長谷「そう、あれは初夏のことだった」 (131)

1.このssは一週間フレンズ。×君と紙ヒコーキと。のクロスオーバーです
 クロス関係や両作品のどちらかが苦手な人は閲覧を控えてください
 (君と紙ヒコーキと。のキャラのみ序盤のほうで簡単な紹介文があります)

2.キャラ崩壊余裕であります。原作よりもギャグ要素強めにするつもりです

3.原作『一週間フレンズ。』第10話後のパラレルワールド的な話ですが、
 独自解釈、オリジナル設定、設定改変があります

4.原作が来年の春で終わるらしいので、最初で最後の夏のss特別編みたいなノリで書いていくつもりです

5.更新は不定期です、毎日夜にちょっとずつ更新出来るのが理想的

ゆっくりしていってね!!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406033825

長谷「藤宮さんともっと仲良くなる方法、なにかないかな」

浦木「鈴に飛ばす紙ヒコーキの内容、どうするかなぁ」

ゴツン

長谷「いてっ」

浦木「うおっ」

長谷「いてて、ご、ごめんなさい、俺ぼーっとしてて!」

浦木「こちらこそ悪かった。俺ぼーっとしてて!」

長谷(それが俺と圭との出会いだった)

浦木(これが俺と祐樹との出会いだった)







7月中旬、学校

ミーンミンミンミーン

桐生「もうすぐ夏休みだな」

長谷「もうすぐ夏休みだね」ズーン

桐生「暗いな、どうせ藤宮のことだろう?」

長谷「週一以上会いたい……」

桐生「え、なにそれ。気持ち悪い」

長谷「藤宮さんとのイベント、なにも考えてないよ」

桐生「もうなにも考えなくていいんじゃねえの?9月まで覚えていられるか試してみるのもありだろうよ」

長谷「そんなぁ……。俺、夏休みまで藤宮さんと会えないなんて辛すぎる」

桐生「え、なにそれ。気持ち悪い」

長谷「」

松野「」オリオリ

長谷「……近くの席ではクラスメイトの松野さんが今日も紙ヒコーキを折っている」

松野「」オリオリ

長谷「松野さん、今日も紙ヒコーキ折ってるの?」

松野「あ、長谷くん。そーだよ」

長谷(松野鈴。俺のクラスメイトでクラスのマスコット的存在。圭の幼馴染みらしい)

松野「けーちゃんに送るメッセージ考えているんだ」

長谷「そうなんだ。あ、松野さんは圭と遊ぶ予定あるの?」

松野「んー、いっぱいあるよ。遊びに行ったり花火大会行ったり」

長谷「そっかぁ、いいなぁ」

松野「長谷くんは香織ちゃんとどこか行かないの?」

長谷「そうしたいけど、なんか恥ずかしくってさ」

松野「紙ヒコーキで思いを飛ばしてみたら?」

長谷「I LOVE YOU……とか?​」

松野「え、なにそれ。気持ち悪い」

長谷「」

松野「まあいいんじゃない?」ジトー

長谷「えっと、調子に乗ってすいませんでした」

ガラッ

浦木「鈴いるかー?」

宮内「失礼するわね。あれ、あのバカはいないの?」

松野「りゅーくんなら別の友達とお昼食べるとか言って教室出ていったよ」

宮内「ふーん、まあバカは別にいてもいなくてもどうでもいいわ」

長谷(浦木圭。クラスは違うが少し前に知り合って友達になった。なんの特徴もないいたって普通の高校2年生だ。鈴のことが少し気になっているらしい)

長谷(宮内葵。圭と同じクラスで学級委員を務める優等生。お金持ちの家の娘らしい。圭のことが好きらしいけど、本人は圭が自分のことだと錯覚しているらしい)

長谷(りゅーくんというのは、うちのクラスメイトの高崎竜介のことだろう。頭は悪いがいいやつで圭と松野さんの恋仲を応援しているらしい。って二人はまだ付き合ったわけじゃないか)

浦木「夏休み、宮内さんが別荘に連れていってくれるんだって!」

宮内「ふふっ、しかも最近新しく建てたばかりなのよ!人口の少ない小島にどーんと建てたの!」

長谷「へぇ、宮内さんの家ってお金持ちなんだね」

宮内「長谷くん、こんにちは。そうね、まあ大富豪ってほどじゃないけどね」

西村「あ、宮内さん!こんにちは」

芹澤「やっほー」

山岸「みんな揃って楽しい話?」

宮内「もちろん!私がみんなを新しい別荘に招待しようって話よ!」

長谷「え、俺たちもいいの?」

宮内「と、友達なんだから当然じゃない!」

松野「みんなで行ったらきっと楽しくなるね!」

高崎「なんスか?楽しい話?」

宮内「バカが来たわ。あんたは地下の監禁部屋行きね」

高崎竜介「ええ!?」

桐生「はぁ、また面倒なことになりそうだ」

長谷「将吾ももちろん行くよね!?」

桐生「分かった分かった」

長谷(この時、俺はまだ知らなかった。誰か一人、忘れているということを……)






2014年夏のss特別編
一週間フレンズ。×君と紙ヒコーキと。
長谷「そう、あれは初夏のことだった」


放課後

西村「別荘楽しみだねー」

芹澤「だねー」

山岸「そうだねぇ」

長谷「みんなわくわくしてるなぁ」

桐生「なーんか今日忘れているような気がするんだよな」

松野「あ、けーちゃん!遅いよー」

高崎「そーっスよ!待ちくたびれましたよ」

浦木「ああ、悪い。宮内さんの手伝いしていたら遅くなった」

宮内「無理して手伝ってくれなくてもよかったのに」

浦木「机運んで掃除するのに全部1人でやろうとするのは無謀だって」

宮内(まあ私のことが好きなら仕方ないけどね)

宮内「で、結局来るのは、浦木くん、鈴ちゃん、バカの化身、長谷くん、桐生くん、沙希ちゃん、藍ちゃん、舞子ちゃんの8人でいいのね」

長谷「あれ、誰か一人忘れてない?」

桐生「ばかな、全員だろう?」

山岸「長谷くんってもしかして頭の中で空想の友達を作っているんじゃないの?」

長谷「そんなことは……」キョロキョロ

藤宮「」ポツーン

長谷「」

桐生「」

山岸「」

藤宮「あ、長谷くん。お話はもういいの?よかったら一緒に帰ろう?」

長谷「お、俺としたことが、別荘に浮かれて藤宮さんのことを忘れてた」

桐生「お前の中では、藤宮より別荘の方が強いんだな」

長谷「否定できません」

山岸「ごめんねぇ、香織ちゃんごめんねぇ!」

藤宮「?」





8月上旬・東京湾

長谷「東京湾集合とか言ってたけど、宮内さん達どこにいるんだろう?」

藤宮「長谷くん、葵ちゃんの別荘楽しみだね。でも、食材とか全部用意してくれるって言ってたけど、本当に良かったのかな?私たち、1週間そこで暮らすんだよね?」

長谷「うーん、まあいいんじゃないかな?こういうの、あんまり遠慮しすぎてると良くないよ」

藤宮「……そうだね!」

テクテク

宮内「あ、長谷くん!香織ちゃん!こっちだよ!」

長谷「あれ、俺たち一番乗りだ」

藤宮「思ったより早く着いちゃったね」





浦木「……なあ鈴」

松野「なぁに、けーちゃん?」

浦木「俺は鈴に言わなきゃいけないことがあるんだ」

松野「え、それってまさか……」ドキドキ

浦木「……なんでトラベルバックとリュックサックのダブル装備なんだ?」

松野「」ギクッ

浦木「そのトラベルバックの中身、全部紙ヒコーキだろ?」

松野「違うよ、リュックサックのほうだよー……あ」

浦木「ほらやっぱりー。ったく仕方のないやつだな。宮内さんの別荘、あんまり散らかすなよ」

松野「分かってるよー」

安価は懲りたのか

テクテク

浦木「ほら、見えてきた」

宮内「浦木くん、鈴ちゃん、こっちよー」

浦木「竜介まだ来てないのか?」

宮内「あーそんなの居たわね。危うく置いていくところだったわ」

浦木(相変わらずの扱いだなぁ)

長谷「おはよう、圭、松野さん!」

藤宮「おはよう、2人とも」

浦木「藤宮香織、かぁ」

浦木(へぇ、結構可愛いじゃん)

松野(けーちゃんが香織ちゃんに見とれてる!?このままじゃ取られちゃう!)ギュッ

浦木「どうした、鈴」

松野「」ギュー

長谷(俺も藤宮さんとあんな感じにならないかなぁ)





桐生「よお。道に迷いそうだったんで、山岸も連れてきたぞ」

山岸「おはよー」

長谷(保護者だ)

宮内(保護者ね)

芹澤「みんな、おはよう!」

西村「おはよう!」

宮内「よし、みんな揃ったわね!」

高崎「ちょっとー、忘れてるッスよぉ!!」ダッダッタ

宮内「チッ、来たか」

高崎「ひどい!?」

ブオオオオオオオ

宮内「あ、チャーターしていた船が来たわ」

長谷「ほんとだ!これも宮内家の所有物なの?」

宮内「まあね。運転手は親戚のおじさんよ」

藤宮「長谷くん、いい合宿になるといいね」

長谷「うん、もちろんだよ!俺、島についたらやりたいこといっぱあるんだ」ピコーン

浦木(あれってフラグじゃないか?)

