穂乃果「うううう海未ちゃん、付き合って!」ドキドキ (47)

海未「いいですよ」

穂乃果「ほんと!?」

海未「はい」

穂乃果「じゃっ、じゃあ――」

海未「買い物ですか?食事ですか?」

穂乃果「……へ?」

海未「ですから、何に付き合えばいいのです?」

穂乃果「……」

海未「穂乃果?」

穂乃果「海未ちゃんの馬鹿!」ダッ

海未「ば、馬鹿とはなんですか!!」

海未「(行ってしまいました…)」

海未「(しかし、『付き合って』と言ったのに何に付き合ってほしいとは言わなかった……)」

海未「(そして、穂乃果は走り去った……)」

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海未「(…!)」ピコーン

海未「(何故こんな簡単なことに気付かなかったのでしょうか)」

海未「(まずは穂乃果に追いつかなければいけませんね)」



◆ ◆ ◆



穂乃果「(海未ちゃんの馬鹿…)」グスッ

穂乃果「(穂乃果、勇気を出して告白したのに)」

海未「穂乃果ぁああああああああああ!」ドドドドドドドド

穂乃果「ひっ!?海未ちゃん!?」

海未「やりました!私の勝ちです!」

穂乃果「なっ、何!?勝ち???」

海未「『付き合って』とは、『穂乃果の家まで走って帰るのに付き合って!』」

海未「つまり、競争ということではなかったのですか?」

穂乃果「あ…えっと……」

穂乃果「穂乃果、負けちゃったよー」アハハ

海未「しかし、スタートの掛け声もなし先に走って行くとは酷いですよ」

穂乃果「ご、ごめーん」




◆ ◆ ◆



穂乃果「ってことがあったんだよぉ…」

ことり「海未ちゃん、鈍感さんだから…」

ことり「ことりも――」



◆ ◆ ◆

ことり「海未ちゃん、好きなの」ギュー

海未「急にどうしました?」

ことり「海未ちゃんはことりのこと…好き?」

海未「今日のことりは変ですね」

海未「勿論、好きに決まっています」ナデナデ

ことり「(…知ってる)」

ことり「(でも、ことりが聞きたいのはその『好き』じゃあなくって…)」




◆ ◆ ◆

ことり「ってことがあったんだけど…」

絵里「そこまでいくと重症ね」

ことり「海未ちゃん、ことりのことただの幼馴染としか思ってないのかなぁ」

穂乃果「穂乃果のことも…」

ことほの「はぁ……」

凛「鈍感ってレベルじゃないと思うにゃー」

希「押し倒すぐらいのことしないと気付かなそうやな」

穂乃果「お、おおっ、押したお……////」カァー

にこ「キスとかしちゃえば意識してくれるんじゃないの?」

真姫「それはそれで気絶しちゃいそうね」

海未「すみません、遅くなりました」ガチャッ

凛「海未ちゃーん!」ギュッ

海未「わわっ、もう、危ないですよ凛」

ほのこと「……」ジトー

凛「海未ちゃんいい匂いだにゃー」

花陽「凛ちゃん…は、離れたほうが……」

凛「にゃ?」クルッ

凛「にゃぁああ……」ブルブル

希「なあ、海未ちゃんって好きな人とかいいひんの?」

ほのこと「!!!!」

海未「好きな人…ですか」

海未「μ'sのみんなが好きですよ」ニコッ

希「あー…そういう『好き』じゃなくって」

希「恋愛感情的な意味での『好き』で」

海未「う…」

海未「お、お恥ずかしながら私、そういうことには疎くて……」

ほのことりんぱなまきにこのぞえり「「「(知ってた)」」」

希「突然やけど海未ちゃん、相談があるんやけどな」

希「ウチの友達に幼馴染のことが好きな子が二人いるんやけど」

希「その子に積極的にアピールしても気づいてもらえないんやって」

海未「は、はあ…?」

希「『好き』って言っても友情の『好き』って思われてしまってるらしいんよ」

海未「…なるほど」

海未「その方は鈍感ですね それも手遅れの」

海未「人の好意に気付かないなんてありえません」

ほのこと「……」ジトー

希「…どうすればいいと思う?」

海未「そうですね…」

海未「アピールが足りないのではないでしょうか」

ほのこと「……」ジトーー

希「だ、抱きついたりもしてるって言ってたんよ?」

海未「そこまで鈍感だとやはり、アピールが――」

ほのこと「」ゴゴゴゴゴゴ

希「ああああ、海未ちゃん分かったわ、ありがとうな」

海未「そうですか…」

凛「何だか穂乃果ちゃんとことりちゃん怖いにゃぁ…」ボソボソ

花陽「凛ちゃん、今からラーメン食べに行こ…?」ボソボソ

凛「行くにゃー!」ボソボソ

海未「あ、真姫、新曲のことで相談があるのですが…」

真姫「(このタイミングで!?)」

真姫「イ…イイワヨ」

海未「それでは音楽室に――」

ことり「ことりも行ってもいいかなぁ?」

ことり「曲を聴いてどんな衣装にするか考えたいんだぁ」

穂乃果「あ…えと…穂乃果も……」

海未「では、四人で」ニコッ

今日ここファイトだよ!

