春香「私のワンフォーオール!!」 (46)

内容

・ジョジョの設定を使ったバトルもの
>>1がストーンオーシャンしか読んだことない。
・キャラ崩壊あり
・たまに地の文あり
・気ままに更新

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春香「ここは……?」

目を覚ますとそこは、どこかの学校の教室でした。
時刻は午前4時。驚くほど暗く視界が狭いため、机や椅子から自分が今いる場所が教室だということは分かりましたが
それ以外は何も分かりません。もしかすると暗闇に誰かが隠れているかも知れないと思うと少し怖くなりました。
そして、光を見て気持ちを落ち着かせようと窓の外を見てみた。


春香「どういう事?」


ここはどこかの山奥なのでしょうか?
窓からの景色の中に光はなく完全な暗黒。
郊外とはいえあくまで都会で育った私にとって初めての光景でした。


春香「そ、そうだ携帯!?」


すべてのポケットを探してみましたが結果は見つからず。
たとえ、見つかっていたとしても意味があったとは思えませんが。


春香「私……携帯があったとして誰にかければいいんだろう?」


私の記憶に自分以外の情報はなく。自分の情報と言っても
自分の名前が 春香 という事が分かるだけでした。


春香「とりあえず、ここから出なきゃ。」

ガラッ

春香「う~、暗いなぁ。少しずつ目は慣れてきたけどやっぱり怖いなぁ」

春香「でも、ここから出ないと助けも呼べないし行くしかないよね?」

春香「……」テクテク

コト…

??(まずい!?)

春香「今何か音がしなかった?気のせいだよね。アハハ…」

??(大丈夫、気づかれていないわ…落ちくのよ)

??(もうやるって決めたのだから、あの子には悪いけど犠牲になってもらうわ)


春香「行き止まりかぁ…う~ん、こっちじゃなかったのかな?」

春香「でも、ここまで階段も曲がり角もなかったし・・・…何かがおかしい気がする」

??(ごめんなさい!!)

春香「きゃ」ドンッ

春香「痛~。何今の!?壁から手が!?」

??(分かってる…分かってるわ。甘いのよね?次は絶対この包丁で・・・)

春香「今、手が出てきた場所ってここだよね?」

春香「!!」スッ


春香「何これ?見た目は完全に壁なのに通り抜けることが出来る!?」

春香「あの誰かいますよね?」

??(私の能力がばれた…先に…先にやらないと……)

春香「お~い。もしさっきの事を気にしてるなら大丈夫だよ」

春香「全然なんともないから。それよりも一緒にここから出ませんか?」

??(甘い言葉で私をおびき出すつもりね。それなら)

??「出て行ってもいいけど貴女が信用できないわ」

春香(声が反響してどこにいるのか分からない)

春香「どうすれば信用してもらえるの?」

??「そうね。貴女のスタンドと能力を教えてくれれば信用できるかしら」

春香「スタンド?ごめん言ってる意味が分からないよ」

??「そう、知らない振りをするのね」

春香「ち、違うよ!!ホントに分からなくて」

??「まあ、いいわ」

春香「えっ!?」

千早「私の名前は千早。スタンド名は カッティング・ボード。
   能力は実体のない壁を作ることができる。壁紙の色は自由自在よ」

春香「な、なにその人?」

千早「もう、演技はやめなさい。貴女がスタンド使いだと言う事は今ので分かったから」

春香「ホントに私…」

千早「スタンドはスタンド使いにしか見えないのよ!!」ダダダッ




春香(手、手に持ってるのは包丁!?)

千早「……」スタタタ

春香(大丈夫…体格差はあまりない!!落ち着いて…包丁にさえ気を付ければ……)

千早「……」スタタタ

春香(今だ!!肩を押して!!)スカッ

春香「偽物!?きゃ!?」ドンガラガッシャ~ン

千早「気づかなかったでしょ?私のスタンドは動くものさえ移すことが出来るの」スタスタ

春香「やめて…」

千早「この状況でスタンドを出さないってことは、まだ目覚めてないか。
   条件が厳しいスタンドみたいね。どちらにしろ私には好条件だわ」

春香「助けてください……」

千早「ごめんなさい。私も貴女を傷つけたくないのだけども……ごめんなさい」



千早「どういう事?」

千早(包丁が動かない!?何これ!?リボンが巻き付いてる!?)