西村「長谷くん、それはフラグよ!島に着いてからのことは島に着いてからにして!」

長谷「え?フラグなの?だって俺、一週間前から……」ピコーンピコーン

西村「過去の回想もフラグだからだめええええええ!」

>>14
はい、内容云々より安価待ちの時間がめんどくさいので、
今回は安価なしで話を進めます



完全自分のペースで更新するので、
こまめにチェックせずに寝る前くらいに「今日更新したかな~?」くらいの気持ちで見て頂くのが丁度いいかと思います
今日はここまでです、おやすみなさい


1日目(金)・船の中

長谷「俺がフラグを立てたのが悪かったのが、突然大雨に襲われた」

ザブーン ギイイ

山岸「そういえば、昔タイタニックっていう映画があったらしいねー」

長谷「縁起悪いから!それ、絶対やばいから!」

桐生「フラグ設立マスターが何を言っている?」

長谷「すいませんでした!まじですいませんでした!」

西村「大丈夫よね?沈んだりしないよね?」

宮内「大丈夫よ、これくらいで沈まないわ。多分」

高崎「しかしこんな時間に積乱雲ッスか。もっと夕方頃に来るもんだと思っていました」

宮内「フラグのせいよ」

長谷「だからごめんって」

ギイイ

松野「傾くー。これじゃあ紙ヒコーキもまっすぐ飛ばないよ」ヘニャーン

浦木「その前に濡れてぐしゃぐしゃじゃん」

宮内「しっかり捕まっててよ!振り落とされたら多分死ぬわよ」

桐生「そうだな、とりあえずお前は俺に捕まれ」ガシッ

山岸「桐生くん?」

桐生「俺に捕まっとけばとりあえず大丈夫だろう」

山岸「あ、ありがとう」

長谷「うおおおお」ゴロゴロ ドンッ

長谷「ぐふぅ」

藤宮「長谷くん!?大丈夫?」

長谷「大丈夫だ、問題ない」

浦木「何が問題ないだ」ガシッ

長谷「圭!」

浦木「フラグ立てるのもほどほどにしろよ。好きな女の子が傷つくぜ?」

長谷(かっこいい……)

松野「」ギュー

長谷(コアラみたいに圭の背中にしがみついてる……)

叔父「ははっ!しっかり捕まってろよ!」

長谷「ひー」

芹澤「……とりあえず中に入ったらいいんじゃないかな?そんな外で騒がなくても」

1日目(金)・港

長谷「なんとか乗りきったー」

宮内「ちょうど島にも着いたわ」

漁師「おい、大丈夫だったか!?今日来ると聞いてたから心配でここで待ってたんだ!」

宮内「あら、漁師さんこそこんなところにいては危なかったのでは?」

漁師「ははは、俺は何十年も海を知る男だ!大丈夫だ、問題ない!」グッ

西村「男って死にたがりねー」

芹澤「ねー」

長谷「なんで俺を見ていうの?」

松野「長谷くん死ぬの?」

長谷「死なないよ!?」

テクテク

高崎「ちょっと暑すぎるんじゃないッスか?まさか沖縄まで来たんじゃ……」

宮内「やっぱりバカね、これでも東京よ。さっき嵐が去った後だから余計に暑く感じるんでしょ?」

高崎「そ、そうッスね」

藤宮「暑いなぁ」パタパタ

長谷「!?」

長谷(藤宮さんが服をパタパタさせるたびに胸元の谷間が見える!だ、だめだ、俺。友達に対してエロい目で見るなんて!)

桐生(なに、藤宮の胸見ながら赤くなっているんだよ。ばればれじゃないか)

松野「暑いよぉ」

浦木「汗すごいな。タオルならあるよ」

松野「ありがとー」ゴシゴシ

浦木(……鈴の汗がついたタオル……)ゴクリ

西村「しかし、こんな森の中に別荘が……ん?」

宮内「あ、見えてきた」

浦木「コテージみたいな家だな」

宮内「8人泊まるからちょっと狭いくらいかもしれないわね」

長谷「いや、止めてくれるだけでありがたいです!」

桐生「ん?あとの2人はどうするんだ?」

宮内「ダイニングで寝てもらうわ。まあお布団はちゃんとレンタルしてるから大丈夫よ」

桐生「そうか助かる」







1日目(金)・別荘

芹澤「着いたぁ!疲れた!!」

浦木「疲れた割に元気そうだな」

西村「部屋割りどうしよう?」

松野「けーちゃん、一緒に寝よ?」

浦木「ああ、いいよ。って、え?」

宮内「まあいいんじゃない?」

宮内(浦木くん、私のこと好きだから一度泳がしても必ず最後には私のところに戻って来るわね)

高崎(葵さん……)

長谷(さすが幼なじみ。こいうときの遠慮がないね。お、俺も藤宮さんと……!)

藤宮「私たちは4人部屋でいいよね?」

山岸「うん!」

西村「それがいいね」

芹澤「さんせーい」

長谷「ですよねー」

桐生「何を期待していんだ?」

宮内「……え?私、このバカと寝るの?嫌よ」

高崎「そんなストレートに言われると傷つくッス」

桐生「……そうか、じゃあ長谷と藤宮が一緒に寝ればいいんじゃね?」

藤宮「え?」

長谷「え?」

桐生「それならそこのバカと俺が一緒に寝れるし、宮内は山岸達と寝れるだろう?」

高崎「せめて名前で呼んでほしいッス」

藤宮「そうだね、葵ちゃんは私たちをここへ呼んでくれたし、一番優遇しなきゃね。分かった、私、長谷くんと同じ部屋で寝てもいいよ」

長谷「将吾、お前神だったんだな」

桐生「何度も助け船は出してやらないからな。チャンスはやったから後は自力で何とかしろよ」

長谷「うん、ありがとう!」

高崎「だれがどっちの2人部屋に寝るッスか?」

藤宮「どっちでもいいよ」

松野「じゃあ私たちが2階で香織ちゃん達1階でもいい?」

藤宮「うん!」

浦木「男の意見など聞きもしないか。まあいいけどさ」

長谷「そうだね」

宮内「時間は1時過ぎね。何か冷蔵庫に材料は……ほら、一週間分入ってた」

高崎「じゃあ何か簡単なものを作りますよ」

宮内「バカの作る料理とか期待できないわね」

高崎「まあ見ててくださいって」

オイシクデキマシター

高崎「オムライスッス」ドンッ

山岸「わぁい、お腹すいてたんだぁ。いただきまーす。……卵がふわふわしておいしい!」

桐生「ほんとだ、お前料理作るの得意なんだな」

高崎「家庭の事情で家事担当してるんで」

宮内「ふぅん」

高崎「お、見直してくれたッスか?」

宮内「……それでバカじゃなければいいのに」

長谷「おいしい!俺、こんなオムライス食べたの生まれてはじめて!」ガツガツ

藤宮「長谷くん、もうちょっとゆっくり食べないと……」

西村「おいしいねー」

芹澤「ねー」

1日目(金)・森の中

長谷「」テクテク

藤宮「」テクテク

浦木「」テクテク

長谷「森の中でキャンプファイアーに使う薪を集めるわけだけど、もしかして木を伐るつもりだったりする?」

浦木「いや、さすがにそこまではしないよ。それよりも藤宮さんまで良かったのか?」

藤宮「うん、私のことは気にしないで」

浦木「こりゃ天使だ」

長谷「藤宮さん取るなよ」

浦木「取らないよ。だって藤宮さんは祐樹の彼女候補だろう?」

長谷「ひょげ!?ま、まだそこまでは……!そういう圭こそ鈴のことどう思っているんだよ」

浦木「好きだ。だが、まだ恋人としてアタックする勇気がない」

長谷「そこまで堂々としていてアタックしないの!?」

浦木「もやしメンタルの祐樹よりかはましだろう?」

長谷「なんだとこのー!」

藤宮「2人とも仲がいいなぁ」



女子「香織ちゃん!?」



長谷「!?」

藤宮「え?」

浦木「ん?なんだ、セーラー服着て島の女子校生か?」

女子「藤宮香織ちゃんだよね?」

長谷「藤宮さん、知ってる?」

藤宮「ええっと……」

女子「私だよ!小学生のとき同じクラスだったじゃん!」

藤宮「小学生のとき……?」

長谷「そっか、藤宮さん、記憶が……。あのね、聞いてほしいんだけど……」

女子「忘れたの……?香織ちゃん……」

藤宮「ご、ごめんなさい……」

女子「信じられない……!バカ!」ドンッ

藤宮「キャッ!」ドサッ

長谷「藤宮さんに何するんだ、この野郎!!」

浦木「落ち着け、祐樹!」

女子「……っ!」ダッダッダ

長谷「あ、待て!……藤宮さん、大丈夫?」

藤宮「うん、ごめんね、心配かけて」

長谷「あいつ、藤宮さんに何てことを!」

浦木「ああいう態度を取るってことは昔の友達か?」

藤宮「分からない、全然覚えてないの」

長谷「……俺達は一週間ここにいる。今度会ったときに詳しく聞いてみよう。藤宮さんの記憶のことも伝えなきゃ」

浦木「おう」

藤宮「……」

今日はここまでです
謎の女子はオリジナルキャラですが、
スレ立ち上げたときは考えていませんでした
今更ながらですがオリキャラが今度どんどん出てくるので予めご了承ください
名前は募集中です!
この子にいい名前つけてあげてくださいね!

