妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」(46)

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「寝転がってますね。何処へ行ってたんですか?」

兄「うん、友達と花見に行ってたんよ」

妹「それは楽しそうですね」

兄「んー…。そんなんでもないぞ?案外」

妹「そうなんですか?」

兄「否、全くつまらないって訳じゃないんだけどな。ぶっちゃけ学校で駄弁ってる延長線上でしかないと俺は思うな」

妹「そんな事ないですよ。食事をしながら風情を楽しむのは素晴らしい事ではありませんか」

兄「んぅ…。お前が言うならそうなのかな」

兄「そういえば妹は花見とかしないのか?」

妹「そこまで余裕が無いんですよ……」

兄「妹はまだ小遣い少ないからな。何だったら俺が貸してもいいんだけど」

妹「いいですよ。私はそこまで仲の良い友達がいるって訳ではないので」

兄「そんな悲しい事言うなよ。それに俺のだってクラスの奴を適当に集めてやったようなもんだからそこまでの友好関係は進んでないぞ?」

妹「それでもですよ。どうせするなら私は兄さんとお花見がしたいです」

兄「妹がそう言うなら連れて行ってやるぜ。ただな……」

妹「何か問題があるんですか?」

兄「もう桜も緑がかってきたからな。時期はちょっとずれてる。それでもいいか?」

妹「もちろんですよ!兄さんと行く事に意義があるんですから」

兄「そっか。じゃ近々行くか」

妹「約束ですよ」

妹「兄さん兄さん、何をしているんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「パソコンやってますね。何か調べものですか?」

兄「うん、求人」

妹「キュージン?」

兄「そそ。バイト探しだよ」

妹「え!?兄さんバイトするんですか!?」

兄「まだ決まった訳じゃないけどねー。しようと考えてるんだ」

妹「でも、どうして突然…?」

兄「俺就職組って事知ってる?」

妹「高校卒業後の進路ですよね?前に聞きました」

兄「でも俺さ、将来やりたい事ができてどうしても大学に通いたいんだ。だからそのための学費を今から稼ごうかなって」

妹「そうだったんですか……。その事二人には相談したのですか?」

兄「まだ…。でも二人共俺が就職すると助かるって言ってたしあんまり余裕が無いんじゃないのかなって思ってさ。だから俺がバイトして自分で自分のお金稼がないとってさ」

妹「でも………。それだと兄さんとの時間が……」

兄「大丈夫だって。お前にはちゃんと構ってやるから」ポン

妹「でも………」

兄「それにな、俺にもやっと目標ができたんだ。それを諦める事だけはしたくない」

兄「俺も幸い今年で高校二年生、まだ進路の変更はきく。やるなら今しかないんだよ」

妹「兄さんがそう言うなら……。でも二人には相談してくださいよ」

兄「わかったよ」ナデナデ

妹「兄さん兄さん、何をしているんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「俯いているようですが…。何かありましたか?」

