【咲安価】久「麻雀とかを?」京太郎「ええ、教えてください」 七局目【解説?】 (1000)


・小ネタ、麻雀解説などの時に安価するスレ

・最近安価スレが増えてるので、麻雀初心者も多いのではないか思った(小並感)

・イッチは初心者に毛が生えた程度

・雑談とか問題ないけど気軽に菫さんAAに向かって腹パンとか言うのはやめよう(戒め)

・とりあえずこの平和なスレのイッチはぐう聖やから下は(なるべく)やらない。なるべく

①ヤンデレ、闇堕ちなどのキャラクターの精神が暗黒方面に進むもの
②準強姦はともかく、輪姦や強姦、陵辱や戦火などの性的にエグい描写
③カニバリズムやスカトロなど、ちょっとよろしくない食に関わる描写
④刺殺、撲殺、銃殺などのキャラクターが誰かを殺害する描写
⑤人を選ぶ同性愛の描写
⑥ビデオレターなどのNTRを含む描写

・小ネタについてはNGしやすいように麻雀講座とは別のトリ使う形

・イッチは半デジ半オカ派のアナログ派。あんまりガチオカルトの話をされても考慮しとらんよ

・しず可愛い。はっきりわかんだね。しず可愛いよシズ


初代
【微安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」
二代目
【咲安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」 二局目
三代目
【咲安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」 三局目
四代目
【咲安価】久「豆知識を?」京太郎「ええ、教えてください」 四局目【解説?】
五代目
【咲安価】久「麻雀とかを?」京太郎「ええ、教えてください」 五局目【解説?】
六代目
【咲安価】久「麻雀とかを?」京太郎「ええ、教えてください」 六局目【解説?】

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1358866769

麻雀講座
初代スレ>>10-17 「待ちについて」

初代スレ>>38-66 「初心者が目指すべき役」

初代スレ>>85-118 「ホンイツの利点」

初代スレ>>132-155 「覚えておきたい役」

初代スレ>>308-332 「いい鳴き方、悪い鳴き方」

初代スレ>>369-398 「覚えよう、点数計算!」

初代スレ>>415-452 >>480 >>481 「テンパイに向けた手牌整理」

初代スレ>>539-561 「安牌とオリ打ち」

初代スレ>>876-889 「押しと引き」

初代スレ>>907-922 「役の優先順位」

二代目スレ>>495-512 「上手い鳴きの使い方」

二代目スレ>>517-587 「七対子の目指し方」

二代目スレ>>594-602 「牌効率の問題 その1」

二代目スレ>>610-619 「牌効率の問題 その2」

二代目スレ>>825-871 「牌効率の問題 その3」

四代目スレ>>148-212 「捨て牌読みについて」

五代目スレ>>466-487 「牌効率の問題 その4」

五代目スレ>>502-513 「ポンテンチーテンのアガリ牌の見破り方」

五代目スレ>>515-527 「捨て牌からの手役読み・副露からの手役読み」

五代目スレ>>564-590 「確定安牌抱え打ち」

五代目スレ>>630-651 「配牌からの押し引き判断とベタオリのやり方」

六代目スレ>>222-233 >>259-280 「ウマ・オカ・割れ目・焼き鳥」

六代目スレ>>767-795 「三色同順と一気通貫」

六代目スレ>>810-815 「ちょっと小ネタ。こんな時どうしますか?」

小ネタ
初代スレ>>187-201 部長とほのぼの
初代スレ>>241-246 咲ちゃんとタコスの嫉妬
初代スレ>>488-504 脱衣麻雀
初代スレ>>605-631 孤独のグルメ~京~(奈良のとろろ飯)
初代スレ>>967-991 菫さんが食いしん坊キャラだという風潮はなんだろうねあれ(ハート)

二代目スレ>>37-81 部長とほのぼのジョジョ話
二代目スレ>>137-159 部長と犬と4人の部室
二代目スレ>>639-662 咲ちゃんかわいい
二代目スレ>>705-781  『牌のお姉さんしゃーぷしゅーたー☆すみれ(28)』
二代目スレ>>926-969 「新子憧の憂鬱」

三代目スレ>>39-57 「部長とほのぼの 子供の名前何にする?」
三代目スレ>>223-280 「姉帯豊音を驚かせる100の方法」
三代目スレ>>358-432 「部長とほのぼの 学級裁判体験版(前編)」
三代目スレ>>452-479 「料理してるとストレス解消になるのってなんだろうねあれ」(宮永照)
三代目スレ>>512-552 「部長とほのぼの 学級裁判体験版(後編)」
三代目スレ>>616-626 「宮永咲はエトピリカになりたかったペンギンになりたかった京太郎の夢を見るか」
三代目スレ>>782-807 「人が行き倒れるとか実際マッポー」 (グルメ・小瀬川白望・新潟)
三代目スレ>>838-872 「それは落ち目のホストにいれあげるアラサーのような」 (小瀬川白望)

四代目スレ>>29-79 「にわかとにかわの間には二文字以上の隔たりがある」 (小走やえ)
四代目スレ>>391-405 「咲達が我慢の限界を迎え部内で京太郎を巡る全面戦争勃発」
四代目スレ>>426-434 「二十八歳銀行員OLのヒモになりたいって言うとドン引きされるので『恋がしたい』って言おう」(小鍛治健夜)
四代目スレ>>492-515 「須賀京太郎は仮面ライダーである」
四代目スレ>>549-559 「Prologue EPISODE:1 -Begins night/Begins knight-」(須賀京太郎)
四代目スレ>>708-752 「ドイツでハンブルグ(ハンガーガー)を頼むとなんか繋ぎが使われてない生焼けのミンチ肉が出てくるのは何だろうねあれ」(怜)
四代目スレ>>829-860 「ステルスって言う割には存在感あり過ぎじゃないですかねあの胸」(東横桃子)
四代目スレ>>878-885  「夏が来ると無性に泣きたくなるのは年をとった証拠らしい」(竹井久)
四代目スレ>>946-966 「刑務所では原理的に決して食べられない日本食がある」(高鴨穏乃)
四代目スレ>>228-288 「京太郎の日記」

五代目スレ>>428-432 「京太郎の日記(後日談)」
五代目スレ>>690-698 「優希と(?)ほのぼの」
五代目スレ>>750-760 「京太郎の日記(後日談 その2)」
五代目スレ>>892-901 「京太郎の日記(後日談 その3)」
五代目スレ>>983-993
六代目スレ>>17-26 「文学少女咲ちゃんかわいい」

小ネタ(続き)

六代目スレ>>333-349 「アルジャーノンはアンドロイドの花束を買います」(京太郎の日記後日談)
六代目スレ>>532-553 「演劇:マッチョ売りの姉帯さん」
六代目スレ>>592-594 「衣はクリスマスを心待ちにするようで」
六代目スレ>>638-651 京太郎「ドーモ、咲=サン。オカルトスレイヤーです」
六代目スレ>>691-698 「とりあえずしずはかわいい。はっきりわかんだね」
六代目スレ>>888-920 >>939-957
「果たして――。
  食うものがなくてやむなく強盗をの末人を殺してしまったのと、
  惰性で生きているだけのこんな自分とでは、一体どちらが人として下なのだろうか」

腹パンなど

初代スレ>>260-283 咲に腹パン(威力7)
初代スレ>>660-680 優希に腹パン(威力7)
初代スレ>>788-823 部長の顔と心にスパンキング(威力7)

二代目スレ>>223-264 松実宥との愛のある首絞め(純愛度6 愛情値6)
二代目スレ>>317-331 好奇心の行きつく先(前編)
二代目スレ>>371-421 好奇心の行きつく先(後編)
二代目スレ>>464-477 京太郎「ダンガンロンパ……?」パイロット版

三代目スレ>>112-116 須賀京太郎は静かに暮らしたい
三代目スレ>>127-184 弘世菫にスパンキング&人間椅子
三代目スレ>>662-693 「/and if: ガラスの心」

五代目スレ>>25-56 「バレンタインデーのチョコを捨ててみよう」
五代目スレ>>265-268 「人間を歪めるいくつかの方法(前編)」
五代目スレ>>324-325 「人間を歪めるいくつかの方法(中編)」
五代目スレ>>342-359 「人間を歪めるいくつかの方法(後編)」(雀明華)
五代目スレ>>813-847 「きょうたろうのかんさつにっき」(雀明華)
五代目スレ>>947-952 「嘘と三か月」(新子憧・百合)

六代目スレ>>293-303 「絶対などという言葉は存在しない」(石戸霞)
六代目スレ>>361-367 「一寸先の光の闇」(福路美穂子)
六代目スレ>>415-452 「A seaman, a portwoman」(新子憧)


残りの麻雀講座

・面子による押し引きの基準
・切り出し位置からの手牌予測(含ペンターツ処理からの手牌予測)
・孤立牌やターツの価値(役によって)

セクハラまがいってなにしたんだ・・・
経緯はどうあれ京太郎不憫すぎる

>>7
そりゃあリー棒を割れ目に白一色的な
まあ、交際をしつこく迫り続けたってとこっすかね

よし、ガイトさんの続きを

ガイドさんルートの麻雀部のその後・・・
楽しそうですね(ゲス顔)

ハッピー・・・?うん、いや・・・
うん・・・?

まあ他の部員も暴力事件を起こした麻雀部の部員って扱いだろうし
京太郎だけが割を食ったわけじゃないからいいんじゃね

もしかしてイッチはメガネの度があってないかメガネをかけてないんじゃないのかな?(迫真)

IEだめだ、ID変わっちまった

まあちょっとずつ皆に問題があって不幸になるってのは鉄板だよね
それでも色々あったけど、さっきの時間軸にはみんな幸せになってるんじゃないかな、きっと
過去が不幸だったら幸せじゃないって言ったら、みんな幸せになれないじゃないかァ!

誰かの幸福の裏には誰かの不幸がある
大きな規模でみると幸福はプラスマイナスゼロ……つまり純粋なハッピーエンドに見えないのも咲ちゃんの所為なんだよ!

まあ、悪い事があってもその後幸せになれたらハッピーエンドなんじゃないですかね
むしろ悪い事という絶望を経験した分だけ……希望は、もっと大きく輝くんじゃないかな……?
だから……これは幸せなんだよ! 不幸にも負けずに、幸福になったっていう……希望の象徴なんだ!
これは希望の物語なんだ……! 僕は希望を信じてるんだよ……! 希望は、絶望になんか負けやしない……って

言ってることは正しいような気がする

ただイッチの見てるハッピーエンドがなんか違うのと
スイカ(希望)に塩(絶望)かけ過ぎて引き立つどころかしょっぱいという

ドーモ、ミナ=サン。ハラパンマンです
空腹は殴る。慈悲はない

講義内容書き溜めつつ、終わったらちょっと次あたりやろうと思ってるスレのシステム練ってるんやけど……
バトルどうなるかやってみないと分からないし、ちょっと協力してもらってもええかな?

よっしゃ、バトルのシステム張るでー

基礎戦闘能力値
01~09:おおよそ戦いには向かないレベル(良太郎)
10~40:一般人(城戸真司)
41~60:ある程度の格闘経験有(たっくん)
61~80:格闘技や武道経験者(天道総司・草加雅人など)
81~90:軍人・プロの格闘家クラス(黒崎一誠など)
91~00:トップアスリートというか最早超人(一文字隼人など)

10~80までは、戦闘能力値は1戦闘または1鍛錬に於いて1上昇
01~09は戦闘での残り体力値/30 上昇
80~00は特訓により上昇

戦闘計算式
戦闘経験+コンマ+特殊補正 VS 戦闘経験+GMコンマ+特殊補正
ダメージ=勝利者の【秒数】の合計+コンマ差/5+攻撃者ATK-防御者DEF
ファンブル=01~04 強制失敗(問答無用で戦闘計算敗北。コンマ値は0として計算)

確定クリティカル=00
クリティカル率=100-(戦闘能力値/10の端数切り上げ)
クリティカル時、ダメージ等が2倍

HP=30+(戦闘能力&取得時コンマ)/5+特殊補正
スタミナ=30+(戦闘能力&取得時コンマ)/5+特殊補正
精神耐性値=30+取得時コンマ/5+特殊補正


距離=至近距離/近距離/中距離/遠距離/極遠距離
(追撃)  +20/+15 /+10 / +5  /±0
(撤退)  ±0 /+5  /+10 /+15 /+20

※また、レンジ外の敵への攻撃は不可能
 戦闘判定勝利にて『距離を詰める』(ダメージ計算なし)となる


逃走(追撃)判定
残スタミナ+コンマ+特殊補正 VS 残スタミナ+コンマ+特殊補正

データ用意するのが面ど……いや、あんまり増えても困るんで
京太郎が変身できるのは『ナスカ』『デルタ』『パンチホッパー』『オルタナティブ』(準候補『オーズ』)となりました
いやまあ、ゼロノスとしてあわあわが消滅しちゃったり、菫さんからイクサぶんどったりもできるんやけどね

で、ストーリールートは4つ
キャラにライダー当てはめてるんだけど、そのライダーが関わらないルートだとただの一般人です

→願いを叶える戦いとカードの話(剣/龍騎)
→生徒を襲う謎の仮面の男と怪物(アギト/555)
→願いを叶えるという怪物の話(電王/W/オーズ)
→ドッペルゲンガー、吸血鬼、妖怪のうわさ(響鬼/カブト/キバ)


直後、京太郎戦闘技術判定

戦闘技術:33(一般人)
クリティカル範囲は、96~99って形になるかな

で、直後HPの取得補正値判定
その直後、スタミナ判定

よって、

戦闘技能値:33
HP=30+(33+87)/5=52
スタミナ=30+(33+22)/5=41

となりました。まあ一般人やね

ライダーは何がいい?
とりあえず、【オーズ】【ナスカ】【パンチホッパー】【デルタ】から選択できるけど


↓3 どれか選んでね

了解、デルタやね

・デルタ
寿命値=取得時コンマ(1の位+10の位)*365
戦闘中のダメージにより減少。増えない
ATK:40
DEF:40
《最初のベルト》:武装数の少なさにより、戦闘判定-5
《フォトンブラッド》:戦闘判定が自分以下の相手に80のHPダメージ。DEFによる減衰が可能
《ジェットスライガー(飛行)》:戦闘時コンマ判定勝利後呼び出し。戦闘判定+25。


とりあえず寿命値は置いといて、これでやりましょうか。対戦相手はサイガ、エイスリンっすね
エイスリンの戦闘技能、HP取得補正、スタミナ取得はこれまでのGMレスにしときましょうか

戦闘技能:97
HP:30+(97+45)/5=59
スタミナ:30+(97+87)/5=57

何この怪物は



 目の前で切り伏せられたカイザ=福路美穂子の身体を抱き上げる。

 しかし、既に息はなく……持ち上げた瞬間、砂となって崩れ落ちた。


京太郎「エイスリンさん……どうして……」


 信じられない光景だった。

 彼女が。いつも物静かに絵を書いている彼女が。

 京太郎が、その夢を守りたいと願った彼女が――オルフェノクだった、なんて。

 それも、敵の首魁――仮面ライダーサイガ。

 恐るべき力を持った、スマートブレイン社子飼いのライダーの片割れ。

 オルフェノクの処刑係、人類の大敵であったのだ。


エイスリン「……ゴメンネ、キョータロー」


 それから、おもむろにデルタフォンへと指を向け、捨てるような動作を行った。

 普段のような、スケッチブックでの意思疎通をできない。故のジェスチャーであろう。

 戦いたくない、そう告げているようであるが……。


京太郎「……悪いが、それはできないです」

京太郎「福路さんはオルフェノクを憎んでいたけど……それでも歩み寄ろうとは思ってくれた」

京太郎「何より彼女は……人類を守るために。誰かの為に戦った」

京太郎「だから俺一人、逃げる事なんてできない」

京太郎「人の命を奪い、オルフェノクを恐怖で支配しようとする……スマートブレインに俺は協力しない」

京太郎「――変身!」


 ――《Standing by...》

 ――《Complete》


京太郎「だから……あなたを、倒す」

【デルタ】 須賀京太郎
技能:33
HP:52
スタミナ:41
ATK:40
DEF:40
《最初のベルト》:武装数の少なさにより、戦闘判定-5
《フォトンブラッド》:戦闘判定が自分以下の相手に80のHPダメージ。DEFによる減衰が可能
《ジェットスライガー(飛行)》:戦闘時コンマ判定勝利後呼び出し。戦闘判定+25。


             VS


【サイガ】 エイスリン・ウィッシュアート
技能:97
HP:59
スタミナ:57
ATK:40
DEF:40

・フォトンブラッド:戦闘判定が自分以下の相手に80の固定HPダメージ。DEFによるダメージの減衰が可能
・飛行形態(飛行):戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+15


京太郎戦闘判定=33 + 直下コンマ -5
エイスリン戦闘判定=97 +このレスのコンマ +15

京太郎=33+71-5=99
エイスリン=97+14+15=126
ダメージ=(3+7)+27/5+40-40=16
京太郎、残りHP36


 地の利という言葉があるが。
 今回の場合は、まさにそれであった。

 ひたすら上空を飛びまわっての攻撃。
 撃ち出される弾丸。それがデルタの表面で火花を散らす。

 こちらが吐き出す弾丸は一発たりとも命中せず。戦闘は一方的な様相を見せていた。
 己より戦いに慣れた、福路美穂子が敗北した以上、それも道理であろう。
 だが――


京太郎(それでも、俺が諦めるわけにはいかない……ッ!)


 それが膝を屈していい理由などには、ならないのだ。

 福路美穂子は、大切な人をオルフェノクに奪われた経験から。
 彼女自身がオルフェノクに命を狙われた経験から、オルフェノクを嫌悪している。

 だがそれでも――彼女は誰に感謝される訳でもないのに、人類の為に戦い。
 そして、オルフェノクとも分かり合えると――そう考えてくれるようにはなっていた。
 その、美穂子を殺されたのだ。最早スマートブレインと和解する事などは、不可能であった。

 それに京太郎自身。
 オルフェノクに人を襲う事を強要し、人々の笑顔を、未来を奪うスマートブレインを許すわけにはいかなかった。
 この世界の為に――などと大それた事を言うつもりも資格も、京太郎には存在しない。
 だがそれでも、許してはならない敵と言うのはいる。

 エイスリン・ウィッシュアートにどんな事情があるのかは知らない。
 彼女となら和解できるかもしれないと、分かり合えるかもしれないと……そう思う。そう願う。
 しかしそれは、終わった後の話だ。

 少なくともサイガを破り、ベルトを奪わなければ。
 そんな幸せな未来など、訪れる筈がない。



京太郎戦闘判定=33 + 直下コンマ -5
エイスリン戦闘判定=97 +このレスのコンマ +15

京太郎=109
エイスリン=164
ダメージ=(3+8)+55/5+40-40=22

>京太郎のDEF+HPは80を下回ったため、エイスリンは必殺技を使用
>固定ダメージ80
>80-40=40のHPダメージ


エイスリン「ゴメンネ……キョータロー」

エイスリン「ワタシ、ミンナノタメニ……タタカワナキャ」

エイスリン「ダカラ――」


 ――《Exceed Charge》

 それは事実上の絶縁宣言だった。
 まさに、必殺を告げる音声。青い、円錐が京太郎の眼前に現れる。
 振りほどく事は不可能。それは分かっていた。
 これまで、自分が敵に対して行ってきた絶対の技なのだから。

 必殺、つまり必ず殺す技だ。

 それに単身抗う事など、不可能だった。


 叩き込まれた襲撃と、浮かび上がる『Ψ』の文字。
 京太郎の夢も、理想も、信念も――何もかもが、その一撃で砕かれた。

 唯一折れなかった闘志も……すぐに、灰と消えた。


【DEAD】

大天使強い

大天使強すぎィ!
とりあえず、戦闘技能値が終わってたら、すべてが終わるんやな……よーくわかったで。

尚、モブ怪人の場合は固定値
戦闘技能:41~60
HP=20~50
スタミナ=20~50
ATK:10~40
DEF:10~40

って感じなんやけど、これヘタすると終わるわ

も、もう一回テストプレイしよう! そうしよう!

直後、京太郎の戦闘技能
下2、HP
下3、スタミナ

技能:89
HP=30+(89+21)/5=52
スタミナ=30+(89+29)/5=54

これは強いんじゃないだろうか。どうだろうか


変身するライダーを【パンチホッパー】【ナスカ】【オーズ】【デルタ】から選ぶのです!

↓ 3

了解、ナスカやね

・ナスカ
ATK:35
DEF:35

・高速起動形態(弱):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
・飛行能力:飛行を持たない相手の戦闘・撤退・追撃判定-5

・ナスカ(直刺し)
汚染値=戦闘終了時にコンマ判定(1の位と10の位の合計値)上昇
《LEVEL1》=ATK&DEF+5。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
《LEVEL2》=ATK&DEF+10。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+20
《LEVEL3》=ATK&DEF+15。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30

うーん、強い(小学生並の感想)


それじゃあこのGMレスでスタミナを決めますわ

大丈夫、ドライバーか直か選べる使用やから
直での汚染値が増えてくと強くなるで(ニッコリ

どっちがええ?


 時の運航を守るために戦うと言っていた大星は、その、彼女自身の記憶を代償に戦っている。
 須賀京太郎を守る為、そのために。
 京太郎こそが「この世界における分岐の鍵」。
 故に、戦わせない。殺させない。京太郎を守る事が時間の運航を守る事に繋がっているのだ。

 だが、そう言われても。止まっていられるほど、京太郎はおとなしくはなかった。
 その身がナスカのメモリに蝕まれていたとしても。
 京太郎を倒される事が、『この先』の時間をすべて不意にしてしまう事だとしても。

 それでも――。

 他人の為に。自分の時間を犠牲にしている彼女を。
 たった一人で、戦わせるわけにはいかない。


哩「……止めても、きかんか」

京太郎「悪いっすけど……」


 始めは気に食わない奴であったが。
 彼女の置かれている現状を知って。意外な一面を知って。
 最早、過去のような関係ではない。
 その記憶が今、刻々と失われて行っている。

 未来の淡だという人物は、こう言っていた。
 あの時守れなかったから。目の前で手を離してしまったから。
 故に守るために来ていると。須賀京太郎を守るために来ていると。
 彼女が本来居た時間を守る為と。

 だが――思う。
 そのために、今の大星淡を犠牲にするのはどうなのだろうか。
 未来の大星淡は、すべての記憶を失って消滅した。勿論、だから彼女が命を懸けていないという訳ではない。
 二人ともが、命がけなのだ。未来の為に。須賀京太郎の為に。

 しかし、ここではっきりと言うなら。
 そんなものは――迷惑だ。
 他人に守られる必要はない。それだけの力を、須賀京太郎は手に入れた。磨き上げた。
 そのために体を鍛えて、技能を磨いて、鍛錬を積んで、力を得たのだ。

 だから、守られる必要はない。
 大星淡が一人で戦う必要はない。


哩「なら、私ば倒してからにすっとよ」

姫子「ぶちょー、それを言うなら私たちじゃなかと?」

京太郎「……望むところ、って奴ですよ」


 ――それ故に。

 淡の思いを汲んで京太郎を戦線から遠ざける目の前の二人を倒し、
 もう守られる必要はないと己の力を証明し、
 淡と肩を並べる為に、彼女の元へと向かわねばならない。


京太郎「……変、身!」

 ――《NAZCA》


姫子「変――」

 ――《CYCLONE》


哩「――身!」

 ――《JOKER》

【ナスカ】 須賀京太郎
技能:89
HP:52
スタミナ:54
ATK:35
DEF:35

・高速起動形態(弱):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
・飛行能力:飛行を持たない相手の戦闘・撤退・追撃判定-5


             VS


【仮面ライダーW】 白水哩&鶴田姫子
技能:95
HP:58
スタミナ:64
ATK:35
DEF:35

・ジョーカー:戦闘判定+10、メタル:DEF+10、トリガー:『~遠距離』。奇襲判定+10。ATK+5
・サイクロン:追撃・撤退判定+10、ヒート:ATK+10、ルナ:戦闘適正を全距離に変更
・正しい組み合わせ:戦闘判定+5
・ファングジョーカー:ATK・DEF+10。戦闘判定+15
・エクストリーム:ATK・DEF+20。戦闘判定+20


>初手はサイクロンジョーカー:戦闘判定+15、追撃・撤退判定+10です


ナスカ戦闘判定=89 + 直下コンマ +10
W戦闘判定=95 +このレスのコンマ +15 -5

ナスカ:169
W:197
ダメージ:(0+1)+(197-169)/5=7

>100-(95/10)=90の範囲である為、ダブルのクリティカル
>ダメージ値が2倍になります
>京太郎に14のダメージ
>残りHP38


哩「遅か」


 ナスカへの変身を完了し、剣を構えて振りかぶる。
 今までの鍛錬の通り、速やかに振り切った動きだが――Wには通用しなかった。

 膝と肘で刀を止めるという曲芸。
 《切り札の記憶》をもってして尚、不可能とも言えるほどの芸当。
 仮面ライダースカル無き後、街を守っていた。まさに歴戦を思わせる、神域の防御。

 そのまま、返す刀での一撃。
 攻撃直後、体勢を崩していた京太郎の胸に、申し合わせたかのように命中した。


姫子『やけん、今ん止め方は……』


 訂正。
 さしものWとは言え、今の受け止め方は想定外だったらしい。
 右側が光って、文句を言っていた。


哩「……これぐらいでよか」

哩「こいつに、諦めさせとっと」

哩「圧倒的な実力差で分からせんでは、意味がなか」


 ――《HEAT》

 ――《JOKER》



ナスカ戦闘判定=89 + 直下コンマ +10
W戦闘判定=95 +このレスのコンマ +10 -5

高コンマ出しすぎ

ナスカ:108
W:193
ダメージ:(2+6)+(193-108)/5+45-35=35

>コンマ93にてクリティカル
>クリティカルにてダメージ2倍
>ナスカに70のダメージ



哩「そげん力じゃ、なにもできん」


 一撃、また一撃と。打ちこまれた箇所が焼ける。
 《熱き記憶》――地球に刻まれた灼熱の記憶が、京太郎の装甲を焼き尽くす。

 燃えるほどの思いを持っているのは京太郎も同じだが。
 この灼熱の方が、温度は上だった。
 一撃が、それに含まれた思いが――響く。


哩「そこで寝てろ」


 ――《HEAT MAXIMUMDRIVE》


 そして更に上昇する火勢。
 先ほどからの連撃で、蓄積された疲労。
 踏鞴を踏んだ京太郎へと――猛烈な一撃が、襲い掛かった。

 その一撃で。
 大星淡への思いごと、意識が打ち砕かれる。

 目覚めたとき。
 彼女と共に過ごした“思い出(メモリー)”は、すべて消失/焼失していた。



【LOSE】

京太郎とかいうグッドルーザー
二連続でBADENDか……たまげたなぁ……


ご協力感謝です
分かったのは、戦闘技能の差=致命的=何らかの改善が必要
コンマの差=しょうがないとはいえ戦闘の運任せ要素が強くなりすぎる
戦闘技能の差については要修正ですね。個人に技能を付ける事も考えたけどこりゃあまずいよ……

よ、よし! 次は強いから! 大丈夫だから!

【オーズ】【ナスカ】【デルタ】【パンチホッパー】から選んでね!(ナスカなら直刺しか否かも)

↓2

了解、オーズやね

【オーズ】
浸食値=戦闘の結果やイベントごとに上昇。完全上昇で石化
正気値=プトティラコンボ使用時に判定。失敗にて上昇。失敗につき次回以降、成功の下限値を下げる
《タトバコンボ》 ATK:40 DEF:40 スタミナ消費半減
《ガタキリバコンボ》 ATK:40 DEF:40 戦闘判定+25。スタミナ消費2倍
《ラトラーターコンボ》 ATK:40 DEF:40 戦闘・撤退・追撃判定+20。スタミナ消費2倍
《シャウタコンボ》 ATK:40 DEF:40 戦闘判定+10。10以下の戦闘ダメージを無効化。スタミナ消費2倍
《サゴーゾコンボ》 ATK:50 DEF:50 戦闘判定+5。追撃・撤退判定-15。スタミナ消費2倍
《タジャドルコンボ》 ATK:50 DEF:50 戦闘判定+25。スタミナ消費3倍
《プトティラコンボ》 ATK:55 DEF:55 戦闘判定+20
《ブラカワニコンボ》 ATK:40 DEF:40 毎ターンHPが一割回復。スタミナ∞
・王を統べる力:戦闘開始時【タトバコンボ以外も使用】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10(タトバコンボの利点は得られない)

強い(小学生並の感想)

直後、京太郎の戦闘技能判定&GMレスで敵対者の戦闘技能判定

技能:76

これは行けそうやな

直後、京太郎のHP補正
その直後、京太郎のスタミナ補正

メダルは甲殻類系があるけどコンボはないはず

京太郎

技能:78
HP:30+(78+11)/5=44
スタミナ:30+(78+85)/5=63

スタミナ大目でいいですなー
ちな本番だと、戦闘コンマの1/10ほどスタミナが減少します。ちょっと今回は導入してみようか

じゃあ、相手もスタミナ使用系で行こうかね。このレスで判定や


京太郎「ファンガイアが人を襲うなら……俺は、倒さなくちゃならない」

衣「それを私でも……か?」

京太郎「ええ……」

京太郎「だから、庇うのはやめてください……そいつは、罪を重ねすぎた」


 両手を組んで、眼前に立つのは天江衣。
 その背後には、怯えきったファンガイア。
 先ほどまで人を襲い、怯えさせていたのとは裏腹に。今度は自分が、追われる立場となっていた。


衣「……」

衣「……袂を分かちこそすれ、ファンガイアは衣にとっての同胞」

衣「ファンガイアの王として、捨て置く事なぞできない」


 いつか。
 彼女は、家族が欲しいと言った。父も母も無き身であるがゆえに、家族が欲しいと。
 だからきっと――ファンガイアは彼女にとっての家族のだろう。

 それは間違っていると思う。
 だけど……その間違いは悲しい間違いだ。正論では踏破できない間違い。
 なんと言おうと、彼女の感情が先に立つ。理論での説得など不可能である。

 だけど、それでも――


京太郎「……どうしても、ですか」

衣「諄いな、京太郎よ。お前も王を統べる王として、弁えろ」

アンク「……フン、そのガキに何を言ったって無駄だ」

アンク「俺も、メダルの源を奪われちゃたまらんからな……さっさと用意をしろ」

京太郎「……」


 ――闘いたくはなかった。

 人とファンガイアの共存を夢見た彼女と。
 そんな、“やりたい事を見つけてしまった”彼女と。
 あの日、友人となった――京太郎はそう思っている――彼女と。

 闘い、傷つけあう事など、できるはずがないのだ。

 しかし、そうだとしても……戦わねばならないときがある。
 京太郎も人として、人を傷付けるファンガイアを見過ごせはしない。
 だから――そんなファンガイアを庇う衣とは、闘わざるを得ない。


京太郎「家族には俺がなります」

京太郎「だから――」

衣「だから、庇護を求めたものを見捨てろと?」

衣「笑止! 片腹大激痛!」

衣「そんな戯言――衣を倒してからにするんだな!」


衣「――キバット」

キバット「……衣、いいのか?」

衣「……」

衣「……口上は交わした。あとは戦斧を交えるだけ」

キバット「あいつはきっと、本気でお前の事を……」

衣「……」

衣「京太郎の思いが真か否か、これが試金石」

衣「……そのつもりで、闘えばいい」

キバット「……了ー解。キバっていくぜー!」

キバット「ガブッ」


 衣の傍を漂う蝙蝠が、その腕に牙を立てる。
 途端、衣の顔に浮き出るステンドグラスのライン。これこそが、彼女がファンガイアである事の証。
 直後、ガラスを破砕する音と共に――天江衣は、鎧を纏う。
 ファンガイアの王の鎧を。


アンク「……あの餓鬼はやる気みたいだな」

アンク「まさか、戦いたくないとかは言わないよなァ……京太郎」

京太郎「……」

アンク「お前の言い方をするなら……『俺のメダル集めを手伝うって約束』だろ?」

京太郎「だけど……俺は……」

アンク「おい、ふざけるなよ! 京太郎!」

アンク「こんな途中で逃げられると思うな。お前が俺に協力しろって言ったんだ! お前も俺に、最後まで付き合え!」

アンク「さっさと戦え! それで、お前が勝てばいいんだよ」


 半ば強引に押し付けられる形で、京太郎の手にメダルが渡される。
 王の力を封印された、王を形づくる9つの《核(コア)》の内の1枚。
 それが3つ。
 ドライバーにメダルをセット、そして、スキャナーを滑らせる。


 ――タカ。 ――トラ。 ――バッタ。

 ――タットッバッ! タ! ト! バ! タトバ!


 現れたのは人間の、自然界の王の鎧。
 二人の王が、今この場に降り立った。


【オーズ】 須賀京太郎
技能:78
HP:49
スタミナ:63
《タトバコンボ》 ATK:40 DEF:40 スタミナ消費半減
《ガタキリバコンボ》 ATK:40 DEF:40 戦闘判定+25。スタミナ消費2倍
《ラトラーターコンボ》 ATK:40 DEF:40 戦闘・撤退・追撃判定+20。スタミナ消費2倍
《シャウタコンボ》 ATK:40 DEF:40 戦闘判定+10。10以下の戦闘ダメージを無効化。スタミナ消費2倍
《サゴーゾコンボ》 ATK:50 DEF:50 戦闘判定+5。追撃・撤退判定-15。スタミナ消費2倍
《タジャドルコンボ》 ATK:50 DEF:50 戦闘判定+25。スタミナ消費3倍
《プトティラコンボ》 ATK:55 DEF:55 戦闘判定+20
《ブラカワニコンボ》 ATK:40 DEF:40 毎ターンHPが一割回復。スタミナ∞
・王を統べる力:戦闘開始時【タトバコンボ以外も使用】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10(タトバコンボの利点は得られない)


                    VS

【キバ】
技能:56
HP:44
スタミナ:30
ATK:40
DEF:40

・ガルル:戦闘・追撃・撤退判定+10/バッシャー:相手戦闘・撤退判定-10/ドッガ:ATK・DEF+10。戦闘・撤退・追撃判定-5
・ドガバキフォーム:↑全部乗せ。スタミナ消費2倍
・エンペラーフォーム:ATK・DEF+20、戦闘判定+20


オーズ:78 + 直下のレスのコンマ
キバ:56 + このレスのコンマ

>それぞれのコンマ分、スタミナ減少

↓3 コンボチェンジや或いは王を統べる力の使用の有無を

※キバのスタミナ60です、スマン

オーズ:78+56=134
キバ:56+11=67
ダメージ=(3+4)+(134-67)/5=21のダメージ

>キバの残りHP23
>オーズはスタミナが6/2=3減少 残り60
>キバはスタミナが1減少 残り59


アンク「おい、こいつを――」

京太郎「――これでいい! 俺は衣さんを倒しに来たわけじゃない!」


 カマキリを投げようとするアンクを手で制す。
 いつものように、倒すつもりではない。
 ここは、彼女を止める。そのつもりでの戦いだ。

 だから、使いやすい――ダメージを入れやすいカマキリよりも。
 調整が利いて、威力の加減ができるトラの方がいい。


アンク「チッ……」


 舌打ちをするアンク。
 だが実際に、今はトラで押している。
 このままで十分、今回はこれで決められるはずだ。
 それに衣を止めたその後に、まだ戦うべき敵は残っている。
 だから――


衣「これが、王の力……」

衣「キバット!」

キバット「おう、どれにする?」

衣「全てだ。渾身で戦わずに敗忸しては、申し訳が立たない」

キバット「分かった。全部乗せだな!」


 一撃を受けて後方に下がったキバが。その腰のベルトが。
 いくつもの笛を、かき鳴らした。


 ――紫の槌。

 ――緑の銃。

 ――青い剣。


 一つ一つでも十分と言う気配を持つそれが、天江衣の体に集中した。


キバ:56 + このレスのコンマ +5  (ATK、DEF+10)
オーズ:78 + 直下のレスのコンマ -5


↓2 次ターンのコンボの使用等

キバ:56+3+5=64
オーズ:78+89-10=157
ダメージ:(4+6)+93/5+40-50=24


アンク「どうする? それでも、まだ押さえるつもりか?」

京太郎「……」


 目の前の相手から伝わる禍々しさを見る。
 正直、タトバコンボでは不安が残る――だが。
 それでも、そう言ったからには。

 彼女を敵じゃないとして。
 彼女の味方であるとして。
 彼女の家族だとして。

 彼女を止めなければならない。


京太郎「……ああ。このままでいい」

アンク「……チッ、馬鹿が」

アンク「ま、お前は……それでこそオーズなんだろうがな」

京太郎「悪いな」

京太郎「彼女と戦うの“は”、タトバでいいんだ」

アンク「……ああ、“分かった”」


 直接受けてしまえば叩き潰されるだろう。
 それほどの質量があるのは一目瞭然だ。
 ならば――直接、受けなければいい。

 人には技術がある。爪を持たず、牙を持たない人間が生き残るための技術が。
 その技術を――爪や牙を持った者が使うのなら。


衣「なっ……!」


 ――それはまさに、無比である。

 迫りくる紫の鉄槌を、トラクローで受け/滑らせ――それから爪を畳む。
 鎬で相手の刃を反らすかのごとく黄色い爪の表面で鉄槌の柄を滑らせ、そして急激に畳む事で勢いを殺す。
 本来、そこにある筈だった爪にかかる筈だった質量が、支えを失い宙に逃げた。
 泳ぐ、キバの体。

 たとえファンガイアの王の力だとしても。それはたった一つだけのもの。
 三種の王の力、それに人の技術を加えたものが――負けるはずがない

 重心がよれて、前方へとつんのめったキバの体に。


京太郎「セイヤー!」


 その顎に、一撃が突き刺さった。



【WIN】

ちげえ、計算ミスった。ちょとまってて

キバ:56+3+5=64
オーズ:78+89-10+25=182
ダメージ:(4+6)+118/5+40-50=24


アンク「どうする? それでも、まだ押さえるつもりか?」

京太郎「……」


 目の前の相手から伝わる禍々しさを見る。
 正直、タトバコンボでは不安が残る――だが。
 それでも、そう言ったからには。

 彼女を敵じゃないとして。
 彼女の味方であるとして。
 彼女の家族だとして。

 彼女を止めなければならない。


京太郎「……ああ。このままでいい」

アンク「……チッ、馬鹿が」

アンク「ま、お前は……それでこそオーズなんだろうがな」

京太郎「悪いな」

京太郎「彼女と戦うの“は”、タトバでいいんだ」

アンク「……ああ、“分かった”」


 直接受けてしまえば叩き潰されるだろう。
 それほどの質量があるのは一目瞭然だ。
 ならば――直接、受けなければいい。

 人には技術がある。爪を持たず、牙を持たない人間が生き残るための技術が。
 その技術を――爪や牙を持った者が使うのなら。


衣「なっ……!」


 ――それはまさに、無比である。

 迫りくる紫の鉄槌を、トラクローで受け/滑らせ――それから爪を畳む。
 鎬で相手の刃を反らすかのごとく黄色い爪の表面で鉄槌の柄を滑らせ、そして急激に畳む事で勢いを殺す。
 本来、そこにある筈だった爪にかかる筈だった質量が、支えを失い宙に逃げた。
 泳ぐ、キバの体。

 たとえファンガイアの王の力だとしても。それはたった一つだけのもの。
 三種の王の力、それに人の技術を加えたものが――負けるはずがない

 重心がよれて、前方へとつんのめったキバの体に。


京太郎「すみません!」


 その顎に、一撃が突き刺さった。
 膝から崩れ落ちる、キバ。
 いくら頑強な防御力としても、脳が揺れたのだ立ち直れまい。


アンク「京太郎!」


 その直後に、京太郎の元へと投げ渡されるメダル。
 クワガタとカマキリ。雷を統べる昆虫の王の、残りの二種類。
 そちらを確認せずに受け取ると、すぐさまベルトに収める。

 ――クワガタ。 ――カマキリ。 ――バッタ。

 ――ガ~タガタガタキリバッ! ガタキリバ!


 やはりと言おうか。なんと言おうか。
 天江衣に庇護を求めたファンガイアは。
 彼女が劣勢と見るや、すぐさま背を翻して逃げようとしていた。


 罪を犯していても、血に濡れていたとしても――。

 それでも彼を家族と言って庇った、天江衣を置き去りにして。
 彼女の思いを踏みにじり、心に唾を吐いてまで。
 人を容易く襲いながら、自分の命には執着して、こそがまさに生き汚い姿を晒す。
 それが、何よりも許せなかった。


京太郎「おい、どこに行くつもりだ?」


 逃げ出そうとしたその足元に、電撃が奔る。
 巻き起こった火花に、腰を抜かすファンガイア。

 静かな怒りが、自分の中に蓄積していく。
 それを感じながら――須賀京太郎は、複数に分裂する。


京太郎「……衣さんの気持ちを踏みにじったお前が行く先なんて、一つしかない」


 逃げ場を封じる為、それだけではない。

 たとえ、踏みにじられたとしても己が庇おうとした者の、
 己が家族と呼び、守ろうとした者の、
 そんな者の最期を、衣に見せる事――それだけが躊躇われた。

 人の林と言う言葉があるが。
 幾重もの壁となり、ファンガイアを、天江衣の視界から覆い隠す。


京太郎「地獄で、皆に詫び続けろ」

京太郎「セイヤー!」



【WIN】

やっと勝てたね。やっと……
とりあえず基礎スペックが違うと、戦いにならないってのはよくわかったわ
ある意味で原作再現(スペック的に一番弱い1号が大活躍)やけど……これは見直しが必要だね


ちなみにパンチのデータはこれですわ

・パンチホッパー
ATK:35
DEF:35

・クロックアップ:戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速形態を持たない相手に対して、撤退・追撃が確実成功となる

クロックアップ強い(震え声)

これを気に、ちょっとバランス見直すねー
それじゃあ、こんな時間までありがとさんやでー

おやすみー

そうやな。なしなしの解説もせにゃあな
本当にまあ、書き溜めといて解説だけでスレ立てられたら、純粋に麻雀の力つけたい人の力になれたのにね
まあ、発端が白糸台での腹パンだったから許して下さいオナシャッス!