必要な場面までにいい名前が無かったら、
山田花子並のベターな名前を勝手につけますので予めご了承ください

1日目・別荘周辺

宮内「信じられない……!バカ!」

高崎「すいませんッス」

西村「どうしたの?」

宮内「今夜のカレーライス分のお米使っちゃったのよ!このバカが!」

西村「ああ、昼のオムライスね」

宮内「しょうがないから誰か買いに行ってくれない?」

桐生「じゃあ俺がいくわ」

山岸「あ、私も」

松野「私も手伝うよ」

芹澤「ちっちゃな女の子ばかり連れていっても大した荷物持ちになりそうにないわね」

桐生「何キロ買う気なんだよ……」







1日目(金)・商店街

松野「小島だけあってこじんまりしてるね」

山岸「閉まっている店も多いね」

桐生「時間が経つに連れて都会へ出ていった住民も多いんだろうな」

松野「ふーん。……あ、スーパーみっけ!」

山岸「あんまり大きくないね。コンビニ2つ分くらい?」

桐生「いかにも商店街を寂れさせた元凶っぽい店だな」

イラッシャイマセー

桐生「米はこれか」

山岸「何キロ買うの?」

桐生「1袋で十分だろう……。何キロ食べる気なんだよ?」

松野「ついでに私達のポケットマネーでジュースも買おう」

アリガトウゴザイマシター

桐生「さて、帰るぞ。迷子になるなよ?」ドサッ

山岸「桐生くん力持ちだねぇ」

松野「男の子って頼りになるね」

桐生「ジュース落とすなよ、ん?」

女子「はぁはぁ……」

桐生(電柱に寄りかかって……なんだ、あれ?)

女子「くっ、ううう……香織ちゃん、信じてたのに……」

桐生(香織?)

女子「いつまでこの島にいるのかしら?ふふ、ふふふ……」

桐生(物騒な島だな。巻き込まれないうちに別荘に戻るか)







1日目(金)・別荘外

叔父「はっはっは!島の夕暮れの空を眺めながらこのカレーライスうまいな!」

長谷「そういえばおじさんはどこで寝ているんですか?」

叔父「地下の監禁部屋だよ!あそこ、なかなか快適でな!」グッ

長谷「監禁部屋って本当にあったんだ!?」

宮内「本当に監禁するわけじゃないわ。ただ、普段は使わないし、部屋の雰囲気がそれっぽいからみんな監禁部屋って呼んでいるだけよ」

長谷(ネーミングセンス最悪だろう)

浦木「ほら、鈴。ゴハン粒ついてるぞ」フキフキ

松野「あ、ありがとう///」

西村「2人は仲良いのね」

浦木「幼なじみだからなぁ。西村さんには幼なじみいないの?」

西村「私はいないわ。まあ平凡な女子校生だしねぇ」

浦木「幼なじみいるだけでそんな特別な感じあるのか?」

松野(けーちゃんともっと仲良くなれたらなぁ)

高崎「」ジャー

宮内「バカ、皿貸しなさい」

高崎「あ、手伝ってくれるんッスか?」

宮内「特別出血大サービスよ」フキフキ

高崎「ありがとございます」

宮内「……ねぇ、なんであんたってバカなの?」

高崎「なんででスかねぇ。授業はちゃんと受けているんスけどね」

宮内「ちゃんと予習復習してる?」

高崎「宿題しか……」

宮内「予習復習しないからよ。高校の勉強は授業中の勉強だけでどうにかなるもんじゃないわ」

高崎「……気にしてくれるんッスね」

宮内「……留年でもしたら鈴ちゃんが困るでしょ?」

高崎「そうッスね、もうちょっと頑張ってみます」

1日目(金)・別荘前

ブオオオオオ

山岸「キャンプファイアーだぁ♪」

藤宮「楽しいね」

松野「うん!」

桐生「火を眺めてるだけじゃないか」

西村「こういうのもいいね。なんか野生に帰ったって感じがする」

芹澤「ほんと、葵ちゃん、別荘に呼んでくれてありがと!」

葵「……///」






長谷「……」

浦木「どうした、座り込んで。藤宮さんとキャンプファイアーみないの?」

長谷「あの女の子のことが気になってね」

浦木「ふぅーん。じゃあ俺と踊ろうぜ?」

長谷「え、何をいって!」

浦木「ほら、そんな難しいことは今考えるな!損だぜ!」グイッ

長谷「あ、ちょっ!」







1日目(金)・別荘内

宮内「お風呂は少し広いから2人ずついっぺんに入ったら?」

松野「じゃあ私、けーちゃんと入るー」

浦木「ぶぼおおおお!!ゲホッゲホッ!!お前、それはさすがにやばいだろ?」

松野「えー、小学生の頃一緒に入ってたよね」

浦木「それはまだ俺もお前も幼かったからだ」

松野「」ショボーン

芹澤「うわぁ、女の子の誘いを断るなんて、ひっどーい」

山岸「ひどいねー」

浦木「……ああ、分かった分かった!じゃあお前服着たまま背中流せ!///」

松野「やったぁ!」

浦木(まあつるぺただし、息子が反応したりしないよな?)

藤宮「長谷くん」

長谷「ええ!?俺たちも!?」

藤宮「そ、そうじゃなくて、少し時間あるみたいだから部屋でお話ししない?」

長谷「え?……う、うん!もちろんだとも!」



長谷(藤宮さんと寝室のベッドの上でならんで座ってる……)

藤宮「長谷くん、今日は楽しかった?」

長谷「もちろん!藤宮さんこそ楽しかった?」

藤宮「うん、もちろんだよ!ただ、昼間の子が気になるかも」

長谷「セーラー服の子?」

藤宮「うん……」

長谷「……記憶がないんだもの。しょうがないよ」

藤宮「だけど、あの子なんだか傷ついている感じがしたの」

長谷「そうだね。まずは今度会ったとき、藤宮さんの記憶のことを話してみようよ!」

藤宮「……そうだね!」

長谷「まだまだ合宿は続くんだし、今日のところはしっかり休もう」







長谷(とは言ったものの、藤宮さんが隣で寝ていると思うと興奮して眠れないんだが)

藤宮「」zzz

長谷(藤宮さん、ストンと寝ちゃったなぁ。俺みたいにドキドキしないんだろうか)

長谷(藤宮さんと恋人なんてそれほど望んでいるわけじゃない。ただ、俺は藤宮さんに……笑顔になってもらいだけ……)

長谷「」zzz





2日目(土)・別荘前

長谷「ふわぁー、結局眠れなかった」

高崎「あ、おはようッス。祐樹サン」

長谷「竜介、朝早いねぇ。昨日はよく眠れた」

高崎「ええ、将吾サンさっさと寝ちゃったので、俺もさっさと寝ちゃいました」

長谷「へぇ……って何してるの?」

高崎「ええ、それが朝運動しようと外に出たら蝉の脱け殻が玄関のところに大量に捨ててあったんで今拾っているんスよ」サッサッ

長谷「なにそれ小学生の嫌がせ?」

高崎「さあ、起きてたらこうなってたんでよく分からないですね」

長谷「宮内さん、誰かから恨みでも買ってるのかな?」

今日はここまでです。
原作6巻読みましたが、
なんかあの展開を見た後だと、
祐樹×香織の組み合わせが書き辛いなぁ。
気になる方はぜひ買って読んでみてください。
それはおやすみなさい!


宮内「それはないわ。別にここの土地買うときに誰も反対してなかったし、そもそもここに来たときそんな嫌がらせされた形跡なかったじゃない」

長谷(起きてきた宮内さんに尋ねたらこの答えだった)

宮内「合宿メンバーの中で恨み買われている人がいるんじゃないの?それか、セミが昨日ここで集団脱皮でもしたんじゃない?」

長谷「集団脱皮……」






蝉1「おめぇら、今から脱皮すっぞ!!」

蝉達「うっす!!」

蝉1「ふわあ///膜が破れるううううううう///」

蝉達「ああああああああ!!出るううううううう!!」






長谷「これはひどい」

高崎「何を想像したんスか……?」

宮内「まあとりあえず片付けたならよしとしましょ。せっかくの合宿なのに水を指すような展開はごめんよ」

長谷「そうだね。今日は午前中みんなで勉強会しようって話だっけ?」

高崎「え、マジッスか?」

宮内「そうよ、文句ある?」

高崎「いや、むしろこんなバカも一緒に勉強させてもらえるの嬉しいッス!ありがとうございます!」

宮内「……ま、特別に私が勉強教えてあげないこともないわ」

長谷(単純だなぁ)







【合宿2日目 土曜日 9:00 別荘1階】

藤宮「みんな、ちゃんと持ってくるものはもってきた?」

長谷「夏休みの宿題だよね。もちろん持ってきたよ!」

桐生「右に同じく」

藤宮「みんな持ってきているみたいね。それじゃあ夏休みの宿題を進めよう!」

長谷(こうして午前中は勉強することになった。俺は藤宮さんに教えてもらいながら数学を進める)