兄「親に怒られた…。バイトするって、進路の事話したら……」

妹「そうなんですか……。でも私はほっとしました」

兄「そっか……。でもね、大学に進学する事についてはそこまで言われなかった」

兄「何かね、今更だけど親のありがたさを知ったって感じ……」

兄「父親が無理してでも俺の学費を稼いでやるって……。何か本当に申し訳ない気分にもなったんだよね……」

妹「兄さん……。今は甘えましょうよ…」

妹「親孝行なら働き始めてからでも遅く無いです。今は親に甘えましょう。それに折角兄さんに目標ができたんですから、二人共きっと喜んでいますよ」

兄「うん、二人共嬉しそうにした。だから尚更申し訳なかったんだ…」

兄「俺はさ、二人の事を思って就職を考えてたけどさ、本当の意志は俺の就職じゃなくて進学にあった。俺はそんな事にも気付いてあげられないで…」

兄「二人のためだって思ってた行為が裏目に出る何て…」

妹「もう大丈夫ですよ。それに兄さんの進路はまだ来年の話です。寧ろ今は私の事を考えて欲しいですね」

兄「そうだな。お前ももう中3だからな。進学先は決めてるのか?」

妹「兄さんと同じ高校にしようと考えています」

兄「あぁ、そうなのか。妹の成績ならまぁ問題無いだろうな」

妹「安心はできません。絶対に兄さんと同じ学校に通いたいですからね」

兄「おう、待ってるからな」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「お出掛けですか?」

兄「うん、友達の家」

妹「いいですね、私もたまには遊びたいです」

兄「なら友達と遊べばいいじゃん」

妹「一応受験生ですからね。それにそこまで遊びたいって言う友達はいないんですよ」

妹「基本的に兄さん優先ですしね…」ボソ

兄「友達と遊ぶのも大切な事だぞ?」

妹「わかってますよ。でもどうにも友好関係が薄いものしか無いようで」

兄「そう感じるのはまだ早い。まぁ、どうしてもって言うなら高校で親しい友人を作るんだな」

妹「そんな事より時間は大丈夫なのですか?」

兄「ん?あぁ、まだ割と余裕ある」

兄「ってかあいつの場合は多少待たせてもそんなに文句言わないしなー」

妹「兄さんこそ友好関係が滅茶苦茶じゃないですか…」

兄「男の仲ってのは多少大らかなところがあっても許されるんだよ。ってか俺はそうゆうところにナーバスな奴とは気が合わないし」

妹「兄さんは緩々ですね…」

兄「フリーダムって言ってもいいよ」

妹「あまりポジティブには聞こえませんが…。まぁ、いいです。私は勉強に戻ります」

兄「おう、頑張れよ。そんじゃ行ってくる」

妹「行ってらっしゃい」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「それってガイドって奴ですか?」

兄「うん。大学の事ちゃんと調べておかなくちゃな。目指す大学も絞りたいし」

妹「そういえば兄さんは何の学部を目指しているのですか?」

兄「ん?俺は教育学部だ」

妹「教育学部…。と言う事は教師ですか?」

兄「うん。高校の教師になりたいなーってね」

妹「そうなんですか…。兄さん成績良いですからね、就職組なのに」

兄「就職組だからこそ成績は優秀じゃないといけないでしょ」

妹「そんなもんなんですかね…」

兄「最近は特にね。評価対象だから」

妹「それで兄さんは何の科目を?」

兄「数学だ」

妹「兄さんって理系でしたっけ?」

兄「今年の類型選択で理系にコースをチェンジしたんだ。多少カリキュラムは異なるけど置いてかれる程難しい内容でもない」

妹「そうなんですか…。兄さん数学強いですからね…」

兄「まぁな。とは言え数学だけできれば良いってもんじゃないけどな」

妹「それでも私から見たら数学できる人って凄い風に映りますが…。私何か国語くらいしか…」

兄「いいんじゃないのか?妹は文系に向いてるんだ、たぶん」

妹「そうですか…。ちょっと残念です…」

兄「人それぞれ得手不得手はある。無理に壁にぶち当たる必要は無い。自分の得意を伸ばすのが一番楽しいぞ?」

妹「そうですか…。検討してます…」

今日はちょっと眠たいんでおち

また明日、と言うか今日

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「だらけてますね…。夏バテですか…?」

兄「まさか。まだ夏も始まったばかりだ。じめじめっとした湿気もまだ到来していないさ」