解説は、最近ちょっといそがしゅーて書き溜められてないんでな。すまんね


ぬあああああああああああああもう剣勢カード多すぎるんだよぉぉぉぉぉぉおお
一々効果考えててダルいったらありゃしないよもう何なんですかあれはもうちょっとプロデューサー来てくださいよ
APとかコンボとか考えなきゃいけないからホントもう剣勢出禁にしたいけど
剣いなくなると龍騎がハッピーエンドにならんからもうこれホントぬわあああああああああん


京太郎「……もう、俺の事はほっといてくれませんか?」

京太郎「俺じゃあ魔化魍を倒せない……アイツの力にはなれない……」

京太郎「そうして……アイツが牛鬼になっていくのを……黙って見てるしかないんだ……」


 部室に残っていた、謎のベルト。
 始まりは突然だった。自分に襲い掛かる、未知の生物。いや――あれは生物と呼んでよいものか。
 ドッペルゲンガー、吸血鬼、妖怪――学園にはそんな噂が流れていた。
 ……が、まさか本当だとは思わなかった。自分が当事者になるとは。

 唐突に妖怪――魔化魍に襲われた京太郎を助けてくれた一つの影。
 普段は小さな少女が。どこか騒がしいなと思っていた彼女が。
 京太郎を助けてくれた。
 勿論――それだけではなく、ホッパーゼクターの存在と言うのもあったが。

 かつての麻雀部を失ってから……。仲間を失ってから……。
 目的無く、希望無く過ごしていた京太郎にとってそれはまさに天の恵みだった。
 彼女が魔化魍を倒し人を守るという任務に就いていると知ったとき、強力を願い出た。

 戦う事が好きだったわけではない。
 ただ、彼女の隣に居たかった。彼女を守りたかった。
 そう、今度こそ自分の大事なものを……掴みたかったのだ。光を。


 ――こいつとなら、光を目指せる。


 そんな風に思っていたが――それは幻想だった。
 光に焦がれるから絶望を味わう。希望を持つから闇に飲まれる。

 今彼女の身体は、着実に人外へと変貌していた。
 人から成る鬼ではない。鬼から成る鬼。
 可逆的ではなく、不可逆的な変化。
 なってしまったなら――取り返しがつかないという存在に、変貌しかかっている。


 それに対し、須賀京太郎は無力だ。
 彼では魔化魍を倒せない。人を守れない。
 自分の大切な少女の変化さえ、止める事が出来ない。

 もし、魔化魍を倒せたなら、自分に任せて変身しないでくれと言えただろう。

 もし、彼女の変化を治せるのなら、自分の身を張ってでも彼女を戻しただろう。

 だけど、そのどちらも出来ない。
 京太郎では倒せぬが故に彼女は鬼に変身しなくてはならず。
 そして救えないがゆえに、戻れない道をひた走っている。


 ああ――やっぱり、光を求めなければよかったのだ。自分に光など似合わない。


煌「それは……実にすばらくない考えですね」

煌「まだ方法はある……見つかっていないだけで、試していないだけで」

煌「そう考えて、進んだ方が……立ち上がった方がいいのではないでしょうか?」

京太郎「……」


 そんな考えは、そう言った彼女の顔はまぶしくて。

 ――だからとても、気に障った。


京太郎「あんたはいいよなぁ……どうせ俺なんか」

京太郎「いつでも笑ってて……何がそんなに嬉しいんだよ、なぁ……」

あ、クロックアップとライダーパンチは可能やよ


京太郎「あんた、俺の事……笑ってるのか……?」

京太郎「そうだよな……情けないよな……ハハハ」

京太郎「部活の仲間一人守れないで、置いていかれて……」

京太郎「今度はライダーの仲間を守れないんだもんな……ハハハ」


 淀んだ瞳で乾いた笑いを浮かべる須賀京太郎を見て。
 花田煌は、一言。「……これは重症ですね」と眉を寄せる。


京太郎「いいぜ……なあ、笑えよ」

京太郎「もう一回、俺の事……笑ってみろよ」


 手を差し出す京太郎の元へと飛び来る、一匹の飛蝗。
 それは飛蝗と言うのには大きすぎる。
 その体に翅はなく、出来る事と言ったら地を跳ねまわるばかり。

 空を飛ぶ事など出来ず、地べたに這いつくばる昆虫。

 まさに――自分にぴったりだと思った。太陽など――光など目指せない。


煌「……元から笑うつもりなんてないですが」

煌「正直見るに足りないので、目を覚まして貰いましょうか」

煌「――変身」

 ――《HENSHIN》。


京太郎「あんたこそ……希望なんて持つな」

京太郎「そのまま、永遠に目を瞑って……闇に飲まれればいいんだ」

 ――《HENSHIN》。

 ――《CHANGE PUNCH-HOPPER》


【パンチホッパー】 須賀京太郎
技能:37
HP:56
スタミナ:41
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近距離)
・クロックアップ(高速):使用宣言時の戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速形態を持たない相手に対して、撤退・追撃が確実成功となる。スタミナ消費3倍
・ライダーパンチ:使用宣言時の戦闘判定-15。判定勝利後、50のHPダメージ。DEFにて減衰可能。秒数の下一桁分、多段ヒット

                   VS

【ガタック】 花田煌
技能:29
HP:46
スタミナ:42
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近~近距離)
・マスクドフォーム:ATK・DEF+10。戦闘判定-5。クロックアップ・ライダーキック・ライダーカッティング不可能。(レンジ:~遠距離)
・キャストオフ:判定に勝利した場合、固定HPダメージ50。DEFによる減衰が可能
・クロックアップ:使用宣言時の戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速形態を持たない相手に対して、撤退・追撃が確実成功となる。スタミナ消費3倍
・ライダーキック:使用宣言時の戦闘判定-10。判定勝利後、70のHPダメージ。DEFにて減衰可能。秒数の合計分、追加ダメージ
・ライダーカッティング:使用宣言時の戦闘判定-10。判定勝利後、ダメージ処理を二度行う
・ハイパーゼクター:ATK・DEF+20、《ハイパークロックアップ》戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+80

※京太郎の判定時、行動についてもお書きください


このレスにて花田煌の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定


 37 +コンマ VS 29+GMコンマ -5

パンチホッパー:37+79=116
ガタック:29+6-5=30
ダメージ=(4+8)+(116-30)/5+35-45=20のダメージ

>ガタックの残りHP26
>パンチホッパーはスタミナが8減少 残り33
>ガタックはスタミナが1減少 残り41

一行目の後半は 複数使えないスキルだ・・・


煌「マスクドフォームがないのは便利そうですが……」

煌「とりあえず、先手必勝って奴で」


 ガタックが両肩のバルカンを射出。
 イオン光弾がパンチホッパー目掛けて撃ち出されるものの――。


京太郎「……ハハ」

京太郎「今の俺には、地獄の業火も温すぎる……!」


 軽く体を反らしただけで、何事もなかったかのように向かってくる。
 これに戸惑ったのは花田煌だ。
 いくら殴って目を覚まさせる、相手が変身しているからといっても直撃すればただ事では済まない。

 必然、攻め手を緩めてしまう。


京太郎「なあ、まだ俺が仲間だとか……」

京太郎「一緒に戦うとか思ってるのか……?」


 しかし、それは甘い。
 京太郎は本気だった。少なくとも、邪魔をするのなら同じライダーでも倒すほどに。
 その事に花田は気付けず――気付いたのは遅すぎた。

 一撃、痛烈な打撃が腹に打ちこまれる。

 たたらを踏んだそこに、ワンツー。
 そのまま壁際へと追いやられた。

 これを――卑怯だと言おうか。
 仲間を、止めに来た人間を本気で攻撃する事は。その躊躇いを突くのは卑怯だろうか。

 ――否だ。

 花田に、覚悟がなかった。そして京太郎にはそれがあったという話だ。
 臍を噛む。
 相手を止めるなら、本気でなければならない。全力で当たらねばならない。
 そうしなかった事こそ、恥じるべきなのだ――。


煌「……失礼しました」

煌「私も、本気でいきますよ!」


 ――《CAST OFF》

 ――《CHANGE STAG-BEETLE》


 そして彼女は、腰のスラップスイッチを叩いた――。

※京太郎の判定時、行動についてもお書きください


このレスにて花田煌の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定


 37 +コンマ VS 29+GMコンマ+40

パンチホッパー:37+88=125
ガタック:29+30+40=99
ダメージ:(2+4)+26/5=13

>ガタックの残りHP11
>パンチホッパーのスタミナが9減少 残り:24
>ガタックのスタミナが9減少 残り:32


クロックアップ使ってない相手にやられる戦いの神

計算ミス

パンチホッパー:37+88=125
ガタック:29+30+40=99
ダメージ:(2+4)+26/5=12

>ガタックの残りHP12
>パンチホッパーのスタミナが9減少 残り:24
>ガタックのスタミナが9減少 残り:32


煌「クロックアップ――」

 ――《CLOCK UP》


 その電子音声一つ、仮面ライダーガタックの姿が掻き消える。
 タキオン粒子を以って、超高速。時空を超えて別の時間軸に移動した。
 異なる時間の流れに乗るからこその“ライダー”フォームだ。
 通常は不可視。
 一方的に相手を叩きのめす、正に必殺とも言っていい代物。

 しかし――だからと言って、だ。

 それが見えないという訳ではない。感じられないという訳ではない。
 特に同じZECT製のライダーは、クロックアップを感知する機能を持っている。

 で、あるからして。
 ガタックのクロックアップは――パンチホッパーにとって、


京太郎「ハッ!」


 それは、ただ早いというだけでしかなかった。

 彼女の性格通り――真っ直ぐに向かってくるガタックへと。
 その胸部目掛けて、拳を突き出す。


煌「……ッ!?」


 手ごたえはあった。
 胸を押さえたガタックが、踏鞴をふむ姿が見えたのだ。

 直ぐに再び高速の世界へと戻ってしまうが、確かに一撃通用した。

※京太郎の判定時のレスに、行動についてもお書きください


このレスにて花田煌の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定


 37 +コンマ VS 29+GMコンマ+40

パンチホッパー:37+68+40-15=130
ガタック:29+88+40=157
ダメージ:(1+3)+27/5=10

>パンチホッパーの残りHP46
>パンチホッパーのスタミナが21減少 残り:3
>ガタックのスタミナが27減少 残り:5

>>228
ここでガタックのスタミナ消費27で残り14じゃない?


 先ほどの一撃は奇策か、あるいは実力か。
 それに伴い、須賀京太郎も異なる時間流に飛び乗った。


 ――《CLOCK UP》


 超高速の戦闘。

 これは、雨粒が落ちるまでに起きた出来事である――。


 まずは一撃。
 先制してジャブとばかりに、花田煌へと打ちこんだ。
 たたらを踏む彼女。
 いいとこ同程度の実力であるが、それでも京太郎の方が勝っている。

 決める――と。
 さらに殴り飛ばして、ゼクターの足を弾いた。
 機械音が、必殺を告げる。

 ――《RIDER JUMP》

 その一言をその場に置いて、須賀京太郎は宙へと舞った。

 跳ねるしかできない。這いつくばる事しかできない飛蝗であるが。
 それでも拳を叩きつければ、相手も地獄に落とせると。
 地に這わせて――同じ光景を見せられると。

 だが、しかし――。


煌「残念!」


 たたらを踏んだのも、演技だったとばかりに。
 これまでの意趣返しとばかりに、突撃する京太郎の腹部へと拳を突き出した。
 回避は――間に合わない。
 既に、攻撃の態勢に移っているのだから。

 腹部にめり込むガタックのパンチ。
 そのまま京太郎の腰を取ると、背後へとスープレックスを決めた。
 これはああ、まさに彼女が今変化している――クワガタムシの技だろう。

 必殺は失敗に終わり。
 代わりに、カウンターを受けた。

 消耗が激しい。神経が悲鳴を上げる。
 このままクロックアップを続けたら、体が持ちそうにないのだ。加速した時間軸に。

 同時に、二人が帰還する――。
 停止していた雨粒が、二人の体に降り注ぐ。


煌「――ッ、まだ、まだですよ……!」

煌「クロック――アップ」


  ――《CLOCK UP》


 彼女の体は限界であろう。
 このクロックアップが終わったのなら、加速が終わったのなら彼女は力尽きる。
 どうするべきか。
 このまま、加速せずにやり過ごすか。
 それとも、同じく加速して――勿論自分の体が持たない可能性の方が高い――戦闘をするか。

 どちらを、すべきだろうか。

>>238
戦闘コンマ30なんで、通常スタミナ消費3。3倍で9です



※京太郎の判定時のレスに、行動についてもお書きください


このレスにて花田煌の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定


 37 +コンマ VS 29+GMコンマ+40-10

なるほどわからん
ここで引いたら嘘、クロックアップ

パンチホッパー:37+38+40=115
ガタック:29+94+40=163

>ガタックのライダーキックが炸裂
>パンチホッパーに73のダメージ、DEFにて減衰。38ダメージ
>パンチホッパーの残りHP8
>パンチホッパーのスタミナが21減少 残り:0
>ガタックのスタミナが30減少 残り:0

>相打ちです



 加速せずにやり過ごす――なんて。

 そんな妥協、ある筈がない。


 夢はない。希望もない。願望も、目標もない。
 それと同じぐらいに――


京太郎「――クロックアップ」


 ――妥協など、ある筈がない。



煌「この一撃で――目ェ、さまさせてあげますよ!」

煌「ライダー、キック!!」


 腰のスロットルを軽快に弾くと、飛び上がる花田煌。
 この一撃さえ躱すのならば、躱したのならば。そこで須賀京太郎の勝利は決定する。

 だが――勝利がなんだ。

 自分は地獄の住人だ。勝利などに飢えない。
 ただ、闇が欲しい。妥協せず、望みもせず、希いもせず。ただ生きて、地べたを這いずり回るだけの地獄の住人。
 そんな、小賢しい勝利など得ようとするわけがない。

 そして、この一撃は――。

 この花田煌の一撃は、“躱してはならない”と。
 己の心が呼びかけている、そんな気がした。

 そして繰り出された襲撃。
 タキオン粒子が、原子全てを破壊する衝撃が体に押し寄せる。
 怪人を一撃で蹴り砕くそれに――。

 だが、京太郎は耐えた。
 膝を屈せずに、二本の足で立って、受け切った。
 


 そしてそんな様子を眺めた花田煌は、


煌「――すばらっ!」


 と。

 一言、喜色を賑やかせた声で叫びをあげて。
 腰から地面に崩れ落ちた。
 倒れるときも――彼女は前のめりだった。

 そんな様子を見て……思うところが、ない訳でもなかった。
 そして京太郎も、その場に崩れ落ちた。

 全力を尽くして。死力を振り絞った上の、相打ちだった。


灼「……」

灼「おばあちゃんが言っていた……『服の絵柄とボウリングの弾は見かけによらない』って」

灼「近寄るワームの相手は、私に任せ…」


【DRAW】

スタミナがマックスでも70なので、クロックアップについては要調整っすかね
あんまりぽんぽん使われると他ライダーで相手にならないんだよなぁ……と思いつつ、
高コンマ出すと使えて1回~2回。
決めれなかったらもうあとはスタミナ切れで嬲られるのを待つしかないってヤバイこれ

クウガペガサスを3倍に、クロックアップを2倍に

あとは併用できるスキルとか書いといた方がいいっすね

同じ記号振ってあるやつは同時に使えない、それ以外のスキルは可、みたいな感じでー?

そもスタミナ三倍はいいと思うんだけど
コンマで90台だしたら消費9だから、相手のHP削りながらスタミナが減り過ぎないように
高すぎず低すぎずのコンマとらないと、ゴリゴリスタミナ削れるか、HPが削れるかで難易度跳ね上がる

>>253
それええね。採用

>>254
高いコンマ出したら一発で削れる
お互い高いコンマだとお互いどうにもならない
そう考えると、2倍くらいでちょうどいいかもしれない


さて――もう一線付き合って貰おうと思うけど、ええかな?

このレスで相手の戦闘技能


じゃあ、どのライダーで行くか選んでね。そのコンマが京太郎の戦闘技能値です

↓2

ナスカ

ナスカ 直

お、これは強いんじゃないだろうか

【ナスカ】 須賀京太郎
技能:77
HP
スタミナ
ATK:35
DEF:35
(レンジ:至近~中距離)
・超古代文明の記憶(飛行)(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
・直刺し:戦闘終了時に汚染値判定。
《LEVEL1》=ATK&DEF+5。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。飛行。レンジ:至近~近距離
《LEVEL2》=ATK&DEF+10。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+20。高速。飛行。レンジ:至近~中距離
《LEVEL3》=ATK&DEF+15。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30。高速。飛行。レンジ:至近~遠距離
※汚染値=戦闘終了時にコンマ判定(1の位と10の位の合計値)上昇
※汚染値1~30にて《LEVEL1》。汚染値31~70にて《LEVEL2》。汚染値71~99にて《LEVEL3》。


直な訳やけど、どのLEVELがええ?

直後、京太郎のHP補正
その直後、京太郎のスタミナ補正

2か、3……うーん
よし、3回戦おうか。それぞれで
付き合ってくれると嬉しいっすよ


このレスで対戦相手のスタミナ判定


京太郎「……どいてください」

京太郎「俺が、戦わなくちゃならないんだ」

小蒔「……」


 目の前にいるのは。
 須賀京太郎がであった中で最弱で。
 そして、努力を以って最強の存在になった少女。
 須賀京太郎が、そうなりたいと思ってならない存在。

 だけど、そうはなれなかった。
 その域まではたどり着けなかった。
 だから、京太郎は置いて行かれた。
 この戦いに必要はないと。出てくるなと。そのまま来れば死ぬと。よくない事が起きると。
 大星淡に、置いて行かれた。

 確かに――。

 須賀京太郎が変身する仮面ライダーナスカは、弱い。
 大概の怪人――イマジン・ドーパント・グリードに後れを取らない自信はある。
 だけどおそらく、仲間内では一番弱い。

 電王、ゼロノス、W、アクセル、バース。
 その誰よりも未熟で、彼女たちの足元にも及ばない。
 故に、置いて行かれたのは必然だったのだろう。
 だとしても――だ。


京太郎「俺が勝てないっていうんなら――」

京太郎「俺が殺されてしまうっていうんなら――」

京太郎「――だったら、俺は俺じゃあなくなればいい」


 ――《NAZCA》。


ウラタロス「えっ……ちょ、直刺しって。まずいでしょ、彼……」

キンタロス「……京の字、本気っちゅーことやな」

リュウタロス「えー? どうしてきょーたろーと戦わなくちゃいけないのー? どうしてー?」

モモタロス「……へっ、どうでもいいぜ。俺たちがやることなんて、決まってんだろ」

モモタロス「そうだよなぁ、小蒔」

小蒔「……はい」

小蒔「京太郎くんを、あの場には連れて行かない。それが私たちがすべき事です」

モモタロス「……だってよ。おら、わかったんなら準備しろよ」

リュウタロス「えっ? えっ? なんで?」

キンタロス「ほら、いくで」

ウラタロス「気が進まないけど……女の子に頼まれちゃったらしょうがないよね」

モモタロス「四の五は抜きだ! アイツをブッ飛ばしちまえばいいんだよ!」

ウラタロス「……先輩ってホント単純」

モモタロス「うるせぇ!」


 未だ意味が分からないというリュウタロスを引きずって。
 ガイアメモリを挿入した京太郎を睨む一団。


小蒔「――変身っ」


 ――《SWORD FORM》。


【ナスカ】 須賀京太郎
技能:77
HP:49
スタミナ:62
ATK:35
DEF:35
(レンジ:至近~中距離)
・超古代文明の記憶(飛行)(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
・直刺し:戦闘終了時に汚染値判定。
《LEVEL1》=ATK&DEF+5。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。飛行。レンジ:至近~近距離
《LEVEL2》=ATK&DEF+10。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+20。高速。飛行。レンジ:至近~中距離
《LEVEL3》=ATK&DEF+15。戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30。高速。飛行。レンジ:至近~遠距離
※汚染値=戦闘終了時にコンマ判定(1の位と10の位の合計値)上昇
※汚染値1~30にて《LEVEL1》。汚染値31~70にて《LEVEL2》。汚染値71~99にて《LEVEL3》。

                VS

【電王】 神代小蒔
技能:88
HP:49
スタミナ:50
ATK:20
DEF:20

(レンジ:至近)
・イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+45(ただし90は超えない)。HP・スタミナ+10
 《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10
 《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15
 《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。
 《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+10。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10
 《ウィングフォーム》=(レンジ:~中距離)、ATK+25、DEF+10。戦闘判定+10
 《クライマックスフォーム》=(レンジ:~遠距離)、ATK+25・DEF+25。戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10
 《超・クライマックスフォーム》=(レンジ:~遠距離)、ATK+35・DEF+35。戦闘判定+10。飛行
・ライナーフォーム:ATK+25・DEF+25、【電車切り】使用宣言にて相手に70のHP固定ダメージ。DEFにて減衰が可能


このレスにて神代小蒔の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定


 77 +コンマ+20 VS 88+GMコンマ+10-5

>ナスカ:70+66+20=163
>電王:90+39+10-5=134
>ダメージ:(1+4)+29/5+45-40=16

>電王に16のダメージ
>ナスカはスタミナ6減
>電王はスタミナ4減




【ナスカ(LEVEL2)】 須賀京太郎                     【電王】 神代小蒔
技能:77                                     技能:90
HP:49/49                                   HP:43/59
スタミナ:56/62                 VS             スタミナ:56/60
ATK:45                                     ATK:40
DEF:45                                     DEF:40







電王「クソッタレ! 上からチマチマチマチマ攻めやがって!」


 電王=モモタロスが吼えた。
 空の敵との戦いは、モモタロスの苦手とするところの一つだ。
 京太郎は空中を飛びまわりつつ、付かず離れずの位置から攻撃を繰り出す。

 相手のやり方は分かっている。
 そして、格上が相手なら容赦はしない。そこをつかない理由などはない。
 それぐらい京太郎は本気で、必死であった。


電王(だけどどうする…? トリ公の野郎は居やがらねえし……こんなんじゃてんこ盛りもできそうにねえ)


 電王の最強フォーム――正確にはもう一つ上があるが――クライマックスフォームは、全員の心が揃わないとできない。
 明らかにリュウタロスは戸惑いを見せている。
 ああ言いながらもモモタロスだって本心ではどうするべきか考えている。
 勿論、ウラタロスやキンタロスだってそれは同じだろう。

 つまりは――ジリ貧に近いのだ、この状況は。


ウラタロス(そんなんじゃ駄目だってば)

ウラタロス(ってことで、変わって貰うよ。センパイ)


 ――《ROD FORM》。


 軽快な音声と共に、電王の鎧が変化する。
 裏返り。或いは開いて。
 それまでの赤を基調としたソードフォームとは異なる身体へ。
 ロッドフォーム。長い釣竿を頼りに、中距離からの戦いを得意とする。

 ウラタロスは、イマジン一の策略家でもあるが……。


ウラタロス(だけど駄目だね。あんなんじゃ……僕の話なんて聞きそうにない)


このレスにて神代小蒔の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定


 77 +コンマ+20 VS 88+GMコンマ+5-5

>ナスカ:70+86+20=183
>電王:90+36+5-5=126
>ダメージ:(2+6)+57/5+45-35=30

>電王に30のダメージ
>ナスカはスタミナ9減
>電王はスタミナ4減




【ナスカ(LEVEL2)】 須賀京太郎                     【電王】 神代小蒔
技能:77                                     技能:90
HP:49/49                                   HP:13/59
スタミナ:47/62                 VS             スタミナ:52/60
ATK:45                                     ATK:35
DEF:45                                     DEF:35






電王「ちょっと、これは……洒落にならないって!」


 明らかに、ウラタロスの顔には焦りが浮かんだ。
 思った以上に攻め手が苛烈だ。
 よくこれに、モモタロスは耐えていたと感心する。

 ロッドは届くが。
 それよりも早く、加速した京太郎が回り込んでくる。
 右かと思えば左。左かと思えば後ろとばかりに。

 人の話は聞かない。
 その癖冷静に判断できるという相手は、何とも相性が良くない。
 たまらず悲鳴を上げた。


モモタロス(洒落でやってんじゃねえぞ、カメ公!)

電王「本気だって……!」

キンタロス(よし……亀の字、任しとき!)


 ――《AX FORM》


 またしても軽快な電子音を響かせ、電王の姿が変化する。
 斧を思わせる仮面。どっしりとしたマッシブなボディ。
 全フォーム中、最強の攻撃力と防御力を誇る、電王アックスフォーム。


ウラタロス(ってキンちゃん! 届かないでしょ、攻撃!)

電王「……ん?」

モモタロス(何やってんだてめえ! 変われ! 俺と変われ!)

ウラタロス(いやいや、センパイも同じだって!)

モモタロス(お前なんてボコボコにされてたじゃねーか!)

電王「……泣けるで」

モモタロス(なーにが『泣けるで』だ! こっちが泣きてーよ!)

ウラタロス(先輩は兎も角……これは流石に不味いと思うんだけど……)

このレスにて神代小蒔の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定


 77 +コンマ+20 VS 88+GMコンマ-5

現在(レンジ:中距離)

>ナスカ:70+10+20=100
>電王:90+22-5=107
>ダメージ:距離詰めの為なし

>距離:近距離に変更
>ナスカはスタミナ1減
>電王はスタミナ3減




【ナスカ(LEVEL2)】 須賀京太郎                     【電王】 神代小蒔
技能:77                                     技能:90
HP:49/49                                   HP:13/59
スタミナ:46/62                 VS             スタミナ:49/60
ATK:45                                     ATK:45
DEF:45                                     DEF:45


電王「――ふっ!」


 腰を落として、一拍於いて。
 やおら、電王の体が宙を舞った。
 京太郎の動きのパターンを分析して。
 これならば通じると、己の跳躍射程圏を加味してのジャンプだ。

 そして電王は目論見通り――京太郎の元へ、斧の射程距離まで接近した。


モモタロス(嘘だろ……!?)

ウラタロス(キンちゃんが……!?)

小蒔(計算した……!?)


 “こちらの世界”での仮の宿主である――もっとも今は誰もそう思ってはいない――神代小蒔までもが驚愕したことに若干のショックが。
 それでも気を取り直し、キンタロスは目の前の敵を睨み付けた。

 須賀京太郎。
 彼とて一目置く男である。才能持たぬ身ながら、よくぞここまで食いついてきていると感心している。
 それは小蒔も同じだ。最初は、誰よりも弱かった。

 だからこそ――本来の主人を思い出して仕方なく、それはキンタロスの心を熱くさせる。
 彼風に言うのならば、「泣けるで……」という奴だ。
 そのような男気溢れる二人(一人は少女であるが)を、キンタロスは確かな仲間だと感じている。

 それが故に。
 こうして、京太郎の道を阻む事は心苦しかった。
 彼の気持ちはよくわかる。仲間を、助けに行きたいという気持ちが。
 あれも――同じくキンタロスの居た世界にした仮面ライダー。
 その特性までもが同じならば、須賀京太郎が、一二もなく駆けつけたいというのは痛いほどわかる。

 しかし、だ。
 その特性を誰よりも知っている、変身者本人からの頼まれごとの場合。
 それは果たして、どちらを立てればよいのだろうか。

 己の消滅を知りながら、ただ一人とそれから繋がる世界を救うために戦う少女と。
 己の敗北を知りながら、ただ一人の少女を守ろうとする少年と。

 一体、どちらの言い分を優先するべきなのか。それが、キンタロスにはどうにも決めかねた。

 であるがゆえに。
 彼も、モモタロスの意見に賛成だった。
 ここで自分たちを倒していくのであれば。強さを見せるのであれば。
 それなら、京太郎に道を譲ろう――そう思っていた。


キンタロス(京の字――容赦はしないで)

このレスにて神代小蒔の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定


 77 +コンマ+20 VS 88+GMコンマ-5

現在(レンジ:近距離)

>ナスカ:77+68+20=165
>電王:90+4-5=89
>ダメージ:(5+9)+76/5+45-45=30

>電王に30のダメージ
>ナスカはスタミナ7減
>電王はスタミナ1減




【ナスカ(LEVEL2)】 須賀京太郎                     【電王】 神代小蒔
技能:77                                     技能:90
HP:49/49                                   HP:0/59
スタミナ:39/62                 VS             スタミナ:49/60
ATK:45                                     ATK:45
DEF:45                                     DEF:45

勝ったな

オルタ


京太郎「……冗談きついぜ」


 出会ってしまった――最悪だ。
 東横桃子から、話は聞いていた。最強のライダー。最恐のライダー。
 既に二人を倒しており、複数のモンスターと契約している。
 好戦的で、この戦いに――この戦いそのものに情熱を傾けているライダー。

 出会ったなら、逃げ出すべきだと。
 戦えないのなら、即座に引くべきだと。
 そう言われた――ライダー。


豊音「そう? 私は嬉しいけどなー」


 比喩でも衒いでもなく。
 目の前の女は、でかかった。

 勿論第一にはその身体が。
 そして、その身からただよう――得体のしれない危なさが。
 何とも……ただでさえ巨躯であるというのに。
 余計にその大きさを、強調している。

 にこにこと。
 これから行うのは願いを懸けた殺し合いだというのに……(京太郎は止めるつもりでいるが)。
 まるで草原へとピクニックにでも行こうという。
 そんな、風情であった。


豊音「あなたもライダーだったら、戦うんだよね?」

京太郎「……できればノーって言いたいけどな」


 果たしてここでノーと言って。それですまされるべき問題なのか。
 京太郎の身が、ではない。
 ここでよしんば京太郎が逃げおおせたとしても。
 今度は、この目の前のライダーの矛先が別の人間に向くだけ。

 それは許されない。
 それでは結局戦いを止めたいというのは、京太郎の身の可愛さから出た言葉となってしまう。

 勿論自分の身は可愛い。
 それでも――戦いを止めねばならないと、そう思っている。

 理由は単純だ。
 間違っている――そう思ったから。
 他人の命を犠牲に、自らの欲望を叶えるという。

 そんな考え方には何とも、反吐が出る。

 そうやって、殺し合いの舞台を作ったものにも反吐が出る。

 そんな甘言に踊らされている連中にも、反吐が出る。


京太郎(ああ――だからこれには正義とか、そんなもんはねえ)

京太郎(ただ、気に食わない。だから俺は戦う。この戦いを潰す)

京太郎(俺は弱い)

京太郎(だけどな――)

京太郎(ムカつくものに……。気に食わないものに……)

京太郎(『ハイそうですか』と神妙に頷けるほど、要領がよくも、おとなしくもねえんだよ!)

京太郎「――変、身ッ!」


豊音「変、身……!」

【オルタナティブ】 須賀京太郎
技能:22
HP:49/49
スタミナ:48/48
ATK:45
DEF:45

(レンジ:至近距離)
・カード
 ☆《SWORDVENT》:使用宣言以後、レンジを近距離に変更。ATK+2
 ☆《ACCELVENT》:(高速)。使用宣言時の、戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30
 ☆《ADVENT》:使用以後、戦闘判定+15。与ダメージを1.6倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《WHEELVENT》:撤退・追撃判定+10
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定勝利にて発動。敵に80の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能


                      VS

【王蛇】 姉帯豊音
技能:50
HP:44/44
スタミナ:59/59
ATK:40
DEF:40

(レンジ:近距離)
・カード
 ☆《ADVENT》:戦闘判定+13。敵に与えるダメージを1.5倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《ADVENT》:戦闘判定+10。敵に与えるダメージを1.4倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《ADVENT》:戦闘判定+10。敵に与えるダメージを1.4倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《SWORDVENT》:ATK+3
 ☆《STRIKEVENT》:ATK+2
 ☆《STRIKEVENT》:ATK+2
 ☆《STEALVENT》:敵一体の武装を奪い取る
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に60の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に50の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に50の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に80の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能

一人で戦う相手じゃない……


22 + コンマ  VS  50 + コンマ  +13


このレスにて姉帯豊音の戦闘判定
下1にて須賀京太郎の戦闘判定

※カードを使う場合、そのレスで明記する事

折角の確定クリティカル(コンマ値100)やけど、レンジ差があるから詰めないと話にならんで……?

サービスでソードベントしようか? それとも、ただ距離だけ詰める?

ソードベントしよう

>王蛇:50+3+13=63
>オルタナティブ:22+100=122
>ダメージ:(5+5)+59/5+47-40=29

>クリティカルにより、58のダメージ
>須賀京太郎のスタミナ0減
>姉帯豊音のスタミナ3減


【オルタナティブ】 須賀京太郎                【王蛇】 姉帯豊音
技能:22                             技能:50
HP:49/49                           HP:0/44
スタミナ:48/48                 VS     スタミナ:59/59
ATK:47                             ATK:40
DEF:45                             DEF:40


王蛇とはなんだったのか



 そんな万能の力に飛びついてしまう人間は、弱い人間だと思う。
 いや、必要ないと言える人間が強いのだろう。
 それが本当に必要ない状況ではなく、必要である状況で言える人間が。

 須賀京太郎は弱さが嫌いだ。己が弱いのが心底気に食わない。
 だから、強くあろうと思っている。
 弱いのは嫌いだ――だから強くなりたい。強くありたい。

 翻っていうなら、こんな戦いに願いを以って望んでいる。
 そんな、弱い人間が嫌いだ。


京太郎(ただ――気に食わない)

京太郎(そんな人間に……弱くなっちまった人間に――)


 果たして、弱さは罪だろうか。
 須賀京太郎は考える。弱い事は、悪い事ではない。
 弱さを言い訳に何もしない事が。弱さを盾に強さをあざける事が。
 弱さが故に諦める事が、悪い事なのだ。

 だから――この戦いに願いを懸ける人間は嫌いだ。嫌いだが。
 それでも、戦っているだけ良いのではないだろうか。戦おうとしているだけ。

 きっと、そんな手など差し伸べられなければ。
 そのままどうしようもないとしても、彼らは強さに向かおうとする弱さのまま、折り合いをつけただろう。
 弱くても、己自身に鞭を打って、困難な道を歩いただろう。

 それを甘い毒で奪った、強くなろうとする意志を腐らせてしまった人間が。
 人の成長の機会を、強くなろうとする機会を奪った人間が。

 そいつが一番、気に食わない。


京太郎(――餌を差し出して、高見の見物を決め込んでる野郎が心底気に食わない……!)


 さて、結論から言おう。
 結果――須賀京太郎は勝利した。

 彼は弱さが故に、慢心も油断もなく、己の持ちうる技術を生かし。
 姉帯豊音は、強さが故に、慢心と油断で、須賀京太郎の一撃を受けた。

 運が良かった――という面もあるだろう。それは確かだ。
 だけど、それだけではない。

 須賀京太郎は、東横桃子から聞いた言葉を思い出していた――。


桃子『金髪さんは、普通のライダーよりスペック高いっすよね』

桃子『多分、初見だと予想外だと思う……っすよ』

桃子『だから、その辺を生かして隙をついてみたらどうっすか?』


京太郎(――ああ、そうさせてもらう)

決着は1レスでついたけど、その説明がクソ長くなったでござる
流石に圧倒的な戦力差で00だして勝利したら興奮するよね

本番でも、これを期待してるよ!
だからもっと僕は、皆にハラハラ楽しんでもらえる分、システムを強化するからね!


……という事でお付き合いあざっす!
書き溜め進んでるんで、明日には麻雀講座が投下できるんじゃないっすかね

おやすみー

安心しろ、これ戦闘テストにイッチが合わせて分つけただけだから

ドーモ、ミナ=サン。腹パンマンです
空腹殴るべし。慈悲はない

バトルのときの描写はフレーバーです
まあ、本編で使うような要素をそのまま書いたりしてるんで
「これ使われるんだろうなぁ……」とか適当に想像してくれると面白いと思います。『覚悟』は幸福だ!


さて、久々の麻雀講座しましょうかね!

ちなみにナスカとホッパーについては若干のデータ修正
特にナスカは、直刺しじゃないんならマキシマムドライブのデータ必須だろって感じで変えました
他のライダーも龍騎、カブト、W勢に合わせて必殺技を追加して色々修正してます
やっぱり、必殺技は華ですからね。ライダーの


【ナスカ】
ATK:35
DEF:35
(レンジ:至近~中距離)
・超古代文明の記憶(飛行)(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10、戦闘判定勝利にて発動。相手との戦闘判定の差分のHP固定ダメージ。DEFによる減衰不可能
★直刺し:【ナスカ(直刺し)】への切り替えが可能

【ナスカ(直刺し)】
《LEVEL1》
 ATK:40 DEF:40
・飛行。レンジ:至近~近距離
・超古代文明の記憶:戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。

《LEVEL2》
 ATK:45 DEF:45
・飛行。レンジ:至近~中距離
・超古来文明の記憶:戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。
★記憶のその先(高速):スタミナ消費値を2倍する事で、さらに戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10

《LEVEL3》
 ATK:50 DEF:50
・飛行。レンジ:至近~遠距離
・超古代文明の記憶(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30
※汚染値=戦闘終了時にコンマ判定(1の位と10の位の合計値)上昇
※汚染値1~30にて《LEVEL1》。汚染値31~70にて《LEVEL2》。汚染値71~99にて《LEVEL3》。


【パンチホッパー】
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近距離)
☆クロックアップ(高速):使用宣言時の戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速形態を持たない相手に対して、撤退・追撃が確実成功となる。スタミナ消費2倍
★ライダーパンチ:使用宣言時の戦闘判定-15。判定勝利後、10の固定HPダメージ。コンマの1の位分、多段ヒット(最低1回)

また後で、時間さえあったら
修正WもしくはアクセルVSナスカとのバトル調整をやっていただけたらありがたいっす
『難易度はやや苦戦だけど乗り越えられる』ぐらいが一番ゲーム性があって面白いんじゃないかなって事で
そのあたりの調整を重視したいです
京太郎が1強くなったら敵は2強くなるぐらいの感じで

さて、じゃあちょっと今日はアナログな話です

スレ立ては講座が終了してからやで。まあ来月には立てるけど



久「さーて、今日は何を話そうかしらねー」

京太郎「前言ってたアレ教えてくださいよ、アレ」

久「避妊の仕方?」

京太郎「下品ですよ!」

久「コーラで洗えばいいのよねー」

京太郎「しかも間違ってますよ、それ! 素直にゴム使えよ!」

久「あら、そうやって過信してると痛い目に遭うわよ?」

久「ゴムを付けてたから大丈夫だと思って、彼女から生理が来ないって言われたときの絶望感は異常よ」

久「少なくともその日は、何も手につかなくなるわ」

京太郎「なんで男性視点ンンンン――――!? しかもそれ、結局コーラじゃ回避できないですよね!?」

久「まあ、そうとも言うわね」

京太郎「いやいや、そうとしか言わないですから。それしかありませんから」

久「そんなのどっちでもいいじゃない……やればできるって言葉があるんだから」

京太郎「意味違うからァ!」


久「……で、冗談はおいといて」

京太郎「最低の冗談ですよ……」

久「いやだって、須賀君の驚いた顔が見たかったんだもん」

京太郎「だもんじゃねーって……」

久「えへへ、だめかしら?」

京太郎「駄目ですね。どんなに可愛く言っても、俺の中での部長の株ダダ下がりです。女として見れないレベルに」

久「えっ……そこまで……?」

京太郎「下がりますよ。そりゃ、最低の下ネタ振ってきたんですから……」

久「そんな、ウブなネンネじゃあるまいし……保健体育の授業くらいとってるでしょ?」

京太郎「言葉が古臭いっす。あと、そういう問題じゃないっすからね。保健体育とこれは関係ないっすから」

久「……須賀君は保健体育に興味津々、っと」

京太郎「違いますから……というかもうそういう問題じゃねーよ!」

京太郎「やっべえ、この人マジ面倒くさい……」


久「可愛い冗談じゃない。大目に見てよ」

京太郎「いや、女から下ネタ振られても困りますからね。どう反応していいか解らないっすからね」

久「普通に乗っかればいいじゃない」

京太郎「普通に乗っかって、それで迂闊に言った言葉で最低のレッテル張られたりするんすよ」

京太郎「あと、嫌に生々しい話振られてドン引きガン萎えしたりしますから……」

京太郎「下ネタも男子とできる女子みたいの、迷惑以外の何物でもないですから」

久「なるほど、一つ勉強になったわ」

京太郎「……それならよかったです」

久「まあ生かそうとは思わないけど」

京太郎「生かしてくださいよ!」

咲(い、イかしてください……!?)

優希(部室でなにやってるんだ、あの二人は……!?)

咲(あ、あんなに京ちゃんに密着して……背中から抱きついてて……!)

優希(きょ、京太郎の肩に顎を乗せて……その下で何してるんだじょ!)

咲(うらやま……いや、けしからん! 駄目だよそれは!)

優希(不埒だじょ! 破廉恥だじょ! 許せないじょ!)

まこ(おー、動揺しちょる。動揺しちょる)

和(染谷先輩、部室の空気をどうにかしてください……)

まこ(諦めたら幸せになれる……諦めたほうがええ)

和(そんな……)


久「……で、まあいいわ。ちゃんと解説しましょうか」

京太郎「そうしてください。この先もずっと」

久「聞いてはおくわ。生かすかどうかはわからないけど」

京太郎「だから生かして下さいって!」

優希「!」 ガタッ

咲「……」 ワナワナ

久「えー、で何について喋ろうかしら」

優希(ナニを……)

咲(しゃぶろうかしら……?)


久「アナログ的な意味での押し引きって、どんな感じか……とかでもいい?」

京太郎「そうっすね。お願いします」

京太郎「中々聞きづらかったんですけど……」

咲(お願いします!?)

優希(中々イきづらかった……!?)

