鳴上悠「ダンジョンで出会いを求めるのは間違ってない」【ペルソナ4G×ダンまち】 (34)

>夢を見ている

>ひらひらと舞う青い蝶に付いて行くと、そこにはマリーがいた。

マリー「……キミにお願いがあるの」

マリー「私がイザナミノミコトだった頃にした約束があるけど、ちょっとした事情でそれを果たすことが出来なかった……」

マリー「なんで忘れてたんだろ。絶対に果たそうって思ってたのに」

>マリーは顔を俯けて悲しそうにしている。

マリー「私は直接干渉はできないけど、キミをその時に送ることはできる」

マリー「――こんな事を頼めるのはキミしかいないんだ。だから、その……」

>任せろ!

マリー「――。ありがとう。キミならそう言ってくれると思った」

マリー「ある人とした約束はね。『べル……」

>……!

>空間を激しい揺れが襲う。

マリー「うそ。ありえない。ここは私の空間。それを干渉してくるなんて。そんな」

>空間に亀裂が奔ると、空間の一部が砕け散り光が漏れる。

>そこに一人が立っている。ちょうど逆光で顔どころか性別も分からない。

???「……ペルソナ」

>相手はドラゴンの形をしたペルソナを呼び出した

>「イザナギ!」

>ペルソナを喚び、無数の雷が相手に向けて放つ

>ガッ――ァァ

>な。なんでダメージが俺の方に……

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405888492

マリー「……キミ。カグヤを持っているよね」

>もちろんだ

マリー「なら、カグヤの力を使ってキミを約束をした時へと送れる」

マリー「人と神が最も近くにいた時代。神時代」

マリー「本当はもっと教えたかったけど、邪魔が入った……」

マリー「ちょうど時代が動く時だったから色々とあると思うけど、キミならきっと大丈夫」

>ペルソナをイザナギからカグヤへとチェンジをする

>目の前の人物もペルソナをチェンジする

???「バハムート」

>漆黒のドラゴンが現れると口を大きく上げて、一筋の閃光を放つ。

>!!

マリー「カグヤ! 彼を頼んだからッ」

>その言葉を最後に、視界は光に包まれ意識を失った。

その出来事から12日後。
迷宮都市オラリオ


ヘスティア「ハァ……。キミがボクのファミリアに入ってくれたらとツクヅク思うよ」

>北のメインストリートの露天で、ジャガ丸くんを購入した

>その店でバイトをしている神さまであるヘスティア神に、度々勧誘される事があるけど、やんわりと断る

>^ヘスティア神はもう少し長めのスカートを穿かないのだろうか? 角度によっては見えるのだが。(だが、それがいい)

>ただ一人のファミリアだというベルの苦労が忍ばれる。

>それにしても何時も賑わっている街が、ここ最近は更に盛り上がっている気がする

ヘスティア「ああ、それはガネーシャの所が主催する「怪物際(モンスターフィリス)」が催されるからだ」

>怪物際(モンスターフィリス)?

ヘスティア「闘技場を占拠してダンジョンから引っ張ってきたモンスターを調教するイベントさ」

>ドラ○エモン○ター○みたいなものだろうか

>東のメインストリートで開かされるらしい。

>時間があれば行ってみよう


豊穣の女主人


>ミアさんの好意で、本来は女性のみだが夜は厨房でアルバイトが出来るように計らってくれた。

>何時もは厨房だが今日のようなお客さんが多い日は、燕尾服を着せられ接客もすることもある

>なぜかその日は女性客が来る割合が増えるらしい。

>ヘスティア神の言っていた「怪物際」が近いためだろうか、今日は人が多いため厨房と接客の両方をすることになった

>?

>急に客たちがざわめき出す

冒険者「巨人殺しの【ファミリア】」

客「あれが……ロキ・ファミリアか」

冒険者「しかも第一級冒険者の集まりじゃねぇか」

>あれがオラリアに数あるファミリアの中でもトップ級のファミリアか。

>見ただけで、今まで会ってきた冒険者達とは格の違いがハッキリと感じる

客「すみませーん。オーダーお願いします」

>ロキ・ファミリアに気を取られている場合ではない。仕事に集中しよう

>?

>接客を終わらせ裏にある厨房で料理を作っていると、妙に表が騒がしい

シル「ベルさん!?」

>ベル?

