京子「ベタだけどあかりにドッキリしかけよう」 (34)

ちなつ「えっ、急になんでですか」

京子「ち、ちなつちゃん、それはいかんよ」

結衣「ちなつちゃん本当に何も思い当たらないの?」

ちなつ「ああ、そういえば今日は結衣先輩と私の結婚記念日!もぉ~私ったら」

結衣「あ…いや、うん」

京子「いつの間に結婚してんだよおまえら」



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期待

ピーンポーン

結衣「綾乃達かな」

京子「私出るよ~」

ちなつ「ふーん?」


京子「よく来たっ、さあさあ上がって!」

櫻子「船見先輩おじゃましまーす!あとついででおっぱいも付いてきましたー」

向日葵「ちょっとなんですのあなたは…。お邪魔しますですわ」

ちなつ「えっ、櫻子ちゃんと向日葵ちゃん?」

向日葵「吉川さんは聞いていらしてなかったのかしら」

櫻子「あかりちゃんに内緒で誕生日パーティーの準備をするんだよ!」

ちなつ「」


向日葵(まさか…)

櫻子「えっ、ちなつちゃんまさか忘れてたなんてことないよね?」



櫻子「船見先輩ぃ、さっきからちなつちゃんが何も応答してくれません」

結衣「うん、しばらくそっとしておいてあげなよ…」



ちなつ(私ったら何なの)

ちなつ(一番大切な友達の誕生日を忘れるなんて)

ちなつ(最低よ、私最低よ)グス

ちなつ(櫻子ちゃんにあんなこと言われるまで気づかないなんて)


京子(あかり…ちなつちゃんを責めないでやってな)



櫻子「あー腕疲れる…生クリーム全然固まらないよー」

櫻子「歳納先輩少し手伝ってくれませんか?」

京子「さくっちゃんごめん、今ミラクるんの型作ってていそがしい」

結衣(また手の込んだことを…)