久「どうしてかしら?」

京太郎「いやー、デジタルに打ってる分そういうのっていらないじゃないですか」

京太郎「和あたりに、『そんな事よりもっとちゃんと打てるようになってください』って怒られたらと思うと……」

久(……なるほど、嫌われたくないと)


久「それじゃあ、ちょっと別の場所でやりましょうか。聞こえないところがいいでしょ?」

京太郎「いや、別に見られてもそれはそれで構わないっすよ。というか今更じゃないですか?」

久「そうねー。じゃあ、ベランダでしましょう」

咲(別の場所……聞こえないとこ……)

優希(ヤりましょう……シましょう……)

咲(見られても構わない……今更……ベランダ……)

優希(まさか、京太郎にそんな趣味があったなんて……)

和(どうしましょうか、これ)

まこ(ほっときんさい。その内治るじゃろ)

和(治るんでしょうか……重症に見えますが)




          ____ メ、                      .        ,..-、,、__
        /::::::::::::::::::::::::\ メ                           ,.ケ. . . .゙、. . `ヽ、

       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ                      .     <__/./. . . . ゙、. . . . i
.      / :::::::::::::::::::::::/Wハ、:::ヽ                             /イ.VヒVi.i. | _. . . .!
      | :::::::::::::::::ノ⌒   ⌒|::::|                             イノ i)`vV^ ヽ. ノ
       '、 :::::::::::://ヽ   ヘi :::|    竹井先生の麻雀教室   .         !_    -イ,_/
.         \:::::::::ヽ " _ " ).ノ                     .         丶--、  |o└--、
.       /:::::::::丿_ いノ イつ                                r'´:「ヘ-「::::::::::::::|:\
       \NW(/ヾミ▽メ~/      「面子による押し引き」            |:゙、::::::::Y::::=::::::|:::::::\
.         ∠_/  Ηハ                          .         /::::ヽ::::::o:::::::::::::::ト、/::::::ヽ
.         じ / ───┤                                /::::::::ハ:::::::::::::::::::::::| ヽ/:::|
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久「……で、なにから説明するかと言えば」

久「まあ、面子によってどんな傾向があるかを考えて、それによって多少打ち方を変化させるって奴ね」

京太郎「もろアナログっすねー」

久「もろとは言えないけど、アナログねー」

京太郎「で、具体的にはどんな感じなんですか?」

久「んー、そうね」

久「【攻撃型】、【両立型】、【防御型】ってところかしら」


京太郎「へー、具体的にはどんな形になるんですか?」

久「【攻撃型】は防御より攻撃を優先するタイプ」

久「要するに、多少被弾してでも攻撃に行くタイプね」

久「手は真っ直ぐ進める、速攻鳴きを入れる……大体はそんなタイプよ」

久「勿論、攻撃にも種類があって、メンゼンで大きい手を仕上げるもの。副露して速攻攻撃するものがいる」

久「防御ができないって訳じゃないわ。流石に完全にやばくなったらオリるでしょう」

久「ただ、基本的に真っ直ぐ向かっていってからのオリだから、手を崩してのベタオリが多いでしょうね」

久「あとは……『自分がテンパイした時には押す傾向が強い』わ。他者のリーチが入っていてもね」

久「まあ……流石に安手で二人に先制されたり、2シャンテン以上ならオリるとは思う。多分」

久「それと、『大きい手だから後発やテンパイまで遠くても押す』とか」

久「前に、『先手』『好形』『高得点』って教えたけど……基準としては『高得点』が彼らの優位よ。もしくは『先手』」

久「『高得点』なら後手でも押すだろうし、『先手』なら安目・愚形でも押すでしょう」

久「高いなら、無筋を通してでも戦いに行くタイプって考えていいかしら」

京太郎「なるほど」


久「あとはまあ、余談だけど」

久「麻雀初めて間もない初心者は自分の手しか見えないで、こんな感じになるわね」

久「正直押し引きの概念も分からない初心者を分類するってのはどうかと思ったけど……」

久「敢えて言うなら、彼らもこっちに入るのかしらね?」


京太郎「【防御型】ってのは?」

久「言い換えると、【慎重型】かしら」

久「兎に角、他人から攻撃を受けたくないタイプの人間よ」

久「まずそうね……『他に役が絡まないリーチを忌諱する傾向』にあるわね」

久「基本的に、真っ直ぐ言ってそのまんまってのを嫌うわ。特に最終形が愚形なんかは」

久「攻撃に移るときは、よほどの先手――つまり配牌に恵まれている。鳴きやすい箇所である。最終形が良形」

久「或いは……『よほどの大きい手』か、よ」

久「基本的に誰かが先制した場合、速攻オリを考えるわ。自分がテンパイしていたとしても、行けそうでなきゃ逃げるでしょうね」

久「恐らくその時の基準は『手が高い』『手はそこそこで待ちが多い』よ。あとは『リーチ者の現物』とか」

久「無筋を通そうって考えはないでしょうから、無筋ならよほど高くない限り引くわ」

久「あとは、基本的にメンゼン派が多いって印象ね。いざって時に他人から追いつかれて安牌がない状況を嫌うわ」

久「それと……これ大事な事なんだけど」

久「防御型っていうけど、実のところ防御はそれほど上手くないの」

久「実際のところ防御が上手くない。どんな時に攻めたらいいのか、引いたらいいのか分からない」

久「だから、全体的な傾向として慎重にならざるを得なくなって防御に回る……って形かしら」

京太郎「なるほどなぁ」


京太郎「それじゃあ、両立型ってのはどうなんですか?」

久「まあ、言って字のごとく両立型よ。バランスタイプ」

久「場合によるってタイプって言っていいかも。その時の状況によって考えて変える人たちね」

京太郎「どんな感じなんですか?」

京太郎「要するに、部長みたいなタイプって事でいいんですかね」

久「んー、ちょっと違うわね」

久「自分の点棒とかと相談するって形かしら?」

久「点数的にここは無理をしてでも攻めないから攻める、無理しなくてもいいからオリる……みたいな」

久「……まあ、そんなのどのタイプでもやるでしょうけどね。初心者でもない限り」

久「そんな風に状況によって攻守を切り替えていくタイプよ」


久「正確に言うなら、この両立型が最初にあって、それから防御と攻撃がいる形ね」

久「『トップと1万点以内』『まだ親番は残ってる』『3900点の手をテンパイしました』『無筋が残った』『どうしますか』って質問に」

久「『基本押す』と応えるのが攻撃型。『基本引く』と答えるのが防御型」

久「『具体的にどんな状況なの?』とか『他に無筋は何枚通ってるの?』とか『巡目はどうなの?』とか」

久「そういう事を聞いてくるタイプね」

久「攻撃も防御も両方できるのよ。つまりはまあ、上手いって事」

久「オーラス2位になるかもしれないけど妥協してオリるのか、多少無理してでも攻めてって駄目ならオリるのか」

久「そのあたりの感覚なんてのは分かれるけどね」


京太郎「結局、これ学ぶ事に意味あるんですかね?」

久「んー、あるんじゃない?」

久「とりあえず分けてみましょうか」


 攻撃型
・形に関わらず、基本的に攻撃する
・テンパイしたなら他家テンパイが入っていても基本的に攻撃する
・攻撃基準は2600~3900以上あたり
・メンゼンでの場合、上の攻撃基準を満たしていれば即リーチが多い
・副露は『テンパイ近く』よりも『キー牌確保』のための即鳴きが多い
・染め手へ寄せていく場合も攻撃の為。防御の事は意識しない事が多い
・防御時は(安牌が不要牌などを除き)手牌を崩してのベタオリである為、ベタオリをしていない場合は基本的に攻撃態勢持続中

 慎重型
・基本的に防御……というより振り込み回避を狙いに立ち回る
・テンパイしたとしても他家テンパイが入っていたら基本的に防御する
・攻撃基準は3900~5200以上で基本的に先手か良形必須
・メンゼンでの場合、基本的に他の役を合わせて、最終形が良形という形が多い。放銃を嫌ってダマにしたりも
・副露基準は『キー牌確保』よりも『テンパイ近く』が多い
・染め手へ寄せる場合も途中でオリる事を考えつつか、テンパイが近い状態での副露が多い
・防御時は確保していた安牌の切り出しが多い。手を勧めつつ1枚共通安牌を抱え打ちする事がしばしばみられる


久「で、見てくれれば分かると思うけど」

久「一番わかりやすいのは防御時の姿勢かしら?」

久「まあ、こんなものは基本的に誰にも言える事なんだけど……」

久「ダマ、或いは副露で明確なテンパイ状態が分からないときでも、タイプが分かれば相手が攻めているかどうかが分かるわ」

久「とくに攻撃型が無筋を切り出しているとき、それは攻撃態勢に入っているわ」

久「だからオリるにしても進むにしても、こっち側へのフォローは忘れないで」

久「……ま、こんなの基本的な事で、相手のタイプによらずいつでもすべき事だけどね」


久「染め手について話したけど」

久「染め手なら、どちらのタイプも普通の副露よりも『キー牌確保』の割合が増える気がするわ」

久「ちなみにこの『テンパイ近く』『キー牌確保』っていうのは」

久「読んで文字通り『テンパイ』が近いから、副露して手を進める」

久「シャンテン数に関わらず、『それがキー牌だから鳴く』ってやつよ?」

久「攻撃型なら、とりあえずキー牌を叩いておく。シャンテン数如何じゃなく」

久「慎重型なら、キー牌でも見逃して自分の内でなるべく完成させたがる」

久「いざと言う時それほど苦労なくオリられるようにね」


久「あとは……そうねぇ」

久「1000点でも先手なら愚形でもリーチを賭けるんじゃないかしら、攻撃型は」

久「慎重型は打点の上昇か、手替わりを待ちそうね」

京太郎「両立型はどんなのなんですか」

久「んー、そうね。まあ基本両方のごちゃ混ぜか、両方の中間ね」

久「両立でも攻撃より、防御よりがいるけど……そうね」

 両立型
・攻撃防御は点数状況、戦略による
・テンパイした場合、『押さなければならない状況か』『相手に当たり牌ではなさそう』『自分の当たり牌の枚数』『巡目』などを基準に押し引きを考える
・攻撃基準は2600~5200あたり。それに『先手』か『引きやすさや残り枚数』『和了が必要』などを考慮
・メンゼンでの場合は『リーチをかけなければ和了できない』『ダマ基準ではない』『和了の必要がなく手を勧めつつオリ準備』など
・副露は『テンパイ近く』と『キー牌確保』。『キー牌確保』の場合、追いつかれた時のオリ(安牌)も考えている
・染め手へ寄せる場合、『打点が必要』『それ以外和了できるものがない』『防御も考えてとりあえず』
・防御しつつ、『危険そうなものを掴む』までは攻撃するのも多い
・その他『喰らっても安い』『喰らってもトップは変わらない』などの考慮、『壁や手牌読み』などを使用して防御か攻撃か考える


久「まあ、大体こんなところかしら?」

京太郎「結構いろいろあるんですね……」


京太郎「で、これ……知ってどういう意味があるんですか?」

久「んー、そうね」

久「例えば、攻撃型の人が他にいるんならリーチかかってて『流さなきゃいけないとき』でも無理に攻めてく必要なくなるでしょ」

久「勿論、その攻撃型がテンパイしてるかしてないかによるけど」

久「そういう時は、無理して形テンとらなくてもいいかなーって感じになるでしょ」

久「どうせどっちかが振り込みあってくれるんだから」

京太郎「あー、なるほど」


久「他には、無茶して突っ込んでくるからリーチしても負けるかもしれないとかね」

久「それでその無茶で振り込んでくれたらありがたいけど、下手したら先に和了されちゃうかもしれない」

京太郎「でもそのあたりって、結果論じゃないんですか?」

久「結果論ね。だからそこまで考えるべきでもないわ」

久「勿論、攻めるとき/引くときってそんなのによらず存在するのよ」

久「大事なのは『微妙なとき』ね。そんなときに、相手の対応を見て決める」

久「攻撃型を相手にするときは、ストレートにそこそこの打点の手で突っ込んだ方がいいわ」

久「『これはちょっと分からないなー』とか『あーこれはヤバイ』みたいの掴むまでは攻めててもいいんじゃないの」

久「振り込みの心配ばっかりしてたら……早く流されたり、ツモで削られたりして焼き鳥3位みたいなパターン増えちゃうからね」

久「慎重型はねー……そう、分かりやすいのよ」

久「副露してくるときはテンパイが近いし、大体最終形が良形が多いから結構にスジが通用するし」

久「で、慎重型を相手にするとき。鳴きが入った場合は結構警戒し始めるわ」

久「速攻鳴いたら、ちょっと引き気味になる。ドラなんて叩いたら顕著よ。攻撃を喰らいたがらない」

久「その状態でも突っ込んでくるのは『打点が高い』『待ちが広い』って感じになるわね」


京太郎「……ところで、思ったんですけど」

久「なに?」

京太郎「基本的に、自分のやる事って変わらないんじゃないですか」

久「んー。そうなるわね」

京太郎「意味無い!」

久「意味は……あるわよ」

京太郎「具体的には?」

久「打点予想とか、副露でテンパイ近いか否かとかね」

久「ま、材料の一つだと思っておいてほしいわ」

久「自分の手が重いから、敢えて他人に走らせていくとき『どこまで使えそうな牌を切ってやっても振り込まないか』とか」

久「そんなときに使うわね」

京太郎「了解っす」


久「……で、他に」

久「他人の戦略というか局ごとの方向性の指標ね」

京太郎「そんなの人と状況によるんじゃないですか?」

久「ええ、そうね。だからなるべく誰にでもあてはまる事を教えようと思うわ」


久「まず――『①:親は和了重視となる』よ」

久「これは言うまでもないでしょう? 親なら連荘したい。誰だってそー思う。私もそー思う」

久「勿論、必ずしもそうとは言えないわ。オーラス近くで完全にトップ目、或いは2位と1万点差以上なら」

久「親かぶりや直撃を恐れて、防御傾向に寄っていったりもするでしょう」

久「ただ、大体当てはまるわ。『2位と十分な点差がないトップ』『トップとの点差がある2位以下』」

久「それらは基本的に和了重視の傾向がある」

久「打点を下げてでも速度を重視する、それ故に無理な牌勢からでも仕掛けていく(『キー牌副露』が増える)」

久「或いは、親リーでの他家への威圧を狙って、愚形でも先制したならリーチを打つとかね」

久「とにかく、バランスとしては『速度』に傾くわ」

京太郎「打点が大体1.5倍だし、和了すればそのまま連荘できるんだから当然っすよね」

久「そうね」


久「で、こんな時。もう一つ速度重視で行く人間がいる」

久「それは、『親と点数が近いもの』――よ」

久「例えば須賀君が2位として、3位との点差が5000点だった」

久「それでオーラス近く。どう思う?」

京太郎「そりゃあ……嫌っすよ。ヘタすりゃ3位に転落するんで」

久「でしょう?」

久「だから、その②『親との点数が近いものも速度重視となる』よ」

京太郎「なるほど……確かに」

久「ま、或いは自分が高目で和了してやろうとも思うかも知れないけど」

久「明らかに親の手が早そうだったり、自分の手が鳴いた方が早いなら鳴いていくでしょ?」

京太郎「そうっすね。よっぽど出やすいとこ、或いは引きやすい状態とか」

京太郎「副露して潰しに向かいます」

久「そうなるわね」


久「ただし! この時に忘れてはならない事があるわ」

久「もう自分の親番が残っていないで、ラスに近いもの」

久「そいつは基本的に連荘してもらってでも、『自分が高い手を和了できるように』立ち回る」

久「これが条件その③ね。『親のないラス目は打点を上昇させようとする』」

久「……で、このどちらも踏まえたうえで逆に言える事だけど」

久「その④『点数が十分なものは無理に攻撃を仕掛けなくなる』」

久「特に、まだ自分の親番が残っているなら攻めるよりも喰らってしまう事を危惧するわ」

久「無理に攻めて、結果点差を放されちゃうなら余計酷い状況になるからね」

久「で、オーラスになるとまた変わる」


久「トップで十分な点数差がない場合はやっぱり『速度重視』になるわ」

久「余計に和了されちゃうより、さっさと流したくなるからね。これは親でも子でも一緒よ」

久「逆に余裕がある――ノーテンで3人テンパイでも1位確定とか」

久「親連荘が微妙に嫌だけど、それ以外が和了する分には構わないとか」

久「そんな立場なら、多少引き気味になるでしょうね。必要ないんだから」

久「この状態だと、副露しているやすそうな手に差し込みするって事もあるわね」

久「ダンラスでオーラスに親じゃなかったらどうするか」

久「トップを目指したいんなら高い手を練るでしょう。あとは親の連荘期待したりする」

久「それ以外には、そこそこの手で和了してでもマイナスを少なくする……ネット麻雀だとこっちの方が多いかしら?」

京太郎「あー、あります。それあります」

京太郎「オーラスで親、1位と5000点差とかなってて」

京太郎「『ひゃっほうこれ行けるぜ!』と思ったら4位がラス確和了して、思わず壁ぶん殴った事が」

久「そうなのよねー」


久「まあ、レートありでやってても無理に進めて点差開くよりは、疵を少なくって人もいるでしょうね」

久「それでも基本的にメンゼン傾向が強くなると思うわ。ある程度打点があった方がいい訳なんだから」

久「あと、副露するなら『テンパイ近く』かしら? 無理に進めて余計に喰らったら、どうしようもないからね」


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                      |     |  |.:.:.| :.:.:l{{. hノ|       ヒ.ソ |: |.:丿  という事で今日のまとめよ!
                      |     |  |.:.:.|.:.:八 ∨ソ     、    |:.:/
                      |     l    \| :.:.:.:.\ ̄           人{__
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                  \__,ノ                〉         l_|   |\_/
                                 /                 |、_/
                                    /                    ∨
                                  ∧                  |
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    ,..::::::::::::;::::::::::ハ;' \::;k;ヾxヘ⌒  ,,>、:ヽ;:::::::::::::::::::::::\

.    /::::::::::::/:::::::::イ  ヽ   ' 〆'  ,;;≠ヌミヾ;:!;::::::::::::::::::::::::::ヽ    タイプは大きく分けて三つ
   i:::::::::::/:::::::i::/i       /'   ;彳::::::::::::::ヽi! |::::::::::::::::::::::::::::ヽ
   |::::::::::i :::::::i::i:.|      "  斤ヾろ:::::::::c} |::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  とにかく攻める『攻撃型』
.   !::::::::i ::::::::i:i. |         '  ゙ゝ;:::::::ノ  |::::::::::::::::::::::::::::::::}  慎重に振り込みを回避する『慎重型』

    !::::::i ::::::::::レ|"`              // |::::::::::::::::::::::::::::::::}、  そんなの状況によるだろの『両立型』
    .!:::::i ::::::::/i | _`__ _              i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
.    !::|| ::::::':!| レシ;キ=ミ;            {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、_

     ゙:i|.::::::::::|, ;il゙ヘ;:::::::::::ヽ             ,  \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~ヽ,
      :iト::::::::::'l:;ゞ、 ゝう;:::゚ノ  ,      / l    `ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     !| ゙、::::::::|ミ\.          /  /     / `ヽ、::::::::::::::::::i~\:::::|
       :i|. \::::|;::::::\ i l !     ー-  '           ゙ミ::::::::::::::|  ):/
       'i!  \.{:::::::::::\               /       i:::::::::::ソ   '
       '!     ヾ; ::::::::::.ヽ.._____ , .イ"         ノ:::::/
.         \     \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\         {:::::/
           ヽ    ゞミ,;;;:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::/i\    , ヾ;:i|
                  ̄ ̄ ゙ ミ、::::::::::::Y ,イ  ヽ  ./ /j




        ,, -‐::::::::::::::::::::::::::::::::::::| .:
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| .:
     / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | .:
    ,:″.:i":::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::: | .:   攻撃型の特徴はこんな感じ

.    / .:::::;i|:::::i、::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::: | .:
   /..:::::::;イ\| \::::::::|::::::::::::::::::::::: | .:
  i::::;::::::l:|  ,,`-─\:::l::::::::::::::::::::::::| .:    攻撃型
  |::::|:::::l::| /  ,,-=;、 Y::::::::::::::::::::::: | .:   ・形に関わらず、基本的に攻撃する
  l::::|::::::∧  /"h::i}  |::::::::::::::::::::::: | .:   ・テンパイしたなら他家テンパイが入っていても基本的に攻撃する
   !|:|i:::::|:::'.    !:;/ /:::::::::::::::::::::::::| .:   ・攻撃基準は2600~3900以上あたり
   ゙'l \!::l  ,,, "/::::::::::::::::::::::::::: | .:   ・メンゼンでの場合、上の攻撃基準を満たしていれば即リーチが多い
        ノ     / ::::::::::::::::::::::::::::::: | .:   ・副露は『テンパイ近く』よりも『キー牌確保』のための即鳴きが多い
       \     {ヘ:::::::::::;::::::::::::::i:::::| .:   ・染め手へ寄せていく場合も攻撃の為。防御の事は意識しない事が多い
         `、‐ 丶ヽ::::::|::::::::::::::|::: | .:   ・防御時は(安牌が不要牌などを除き)手牌を崩してのベタオリである為、
        ヽ     \|::::::::::::/!::::| .:      ベタオリをしていない場合は基本的に攻撃態勢持続中。ダマ副露の時は注目
           \ . -=ノ::::::/ /::: | .:
               /::;∠-‐/:::::: | .:
               /::/     (ヘ::::::| .:
            Ⅳ─- 、.    \| .:
          / ̄ ̄\\   | .:

            /       \\  | .:
         /   _/    \ヽ.| .:
          /″ ̄        ヽ.| .:




                                                           |       ,   ''" ̄::::::::: `   、
                                                           |       " ..:::::::::::::::::::::::     \
                                                           |.  /   .::::::::::::::::::::::::::::       \
                                                           |. /   .::::::::::::::::::::::;:::::::::::::.   :::::::::..   ヽ
                                                           |   .:::::::::::::::::::::// |:::::::::::::::::. .::::::::::::..

                                                           |   .:::::::::::::::::::/ / ,ハ八从:;::::::::::::::::::::::.
                                                           | . .:::::::::::: //    , -─- 、ヽ、::::::::::.:::::::

                                                           |     _,,/-/、        _   \ 、:::::::::::::::
                                                           |   " /,〃_       " ___  ∨:::::::::::::
                                                           |:::::::::::/,_/_、      /; ̄ ヽ\ i:::;:::::::::
                 で、慎重型がこれ                                |:::::::::/7’ ゙̄;ヽ       、):::::c } ノ lノ::::::::
                                                           |:::::::// '.)::::c.!         ゙、 :::ノ ゙  /:::::::::
                                                           |:::::∧丶ヽ::ソ         //l/   /::::::::::
   慎重型                                                    |:::;'::::::.. ///    '           /::::::::::::
 ・基本的に防御……というより振り込み回避を狙いに立ち回る                     |:::i::::::::ヘ                  i:::::::::::::::
 ・テンパイしたとしても他家テンパイが入っていたら基本的に防御する                  |、:{::::::::::ハ J    -   "    {::::::::::::::.
 ・攻撃基準は3900~5200以上で基本的に先手か良形必須                     | `ヾ;-、:::::ゝ、           /ト::::::::::::::.
 ・メンゼンでの場合、基本的に他の役を合わせて、最終形が良形という形が多い          |     }:::::::::> 、      "  |\:::::::::.
 ・副露基準は『キー牌確保』よりも『テンパイ近く』が多い                         |   ノ:::::::::::::::::::::::;| ̄       |ー-}:::::::::
 ・染め手へ寄せる場合も途中でオリる事を考えつつか、テンパイが近い状態での副露が多い   |. / ,::::::::::::::::ノ/.;|        `>/:::::::::::
 ・防御時は確保していた安牌の切り出しが多い。                             | /:::;/:::::::::::/.:.:.:.:/j       //:::::::::::::
  手を進めつつ1枚共通安牌を抱え打ちする事がしばしばみられる                  |,:::/{:::::::::( .:.:.:.:.:〈          //::::::::::/
                                                           | 〈.: ヽ::::::::.ヽ.:.:.:.:.ヽー 、  , -‐/.:{::::::::/ .:.:

                                                           | ∧.:.:.: `ミ::::::} .:.:.:.:i.____/.:.:. ∨:::{ .:.:.:

                                                           |  {\.:.:.: リノ .:.:.:.:.:l     /:.:.:.:.:.:.:\| .:.:.:
                                                           |  ヽ :\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|    /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
                                                           |   ゙、:::::\.:.:.:.:.:.:.:.:|  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//

                                                           | \、/\::::::\.:.:.:.:.:.| /.:.:.:.:.:.:.:.:.://
                                                           |   /   \:::::\.:.:.:l./.:.:.:.:.:.:.://


                                                     /.: ,.::''^’::;:::::::::::::::::::::::::::::::、
                                                     / .:/:::::::;:r'/l::::::::::::::::::::::::::::::::::'.、
                                                    ./ .:: .:::::;/ |! ∨VN、:::::::::::::::::::::::::,
                                                  / :/::::://   ゙ , -─-、V::::::i:::::::::::::::i
                                                 /:/:::'7/_^     ー ___゙!:::::::}:::::::::::::::l
                                                 l/::::/ ,iL,,_    ;'r ゙̄;ヾ;:: /:::::::::::::: |
                                                 〃::/l/ {:: l′    i:::::c,!,ハ/::::::::::::::::::|
                                                 |l::::|:::i` l!_゚j     ー"/:::::::::::::::::::: !
                                                 トl:::{:::l| ,,   '     ' '/:::::::::::::::::::::::: リ  ミギテニマヒャド ヒダリテニメラゾーマ
                    で、両立型は下みたいなかんじね   ..    |!ヽ;:::ヘ     ャーっ l::::::::::/::::::::i::::/
                                                    \:\   ‘ー"  |!::::::: i:::::::: | /
                                                     `、::>、._  , ヘ::::::::|:::::::::|〈
                                            .            リ:::::::};'Τ   \::|:::::::::|人
                                                      / ::::://|     ノ y:::::::: 厂:.:\
                                            .         /.::::::/.:.:/__//:::://.:.:.;:==\
                                            .       ,、_lハ/.:.:/  /.:./:::::/.:.:.:.// ̄ ヾj
                                                    /l | r〈`〈゙く /.:.:.:.{ハ/.:.:.:.//      i
                                                 /| | | ト、ヽ.ヽ.\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//   ,    |
                                                 ,l k.` 'ヽ.\ヽ` ゙!===彡/__ ./ /      !
                                                〈| ゝ  i〉    ├─一'"  ̄ .:{ /     / 〉
                                                /∧  ヽ/{    |__       :::::Y    '   i
                                            ..  / _r‐〉   yヘ、   j::::\ー、   :::::::|         |
                                             / "l:::〈   /:! |::\/:::::::::::|  \::::::::〉__    |
                                            r''"   |:::::`ー'::/l |::::::K::::::::::::/    `ーヘ、、_``   |
                                            |    `ー─" イ |::::::| .〉- '"             \,   |

┌─────────────────────────────────────────────────────────┐
│    両立型                                                                          ..│
│  ・攻撃防御は点数状況、戦略による                                                           .│
│  ・テンパイした場合、『押さなければならない状況か』『相手に当たり牌ではなさそう』                              ....│
│   『自分の当たり牌の枚数』『巡目』などを基準に押し引きを考える                                        .....│
│  ・攻撃基準は2600~5200あたり。それに『先手』か『引きやすさや残り枚数』『和了が必要』などを考慮                   .│
│  ・メンゼンでの場合は『リーチをかけなければ和了できない』『ダマ基準ではない』『和了の必要がなく手を勧めつつオリ準備』など   ....│
│  ・副露は『テンパイ近く』と『キー牌確保』。『キー牌確保』の場合、追いつかれた時のオリ(安牌)も考えている               .....│
│  ・染め手へ寄せる場合、『打点が必要』『それ以外和了できるものがない』『防御も考えてとりあえず』                    ....│
│  ・防御しつつ、『危険そうなものを掴む』までは攻撃するのも多い                                         ......│
│  ・その他『喰らっても安い』『喰らってもトップは変わらない』などの考慮、『壁や手牌読み』などを使用して防御か攻撃か考える      .│
└─────────────────────────────────────────────────────────┘


                  /   . : : : : : : : : ヽ   `ヽ
               /( . . . : : : : : : : : : : : : :ヘ: . j.ハ

            ,. -――ァ   ー, : : : : : : :/: :./∨ / : .   i
           /  く ̄/. : :ー'.:7 /: :/{/从 V ∨: : : . |
.        /      Y:/: : .:_:.:/ /:/  {   ヽ: : i: : : : . |  ちなみのこの点数基準、副露する(速度を上げる)なら
.       /    ,こノ/: : : .:.:/`X      ,∠.,_ヽi: : : : : . |  基本的に1つ下がるわよ?
      /     . イ   /{: : : :/'ィ'れハ     ´ んハⅣ: : : : i|
.     /    /      {: i: ハ 弋::ノ     弋::::ノ/: : : : : i|
    /   ,′      Ⅵ: : :.      ,       /: : : : : : リ  序盤で行くんなら、2つぐらい下がるでしょうねー
.   /    ′           ヽ: :ヽ.      ,    i : : : : : , ′  逆に終盤なら形テン狙いってのもあるから
  /    ,′        ,.-rくii>==ト ..  ̄   .イ}_:_:_ .イ
. /     ′       _/  | j/. : : |::::/` ‐< /:ー:{:::::.\    そのあたり、『速度⇔打点』のルールは忘れないでね?
/     爪⌒ヽ ̄ ̄\  V . :.:.:.:|:::{    /. : : :.:.::!:::::::::::\
    .i::::::ヽ         / . : : ハj::::{ー―‐/. : : :.:.:::ノ:::::::::::/ヘ  あとは、とにかく速攻流したいときとかも打点が下がるわ
    イ|l::::::::!   \   {人: : {\::::{  ∧ : : : .イ.:::::::::::... -‐=ヘ
.    l:||:::::,′    >----ヽ{\::::.{ /.:::从/.::::::. イ´     |::i
ー―v':/:::/    //       |`ヽヽ/´ ̄ ̄ ̄/   /    |::|
     ̄ ` ー一''"          !  〔 ̄厂 ̄ ̄`ヽ.  /     |::|
                   :. /::::7         ∨      j'|::|
                      ∨::::/         {       / j::


            ,,, -='':::::::::::::::::::::::::::::::``:- .、
           ,;彡::::::::::::::::::::::::::::::ミ;:::::::::::::::::::::::::゙:: .、
        /::::::::::::::::::::::::::_;;;,z:''::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙:: ,
       /:::::::::::::::::::::;:: ''"/::::::::/:::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
     //   :::::;/  / /l::::::: l:::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::゙,

    / /:::::::::::::;/    ″l:ハ::::::|:::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ   他には状況による傾向としては
.   /  ,:::::::::::; '/"゙ヽ      ゙   \i     l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
  /  j::::::::;イ/,;=、ヽ     -─‐-、゙::::..  |     ::::::::::::::::::::i   ・速度重視
  l   l::::::/:i'l /):::}!       ー___  ゙i::::::: l::::::::::::..   :::::::::::::l     ①親番である場合
     i::::/::::! {:::。/    ,ィチ" ̄ミ、. l::::::!:::::::::::::::i:::::::...   ″    ②親と点数が近いもの
     l::/:::::! ゙-"        ;_):::::::::゙ハ l:::/:::::::::::::::l:::::::::::::::::../     ③オーラスで点数差が十分でない1位2位
     | !::::; "' ,       {:::::::c;/ノ }/:::::::::::::::/::::::::::::::::::/
.    ヽ`Y             ` ‐ " /:::::::::::::::::/::::::::::::::::::/     ・打点重視
.      {   、_     "" , .::'::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/       ④もう親番のない3位4位
.       ‘、    ` ー   /:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::/
.          \       /,l:::::::::/::::::::::::::/:::::::::::::::::/        ・引き気味
.          ヽ     !; {::::::/:::::::::::::::::/:::::::::::::::::Y          ⑤点数差が十分なトップ
           iー―┐¬、!::|::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::l          ⑥親番の残っている1位2位
            /i:::::::::::|   ゙、|:::::::::::::::::l|::::::::::::::::::::{
          /' }:::::::::::l     |:::::::::::::::::|ヘ:::::::::::::::::::ヽ         ってところかしらね?
       /'   /::i:::::::::|   /::::::::::::::::::l.:.ハ:::::::::::::::::::::}
      /,´  /:::/:::/j   /:::::::::::::::::从.:.:.:ゝ、:::::::::::::リ
      '、 /::::// ,ノ_/:::;;;;;;;;;;;;;;ノノ;;;ヽ.:.:..:.ヽ:::::::/
       /.:.//>─" ̄.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}/


               / ̄\     _ -- - _
、            /___    l   ,.:: ":::::::::::::::::::::::` 、
 \ , -‐、/ ̄`Y  ̄ _/| / ::::::::::::::::::::::::::\,:::::\

.   'ノ  .′ .:l" ̄ ̄ ゙r、|i:::::::::::/ :::::::::::::/ノ:ヽ::::::ヽ
\  |   |    | ◎   |::| | |::::::::/ ::::::::::::: ;/ 八从、:::::ハ
  `、ヘ.  |   .|  ◎  |::| | |::::::::{:::::///   /_゙V:::::ト、
   l l , -vー 、|   ◎ |::|||:::::.::∨:::Z≠-   イ"i 〉ハ::::| |!
  | |l_j|_} ゝ=,-─ 、」 ヽ-、_::::∨'l,。 }`   ゚-’ |:::::リ '
.   l `ー''ー一’ |  ,_人ー" |:、 \::\`` _`,  ,!:::/    って感じで相手の思考を読んでいやがらせするのよ! 以上!
    ヽ       /!    ` Λi.  ト、:::::ヽ '、_`ノ /::;ハ_
    ヽ    /   \     / ! |` |\::::〉ー-イゝ、:::\` 、
     \   {    ` / / /   |  .l、:::\ー,ソヘ\ハ}  \
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          `ー==-"::::::::::"::::::;/:::::..     `ーミy" |/ 丶/
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                    /::/ヽ        .::{ ∨
                    /{ノ          /|
                /:/::\`丶---- ‐ "/∧

……という訳で相手による押し引きです
あんまり押し引きについて触れてないな

まあ、こいつは速攻重視で行くからこっちも速攻で合わせるかな。振っても安いかなとか
こいつは打点重視っぽいから速攻で流すか、振ったら痛いなとか
この副露はキー牌埋めっぽいから予想できる役はここらへんかなとか
この副露はテンパイ近いから、チーテンとか注意しとこうかなとか

余裕綽々って感じで気に食わない相手がいるなら
『 人を馬鹿にしたテメーの態度を!! 文字通り打ち砕いてやるぜ』って感じで直撃狙いに行くとか
まあ、そんな感じです


ただしまあ、これはアナログって感じなんで
同じ相手と何度も当たらないと、あんまり生かしようがないですね。特にネト麻
そういうときは『コイツって大体こっちの傾向だよな』とか
或いは最後の大体誰にでもあてはまる方針基準を利用してください

残りの麻雀講座

・切り出し位置からの手牌予測(含ペンターツ処理からの手牌予測)
・孤立牌やターツの価値(役によって)
・なしなしの打ち方・傾向

塔子の価値で一体何を書こうと思ってたのか思い出せん喃……
全部終わったら、もう一度スレ立てて再度張り直しでひたすら麻雀講座ってのもいいかもしれないっすね
元はと言えば(白糸台での腹パンもあるけど)後輩に教えるのが面倒でこれ見ろって言おうと思ってスレ立てたのにどうしてこうなったんだろう

性癖暴露したら爆破しなきゃ生活終わるわ
言うだけなら誰も信じないからええんやけど、内面描写ありで書いてたらどうしようもないよね


さて……というわけで

ちょっとW VS ナスカ やりたいんですが構いませんねッ!
アクセルでもええけどな

直刺しこの間やったじゃないですかーやだー
折角なんで、ここはマキシマムドライブ試してくださいよ。多分強いんで


じゃあ、直後で京太郎の技能判定

ところでイッチ、初期に手に入れた変身ベルト以外にもベルト手に入れられるの?

りょーかい、72やね
まいひめが68って考えるといいバランスなんじゃないだろうか

>>378
できるよ
クウガ、アギト、響鬼系は無理だけど
ハギヨシ死んだあとならダークキバになれるし、菫さん追い出してイクサになれるし、
キャップが死んだらカイザになれるし、憧ちゃんが戦線離脱したらバースになれるよ
あとは、モモが死んだ後にベルデのデッキ貰うとか、姉帯さんブチのめして王蛇のベルト奪うとか
皆のメンタルケアーとかちゃんとできてて本来の資格者がヘタこいたらザビーもらえたり

このレスでWのHP補正判定

よし、直下で京太郎のHP補正判定
その下でスタミナ補正判定

HP補正じゃなくて、スタミナ補正やったわ……めげるわ


【ナスカ】 須賀京太郎
技能:72
HP:45/45
スタミナ:59/59
ATK:35
DEF:35
(レンジ:至近~中距離)
・超古代文明の記憶(飛行)(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10、戦闘判定勝利にて発動。相手との戦闘判定の差分のHP固定ダメージ。DEFによる減衰不可能
★直刺し:【ナスカ(直刺し)】への切り替えが可能

【ナスカ(直刺し)】
《LEVEL1》
 ATK:40 DEF:40
・飛行。レンジ:至近~近距離
・超古代文明の記憶:戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。

《LEVEL2》
 ATK:45 DEF:45
・飛行。レンジ:至近~中距離
・超古来文明の記憶:戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。
★記憶のその先(高速):スタミナ消費値を2倍する事で、さらに戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10

《LEVEL3》
 ATK:50 DEF:50
・飛行。レンジ:至近~遠距離
・超古代文明の記憶(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30
※汚染値=戦闘終了時にコンマ判定(1の位と10の位の合計値)上昇
※汚染値1~30にて《LEVEL1》。汚染値31~70にて《LEVEL2》。汚染値71~99にて《LEVEL3》。


【ナスカ】 須賀京太郎
技能:72
HP:45/45
スタミナ:59/59
ATK:35
DEF:35
(レンジ:至近~中距離)
・超古代文明の記憶(飛行)(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10、戦闘判定勝利にて発動。相手との戦闘判定の差分のHP固定ダメージ。DEFによる減衰不可能


                  VS


【W】 白水哩&鶴田姫子
技能:68
HP:68/68
スタミナ:51/51
ATK:35
DEF:35

☆フォームチェンジ:以下の目盛の組み合わせで戦闘可能
 《ボディサイド》
 ●ジョーカー:戦闘判定+5  ●メタル:DEF+10  ●トリガー:『~遠距離』。奇襲判定+10。ATK+5
 《ソウルサイド》
 ○サイクロン:戦闘・追撃・撤退判定+5  ○ヒート:ATK+10、戦闘判定+5  ○ルナ:戦闘適正を全距離に変更。戦闘判定+5
・正しい組み合わせ:サイクロンジョーカー、ヒートメタル、ルナトリガーの場合、戦闘判定+5
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能
☆ファングジョーカー:ATK・DEF+10。戦闘判定+15
☆エクストリーム(飛行):ATK・DEF+20。戦闘判定+20
・タービュラー:適正飛行を相手にしたとき、自身も飛行を手に入れる

そういや汚染度Lv3でもドライバーで変身とかはできるよね

>>391
出来るで。それやらないと流石に京太郎が死んでしまう



『「ジョーカー、エクストリーム――!』」


 ドーパント目掛けて放たれるその一撃は、まさに必殺のものであった。
 体は殺さない。殺すのは“記憶(メモリ)”だ。
 人を傷つけんとする記憶。己の力を存分に振るいたいという記憶。
 人々を踏みにじり、或いは踏みにじられた事から歪んでしまったその記憶。
 それを砕く。
 それが故に、必殺だ。

 既に十分なダメージを受け、這う這うの体でいるドーパントに躱す事など不可能。
 故に、このドーパントの目盛は砕かれる。その筈であった。


哩「――っ」

姫子『――きゃっ』


 ――高速で接近した何者かが、Wの体を跳ね飛ばした。

 そして、ドーパントをその背に庇うように地上に降り立ち、剣を引き抜く。
 仮面ライダーWのマキシマムドライブに割り込んだその影は――。


哩「須賀……?」

姫子『なんしよっと?』


 本来ならば、彼女たちと同様。
 イマジンを倒し、ドーパントを倒し、ヤミーを倒す。
 そんな存在である、仮面ライダーナスカであった。

 ナスカへと変貌を遂げた京太郎は、首を振ってドーパントに道を示す。
 無言で、逃走を勧めているのだ。
 当然ながら、Wが追撃に入ろうとするものの――。


哩「……須賀、なしてドーパントば庇う」

京太郎「……」

京太郎「俺は、ミュージアムに協力するって決めたんです。ミュージアムの為に戦うと」

哩「な……!?」

姫子『は……!?』

京太郎「悪いけど、あのドーパントは倒させない。必要なんだ。これからの為にも」

京太郎「今日から俺は、仮面ライダーじゃない……」

京太郎「ただの――ナスカだ」


 そう宣言して、刃を構えなおす。
 それ以上の言葉は必要ない――そう須賀京太郎は考えていた。
 言えば理解はされるだろう。納得もされるだろう。
 だが、協力されるとは限らない。

 ミュージアムの計画を明かし、それで敵対されるのが最も厄介だ。
 故に事情は話さない。あとは、直接刃を交えるしかない。
 もちろん――仲間だ。仲間だった。今は袂を分かつことになってしまったが、それでも仲間のつもりだ。
 故に殺しはしない。

 だが――妨害はさせてもらう。


姫子『あれ、言ったらきかんとですか?』

哩「判らん。須賀なら、分かるかもしれん」

哩「ばってん……そんな暇、なか」



【ナスカ】 須賀京太郎            【W】 白水哩&鶴田姫子
技能:72                    技能:68
HP:45/45                  HP:68/68
スタミナ:59/59        VS     スタミナ:51/51
ATK:35                    ATK:35
DEF:35                    DEF:35

>現在の距離は中距離です
>京太郎の行動がある場合、お書きください(マキシマムドライブなど)


   72 + 判定コンマ +10  VS 68 + GMコンマ  + 15 -5

>ナスカ:72+89+10-10=161
>W:68+38+15-5=116
>ナスカのマキシマムドライブ発動
>Wに差分値45のダメージ

>ナスカのスタミナが9消費
>Wのスタミナが4消費




【ナスカ】 須賀京太郎            【W】 白水哩&鶴田姫子
技能:72                    技能:68
HP:45/45                  HP:23/68
スタミナ:50/59        VS     スタミナ:47/51
ATK:35                    ATK:35
DEF:35                    DEF:35


 須賀京太郎の持つ、ナスカのメモリは特別製である――ミュージアムの幹部はそう言っていた。
 まず、須賀京太郎が得たロストドライバーに挿入するためのシンプルな外見のメモリだ。
 次に、生体コネクターの必要がなく挿入して戦う事が出来る。
 メモリがその所持者と引き合い、そして、強固な記憶はマキシマムドライブを受けても破損しない。

 それが故に、本来ドーパントでは発揮できない力が使用できる。

 ロストドライバーからメモリを引き抜き、腰のスロットルに挿入。
 そしてスイッチを叩くと――

 ――《MAXIMUM DRIVE》。

 このように、ガイアウィスパーが雄たけびを上げる。
 そして、ガイアメモリが持つ通常のおおよそ3倍近くまでの出力を発揮。
 それを元に――相手を破壊する。


哩「あいつ……!」

姫子『部長、これはちょっと……!』

京太郎「悪いが……。最速で、眠っててもらうぜ……!」


 このナスカメモリのマキシマムドライブの効果は、単純だ。
 ナスカのボディに赤いエネルギーを纏わせ、通常の3倍の高速で突撃する。
 それだけのシンプルな能力だ。

 首からたなびくマフラーは更に巨大化。
 背中にはナスカ地上絵――ハチドリのそれを表したエネルギー体が。

 そして赤――正確に言うならオレンジ色だ――に姿を変えて、相手に突貫する。

 本来なら剣で貫くか、切り裂くか。
 或いは超高速のまま相手を切り刻むか。
 そんな技である。

 が、殺すつもりはなかった――ある程度戦闘不能になってもらおうとは考えていたが――そして大けがを負わせるつもりもなかった為に。
 その刃は振るわれず、単純な蹴撃で終わった。

 それであるがゆえに、白水哩と鶴田姫子は生存し。
 そして――キレた。


哩「姫子。マキシマムドライブば、使うけん」

姫子『はい、あんバカタレの目ば覚ましとーとです』


 ――《HEAT》。

 ――《TRIGGER》。

 ――《MAXIMUM DRIVE》。

【ナスカ】 須賀京太郎            【W】 白水哩&鶴田姫子
技能:72                    技能:68
HP:45/45                  HP:23/68
スタミナ:50/59        VS     スタミナ:47/51
ATK:35                    ATK:50
DEF:35                    DEF:35

>現在の距離は中距離です
>京太郎の行動がある場合、お書きください(マキシマムドライブなど)
>連続マキシマムは不可能なので、マキシマムドライブは不可能です(絵的に)


   72 + 判定コンマ +10  VS 68 + GMコンマ  + 5 -5 -10

>ナスカ:72+8+10=90
>W:68+85+5-5-10=143
>Wのマキシマムドライブ発動
>ナスカにWのATK値、50のダメージ

>ナスカのスタミナが1消費
>Wのスタミナが9消費

>ナスカのスタミナが0になりました




【ナスカ】 須賀京太郎            【W】 白水哩&鶴田姫子
技能:72                    技能:68
HP:0/45                   HP:23/68
スタミナ:49/59        VS     スタミナ:36/51
ATK:35                    ATK:35
DEF:35                    DEF:35


 それは唐突だった。
 必殺の筈のマキシマムドライブをWに叩き込んだ。
 少なくともこれで、重症は免れない。そう思っていたはずなのに……。

 あろうことかWは直撃を受けたまま、ナスカの体を掴み。
 そのままもう片方の手で、メモリを交換。
 そして、ゼロ距離から――


『「トリガー、エクスプロージョン!』」


 そのエネルギーを、ナスカ目掛けて放出した。

 彼女たちと戦いたくない。
 戦うにしても、攻撃を続けたくない。
 それ故に、早く決着をつけてしまおう。

 そう考えた故のマキシマムドライブであったが――。

 それは結果的に、裏目に出てしまった。


姫子『部長ー、そいでこいつ、どうすっとですか?』

哩「起きたら、顔ば殴る。そいで、腹ば殴る。そん次は顔ば殴る」

姫子『ボコボコやないですか……』

哩「攻撃ばしてきたんやから当然ぞ」

哩「そいで、質問すっとよ」

哩「こいつが、意味もなく寝返るとは考えにくい」

哩「なんか事情ばある」



【LOSE】

口調ば難しすぎてダブルじゃなくしとーなりよるんは内緒
誰か、北九州出身の方はおられませんかー? 方言とか難しすぎるんですけどー
おまんがなレベルだよこれもう

必殺技を先に出した方が負けるってジンクス、百理ある
基本的に1試合に1必殺ぐらいの気持ちで行きたいと思います。複数あるなら別っすけど

まあ、(王蛇とか好戦的なのは別にして)こちら側は基本初手必殺というのはないので
実際のプレイではその点を加味してもらえるといいかな……と

で、リトライ回数なんですが……
今のところの方針では『基本リトライ不可能』という予定です
かといって、即ゲームオーバーじゃないです

まあ、川落ちしたり。川落ちしたり、川落ちしたり
一緒に戦ってるライダーが殺されたり、守ろうとしてた女の子が殺されたり、
敵役の女の子に監禁飼育されたり、別の仲間に視点変更で助ける感じになったり、
網で捕まえられて引きずられたり、敵の組織に浚われて改造されたり実験台になったりそんなんです

方言ば調べとったけん、時間ばかかりよっと
こんな時間までどうもっす。そいじゃあおやすみー

死ぬことってときには救いだよね(ニコッ

まあ、そんな感じで緊張感を持っていただけたらな……と

技能値低いと勝負に響きすぎるしね、今のルール

信じるんだ……!
人間の強さを……京太郎の強さを……!

まあ、実際は敵の技能値はこっちで調整するんで、01~09でない限りはどの値でもあんまり変わりませんよ、難易度
ボス格は当然別ですが……その辺は信用してください
京太郎が弱くてもコミュを上手くやれば、仲間ができますから。弱くても戦えるんじゃないかな……と
希望を総て折ったら諦感になっちゃってスリルもクソもないですからね……希望は必要なんだよ!
尚、強かったら展開の難易度が上がる模様

ただ、どうにも運の要素が強いですね。今のシステムだと
下手すると地で「神がかり的な運の良さ」とかなりそう
その辺奇想奇譚さんとこはスゲーと思いますわ。楽しみに眺めてます

コミュ方面で会話に特定ワードを入れる事で好感度アップor一定イベントでスキルゲットとか
そこらへんのなにか運によらないゲーム運びも考えておきます
あんまり複雑や難解になってもしゃーないから、シンプルな感じで
でも運だけじゃなくて意思と判断でどうにかできるのが理想っすね

仲間呼んで【足止め重視】とか。あとは遠距離系で【距離を維持】とか
あるいは、コンマ判定ではなくスタミナ一定消費で固有値処理するのも選択肢に入れるとか
まあ、考えてみますわー

と言うかクウガ、アギト、キバとか除く555等設定では条件を満たさないと変身できないベルトとかどうなるんだろ?
やっぱりオルフェノクになるんだろうか

>>420
ヒント:寿命値

人間辞めるのやだー!

このスレのテーマは、実にありふれたこと――人間讃歌です

例えば短い命だとしても精一杯生きる。その中で満足していく。覚悟を胸に前に進む
まっすぐ胸を張って立つ。正しいと信じる道をいく。納得する、感謝する
勇気を強く抱き締めて、運命に負けずに路を切り開いていく。希望の日を絶やさない
終わりなく受け継がれていくものがある……それが『大事』なんじゃあないですかね?

『結果』じゃあない。『過程』が重要なんだ……
長く生きるのではなく、どう生きるかが問題なのだ




尚、シナリオは荒木飛呂彦と藤田和日郎をリスペクトしつつ井上敏樹と虚淵玄風味で進む模様

三話で誰か消えるのか

携帯からやと予測返還と誤変換多くてまいるわ
奇怪綺譚さんすんません


とりあえず、戦闘に付いては今までのに加えて選択肢を増やします

・削った『精神耐久値』を再導入。『気力』として適用(戦闘技能によらないステータス。取得時コンマ使うけど)
・『気力』を消費しての判定固有値や判定値への上乗せが可能
・『気力』が尽きたら三原、橘さん、テラーにやられた翔太郎状態……にはならないけど、集中力が切れたなどでバッドステータスを得る。(戦闘後も?)
・【レンジを詰める】はそのままだけど、【レンジを開ける】も。遠距離武器は遠間からちまちま攻撃すればまあ……
・【攻撃重視】:与ダメージ被ダメージ2倍 【防御重視】:与ダメージ被ダメージ半減
  などでスタミナに自信がないなら短期決戦、優れてるなら固有値使用の安全策&距離を開けた防御重視でスタミナ戦に

まあ多分、これで割りとどうにかなる……はず。きっと

ワイが人間讃歌を悪用しているという風潮

いやいや、ワイは純粋に人間讃歌好きだから
挫けそうな状況でも立ち上がろうとしている不屈な人間とか前向きな人間とか大好きだよ?
ついその状況を見たかったり、どこまでやっても立ち上がってくれるのかなって期待で更に負荷掛けたりするけど……
それでもね、純粋に正義の味方とか大好きだから! 絶望をも踏み来える人間は素晴らしいよね!

気力を導入した結果と、有利な補正とかないのにクッソ強い鬼が1名生まれてしまいますなぁ……
これ牛鬼になったら倒すの大変だろうなぁ……

酷い言われよう。風評被害だからァ!

傷付かないで正論を吐ける人間と、傷ついても尚正論を吐ける人間……後者の方が好きなんだ
こうね、普通なら心折れるなって状況でも立ち向かってくる人間みると興奮しないですかね?

大丈夫だって
精々やっても使い手の周りの人間の記憶を消した白面の者程度の事しかやらんから

【戦闘システム】
・ステータス
基礎戦闘技能値
01~09:おおよそ戦いには向かないレベル(良太郎)
10~40:一般人(城戸真司)
41~60:ある程度の格闘経験有(たっくん)
61~80:格闘技や武道経験者(天道総司・草加雅人など)
81~90:軍人・プロの格闘家クラス(黒崎一誠など)
91~00:トップアスリートというか最早超人(一文字隼人など)

10~80までは、戦闘能力値は1戦闘または1鍛錬に於いて1上昇
01~09は戦闘での残り体力値/30(端数切り上げ) 上昇
80~00は特訓により上昇
ボーナス:ライダー同士での戦闘は、(相手との技能差+戦闘での残りHP)/5 分上昇

HP=30+(戦闘能力&取得時コンマ)/5+特殊補正
スタミナ=30+(戦闘能力&取得時コンマ)/5+特殊補正
気力=30+取得時コンマ+特殊補正


・戦闘計算式
戦闘判定=戦闘経験+コンマ+特殊補正 VS 戦闘経験+GMコンマ+特殊補正
ダメージ=勝利者の秒数の合計+コンマ差/5+攻撃者ATK-防御者DEF
スタミナ消費=出したコンマの10の位
気力=毎ターン3ずつ消費。

HPゼロにて死亡または変身解除、スタミナゼロにて変身解除
気力ゼロにて、気力の最大値と等量のマイナス補正を戦闘判定に与える

ファンブル=01~04 強制失敗(問答無用で戦闘計算敗北。コンマ値は0として計算)
確定クリティカル=00(判定値は100)
クリティカル=100-戦闘能力値/10(端数切り上げ)以上の値を出す事。
(つまり戦闘能力値91なら90以上、戦闘能力値40なら96以上がクリティカルとなる)
クリティカル時、ダメージが2倍


・戦闘方針
戦闘開始時に、【通常戦闘】【殲滅重視】【足止め重視】【逃走重視】などの方針の選択が可能。なお、ターンごとに随時変更が可能
1:【通常戦闘】の場合、特殊効果は存在しない
2:【攻撃重視】の場合、与ダメージ及び被ダメージ2倍
3:【防御重視】の場合、与ダメージ及び被ダメージを半減
4:【逃走重視】の場合、戦闘判定コンマ勝利にて撤退判定に派生。

※撤退(追撃)判定
残スタミナ+コンマ+特殊補正 VS 残スタミナ+コンマ+特殊補正


・レンジの概念
レンジを超える相手に対しては、同レンジ対象の武器を持たない場合、攻撃は不可能
戦闘判定勝利にて『距離を詰める』(ダメージ計算なし)となる
また、以下の補正が加わる

距離=至近距離/近距離/中距離/遠距離/極遠距離
(追撃)  +20/+15 /+10 / +5  /±0
(撤退)  ±0 /+5  /+10 /+15 /+20


・戦闘中のコマンド
 【フォームチェンジ】=戦闘判定時の書き込みにより、フォームチェンジ。その判定から適用する
 【能力使用】=戦闘判定時の書き込みにより、能力を使用。その判定から適用する。
           記号が同じ能力の同時使用は不可能。『・』は常時発動
 【距離を取る】=判定で勝利した場合、ダメージ処理を行わず距離を1つずらす
 【沈着】=気力値を10消費する事で、戦闘判定時のコンマを【50】という固定値として扱う。スタミナは5消費
 【集中】=気力消費値と等量を、戦闘判定時の値に加算する。10なら10。50なら50。これによりスタミナ消費値は変動しない
 【爆発】=スタミナ消費値を2倍とする事で、次のターンの気力値に50を加える。戦闘判定の結果如何に寄らず気力が加算される


・状態
 怪我=戦闘時のコンマが偶数ゾロ目、戦闘判定勝利にて、その時の判定値の差が40以上で発現。以後の相手の戦闘判定-10。
 昏倒=戦闘時のコンマが奇数ゾロ目、戦闘判定勝利にて。その時の判定値の差が40以上で発現。相手の変身解除
 高速=高速を持たない相手は撤退に対する追撃が不可能。持たない相手との戦闘判定勝利にて、レンジ差に関わらず攻撃が可能。
 飛行=飛行を持たない相手の戦闘・撤退・追撃判定-5。戦闘判定勝利にて、詰められたレンジをリセットする
 暴走=戦闘中、一切の行動指示(作戦変更やコマンド等)が不可能

これで理論的には弱くても戦えるはず。理論的には
まあ、敵ライダーも同じ事やってくるんですけどね!
ただ、まあ京ちゃん弱いようなら気力値には取得コンマに下駄はかせるのもありですよね

弱い&ヘタレとかちょっともう主人公じゃないですよ。活躍できない脇役になってしまいますよ
まあ、ある意味デルタらしいっちゃらしいですけど……

京太郎が死ぬとね、『電王/W/オーズ』だとシナリオ破綻(バッド確定)
『アギト/555』『龍騎/剣』『響鬼/カブト/キバ』だと……死んでもいいか、別に

せやね、基本リトライ不能(川落ち・仲間死に・守るべき対象死に・援軍)で
死んだ場合は主人公交代でいっか。龍騎もそうだったし

まあ仲良くなってた女の子は復讐鬼になるかもしれんけど仕方ないよね
それに、『俺が最期に見せるのは代々受け継いだ未来に託すツェペリ魂だ!人間の魂だ!』ができるし
受け継がれていく正義の概念ってのも、王道だしね

うん……まあ、どうにもならないなら主人公が死ぬのも仕方ないっか
むしろ群像劇でベルトが主人公だと思えばいいんだ。そうしよう




……というのはまあ冗談で。流石にやらんよ
ルーザーの1発で台無しになるのも困るし、かといって運であるダイスしくって皆から叩かれるとかギスギスする空気とかいややしな
ルーザー対策はまた別に考えとくけど、
結局は遊びなんだからあんまり皆が真剣過ぎて楽しめないって場もどうかと思うし、
かといって人が遊んでるところに突っ込んできてコントローラー奪って滅茶苦茶にして「遊びだろ(ドヤッ」ってのもアカンよね

死ぬ場合は、リトライ可能としても、まあ負けて何かを学ぶって展開もあるだろうし……
あくまで基本リトライ不能路線って事で、なるたけ柔軟に対応したいですわ

僕は絶望に打ち勝つ希望や、絶望の中も進んでいく人間が見たいんであって
突然飛んできた野球ボールで死ぬ主人公とか、バナナの皮を踏んで死ぬ主人公とか
本人の性格もさることながらあまりにも上司に恵まれないで最終的に3番目になって声優にカミソリレターとどく主人公とか
そんなん望んでないので


ちっちゃちな絶望より、溜めに溜めた絶望と希望がいいよね

ルーザーとかちょいミスとかで破綻したり、無理ゲーすぎて倒せないとかで「あーあ……」ってなるより
「よし、皆仲間になってるし多分行ける」「倒せるんだ!」「このままなら楽勝だな!」→「人類は4分27秒で滅亡を宣言された」
「ほぼ無理ゲーだよこれ」「もうこれ……終わりだろ」「それは違うよ!あきらめちゃ駄目だ!」→勝った!

みたいな。これはあくまで理想だけど
皆でコントローラーの取り合いしてる状態なんだから、流石にそこまで難易度上げないよ
ダイスしくっても「何が起こるんですか……(白目)」「(アカン)」「クロチャーwww」「やク糞」で済ませられる程度がいいよね

明日は講義すすめるでー

むしろルートが最初に決めたっきりなのかが気になるー

>>453
ルートを決めたら、基本的にそれをクリアするまでそれやで
クリアしたら、他のルートへ移るで。というか、一度クリアしたルートは再度挑戦は不可能や
まあ、予定より早く終わったら二週目突入もあるだろうけど


よし、ちょっと調整に協力してもらいたいんやけどええやろか?

・須賀京太郎
【オーズ タトバコンボ】
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近~近距離
★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-15。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。防御を無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
★コンボチェンジ:メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10

《ラトラーターコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~近距離
・百獣の王:戦闘・撤退・追撃判定+20。高速を得る
★ライオディアス:変身時、固定HPダメージ20。更に秒数の合計分、追加ヒット

《シャウタコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~中距離
・水棲の王:戦闘判定+10。5以下の戦闘ダメージを無効化

《サゴーゾコンボ》
 ATK:50 DEF:50
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~遠距離
・重量の王:戦闘判定+5。追撃・撤退判定-15。

《タジャドルコンボ》
 ATK:50 DEF:50
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~中距離
・大空の王:戦闘判定+15。飛行を得る
★タジャスピナー:使用時の戦闘判定-15。判定成功にて手持ちのコンボ中の最大値のATK分固定HPダメージを与える。DEFによる減衰が不可能

《プトティラコンボ》
 ATK:55 DEF:55
・成功するまで変身の度に暴走判定をする。レンジ:至近~遠距離
・恐竜の王:戦闘判定+15。飛行を得る
★メダガブリュー:使用時の戦闘判定-15。判定成功にて90の固定HPダメージを相手に与える。DEFによる減衰が可能

《ブラカワニコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・レンジ:至近~近距離
・生命の王:毎ターンHPが一割回復。スタミナ∞
※浸食値:戦闘の結果やイベントごとに上昇。完全上昇で石化
※正気値:プトティラコンボ使用時に判定。失敗にて暴走。失敗につき次回以降、成功の下限値を下げる
※グリード化:プトティラコンボ使用時のHPダメージ分と、戦闘終了時のコンマの1の位と10の位の合計値分、上昇する。完全上昇でグリード化

【デルタ】
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:40
DEF:40
(レンジ:至近~中距離)
★ルシファーズハンマー:使用宣言時、戦闘判定+15。戦闘判定が自分以下の相手に80のHPダメージ。DEFによる減衰が可能
☆ジェットスライガー(飛行):使用宣言時、呼び出し。戦闘判定+25。戦闘判定敗北にて破壊される
※寿命値=取得時コンマ(1の位+10の位)*365。戦闘中のダメージにより減少。増えない


【ナスカ】
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:35
DEF:35
(レンジ:至近~中距離)
・超古代文明の記憶(飛行)(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10
★マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10、戦闘判定勝利にて発動。相手との戦闘判定の差分のHP固定ダメージ。DEFによる減衰不可能
★直刺し:【ナスカ(直刺し)】への切り替えが可能

【ナスカ(直刺し)】
《LEVEL1》
 ATK:40 DEF:40
・飛行。レンジ:至近~近距離
・超古代文明の記憶:戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。

《LEVEL2》
 ATK:45 DEF:45
・飛行。レンジ:至近~中距離
・超古来文明の記憶:戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10。
★記憶のその先(高速):スタミナ消費値を2倍する事で、さらに戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+10

《LEVEL3》
 ATK:50 DEF:50
・飛行。レンジ:至近~遠距離
・超古代文明の記憶(高速):戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30
※汚染値=戦闘終了時にコンマ判定(1の位と10の位の合計値)上昇
※汚染値1~30にて《LEVEL1》。汚染値31~70にて《LEVEL2》。汚染値71~99にて《LEVEL3》。


【パンチホッパー】
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近距離)
☆クロックアップ(高速):使用宣言時の戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速形態を持たない相手に対して、撤退・追撃が確実成功となる。スタミナ消費2倍
★ライダーパンチ:使用宣言時の戦闘判定-15。判定勝利後、10の固定HPダメージ。コンマの1の位分、多段ヒット(最低1回)


【オルタナティブ】
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:45
DEF:45

(レンジ:至近距離)
・カード
 ☆《SWORDVENT》:使用宣言以後、レンジを近距離に変更。ATK+2
 ☆《ACCELVENT》:(高速)。使用宣言時の、戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30
 ☆《ADVENT》:使用以後、戦闘判定+15。与ダメージを1.6倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《WHEELVENT》:撤退・追撃判定+10。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定勝利にて発動。敵に80の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能

オーズは『プトティラコンボ』『ブラカワニコンボ』を除くコンボの使用が可能です


↓3 コンマで京太郎の戦闘技能値 ナスカの場合はドライバーか否か。直ならレベルも

オーズ

了解、技能値:81でオーズやね
というかこれオーズ強いな

+1 京太郎のHP補正
+2 京太郎のスタミナ補正
+3 京太郎の気力補正

【オーズ タトバコンボ】
技能:81
HP:64
スタミナ:50
気力:90
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近~近距離
★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-15。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。防御を無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
★コンボチェンジ:メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10

《ラトラーターコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~近距離
・百獣の王:戦闘・撤退・追撃判定+20。高速を得る
★ライオディアス:変身時、固定HPダメージ20。更に秒数の合計分、追加ヒット

《シャウタコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~中距離
・水棲の王:戦闘判定+10。5以下の戦闘ダメージを無効化

《サゴーゾコンボ》
 ATK:50 DEF:50
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~遠距離
・重量の王:戦闘判定+5。追撃・撤退判定-15。

《タジャドルコンボ》
 ATK:50 DEF:50
・スタミナ消費2倍。レンジ:至近~中距離
・大空の王:戦闘判定+15。飛行を得る
★タジャスピナー:使用時の戦闘判定-15。判定成功にて手持ちのコンボ中の最大値のATK分固定HPダメージを与える。DEFによる減衰が不可能


ぐう強い

ルール・コマンドについては>>443を参照
敵NPCもライダーならコマンドを使います。酉に入れとくね
で、今回は(中距離)からスタートって事で

【バース】 新子憧
技能:75
HP:47
スタミナ:62
気力:102
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~遠距離)
☆クレーンアーム:戦闘判定+5。
☆ドリルアーム:与ダメージ+3。対ヤミー、対グリードの場合更に+2
☆キャタピラレッグ:戦闘判定+5。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動
☆ブレストキャノン:【チャージ】が選択可能となる。【チャージ中】は攻撃が不可能。
            判定値も固定値:30で計算し、相手が戦闘判定に敗北していたとしても、判定値差を0としてダメージ処理に移行する。
            【発射】の戦闘判定-10勝利後、【チャージ】を選択したターン×15の固定HPダメージ。DEFでの減衰不可能
☆ショベルアーム:ATK+5。与ダメージ+2
☆カッターウィング:戦闘判定+5。飛行を得る
☆CLAW'Sサソリ:所持セルメダル枚数が1000枚である事が条件。戦闘判定+25。戦闘での与ダメージを2倍する
※ただしバース例外的に、1ターンに☆二つまでの選択が可能となる


京太郎「……で、なんで俺たちこんな事してるんだ?」

アンク「チッ……お前らが言い出したんだろ」


 程よく開けた耕地。耕地と言うより更地か。
 砂利と石と砂だらけの、工事現場。そこに今4人はいる。
 そう、4人だ。


明「まーまー、アンコもそう怒るなって」

明「新子ちゃん――ホントこれ呼びにくいな――の特訓しといた方が、お互い得だろ?」


 一人は――スマートブレイン学園の保険医、伊達明。
 筋骨隆々の雄々しい男。世界を股にかける医者だったらしいが、どういう訳か今は学校の保険医だ。
 そのフランクさと逞しさ、外見のいかつさとは裏腹な博識ぶりに一部の女子生徒や男子生徒から人気があるらしい。
 そしてその隣に立つのは――。


憧「なんか悪いわね、突き合わせちゃって」

アンク「……そう思うなら、セルメダルよこせ」

京太郎「おい、アンク! ……いや、全然構わないって。お互い、一緒に戦うライダーだろ」


 スマートブレイン学園1年生、新子憧。
 そして、仮面ライダーバースの装着者だ。
 これまで幾度となく――彼女と共に、イマジンやドーパント、グリードと戦ってきている戦友だ。

 今回の事の発端と言えば――。
 激化する怪人との戦闘に、新子憧が自身の実力を憂いた事に起因する。

 メダルを集めれば――つまり勝てば勝つほど有利になるオーズ。
 ファングやエクストリームなどの強化形態を持つW。
 トライアルやブースターなどタイプを使い分けられるアクセル。
 宿るイマジンの力によって多彩な戦闘が可能な電王。

 それらと違って、バースには強化形態が存在しない。
 故に、その強さは装着者本人に依存する。
 ハードのパワーアップが不可能なら、ソフトのパワーアップをするしかない。

 そう思ったゆえに――こうして実戦さながらの特訓を申し出た。

 京太郎は二つ返事で了承した。お互いに危険がない事が前提だが。
 アンクは渋ったものの、特訓で使用されるセルメダルが憧持ちである事。
 更に報酬としてもセルメダルがあると告げられると、しぶしぶ頷いた。


明「さて、それじゃあお互いの準備もいい事だし……一丁、始めましょうか」

憧「――変身!」

京太郎「――変、身!」


 オースキャナーに連動して、メダルが声を上げる。
 どうにも凄まじい声なのだが、変身者以外には聞こえないのが不幸中の幸いか。
 元はヨーロッパ由来の代物なのだが、なぜ日本語で叫ぶのだろうと常に疑問に感じている。
 が、きっと装着者の言語に合わせるのだろう。深く考えない事にした。


 ――《タカ》! ――《トラ》! ――《バッタ》!

 ――タ! ト! バ! タ・ト・バ! タ! ト! バ!

【オーズ タトバコンボ】 須賀京太郎                  【バース】 新子憧
技能:81                                   技能:75
HP:64/64                                 HP:47/47
スタミナ:50/50                  VS          スタミナ:62/62
気力:90/90                                気力:102/102

ATK:40                                   ATK:40
DEF:40                                   DEF:40


オーズ: 81 + コンマ     VS   バース:75  + GMコンマ + ?

>レンジは中距離です
>↓2 コンマ判定&方針やコマンドを選択してください

>#B重視クAキR距開沈着
>防御重視、クレーンアーム、キャラピラレッグ(ちなみにレッグはL)、距離開け、沈着

オーズ:81+4+5=90
バース:75+50(固有値)+5=130

>選択が距離開けである為、ダメージなし
>キャタピラレッグの効果により、レンジが【超遠距離】に変更
>新子憧はスタミナを5消費、気力を10消費
>須賀京太郎はスタミナを2消費


【オーズ サゴーゾコンボ】 須賀京太郎                【バース】 新子憧
技能:81                                   技能:75
HP:64/64                                 HP:47/47
スタミナ:48/50                  VS          スタミナ:57/62
気力:90/90                                気力:92/102

ATK:50                                   ATK:40
DEF:50                                   DEF:40


良く考えたらサゴーゾには必殺技系のスキル内から射程が遠という以外に利点ないな

>あ……
>京太郎はファンブルだったわ。どのみち結果に変わりないけど


アンク「京太郎、これを使え!」


 戦闘開始直後、アンクから投げ渡されたのは3枚のメダル。
 『サイ』『ゴリラ』『ゾウ』。重量系の王を構成するメダルである。
 それが3枚という事はつまり――。


京太郎「いきなりコンボかよ!?」

アンク「さっさと倒せ。時間が惜しい」


 付き合うのもバカバカしいから早く終わらせたいのか。
 それとも、この距離では一方的に攻撃を受けてしまう事を心配したのか。
 あるいは、強いコンボと戦わせる事で新子憧の成長につなげようと言うのか。
 そのどれかは不明だが――。

 まあ、その通りにしようとおとなしくメダルを挿入する。


 ――《サイ》! ――《ゴリラ》! ――《ゾウ》!

 ――サゴーゾ! サゴーゾ!!



憧「ちょ、早いって……!」


 それに慌てたのは新子憧だ。
 色々なコンボを使い分けられるオーズと戦う事で、様々な敵に対処する――そのつもりでの提案だった。
 それなのに、いきなりのコンボ。流石の彼女もこれには焦った。

 だが、すぐさま冷静さを取り戻すと。自身もセルメダルを挿入する。


 ――『クレーンアーム』。

 ――『キャタピラレッグ』。


 彼女のとった戦術は至ってシンプルだった。
 それは即ち――


憧「悪いけど、そんなデカイのに付き合ってらんない」


 ――逃げる、だ。

 新子憧は純粋な身体面での耐久力――ダメージ耐性で須賀京太郎に劣るものの、スタミナでは勝っている。
 それを生かして逃げ回れば、いずれは京太郎のスタミナが尽きて勝てる。
 そう考えているのか。あるいは別に意図があるのかは定かではないが……。

 とりあえず、京太郎の手の届かないところに行ってしまった。それは確かだ。


明「……ま、新子ちゃんのお手並み拝見ってとこで」




【オーズ サゴーゾコンボ】 須賀京太郎                【バース】 新子憧
技能:81                                   技能:75
HP:64/64                                 HP:47/47
スタミナ:48/50                  VS          スタミナ:57/62
気力:90/90                                気力:92/102

ATK:50                                   ATK:40
DEF:50                                   DEF:40


オーズ: 81 + コンマ  +5   VS   バース:75  + GMコンマ + 10

>レンジは超遠距離です
>↓2 コンマ判定&方針やコマンドを選択してください

>#防維持カッターWBキャノン沈着
>防御維持、カッターウィング、ブレストキャノン、沈着

オーズ:81+67+20-5=163
バース:75+50(固有値)+5+5+5=140

>防御重視と攻撃重視でダメージ補正は相殺
>ライオディアスにより、20+(0+3)=23の固定ダメージ
>(0+3)+23/5+45-40=13のダメージ
>バースに合計36のダメージ

>京太郎はスタミナを14消費
>新子憧はスタミナを5消費、気力を10消費

>レンジは近距離です


【オーズ ラトラーターコンボ】 須賀京太郎              【バース】 新子憧
技能:81                                   技能:75
HP:64/64                                 HP:11/47
スタミナ:34/50                  VS          スタミナ:52/62
気力:90/90                                気力:82/102

ATK:45                                   ATK:40
DEF:45                                   DEF:40


 ――『カッターウィング』。

 ――『ブレストキャノン』。


憧(距離をとる……)

憧(カッターウィングで空を飛んでその距離を維持)

憧(それで、ブレストキャノンをチャージ。近づいてきたところを思いっきり打つ)

憧(そのまま、速攻で流す……!)


 それが新子憧の考えた戦術であった。
 相手のフィールドに立たない。自分のフィールドに引き入れる。
 基本的には――攻撃がまともに当たりさえすれば、どんな敵だって倒せる。
 そう、倒すだけの威力があるならそれでいい。
 そして自分の――バースの武装には、どこまでも威力を上げられるものがあった。

 故に新子憧はこの戦術をとり――


アンク「チッ……おい、アイツ何か企んでやがるぞ!」

アンク「これを使え!」

京太郎「分かった!」


 ――《ライオン》! ――《トラ》! ――《チーター》!

 ――ラタラタ! ラトラーター!


 そして、目論見は失敗した。
 まず、ラトラーターコンボの巻き起こすライオディアス。
 これは川一つを蒸発させるほどの熱量と射程距離を持つ。
 故に、どれだけ距離を取っていたとしても、バースにはこの攻撃が命中してしまう。

 そして、もう一つ。
 チャージを行い、敵に止めを刺すためのブレストキャノン。

 これはバースの胴体に固定される。バース自身を砲台として扱う代物。
 故にバースの運動能力は低下し、そしてその加重から、カッターウィングですぐに飛び立つことが不可能となった。

 勿論、それは僅かな――ほんのわずかな時間であっただろう。
 だがそうだとしても――


京太郎「よし、捕まえたぜ……!」


 ――ラトラーターには、十分すぎた。

 ラトラーターの走力は100mを0.222秒。
 ほとんど、音速に等しいほどの脚力を誇るのだ。 



【オーズ ラトラーターコンボ】 須賀京太郎              【バース】 新子憧
技能:81                                   技能:75
HP:64/64                                 HP:11/47
スタミナ:34/50                  VS          スタミナ:52/62
気力:90/90                                気力:82/102

ATK:45                                   ATK:40
DEF:45                                   DEF:40

オーズ: 81 + コンマ  20 -5   VS   バース:75  + GMコンマ + 15

>レンジは近距離です
>現在のオーズの方針は【攻撃重視】
>↓2 コンマ判定&方針やコマンドを選択してください (方針について記載がない場合現状維持)

タジャドル

#攻撃重視集中80ショベルA
>方針:攻撃重視 ショベルA 集中80

オーズ:81+89+15=185
バース:75+19+80+15=189

>双方攻撃方針の為、2×2=ダメージ4倍
>(5+8)+4/5+45-50=(9+3)×4
>京太郎に48のダメージ
>新子憧はスタミナを2消費、気力を80消費
>須賀京太郎はスタミナを18消費


【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎               【バース】 新子憧
技能:81                                   技能:75
HP:16/64                                 HP:11/47
スタミナ:16/50                  VS          スタミナ:50/62
気力:90/90                                気力:2/102

ATK:45                                   ATK:45
DEF:45                                   DEF:40

訂正

【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎               【バース】 新子憧
技能:81                                   技能:75
HP:16/64                                 HP:11/47
スタミナ:16/50                  VS          スタミナ:50/62
気力:90/90                                気力:2/102

ATK:50                                   ATK:45
DEF:50                                   DEF:40


 バースを切り刻むトラクローの爪閃。
 黄色い光の尾を引きずりながら、バースを苛烈に攻め立てる。

 が、攻撃を喰らい怯みながらも、バースはその場からの離脱を優先させた。
 浮き上がる身体。
 流石のラトラーターと雖も、手の届かない場所に行かれてしまってはどうにもならないだろう。

 それをすぐさま感知したアンクが、別のメダルを放り投げた。


京太郎「空には、空か!」


 ――《タカ》! ――《クジャク》! ――《コンドル》!

 ――タージャードルー!


 炎と虹を纏った荘厳な、紅の不死鳥が降臨する。
 紆余曲折の末手に入れたアンクのコアメダル。
 そのコンボを使用できることに――それを任されるほどに信頼されたというのは、京太郎としても胸が熱くなる。

 そして、すぐさま追撃に移ろうとして――。


憧「――かかったわね」


 その変身直後の瞬間に。
 新子憧と、ショベルアームが襲い掛かった。

 オーズの変身時のメダルを表すエフェクトは、防御にも使用されている。
 コンボチェンジの際の、変身完了までの僅かな隙。
 その隙をカバーするために、発生する一種の防御壁。

 このベルトを作った人間は、よほど用心深かったのだろう。
 京太郎にそう思わせ――そして安心を与えるシステムだ。

 それが故に、その安心は油断に繋がった。

 エフェクトが掻き消え、須賀京太郎が動作に移るまでの一瞬。
 その瞬間を、極度に集中した新子憧は逃さなかった。

 まず、クレーンアームのアンカーによってオーズを引き寄せる。
 そして、カッターウィングの浮力をカット。
 ショベルアームと、ブレストキャノンの重さを以って自由落下。

 落下速度+引き寄せ+重さ+パンチ=破壊力の、強烈な一撃を繰り出した。


明「おっ、やるねぇ……憧ちゃん」

アンク「あのバカ……!」


 新子という呼び方が面倒なので、名前呼びに切り替えた伊達明は頬を釣り上げ。
 対照的に、敵に――それもよりにもよって空で、自分のメダルで――一杯喰わされた京太郎に不機嫌そうな視線を向けるアンク。

あ、トラちゃんがあればオーズバッシュは使っていいですよ
役に立たないって言われてるけど、強いんやで、トラ!

バッシュの固定ダメージはそのままってことで。ライオディアスも

それにしても、即座にコンボで憧ちゃんに対する慈悲はないんですか!? 特訓なんですよ!?


【オーズ タジャドルコンボ】 須賀京太郎               【バース】 新子憧
技能:81                                   技能:75
HP:16/64                                 HP:11/47
スタミナ:16/50                  VS          スタミナ:50/62
気力:90/90                                気力:2/102

ATK:50                                   ATK:45
DEF:50                                   DEF:40


オーズ: 81 + コンマ +15   VS   バース:75  + GMコンマ + 15

>レンジは近距離です
>現在のオーズの方針は【攻撃重視】
>↓2 コンマ判定&方針やコマンドを選択してください (方針について記載がない場合現状維持)

#攻撃重視ドリルアーム集中1g
>攻撃重視、ドリルアーム、集中1

オーズ: 81 + 6 +15 +89 -15=176
バース: 75  + 79 + 15 +1=170

>オーズの【タジャスピナー】ギガスキャンが発動
>バースに50の固定ダメージ

>オーズのスタミナが2消費、気力が89消費
>バースのスタミナが8消費、気力が1消費

>オーズが戦いに勝利しました


 ――『ドリルアーム』。


憧「これで、一気に……!」


 それは、念のためだった。

 紙一重の戦い。
 このまま、逃げ続ければ相手のスタミナが切れるかもしれない。
 だけども、切れないで攻撃されるかもしれない。
 ならば、攻めるべきだろう。

 自分の攻撃か、相手の攻撃が当たればそれで終了。
 攻撃が当たるれば勝てるだろう。
 だけど、もしかしたら攻めきれないで耐えられるかもしれない。

 耐えられたとしても。
 ともすればオーズの体力が尽きて終わるかもしれない。
 だが、そうとは言い切れない。

 ひょっとしたらやられるのは自分かも知れない。
 もし攻撃が完全に通用しなかったら、オーズのスタミナが切れなかったら。

 そんな懸念が――小さな疑惑の種が、新子憧の心に根付いた。


 もともと、この戦いは“これからの戦いについていけないのではないか”という憧の疑念、自己不信から始まった。
 それに、彼女生来の生真面目さ――特訓なんだから自分にできるすべてを使おう――が相俟り、
 更に、若干のせっかちさ――早くこの緊張感が続く戦いを終わらせたい――が混ぜ合わさった。

 故に彼女は、堅実とも言える安全策をとった。
 それは――麻雀のスタイルと同じだ。

 大きな手を和了できるかもしれない。
 だけど、先に相手に和了されてしまうかも知れない。
 故に、打点を下げても、確実に、相手が和了する前に潰せばいい。

 そんな考え方。

 だがそれは、ここに来て裏目に出た。


京太郎(攻めてくる……確実に攻めてくる。そう思ったぜ)

京太郎(新子憧は、そんな女だと思ってた……俺の知っている新子憧は)

京太郎「この瞬間を、待っていたんだぁぁぁ――――ッ!!!」


 ――『ギガスキャン』!


 京太郎が使えるコンボの中でも最強のタジャドル。
 その中でも超絶な威力を誇る、タジャスピナー。それが固有武装。

 そこに収めたメダルの力を増幅し、そして解き放つ一撃。

 今はセルメダル一枚だけ。時間がなかったから。それもある。
 だが、それがいい。

 新子憧に余計な怪我を負わせずに――。

 そして、即座に攻撃に移れるそれこそが、丁度いいのだ。


 ここまで耐え続けてきた集中。
 彼女の攻撃の隙間を縫って。
 そして、最も装甲が分厚いであろう箇所を、彼女に対してダメージが少ない箇所を狙う。

 そして――決着がついた。


憧「あーあ、あたしも結構やれたと思うんだけど……」

憧「やっぱり、駄目だったか」

京太郎「いや、正直かなりやばかった……」

京太郎「つーか……えげつないよ、お前」


 片息を吐き、地面に横たわる新子憧。
 同じく、スタミナをほぼ使い果たした為に、膝を抑える京太郎。
 二人とも満身創痍の状態ではあるが、その顔は晴れやかだった。


明「……お互い、いい特訓になったみたいで何より」

アンク「……フン」

アンク「やられすぎなんだよ、あの馬鹿が」

アンク「おい、それより……約束のメダル、払ってもらうぞ」

明「あー……それ、まからない?」

アンク「ふざけんな!!」



【WIN】

オーズ強い。まじ強い
まあ、初期でメダルが揃わない事とか考えると丁度いいバランスなんだろうけど

それよりこれ、気力ヤバイですね
ヘタすると初手マックス&必殺技のコンボがあり得る
でも初手マックス&必殺技に対して相手も注ぎ込んでくるかもしれない
そう考えると……だが……みたいな
結構ある意味GMとの腹の探り合いになって、丁度いい感じなのかもしれないっすね

爆発→気力+50のが意外にいいバランスかな
コンマ習得での初期値が低くても、爆発では上乗せ可能ですよ

距離を取る+防御重視+爆発→全溜めでフル使用通常攻撃ってのがやばいかなぁ
そういう意味でも、気力に上限値付けといてもいいかも
毎ターン減額は計算がメンドイので消します。邪魔だこれ
もしくは、気力→判定値のレートを変えるか
クロックアップがやすやすと気力で破られるのは……うん、地獄兄弟クロックアップなしで戦ってたわ


まあ、気合+中の人の強さで戦闘の趨勢が決まるって、ある意味ライダーらしい……?

ラトラーターが強すぎるのに大して哀れなサゴーゾ
ちょっとここら辺のバランスも考えてみますね。やっぱり全員に必殺技を付けるべきか
あと、コンボチェンジ多いよ! どれだけコンボ使えるんだよコイツ! スタミナあり過ぎじゃね?
ってなったので、本編で楽勝ムードにならない為にもコンボチェンジ時にスタミナ一定量消費を付けてもいいかもしれない
というかタトバが可哀想すぎるよこれェ

方針がかち合って負けると大変な事になる
気力の使いどころを考えるってので、ちょっと運以外の要素が入ったかなと……どうだったかな

それじゃあ、おやすみー

ゴーゾさん腕の防御性能と能力が強いが・・・

実際のスペックではなく作中での印象で行くとブレイドが強くなりすぎる
ガブリューの方が破壊力大きいし、それを言ったら龍騎勢とかとんでもない事になるのにね

 ★ロイヤルストレートフラッシュ:使用宣言時、戦闘判定-20。判定勝利にて発動。コンマの合計+112の固定HPダメージ。減衰不可能

こんなんヤバイですわ(白目)

【ブレイド】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近距離~近距離)
・融合係数:気力値/10を、ATKとDEFに加える
・醒剣ブレイラウザー(5000AP):以下のカードの使用が可能。その度にAPを消費する
 ☆【2】リザードスラッシュ(200):ATK+2
 ☆【3】ライオンビート(600):判定勝利にて発動。秒数の合計+6の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【4】ボアタックル(800):判定勝利にて発動。秒数の合計+8の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【5】ローカストキック(1000):判定勝利にて発動。秒数の合計+10の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【6】ディアーサンダー(1200):判定勝利にて発動。秒数の合計+12の固定HPダメージ。減衰不可能。レンジ:~中距離
 ☆【7】トリロバイトメタル(1200):使用ターン、敵からのあらゆる干渉を受け付けない
 ☆【8】バッファローマグネット(1400):対象を自らのレンジに引き寄せる
 ☆【9】ジャガーマッハ(1500):高速。使用宣言時の、戦闘・奇襲・撤退・追撃判定+30
 ☆【10】スカラベタイム(1800):使用ターンと次ターンのあらゆる敵行動を阻害。(その間、敵のHP・スタミナ・気力を増減しない)
                    もしくは使用ターンの敵行動を阻害、次ターンの戦闘判定+15
 ☆【J】イーグルフュージョン:AP+2400
 ☆【Q】カプリコーンアブゾーブ:AP+2000
☆ライトニングスラッシュ(1800):使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。コンマの合計+18の固定HPダメージ。減衰不可能
☆ライトニングブラスト(2200):使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。コンマの合計+22の固定HPダメージ。減衰不可能
☆ライトニングソニック(3800):使用宣言時、戦闘判定-15。判定勝利にて発動。コンマの合計+38の固定HPダメージ。減衰不可能
☆フュージョンジャック
 ・《ジャックフォーム》(7400AP):ATK・DEF+5。飛行を得る
☆エボリューションキング
 ・《キングフォーム》(9600AP):ATK・DEF+10。2~5の効果値+2、6~10の効果値+4
 ★ロイヤルストレートフラッシュ:使用宣言時、戦闘判定-20。判定勝利にて発動。コンマの合計+112の固定HPダメージ。減衰不可能
 ★ストレートフラッシュ:使用宣言時、戦闘判定-15。判定勝利にて発動。コンマの合計+90の固定HPダメージ。減衰不可能


これがブレイドです(震え声)

【ギャレン】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近距離~遠距離)
・融合係数:気力値/10を、ATKとDEFに加える
・恐怖心:戦闘経過後、2ターン目以降から毎ターン気力-10
・醒銃ギャレンラウザー(5500AP):以下のカードの使用が可能。その度にAPを消費する
 ☆【2】アルマジロバレット(400):ATK+4
 ☆【3】フロッグアッパー(600):判定勝利にて発動。秒数の合計+6の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【4】ペッカーラピッド(800):戦闘判定+8
 ☆【5】ホエールドロップ(1000):判定勝利にて発動。秒数の合計+10の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【6】フライファイア(1000):判定勝利にて発動。秒数の合計+10の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【7】トータスロック(1400):1ターン、DEF+14。もしくは使用ターン、敵のあらゆる行動を停止させる
 ☆【8】バットスコープ(1200):分身、透明化などを阻害。相手の奇襲を無効化する
 ☆【9】ゼブラジェミニ(1400):戦闘判定値差20以下の攻撃を無効化する。それ以上でも、14以下のダメージの攻撃を一度だけ無効化する
 ☆【10】カメレオンシーフ(1600):姿を消し、戦闘判定値差25以下の攻撃を無効化する。自身が戦闘判定に勝利した場合、戦闘判定+25でダメージ計算
 ☆【J】ピーコックフュージョン:AP+2400
 ☆【Q】サーペントアブソーブ:AP+2000
☆バーニングスマッシュ(2000):使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。コンマの合計+20の固定HPダメージ。減衰不可能
☆バーニングショット(2200):使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。コンマの合計+22の固定HPダメージ。減衰不可能
☆バーニングディバイド(3600):使用宣言時、戦闘判定-15。判定勝利にて発動。コンマの合計+36の固定HPダメージ。減衰不可能
☆フュージョンジャック
 ・《ジャックフォーム》(7900AP):ATK・DEF+5。飛行を得る

ちなみにギャレンはこれね
ちょっと龍騎勢と剣勢強すぎんよー
一番不遇なのがキバ勢になってる現状をちょっとどうにかしないとなぁ……

ちょっと席外しますが、使ってみたい/戦ってみたいライダーとかいる?

クウガ、アギト(アギト・ギルス・G3・アナザーアギト)、龍騎(龍騎・ナイト・ゾルダ・王蛇・タイガ・ベルデ・王蛇・リュウガ・オーディン・オルタナティブ)、
555(ファイズ・カイザ・デルタ・サイガ・オーガ)、剣(ブレイド・ギャレン・レンゲル・カリス)、
響鬼(響鬼・威吹鬼・斬鬼・裁鬼)、カブト(カブト・ガタック・ザビー・サソード・ドレイク・キック・パンチ・ダークカブト・ヘラクス・ケタロス・コーカサス)、
電王(電王・ゼロノス・New電王)、キバ(キバ・ダークキバ・イクサ)、ディケイド(ディケイド・ディエンド・クウガ)
W(W・アクセル・スカル・ナスカ)、オーズ(オーズ・バース)

ちなこの中。ボス核とか出せんのもいるけど……
後で範囲安価出すんでそれで指定されたライダーを使用&別のライダーと対決ってのをやってみようかなと
本編? すみませんちょっと明日こそは必ず(ry

ああ、カード読み込み中でも攻撃できるギャレンもコンボ時の判定はマイナスされるのか
まあそりゃそうだわな

ディエンド使うとどうなるかは見てみたい。戦ってみたいのはオーディン

よし、お待たせー
クウガはオリジナルクウガとディケイドクウガがおるよ

ちなみに、登場するライダーはまあ、行こうと思ってるときの配役なんで
このライダーはどのキャラなんだ?というのが気になるので選ぶってのもありやで

強化したらキバがクッソ強くなった。なんぞこれ……

それじゃあ、気になるライダーの名前書いてな
ちな、オーディン、オーガ、コーカサス、ディケイド、ディエンドは禁止やで
だってディケイドのプレイヤー使用での処理面倒(ry

↓1~5 京太郎が変身または敵として候補

ダークキバ

【カイザ】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近~遠距離)
★ゼノスラッシュ:使用宣言時、戦闘判定+10。戦闘判定が自分以下の相手に80の固定HPダメージ。DEFによるダメージの減衰が可能
◆サイドバッシャー:使用宣言時、呼び出し。次ターンから戦闘判定+15
◇ジェットスライガー(飛行):使用宣言時、呼び出し。毎ターン、戦闘判定+25。戦闘判定敗北にて破壊される。
                 【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。レンジ:至近距離~超遠距離


【ナイト】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・カード
 ☆《SWORDVENT》:ATK+2
 ☆《GUARDVENT》:DEF+3。飛行を得る
 ☆《NASTYVENT》:一度だけ敵からの10以下のダメージを無効化する
 ☆《TRICKVENT》:戦闘判定値差20以下の攻撃を無効化する。自身が戦闘判定に勝利した場合、戦闘判定+20でダメージ計算
 ☆《ADVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。
            以降、戦闘判定+13。敵に与えるダメージを1.5倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に50の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能
☆サバイブ:ATK+10、DEF+10。レンジ:至近距離~近距離
 ☆《SWORDVENT》:ATK+4
 ☆《GUARDVENT》:DEF+3
 ☆《SHOOTVENT》:使用時、相手DEFと自分ATK差分の固定HPダメージ。レンジを超遠距離に変更
 ☆《TRICKVENT》:戦闘判定値差30以下の攻撃を無効化する。自身が戦闘判定に勝利した場合、戦闘判定+30でダメージ計算
 ☆《ADVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。
            以降、戦闘判定+15。敵に与えるダメージを1.6倍する。飛行を得る。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《BLASTVENT》:敵の20以下のダメージを無効化する
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に80の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能

【王蛇】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:40
DEF:40

(レンジ:近距離)
・カード
 ☆《ADVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。
           以降、戦闘判定+13。敵に与えるダメージを1.5倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《ADVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。
           以降、戦闘判定+10。敵に与えるダメージを1.4倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《ADVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。
           以降、戦闘判定+10。敵に与えるダメージを1.4倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《SWORDVENT》:ATK+3
 ☆《STRIKEVENT》:ATK+2
 ☆《STRIKEVENT》:ATK+2
 ☆《STEALVENT》:敵一体の武装を奪い取る
 ☆《UNITVENT》:3体のモンスターを、獣帝ジェノサイダーに変貌させる。それぞれの《FINALVENT》《ADVENT》の使用は不可能となる
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に60の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に50の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に50の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に80の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能


【ダークキバ】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:60
DEF:60

・呪われた牙:戦闘判定+20。戦闘終了時判定を行い、ゾロ目以外は死亡する
★キングスバーストエンド:戦闘判定-10。HP+スタミナ+気力値の合計値を固有値として敵にHPダメージ。DEFによる減衰可能


【スカル】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:40
DEF:40

・「骸骨」の記憶:戦闘技能+20
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能

あと、折角だしこれもついででデータのみ公開


【ファイズ】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近~中距離)
☆アクセル:ATK・DEF+10 ●《Start up》宣言により、1ターンの間、戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速
☆ブラスター(飛行):ATK・DEF+20、戦闘判定+10。ATK・DEF40未満の対象は、使用者に触れる事ができずに戦闘不能。
★クリムゾンスマッシュ:使用宣言時、戦闘判定+10。戦闘判定が自分以下の相手にATKの2倍のHPダメージ。DEFによる減衰が可能
◇オートバジン(飛行):使用宣言時、呼び出し。戦闘判定+10、以降毎ターン+10。
              本体のHPの8割近くに相当するダメージが発生した場合、身代わりとなってダメージを無効化。オートバジンは破損する。
◆ジェットスライガー(飛行):使用宣言時、呼び出し。毎ターン、戦闘判定+25。戦闘判定敗北にて破壊される。
                 【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。レンジ:至近距離~超遠距離
※アクセルフォーム使用では寿命値が2倍減、ブラスターフォームでは4倍減


【イクサ】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:40
DEF:50

(レンジ:近距離~遠距離)
・セーブモード:スタミナ消費値半減
 ★フェイクフエッスル:戦闘判定勝利にて、仮面ライダーキバのフォームチェンジ後のATK-5。『~バイト』を使用不可能に
 ★ブロウクンファング:通常のダメージ処理後、更にコンマの合計値を追加ダメージ
・モードチェンジ
 《バーストモード》:DEF-10、戦闘判定+10
  ・余剰排気:変身時にATK+コンマの合計値の分、相手に固定HPダメージ。DEFによる減衰可能。
  ★イクサ・ジャッジメント:戦闘判定-10。通常のダメージ処理を行い、『スタミナ及び気力値』を消費し、その分をダメージ判定に上乗せする
・ライジング:ATK・DEF+10、戦闘判定+10
 ★ファイナルライジングブラスト:戦闘判定-10。通常のダメージ処理を行い、『気力値』を消費し、その分をダメージ判定に上乗せする

アクセル自爆はできないのか

>>556
アクセルになって3ターン経過したら自爆するで
まあ、そんなバッドエンド選ぶ奴……おらんよね? ね?
多分、異変を察知したバジンが殴って引きはがすはず

ん……ダークキバとスカルが不評やな
スカルはいわば、戦闘判定+20&HPとスタミナアップって良ライダーですよこれ
ダークキバは……ほら、普通勝てない相手に初手必殺で大ダメージをあたえられる……かも
単純に計算したら、平均値で180だからね。固有HPダメージ

じゃあ、京太郎はスカルとダークキバを使わない
代わりにファイズとイクサを選択肢って事でええかな?

ダキバさんはあの拘束紋章みたいなの使えてもいいんじゃない?

それじゃあ……

【カイザ】【ナイト】【王蛇】【ダークキバ】【スカル】【ファイズ】【イクサ】を選択肢にしましょうかね
相手ライダーは余ったのからこっちで決めるで


↓3 どのライダーに変身する&コンマで京太郎戦闘技能

王蛇

>>562
拘束紋章もろもろ込みで+20なんよ。説明不足でスマンね

スカルでまさかの戦闘技能100の須賀京太郎がなにこれ改造人間か何かですかね?


直後、京太郎のHP補正
その直後、京太郎のスタミナ補正
下3、京太郎の気力

※尚、このレスで相手ライダーの気力

【スカル】 須賀京太郎
技能:100(86)
HP:62
スタミナ:68
気力:58
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~遠距離)
・「骸骨」の記憶:戦闘技能+20
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能


なんだこれは……たまげたなぁ……

ちなルール

・戦闘計算式
戦闘判定=戦闘経験+コンマ+特殊補正 VS 戦闘経験+GMコンマ+特殊補正
ダメージ=勝利者の秒数の合計+コンマ差/5+攻撃者ATK-防御者DEF
スタミナ消費=出したコンマの10の位

HPゼロにて死亡または変身解除、スタミナゼロにて変身解除
気力ゼロにて、気力の最大値/4のマイナス補正を戦闘判定に与える

ファンブル=01~04 強制失敗(問答無用で戦闘計算敗北。コンマ値は0として計算)
確定クリティカル=00(判定値は100)
クリティカル=100-戦闘能力値/10(端数切り上げ)以上の値を出す事。
(つまり戦闘能力値91なら90以上、戦闘能力値40なら96以上がクリティカルとなる)
クリティカル時、ダメージが2倍


・撤退(追撃)判定
残スタミナ+コンマ+特殊補正 VS 残スタミナ+コンマ+特殊補正


・レンジの概念
レンジを超える相手に対しては、同レンジ対象の武器を持たない場合、攻撃は不可能
戦闘判定勝利にて『距離を詰める』(ダメージ計算なし)となる
また、撤退と追撃に際し以下の補正が加わる

距離=至近距離/近距離/中距離/遠距離/極遠距離
(追撃)  +20/+15 /+10 / +5  /±0
(撤退)  ±0 /+5  /+10 /+15 /+20

流石に攻撃重視と防御重視が便利過ぎたので修正
で、方針を追加。【爆発】についても修正


・戦闘方針
戦闘開始時に、【通常戦闘】【攻撃重視】【防御重視】【温存重視】【逃走重視】などの方針の選択が可能。なお、ターンごとに随時変更が可能
1:【通常戦闘】の場合、特殊効果は存在しない
2:【攻撃重視】の場合、与ダメージ及び被ダメージ2倍。選択中スタミナ消費2倍。気力消費量2倍(つまり気力による上乗せが半減)
3:【防御重視】の場合、与ダメージ及び被ダメージを半減。選択中スタミナ消費2倍。気力消費量2倍(つまり気力による上乗せが半減)
4:【温存重視】の場合、与ダメージ及びスタミナ消費半減
5:【逃走重視】の場合、戦闘判定コンマ勝利にて撤退判定に派生。
※尚、【攻撃重視】及び【防御重視】でも、固定ダメージの増減は不可能


・戦闘中のコマンド
 【フォームチェンジ】=戦闘判定時の書き込みにより、フォームチェンジ。その判定から適用する
 【能力使用】=戦闘判定時の書き込みにより、能力を使用。その判定から適用する。
           記号が同じ能力の同時使用は不可能。『・』は常時発動
 【距離を取る】=判定で勝利した場合、ダメージ処理を行わず距離を1つずらす
 【沈着】=気力値を15消費する事で、戦闘判定時のコンマを【50】という固定値として扱う。スタミナは5消費
 【集中】=気力消費値と等量を、戦闘判定時の値に加算する。10なら10。50なら50。これによりスタミナ消費値は変動しない
 【爆発】=そのターンのスタミナ消費値を2倍とする事で、次のターンの気力値に30を加える。戦闘判定の結果如何に寄らず気力が加算される
※【沈着】【集中】【爆発】の併用は不可能


・状態
 怪我=戦闘時のコンマが偶数ゾロ目、戦闘判定勝利にて、その時の判定値の差が40以上で発現。以後の相手の戦闘判定-10。
 昏倒=戦闘時のコンマが奇数ゾロ目、戦闘判定勝利にて。その時の判定値の差が40以上で発現。相手の変身解除
 高速=高速を持たない相手は撤退に対する追撃が不可能。持たない相手との戦闘判定勝利にて、レンジ差に関わらず攻撃が可能。
 飛行=飛行を持たない相手の戦闘・撤退・追撃判定-5。戦闘判定勝利にて、詰められた/離されたレンジをリセットする
 暴走=戦闘中、一切の行動指示(作戦変更やフォームチェンジ等)が不可能


 ――雨が降っていた。


京太郎「……あなたが、加治木ゆみさんですか」

ゆみ「……ああ、そうだよ。探偵さん」

ゆみ「モモや睦月から、聞いているんだろう?」


 その中に佇む彼女は、傘一つさしておらず。
 どれだけ雨に打たれていたのか、衣服は全て湿きっていた。
 ……自分も、同じだが。


ゆみ「……今更、自己紹介はいいよ」

ゆみ「ずっと、見ていたからな……君たちの事は」


 口を開けかけたそのところで、彼女から静止が入った。
 これまで、自分たちの戦いを観察していたと。

 理由を――聞くまでもないだろう。
 おそらく、自分たちに何かがありそうならば。きっと、助けに入るつもりだった。その筈だ。
 桃子から聞いた彼女の人物像を鑑みるのなら、それが妥当であろう。妥当である筈だ。


京太郎「なら……どうして」

京太郎「あの二人に……会わなかったんですか? 会おうとしなかったんですか?」

京太郎「見ていたなら、分かりますよね? あの二人が……どれだけあなたの事を思っているのかなんて」

京太郎「そんなに近くにいるんだったら――」


 少し、ほんの少しだけ。
 足を延ばしてくれれば、彼女たちは未だに夜泣き腫らす事もなく、暮らせる筈なのだ。
 京太郎の言葉に、少々困ったように眉をよせる加治木ゆみ。


ゆみ「……」

ゆみ「それは……不可能だよ」

ゆみ「知っているんだろう? “私は既に死んでいる”んだ」


 確かに、東横桃子から聞いていた。
 尊敬する先輩は、人を守るために戦って死んだと。
 だからこそ、ライダーバトルに於いて桃子は先輩の意志を受け継ぎ、
 欲望が故に願いを叶えるライダーとして戦うのではなく、人の命を守るライダーとして戦うのだと。
 そう聞いては居た。

 だが、こうして会話もできる。足もある。
 どう見たって、生きている風にしか見えない。
 彼女が死んだというのは桃子の勘違いか。
 それとも、重傷を負いこそしたものの、一命を取り留めて療養していた。そのどちらかであろう。


京太郎「何か……表に出られない理由があるとしても」

京太郎「それでも、一言。一言伝えられさえすれば……」


 たとえば、別のライダーに狙われているとか。
 ライダーバトルを始めた人間に疎まれているとか。
 そんな理由は思い付いた。顔を出せない理由が、何かあるのだろうかと。

 嫌な想像をするのなら――。
 一度自分が死んだと思わせておいて、人の為に戦うライダーだと認識させておいて。
 それで残る全員が戦い決着がつくまで隠匿し、最後に漁夫の利を得にくる。
 それまで人の為に戦おうとはしていたが。
 自分の命を失いそうになったことから、そんな考えを改めた。
 そしてそれに関して何かの願いを得て――バトルロワイヤルに勝ち残る道を選択した。
 そんなものだって思い浮かぶ。

 だけど、目の前の彼女からはそんなものは感じられない。
 須賀京太郎の人物眼からは、そうは見えない。
 彼女は桃子や睦月を確かに思いやっている。
 そしてやはり、人の為に戦うライダー。である筈だ。


ゆみ「……」

ゆみ「だから、私は死んだんだ。死んでいるんだよ」

ゆみ「ここに居るのは加治木ゆみの記憶を持った亡霊で」

ゆみ「あいつらの知ってる加治木ゆみじゃない」

京太郎「……どう見ても、生きてますよ。亡霊じゃない」

京太郎「あなたが、心変わりをしている風にも見えない」

京太郎「事情があるなら話してください。あいつらに言えなくても……俺が何かきっと、力になれる」


 彼女が。
 東横桃子や津山睦月から聞いた人物のとおりであるのならば。
 いかなる事情があっても、どんな経緯があったとしても。
 須賀京太郎は――協力したいと、そう考えている。

 それはゆみの喪失に仲間二人の為でもある。
 仲間が多い方が有難いと言う須賀京太郎の為でもある。

 だけど、何か彼女が――加治木ゆみが困難に遭っているのなら、素直に彼女自身の為に協力したい。
 伝え聞きでしかないが。
 彼女の人柄に、その程度の好感を抱いてはいる。

 また、好感云々を抜きにしても。
 困っている人間の為に手を貸す事は、それが須賀京太郎の考える仮面ライダーとしての在り方である。

 だから、たとえ命がけになるとしてもそこには後悔はない。
 日常茶飯事であるし、己の望んだ生き方に納得ができるのであれば、須賀京太郎は構わない。
 そう思っている。


ゆみ「なるほど、見ていた通りのハーフボイルドだ」

 合点が言ったように頷かれると、どうにむず痒くなるが。それでも、力になれるならば、それでいい。
 ハーフボイルドという、あまり嬉しくない呼称も受け入れようではないか。
 そして彼女は神妙そうな顔つきで――口を開いた。


ゆみ「――じゃあ、私を殺してくれ」

京太郎「な……ッ!?」

ゆみ「今まで、自分をどうにか押さえてはいたが……それももう限界だ」

ゆみ「誰かを――モモたちを傷つける前に、私を殺してくれ」


 こちらの戸惑いをものともせず。
 それきり彼女は水たまりへカードデッキをかざすと。
 伝え聞いていた、仮面ライダーナイトへと変身した。


京太郎「それは――!」

ゆみ「できないなら、それでもいい」


 ――ただ、君が死ぬだけだが。


 そう呟くと、剣を構えるナイト。
 その姿勢は――本気だ。
 会話をするにしてもなんにしても、このままでは不可能である。
 彼女の言葉通り、殺意があるのかは分からない。
 だが、変身した相手に通常の身体能力などでは及ばないのは事実。

 軽く捻られれば気絶して、二度と合う事は出来ないだろうし。
 また、彼女がそのまま飛び去ってしまえば、追跡などは不可能だ。

 仕方がない。
 ロストドライバーとスカルメモリを取り出し、京太郎も臨戦態勢に入る。


京太郎「く……ッ」

京太郎「変、身……ッ!」


 ――《SKULL》。


 ガイアウィスパー=地球の囁きが、「骸骨」の産声を上げる。
 それに追従して、須賀京太郎の身体が変貌する。

 まさしく記憶通り骸骨を思わせる銀色のマスク。
 筋骨隆々なボディの――仮面ライダースカルへと。


直後、距離判定
0~1:至近距離
2~4:近距離
5~7:中距離
8~9:遠距離
※会話している距離の為、超遠距離は除外

至近

>>580:5
よって、中距離から開始。


【スカル】 須賀京太郎
技能:100(86)
HP:62
スタミナ:68
気力:58
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~遠距離)
・「骸骨」の記憶:戦闘技能+20
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能


                        VS


【ナイト】 加治木ゆみ
技能:72
HP:63
スタミナ:46
気力:47
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・カード
 ☆《SWORDVENT》:ATK+2
 ☆《GUARDVENT》:DEF+3。飛行を得る
 ☆《NASTYVENT》:一度だけ敵からの10以下のダメージを無効化する
 ☆《TRICKVENT》:戦闘判定値差20以下の攻撃を無効化する。自身が戦闘判定に勝利した場合、戦闘判定+20でダメージ計算
 ☆《ADVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。
            以降、戦闘判定+13。敵に与えるダメージを1.5倍する。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に50の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能
☆サバイブ:ATK+10、DEF+10。レンジ:至近距離~近距離
 ☆《SWORDVENT》:ATK+4
 ☆《GUARDVENT》:DEF+3
 ☆《SHOOTVENT》:使用時、相手DEFと自分ATK差分の固定HPダメージ。レンジを超遠距離に変更
 ☆《TRICKVENT》:戦闘判定値差30以下の攻撃を無効化する。自身が戦闘判定に勝利した場合、戦闘判定+30でダメージ計算
 ☆《ADVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。
            以降、戦闘判定+15。敵に与えるダメージを1.6倍する。飛行を得る。戦闘判定での敗北により、この効果を打ち消す
 ☆《BLASTVENT》:敵の20以下のダメージを無効化する
 ☆《FINALVENT》:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。通常のダメージ判定後、更に敵に80の固定HPダメージ。DEFでの減衰が可能


【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:63/63
スタミナ:68/68         VS          スタミナ:46/46
気力:58/58                       気力:47/47
ATK:40                         ATK:40

DEF:40                         DEF:40

>現在は【中距離】
>方針は【通常方針】です

 100 + コンマ  VS  72 + GMコンマ

>↓2 京太郎の行動、判定値をお願いします


……あ。これ要修正やわ。気力爆発ゲーになる


1#かじゅガードベント、温存方針
>ガードベント、温存方針

スカル:100+85-5=180
ナイト:72+99=161
ダメージ:(3+7)+19/5+40-43=11

>温存方針により最終ダメージ6!
>スカルはスタミナを9消費。気力+30
>ナイトはスタミナを5消費


【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:57/63
スタミナ:68/68         VS          スタミナ:45/46
気力:88/58                       気力:47/47
ATK:40                         ATK:40

DEF:40                         DEF:43

>現在は【中距離】

昨日言われてたのに・・・


京太郎「……ッ」

京太郎「俺はあなたとは戦う気なんてないんだ!」


 スカルマグナムで牽制射撃を放つ。
 近付かれたら、攻め立てられてしまう。
 かといって離れられても、彼女に逃げられてしまう。

 故に、弾丸で牽制しつつ、こちらも戦力を温存する。
 余計なダメージを与えて殺してしまわないように。


ゆみ「……くどいな」

ゆみ「私は、モモたちが知っている加治木ゆみじゃあない」

ゆみ「私はもう死んでいるんだ」


 ――《GUARDVENT》。


 そのままでは接近ができないと見た為か。
 どこからともなく現れた巨大な蝙蝠が、彼女の背中に合わさった。
 それで、マグナムの弾丸を防御していた。


京太郎「そんな事を言われても……」


 彼女がどんな先輩であったのか。
 どう思っていたのか。
 いかに自分を救い出してくれたのか。自分にとっての光となってくれたのか。

 彼女の意志を継ぐと決めた、東横桃子の瞳が思い出される。
 駄目だ――彼女に、これ以上涙を流させるわけにはいかない。

 殺すなどという選択肢は、もってのほかだ。

>>588
防御重視で気力爆発ゲーになるなと思ったから修正したのに
こんどは温存からの気力爆発でござる


【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:57/63
スタミナ:68/68         VS          スタミナ:41/46
気力:88/58                       気力:47/47
ATK:40                         ATK:40

DEF:40                         DEF:43

>現在は【中距離】
>方針は【温存方針】です

 100 + コンマ -5   VS  72 + GMコンマ +?

>↓1 京太郎の行動、判定値をお願いします

1#かじゅトリックベント、温存方針、爆発
>トリックベント、温存方針、爆発

スカル:100 + 47 +20 -5=162
ナイト:72 + 61  =133
ダメージ:(5+5)+29/5+40-43=12

>攻撃方針により、ナイトに24のダメージ

>京太郎はスタミナを10消費、気力を20消費
>ゆみはスタミナを6消費、気力を30増加



【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:/63
スタミナ:47/68         VS          スタミナ:35/46
気力:68/58                       気力:77/47
ATK:40                         ATK:40

DEF:40                         DEF:43

>現在は【中距離】
>方針は【攻撃方針】です


訂正

【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:31/63
スタミナ:47/68         VS          スタミナ:35/46
気力:68/58                       気力:77/47
ATK:40                         ATK:40

DEF:40                         DEF:43

>現在は【中距離】
>方針は【攻撃方針】です

だー計算ミス


スカル:100 + 47 +20 -5=162
ナイト:72 + 61  =133
ダメージ:(5+5)+29/5+40-43=13

>攻撃方針により、ナイトに26のダメージ

>京太郎はスタミナを10消費、気力を20消費
>ゆみはスタミナを6消費、気力を30増加



【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:29/63
スタミナ:47/68         VS          スタミナ:35/46
気力:68/58                       気力:77/47
ATK:40                         ATK:40

DEF:40                         DEF:43

>現在は【中距離】
>方針は【攻撃方針】です

BGM:http://www.nicovideo.jp/watch/sm13033204


京太郎「何にしても、せめて事情を……!」

ゆみ「……」


 ――《TRICKVENT》。


 しかし答えはなく、代わりに現れたのは複数の仮面ライダーナイト。
 そのどれもが、分裂しながらこちらへと向かってくる。

 舌打ち一つ。
 あのマントがあるのだ――多少の攻撃は平気だろうとあたりを付けて。
 ダブルタップ/ダブルタップ/ダブルタップ。

 腹と頭部に1発ずつ。
 それらの実体を持った虚影へと打ちこんでいく。

 彼女が今何を考えているのか、それは分からない。
 仮面に覆われている為になにも判らない。
 だが――分かる。

 彼女は望まれぬ戦いを強いられていて。
 それに抵抗を試みているがどうにもならなくて。
 段々と京太郎へと殺意ある攻撃方法を選択し始めていて。
 そして、何が起きているのか京太郎に事情を説明する事すらままならない。

 この場で。彼女を。
 止める手段があるものは、この場には須賀京太郎しかいないのだ。

 苦しみを止める為には撃たねばならない。
 悲しみを呼ばぬためにも撃たねばならない。

 きっと正しく彼女の言うとおり、ここを逃せばその刃は東横桃子や津山睦月に向かう。
 或いは、他の一般人か。
 ここで止めねばならない。

 もしかしたらを頼って、都合のいい結末を迎えられるかもしれない。
 だけど、起きなかったら? 誰も彼もが悲劇に見舞われてしまうとしたら?

 どうする――――?

【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:29/63
スタミナ:47/68         VS          スタミナ:35/46
気力:68/58                       気力:77/47
ATK:40                         ATK:40

DEF:40                         DEF:43

>現在は【中距離】
>方針は【攻撃方針】です

 100 + コンマ -5   VS  72 + GMコンマ +?

>↓1 京太郎の行動、判定値をお願いします

1#かじゅソードベント、温存方針、集中+30

スカル:100 + 81 -5 =176 
ナイト:72 + 37 +30 =139
>ダメージ:(3+3)+37/5+40-43=11

>温存方針の為、ナイトに6のダメージ
>京太郎はスタミナを9消費、気力を30増加
>ゆみはスタミナを2消費、気力を30消費



【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:23/63
スタミナ:36/68         VS          スタミナ:33/46
気力:98/58                       気力:47/47
ATK:40                         ATK:43

DEF:40                         DEF:43



 ――《SWORDVENT》。


 新たなカードが挿入される。
 二刀流となった加治木ゆみ=仮面ライダーナイトが、弾丸を切り捌きながらじりじりと距離を詰めてくる。


 彼女の為を思うのならば。
 彼女の苦しみを止めたいのならば。

 殺すしか方法はない。


京太郎「……だけどッ」


 そうは言っても。
 引き金を引く、その気が起きない。

 東横桃子が、津山睦月が彼女をどれだけ信頼していたか。
 彼女たちが加治木ゆみの話をする、その時の顔が思い出されて。
 どうにも、引き金がぶれてしまう。


ゆみ「……頼む」

ゆみ「私は、死んだあと……改造されたんだ」

ゆみ「ここまで抑えてはいるものの、もう、どうにもならないところまで来ている」

ゆみ「頼む……」

ゆみ「モモたちに手を出す前に……」


 ――殺してくれ。


 そう呟くと、新たなカードが取り出された。


【スカル】 須賀京太郎                 【ナイト】 加治木ゆみ
技能:100(86)                     技能:72

HP:62/62                        HP:23/63
スタミナ:36/68         VS          スタミナ:33/46
気力:98/58                       気力:47/47
ATK:40                         ATK:43

DEF:40                         DEF:43


>現在は【中距離】
>方針は【温存方針】です

 100 + コンマ -5   VS  72 + GMコンマ +?

>↓1 京太郎の行動、判定値をお願いします

1#かじゅFベント、攻撃方針、集中47

スカル:100 + 74 +97 -5 -10= 256
ナイト:72 + 63 +47 -10= 172

>仮面ライダースカルのマキシマムドライブが発動
>ナイトに固定ダメージ40!

>スカルが勝利しました


 ――《FINALVENT》。


 その音を聞いたときに、まず思った。
 やはり、加治木ゆみは――東横桃子が言うように優しく、強い人間なのだろう。

 こちらの逡巡と当惑を見抜き、それが故に、言い訳を与えた。
 須賀京太郎に、彼女を殺さざるを得ない状況を作ったのだ。
 掛け値なしの必殺技。
 きっとこれを受けたのならば、須賀京太郎は死亡する。

 であるがゆえに――。

 須賀京太郎は殺されない為に、彼女を殺さねばならない。
 だから、須賀京太郎はマキシマムドライブを使用する。
 そんな大義名分がたったのだ。


 ――《SKULL》。

 ――《MAXIMUMDRIVE》。


京太郎「……あなたに数えるべき罪はない」


 これを彼女の弱さと見るべきか、それとも強さと見るべきか。

 一面から見るなら、彼女は弱いと言える。
 自分自身果てる事が出来ず、須賀京太郎に殺人を犯させるために、その状況を用意したのだから。

 別の面から見るなら、強いとも言える。
 己の不利を承知で死ぬために。これ以上誰かを傷つけない為に、自らの命を失う場所へと飛び込む。

 果たしてどちらだろうか。
 どちらかは分からない。弱いと言う人も言えば、強いと言う人もいるだろう。
 他人を思ったとも言えるし、自分勝手だとも言える。

 ただ――。
 実際に手を下す京太郎から言わせてもらうなら――。


京太郎「だから、これ以上は苦しまなくてもいい」


 そんなものはどちらでもいい。
 自分が手を汚す事となっても、それでも人の苦しみを止めたい。

 闘って死してなお、まだ苦しまなければならない人がいるのなら。
 自分がどうなっても、止めてやりたい。止めなければならない。
 そう思っただけだ。

 故にマグナムの引き金を引いた。

 スカルマグナムから吐き出された紫色の髑髏が、回転するナイトの体に直撃する。
 そしてそのまま――彼女の体を消し飛ばした。


【WIN】

爆発強い。スカル強い
常時戦闘判定+20はヤバイと思った(小学生並の感想)

気力はイベントで増加(俺にライダーの資格があるなら/真理ー、ファイズはなんだー?)形式にした方がいいかな?


この後ここに井上ワープでモモが来たら鬱展開やね(ニコッ

あ、実際はそんな事しないので安心してください
するにしても、ちゃんと伏線入れるよ!モモがくるって

あと、かじゅについても今回はまあ、戦う理由をどうしようかなー程度なので
別に登場したら死ななきゃいけないとか殺さなきゃいけないようなポジだから安心してね


……で、時間あるならもう一戦したいんやけどええ?

コイヤー

とりあえず、爆発は以下の通りで

 【爆発】=そのターンのスタミナ消費値を2倍とする事で、次のターンの気力値に20回復させる(上限値を超えない)。
       戦闘判定の結果如何に寄らず気力が加算される

これでやばかったら、ストーリーの流れとか、人間関係とかそんなんでよろしくお願いしますわ
いっそその手の精神コマンドはコミュとか特訓で取得とかでいいかもしれない


それじゃあ、気になるライダーを

↓1~5

あの、オーガはちょっとラスボス候補ですし……その

了解、人もいないし
キックホッパー・カブト・レンゲルでええかな

あとの2体は、まあまだ出てないのでいいよね

【キックホッパー】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近距離)
☆クロックアップ(高速):使用宣言時の戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速形態を持たない相手に対して、撤退・追撃が確実成功となる。スタミナ消費2倍
★ライダーキック:使用宣言時の戦闘判定-15。判定勝利後、10の固定HPダメージ。コンマの下一桁分、多段ヒット(最低1回)。DEFによる減衰不可能


【カブト】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近~遠距離)
・マスクドフォーム:ATK・DEF+10。戦闘判定-5。クロックアップ・ライダーキック不可能
☆プットオン:マスクドフォームへの置換
☆キャストオフ:判定に勝利した場合、固定HPダメージ50。DEFによる減衰が可能
☆クロックアップ(高速):使用宣言時の戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速形態を持たない相手に対して、撤退・追撃が確実成功となる。スタミナ消費2倍
★ライダーキック:使用宣言時の戦闘判定-10。判定勝利後、70のHPダメージ。DEFにて減衰可能。コンマの合計分、追加ダメージ
☆ハイパーゼクター:ATK・DEF+20。ライダーキックのダメージ+20
☆《ハイパークロックアップ》:戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+80
●パーフェクトゼクター:ATK+20。使用宣言時の戦闘判定-20。判定勝利後、100のHPダメージ。DEFにて減衰可能。コンマの合計分、追加ダメージ


【レンゲル】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近距離~中距離)
・融合係数:気力値/10を、ATKとDEFに加える
・スパイダーアンデッドの意志:正気判定を行う。コンマ値が気力の半分を超えた場合、スパイダーアンデッドに支配させる。
                   その際融合係数は適応されず、ATK+5・DEF+5。戦闘判定+10。暴走状態となる
・醒杖レンゲルラウザー(7000AP):以下のカードの使用が可能。その度にAPを消費する
 ☆【2】ビースタッブ(400):ATK+4
 ☆【3】モールスクリュー(600):判定勝利にて発動。秒数の合計+6の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【4】ライノセラスラッシュ(1000):判定勝利にて発動。秒数の合計+10の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【5】コブラバイト(1200):判定勝利にて発動。秒数の合計+12の固定HPダメージ。減衰不可能
 ☆【6】ポーラーブリザード(1400):判定勝利にて発動。秒数の合計+14の固定HPダメージ。減衰不可能。レンジ:~遠距離
 ☆【7】ジェリーフィッシュゲル(1600):一度だけ16以下の攻撃、または敵の攻撃による物理的なダメージを無効化する
 ☆【8】スコーピオンポイズン(1800):カード使用時に敵に与えたダメージの1割、敵は毎ターンHPを消費する
 ☆【9】スキッドスモッグ(2000):2ターン、相手の戦闘・追撃・奇襲判定-20
 ☆【10】テイピアリモート(2200):ラウズカードに封印されていたカードを開放する。次ターン以降、開放したアンデッドのAP値に等しい補正を得る
                     複数開放した場合この補正は平均値となるが、それぞれのAP以下の攻撃に際し、身代わりとなりダメージを無効化する
 ☆【J】エレファントフュージョン:AP+2400
 ☆【Q】タイガーアブソーブ:AP+2000
☆ブリザードゲイル(1800):使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。コンマの合計+18の固定HPダメージ。減衰不可能
☆ブリザードクラッシュ(2400):使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。コンマの合計+24の固定HPダメージ。減衰不可能
☆ブリザードベノム(3800):使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて発動。コンマの合計+38の固定HPダメージ。減衰不可能

【アギト】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離)
・超越感覚:戦闘・奇襲判定+10
・フォームチェンジ
 ☆《ストームフォーム》:ATK-5。戦闘判定+5。高速との戦闘に際して戦闘判定+5。レンジ:至近距離~中距離
 ☆《フレイムフォーム》:ATK+5。高速との戦闘に際して戦闘判定-5。レンジ:至近距離~近距離
 ☆《トリニティフォーム》:ATK+5、DEF+5。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~中距離
★《AGITΩ》:宣言時の戦闘判定-10。戦闘判定勝利にて、ATK+DEF分の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
☆《バーニングフォーム》:ATK+20、DEF+10。戦闘判定+10。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~近距離
☆《シャイニングフォーム》:ATK+15、DEF+15。戦闘判定+10。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~近距離
☆マシントルネイダー・スライダーモード(飛行):【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。


【キバ】
技能:
HP:
スタミナ:
気力:70
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離)
★ダークネスムーンブレイク:宣言時の戦闘判定-10、戦闘判定勝利にてATK+30の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
・フォームチェンジ:フォームチェンジ時に、スタミナを5消費
 《ガルル》:ATK+5、DEF+5。戦闘・追撃・撤退判定+15。レンジ:~近距離
  ★ガルルバイト:判定勝利後、戦闘判定勝利にてATKの固定HPダメージ。更に残り気力値/5の追加ダメージ。DEFによる減衰可能。
 《バッシャー》:ATK-5、DEF-5。相手戦闘・撤退判定-10。【飛行】の補正と効果を打消し、【高速】の補正を半減・効果を打ち消す。レンジ:~遠距離
  ★バッシャーバイト:判定勝利後、相手のDEF-20で通常のダメージ計算を行う。更にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能。
 《ドッガ》:ATK・DEF+10。戦闘・撤退・追撃判定-5
  ★ドッガバイト:戦闘判定+10、この判定の際、相手は高速・気力による戦闘判定上昇が行えない。
            戦闘判定勝利にて、通常のダメージ計算後、追加でATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
 《ドガバキ》:ATK・DEF+10。戦闘・追撃・撤退判定+5。相手戦闘・撤退判定-10。スタミナ消費2倍。
         【飛行】の補正と効果を打消し、【高速】の補正を半減・効果を打ち消す。レンジ:~遠距離
 ★ダークネスムーンブレイク:宣言時の戦闘判定-10、戦闘判定勝利にてATK+30の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
・エンペラーフォーム:ATK・DEF+20、戦闘判定+15。レンジ:~近距離
 ☆飛翔態:ATK+DEF+5。飛行を得る
 ★フィーバー:各フォームの必殺技を使用。相手へと与えるダメージに、気力を上乗せする事が可能。DEFによる減衰可能
 ★エンペラームーンブレイク:宣言時の戦闘判定-10、戦闘判定勝利にてHP残値+スタミナ残値+気力残値の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
 ★ファイナルザンバット・斬:宣言時の戦闘判定-10、戦闘判定勝利にてATK分+スタミナの最大値の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能

それじゃあ直後、京太郎が変身するライダー&戦闘技能を

よって、須賀京太郎はアギトになりました


直後、須賀京太郎のHP補正
その直後、須賀京太郎のスタミナ補正
下3、須賀京太郎の気力値

【アギト】 須賀京太郎
技能:80
HP:61
スタミナ:63
気力:89
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離)
・超越感覚:戦闘・奇襲判定+10
・フォームチェンジ
 ☆《ストームフォーム》:ATK-5。戦闘判定+5。高速との戦闘に際して戦闘判定+5。レンジ:至近距離~中距離
 ☆《フレイムフォーム》:ATK+5。高速との戦闘に際して戦闘判定-5。レンジ:至近距離~近距離
 ☆《トリニティフォーム》:ATK+5、DEF+5。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~中距離
★《AGITΩ》:宣言時の戦闘判定-10。戦闘判定勝利にて、ATK+DEF分の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
☆《バーニングフォーム》:ATK+20、DEF+10。戦闘判定+10。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~近距離
☆《シャイニングフォーム》:ATK+15、DEF+15。戦闘判定+10。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~近距離
☆マシントルネイダー・スライダーモード(飛行):【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。


強い(確信)


灼「おばあちゃんが言っていた……。『ボーリングのピンは倒れる方向を考えない』って」

京太郎「……なんのつもりですか」


 アギトの力、それを持つものを殺すアンノウンという存在。
 京太郎はそれと戦っていた。

 清澄麻雀部の部員全てと生き別れになっても。
 自分の両親が殺されても。

 思い出すのは、自分がスマートブレイン学園への入学が決まったあの日だ。
 未確認生命体という存在が猛威を振るい、それによって社会が混乱に見舞われ、そして麻雀部は混乱のさなか解散してしまって。
 そんな日常が壊された後に訪れた転機。
 そして、更に京太郎の日常が壊されたあの日。

 父も母も。
 寝室で、水もないのに溺死していた。
 そして、その寝室から立ち去る人影。

 あの時――混乱ばかりで、何が起こったのか理解できなかった。何故怪人が自分を見逃したのか。
 だが、戦い始めてそれが分かった。
 無意識的に自分はアギトの力を使って。
 それで、あの怪人を撃退したのだと。

 だが――それがどうしたというのか。
 両親は死んだ。こんな力を持ちながら、助ける事ができなかった。
 もっと早く気付いていられたのなら。今頃、いつものように多少世の中が変わってしまったとしても、平和に暮らしていただろう。

 もう、母の作る朝食は食べられない。
 父と、夕飯の後に男同士のくだらない話をする事もない。

 そんな日常は――奪われた。

 だから、助けねばならない。そんな風に日常を奪われる人々を。
 あるリスト。アンノウンに狙われるかもしれないというリスト。
 そこに記載された人を守るために――京太郎は今、夜の街を歩いている。

 そこに現れたのが、鷺森灼だ。
 元々、なんというか物静かで――何を考えているか分かりにくいというところはあったものの。
 彼女の、ライダーとしての実力を知った後、それは変わった。
 よくわからないところがあるが、それでも信頼できる人間と言うのが彼女への印象だ。

 だが――それだというのに、なんだ、これは。
 まるで――いや、まさに京太郎の路を阻もうとしている。
 人を助けようと、助けねばならないというのにもかかわらずである。


京太郎「……どいてください。俺には俺のやるべきことがある」

灼「無駄だから、帰……」

京太郎「無駄じゃない! あんな思い、誰かにさせるわけにはいかないんだよ!」


 京太郎の叫びを聞いて、灼はやれやれと息を吐いた。
 そして――彼女曰く祖母が買ってきたセンスの良い服――越しに巻いたベルトを顕在させる。


京太郎「邪魔をするなら……あなたが相手でも、容赦しませんよ」

灼「そう、なら……」

灼「こっちの方が、早……」


 言うなり、深紅のボディの甲虫が宙を割いて鷺森灼の手に納まる。
 話し合いをするのは面倒だというのか。
 事情を話すつもりや慣れ合うつもりはないというのか。
 兎に角――彼女との戦いは不可避である。


灼「……変身」

 ――《HENSHIN》。


京太郎「……変身ッ!」


直後、距離判定
0~1:至近距離
2~4:近距離
5~7:中距離
8~9:遠距離
※会話している距離の為、超遠距離は除外

【アギト】 須賀京太郎
技能:80
HP:61
スタミナ:63
気力:89
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離)
・超越感覚:戦闘・奇襲判定+10
・フォームチェンジ
 ☆《ストームフォーム》:ATK-5。戦闘判定+5。高速との戦闘に際して戦闘判定+5。レンジ:至近距離~中距離
 ☆《フレイムフォーム》:ATK+5。高速との戦闘に際して戦闘判定-5。レンジ:至近距離~近距離
 ☆《トリニティフォーム》:ATK+5、DEF+5。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~中距離
★《AGITΩ》:宣言時の戦闘判定-10。戦闘判定勝利にて、ATK+DEF分の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
☆《バーニングフォーム》:ATK+20、DEF+10。戦闘判定+10。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~近距離
☆《シャイニングフォーム》:ATK+15、DEF+15。戦闘判定+10。この形態へのフォームチェンジ時、スタミナ-10。レンジ:至近距離~近距離
☆マシントルネイダー・スライダーモード(飛行):【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。


                       VS

【カブト】
技能:91
HP:58
スタミナ:59
気力:34
ATK:35
DEF:35

(レンジ:至近~遠距離)
・マスクドフォーム:ATK・DEF+10。戦闘判定-5。クロックアップ・ライダーキック不可能
☆プットオン:マスクドフォームへの置換
☆キャストオフ:判定に勝利した場合、固定HPダメージ50。DEFによる減衰が可能
☆クロックアップ(高速):使用宣言時の戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+40。高速形態を持たない相手に対して、撤退・追撃が確実成功となる。スタミナ消費2倍
★ライダーキック:使用宣言時の戦闘判定-10。判定勝利後、70のHPダメージ。DEFにて減衰可能。コンマの合計分、追加ダメージ
☆ハイパーゼクター:ATK・DEF+20。ライダーキックのダメージ+20
☆《ハイパークロックアップ》:戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+80
●パーフェクトゼクター:ATK+20。使用宣言時の戦闘判定-20。判定勝利後、100のHPダメージ。DEFにて減衰可能。コンマの合計分、追加ダメージ

1#CO、温存方針、集中+20
>キャストオフ、温存方針、集中+20

アギト:80 + 85 + 10 +20 =195
カブト:91 + 84 +20 -5 = 190
ダメージ:(0+2)+5/5+45-35=13

>カブトに13のダメージ
>須賀京太郎はスタミナを9消費! 気力を20消費!
>鷺森灼はスタミナを5消費! 気力を20消費!



【アギト グランドフォーム】 須賀京太郎                  【カブト マスクドフォーム】 鷺森灼
技能:80                                     技能:91
HP:61/61                                   HP:45/58
スタミナ:54/63                      VS        スタミナ:54/59
気力:69/89                                  気力:14/34
ATK:45                                     ATK:35
DEF:40                                     DEF:35


>現在【近距離】です
>戦闘方針は【通常方針】です


灼「キャスト、オフ」

 ――《CAST OFF》。

 ――《CHANGE BEETLE》。


 まさに脱皮だ。
 シルバーの装甲に覆われていたカブトが、深紅の甲虫へと変貌を遂げる。
 面倒だと言わんばかりに、首をコキリを鳴らした。
 彼女としてはこの一撃で決めてしまうつもりだったのだろうが……。


京太郎「……ッア!」


 それらすべてを超感覚で裁きつつ、攻撃を繰り出す。
 これは予想外だったのだろう。流石のカブトも受けきれず、装甲で火花を散らした。


灼「痛……」

京太郎「引くなら、今のうちですよ」

京太郎「俺の邪魔を……しないでください」


 やれやれと、肩を落とすカブト。
 返答とばかりに、クナイガンをこちらの足元に向けてはなってきた。


京太郎「そうかよ……」

京太郎「なら……!」

【アギト グランドフォーム】 須賀京太郎                  【カブト マスクドフォーム】 鷺森灼
技能:80                                     技能:91
HP:61/61                                   HP:45/58
スタミナ:54/63                      VS        スタミナ:54/59
気力:69/89                                  気力:14/34
ATK:45                                     ATK:35
DEF:40                                     DEF:35


>現在【近距離】です
>戦闘方針は【通常方針】です

>直後、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください

     80 + コンマ + 10  VS  91 + GMコンマ -5

温存 ストームフォーム 爆発

ストーム 集中20

>1#温存、爆発、距離をあけるコケシ
>温存、爆発、距離をあける

アギト:80 + 78 + 10 + 5 =173
カブト:91 + 19 =110
ダメージ:(5+9) + 73/5 +35 -35 =29

>温存方針により、カブトに15のダメージ
>アギトはスタミナを4消費! 気力を20回復!
>カブトはスタミナを1消費! 気力を20回復!


【アギト ストームフォーム】 須賀京太郎                  【カブト ライダードフォーム】 鷺森灼
技能:80                                     技能:91
HP:61/61                                   HP:30/58
スタミナ:50/63                      VS        スタミナ:53/59
気力:89/89                                  気力:34/34
ATK:35                                     ATK:35
DEF:40                                     DEF:35


>現在【近距離】です
>戦闘方針は【温存方針】です





京太郎「さっさと、どいてくれよ……!」


 ストームフォームへと形態を変化。
 そのまま発現させたハルバードで一閃。カブトのボディに一撃を加える。


灼「……」


 しかし、返答はなく。
 ただ、クナイガンから光弾が撃ち出されるばかり。

 もしも引かないのであれば。
 このまま彼女に重傷を負わせるかもしれないのに、戦闘を続けなければならないのか。


京太郎(……)

京太郎(それは嫌だけど……邪魔をするんなら)

京太郎(どんな理由かは知らないけど……話す気があるとは思えない)

京太郎(話して貰うのはいつになるか判らない……。その間に襲われるかもしれない……)

京太郎(だったら……とりあえず、ここは退けるしかない……ッ!)

【アギト ストームフォーム】 須賀京太郎                  【カブト ライダードフォーム】 鷺森灼
技能:80                                     技能:91
HP:61/61                                   HP:30/58
スタミナ:50/63                      VS        スタミナ:53/59
気力:89/89                                  気力:34/34
ATK:35                                     ATK:35
DEF:40                                     DEF:35


>現在【近距離】です
>戦闘方針は【温存方針】です
>直後、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください

     80 + コンマ + 15  VS  91 + GMコンマ

1#CU、攻撃方針、集中+30

アギト:80 + 86 + 10 +17 =193
カブト:91 + 80 + 40 +15 =226
ダメージ:(0+1) +33/5 +35 -55 =0

>アギトへのダメージは0です!
>アギトはスタミナを28消費! 気力を34消費!
>カブトはスタミナを32消費! 気力を30消費!


【アギト シャイニングフォーム】 須賀京太郎              【カブト ライダードフォーム】 鷺森灼
技能:80                                     技能:91
HP:61/61                                   HP:30/58
スタミナ:22/63                      VS        スタミナ:21/59
気力:55/89                                  気力:4/34
ATK:55                                     ATK:35
DEF:55                                     DEF:35


>現在【近距離】です
>戦闘方針は【防御方針】です


灼「クロックア……」

 ――《CLOCK UP》。


 言うが早いか。
 鷺森灼の体は、唐突に掻き消えた。

 そして巻き起こる激しい打撃の嵐だが――。


京太郎「痛く、ねェ……」


 それは、読んでいた。
 超高速の――正確に言うのならタキオンによる異なる時間流への転身――攻撃。
 見える訳ではない。聞こえる訳ではない。

 それでも、アギトの超能力――超感覚を以って、先読みした。
 そしてタイミングを合わせてフォームチェンジする事で、その攻撃力を殺した。

 確かにクロックアップは脅威だが。
 だが、軽い。少なくともカブトの一撃一撃は、それほどでもないのだ。

 故に、このフォームならば。
 アギトの最強フォームならば、防ぎきる事はそう難しい事でもない。

【アギト シャイニングフォーム】 須賀京太郎              【カブト ライダーフォーム】 鷺森灼
技能:80                                     技能:91
HP:61/61                                   HP:30/58
スタミナ:22/63                      VS        スタミナ:21/59
気力:55/89                                  気力:4/34
ATK:55                                     ATK:35
DEF:55                                     DEF:35



>現在【近距離】です
>戦闘方針は【防御方針】です
>直後、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください

     80 + コンマ + 10  VS  91 + GMコンマ

1#CU、温存方針、距離を取る
>クロックアップ、温存方針、距離を取る

アギト:80 + 87 +10 -10 +54 =221
カブト:91 + 22 +40 =153

>アギトのシャイニングクラッシュが炸裂!
>カブトに55+55-35=75のダメージ!


【アギト シャイニングフォーム】 須賀京太郎              【カブト ライダーフォーム】 鷺森灼
技能:80                                     技能:91
HP:61/61                                   HP:0/58
スタミナ:13/63                      VS        スタミナ:19/59
気力:1/89                                  気力:4/34
ATK:55                                     ATK:35
DEF:55                                     DEF:35


 深呼吸と共に、シャイニングカリバーにエネルギーを纏わせる。
 ヒヒイロノカネは地上でも並ぶものがないと言われるほどの硬度。
 それならば、きっと……おそらく死にはしまい。


京太郎「そこ、だ――ッ!」


 そして――予測した地点目掛けて、斬撃を放つ。

 アギトの感覚が正しいのなら。
 その能力が確かならば、そこにはいる筈なのだ――カブトが。

 果たして。
 撃ち出した二条の斬撃は、虚空ではじけ飛んだ。
 爆発が終わるころには金属が飛び散る音と共に、カブトの姿が。

 鷺森灼。
 見たところ、外傷はそれほどなさそうである。
 その様子に、静かに胸を撫で下ろす。


京太郎「……手加減はしました。話はあとで聞きます」


 それだけを告げ、再びバイクにまたがる。
 余計な消耗をしてしまった。このまま連戦なんてなったら――想像したくないが、やる事をやるだけだ。
 今倒した彼女が何を以って自分の妨害をしてきたのかは不明だ。
 気がかりだが、それ以上にすべき事がある。

 頭だけ下げると、バイクにまたがりその場を後にした――。


灼「……ゴメン、ハルちゃん」


 京太郎に倒された鷺森灼は。
 一人静かに、臍を噛み締めた。


【WIN】

結論:アギト強い超強い

というか、気力34ってほとんど無気力なのがなんもかんも悪い
これ京太郎が気力1とか出したら大変な事になりそうなので……まあ、後々上昇させれればいいんじゃないのかな
それとも、下駄をはかせるか

攻撃力と防御力に差がありすぎると、素でダメージが通らない
まあそれでも戦闘判定でどうにかなるかなと思ってたけど、これはパンチホッパーもやばいかもしれませんね

気力システム導入によってクロックアップとかナスカの超高速とかが悲しい感じかもしれないっすねー

ちなみにパンチホッパーがアギトシャイニングフォームにダメージを与えようとした場合
素のダメージの最高値=14
ダメージ1=7以上=戦闘技能+コンマ+気力で35の差が必要
ダメージ2=8以上=戦闘技能+コンマ+気力で40の差が必要
ダメージ3=9以上=戦闘技能+コンマ+気力で45の差が必要
ダメージ4=10以上=戦闘技能+コンマ+気力で50の差が必要

パンチホッパーとかいう不遇

ダークキバがもうこれヤバイねん
今まで、どのライダーも似たり寄ったりだからそれほど違いないかなーと思ってたけどこれはまずい
まあ、主人公だし仕方ないよね。逆境に耐えないとね

気力は状況&イベント&コミュで変化。最低値は下駄をはかせる
まあ、そんなところにしておきましょうかね。あとATKとDEFも要修正か

おそらくこれが最終調整になったかなと思いますので、お付き合い感謝ですわ
おやすみー

おつー

いや、アドルフさん死んでるやん
しかも本人の預かりしらぬ爆弾で一矢報いるって、本人的には何もできないで死んでるのと一緒やん
ってツッコミいれてしまいましたわ
いや、まああのローマのイケメンが今度は何かやってくれるだろうから……まあ、ね。うん……

カネキチくんが悪堕ちっぽいけど覚醒してくれて嬉しいです
やもりさん拷問で散々溜めたからね、ここは爆発してほしいよね。うんうん。ええ展開や。燃えるで


バッドエンドにはならないって言ってたけどコミュ不足でバッド行くかもしれん事は許してや

とりあえず今日、講座一つ終わらせて
明日はちょっと用事があって、それからやね

手出しの切り出し位置、どう整理しても面倒になるからこれは削ってもいいかもなぁ……
ペンターツ処理からのは入れたいけど、まあ、2月入ってからやね。スレ立ては

あと2時間で講義終わらんやないか……(白目)
さて、じゃあ今日の講義始めるでー

といっても書き溜めがないのでちょっと内容があれになるかもしれんけど



          ____ メ、                      .        ,..-、,、__
        /::::::::::::::::::::::::\ メ                           ,.ケ. . . .゙、. . `ヽ、

       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ                      .     <__/./. . . . ゙、. . . . i
.      / :::::::::::::::::::::::/Wハ、:::ヽ                             /イ.VヒVi.i. | _. . . .!
      | :::::::::::::::::ノ⌒   ⌒|::::|                             イノ i)`vV^ ヽ. ノ
       '、 :::::::::::://ヽ   ヘi :::|    竹井先生の麻雀教室   .         !_    -イ,_/
.         \:::::::::ヽ " _ " ).ノ                     .         丶--、  |o└--、
.       /:::::::::丿_ いノ イつ                                r'´:「ヘ-「::::::::::::::|:\
       \NW(/ヾミ▽メ~/      「読みについてのアレコレ」         |:゙、::::::::Y::::=::::::|:::::::\
.         ∠_/  Ηハ                          .         /::::ヽ::::::o:::::::::::::::ト、/::::::ヽ
.         じ / ───┤                                /::::::::ハ:::::::::::::::::::::::| ヽ/:::|
..         /::|:::|:::|:::|:::|::|                                  /:::::::/ |::::::o::::::::::::::| |:::::::::|
.         '====='.

.          ∪    ∪

重過ぎィ!

なんど書き込み失敗出せば気が済むんだよもー
5回も失敗されるとめげるわ……

書き込み→データ整理(内容整理)→「ん……? 書き込めてない」パターン多すぎだよもー

しょうがないので今日はちょっとここまで
直接書きながらだと重いのは致命的やでホント

明日……はちょっと用事があるんで、明後日の夜かな
明日の夜、もしかしたらこれなくもないけど……

これは『試練』だ。
自分に打ち勝てという『試練』とオレは受けとった
人の成長は……未熟な自分に打ち勝つことだとな……


鳴き三色と鳴き一通まで使えなくなってるってこれもうふざけんな
配牌から最後までツモ切りしかできないってどーゆーことなのよコレェ!
ひたすら焼き鳥にしかなれないってなんなんだよコレェ!

もうころたんとあわあわに腹パンしたいよ。なんでコンボ状態なんだよ……ガタキリバかよ……

負けるたびに、バッドエンドを書くという課題を課して
その状態で負けるってことは、麻雀の神様もバッドエンドを見たがってるって事だよね! だから僕は悪くない!

マジレスすると、ちゃんと分析はしとるよ。結果論じゃなくね
「ここはこう切っとくべきだったな。副露可能で両天秤に構えられた」とか
「この切りだしだったら、待ちはここらへんだと思ってたけど実際はどうだったんだろう」とか
「こいつは一体どういう意図で切ってたんだろうな」とか
ミスっててもツモが良きゃ勝つから、大事なのは負けたとき
勿論勝ち負けは結果論だけど、負けには価値よりも理論が通じるところが多いからね


まあ、それとは別に……
ネタになるだろってレベルに配牌がクソでツモがことごとく裏目にすらならない不要牌引きもあって笑えてきただけや
とりあえず、麻雀講座終わったら最後に腹パンで締めくくろうね

教える分には「ちゃんと力になれたらいいな」って真面目にやってるし
TRPG風のゲームにするんなら真面目にハッピーエンドになってもらうように調整してるよ
あと真面目に人間讃歌好きだよ。ヒーローもの大好きだから
小ネタ書くときも、真面目にリアリティを追及する事に余念はないよ。ちゃんとね
アドルフさん死んで残念なのも大マジだよ

もっと可愛い女の子書けんできんかなーとか、もっと面白いネタないかなーとか
そういうのもちゃんと真面目に考えてるよー


真面目って言えばそういえば、この間本屋行ったら怪傑ゾロリの新刊でてたんだけど
まだ出てるってビックリしたわ。ほうれんそうまん知ってる人いるんやろか。ワイも昔過ぎて覚えてないけど

しずを拾ったら何人だまくらかしても養うよ
それ以外は咲キャラみんな可愛いから養ってもらえるよね。きっとすぐ人気者になれるだろうからね

まあ、しばらく暇を満喫したら適当に職つけるから大丈夫やでー
今週はちょっと忙しいかもしれんけど、喰ってく分には困らんし再就職先確保してるしなー

ソートしたら1位は安定のシズだった。シズ可愛いよシズ
大体上位から酷い目に遭うんで、公開はできんけどな……色々バレるし

相変わらず重いからゆっくり投下してくでー

そっか再就職あてがあるならリラックスして気持ち切り替えるのもありやな

っと、そういえば今日京ちゃん誕生日やん
なんか書きましょうかね……

鬱とほのぼの、数年後と学生どっちがええ?

数年後かなあ

数年後ほのぼのやな
じゃあ京太郎の境遇決めるでー

直後判定
1に近いほど社会的に悪い、9に近いほど社会的に良い
0なら十の位で特殊判定(↑適用)

>>696
まさかの特殊判定の高コンマ


っていうと、『本編の流れで京太郎がなりにくく』『そして社会的にも成功と見て良い部類の職業』
なんやろなぁ……うーん

じゃあ、登場してほしいキャラ書いてちょー
今回はほのぼのなんで大変な事にはならないけど、ま、一応そのレスで判定するからね
大丈夫、10とかじゃないと変な事にはならないからさ!


 ↓1~4

すこやん


「はーい、こんにちはー!」

「録画して見る君はこんばんは」

「それじゃ今日教えるものは!」

「教えるのは?」

「『気になるあの子の気を引く100の方法』――」

「――って、ちょっと! 台本と違っ」

「な! ら! ぬ! 『気になるあの子の気を引くために麻雀で強くなる108の方法』の『その67』だ! 必見!」

「もっと純粋に麻雀を教えられないのか!」

「大丈夫、俺もスタートはそうだったから。テレビの前の皆も安心安心」

「……はぁ」


 いつも笑顔でにこにこ。そんな職業についている。

 とはいっても――異様に笑いを浮かべるレベルに楽しい訳ではないが――別に嫌な事に対して建前の笑いを浮かべている訳ではない。

 それなりに楽しんでやっている。ストレスもたまらない職業だ。

 牌のお姉さんのお兄さん版と言えばいいだろうか。

 お兄さんと遊ぼうとか、つくって遊ぼうとかそんな類の番組である。……つくって遊ぼうは違うかも知れない。がんこちゃんは確実に違う。

 帰宅した小学校低学年、中学年を対象。

 ……なんて言いつつ、暇を持て余したママさんの目を潤わせて視聴率を稼ごうと言う番組である。

 ちなみにそれなりに視聴率はいい。


 となりで突っ込みを入れるのは、小走やえプロ。

 それまでは能力使いが多い女子プロの中でも、なかなかの技術で渡り合ういぶし銀プレイヤーと一部からの評価が高く、

 『努力の王者』『理論派巧者』『読み合いのプロ』などと呼ばれ慕われていたものの、

 最近はもっぱら『仮面ライダー王者』とか『ツッコミの王者』と呼ばれてしまっているのはこの番組のせいだろう。

 常にイライラしてそう。番組ではいっつもツッコミをしてる。それが所以だ。

 何をまかり間違ったのか、番組の効果音でツッコミに『ファイナルベント』の音声が被さってしまったところで、

 いよいよそのあだ名は不可避のものとなった。

 気の毒ながらいぶし銀堅実プレーヤーは、イロモノネット大人気プレーヤーとなってしまった。

 彼女が仮面ライダーに変身したり物理で相手プレーヤーを攻撃するコラージュが画像を求めるスレッドが立ち並び、

 『ニワカは相手にならんよ』『うちしゅじ』は流行語大賞を受賞した。

 本人的にはそれは不名誉らしい。無理もないだろう。

ゴメンちょっと30分くらい呼び出し

咲ちゃん腹パン不可避

これでも中高一貫のお嬢様校なんだよって言ってるシズ可愛いですよね。シズ最高ですよ
あー、シズ拾いたいんじゃー

それにしても今日も重いなぁ……

重すぎて講座すすまんとか考慮しとらんよ
先にもうライダースレ立てようかなこれ。で、昼に講座を進める形式で

須賀プロだとこんな感じになるよ



司会「宮永プロと言えば、腐女子として有名ですが……」

咲「い、いや……そんな……」

京太郎「あれは酷い目にあった……」

やえ「腐女子……?」

優希「あれは……知らなくていい事だと思う」


司会「それでは宮永プロ、最近人気のカップリング、上位20の内から5つお願いします」

司会「走って!」

咲「えっ?」

京太郎「ちょっ……!」

咲「えーっと……ハギ京! 南京! 沼京! TSやえ京!」

京太郎「おい! なんかおかしいぞ! おい!」

咲「それと……長スケ!」

司会「はい、正解です」

司会「流石ですねー。ところで長スケというのは……?」

咲「サッカー選手の長友×スケロットのカップリングで、今一番の人気分野なんですよ!」

咲「元は味方同士でありながら自分を捨てて行った長友に歪んだ執着心を抱くスケロット」

咲「敵味方で戦ううちに自分のそれが恋であると自覚していき、そしてガルゴと呼ばれるその走りで長友を追い続けるんです!」

咲「ついにはその頑張りもあってストラマッチョーニ監督に認められて、彼も長友と同じインテルに所属できた!」

咲「でも始めは長友は成長したそのポジションチェンジでスケロットを振り払い続けるんですよ」

咲「でも、つれない長友の態度に、スケロットは元々憧れていたキャプテンのサネッティの方になびき始めて」

咲「そんなスケロットを見た長友は自分の恋心を自覚して、ある日追っかけて来たスケロットを自慢のフィジカルと体幹で押し倒して……」

京太郎「おいカメラ止めろ」

完璧にカンちゃんじゃないか(憤怒)

ジョジョ、逆に考えるんだ……『負けちゃってもいいさ』、って考えるんだ

プロローグと、京太郎ステとチュートリアルくらいかな
重きゃ、戦いようがないだろうし……

ちょっとテンプレ用意してきますわ

という訳で以下です
よろしくー

【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 【仮面ライダー】

待ってたよ
しかも、こんな朝の時間に投下とは…


 魔物に寄りすぎた所為かねぇ、などと呟くトシに開いた口が塞がらない。

 辛うじて、停止気味の思考で彼女に問いかける。


「あの、どうして……なんですか……?」

「ん、言わなかったかねぇ……憶えてないのかい、若いのに」

「あ、その……」

「だから、私たちがしたいのは質問だよ。――『姉帯豊音の現状を聞いてどう思った』って」

「その、それだけの為に……?」


 そう漏らした瞬間であった。

 今度は明確に、本当の怒りだと――京太郎の心を敢えて叩きのめす為のものではないと分かる、視線。

 それから、頬を叩かれた。ぺちんとか、ぱちんとか音が鳴る。


「“それだけ”――じゃないだろう。トヨネがね、あの子が好いた男の言葉なんだ。
 それをしっかり聞いて、ちゃんと伝えてあげなきゃどうしようもないだろ?」


 それから、熊倉トシは言った。

 正直なところ、彼女の話を聞いているうちに京太郎がどうしようもない男だと思ったと。

 何とも救えない、自分が被害者面をして不幸になりたがっているだけの暗愚な男だと。

 正直なところ、今更会って話をしたところで碌な事にはならないだろうと。

 そんな風に、元々トシたちは乗り気ではなかったのだ――と。


 だけれども結局、彼女たちは京太郎の元に来た。

 姉帯豊音から、頼まれたのだ。

 須賀京太郎は苦しんでいる。自分には見せまいとしているけど、何かに苦しんでいる。

 だからせめて――その苦しみを少しでも晴らしてあげてほしいと。

 姉帯豊音は幸せになっているから、自分に負い目を感じているのならば、そんな必要はないのだと。

 むしろ、悪い女に体よく利用されたのだから、怒って忘れてくれたらいいと。

 そう伝えてほしいと頼まれたのだという。

 だから、この憑き物落としは――熊倉トシたちの、独断だった。


「あの娘に、感謝した方がいいわね。それでも、ちょっとでも楽にしてあげて欲しいって言われたんだから」

「……」

「だからこれはただの年の功で、年寄りのお節介だよ。そんな豊音の優しさに、少しでも答えてあげよう――って」

「……ぁ」

「さて、それじゃあもう一度聞くよ?」


 ――姉帯豊音の現状を聞いて、須賀京太郎はどう思った?


 それは間違いだったのだ。彼女は京太郎に出会ったその時から、ずっと答えを聞いていた/答えを教えていた。

 要するに、自分が何をしたいのかを考えて、それを実行しろ――と言っているのだ。

 誰かに縋るなと、甘えるなと伝えていたのだ。己の頭で考えろと。

 己が何をしたいか。そんなのは先ほど彼女たちに答えたばかりだ。

 姉帯豊音が笑っていないのが嫌だ――否、もっと正確に言うのならば、また彼女に会って一緒に笑っていたい。

 その為に必要な事は何か。知る事であり、考える事である。

 彼女の現状は聞いた。そして今、村から容易に連れ出せない事も聞いた。

 ならば、容易ではない方法をとるか――それとも、或いは……だ。

 どちらにしても、京太郎のすべき事は決まっていた。己自身のしたい事に向けて、進む事であるのだ。

 姉帯豊音と笑いあう。それが一番したい事ならば、そうする為に――その形となる為に、己が何かをすべきであるのだ。

 あの時、彼女に笑って貰うために必死に知識を付けたように。自分自身の意志で前に進む。

 それを再びやる。それだけの話だ。答えは最初から、出ていたのだ。京太郎が気付かないだけで/目を反らしただけで。


 顔を再び上げる京太郎の眼は、変わっていた。

 怯える敗残者ではない。惨めなひねくれ者ではない。不幸に笑う腰抜けではない。被害者ぶった加害者ではない。

 姉帯豊音と会うために、己に必要なものを掴みとろうとしている――そんな瞳であった。


「教えてください。彼女の村の事を、彼女の今の事を――もっと詳しく」


 それに対し内心驚いたのは、トシであった。

 思ったよりも効果があった。憑き物を落とした効果が。

 須賀京太郎は見たところ甘えたがりの卑屈な男で、弱虫でプライドが高く、自尊心が歪んでいる人間だった。

 正直なところ、豊音が何故こんな男に引っかかったのか疑問であった。体よく騙されたのではないか。そう思った。

 だが彼女は、教え子を信じる事にした。

 まさかそんな上辺だけの優男に引っかかるまいと。豊音が打ち解けるだけの何かがあるのだ、と。

 故に少々荒療治を行った。

 方法はあったのだ。或いは豊音をもう一度村から連れ出したり、逆に須賀京太郎を連れていく方法は。

 だけどそれではいずれ破綻する。どこかで同じ事の繰り返しとなろう。

 それでは意味がない。また悪戯に豊音の心の傷を広げるだけだ。それから、そうしたのならば今度こそ二度と村を出られなくなる。

 だから、彼のプライドを粉々に叩き壊す事から始めた。生半可な鎧を剥ぎ取り、己の姿を自覚させて、悩ませる。


 カウンセリングというものがある。

 これの手のものは――種別は色々とあるが――その時の出来事を回想させ、何を思ったのかを確認させ、どうしたのか認識させる事が行われる。

 そうやって緩やかに、絡まってしまった心を紐解いていく。

 無自覚な自己満足を、無関心な自己保身を、無理解な自己完結を改めて白日の下に晒す。

 コンプレックスと言うのは、本来あるべきものが歪む事で現れる。

 一つ一つは人間の生きるために必要なものであるのに、意味を取り違えて、或いは分量を間違えてしまって、

 目指す方向が狂ってしまって、始まった場所がおかしくなってしまって、人格が異常な軋みを上げる。

 それを己自身の手で解きほぐす――そんな作業が必要なのだ。カウンセラーは手を貸すだけ。

 人間の自己愛、それは初めからあるものではない。

 親か友人か兄弟か、もしくは別の誰かが――「貴方は大事な人間だ」と、そう言ってやる事で初めて芽生える。

 植物の種と一緒だ。最初に誰かが水をやらなければ芽吹かず、そして、量が多すぎれば腐るし、少なすぎれば歪なものになる。

 話を聞いている。理解している――つまり貴方にはそれほどの価値があるのだとカウンセラーが認める事で、

 正しく植物が眼を出し根を張るように、緩やかながら人の心は形を変えていく。


 今回の荒療治は――有り体に言うなら時間がなかった事。

 もう一つは、生半可なものではこれが元に戻らないと思った事。

 そこに付け加えるならやはり、教え子をそんな無体に扱われた事に対する怒りがあるだろうか。

 この程度で潰れてしまうのならば、二度と顔を合わせない方が豊音はまだ幸せだ。

 折を見て、今度こそしっかりとお膳立てを整えて、彼女を村から連れ出す準備をしたらいい。

 そして哀れに心を砕かれた男は、それを当然の報いとして、残りの人生を後悔の内で遅ればいい。

 そんな事を考えてもいた。


 男が心を砕かれても豊音は別に助けられるので良し。因果応報。

 男が更に立ち上がって豊音の手を取るのならまた良し。

 つまりはトシにとってこれは、どっちに転んでもよかった話なのだ。

 ただ少々長く付き合ったのは、やはり好いた男と一緒になった方が豊音にとって幸せだろうと思ったから。

 人生、恋は一度ではない。それが破れたのなら傷が癒えるのを待つか、或いは傷を癒してくれる相手を見つければいい。

 だけれども――豊音がそう考えるとも限らないし、やはり彼女にとっての幸せはこちらであろう。

 そう思ったが故の老婆心。『老婆なだけに』と、小さく笑う。

 さて、これからこの男はどうなるか。

 そんな事は知らない。この男にはこの男の人生がある。責任なんて誰も取ってくれないし、過度に干渉する権利なんてない。

 それが、大人というものだ。

 ただ、少年のまま止まっていた男の時間は――ようやく動き出したのだ。


(憑いてた物も落ちたから、まあ多少は見れる顔になったね)


 疳の虫。三尸の虫。古来から人の躰には虫がいると思われてきた。それが人を惑わすのだと。

 弱虫というのもそれだ。内なる虫が人を弱くさせる。意気地を食う。そんな憑き物。

 内臓――そいつに腑を喰らわれるから、腑抜けとなるのだ。

 また、弱虫の言い換えに、腰抜けというものがある。腰が抜けるのはどんな時か。それは、怖れた時である。

 それに一番繋がっているのは――そう、妖怪や幽霊。或いは怪異である。

 だからこの男は、魔に触れ過ぎて正気を失っていたのだ。気が触れるとも言うだろう。

 気が魔に“触れてしまった”からこそ、どこかがおかしくなる。

 彼は自尊心が歪み、自己愛が歪んで嫉妬心を抱き、それが故に自分を愛しながら痛めつけ、他人を痛めつけながら愛した。

 嫉妬――羨むというのの語源は、病む事だ。

 また、精神が歪んでしまう事を病むとも言う。

 病は心、体を問わない。病気。何かの気に当たってしまって、どこかが悪くなる事を病む。

 古くは枕草子にこのような記述がある――「あるものが病気となったところを、修験者が物の怪を払って治療しようとする」というものが。

 つまりは、物の怪――なにかの“ケ(怪・奇・気・穢)”が人を病ませる。古くはそう考えられてきた。

 だからトシが行ったのも、それと同じ事。

 須賀京太郎の穢れを払って、憑き物を落として、精神をあるがままにして、そこからどう出るかを見極めたのだ。


 さて――。

 そして目的のもう一つ。魔に触れて立ち直れたのならば、それだけの心があるという事。

 勿論本当に妖怪がいるとは思えないが――それでも彼女の生徒たちは、岩手と言う土壌が故か、どこか魔的だ。

 特に姉帯豊音はその先鋒。触れ合っていたのならば、いずれどこかが破綻するかもしれない。

 あり得るかどうかは不明だが、過ぎたる――神域に近付きすぎた力は、何かしらの災厄を生み出すであろう。

 そう言う意味でこの、立ち直った須賀京太郎と言うのは――実に豊音に、合っているだろう。


「憑き物落としは――これにて一件落着かね」


 そう、トシは普段の彼女の温和な笑みとはまるで違う、老獪な笑みを浮べた。

 姉帯豊音を助けるために、それを己の手で為そうとする男を見ながら。



 さて――それからの話を語ると言うのは野暮であろう。

 物語には、終わるべきところが存在する。

 物語の「もの」というのはやはり物の怪と同じ。鬼や神、霊や妖の事である。

 故に語り過ぎたのならば、その気に当てられて悪しき事が訪れる。

 ただし、語らな過ぎるのもよくない。気が足りなくなって気が枯れて――そして穢れとなるのだから。

 故に少しだけ、その後の彼について触れておこう。


 姉帯豊音は待ちわびていた。

 そして今日、それが待ちに待った日だ。

 あの日彼は約束した。

 どうあっても豊音を迎えに行く。必ず一緒に暮らして見せる。何があっても挫けない。

 豊音を一人にしない。そして――隣で笑いたいと。

 そのためにも、全ての出来事に向き合って、決着をつけたいと彼は行った。

 それでも、自分を待っていてくれるかと――彼は豊音に問いかけた。

 答えなど、決まっていた。


 そして今日。

 この村に、一人の医師が来る。

 若い者は殆どおらず、どこかに出るのにも一苦労。

 そんな村に来る医師が――歓迎されない筈がなかった。


「豊音さん、お待たせしました」

「……遅いよ、本当に。随分、かかったね」

「あれから――まあ色々やって急いで資格取ったんですけど……本当にお待たせしました」

「何度か会えたけど……それでも本当に不安だったんだよー?」

「……すみません。俺、他に方法が思いつかなくて……。
 豊音さんを早く迎えに行きたいと思ったけど……村を捨てさせるのも、何か違うなって思って……。
 それでも、嫌なら絶対意地でも連れて行くって思ってあの日は来ましたけど……でも」

「私の、育った場所だからね」

「だから、考えました。どうすればいいのか、俺に何ができるのか……。
 急いだつもりだったけど、遠回りだったかもしれない。
 それでも――貴方にもう一度会いたかった。会って、抱きしめたかった。
 貴方が生まれた村も、貴方が育った場所も、貴方が見てきた風景も――ひっくるめて、貴方を愛したかった。駄目ですかね?」

「駄目じゃ、ないよー」

「……なら、良かった。これで怒られたら、どうしようかと思って」

「確かに怒ってるけど、でも……」


 一拍於いて、京太郎を見る。

 そして――。


「ちょー嬉しいよー」


 その胸に飛びついて、(彼が勢いで倒されそうになっているものの)、思い切り口づけをした。

 自分を一人にしないと言ってくれた事。

 自分と生きてくれると言った事。

 生まれた場所も、豊音の事情も全てひっくるめて愛してくれると言った事。

 そして何よりも――こうして一緒になれる事が、なによりも嬉しかった。


「……俺もです。だから、改めて――」

「せーの、で言おうか」

「――あなたの事が、大好きです」

「――京太郎くんの事が、大好きだよー」



 ちなみに物語と言うのは、めでたしめでたしで締められるのが常である。

 ――姉帯豊音と須賀京太郎は末永く幸せに暮らしましたとさ。

 ――めでたし、めでたし。

何故かババアによるお祓いの話になっていた
うじうじ悩んでないでそんな事よりさっさと迎えに行けよと宮守面子に言わせて
それで「卒業」ばりに姉帯さんを攫いに行く予定だったのにどうしてこうなった

幸せと溜めの比率がおかしいかもしれないが、ハッピーエンドになったので許してほしい
あとは麻雀解説の残りをやって部長と幸せなキスをして
それで誰かを腹パンして締めくくりたいと思う。誰を殴って欲しいか言って欲しい

おやすみー

腹パンならすばらが見たい。
きっと彼女なら歪んだ性癖に立ち向かってくれる

テルーが稼ぎ過ぎちゃったから残りのみんなが皺寄せ食らっちゃったんだよー、で照に腹パン(ただしフィッシャーは除く)

淡れと呼ばれ始めたあわあわをこれ以上いじめるのはやめろ!

公式でも涙目だったからね。しょうがないね

・腹パン
・ほのぼの
・準強姦
・イチャイチャ
・スワッピング

これぐらいやろうな。ラインナップを決めるとしたら
さて、まあぼちぼち、最後の解説してきますわ


久「……そういえば、凄い夢見たのよ」

京太郎「夢、ですか?」

久「ええ、凄い夢。須賀君と私がなんと、仮面ライダーになってたのよ」

京太郎「マジっすか!? 俺は何でした?」


 夢とはいえ、ヒーローになれるのはたまらなく嬉しい。

 これも男の子の夢である。そう、夢なのである。

 一体何のライダーになっていたのだろうか。1号だろうか。V3だろうか。スーパー1だろうか。BLACKだろうか。

 アギトもいい。デザイン的にはカブトが好きだし、戦い方としてはWも良い。ブレイドも、ディケイドもいい。

 目を輝かせて竹井久を見た京太郎は――


久「――うん、デルタだったわ」

京太郎「……ああ、そうだと思った。そんなところだと思った」

京太郎「どうせ俺は脇役ライダーっすよね。しかもアナザーアギトじゃなくて、G3マイルドなタイプっすよね」

京太郎「……はぁ」

久「ま、まぁ……変身できるだけいいじゃない」


 毒にも薬にもならない慰めをする竹井久。

 夢でぐらい、主役になりたいと思うのが人情である。

 尤もこの夢は、竹井久が見た夢なので――京太郎が主役になるのはどこか間違っている気がしてならないが。

 まあ、ともかく……。

 そんな風に励ます当の竹井久はどうだったのだろうか。気になる。


京太郎「部長はどうだったんですか……?」

久「そりゃあ、勿論555よ」

京太郎「酷い。部長酷い」

久「しかも、ライオトルーパー1万人にボコボコにされる須賀君を助ける役目」

京太郎「酷い。この人、本当に酷い」

京太郎「目茶目茶いいとこどりじゃないですか。一番いいポジションじゃないですか」

久「そりゃあ……だって私の夢だし」

京太郎「そりゃそうだけど……」


 でも、ちょっと腑に落ちない。

 それを楽しそうに話してきているところとか。


京太郎「夢がないライダーなんだから、夢でくらい俺を主役にしてくださいよ!」

久「自分の人生の主役は、いつだって自分なのよ!」

京太郎「いい言葉っすけど……そりゃあ、いい言葉っすけどね」

京太郎「俺にはそう思えないっつーか、なんつーか……」

京太郎「はぁ……部長はいいよなぁ……」

京太郎「どうせ俺なんか……」


 部活の彼女たちと比べてみて――。

 果たして自分が主役かと言われると疑問である。

 ナンバーワンよりオンリーワンとかいう、耳触りのいい言葉はあるけども、

 オンリーワンっていうのは要するにその道のナンバーワンである。


 例えば須賀京太郎に槓材が集まる能力があったとして……。

 それが有効牌にならない能力だとするのならばそれは、宮永咲の下位互換である。

 同じく、東一局のみ爆発的な火力と速度を持つ能力を得たとしても、それは片岡優希の下にある。

 つまりは、オンリーワンではないのだ。ナンバーワンだからこそ、オンリーワンになり得る。

 そう思うと、自分に何かあったのだろうかと思えてくる。

 ナンバーワンではない。これと言って誇れるものもない。

 多少交友関係が広いとか、顔も見れないほどひどくないとか、それぐらいである。

 つまり、別に自分はワンアンドオンリーではないのだ。代わりが利く。

 そう思うと、何とも虚しい気分になってくる……。


久「何言ってるのよ、須賀君ってば」

久「そういう妄言を吐くのは、ナンバーワンになる努力をしてからにしなさい」

久「咲だって、家族麻雀でどうするか考えて苦しんだ末にああなったのよ?」

久「なにも、最初からそうだったわけじゃない。だから、いきなりナンバーワンである人間なんていないの」

久「ほら、そのためにも勉強をしましょう!」

京太郎「部長……!」

久「私、いい事言ったでしょ?」

京太郎「最後のその言葉がなければ、そうでした」



          ____ メ、                      .        ,..-、,、__
        /::::::::::::::::::::::::\ メ                           ,.ケ. . . .゙、. . `ヽ、

       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ                      .     <__/./. . . . ゙、. . . . i
.      / :::::::::::::::::::::::/Wハ、:::ヽ                             /イ.VヒVi.i. | _. . . .!
      | :::::::::::::::::ノ⌒   ⌒|::::|                             イノ i)`vV^ ヽ. ノ
       '、 :::::::::::://ヽ   ヘi :::|    竹井先生の麻雀教室   .         !_    -イ,_/
.         \:::::::::ヽ " _ " ).ノ                     .         丶--、  |o└--、
.       /:::::::::丿_ いノ イつ                                r'´:「ヘ-「::::::::::::::|:\
       \NW(/ヾミ▽メ~/      「読みについてのアレコレ」         |:゙、::::::::Y::::=::::::|:::::::\
.         ∠_/  Ηハ                          .         /::::ヽ::::::o:::::::::::::::ト、/::::::ヽ
.         じ / ───┤                                /::::::::ハ:::::::::::::::::::::::| ヽ/:::|
..         /::|:::|:::|:::|:::|::|                                  /:::::::/ |::::::o::::::::::::::| |:::::::::|
.         '====='.

.          ∪    ∪




京太郎「……そういえば」

京太郎「部長、前に読みについてやったじゃないですか?」

久「ああ、やったわねー」

京太郎「あれ、もっと教えてくれませんか?」

京太郎「最近、後発でテンパったり、相手がテンパイした後にテンパったりするんですよ」

京太郎「……で、前の話に出てた【防御型】――つーか【慎重型】」

京太郎「あんな風に、なっちゃってて」

久「なるほどねー」

久「読みねえ……うーん」

久「……ま、いいわ。それじゃあ今日は読みについてね」

久「読み、なんだけど……まあまず覚えておいて欲しいのは」

久「『相手の手牌を完全に読み切る事とか不可能』って事ね」

久「どうしてもやりたきゃ、ガン牌しなさい。ガン牌」

京太郎「えっ……不可能なんですか?」

久「不可能よ」

久「勿論、ものによるわよ? たとえば副露が入ってた場合」

久「123索、789索、七八九萬と鳴かれているとするでしょ?」

久「考えられるのは?」

京太郎「えーっと」

京太郎「役牌バック、チャンタ、三色、一通っすか?」

久「ま、そんなところね」

久「で、この時⑧筒が自分から見て4枚見えてたらどうなる?」

京太郎「どうなるって……えーっと」

京太郎「ああ、騙されるところだった。結果に変わりはないですね」

京太郎「嵌⑧筒待ちの三色もあり得るんで」

久「そうねー。よく騙されなかったわね」

京太郎「……やっぱり騙すつもりだったんだ」

久「やーねー、テストよ。テスト」


久「じゃあ、この時相手の自風牌・場風牌・三元牌が切れてた。どれも枯れているか、2枚切れ」

久「ってなるとどうなる?」

京太郎「それは、確実に飜牌バックはなくなりますね」

京太郎「2枚切れの字牌は……チャンタの単騎待ちで張ってる人もいるかもしれないんで分からないっすけど」

久「確かにそうなったら、二枚切れの字牌は安牌とは言えないかもしれない」

久「ただ、言える事はあるわね?」

京太郎「何ですか?」

久「もしもそのチャンタがらみにドラがないのなら、振っても安いのよ」

久「仮に単騎待ちだとすると、その字牌以外は1・9の刻子もしくは123、789の順子でしょ?」

久「仮に1や9がドラだったら、順子で2000。ともすれば7700に届く。これは痛いわね」

京太郎「痛いっすね」

久「ただ、こんな時にドラがどうなってるか見ればいい。2枚切られてたら、高くても2000点。三色が絡んで3900点」

久「三色絡みで3900は痛いけど、2000点なら別に振っちゃってもいいんじゃないかなって思えない?」

京太郎「いや……なるべく振りたくは……」

久「そう?」

久「仮にこんな時リーチが入って、他に安牌がないなら、私は打つわ。たとえ振る事になっても」

久「勿論、三色が絡まない事――つまり三色のキー牌が枯れている事が条件よ?」

久「それでも、高々2000点なら安いものよ。リーチ者の手にもよるけど」

久「基本的に、リーチのみってのはやられない傾向にある。面子の実力にもよるけど」

久「だったら、そのリーチ者に振ってしまうかも知れない事よりも、“おそらくリーチ者への安牌”で“振っても安い”んなら打つわ」

久「勿論、他に安牌があるなら別だけどね。そんなチャンタごときの為に共通安牌使えないのは嫌よ」

久「どのみち、ノーテン罰符で1500点。最悪3000点の出費になるよりマシじゃない」

京太郎「そんなもんですか?」

久「そんなもんよ」


久「……っと、話がそれたわね」

久「で、その状況」

久「役牌切れてる、三色構成面子のどこかが切れてる」

久「ってなったら、予想はどうなる?」

京太郎「あー、そうですね」

京太郎「一気通貫、チャンタです」

久「オッケー」

久「で、そうなったらあとは打点がどうなるか」


久「123索、789索、七八九萬にドラは絡んでないとして」

久「ただのチャンタでドラが絡まないなら振ってもいい。1000点よ」

久「純チャンでも2000点ね……ドラが絡まないなら」

久「一気通貫なら……ちょっと曲者」

久「456索のどこかがドラで、赤ドラがいた場合。最低3900点。赤がいないなら最低2000点」

久「456索がドラじゃないとしても、赤ドラがいる場合があるのと、ドラが頭になってる事がありえる」

久「そうなると破壊力が跳ね上がるわね?」

久「というわけで、ドラがどこまで出てるか。赤はどうなってるかで打点を読むのは絶対に必要」

久「それでドラができってるなら……別に振っちゃってもいいわよ、こんなの。安いし」

久「ただ、他のリーチ者への安牌出してて振っちゃうのと、無防備に出して振るのは別だからね?」

久「どの道放銃を避けた方がいいのは変わらないけど、瑕が浅い方がいいって理論だから」

久「あとは、まあ振ってもしゃーないかって、気持ちを明るく保って変に意固地にならないようにするためだから」

久「決して! それ以外、他の誰も張ってないのに! 自分もテンパイまだまだなのに! 漫然と切って! ダメージを喰らう!」

久「そういうおバカな事はやめてね」

京太郎「了解っす」


久「これが、前やった内容のおさらい。ここまではいい?」

京太郎「はい」

久「で、それ以上の読み……」

久「まず言えるのは『ここで和了の機会を逃すと痛い』ってそんな状況」

久「そういう時にこそ、読みなさい」

久「そうじゃなくても読んで無駄な放銃を避けられるのが理想だけど……まあ、できないなら無理にしようとする必要はないわ」

久「現物打ってれば、放銃は避けられるからね」

久「まずは相手の役を確定する必要がある」

久「チャンタなのか、それとも一気通貫なのか」

久「これは、切り方による判定ね。前も言ったと思うけど、チャンタ系ってのは特徴がでる」

久「真ん中より端牌が捨てられるのが後なら、チャンタの可能性が高くなるわ」

久「チャンタ系だとしたら、危険牌はヤオチュウ牌+2・3・7・8の数牌になる」

久「ありえる待ちは1・9牌のシャボ。1・9の片和了り、ペンチャンとカンチャン」

久「この時、場にどれだけ出ているのかをちゃんと見る」

久「2が枯れているなら、その色の3は安全。3が枯れているならその色の2は安全」

久「8が枯れているならその色の7は安全。7が枯れているならその色の8は安全って具合に」

久「これは前に言った壁理論。チャンタなら、1・9ヤオチュウじゃない牌に関して壁は確実に適用できるわ」

久「一気通貫なら、振り込む可能性があるのは456索のどれかと頭。単騎については予測不能ね」

久「ただし、ここで7を切っているのなら4索は安牌。3を切っているのなら6索は安牌となる」

久「というのも、4索待ちは56索のリャンメン。7索はフリテン。6待ちなら3はフリテンになるからね」

久「それらが切られてないで、切らなきゃいけないなら誰かと同順で打ちなさい」

久「……ってのがここまで」

久「今までにやった内容を利用したものね」


久「じゃあ、その他の読みのポイントについて説明するわ」

久「まず、ツモ切りと手出しを見る。これは最低やらなきゃいけない事」

久「見る癖をつけておいて欲しいけど……基本は『どうしても攻めなきゃいけない局』だけでいい」

久「ぶっちゃけ頭と目が疲れるからね。集中力も続かないし」

久「いやーできたら理想なのは、場に何が何枚出てるかをカウンティングして、それでもって山と裏ドラも読む事なんだけど……」

京太郎「無理無理無理無理。絶対無理っす」

久「そうなのよねー」

久「ま、そうね……あえてやるとしたら、こんな時かしら」

久「『ラス目の親番好配牌』『点差があまりない時のトップ目親番』『点差を離されているラス目の大物手』」

久「放銃したくない……じゃなくて、『ここで和了できなきゃ逆転が難しい』とか『ここで直撃したら転落する』とか」

久「まあ、そんなときね。普通に放銃を避けたいんなら、ベタオリしなさい」

久「トップになるのが無理なら2位狙いに切り替えなさい」

久「そういうときだけよ。読みを使わなきゃならないのって」

久「あとは今まで教えたところの簡単なオリで大丈夫だから」

京太郎「了解っす」


久「……さて」

久「それじゃあ、防御について説明するわ」

久「えーっと、さっきおさらいした事はまず押さえておいてね」

久「で、それを踏まえて……」

久「まず最初に……教え忘れてたというか、知っていると思ったからやめておいたけど――18分の1理論ね」

京太郎「あー、スジの数ってやつですか」

久「そうそう」

久「1-4、4-7、2-5、5-8、3-6、6-9がスジ。で萬子・筒子・索子でそれ×3」

久「つまり、相手がリャンメン待ちなら待ちは1/18……被ってるのもあるけど」

久「だから、完全なる無筋を通す時の放銃確率は5%ちょっとって奴」

久「ただし実際には、その人の捨て牌で色々潰れるスジがあるから、これ以上に確率は収束していくんだけど……」

久「まあ、とにかくリーチがかかったらこのスジをカウントする。どの筋が潰れているのか」

久「当然、潰れているスジが多いんなら……無筋の放銃率は上がるわね?」

京太郎「上がりますね」

久「っていうのに、あとは自分から見えてる壁を組み合わせて消すのが読みの第一歩ねー」

京太郎「なるほど」


久「須賀君、ターツや牌の優先度って覚えてる?」

京太郎「えーっと、あれですよね」

京太郎「孤立牌が…… 3~7 > 2・8 > 1・9」

京太郎「で、ターツが……」

京太郎「3~7の2トイツ > 2・8と3~7での2トイツ > 1・9と3~7での2トイツ 」

京太郎「  > 2・8の2トイツ > 3・5や5・7の嵌張 > 4・6の嵌張 」

京太郎「  > 1・9トイツと2・8トイツ > 外嵌張(1・3、2・4、6・8、7・9) 」

京太郎「  > 1・9の2トイツ  >>  ペンターツ」

京太郎「って奴っすよね? 確か」

久「そうそう、それそれ」


久「ちなみに何を基準にしたかについては?」

京太郎「『リャンメン変化の枚数』でしたよね、確か」

久「うん、オッケー」

久「……あ、ちなみに」

久「タンヤオにする場合、『1・9と3~7での2トイツ』と『2・8の2トイツ』の優先度は変わるわよ」

久「リャンメン変化じゃなくって鳴きやすさを考えると、その上らへんもまた違うわね」

久「優先度が高いのは“牌効率”から。つまり逆に言うなら、優先度が低いものから捨てられる傾向にある」

久「ってなると、副露を考えていくと『他人にとって優先度が低いもの』が『自分にとって優先度が高いもの』になるのよねー」

京太郎「うっす」

久「……で、本題」

久「まず――その①:先に『利用したい牌』・『利用しやすい牌(優先度が高い牌)』が捨てられる」

久「つまり真ん中の方。あとはドラとかね」

京太郎「あー、それは分かります」

京太郎「チャンタとかを除いて、基本的に手作りは真ん中に寄りますもんね」

久「そう。リャンメン変化枚数、タンヤオへの利用とかでね」

久「で、これを踏まえて――その②:あとに『利用しにくい牌』『優先度の低い牌』が捨てられる」


久「たとえば、⑤筒が先に切られてて、それから⑧筒を曲げてリーチとするじゃない?」

久「怪しいわね?」

京太郎「怪しいっすね」

久「こういう時はまあ、そのマタギが本命って考えちゃっていいわ。裏スジの概念も適用可能ね」

久「1例を上げるとしたらこうよ」

久「まず、『頭+面子二つ+⑤⑦⑧⑧筒+何か余剰牌』って形にツモが入って、余剰牌が塔子になる」

久「で、⑤筒を切って、『頭+面子二つ+⑦⑧⑧筒+塔子』って形でイーシャンテン」

久「それから、『頭+面子三つ+⑦⑧⑧』からの⑧筒切りだし」

久「ってなると、あたり牌は?」

京太郎「⑥-⑨筒っすね。もろにマタギです」


久「って言う風になります……ただし! 『頭+面子二つ+⑥⑦⑧+塔子』って言うのもあり得るから」

久「『⑥-⑨筒止めておけばいいやー』って訳じゃないわよ? 最大でも50パーセントの確率ね」

久「他にも、『面子二つ+⑤⑧⑧⑧+塔子2つ(片方愚形)』ってのから」

久「愚形が微妙だから⑤筒をくっ付き狙いやドラ利用狙いで持っておいたんだけど、先に愚形が埋まった」

久「⑤筒をおとして、それから頭を作る為に⑧筒を切ったってのもあり得るわ」

久「だから、確実に⑥-⑨とは言えないわね。この例は結構確率低いけど」

京太郎「あー、了解っす」

久「ただ、今の例でも赤⑤筒ならまた変わる」


久「赤⑤筒ってのはものすごく重要よ? 真ん中で、しかも確実にドラ」

久「リャンメン変化を見込むんなら持っておいて損はないし、ドラ利用での打点上げって意味でも同じ」

久「そんな中で切られるってのは……当然の事ながら、理由がある。何か理由が」

久「おおよそは『他に打点が上昇する役・ドラがある』ってところね。赤ドラを切っちゃってもいいやって」

久「そうなったときの本命は他にドラが入ったか、三色や一通、チャンタね」

久「例えば……そうね」


久「さっきの例で考えてみましょう。一番シンプルな例で」

久「『頭+面子二つ+⑤⑦⑧⑧筒+何か余剰牌』って形にツモが入って、余剰牌が塔子になる」

久「で、さっきはここで打⑤筒だったんだけど……ここで打赤⑤筒するなら」

久「⑧筒を処理して、⑨筒への受けを残す。仮に⑥を先にツモったら⑤⑥⑦の面子で打⑧筒してリーチ」

久「別の塔子が先に埋まっちゃったんなら、赤⑤筒打ちで平和確定リーチか」

久「それとも手にヤオチュウが含まれてないなら、タンヤオ確定の打⑧筒で嵌⑥筒待ちのメンタン赤1リーチ」

久「そんな風に使えるでしょ?」

久「だから、そんな状況で赤⑤筒が⑧筒より先に打たれるとしたら……」

久「678・789の高目三色またはチャンタ狙い、他にドラのトイツ/コーツがあり点数十分ながらリーチしなければ和了できない手」

久「あとは赤⑤筒が浮いてて、それ以外に優先すべき(受け入れ枚数が大きく変わる)塔子があったかね」

久「で、ここでたとえば他に上が切られるより真ん中が先に出てるなら、上の三色とか」

久「真ん中の後からヤオチュウ牌が切り出されるならチャンタ、とかね」

久「まあ、こんな風に赤のおかげで読みやすくなるってところはあるわねー」

久(その逆もあるけど)

京太郎「なるほど……」


久「他にも赤関連あるわよー?」

久「4や6の先打ちから、それらが刻子になって赤が使えなくなるのを嫌ったとか(445、566の打4・6)」

久「喰い変え対策の為に、5を先打って赤ドラを待つ……とかね」


 例) ④⑤⑤⑥⑥⑦⑧ 45 88  チー:【五】六七

   打⑤か打⑧でテンパイである。
   が、ここで打⑤とした場合、上家から赤⑤筒が打たれた時、④⑥筒の嵌張を埋める形での副露が可能
   打⑧筒の場合は喰い変えとなってしまって使えないが、こちらなら利用可能。「⑤⑥⑦と④⑥」という概念


京太郎「赤5って凄い。改めてそう思った」

久「そこは部長って凄いじゃないの?」

京太郎「自分で言わんでくださいよ」

久「まあ、相手がここまで考えているかどうかは見極めてねー」

京太郎「了解っす」


久「……で、まあ他に――塔子落としからの推測」

久「これが一番解りやすいと言えば、解りやすいかしら」

久「はい、須賀君。塔子落とされるときって、どういう時?」

京太郎「えーっと」

京太郎「塔子オーバーで、今さっきの話みたいに『もっといい塔子があるとき』」

京太郎「あとは、手役狙いですかね。混一色を見込んだとか、三色を見たとか、一気通貫を見たとか」

京太郎「それぐらいっすか?」

久「うん。オッケー」

久「ポイントは大体これよ。覚えておいてね?」

久「『塔子オーバーで価値が少ない塔子を落とした』『手役との兼ね合いで他の塔子を優先させた』」

久「あとは『二度受けを嫌った』ってところかしら」

京太郎「二度受け? どんなのですか?」

久「そのまんま、塔子同士の受けが被っちゃってる奴よ」

                 
 ┌─┬─┬─┬─┐
 │五│六│八│九│
 │萬│萬│萬│萬│
 └─┴─┴─┴─┘

久「こんなの」

久「七萬が被ってるじゃない? こういうの、二度受けっていうの」

京太郎「あー、なるほど」

久「七萬を先に引いたらいいんだけど、ここで四萬を先に引いて」

久「で、他に嵌張や両面の塔子があったら、どうする?」

京太郎「邪魔なんで、消します。ペンチャンだし」

久「そそ、そんな感じねー。二度受けって言うのは、他に有利な塔子があるんなら拒否られるわ」

久「ターツオーバーのとき、基本的にこっちが削られるわね。真っ直ぐに効率よく進めていくんなら」

久「っていうか、超基本的な事なのよね……これ」


久「……で、ついでに。あの時はさっと流しちゃったけど」

久「捨て牌見極めのときのやり方。要するにア○ギ読んでくれたんなら一発なんだけど……」

京太郎「ちゃんと解説してくださいよ」

久「えーっとね。相手の捨て牌には『安全エリア』『危険エリア』『どちらでもないノイズ』があるって事で」

久「『手牌整理時に捨てられた牌』『手役構成にギリギリ使ってた牌』『どっちでもない牌』」

久「って感じで、要するに捨て牌読みのときに情報をなるべく簡略化しようって話ね」

久「まあ、そこに付け加えるとしたら――そうね。読みやすいというか、ヒントになりやすいのは真ん中の方よ」

久「理由は単純ね。基本的に手は真ん中に寄せられていくから」

京太郎「手は中に、待ちは外に……でしたっけ」

久「そうそう」

久「で、この時に……真ん中がヒントになる」

久「序盤から5が切られているってのには理由がある。そうよね?」

京太郎「はい。普通は使いたいところですから」


久「これが『手牌整理時に捨てられた牌』なら、つまりその5は完全に不要って事になる」

久「要するに、その5の周辺絡みにくっつかないから切ったってところね」

久「で、この『安全エリア』のところについては、基本的にそのマタギスジとか心配しなくていいわ」

久「今日日、あんまり迷彩とか流行らないからね」

久「そんな事してるんなら真っ直ぐ行くってスタイルが主眼だから」

久「『安全エリア』――つまり整理の段階で切り出されたのがどういう牌かと言われたら」

久「『浮いている(孤立している)から切った』『手役との兼ね合いで早い段階で不要になったから落とした』『面子が十分だから外した』ってところよ」

京太郎「つまりは、要らなかったって事っすね」

久「そういう事」

久「で、危険エリア――つまり最後の最後まで持ってた牌はどうなるか」

京太郎「後々まで引っ張ったからには、使いたかったって事っすよね」

久「ええ、そうなるわね」

久「基本的にこのエリアは『余剰牌』――566で6を引いたときの5とか、566で4-7を引いたときの6がこれに当たるわ」

久「手牌の構成に関わっていたけど、切り出される事になったって奴ね」

久「裏スジ云々を気にするのはこの辺かしら。ただ、やっぱりど真ん中の5については例外」

久「他にくっ付く事を期待して持ってた、なんてパターンもあるからね。5は判別がつきにくいわ」

京太郎「了解っす」


久「この『安全エリア』『危険エリア』は、さっき言った裏スジ云々の奴と組み合わせて使うと尚良しよ」

久「『安全エリア』で真ん中の牌が切られている――これは本当に安全エリアなのか(手が早くないか)/相手の和了形はある程度決まっている」

久「『危険エリア』で端牌が切られている――何故それを終盤まで引っ張ったのか」

久「こんなかんじね」


久「……で、さて」

久「それじゃあ、塔子処理から読み取る部分について説明しましょうか」

京太郎「お願いします」

久「まずはペンターツなんだけど……これ、はっきり言って要らない方よね?」

京太郎「そっすね。要らない方っす」

久「だから、切られるのは自然だから――考えてもあまりしょうがない、って事はある」

久「基本的に『何故ここでこれが出てきたのか』を考えるのが読みだから、『普通切るよね』って言われたらそこで終わっちゃう」

京太郎「ですね」

久「だからと言って、ペンターツ処理に何もないって事は、あんまりないわ」

久「とりあえず、判るのはこんなところかしら」


久「【①他にターツが十分にある】」

久「要するに、ペンターツよりも価値のあるターツや牌があるから、見切られたって事」

久「さっき、牌の価値云々の話はしたわね?」

京太郎「はい。1・9トイツよりも下でしたよね、ペンターツ」

久「ええ。ただ、他がバラバラならペンターツを使うって事は当然だから……」

久「使わないのなら、少なくとも他もある程度揃っていると考えましょう」

京太郎「了解っす」

久「ちなみにこれのときの、分かりやすい特徴は――そうね」

久「2→1とか8→9みたいに、真ん中に近い方から落とされるわ」

久「理由は分かる?」

京太郎「1とか9とかは、端っこの方……つまりあんまり使われないから」

京太郎「後に残してそれで放銃する危険がないからってところっすか?」

久「ええ。そうなるわね」


久「あと、ペンターツ処理としてある事は……【②タンヤオや平和に寄せる(特にタンヤオ)】」

久「【③二度受けを嫌った】……ってところかしら」

久「平和に寄せてくときは、まあペン3やペン7引けば面子として使えるから、他にシャンテン戻すよりは使おう」

久「って感じで使われたりするわね?」

京太郎「ああ、ありますね。それでペンチャンが最後に残って、結局リーチのみになったり」

久「そうそう。そんな感じ」

久「だから、傾向としては……タンヤオに寄せる事の方が多いわね」

久「どうあがいても、1なんて使わない。だから切るって形よ」

久「その場合は、面子が十分でないのなら――1→2とか9→8って形が見られるわね」

久「手があまり進んでないから、完全に使えない牌より、使える牌をなるべく残そうとしたって感じで」

京太郎「なるほど」

久「で、二度受け嫌い。これは単純ね」

久「1245、5689……こんな形であって、二度受けになるからペンチャンを見切ったってところ」


久「で、これをどう組み合わせるかって言うと……」

久「5が先に切られて、12が落とされていた場合……基本的に3は通るわ」

京太郎「どうしてっすか?」

久「二度受け嫌いだとしたら、その時の牌勢は大体こんな感じになる筈よ」


 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │一│二│四│五│五│  │  │  │  │  │  │  │  │  │
 │萬│萬│萬│萬│萬│  │  │  │  │  │  │  │  │  │
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │一│二│四│五│五│六│  │  │  │  │  │  │  │  │
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│  │  │  │  │  │  │  │  │
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘



久「ここから普通、五萬を先に落とす?」

久「ペンチャン処理をする=2牌は無駄な牌がある=テンパイに至ってないってのに」

京太郎「あー……一気通貫狙いじゃなきゃ、ないかな」

久「ええ。だから、五萬が先に出てての一萬・二萬処理なら、基本的に三萬は安全よ」

久「ただ、あくまでも(この場合なら)五萬が先に出てるって条件があるから、忘れないでね」

久「あと一応注意としては……」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │一│一│二│二│四│五│五│六│  │  │  │  │  │  │
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│  │  │  │  │  │  │
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「みたいなので、五萬を先に切って面子を確定」

久「で、それから後で別に頭が出来て、一萬と二萬を処理しての一気通貫に寄せる」

久「……ってのも無くはないから、覚えておいて」

久「そうでなかったら、まあ……ペンターツ処理については、一般的に言われるのにはこんな形が多いわね」


 12 ツモ:4 → 124 打:1 → 24 ツモ:5 → 245 打:2 → 45
 89 ツモ:6 → 689 打:9 → 68 ツモ:5 → 568 打:8 → 56

 1224 →打:1 224 →打:2 24
 6889 →打:9 688 →打:8 68


久「だから、二度受けに当たる部分(1→2処理なら3、9→8処理なら7)は大本命ってやつ」

久「正直これに関してはなんとも言いようがないわね。これだけじゃあ」

京太郎「と、言うと?」

久「他の色の真ん中らへんを跨いでからの打2や打8だったら、特に下二つの例なんかはありそうって思える」

久「嵌張対子を終盤まで引っ張るってのは普通にあり得るから、それなら二度受けの部分が本命って考えるのは妥当」

久「逆に、序盤で1→2がされてるんなら、カンチャン対子の方は確率が薄いって考えてもいいけど――」

久「上二つの例みたいな感じになって、それ以降45や56のリャンメン塔子が終盤まで残る……」

久「ってのも、十分にありえるからね。何とも言いようがないわ」

京太郎「あー」

久「ちなみにペンターツ処理が二つあった場合……つまり、1289と捨てられてた場合」

久「これは、先に捨てられた方がより優先度が低い――つまり受けが被っているって事になるから」

久「要するに……こんな形よ」


【一・二萬先出し】
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │一│二│四│五│八│九│  │  │  │  │  │  │  │  │
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│  │  │  │  │  │  │  │  │
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

【八・九萬先出し】
 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │一│二│五│六│八│九│  │  │  │  │  │  │  │  │
 │萬│萬│萬│萬│萬│萬│  │  │  │  │  │  │  │  │
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


京太郎「なるほど」

久「で、もう一つ……常識的な事を言うとしたら」

京太郎「したら?」

久「これで一気通貫を見なかったって事は、普通にタンヤオか平和に出来る手牌だったって事ね」

京太郎「まあ、こっから一気通貫を狙うのも真っ直ぐ行くんなら無謀ですしね」

久「ええ。もしここで点差が開いている相手がこれをやっていたら……」

久「(無理に二役付けなくていいから)打点確保に別にドラを持っている、早く和了したかった、他の+平和で打点は十分だった」

久「そんなところになるかしらねー」

京太郎「了解っす」

久「とりあえず、ペンターツ処理について言えるのは……」

久「【5切りの後の1→2や2→1のときの3は比較的安全/5切りの後の9→8や8→9のときの7は比較的安全】」

久「こんなところぐらいかしら」


久「嵌ターツが落とされてる時に、言える事」

久「【①他にターツが十分にある】」

久「まあ、基本ね。チャンタや一気通貫、三色同順を除いて……カンターツを処理するときって、基本的にペンターツが手牌にないわ」

京太郎「当然っすよね。役とかドラが絡まなきゃ、下位のものを持ってく必要がない」

久「そういう事」

久「他の色のカンターツ、もしくはリャンメンリャンメンみたいなものが残されているって言えるわね」

久「同じかそれ以上が残ってる。それ以下は手役やドラ絡みでなければ基本的にないわ」

久「……で、まあ基本的なセオリー」

久「3→1とか7→9とか……『より真ん中の方から切られているとき』(逆切り)」

久「そんなときは、3や7へのくっ付きを考慮する必要がないって事だから……」

久「『他にリャンメンターツ2つ』とか『リャンメントイツ持ち』って考えて貰って構わないわ」

久「仮に1334や6779みたいな状態なら、3や7を打つよりも9や1を落とすわね」

久「リャンメントイツより、明らかに端牌の方が要らないから」

久「こういう状態なら、その間に当たる部分(3→1なら2、7→9なら8)は割と安全よ。比較的ね」

久「ここで8や2が切れているなら、先に切れた方のマタギスジは安全って言える(3なら2-5、7なら5-8)」

久「4→2や6→8なら、それぞれ3や7が比較的に安全にあたる事になるでしょうね」


久「裏スジについては何とも言いようがないわ」

久「1356や4579みたいなところで……他が十分なら、3や7を先に処理して端牌を比較的安牌として温存」

久「そう言う風なの、十分にありえるから」

久「逆に、3→1や7→9と落とされているとき、1や9のスジは警戒した方がいいかもしれない」

久「まあ、全てに当てはまる事じゃないけど、一応覚えておいてね」

京太郎「了解っす」

久「ただし、5については別よ」

久「5→7や5→3があったからと言って、その間が安全と言われるかと言えばそうじゃない」

久「5778や2335みたいな形からの切り出しが普通にあり得る――つまりむしろ、その間の筋は『本命』って考えていいわ」


久「……で、リャンメンターツ落としについて」

久「これは最早言うまでもないわね」

京太郎「はい。リャンメン塔子を落とす時なんて限られてます」

久「まあ、おおむねカンターツの時と同じね」

久「リャンメンを見切るからには、それ以上のターツが存在しているわ」

久「残りがリャンメンか、それともドラや手役がらみであると言える」

久「三色の確定、染め手への寄せ、一通狙い、チャンタ狙いかしら? 手役絡みなら」

久「あとは、二度受けであるとか片側が枯れてしまったとかね」

久「二度受け嫌いってのは……こんな形からの切り出しね」


 ┌─┬─┬─┬─┐
 │三│三│四│四│
 │萬│萬│萬│萬│
 └─┴─┴─┴─┘

 ┌─┬─┬─┬─┐
 │三│四│六│七│
 │萬│萬│萬│萬│
 └─┴─┴─┴─┘


久「あと、ワンポイントとしては――リャンメン塔子を手出しした後」

久「その後に切られた数牌は、両面対子からの切り出し」

久「有り体にいうなら、そのマタギが危険だったりするわよ? 結構これ、あるから」

久「あとは、切り出された両面塔子の必要牌が当たりだったりする」

京太郎「どうしてですか?」


久「っていうのはね……」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │三│三│四│四│②│③│④│⑧│⑧│.3 │.4 │.7 │.7 │.8 │
 │萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「こんな状態から、まずは打四萬」

久「で、2索ツモって……」


 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │三│三│四│②│③│④│⑧│⑧│.2 │.3 │.4 │.7 │.7 │.8 │
 │萬│萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「そこで次は、三萬を打つとするわね?」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │三│四│②│③│④│⑧│⑧│.2 │.3 │.4 │.7 │.7 │.8 │
 │萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「で、こうなるわけなんだけど――果たして、どっちが入るのか」

久「仮に二-五萬が入ったのなら、打7索で6-9索待ち。つまりは7索のマタギ」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │二│三│四│②│③│④│⑧│⑧│.2 │.3 │.4 │.7 │.8 │
 │萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「仮に6ー9索が先に入ったのなら、やっぱり打7索で二-五萬待ち」

久「この場合は、落とされたリャンメンの必要牌のスジが当たりになるわね」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │三│四│②│③│④│⑧│⑧│.2 │.3 │.4 │.6 │.7 │.8 │
 │萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


京太郎「……なるほど」

久「まあ、この辺りが『最大でも絞れて大体50%』って言われる所以よ」

久「特にネットマージャンだと、手牌の並びからの判断できないだろうからね」


久「一応、もう一つの方の例も挙げておくわね?」

久「まあ、まずこうあるとするでしょ?」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │三│四│六│七│②│③│④│⑧│⑧│.3 │.4 │.7 │.7 │.8 │
 │萬│萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「三色も見えるし、二度受けを嫌って打六萬」

久「そこに、2索をツモって来たとする……」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │三│四│七│②│③│④│⑧│⑧│.2 │.3 │.4 │.7 │.7 │.8 │
 │萬│萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「で、当然打七萬して、イーシャンテンになる」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │三│四│②│③│④│⑧│⑧│.2 │.3 │.4 │.7 │.7 │.8 │
 │萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「ここで、二-五萬を先に引いたのなら、打7索で6-9索待ち」

久「これだと、最後に切られた牌のマタギになるわねね」

久「じゃあ、逆だとどうなるか」

久「ここで逆側――つまり、6-9索を引いたらどうなるのか」

久「結局どちらにしても打7索は変わらないけど……待ちが変わるわね」

 ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
 │三│四│②│③│④│⑧│⑧│.2 │.3 │.4 │.6 │.7 │.8 │
 │萬│萬│筒│筒│筒│筒│筒│索│索│索│索│索│索│
 └─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘


久「これだと今度は待ちは二-五萬になるわね。落とした両面の必要牌のスジでしょ?」

京太郎「ああ、なるほど……」

久「だから、リャンメン落としたときって、結構色々なヒントになるのよ!」

               / ̄\     _ -- - _
、            /___    l   ,.:: ":::::::::::::::::::::::` 、
 \ , -‐、/ ̄`Y  ̄ _/| / ::::::::::::::::::::::::::\,:::::\

.   'ノ  .′ .:l" ̄ ̄ ゙r、|i:::::::::::/ :::::::::::::/ノ:ヽ::::::ヽ
\  |   |    | ◎   |::| | |::::::::/ ::::::::::::: ;/ 八从、:::::ハ
  `、ヘ.  |   .|  ◎  |::| | |::::::::{:::::///   /_゙V:::::ト、
   l l , -vー 、|   ◎ |::|||:::::.::∨:::Z≠-   イ"i 〉ハ::::| |!  超★簡単防御理論 「1/18の確率」
  | |l_j|_} ゝ=,-─ 、」 ヽ-、_::::∨'l,。 }`   ゚-’ |:::::リ '
.   l `ー''ー一’ |  ,_人ー" |:、 \::\`` _`,  ,!:::/    1-4、4-7、2-5、5-8、3-6、6-9 × 3(萬・索・筒) =18
    ヽ       /!    ` Λi.  ト、:::::ヽ '、_`ノ /::;ハ_
    ヽ    /   \     / ! |` |\::::〉ー-イゝ、:::\` 、      つまり、スジで数えた危険牌察知
     \   {    ` / / /   |  .l、:::\ー,ソヘ\ハ}  \    大体このときは無筋でも、100/18=5%ぐらいになるわ!
.        `ーヽ、_ ,. 彡/У  /  / \ハ}:::\ |:::/ |     ` ,
           \::::\__//  /  /   \:::::`il//r-=ィ" /   勿論、相手の現物などに牌が出ていた場合
          `ー==-"::::::::::"::::::;/:::::..     `ーミy" |/ 丶/    そこに出ていないスジの危険率は高くなるわね。注意しておいて
           `ー──''" ゙̄、\  `    〔_]  |"   /
                    |:::i \      /\\!   /
                      !:::i  \   '   \\‐'
.                    〉:i:、       .:ム 〉

                    /::/ヽ        .::{ ∨
                    /{ノ          /|
                /:/::\`丶---- ‐ "/∧

                      _......._

                   ,  '":::::::::::::::::::::::::`  、
                 " :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
              /::::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
            //:::::::::::::::::::::/ /::::::::::::::::::\:::::::::::::::::|

           //:::::::::::::ーx/  /∧|\| ::::::::::::|::::::::::::::::|  塔子や牌の価値を考えて、終盤に価値の少ないものが切り出されているとき
           〃|:::::::::://`       \::::::::::|:::::::::|:::::|  或いは、序盤に価値の高いものが切り出されているとき何かは、怪しいわよ!
          〃 |:::::::iク,,=ミ、     ̄ ̄\|::::::::::|:::::::/:::::|

          |  |:::::/| l::riヘ.   . ー-   |:::::::/:::::/::::::/
          !  |::/:::| .!_ソ     ー==-、 | /:::::/::::::/  特に終盤に出てきたものの裏スジとかは、気にしてもよいでしょうね!
             |:i:::::| ''' ,     , , ,   /::::: /::::::;/
               ∨:八            /::::::::::イ::::::::|
             \ \  ▽ ̄ノ   {::::::::::::::::|:::::::::|
               |\.\ ヽ-   イ:::::::::::::::|:::::::::::\
                  |::/:::::::::ー─、   ∨:|:::::::::|\::::::ヾヽ、
                r/:::::::::::::/lノ∧   ∨::::::::::|  \::::|:リ
              / |:::::::::/  .ト、 ,__/:::::/|/   ∨\
                /  \/    |-──|.:::/        /∠\
            /   |\\. .|.  /∨       / /  \|
             /     ハ. \\|. /      / /      |
           /   \{ \ \|/──── "_/\       |


                  /   . : : : : : : : : ヽ   `ヽ
               /( . . . : : : : : : : : : : : : :ヘ: . j.ハ

            ,. -――ァ   ー, : : : : : : :/: :./∨ / : .   i
           /  く ̄/. : :ー'.:7 /: :/{/从 V ∨: : : . | 【ペンターツ処理】については……
.        /      Y:/: : .:_:.:/ /:/  {   ヽ: : i: : : : . |  
.       /    ,こノ/: : : .:.:/`X      ,∠.,_ヽi: : : : : . |  ①単純に孤立している
      /     . イ   /{: : : :/'ィ'れハ     ´ んハⅣ: : : : i|  ②他に十分に塔子がある
.     /    /      {: i: ハ 弋::ノ     弋::::ノ/: : : : : i|   ③タンヤオや平和系に寄せる(特にタンヤオ)
    /   ,′      Ⅵ: : :.      ,       /: : : : : : リ   ④二度受けを嫌った
.   /    ′           ヽ: :ヽ.      ,    i : : : : : , ′
  /    ,′        ,.-rくii>==ト ..  ̄   .イ}_:_:_ .イ    ってところね
. /     ′       _/  | j/. : : |::::/` ‐< /:ー:{:::::.\
/     爪⌒ヽ ̄ ̄\  V . :.:.:.:|:::{    /. : : :.:.::!:::::::::::\
    .i::::::ヽ         / . : : ハj::::{ー―‐/. : : :.:.:::ノ:::::::::::/ヘ
    イ|l::::::::!   \   {人: : {\::::{  ∧ : : : .イ.:::::::::::... -‐=ヘ
.    l:||:::::,′    >----ヽ{\::::.{ /.:::从/.::::::. イ´     |::i
ー―v':/:::/    //       |`ヽヽ/´ ̄ ̄ ̄/   /    |::|
     ̄ ` ー一''"          !  〔 ̄厂 ̄ ̄`ヽ.  /     |::|
                   :. /::::7         ∨      j'|::|
                      ∨::::/         {       / j::j

          ,  ─ -
        ,.‐'      : :.`゙ 、
      / : : : :       : :   \
     / : : : : : : _,.::‐: : : : : : :.   ヽ  ポイントとしては、【5切りの後の2→1や1→2、5切りの後の8→9や9→8】の場合
   . /   : : /: : : : :,,.-: :、: : : : .  '
   /: : : : : : ,ィ゙: : :__:://  ソノリヽ .: :'  そのペンチャンの必要牌(3や7)は比較的安全という事よ!

   |: : : : : : :|: :"´:/ `    _,,..._ ',: 小

   |: : : : : : :{: ,ィ示ハ`ヾ.    ,,..._ `/| :.} !
   l: : : : : : ::Ⅵ、tj::リ     んリ`i/: |: :|
   |: :!: : : : : ::\ー".     {::ツ 〃:,.': /
   ∨: : : : : : : :ノ゙゙゙      、 ~.../: //
   . 〉: : |: : :i/  r‐‐-,   /: : !

   /: : /|: : :ト、\  ` " ,. ィΧ.、{
  f゙//ー{: 、:.\  , ‐.≦イ /"/\
 r=≦= 、\: :.:.:ト、 {\:::::∨|  /_. !
 /      .\ヽソ::::\-ヽ:::リ:!   i´∪


    ,..::::::::::::;::::::::::ハ;' \::;k;ヾxヘ⌒  ,,>、:ヽ;:::::::::::::::::::::::\

.    /::::::::::::/:::::::::イ  ヽ   ' 〆'  ,;;≠ヌミヾ;:!;::::::::::::::::::::::::::ヽ
   i:::::::::::/:::::::i::/i       /'   ;彳::::::::::::::ヽi! |::::::::::::::::::::::::::::ヽ で、カンターツ落としのとき……
   |::::::::::i :::::::i::i:.|      "  斤ヾろ:::::::::c} |::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.   !::::::::i ::::::::i:i. |         '  ゙ゝ;:::::::ノ  |::::::::::::::::::::::::::::::::}  それが逆切り(3→1や7→9)なら、その間は比較的安全よ!

    !::::::i ::::::::::レ|"`              // |::::::::::::::::::::::::::::::::}、
    .!:::::i ::::::::/i | _`__ _              i:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
.    !::|| ::::::':!| レシ;キ=ミ;            {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、_

     ゙:i|.::::::::::|, ;il゙ヘ;:::::::::::ヽ             ,  \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~ヽ,
      :iト::::::::::'l:;ゞ、 ゝう;:::゚ノ  ,      / l    `ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
.     !| ゙、::::::::|ミ\.          /  /     / `ヽ、::::::::::::::::::i~\:::::|
       :i|. \::::|;::::::\ i l !     ー-  '           ゙ミ::::::::::::::|  ):/
       'i!  \.{:::::::::::\               /       i:::::::::::ソ   '
       '!     ヾ; ::::::::::.ヽ.._____ , .イ"         ノ:::::/
.         \     \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\         {:::::/
           ヽ    ゞミ,;;;:::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::/i\    , ヾ;:i|
                  ̄ ̄ ゙ ミ、::::::::::::Y ,イ  ヽ  ./ /j

                                   / .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. `丶、
                              /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
                        /⌒ヽ     /.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..\
                    /     ',   / /:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:.:.:.:./{:.:l:.:|:.:|\.:.:.:.:.|
                      |      l  |:.:| .:.:.:.:.:.:.:./ .:.:.:/.:.: / Vレハイ  l\:.:|
                      |      |  |:.:| .:.:.:.:.:.:/.:.:./:.:/      _,|.:.:.:.:|   二度受け嫌いの【両面塔子処理】のとき……
                      |      |  |:.:|.:.:.| :.:.:|<:.:./      ,x≦、 |:.|:.: |\
                      |     |  ヽ|.:.:.| :.:.:|:;r≠=ミ     /hノ| 》!:.|:.: |   その切られたリャンメンターツの必要牌(のスジ)や
                      |     |  |.:.:.| :.:.:l{{. hノ|       ヒ.ソ |: |.:丿   後から切り落とした牌のマタギスジが危険
                      |     |  |.:.:.|.:.:八 ∨ソ     、    |:.:/
                      |     l    \| :.:.:.:.\ ̄           人{__
                      |     |    _ノ.:|:.:.:.:.:.:.\ ヽ ニフ  /:.:(::::|\   そういう事あるので、覚えておいたら役に立つと思うわよー
            __/ ̄ ̄|     |  (.:.:.人.:.:.\:.:.:.)  __/|\:\)|  ∟
.           __/                |_/ ̄   \.:.:.`く:\___|::::::),;ノ::|   \
        /                   |         )人)、):::\   |:::::::::!:::|/     \
      /                       \  \       \:::ヽ::::\ - |::::::/::::|\       \
        |     |    |      |         \  \      \:::ヽ::::\|:::/::/  |         ヽ
        |     |    |      |          \         \__少く   |\ _     }
        |     |    |      |          \___       人_〉  | 〈      /
        |     |    |      |                 `ヽ、   /  |:::::|   |/´      /
        |     |    |      |                    \   |:::::|   |     /
      \___,|    |      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\_______丿   |:::::|   ├-    /
            \___,|      |              ∨         |:::::|   |    /
                  \__,ノ                〉         l_|   |\_/
                                 /                 |、_/
                                    /                    ∨
                                  ∧                  |
                              人. \             /|
                                  /:/:::\_                 _/:\


久「……さて」

久「基本的に、防御のやり方って言うのは」

久「まあ、前に言ったように――『行くか引くのか』を決めるのと安牌確保」

久「これは最初からオリ。点数も問題なし、無理に攻めなくてもいいとき」

久「で、次。途中で誰かがテンパイしちゃって自分が遠い時」

久「これはベタオリね。ベタオリのやり方については前に説明したわね?」

京太郎「はい!」

久「よろしい。それで、今日の内容のまとめ」

久「これは『ベタオリ中に安牌が切れた』とき。まあ、なるべく被弾しないようにしていくやり方かしら」

久「それと、躱しながら攻撃しなきゃいけないとき。私が使って欲しいと思っているのはこっちね」

久「ただ、その時は……本当に『その局で無理してでも攻めていく必要があるのか』」

久「そのあたりの見極めを、しっかりとしてね」

京太郎「了解です!」


久「……ま、ここらへんの見極めが麻雀で一番難しいところなんだけど」

久「正直、私が教えたのなんて基礎の基礎よ」

久「これから先は、貴方自身が自分で覚えていく事よ。自分に合ったやり方で、理論を身に着けていく」

久「押し引きの感覚は言って直ぐ覚えられるものじゃないからね。大体の指標は示せるけど、自分にあったやり方がある筈」

久「トータルのスパンで見る、デジタルな打ち方」

久「そんな事よりも、一つ一つの状況にどう対応するのかを考えるアナログな打ち方」

久「あとは……なんていうか、咲や優希のようなオカルティックな打ち方」

久「どれを選ぶのかは、貴方次第よ」


久「ただ――まあ、それ以前の基本的な事を、ここで教えられてよかったわ」

久「正直これで、ようやく部長としての業務が終わった気がする」

久「女子インターハイにかかりっきりになって、先に入部してくれた須賀君を蔑ろにしちゃってたのは事実だから」

久「なんというか……ほっておくと、心残りになった」

京太郎「部長……」

久「貴方に教える事ができて、嬉しかったわ」

久「私自身の確認にもなったし……うん、楽しかった」

京太郎「俺も……楽しかったです。これまで、ありがとうございました」


京太郎「ちなみに今俺、どの程度のレベルっすか?」

久「んー、何も知らない初心者からちょっと知ってる初心者にチェンジくらい?」

京太郎「ここまでやって!?」

久「じゃあ、おまけで中級者って読んであげるわ。一応」

京太郎「ひっでえっすよ、それ!」

久「いやー……だってまだまだ、麻雀ってやる事いっぱいあるんだもん」

久「ペンターツ処理と切り出し位置からの手牌予測とか、余剰牌読みからの直撃狙いとかね」

京太郎「じゃあそれ、教えてくださいよ!」

久「私じゃ、無理だから……。風越の部長さんとか白糸台の部長さんに頼まないと」

京太郎「呼んでくださいよ! 部長が呼んだら来てくれますから!」

久「面倒なのよねぇ……ってごめんなさいごめんなさい、睨まないで。あと顔近いから」

久「ごほんっ。いや、今のは冗談よ。というか、中級者はそんな事やる必要ありません」


京太郎「ないのか……」

久「ないわよ。そんなの知らなくても、普通に打つ分は問題ないし」

久「んー、なんていうかねぇ」

久「ここら辺アナログの不便なところなんだけど、中級者になってくるとやれる事が増えるじゃない?」

京太郎「増えますね。多いです」

久「で、やる事多いと……こう、迷うのよねぇ」

久「そうなると押し引きが曖昧になったり、牌効率がまた微妙になったり……」

久「その辺の壁にぶつかったときに、『こうしようかな』って自分なりに悩んで進んで欲しいわ」

久「自分に合っているやり方って奴でね」


久「メンゼン派、副露派とか……攻撃型、慎重型とか」

久「前に分けたタイプじゃないけど、貴方のやり方によって分けてほしいわ」

久「まあ、言わせて貰うのなら――『巡目』で考えてほしいわねー」

京太郎「巡目?」

久「まだ早いからメンゼンで進めよう(高目狙おう)とか、後半になってきたからそろそろ副露してテンパイ取ろうとか」

久「形式テンパイでいいかなって取っちゃう終盤とかね」

久「最初からやたら副露してってたら、全体的に火力不足になるし」

久「かといって、やたらめったらメンゼンで練ってたら、スピードについて行けなくて削られるし……」

久「そういう巡目意識なんかも持ってほしいわねー」


京太郎「だから教えてくださいってば!」

久「うん、まあそのうちにね」

京太郎「その内って……」

久「まだまだ付き合って貰うわよー?」

久「何か漸く、初心者に教える事の楽しさが分かってきたから」

京太郎「漸くって……これまでは何だったんですか……?」

久「ん? まあ、暇つぶしみたいな……」

京太郎「酷い……あんまりだ……」

久「ま、受験勉強の息抜きに付き合って貰うわよ? まだまだ離さないんだから」

京太郎「……了ー解っす」


久(なーんてね)

久(楽しくなかったら、ここまで続けないわよ?)

久(ふふっ)




          ____ メ、                      .        ,..-、,、__
        /::::::::::::::::::::::::\ メ                           ,.ケ. . . .゙、. . `ヽ、

       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ                      .     <__/./. . . . ゙、. . . . i
.      / :::::::::::::::::::::::/Wハ、:::ヽ                             /イ.VヒVi.i. | _. . . .!
      | :::::::::::::::::ノ⌒   ⌒|::::|                             イノ i)`vV^ ヽ. ノ
       '、 :::::::::::://ヽ   ヘi :::|    竹井先生の麻雀教室   .         !_    -イ,_/
.         \:::::::::ヽ " _ " ).ノ                     .         丶--、  |o└--、
.       /:::::::::丿_ いノ イつ                                r'´:「ヘ-「::::::::::::::|:\
       \NW(/ヾミ▽メ~/    「これにて終了! お疲れ様!」        |:゙、::::::::Y::::=::::::|:::::::\
.         ∠_/  Ηハ                          .         /::::ヽ::::::o:::::::::::::::ト、/::::::ヽ
.         じ / ───┤                                /::::::::ハ:::::::::::::::::::::::| ヽ/:::|
..         /::|:::|:::|:::|:::|::|                                  /:::::::/ |::::::o::::::::::::::| |:::::::::|
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.          ∪    ∪


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 │筒│  │筒│  │筒│  │筒│  │筒│  │筒│  │筒│  │筒│  │筒│  │南│  │西│  │北│
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 : : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
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 : : / へ.゙、 :丶ヾ ー==-ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ

 : :ヽ    \ : :!丶        Vイ:ハ |\:i
 .: : 丶    \゙、        `> リ  `        【EPILOGUE】
 ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
   i: ;ィノ          ,....-ィ /
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 │一│  │二│  │三│  │四│  │五│  │六│  │七│  │八│  │九│  │  │  │  │  │  │
 │萬│  │萬│  │萬│  │萬│  │萬│  │萬│  │萬│  │萬│  │萬│  │白│  │発│  │中│
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「おい、須賀……本番前なんだけど大丈夫か?」


 覗きこんでくる小走プロ。自分はどうやら、転寝をしていたらしい。

 懐かしきあの日。ほろ苦い学生時代。輝いていた青春時代。それが思い出される。

 実に長い夢を見ていた。疲れているのかもしれない。


「……大丈夫?」


 怪訝そうな彼女の顔に、手を振って応える。

 高校一年生。インターハイも終わって、三年生が引退する頃。

 自分がある種雀士として踏み出す事になった、あの頃だ。

 それまで、別段特に麻雀には興味がなかった。

 いや、なかったわけではない。本当にないのなら、麻雀部になど入部してはいないだろう。

 が、おおよそは軽い気持であった。

 流行っているし、それでインターハイに出れたら格好良さそうだし、知っておいて損もないだろうし、

 可愛い女の子もいるし、ちょっとやっておけば、プロの試合をまた違った視点で見られるだろう――なんてところ。


 本気でインターハイ優勝を目指すわけでもなければ、プロなんてなろうとも思っていない。

 なれたら格好いいだろうな。

 その程度。まあ、女の子がアイドルに憧れるのと同じくらいの気持ち。

 だから部活で、そこまで真剣に本気でガッチガチの全力でやらなくてもいいなー……なんて考えてた。

 女子がインターハイに出場/優勝したときも、「凄いな」という感想を持ったぐらい。

 自分を置いてとか、自分だけ雑用になって……なんて思ってない。

 そもそも、そこまで自分も全力で打ちこんではいないわけだし……。まあ、本気で、真剣ではあったが。

 ああ、みんなの頑張りが報われて良かったな――と、その時はそう思った。


 同時に自分情けないなとも感じたが、それ以上に仲間が凄い奴らだった喜びが大きい。

 応援してやろうとか、労わってやろうとか、祝ってやろうと考える方がよほど強い。

 まさか自分もその場に立つ――なんては、夢位にしか考えてなかった。

 それが今、こうである。


「思えば……色々あったな」

「ん、どしたー? 何か言ったか?」

「いや、ちょっと昔の事を思い出してただけっすよ」

「そうか。ま、本番だからあんまり爺臭いオーラは出すんじゃないわよ」

「解ってます。小走プロ」



 首を鳴らして立ち上がる。

 腰も鳴った。背中もだ。

 座り続けが多い職業であるがゆえに、肩こりや痔痛なんかが持病の人もいるらしい。

 それに比べて、自分はまだ恵まれている方だろうか。


「なあ、どんな事を振り返ってたんだ」

「んー、まあ、なんて言うか……今やってるのと同じ事っすね」

「と言うと、誰かに教えてたのか?」

「いや、逆です。目茶目茶初心者で、人に迷惑かけて、教わってました」

「ふーん。須賀プロにもそんな時期あったんだなぁ……」

「ありましたよ。その後、また武者修行と称して全国の麻雀部に殴り込みに行ったり」

「……なにそれ。奇天烈だな」

「まあ、若かったっつー事っす。色々と……恥ずかしい仮面被ったりして」

「何それ。逆に気になるんだけど……」


 髪の毛をくるくると弄りながら、小走やえが問いかけてくるのを何とか宥める。

 あれはある種の黒歴史だ。中二病全開。おかげで入院なんてする始末。

 若かったなぁ……なんて思って、枕に顔を埋めるほど。

 それでも、いい思い出だ。あの時やった数々の無茶は、今はこうして力になっているのだから。


 今、須賀京太郎はあの頃の竹井久がやっていたのと同じような事をしている。

 麻雀の初心者、全国の少年少女に麻雀を解説する仕事。

 勝率はそこそこ。

 研究に鍛錬に研鑚を重ねた上なら、格上の魔物に一撃与えられるとは思っているが、

 それでも辛うじて土俵に立てる。一矢報いる事が出来る。その程度である。

 だから、決して自分が強者とは思えない。どちらかと言えば、人気で持っている職業であった。

 向いていないのではないか――そう言われる事もある。

 だが、それでも……。


(楽しいんだよなぁ……なんつーか、さ)


 あの頃の竹井久の気持ちが分かる。判りたいと思う。

 そんな理由で、この職業を続けていた。性懲りもなく、飽きもせずに。

 でも、そんな人生。悪くないのではないかと、そう思っている。


「さーて……牌のお兄さんこと、須賀先生と」

「にわかは相手にならんよこと、小走先生の」

「麻雀教室の時間だよーっ!」


                                                        ――了


【次回予告(嘘)】


「私をシャープシューターと呼ぶな! 結構恥ずかしいんだぞ!」

「配牌5シャンテン……有難いぜ。他の人間の安全エリアが、少なくとも『5つ』って分かるんだからな……」

「それじゃあ――切り出し位置について、軽くですけど……」

「甘いなッ! いつも俺は5シャンテンスタートなんだよ!」

「副露センス? いいけどさ、あたしも人に教えられるほどじゃないんだけど……」

「なるほど……ペンチャン落としから、そんな風に手牌が予測できるなんて……」

「へぇ……雑魚なのにそこまでやるってのは、ある意味イケてるかも。ま、耐えられるとも思えないけどさ」

「嶺上開花が使える? だからなんだ。たった一種類増えただけだろ。
 タンヤオ、一気通貫、三色同順……麻雀には、他にも色々役はあるんだ。
 麻雀を――俺を、舐めんなよ!」

「どうしたの京ちゃん。麻雀はまだまだこれからだよ?」

「面白ェ……!」

「んー、それじゃあ前に教えられなかったところを教えちゃおうかしら」

「裏ドラの確率も計算できる……これまで教わった事を、組み合わせればな」

「あくまで執事ですが……今日は、貴方の味方です」

「ドーモ、サキ=サン。オカルトスレイヤーです」


 ___________|\
[|[||  To Be Continued....?   >
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/

くう~疲(ry

麻雀講座については、さしあたって以上で
大体これで中級者ぐらいにはなるんではないでしょうか。知らんけど


スレはまあ、HTML依頼を出すか
それとも1か月ちょい後に「腹パン」「ほのぼの」「食事もの」「イチャイチャ」「スワッピング」で
団体戦的に書きたいと思います。照の続きでもよしですがね
あー、あわあわを水に沈められなかったのだけが心残りじゃー
クロチャーがワゴンに攫われたり、宥姉が冷凍庫に閉じ込められたりできなかったのが心残りじゃー

オカルトスレイヤーと、牌のお兄さん京太郎With小走プロってのは、いつかどっかで書けたらなと思います
こっちでは結局纏まりきらなかった「切り出し位置からの手牌予測」「シャープシュートの論理」「裏ドラの乗せ方」を、
まあ物語的な闘牌描写をしつつ解説できたらいいなと思います
ハッキリ言って理論が分かっても実戦じゃ役に立たない世界です。頭が狂います


とりあえず、7スレまでグダグダと、6か月近くもお付き合いありがとうございました。かしこ

良いスレだ、感動的だな
実に有意義だ

ちょーおつだよー

埋めネタは……その内
まあ、思いついたんで、落ちる前に出来たらいいな……程度で

来週あたりにほのぼの埋めネタ書きたいんでなー

誰がいいか、書いてちょー

2ヶ月経ってるから諦めろ

立て直せば?