>もしかしたらヘスティア神の所の……

>そう思い客席を覗くと、ロキ・ファミリアの獣人族の男性がロープで縛られている

>一体、何があったのか

シル「……」

>シルに何があったのか話しかける

シル「あ、ナルカミさん。実は――」

>シルからだいたいの事情を説明される

>どうやら獣人族の男性の言葉に傷ついたベルはたまらずに逃げるように、ここを去っていったようだ

>と、なると向かったのはダンジョンだろう。

>ヘスティア神がベルの事を話す時の事を思い返す。……あまり無茶をしなければいいが。

シル「ナルカミさん、無茶なお願いだとは思いますけど、もしよろしければベルさんの後を追ってもらえませんか?」

>少し気になっていたところだ。シルの願いを承諾した

シル「ありがとうございます」


Quest01【ダンジョンでベルの探索】
依頼人/シル・フローヴァ
報酬/なし
EX/ベルおよびシルとの絆が上昇

あ、酉を忘れてたorz
>>1にはつけたのに……



深夜
迷宮都市オラリオが保有している世界で唯一の地下ダンジョン

>りせが居てくれればベルの探索は楽なんだが。

>ダンジョンに潜ることを考えると、ベルベットルームがあれば探索系のペルソナを降魔しておきたい所だな

>今は無い物ねだりをしてもしかたない。早い所、ベルを探すとしよう

>……!

>これは魔石だ。換金可能な魔石を無造作にそのまま地面に落としているとは考えられない。

>一つの可能性だが、ベルがただモンスターを倒していった後だと考えるか。今はそれ以外の情報はない。

>魔石の落ちている後を辿ろう

ダンジョン地下6階層


ベル「……ハァ、ハッハァ」

ウォーシャドー×20『――』

ベル「こんなところで、こんなところで! 躓いている暇はッ。ないんだ!!」

ウォーシャドー×20『――』

ベル「クッ」

>イザナギ!!

ウォーシャドー×10『――ッ!!』

>イザナギが放った電撃の範囲魔法で半分は斃す事が出来た

ベル「……え」

>無事だったか。

ベル「……?」

>事情は後回しだ。まだ戦えるか?

ベル「は、はい」

>そうか。なら、援護をしよう。

>ペルソナ・チェンジ。トランペッター

>召喚されたトランペッターが、所有している魔法「ヒートライザ」をベルに使用する

ベル「――! 力が……溢れてくる!」

>一時的なステータスアップで、効果はだいたい3分ぐらいだ。早めに決着を着けるぞ

ベル「は、はい!」

>ウォーシャドーを倒し一息をつき、やってきた経緯を説明した

ベル「そうですか。シルさんが……」

>一度、家に帰って体を休めてから、シルの元に行ってやってくれ

ベル「はい。あの、ありがとうございました」

>別に構わない。

>そう言えば自己紹介をしてなかった。

>鳴上悠。どこのファミリアにも属していないことを伝えた

ベル「え……。どこのファミリアにも属してないって事は、恩恵も無いってことですか?」

>ベルの問に頷いた

>ヘスティア神に誘われているがやんわりと断っている事も話す

>……一応、イザナミノミコトことマリーの頼みでこの時代に来ている以上、他の神の元に身を寄せるのは間違っている気がしたためだ

>休憩の間、ベルと雑談に花を咲かせた。

>休憩を終えた俺達は最短距離で地上へと向かった。

ベル「鳴上さん、今回はありがとうございました」

>悠でいい

ベル「えっと、じゃあ悠さんでいいですか?」

>問題ない

>もう夜が明ける時間だ。ヘスティア神が心配しているだろうから、早く還ってあげるといい

ベル「はい!」



Quest01 -終-

ベルとシルとの絆が上昇した。





今日はここまでとなります

※後半部分は評価が分かれると思いますが温かい目に見てくれると嬉しいです
※あれもペルソナみたいなものですので(主に原作のエジプト編辺りは解釈次第で)。





○迷宮都市オラリオ
○年に一度の怪物際(モンスターフィリス)


>いつにも増して賑わっている。
>やはりフェリア際の影響だろうか。
>とりあえず会場である円形闘技場まで来れたが、果たして中に入れるだろうか……。

一般人「も、モンスターだぁぁぁああああ!」

>……!
>人伝で聞いた所によると、どうやらモンスター達が逃げ出したようだ。
>けが人が出る前に対処をしないと。

ギルド職員「あ、冒険者の方ですか!?」

>そうだ

ギルド職員「良かった。聞いての通り、モンスターが逃げ出しました。討伐にご協力下さい!」

>任せろ!

