穂乃果「お持ち帰りします」 (69)

海未「へ?」

ことり「合コン?」

穂乃果「そうだよ! ちゃんとした合コンでのマナーを身に着けないと、この現代社会は生きていけないんだよ!」

凛「何だか楽しそうにゃー」

花陽「え、ええっ!? でも合コンって……」

海未「合コンとはなんですか?」

ことり「えぇっ!?」

希「なになにー? みんな何の話してるん?」

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花陽「ほ、穂乃果ちゃんが合コンをやろう、って言い出して……」

希「合コンかぁ。うん、楽しそうやん」

花陽「えっ!?」

海未「金剛か何かでしょうか」

ことり「海未ちゃん落ち着いて」

穂乃果「よーし、じゃあ今いるメンバーだけでやるぞーっ!」

凛「おーっ!」

花陽「え? ……え?」

ことり「今いる……メンバーで?」

穂乃果「あれ、ダメかな」

希「フフ、やっぱり合コンが何かをよくわかってなかったみたいやね」

海未「ごうこん……何かの略でしょうか」

花陽「わ、私たちは知らなくてもいいんじゃないかなぁ?」

ことり「そうだよ、アイドルなんだし……」

穂乃果「え? あれ? 合コンってみんなでわいわいするやつじゃなかったっけ」

凛「凛もよく知らないにゃー」

海未「アイドルはできないこと……はて、何でしょうか」

希「じゃあ雰囲気だけでもやってみる?」

穂乃果「うん! やるやるー!」

希「まあここ部室やけど、イスもたくさんあるし……お菓子も少し残ってるし」

花陽「だ、大丈夫かなぁ?」

ことり「うん……」

希「まあまあ、ウチに任せとき! 一応副会長やし」

凛「あんまり仕事してるとこ、見たことないよね」

穂乃果「そういえばそうだね」

希「ぎくっ」

海未「で、合コンと言う者はどうやって行うのですか?」

希「おぉ、海未ちゃん試合形式とか聞いてきそうな顔で言うなぁ」

海未「試合ですか」

希「まあ……試合?」

海未「ではユニフォームが……」

凛「えー、凛そんなのもってないよ?」

穂乃果「そうだ! ここでやるのもなんだし、どこか違うところでやってみない?」

ことり「……あ、そうだ。私の家なら行けるかもしれないから聞いてみるね」

花陽「え? いいの?」

ことり「大丈夫だよっ」

~~~~~~~~~~~~~~~~

ことり「もしもしお母さん、今大丈夫?」

理事長「ええ、大丈夫よ。何かあった?」

ことり「ちょっとおうちに人を呼びたいんだけど……」

理事長「穂乃果ちゃんたちなら構わないわよ」

ことり「ありがとう!」

理事長「それで、何をするの?」

ことり「合コン!」

理事長「」

理事長「こ、ことり、もう1度言ってくれる?」

ことり「合コンするの」

理事長「……相手は誰?」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃん、それに凛ちゃんと希ちゃんと花陽ちゃんもいっしょだよっ」

理事長「おぉ……いい、いいわね……私も仕事を抜け出して参加したいくらい」

ことり「お母さんは今日出張でしょ? だからダーメっ」

理事長「くっ、マイホームの残り香しか嗅げないというのね……だがそれがいい!」

ことり「じゃあお仕事頑張ってね」

理事長「今度はまた誘ってちょうだいね」

ことり「はーい」

