彼方から陽光がちらつく。

満潮「本当に行くの? 昼になってからでも良いんじゃない?」

提督「いや、これ以上長居するのは良くない。……僕の心情的に」

皐月「感傷的だねぇ」

如月「男は過去に生きて女は未来に生きるのよ」ニヤケ顔の如月

提督「……違いないね。だが!」

提督「今僕が見るべきは『現在』だ。過去の想いを繋ぎ、未来を切り拓くためにもッ!」

提督「これから僕たちに襲い来るであろう脅威を打ち破る! その為に皆、力を貸して欲しい」

電「……暁の水平線に、勝利を刻むのです!」

提督(それ僕が言いたかったんだけどなー)

・・・・

磯波「今の所は順調ですね。敵も見かけませんし」

提督「そうでなきゃ困るよ……まだ目を凝らせば僕たちの鎮守府が見えるぐらいの距離だよ?」

間宮に背負われている提督。

提督「鎮守府内のありったけの物資や装備、資料を運んでるわけだから、航行速度は普段の半分ぐらいなのかな」

提督「昼戦では機動力が売りの水雷戦隊だけど、その機動力さえ今は削がれている状態だからね……。命あっての物種だから敵が来たらある程度海に捨てるのも考えてるけど、なるべくなら運びきりたい」

提督「あと、僕のことはともかく、今後も美味しい晩御飯を食べられる日々が続いて欲しいなら間宮さんは最優先で守るように」

間宮「向こうの鎮守府に着いたら腕によりをかけてご馳走するので、頑張って下さいね」

皐月「よしっ、こうしちゃいられない! 全速前進!」キラキラ

航行速度を上昇させる艦娘たち。

提督(たった一言で皆を戦意高揚状態にさせるとは……。逆立ちしてもこの人には勝てないな……)

提督(それにしても……寒い! 早朝よりは幾分かマシになったが、潮風が突き刺さるように冷たい)

提督(そのくせ、腕を無くした方の肩が灼けるように熱い。血液が全部そこに持ってかれてるみたいだ……)

提督(意識を保っていられるかどうか怪しいぞ……)

・・・・

満潮「背後に敵影! ……と言っても、こっちに向かって来ているわけじゃないみたい。離れていくわ」

満潮「その数……あー、まともにやり合ったら勝てそうにないわね。数え切れないわ、100隻超えてるんじゃないの」双眼鏡を覗く満潮

満潮「戦艦が多いわね。幸い空母の類は少ないから、索敵機がここまで来る心配は無さそう。全艦私たちの鎮守府の方へ向かってるわ」

提督「“今のところは”無事でいられそうだね。それにしても、まさかここまで早く奇襲してくるとはね……朝のうちに抜錨していなかったらと思うとゾッとするよ」

提督(遠くで砲音が聞こえる……。敵の奇襲がもっと遅ければ、せめてあと数日ぐらい待ってくれていたのなら、あの鎮守府も守るつもりだったんだけど……そんなに待ってくれるほど優しい相手では無いか)

朝潮「司令官。後ろから追手が来る恐れはありますか?」先頭を進む朝潮、一瞬提督の方を振り返る

提督「いや敵の偵察範囲から外れている現時点では問題ない。無理して速度を上げなくてもいいよ。新しい鎮守府にいち早く着くことは大事だが、それさえ出来れば万事上手くいくというわけではないからね」

提督「なるだけ戦力を温存しておきたい。総力戦になるだろうから。……あっちに向かった連中とは後々交戦することになるだろうけど、しばらく時間稼ぎ出来ると思うから心配要らない」

提督「僕らの居た鎮守府は確かにボロい鎮守府ではあったけど、仮にも艦娘を収容している施設だからね。生半可な砲撃で破壊出来るほどヤワな建造物じゃないよ。完全に破壊するには時間がかかるだろう」

磯波「でも、あそこに私たちが居ないことを敵に気づかれたらまずいですよね……」

提督「その通り。だからある程度策は練っておいた。……もし僕たちがまだあの鎮守府に居たとしたらどうする? 正面から戦っても勝ち目は無いし逃げ場も無い。ならば最も安全な場所で敵を各個撃破しつつ味方の増援を待つよね」

提督「だから、『鎮守府内でも堅牢な場所のどこかに逃げた』という設定のもと色々と罠を仕掛けておいた(北方棲鬼を撃退したあの後、夕張に色々と聞いておいたのが活きたかな……)」

提督「敵が鎮守府に上陸して僕たちを捜すようなことをしても、それなりに時間は稼げると思う」

提督(とりあえず一つ目の障壁はギリギリ回避出来たといえるだろう。問題はこの先だ……)

朝潮「いよいよですね……」

水平線の彼方から陽光がちらつく。

満潮「本当に行くの? 昼になってからでも良いんじゃない?」

提督「いや、これ以上長居するのは良くない。……僕の心情的に」

皐月「感傷的だねぇ」

如月「男は過去に生きて女は未来に生きるのよ」ニヤケ顔の如月

提督「……違いないね。だが!」

提督「今僕が見るべきは『現在』だ。過去の想いを繋ぎ、未来を切り拓くためにもッ!」

提督「これから僕たちに襲い来るであろう脅威を打ち破る! その為に皆、力を貸して欲しい」

電「……暁の水平線に、勝利を刻むのです!」

提督(それ僕が言いたかったんだけどなー)

・・・・

磯波「今の所は順調ですね。敵も見かけませんし」

提督「そうでなきゃ困るよ……まだ目を凝らせば僕たちの鎮守府が見えるぐらいの距離だよ?」

間宮に背負われている提督。

提督「鎮守府内のありったけの物資や装備、資料を運んでるわけだから、航行速度は普段の半分ぐらいなのかな」

提督「昼戦では機動力が売りの水雷戦隊だけど、その機動力さえ今は削がれている状態だからね……。命あっての物種だから敵が来たらある程度海に捨てるのも考えてるけど、なるべくなら運びきりたい」

提督「あと、僕のことはともかく、今後も美味しい晩御飯を食べられる日々が続いて欲しいなら間宮さんは最優先で守るように」

間宮「向こうの鎮守府に着いたら腕によりをかけてご馳走するので、頑張って下さいね」

皐月「よしっ、こうしちゃいられない! 全速前進!」キラキラ

航行速度を上昇させる艦娘たち。

提督(たった一言で皆を戦意高揚状態にさせるとは……。逆立ちしてもこの人には勝てないな……)

提督(それにしても……寒い! 早朝よりは幾分かマシになったが、潮風が突き刺さるように冷たい)

提督(そのくせ、腕を無くした方の肩が灼けるように熱い。血液が全部そこに持ってかれてるみたいだ……)

提督(意識を保っていられるかどうか怪しいぞ……)

・・・・

満潮「背後に敵影! ……と言っても、こっちに向かって来ているわけじゃないみたい。離れていくわ」

満潮「その数……あー、まともにやり合ったら勝てそうにないわね。数え切れないわ、100隻超えてるんじゃないの」双眼鏡を覗く満潮

満潮「戦艦が多いわね。幸い空母の類は少ないから、索敵機がここまで来る心配は無さそう。全艦私たちの鎮守府の方へ向かってるわ」

提督「“今のところは”無事でいられそうだね。それにしても、まさかここまで早く奇襲してくるとはね……朝のうちに抜錨していなかったらと思うとゾッとするよ」

提督(遠くで砲音が聞こえる……。敵の奇襲がもっと遅ければ、せめてあと数日ぐらい待ってくれていたのなら、あの鎮守府も守るつもりだったんだけど……そんなに待ってくれるほど優しい相手では無いか)

朝潮「司令官。後ろから追手が来る恐れはありますか?」先頭を進む朝潮、一瞬提督の方を振り返る

提督「いや敵の偵察範囲から外れている現時点では問題ない。無理して速度を上げなくてもいいよ。新しい鎮守府にいち早く着くことは大事だが、それさえ出来れば万事上手くいくというわけではないからね」

提督「なるだけ戦力を温存しておきたい。総力戦になるだろうから。……あっちに向かった連中とは後々交戦することになるだろうけど、しばらく時間稼ぎ出来ると思うから心配要らない」

提督「僕らの居た鎮守府は確かにボロい鎮守府ではあったけど、仮にも艦娘を収容している施設だからね。生半可な砲撃で破壊出来るほどヤワな建造物じゃないよ。完全に破壊するには時間がかかるだろう」

磯波「でも、あそこに私たちが居ないことを敵に気づかれたらまずいですよね……」

提督「その通り。だからある程度策は練っておいた。……もし僕たちがまだあの鎮守府に居たとしたらどうする? 正面から戦っても勝ち目は無いし逃げ場も無い。ならば最も安全な場所で敵を各個撃破しつつ味方の増援を待つよね」

提督「だから、『鎮守府内でも堅牢な場所のどこかに逃げた』という設定のもと色々と罠を仕掛けておいた(北方棲鬼を撃退したあの後、夕張に色々と聞いておいたのが活きたかな……)」

提督「敵が鎮守府に上陸して僕たちを捜すようなことをしても、それなりに時間は稼げると思う」

提督(とりあえず一つ目の障壁はギリギリ回避出来たといえるだろう。問題はこの先だ……)

提督「なんとか、生きて鎮守府まで辿り着けたな……」

羽黒「し、司令官さん? ……ようこそ、新しい鎮守府へ。あっ、あのっ、私は今修理中で…………」服が破れている羽黒。中破状態のようだ

羽黒「見ないでえええええええぇぇぇぇ」提督の顔に手袋を投げつける

提督「ああ、歓迎ありがとう。今の状況を教えて欲しいな」後ろを向く提督

羽黒「今は、敵増援が次々にやって来るので、あの、皆代わる代わる入渠している状態です。ただ、陸奥さんが……」

提督「……彼女が撤退すると戦力が大幅に下がり艦隊の士気にも影響するから退くに退けない、というわけか」

羽黒「あのっ……で、でも。私たち、頑張りますからっ! 行ってきます!」再び戦場に向かっていく羽黒。提督が声をかける間もなく走り去っていった

提督(あれ、入渠は……?)

・・・・

那智「作戦完了だ、敵艦隊は壊走した。だが、こちらも被害が大きい。私は無事だが、他の連中が……」無線で提督に報告する那智

提督「分かった、よくやった! 後続があるかもしれないから、損傷の小さい艦は待機。他は帰投してくれ。……特に陸奥はよくやってくれた。しっかり休んでくれ」

提督「ほっと一息、か」胸を撫で下ろす提督

妙高「見事な首尾でしたね。お疲れ様です」

提督「ありがとう。でも、正念場はここからだ……。ね、電?」

電「はい、どこまでもお供します……ふふ」ニコリと不敵な笑みを浮かべる電

妙高「?」

・・・・

提督(各艦への補給が終わった、次の戦いへの準備も出来つつある。順調なはずだが、妙だ……静か過ぎる。僕が敵の立場なら、ここまで回復出来る時間を与えてやりなどしないが……)

提督「陸奥の修復にはまだかかりそうかな?」

如月「ええ、まだみたい。それにしても浮かない顔ね。不安なの?」間宮のアイスをシャクシャクと食べ進める如月

提督「ああ、ちょっと上手く行き過ぎてる気が……」

満潮「司令官、敵主力大隊がこっちに接近してる! あの中に司令官を襲った戦艦レ級も居るみたいだわ!」

皐月「司令官! さっきの敵艦隊の第二波だ! 指示お願い!」

磯波「提督! た、大変です! 敵の支援部隊と思しき艦隊がこちらに接近して来てます!」

見張りの艦から次々と敵艦隊発見の報告が届く。

提督「おいでなすった……! なるほど、こういうこと……全方位から強襲、ね。えげつないことをする」額に手を当て渋い表情をする提督

如月「ふふ、予想通りじゃない」急いでアイスを食べきり戦場へ向かう用意をする如月

提督「ううーむ。予想していたよりちょっと……いやかなり、ひょっとすると最悪なぐらい酷いが……。まぁ、ある意味作戦通りだ。僕がやるべき事に変わりはない」

提督「全艦出撃! 敵艦を各個撃破。ただし全戦力を以って真っ向勝負のような戦い方はダメだ。ヒット・アンド・アウェイ……というか、逃げながら戦うぐらいでいい」

足柄「ちょっとー! 何よそれ!? 右を向いても左を向いても敵だらけじゃない! こんなの暴れるなっていう方が無理よ!」足柄、無線越しに怒鳴る

提督「今はなるべくこちらの被害を少なく敵の数を確実に減らすことが大事だ(と言っても難しいだろうけど……)。僕に策があるので、しばらくは時間稼ぎをお願いしたい」

提督(ウォーモンガーだなぁ……士気が高いのは良いことだけれど……。重巡ともなると駆逐艦とは考え方がだいぶ異なるのか)