兄「ただ何となくなー、夏だなーって…。そう感じただけ」

妹「兄さんはのんびりした感性を持っていますよね」

兄「俺はフリーダムでありマイペースなんだよー」

妹「そうですね、とっくにわかってますよ」

兄「妹はどうゆう時夏だなーって感じる?」

妹「私ですか?」

妹「私は羽毛布団が収納され、タオルケットがベッドの上を横たわった時に夏だなーって感じますかね」

兄「妹も十分変な感性してると思うぞ?」

妹「そんな事無いです。兄さん程特殊ではないです」

兄「第一羽毛布団が収納されるって何だよ。俺何かもうタオルケットだぞ?お前はいつまで羽毛布団で眠るつもりだ?」

妹「さすがにほとんど避けて寝てますよ。ですが急にタオルケットにすると寂しさがあるんですよ」

兄「やっぱりわかんないな…」

妹「兄さんは一般人とずれているんです」

兄「それはお前もだ」

妹「似た者同士、って事ですね」ニコ

兄「嫌に嬉しそうだな」

妹「そんな事無いですよ」ニコ

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「ケータイってそんなに楽しいですか?」

兄「そう言えば妹はまだだったな。うちは高校からだからなー」

兄「まぁ、ケータイが楽しい奴は楽しいんだと思う。ゲームとかゲームとか。俺は興味無いけどね」

妹「そうなんですか。それじゃメールですか?」

兄「あぁ。一年生の時も一緒だったんだけど今年も一緒のクラスになったんだよ、そいつ」

妹「仲が良いんですね」

兄「まぁそれなりにはな」

妹「ところでそのメールの相手は女性でしょうか?」

兄「うん、そうだよ」

妹「そうなんですか……。その人と遊んだ事とかは…?」

兄「あるよ。前二人で映画見に行ったんだよ。中々面白かったなー」

妹「そ、それでその後は…?」

兄「ま、適当に食事して帰ったかなー」

妹「そ、そうですか…」ホッ

兄「妹もケータイ持ったら俺のアドレス教えてやるからなー」

妹「はい!兄さんのために初めては取っておきます!」

兄「…?お、おう…」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「御飯を作ってるのですか?でもまだ昼過ぎですよ?」

兄「違う違う。小腹が減ったから軽く物を入れようってね」

妹「そうなんですか。兄さんが料理しているところ久々に見ました」

兄「確かにそうだな」

妹「それで何を作ってるんですか?」

兄「肉じゃが」

妹「重いですよ…!」

兄「え?そうか?」

妹「そんなの食べてたら晩御飯食べれなくなってしまいますよ?」

兄「男子高校生をなめちゃいかんよ。俺にとっちゃ肉じゃが程度、おやつの部類に入るんだ」

妹「絶対おやつにはならないと思いますが……。確かに兄さんの胃袋なら晩御飯も食べれるのでしょうね」

兄「俺も一応運動部だからなー。腹は減るんだ」

妹「でも兄さん卓球部ですよね?卓球ってそんなに動くイメージが無いのですが…」

兄「そんな事は無い。確かにあんま動かない奴もいるけど俺はかなり動く。しかも俊敏にな」

妹「正直大会とかで見るあの球のスピードは異常です。どうしてあんなのに対応できるんですか?」

兄「感覚?」

妹「わかりえない世界です………」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「たくさん買ってきたんですね…。打ち上げ花火もあるのですか?」

兄「うん。妹好きだろ?」

妹「はい。花火は綺麗ですからね」

妹「あの………。それで…、私の格好…、…どうですか………?」モジモジ

兄「うん、似合ってるよ。しかし浴衣を着てくるとは。母さんに着付けてもらったのか?」

妹「はい!喜んでもらってうれしいです!」ニコ

兄「はは。よいしょ、バケツ用意したぞ。さ、やろやろ」

妹「兄さん兄さん、線香花火しましょうよ!」

兄「ん?別にいいけどそうゆうのって普通最後にやるもんじゃないか?」

妹「だって……。もうすぐ二人共来るじゃないですか…」

妹「だから二人が来る前にって…」

兄「そっか。まぁ、仕方ないな。ちょっと待ってろ」ガサガサ

兄「ほい」サッ

妹「ありがとうございます」ウケトリ

兄「ほら、蝋燭たてたぞ。さ、早速やろ」

妹「はい、兄さん!」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「何処かお出掛けですか?制服も着ているようですが」

