普通科高校の劣等生 (48)

劣等生「今日はなんかダルイな。学校を休むか」

妹「さすがですわお兄様!平日なのにあえて休養を取られる事で英気を養うおつもり!感激いたしました」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

メガネ「出席日数をまるで気にかけていない・・・そんな事が出来るだなんて!」

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劣等生「アリオリハベリ、ナントカソガリ?理解出来ない単語だな」

妹「お兄様の能力は通常のカリキュラムでは発揮出来ないのです!学校側に是正を求めます!」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

会長「やはり天才ね・・・」

剣道「これほどの才能とは」

劣等生「平方根の定理?俺には必要無いな」

妹「さすがですわお兄様!この学校では一年生の必須単位とされる数学ですら、お兄様の前では無いものと同じ。私は感服いたしました」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

会長「必須単位を落とせば、私の権限でも助けられない。それをあえて行うというの?大したものだわ・・・」

剣道「これほどの才能とは・・・やはり天才」

劣等生「英語なんて外国に行かなければいいだけだろう」

妹「さすがですわお兄様!英語なんて物は、そもそも外国人が日本語を話せばいいだけのこと。その意を身をもって体現なさるだなんて!」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

劣等生「え?ああ、そうだな」

風紀「素晴らしいぞ!」

会長「やはり逸材ね」

劣等生「昼前に体育とは腹が減るな」ぐー

妹「お昼ごはんの前に体育の授業など、絶対に学校側が間違っています!お兄様が空腹にあえいでおられ・・・」

劣等生「早弁でもするか」

妹「!!」

メガネ「そんな!こんな校庭のど真ん中で早弁!?そんな事が出来るというの!?」

剣道「しかも、体育の授業中では教科書で隠すことさえ出来ない!!驚いたわね・・・!」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

妹「私が間違っておりましたお兄様。やはりお兄様は常人とは発想の段階から逸しておられました」

劣等生(あ、でもお湯が無いな)

劣等生「ようやく昼飯か」

妹「お兄様、お弁当を作ってまいりました。いっしょにお昼ごはんを・・・」

劣等生「うどんでも煮るか」ガタッ

妹「!!」

会長「なっ!?教室にカセットコンロと鍋を持ち込みですって!?」

風紀「しかもあの具材・・・ネギたっぷりの鴨南蛮を作る気だ!」

剣道「教室で調理だなんて、そんな事が出来る奴がいるなんて・・・!!」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

妹「お見それしましたお兄様。私は控えておりますゆえ、ごゆるりとうどんを煮てくださいませ」

劣等生「午後は化学の実験か。じゃあ寝るか」ごろん

妹「さすがですお兄様。実験のレポート提出は後から教科書を読んだところで補えない部分が多い。
それなのにあえて食後の休養を優先させるとは!」

メガネ「しかも座って居眠りなんかじゃなく、化学室の実験台の上に寝転んで本寝だなんてっ!」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

剣道「くっ!悔しいがやはり奴は格が違うわ」

劣等生「くかー」zzz

妹「次の授業は歴史ですお兄様・・・えっ!?」

妹「お兄様が、いない!?」

会長「そんな!彼はどこに消えたというの!?」

メガネ「もう授業が始まっちゃいます!いったいどこへ!?」

剣道「ま、まさかあいつ・・・!」


劣等生「くかー」zzz


妹「お兄様!まだ眠っていらしただなんて!」

風紀「しかも、まったく誰にも気付かれずに、か。なんてハイレベルな気配を消す技術なんだ!」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

妹「さすがですお兄様。まさか私にすら気取られずにお眠りになっておいでとは」

劣等生「放課後か。よし、帰ろう」

妹「さすがですお兄様。授業が終われば即座に帰宅し、自分のために時間を費やす。感服いたしました」

会長「部活や友達とのコミュニケーションに青春を捧げる事も出来るのに、あえてそうしない。やはりただ者ではないわね」

風紀「まったくだ。しかも帰って用事があるわけでも、勉強をするわけでもなくただただ無為に時間を過ごすというのだろう?」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

妹「小学生と同じ帰宅時間であるというのに、まったく気にするそぶりすら見せない!お兄様、お見事です!」

劣等生(漫画読んで昼寝しよ)

劣等生「宿題、か。面倒だな」

妹「やはりお兄様のお考えは常人とは違う、遥か高みにいらっしゃいます!
宿題をきちんと提出すればとりあえずは進級出来るという我が校の甘い教育方針に身をもって苦言を呈するだなんて。
私たち凡人にはとても真似出来ません!」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

劣等生(晩ごはん何かな。何うどんかな)

こうして劣等生は2回トリプったあげくに卒業できずに退学になり、うどん屋を開業しましたとさ

妹「さすがはお兄様。常人には真似出来ません」

バス女「なかなかできることじゃないよ」

劣等生「うどんいかがっすかー」


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