春香「ハァハァ…」

千早「あなたの仕業ね!!」

春香「思い出した私のスタンド…ワンフォーオール」

千早「ワンフォーオール!?」

千早(能力は完全には分からない…でもさっきまでとは違う状況は私の方が不利)

千早(ここは逃げる!!)

春香「ま、待って!!」

千早(待ったら殺される…)スタタタ

春香「私の名前は春香。少しだけ思い出したの貴女は如月 千早ちゃん。
   私たち親友だよね?ここから協力して一緒に出ようよ!!」スタタタ

千早(何を言っているの!?如月?)



千早(能力を使えば逃げ切るのは簡単。でも能力がばれている以上逃げるのは、後々私にとって得策じゃない)

千早(決まりだわ。ここであの子を倒す!!)

千早「カッティング・ボード!!壁を作って!!」

春香「壁?でも千早ちゃんの壁は本物じゃないから通り抜けられる!!」

千早(かかった!!)

春香「千早…!!」ドカッ

春香(な、なに攻撃?)

千早(状況を理解してないみたいね)

千早(最初の壁は私の行動を隠すため。実はその先は行き止まりになっていて
   私はすぐ手前の曲がり角を曲がったのもちろん壁で隠したわ)

千早(そして最後に行き止まりにも壁を作った。まるでそれから先にも廊下が続いているようなビジョン付きでね)

千早「貴女は自ら壁に激突した」



千早「まさに自滅」

千早「貴女は自分の勝利を確信して嘘までついて追いかけてきたみたいだけど・・・結果は私の勝ち」

春香「ハァハァ…ゴボゴボ……」

千早「脳震盪でも起こしてるのかしら?うまく言葉が出てこないみたいだけど?」

??「み~つけた」

春香・千早「!?」

雪歩「ツイン・ストーカー……」ボソッ

千早「このタイミングで見つかるなんて!?」

雪歩スタンド「……」ダッダッダッ

千早「くっ・・・…逃げるしかないようね」スタタタ

春香「ハァハァ・・・」

??「早くこっちへ来るんだ!!」

春香「!!」

??「大丈夫。自分は味方だぞ!!」



雪歩「逃がしちゃいましたか?まあ、後からどうにでもなりますぅ……よね?」

雪歩スタンド「…・・・」


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??「しっかりしろ自分がついてるからな!!」

春香「・・・う~ん…ここは?」

??「良かった目が覚めたのか!!ここ?ここは体育倉庫だぞ」

春香「体育倉庫?そっか私は千早ちゃんにやられて他の誰かに襲われてた所を……」

響「自分が助けたんだぞ!!自分、記憶が飛んでてあんまり覚えてないけど
  自分の名前が 響 って事とスタンド名が オーバー・マスターで空間と空間をつなげる能力ってのは覚えてるんだ!!」

春香「そ、そっか」

春香(初対面の人にスタンド能力まで教えていいのかな?)



春香「私の名前は 春香 スタンド名はワンフォーオール 能力は…」

響「別に言わなくてもいいぞ。そんなつもりで助けたわけじゃないし」

春香「でも……」

響「困ってる人がいたら助けるのは当たり前だからな。そりゃ一緒に行動してくれたら嬉しいけど……」

春香「響ちゃん…決めた!!私、しばらくここにいてもいい?」

響「うん。それは構わないけど」

春香「そうと決まれば私だけ能力を隠すのは悪いよね?」

響「そ、そんな事ないぞ!!」

春香「悪いよ。私のワンフォーオールの能力は無機物の固定」

響「固定?」

春香「うん。私たちからみるとリボンで縛られてるみたいに見えるけど。
   無機物を固定して動かなくすることが出来る能力なの」


ここまでのスタンド




天海 春香

スタンド ワンフォーオール

能力 無機物の固定

春香の視界内の無機物を固定することが出来る。
その際、物質の運動量は失われない。



如月 千早

スタンド カッティング・ボード

能力 実体のない壁を作る事が出来る

壁をいくらでも作ることが出来、その壁紙は自由自在。
動きのある映像も映すこともできる。相手は本物か偽物か気づけない

ふむ

萩原 雪歩

スタンド ツイン・ストーカー

能力 強靭な大男を二人出現させる

大男たちは現れている間、誰かをストーキングして攻撃を加え死に追いやる。
(イメージはサイレンの三角さんと室○広治)