ことりちゃんイベ終わったのでぼちぼち再開していきます

◆音楽室◆



真姫「(四人で来たのはいいけど…)」

真姫「(穂乃果とことりに監視されてるみたいでやりにくいわね……)」

穂乃果「すー…すー…」Zzz

ことり「うみちゃぁん…」ギュー

海未「穂乃果、ことり…、離れてくれないとやりにくいです……」

ことり「や」ギューッ

真姫「…私、帰ってもいいかしら」

海未「待ってください!」

真姫「(…見てると何故かもやもやするのよね)」

真姫「幼馴染三人がイチャついてるところを見せられても…って感じなんだけど」

海未「イチャついてなどいません!」

海未「あの、ここのところなのですが」スッ

穂乃果「ふわぁ!?」ドテッ

ことり「海未ちゃん離れちゃやぁー!」ギュー

海未「すっ、すみません穂乃果」

海未「怪我はしていませんか?」

穂乃果「うん、だいじょーぶー」

真姫「……」モヤモヤ

真姫「海未ちゃん、後で私の家に来て」

真姫「その時に曲を作りましょう」

海未「すみません…」

真姫「ほら、部室に戻るわよ」

◆部室◆


ガチャッ

絵里「あら、もう帰ってきたの?」

真姫「ええ、進みそうになかったから」

穂乃果「海未ちゃんの匂い安心するー」クンクン

海未「汗臭いだけですよ…」

ことり「海未ちゃん♪」ギュー

希「……確かに進まなそうやね」

絵里「(ここまで鈍いと気付いてないフリしてるんじゃないかと思えてくるわね)」

絵里「……」ピコーン

絵里「ねえ海未、私とキスしない?」

ほのこと「っ!?」ガタッ

海未「(よく聞こえなかったのですが、キス…?キス釣りと言ったのでしょうか)」

海未「ええ、いいですよ いつします?」

絵里「いつって…、今に決まってるでしょう」

海未「(急ですね…)」

海未「(しかし、誘ってくるということは手馴れているのでしょう)」

海未「あ、あの…私、初めてなのですが……」

絵里「」ブッ バタッ

ほのこと「!??!?!?!??」ガタガタッ

希「絵里ちぃいい!」

にこ「あんたいきなり何言ってんのよ!」

希「…穂乃果ちゃんやことりちゃんとはしたことないん?」

海未「ないですね 二人はそういうことに興味がなさそうですし」

穂乃果「きょ、興味がないってわけじゃないよ…?」

ことり「ことりも、海未ちゃんとなら……////」

海未「そうだったのですか」

海未「(私としては一緒に登山の方が…)」

真姫「…ねえ、海未ちゃんはさっきから何の話をしてるの?」

海未「何って…キス釣りの話でしょう?」

ほのことまきのぞにこ「……」

ことり「…鈍いのですね」ボソッ

穂乃果「まあ、海未ちゃんだし…」ボソボソ

にこ「難聴にも程があるわよ」ボソボソ

希「やっぱり押し倒すしかないと思うんや」ボソボソ

ことり「うぅ…それは……」ボソボソ

海未「(何の話をしているのでしょうか)」

穂乃果「っていうか、絵里ちゃん!」ボソボソ

絵里「何かしら」ボソボソ

ことり「ことり達から海未ちゃんを奪う気だったのかなー?って思っちゃうよ」ボソボソニコニコ

絵里「ちっ、違うのよ!だって、あまりにも鈍いから……」ボソボソ

穂乃果「でももし海未ちゃんが『絵里とならキスしてもいいですよ……』なんて恥じらいながら言ったら穂乃果………」ウルウル

ことり「うみちゃぁん……」グスッ

絵里「うううぅ……助けてのぞみぃ……」ウルウル

海未「……三人ともどうしたのです?」

穂乃果「うみちゃーん!えりちゃんがぁ!」ギュー

ことり「うううぅ…」ギュー

海未「絵里がどうかしたのですか?」

絵里「私は悪くない、悪くない、悪くない………」ギュー

にこ「(…なにこれ)」

にこ「(何だかここにいてはいけない雰囲気ね)」

にこ「(このまま帰りましょう)」コソコソ

希「あー……、海未ちゃん、穂乃果ちゃんとことりちゃんのこと頼んだわ」

海未「…?はい、わかりました」

真姫「(もう、海未ちゃんが困ってるじゃない…)」モヤモヤモヤモヤ

希「よしよし、絵里ちはなーんにも悪くないんよー」ナデナデ

絵里「海未が悪いの…」グスグス

海未「わ、私何かしましたか?」

穂乃果「ねえ、海未ちゃん、穂乃果のこと…好き?」

海未「はい、好きですよ」ナデナデ

ことり「ことりは…?」

海未「ことりのことも好きですよ」ナデナデ

海未「二人とも大切な幼馴染です」ニコニコ

真姫「……」

