村田「カツ丼をもらおうか」 (3)

山岡「こんなトンカツは本物じゃない。食べられないよ。有名な店だからと食いに来てみればこんなものか」

栗田「ちょっと山岡さん。なにも店の中で言わなくてもいいじゃない」

山岡「不味いなら不味いと本人に言ってやるべきだ」

村田「ほう。ここのトンカツが本物では無いとな?ぜひその真意を聞かせてもらいたいものだ」

山岡「あんたこの店の人?」

村田「いや。さきほどカツ丼を頼んだだけのおせっかいなジジイじゃよ」

山岡「まず油。サラダ油を使ってる上に使い古しのためか臭い。おそらく昨日から変えてないのだろう」

山岡「次に豚肉。どこのものとも言えない上に虚勢されたオス豚のものだ。これでは臭くて食えない」

山岡「パン粉も市販品、玉子も臭みがあるから古いのだろう」

山岡「それに揚げ方も悪い。温度が高すぎて肝心の衣が焦げている。肉にも火が通り過ぎて硬い」

山岡「さらn」

栗田「や、山岡さんもういいでしょ。店の人がすごい顔で睨んでるわよ」

村田「そこまでわかるとはかなり詳しいとお見受けした。どうでしょうあなたが本物のトンカツを作ってみては?」

村田「本物を食わされれば店主も納得いくとゆうもの」

山岡「こんな店に本物の材料があるとも思えません。お断りしますよ」

村田「費用はわしが持とう。」

山岡「あなたは何者です?」

村田「美味いものに目が無い年寄りじゃ。お願いできますかな?」

山岡「わかりました。一週間後にこの店で」

村田「よろしい。お待ちしておりますぞ」

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