我那覇 響

スタンド オーバー・マスター

能力 空間と空間をつなげる穴を作る

空間をつなげることで他人からは瞬間移動でもしたように見える。
生体・物体が通っている間は穴を閉じられない。

>>14
ありゃ酉被ってたのか?
じゃあ次からこの酉でつづけます

被ってるって言うかググったら出た

>>18
新しくつけたのもググったらかぶってるポイですね。
酉つけるの初めてだから被らないようにする方法が分からない…

取りあえず、酉なしでやろう。



春香「それで響ちゃんはこれからどうするつもりなの?」

響「自分?それは、まだ決めてないぞ……」

春香「私はここから千早ちゃんを見つけてここから逃げようと思うってるの」

響「千早って、春香に危害を加えてた子だよね?」

春香「響ちゃん?もしかして覚えてるの?」

響「違うぞ…自分、隠れて二人の事見てたから知ってるだけで……」

春香「そ、そっか…ごめんね。ビックリさせて」

響「自分は大丈夫だけど。春香はもしかして他の記憶があるの?」

春香「うん…実はスタンドが発現した時少しだけ記憶が戻ったの」

響「どんな記憶だ?自分、興味あるぞ!!」

春香「そんなに惹かれるものじゃないよ。記憶は千早ちゃんの苗字と私たちが親友だったてことくらいで・・・アハハ」

響「そっか。それじゃあ千早も連れていかないとな」

春香「響ちゃん…ありがとう」



響「そうと決まれば行動だな」

春香「うん。よろしくね響ちゃん」

??「うんうん。実に仲が良くていいことなの」

響・春香「誰!?」ビック

美希「え~?美希の名前は 美希だよ。あとこの子は美希のスタンドで オンリー・スターっていうの」

春香(隣にいたのに全く気付けなかった。スタンド能力っていうのは間違いない。でもそれが何なのか分からない)

美希「考えるのいいことだけど、隣の子大丈夫?」

春香「え!?」

響「ゴハッ…イ…息が…ガバッ・・・」

春香「響ちゃん!!」



春香「響ちゃん!!落ち着いて息を吸って!!」

響「ゴボゴボ」バタバタ

美希「無駄なの!響は特別だから酸素を吸うことは出来ないの」

春香「特別!?酸素!?」

美希「じゃあここで響には退場してもらって。行け!!オンリー・スター!!」

春香「ダメェェェェェェ!!」

響「ゴガッ」ドゴッ!!

オンリー・スター「……」

美希「肺に残ってた空気も今ので出ちゃったみたいだね」

響「」



美希「アハハ…響ことが心配?大丈夫。もう息は吸えるよ」

春香「え!?」

響「」スゥー

春香「良かった…でも」

美希「分かってるよ美希の事を許さないんだよね?」

春香「うん。貴女の事は許さない」

美希「へぇ春香って初めてあったけど面白いね。
   初対面の人間のことでそこまで怒ることが出来るなんて」

春香「……」

美希「無視とは酷いなぁ。まあ、いっか。
   相手になってあげるよ。美希は今から逃げるから捕まえられたらだけどね」

美希「それじゃあ。またなの」スタタタ

春香「まっ、ご、ゴメン響ちゃん必ず戻ってくるから」スタタタ



??(さすが美希。人をイラつかせることにかけては天才ね)

美希(まさか本気で響ことで怒るとは思わなかったけど追ってきてくれてるから成功なの!!)

春香(空気を操るなら逃げる必要もないはず、姿を消して空気を吸えなくする能力。実態が分からない)

美希(よし計画通り体育館から脱出成功なの!!)

美希「後は任せるねデコちゃん」スタタタ

伊織「デコちゃん言うな!!まあ、ここは任せない」

伊織「私のスタンド ラピット・オブ・スピリット 用意は万全よ!!

春香(体育館を出た先に誰かがいる!?でも、美希を倒すまで止まれない!!)




伊織「来た!!うさちゃん達お願い!!」

春香(トロフィーが私に向かってくる!やはり罠か!?でも!?)