ギルド職員「ありがとうございます!」


Quest02【脱走モンスターの討伐】
依頼人/ギルド職員
報酬/なし
EX/ギルドおよびガネーシャ・ファミリアとの友好が上昇

子供「や、やだ……。うわぁぁああん」

>泣き叫ぶ子供の前にモンスターが近づく。
>ペルソナ!
>イザナギっ!
>イザナギが持つ矛がモンスターの核となる魔石を破壊し、モンスターは消滅した。

>大丈夫か?

子供「う、うん。お兄ちゃん、ありがとう!!」

>当然のことをしたまでだ。
>まだモンスター達がいる。
>あそこにいるガネーシャ・ファミリアが避難の誘導をしてるから、案内に従った逃げるんだ。いいね?

子供「分かった。お兄ちゃんも気をつけてねっ」

>ああ。
>さて……。少女を救えたのは良かったが、逃げ出したモンスターが大人し過ぎる
>未だにけが人が誰一人も出てない事が不思議だ。もちろん、出ないことに越したことはないのだが。
>もしかして誰かの企みか?
>考えても仕方ない。
>次のモンスター達がいる場所へ向かうか。

冒険者1「向こうに見たこともない新種のモンスターがいたぞ!」

冒険者2「しかもかなり手強いヤツだ!」

>……。
>冒険者に話を聞き、手強い新種のモンスターがいる場所を聞き出して向かう。

>聞き出した場所にやってくると、そこには花型のモンスターがいた。
>毒々しい極彩色に、何枚もの花弁をつけた食人花。
>その相手をする女性たちは見たことがある。
>数日前に「豊穣の女主人」に来た【ロキ・ファミリア】に所属する第一級冒険者たちだ。
>だが、どうやら彼女たちは祭りと言う事で、本来の武器を持っていないためか、苦戦しているように見える。
>『剣姫』は兎も角、褐色の姉妹と思われる女性たちは素手で相手をしていた。
>……これから何が起きようと、彼女たちの逆鱗には触れないようにしようと。うん。
>ん。あれは

レフィーヤ「……ゥ、あっ……。かはッ、げほっ」

>エルフの少女が倒れている。
>慌てて駆け寄り具合を見た。
>深いダメージを負っている……。
>少しでも早めに治療した方がいいだろう。
>多少、大袈裟かもしれないが……
>コウリュウ……
>巨大な金色に輝く龍が持つ4色の宝玉が輝き、エルフの少女の体に光が当たり傷が癒えていく。

レフィーヤ「あ、う……。私、は?」

>気がついたか?

レフィーヤ「は……はい。あ、アイズさん!!」

>エルフの少女が叫ぶと、金髪の少女――アイズと言う名前なんだろう――が、食人花に捕まり無数の牙で噛み千切ろうとしている
>さすがにマズイな。
>単純に考えて相手は植物タイプのモンスター。つまり氷結系あるいは火炎系が弱点のはずだ。ジャック・ランタンかジャック・フロストで相手をしようか。
>ペルソナ・チェンジをして食人花へ向かおうとすると、エルフ族の少女が真っ直ぐな瞳でモンスターを見据える。
>……どうやらこれ以上、関わるのは野暮らしい。
>エルフの少女なら、この状況をどうにかしてくれるだろう。そんな気がする。

>それに先程から不愉快な共鳴反応がしていることだ。
>どうやら呼ばれているようだ。そちらへ向かうとしよう

>ペルソナの共鳴反応が徐々に強まる。
>路地裏を奥に進むに連れて徐々に人通りが少なくなり、モンスターが脱走した喧騒も聞こえなくなった。
>そして黒いフードを被った人物が現れた。

>……お前は誰だ!