提督「さて、朝潮。君にはここに残ってもらう。負傷した艦は即座に退かせて入渠させるように。陸奥が回復するまではとにかく守勢に徹してくれ」

提督「夜が明けるまでに、敵の空母の数が減っていたら嬉しいかなあ……なんて」縄で提督の体を自分の艤装に結びつけている電。提督は片手に探照灯を抱えている。

朝潮「分かりました。……司令官、ご武運を!」提督に敬礼する朝潮

電「これでどれだけ激しく動いても海に落ちることは無いと思うのです。気休めにしかならないかもしれませんが、装備はタービンと艦本式缶を持っていくのです」

電「さぁ……司令官、行きましょう。少し気が早いけど……新婚旅行カッコカリ? なのです」

提督「はははっ……うん、確かに気が早いね。でも、……悪くない。君となら、どこまでも行けるかもしれないな」

執務室の窓から飛び降り、異形群がる百鬼夜行を突貫し、荒れ狂う海原を疾風迅雷の如く駆け抜けていく提督と電。

暗澹とした闇の中でも、二人の瞳の中には暁の水平線に昇る光が燦然と輝いていた。

提督「……ん、んん」

満潮「おそよう。一週間ぶりのお目覚めね」

提督「一週間!? そうか、そんなに寝ていたか……」

満潮「当たり前じゃない。アンタ生死の境を彷徨ってたのよ?」

提督「おぉう、それは……。心配かけたね」

満潮「……いいわ。それより、どうしてあんな賭けに出たの? 何か確信があったとか?」

提督「あんな賭け? あぁ、電と敵陣に突っ込んで行った時のことか」

提督「確信と言うほどのものでもないが……」

提督「深海棲艦の行動原理は、地上の人間や艦娘への怒りであり、憎しみであり、悪意だ」

提督「たとえ知性を持っていようが、それは変わりない。残忍な深海棲艦なら、いかなる時でも冷徹だと思うかもしれないが、そうではない」

提督「レ級と対峙した時に、そう感じたんだ。奴が冷静だったなら僕はあの場面で三回ぐらい殺されていただろう」

提督「奴が僕を殺しそびれたのは、もちろん僕を人間だと侮り慢心していたのもあるけれど、それだけじゃない」

満潮「?」

提督「……冷静になんかなれないんだよ。感情のある生き物はね」

提督「皮肉にも、抱いている感情が強ければ強いほど冷静さを欠いてしまう」

提督「深海棲艦は憎悪に支配されている。この世の全てを滅ぼしてしまいたいほどに大きな憎しみに」

提督「今の僕は多分、奴らにとって最も大きな倒すべき敵に見えているんだろう」

提督「だから、敵の注意を惹けると思った。敵の動きを乱せると思った」

提督「それが予想以上に上手くいったようで、この鎮守府への集中攻撃を少し緩和することが出来た。それだけだよ」

満潮「確かに、司令官が海に出たおかげで敵の総攻撃は避けられたけど……。それにしたってやっぱり危険だったんじゃない?」

提督「そうだねぇ。……ひょっとすると僕も冷静じゃなかったのかもしれない」

提督「一応予め呼んでいた故大将の艦隊……武蔵たちが来るであろう方向に進んでいたから、その援軍と合流出来れば死なないで済むのかなーと思ってたんだ」

提督「道中でやられてた危険性は多いにあったけどね」

ベッドから身を起こす提督。

提督「電となら、どこまでも行ける気がしたんだよ。……やっぱりあの時は僕も冷静じゃなかったみたいだ」

満潮「ノロケてるの? はぁ……」

提督「あっ、いやそういうわけじゃないんだけどね」

朝潮「司令官! 朝潮、お見舞いに上がりました!」

皐月「おぉー、司令官生きてるねぇ! 嬉しいなぁ」

提督「あぁ、ありがとう」

満潮「あら二人とも。電はまだなの?」

皐月「まだかかるみたいだよ……ぷぷっ」

満潮「何笑ってんのよ」

皐月「いや、なんでもない」

朝潮「それにしても……司令官、ご無事で何よりですっ!」

皐月「いやー皆心配したんだよー。特に電がさぁ……電が、ふふ」

朝潮「こら! 皐月……ふふっ」

提督「どうしたんだ二人とも」

皐月「いやなんでもないよ。……そういえば、司令官が出撃していた時の朝潮、凄かったんだよ?」

皐月「まるで司令官みたいに艦隊を上手く運用出来てたよ。陸奥が回復するまでは防戦しながらも敵艦隊を突き崩してさ」

皐月「ちょうど司令官が武蔵たちを連れてこっちに戻ってきたぐらいのタイミングで陸奥が回復したから、その後反撃に出てさ」

皐月「いやあ、あん時は爽快だったねぇ!」

提督「朝潮、ご苦労様だったね。他の皆もよくやってくれた」

朝潮「い、いえ……あの時は司令官に大任を任されて、少し舞い上がっていたというか……」

朝潮「結果として上手くいっただけで、あまり冷静でいられたかどうか……」

朝潮「それに、司令官を襲ったレ級だって逃してしまいましたし……まだまだです」

満潮「ふふっ」

朝潮「?」

満潮「“冷静じゃない”っていうのも、時には大事なのかもしれないわね。司令官」

満潮「貴方の言うように、人も艦娘も深海棲艦も、論理的な生き物じゃない」

満潮「でも、抱いた想いや願いが、運命を切り拓くこともあるのかもしれない……そう思ったのよ」

提督「そうかもしれないね」

満潮「貴方ならきっと、深海棲艦だっていつか……」

提督「あぁ。いつか、深海棲艦が……それが、人類の望む終末の具現だったとしても……」

提督「乗り越えてみせるさ」

皐月「さて、そろそろかな……」

満潮「みたいね」

提督「?」

ガチャリと病室のドアが開き、ゾロゾロと人が入ってくる。

提督「うわっ、なんだこれは」

如月「なんだこれはとは失礼ね」

磯波「艦娘総出でお見舞いに……ということで」

夕張「私たちとはこれからの付き合いになるけど、よろしく頼むわね」

不知火「よろしくお願いします、新司令官。そして……“満潮”さん?」

満潮「あら? 面白い奴らが来たじゃない。よろしくね、“不知火”」

提督(知り合いなのかな……?)

摩耶「よ! 久しぶりだな」

川内「今の内にアピールして、たくさん夜戦で使ってもらえるようにしとかないと……」

那智「やれやれ……そっちの艦隊もこちらとさほど変わらんようだな。なぁ足柄?」

足柄「どうして皆私を猪武者みたいな扱いするのよ!? 私だってちゃんと考えながら戦ってるわ」

武蔵「しかしえらいごった煮だな……なんとも奇妙な組み合わせというか……ま、よろしく頼むぜ」

陸奥「元は別々の三つの鎮守府から艦娘が集まるとなればこうなるわよね……」

龍驤「さて、提督お待ちかね……大本命の登場やで!」

人の波をかき分けて、ウェディングドレス姿の電が提督の目の前に現れる。

提督「これは……一体……?」

如月「言うなれば……ケッコンカッコカリ、カリ?」

皐月「いやー、メイクの時は歌舞伎役者みたいになってたけどこれは悪くな……もがが」

朝潮「余計なこと言わないでください!」

電「二人とも! きっ、聞こえてるのですよ! ……恥ずかしいのです」

如月(自分で出来ると言ってたから任せてみたものの……)

磯波(夕張さんにメイク手伝ってもらって良かったですね)

電「あっ……あのう……司令官さん……どうですか? これ」

提督「綺麗だよ。綺麗だけど……どうしたの……?」

電「わっ、私も恥ずかしいからやめようって言ったんですけど! 言ったんですけど……うぅ」

満潮「祝福してあげるっていうんだから、素直に喜んだらどうなの?」

如月「顔膨らしちゃって」

満潮「膨らしてないってば!」

皐月「まー、提督にとっても、皆にとっても、ある種節目になるしさ。これまでと、これからの」

皐月「二人の未来を! そして、これからの艦隊の明るい未来を祈って!」

提督「?」

電「?」

如月「……何してるの? 早くしなさいよ」

満潮「待ってるんだから、早く見せつけなさいよ」

提督「え? 何を」

如月「ウェディングドレスといったら誓いのキスに決まってるでしょうが」

朝潮「さぁ、司令官!」

提督「そんな、人前でなんて恥ずか」

チュッ

電「ふふ……この前のお返しです」

部屋に満ちる黄色い歓声。

皐月「いいねぇ……魅せるねぇ。さ! 二人の幸せな未来を祝福して、乾杯!」

那智「フフフ……良い肴だな。今夜ばかりは飲ませてもらおう」

夕張「え、えー!? 病院で飲酒はまずいんじゃないかしら」

龍驤「その点は問題あらへんで! この病院は今晩貸切や」

妙高「提督の快気祝いも兼ねてますからね。許可は取ってあります」

・・・・

提督「いやあ……大所帯になったねぇ……」

電「そうですねぇ」

提督「それにしても……」

電「?」

提督「前に、両腕が無いから君を抱き締められなくて残念だと言ったけど……」

提督「左腕はまだ残っていて良かったよ」

提督「こうして君と手を繋いでいられるからね」

提督「綺麗だよ、電」

電「あぅぅ……じゃあ、抱きしめる代わりに、キス……して欲しいのです」

提督「……。好きだよ、電」

唇を委ねる電に応える提督。

その情熱的な様に再び歓声が巻き起こる。

電「末永く……よろしくお願いします、司令官」





END

お疲れ様でした。後日談というかその後の顛末みたいなのも貼っておきます。

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提督:戦果を認められ、中将に昇進する。海軍内でも一躍エース的存在に。以後も数々の作戦を勝利へと導く。
故南条中佐・故藤原大将や三雲大差の艦隊の艦娘のほぼ全てを引き取り、大艦隊を担うようになる。
私生活に関してはほぼ電に頼りきりで、もはや電が居ないと生きていけないのではと艦娘達からは噂されている。

電:半ば提督の鎮守府公認の伴侶として認められるようになる。
だが、それも束の間の天下で、提督の才知や人柄に惹かれてアプローチしてくる新たに配属された艦娘に気が気でない様子。
現在はケッコンカッコカリのために練度を上げている(花嫁カッコカリ修行)。

皐月:これまで通り主要任務の最前線で活躍している。
また、作戦会議等に参加するなど、ブレーン的役割も果たすようになる。
提督をからかって遊ぶ時間が少し減ったのを残念に思っている。

磯波:前線での任務からは離れ、遠征任務や他の艦娘の整備、資源の管理などを担うようになる。
「提督のお茶汲み係になっちゃいましたね」と自嘲しているものの、その堅実な仕事ぶりは提督から評価されている。
提督の為に料理を作る役目は電に譲った……のだが二人とも忙しい時は彼女がその役を担うようだ。

如月:磯波同様主要な任務からは外れ、他の艦娘の補助的な立場で動き回ることが多くなった。
前線に出ない割にはなんだかんだ多くの艦娘と組んだりすることが為か、気がついたら様々な艦娘のことを把握している情報通のような立ち位置になっていた。
提督にも他の艦娘の様子をちょくちょく報告しているので、鎮守府のお局様的存在として他の艦娘からは恐れられている(当然本人はそれを不満に思っている)。

満潮:出撃の頻度は減ったが、主要な作戦には組み込まれるようだ。
艦隊に多くの艦娘が増えたことで、自分の居場所が無くなってしまうのではないかと危惧していたが案外そんなことはなかった。
不知火とは頻繁にキャットファイトを起こしていて表面的には険悪な関係に見えるが、互いに良きライバルだと認めている。

朝潮:皐月同様艦隊の頭脳として働いている。最近では、出撃には参加しないが作戦会議には参加するということも多いようだ。
最近では真面目すぎて堅物だった性格もじょじょに丸まって来て、人の話を適当に受け流したりするような高度なしたたかさを身につけた。
そして提督に甘えることも習得し始めた。月二回~三回の頻度で提督にパフェを奢ってもらうのがささやかな彼女の楽しみである。
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なんだかんだ色々ありましたが完走出来ました。
安価やコンマに参加して下さった皆様方、このSSを読んでくださった皆様方に感謝の意を表したいと思います。
もちろん元ネタの艦隊これくしょんの運営やキャラそのものにもね。
楽しんでいただけたなら幸いです。

……この次やるかどうかは分かりませんが、やるとしたら告知します。
もうちょっと参加しやすく読みやすくな感じを心がけたいなあと思っています。
そもそも次をやるかどうか未定ですが……。>>1の暇度によりますが今んとこ微妙です。

お久しぶりです。明けました。
アニメが始まりこれから新規プレイヤーが増えるのかなーどうかなーって感じですね。

ぼちぼち第二部的なものをやろうかなと。
一応書いておきますが、第一部(これまでのお話)とは世界観的に一切関係ないです。
続編でもないしスターシステムとかでもないです。
首筋に星形のアザもないです。
基本的に設定とかキャラとか世界観とかは独立してます。

第一部とはあれこれシステムを変えてみたので、次のレスで詳細に説明いたします。
ついでに新規参入者向け(?)に引き継いだ要素についても要点だけ軽くおさらいします。

/* ルール説明 */
>>1が1レスずつ物語を投稿していきます。(名前欄にレス数のカウントが表記されます 例:1/100)
 レス数が100になったら物語はおしまいになります。また新たな設定とストーリーで100レス……ってのを>>1が飽きるまで続けていきます。
・物語が開始する前に、ヒロインとなる艦娘6人および提督のステータス、コメディ・シリアス判定を安価で決定します。



/* 経験値(EXP)システムの導入 */
これまでは艦娘との各エピソードの度に好感度が上昇していましたが、今回はそれを廃止して代わりに経験値というものを導入します。
といっても、呼称が変わっただけで中身は前回とほぼ同じです。

初めての方向けに要点だけ説明すると
・1レスごとに対象となる艦娘の経験値が上昇
・終盤で最も経験値の高かった艦娘とEDを迎えることになる
って感じです。

ただ、前回と違い上昇値や倍率が変動することはありません(詳しくは後述)。

(補足)
「好感度」という名前だとニアリーイコール提督への愛情値なわけですから、数値によってラブ度合を調整しなければならないのですよ。
各キャラの公平性を保つため敢えてメインヒロインを設けず進行させるため、終盤になれば皆満遍なくラブってきます。
恋愛シミュレーションゲーム的で面白いとは思うのですがゲームではなくただのテキストなんで最終的に解は一つしかないわけでー……。
分岐ルート差分とか作ればいいんだけど>>1が死んでしまうっていうかもうそれ一からギャルゲ作った方が早いという世界なのでー……。
そんな理由で「経験値」という呼称に変更しました。
経験値であって好感度ではないので、経験値が上がった所でさほどデレたりしないどころか最後までフラグさえ立たないかもしれません。
逆に経験値が低くても最初からデレデレだったりすることもあるかもしれません。
経験値が上がったところでメラゾーマが使えるようになったりすることは(多分)無いので悪しからず。

/* スレッドの進行の仕方の大幅な変更 */
ここまでの話だと前回の仕組みをマイナーチェンジしたみたいな感じなのねと思うかもしれませんが少しジョーカーも切ってみたり。

これまではコンマによって追加でイベントが発生・安価で展開が変動、程度で基本的には>>1が適当に進行させていきました。
どの艦娘が登場してどんなエピソードになるか・どれぐらいレス数を割くかは>>1の独断で決めていきました……が。
今回はだいぶ仕様が変わります。
その仕様とは果たして!?
……あえてここでは伏せておきます。
キャラクターが決定してから発表といつことでここは一つ。

勿体ぶりたいわけじゃなく、ややこしいからです。
ややこしいけど面白くなるとは思います、実際にやってみなきゃ分からないところだけど。
前回よりTRPGっぽい感じになるかもです。
そもそも>>1はTRPGやったことないしこれをTRPGと言い張ろうものなら方々から十字砲火喰らいそうですが。
あくまで少し「っぽく」なるだけで実際には吟遊GMが全てを支配してるセッションみたいなぐらいのイメージだと吉。



そんなわけでキャラを安価で決めるところから始まるんだがしばしお待ちを。
昼の休憩が終わってしまったので……。

っけね! 書いたつもりが忘れてた。
/* 各パラメータの見直し */
提督のステータスなどを最初にコンマで決定して、以後ちびちび上昇したりしなかったりがありましたが、今回はステータス値の変動は一切ありません。
初期値をコンマで決めてそれ以降はそのままです。
パラメータ変動が無い代わりに、ステータスはほとんどお話に影響しません。
シリアス・コメディ判定も同様で、これらのパラメータはわりと意味合いが軽くなりました。
あくまで主人公やその周りとの関係、世界観の初期設定を決めるためのダイスロールのようなものだと思ってもらえれば。
というわけで、これらについては中身自体は前回同様です。
……初めましての人やよく分からないという人は独特なルールによってお話の初期設定が決定される程度の認識で構いません。
(今回はさほど重要な数値として扱うつもりがないので特に説明しませんでしたが、その『独特なルール』ってのを知りてえんだって人は>>2,>>3を参照されたし)

>ただ、前回と違い上昇値や倍率が変動することはありません(詳しくは後述)。
後述してないじゃん!
ああまあ詳しい説明はキャラが決まってからってことで。
正月気分が抜けてなくてダメね。
とまあそんなことは置いといてキャラを決定するための安価をば。

/* 初期設定安価 */
一人目 >>+1(コンマで提督のステータス「勇気」が決定)
二人目 >>+2(コンマで提督のステータス「知性」が決定)
三人目 >>+3(コンマで提督のステータス「魅力」が決定)
四人目 >>+4(コンマで提督のステータス「仁徳」が決定)
五人目 >>+5(コンマで提督のステータス「幸運」が決定)
六人目 >>+6(コンマで「コメディ・シリアス判定」を決定)
※無効レスや被りが起こった場合は>>+1シフト

アレコレ小難しいこと書いたけれど物語に登場させたい艦娘の名前書けばいいだけです。
特に無ければ自分の好きな艦娘とかイチオシな艦娘の名前を書けば良いんじゃないかなイーノック。
あとは>>1が因果律と相談しながら物語を考えていきます。

雪風

赤城 連続だめなら飛ばしてください

足柄

さてこれで決定と言いたいところですが……同一IDからの連投は予想していませんでしたね。
これを許容してしまうと極論やろうと思えば何でも好き勝手やれてしまうので本来ならダメと言っているところですが……。
注意書きをしていなかった私が悪いですね。それに積極的にルールの穴を突いていこうという姿勢は評価したいです。

というわけで、ここは一つ賭けをしてみましょう。
最後についた>>345から3時間41分9秒(2015/01/08(木) 22時30分14秒まで)にキャラ決定のレスが来なければ>>343の通り。
しかしレスが付いた場合はそのキャラに決定します。

ちなみにこの3時間41分9秒という数値は>>340から>>345までに経過した時間÷6(小数点切り捨て)です。
次にレスが付くまでにかかるであろう平均時間と言うには乱暴すぎますがまぁとにかくそれを過ぎれば勝ちです。
よく分かんない! って人は自分の好きな艦娘の名前でも書けばいいと思うよ。

////チラシの裏////
何? ÷6するなら>>340から>>345までに経過した時間じゃなくて>>339から>>345までの時間だろうって?
計算し直すのめんどくさいから許して。

2015/01/09(金) 22時30分14秒、ね。ミスってはいけない部分をミスってしまった……。
あと、コンマの値はレスが付いたらそのレスの値を継承(「コメディ・シリアス判定」の値が決定。>>344より「仁徳」の値が11……って感じでシフト)、付かなかった場合は>>343(「仁徳」の値21に決定。以下レス通り)って感じです。
分かり辛いかもしれないけど要は結果が出たら>>1がまとめるだけだから理解しなくてもいいのよ。
というか暇つぶしのための娯楽程度のSSごときに脳のリソースは割かないのが吉ですぞ。

出揃ったようですね。

ヒロイン
雪風・翔鶴・金剛・響・足柄・皐月

提督ステータス
勇気:64(強気)
知性:92(神算鬼謀)
魅力:04(無)
仁徳:21(嫌われ者)
幸運:95(豪運)

コメディ・シリアス判定:80(ベリーハード)



前述の通り今回ステータスとかはあんまり重要じゃないよとは書いたから別にどうとでもなるけどなんだこいつは……。
本編の投下は後日ですが、次のレスで>>337ではぐらかした内容について説明します。

/* スレッドの進行 */
>>337ではぐらかした内容について説明!

基本的に5レスごとにシナリオが進行していきます。これを1フェイズとします。
奇数回のフェイズを『Phase A』、
偶数回のフェイズを『Phase B』とします。

『Phase A』ではレス安価で指名された艦娘が1レスにつき1人登場します。
登場した艦娘の経験値は+1上昇します。
また、安価レスのコンマ値がゾロ目だった場合はエクストライベントが発生します。
『エクストライベント』が発生すると、安価で指定された艦娘との話が1レス分追加で投下されます。
エクストライベントは100レスのカウント対象とはなりませんが、エクストライベントでも経験値が+1上昇します。

『Phase B』では付いたレスのコンマ値によって登場する艦娘が決定します。
Phase Bでは1レスにつき好感度が+2上昇しますが、エクストライベントは発生しません。
また、各レスにシチュエーションや起こる出来事を書いておくと
・Phase Aならエクストライベントが発生した場合
・Phase BならIDに3つ以上数字が入っていた場合
書いたレスの内容が概ね実現します。
ただしこれは任意なので無理に書く必要はありません。

Phase A→Phase B→Phase A→…とフェイズが進行していきます。
つまり1/100レス~5/100レスがPhase Aで6/100~10/100レスがPhase Bで…という感じです。
進行の例を次のレスに書いておくので、そちらを参考にすると分かりやすいかもしれません。

(補足)
各レスに出来事を書いておくと条件を満たしていた場合はその内容が実現すると書きましたが、以下の場合は申し訳ありませんがスルーします。
>>1の技術的、能力的に話に組み込むのが極めて困難な内容
>>1の心情的にどうしても描写することが出来ない内容
よほどのことがない限りスルーはしないと思います。
特に後者の理由でスルーはまず無いと思います(>>1的にはエログロ程度ならまあ別に・・・って感じですし)。
あくまであまりにも話の流れをぶっ壊しにかかるようならゴメンナサイしますっていう程度の予防線なんでさほど気にする必要はありません。

つまりどういうことだってばよな感じですがやってみれば分かると思います。ぶっちゃけ>>1もやってみないとよくわかんないし(オイ
とりあえず脳内イメージを皆さんと共有すべくサンプルのようなものを書いてみます。
----------------------------------------------------------------------
351 : ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2015/01/09(金) 23:01:01.01 ID:SureNusio
『Phase A』【1-5/100】
レス安価で登場する艦娘を決定します。
登場させたい艦娘の名前を1人分記名して下さい。
(雪風・翔鶴・金剛・響・足柄・皐月の中から一人)
>>+1-5

352 : VIPにかわりまして(ry [sage]:2015/01/09(金) 23:11:01.33 ID:1Morning1
雪風
↑コンマ値がゾロ目なのでエクストライベントが発生

353 : ry [sage]:2015/01/09(金) 23:21:01.01 ID:February2
翔鶴

354 : 略:2015/01/09(金) 23:31:01.01 ID:nanoDeath
金剛
提督がデートに誘う
↑コンマ値がゾロ目で無いので、出来事やシチュエーションを書いても実現せず

355 : 略:2015/01/09(金) 23:41:01.01 ID:High/Tide
足柄
大量のカツを揚げ提督に食べさせる
↑コンマ阿多いがゾロ目なのでエクストライベントが発生
 更に出来事を書いていたためその内容が実現する

356 : 略:2015/01/09(金) 23:51:01.01 ID:IsonoNami
皐月

357レス以降
・雪風のエピソードで2レス(通常+エクストライベントで2レス分)
・翔鶴のエピソードで1レス
・金剛のエピソードで1レス
・足柄のエピソードで2レス(通常+エクストライベントで2レス分。そして提督は死ぬほどカツを食べることになる)
・皐月のエピソードで1レス
といった感じで進行し『Phase B』へ。

363 : ◆Fy7e1QFAIM [saga]:2015/01/10(土) 23:01:01.01 ID:SureNusio
『Phase B』【6-10/100】
レスのコンマ値で登場する艦娘を決定します。
00:>>1が独断で決定
01~16:雪風
17~33:翔鶴
34~50:金剛
51~65:響
66~82:足柄
83~99:皐月
>>+1-5

364 : 略:2015/01/10(土) 23:11:01.12 ID:BIG7isBIG
はい
↑コンマ値が01~16の範囲内なので雪風に決定

365 : 略:2015/01/10(土) 23:21:01.86 ID:FlatSanta
はい
↑コンマ値が83~99の範囲内なので皐月に決定

366 : 略:2015/01/10(土) 23:31:01.55 ID:Ochido000
提督に波紋の呼吸法を教える
↑コンマ値が51~65の範囲内なので響に決定
 さらにIDに数字が3つ以上入っていたため書いた内容が実現する
 (ただし、「○○が」というキャラ名の指定をしてもその部分は無効になるので注意)

367 : 略:2015/01/10(土) 23:41:01.76 ID:tansu+88k
提督に告白する
↑コンマの値より足柄に決定
 ただしIDに数字が3つ以上入っていないため書いた内容は無視される

368 : 略:2015/01/10(土) 23:51:01.86 ID:ARAaraARA
はい
↑コンマの値より皐月に決定

359レス以降
・雪風のエピソードで1レス
・皐月のエピソードで2レス(>>365>>368
・響のエピソードで1レス(『Phase B』ではエクストライベントは発生しない。ただし提督は「仙道を学ばなければいかん。さもないと死ぬッ」)
・足柄のエピソードで1レス
と5レス進み再び『Phase A』へ……。

……ダメだよく分からんな。
っていうか波紋ってなんだよって感じですがサンプルなのであまり深く突っ込んではいけない。

まあ、安価を出したら『Phase A』では登場させたい艦娘の名前書いて、
『Phase B』では特に何も書かなくてもいいって感じですハイ。
あとは気が向いたらなんかシチュエーションとか書いてみるとかそんな感じ。
基本的に同一IDからの連投は無しでよろしくです。
1フェイズにつき1レスってな感じでお願い致します。

んー……ひとまずやってみましょうか。
そんなわけでッ!

----------------------------------------------------------------------

『Phase A』【1-5/100】
レス安価で登場する艦娘を決定します。
登場させたい艦娘の名前を1人分記名して下さい。
(雪風・翔鶴・金剛・響・足柄・皐月の中から一人)
>>+1-5

と、そんなわけで
・足柄2レス/響1レス/雪風1レス/金剛1レス
で『Phase A』が進行していきます。
基本的にはレスの順番通りに進行しますがたまに前後するかもしれません。
……とは言っても、現状何も書けてないので投下はまだ先になります。



いやあそれにしても前回と比べると大分メジャーなキャラが多いですね。
もっと奇を衒ったのが来るだろうと身構えていたので意外でした。
なかなか面白くなりそうなチョイスで良いと思います。まぁ私が面白くせにゃならんのですけれども……。
投下はちょっと遅くなるかもしれませんがご容赦ください。

さて特に告知していませんがぼちぼちやっていこうかなと。

好感度という数値は廃止したけど前回の名残ということで初期ステータスによって各艦娘の初期デレ度が微妙に左右されたり。
能力値関連の話なんで、例によって今回ではあまり重要に扱いませんが……。

【各ヒロインの能力値による好感度補正】
雪風:魅力(マイナス補正)
翔鶴:仁徳(補正なし)
金剛:魅力(マイナス補正)
響 :知性(大幅プラス補正)
足柄:勇気(微プラス補正)
皐月:勇気(微プラス補正)

好感度の初期値というよりは相性度ぐらいの感じのニュアンスになりますかね。
ただ、今回は意図的に上記を無視してる感じのキャラがわりと居るんであんまり信用できない感じです。



それでは投下していきます~。

執務室。星一つ出ていない天心を睨む、仮面を被った男。

提督「さてここからが勝負どころだな……」

バァン、と打撃音。ドアが蹴り開けられる。

足柄「大淀を秘書艦から外すって、どういうことですか!? 彼女はこの鎮守府で歴代の提督の秘書艦を務めてきたんですよ!」

提督「そう。死者が立て続けに三人も出ているこの鎮守府で、な」

足柄「彼女が信用出来ないと? それにしたって……着任して一日も経たない間に、だなんておかしいでしょう!」

提督「おかしいかおかしくないかは俺が決めることだ。提督の身近に居ながら三人も見殺しにしているような艦娘を傍に置いておきたくはないな」

足柄「秘書艦に適切か否かを判断するのは、貴方がここの執務に慣れてからでも遅くないでしょう。彼女以外の人間にこの鎮守府の秘書艦が務まるとは思いませんが!」

提督「秘書艦は……要らん。必要ない」

一瞬鳩が豆鉄砲を食らったような表情をした後、わなわなと震え出す足柄。

足柄「そんな変な見た目をしている時点で怪しい奴だとは思ってたけれど……ここまで訳のわからないことを言う人だとは思わなかったわ」

足柄「第一、何で仮面なんかで顔を隠してるのよ! 外しなさい! 外せ!」

提督の仮面を外そうとする足柄。その手をひょいひょいとかわし軽くあしらう提督。

足柄「もうアッタマ来たわ!」

提督に飛びかかる足柄。しかし提督にさっと身を反らされ転倒してしまう。

提督「おい、大丈夫か」

近づいてきた提督の足元に這い寄る足柄。脛に思いっ切り噛みつく。

提督「」プッツーン

噛まれている足を振りほどき、その勢いで足柄の顔面に蹴りを入れる提督。きゃん、と犬の鳴き声のような悲鳴をあげる足柄。

足柄「やった……わね……!」

態勢を持ち直しサマーソルトキックを放つ足柄。間一髪でかわす提督。

後方へ跳躍し距離を取る提督。両者睨み合ったままでいる。

足柄「……貴方、言ったわよね。秘書艦が要らないって」 提督に人差し指を突き立てながら言い放つ

提督「言った。秘書艦など必要ない」

足柄「正気なの!? 今まで秘書艦なしで執務をする提督なんて見た事も聞いた事も無いわ!」

足柄「それで貴方は、本当に提督としての責任を果たせるつもりなのかしら!?」

提督「見くびらないでもらおうか! 当然だ。提督としての最高の戦略を! 指揮を! 兵站を! 執務を! 完璧にこなしてみせるッ!」

足柄(こいつ……。なんて堂々と大それた言い切るの……)

足柄「……言ったわね! なら、実際にやってみせてもらうわ! 少しでも失敗しようものなら……覚悟してもらうわよ!」

提督「良いだろう。俺がこの鎮守府の提督として相応しくない失策をした場合はこの地位を降りてやろう。何なら誓約書を書いてやってもいいぞ」

スラスラと紙にサインし、足柄に誓約書を渡す提督。

誓約書の入った封筒を持ったまま、煮え切らない様子で部屋を出て行く足柄。

提督「やれやれ……ああいう手合いの相手は疲れるな。追い出すのに20分もかかってしまったか」

提督(一応殺気は感じなかったが、それでもあのままやり合っていたら最悪死んでいたかもしれん)

提督(……さすがに艦娘が相手ではな。適当な所で切り抜けることが出来て助かった)

提督「さて、見得を切った手前だ。さっとこなしてやるか」

・・・・

足柄「何よ……なんなのよアイツ! 屈辱だわ」

足柄「どうしてあんなに余裕綽々なのよ! うぅ~……腹が立つ!」ガルル

提督(今のところはあの足柄に付け入る隙を与えないほど完璧に諸執務をこなせているが……これぐらいは出来て当然)

提督(だが日々のタスク達成度が100%なだけでは到底足りない。この先の戦略展開のためににもまずは地盤を固めることが肝要)

提督(ここは碌でもない噂に尽きない鎮守府だ。火のないところに煙は立たぬというしな……内情を調べてみる必要がありそうだ)

提督(しかし俺が直接動き回るのは危険過ぎるな。誰か一人でも信頼出来るような奴が居ると助かるんだが……)

鎮守府所属の艦の情報が書かれた書類に目を通す提督。

提督「信頼出来る、か。ふむ……」

・・・・

響「響だよ。司令官、どうかしたかい?」

提督「響。いや、Верный……と言うべきか」

提督「お前に任せたい重要な任務がある」

響「私の最後の名を知っているとは、物知りだね。その名前で呼ばれるのは数百年振りだよ」

提督(軍艦であった頃、ということか?)

響「内容を聞く前に、一つ質問がしたい。どうして顔も合わせた事のない私にそんな重要な任務を依頼するのかな?」

提督「理由は3つ。純粋に練度が高いこと・他所の泊地から配属されて日も浅く、私を殺そうとする可能性は低いと考えられること」

提督「そして……当時の言葉でВерныйは“信頼できる”、という意味だったか。遠い昔の国の言葉だから合っているかどうか不安なのだが」

響「合っているよ、司令官」

提督「自分の名に背くような真似はすまい。……そうだろう、ヴェールヌイ」

響「なるほど察しがついた。しかし狡い御仁だね。そう言われたら従うほかないよ」

響「私も、この鎮守府で起こった事件については聞いている。一時私もここに在籍していたことがあるんだが、一体何が変わってしまったのか……」

響「私が司令官の盾になるよ。この名に懸けて、ね」

提督「話が早いな。それからもう一つ。いや、どちらかといえばこちらが任務の本題だ」

提督「密偵を頼みたい。内情を知らなければ」

響「ふむ……私はさしずめ司令官の秘密警察というわけか」

提督「物騒な物言いだな。だが、有り体に言えばそうだ」

提督「一週間後の同じ時間にまた会おう。信頼しているぞ、ヴェールヌイ」

響「до свидания」

一礼して退室する響。

提督(ダスビダーニャ……。また会いましょう、か)

提督(奴は使えるな……)

・・・・

響(面妖な提督だと思っていたが……話してみるとなかなかどうして知的じゃないか。あれなら演習や海域攻略での冴えた指揮にも納得がいく)

響(それにしても……なぜ彼は仮面を被っているんだろうか)

響(そして、どうして執務室から出て来ないのだろうか。私の記憶が正しければ、彼は着任してからまだ一度も部屋の外を出ていないはず)

響(一体どうやって生活しているんだ……? 食事は? 風呂は? 睡眠は?)

響(謎は深まるばかりだ……)

一週間後、響は再び執務室を訪れた。

提督「ヴェールヌイ。人を連れて来いと言った覚えはないが」

響「連れてくるなと言われた覚えも無いからね」

提督「まあいい。お前が連れてきた人材なら、ひとまずは安心出来るだろう」

響(司令官は本当に私のことを信頼しているんだな)

提督「おい、何を固まっている」

雪風「ア……イエ……か、陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です! どうぞ、宜しくお願い致しますっ!」

緊張しているのか声が上擦っている。

提督「そんなに大声で言わずとも分かっている。どうしたんだ」 少し不機嫌そうな声色

響「司令官、怖がらせないであげてくれないか。彼女はあがり症なんだ」

提督「やれやれ、妙なのを連れ込んできてくれたな……。心配するな、取って食いはせん」

雪風「アッ、ハイ……いえすみません。すごく怖い方だと聞いていたものでして……」

提督「せっかくなのでその噂、話してみてくれ。なに興味本位だ」

雪風「え、えぇー……。執務室に艦娘を監禁して暴力を振るうのが趣味だって言われていたり、実は深海棲艦と通じているスパイだって言われてたり……」

響「ふふふ。そうそう、全然執務室から出て来ないから実はロボットか何かじゃないかとも言われてるね」

渋い顔をする提督。

提督「まぁ、そんなことはどうでもいい。報告を」

雪風「あっ、はい! んしょっと……」 鞄から小型のノートパソコンを取り出し、映像を再生する

提督(なぜWacBookにMindows OSを導入しているのか気になる所だが黙っておこう)

雪風「あの……これ、です」 鎮守府の地図を取り出す

提督「ふむ。鎮守府敷地内の地下通路に、なぜか地図上に存在しない部屋がある……ということか」

雪風「はい。そっ、その! これだけならしれえに報告するほどでは無いのかもしれませんがッ! なんだか妙な予感がしたので……」

提督「……確かに気になるな。ヴェールヌイ、部屋の前に小型の監視カメラを設置してきてもらえるか。部屋の中が覗える位置が望ましい」

響「そう言われるだろうと思って既にやっておいたんだ。雪風、例のファイルを」

雪風「はい。部屋に入っていく艦娘を捉えた映像です」

・・・・

動画の内容は、地下通路内の一室に艦隊所属の軽巡洋艦龍田が部屋に入り、再び部屋の外に出る……というだけのシンプルなものだった。だが……

提督「部屋の中に緑色のものが大量にあったのが一瞬見えたな……。植物のようだが」

提督「人目につかない場所の、厳重に鍵がかけられた密室で育てる植物といえば……まぁ、そうなるな」

響「彼女を尋問するかい? 看過するわけにはいかないだろう」

提督「いや、共犯が居て何らかの方法でバレたことを伝達。共犯者は部屋の大麻を全て処分し別の植物に入れ替えておく……なんてことをする場合も考えられる」

提督「そして逆に提督に対し不当な拘束を受けたと証拠つきで言いふらして回り最終的に失脚まで追い込む。私が同じ立場ならそれくらいのことをする」

雪風(ひねくれ過ぎなのでは……)

雪風「もう少し裏を取ってから……ということでしょうか」

提督「関係者を全て洗い出してからだな、表向きに対処するのは」

提督「まずは、この龍田という艦娘の身辺調査を依頼したい」

提督(麻薬取引か……厄介なことになってきたな)

鎮守府内のとある会議室にて。

霞「ではヴェアヴォルフ第48回定例会……やるわよ」

――“ヴェアヴォルフ”。
この鎮守府では、第一艦隊から第四艦隊までが正式な艦隊ということになっているが、それ以外にもユニット(小隊)が組まれていて、時には主力艦隊を差し置いて出撃命令を受けることがある。
“ヴェアヴォルフ”もそのユニットの一つ。深海棲艦の支配海域へ少数で侵攻しゲリラ戦法的な電撃戦を行うのが主たる活動内容で、足柄・大淀・霞・清霜の4名で構成されている。

霞「いつまでヘコたれてんのよ! 」

大淀「ううっ……だってぇ~……やっぱりショックですよぉ……。そりゃあ私にも責任の一端はありますけど……」

足柄「あの提督が悪いのよ! そうに決まってる!」

霞「過ぎたことを! グダグダと!」 両手で大淀と足柄にチョップをする

霞「いい? その件については前の会議で言った通りよ。確かに大淀の件は残念だけど、あの提督は実際に秘書艦が居なくても何も問題なく執務をこなせてる」

霞「指揮といい先見性といい、人間性以外に非の打ち所がないぐらい完璧だわ」

清霜「あの霞にここまで言わしめるなんて凄いねぇ。……かえって心配になるかも」

霞「アンタ人のことをなんだと思ってるのよ」

足柄「鬼教官」

大淀「というか鬼そのものなのでは……」

霞、両名に無言でチョップを放つ。

霞「……とにかく、この件に関してはこれ以上蒸し返さない。それより考えなきゃならないのは今後のことよ」

霞「ヴェアヴォルフの地位は以前と比べてかなり低下しているわ。これまでのように主力艦隊と同等の扱いを受けることはまず無いでしょうね」

大淀「そういえば最近、利根さんや熊野さんに避けられているような気がします……」

足柄「チッ、ドラム缶運びが偉そうに……!」

大規模な組織の中には、多かれ少なかれ階級や序列が存在する。それはこの鎮守府の中でも例外ではない。
武勲艦や主要作戦に参加した艦はその分手厚く補助を受け、鎮守府内での影響力も強めていく。
艦娘の世界は成果主義だ。古株だろうと結果を出せなくなれば容赦なく冷遇を受けるが、新参であっても作戦に貢献出来れば厚遇される。

霞「大淀が秘書艦を降ろされたことにより他の艦隊やユニットからの評価は低下。おまけにどこぞの馬鹿が提督に噛みついたせいで重要任務からも尽く解任」

足柄「馬鹿ってなによ! ……ただ、厳しい状況なのは否定出来ないわね」

清霜「全然任務が来ないのが致命的だよねぇー……暇だなー」

艦娘たちは提督から与えられた出撃命令などの任務を達成することで利益を得ている。
ヴェアヴォルフへの任務が激減したのは、大淀の失脚や足柄の行動だけが原因ではない。
ヴェアヴォルフは、『数撃てば当たる』を地で行く集団だった。
どれだけ面倒な作戦だろうが危険な作戦だろうが片っ端から出撃していき、失敗してもそれを取り返すほどの出撃を繰り返して地位を得てきた組織だった。
ところで、他の艦隊から任務を受託することは各鎮守府では日常的に行われていることである。これを任務ロンダリングと言う。
ヴェアヴォルフは他のユニットから、時には主力艦隊からも任務ロンダリングを受けて多くの利益を得ていた。
だが、この任務ロンダリングによって艦娘が艦娘を雇うという状態を危険視していた提督は、着任して早々に対策を打った。
個々の艦娘の能力および各ユニットや主力艦隊の実力を十分に把握し、その上で過不足ない任務を配分するようにしたのである。
この改革により各組織への負担が大幅に減ったため多くの艦娘たちは歓喜した。
その一方で、過剰に出される任務を肩代わりすることでより多くの利益を得る、ヴェアヴォルフのような者たちは割を食ったということである。
何気なく発した清霜の一言は、その事実を他の三名に気づかせるのに十分であった。

霞「……これまでのようなやり方だと、やっていけそうにないわね」

大淀「地道に任務をこなして、提督の信頼を得るところから……でしょうか。ハァ……」

清霜「幸い時間だけはたくさんあるし、今後についてじっくり考えてみたらどう? 司令官に認めてもらう方法をさ」

足柄「…………。私は反対よ! そんなちまっこいことやってられないわ!」 衝動的に立ち上がる

霞「じゃあどうするってのよ!? 何か案でもあるの?」

足柄「…………あ、あるわよ! あるわ! 次の会議までに良い報告を持ってきてあげるんだから! 期待して待ってるのね!!」

・・・・

足柄(あの提督の犬になるだなんて、絶対にゴメンだわ!)

足柄(霞がああ言うぐらいだから、頭の勝負で勝てる相手じゃなさそうだけど……)

足柄(でも……納得行かないわ。絶対出し抜いてやるんだから! ギャフンと言わせてやる!)

金剛と比叡が自室で何やら話し合っている。二人は主力第一艦隊所属の艦娘で、この鎮守府の中ではいわゆるエースだ。

金剛「ひええええええええええ」

比叡「何ですかお姉さま」 少し怪訝そうに

金剛「あの提督冷たすぎデース! 栄えある第一艦隊旗艦に対してあの態度はなんなんですカー!」

比叡「うーん、文字通りの鉄仮面ですからねぇ……。何かあったんですか?」

・・・・

金剛「ヘーイ! 提督ゥ! お話に来たネー!」

提督「執務室への不要な立ち入りは禁止したはずだ。処罰されたいのか?」

金剛「Oh……これは手厳しいネー! でも、そんなに根を詰めていてはダメですヨ? ワタシと一緒にTea Timeなんて」 座っている提督の隣に立ち、顔を近づける金剛

提督「よほど第一艦隊から異動されたいように見える」 隣の金剛に目もくれず淡々と書類仕事を処理していく提督

金剛「こっ、これはっ! スミマセン! 失礼しまシタ!」

提督「それから言っておく。俺はお前のように媚び諂う人間が大嫌いだ」 そそくさと部屋を出る金剛に追い打ちを言い浴びせる提督

・・・・

金剛「ということがあったんデース。取り付く島もないデース……」

比叡「まぁ~あの提督ネクラそうですからねぇ。あんな提督は忘れて、たまには姉妹でティータイムなんてどうでしょうか。何なら榛名や霧島も呼んで……」

金剛「比叡? 人から愛されるにはまず自分からデース! 提督のことをそんな風に言ってはいけまセン」

金剛「それに! 榛名や霧島は信用ならないデース! 腹の中ではワタシの座を狙ってるに違いないデース!」

比叡(お姉さま……提督への愛はあれど、私たち姉妹への愛は欠片もないということですね……)

比叡(いや、お姉さまは提督に対しても愛情など抱いていない。ただ提督を利用して自分が良い思いをしたいというだけ……)

比叡(私はお姉さまの向上心や前向きさに惹かれていたのに、どうしてこうなってしまったのだろう。今や利害で動いているだけだ……己の野心のままに)

金剛「比叡? 比叡? 何ボーッとしてるデース」

金剛「紅茶が冷めますよ? 今の私には、比叡だけが信頼出来る友人なんですから……しっかりしてクダサーイ」

金剛「話し相手が居ないのは退屈ですからネー。ちゃんとResponseしてよネ?」

比叡「あっ、ハイ! すみません、お姉さま……」

・・・・

金剛「どうやったらあの提督のハートを射止められますかネー。このままだと榛名や霧島、他の艦娘に旗艦の地位を取られてしまいそうデース……」

比叡「お姉さま。寵を得ようとするよりも、まずは練度を上げられてはいかがかと。あの提督は実利主義です。戦果を上げれば評価してもらえるかと」

金剛「そんなまだるっこしいことやってもCost Performanceが悪すぎデース! そもそも練度を上げれば敵に勝てるなんて事自体幻想デース。今ドキの考え方じゃないデース」

金剛「もちろん最低限の練度は必要デスけど、ある一定のラインに達したら後はドングリの背比べデース! 戦果を上げるのに重要なのは第一にCondition。次に装備デース!」

金剛「詰まる所Quality of Lifeの向上が戦果へと繋がるのデース! 装備の強化も、モチベーションの維持にも、おカネは必要ですからね」

金剛「あとは場の空気を読んで上手くMVPを掻っ攫うSenseと敵から攻撃を受けない運デース」

金剛「比叡は戦い方がちょっと愚直すぎマース! 無傷の敵と殴り合うよりも、空母連中が傷めつけた相手や敵の親玉を叩く方がスマートデース」

比叡「すみません、お姉さま……」

金剛「戦果なんて上げて当然デース♪ でも、それだけじゃ足りないのデース……」

金剛「戦いでの報酬は安定していまセン。盤石な地位によって得られる不動の恩恵こそワタシの心に安寧をもたらすのデース」

金剛「そのためのBurning Loveデース! 提督のハートを掴むのは! このワタシデース! 必ずゲットデース! 絶対ゲットデース!」

比叡「でも……」

金剛「デモもシカシもカカシも無いデース! 良いですか比叡? 比叡は提督にツッケンドンすぎデース」

金剛「提督に愛想を尽かされたら事実上の失脚デース! 提督に愛されるのも、艦娘の戦略のうち、ですヨ?」

比叡「…………」

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獲得経験値(~5/100)
・足柄の経験値+2(現在値2)
・響の経験値+1(現在値1)
・雪風の経験値+1(現在値1)
・金剛の経験値+1(現在値1)
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////チラシの裏////
んなわけでここまでデース! 初っ端からやり過ぎた感が否めまセーン!
大丈夫なのかこの鎮守府。もうどこから突っ込んでいいのやら。

前回がピュアボーイミーツピュアガールな感じだった反動もあるけどこれはダーティすぎるな……。
でもシリアスにやるつもりでは書いてなくて、どちらかといえばドタバタコメディみたいな感じを考えてます。
というか、もう現時点でそこはかとなくネタ臭が漂い始めてませんかね。リアル系の皮を被ったスーパー系みたいな。
いやまぁしっとりした感じの……たとえば情死とかもやりたいなぁとか考えてたけどただでさえ少ない読み手が更に減りそうなので……。

今回は前回と違ってあんまりイチャイチャさせることを考えていないので、登場キャラが皆それなりにロックな感じです。いやパンク? ハードコア?
わりと>>1が書きたいように書いてる感じなので結構楽しいです、独り善がりにならないように気をつけたいところですが。
ただ、金剛はやり過ぎたかなと自分でも思います。
キャラ崩壊……かなぁ。だよねぇ……。こういう解釈も面白いかなーと思って書いてるけどひょっとしたら俗に言う作者はウケると思ったシリーズ的アレかも。
まあまだ始まったばかりですし、そこいら辺も含めて(?)今後に期待ということで。

さて次のフェイズへ移行いたします。
よくわからない方は>>351参照。

コンマ値で決定するだけなんで、ほげとかぴよとかそんな感じの適当なレスをするだけという簡単なお仕事です。
なんだったら適当にキーボードを叩きまくってストレス解消の場として使ってもらっても構いません。
あるいは何かシチュエーションを書いておくと実現したりしなかったりします(>>351参照)。

『Phase B』【6-10/100】
レスのコンマ値で登場する艦娘を決定します。
00:>>1が独断で決定
01~16:雪風
17~33:翔鶴
34~50:金剛
51~65:響
66~82:足柄
83~99:皐月
>>+1-5

デース!

というわけで
・皐月1レス/足柄1レス/翔鶴1レス/金剛1レス/雪風1レス
で『Phase B』が進行していきます。Phase Bでは経験値+2上昇なのです。

投下はいつ頃になるか分かりませんがそんなに早いペースではやっていけないかなーという見通しです。
まあゆるいペースでやっていきます。

豪勢な食事を前に感動する皐月と文月。

ここは第四艦隊の会合室。部屋の中には新たに配属された皐月と文月の他に、暁・雷・電、そして旗艦の龍田が居る。
第四艦隊は第三から第一艦隊とは異なり、常設されている艦隊の中で唯一深海棲艦との交戦を主としない、特殊な立ち位置の艦隊だ。
第四艦隊の任務は専ら遠征である。他鎮守府への補助、離島や各防衛拠点への物資輸送のために方々へ繰り出される。

皐月「いやあ~! 訓練生時代とは訳が違うなぁ! これが第四艦隊の食事かぁ!」

第一から第四艦隊のいずれにも配属されず、ユニットにも所属することが出来ない低練度な艦娘は、この鎮守府内では“訓練生”と呼ばれている。
この“訓練生”は実戦に参加することが許されておらず、鎮守府内での清掃などの雑務をこなしながら、修行の日々を送っている。
才覚さえあればすぐに訓練生を脱出することも出来るが、現実はそう甘くはない。
駆逐艦どころか重巡洋艦の訓練生すらいるこの鎮守府では、皐月や文月のように訓練生を脱していきなり常設の艦隊に配属されるということは稀有な出来事であった。

電「訓練生の頃はどんな感じだったのです?」

皐月「ボクも文月も成績で言えば普通ぐらいで、なんでここに配属されたかよく分からないんだよね」

文月「普通っていうか、皐月はわりと落ちこぼれだったよね~」

皐月「言うなよお!」

暁「あら? 実戦登用の試験では二人ともトップの成績だったって聞いてるけど……意外なのね」

文月「実習の成績だけは良かったからねぇ~皐月は~」

皐月「文月もだろ! ボクを貶めようとしてない?」

龍田「二人とも仲がいいのね~」

・・・・

談笑する一同。

皐月「配属された時は不安だったけど……居心地の良い艦隊みたいで良かったよ」

龍田「ふふっ、良かったわ~。私たち仲良くやっていけそうね」

皐月「そういえば、第四艦隊は遠征任務をこなすっていうのは知ってるけど……なんで他の艦隊やユニットは遠征を滅多にやらないんだろう」

龍田「遠征では物資の受け渡しが主なミッションとなるんだけど~、その主な受け渡し先は他の鎮守府や泊地なのよ~?」

龍田「向こうの足りない資源を施して、逆にこっちの足りない資源を貰って補うの~。貿易みたいなものと言えば分かりやすいかしら~」

龍田「でもぉ、私たちは営利組織じゃないから~……あんまり遠征にばかり艦は割けないのよね。よほど資源が欠乏している鎮守府以外は遠征に出せる艦娘の数が制限されているの」

皐月「縁の下の力持ちってわけだね!」

龍田「そうよ~。それなのに他の艦隊の人は私たちのことを水上スケート隊だなんて揶揄するのよ? 酷いわよね~」

鎮守府に常設されている艦隊所属の艦娘は破格の厚遇を受けている。それは第四艦隊とて例外ではない。
第四艦隊が手厚く補助されている理由は、多忙な遠征任務の対価とされている。
だが、命の危険に晒されることのほぼ無い安全海域を行き来しているだけの者たちをそこまで遇する必要は無いのでは、という声がこの鎮守府内では大きい。

雷「他の艦隊にどう思われようと、関係ないわよ! 私たちがこの鎮守府を支えているのよ?」

龍田「そうね~。でも……皐月ちゃん文月ちゃん? 第二艦隊には警戒した方が良いわ。何か酷いことされそうになったら、すぐに言ってね?」 皐月と文月の方に顔を近づける

・・・・

皐月「いやあ、一人一つの部屋なんて考えられる? 相部屋じゃないんだよ!?」 自分専用の部屋に興奮する皐月

文月「皐月ー……浮かれすぎだよー……。あのさ、ヘンだと思わない?」

文月「ただの一遠征部隊にしては装備が高性能すぎるし、なんか妙に羽振りが良さすぎない?」

皐月「そりゃあ常設の艦隊だよ? 第一から第三艦隊に比べれば劣るだろうけど、それでも他の有象無象の小隊と比べたら一線を画す扱いされてもおかしくないんじゃない?」

文月「そうだけど……それにしてもちょっと変だなぁって思ったよー。それに、あの龍田さんもなんか怪しいよぉ」

皐月「そうかなぁ? 文月の場合、龍田さんと喋り方が似てるからって対抗意識みたいなのあるんじゃないの」

文月「無いよぉ失礼だなぁ……」

皐月「ま、龍田さんの言ってた第二艦隊ってのは気になるよね。第二艦隊旗艦の響ってのは暁さんたちの姉妹艦らしいけど……そこら辺はわりとセンシティブな話なのかも」

皐月「あんまり触れない方が良さそうだ。君子危うきに近寄らず、ってね」 キメ顔である

文月「うぅーん……?」

皐月「なんだよその微妙な反応は」

執務室前廊下。

足柄(……偉そうなことを言ったわりに、前回の会議から全く進展が無いわ)

足柄(提督の動向さえ掴めればやりようはあると思ってたけど、噂通り執務室から全く出てくる気配が無いわね……)

足柄(もう3日も張り付いてるってのに全く出てこないだなんて思わなかったわ。……何か引きこもる為の備えがあると見ていいようね)

足柄(部屋に入れればいいけどその為の口実も無いし……。困ったわ、これじゃあ何も情報が得られない)

・・・・

それから数日後、足柄は響と雪風が執務室に出入りするのを確認した。

足柄「あの二人の後をつけてみれば、何か掴めるかもしれないわね……」

足柄(丸一週間もこんな刑事ドラマみたいなことをやってられるほど暇なのが悲しいわ……)

・・・・

足柄(とりあえず響の後を追ってみたけど……一体どこに向かっているのかしら?)

響「そこまでだ足柄。一体何の用かな? 何が目的で私の後をつけている?」

足柄「げえっ(背後を取られた! 全くそんな気配を感じなかったのに……)」

足柄「い、いやぁ~……どこに行こうとしてるのかなーって気になって。こっちは第二艦隊の施設とは逆の方角じゃない?」

響と雪風は、共に第二艦隊所属の艦娘である。響はその旗艦を担っている。

響「私は司令官から命を受けている。しかし君にその内容を教えることは出来ない」

響「ここ一週間君が執務室前で不必要にうろうろしているという話を司令官から聞いているからね。少し警戒している」

響「そういうわけで話は以上だし、これ以上私の後をつけるようならしかるべき処分が待っているだろう。暇なのは分かるが持ち場に戻ってくれ」

足柄(たかが駆逐艦の分際で……! とはいえ、言い返せないわね。ここは引き返しましょう)

・・・・

足柄(いいわ、ここで腹を立ててもしょうがない。それに、私にはまだ手がある! まだよ!)

第二艦隊会合室前の廊下で、柱の影に隠れながら雪風の様子を伺う足柄。

雪風「足柄さん。何してるんですかぁ?」

足柄(バレたー!?)ガビーン

足柄「い、いや。貴方が今何をしようとしているのか気になってね~(私、こういうの向いてないわね……)」

雪風「そうですか。今はしれえの歓迎会の準備をしている所です! 第二艦隊の皆でやろうってことになって」

足柄(???? あの提督の? あの提督が?)

足柄「というか……歓迎会って、あの提督はもう着任して一月ぐらい経ってるじゃない? 今更歓迎会なんて変じゃないかしら」

雪風「私もあんまり詳しいことは知らないですけど、翔鶴さんの提案でして」

足柄(あの提督の思惑が何か絡んでるわけでは無いようね)

雪風「それに、しれえはいつも一人で頑張っているので、少しでも労ってあげないと!」

足柄「なるほどー偉いわねぇ。提督頑張ってるもんねー」 無感情な棒読み

雪風「司令官が来てくれるのか不安だなぁ……あと榛名さんと霧島さんも」

足柄「?」

雪風「あっ、いえ! 何でもないです!」

・・・・

足柄「それにしても……一ヶ月も経った後に歓迎会だなんてやっぱり変よね。第二艦隊側に何か提督を利用しようという思惑があると考えた方が自然だわ」

足柄「全く話の流れが読めないけど、とにかくあの引きこもり仮面が執務室から出てくる可能性があるってのは情報を得るチャンスだわ!」

足柄「一体どんな話がされるのかしら!? 楽しみだわ!」

足柄(しかし……あの部屋に仕掛けておいた盗聴器は雪風にバレてないわよね?)

執務室を訪ねる翔鶴。

翔鶴「失礼します、翔鶴です。提督にお話があって来ました」

翔鶴を意に介さず執務に集中している提督。

翔鶴「あの……いつも、ずっと執務室に一人で籠っておられるのですか?」

翔鶴「ほら、窓の外から雪が見えますよ? 提督も、たまにはお休みになられたら……」

提督「早く本題に入れ」 少し苛立っている様子の声色

翔鶴「すみません。余計なお世話でしたね……。第二艦隊の皆で提督の歓迎会を是非やりたいと思っているのです」

提督(なぜ旗艦のヴェールヌイでなく、こいつが話を持ちかけているんだ……?)

必ずしも艦隊での責任者イコール旗艦というわけではない。
しかし、この鎮守府では一般的に旗艦を務める艦娘がその艦隊を取りまとめていることがほとんどであった。
第二艦隊は、響を旗艦とし、その他に雪風・翔鶴・瑞鶴・榛名・霧島で構成されている艦隊である。

翔鶴「私たちの艦隊……それから他の艦隊でも、提督の歓迎祝いが出来ませんでしたから。これからお世話になる提督の為に、やらなくちゃって」

翔鶴「本当は提督が着任される前に準備しておくべきだったんでしょうけど、前任の提督が亡くなられてから鎮守府全体が慌ただしかったから……」

提督はこの申し出を敢えて快諾した。
心の内では翔鶴のことを訝しんでいたし、ひょっとすると自分を殺そうとしているのではないかと疑ってはいた。
しかし、自らの手を汚す方法で白昼堂々と自分に危害を加えるとは思えず、また、翔鶴が何かを企んでいようがそれを上回って逆に追い詰めてやるぐらいの腹積もりでいたのであったためである。

……もちろんこれは単なる提督の疑心暗鬼であり、翔鶴はただ純粋に善意で提督を誘っただけである。
響でなく翔鶴が執務室を訪れた理由も、響は提督から受けた第四艦隊への調査任務を遂行中であったためその代理として、という極めて単純な理由である。

・・・・

数日後。提督の歓迎会が行われ、一連のプログラムが終わったようだ。
提督はその間終始仏頂面をしていた(しかし口元以外が仮面に覆われているため誰からもそのことは悟られなかった)。

響「用心深い司令官が本当に来るとは思わなかったよ。少し嬉しいけどね」

提督(……ヴェールヌイや雪風が居るなら命の心配は要らなさそうだな。となると、何が目的だろうか?)

翔鶴「提督、これからもよろしくお願いしますね」

提督「……ああ」

提督(おかしい。おかしすぎる。何も起こらないなんておかしい)

提督(何かの意図があるはずだ。私を動かそうとするその意図が……考えろ。考えろ)

提督「翔鶴……お前何か私に隠し事をしていないか?」

翔鶴「? 何のことでしょうか?」

提督(知らぬ存ぜぬとでも言いたげなとぼけ顔だな。まさかこいつ本当に歓迎会をやるためだけに俺を呼んだのではあるまいな……)

霧島「司令? 珈琲をお持ちしました。……おわっ」 前のめり転倒する霧島。

霧島「っ痛ぁ……司令にかからなくて良かった……」 と言った後に、キッと榛名の方を睨む。

榛名「ごめんなさい。転ばせようとしたつもりは無かったのですけど」 謝意はあれど、どこか釈然としない様子の榛名

霧島「すみません司令。珈琲、入れ直して来ますね」 榛名の詫びを無視し立ち上がる霧島。すれ違いざまに榛名の耳元で「卑怯者」と囁く。

他の者は誰も気づいていないようだったが、提督だけは見ていた。確かに霧島の足元を遮るように榛名の足が伸びていたのを。
だがそれは意識的に霧島を転ばせようとしているわけではない。霧島が前に進もうとした瞬間に邪魔にならないように足を引こうとしたからである。
また、霧島も榛名の足が自分の進路を遮っていることに転ぶ直前で気づき、進路を変えようと歩幅を変調しようとしたのを見逃さなかった。
何の事はない。たまたま二人が足を動かそうとしたタイミングで接触し、転んでしまっただけのことである。

提督「…………」

だが、提督は榛名の弁護をしなかった。二人の間に生じている溝を感じ取り、対立の様子を見ようとしたからである。
また、その様子を観察することによって確執の原因は何なのかを探ろうとしたからである。

提督(なるほど……翔鶴は遠回しに人事異動を促したかったというわけか? 俺の前で二人が対立している様子を見せ、どちらか一方を残しどちらか一方を外せと。そういうことか)

提督(確かに第二艦隊の戦果記録を辿ってみると、片一方が活躍している時はもう片方の戦果が揮わないことが多いな)

提督「見極めを委ねる……というわけか翔鶴(随分回りくどいやり方をするな……何か裏があるのかもしれない)」

翔鶴「え? え?(なにか、ややこしいことになっている気が……)」

歓迎会が終わり執務室に戻った提督。ようやく一人きりになれた、と安堵の溜息をつく。
しかしその安息は一瞬にして破壊される。侵略者がやってきたのだ。

金剛「ヘーイ提督ゥ! 第一艦隊でも提督の歓迎会をしようと思うネー!」

ドンドンと執務室のドアを叩く金剛。しかし旗艦を外されるのは怖いらしく、執務室の中に入ってこようとはしない。

提督「最悪だ……」

第二艦隊は、榛名と霧島の水面下での確執はあれど組織力は高く、また、信頼を寄せている響や雪風が在籍しているため、提督にとっては最も扱い易い部類の艦隊であった。
一方で第一艦隊は、戦力こそ鎮守府内最強だが、各々がなまじ単騎でも敵を倒せてしまう力があるせいで連携が薄い艦隊だった。当然組織としてのまとまりなど無い。
提督は自らの日記の中で、第一艦隊について「カレーとラーメンとハンバーグとケーキとをミキサーでかき混ぜたような艦隊」と評している。

金剛「第一艦隊でも提督との親睦を深めたいと思いマース! 早く開けて欲しいデース! 皆待ってるデース!」

提督(第二艦隊で歓迎会を行ったという話を聞いて、強引に第一艦隊の連中を呼び出したのか? 緊急作戦会議などという名目で招集したのかもしれんな)

提督(何にせよ、奴が旗艦に居るのは前任の提督の人選ミスと言わざるを得ない。戦力だけは評価出来るが……奴に旗艦は任せられないな)

提督(とはいえ、これまでに一定の結果を出してきた実績ある集団だ。そこの頭をすげ替えるとなると大義名分が欲しくなるところだな……)

第一艦隊は、旗艦金剛と、比叡・Bismarck・飛龍・赤城・加賀で編成されている機動部隊だ。
個々の練度は極めて高く、また、戦況分析能力や判断力にも優れていて、名実ともに鎮守府最強の集団である(一切の連携がなく各々の個人プレーであることに目を瞑れば)。

・・・・

翌朝、提督宛に一通の手紙が届く。

拝啓 提督
金剛です。初春とはいえまだまだ寒い日が続きますね。
昨日は突然無茶なお誘いをしてしまってごめんなさい。
迷惑でしたよね。でも、私、提督に喜んでもらいたかったんです。
提督を想う気持ちが先行してしまって、軽率な行動を取ってしまいました。
今後は提督のご迷惑にならないように心がけますから、ばかな奴だと見放さないで下さいね。
私は提督の為なら、どんなに辛いことでも乗り越えていく所存ですから。

……前に私が執務室を訪れた時に、私のことを嫌いだと仰られましたね。
あれはとても悲しかったです。今でも思い出すと胸が苦しくなります。
提督は、私のように口煩い女性はお嫌いなのかもしれません。
ですが、私も本当はあのような振る舞いなどしたくはなく、周囲からそういうキャラクターであると認識されてしまっているからそれを演じているだけなのです。
まるでピエロみたいですよね……自分でも滑稽だとは思っているのですが。
もし、提督と二人っきりでご一緒できる機会があれば、本当の私のことを見て欲しいと思っています。
ありのままの私を知ってもらうかわりに、提督にも仮面の内の素顔を明かして欲しいな……なんて。
ごめんなさい、私ったら。こんなことを書いたらまたはしたない女だなんて思われちゃいますね。
でも、私が提督のことを強く想っているのは事実です。

以下も延々と文章が続く。

・・・・

長い時間が経過している。ようやく文章が途絶えた。

提督は、先程まで読み続けてきたびっちりと文字の詰まった20枚ほどの便箋を畳み、元の封筒の中にしまいこんだ。
そして、彼女を旗艦から外す以前に精神鑑定を受けさせねばならぬと心に決めた。

・・・・

金剛「ピンチはチャンス!」

比叡「なんですかお姉さま唐突に」

金剛「昨日は提督に怒られてしまいましたが、ここでワタシは一計案じまシタ!」

比叡(懲りないなぁ……)

金剛「ギャップ萌えデース! 提督にワタシのルァーブをしたためたLetterを送ったのデース! 男の人はヤマトナデシコが好きらしいですからネ!」

金剛「これであの提督もイチコロネー! Yeah!」

比叡「はぁ……ところでお姉さま。カレー冷めますよ?」

金剛「Oh! そういえば最近は比叡も料理の腕を上げましたネ! これなら人間が辛うじて食べられるレベルの味ですヨ! 一体隠し味に何を使ったんデスカー?」

比叡「まぁ~、ちょっとは慣れましたからねー。隠し味はお姉さまへの愛です!」

金剛「これならあと100年ぐらい鍛えれば美味しいカレーが作れるようになりそうデース!」

比叡「手厳しいなぁ……」

赤城(不味い不味いと貶しながらもいつも食べているのは、彼女なりの姉妹愛なのでしょうか?) 二人の居る部屋の前を通りがかった赤城

執務室の前に立ち、扉を叩く雪風。中に居る提督に呼びかけるも、返事はない。

雪風(無用な立ち入りは厳禁と言われても……これは司令にとっても大事な用件。それに、これだけ呼んでるのに返事が無いのはおかしいです! 鍵もかかっていないようだし……)

雪風「し・れ・え……?」 おずおずとドアを開ける

普段提督が座っているはずの席。だが今は空席になってしまっている。どうやら部屋の中に提督は居ないようだ。

雪風「司令はどこへ……? 執務室から外へ出て行ったなら誰かしらの目につくハズ……」

部屋の本棚の本の並びが普段と異なっていることに気づく。常人であれば気づかないような些細な違いだったが、この本棚のことは雪風の記憶の中で強く印象づけられていた。
本のラインナップが、『有人宇宙飛行の歴史』『アトランティスの謎』など明らかに趣味全開のものであったためである。

雪風「おかしいです……本の並びが違うし、ここに一冊あったはずの本が無い……」

雪風は“なんとなくそうした方が良いような気がする”という直感のもと、本を元の並びへ戻した。カチッという奇妙な機会音が鳴る。

雪風「こ、これは……!? 本棚が突然動き出しました!」

本棚と本棚の間に隙間が出来ている。その隙間の先には、明かりの灯っていない小部屋があるようだ。
鞄の中の懐中電灯を取り出し、明かりで室内を照らす。空洞で何も物が置かれていない。

雪風(足元に鉄の板のようなものが……? 見てくれはマンホールみたいですね)

鉄板を持ち上げると、螺旋階段が現れる。地底深くまで繋がっているようだ。

雪風(司令は一体何者なんでしょうか……。なんだってこんな仕掛けを作ったのでしょうか……とにかく行ってみましょう)

・・・・

螺旋階段を下ること数分。
大小様々なモニターがズラズラと並んでいる奇妙な部屋に辿り着く。
モニターは鎮守府内の監視カメラや鎮守府近海の映像を映しているようだった。

雪風(さすがに私室やトイレ、お風呂までは監視されてないみたいですね……)ホッ

提督「……あぁ。……………………そうか。悪い、一旦切るぞ」

雪風(物陰から司令の声がする……誰と話しているんでしょうか? あっ、こっちに気づいた!?)

提督「そこで何をしている!? 何者だ!」

敵意をむき出しにした荒々しい声に、思わず雪風は体をビクつかせる。

雪風「あっあっ……あの! 雪風です! 雪風ですッ!」

素っ頓狂な声で自分の名前を連呼する雪風。その間抜けた様子に脱力したのか警戒を解き雪風に近づいてくる提督。

提督「落ち着け。この部屋に入ってきたのがお前ならばまだ問題はない。だが、一体どうやってここに入ってきた?」

雪風「あっ! 執務室の扉の鍵が開いていて、本棚を調べてたら奥に部屋があって! あっ、そうだ! 司令に報告が」

提督(扉の鍵は閉めたはずだがな……。あの口うるさい似非外人が叩きまくったせいで建て付けが悪くなったのだろう。しかし本棚はどうやって?)

提督(平時の本の並びから気づいたわけか。しかし本棚内に設置されているテンキーへの暗証番号入力など、それだけじゃ開かないようになってるはずなんだが……そこまで知っている様子ではなさそうだ)

提督(適切な暗証番号が入力されたのか? あるいは誤作動か? 信じられないが……ここにこいつがいる以上そうとしか考えられない)

雪風の身には、こうした奇妙な偶然が重ねて起こることがある。なぜなら雪風だからである。

雪風「そう! しれえに報告があって! 大変なんです! これです! 盗聴器です!」

雪風「司令の歓迎会の後に部屋を掃除していたら見つけちゃって! あの部屋で歓迎会をやる前は無かったんです!!」

提督「……なるほど。ところでお前、なぜこの盗聴器を使用不可能な状態にせずそのままここに持ってきた? まだこれ動いてるし現在進行形で盗聴されてるんだが?」

雪風「あっ」

提督「…………」 

提督「とりあえず、この盗聴器の指紋を取るか」

提督「盗聴している者に告ぐ。近日中にお前を執務室に呼び出し尋問する。厳罰を覚悟せよ。また、この盗聴の内容を何者かに伝えた場合、お前の関係者も皆処罰対象にする」

ベキ、と盗聴器を握り潰す提督。青い顔の雪風。

提督「雪風。お前に悪意がないのは分かるが……以後気をつけたまえ」

提督(本当は軽く罰したいレベルのやらかしなんだが、ただでさえ少ない確実な味方を減らすと今後の危険が増すしな……。しかしこれは予想外だった……)

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獲得経験値(~10/100)
・皐月の経験値+2(現在値2)
・足柄の経験値+2(現在値4)
・翔鶴の経験値+2(現在値2)
・金剛の経験値+2(現在値3)
・雪風の経験値+2(現在値3)
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告知もなくいきなり本編を投下してみましたが特に深い意味はありません。
(強いて言うなら昨日あたりに告知しようと思ってたんだけど忘れて寝ちゃったとかそんな理由です)
投下してみると分かるこのワチャワチャ感! そういえばわちゃわちゃって関西弁なんですね。知らなかった。

『Phase B』では経験値の増加が+2なのが大きいですね。
コンマのご機嫌次第で登場キャラが決まるので偏るかなと思ってましたがいい具合に仕事してくれました。
各キャラのコンマ範囲の比率はわりと適当に決めてます。
>>366では各キャラ15~17%でしたが次回以降もそんな感じで行く予定。

と、ここでまた次回に『Phase A』がやってくるという流れです。
登場させる艦娘をレス安価で決定するというわけですハイ。

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『Phase A』【11-15/100】
レス安価で登場する艦娘を決定します。
登場させたい艦娘の名前を1人分記名して下さい。
(雪風・翔鶴・金剛・響・足柄・皐月の中から一人)
>>+1-5

よくわからない方は前後数十レスを6秒ぐらいで流し読みするか>>351付近を参照下さい。
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足柄

皐月

>>380->>384より
・足柄1レス/雪風1レス/翔鶴1レス/響1レス/皐月1レス
で『Phase A』が進行していきます。
来週頭ぐらいには投下出来たらいいなと思ってますけど微妙。



////悖らず、恥じず、チラシず////
イベント2月かー……もうすぐじゃん。うーん厳しいねえ(資源的に)。
一応年明けあたりから大型艦建造を封印して備蓄初めてるけど未だにボーキが25kぐらいしかないので辛い。
最近はあんまり時間取れなくてあ号すら消化できないという体たらく……(→だいたいClicker Heroesのせい)。
空母戦艦マシマシの連合艦隊決戦ゲーだったらわりとしんどいなぁ……。
改二駆逐揃ってきたし、水雷戦隊ベースのバケツ&練度ゲーならまだなんとかいけそう(やりたいとは言ってない)。
とりあえずイベント突入前に燃料70k/弾薬50k/ボーキ40kぐらい欲しいところ。
レアドロ堀りを考えるともっと欲しいけれど贅沢言ってられませんわね。

>来週頭ぐらいには投下出来たらいいなと思ってますけど
なーにが来週頭ぐらいにはじゃ。
すでにそう言い出してから二週間経過しておりますがリアルがリアルだったのでお許しを。
まぁイベントもあるわけだしね?
今週の金曜ぐらいには投下できるような気がしますと予告しておきます。

////チラシの裏////
甲→甲→乙→乙でE4突破。現在E5甲ゲージ削り中ですがいずれかの資源が20000切るかバケツが400切ったら乙にシフトします。
地力的には最初から乙に挑むのが賢い選択なんでしょうけど、どうせならどれだけ自分の艦隊と相手との間に絶望的な差があるかを味わってから退きたい所存。

今回イベントキツくないっすか!? いやトップランカーがひいひい言いながら突破してたE5甲はおいといて、そこに至るまでも結構エグい気がするっす。
エグいと言っても先人の方が歩んでこられた理不尽無理ゲー的エグさでなくて、常時14年夏E1のような感じ。やってやれないことはないがしんどいぐらいのエグさ。
資源が20万ぐらいあればキラ付けしなくてもゴリ押し突破出来るのでまた話は違ってくるんでしょうけどうーむ。

目ぼしいドロップと言えばE4の伊401、E5の磯風、朝霜ぐらいっすかね。いやでも今回掘り多分無理ぽ……。
乙とはいえもう一回空母棲鬼を殴りに行く体力ないですマジで。絶妙に硬くて腹立ちますねチクショウ。
MUSASHIを使えば倒せる(っていうかゲージ破壊ラストは武蔵使った)けど資源消費が怖いし……。

鎮守府のとある会議室。ヴェアヴォルフの面々が座って話し合っている。

霞「足柄、会議に遅れるなんて関心しないわね。それで? 良い報告ってのを聞かせてもらうわよ」

清霜「顔面蒼白じゃない? 何かあったの?」 よろよろと会議室に入ってくる足柄を見て心配する清霜

足柄「終わった……もうダメだわ……。やっぱりああいうの向いてないんだわ……何があったかは言えないけど……明日で皆とはお別れよ……」

大淀「今更隠し事なんて! これまで辛いことも苦しいことも、一緒に乗り越えてきたじゃないですか」

霞「ハァ? 今までどんだけアンタが迷惑かけてきたと思ってんのよ!? 今になって何ふざけたこと抜かしてるわけ?」

霞「大方あのクズ提督に釘を刺されてるとかそんなだと思うけど、だったら話せる範囲だけ話せば良いじゃない。それに、アンタが処分されたらどうせ私たちだって後を辿るわ」

足柄「……言われてみればそれもそうね。じゃあ話すわ」

大淀(あっさり立ち直ったー!?)

・・・・

霞「盗聴って、アンタ馬鹿じゃないの!? しかもそれがバレたって……」

足柄「チャンスかなーと思ったのよ。だって、考えてみてよ? あの提督、ここに着任してから執務室から出た事なかったのよ? その謎が明らかになるかもしれないじゃない」

大淀「結局、その第二艦隊の歓迎会で提督について何か分かったんですか? ……ストレートに話すとまずいならある程度ぼかした表現で構いませんが」

足柄「いや、それが歓迎会“では”提督については何も分からなかったわ。第二艦隊の面々に何か聞かれても『黙秘させてもらう』とかそんなんばっかり」 提督の声をやや誇張気味に真似する足柄

清霜「盗聴器がバレちゃったのは、歓迎会中の出来事?」

足柄「いや、その後よ。歓迎会後に盗聴器をそのまま提督のところへ持ってかれちゃったのよ」

足柄「その時に提督が執務室からなぜ出て来ないかがなんとなく分かったわ。分かったのは良いけれど……盗聴器についていた私の指紋を採取されて呼び出し食らってるってのが現状ね」

霞「盗聴器ねぇ……歓迎会を終わった直後に回収出来なかったの?」

足柄「にゃ!? あ? あぁ、うん。歓迎会が終わった後すぐに清掃が始まって、取りに行く余裕が無かったのよ(……そういやあん時回収すること忘れてたわ)」

霞「何突然変な声出してるのよ。でも、清掃中に取りに行くことだって出来たじゃない? ちょっとその辺はっきりしないわね」

大淀「(あっこれ足柄さん回収忘れてたんじゃ……)そんなことより、提督に盗聴器がバレて呼び出されてるんですよね!? これからどうするか考えなきゃ!」

足柄「(大淀ナイスフォロー!)そ、そうよね。どうしたらいいかしら……」

清霜「処罰が下るのは避けられないと思うけど……直接会える機会がある以上、弁解のしようはあるかも?」

霞「なるほど……一つ思いついたわ。会議が終わった後、私の部屋に来なさい足柄。稽古をつけてあげる」

足柄が霞から受けた“稽古”とは、翌日に迫った提督から受けるであろう尋問のシミュレーションするというもので、その内容は過酷かつ熾烈を極めた。
後に足柄は、『あの後三日ほど霞の顔を直視出来なかった。正直PTSDになっていてもおかしくなかったと思う』と語っている。

・・・・

翌日の執務室にて。部屋の中には提督と雪風、そして足柄がいる。

足柄「まず、盗聴していたことをお詫び申し上げます。今回の騒動は私の一存で起こしたものであり、他の艦娘との関与はありません」

足柄「いかなる処分も甘んじてお受けする覚悟です。ですが……非礼は承知の上です。どうか私の言い分を聞いて頂きたく存じ上げます」

提督(盗聴するような奴が反省するとも思えないが……しかし見事な演技だ。かなり苦しい立場で弁解せざるを得ない状況のくせに少しの迷いも見られない)

足柄「私は、提督に不信感を抱いていました。いえ、今も抱いています。その主たる理由は、常に仮面を被っていて素顔を見せない、執務室から一切出ることがなく私たち艦娘への指示も全て書類で行っている、という点です」

足柄「この鎮守府で事件があったことは事実です。ですが、そこまで露出を避けるのには、危険から身を守るため以外にも何か理由があるはずと推測しています」

足柄「貴方の私たち艦娘に対する接し方を見て、私は疑念を抱かざるを得ませんでした。今回盗聴を行ったのも、貴方の真意を探るためです」

足柄「地下の施設に引きこもって、一体何をしておられるのでしょうか。貴方は何を目的に動いているのですか?」 丁寧な口調ではあるが、次第に語気が鋭くなっていく

提督「俺の目的は……深海棲艦を殲滅し、この馬鹿げた戦いに幕を下ろすことだ。それ以外に何があるという?」

足柄「お言葉ですが提督。私の目には貴方がそれ以外に別の思惑で動いているように見て取れます。きっと他の艦娘も同じように思っているはずです!」

足柄「……私は! そんな回りくどい話が聞きたいのではありません! 貴方が腹の中で何を考えているか! それを聞かなければ納得出来ません!」

提督「答える必要はないし、お前に納得してもらう必要もない。あくまで俺は規則に基いてお前を処罰するだけだ。……話はここで終わりだ。工廠へ向かい、その場の妖精の指示を仰げ」

提督(……このまま処分するには惜しい人材なのかもしれんのだがな。追い詰められている状況にも関わらず逆にこの俺を追求するとは大した奴だ)

提督(だが、俺の目的を話すと余計面倒が起こりそうだしな。それに、立場上ここで折れてやるわけにもいかん。残念だが……)

雪風「ま、ま、ま、待って下さい! かっ、解体はあんまりだと! 思います、がっ!」 緊張のあまりイントネーションが愉快なことになっている雪風

一連の話を聞いていた雪風は思った。足柄の言っていることはもっともだ、艦娘たちがこの提督に対して疑念を抱いてもおかしなことではないと。
また、これまで第二艦隊は戦いの中でヴェアヴォルフに助けられたことがあり、それゆえに雪風は足柄の有用性も理解していた。
ここで彼女が鎮守府を去るのは提督にとっても自分たちにとってもマイナスである、と判断し、なけなしの勇気を振り絞って提督に異を唱えたのである!

提督「罪は罪だからな……。こいつに関連する者も全員処分しようと思っていたがそれは取りやめとする。……これが俺なりの最大限の譲歩であり情状酌量だ」

雪風「情状酌量ってこ、とは! ししし司令も、艦娘から疑念を持たれてる状況は、り、理解しているはずです! わ! 私も! しれえの真意が知りたいです!」

雪風「……あ、足柄さんの話を聞いて。私も、司令のことが気になりました。あ、あの、ここで足柄さんを解体したら、私も、提督のことが疑わしくなっちゃうかな、って……」

提督(……そうきたか。ここで突っぱねることは簡単だが、この先雪風が使えなくなると今後相当やり辛くなるんだよな……)

提督(今ようやく第二艦隊の面々をまともに扱えるようになるところまで漕ぎ着けたわけだ。言い方は悪いが、信用して使える駒が増えつつある状況というわけであり……)

提督(雪風に不信を抱かれたら他の第二艦隊の連中にも伝播してしまうだろう。そしたらまた響以外に頼る術を失う。ようやく鎮守府の内情が見え始めたこの状況で最初に出戻りはかなり痛い)

提督(ふむ、ならば……だ。少し試してみるか)

提督「良いだろう、雪風。ここでお前に見限られるのはこちらとしても辛い。……賭けをしようか」

提督「俺がこの先何をするつもりかを言い当てることが出来たなら足柄を不問にしてやる」

提督「ただし! チャンスは一度きり。惜しかろうがなんだろうが少しでも間違っていたならそれで終い。また、言い当てることが出来た場合はお前にも足柄にも俺の真の目的の為の協力をしてもらう」

雪風「の、望むところです! や、やりますっ! やりますとも!(考えなきゃ。考えろ……)」

しれえの真の目的は何か? 多分、“深海棲艦を滅ぼした後”のことをしれえは考えているのでは?
そうだ! ……ヒントは本棚にあるかも。

提督(ふむ、やはりそこを見て考えるよな。さて気づけるか……? 案外難しくないと思うが) 雪風の視線の先を追う提督

ええと、本棚にある本のタイトルは、と……。上段から順に……なになに?
『長生きするメダカの飼い方』『Artificial Intelligence "ELIZA"』『“どこでも”出来る! 簡単お料理教室』『有人宇宙飛行の歴史』一見普通に見えてヤバそうな本と普通にヤバそうな本がごちゃ混ぜですね……。
中段は……『禅の極意』『グラディヴィウス 攻略本』『恐るべきオーディオオカルトの世界』『まちづくりシミュレーション』『長生きの秘訣・呼吸健康法』『LISPプログラミング入門』『おいしいベトナムコーヒー』余計に意味が分からない……。
下段『アトランティスの謎』『深海生物図鑑』『地球の中心に関する考察』『「海の民」とは何者か?』『ヴォイニッチ手稿』『架空兵器は実現するか』うん……。

雪風(無理だこれー!?)ガビーン

れれれ、冷静になりましょう。前回本の配置が異なっていた時、欠けていた本を探しましょう。それが答えかも……『折り紙の折り方 基本から発展まで』絶対関係なさそう! というか、中段はわりと中身がバラバラで何の推測もつかないですね……。
でも、司令はきっと本棚の中の本を何のカテゴリ分けもせず無秩序に置いたりはしないですよね……性格的に。一番目につきやすい中段はミスリードを誘うためのフェイクかも。
下段は……かなりこじつけな推理ですけど、ひょっとしてひょっとすると深海棲艦に関連する本で分類しているのかもしれません。
なんとなく上段が怪しいような。人工知能、メダカ、料理、宇宙……ダメださっぱり分からない。

……もし私が言い当てることが出来たら、その司令の目的に協力してもらうってことは。一人の力では出来ないようなことですよね。かつ、深海棲艦を滅ぼした後に考えるようなこと……。
そういえば、遠い昔に宇宙でメダカの産卵に成功したことがあるとか、本で読んだ記憶があります。これって隣にある有人宇宙飛行に結びつくかも?
Artificial Intelligenceは……よく分からないですけどAIってやつですよね多分。これも宇宙開発が進んでいた時代は研究されてたとか……。料理の本も、“どこでも”なんて強調されてるのが妙に気になりますね……。となると……?

雪風「しれえの目的は……!」

宇宙に行くこと……? いや待て。しれえは宇宙に行っただけで満足するような人でしょうか? 違う。宇宙に行って何か……?
となると、中段の本とも話が繋がってくるのかも。衣服・音楽・ゲーム・インテリア……果ては折り紙まで、ありとあらゆる文化や生活に関する本で合致している。これが正解……かな!?

雪風「しれえは……! 宇宙に行って、どこかの星に移住するつもりなのではないでしょうか!?」

足柄「ちょっバカ何言って」 この世の終わりを目の当たりにしたかのような顔をする足柄

提督「正解だ、雪風。よく分かったな(“どこかの星”でぼかしたのは……見逃すか)」 雪風の方に手を伸ばし、かたく握手をする

足柄「!?!?!?!?!?!?」 目を白黒させて混乱している

提督「なぜ俺が今までこのことを話さなかったか理解頂けただろうか、足柄。お前たちには話す必要がないし、話した所で何の意味もない」

足柄「え? え? ……正気? 本気でそんなこと言ってるの?」

提督「当ッ然ッだ! 俺にとっては深海棲艦の殲滅など前哨戦に過ぎないッ!」

提督「……賭けは賭けだからな。お前の罪は不問としよう。知ってしまったからには協力してもらうぞ」

足柄にも手を差し出す提督。戸惑いながらも手を握る足柄。

足柄「ワケわかんないわ……」 放心状態で呟く

足柄(ワケわかんないけど……とにかく、良し? とした方がいいのかしらねこれは)

提督「足柄、雪風。今はまだその時では無いが……お前たち二人には、後にミッションを課す、俺の目的のため動いてもらうぞ」

雪風「はいッ! しれえッ!」 ビシッと敬礼

第四艦隊の会合室。暁・雷・電がくつろいでいる。

響「やれやれ……やっと捕まったね。久しぶりに話でもしようと思っていたというのに、まるで私を避けているみたいに居なくなるもんだから苦労したよ」

雷「もう、そんなわけないじゃない。姉妹なんだから」

響「姉妹“艦”だろう? 私たちは本当の姉妹じゃない」

暁「そんな言い方しなくてもいいじゃない!」

電「そ、そんなことより……!」 険悪な雰囲気を遮るように電が声を発する

電「この鎮守府に戻ってきてから、すごいですよね……第二艦隊の旗艦だなんて。訓練生の頃は私たちと一緒だったのに……もう手が届かない存在になっちゃったのです」

その言葉を聞いた刹那顔をしかめ険しい表情をする響。しかしすぐに普段の無表情に戻る。

響「いいか? 私は君たちと世間話するために来たわけじゃない」

響「私は提督の命により、第四艦隊について調査している。つまり君たちに尋問する権利があるというわけだ」

響「単刀直入に聞こう。どこまで龍田と関わっている? 遠征で物資や燃料以外に“何を”運んでいる?」

雷「な、何を急に……私たちは普通に遠征しているだけよ」

響「そういう話を聞いているんじゃないんだよ。第四艦隊が秘密裏に麻薬の取引をしているなんて噂が流れているのを知らないのか?」

暁「しっ、知らないわよ! そんなこと! そんなこと、してないし……」

響「そうか。鎮守府内では結構な噂になっているんだけどね」

誰も口を開こうとしない。響の発する静かな怒気が少しずつ増していく。

響「物分かりが悪くて困るな。今話せば見逃してやると言っているんだ」

なおも沈黙。

響「……そう。ならそれもいい。私と龍田と、天秤にかけてそうなるようであればもう十分だ」

響「……覚悟しておくように。一切情はかけないよ」

部屋を出ようとする響に対し、暁が言葉を放つ。

暁「ッ……! 私たちを置いて……一人でどこかに行っていたくせにッ! 今更なんなの!? 偉そうに!」

暁「良いわよね響は! 練度も高くなって第二艦隊の旗艦も任されて! 提督にも気に入られて!」

暁「自慢しにでも来たの? 私はこんなに力があるんだぞって、えばりに来ただけじゃない!」

響「чёрт побери……!」

暁を突き飛ばし、殴りかかろうとする響。慌てて止めに入ろうとする雷と電。

雷「! 今のあんたが殴ったら、暁が死んじゃうじゃない!」

電「姉妹同士でこんなこと、やめて欲しいのです!」

声に気づき、静止する響。暁の襟首を放して、何も言わずに部屋を去っていく。

・・・・

バン! と腹いせに壁を殴る響。

瑞鶴「どうしたの? 随分荒れてるじゃない。珍しいわね」

響「そういうこともある」

瑞鶴「提督さんから直接指示を受けてるんでしょ? 大丈夫なの?」

響「ああ。いや、勘違いしないで欲しいのだが、司令官に対して腹を立てたわけではない」

響「ま……これで形振り構わなくて良くなった。かえって幸運と考えるべきか」

瑞鶴「……よく分かんないけど、あまり根を詰めすぎないでね」

響と暁たちとのやり取りを別室から聞いていた皐月と文月。

皐月「文月……凄いことになってたね」

文月「修羅場ってやつだねぇ……って皐月? どこ行くの?」 部屋を出てどこかに行こうとする皐月を静止する文月

皐月「遠征用の物資が保管されている資材庫に行って、荷物の中身を確認しにいく」

皐月「自分が麻薬を運んでるのかもしれないだなんて疑念を持ちながら艦隊の他の皆と一緒に過ごせる自信、ある?」

文月(皐月はヘンなところ真面目よね~……)

文月「う~ん……ヤな予感がするけどなぁ……」

・・・・

皐月「いやーこれだけ箱やドラム缶があると壮観だね」 資材庫に積まれている木箱の中身を物色する皐月

文月「……小包とかは封を開けちゃダメだよぉ? クビになっちゃうから」

皐月「分かってるって。元通りの状態に出来るものしか調べないよ」

皐月「……?(ネジやクズ鉄が大量に……、こんなもの何に使うんだろう。弾薬や燃料の他にも、食糧、本、嗜好品……なんでもあるんだな)」

・・・・

文月「何も見つからなかったねぇー。……もう帰ろうよぉー」

皐月「こっちも特に何も無かったなぁ。ただの噂だったのかもしれないね」

龍田「あ~ら二人とも。何か探し物?」 ドラム缶を背負って入ってきた龍田

皐月「いっ、いえっ! ちょっと遠征用の物資の確認をしようかな~……って」

龍田「そうなの~殊勝なのね。でも、それは私がすることだから貴方たちは気にしなくていいのよ?」

皐月「すみません、入って日が浅いもんで……へへへ」

龍田「謝ることは無いわ~。それより二人とも、今日は二人に見せたいものがあるの~……。この後ちょっと良いかしら?」

文月「え、えっとぉー……(断らなきゃ……!)」

皐月「はい、分かりました」

文月(皐月!? これ絶対やばいやつだと思うよぉ~!?)ヒソヒソ

皐月(文月は心配性だなぁ。さっき調べて何もやましいところは無いって分かっただろ?)ヒソヒソ

文月(……嫌な予感しかしないよぉ~)

・・・・

二人が案内されたのは地下通路の一室だった。
皐月たちの目に映ったのは、コンクリートの壁にもたれかかり、床に足と腕を伸ばしている女性の姿だった。
紺色の髪をしていて、眼帯をつけている。背中には艤装を背負っているようだ。
部屋の中を見渡すと、他にも二人の艦娘と思しき女性が、うつ伏せに倒れている。
二人の顔から血の気が失せていく。

文月「なんですか……これ……」

龍田「轟沈した艦娘よ。……正確には、轟沈するはずだった艦娘」

龍田「着底しかけていた艦娘を、陸まで曳航したの。でも、助からなかった。入渠させて傷は治ったけれど、再び動き出すことは無かったの」

龍田「私は、ね……それでも諦めていないの。だって、死んだ人間なら、身体が腐って朽ちていくはずでしょう?」

龍田「でも、ここに居る子たちは自ずから動かないという点を除けば轟沈する直前と何ら変わっていない。生きているのよ」

龍田「私は、この子たちが再び動き出せるようになって欲しいの……」

皐月「……どうして、ボクたちをここに連れてきたんですか?」

龍田「私は……他の誰に何と思われていようと、第四艦隊のことを家族と思っているから。貴方たちのことも、勿論そう」

龍田「だから、私のことも知っておいて欲しいし……出来ることなら私の理想に協力して欲しいわね~」

龍田「それだけ。貴方達が私に不信感を抱いているというのであればそれでも構わないけれど、ちょっと悲しいわ~。泣いちゃうかも~」

皐月と文月には、龍田が善なのか悪なのか、本心ではどう考えているかが分からなかった。
いずれにせよ、とんでもない食わせ者には違いないのだろう、ということだけは認識していた。

レストランで食事をしている提督・翔鶴・瑞鶴。
鎮守府内にはこのような艦娘専用(厳密には鎮守府内で働く職員らも含まれる)の娯楽施設や商業施設が設置されている。

提督(……前回の歓迎会が、無目的で行われたものだったとはな……。人事異動を暗に勧めているとか少しでも考えた俺が馬鹿だったようだ)

提督(利害以外の理由で動く人間の思考ルーチンはわからん……。ま、いくつか気になることはある。せっかくだから話を聞いてみるか)

瑞鶴「提督さん、悩み事? 歓迎会の話をしたあたりから、急に黙っちゃって」

提督「……いや、最近響の様子が妙でな。何か気づいたことはないか?」

瑞鶴「あー、なんか第四艦隊の人達とやり合ってたみたい。詳しくは知らないけど……第四艦隊の面子の中には響の姉妹艦も居るみたいだし」

提督「暁、雷、電の三名だな(彼女たちもクロ……なのだろうか。だとしたら響には酷な依頼をしてしまったかもしれん。雪風あたりに尋問させるべきだったか……いや、アイツじゃ無理か)」

提督「戦場での様子はどうだ? ……疲労を訴えていたり、不調だったりしてはいないか?」

翔鶴「戦場では普段通りですね。別段問題ないように思えますが……」

提督「そうか。ならば問題ない。精神的な不調が影響して沈まれては困る(……とはいえ、ヴェールヌイのことは心配だな。後で話をしてみるか)」

瑞鶴「てーとくさん、意外とメンタル的な部分気にかけてるんだね。そういう感情的な部分は全部切り捨ててる人かと思ったけど」

提督「精神面での不調も馬鹿にできたものではないぞ。現に第二艦隊の榛名と霧島は個人的な対立によって双方の戦果に悪影響を及ぼしているではないか」

翔鶴「確かにそうですねぇ……。あの二人はちょっと心配です。二人とも悪い人ではないのですけれど……」

瑞鶴「提督さんの歓迎会の時も、なんか水面下で揉めてたっぽいしねぇ……。っていうか、前はあんなに仲悪くなかったよね。どうしてああなっちゃったんだろ」

提督(……子供の喧嘩じゃあるまいし、仕事なのだから割り切って欲しいものなのだが。とはいえ、何かしら事情はあるんだろうな)

加賀「あら五航戦と……提督? 珍しいですね」

提督「あぁ、加賀か。もし良かったら相席どうだ?」

加賀「そうね。赤城さんも今は居ないし……そうするわ」

・・・・

提督「第一艦隊の様子はどうだ? ま、報告書から粗方の想像はつくが」

加賀「連携を意識した途端、皆総崩れになるわね。それぞれが単騎で敵と当たることが多かった経験が邪魔して、一丸になって敵を倒すというイメージが難しいみたい」

加賀「私や赤城さん、飛龍と、空母の方は比較的足並みが揃うようになってきたけれど……戦艦の人たちとは反りが合わないわね」

瑞鶴「そんなことでは後輩に抜かれるのも時間の問題ですねぇ~」

加賀「五航戦は口先に見合った実力さえあれば文句ないのだけれど。問題はそんな事を言える資格が無いぐらいに練度がお粗末なことね」

提督「やめんか。……第一艦隊の戦艦と反りが合わないと言っていたな、加賀。原因は金剛だろう?」

加賀「ええ。……ハッキリ言ってあの人とはうまくやっていけないわ。他の人もそう思っているんじゃないかしら」

提督「個で最強であっても、全体の足を引っ張るようであれば集団戦では使えんな。……奴曰く『“精神的不調”で上手くいっていない』ようだが」

提督「……近いうちに、第一・第二艦隊の大規模な再編を行うつもりだ。これまでのような出来合いの艦隊編成ではなく“来るべき深海棲艦との最後決戦”を想定した編成だ」

提督「いかに第一艦隊のお前たちが個での戦いに絶対の自信があろうと、深海棲艦の力はそれさえも上回る。練度も経験も上回るほどの圧倒的な性能でお前たちの前に立ち塞がるだろう」

提督「そうした脅威を打ち払うためには高度な連携が不可欠となる。それを肝に銘じておくように」

加賀「ええ……承知しました」

提督「不確定な情報が多いため今話せることは僅かだが……正規空母であるお前たちの活躍には期待している。修練を怠らぬように」

・・・・

空母用の訓練場。矢を射る翔鶴と、その様子を見ている加賀。

加賀「翔鶴。……迷いが見えるわ。一射絶命よ、忘れたの? 放った一本の矢に全てを懸ける気概でなくては、正規空母は務まらないわ」

翔鶴「どうしても、最後の戦い、というもののイメージが沸かなくて……」 構えを解く翔鶴

加賀「そうね、私も同じだわ。でも、あの提督は冗談であんなことを言うような方ではないはずよ。……覚悟と勝算を持って、本気で言っているのでしょう」

翔鶴「戦いが終わったら、私たちはどうなるんでしょうか。どうすればいいんでしょうか」

加賀「……一射絶命。私が今の貴方に言えるのはそれだけね。全ての迷いを捨て去り、己自らが真善美を体現する存在となった時、究極の一射は完成する……」

加賀「その境地に辿り着いた時、全てが分かると思うわ。私も、赤城さんでさえも、未だその片鱗しか見えていないけれど……ね」

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獲得経験値(~15/100)
・足柄の経験値+1(現在値5)
・雪風の経験値+1(現在値4)
・響の経験値+1(現在値2)
・皐月の経験値+1(現在値3)
・翔鶴の経験値+1(現在値3)
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投下めっちゃ遅れてしまいました。楽しみに待ってくれてた方が居たら申し訳ありませんと謝っておきます(居るの?)。
原則としてレス順番の通りに進めるけどそんなに拘りないからPhase Aで「次はこのキャラの出番があると作者的にやりやすいんだろうなー」「上のレスでこうだからー……」とか気を遣わなくて大丈夫です。
ということを示すべくちょっとレスの順番から変えてみたり。

っていうかまーたエターナりそうな展開運びしやがって……相変わらず味付けが濃すぎて人によっては拒否反応を起こしそうな感じですが今更すぎますね。
最近リアルがアレすぎるのでわりとマジでエターナ率が上昇してるかもです。
まあ失踪したらしたでしょうがないよねということで……。

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『Phase B』【16-20/100】
レスのコンマ値で登場する艦娘を決定します。
00~16:雪風
17~33:翔鶴
34~50:金剛
51~67:響
68~83:足柄
84~99:皐月
>>+1-5

よくわからない方は前後数十レスを6秒ぐらいで流し読みするか>>351付近を参照下さい。
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足柄さん来い

おう

>>394->>399より
・響1レス/翔鶴2レス/足柄1レス/金剛1レス
で『Phase B』が進行していきます。

////チラシ裏////
朝の光眩しくて……ウェイッカァァァァァ!

E5甲突破しました。まあE3E4は乙なのでモグリみたいなもんですけど。
弾薬20000切ったしこれでダメだったら乙あるいは丙にシフトするかーと思っていた矢先に夜戦カットインの嵐が起こってなんとか抜けれました。
ラストダンス試行回数は数えてないけど20回ぐらいなんで、比較的運は良い方らしいです。
ただ、連合艦隊+支援二艦隊の計24隻三重キラキラ維持状態で10回ぐらいボス仕留められなかったを考慮すると資源消費がマシだっただけで時間的コストはかなり費やしてます(あと体力と精神力)。
途中から心折れたのでF12キーでcond値確認しながらキラ付けしてました。いやホント戦艦水鬼は帰ってくれ……。

今回のイベントのMVPはビスマルクですねー。実戦投入は初めてだったんですけど強いっすねこの子。
旗艦に据えるとコンスタントにカットインぶっ放してくれるのでなかなか有用です。
とりあえずたくさん褒めておきます。

今後の堀りのターゲットは舞風・能代・伊401ですが間に合うか微妙ですね(朝霜はついさっき出た)。
特に伊401はここで手に入れておきたい所なんですけれども。
磯風? いやね、すまんな浜風。道中ならまだしも最終形態のあの布陣で磯風ドロップまでS勝利を取り続けるっていうのはね、うちの艦隊の地力だと宝くじの2等に当選するぐらいの豪運が必要なんだよ……。
本土強襲されて守れなかったってわりともうその時点でゲームオーバーな気はしなくもない。※

※磯風の初登場は14夏E6報酬。14夏E6はAL/MI作戦進行中に敵艦隊が本土に迫ってきたので迎撃せよという旨の作戦である。E

あ、>>394->>398でしたね。あと謎のEは気にしてはいけないのである。
来週のどこかで投下するつもりです~と大変アバウトな告知をしておきます。

自室で瑞鶴と雑談している翔鶴。

瑞鶴「しょーかくねぇ聞いてー、こないだの戦果を加賀さんに自慢したら『それくらいで調子に乗らないように』って言われてさー」

瑞鶴「戦場が違うとはいえ、その時の加賀さんよりも戦果を上げてたのに『調子に乗らないように』って偉そうじゃない!?」

翔鶴「加賀さんは私たちの指導役なのだから、そんな風に言ってはいけませんよ瑞鶴。私たちの今の強さも加賀さんから教わったものを受け継いだからです」

瑞鶴「それはそうだけどさぁー……いいじゃんたまには愚痴っても。ところで、翔鶴姉も最近調子良いよね? 敵艦を一度に二隻に沈めたりさぁ」

翔鶴「私は未熟者だから、その場その場で最善手を尽くそうとしているだけよ。でも、それが良いのかもしれないわね」

赤城「正射必中……正しき射は自分を裏切らない。殊勝な心がけね、翔鶴」 部屋の外から声かける赤城

翔鶴「赤城さん。どうされたんですか?」 扉を開け赤城を招き入れる翔鶴

赤城「二航戦の子たちに稽古をつけてあげていたら、小腹が空いてしまって……これからどこかに食べに行こうかなと。もし良かったらお二人もどうですか? 奢りますよ」 ニコリと微笑む赤城

瑞鶴「おおっ、行きます行きます! やっぱりケチな加賀さんとは違うなー、自分から呼び出しておいていつも割り勘だもん」

・・・・

鎮守府内のラーメン屋。赤城の丼には山盛りのモヤシが盛られている。

瑞鶴「ええっ……これで小腹……?」

赤城「見た目は多いように見えますけど、麺の量をだいぶ減らしてもらっているのでさほど胃への負担は少ないんですよ」

赤城「加賀さんは洒落たお店じゃないと行きたがらないし、二航戦の子たちにも飽きたと言われてしまったのでお二人を誘ったんですよ」

翔鶴「第一艦隊の他の方とは行かないんですか?」

赤城「うーん、皆高級レストランやお寿司屋さんの方が好きみたいなので、誘い辛いですね。私はこういうお店の方が通いやすくて好きなのですけれど」

赤城「そういえば、加賀さんの指導はどう?」

瑞鶴「なんだかなんだ教え方も分かりやすいし、実力“は”尊敬していますねー」

翔鶴「あら、瑞鶴が加賀さんを褒めるなんて雪でも降るんじゃないかしら」

赤城「うふふ。二人がメキメキと力をつけているから、最近は何を課題に与えていいのか悩むって言ってたわよ。吸収が早いって」

瑞鶴「えぇ……口を開けば小言とイチャモンしか言わないあの人が?」

加賀「尊敬する赤城さんの前でこの私を侮辱しましたね。頭に来ました」

瑞鶴「げげっ! うわわわっ! 翔鶴ねえ助けて!」 突如現れた加賀に後ろから襟首を掴まれて引きづられていく瑞鶴

加賀「教育的指導が必要ですね……長幼の序をその身に叩き込んであげますから覚悟しなさい」

瑞鶴「死ぬーっ! 焼き鳥屋に殺されるーっ!」 ズルズル……

赤城(何をしに来たんでしょうか……)

・・・・

赤城「……第一艦隊と第二艦隊の再編があるそうね」

翔鶴「先輩も気になりますか?」

赤城「ええ。長らく変動の無かった第一・第二艦隊の大規模な人事異動、それも空母機動部隊を主軸とした決戦用の艦隊…………」

赤城「いよいよ、と言うべきか、ようやく、と言うべきか……」

翔鶴「先輩は前代の提督の時から空母部隊の重要性を主張しておられましたよね?」

赤城「ええ。これまでこの鎮守府では、激戦区でも問題なく戦える空母が私と加賀さんだけでした。でも、今は二航戦の飛龍・蒼龍、それに貴方たちが居るわ」

翔鶴「先輩に認めて頂けるなんて……恐縮です」

赤城「貴方たち二人もここ数年で十分な力をつけたと思うわ。でも、それにかまけていてはダメよ」

赤城「二航戦の二人の練度は、今や私と加賀さんに匹敵……いや、ひょっとするとそれ以上かもしれないわ。貴方も上を目指して精進することね」

翔鶴「ええ。当然です」 毅然とした態度で言い放つ翔鶴

赤城(おっとりした子だと思っていたけれど……意外にも精神的な『餓え』を秘めた眼をしているわね。私や加賀さんのことさえも通過点としか見なしていないような、そんな眼……)

赤城(彼女ならあるいは……)

執務室。提督に第四艦隊に関する調査結果を報告する響。

提督「……早かったな」

響「いや、これでも時間がかかってしまった方だ。少し手間取った」

自分の作った資料を提督に手渡す響。

響「見てもらえば分かると思うけど、その資料には例の一件に関与している者のリスト及びその根拠を書き記している。一部は写真に収めることが出来たものもある」

響「関与した人間の全てを洗い出すことは出来なかったけど、これで粗方一網打尽に出来るとは思う」

自信ありげな口ぶりの響。

提督「ご苦労だった。いよいよ打って出る時が来たようだな」

提督「……話は変わるがヴェールヌイ。調子はどうだ?」

響「いいや、特に変わりないよ。問題ない」

提督「そうか。いや、最近妙に上の空だったので心配していたのだ」

響「……」

提督「姉妹のことが気になるか?」

響「気にならないと言えば、嘘になる。だが……その資料にも書いてある通り、処断しないわけにはいかない」

響「今となってはもはや他人さ」

提督「そうか。……今のお前の居場所はどこにある? 誰の為に生きている? 何の為に生きている?」

響「? どうしたんだい司令官。禅問答でもする気かい」

提督「いや、お前はかつての姉妹と今の地位とを天秤にかけた上でこちら側に傾いたわけだろう。その理由が気になるだけだ」

響「まるで私が第四艦隊の側に着くと思っていたような言い方は少し気に障るな」

提督「そうではない。むしろ、お前のことは信頼している。信じていなければこんな依頼などするものか」

提督「だが……。いや、よそう。妙な事を聞いたな。すまなかった」

提督「俺にも兄弟が居るんでな。お前を見て少し感傷的になっただけだ。気にするな」

響「私は、自分を信じてくれる者の為に応えたい。司令官が私を信じてくれるというのであれば、私もその期待を裏切るわけにはいかない」

響「……少し、個人的な話をすると。私は姉妹たちのことを軽蔑している」

響「私は自分の力でこの高みまで昇り詰めてきた。貴方に全幅の信頼を寄せられるほどの“私”になることが出来た」

響「私は自分の理想を貫き通したからだ。試練を乗り越えてきたからだ。あの姉妹たちと一緒に居た頃に思い描いてきた理想を現実に変えるまで戦ったからだ」

響「勿論、まだ完全に実現出来たわけじゃない。けれど、私は決して自分自身を裏切らなかった」

響「だからこそ欺瞞が許せない。口で理想を語りながらもそれを実現しようともしない弱さが許せない」

響「……それがかつて各々の望みを語り、それを果たそうと誓い合った仲だったとしても。いや、だからこそ、だ。ましてや私利で悪事に走るなど失望甚だしいさ」

提督(苛烈だな……だが、なかなかどうして芯の強い奴じゃないか。気に入った)

響「すまない。熱くなりすぎたようだ。少し頭を冷やしてくる」

・・・・

数日後。響の提出した資料を元に、麻薬取引に関与した者の一斉取締を行った提督。

提督「さて……一連の関係者を一層、被疑者及び関係者の拘束も済んだ。残るは龍田ら第四艦隊の面々のみ。もはや袋の鼠だな」

響「司令官自ら出向くとはどういう風の吹き回しだい?」

提督「俺が直接方をつけた……というポーズが必要だ。政治的にな」

提督「人が人の上に立つには、下々の者を自分の思惑通りに動かそうという意志・その野望を成し遂げるに十分な器量……そして部下の支持が必要だ」

提督「支持を得るには、財や権利などの何かしらの利益を提供する、人間的な魅力やカリスマ性で心酔させる……いくつかの方法がある」

提督「俺は自分自身を勇と知は満たすが仁は備わっていない、と客観視している。また、ここに居る艦娘全てを従わせるだけの財や幸福を用意することは出来ない」

提督「だがこんな所で二の足を踏んでいるわけにもいかない。とまで言えばもう分かるな? 清廉潔白である様を示せば、今出回っている俺に対するよからぬ噂も払拭出来るだろう。行くぞ!」

鎮守府の地下道。堅牢な鉄扉の鍵を打ち壊し、大麻が栽培されている部屋に突入する提督と響。

提督「命数尽きたな。観念しろ!」

暁「龍田さん! ここは私たちが食い止めるから……逃げてっ!」

加古「あーあーあーあー……面倒なことになっちゃったねーこりゃあ」

提督(この鎮守府に不在籍の艦娘……他所からの侵入者か……!)

加古「っと、そう怖い顔しないで欲しいね。こっちも仕事なんで、なっ! と」 砲撃を壁に放ち、逃走する加古と龍田。

雷「響……悪いけど、ここから先には行かせないわよ!」

響「クッ……逃してたまるか! お前たちに構っている暇はない、蹴散らしてやる」

提督「ヴェールヌイよ。心配要らん、これも予測の範囲内だ。お前はここで交戦し、この者たちの身柄を確保しろ。……殺すなよ」

身を翻し部屋を出て行く提督。パチンと指を鳴らし、高らかに叫ぶ。

提督「さて生中継をご覧の諸君! かの艦娘、龍田はあろうことか違法薬物の取引をし、不当な利益を得ていたこの鎮守府の大敵である!」

提督「特例だ! 奴を捕捉し、俺の前に連れてきた者には褒美を遣わすッ!」

・・・・

足柄(突然『すぐに出撃出来る準備をしておけ』だなんて訳の分からない命令が来たと思ったら……こういうことね!)

足柄「待ちなさァーい! その首、置いてけぇぇ~ッ!!」 全速力で駆け寄る足柄

加古「ええっ!? もう追手が来てんじゃん! これマジに逃げないとヤバいって!?」

龍田「今手が離せないのよ~……ちょっと時間を稼いで頂戴~?」 穏やかな口調とは裏腹に激しい剣幕でスマートフォンを操作する龍田

加古「ちょっと! 本気で言ってんのそれ!?」

足柄「久しぶりの出撃だからね! たっくさん暴れさせてもらうわよッッッ!」 龍田たちの方向へ容赦なく砲撃する足柄

加古「(うげげ……力の差がありすぎるよこりゃ……)本当にちょっとの時間しか稼げないかんねっ!? 知らないよッ!?」 足柄に気圧されつつも反撃する加古

・・・・

足柄「さあ観念するのね! ここで私に大人しく捕まるか! 海に沈んで深海棲艦のお仲間になるか! 私はどっちでも構わないわよ!」

加古「ぃてててて……ちょっとこりゃ洒落にならないよマジで……(これ以上損傷すると逃げながら戦うのは不可能……遠くからも追手が来ているみたいだし、ここで撤収しないともうどうにもならんね……)」

龍田「うふふ、ありがとね~。加古ちゃんはもう帰っていいわよ~?」 加古の後方へ下がり、槍を構え足柄と対峙する龍田

龍田「……こんな所で私と心中したくはないでしょう? 行きなさいッ!」

加古「スマン龍田。達者でねっ!」

足柄「あっ、ちょっと待ちなさいよッ!」 足柄が逃げる加古を追おうとするや否や、自分が今まで逃げてきた鎮守府の方向に逆走する龍田

龍田「鬼さんこちら~♪」

足柄「ちィッ! ……手負いのあの重巡を大破まで追い込んで鎮守府まで運ぶのは簡単……でも、それは目の前のアイツを倒してから!」

全速力で龍田を猛追する足柄。砲の嵐をうまく避けながら逃走を続ける。

龍田(ここまで来れば安心かしら) 突然ピタリと立ち止まる龍田

足柄「突然航行をやめた……? 一体何を」

龍田「もはやここまでねぇ~……降参です~」 ポケットから白旗を取り出し、わざとらしくそれを振ってみせる

足柄「は?」

龍田「もうこれ以上逃げ回っても私に勝ち目はないわ。鎮守府まで連れてってもらえるかしら?」

足柄(……なるほど。最初からこうするつもりだったというわけね。ここからだともうあの重巡を追うのは恐らく困難。……してやられたわッ!)

・・・・

提督「ご苦労だったな足柄。大儀である」

足柄「芝居がかった口調はやめてください。それに、もう一隻の方は取り逃してしまったし……はっきり言って、試合に勝って勝負に負けた気分だわ」

提督「いや、迅速な対応、見事であったぞ。約束通り褒美を遣わそう(……まだ映像中継で撮られているからあまりぶっちゃけた話は出来んのだ。この場はお前を立ててやるから素直に応じておけ)」 小声で足柄に囁く

提督「……これにて決着というわけか。撮影ご苦労雪風。足柄よ、後ほど話があるが……今は一先ず休んでもらって構わない」

提督「さて……俺は奴の尋問へ向かうとするか」

鎮守府内の軍事刑務所取調室。龍田に問いかける提督。

提督「ご機嫌いかがかな。色々と聞かねばならぬことは多いが。目的は何だ?」

龍田「あらぁ~そんな凄まれても答えると思」

提督「獄卒よ、拷問用の道具は不要だ。こいつから差し押さえた薬物を持って来い。自白剤代わりに使わせてもらうとしよう」

龍田「ヒッ! ……じょ、冗談よ~」 あからさまに脅えた表情を見せる龍田

提督「こっちは冗談で言ったつもりは無いんだがな。いやな、俺はお前のことを心底軽蔑をしてはいるが、能力に関しては大したものだと思っているぞ。今まで誰にも気づかれず麻薬の元締めをしていたとはな」

提督「疑問なのは、なぜこの鎮守府内で“仲介者”が存在しなかったのか、だ。この鎮守府内の薬物所持者は皆、『お前から買った』と言っている。
大麻を栽培し、薬物を取引していたようなお前が、なぜ直接買い主とやり取りしていたのか……そこが気になる。
管理と監視の厳しい艦娘相手に売っていなかったのは賢明だろうが、それでも自分の働く職員や整備員相手に自分の顔を晒して売っていたというのが不自然だ」

龍田「仲介が居た方が