真姫「スペイン旅行にいくわよ!」 (36)

・大学生設定
・百合展開とかは特になし

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海未「スペイン旅行…ですか」

真姫「パパが気晴らしに行ってきなさいって。航空券とかの手配はもう済ませたわ」

海未「わたしは構いませんが、大学はどうするのです?まさか日帰りで行くわけにはいかないでしょう」

真姫「ことりに頼めばなんとかなるんじゃない?」

海未「高校とは違うのですよ!」

真姫「いいからいいから。来週の木曜に日本を発つわ」

海未「それはそうと、真姫」

真姫「なに?」

海未「なぜ私と二人きりなんです?」

真姫(作者が最近うみまきにハマってるからだなんて、言えるわけないじゃない……)

海未(メタ発言はやめてください!)

真姫「思考ヲヨマナイデ!!!」

真姫「さてついたわ!バルセロナ!」

海未「随分展開が速いのですね」

真姫「さっき自分でメタ発言はやめろって言ってたじゃない」

海未「細かいことはお気になさらず」

真姫「まぁいいわ。とりあえずホテルに向かいましょう」

海未「とりあえず空港から出ないことには始まりませんものね」

真姫「どこからバスに乗ればいいのかしら?」

海未「あのおじさまに聞いてみましょう」

海未「とても聞き取りにくい英語でした……」

真姫「仕方ないわ。最近までスペインでは英語が必修じゃなかったのよ」

海未「はぁ…」

真姫「しっかしあれね、あくまでヨーロッパ人だからある程度喋れるものだと思っていたけど、あんなにひどいとは思わなかったわ」

海未「かえって自信が持てますね」

真姫「あなたの英語も似たようなものだったけど?」

海未「そんな……そんなにはっきり言われるとAnemone Heartになってしまいます…」

真姫「イミワカンナイ!」

真姫「さて、駅についたわ」

海未「ここからは地下鉄に乗り換えるのですね」

真姫「しっかし路線が入り組んでてわかりにくいわ。バカにしてるのかしら」

海未「私達が言えたことではないと思いますが…」

真姫「どういう意味よ」

海未「東京」

真姫「あっ…」

海未「……」

真姫「……1番の電車らしいわ」

海未「向かいましょう」

海未「見てください真姫」

真姫「?」

海未「電光掲示板です」

真姫「それがどうかしたの?」

海未「右下の数字が見えますか?次の電車が来るまでのカウントダウンのようです」

真姫「へぇ、なかなか便利じゃない。日本も参考にしてほしいものだわ」

海未「スペイン人は時間にルーズだと聞きますので、なんだか意外ですね」

真姫「そうね」

海未「無事乗ることができました」

真姫「自分でボタン押さないとドアが開かないのね。なんだか慣れないわ」

海未「そうですね。ですがなかなか合理的だとは思いませんか?」

真姫「そうかしら?この真姫ちゃんにそんなことを強いるなんて、生意気だわ」

海未「ふふっ」

真姫「何笑ってるのよ」

海未「そんなことを言う割には、現地の人をさしおいてボタンを押しに行っていたように見えましたが?」

真姫「……異文化体験よ!」

海未「そういうことにしておきますね」

真姫「やっとホテルについたわ」

海未「日本を経ってから10数時間でしょうか、さすがにこたえますね」

真姫「じゃあ、シエスタにしましょう」

海未「シエスタ?」

真姫「ざっくり言うと昼寝ね。シエスタの間はお店もしまっちゃうのよ」

海未「なるほど」

真姫「凛に聞いた話だと、職場でも普通にシエスタするらしいわ。5時くらいからまた仕事を再開するんだって」

海未「怠惰なのか、そうでないのかわかりませんね」

真姫「御託はこれくらいにして、私達もシエスタするわよ!」

海未「そうですね…さすがに瞼が重いです」

日本を経ってから→日本を発ってから、ですね
すみません

真姫(ん…18時…少し寝すぎちゃったかしら…)