???「俺が誰かはお前が一番知ってるだろう」

>そう言うとフードを捲り顔が露わになる
>――!!
>その顔は見覚えがあった。当然だ。その貌は「俺」だった
>ただ髪は黒く肌は褐色という相違はあるが。

>シャドウ……なのか? いや、ペルソナとシャドウは表裏一体。ペルソナが使用できると言う事は、俺のシャドウはありえない

???「普遍的無意識の広大な世界は、お前の持っている知識程度じゃ測れないぞ」

???「そして俺もペルソナは扱える。『マガツイザナギ』」

>クッ。イザナギ!
>かつて足立さんとの時と同じように、二体のイザナギが激闘を繰り広げる
>――ッッ。あの『マガツイザナギ』……足立さんのよりもレベルが上なのか、かなり強い。
>他のペルソナにチェンジをして隙を作り出そうか

???「ペルソナ・チェンジ。『ドリルハンニャ』」

>……は?
>ペルソナ・チェンジには驚いたが、それよりも現れたペルソナに全て持って行かれた
>なんてハイカラなペルソナなんだっ。
>しかもドリル。男子なら一度は憧れるドリル……
>ドリルハンニャはドリルを駆使した攻撃を巧みに仕掛けてくる

>だが、いつまでも防戦一方では勝てない。
>ペルソナ・チェンジ『ヨシツネ』
>二振りの剣を構えドリルハンニャへと向かい、八艘飛びを決めようとした瞬間

???「甘いな。ペルソナ・チェンジ『No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon』」

>あのペルソナは、マリーの時に現れたドラゴン型のペルソナだ。
>八艘飛びが決まった瞬間。
>全身に激痛が走り地面に膝をついた

???「このペルソナはダメージを相手に与える事が出来る」

>ヨシツネは物理無効。反射されてもダメージは受けないハズだ!

???「攻撃を反射をしている訳じゃない。俺が受けるダメージをお前が受けているだけのことだ。例え無効や吸収の効果があっても防ぐことは出来ないぞ」

???「強力な効果を持っているが、その分コイツには攻撃手段がない。それでも十分だ。八艘飛びのダメージでまともに立つことも出来ないだろ」

???「これで終わりだ。ペルソナ・チェンジ『青眼の白龍』」

>ブルーアイズ・ホワイトドラゴン?
>大きく口を開けた所に青白い光が集まり、それが弾となって放たれる
>くそ……。身体が動かない

>巨大な爆煙が辺りを包む
>……? ダメージがない?

『相棒! 諦めるな!!』

>一枚のカードがブルーアイズ・ホワイトドラゴンの攻撃を防いでくれたのか
>それにあのペルソナに、さっき聞こえた声は……
>タケハヤスサノオ!!
>巨大な竜巻が正体不明の男を襲う

???「な! そのペルソナは!」

???「クソッ。ペルソナ・チェンジ『ドリルハンニャ』」

『そんな奴に負けるなーー』

>ハラエドノオオカミ!!
>巨大な拳がドリルハンニャを圧し潰す

???「バカな……。半身たる俺が俺の動きを読み切れない!」

『がんばって、鳴上くん』

>スメオオカミ!!
>広範囲の火炎が正体不明の男を襲う

『先輩! やっちゃって下さい!』

>タケジザイテン!!
>手に持つ深紅の剣で男に斬りかかった。

???「ガッハァ。く……グオォォォ。ペルソナ・チェンジ『No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon』」

『センパイ。愛してるよ!』

>コウゼオン!!
>相手のペルソナ『No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon』からなる男の全てをアナライズする。

???「クソッ。アナライズか! 俺を……俺を調べるな!! ペルソナ・チェンジ『氷結界の龍 ブリューナク』」

>な! 召喚したペルソナを心の中に戻された?
>召喚したペルソナを、強制的に戻す能力なのか

『センセイ! 頑張るクマ!』

>カムイモシリ!!
>手を握りしめて男へ攻撃をする

???「ハァハァ。ペ、ペルソナ・」

『先輩。頑張ってください!』

>ヤマトスメラミコト!
>素早い動きでペルソナ・チェンジをする前に攻撃をする。
>ついに男は地面へと倒れた

???「この俺が……負けた? 」

>お前が何者なのかを聞く前に、今回の騒動はお前が仕組んだことなのか?

???「――それは俺じゃない。そもそもメリットが何もないからな。ただ数柱の思惑に乗ったが」

>嘘は言ってないようだ
>次はお前が何者なのかを教えてもらうぞ

???「ずっと言ってるだろ。俺はお前だ」

???「ただシャドウではないかもな。俺はお前が黄泉比良坂で伊邪那美大神を斃した時に、普遍的無意識の世界にお前から産み落ちた穢れの集合体。それが俺だ」

???「……敢えて名乗るなら、ヤソマガツヒ、だな」

>ヤソマガツヒ
>俺から産み落ちた穢れの集合体?

???「……(ニヤッ」

>……!
>煙幕!
>晴れる頃には、ヤソマガツヒの姿はどこにもなかった

ヤソマガツヒ『今回はイザナミノミコトの干渉があっての勝ちだから、あまり調子には乗るな。今度は俺が勝ち、お前を取り込んでやるから、覚悟しろ!』

>どこからともなく捨て台詞が聞こえてくる
>……今日は少し疲れた。
>色々と整理したいことがあるので、家に戻ろう


Quest02-終-
ギルドおよびガネーシャ・ファミリアとの友好度が上昇
ギルドから金一封を渡された。


今回はここまでです。

急に遊戯王が入ってきてビビった。
モンスター効果は使えるのに召喚コストなしなの?

>>20
召喚コスト無しです。
遊戯王でもデュエルする時以外に召喚する時は、コスト無しで召喚してましたから、それに習いました
エクシーズのORUはどうするかは考え中です



○迷宮都市オラリオ
ダンジョン18階層・安全階層・リヴィラの街の外れ


八十禍津(ヤソマガツ)「クソッ!」

ナイア「ハァ――。負け犬は負け犬らしく静かにしてくれないかしら?」

ヤソマガツ「うるさい。だいたい負けたのはお前の所為でもあるんだからな!」

ナイア「どうして私の所為なのかしら?」

ヤソマガツ「お前が絶対に負けることが無いペルソナと言って、5000万ヴァリスで売りつけた『No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon』のことだッ」

ナイア「嘘は言ってないわ。No.92の効果を巧く使えば負けることはなかったはずよ。流石の私も使用者の下手さを責められても、ね」


※No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon
1.自身が受けるダメージを相手に与える(ダメージを与えるため無効・吸収・耐性は意味が無い)
2.ただし攻撃スキルは継承できないため、攻撃はできない。

ナイア「新しいペルソナが欲しいのなら売ってあげてもいいけど?」

ナイア「彼と違ってコミュ障の貴方が人と絆を結ぶ真似なんて出来ないでしょう。新しいペルソナは私から買うしか無いわよ」

ヤソマガツ「……人の足元を見やがって。この強欲守銭奴ロリババアが(ボソッ」

ナイア「――今ならペルソナ一体を通常価格の8割増しの値段で提供してあげる」

ヤソマガツ「は、八割増しだとぉぉぉぉ」

ナイア「ええ。私は強欲で守銭奴らしいから、何も問題ないわよね(ニッコリ」

ヤソマガツ「……」

ヤソマガツ「――……ダンジョンで金を稼いでくる」

ナイア「そう。精々馬車馬のように働きなさい。貴方の願いを叶えるためにも」


※ナイア
金髪の黒を基調としたゴスロリ衣装の少女。
『這い寄る混沌』『昏き意思』と呼ばれる者の従者。
ペルソナ全書を持つ。嫌いな者は「力を司る者」と名乗る三姉弟。