兄「あぁ。オープンキャンバスだ」

妹「オープンキャンバス…?」

兄「あぁ。大学に体験入学するようなもんだよ」

妹「なるほど。私も兄さんの高校に体験入学するべきでしたかね…?」

兄「そうゆうのはまた後でやるんじゃないのか?」

妹「いいえ、参加する人は事前に言っておかなければならないのですが…。学校の話は兄さんから十分に聞かされていたので」

兄「ま、実際体験入学何てつまらないから行かないでいいよ」

妹「ではオープンキャンバスはどうなのですか?」

兄「それは高校とはちょっと違うんだ。学部とか科、試験内容とか日時、その他にも大切な事が説明されるんだ」

兄「実際そうゆうのはネットとか資料で把握はできるんだけどさ、大学がどんなところなのか見てみたいって気持ちもあるしな」

妹「そうなんですか…。来年は時間無いですからね…」

兄「妹も目標見つけるといいぞ?」

妹「私の目標ですか…。将来の夢とかはまだ決まってませんから…」

兄「ま、ゆっくりでいいさ。高校生になるイコール将来が決まるって訳じゃない。寧ろ将来が決まるのは大学からだからな」

妹「兄さんたまに良い事言いますよね」

兄「たまにで悪かったな!」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「読書ですか…」

兄「読書の秋ってね」

妹「何を読んでるんですか?」

兄「ライトノベル」

妹「光るんですか?」

兄「軽いんだ」

妹「あ、本当に軽いです……」

兄「そりゃ本だからな。ってか返せって」

妹「変わったタイトルですね」

兄「このジャンルのもんは大抵そんなんだよ」

妹「中々興味深いです」

兄「妹は本とか読むのか?」

妹「あまり読まないですね。文字を見てると混乱してしまうので…。ですがこの小説なら読めそうです」

兄「まぁ、確かに漫画を小説にしたようなもんだからな」

妹「そうなんですか。兄さんのおすすめとかはあるんですか?」

兄「ん…。この辺りかな?」

妹「ではたまに暇つぶしに読ませてもらいますね」

兄「あぁ、いつでも借りにこい」

妹「兄さん兄さん、何をしているんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「勉強ですか…。そういえば兄さん今テスト期間中でしたっけ?」

兄「あぁ。妹は来週からか?」

妹「はい。とは言え毎日勉強しているのですが」

兄「偉いな、妹は」ナデナデ

妹「えへへ…。兄さんと同じ学校行くためですから…」

兄「俺高校受験の時全く勉強しないで受験したぞ?」

妹「そうなんですか!?」

兄「他の奴にも聞いたが割とそうゆう奴が多い。あ、あくまで俺の周りの話だ。あんまそうゆうのには左右されるなよ?」

妹「わかってますよ」

妹「やっぱり高校生の内容は難しいですね…」

兄「ん?まぁ中学生には難しく見えるかもな。でも俺的にこの内容は割と簡単なんだよな」

妹「やっぱり兄さんは数学凄いですね」

兄「そうか?これぐらいなら余裕で授業中に覚えれるぞ?」

妹「そうもいかない人だってたくさんいるんですよ」

兄「ふーん。まぁ、そうだろうな」

妹「それでは勉強の邪魔をするのはよろしくないので私はこの辺りで」

妹「勉強頑張ってください」

妹「兄さん兄さん、何をしているんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「随分とでかいカバンですね。何処か旅行ですか?」

