モバP「ペロは可愛いな」 (47)


P「よしよし」
ナデナデ

ペロ「ニャー」

P「鼻先に指を近づけ…」

ペロ「?」
フンフン

P「警戒を解いた所ですかさず耳裏をカリカリ」

ペロ「ニャ」

P「顎裏カリカリ…からの首筋までグリグリ」

ペロ「ゴロゴロ」

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P「ぐにぐに額をマッサージ、顔肉引っ張られて怖い顔ー」

ペロ「ニャー」

P「顔を万遍無くしたら背中、尻尾までなぞるようにゆっくり撫でる、腹や足は触ると怒る子が多いので注意だ」

ペロ「~~~~(体を伸ばす)」

P「ケツがあがってくるのでペシペシと左右を叩く」

ペロ「ゴロゴロゴロ」

P「ペロは可愛いなあ」

ちひろ「猫あやすの上手ですねプロデューサーさん」

P「地元では魔法の手と評判でしたよ」

ちひろ「それは凄いですね」

P「まあ自称ですけど」

ちひろ「あっ…」










雪美「………………」


次の日


P「ペロはいないかなあモフりたいなあ」

雪美「………………」

P「お、雪美じゃないかおはよう」

雪美「……おはよう………」

P「今日はペロと一緒じゃないのか?」

雪美「…………………」

P「実はモフらないと禁断症状が出そうでな、ペロを知っていたら」

雪美「……P………」

P「ん?」

雪美「……撫でて………」

P「うん?」

雪美「……私……撫でて………」

P「……うん?」

雪美「………………」

P「…………………」

P「(撫でて…って雪美をだよな?)」

雪美「………P………」

P「あ、すまん、ちょっと面食らってだけだ」
ナデナデ

雪美「…………ん………」

P「ほら大体撫でる時って意識してないし」
ナデナデ

雪美「…………………」

P「雪美から撫でてって言われたのは初めてだったから驚いてさ」
ナデナデ

雪美「…………………」

P「………………」
ナデナデ

雪美「………………」

P「………………」
ナデナデ

雪美「………む………」

P「(おかしい、顔が不満げだ)」

P「(雪美からの頼みだったのに…もしかして俺の撫で方が悪かったのか?)」

雪美「……P…………」

P「おう、何処か痒い所でもございますか?」

雪美「……愛が……足りない……」

P「」

雪美「……………………」

P「いや…その…どっ…どぅえ?」

雪美「……………………」

P「ゆ、雪美ー?プロデューサーさん何が何だか解らないぞーあはは」

雪美「……私……愛されてない……」

P「」

P「(なんだ、なんなのだこれは、俺はどうすればいいんだ)」

雪美「………P………P………」

P「お、おいおい!俺は雪美の事が大好きだぞ!心から誓っても良い!!!」

雪美「………………なら…………どうして?………」

P「何がさ」

雪美「………どうして……ペロみたいに…しない…の……」

P「えっ?」

雪美「……ペロにはあんなに……撫で撫で………色々するのに………」

P「あ、あ、あー?」

雪美「……私には…おざなり……頭だけ……」

P「せやかてペロは猫やん」


雪美「………Pは……ペロが好き?」

P「そりゃ好きだな」

雪美「……私……は?………」

P「勿論好きだぞ」

雪美「………いっしょ………」

P「うーん」

雪美「…………………」

P「(参ったな)」

雪美「………私も……ペロも………同じ………」

P「…………………」

雪美「………なら……Pはもっと撫でないと駄目………」

P「…………………」

すいません急用で少し抜けます


そして俺は覚悟を決めた
一度こうと決めたら雪美は折れないだろうそういう子だ、それならば