真姫「海未、起き……っていないわね」

海未「ラブアローーー!!!シュートーーーー!!!」

真姫「お風呂場ね…。起きたばっかりなのに頭が痛いわ」

真姫「さて、今のうちに今日の予定でも確認しておこうかしら。まずはサグラダ=ファミリア教会に行って、ガウディの最高傑作とやらを拝みにいくわ。地図を見るかぎりそこまで遠いわけでもないし、歩いていきましょう。夕飯だけど……まぁ適当でいいわよね。疲れたし」

海未「真姫、起きていたんですか」

真姫「こっちのセリフよ。シャワー室、汚さずに使えたんでしょうね?」

海未「それが……」

真姫「あーあ。床が水浸しじゃない。まぁ慣れてないだろうし仕方ないわ。そこにあるバスタオルを敷き詰めといて」

海未「申し訳ない…」

真姫「それと、私用に一個残しといてよね」

海未「……え?」

真姫「あんたは最低よ!」

真姫「気を取り直して、サグラダ=ファミリアに行くわよ!」

海未「今日の真姫はなんだかテンションが高いですね」

真姫「なんだかわくわくするじゃない、旅行」

海未「気持ちはわかりますよ」

真姫「ここから地下鉄で2駅分だから、歩いていくわ」

海未「私は健脚なので、問題ありません」

真姫「凛と希を山で連れまわしたこともあったわねそういえば…」

海未「ふふ、懐かしいですね」

海未「ところで真姫」

真姫「なに?」

海未「スペインは日が長いのですね。もう7時だというのに、まるで昼間のようです」

真姫「そうね、この時期は特に長いのよ。陽が沈むまであと3時間以上あるわ」

海未「そんなに長いのですか!?体内時計が狂ってしまいそうです…」

真姫「たかが一週間の滞在でしょ、問題ないわよ」

海未「ですが…」

真姫「ほら、そんなこと言ってる間に、見えてきたわよ」

海未「あれがサグラダ=ファミリア…」

真姫「なんだか…」

海未「はい」

真姫「泥の塊みたいね…」

海未「そうですね…」

真姫「せ、せっかく来たんだからもう少し近くまで行ってみましょ」

海未「そ、そうですね!ここからでは全体がよく見えませんし…」

真姫「正直期待外れね…」

海未「そう俯いて歩くと危ないですよ」

真姫「だって…」

海未「そう落ち込まないでください。ほら、つきました…よ…」

真姫「……!」

海未「これは…!」

真姫「なにこれ…意味わかんない…!」

海未「筆舌に尽くしがたいです」

真姫「向かって左側は重厚さの中にポップさも感じるデザインね。色合いも白を基調にシックにまとめてあるのに対して…」

海未「鐘楼の迫力といったらありませんね。荘厳さとデザインの奇抜さ、モチーフに彫刻の精密さ…ガウディが鬼才と呼ばれたのも頷けますね」

真姫「こんなものを設計図もなしに作ろうとしたなんて…」

海未「天才っているものですね・・・」

真姫「中に入りたいところだけど」

海未「すごい行列ですね…」

真姫「新型スマホの発売日かっての」

海未「乗るしかないッ!このビックウェーブにッ!!」

真姫「乗らないわよ」

海未「とても残念です」

真姫「仕方がないわ、最終日にまた来ましょう。事前予約ができるみたいだし」

海未「そうですね、今日のところはホテルに帰るとしましょう」

真姫「また来るわね」

海未「アリーヴェデルチッ!!!」

真姫「それはイタリア語よ」

海未「とても残念です」

真姫「なんだか疲れたわね」

海未「夕食はどうしますか?」

真姫「んー、ホテルにバーがついてたわ。そこで何かつまみましょう」

海未「そうしますか」

真姫「海未はお酒強かったわよね?」

海未「人並みにはいけますよ」

真姫「じゃあサングリアでも頼みましょ」

海未「名前は聞いたことがあります」

真姫「ワインカクテルの一種よ。赤ワインに柑橘系のフルーツを漬け込んであるの」

海未「美味しそうですね!ぜひ注文しましょう」

海未「さて、やっとホテルに戻ってきましたね」

真姫「飲み物はサングリアでいいとして、何か食べたいものはある?」

海未「真姫に任せますよ」

真姫「じゃあそうね…イベリコ豚としし唐のバルサミコ酢ソースとピザでいいかしら?辛いもの、平気だったわよね?」

海未「えぇ。アニメ版ではなぜか私だけコップの水を2つ持っているというシーンもありましたが、本来大丈夫です」

真姫「もはや堂々とメタ発言を繰り出すようになったわね…まぁいいわ。頼みましょ」

海未「すみませーーーーーーーん!!!」

真姫「ホテルの従業員でさえああいう英語を話すのね…」

海未「こっちまで思わず舌を巻いてしまいますね」

真姫「レール、レールってなんの話かと思ったわ」

海未「まさか肉の焼き加減の話だなんて、思いもしませんでした」

真姫「あ、サングリア来たわよ」

海未「グラス単位ではなくピッチャー単位で頼むのですね」

真姫「文化の違いね」

海未「700mlなので、1人3杯ってところでしょうか」

真姫「これで€10しないんだから、日本でお酒飲むのがバカらしくなるわ」

海未「ところで真姫、みかんが食べられるようになったのですね」

真姫「今でも単体で食べるのは苦手だけどね」

真姫「あいしてる~ばんざーい♪」

海未「上機嫌ですね、真姫」

真姫「そうね、少し酔ったみたい。疲れてたのか、アルコール回るのが早いわ」

海未「普通のワインより弱いとはいえ、それでも7%程度はあるそうですし、それもあるかもしれません」

真姫「なんだか外に出たくなったわ!ホテルの前にスーパーがあったはずだから、散歩がてら行きましょ」

海未「では、会計をすませてきますね。先に外に出ていてください。」

真姫「了解♪」

海未「二人で30ユーロ程度…思ったより安上がりですね。物価が安いというのは素晴ら…」

真姫「ラブアロー!!!!!!シューート!!!!!!」

海未「」

海未「真姫!!街中で何を叫んでいるんですかはしたない!!」

真姫「いいじゃないそれくらい。それに、『はしたない』じゃなくて『恥ずかしい』でしょ?」

海未「何をバカなことを…」

真姫「うっみうっみうー♪みんなのハート…」

海未「あああああああああああ!!やめてください!!!あぁ…透明になって消えてしまいたいです……」

真姫「青く透明な~♪」

海未「違います!!あれが誰かにバレてしまうなんて、末代までの恥……」

真姫「みんな知ってるわよ?」

海未「え?」

真姫「この前なんてにこちゃんが逆物真似してたわ。さぁ、くだらないこと話してるうちにスーパーついたわよ」

海未「死にたい」

真姫「7UPにガラナ…なかなか珍しいものが置いてあるわね」

海未「私は水にしておきます」

真姫「そういえば、炭酸苦手だったの忘れてたわ」

海未「少しは飲めるようになりましたけどね」

真姫「パックのハムとサラミが安いわ!ついでにスペインワインでも一本買って飲みましょ」

海未「初日からあんまり飲むと、明日に響きますよ」

真姫「いいじゃない別に。おじさん、これお願いね」

海未「白ワインを一本とソフトドリンクを数本」

真姫「つまみのナッツ類とサラミを合わせて、数ユーロなんて」

海未「スペイン様様ですね」

真姫「ありがたい限りだわ」

海未「さて、明日はどうしますか?」

真姫「特に決めてないけど、海未はどこか行きたいところあるの?」

海未「えぇ、ぜひとも行ってみたいところがあります!」

真姫「じゃあそこに行きましょ。夕方には電車に乗らなきゃだから、早起き必須ね」

海未「寝起きはいい方なので、問題ありません」

真姫「ワインは半分くらい明日に残して、今日はそろそろ寝ましょ」


海未「あ、待ってください!!このホテルはWi-Fiは使えますか?」

真姫「使えるに決まってるじゃない。この真姫ちゃんがとったホテルよ。」

海未「それは安心しました。今ちょうど凛のキャンペーン中なんですよ」

真姫「一体なんの話をしてるの……?」

ここまでで一日目終了&書き溜めも終了です。

一応自分の旅行をモデルに書いてるので、需要があれば続きも書けますがどうしましょうかね。
なさそうなら、html化依頼出してこようと思います

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