兄「あぁ。もうじき修学旅行でな。そんで明日荷物検査があるって訳」

妹「修学旅行ですか?でも兄さんってまだ二年生ですよね?」

兄「あぁ、高校生ってのは基本は二年生に修学旅行に行くんだよ。三年生は受験で忙しいからな」

妹「そうなんですか……。何処へ行くのですか?」

兄「北海道だよ。スキーもできるって」

妹「羨ましいです……」

兄「妹は東京だったっけ?楽しかったか?」

妹「それ前も聞きましたよ…」

妹「東京は広くて疲れました」

兄「まぁ、確かにそうだな。北海道はいいぞ?寒いけど」

妹「私は寒いの苦手です…」

兄「防寒具はしっかりしてるし室内はかなり暖かいから問題ないって」

妹「そうなんですか?でも私スキーが…」

兄「そんなん俺も初めてだっての。ってか妹はもううちの高校入る事は確定なんだな」

妹「当り前ですよ。それ以外の高校を狙うつもりなんてないんですから」

男「そっか、無茶はするなよ」

妹「はい。兄さん、旅行楽しんできてくたさいね」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

妹「……………………………」

妹「兄さんは今修学旅行中でした…。私は何を言っているのでしょう…」

妹「はぁ…。兄さんの部屋……。随分と整頓されています…」

妹「兄さんがいないと寂しいです」

妹「あ、兄さんのベッド」

妹「ふー…」バタ

妹「兄さんの匂いがする……。枕、良い匂い…」

妹「兄さんの布団はどうしてこんなに暖かいのでしょう…」

妹「んぅ…、兄さん…。くぅ…兄さん…」スースー

妹「兄さん早く帰ってこないかな…。寂しいです…」スースー

妹「旅行は確か二泊三日です。たった二日の辛抱です。たぶん大丈夫です」

妹「ですが兄さんがいないと寂しいです」

妹「ですので今日と明日は兄さんのベッドで眠る事にしましょう」

妹「兄さんの匂いは落ち付くのですぐに眠る事ができます」

妹「それにこのベッドはとても寝心地がいいです。一石二鳥です」

妹「でもやっぱり兄さんに会いたいです…」

妹「兄さん………」

妹「早く帰ってきてください………」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「テレビ見てるんですか。ニュースですね」

兄「あぁ、ニュースはちゃんと確認しておかないとな。妹もだぞ?」

妹「そうですね。高校の面接何かでは最近の気になるニュース何かが聞かれたりするって言われてましたし」

兄「妹は何か気になるニュースとかあるか?」

妹「いえ、現状は無いですね…」

妹「兄さんは高校の面接の時、この質問されましたか?」

兄「あぁ、確かされたなー」

妹「兄さんは何を答えたんですか?」

兄「えっと……。地球温暖化についてかな」

妹「無難ですね」

兄「いんや、意外に皆知らないって事があるんだぞ?」

妹「どんなのですか?」

兄「まず地球温暖化って現象はどうゆうものかわかるか?」

妹「地球の気温が上がる事ですか?」

兄「まぁ、認識はそれくらいで構わないわ。でも実際俺達の方では寒冷化が起きてるんだよ」

妹「え!?どうゆう事ですか…?」

兄「ま、詳しくは調べてみな」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「それ鍋ですか?」

兄「うん。今日の晩御飯鍋らしいからさ、親に洗っといてって言われたんだ」

妹「そうなんですか。何鍋ですか?」

兄「キムチだって」

妹「私辛いのは苦手です……」

兄「そこまで辛く無いと思うぞ?」

妹「そうですか?」

兄「俺にとってはな」

妹「兄さんは辛党じゃないですか…」

兄「しかし鍋って冬って感じがするよな」

妹「そうですね。それに調理も簡単で美味しい素晴らしい料理だと思います」

兄「やっぱしめは雑煮だよな」

妹「そうですね。でもたまにうどんも良いです」

兄「うどんか…。確かに悪く無い」

妹「と言うより兄さんって基本何でも美味しく食べますしね」

兄「俺にだって好きはあるぞ?嫌いは無いけど」

妹「要するに何でもござれですね」

兄「まぁな」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「これ、何ですか?」

兄「プレゼントだよ」

妹「え?」

兄「今日クリスマスだからなー。とは言え俺の小遣いから出してるからそこまで高価なものは期待するなよ?」

妹「そんな高価なもの何て持てませんよ…」

兄「まぁ、中見てみ」

妹「あ、はい…」ガサガサ

妹「これは……………」

兄「気に入ってくれたか?」

妹「はい…。でも、どうして腕時計ですか?」

兄「まだ早いんだけどさ、高校は腕時計とかつける事が多いんだよ。まぁ、便利ってのもあるけどそいつが本当に必要になるのは受験の時だ」

兄「まだ気が早いかもだけどその前段階って事でな」

妹「嬉しいです……。それに結構高そうに見えますが…?」

兄「ん…、一万くらいかな」

妹「え!?結構高いじゃないですか…!」

兄「そうでもない。まぁ、素直に受け取ってくれ」

妹「でも…」

兄「なら来年、俺は受験で時計が必要だからその時お返しをしてくれよ。別の時計でさ」

妹「はい!」ニコ

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「だらけているようですが…。初詣に行く予定は無いのですか?」