藤宮「長谷くん、そこの計算式違うよ。ここではこれを使うんだよ」

長谷(昨日の寝不足が響いて考える力がわいてこない……)

山岸「こんな早くから宿題するのー?そもそも何が出てたっけ?」

桐生「いうと思った。……はぁ、手伝ってやるからとっとと終わらせるぞ」

山岸「桐生くん優しい!」

宮内「なんだバカのくせに宿題やってんじゃん。赤で訂正跡だらけだけど」

高崎「これでも頑張ったつもりなんスけどね」

宮内「あんたの場合、新しいところ進めるよりこれまでのところを復習したほうがいいんじゃない?私がやってないところ、解きながら教えてあげるわ」

高崎「マジっすか!嬉しいです!」

宮内「今回だけだからね」

西村「鈴、課題のプリントまで紙ヒコーキにしちゃったの?」

松野「ちょっと待ってて!今、元に戻してるから!」

芹澤「鈴ちゃんって小さくてかわいいよね~、犬みたい」

浦木「どっちかっていうと人懐っこい猫のほうが近いかもな」







【合宿2日目 土曜日 12:00 別荘1階​】

長谷「いやぁー、みんなでやると意外と長く勉強できるもんだねぇ」

藤宮「ふふ、ホントだね。私、みんなと勉強するの楽しいよ!」

山岸「私もちょっとは分かった気がする」

桐生「まあ、お前にしては頑張ったほうじゃねえの?」

山岸「わぁい、桐生くんから褒められたぁ」

桐生「別に褒めたつもりはないけどな」

浦木「んんっ、昼はどうする?」

宮内「ああ、それなんだけどね、今日は夜から花火大会があるから、午後は別行動しようと思うの。私、ちょっと屋台作り手伝わなきゃいけないし」

浦木「こんな小島で花火大会やるのか?」

宮内「うん、まあ東京都内でやってるほど派手じゃないけど、周辺の島の花火職人もやってきて、そこそこ豪華よ」

西村「あ、私知ってる。この日とばかりにあちこちから観光客がやってくるのよね」

宮内「そういうことで、勉強はこれくらいにして解散!」

宮内「桐生くん、それとバカバーカーの2人は私の手伝いしてくれないかしら?」

桐生「ここではお世話になってるから、まあそれくらいなら」

高崎「いいッスよ。でも、ハンバーガーみたいな呼び方はやめてほしいッス」

山岸「えー、桐生くんが手伝うなら私も手伝うよー」

芹澤「あ、沙希待って!私も!}

芹澤(そろそろ出番作っとかないと物語後半で消されそう!)

浦木「鈴、2人でどこか行くか」

鈴「けーちゃんならきっと私を誘ってくれると思ったよ!」キラキラ

西村「私もいるけどね」

浦木「西村さん、地理が強いからこの島のこと、事前に調べてきてくれたんだってさ。いろいろと教えてもらおうと思うんだが別にいいよな?」

鈴「うん、いいよ」

鈴(なんだ、2人きりじゃないのかぁ……)

藤宮「みんなそれぞれどっか行っちゃったね」

長谷「藤宮さん、俺達は2人でどこかぶらぶら観光でもしようよ」

藤宮「うん、そうだね」

長谷(やった!藤宮さんと2人きりだぁ!)







【合宿2日目 土曜日 12:00 海岸通り​】

漁師「葵ちゃんはそこのイケメン達と協力して今俺が持ってきたような骨組みを持ってきてくれるか?」

宮内「分かったわ。それじゃあ桐生くんとバカナオラナーイは私についてきて」

高崎「その呼び方、絶対わざとっスよね!?」

桐生(男からイケメンって言われるときもいな)

マッチョ「じゃあそこのか弱い嬢ちゃんたちは私と一緒に軽いものを運んでもらおうかしら?」

山岸「はぁーい」

芹澤「いや、あんたこそ骨組みとか重い物運ぼうよ!?」








【合宿2日目 土曜日 12:30 神社​】

西村「昔の人たちは台風が起きたときとかはここに来て儀式を行っていたそうよ」

浦木「あれか、村の少女1人生け贄に出すんだよな」

西村「そうそう、ここの神様は初潮を迎える前の女の子が大好きでね」

浦木「とんだエロ神だな。エロ本でも置いといてやろうか」

西村「いやここはあえてエロゲでしょ?『しゅきしゅ○だいしゅき!』とか絶対ドストライクよ!」

松野「神様の前なのにいいたい放題じゃね」

神様「全くじゃ、はようお賽銭していかんか。その金で『しゅきしゅ○だいしゅき!』買うんじゃ! 」

浦木「俺達はエロ神に一体いくら貢がなきゃいけないんだ」

西村「って、え?」

松野「誰もいない」

浦木「今の声、誰だったんだ?」







【合宿2日目 土曜日 13:00 商店街​】

藤宮「なんだか閉まっているお店がたくさんあるね」

長谷「島を出ていった人も多そうだね」

藤宮「こういうところに住んでいる人って都会に憧れるものなのかな?」

長谷「最近は逆に田舎に憧れる人もいるくらいだよね」

藤宮「あまり田舎過ぎるのはあれだけど、仙台とか岡山とか住んでみたいかも」

おっさん「おお、岡山の名前を聞いたのは久しぶりじゃ!」

長谷「こんにちは」

藤宮「こんにちはー」

おっさん「君達は東京都内から来た子たちかね?」

長谷「はいそうです。それで、田舎に憧れる人もいるって聞いて」

おっさん「わしは岡山出身なんじゃよ。今も年に一度岡山に旅行しに行くんじゃ」

藤宮「そうなんですか」

おっさん「この島も悪くないが、岡山もええところじゃ。特にきびだんごがうまい」

長谷「あ、俺も食べたことあります。甘くておいしいですよね!」

おっさん「お、そうか!そこの雑貨店、特殊なルートできびだんごを仕入れているから良かったら寄ってみるとええよ」

長谷「ありがとうございます!」

藤宮「いい人だね」

長谷(半分宣伝目的で声かけてきた気がするけどね)







長谷(結局、雑貨店できびだんご買った)

藤宮「おいしいね!」モグモグ

長谷「うん、ほんとだ!おいしい!」モグモグ

藤宮「あ、長谷くん。粉がついてるよ」ピトッ

長谷「あ、ありがとう///」ドキドキ

長谷(やべー、俺すっげードキドキしてる。でも、なんでドキドキするんだろう……)

藤宮「あ、ごめんね。もしかしてびっくりした?」

長谷「ううん、そんなことないよ!」

長谷(本当はいろんな意味でびっくりしたけどこれは黙っておこう)

藤宮「よし、それじゃあもうちょっと散策しよっか。集合時間までまだ時間あるよね」

長谷「そうだね!了解!」

女子「……」サッ





【合宿2日目 土曜日 15:00 廃墟​】

長谷「ここも前は人が住んでたのかな」

藤宮「そうだね、使われなくなったから半壊してるね」

??「助けてぇー」

長谷「あれ、なんか廃墟の中から声がするよ?」

藤宮「もしかして怪我とかしたのかも!助けに行かなきゃ!」

長谷「行こう!」ダッダッダ







長谷「足元気をつけて、藤宮さん」

藤宮「うん……」

ドンッ

藤宮「きゃ!?なに、天井から?」

??「助けてぇー」

長谷「声はこの先からするよ」

藤宮「どうなってるの……?」

長谷「藤宮さん、俺がこの先を見てみる!藤宮さんは外で待ってて!」

藤宮「待って!それじゃあ長谷くんが危ないよ!」

長谷「……大丈夫だ、問題ない」グッ

藤宮「うん、分かった。長谷くん、無事に帰ってきて?」

長谷「うん!」ダッダッダ







長谷「この辺から声がしたと思ったんだけど……」

長谷「……あー!これ、音声再生機器じゃないか」

タスケテー タスケ ピッ

長谷「誰がこんなことを……」

ガタガタ

長谷「誰!?」

女子「昨日ぶりね」

長谷「きみは昨日の女の子!休日なのにセーラー服着てるの?」

女子「まあ私にとってこれは制服みたいなものだしね。それよりもさ、あなたに聞きたいことがあるの」

長谷「待ってよ!その前に俺の話を(ry」

女子「黙れ!!」ガンッ

長谷「」ビクッ

女子「ねぇ、あの子は藤宮香織だよね?」

長谷「う、うん」

女子「じゃああなたは藤宮香織の何なの?」

長谷「俺は藤宮さんの友達だ」

女子「友達、か。それにしてはやけにベタベタしているように見えるけどね」

長谷「なあ、どうして俺達をこんなところにおびき寄せたんだ?」

女子「別に?ただちょっと嫌がらせしただけよ」

長谷「藤宮さんが君に何をしたっていうのさ!」

女子「何をした……ですって……!」

コッチデス- ワーワー

女子「む、人が来たわね。とりあえず、私のウォークマン返してもらうわ」パシッ

長谷「あ」

女子「それじゃ!」ダッダッダ

長谷「……」






【合宿2日目 土曜日 17:00 別荘前​】

長谷(結局、駆けつけた藤宮さんと島の人にセーラー服の女の子の存在は言わなかった。ただ人影があって、俺が近づいたら逃げていった、ということにした)

