響「765プロで妹キャラっていったら」 (74)

響「やっぱり、やよいだよね」

千早「え?」

春香「響ちゃん? どうしたの急に?」

響「なんとなく気になってさ」

春香「妹キャラ? ん~……」

千早「ふぅ……」

響「あれ?」


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 ─ 春香・千早 ─


千早「我那覇さん、なにか勘違いしているようだけど」

響「な、なにが?」

千早「高槻さんは妹じゃないわ、天使よ」

響「天使!?」

千早「ええ」

春香「た、たしかに天使みたいに可愛いよね、やよいは」

響「あ、ああ! そうだよね」

千早「みたいに? なにいってるの春香」

春香「え?」

千早「高槻さんは天使そのものでしょ?」

春香「……」

響「……」

千早「天使そのものよね?」

春香「あ、はい」

響「ソウデスネ」

千早「ふふっ、高槻さんが妹なんて、おかしなことを言うんだから」

春香「……」

響「……」

春香「私も、やよいは妹って感じじゃないなぁ」

響「え、なんで?」

春香「やよいって、家ではお姉さんでしょ」

響「うん」

春香「私よりしっかりしてるし」

響「あ~、たしかに」

千早「ほんとね」

春香「……」

響「ん?」

千早「どうしたの?」

春香「二人とも、そこは少しぐらいフォローしようよ!」

響「あはは、ごめんごめん」

千早「ふふっ、冗談よ」

春香「もう……」

響「だったらさ」

春香「ん?」

響「妹キャラだと思うのって誰?」

春香「妹かぁ……そうだな~」

千早「妹……」

響「うんうん」

春香「響ちゃん」

響「え? 自分?」

春香「うん、響ちゃん」

響「な、なんで自分? 同い年だよ?」

春香「そうなんだけど……なんでだろ、千早ちゃん?」

千早「私に聞かれても……」

響「……」

春香「……」

響「……身長?」

春香「ち、違うよ! そうじゃなくて」

響「だったらなんで?」

春香「ん~……」

響「……」

春香「ちっちゃくて可愛いから……かな?」

響「……」

春香「……」

響「やっぱり身長じゃないか!」

春香「あ、あれ?」

響「ふーんだ! どうせちっちゃいですよーだ!」

春香「うぅ……そうじゃないんだけど、どう言えばいいのかなぁ」

千早「ふぅ……」

千早「私も、妹は我那覇さんだと思うわ」

響「千早も自分?」

千早「ええ」

響「それって、やっぱり……身長?」

千早「違うわ」

響「ほんとに?」

春香「……」

千早「うまく言えないけど……」

響「うん?」

千早「もし自分に妹がいたらと考えたら……我那覇さんだったから」

響「妹がいたら……」

千早「そういう理由じゃダメ、かしら?」

響「う、ううん! ダメじゃないけど、そんなこと言われたら照れるぞ……」

千早「ふふっ」

春香「わ、私も! そんな感じ!」

響「春香……」ジトー

千早「……」

春香「な、なんで二人してそんな冷たい目で見るのかな~?」のヮの;

響「でもさ、自分そんなに妹っぽい?」

春香「響ちゃんは、明るくて元気いっぱいで可愛いって感じだからかなぁ」

響「それって子供っぽいってこと?」

春香「そ、そうとも言うかな」

響「う……」

春香「で、でもダンスはすごくかっこいいし、響ちゃんにはいろんな魅力があるもんね!」

響「魅力?」

千早「そうね、妹っぽいというのも我那覇さんの魅力のひとつだと思うわ」

響「そ、そっかな?」

千早「ええ」

春香「そうだよ!」

響「そっかぁ……」

春香「……」

千早「……」

響「だったらいいや! えへへ」

春香「あはは……」

千早「ふふっ、我那覇さんったら」

響「~~♪」

春香「……」

千早「……」

春香「……ねえ、千早ちゃん」ヒソヒソ

千早「……なに?」ヒソヒソ

春香「響ちゃん、ちょっと単じゅ……素直すぎじゃないかな?」ヒソヒソ

千早「ええ、少し心配になるわね」ヒソヒソ

春香「私たちが守ってあげないとね!」ヒソヒソ

千早「そうね」ヒソヒソ

響「え、なに?」

春香「な、なんでもないよ! あはは」

千早「ええ、なんでもないわ。ふふっ」

響「?」

 ─ 伊織・美希・律子 ─


響「伊織だったら、やっぱり妹はやよいだよね?」

伊織「は? いきなりなによ」

響「765プロで妹キャラっていったら誰かなって」

伊織「ああ、世間一般ではやよいかもね」

響「でしょ?」

伊織「でも、個人的には……違うわね」

響「違うの? なんで?」

伊織「なんでって、それはほら……」

響「ん?」

伊織「と、友達だから……?」

響「……」

伊織「……///」

響「あ、そっか! 伊織とやよいは親友だもんな!」

伊織「う、うるさいわね! そんなこと大声で言わないでよ!///」

よく考えたら響って属性すげー持ってる

響「じゃあ、妹だと思うのは誰?」

伊織「そうね……亜美?」

響「ああ、亜美か!」

伊織「いや、違うわ。あんなのが妹だったら身が持たない……」

響「あはは……そこまで言わなくても」

美希「ねえねえ、なんの話?」ヒョコ

伊織「うわっ!? 驚かせないでよ!」

響「あ、美希」

美希「ミキもまぜて♪」

響「ちょうどよかった。美希にも聞きたかったんだ」

美希「なにを?」

響「765プロで妹キャラって誰だと思う?」

美希「妹? そんなの決まってるの」

響「え?」

律子「あら、珍しい組み合わせね」

響「あ、律子も一緒だったんだ。おかえりー」

伊織「おかえり」

律子「ええ、ただいま」

響「珍しいって、自分と伊織が?」

美希「たしかにデコちゃんと響が一緒にいるのって、あんまり見たことないかも」

伊織「そう?」

響「そうかな?」

美希「ミキとデコちゃんはいつも一緒だよね♪」

伊織「それはないわ」

美希「え~」

響「自分、ここのみんなと友達だと思ってたんだけど……」

みきいお「「えっ?」」

響「えっ!?」

伊織「……」

美希「……」

響「な、なんで……?」グスッ

伊織「ちょっ、泣くことないでしょ? 冗談よ」

響「な、泣いてなんか……」グスッ

伊織「ああもう! 私が悪かったわ、ごめん」

美希「ごめんね、響。ミキも冗談だよ?」

響「そういう意地悪はやめてほしいぞ……」

律子「今のは伊織と美希が悪いわ。そういうのは冗談でもやめなさい」

伊織「わかってるわよ」

美希「は~い、ごめんなさい」

律子「まったく……」

響「えへへ、律子はお姉ちゃんみたいだな!」

律子「な……なにいってるのよ///」

美希「あはっ、妹はやっぱり響なの」

響「え?」

伊織「にひひ、珍しく美希と同感だわ」

響「えぇ!? 二人とも自分より年下なのに?」

伊織「そうだったっけ?」

響「うぐっ……!」

美希「歳なんて関係ないの」

響「い、いや……妹なんだから歳も関係あるよね?」

伊織「だって、アンタちびっ子で泣き虫だし?」

美希「響はちっちゃくて可愛いから妹だよね」

響「ちびっ子とか言うなー!」

響「ていうか、伊織は1cmしか違わないだろ!?」

伊織「私はまだこれから伸びるから」フフン

響「ぐぬっ……! じ、自分だって」

律子「はいはい、そこまで」

伊織「そういう律子はどうなのよ?」

律子「は?」

美希「律子…さんだったら、妹はデコちゃんかな?」

いおりつ「「はあ?」」

伊織「冗談でしょ」

律子「ありえないわ」

いおりつ「「は?」」

伊織「なによ? この伊織ちゃんが妹で不服でもあるの?」

律子「なに? 妹様のつもり?」

伊織「……」

律子「……」

響「ちょ、ちょっと二人とも」

律子「そうね……私は美希にするわ」

伊織「な!?」

美希「え? ミキ?」

伊織「待ちなさい! なんで私を差し置いて美希なのよ!?」

響「本音が出てるぞ……」

美希「あはっ♪ デコちゃんヤキモチやいてる」

伊織「そ、そんなわけ……!」

律子「素直じゃないわね~」

伊織「アンタに言われたくないわよ!」

響「いや、あの……」

美希「ミキが妹か~。うれしいけど、デコちゃんのほうがお似合いだと思うな」

いおりつ「「ちょっと待て!」」

響「あ~……うん。とりあえず美希に一票、っと」

響「おかしい……5人に聞いて4人が自分なんて」

響「それも同学年二人と、年下二人だし……」

響「それなら……あ、ちょうどいいところに!」


 ─ 亜美・真美・小鳥 ─


響「亜美、真美。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

亜美「あ、ひびきん」

真美「聞きたいこと? なになに?」

亜美「んっふっふ~、なんでも聞いてくれたまえ」

響「765プロの妹キャラって誰だと思う?」

あみまみ「「妹キャラ?」」

響「うん、誰が一番妹っぽいかなって」

亜美「なにそれ、やよいっちの圧勝じゃね?」

響「やっぱりそうだよね!」

真美「ん~……やよいっちは違くない?」

響「あれ、また?」

亜美「そっかな? あの千早お姉ちゃんでも、やよいっちの妹オーラでデレデレだよ?」

響「千早は次元が違ったけど……」

真美「でもさ、やよいっちって食べ物のこととか結構うるさいっしょ?」

亜美「あ、そだね。お金のことにも厳しいし」

真美「たまに、りっちゃんよりおっかないこともあるよね」

亜美「あるある~」

響「それは亜美と真美に対してだけじゃ……」

亜美「亜美たちだけ?」

真美「それってまさか……」

あみまみ「「後輩いびり!?」」

響「いやいや、なんでそうなる」

真美「ていうか、やよいっちって真美たちよりお姉ちゃんだし」

亜美「むしろ高校生のお姉ちゃんたちよりしっかりしてない?」

あみまみ「「だよね~」」ジー

響「うん、こっちを見ながら言うのはやめて」

亜美「だって」

真美「ねえ?」

響「ぐっ……!」

真美「やっぱ、やよいっちは妹キャラじゃないっしょ」

亜美「家事もカンペキだし」

真美「赤ちゃんの育児までできるし」

あみまみ「「ん~……」」

響「……」

真美「なんていうか……お母さん?」

亜美「それだ!」

響「えぇ?」

あみまみ「「765プロの母!」」

響「妹から一気にレベルアップした!?」

真美「で、やよいママがどうしたのさ、ひびきん?」

響「もう、どこからつっこんでいいのかわからないぞ……」

亜美「だから、やよいママがなんなのさ」

響「いや……やよいの話じゃなくてね」

小鳥「765プロの妹キャラは誰か、よね?」

あみまみ「「うぉあ!?」」

響「ぴよ子!?」

小鳥「ふふふ……765プロの生データベースこと、この音無小鳥の出番ね」

響「生データベースって、なんか気持ち悪いんだけど……」

小鳥「まずは亜美ちゃんからね」

亜美「亜美から?」

小鳥「誰が妹キャラだと思う?」

亜美「妹か~……う~ん?」

響「もし自分に妹がいたら、とかでもいいよ」

亜美「亜美、一番年下だし、妹とか考えたことないからよくわかんないや」

真美「……」

P「じゃあ小鳥さんは765プロのおばあちゃんですね」ハハハ

亜美「真美にパス! もうちょっと考える」

真美「うぇっ!?」

小鳥「あら、それなら真美ちゃんどうぞ」

真美「ま、真美? 真美はその……妹だよね?」

響「うん、妹」

真美「あ……亜美?」ボソッ

小鳥「え? 聞こえなかったわ」●REC

響「……」

真美「亜美……かな」

亜美「へ? 亜美?」

真美「う、うん……///」

亜美「たしかに亜美は妹だけどさ」

真美「うん、真美は亜美のお姉ちゃんだし……///」

亜美「お姉ちゃん? 妹?」

真美「……ダメ?」

小鳥「んふっ♪ いいわ……真美ちゃん、すごくいい」●REC

響「……」

亜美「もー! 真美ったら冗談ばっかり」

真美「え?」

亜美「今までそんなこと言ったことなかったじゃん」

真美「あ……うん」

響「いや、亜……」

真美「だ、だまされた? んっふっふ~」

響「あ……」

亜美「もー、そういうのやめようよ~」

真美「ごめんごめん。あはは……」

亜美「ん、反省したまえ」

響「……」

真美「亜美のバカ……」ボソッ

小鳥「ふぅ……これは捗りそうね」●REC

響「ねえ、ぴよ子」

小鳥「ん? 真美ちゃんはあとでフォローしてあげましょうね」

響「え? うん、それはもちろんだけど」

小鳥「だけど?」

響「なんで録画してるの?」

小鳥「心のアルバム(フルHD)よ」

響「そっか、心のアルバムか~……って、なんでさ!?」

小鳥「も~、響ちゃんのいけず~」

響「油断も隙もないんだから……」

亜美「妹がいるんだったら、いじりがいがあるほうがいいな~」

真美「いじりがいか~」

響「それが基準?」

真美「となると、はるるんかひびきん?」

響「しかも自分!?」

亜美「いおりんもなかなか」

真美「ゆきぴょんも捨てがたい……」

響「もう妹とか関係ないよね、それ?」

小鳥「うふふ、亜美ちゃん真美ちゃんらしくていいじゃない」

響「う~ん……」

亜美「りっちゃんはイタズラしたらおっかないし……ん?」

真美「あれ? なんか大事なこと忘れてない?」

亜美「亜美も思った。もうちょっとで答えが出てきそうなんだけど……」

真美「真美も。ん~……んん~?」

あみまみ「「あっ!」」

響「お?」

小鳥「?」

あみまみ「「兄ちゃん!」」

響「待てー!」

あみまみ「「え?」」

響「兄ちゃんって言ってる時点で、いろいろとおかしいよね!?」

あみまみ「「なんで?」」

響「なんでって、妹キャラの話だからね!?」

亜美「もー、ひびきんは考え方が古いなぁ」

真美「ジェネレーション・ギャフンってやつだね」

小鳥「ジェネレーション・ギャップよ、真美ちゃん」

響「そういう問題じゃない!」

あみまみ「「え~?」」

小鳥「まあまあ、響ちゃんが選ばれるよりいいでしょ?」

響「うっ……」

小鳥「うふふ」

あみまみ「「?」」

響「だったら、ぴよ子は誰だと思う?」

小鳥「妹?」

響「うん」

小鳥「そうねぇ……律子さんかな」

亜美「りっちゃん?」

小鳥「ええ」

響「律子は意外かも」

小鳥「そう?」

亜美「りっちゃんは妹って感じじゃないからなぁ」

真美「どっちかっていうと、お姉ちゃんって感じだよね」

小鳥「それがいいんじゃない」

響「え?」

あみまみ「「?」」

小鳥「みんなにはギャップ萌えはまだ早かったかしら? うふふ」

真美「ギャップもえ?」

亜美「なにそれ?」

小鳥「聞いちゃう? 大人の階段上っちゃう?」

亜美「オトナの……」

真美「階段……?」

あみまみ「「……!」」ゴクッ

響「あ~……それはまた今度で」

あみまみ「「え~!」」

小鳥「あら、残念」

響「……ヘンなこと教えちゃダメだぞ?」

小鳥「どんな?」

響「へ?」

小鳥「ヘンなことって、たとえばどんな?」

響「そ、それは……」

小鳥「ん?」

響「だから……」

小鳥「んん?」

響「……///」

亜美「なになに?」

真美「ナイショ話?」

響「じ……自分、他のみんなにも話を聞いてくるから!」

 タタタッ…

真美「ちょっ、ひびきん?」

亜美「行っちゃった」

真美「ピヨちゃん、なんだったの?」

小鳥「ん? うふふ♪」

あみまみ「「?」」

響「今のところ……自分が4票、美希と律子が1票、プロデューサーが2票?」

響「もうなんのアンケートだかわからないぞ……」

響「あ、自分の分でやよいにも1票か」

響「真美は本音では亜美なんだろうけどな~」

響「まいっか。次いこう!」


 ─ 真・雪歩・貴音 ─


貴音「ふぅ……雪歩のお茶は、身も心も癒されますね」

雪歩「ふふ、ありがとうございます」

真「う~ん……どうすればこんなに美味しく淹れられるんだろ?」

雪歩「そ、そんな大したことじゃないよ」

響「真と雪歩と……貴音も一緒か。ちょうどよかった」

真「ん?」

貴音「おや?」

雪歩「響ちゃん、どうしたの?」

響「765プロの妹キャラについて、みんなの意見を聞いてるんだけど」

雪歩「妹キャラ?」

響「うん。一番妹っぽいのって誰だと思う?」

真「いきなりそんなこと聞かれても……」

貴音「まずは落ち着いてから話しませんか?」

真「そうだよ。響も一緒にお茶していきなよ」

響「あ、うん」

雪歩「あ、響ちゃんのお茶淹れてくるね」

響「うん、ありがと雪歩」

貴音「さあ、ここが空いていますよ?」ポンポン

響「なんで貴音の膝に座らなきゃならないのさ」

貴音「わたくしは構いませんが?」

響「こっちが構うんだよ!」

真「あはは、とりあえず貴音の隣にでも座って」

雪歩「はい、響ちゃんお茶どうぞ」

響「ありがと。いただきます」

>>18 
おい鳥が息してないぞ

雪歩「え~と……妹キャラだっけ?」

響「そうそう、それをみんなに聞いてたんだ」

真「妹キャラか~」

貴音「ふむ……」

雪歩「私は……やっぱりやよいちゃんかなぁ」

響「おお! やっとやよいが」

真「やっと?」

響「みんな、やよいは妹キャラだと思ってないみたい」

真「あ~……やよいは意外と、しっかり者のお姉ちゃんって感じだからね」

雪歩「それは私も思うけど、もし妹がいるならやよいちゃんがいいかなぁ、って」

響「うんうん、わかる」

雪歩「私のことちゃんとお姉ちゃんとして扱ってくれそうなの、やよいちゃんだけだし……」

響「ん?」

雪歩「あ、でも私なんかがお姉ちゃんじゃ、やよいちゃんも迷惑かな? 迷惑だよね……」

響「いや、あの……雪歩?」

真「まずいね」

雪歩「やっぱり……こんなダメダメな私は……!」

貴音「萩原雪歩!」

雪歩「は、はいぃ!」

ひびまこ「「!?」」

貴音「わたくしの目を見なさい」

雪歩「は、はい」

貴音「あなたはダメダメではありません」

雪歩「私はダメダメじゃない……」

貴音「自分を信じなさい」

雪歩「自分を信じる……」

響「貴音……」

貴音「そうです。ここに犬がいますね」

ひびまこ「「え?」」

雪歩「犬……? はい、います……」

響「犬なんていないよね?」

真「ボクにも、なにがなんだか……」

貴音「この犬の頭を撫でるのです。できますね?」

雪歩「頭を……はい、できます……」

真「ゆ、雪歩?」

雪歩「……」ナデナデ

響「そ、それは犬じゃなくて貴音の頭だぞ?」

真「聞こえてないみたいだね」

貴音「どうですか?」

雪歩「ふわふわで……気持ちいいです……」ナデナデ

貴音「ふふふ、よくできました。もういいですよ」

雪歩「はい……」

貴音「では、大きく息を吸って」

雪歩「すうぅ……」

貴音「吐いて」

雪歩「はぁぁ……」

ひびまこ「「……」」

雪歩「……」

貴音「さあ、もう大丈夫ですね?」

雪歩「はい、もうなにも怖くない……」

響「雪歩になにをしたー!」

貴音「はて? 穏便に説得を試みただけですが?」

響「暗示を説得とは言わない!」

貴音「ふふふ、暗示などと面妖なことを」

響「どっちがだー!」

真「お、落ち着いて響?」

響「ぐっ……!」

雪歩「ど、どうしたの響ちゃん?」

真「ほら、雪歩も正気に戻ったみたいだし」

響「わ、わかったよ」

雪歩「?」

真「じゃあ、次は貴音だね」

貴音「なんでしょう?」

真「妹キャラは誰かって話だよ」

貴音「妹きゃらというのがよくわかりませんが……」

真「妹にしたいのは誰か、でもいいんだよね?」

響「うん、それでもいいよ」

貴音「それならば……」

真「うん」

響「……」

貴音「誰か一人を選ぶというのは難しいですね」

真「そっかぁ」

響「そんなに難しいかなぁ」

真「すぐに選んでもらえなくて残念?」

響「は……? な、なにいってんのさ!」

真「へへへ」

貴音「?」

雪歩「四条さんは、実際みんなよりお姉さんですからね」

俺は貴音を妹にしたい

真「だったら、先にボクからでいいかな?」

貴音「そうですね」

真「じゃあ、ボクは響で」

響「あ~……また自分かぁ」

雪歩「また?」

真「もしかして春香と千早も?」

響「うん、よくわかったね」

真「へへっ、あの二人ならなんとなくね」

雪歩「真ちゃんと響ちゃんだと、ほんとに姉妹っぽい感じだね」

響「そっかな?」

貴音「響とて、悪い気はしないでしょう?」

響「それはまあ……真だったらお姉ちゃんでもあんまり違和感ないし」

真「ほんと!?」

響「え? うん」

真「だったら! ま……真お姉ちゃんって呼んでもいいんだよ?」

雪歩「!?」

貴音「なんと!?」

響「な、なにいって……」

真「ほら! 真お姉ちゃん!」

雪歩「ま、真ちゃん?」

響「いや、あの……」

真「さあ!」

響「ほんとに?」

真「もちろん! さあ!」

響「わ、わかったよ……」

真「へへっ、やーりぃ」

響「ま……」

真「……」

雪歩「……」

貴音「……」

響「……真お姉ちゃん?」

真「ふあぁぁぁぁ!///」

雪歩「はぅ///」

貴音「こ、これは……」

響「うわ……なんかすごく恥ずかしいぞ///」

真「もう一回! お願い!」

響「ええっ!?」

貴音「なりませんよ、真」

真「なんでだよ、貴音?」

響「そ、そうだよ! 言ってやってよ貴音」

貴音「次はわたくしの番です」

響「そうそう! ……え?」

貴音「わたくしも妹は響と決めました。さあ、貴音お姉ちゃんと!」

響「貴音もかー!」

雪歩「私もお願いしようかなぁ。雪歩お姉ちゃんって」

響「雪歩まで!?」

雪歩「真ちゃんだけなんてずるいよぉ」

響「そんなこと言われても……」

真「さあ!」

貴音「さあ!」

雪歩「ほら、響ちゃん!」

響「うわぁぁぁぁん!」

違うな、視点が違う
誰に「お兄(姉)ちゃん♪」と呼ばれたいかで考えるべきだ

響「うぅ……ひどい目にあったぞ」

響「自分の1位、確定しちゃったし……」

響「貴音も自分が妹かぁ」

響「……」

響「べ、別に嬉しくなんかないけどね!」


 ─ やよい・あずさ・P ─


響「あと残ってるのは……あ、いたいた!」

やよい「あ、響さん」

あずさ「あら、どうしたの?」

P「響か。おつかれ」

響「これでやっと全員さ~」

やよい「全員?」

響「みんなに意見を聞いてて、3人で最後なんだ」

あずさ「意見? なにかしら?」

響「うん、765プロの妹キャラについてなんだけど」

やよい「妹キャラ……ですか?」

響「一番妹っぽいのは誰だと思う?」

やよい「妹っぽい……」

あずさ「そうね~……」

P「それは俺も答えるのか?」

響「もちろん。ぴよ子にも聞いたし」

P「俺の立場だと、誰か一人を選ぶのは難しいんだが」

響「別に一番可愛いとか、す……好きな娘とかじゃないんだからいいでしょ?」

P「それだったら迷わず響って答えるんだけどな」

響「まあね、自分完璧だから当然……って、ええっ!? なにいってんの!?」

P「ははは、あいかわらず響はいいリアクションをするなぁ」

響「う、うるさい! この意地悪プロデューサー!///」

やよい「響さん、顔が真っ赤です」

響「そ、そんなことないよ! 全然!///」

P「ははは」

響「笑うなー! もう……バカ///」

あずさ「あまり女の子をからかっちゃダメですよ、プロデューサーさん」

P「はい、ごめんなさい」

響「あずささんには全然態度が違うんだから……」

やよい「あずささんはみんなのお姉さんですね」

あずさ「あら、それは嬉しいけど……」

響「けど?」

あずさ「私なんかより律子さんのほうがしっかりしてて、みんなのお姉さんだと思うわ」

やよい「それは違います!」

あずさ「え?」

やよい「あずささんも律子さんも、どっちもみんなのお姉さんです!」

あずさ「やよいちゃん……」

響「うん、自分もそう思うよ」

あずさ「響ちゃん……うふふ、二人ともありがとう」

やよい「えへへ」

あずさ「でも、困ったわね……」

やよい「?」

響「なにが?」

あずさ「妹って、誰か一人を選ぶのよね?」

響「うん、そうだけど」

あずさ「一人だけなんて選べないわ」

響「それは……」

やよい「みんなってことじゃダメなんですか?」

P「いいんじゃないか、あずささんはそれで」

響「う~ん……ま、いっか。あずささんはみんなが妹ってことで」

あずさ「うふふ、ありがとう響ちゃん」

響「じゃあ、次はやよいだな」

やよい「わ、私ですか?」

響「うん、誰が妹だと思う?」

やよい「いもうと……いもうと…………」

響「……」

やよい「ん~……妹? う~ん…………」

響「いや、もっと適当に考えていいからね」

あずさ「亜美ちゃんと真美ちゃんは違う?」

やよい「亜美と真美は長介みたいだから、妹って感じじゃないです……」

響「……ぷっ」

P「長介くんか。ははは、上手いこと言うな」

響「ぷ、プロデューサー……くっ。亜美と真美に悪いよ……くふっ、くくく」プルプル

やよい「?」

あずさ「それなら、かすみちゃんに似てると思うのは誰かな?」

やよい「かすみに……」

あずさ「ええ」

やよい「……雪歩さん?」

響「お、奇遇だな!」

やよい「きぐう?」

響「雪歩もやよいって言ってたぞ」

やよい「そうなんですか? それは嬉しいです!」

あずさ「うふふ」

やよい「あ、でもダメですよ。 妹なんて言ったら雪歩さんに失礼です」

響「いや、それは……」

P「他のみんなも、年齢とか関係なく選んでるんじゃないか?」

響「うん、年齢だけじゃなく性別も」

P「ってことは俺か。亜美と真美だろ?」

響「あはは、さすがよくわかるね」

P「あいつらは、まったく……」

やよい「雪歩さんでいいんですか?」

響「もちろん。雪歩も喜ぶと思うよ」

あずさ「そうね、私もそう思うわ」

やよい「えへへ、それならよかったです」

P「響、ちょっといいか?」

響「なに?」

P「急に妹キャラとか、ネットの書き込みでも気にしたんだろ?」

響「うっ……そういうところだけは鋭いよね」

やよい「ネット……ですか?」

P「これはウチのファンクラブのBBSだけど……ほら、スレッドがいっぱいあるだろ?」

やよい「すれっど?」

P「さっきの妹キャラみたいに、特定のテーマや話題について意見を言い合うんだ」

やよい「う~……パソコンはよくわかりません……」

P「そうだな……ほら、たとえばこれとか」

やよい「え~と……『響は俺の生き別れた妹』『長女・貴音、次女・美希、三女・響』」

響「は?」

やよい「そうだったんですか!?」

響「違うよ! これはそういうんじゃなくて……」

P「素直さはやよいのいいところだけど、書いてあることをなんでも信じちゃダメだぞ」

やよい「なんだか難しいです……」

あずさ「あら? 響ちゃんのほうが美希ちゃんより年上よね?」

やよい「そうですよね!」

響「そこ!?」

P「あずささんもか……」

やよい「はわっ! 私の名前がありますよ?」

P「そりゃウチのファンクラブだからな」

あずさ「こういうのって、なにが書かれてるかわからなくて怖いですよね」

P「ここはファンの集まりだから、概ね好意的な雰囲気ですよ」

響「そうだけど……」

P「響は気にしすぎだ」

響「だって、ファンの人からもみんなの妹みたいに言われてるし……」

P「響にはそういう魅力があるってことだろ」

響「うん、それは春香も言ってた」

あずさ「私もそう思うわ。だから気にしちゃダメ」

やよい「そうですよ!」

響「あずささん……やよい……」

P「それがアイドルなんだから、堂々としてればいいんだよ」

響「うん……」

P「それでも悔しいなら、トップアイドルになって見返してやれ」

響「トップアイドルに……そっか、そうだよね!」

P「おう、響はそれでいいんだ」

響「へへっ、ありがとプロデューサー!」

響「……って、聞きそびれるところだった!」

あずさ「あら?」

やよい「なにをですか?」

響「プロデューサーは誰が妹なの?」

P「俺か? 俺はあずささんだな」

あずさ「私ですか?」

響「みんなのお姉さんなのに?」

やよい「あ! だったらプロデューサーはみんなのお兄ちゃんですね」

P「おう、そういうことだ。いいところに気付いたな、やよい」

やよい「えへへ~」

響「それって、なんかずるいぞ」

P「そうじゃなきゃプロデューサーなんて務まりません」

響「むぅ」

あずさ「うふふ、お兄ちゃん♪」

P「」

響「ふぁっ!?」

やよい「はわぁ……///」

あずさ「あ、あら? どうしたんですかお兄ちゃん?」

P「」

響「それはちょっと反則だぞ……」

あずさ「?」

P「ふぅ……とんでもない破壊力だった」

あずさ「もう、それほどのことですか?」

P「ははは、ごめんなさい」

あずさ「知りません! ……でも」

P「はい?」

あずさ「私にとってはお兄ちゃんじゃなくても、みんなのお兄ちゃんにはなれますよね?」

P「?」

響「……」

やよい「なぞなぞですか?」

あずさ「そうね、ちょっと難しいなぞなぞ」

やよい「う~、全然わかりません……」

あずさ「プロデューサーさん」

P「なんですか?」

あずさ「今すぐじゃなくていいですから、いつか答えを聞かせてくださいね?」

P「はあ、わかりました」

響「わかってない……よね」ホッ

やよい「なにがですか?」

響「べ、別に安心なんかしてないよ!?」

やよい「安心?」

響「な、なんでもない!///」

やよい「?」

あずさ「約束ですよ、お兄ちゃん♪」

P「」

やよい「はわっ///」

響「また!?」

あずさ「あらあら、うふふ♪」

P「」

響「おーい! 帰ってこいプロデューサー!」


───

──


 ─ 全員集合 ─


春香「あ、響ちゃん! さっきのアンケートどうなったの?」

響「ちょっと待って。今、集計するから」

真美「765プロの妹ってやつ?」

亜美「ほほう、それは楽しみですなぁ」

響「はい、おまたせ」


①自分 7票

②やよい 3票

③美希・雪歩・律子・プロデューサー 2票

⑦春香・千早・伊織・亜美・真美・真・貴音・あずささん 1票

⑮ぴよ子 0票

美希「この『自分』って響?」

伊織「わかりにくいわね」

響「そんな細かいことは別にいいでしょ」

春香「あはは、やっぱり響ちゃんの圧勝だね」

千早「あら? ずいぶん票数が多いようだけど?」

真「え~と、7票と3票と……2票が4人で、1票が8人?」

雪歩「全部で26票だね」

やよい「あ、それはあずささんの分です」

春香「あずささんの?」

やよい「あずささんはみんなのお姉さんですから」

あずさ「一人だけ選べないから、みんなってことにしてもらったの。ごめんなさい」

雪歩「そ、そんな謝らなくてもいいですよ」

真「あずささんなら、そういうことでいいんじゃないかな」

春香「そうだね」

貴音「では、わたくしもみんなのお姉さんということで……」

響「ダメ」

貴音「なんと」

小鳥「私の名前があるのは何かの嫌がらせかな~? それとも天然かな~?」

響「自分、天然じゃないぞ!」

小鳥「ええ、よくわかったわ……」

響「わかればいいんだけど」

一同「「……」」

あずさ「あの、音無さん? これはですね……」

小鳥「いいんです。票ももらえないのに、同情なんてもらっても……ふふふ」

あずさ「う……」

P「お、俺もあずささんの分は入ってないですから」

小鳥「それなのに2票も取ってますよね? うふふ……」

P「う……」

律子「プロデューサーに2票……ふぅん? 亜美、真美?」

真美「な、なんで真美たちって決めつけるのさ!?」

亜美「そーだそーだ! オーボエだ!」

あずさ「『横暴』よ、亜美ちゃん」

律子「響?」

響「え? うん、亜美と真美だけど」

亜美「ちょっ、ひびきん!?」

律子「やっぱりね。ちょっとこっちきなさい」

真美「ひびきんの裏切り者!」

亜美「妹! 天然!」

響「て、天然じゃないってば!」

伊織「この私が美希に負けるなんて……」

美希「デコちゃん、まだすねてるの?」

伊織「拗ねてない!」

真「美希って、たしかに妹っぽいかも。お姉さんがいるからかな?」

美希「そうかな~?」

伊織「それなら私だって……」

真「あ、伊織もお兄さんがいるのか」

美希「だったら、ミキもデコちゃんも律子…さんの妹なの!」

伊織「はあ?」

美希「それでいいよね、律子…さん?」

律子「ええ。ちゃんと伊織のこをと考えてくれてるのね、美希」

美希「えへへ、もちろんなの♪」

伊織「ふんっ。別にありがたくないけど、そういうことにしてあげるわ」

美希「あはっ♪ デコちゃん照れてる」

伊織「照れてない!///」

真「あはは、丸く収まってよかったよ」

美希「真くんはお兄ちゃん♪」

真「やだよ!」

美希「え~」

伊織「にひひ。よろしくね、お兄ちゃん♪」

真「なんでボクばっかりー!」

雪歩「あれ、私が2票? あずささんと……誰だろ?」

やよい「あ、私です!」

雪歩「やよいちゃん? どうして私?」

やよい「や、やっぱりダメでしたか?」

雪歩「ううん、そうじゃなくて……やよいちゃんだとは思わなかったから」

やよい「かすみに似てるのが雪歩さんだったから……ご、ごめんなさい!」

雪歩「ち、違うよ。謝らなくていいから」

やよい「え?」

雪歩「私……かすみちゃんに似てる?」

やよい「はい……ほわほわ~って感じで、優しいところが似てるかなーって」

雪歩「ふふっ、そういってもらえると嬉しいな」

やよい「ほんとですか!? はわぁ……よかったです」

雪歩「二人ともお姉ちゃんで妹だね」

やよい「はい! 妹でお姉ちゃんです! えへへ」

亜美「いやぁ、なごみますなぁ」

真美「さすが765プロの癒しコンビですなぁ」

律子「……亜美? 真美?」

あみまみ「「ふゎい!?」」

律子「まだこっちの話は終わってないのに、なにをよそ見なんかしてるのかしらねぇ?」

あみまみ「「ごめんなさぁ~い……」」

千早「高槻さんに3票……」

春香「どうしたの、千早ちゃん?」

千早「どうもこうもないわ」

春香「え?」

千早「あずささんは仕方ないとしても、二人もわかってない人がいるみたいね」

響「」ビクッ

雪歩「」ビクッ

やよい「?」

千早「あら? どうしたのかしら萩原さん、我那覇さん?」

雪歩「ど、どうもしないよ?」

響「な、なんの話? 全然聞こえなかった」

千早「ふぅ~ん?」

春香「まあまあ、千早ちゃん。プロデューサーさんにだって2票入ってるんだよ?」

千早「それが?」

春香「2票までなら誤差だよ、誤差!」

千早「誤差?」

響「う、うん! よくあるよくある!」

雪歩「ご、誤差って怖いよね~」

千早「そう……なのかしら?」

春香「そうだよ! はい、この話題終わり!」

千早「え、ええ……」

亜美「さてさて、765プロの妹も無事決まったことだし?」

真美「ひびきんには今日から、真美たちをお姉ちゃんって呼んでもらおうかな?」

響「ちょ、ちょっと待って! それとこれとは……」

春香「いいね、それ!」

響「春香ぁ!?」

やよい「私も響さんのお姉ちゃんなんですか?」

あずさ「もちろんよ。うふふ」

響「いやいや! 妹キャラってだけで……」

美希「あはっ、面白そう」

響「面白くないよ!」

伊織「妹のくせに口答えしないの。にひひ♪」

真「うはっ、また響にお姉ちゃんって呼んでもらえるのかぁ」

雪歩「ごめんね響ちゃん? 私もまた呼んでもらいたいな」

貴音「あの心揺さぶる魅惑の一言……わたくしも忘れられません」

千早「四条さんがそこまで言うなら……私も」

響「み、味方がいないぞ……」

社長ォ…

小鳥「また私だけ仲間外れなんてこと……ないわよね?」

P「そういうことなら、俺はお兄ちゃんかな」

響「二人は止める立場でしょ!? ねえ、律子!?」

律子「あ~……うん、諦めなさい」

響「うわぁぁぁぁん!」



響「やっぱり妹キャラなんてやだー!」




おわり

おまけ


亜美「よし! せっかくだからお姉ちゃんキャラも決めよう!」

真美「へ? それはあずさお姉ちゃんで決まりじゃないの?」

亜美「りっちゃんとかお姫ちんだっているんだから、まだわかんないっしょ」

小鳥「ねえ、亜美ちゃん」

亜美「ん、なに?」

小鳥「そこはお世辞でもいいから、もう一人の年長者を挙げるべきだとお姉さんは思うわ」

亜美「お世辞? なにいってんのピヨちゃん?」

小鳥「……」

P「あ、あの……音無さん?」

小鳥「いいんです。私だってほんとはわかってるんです……ふふふ」

P「いやいや、音無さんは十分お姉さんですって! まだにじゅ」

小鳥「それ以上言ったら責任取ってもらいますよ?」

P「……」

律子「はいはい、私は小鳥さんに1票ね」

小鳥「え? ええっ!?」

律子「一番付き合いが長いのは私ですからね。義理ですよ、義・理」

小鳥「義理ですかぁ? ふ~ん」

律子「なにか?」

小鳥「い~え! わかってますよ、ふふっ♪」

響「自分は……」

貴音「……」ジー

響「……貴音」

貴音「貴音お姉ちゃんですよ、響?」

響「それはもういいよ! で、貴音は?」

貴音「ふむ、やはりあずさでしょうか。いや……あずさお姉ちゃん?」

あずさ「あらあら、貴音ちゃんったら。うふふ」

響「もう勝手にしてくれ……」

亜美「亜美もあずさお姉ちゃん!」

真美「あ……」

亜美「ん?」

真美「ううん、なんでもない!」

響「(真美って言ってもらいたかったのかな?)」

真美「真美は……やよいっち!」

やよい「わ、私? 私なんて全然お姉さんじゃないよ?」

真美「真美にとってはお姉ちゃんだからいいんだよ!」

やよい「そ、そっか。真美のお姉ちゃん……えへへ」

真美「んっふっふ~」

春香「私は、やっぱりあずささんかなぁ。千早ちゃんは?」

千早「私は……春香ね」

春香「あはは、やっぱり春香さんか……って、私!?」

千早「春香さんかって……なにいってるの春香?」

春香「うん、真顔で返されてもこっちも困るよ」

千早「?」

春香「それはいいから! なんで私なの?」

千早「え? ええ、そうね……春香には何度も助けられてるから」

春香「え?」

千早「もし私に姉がいるとしたら……春香みたいな人だったら、って思ったの」

春香「千早ちゃん……」

千早「世話の焼ける姉だけど。ふふっ」

春香「……って、一言多いよ!」

真「たしかに春香って、みんなを助けたりみんなに助けられたりで、いつも忙しそうだね」

春香「うぅ、真まで~……」

真「あはは、ごめんごめん。ボクも春香に1票入れようか?」

春香「冷やかしは結構です!」

真「そうだね、お姉さんってことならやっぱりあずささんだ」

亜美「おお! あずさお姉ちゃん、早くも独走か!?」

あずさ「あらあら、どうしましょう」

雪歩「わ、私は四条さん……かな」

響「雪歩は変わってるな~」

雪歩「そうかな? って、響ちゃんもそうでしょ」

響「そうだけど……」

貴音「響も雪歩も、なぜ貴音お姉ちゃんと呼んでくれないのでしょう?」

響「これだよ?」

雪歩「……」

貴音「これではありません、貴音お姉ちゃんです」

響「それはもういいってば」

雪歩「ごめんね、響ちゃん。無理にお姉ちゃんなんて呼ばせて……」

響「わかってくれればそれでいいけど」

やよい「あの……私もいいですか?」

響「うん、やよいは誰?」

やよい「雪歩さんです!」

雪歩「ふふっ、ありがとうやよいちゃん」

やよい「はい! えへへ」

雪歩「あのね、ちょっとお願いがあるんだけど……」

やよい「お願いですか?」

雪歩「雪歩お姉ちゃんって呼んでくれるかな?」

やよい「はい?」

響「おい!」

伊織「わ、私は……」

美希「ミキは律子、さん!」

伊織「ちょっ、割り込まないでよ! 私が先にりつ……」

美希「ん~? なぁに~?」

伊織「ああもう! 私も律子よ!」

律子「……」

美希「あはっ、ちゃんと言えたね♪」

伊織「余計なお世話よ、まったく……」

真美「りっちゃん? ミキミキが?」

春香「ちょっと意外だよね。あんなに、いつもお説教されてるのに」

律子「春香も同じ目にあいたいのかしら?」

春香「え、遠慮します!」

美希「なんで? 律子…さんがミキのことを考えて言ってるのは、ちゃんとわかってるよ?」

亜美「おお!? ミキミキがいつのまにかオトナに!?」

美希「ふっふ~ん♪ ミキだって、いつまでも子供じゃないの」

律子「ふふっ、ほんとそうね……」

伊織「ま、いちいちうるさいけど、言ってることは聞いておいて損はないわね」

律子「あんたも、たいがい一言多いわね」

伊織「誰かさんに似たんじゃない?」

いおりつ「「は?」」

美希「あはっ♪ やっぱり仲良しさんだね」

いおりつ「「誰がだ!」」

響「え~と……あずささんが4票でトップかな?」

あずさ「うふふ、照れるわね」

亜美「やっぱ、あずさお姉ちゃんがみんなのお姉ちゃんだね!」

真美「なんたって、今日の主役だかんね!」

あずさ「主役?」

P「よし、あずささんのバースデーパーティを始めるか」

一同「「おー!」」

あずさ「あ、あら? 聞いてないですよ?」

春香「サプライズですよ、サプライズ!」

真「へへっ、一日遅れだけど、ボクたちのお姉さんの誕生日だからね」

雪歩「みんなでお祝いしないと」

あずさ「みんな……うふふ、ありがとう」

春香「じゃあ、いくよ~!」

「「あずさ」」

「「あずさお姉ちゃん!」」

「「あずささん」」



「「お誕生日おめでとう!」」




おわり

遅くなったけど、あずささん誕生日おめでとう!

色塗れなかったけど、765プロの母と姉と妹でセルフ支援絵です

http://i.imgur.com/phMzQtM.jpg

乙、面白かった

沖縄の人は姉のことを「ねぇね」って呼ぶんじゃなかった?

ひびかわ

誕生日SSだったか
おつん


やよいみたいなお姉ちゃんほしい

絵もうまい

響だろとおもいながら開いたら響だった。というか思考が千早と同じだったことが悔やまれて仕方ない。

>>60
いおりんセルフつっこみ可愛い

千早と真があずささんを指してたならゼノグラシアになったんだけどなぁ…(ゲス顔)

あずささんは聖母だもんげ!

おつ

このSSまとめへのコメント

1 :  通りすがり   2016年07月01日 (金) 14:08:22   ID: fD0Bo6Xh

響が妹なんて…どんだけ幸せな話だよ。
可愛くて可愛くて目に入れても痛くないだろうよ、そりゃ。

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