春香「お願い。私のワンフォーオール!!」

伊織「まさかあれだけの量のトロフィーを!?でも、うさちゃん次よ!!」

春香「ウサギのぬいぐるみ!?それならワンフォーオール!!」

伊織「無駄よ!!」

春香「止まらない!?なぜ!?」

伊織「そのうさちゃんは強烈よ!」

春香「ワンフォーオール!!受け止めて!!」

ウサギのぬいぐるみ「……」ドスッ

春香「くっ、この衝撃。ぬいぐるみの重さじゃない」



春香「そうか…そうウサギのぬいぐるみが貴女のスタンド」

伊織「ええ私のスタンド ラピット・オブ・スピリットはぬいぐるみ英霊の魂を宿すことができるのよ」

春香「だからワンフォーオールで縛ることが出来なかったのか。でも今の衝撃は?」

伊織「ニヒヒ…やっぱり腑に落ちないようね。いいわ。どうせここで私に倒されるんだし教えてあげる」

伊織「私のうさちゃんは一匹ずつちょっとした違いがあってね。今のはその一匹重さを自由に変えられるうさちゃんってわけ」

春香「重さを・・・…」

伊織「まあ、元からできたわけじゃないけど。あるスタンド使いにスタンドを進化させてもらったの」

春香「スタンドの進化?」

伊織「おっとこれ以上はしゃべり過ぎね。ニヒヒ、じゃあ始めましょうか」

伊織「私の5匹のうさちゃんと貴女スタンド、どちらが強いのか決めましょう!!」



P「春香対伊織か、これは面白い対戦だな?」

??「面白いって…そういいつつ天海春香が負けそうになったら助けるんじゃないの?」

P「そんな訳ないだろ。助けるなんて」

??「如月千早の時、能力使ったでしょ?」

P「ばれてたのか!?」

??「当たり前でしょ。私が見逃すとでも?まあ、資格のないアンタを倒しても意味がないけどね」

P「ほっ、ホント俺に資格がなくてホントに良かったよ」

??「それは私と戦わなくてはいけないから?」

P「いや、アイツらと戦うのは心が痛む」

??「よく言うわね。この状況を作り出した張本人が」

P「それを言われると返す言葉もないのだが」



??「それにしても水瀬伊織が正面から戦いを挑むなんて想定外だわ」

P「まあ、春香も伊織も能力的には罠にかかるのを待つタイプだからな」

??「最初から自分の身を危険に晒してもっと頭のいいこだと思ってたけど」

P「それが伊織の作戦なんじゃないか?同じタイプだからこそ自分がされて嫌な事をするって感じで」

??「そんなものかしら?弱い奴の考えは分からないわ」

P「と言いつつ、さっきからモニターをじっと見てるのは誰でしょう?」

??「はぁ!?んなわけないじゃない!!」




春香(相手のスタンドは5体・・・さっきの体当たりだけを注意していればすぐに戦闘不能になるとは考えにくい)

伊織「うさちゃん!攻撃始め!!」

春香「弓!?縛れ!!」

伊織(あのスタンド正面からの攻撃は、ほぼ無効と考えた方がいいわね)

春香「うっ」トスッ

春香(せ、背中から痛みが!?これは血!?)

伊織「そのうさちゃんの足はとても速いのぬいぐるみだから小さなナイフしか持てないけど問題ないわ
   何度も攻撃を加えれば致命傷になりえるんだもの」

春香(数の差に加えて私のスタンドは肉弾戦に向いていない)

伊織「うさちゃん。攻撃の手を緩めないで!!」

春香(ここは逃げるしかない!!)





春香「ワンフォーオール!!」

伊織(リボンを使ってトロフィーを!?)

春香「この部屋はガラスを使った家具が多い!!」

ガシャン!!

伊織「こんなことしても無駄よ」

春香「・・・…」スタタタ

春香(もちろん、これで倒せるなんて思ってない。ただ一瞬でも隙が出来れば逃げる事ができる!!)