結衣「大室さんこいつたぶん全然役に立たないと思うから私が」

向日葵「先輩、櫻子の面倒は私がみますので大丈夫ですわ」

結衣「そう?じゃあそっちは任せるね」

向日葵「もう櫻子ったらしょうがないですわね、貸してみなさい」

櫻子「ほんとまじで疲れるんだって」

向日葵「混ぜ方がいけないのですわ。もっとこうやって」カッカッカッ

櫻子「なんかすげー」


向日葵「ふぅー疲れましたわ」

櫻子「おっ、完成したじゃん」

どうせ呼び出すの忘れたとか、誕生日過ぎてたとか、そういうオチだろ

ピンポーン


櫻子「船見先輩、誰か来ましたよー」

結衣「きっと綾乃達じゃないかな」

結衣「今ちょうどスポンジ焼いてるところだから…ってうわぁっ」


西垣「よっ、船見。来てやったぞ」

りせ「……」

結衣「会長さんいいですよ、どうぞ上がってください」

バタン

西垣『おい、私を締め出すとはどういうことだ聞いとらんぞ!』

結衣「聞いてないのはこっちですし、爆発物の持ち込みは断固としてお断りしますので」

西垣『何をいってるんだ、そんな物騒なもの持ってるわけないだろ』

結衣「信用できません」

西垣『そうだ、松本が…松本が私を必要としてる、だろ?松本』

櫻子「えーっとぉ…そうなんでしょうか」

りせ「……」

向日葵「首傾げてますわね…」


京子「えー、西垣ちゃん入れてあげてもいいじゃーん」

結衣「お前はじつに楽観的だな…」


結衣「万が一のことがあったら先生が全ての責任を負って下さい」

西垣『おう』



綾乃「遅くなって申しわけないわ、買い物が長引いちゃって…」

櫻子「あー杉浦先輩!」

京子「綾乃ぉ待ちくたびれたよーあっ冷たっ」

綾乃「歳納京子にって買ってきたの…いいかしら」

京子「ラムレーズンじゃん!ありがとう綾乃!」


千歳「おせちセット買ってきたで~」

綾乃「って西垣先生、何で居るんですか…まさかこのおせちが目当てで」

西垣「ははは、まさか」

向日葵「怪しいですわね」




櫻子「うす塩チップスを立てて乗せてと、おおいい感じになった!」

向日葵「赤座さんの特製バースデーケーキですわね」

結衣「手伝ってくれてありがとう、あかりもきっと喜ぶと思うよ」


京子「千鶴~」ちゅっちゅー

千鶴「うるさいっ!」ベシッ

結衣「懲りないな…」


千歳「そや、本日のメインゲストがおらんな~」

櫻子「もう呼んでいいんじゃないですかー」

綾乃「でも赤座さんのほうも急に呼ばれて大丈夫なのかしら」

京子「たぶんなんとかなるっしょ」

結衣「誰が呼ぼうか」

櫻子「私呼びたい!」

向日葵「ダメですわ、櫻子だと赤座さんに察しづかれますわ」

綾乃「というか、船見さん方が呼んだほうが自然だと思いますわ」

千歳「そうやね、みんな電話中は静かにやで」

結衣「じゃあ京子…」

京子「えぇー、もう結衣でいいよー」

結衣「な、なんでさこういう時にかぎって」

京子「結衣ったら緊張してるのかよ」くすっ

結衣「まあ少しは…、ってだったら京子が」

京子「いや、じつは私も緊張してて…」

結衣「なんだよそれ」

櫻子「ではこの櫻子が!」

向日葵「ダメですわ」

千歳「困ったなぁ」

西垣「おいおい、ごらく部どうした」


京子「もう結衣はあかりがそんなにきらいなのかー」

結衣「いや、それお前もだから」

綾乃「ちょっと、赤座さんがかわいそうな気が…」

西垣(まあわかるぞ。こうなってしまったら今更言うのも照れるってやつだな。青いねぇ)

櫻子「ではこの大室櫻子が!」

向日葵「ダメですわ!」

京子「そうだ…ちなつちゃん!」

京子「ちなつちゃんがいる!」

京子「ってあれ…ちなつちゃんどこ!?」

櫻子「ちなつちゃんならずっと押し入れに閉じ籠ってて…」

京子「呼んできて!」

櫻子「いやそれがさっきから声掛けても…」

30分後

「あいこでしょっ」

京子「おっしゃ勝った―!」

京子「じゃあお願いねー結衣」


結衣「負けは負けだから仕方がない、でも正直どっちでもよかった」

結衣(すまん、あかり。本当は私も京子もあかりに電話したくてしょうがなかったんだ)


Prrrrr

prrrrr

結衣「あっ、もしもしあかり?突然だけど今から家に来れる?」

結衣「はぁっ?」



あかり『結衣ちゃんごめんね、今家族そろってレストランでお食事中だよぉ!』

あかり『うん、また今度誘ってほしいなぁ』

あかり『えっ、後からでも…でも今日はお姉ちゃんがあかりに楽しいとこたくさん連れてってくれるって』

あかり『うん…』

あかり『うん…』

あかり『ゆ、結衣ちゃん怒ってる!?』

あかり『うん、ごめんね…』

あかり『うん、ごめんね…』

あかり『わかったよぉ』

あかり『それじゃあまた今度ね』


ガチャ



京子「どうだった?」

向日葵「赤座さん来れそうですか…?」

結衣「うんそれがね…」

櫻子「嫌な予感が」

京子「おい、ジョークは要らんからな」

結衣「家族で外食中…らしい」






シーン




京子「嘘であってくれと願いたい」

結衣「いやだいたい本人に都合がいいかくらい事前に聞いておけばよかったんだろ」

京子「だって~それだとドッキリにならないかもじゃん」

綾乃「もう過ぎたことは仕方ないわ…この後でも来れそうにないの?」

結衣「うん…無理っぽい」






京子「暑いね」

結衣「そりゃ一つの部屋に十人も集まってれば…」

櫻子「暑苦しい…」

綾乃「おせちどうしましょう」

西垣「食べるしかないだろう」

結衣「勿体ないしね」

……

結衣「用の無い人は帰ってくれればいいのに…」ボソッ

京子(結衣の機嫌が…たぶん相当疲れてるんだろうな)



櫻子「えー主役のあかりちゃんがいないなんて詰まんないのー」

向日葵「仕方ないでしょう…赤座さんはべつに悪くないですわ」

京子「まあこんなに人集まってるんだし、私達だけでも楽しめば…」

1.このまま残っているメンバーだけで楽しむ

2.覚悟を決めて強制的にあかりを連行する

>>25

2




京子「本当にこのままでいいのか」

結衣「京子?」

京子「たしかに私たちは楽しめるかもしれないよ、けど…」

結衣「し、仕方ないよ…あかりだって家族水入らずで」

京子「けどさ、ここで諦めたら…」

綾乃「歳納京子?何の話をしてるのかしら」

千歳「どうしたんや」


京子「私これからあかりを連れてくるよ」

結衣「気持ちは分かるけど、さすがにそれはやめておいた方がいいと思うぞ」

京子「じゃあ私一人で行くから」

結衣「おい待てって!」


向日葵「船見先輩、私たちはどうすれば…」

結衣「ごめんね、しばらく留守番頼む」

あかねさんに殺される運命しか思い浮かばないから今日は寝よう
おやすみ

綾乃ちゃん地名ネタを一つお願いします

よっ、綾乃ちゃん

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月14日 (木) 04:58:10   ID: 3pky8mkz

ひえええ

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