長谷(どうして言わなかったのか、明確な理由はない。ただ、彼女が嫌がらせをするには必ず何か理由があるはずだ。俺はそれを先に突き止めたかったんだ)

藤宮「みんな戻ってこないね」

長谷「5時集合って言ってたんだけどなぁ」

浦木「おーい、長谷ぇ!」

長谷「圭たち!」

西村「ごめんね、遅くなっちゃった!」

松野「桐生くん達、準備がまだかかりそうだから現地集合だって」

長谷「そっか、それじゃあこれで全員だね。みんな財布とか持ってでかけよう!」







【合宿2日目 土曜日 17:30 花火大会会場​】

ワイワイ ガヤガヤ

長谷「結構いるなぁ」

西村「普段は1日数えるくらいしか船出ないんだけど、お祭りの時のみ臨時便が出るらしいの」

藤宮「そうなんだぁ。でも東京の花火大会ほど人が多くないから動きやすいね」

長谷「そうだね。あ、こけないように気をつけて?」

藤宮「うん!ありがとう、長谷くん!」

山岸「おーい、みんなぁー!」

長谷「山岸さんたち!」

宮内「みんな揃ってる?」

長谷「うん!」

宮内「そう、それじゃあ屋台見てまわりましょ。花火大会は夜の8時からだからまだ時間あるわ」






松野「私、あれやりたーい!」

浦木「スーパーボールすくいか。いいんじゃないか、やってみたら?」

松野「わーい、それじゃあおじさん一回!」

おじさん「はい、300円ね」

松野「よーし、たくさんとるよー」

ヒュヒュヒュ ビリッ

松野「2個しか取れなかった」

浦木「まあドンマイだろ」

松野「じゃあこれ一個けーちゃんにあげるね。お揃いの色だから!」ハイッ

浦木「え?あ、ありがとう……」

芹澤「いいねぇ、青春だねぇ」





高崎「ゲームくじありまスね」

宮内「そんなもの当たらないように出来てるわよ」

おばちゃん「そんなことないわ。さっき、クソガキがW○iU当てて持って帰ったわよ」

宮内(ホントに当たるんだ。当たったところ、見たことないんだけど)

高崎「まあとりあえず俺引きますね、はい300円」

おばちゃん「まいど」

高崎「よし、これだ!」ヒュッ

おばちゃん「142番、外れだねぇ。はい、靴下」

高崎「」

宮内「」

高崎(ゲーム関係ねぇ!!)ガビーン







山岸「あ、ダーツだぁ」タッタッタ

桐生「小学生か、お前は」

山岸「桐生くん、勝負しましょう!」

桐生「ん、まあいいか」

お兄さん「一回300円だよ。毎度ー」

山岸「それじゃあ私から」ヒュッ プスッ

桐生「的を大きくはずしたな。じゃあ俺な」ヒュッ ドキューン

山岸「100点……」ガックリ

桐生(いきなり本気出しすぎたか)





長谷「射撃をしよう」

藤宮「わぁおもしろそう!でも私、射撃したことないから自信ないなぁ」

西村「まあ物は試しよ。3人でやりましょ?」

幼女「1回500円です!球は3発あるので大事に使ってね?」

藤宮「えっと、どうやって打てばいいのかな?」アタフタ

長谷「……藤宮さん。俺が支えるから、慌てずにやろう」スッ

藤宮「あっ……うん///」

藤宮(やだ、私、ドキドキしてる……。友達ってドキドキするんだね……)

西村「見せつけてくれるわね」

バキューン

長谷「やった!チョ○ボールに当たった!凄いよ、藤宮さん!いきなり景品ゲットするなんて!」

藤宮「ありがとう、長谷くん」







【合宿2日目 土曜日 19:30 花火大会会場​】

宮内「鈴ちゃーんすごい食べ物の数ね」

浦木「こいつ、ほんと祭りを満喫してるよなぁ」

松野「えへへ、それほどでもー」

浦木「……まあ楽しそうにしてくれて良かった」

高崎「そろそろ花火大会の場所とりしたほうが良さそうっすね」

宮内「あー、場所ならもうとってあるわよ」

高崎「マジっすか?」

宮内「あの崖が切り立ったところ。裏道使えば15分で行けるわ」

浦木「先客がいるんじゃないのか?」

宮内「こんな真っ暗な山道に身の危険をおかしてまで入る人はいないでしょ。居たとしても島の人。それはお願いして一緒に見させてもらいましょ」テクテク

長谷「藤宮さん、気をつけて?」

藤宮「うん、ありがとう」

明日へ続きます!
おやすみなさーい






【合宿2日目 土曜日 20:00 崖の上​】

桐生「……ん?誰かいる」

宮内「え、ホントにこの道を歩いてきた人がいるの?」

西村(ま、私たちがそうなんだけどね)

女子「……」ポチャン

長谷「君は……うっ、臭っ!」

松野「鼻がおかしくなりそう……」

浦木「ぐっ、嗅ぐな!鈴!」ガバッ

松野「あ、圭ちゃんの服のにおい、いいかも……」

桐生「お前、それこの島で飼っている家畜の糞だろう?」

女子「……」

桐生「それをどうする気だ?」

西村「バケツいっぱいの家畜の糞なんて何に使うの?」

浦木「どこで手に入れたかしらんが、ここ一帯にばらまく気なんじゃないか」

女子「そうよ。あんたらがここに来ると盗み聞きして先回りしたのよ……!」

長谷「ここで俺達が花火を見られなくするためか」

女子「それ以外になにがあるっていうの?」

藤宮「そんな……ひどい……」

女子「……」チッ

長谷(あれ、様子が……)

女子「……やめたやめた。これはどっか山奥にでもばらまいておこうっと」スタスタ

桐生「なんなんだ、あいつは」

長谷「……」

ヒュ~ パンッ パラパラ

山岸「あ、花火だ~」

高崎「うわぁ、きれいっすね。本当によく見えるッス」

宮内「そりゃそうよ。じゃなきゃここに連れてきた意味が無いわ」

パン パン パラパラ

芹澤「おおおー!すごーい!こんなに伸び伸びと花火見るの初めてー!!」キャッキャッ

西村「ほんとにきれいねぇ」

パン パン パン パラパラパラ

松野「すごい、迫力あるねぇ」

浦木「なるほど、崖の下は花火大会会場なのか」

桐生「確かに高さもちょうどいいし、ここはいい場所だ」

パン パラパラ

藤宮「……」

長谷「藤宮さん。今は忘れよう。俺も気になるけど、嫌なことのせいで楽しい一時まで無駄にしたくないから」

藤宮「……うん、そうだね」

長谷「」ギュッ

藤宮「長谷くん?急に手を繋いでどうしたの?」

長谷「あっ、えっと、だめ……かな?」

藤宮「……ううん、いいよ」

長谷(俺達は花火を見て楽しんだ)







【合宿2日目 土曜日 22:00 別荘】

ポチャン ジャー

浦木「なあ、俺達どうして背中合わせで一緒にお風呂入っているんだ?」

松野「えっと、どうしてだっけ?あ、確か沙希ちゃんが―」

山岸『今日は疲れました~。というわけで1人ずつ入っていたら遅くなるので仲良さそうな2人は一緒に入っちゃってください!』

松野「まあしょうがないよね、時間も遅いんだし」

浦木(本当にそうだといいんだけどな)

松野「えっと、それでいつまで一緒に入っていようか?」

浦木「まあどちらかがのぼせるまでで」

松野「うん……」






山岸「今頃2人は風呂場で熱い夜を過ごしている頃だろうねぇ」

西村「沙希、さっきのわざと2人を一緒に入らせたでしょ」

山岸「えへへ、何のこと~?」

芹澤「まったく沙希ったらおませさんなんだから~」エイエーイ

桐生(2人がヤッた後に風呂に入るのはなんか嫌だな)






浦木「ふう、いいお湯だった」

山岸「先に上がってきたね。熱い夜はどうだった?」ニヤニヤ

浦木「何もしてないよ!?」

山岸「そっか、残念……」ショボーン

浦木(そんなあからさまに残念そうな顔されても)






【合宿2日目 土曜日 23:30 別荘】

桐生「ん、上がった」

長谷「俺が最後か」

シャー

長谷「ふう、最後だからゆっくりお風呂に入れるなぁ」

長谷「……このまま楽しい思い出を作って何事もなく合宿が終わるといいなぁ」








【合宿3日目 日曜日 06:30 別荘】

ピピピピピ

長谷「ふわぁ……、あれ、藤宮さんまだ寝てるの?」

藤宮「」zzz

長谷「昨日も俺が部屋が戻った時にはぐっすり眠ってたからなぁ」

長谷(もっと2人きりで話できないかな……)




チュンチュン

長谷(外に出てみた……)

長谷「さすがに昨日遅かったし疲れたしで誰も起きてないなぁ」

長谷「なんで俺だけこんなにも眠りが浅いんだろう」グググッ

長谷「ん、なっ、これは……」

プ~ン

長谷(昨日のあの子が持っていた糞の入ったバケツ……どうしてここに)

長谷(まさかあの子が置いていったのか?)

長谷「くっ、どっか捨てに行くしかないか……」

長谷(最悪な目覚めだなぁ……)ガーン







【合宿3日目 日曜日 07:00 別荘裏の森の中】

長谷「よいっしょ、よいっしょっと……」

ポチャッ

長谷(ふう、重いなぁ。これだけの糞、いったいどこから集めてきたんだろう)

長谷(それにしても思うのは、あの子は藤宮さんに一体どんな恨みがあるんだろう。ここまで嫌がらせを繰り返すのはきっとただ事じゃないと思う……)

長谷「この島を離れる前にあの子と話をしなくちゃ」


長谷「よし、別荘から大分離れたし、誰かが足を踏み入れた形跡もないここなら……」

バシャーン

長谷(臭いなぁ……。ここには当分近づきたくないな。早く去ろう)

ザッザッサ

女子「……」





【合宿3日目 日曜日 13:00 別荘前】

長谷(昨日と同じく午前中は勉強をした。午後は俺が家から持ってきたテレビゲームで遊ぶことになった)

高崎「合宿まで来てゲームってのもなんだかおもしろくないっスね」

長谷「まあまあ、この中にはゲームしたことない人もいるし、そもそもこれだけの人が集まってゲームする機会もそうはないじゃん」

高崎「まあいいッスけど」

松野「何して遊ぶのー?」

長谷「野球ゲームしよう!負け抜け戦で!」

桐生「まあたまにはいいか」

藤宮「私、あんまりゲームしないけど出来るかなぁ?」

長谷「大丈夫だよ!俺がやり方教えるから!」








長谷「3回で終了、1-5。あれ、負けた?」

藤宮「あれ?私、勝っちゃった?」

浦木「よし、今度は俺だ!」

カキーン ゲームセット

浦木「あれ、3回裏にサヨナラホームラン打たれちまった」

藤宮「ご、ごめんね!」






芹澤「あわわ、私まで負けちゃった!藤宮さん強すぎっ!!」

藤宮「そんな、私野球ゲームなんて初めてなのに」

長谷「藤宮さんはのみこみが早いね!」

桐生「最初がゲーム苦手なお前だったしな」

長谷「ゲーム弱くて悪かったな」

宮内「次はじゃあ私がやってみようかな」

訂正
×【合宿3日目 日曜日 13:00 別荘前】
○【合宿3日目 日曜日 13:00 別荘】






ゲームセット

宮内「あら、引き分けね」

藤宮「途中まで勝ってたけど、最後に追いつかれちゃった」

長谷「宮内さんってゲーム強いんだね」

宮内「やったのはこれが初めてだわ」

長谷「ええ!?」

藤宮「引き分けだったし、私たち両方とも交代にしましょうか」

宮内「ええ、そうね」

浦木「よし、じゃあ祐樹、俺とやろうぜ!」

長谷「もちろん!」

浦木(こいつ弱そうだし、これなら俺でも勝てるだろう)






【合宿3日目 日曜日 17:00 別荘】

長谷「結局1勝も出来なかった」

桐生「いくらなんでも弱すぎるだろう」

宮内「午後5時ね。今日は冷蔵庫にある食材使いましょ」

高崎「あ、俺も手伝うッス」

宮内「……まあいいわよ。あんた料理上手いみたいだし」

高崎(あれ、少しは認めてくれた?)

今日はここまでです
だらだらとした日常シーンが続きすぎているので、
予定より少し展開ははやいですがいかがでしょうか?
感想や要望があれば教えてください

【合宿3日目 日曜日 19:00 別荘前】

宮内「それじゃ、みなさん。肝試しを始めましょうか」

長谷「待ってました!」イエーイ

桐生「テンション高いな」

長谷「藤宮さんと一緒にまわれるかと思ってね」

桐生「下心隠す気もないだろ」

松野「香織ちゃん、一緒に行こ?」

藤宮「うん、いいよー」

長谷「なんでだよ!?」

松野「?」


長谷「圭と行くんじゃないの?」

松野「せっかくの合宿なんだから、けーちゃんとばっかり絡むのも良くないかなと思って」

浦木「じゃあ俺と行くか、祐樹」

藤宮「ごめんね、長谷くん」

長谷「……まあしょうがないか」







【合宿3日目 日曜日 19:30 山の中】

長谷「この道を降りていった先に墓場があるんだっけ?」テクテク

浦木「ああ、間違いない」テクテク

長谷「……圭はさ、鈴のことが好きなんだよね?」

浦木「……まあそうだな。あいつがそばに居てくれるととても落ち着くんだ」

長谷「そうなんだ」

浦木「……あ、そうそう。この先の墓場、出るから」

長谷「へっ?」

浦木「幽霊。地縛霊とかうようよいるらしいよ。まあこんな小島の墓地じゃ幽霊も集まってくるよな」

長谷「」


長谷(いやいやいや、冗談じゃないよ。俺、怖いの苦手なんだけど)

浦木「怖いの苦手なのか?顔に出てるぜ」

長谷「まあ、ね」

浦木「悪霊は出ないらしいから、その辺は安心していいんじゃないか」

長谷「そりゃ、お○Qとかドラ○もんだったら怖くないけど」

浦木「勝手にドラ○もんお化けにするなよ……」







キーン

長谷「墓場に足を踏み入れた途端、耳鳴りが」

浦木「気のせいだろう。早く、奥にある村長の墓に置いてあるカードを取って帰ろう」

貞子「こんにちは」

長谷「こんにち……は……」

長谷「」

浦木「どうした祐樹……」

浦木「」

貞子「」



浦木(長い黒髪で顔を隠し、全身白い服……)

長谷「ドボゥンゲガボウボー!!」

浦木「どんな叫び声だよ!!」

貞子「うー」スウ

長谷「近づいてきた近づいてきた!!」オロオロ

浦木「ちっ、ここは俺に任せて先へ行け!!」

長谷「」ダッダッダ

浦木「んて早っ!お前、薄情すぎぃ!!」



貞子「うおらっ!」パンチー

浦木「ぐっ」ガシッ

浦木「殴る貞子とか暴力的すぎぃ!!」

長谷「はぁはぁ。なんとかここまで来た。えっと、カードはこれか」

サッ

長谷「圭!おそかっ」

貞子「うー」

長谷「なん……だと……」



貞子「あああっ!」

長谷(圭が貞子に負けた?じゃあ俺勝てないじゃん!絶対死ぬじゃん!)

貞子「ふんっ!」パンチー

長谷「くっ!」サッ

長谷「殴ってくる貞子とか恐すぎ」ガクガクブルブル

貞子「あー!」

長谷「嫌だ、来るな来るな!うあああああああああ!!」ブンブン ズルッ

長谷「ズル?ってこれウィッグ……」

女子「……あ」

長谷「」



女子「く、作戦失敗か」

長谷「ちょっと待てよ」ガシッ

女子「あうっ!」グイッ

長谷「圭はどうした?」

女子「さっきの男子なら私にぼこられて気絶してるわ」

長谷「へぇ、ねえ君、なんていうの?」

女子「あら、ナンパ?悪いけど彼氏とか要らないんで」

長谷「なわけないでしょ?」ギリギリ

女子「わかったわかった!降参するから手を離してよー」







女子「佐藤知世、それが私の名前よ」

長谷「さとうちせ……。ねぇ、どうして俺たちに嫌がらせするの?それに藤宮さんのこと、知ってる感じだったけど」

佐藤「それは……」

長谷「藤宮さん、友達の記憶が月曜日にはリセットされるんだ」

佐藤「え……?それって、明日には忘れちゃうじゃん。あんた達どうやって友達続けてんの?」

長谷「藤宮さんが日記つけているんだ。それのおかげで記憶がなくなっても俺たちは友達でいられるんだよ」

佐藤「……そう、記憶が無くなる、ね」

長谷「だから、佐藤さんが覚えてないのも(ry」

佐藤「それでも!大事な約束を忘れたことにはかわりないのよ!!それとも記憶障害を理由に許せとでもいうの!?」

長谷「それは……」

佐藤「……あ、もうこんな時間。私、もう帰るから」スタスタ

長谷「あ……行っちゃった」

長谷(なんの約束をしたのか分からないけど、そんなの言ってくれないとどうしようもできないよ)




【合宿3日目 日曜日 21:30 別荘】

浦木「いててっ」

松野「あ、ごめん、大丈夫?」

浦木「ああ、なんとかな」

長谷「……」

藤宮「長谷くん、難しい顔してどうしたの?」

長谷「藤宮さん……昔、友達と何か大切な約束をしたこと、覚えてないかな?」

藤宮「えっと……ごめんなさい。もう少し具体的に言ってくれないかな?」

長谷「じゃあ、佐藤知世っていう女の子のこと、知らない?」



藤宮「佐藤知世……。……うーん、聞き覚えないかな」

長谷「そっか。実は俺たちに嫌がらせをしてくるあのセーラー服の女の子がその子なんだ」

浦木「そうなのか!?」

長谷「藤宮さんのことを知っていて大事な約束を口にしていた。それってつまり、藤宮さんと昔何か約束をしたってことだと思うんだ」

藤宮「約束……」

浦木「なるほど、それは厄介だな。藤宮さんは記憶が1週間で消えてしまうんだろう?明日には俺達のことも忘れている」

長谷「少しずつ良くはなってきているけどね」

藤宮「私、何か大切なことを忘れているんだね」

長谷「うん、そうなる、かな……」

藤宮「……私、今度知世ちゃんに会ったら自分の口で話をしてみる」

長谷「藤宮さん、無理はしなくても」

藤宮「ううん、これは私の問題だから!」

松野「香織ちゃん、私に出来ることがあったら言ってね?協力するから」

藤宮「うん、ありがとう!」







【合宿4日目 月曜日 9:00 海岸】

高崎「夏だ!」

山岸「海だ!」

桐生「見事なプライベートビーチだな」

宮内「脱衣所とトイレはあそこのプレハブだから」

長谷「よーし、泳ごう!」

今日はここまでです
そろそろ話も中盤頃ですね
最後まで更新できるように頑張ります







長谷(こうしてみんな水着に着替えたわけだが……)

藤宮「どうかな?似合ってる?」

長谷(藤宮さんのビキニ!最高だ。色は読者のご想像にお任せします)

山岸「香織ちゃん意外と大胆な水着着るんだねぇ」

長谷(山岸さんはフリルのついた水着だ。ちょっと幼い雰囲気を漂わせているのがグッドだ!)

西村「みんなちゃんとしたの持ってきたのね。私なんて中学のときに使ってたスクール水着よ」

芹澤「あ、私はビキニよ。テニス部の仲間とたまにプール行くから、普段から一着持ってるの」

長谷(芹澤さんのフリルつきビキニはなかなかいいね。西村さんのスクール水着も悪くない!)


松野「水着なんて久しぶり。ちょっと恥ずかしいかも」

宮内「ちょっと大胆なビキニだけど、たまにはこういうのもいいわね」

長谷(松野さんは山岸さんと似たような水着だなぁ。宮内さんは紐で結ぶタイプのビキニだ。はっきり言ってこれはエロい。女子校生が着るにしてはなかなか刺激の強い格好だと思う)

桐生「今のお前の顔、鏡で見たらきっと自分でドン引きだな」

長谷「え、俺そんなにひどい顔してた?」

桐生「なに女子の水着1人1人見定めているんだよ」

長谷「うっ」

藤宮「?」

山岸「香織ちゃん、初心だねぇ」

西村「てか長谷くんも欲に忠実すぎ!」

芹澤「むふふ、そんなにJKの水着が羨ましいの、このこの……」グリグリ

長谷「む…胸があたってるんですけど」

芹澤「あててんのよ」

桐生(はぁ、やれやれなやつらだ)







浦木「いやっほー!」バシャバシャ

松野「けーちゃんくらえー!」バシャーン

浦木「やったなこの!」バシャバシャ

アハハ ウフフ

山岸「あの2人仲いいねぇ」

高崎「さすが幼馴染ッスね。俺、あの2人応援してるんスよ」

山岸「そうなの?」

高崎「ええ、だって楽しそうじゃないですか。俺、お似合いだと思うんスよ。あの2人なら末永く仲良く暮らしていきそうですし」

山岸「……そうだね、いつか2人が付き合う日がくるといいよね」







長谷「ビーチバレーしよう!それっ」ポーン

藤宮「おっと」ポーン

長谷「藤宮さん、ナイスレシーブ」ポーン

藤宮「あはは、友達と海で遊ぶのって楽しいね!」ポーン

桐生「ったく、いつも2人あんな風に仲良くしてくれれば楽なんだがな」

宮内「え、いつもあんな感じじゃないの?」

桐生「うじうじ悩み過ぎなんだよ、特に長谷。藤宮との悩み事を聞くの、マジで疲れる」

宮内「ふーん。桐生くんと長谷くんって不思議な組み合わせだよね。どうやって仲良くなったの?」

桐生「あいつがしつこく話かけてくるうちにって感じだな。まあ自分でも不思議な気分だ。あんなうじうじしたり無鉄砲で突っ走ったりするような奴と友達なんてな」

宮内「まあそうよねぇ」

桐生「でも、あいつといるの嫌じゃないんだ。あいつは俺に友達というものがどんなものか教えてくれたんだ」

宮内「……。そっか……」







芹澤「女子校生が水着を脱いでオイル塗って日に焼ける。男どもの目線も私に釘づけね」
ジュー

西村「私たち以外いないから4人の目線しか釘づけにできないけどね」

芹澤「なんで藍は日傘さしているのよ」

西村「いや、私あんまり焼けたくないんで」

芹澤「あー、吹奏楽はいいですね日に焼けなくて。テニス部とか日光ガンガンだからどうせ焼けるならとことん焼いてやるわ」

西村「ちなみに誰の目線も釘付けにできてないよ」

芹澤「なにー!?私というものがありながら、みんな鈴ちゃんと香織ちゃん目当てかーい!!」ガバッ ポロン

西村「ちょっと起き上ったらおっぱい丸見えだから!R-18だから!!」

芹澤「女子『校』生だから問題ないわ」

西村(え、そこ!?)







【合宿4日目 月曜日 13:00 海岸】

宮内「みんな、そろそろお昼にしましょう」

山岸「わぁ、おっきなお弁当箱」

桐生「おせち料理でも入っているのか?」

高崎「俺が作ったものがいろいろ入ってるッス」

パカッ

長谷「おいしそうだね!それじゃあいただきます!」パクッ モグモグ

藤宮「私も食べようっと」モグモグ

長谷「そういえば藤宮さん、記憶の方はどう?」

藤宮「うん、先週ぼんやりとだけどみんなと遊んだこと覚えてるよ。知世ちゃんのことは朝日記を読み返したから分かるよ」

長谷「そっかぁ。……今日も現れるのかな?」

藤宮「どうだろうね。でも、今度現れたらちゃんと話がしたいな」

長谷「……そうだね」







【合宿4日目 月曜日 15:00 海岸】

長谷「みんな楽しそうだね」

浦木「ん、水着の上からTシャツだけ着たのか」

長谷「うん。あんまり無意味に日に焼けても後が辛いから」

松野「それそれー」バシャバシャ

山岸「きゃはは」

藤宮「キャー!!」

山岸「え?」


長谷「藤宮さん!どうしたの!?」

佐藤「見つけたわよ、藤宮香織!!」

藤宮「えっと、もしかしてあなたが知世ちゃん?」

佐藤「そうよ」

藤宮「あ、あの私!あなたに話したいことが!」

佐藤「問答無用!あんたには直接嫌がらせをしないと気がすまないのよ!」バシャバシャ

藤宮「や、水着を取らないで!あなただってセーラー服濡れちゃうじゃない!」

佐藤「ぐぐぐ……」グイー

長谷「何するんだ!!」バシャバシャ

佐藤「ちっ、愛しの彼氏の登場かよ」

長谷「藤宮さんに手を出すな!!」

佐藤「なによ、なによなによ!香織ちゃんはそうやって私のことなんか忘れて次から次へと友達作って……!」


ゴロゴロ

桐生(天気が悪くなってきたな)

山岸「香織ちゃん、砂浜へ戻ろう?」

藤宮「うん……」

佐藤「待て!!逃がすか!!」バシャバシャ

長谷「させるか!!」ガシッ

ポツポツ ザー ビュオオオオ

浦木「これはちょっとヤバイんじゃないか。おい、お前ら上がれ!!」

長谷「ぐぐぐ……」

佐藤「ううう……」

高崎「つかみ合ってる場合じゃないッスよ!」


長谷「……くっ、とりあえず今はみんなのところへ戻ろう」

佐藤「そうね……あ」ポロン

佐藤「首飾りが!」ザブン

長谷「え、ちょっと何やってるの!?早くもど……」

ザァー

西村「長谷くん!津波が来てるわよ!!早く戻って!!」

長谷「分かってるけど、佐藤さん!首飾りは諦めてみんなのところへ!!」

ザバァ

佐藤「何いってるの!?大事な首飾りなのよ!!諦めるなんてできるわけないじゃない!!」


長谷「だけど津波が……ああもうっ!」ザバン

佐藤「ちょ、ちょっと!」

長谷(海の中汚すぎて目が開けられない)コポコポ

長谷(こうなったら手探りで……これかな?)ガシッ

ザバァ

長谷「あった!これでしょ!?」

佐藤「あ、それだわ、ありが……」

ザアアアア

長谷「大きな波がこんな近くに!?うあああああああ!!」

佐藤「きゃあああああ!!」

ザバーン

藤宮「長谷くん!!」

桐生「ばか、行くな!巻き込まれるぞ!」

高崎「全部撤収しました!ひとまず防波堤の上まで逃げましょう!」

ダッダッダ







【合宿4日目 月曜日 ???】

藤宮『長谷くん、私と友達になってくれてありがとう!私ね、長谷くんのこと大好きだよ』

長谷「藤宮さん……」

藤宮『でも、もうお別れだね。さようなら……』

長谷「藤宮さん!?藤宮さあああああああああん!!」

長谷「うあああああ、ゲホッゲホケボッ!!」ガバッ

長谷「はっ、ここは?洞窟っぽいけど」スタッ

長谷「あ、佐藤さんが岩の上に打ち上げられている」ダッダッダ

長谷「しっかりして!大丈夫!?」ユサユサ


佐藤「ん……ゴホッ、ゲホゲホッ!!あれ、私たち、確か波に襲われて……」

長谷「なんか運よくどこかに流れ着いたみたい」

佐藤「……そうね、あの穴から流れ着いたみたい」

長谷「……ふぅー」

佐藤「あ……」

長谷「無事でよかった!」ニコッ

佐藤「あれ、怒らないの?」

長谷「ん、どうして?」

佐藤「だって私が首飾りに拘らなければ波に襲われることもなかったのに」

長谷「でも、大事なものなんでしょ?これ」スッ

佐藤「あ、ありがとう……」

長谷「さて、道が繋がってないし穴の外には出られないけど、中へは繋がっているみたいだからちょっと歩いてみようか」

佐藤「う、うん」









【合宿5日目 火曜日 01:00 別荘】

藤宮「うっ……ぐすっ、長谷くん……」シクシク

宮内「とりあえず朝から村の人が船を出して探してくれるみたい。救助隊も捜索に来てくれるから今の私たちにできることは何もないわ」

桐生「めんどうなことになったな」

高崎「津波に襲われたんじゃ助かりませんよ……」

山岸「そんなのまだ分かんないじゃん!」ダンッ

高崎「ひっ、すいませんッス!」

宮内「私が合宿行こうって言ったばかりに、ごめんなさい」

芹澤「私が海で泳ぐなんて言い出さなかったら」

松野「もっと早くに切り上げていれば……」


浦木「……やめろ。今は責め合うときじゃない。祐樹は生きてる、必ず」オリオリ

桐生「何を折っているんだ?」

浦木「紙ヒコーキだ。明日、俺が捜索した後にこの紙ヒコーキを置いておくんだ。あいつが生きていたら、このヒコーキを頼りに、船を泊めているまで戻ってくるだろう」

西村「私も折るわ。私も明日目印にこれ使う」

桐生「普通紐とかそういうのにするだろうが。全く、何枚かかせよ」

芹澤「私も手伝う!」

山岸「私も!」

松野「リュックサック持ってくる!紙がいっぱい入ってるの!」

高崎「葵さん、俺達も折りましょう」

宮内「……ええ、そうね」







長谷「時計もない、おまけに暗い洞窟。今何時かも分かんないや。でも、佐藤さんのキーホルダーライトのお陰で何とか前に進めるね」

佐藤「ええ、でもこの先がどうなってるか知らないわ。多分私たち、別の島に流されたのよ」

長谷「心当たりとかないの?」

佐藤「うーん、私が住んでいる島の周辺にはいくつか島があるからおそらくそのうちのどれかね。でもいずれにしても無人島だわ。普段人が立ち入るところじゃないもの」

長谷「そっか……」









【合宿5日目 火曜日 ??:?? 洞窟】

長谷「ふわぁ、眠くなってきた。この洞窟どこまで続いてるんだろう」テクテク

佐藤「何度か同じ道に迷い混んだから、実際進んでいる距離は大したこと無さそうだわ」

長谷「……休憩しようよ」

佐藤「ここで寝るのはまずいんじゃない?」

長谷「だから座ってちょっとだけ、ね?」

佐藤「……そうね、分かったわ」





長谷「あのさ、佐藤さん。そろそろ教えてくれてもいいんじゃない?」

佐藤「……私と香織ちゃんのこと?」

長谷「うん。まあ無理にとは言わないけど、もし良かったら」

佐藤「……。あれは私が小学3年生の時よ。あのとき、私は周囲に友達がいなくて、いつも一人で遊んでいた。それでたまたまアスレチックで遊んでいたときに……」





佐藤「よいしょよいしょ。……やった!初めててっぺんまで登れた!」ワーイ

佐藤「おっ?おとととと」ヨロヨロ

佐藤「わわっ!バランス崩して落ちちゃう!」ヨロヨロ

ガシッ

佐藤「へっ?」

藤宮「大丈夫?」

佐藤「う、うん」

佐藤「へっ?」

藤宮「大丈夫?」

佐藤「う、うん。ありがとう」

藤宮「私、藤宮香織!あなたは?」

佐藤「私は佐藤知世……」

藤宮「いつも一人で遊んでいるの?」

佐藤「うん、一緒に遊ぶ人がいないから」

藤宮「そっか。……それなら私が一緒に遊んであげる!」

佐藤「え?」

藤宮「私と、友達になって!」ニコッ

佐藤「……うん!」


佐藤(それから私と香織ちゃんは翌年の夏まで友達として仲良くしていた。でも、お父さんの仕事の都合で転校することになって、香織ちゃんには夏休み前にひまわり畑に遊びにいったときにそれを打ち明けたわ)

藤宮「え、転校しちゃうの?」

佐藤「うん……」

藤宮「そっか、寂しくなるね」

佐藤「香織ちゃん、離れても私たちずっと友達だよね?」

藤宮「もちろんだよ。私 、知世ちゃんのこと絶対忘れないよ」

佐藤「約束だよ」

藤宮「うん!」








佐藤「まあこんなところね。私はその約束を覚えていた。だけど、彼女は忘れちゃったのね 」

長谷「藤宮さんは交通事故に遭って友達の記憶が一週間しか持たなくなった。彼女も苦しんでいるんだ」

佐藤「……もういいわ。私が恨んだところで何か変わるわけじゃないし」

長谷「ずいぶんと素直だね」

佐藤「……私は結局どこまでいっても1人ぼっちなのよ」

長谷「……」

スタッ

佐藤「どうしたの?」

長谷「じゃあ、俺と……友達になってください!」

佐藤「……」

長谷「俺なら忘れない。ずっと覚えてる」

佐藤「……そうね。いいよ、君が私の新しい友達になってね」

長谷「俺、長谷祐樹!これからよろしく!」

佐藤「ふっ、佐藤知世。改めてよろしくね」

アクシュ

長谷「よし、友達もできたことだし、そろそろ行こう!」スッ







長谷(もう時間の感覚が分からない。どこまでこの洞窟は続くのか、そればかりが気になっていた)

佐藤「そうだ、長谷くん。この島のロリコン神様の話を知ってる?」

長谷「なにそれ?生け贄に幼女でも差し出すよ」

佐藤「ご名答。……まあでもさすがに高度経済成長が始まった辺りから生け贄は差し出さなくなったけどね。その代わり、未成年の女の子を中心に毎年このくらいの時期にお祭りをしていたの」

長谷「どんなことしたの?」

佐藤「まあ踊ったり歌ったり。あと生け贄の代わりに毎年巫女さんを数人決めてお祈りをしたかな。まあ、今年は先日の花火大会になったけどね」

長谷「そのお祭りはなくなったの?」

佐藤「そうよ。祭りも時代が移り変わればどんどん変わっていくのね」

長谷(祭りの変容かぁ)







テクテク

長谷「臭っ!……ん、何か転がってる」

佐藤「ほんとだ」

ゴロンッ

長谷「これ……白骨化死体だ……」

佐藤「え?」

長谷「佐藤さんはあまり見ない方がいいよ」

佐藤「う、うん……」

長谷「酷いなぁ、一体だけどうしてこんなところに……」

佐藤「……」

長谷「大丈夫?」

佐藤「ごめん、ちょっと気分が悪く……(ry」

バタッ

長谷「佐藤さん?佐藤さん!って冷たっ!」

長谷「身体が冷えているんだ。このままじゃ佐藤さんが死んじゃう!」

ヨイショット

長谷「ぐっ、だったら俺が担いで外まで連れていく!友達を……こんなところに見捨てたりしない!!」

佐藤「……長谷……くん……」







長谷「どこからか声が聞こえる」

『お父さんなんか嫌い!』

『会いたいよ』

『はぁもう疲れちゃった』

『暗いよ、怖いよ……』

『タスケ……テ……』

長谷「……あ、光だ!出口に違いない!佐藤さん、もう少しだよ!」

佐藤「うん……」






パァー

長谷「外だ……海岸に出てきた……」

佐藤「……」

ゴオオオオオ

長谷「船だ!おーい!!ここだー!!」

佐藤「……」

長谷「ん、何か飛んできて」パシッ

長谷「紙ヒコーキ。もしかして、松野さん?」

浦木「祐樹ィ!待ってろ!今助けに行くからな!」

長谷(圭の声だ!)







【6日目(水) 10:00 海岸】

長谷「佐藤さん、救助が……てあれ?背中に佐藤さんがいない」

藤宮「長谷くん大丈夫?」ダッダッダ

長谷「俺は大丈夫だけど、佐藤さんがいないんだ」

藤宮「……」

長谷「え、どうしたの?そんな沈んだ顔をして」



藤宮「長谷くん、知世ちゃんは行方不明なんだよ」



長谷「……え?」

藤宮「島の人に知世ちゃんのことを話したら教えてくれたの。知世ちゃんは一年前、お父さんと喧嘩して嵐の中、外へ飛び出して行ったきり、行方が分からないんだって」

長谷「そんな、だって俺は今までずっと佐藤さんと一緒に居たんだ!」

藤宮「……」

長谷「……!?藤宮さん、肩……」

藤宮「肩?」クルッ


サトウ「カオリチャン……カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン カオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャンカオリチャン」


~おしまい~





へ?と思うかもしれませんが、
本当にこれで終わりです。
最後の最後にまさかのホラー展開。
暑い夏にはぴったりだったと思います。

いろいろ曖昧な部分はあると思いますが、
後は読者の想像にお任せします。
一週間フレンズ。もssが増えてネタが尽きてきた感じがしますね。
まあまた何か思いついたら書きます。
そういうことで、またお会いしましょう。
さようなら。

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