伊織「へぇ、やっぱり逃げるのね」

伊織「でもここは体育館・・・私から逃げることが出来るかしら?」



体育倉庫

春香「一時的には逃げ切れたようだけど…よく考えたら体育間って出口が一つしかない」

響「」スヤスヤ

春香「響ちゃんは、まだ目覚めそうにないし…」

伊織「デテキナサーイー」

春香「待ってても見つかるのは時間の問題・・・やっぱり倒すしかない」

ゴソゴソ

春香「ゴメン。響ちゃん。ちょっと狭いけど我慢してね」

春香「少しだけ留守にするね。すぐ戻るから」



伊織「どこにいるのかしら?」

春香(ワンフォーオール!!投げて!!)ブンッ

伊織「!?うさちゃん!!」

うさちゃん「……」バッ

伊織「野球ボール・・・?暗闇を利用した狙撃ってわけね」

春香(やっぱり身をさらしているのは身を守る手段があるからか)

伊織「今の方向からするといるのはステージ裏ね…」




ステージ裏

春香(即席のトラップだけど何とかものになってくれれば)

伊織「アンタがここにいるのは分かっているのよ」

春香(来た。ここで上手くいけばスタンドのラッシュを叩き込める)

伊織「隠れても無駄なの。早く出てきなさい!!」

スウッガシャッ

伊織「何これロープ?まさか!?」

春香(かかった即席のバスケットボール落下トラップ!!)

伊織「う、うさちゃん。入れ替わるわよ!!」

春香「ワンフォーオール!!今の内に!!え、消えた!?」



伊織「4匹目のうさちゃんの能力は私との場所を入れ替えること」

春香「まさか…」

伊織「見つけたわ」ニッコリ

伊織「いけ!!私のうさちゃん達!!」


春香の腹部に大きな衝撃。倒れそうになるが耐える。
そして次々とくる矢をスタンドの力で食い止めるが先ほどと同じように背中に痛みが走しる。
今度は一つではなく複数である。


天海春香は何度も攻撃を食らいながらも放送室に逃げ切る事に成功する。
春香には分かっていた自分が逃げ着てたのではなく逃がされたのだと言う事が。



伊織「追いつめられたネズミが猫をも噛むっていうけど、貴女はどうかしら?」

春香「はぁはぁ。」


春香は息を整えながら自身の右腕を見つめる。

春香「透明なウサギかぁ…これで私の位置を知らせているのか・・・…」


透明なウサギを春香は見えていない。だが自身の血液で汚れが不自然に付着していることと
微かに感じる腕の違和感で透明なウサギを感じる事が出来ていた。

伊織「じゃあこれでゲームセットにしましょうか?」

ギィィィィィ

ドアが音を立てて開く。



伊織「な、何よこれ!?」

春香「ゲームセットはそっちみたいだね」

勝利を確信した伊織の目に飛び込んできたのは大量の文房具や工具。
それらが鋭利な部分を自身に向けながら空中に浮かんでいる。

伊織「嘘よね?」ブルブル

そして、それらは春香の合図で一斉に自分に向かってくるようになっていた。

伊織「こんな事しても無駄だってことは分かってるでしょ?」ブルブル

春香「そうだね。4匹目のうさちゃんだっけ?その能力が使えたらの話だけど」

伊織「それは」


伊織には分かっていた。4匹目のウサギの能力は一日に一度しか使えない。
伊織は恐怖した。目の前にある危険ではなく。春香の洞察力に…


伊織(なんでバレたの?どこにもバレる要素なんてなかったのに…)



実際のところ。春香は能力の回数制限に気づいてなどいない。
バスケットトラップと先ほどまでも猛攻の中での反撃でウサギの首から綿が出ているのを確認しただけであった。

春香(やっぱり完全な状態でないと能力は使えないようだね)

春香「ワンフォーオール。縛りを解いて…」

伊織「うぅ」

工具や文房具たちが伊織に向かって動き始める。

伊織「」バタッ

伊織は恐怖で気絶してしまった。その顔や体に外傷はない。
それは春香が寸前のところで攻撃を止めさせたからであった。



対 ラピット・オブ・スピリット 終了。

水瀬 伊織

スタンド ラピット・オブ・スピリット

能力 ウサギのぬいぐるみに英霊の魂を宿す

5匹のぬいぐるみを操るスタンド。
のちに進化して新たな力を得る。


1匹目 自身の重さを変化できる
2匹目 素早く動くことが出来る
3匹目 衝撃を吸収する(刃物などは防げない)
4匹目 伊織と自分の場所を入れ替える
5匹目 透明で見えない。伊織に敵の場所を教える

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