~~~~~~~~~~~~~~~~

ことり「オッケーだったよ!」

花陽「わぁ、よかったぁ……」

希「そうやね。外でやるのはお金かかるし気が引けるもんなぁ」

凛「そういえば絵里ちゃんとにこちゃん、それに真姫ちゃんはどうしたの?」

穂乃果「3人とも家の用事だって言ってたよね?」

花陽「……忙しそうだし、誘うのはやめておく?」

海未「そうですね。それがいいと思います」

海未「ところで希。ユニフォームというのは」

希「あーはいはい、わかったわかった」

希「各自一番かわいいと思う服を着て、お菓子と飲み物持ってことりちゃんの家に集合!」




ことり「みんな、いらっしゃーい」

穂乃果「おっじゃましまーす! うーん、ことりちゃんちの匂い……」

海未「こら穂乃果、はしたないですよ」

ことり「あ、海未ちゃんかわいい! そのスカートどこで買ったの?」

海未「これは確か……ううん、思い出せませんね。ただ普段着として前に買ったんですよ」

穂乃果「海未ちゃんはもっとおめかししないとダメだよー?」

海未「そうですね。もっと自分磨きということをしないといけません」

穂乃果「おお、海未ちゃんからそんな言葉が出るとは」

海未「で、磨くものは石鹸ででしょうか。それとも布ですか?」

ことり「海未ちゃんはまだ知らなくていいよぉ。そのままでも十分かわいいからっ!」

穂乃果「そうだね」

海未「?」

凛「おじゃましまーす」

花陽「お邪魔します」

希「ウチも来たで!」

ことり「あ、これでみんな揃ったね」

穂乃果「うわぁ! 希ちゃん綺麗!」

希「ふふん、そうやろ? ちゃんとおめかししてきたんやから」

凛「見て見て! かよちんもかわいいよー」

花陽「そ、それを言うなら凛ちゃんもかわいいよ?」

凛「あはは、結局スカートは履かなかったんだけどね」

穂乃果「パンツは?」

凛「履いてるにゃ!」

ことり「まあそれらしくイスを用意してみたんだけど……どうかな?」

希「お、3対3やね」

海未「先鋒や対象を選ぶのですか?」

希「海未ちゃんそんなかわいい顔してえらい物々しいこと言うなぁ」

凛「それが海未ちゃんの魅力だよ!」

海未「あ、ありがとうございます……」

花陽「そのまま話を進めちゃっていいのかなぁ……?」

穂乃果「要するにチームバトルだよね? それならくじ引きで決めよう!」

海未「バトル!」

ことり「違う違う! バトルはしません!」

花陽「ちゃんとわかってる人が偏らないようにしなきゃ……」

ことり「どうする?」

希「まあこのメンバーやったら……」

穂乃果「でもくじ引きよりもいいのってないかな?」←合コンはわいわい騒ぐものだ

凛「じゃんけんなんてどうかな?」←合コンは名前だけ知ってる

海未「いえ、ちゃんと実力を均衡にした上でですね……」←合コンはバトル

希「……ウチ、海未ちゃん引き受けられる自信ないわ……」

ことり「わ、私も」

花陽「ごめんなさい……」

海未「?」

ことり「厳正なるくじ引きの結果……」

穂乃果「結果は……」

凛「ごくり」

海未「……」

花陽「赤コーナー、穂乃果ちゃん、ことりちゃん、私!」

希「青コーナー、海未ちゃん、凛ちゃん、ウチ!」

海未「ふむ、では誰が大将かを……」

希「海未ちゃん。いつもよりネジ外れててかわいい」

海未「え? どうしたんですか急に。おだてても何も出ませんよ?」

穂乃果「穂乃果は知ってるよ。この戦いを制する者は、いかにうまい自己PRができるかにかかってるってね!」

ことり「うん、まあ間違ってないね」

凛「凛もちゃんと自己紹介考えないと……」

海未「剣道の段などを言えばいいのですか?」

希「そんな英検みたいなノリで言われても」

ことり「自分のチャームポイントとか、特技とかを言えばいいんだよっ」