○稲羽市。
○ジュネスから繋がるテレビの中の世界。

マリー「……」

カグヤ『――』

花村「どうだ?」

マリー「うん。なんとか彼に届いたよ」

千枝「それにしてもビックリしたー」

雪子「そうだね」

>マリーは彼の仲間たちに呼び掛け緊急に集まってもらったのだ

クマ「マリーちゃんはペルソナもコピーできるクマねー」

マリー「車の中でスキルカードコピーをしていたからその応用……」

りせ「……先輩、大丈夫かな」

マリー「問題ないよ。だって彼だから」

直斗「――そうですね」

完二「それで、先輩はどれぐらいで帰ってくるんだ」

マリー「……ごめん。それはわからない。彼の行動次第だから」

花村「アイツの事だから向こうでも普通に過ごしてるだろ」

クマ「センセイの事だから、向こうでも女の子の好感度をあげてそうクマね」

マリー「……」

千枝「……」

雪子「……」

りせ「……」

直斗「……」

完二「……何っすか。このオーラ」

花村「アイツの自業自得だな、これは」

クマ「センセイも罪クマねー」

――ゾクッ

>何か得体の知れない寒気に襲われた

>……。

>周りを見回してもヤソマガツは見当たらない。

>どうやらアイツ関連ではないようだ

○迷宮都市オラリオ
○バベル

>ヤソマガツとの戦いで、戦いが鈍っていることを痛感した

>ここはダンジョンに潜って戦闘の経験を思い出したほうがいいだろう

>せっかくだ、報酬があるクエストを受けようか

……
……
……

>今は受けられるクエストはないようだ

>また後でこよう

クエストを募集します

・テンプレ
クエスト【】
依頼人/

現時点で可能な依頼人
・ベル
・ギルド職員
・豊穣の女主人の従業員
・冒険者など
となってます

レフィーヤ「あ、貴方は!」

>?

>せっかく来たのに帰るのもつまらないので、6階層まで潜ろうとしようとすると呼び止められた

>声を掛けてきたのは、先日、コウリュウを使い回復させたエルフの少女だ

レフィーヤ「この間はありがとうございました。……それに、ごめんなさい。回復してもらったのにお礼もいえないで」

>気にする必要はない

>あんな場面では仕方ない。それに困ったときはお互い様だ

フィン「レフィーヤ。彼かい。キミを回復してくれたのは?」

レフィーヤ「はい」

フィン「団員が世話になったね。ファミリアの団長としてもお礼を言わせてもらうよ」

>よく見るとロキ・ファミリアのメインメンバーがほぼいる

>全メンバーではない所を見ると遠征ではないようだが

フィン「ああ……。ちょっとした身内の事情でね。30階辺りまで行く予定をしているんだ」

>もし急いでないのなら上層と中層の間、13階層まで一緒に同行させてもらうないだろうか?

フィン「レフィーヤの件もあるからそれは構わないが……」

>ダンジョンに潜るのは今回が二回目だと言った

フィン「二回目だって?」

レフィーヤ「で、でも、私にしてくれた回復魔法はかなりの物でした。体力も傷も一瞬で治してくれましたから」

フィン「……そう言えばまだ名前を聞いてなかったね。教えてもらっていいかい?」

>鳴上悠

>色々とあってどこのファミリアにも所属していない。

フィン「……少し待ってくれるかい」

>少年は仲間たちの方に行き話しあうと、こっちへと戻ってきた

>どうやら途中までの同行の許可がおりたようだ

○ダンジョン7階層

>『キラーアント』と呼ばれる巨大な蟻型のモンスターを数体倒した

>……。

>やはり身体が鈍っている。

>ペルソナ使いは普遍的無意識にいる「剣聖となった自分」や「銃の名手となった自分」等と意識とリンクすることで、身体能力が跳ね上げてる。

>問題は「剣聖となった自分」に身体がついて行ってないことだ。

>これはダンジョンに潜って経験を積むしか無さそうだ

ティオナ「団長。彼って本当にダンジョン挑戦は2回目なんですかー」

フィン「本人はそう言ってるよ」

ティオネ「それにしては慣れてますね。新米の冒険者特有の初々しさがありません」

アイズ「……」

リヴェリア「もし言っていることが本当なら……たった二回目で7階層到達は異例だな」

>……?

>ロキ・ファミリアから視線を感じる。

>別におかしなことはしてないハズなんだが

○ダンジョン13階層


>ここが中層か……。

>あれは!

ヘルハウンド×5『――』

>ヘルハウンドはコチラを見かけると口を大きく開けて炎を吐いた

「ジャック・ランタン!!」カッ

>ヘルハウンドが吐いた炎は、ジャックランタンが持つランタンへと吸収される。

>その隙に間合いを詰めて手に持つ刀でヘルハウンドを倒した

フィン「なるほど。これが彼の「力」ということかな」

レフィーヤ「見た感じからすると召喚魔法でしょうか?」

リヴェリア「詠唱もなしではありえないが……」

>ここまで同行してもらってありがとう

フィン「いや、こちらも面白いものを見せてもらったよ」

>?

フィン「こっちのことだ気にしないでくれ」

>身内の事情が何か分からないが、達成できることを願っている。

>少年にそう言ったロキ・ファミリアの面々と別れた

>……今のままでは中層はソロで挑むのは難しそうだ

>この先は万が一の事を考えてパーティーを組んだほうが良いだろう

>今日はダンジョンを抜けることにした。




今回はここまでです。

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