兄「あぁ。今年は家で新年迎えるよ」

妹「そうですか…」ニコ

兄「しかし大晦日って言っても面白い番組やってないなー」

妹「紅白とか見るものはあるじゃないですか」

兄「俺音楽あんまり聞かないしバラエティとかは全然興味無い」

妹「そうですか…。私もです…」

兄「あ」

妹「どうかしました?」

兄「新年明けた。妹、今年もよろしく」

妹「はい兄さん、今年もよろしくおねがいします」ペコ

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「兄さん近いですよ…」

兄「いいだろ。今日はラストスパートだ。つきっきりで勉強手伝ってやるから」ポン

妹「ですが…。それだと兄さんに悪いです」

兄「いいんだ。明日はテストなんだ。俺はどうせ明日休みなんだからお前に時間を費やすさ」

妹「ありがとございます……」

兄「はは、何改まってる。俺は好きでやってるんだよ」ナデナデ

妹「あぅ……///」カァア

兄「妹?どうかしたか…?」

妹「な、なんでもないです…!」

兄「本当に何でもないか?顔赤いぞ?熱あるんじゃないのか?」グッ

妹「あっ………///」

兄「熱は無いみたいだな…。でもまぁ、今日はどちらにせよ大事をとって早めに寝かせるがな」

妹「あの………、兄さん…。一つ頼みをして構いませんか?」

兄「ん?何だ?」

妹「その…、明日は受験なので…。不安なんです…。ですので……、今日…、一緒に寝てくれないでしょうか…?」カァア

兄「なんだ、そんな事か。もちろんいいぞ。それで不安が無くなるんならいくらでも付き合ってやるよ」

妹「ありがとうございますっ!」ニコ

妹「兄さん、行ってきます…」

兄「妹、ちょっと待て」

妹「どうかしましたか?」

兄「これ」グッ

妹「これは…、お守り…?」

兄「おう。ちょっと遅かったかな…?」

妹「そんな事無いですよ!これのおかげで頑張れそうです!」

兄「そっか…。喜んでくれて良かったよ」ナデナデ

妹「………///」カァア

兄「妹、全力で頑張ってこいよ!」

妹「はい兄さん!全力を尽くしてきます!」

妹「兄さん兄さん、何してるんですか?」

兄「見ての通りだよ」

妹「カメラですか…。そんなもの学校に持って行ってもいいのですか?」

兄「まぁいいんじゃないのかな…。それより妹、ちょっとこっち来いよ」

妹「あ、はい…」

兄「ふむ。やっぱ妹は制服似合うな」ナデナデ

妹「そ、そんな事ないですよ…///」

兄「はは、そう謙虚になるな。お前は十分可愛いから」ナデナデ

妹「あぅ…///」カァア

兄「しかしこうやって並ぶと随分と身長差ついたよなー」

妹「兄さんが成長しすぎなんです!」

兄「妹がちっちゃいんじゃないのかな?」

妹「兄さんっ!」

兄「あはは」

妹「兄さん、これから毎日一緒に学校へ行きましょう!」

兄「あぁ、いいぞ。可愛い妹の頼みだからな」

妹「か、可愛いだなんて……///」カァア

兄「妹」

妹「あ、はい…。何ですか兄さん?」

兄「今年一年よろしくな!」

妹「はい!兄さん!」

おわり

受かって欲しいなぁ

>>43
妹受かってます

制服とか毎日一緒に学校に行こうっていうのはそうゆう事です

今回春夏秋冬を意識して書きました。

最後は新学期、新春です。

ではまた何処かで

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom