小鳥「お姉さんに任せなさい」 (34)

時刻は夜の9時

アイドルや事務員はとっくに帰宅してご飯やお風呂に入っている頃


プロデューサーは1人事務室にいた


カカカカカカ

P「くそっ!マジでふざけんなよ 何だよ」


貧乏揺すりと愚痴だけが響く事務所…

プロデューサーは書類仕事 excelを使ってグラフ作り


しかし、かれこれ50分は進んでいない


というより進めないでいた

P 「クっ!どうやったらくっつくんだよ」

バン!


グラフを結合したいのだがやり方がわからない

検索してみても言葉の意味がわからない


プロデューサーの苛立ちを抑えているアイドル達の写真


しかしそれも限界に近づいていた

キーボードクラッシャーになりつつあるプロデューサー

P 「…お茶でも淹れるか」


ここで雪歩のおすすめのお茶


雪歩とやよいがお茶を淹れるというよく見る風景を思い出していた

というより妄想していたのだが


P 「あっっっっつ!!くそったれがぁぁああ!!」

ドン!


予想以上の熱さに机を叩く


段々自分が情けなくなる



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書類の締め切りは明後日
明日やればいいか…そんな気がしてくる


P 「…悩んでも仕方ない 爆睡するか」


しかし今日できないものは明日もできない


ポロポロ



プロデューサーは泣いていた

自分があまりにも情けなくて自然と涙が出た


P「何でだよ 動けよ 動いてよ」


ディスプレイに泣きながら話しかけると声が聞こえた


プロデューサーの振り返った目線の先に立っていたのは音無小鳥2X 歳


小鳥「どうしたんですか?プロデューサーさん」


P 「な、どどうしてここに?」


プロデューサーにはTシャツとジャージをはいた女神が見えていた


小鳥「夜食を食べると太っちゃうんで散歩がてらに事務所の前を通ったら

P 「あぁ…」

小鳥「プロデューサーさんのすごい声が聞こえたので 大丈夫ですか?」


小鳥「どうして泣いて


ギュッ


小鳥「ピヨッ!?」


プロデューサーは女神に抱きついて頼んだ


P 「エクセルの使い方を教えて下さい」

小鳥「え?そんなことですか?」


P 「うぅ 小鳥さんにとってはそんなことかも知れませんが俺にとっては拷問に等しいんです」


小鳥「でも今までPC 使ってたじゃないですか」



P 「ワードで文字打つくらいならできますけど」


小鳥「わかりました」

事務員は誇らしげに言った


小鳥「お姉さんに任せなさい」




小鳥「ここをマウスの右クリックで」

P「 これですか?」

小鳥「いえ、その隣の…」


小鳥「私が変わりますから見ていて下さい」


P「 あ、はい…すみません」


小鳥「プロデューサーさん日焼けしたんですか?手が真っ赤ですよ?」


P「 あ、これはさっき火傷しちゃって 」

小鳥「火傷しちゃったらすぐ冷やさないとダメでしょ」


小鳥「さ、手出して」


P 「え、あはい」

小鳥「胸触らないで下さいよ♪」


P「 さ、触りませんよ!!」


小鳥「…残念」ボソ


P 「もう10時ですね」

小鳥「今から本気見せちゃいますよ」

P「 え?」

小鳥「」カタカタカタカタカタカタ スッスッスッ


プロデューサーを悩ませていたエクセルは事務員の言うことを素直に聞き入れている


P(こんな簡単に出来ることを俺は…)


劣等感を感じているプロデューサーを置き去りにマウスは走る




小鳥「…プロデューサーさん?」


P「 はい?」


小鳥「上書き保存で良いですか?」


P「 えぇお願いします」


小鳥「…」

P 「本当にありがとうございました」

P「こんなに早く終わるなんて ハハハ」


小鳥「もうちょっとゆっくりした方が良かったかなぁ…」


事務員は私服に着替えただけなのにいつもより面妖な空気をまとっていた

P 「このお礼はまたいつか」

小鳥「えぇ、これからプロデューサーさんはお帰りですか?」

P「 はい 小鳥さんもですよね」

小鳥「えぇ 一緒に帰ります?」

P 「はい …家まで来てもらえますか?」


小鳥「ピョ!?」

予想外の答えだったのだろう 今の事務員はさっきのまでの敏腕事務員ではなくただ1人の女の子だった

P「 買い物ついてきてくれます?」

小鳥「ど、どうしたんです?」

P「 いや、手が」 スッ

そう言ってプロデューサーは事務員に治療してもらったドラえもんのようになった手を差し出した


小鳥「あ、あぁ そういう…」

少し事務員はがっかりしているようだったが女とは怖いもので…

小鳥「まぁ プロデューサーさんの家の中を調査するいい機会ですもんね」

P (…変なもの無かったし大丈夫だよなぁ)

段々自分が不安になってくるプロデューサー

P (まぁパソコンのフォルダは大丈夫だろう)


甘い P は甘かった

イチゴババロアなんて比にならないくらい甘かった



小鳥「プロデューサーさん知ってます?」

P 「え?な、何が


小鳥「事務所のパソコンって私が管理してるんですけど」


P「えぇ、ソフトの更新とかしてましたね」


小鳥「それ以外にもセキュリティも任されてるんですよ」


P 「ふむ」


小鳥「ふふ、わからないんです?」

P 「ど、どうしたんです?」


小鳥「○video」 ボソッ

P「 え?」

小鳥「昨日観てましたよね♪OL もの」


P「 な、何でそれを」

小鳥「閲覧履歴だけ消せばわからないとでも?」


P「…」


事務員は楽しんでいた
さっきまで可愛い女の子はプロデューサーをいじめて楽しむ悪魔へと変身していた


小鳥「甘いですよぉ プロデューサー」

小鳥「お仕事専用なのにエッチな動画見るなんて ふふふ」


プロデューサーには理解できなかった

なぜバレたのか 今なにをされているのか これから何が起こるのか

小鳥「アイドル達や社長が知ったらどんな目で見られるんでしょうねぇ」チラッ


これから先何が起こるかわからない
何も知らないプロデューサーも1つだけわかることがあった


P「 小鳥さん怒ってますよね」


小鳥「…けんか売ってます?」


P「 い、そんなこと」

怒られているのに何だか気持ちが昂ってくる


P (生理ですかって冗談で言っても刺されそうだな)

P「 晩御飯食べてないんで…一緒に」


小鳥「プロデューサーさんの家に行くより私の家の方が近いですよ」


小鳥「ご飯も簡単なのだったらできますけど」


P 「…す、スーツしか今日は持ってないんで」

小鳥「なら私服持ってるときは来てかれるんですね♪」

P 「あ、あう」

小鳥「それじゃあ買い物して帰りますか」

一緒に買い物をしてご飯を食べて何だか夫婦みたいだと思っていた頃


小鳥「お風呂どうします?」

P「 え あの自分1人で大丈夫です 」

小鳥「…そうですか」

時間はもう11時を過ぎた頃

P「 ベッドはその部屋なんで眠たかったら先に寝ててください」

小鳥「はい」


包帯をほどいてもらい風呂に入る
家に女性が来る事は初めてだった

事務員を思い出して少し興奮していると何だか音がきこえる


パサ シュル

P「 まさか、小鳥さん!?」


小鳥「どうしたんですか?」


P「 それはこっちの台詞ですよ! 何する気ですか」


小鳥「何って洗面所でメイク落としですよ 」

小鳥「…プロデューサーさん何考えてたんですか?」


P 「ーーー」カァァ

顔が熱くなる
このまま湯船に浸かっていてはのぼせてしまう

そう思ったプロデューサーは体を洗い始めた 3回目だった

風呂から出たプロデューサーは自室を覗いてみる

いつもは誘惑してくる太股は隠されていなかった


短いズボンが少し捲れ、パンツが見えそうで見えない


枕を抱いている女の子はおへそが見えていた


そこには事務員とは思えないほどキレイな身体をした女性が眠っていた



もっと近くで見たい
吸い寄せられるように女性へと近付く


小鳥「 」

P 「」

気づかれてしまった
P のpが[ピー]になっていることも


小鳥「来て」

P 「俺、初めてで」


小鳥「お姉さんに任せなさい」


それから間もなく結婚
二人の子供がトップアイドルを目指すのはまた別のお話

P 「小鳥さん 良いですよね」

小鳥「…はい」

P「小鳥さんのせいです 分かってたんでしょう?」 スッ チュッ レロ

小鳥「ぷ、プロデューサーさんがっつきすぎ」

P 「俺が事務所のパソコンでどんな画像、動画見てたか知ってるくせに」 サワサワ



小鳥「んふ あぅ」


P 「毎日毎日誘惑して」キュッ

小鳥「イヒン ん、ぁ」

小鳥(ほ、本当に初めてなの? 触られてるだけなのに こんな)


P「 人のこと変態だとか言ってるわりに、自分もこんなに濡らして」 コスコス


小鳥「ひぅっ」 ビクッ


P 「いれますよ」

小鳥「はひ」ウルウル



このあとメチャクチャえっちした


終わり

これで満足していただけました?

卒研のエクセルの使い方がわからなかった

イライラしてムラムラしてやった

後悔はしていない

それではまたどこかで

小鳥「ふ、ん にゃぁぁぁあああ」

小鳥(な、絶対初めてじゃない 油断させられた まるで考えが読めてる見たいに)

クリクリクリ

小鳥「い、逝っちゃう! おかひくなっちゃぅぅぅう」 モジモジ

P 「小鳥さん 俺も逝きそうです ん」








小鳥「ハァ ハァ ハァハァ」ビクン ビクン


P「もう一回風呂行ってきます 今度は寝ててください」

小鳥(何コレ こんなの初めて 扇風機の風でも感じちゃうくらい)

小鳥(とりあえず落ち着かなきゃ)


シャワーから出てきたプロデューサーを優しく抱きしめる


P「 え、あのさすがにもう」


小鳥「大丈夫です 今日はもうしませんよ 」


甘い匂い、柔らかい胸、すべすべの肌

抱きついた瞬間、一瞬で睡魔が襲ってくる

P 「小鳥さん…」スー

小鳥「ふふ 子供みたい」

優しく抱きしめるその姿はまるで女神そのものだった

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