海未「チャームポイント……むむむ」

穂乃果「じゃあ誰からやる?」

凛「ここは何でも知ってるかよちんから」

花陽「ええっ、わ、私から?」

希「知ってる人から言った方がいいやろ? 花陽ちゃん頑張って」

花陽「うん、わかったよぉ」

花陽「えー、小泉花陽と言います。好きな食べ物は白いご飯で……チャームポイントは柔らかいほっぺです」

花陽「特技は……折り紙です」

穂乃果「拍手ー!」

海未「なるほど、そう言った風にやればいいのですね」

希「うんうん、いい感じにスタートできたやん」

凛「でもかよちんのこと、凛はたーっくさん知ってるよ?」

ことり「まああくまでも練習だから、いいんじゃない?」

凛「じゃあかよちんのことは何も知らない設定の方がいいのかな」

穂乃果「……私たちも幼馴染解消?」

ことり「えっ」

海未「そ、そんな!」

希「違う違う。そこまでせんでいいって」

穂乃果「では次は私、高坂穂乃果が参ります」

穂乃果「チャームポイントはこの元気な笑顔、そして特技は……」

穂乃果「……よくお金を拾います?」

凛「わー、それいいなぁ。凛もお金拾ってみたいにゃー」

穂乃果「ちゃんと交番に届けるよ?」

凛「でも100万円とか落ちてたら拾ってみたくない?」

穂乃果「拾ってみたい!」

花陽「そこはかとなく事件の香りが……」

希「完全に触れてはいけない類のものになってるやろうなぁ」

ことり「穂乃果ちゃんも結構上手だったね。次は誰が行く?」

凛「ここは凛が行くよ」

海未「頑張ってください」

凛「うん!」

凛「……どうも、星空凛です」

花陽「こ、声を変えてる!?」

希「ん、でもこの声どこかで……」

凛「チャームポイントはお尻です。特技は……」

海未「え? なぜ私を……」

凛「ラブアローシュート!」

穂乃果「あ、海未ちゃんの真似だったんだ」

ことり「あー、結構似てるかも」

海未「どうしてそこでわかったんですか!?」

凛「ではなく特技はバスケのシュートでーす。あと猫とラーメンが好きにゃ!」

希「うんうん、ちゃんとできてるなぁ」

凛「猫アレルギーだけどね」

ことり「ええっ!?」

穂乃果「つ、つかみはばっちり……すごい逸材だよ!」

希「じゃあウチも行くで」

希「コホン、ウチは東條希! 6月9日生まれのO型です」

希「チャームポイントはバストで、特技は……ハンドパワー!」

穂乃果「うわわー!」

凛「やられたにゃー!」

希「ハンドパワー出たことないんやけどね」

穂乃果「や、やられた……」

ことり「あはは」

海未「希、占いは特技ではないのですか?」

希「あれは趣味やからね。得意やけど、特技って言えるほど性格やないし」

花陽「そうなんだぁ……」

ことり「次は私、南ことりです」

ことり「特技は柔軟で、趣味はお菓子作りです。それとチャームポイントは、たれ目かなっ?」

穂乃果「ことりちゃん、体柔らかいもんね」

凛「うんうん、凛もまだまだ修行が足りないよ」

花陽「お菓子作りかぁ……すごいなぁ」

ことり「えへへ、ありがとっ」

希「そして来たで、最後の砦が……」

ことり「うん……」

花陽「そうだね……」

海未「え? そんなに期待されても困るんですが……まあがんばりましょう」

海未「園田海未と申します。特技は剣道と日舞です」

海未「趣味は読書と書道です」

海未「……以上です」

穂乃果「海未ちゃん、チャームポイントは?」

海未「何だかそれ、恥ずかしくて……」

凛「海未ちゃんの特技ってラブアローシュートじゃないの?」

ことり「投げキッスは?」

希「ばきゅーん」

海未「や、やめてください!」

穂乃果「はぁー……自己紹介終わっちゃったね」

凛「これで解散?」

穂乃果「うん」

花陽「ええっ!? まだ何もしてないよ!」

海未「そうですよ穂乃果、凛」

希「おお、やっと海未ちゃんがまともに……」

海未「まだ勝敗が出ていません」

希「なってなかった……」

穂乃果「なるほどー」

凛「それは盲点だったにゃー」

ことり「あはは……そうだ、みんな何か食べる?」

穂乃果「食べる食べるー!」


今日はここまで
穂乃果は誰をお持ち帰りできるのか

ことり「冷蔵庫に何かあったかな……あ、お豆腐があるよ」

花陽「……」

凛「どうしたのかよちん」

花陽「な、なんでもないよぉ」

希「じゃあお鍋にする? ウチ、お菓子あんまりなかったから食材持ってきたし」

穂乃果「おお! お鍋だって海未ちゃん!」

海未「腕が鳴りますね」

凛「じゃあがんばってねー」

穂乃果「穂乃果たちは応援してるよぉー」

希「ああ、凛ちゃんたちは待っとくんやね」

海未「よし、では担当を決めましょう。私は野菜を切りますね」

希「ウチは自家製のおいしいダシを作ります! というか持ってきたんやけどね」

ことり「じゃ、じゃあ私はお菓子を用意します!」

花陽「ご飯を炊きます」

穂乃果「凛ちゃん、どうなると思う?」

凛「凛はお肉食べたいにゃー」




海未「できまし……あれ?」

ことり「……うどん」

希「おうどんさんや!」

花陽「ごはん炊けたよぉ」

凛「炭水化物に炭水化物……」

海未「希がダシを鍋に入れ始めたところからおかしいとは思っていましたが……」

穂乃果「穂乃果はパンが食べたいです」

凛「穂乃果ちゃん、ワガママ言っちゃダメにゃ!」

穂乃果「ご、ごめんなさい!」

凛「……凛はラーメンも食べたい」

希「ええっ!? ワガママやん!」

海未「ではいただきましょう」

穂乃果「お腹すいたー……んー! いい匂い!」

ことり「花陽ちゃんの炊いてくれたお米は焼きおにぎりにしてみましたっ」

花陽「こ、これは……今までに見たことがないほどのツヤと焦げ目の美しさ……ごくり」

希「花陽ちゃんも食べたそうやし、食べてしまおか。いただきます」

凛「いっただきまーす!」

ことり「いただきますっ」

花陽「いただきます」

海未「穂乃果、食べる前から口についてます」

穂乃果「えっ」

海未「おお、なかなかおいしいですね」

希「ふふん、そうやろ? ウチ特製の関西風ダシやからね」

希「でも海未ちゃんの野菜の切り方も上手やで? 食べやすい大きさやし」

海未「はい、剣道のおかげです」

希「たぶんそれ違う」

凛「かよちんとことりちゃんの作った焼きおにぎりもおいしいにゃー!」

花陽「ふふっ、ありがとう。でも本当に焦がし醤油が……おいしい」

ことり「花陽ちゃんのご飯の炊き方も上手なんだよっ」

穂乃果「……凛ちゃん」

凛「なにー?」

穂乃果「穂乃果たち何もしてない」

凛「はっ」

穂乃果「よぉし、ここでぶっつけ本番組体操のサボテンを披露します」

凛「ほのりんサボテン!」

海未「座って食べなさい」

穂乃果「はい」

凛「はい」

ことり「海未ちゃんって、こうしてみるとしっかりしてるんだけどね……」

花陽「うん……」

海未「私のどこが抜けているというんですか。ほら希、お茶を注ぎますよ」

希「お酌みたいでいいやん。おっとっと」

希「って海未ちゃんこれ、めんつゆやん!」

海未「……塩分確保は大切ですよ」

穂乃果「ごまかした」

凛「ごまかしたね」

海未「サボテンシスターズはお黙りなさい」

穂乃果「サボサボ!」

凛「凛はテンテンよりリンリンって言いたいにゃ」

穂乃果「じゃあ穂乃果はホノホノ?」

希「ノゾノゾ」

花陽「……パナパナ?」

海未「……ウミウミ」

ことり「コトコト?」

穂乃果「違うよぉ、ことりちゃんはちゅんちゅんだよ」

希「そうやね。ちゅんちゅん」

花陽「言われてみればそんな感じするね」

ことり「ちゅんちゅん」

凛「それにゃ!」

海未「はい、安心しますね」

ことり「ことりは複雑です……」




穂乃果「というわけで、おいしい晩ご飯も食べたので続きを再開したいと思います」

希「うん、ウチら自己紹介してご飯食べただけやもんね」

凛「合コンしてないにゃー」

花陽「で、でも。合コンと言えば何かな?」

海未「試合ですから……そうですね、選手宣誓ですか?」

ことり「私たち選手なの?」

海未「はい。戦ですから」

希「いくさ、って……あ、そうや! 合コンと言えばあれがある!」

凛「しりとり?」

穂乃果「かくれんぼ!」

海未「試合前の挨拶は常識です」

希「ちーがーうって。王様ゲームやん、王様ゲーム」

穂乃果「王……」

凛「様……」

海未「ゲーム……」

凛「って何?」

穂乃果「王様になれるの? やったー!」

海未「そんな急になれるわけがありません。きっとそこに至るまでの過酷な試練が……」

希「今日からおバカ3人衆はにこっちを抜いて海未ちゃんを加入させます」

ことり「異議なし」

海未「ええっ!?」

花陽「割り箸、一応持ってきたよぉ」

希「じゃあ番号書くで」

海未「番号? それは何に使うんですか?」

ことり「えーっとね、相手を指名するときに使うんだよっ」

穂乃果「じゃあ穂乃果は1番がいいなぁ」

凛「凛は2番ー」

海未「いえ、そんな安直に選んではいけませんよ」

穂乃果「え?」

凛「なんで?」

海未「きっとこの番号の並び順にこそ、この試合を制する何かがあるはずです」

穂乃果「つ、つまり番号を制する者が……」

凛「このゲームを……制す!」

海未「ふふん」

希「海未ちゃんはかわいいなぁ」

花陽「かわいいねぇ」

ことり「うんっ」

海未「え?」

ことり「では2人がくじを作ってる間にルールを説明します」

穂乃果「はーい」

希「できたで」

海未「え」

ことり「じゃあ王様がこのゲームの説明をします」

花陽「ええっ!?」

希「つまり王様がまともなルールを言わなかったら……」

ことり「……ゲームは破綻します」

凛「王様って大変な仕事なんだね」

穂乃果「うん」

希「記念すべき第1回目……王様だーれだ!」

海未「とるのは1本ですか?」

花陽「1本だよぉ」

穂乃果「ふっふっふ、甘いよ皆……穂乃果はもう5本を手中に収めている!」

ことり「じゃあ余った1つはもらいまーすっ」

希「くじすら引けないとは……」

海未「こ、これが王様ゲーム……弱肉強食の世界……っ」

希「ざわ……ざわ……」

花陽「ち、違うよ海未ちゃん!」

希「穂乃果ちゃん番号は?」

穂乃果「えー……1,2,3,4,5! 全部そろったよ!」

ことり「私が王様ですっ」

海未「王冠のマーク……そういうことですね。あれのマークの書かれた割り箸をとれば王様……」

凛「ということは、あれをとれば凛も王様に!」

ことり「じゃあ私がルール説明をするねっ」

希「まあことりちゃんなら大丈夫やね」

花陽「うん」

ことり「指定された番号を持っていた人は、王様の指示したコスプレをしてもらいます」

花陽「ち、違う!?」

希「裏切られた!」

ことり「で、今回番号を持ってるのは穂乃果ちゃんだけだから……」

穂乃果「ははーっ、なんでもご命令を」

海未「時代劇みたいですね」

凛「凛にはあの王冠印が紋所に見えてきたよ」

ことり「ひかえおろうひかえおろう」

凛「それっぽいにゃー」

希「1人でやるんや」

花陽「実質王様だけが特別だからねぇ」

海未「なるほど……」

ことり「穂乃果ちゃんは……メイドさんにします」

穂乃果「へいらっしゃい!」

海未「メイドとは違う……しかし穂乃果らしさが溢れている!」

穂乃果「服はどこにあるの?」

ことり「私の部屋にあるよ。着いてきて穂乃果ちゃん」

穂乃果「あいあいさー!」

花陽「……これはこれで楽しいかもね」

希「いつまで元の服でいられるかってことやね」

海未「デスマッチ……」

希「物騒!」

穂乃果「穂乃果だよっ!」

凛「おお、穂乃果ちゃんかわいい!」

穂乃果「ご注文は何にしますか?」

希「それっぽいなぁ」

ことり「ふふ、じゃあ次のラウンド行くよー?」

ことり「王様だーれだっ!」

希「それは……ウチや!」

凛「ざんねーん、凛また王様になれなかったにゃー」

海未「次がありますよ」

穂乃果「そうだよ凛ちゃん。メイドの穂乃果が王様になれるおまじないをかけてあげます。おいしくなーれっ!」

凛「うおおお! おいしくなるにゃー!」

花陽「ち、違うような……」

希「じゃあ2番はチャイナ服や!」

凛「おいしくなる前にやられたーぁ!」

ことり「凛ちゃんのチャイナ服……」

凛「うう、あとは海未ちゃんだけが最後の希望だよ……」

海未「わ、わかりました!」

希「凛ちゃんおいでー」

凛「はーい」

凛「ラーメンガール、凛ちゃんです!」

希「おお、似合う似合う」

ことり「用意しててよかったよぉ」

花陽「そ、そんなにあるの?」

穂乃果「ことりちゃんのクローゼットは四次元だからね」

海未「魔窟です」

花陽「魔窟!?」

凛「おいしくなった凛が王様引けますよーに……王様だーれにゃっ!」

花陽「わ、私が王様!」

凛「凛のおいしさは海未ちゃんに引き継ぎます」

穂乃果「穂乃果のおいしさも海未ちゃんにあげます」

希「おいしさ3倍の海未ちゃん」

海未「た、食べられませんよ?」

花陽「……3番の人が、制服に着替えてください!」

希「花陽ちゃん優しいなぁ……でも3番はウチや」

花陽「えっ、あ、ごめんなさい……」

希「ううん、いいんよ」

ことり「……私の制服だとお胸が……」

穂乃果「それもアリだと思うよ」

凛「凛もいいと思うにゃー」

希「……案の定でした!」

ことり「せ、セクシー……」

海未「……」

穂乃果「ああ、海未ちゃんには刺激が強すぎた!」

凛「えーせーへー! えーせーへー!」

花陽「衛生兵!?」

希「海未ちゃんは1回お休みってことで……じゃあ王様だーれだっ!」

穂乃果「ふっふっふ……ついに穂乃果に時代が追い付いたよ!」

穂乃果「4番はねぇ……」

凛「穂乃果ちゃん、メイドさんっぽくしないと」

穂乃果「あ、そっか。じゃあ4番のお客様、水着になってくださいっ!」

希「うおお!? 笑顔でものすごいことを……」

ことり「え? 4番って……」

花陽「……私です」

凛「……かよちん大胆にゃ」

花陽「選んだのは私じゃないよぉ……」

花陽「……恥ずかしいです」

海未「ん、んん?」

穂乃果「あ、海未ちゃん起きた」

海未「あれ? 花陽……花陽!?」

凛「かよちんは穂乃果ちゃんの命令に従うしかなくて……」

穂乃果「メイドさんは強いんだよ!」

海未「は、花陽……すぐに元の姿に戻してあげますからね」

花陽「海未ちゃん……」

ことり「なんだか雰囲気が……」

希「ラブコメみたい……」

海未「ではいきますよ! 王様だーれだ!」

穂乃果「またまた穂乃果です」

海未「……花陽。すみません」

花陽「まだ大丈夫だよぉ」

希「海未ちゃん、おいしさと期待を背負って大変やね。ウチのスピリチュアルパワーもあげる」

海未「おお、それならいいことがありそうですね」

穂乃果「1番のお客様はバニーです」

海未「うわあああああ!」

凛「スピリチュアルパワーが穂乃果ちゃんに吸い取られたにゃ」

ことり「無事なのは私と希ちゃんだけかぁ」

海未「……バニーさんです」

凛「海未ちゃん、もっと楽しそうに」

海未「楽しいです」

穂乃果「め、めがしんでる……」

希「普通の格好してるのはウチとことりちゃんだけ……勝負やでことりちゃん!」

ことり「受けて立ちますっ!」

花陽「その制服は普通じゃないよぉ……」

ことり「王様だーれだっ!」





ことり「はい、みんな写真撮るからこっち向いて!」

海未「ううう……合コンとは戦争なのですね」

穂乃果「穂乃果は楽しかったよ?」

花陽「結局みんなメイドさんになっちゃったけど……」

凛「ことりちゃんはお店で聞慣れてるからいいよね」

希「ウチも巫女さんの装束やったら着慣れてるんやけど……」

ことり「……セルフタイマーをオンにして……あと5秒だよっ」

凛「みんなポーズ決めない?」

花陽「ええっ!? あと4秒だよ!?」

穂乃果「じゃあ各自好きなポーズ!」

希「ウチはウィンクにする」

凛「凛はにゃーって」

海未「え、えぇ!?」

ことり「2……1……0!」




穂乃果「海未ちゃんやっぱり投げキッスだったね」

ことり「かわいかったよっ」

海未「うぅ……もう絶対しませんからね!」

凛「あらら? 試合放棄するなんて……海未ちゃんそれでも武士なの!?」

海未「そっ、それは……!」

希「海未ちゃんズレてるズレてる」

ことり「今度はそういう服も用意しておくよ」

花陽「今度はみんなでやれるといいね」

穂乃果「うんっ」

~~~~~~~~~~~~~~~~

ことり「お母さん、ちゃんと写真、撮っておいたよ」

理事長「お手柄ですことり。では今から家に……」

ことり「出張でしょ? ダーメっ」

理事長「くぅっ……1つしかない自分の体が憎い!」

ことり「じゃあまたね、お母さん」

理事長「残り香は残しておいてくださいね!」

ことり「はーい」

~~~~~~~~~~~~~~~~

穂乃果「ことりちゃん、誰と電話してたの?」

ことり「お母さんだよぉ」

希「何か急用やったん?」

ことり「ううん、それで……今日はみんなどうするの?」

穂乃果「いつも通り泊りの用意をしてきたよ!」

海未「まぁ私もですが……」

凛「えー? そんなの持ってこなきゃいけなかったの?」

花陽「わ、私は持ってきてないよぉ」

希「ウチは一応着替えはあるよ」

ことり「じゃあ凛ちゃんと花陽ちゃんには私のを貸すね」

凛「それならオッケーにゃ!」

花陽「うん、私も大丈夫かな」

穂乃果「それじゃあメイドさんの特訓しよう」

海未「何をやるんですか?」

希「そりゃああれやん。おかえりなさいませーってやつ」

凛「おかえりにゃー」

花陽「それだと軽すぎないかな?」




ことり(計画通り……)

ことり(ことりはみんなをお持ち帰りすることに成功しました!)

穂乃果「ことりちゃーん、教えてー」

ことり「うんっ、まずは私に向かってみんな言ってみて?」

海未「わ、わかりました……」

希「じゃあいくで」

凛「せーのっ」



みんな「おかえりなさいませ、お嬢様っ!」



ことり「うふふ、ありがとっ」




        おわり

うん
穂乃果「お持ち帰りされます」だったね

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月21日 (月) 21:58:10   ID: ajZxCo4d

前の豆腐が繋がってる((((;゜Д゜)))

2 :  SS好きの774さん   2014年07月21日 (月) 23:45:41   ID: o_EwROaL

……うん。つまんね

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