真姫「ねえ、海未ちゃん、私のことは?」

ほのこと「!?」

海未「真姫がそんなことを訊いてくるなんて珍しいですね」フフッ

海未「勿論好きですよ、大切なμ'sのメンバーの一人です」

真姫「…そ、そうじゃなくって……」

海未「? そうじゃない、とは?」

穂乃果「っ!ことりちゃん!」ボソボソ

ことり「うんっ!」ボソボソ

ことり「えいっ!///」チュッ

海未真姫「!?」

海未「な、な、ななな……//////」

ことり「えへへ」

海未「だ、駄目じゃないですかことり!!!」

ことり「ふぇ!?」

海未「そういうことは、おっ、想い人にするものですよ!」

ことり「ア、ウン…ソウダネー……」

絵里「もうわざととしか思えないわよ」フッカツーチカ ボソボソ

希「天然って恐ろしいなぁ…」ボソボソ

海未「全く…、ことりは可愛いのですから誰にでもそういうことをしたら勘違いされてしまいますよ」

ことり「(か、かわいいって…////)」

海未「気をつけてくださいね?」

ことり「勘違いしてほしいんだけどなぁ…」ボソッ

海未「そういえばいつの間にかにこがいませんね」

希「にこっちならさっき帰ったよ」

海未「そうですか…、では私は弓道部の方に顔を出してきますね」

絵里「(というかさっきのことりの呟きも聴こえてないのね…)」

穂乃果「待ってるね!」

ことり「海未ちゃん行ってらっしゃーい」

海未「分かりました、それでは」バタン



穂乃果「もー!ことりちゃんずるいよー!」

ことり「えへへへ♪」

希「…なあ、真姫ちゃん」

真姫「な、何よ」

希「真姫ちゃんも海未ちゃんのこと好きなん?」

真姫「っ!?」

ほのこと「……」ジーッ

真姫「そんなわけないでしょ!」

希「じゃあ何で海未ちゃんに自分のことを好きかって訊いたん?」

真姫「う……」

穂乃果「(ことりちゃんとは同盟を組んでるから大丈夫だけど…)」

ことり「(真姫ちゃんじゃ……)」

絵里「そういえば最近、真姫って海未のことをよく見てるわよね」

真姫「きっ、気のせいよ!」

ほのこと「(負けられない……!!)」ゴゴゴゴゴゴゴ

穂乃果「ちょっと弓道部の方に行ってくるね!」シュタッ

ことり「ことりも!」シュッ

希「早いなぁ…」アハハ

絵里「ハラショー…」

希「…真姫ちゃんは行かなくていいん?」

真姫「はぁ!?」

真姫「いっ、行くわけないでしょ!」

絵里「ちなみに私は行くわ」

希「ウチも」

絵里「(面白そうだし)」

希「(面白そうやしな)」

真姫「し、仕方ないわね…ついて行ってあげるわ」

希「ほんと素直やないんやから」




◆ ◆ ◆



ほのこと「海未ちゃーん!」ダダダダダ

海未「穂乃果、ことり…」

海未「どうしたのです?今から部室に行って一緒に帰ろうと思っていたところなのですが」

穂乃果「待ちきれなくて」

ことり「来ちゃった♪」

海未「最近の二人は寂しがり屋ですね」ナデナデ

穂乃果「ふぁ……////」

ことり「えへへへ」

絵里「海未、見つけた!」ハッケンーチカ

ほのこと「!?」

真姫「ね、ねえ、海未ちゃん」

海未「? どうしました?」

真姫「私も一緒に帰ってもいいかしら…?」

海未「ええ、いいですよ」

海未「絵里と希も一緒に帰ります?」

絵里「ええ、そうするわ」

希「うん」

絵里「(面白そうだし!)」

希「(面白そうやしな!)」

ことり「(穂乃果ちゃん!)」アイコンタクト

穂乃果「(うんっ!)」

穂乃果「海未ちゃーん!」ダキッ

ことり「海未ちゃん…」スリスリ

海未「二人とも、暑いです……」

真姫「……」モヤモヤ

希「(真姫ちゃんすっごい顔しとるなぁ)」

絵里「(真姫ったらまた海未の方を見つめて…)」

海未「(本当に穂乃果とことりは仲がいいですね)」

海未「(最近はよく見つめ合っていますし)」フフッ




終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月12日 (火) 19:04:01   ID: hOXMEjd8

おわっちゃだめだろ

2 :  SS好きの774さん   2015年01月19日 (月) 02:48:46   ID: _3RJvKU_

何故続けないのか

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