把握

まあ、ほのぼのってことで。埋まればいいねんけどなー




  「菊次郎の夏を見たことなくてもsummerを聞いたことがある人は割りと多い」



 初めは京太郎も渋った。

 先約があるのだから当然である。

 それに、最近は部活に出突っ張りだったのだ。

 たまには別の面子とつるみたい。

 ……ワンチャンあるかもしれないし。


 結局、須賀京太郎は折れた。

 竹井久が、白糸台の部長(正確には元・部長だが)弘世菫が来ると言ったのだ。

 京太郎は折れた。むしろノッた。

 あるかも知れないワンチャンよりは、確実にある巨乳のおねーさんである。

 ちょっとおしとやかとはほど遠い目付きをされていらっしゃるお方だが、

 そこはあれだ、隣町の警邏より近所の極道である(こんなニュアンスの言葉があった気がする)。

 見た目も極道っぽいし。ぴったり。


 そのあと、久がなにやら言っていたが、聞かず終まい。

 それぐらいテンションがマックスだったのだ。

 その結果が……。


「……このざまだよ」


 弘世菫は、竹井久たちと合流して後から来るらしい。

 なんでも、向こうは向こうで用事があるとか。

 京太郎はその間、一年生組の御守りである。


 仕事(雑用)はそれからなので、「楽しんでおいてねー」とは久の談だが……。

 何を楽しめというのか。

 目の前にあるのは収穫も終わった畑。

 というか収穫時期なんてなさそうな貧相な畑である。

 ハーベスト(収穫)もタイム(未来)もないんだよ。

 アイルランド人もびっくり。馬鈴薯すら育たない貧相さなのだ。


「てい」

「おおー、流石はチャンピオンのおねーさんだじぇ!」

「これがテルの黄金の回転……!」

「お、お姉ちゃん……」

「……スーパーボールって凶器になるんですね。勉強になった」 

「ぶい」

「『ぶい』じゃなくて……。普通に痛いっす」


 魔物級は思考を読み取る能力でもあるのか。

 あるのかもしれない……と、

 反発で弾け飛ぶこともなく己の頬のあたりで回転し続けるスーパーボールを見ながら思う。

 まだシルシル回っている。怖い。


 一年生組……というのは厳密には違う。

 事実、原村和はこの場にはいない。竹井久のフォローだ。

 次期次期部長になるだろうから、今のうちに部長の仕事を把握しておけ……とは久の弁。

 今となっては、ただ京太郎から巨乳を遠ざけようとするための方便にすら思える。

 正確に言うなら、一年生組(ただし胸のサイズ的な意味で)だろうか。


「おおー」

「……ACT2」

「どういう原理ならスーパーボールがめり込んだままになるんですか……。あとマジに痛い」

「ACT2」

「あ、はい。それは知ってます」

「……むう」


 二度目の投擲を済ませて、フンスと声が出そうなくらい、気持ち胸を張る宮永照。

 京太郎の見間違えでないなら、どこか誇らしげな表情だ。

 彼女は彼女で、夏祭りを楽しみにしていたらしい。


 咲の姉。

 京太郎にはその程度の知識しかない。

 他には、圧倒的な強さのインターハイチャンピオンで、白糸台のエース。

 決勝戦では、我らが片岡優希と凌ぎを削った――というところか。


 なにやら事情がありそうではあるが……。

 咲が話さないなら、深くは追及しない。

 京太郎はそう決めていた。

 軽い気持ちで他人の事情に踏み込むのは、人間関係では避けなくてはならないことのひとつである。

 聞いてもどうしようもないが、話すなら聞こう。

 そんな、位置関係を維持しようと思っている。


 それは宮永照についても同じだ。

 面識がある気がするが……詳しくは思い出せない。

 ひょっとしたら、どこかで顔を合わせた事があるかもしれない。

 だけれども、それを彼女が言い出さない以上、話は進まない。

 気のせいというのもあり得る。

 それなのに、「昔どこかで会いました?」なんて聞いて違ったら、お寒いなんてレベルじゃあない。

 結局京太郎は、口を噤んだ。


「ところでさ、いつの間に仲良くなったんだ?」


 直接対決の先鋒戦。

 チャンピオンが和了を積み重ねるよりも先に安手で流す。

 片岡優希が行ったのはそれだ。

 確かに優希の速度は素晴らしかった。だが、相手は流石のチャンピオン。

 優希が流せるのは、チャンピオンが数度和了した後となった。

 さらに東場はそれでもよかったが、南場に入って、優希は僅かながらの失速を見せた。

 普段の彼女を知る人間からすれば、むしろ良くぞそこまで集中力が続いたと言おうか。

 それほどまでに、優希は冴え渡っていた。

 だけれども、僅かであっても失速は失速。

 チャンピオン宮永照との戦いにおいて、それは大きかった。

 結局流せぬまま、南場の親で稼ぎ続ける宮永照。


 それでも、優希は耐えた。一矢を報いた。

 打点の上昇に伴い、徐々に手狭になって速度が殺されていく宮永照。

 その手役の完成までに、何とか間に合わせて、潜り込んだ。

 ドラも乗らない、たった3900点とはいえ、直撃は直撃だ。

 宮永照が僅かながらに目を見開いたことを、京太郎はモニターごしに忘れない。

 その後控え室に戻った片岡優希は、チャンピオンへの再戦を誓っていた。

 今日も、マージャンだけでなく別でも負けないとばかりに意気込んでいた。

 そのはずだった。


 だが……。


「さっき」

「すごいんだじょ、チャンピオンのおねーさんが金魚を渦に巻き込んでだなー」


 宮永照の隣に立つ片岡優希の顔は明るい。

 というか、尊敬の眼差しを向けていた。目がキラキラ輝いている。

 ヒーローを見つけた子供のようだった。


 おい、雪辱戦の約束はどこいったんだ。


 思わず、心の中で突っ込みを入れてみる。もちろん答えが返ってくるはずもない。


 この間のお礼をしてやるとか。

 勝負だとか。

 そんな文言を突きつけて宮永照の手を引っ張っていったときは、いったいどうなるのかと気が気ではなかった。

 その結果がこれである。

 心配して損したという憤りと、何事もなくてよかったという安堵が綯い交ぜになる。

 結局は、ちょっと怒りが勝った。


 あの心配を返せ。


 なんて言いたくもなったが、せっかくの祭りの席なので胸に秘めることにした。

 よくなりそうな空気を――どことなく咲とその姉の間には隔たりが見える――壊す必要など、ないのだから。

 自分の懸念が現実にならなかっただけで、まあ、よしとしよう。


「さーて、それじゃあ夏祭り本番! 食べまくるじょ!」

「おー!」

「おー」

「えっ……お、おー!」

「……それだけ食べたのにまだ食べるのか。というか、咲も無理して大声出そうとしないでいいから」


 意気高らかに手を上げる子供×2と、むっつり系無表情と文学少女。

 なんというか、異様な面子だ。

 黙ってればそこそこ見目がよろしいこの四人に誰も声を掛けに来ないのは、きっと京太郎という男がいるためではない。

 なんとなく厄介そうだと思われているからに違いあるまい。

 きっと。


「ふふん、愚問だな……京太郎。私はまだタコライスもタコスも口にしちゃいないんだじぇ!」

「祭りにタコスはねーだろ……」


 ケバブならともかく。


「な、何!? タコスは? タコス丼は? タコスの串揚げは? タコスの丸焼きはないのか!?」

「あってたまるか」


 冒涜的な食べ物過ぎる。常識的に考えて。


 念のため、優希の言ってみた料理を図解させる。

 土の上に広がる色とりどり――ではななく茶色のタコスたち。


 たこす:のーまるのたこすだじょ

 たこすどん:たこすをおしげもなくごはんのうえにのせた一品。もちろん包んである。こむぎことごはんのぼうきょ

 たこすのくしあげ:たこすをあえてくしにさしてあげるというぼうきょ。かろりーがこわい

 たこすのまるやき:たこすをあえてさらに焼くというぼうきょ


「……暴挙しかねーのか」


 気が狂ってるとしか思えないラインナップだ。

 こいつの頭の中どうなってるんだろうと見るが、当の本人は「これも美味そうだな!」とはしゃいでいる始末。

 どうにもならないと、改めて京太郎は肩を落とす。


「タコスなら、さっき見かけたけど」

「マジっすか!? ケバブじゃなくて!?」

「……マジ」

「おお、流石はチャンピオンだじょ! 京太郎の貧相な想像力とは大違いだ!」

「貧相なのはお前のから――痛てえ! いてえよ! 噛み付くな! 俺はタコスじゃねえ!」

「お前がタコスであってたまるか! この! この!」

「痛い! やめろって! 暴れんな! 暴れんなよ!」


 ガルルと腕に齧り付く優希を引き剥がす京太郎を余所に、

 先ほどまで会話に参加していたチャンピオン=宮永照は「アイスティー」とそ知らぬ顔だ。

 ああ、飲みたいのかな覚えておこう――などと、騒動の渦中にあっていても思えてしまう辺り、

 中々自分にも気が利く男を通り越して雑用根性が染み付いてしまっているな……などと、

 須賀京太郎は他人事のように考えていた。


 それから咲が仲裁に入り、大星淡が傷口にコーラをぶっ掛けるまで、騒動は続いた。


「……何でコーラ?」

「とりあえずコーラを掛けとけばどうにかなるって、テルが言ってたんだよね」

「……過酸化水素水みたいな? 殺菌してくれそう」

「炭酸水と過酸化水素水はまるで別物ですから……」


 真顔でボケて首をかしげる宮永照を見ながら、

 マージャンが強くなると色々人間として駄目になるのかもしれない……と、

 若干薄ら寒い気持ちを覚えた。


「……まあ、なんでもいいからさっさと祭り行こうぜ。祭り」

「それの邪魔してたの自分じゃん」

「ぐぬぬ」


 やけに辛辣な――一度打ったときに開幕十三不搭をかましたのを根に持たれているらしい――自称高校100年生はさておき……。

 折角の祭りであるし、ならば楽しんでもらいたいと思うのは人のサガだ。

 わざわざ東京から、長野の片田舎まで来てもらったのである。

 東京で行われる夏祭りのそれに比べてスケールは小さいだろうと自認しているが、

 それでも祭りは祭りだ。この機会を楽しんでほしいと思うのが人情。


「それじゃあ、行ってこいよ」

「……あれ、京ちゃんは?」

「荷物番がいないと困るだろ……ほら、部長たち来るかもしれないし」


 「やあねえ、元部長よー」などと朗らかに笑う竹井久を思いながら、荷物の傍に腰を降ろす。

 元々自分は荷物係りの予定だ。

 実際のところこの祭りというのには、麻雀強化の意味合いがある。もちろん親睦もだが。

 この後参加の機会がない(参加してもレベルが違いすぎて勉強にならない)京太郎と違い、

 咲たちにはきっとハードなスケジュールが待っているのだ。

 それならばせめて、今ぐらいは息抜きしてほしい……と京太郎は思っている。


 本心からそう思っていたのだが……。


「何言ってるんだ、京太郎」

「えー、女の子だけで歩かせるつもりなの?」

「……エスコート」

「それじゃあ、京ちゃんつまらないでしょ?」


 などと、総出で否定されてしまった。

 その申し出はありがたい。一部の意見がとげとげしいのはさておき、だ。

 しかし……。


「荷物番はどうすんだよ」


 それこそ、女の子を一人にしてはおけないのである。

 咲はトイレに行った拍子に迷子になりそう。

 優希はなんだかんだとちゃんとやりそうだが、タコスを味わえないというのは不憫だ。

 大星淡はちょっと……というか割と信用ならない。見た感じ馬鹿っぽい。

 宮永照に至っては言うに及ばず。二秒後には屋台に向かっていそうだ。

 というかそもそも、客人に荷物番なんてさせられない。

 それでは、何のために招待したのか本末転倒ではないか。


 などと思案する京太郎に、咲が提案を繰り出した。


「じゃあさ、京ちゃん」


 交代交代で回ってきたらいいんじゃないかな。

 そう、咲は言った。

 なるほど確かに、それなら納得だ。

 グループを作る。それから、時間を決めて祭りを見物する。

 そして交代。


 こうすれば、誰一人として祭りを見れないなんて事はなくなるのだ。

 なるほどどうして、冴えた提案ではないか。

 流石文学少女は伊達じゃない。今ならアクシズだって止められそうだ。

 愛で空が落ちてくる――というのはあまり関係ない。


 なんて話はともかくとして。

 グループを作るとなったら避けられない問題が出てくる。

 それは、余り。それじゃあ先生と一緒になろうか――なんて声を掛けられる。

 ことではない。ないったらない。


 ピンク色とか赤とか緑とか、トンでもない髪の毛の色がいるにも関わらず、

 なぜだか地毛が金色というだけで不良扱いされて孤立させられていた中学一年生の時なんて思い出してはない。

 それが理由で咲と同じ委員会になって、今まで関係が続いてるなんてのとは関係ない。

 クラスメイトからの「須賀と組まないの?」「なんか怖い」「チャラそう」なんて評価を思い出して、

 久方ぶりに凹んでいたりなんかしない。しないったらしないのだ。


 そう、大事なことというのは――。


「それで……組み分け、どうするんだ?」

「えっと、それは――」

4でー

4人気ありすぎ

4

3

テルー謎の大人気。把握した
そして相変わら不憫な優希。どうしてこうなった

なんであわあわ入水派が少数なんですかね、訴訟
ほのぼのだから入水って言っても足滑らせてきゃっきゃうふふなのにね


 結論から言おう。

 組み分けはじゃんけんで決められることになった。何故か。

 そう、何故かである。

 普通はグーパーである。それなのにじゃんけんなのである。


「なんでなんだ?」

「だってそれじゃあ、一人ぼっちが生まれちゃうでしょ」


 なるほど、言われれば尤もである。

 ただ、そうは言ってもどちらにしろ何らかの手段で分けようとするならぼっちは生まれる。

 ぼっちはどこにでも誕生するのだ。

 たとえ、普通に分けたら絶対すべてがペアにしかならない人数のクラスでも、である。


 さて……というか。

 グーパーなら、二・三で割り切れるのではないだろうか。

 ぼっちを生まないのもできるのである。わざわざじゃんけんなどしなくても。


 ――別にいいじゃんか、じゃんけんじゃなくても。


 そんな京太郎の言葉は封殺された。

 その場に居合わせた四人が、恐るべきオーラを放っていたからである。

 言うなれば『スケアリー・モンスターズ』だ。

 あれって、フェルディナンドよりディエゴの方が利便性高いのって、きっと後で改めて自分のものにしたからだよね。

 ……というのはともかく、京太郎は気圧された。


「じゃあ、勝った人が京ちゃんとペアってことで」

「……オレェ?」


 そしていつの間にか、話が進んでいる。京太郎の意見は一切無視。

 しかも誰も意を唱えない。ある意味すごい。

 じゃあ、負けた奴が須賀を引き取るのなー……なんて子供特有の残酷さがないのだ。

 これには思わず、目頭が熱くなる。


 ――やだ、俺って人気高すぎ……?


 ともすれば、そんな冗談すら言いたくなる。



 そして、勝負が開始された。

 じゃんけんである。たかがじゃんけんなのだ。じゃんけんであるはずなのに――。


「宣言する」


 宮永照が、口火を切った。


「私は『グー』を出す――そう、グーを」


 どこか伺い知れぬ無表情に近い表情のまま、固めた拳をズイと出す宮永照。

 全員が息を呑んだ。

 あろうことかこの少女は、運だよりなじゃんけんというゲームに読み合いを持ち込んだのだ。

 そこまでするか……と、呟きそうになったが、場の空気がそれを押しとどめた。


「信じるも自由だし、信じないのも自由……。
 だけど、ハッキリと――そう、ハッキリとこれだけは言わせてもらう。
 私は、この戦いに於いて次に『グー』を出す……そう宣言『した』」


 やるといったらやる凄みがあるかはともかく、この提案には残りの三人も驚いた。

 なんせ、宮永照は徹底したポーカーフェイス。

 その仮面は貨物船を沈める氷山の氷のごとく、揺るがないのだ。

 考えなしの宣言なのか。ただのしみったれたちっぽけな嘘っぱちなのか、それともその裏の裏に策略を巡らせたブラフなのか。

 その判別がつかないのだ。


(さ、さすがはチャンピオンだ……! たった一言で場の空気を一変させやがったッ)


 やることがないので、京太郎はとりあえずリアクション係に回った。

 ただ固唾を呑んでいるだけでは場に飲まれて、挙句は背景に同化してしまう――。

 それは、インターハイの観戦から得た結論である。

 京太郎とて、成長しているのだ。それが正しい方向かは置いておくとして。


「そして淡……次にあなたは『正気なの、テル!?』と言う」

「正気なの、テル!? ……ハッ」


 が、京太郎はリアクションを投げ出した。

 ちょっと濃い。なんていうか濃い。絵柄が濃くなってる気がする。責任者出て来い。

 そんな京太郎の気も知らないで、白糸台の元エースと次期エースは不敵な笑みを交し合う。


「……あのー」

「何?」

「それより、じゃんけんしたらどうっすかね……?」

「むぅ」

「これだから……。様式美がわからないの? 馬鹿なの?」

「黙ってろ、高校馬鹿年生」

すまんち。一旦ここで

謎の照人気
ライダー終わったらスレ立てていいんじゃねえかとも思うレベル

ほんじゃ、まあ
終わるといいなー(願望)


(グーを出すというお姉ちゃんの言葉のせいで……場の空気が変わった……)

(素直に、グーに勝つためにパーを出すべきなのか……。
 それとも相手はこちらの考えの……『その先』までを込みに手を出すかもしれない……。
 こっちのパーに勝つためにチョキを……いや、こっちの更にその先のグーに対するパーなのかも……?
 こ、答えがわからないじょ……この宣言は『鬼門』だ……)

(あれ? グーならパーで、でもチョキで、実はパーかもしんなくて……あれ? あれれ?)


 三者三様、皮算用。

 それぞれの顔が曇っていくさまを、宮永照は静かに眺める。

 鏡花水月――そんな言葉を再現する水面のごとく、心中の窺い知れない顔色。

 ただ静かに、秋(とき)を待つ。

 その瞬間のためならば、彼女はいつまでも物言わぬ木石であり続けるだろう。


 宮永咲の頬を汗が伝った。

 離れていた時間がゆえに、彼女は照の本気がわからない。

 本物の感情を宿した表情を見る機会というのとは、遠く離れてしまっていた。

 握り締めた優希の掌が、湿る。

 元より優希と宮永照の距離は近しくない。以前戦い、そしてここで打ち解けただけに過ぎない。

 心を察するという関係になるには未だ時間が足りなさ過ぎる。

 淡は既に考えを放棄した。

 さまざまに複雑な効果を及ぼす彼女自身のオカルトとは違い、淡の頭にはシンプルな発想しかない。

 圧倒して蹂躙する/屈辱は組み伏せる――小細工が必要ないというより、元来小細工ができるほど器用なたちでもない。


 ――さて。

 そんな三人の思考とは余所に、火蓋が切って落とされる。


「あのー……あんまり時間かけると、祭り見る時間がなくならないか……?」


 京太郎の言葉に、はじかれたように顔を上げる咲たち。

 誰からでもなく、こくりと頷く。

 最早、逡巡する間際もない。誰もが決断を迫られたのだ。そして彼女たちは決意した。


(こうなったら、自分の直感を信じるしかないよね……自分自身と、その運を信じるしか)

(あんまりこんな風に悩むのは、私らしくない……いつものように押し切るじぇ!)

(あー、考えるのって苦手なんだよね……。もう、いっか……普段通りにいこう)


 ――最初はグー。

 ――じゃんけん、ポン。


「……あっ」

「これは……!」

「あー……」

「……」

「……あいこっすね」


 咲はチョキ。優希もチョキ。大星淡はパーで、宮永照はグー。

 三竦みの関係の構成要素の三つの全てが出揃ってしまったがため、決着がつかなくなる。

 そんな状態に、今の場はあった――。

 などと大げさに言うほどではない。

 四人集まってじゃんけんをして、お相子になる確率など……麻雀の持つ確率のそれに比べれば、実に有り触れている。

 比ぶるべくもないほどの、たやすく起こりえる現象である。

 仕切りなおしか――と、京太郎が呟こうとしたそのときであった。


「……違う」


 宮永照が動いた。

 彼女の握り締めた手がやけに膨らんでいるという事実に、京太郎はそこでようやく気がついた。

 一体何かと、考えるより先に――。


「覚えておくといい……世の中には、紙を突き破る拳もある」

「い、痛っ……!」


 手のひらから勢いよく飛び出した三つのスーパーボールが、大星淡の指に直撃する。

 強烈な回転を纏ったそれが、如何な原理か、淡の指を巻き込み――そしてチョキを形作った。

 これでこの場は相子ではなくなる。照以外のみながチョキを作っているのだから。


「……いや、普通に反則ですよね」

「むう」

「しかもそれだと手を開いたせいで、チョキ対パーの一人負けっすよ?」

「……むう」


 相手が年上だとは言え、これには流石の京太郎も呆れた。

 むしろ驚きとか――それを通り越した尊敬の念すら浮かんだ。

 じゃんけんで実力行使して、しかも相手の手を無理やり変えて勝ったとか言い出すのである。

 これには激しくドン引きだ。

 ――本気なのか。本気なら、この人の頭の中身は大丈夫なのか。

 そうとまですら、思えた。


「……。流石に冗談だから」

「……」

「冗談だから」


 そんな京太郎の目線に気づいたのだろう。

 眉尻を下げた宮永照が主張する。

 そこまで自分は子供じみていない。そんな風に思われるなんて心外である。……とでも言いたそうな目をしていた。

 本気かな、と京太郎は思った。それから、当の対戦者たちを見る。

 咲はあっけにとられて口を開き、優希は困惑の表情を浮かべ、淡は指を押さえて呻いている。

 自分より宮永照に詳しいだろう、彼女の妹と後輩からは真実が読み取れない。

 仕方なく、優希と乾いた笑いを交わそうとしたそのとき、 


「――そう、冗談」


 宮永照が言葉を発するのと同時に、彼女と場を共にする少女たちの表情が凍った。

 何か恐ろしいものに覗き込まれているとでも言わんばかりに、硬直したのだ。

 鳥肌が立っているものもいた。

 この熱いのに不思議なものだな、と、京太郎は思う。


「私は……『一巡が稼げればそれでよかった』」


 むしろ今のが受け入れられた方がよほど困るとでも、言いたそうな発言。

 初めから、場を荒らすのが目的であったのだろうか。

 心理的な読み合いを突きつけられたとき――相談ができないのなら、そこには相対する人間の本性が現れる。

 人は誰しも――似た傾向というのがあるとしても――同一ではない。

 そこで咄嗟の判断を突きつけられたのなら、現れる結果には――行動には各人の趣向に因るバラつきが現れる。

 故のブラフ。故のハッタリ。

 自身の宣誓を以って、この場での運分天分の要素を可能な限り削り、相子の確率を上げた。

 亡羊とした眼ながらその実、その目に乱れや迷いや胡乱としたものは浮かんではいない。

 宮永照は列記とした、判断感覚を持った――多少人と異なるとしても――人間であった。


 もちろん、


(……たかがグループ分けのじゃんけんに何でそこまで)


 京太郎からしたら、だからどうしたという域をでない行動ではあるのだが。


 結果――相子を経た二度目のじゃんけんで、宮永照は勝利した。


 ……。

 さて……それで。


「……」

「……」

(沈黙が重い……)


 初対面である。初対面のはずだ。おそらくはまあ、初対面であろう。

 もちろん、京太郎が宮永照の顔を見るのは初めてではない。

 インターハイのヴィジョン越しに何度もその顔を拝んだし、麻雀系の雑誌を読んでいれば遠からず目にする。

 だからといって、話せることにはならない。

 相手の人となりが不明であり、おまけに共通の話題がないのだ。

 麻雀というのは確かにある。だが、レベルが違いすぎる。

 「俺、最近麻雀始めたんですよ」「……」で会話が打ち切られそうであるのだ。

 京太郎が感じている苦労とか、そんな話をしたところで『持っている側』の彼女の共感を選られはしないだろう。

 ド初心者とインハイチャンプという溝以上に、彼我の隔たりは大きいのだ。

 長野の話題を振るか、それとも咲の話題を振ってみようか――。

 などと考えてみたものの、結局取りやめた。

 そのあたり、京太郎の知らない事情がある。一筋縄ではいかなそうな事情が。

 おいそれと、目に見えた地雷を踏みにいくほど京太郎は厚顔無恥ではない。

 そうした場合の沈黙は、今よりもなおさらつらいものになる。

 だから京太郎は黙る。黙っていれば、今より悪くはならないためである。


「……あ、あのー」

「……何?」


 なんて、そんなことが続くわけがない。

 お互いに無言のまま祭りを回るなんてのは果てしない罰ゲームであるし、

 何よりも、こちらは招いた側……ホストである。祭りを少しでも楽しんで貰わなければならない義務がある。

 しかし、怖い。

 話しかけた瞬間、こちらの人となりを覗き込もうとするような深遠な瞳を向けられる。

 思わず目を逸らしたくなった。気づけば、無意識に乾いた笑いを浮かべていた。

 そして、笑いながら言葉を搾り出す。

 傍から見たら自分は、道化的であろう――と頭の片隅で考える。


「その、咲のお姉さんは……」

「……。……照」

「えっ」

「照。私の名前はちゃんとある」

「あっ、はい」

「ちゃんと呼んで。私の名前を」

「……あっ、はい、その、すみません」


 地雷踏んじまったか……。

 頭を抱えたい気分になった。地雷を避けようとして恐る恐る足を出したら、むしろ直撃した。

 やっちまったか。いやまだ間に合うよな。間に合ってくれよ。頼む。

 そんな思いで、気を取り直して口を開く。

 まだ足をかけただけだ。そうに違いない。足をかけても、体重をかけてはいない。

 だからリカバリーは効く。落ち着いて、埋まっている地雷を綺麗に取り除いて足を踏み出すのだ。


「そ、その……照さんは……こういうお祭りとか、よく行かれるんですか?
 東京って、結構有名な祭りやってるイメージですけど……」

「……菫に誘われたりすることはあるけど、あんまり自分からは行かない。最近は特に」

「あ、そうなんですか……最近ってことは、前はよく行ってたんですか?」

「……咲と。あと……」

(地雷踏んだ――――っ! 完全にアウトーーーーー!!!)


 地雷を取り除こうと手を出したら、手をついたそこの地雷にクリーンヒット。

 地雷ツイスターゲーム。まさに地雷の黄金回転だ。

 まさに絶対絶命である。どうしろというのだろう。地雷原というか、むしろ地雷しかない。

 どんな言葉を出せばいいのか悩む。救いの手はあるのか。


 ……と、あった。


(タコス屋! ありがとう優希! ありがとうタコス!)


 それは、タコス屋である。救いの神ならぬ、東場の神である。

 先ほど優希と話題に出していた。そして宮永照も食べ歩くことに依存はないと言っていた。

 ならばここでタコス屋に行くことは不自然だろうか? ――答えは否だ。

 そう、タコスを食べて話題をリセット。タコスの味で共通の話題をゲット。

 これ以上地雷ゲームをしないでよいのである。まさにこれは悪魔的な策略。神がかり的な運なのだ。


(……うん。知ってた。俺に運がないことは。……運だけに)


 ……などと考えていた、京太郎の誤算。

 そう、会話をする場面というのが――そんな例外がここではひとつ存在した。

 それは、並んでいるときである。手持ち無沙汰になるのだから、会話をしない手はない。

 どうやら祭りにあるには風変わりということで、たいそうな行列ができていた。

 しかも以外にもカップル。こちらは胃を痛めて祭りをめぐっているというのに、きゃっきゃうふふと楽しそうに会話をしている。

 ――爆発しろ。お前らが地雷を踏んで爆発しろ。

 そうとまで思えるほど、ちょっと恨めしい。八つ当たりではあるが。


 さて、一体どうしたものか。


「ねえ」



 そう考えていると、宮永照から話を切り出した。

 彼女も沈黙に耐えかねたのか、それともこちらのことを慮って話題を用意してくれたのかは不明であるが……。

 まあ、なんにせよありがたいことは確かである。

 ここは大いに、その話に乗ろうではないか。


「京ちゃ……須賀くんは……咲と仲良くしてるの?」

「えっと……。まあ……同級生って感じで、休日とか結構一緒に遊びに行ってますよ」

「……そう」

「そうです……その、すみません」


 相手から切り出したのだ。ここは盛大に乗っかって、安心させてあげよう。

 そんな気持ちで明るくは答えてみたものの、返された照の表情は複雑そうだ。

 なんだか知らないが、とりあえず謝ってみる。そしてまた、会話が途切れた。

 そのまま、何をするわけでもなく所在無さげに目を動かしてみる。

 祭囃子。オレンジ色の外灯に照らされる人々の影はどれも、愉快そうだ。

 その中でも、京太郎と照は異物だった。

 若干目線を落とし、何か物思いにふける宮永照。

 連れ合いとは言いがたい、わずかな距離を以って腕を組む京太郎。

 自分たちの前までの列が掃けるまで、互いに無言であった。


 会話が生まれたのは、照があるものに目線を向けたから。

 どれ、と視線を追ってみる。

 その先にはソースの説明。いくつかから選べるソースのうちのひとつに、『致死級の辛さ』『小さなお子様や辛いのが苦手な方はご遠慮ください』との文字。

 そんな説明に、何か感じるところがあったのだろうか。

 そう思って、京太郎も口を開いてみた。沈黙を区切るにはちょうどよかった。


「それ、辛いですよ」

「むっ」

「いやホント、結構辛いんですって。流石の優希も辛いっていうレベルに」

「……それは私を子供扱いしてるってこと?」

「いや、そうじゃなくて……」


 そんなことを言ったつもりはない。

 なのに、宮永照はそう捕らえてしまったらしい。

 実は存外に負けず嫌いなのか。あるいはただ、どこか子供っぽいところがあるのか。

 そのどちらかは知らないが――彼女は京太郎の静止も聞かず、結局注文してしまった。


(まあ、辛いの好きなのかもな……)


 とりあえずそう考えて、京太郎も深く追求することをやめた。

ちょっと中断で
照とかいう承太郎さん


「アイスティーしかなかったんすけど……いいっすか?」

「……十分。ありがとう」


 その結果がこれだよ。

 結論から言おう。やっぱり駄目だった。

 勢いよく一口で齧り付いた照は、その数秒後、眉を顰めて「辛い」を連呼した。

 額に汗を浮かべて、若干涙を滲ませながらの連呼である。

 さすがの京太郎もこれにはビビった。

 あんまり自信満々に噛り付くものだから、よほど辛さに強いのかと思えば――これである。


 あ、この人にそんな顔ができるんだと思うほど目を見開いて、

 タコスを頬張ったままで停止する膨らんだほほをつれて、

 片手で口元、もう片手で京太郎の方を握り締めての必死のお言葉。

 ゴゴゴと、圧力が音になりそうなほどであった。

 掴まれた肩には――痛くはないが――これは彼女の紛れもない全力であると理解できるほどの、力が籠められていた。

 それゆえ、京太郎は飲み物を求めて駆け出したのだ。

 決して奴隷根性とか、雑用根性からではない。ないったら、ない。


「……あ、ソースついてますよ?」


 言うが早いか、ポケットからハンカチを取り出して照の口元を拭う。

 ちゃんと、食べ残しなどがついても滲みにならないように染物のハンカチを用意しているので、問題はない。

 ……いや、


「……私、年上なんだけど」


 問題大有りだったよ、コレェ。

 冷静に考えて、ほとんど面識のない女性にすべき行動ではない。

 もちろん、男性相手ならなおさらすべきでもない――というのはともかくとして。

 まあ、謝らなければならないだろう。

 誤って、過ったことに対して。




「いや、その……すみません。つい、反射的に……」

「……ふーん。反射的にこういうことしてるの? 女の子、みんなに?」

「いや、まさか! 咲ぐらいっすよ!
 あいつ、おっちょっこちょいだから――っと、あ……」

「ふうん……。へえ……。ほお……」


 そんなジャイアンみたいな声ださんでくださいよ。

 なんて風に茶化す空気ではなかったので、京太郎は押し黙った。


 ――ハイ、踏んだー! 地雷踏み抜きましたー!


 話せば話すだけ爆発するドツボのキリングフィールド。超地雷原。

 いや寧ろ、地雷と安全エリアの割合が弾幕ゲーレベル。助けて蟲姫様。

 さっきから、抱えボムってレベルじゃない。残機が減りすぎて慙愧の念がマッハ。

 畢竟、黙らざるを得ない。

 そしてその場に、三度の静寂が訪れた。


「……」


 仕方がないので、タコスを租借する。うん、うまい。

 手持ち無沙汰。口しか動かすものがない。

 それでいて、トークができないというのなら、食べるほかにやることなぞあるはずもなかろう。

 だが、京太郎とは違い、宮永輝は口も動かしていない。

 うつむき加減で、何か考え込んでいた。


 せっかく祭りを楽しんでもらおうと思ったのに、このざまだよ。

 肩を落として、もう一口齧る。心なしか、先ほどよりも味気ない。

 そうして、場を持たせるために小刻みに食している、そのときであった。

 ぐう、という腹の音。

 宮永照の頬を伝う汗。

 うつむき加減だと思っていたが、その実、手元のタコスに向いている視線。

 戸惑うように逡巡する目線。どこか、助けを求めている風でもある。

 ああ、そうか――。無言だったのは、つまり……。


「照さん、交換しましょうよ。ね?」

「いや……。でも、それは……」

「俺、辛いの結構好きなんですよ。だから、ほら」

「あっ……」


 自分が食べれない物を誰かに押し付けることに否定的なのだろう。

 それはいいだろう。だけれども別に、無理して食べるものでもない。

 祭りは楽しむためにあるのだ。そこに、強制とかそんなものは必要ない。

 半ば強引に、躊躇うそんな照の手から、タコスを引っ手繰る。そして、かじりついた。


 辛い――確かにこれは辛い。

 男の自分でも顔をしかめるほどに辛いのだ。

 ますますコレを、照に食べさせることは躊躇われた。そのままもう一口、食べる。

 まあ、慣れればなんとかいけそうではある。

 ……と、宮永照を見る。フリーズしていた。フレイム、プリーズ。

 さすがに、先ほどまで自分が苦労していたものを目の前でバクバクと食べられたら、そんな反応もするだろう。

 そんなもんかと、再び口に含む。


「……」

「どうしたんですか? 食べないんすか? 美味いっすよ、それ」

「……。…………。……もう」


 戸惑うように手元のタコスと、こちらが持つタコスと、こちらの顔を行き来する宮永照の瞳。

 何かあったかと、目を向ける。

 が、逸らされた。目を合わせないようにしているらしい。


「……どうかしたんですか?」

「……。別に……なんでもない」


 そう答える宮永照の頬は、心なしか赤かった。

 食べ終わるまでやはり、二人とも無言であった。

 だけど、先ほどまでの沈黙とは違いどこか心地よい――。

 ひょっとしたら自分の気のせいかもしれないけど、そんな風に京太郎は思った。


 ゆっくりと腰を上げる。

 そして、どちらからでもなく歩き出す。

 口は開かない。会話はない。

 それでも心なしか――距離が近づいたような気がする。

 言葉を交わさなくとも、それほど居心地が悪くないのだ。


「……」

「お面ですか?」

「うん」


 色とりどりの面の皮を貼り付けた屋台。

 宮永照の眺めるその先にあるのは、子供のころ誰もがあこがれた仮面の戦士。

 黒い体に、赤い瞳。

 ふうん――と、値段を見た。1000円。高い。高いでござる。

 子供のころより、だいぶ値上がりしている気がする。

 需要が減ったからなのだろうか、それとも夏祭り自体の数が減ったからか、両方か。


「……」

「……あれ、欲しいんですか?」

「……!?」


 何でわかったのだろうか……エスパー!?

 そうとでも言いたげな照の表情に、苦笑を零した。

 そりゃあ、それだけ態度に表れていれば当然である。

 一見して鉄面皮であるが、よく見ればわかりやすい。

 心中でいろいろ考えているが、それを言葉に出すのが苦手なタイプなのだろう。

 その分、目が雄弁に語る。

 もっとも、きっとこちらも判り難いと思う人にとっては、彼女の言葉と同じだけ判り難いのだろうが。


「懐かしいっすね、こーゆーお面は」

「……うん、懐かしい」

「ところで、本当にそれでよかったんですか? もっと女の子向けのものもありますけど」

「……む。女の子ってほど、私は子供じゃあない」

「あっ……はい、そうですね」

「……?」


 側頭部にバッタのお面をぶら下げた宮永照が、首を傾げた。

 いい年した高校生の少女が、ヒーローもののお面を被っている。制服姿で。

 なんというか、アンバランスだ。アンバランスすぎて、逆にアリだなと思えるファッションみたいだ。

 そこらへん、美人は得だなと思った。


「それに……子供の頃から、ずっと被りたいと思ってた」

「……マジっすか?」

「うん。いつも、私はヒーローにはなれなかったから」

「……へぇ」


 このまま踏み込むのはまずいか。

 そうも思われたが、答える照の表情は思いのほか穏やかだった。

 そのまま、続きを促した。


「お姉ちゃんだからって、いつも譲ってた。いろいろなことを、ずっと」


 ふう、と。

 物憂げなため息を漏らして、夜空を見上げる宮永照。

 ちりんと、どこかで風鈴が鳴った。


「あー……じゃあ」

「……?」

「今日は、譲らなくてもいいですよ。その……なんつーか……あの」

「……何?」

「今日一日だけ、お兄ちゃんになってあげます。俺が」


 恥ずかしい台詞だと、言ってから思った。

 年上の女性に、それでも同年代ほどの高校生に、自分がお兄ちゃんだなんて。

 有り体に言って、やばい。学校で言ったらしばらく噂になるレベルだ。

 あいつは妹ものが大好きの変態野郎だなんて、不名誉な称号を与えられかねない。

 だけれども――。


「――」


 宮永照は口を空けた。

 それは、京太郎の発言に対して嫌悪感を抱いているようなものではなかった。

 少なくとも、そうではないと京太郎には思われた。

 その後、段々と目じりが下がり、口角が上がっていく。

 ふう、と溜め息を漏らされた。先ほどのそれとは違って、どこか気が抜けたと思える吐息。

 それから、言った。


「でも、私が年上だから。お姉ちゃんだから」

「あ、はい」

「……。照姉ちゃんって呼んでもいいけど……それとも、京太郎お兄ちゃんって呼んで欲しい?」


 なんだか。

 そのときの笑みはどことなく、悪戯っぽい笑いだった。


「いや、やっぱりノーセンキューで頼みます」

「……そっか」

「さすがに、この年でそれをやると……色々不味いことになりそうですから」


 ふうんと、宮永照が背を向けた。

 それから、先ほど購入したお面を付ける。

 京太郎もまた、購入した――アメリカの蜘蛛男の面を被った。


「……そういえば照さんは、学校を卒業したらどうするんですか?」

「……。考えてないけど」


 セルの面に反射して、どこか胡乱になった宮永照の声。

 彼女の小さな背中から漏れるそれは、どこか幻想的であり、祭りの雰囲気と相俟って、現実感を薄れさせる。


 そういえば。

 昔、いつだか――こうして、祭りを巡った気がする。

 快活な笑みを浮かべる少女の後ろを、お姉ちゃんと呼んでついて回った覚えも、あった。


 果てさて、一体どういうことなのか……。

 首を捻ってみる。相手の顔が思い出せない。

 まだ十五年しか生きてなくて、それでこうも忘れっぽいのはどうにかならないものか。

 記憶力は、いい方だと思っていたが……。まあ、子供の頃のことであるし、仕方がないだろう。


「でも多分、プロになると思う。誘ってくれている人もいるから」

「まあ……照さんのことをスカウトしない人がいたら、そりゃあ目が節穴ってレベルじゃないっすよ」

「……そう言われると、照れる」

「照だけに?」

「……? ごめん、もう一度言ってくれる?」

「……ごめんなさい。なんでもないです、ハイ」


 バツが悪くなり、面を付けて顔を逸らす。

 宮永照は、肩越しに首を傾げてよこしていた。

 あんまりじっと見られると、辛い。ギャグセンスが無い的な意味で。

 たまらず、話題を続けることにした。


「それじゃあ、こうして――こんな風にゆっくりと夏祭りを見れるのも、今のうちですね」

「……」


 だから、今日を目一杯楽しんで欲しい。

 そう続けるつもりであったのだけれども……。

 京太郎の二の句を待たずに、照が続いた。


「来年も――また、来るよ。京ちゃんと、お祭りに。約束したから」


 それは、どういう――と。

 こちらが言葉にする前に、照が動いた。

 お面越しに、唇が合わさった。

 もちろん、分厚くないといってもお面だ


「意味は、自分で考えて」


 お姉さんからの宿題ですといわんばかりに、面を取って微笑む宮永照。

 祭りの明かりだけではない。

 どこか赤くなった、宮永照の顔。

 ほんの少し頬が上がっただけなのだけれども、京太郎には、それが照の自然な笑みだとわかった。

 今までの鉄仮面じみたそれとは違う、魅力的な微笑だった。














 ……さて。


「……」

「……」


 きっと彼女なりに、ミステリアスであったり、文学的な別れのシーンをあらわそうとしたのだろうけど。

 二人はここで分かれるわけではない。

 交代のために、咲たちの下に向かわねばならないのだ。

 帰りの道中も、必然的に一緒である。

 つまりは――。


(気まずいっ!!)


 やっぱり、宮永照という人は、どこか抜けているらしい。

 京太郎は、そう結論付けた。


                                         ――了。

あんまり、食べ歩いてねぇな……これ
仮面ライダーBLACKだったり、ジョジョネタだったりはVIPで書いたSSのセルフパロ

まあ、これがこのスレ最後のSSでしょうかねー 知らんけど

ちょっと(火星に行くための)訓練で忙しいんで、ライダー以外のスレは立てられんけど……
ほかにやるとしたら、こんなところっすかね


1:京太郎「静かに暮らしたい」
  非安価。人死にまくり。原作スタンド登場
  要するに、咲キャラがスタンド持ったらどうなるのってところ

2:京太郎「中学からだろ?」咲「幼馴染だから!」
  ミステリー、シリアス。鬱。
  二人の記憶違いの原因は……という話。

3:【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」
  安価で掲示板ネタ。スレタイとか、ニュースの内容を安価
  安価先が「小鍛治プロ熱愛発覚」ならそんな感じのスレッドやストーリーで、小話を
  安価で起きる事態によって境遇が変化する。ギャグ


4:京太郎「ドーモ、サキ=サン。オカルトスレイヤーです」
  闘牌とか
  打倒咲を目指して、原作のいろんな人の技をパクり『技術を磨いた凡人』として立ち回る話
  正直、長そう。きつい

5:穏乃「山育ちのTさん」
  山育ちのT(高鴨)さんが、Tさんコピペを改変した感じでギャグする感じ


まあ、またどっかで


そんじゃあ、残りは埋めちってください

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