「いいだろう…本気で相手をしてやろうじゃないか」

「……え……ほんと………?…」

「プロデューサーウソつかない」

「……ふふっ………嬉しい………」

「が、手加減もしないからな?ふふふ逃げるんじゃないぞ」

「………え?」

早速俺は人差し指を小さな鼻に突きつける


「どうだ!」

「…………?………」


雪美は猫ではないので匂いは嗅がなかった


「……P……?……」

「くっ…出だしは失敗か」

「……?……………?………」

「だが油断したな?」


そしてきょとんとしてる雪美の隙をつき耳元にそっと手を入れてやり


「カリカリカリっと」

「……きゃっ……う?……っ………」


指でかるく掻いてやる

「どうだ?」

「……っ………っ………」


くすぐったそうだ、そりゃ普段こんな所触られないだろうからな
しかし顔は楽しげ、どうやら満足してもらえてるみたいだ


「……っ……P……ふふっ…くすぐったい………」

「楽しんでもらえてるようで何よりだ…だが俺の本気はこんな物じゃないぜ?」

「………楽しみ………」

「くっくっく」

「しかしサラサラだよな」

「…………え?…………」


耳を掻く手を一度止め今度は手櫛で髪を軽くすく


「髪、俺と同じ人間とは思えないくらいにサッラサラ…お手入れとか大変じゃないか?」

「………毎日………ママ……洗ってくれる………」

「そうだったか…あ、いや、つい手触りに惚れて弄くってしまって悪い」

「……………………」

「……………………」

「…………P………」

「お、おう」

「……………私の髪………好き?………」

「ずっとこのままこうしていたいくらいには」

「………………」

「………………」

「…………なら………いい………………」

「お、おうありがとう

「……Pだから…特別………ね?………」

「かわいい」


「………もっと触る?」

「いや、そうしたくもあるが…今日は俺が楽しむためでない、ではそろそろ本番と行こうか」

「………本…………番?……」

「くくく」


髪を梳く手を止め耳裏に触れる


「……あ…………また………?…」

「……いや」

「………え?………っ!……」


雪美の目が驚きでまん丸になる

「耳の後ろの生え際から沿って指を這わして進んだ場所」

「……っく………P…っん…」

「耳裏は余り触られないとはいえそれでもまだ触る機会がある…だが、ここはそうはいかない」

「…っ!……っあ…!?…」

「そう、うなじわな」


ここは非常にデリケート触る機会どころか見る機会もほとんど無い、特に雪美みたいな髪なら尚更

それでも自分でなら触る事もたまにはあるだろうが…他人に弄られるのとは全く別物だろう


「……んっ……駄目……っく…」

「やっぱここは敏感か」


言いながら軽く爪を立て、掻く、なぞる、さする
指を変えるたび、びくびくと雪美が跳ねる

「………P……もう…っ!……」

「おっとそうはいかんぞ」


耐え切れず身を捩る雪美を空いてる手で押さえつける


「…え?………どうし…っ…て…」

「刺激に耐えかねて体が動くのは当然の反応だがそこは我慢してくれ」

「我慢して止まったままが一番感覚を味わうことができるからな」

「………っん……う……P…意地悪……っ……」

「くくく、お前に睨まれるのも新鮮で悪くないな」

「……うう……馬鹿……っあ……ん!…」

「ふひひ★」

「……やだ……P………こんなの…っ……」

しかしよく反応してくれる、やはり自分で見れない所を触られるというのも大きいんだろうな
鏡で耳は見えてもうなじは見えない、見えない所を弄られるのは想像してる以上の感覚を味わ

「………あ…」

「えっ?」


ふらりと糸が切れたように雪美が崩れた、慌てて支える


「…………………」

「ゆ、雪美ー?」

「…………………」

「…気絶、してる」


やりすぎた

………
……




雪美「…………?……」

P「お?気づいたか?」

雪美「………P…………」

P「おう」

雪美「……私………?…」

P「急に倒れてびっくりしたよ」

雪美「………そう………」

P「とりあえず安静にと寝かして様子見ていただがすぐに気づいてよかったよ」

雪美「……うん」

P「それじゃ言う事があるんだ」

雪美「…………え?……」

P「調子に乗ってごめんなさい」

P「本当にごめんなさい…今思い返せば何やってんだ俺…」

雪美「………………」

P「お前の反応が楽しくて…ついやる気になりすぎて…」

雪美「………………」

P「出来心なんです…許してくれとは言わない嫌われても当然だ、だがせめて怒ってくれ…このままじゃ罪悪感で死んでしまいそうで…」

雪美「………怒ってない……よ?…」

P「…?」

雪美「……さっきは…………びっくりした………」

雪美「………すごく……すごく……びくびくで………Pは止めてくれない……」

P「(雪美に改めて言われるとマジキツい)」

雪美「……でも……私がお願いした事……………」

P「……え?」

雪美「……Pが………私のためにしてくれた事………」

P「…………………」

雪美「………私………嬉しい………」

P「………………」

雪美「………誤魔化さないで……相手してくれた………」

P「………………」

雪美「……Pを嫌いになんて……絶対……ならない……」

P「………………」

雪美「………倒れて……ごめんね…………」

P「………………」

雪美「……私……次は頑張る……………P?…」

P「しにたい」

P「(こんないい子に悪戯して尚且つ慰められてる現状が辛い)」

雪美「………?………?………」

P「(むしろ裁かれるべきだろうか)」

雪美「……P?…………大丈夫?…何処か痛いの?…」

P「あ、またお前を不安に…すまん、大丈夫、大丈夫だから」
ナデナデ

雪美「………あ……………」

P「ん?………ってあっ」

雪美「………………」

P「すまん、無意識にやってしまってた」

雪美「………………」

P「たった今反省したのに本当俺は救えねえ…」

雪美「………P………」

P「…おう」

雪美「………もっと………」

P「えっ」

雪美「………………」
ジー

P「し、しかし」

雪美「……大丈夫………」

P「雪美も、その…キツかったろ?だからもうこういうのは」

雪美「……うん……でもね………」

P「うん」

雪美「…びくびくするけど…………いい……」

P「えっ」

雪美「……Pにされるの…私……………好き……」

P「」

雪美「……ふふっ……」

………
……



「………次は………次は……?」

「ふふふそう急かすな、じゃあ面白い話をしてやろう」

「猫ってのはお腹を触ると怒る物だが…とても仲良しになって慣れた猫はな、おなかを触っても怒らないんだ…というか撫でると伸びてご機嫌になる子もいる」

「……そう……なの?…」

「ああ、それで…雪美は俺と仲良しだ」

「………もち…のろん……」

「だから雪美も………な?」

「…………うん………」
コロン

「よし仰向けになっていい子だ、じゃそのまま少したくしあげてみようか」

「それじゃ上着だけでも」

「……………………」
ヌギヌギ

「さっすが雪美ー」

「……脱ぐ所は………見ちゃ……駄目……」
ヌギヌギ

「勿論紳士のマナーだな!待ってるよふひひ★」

「……馬鹿…」

「雪美は可愛いな」

「……ふふっ……」






















ペロ『ここから先はR指定だ───』

ペロ『というのは冗談だぜ、つまらないな事にそんな事には至らなかった』

ペロ『事務所という場所も考えずイチャついてたご主人とあの男』

ペロ『しばらく後から入ってきたアイドルに見つかり酷い目に合わされた様だ、やれやれ女を口説くのはいいが時と場所を用意するのも男のたしなみで───』

P「お、ペロだ、おらおら俺のマジックハンドを味わえー」

ペロ「ゴロゴロゴロゴロ」


おしまい

読んでくれた方ありがとうございました
ペット持ちアイドル何人か繰り返してのオムニバスのはずだったんですが雪美が可愛くてちょっとやりすぎてしまいました
また後日他のペット持ちの子で続きをやると思うのでその時はよろしくお願いします

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