海未「おはようございます会えない時の為にこんにちはとこんばんはも!」 (33)

ナレーション「皆さんおはようございます。さて今日の海未ちゃんはどんな一日を過ごすのでしょうか」

ナレーション「と、その前に!今日は特別に我ら海未ショーをプロデュースし続けたエンターテイナー綺羅ツバサさんのインタビューをします!ツバサさんおはようございます!」

ツバサ「おはよう」

ナレーション「いやぁ。今日もセットの中は快晴ですねー」

ツバサ「うん。最近は雨を降らせていたからしばらくは快晴でいいかなって」

ナレーション「毎回思うんですが本当に凄いセットですねー。万里の頂上と同じ大きさのドーム中でこの園田海未の人生を丸々撮影する。本当に凄い企画ですよねー」

ツバサ「そうね。前プロデューサー・・・お父さんが亡くなって私がプロデューサーに選ばれた時は自信が無かったけど今じゃ彼女の人生を撮影出来てとても光栄に思えて来るわね。こんなリアリティ番組は他には無いと思うわ」

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ナレーション「私もそう思います!ドームにいる人達は全て俳優。そしてリアルな街並みや自然は全てセット!そこで暮らす園田海未ちゃんは何を考えているのかがよく分かる。彼女が産まれた時から見ている人達はまるで自らの子供の成長を見ている見たいと言われる方も多数いますよね」

ツバサ「そうね。家族や友達も俳優だけどやっぱり家族・・・いやそれ以上の絆を感じる」

ナレーション「分かります!それにプロデューサー自らもこの番組に参加されてるのもこの番組の魅力の一つですよね」

ツバサ「私自信も彼女を見守って生きたいと思うの。だから、私もトップアイドルと言う設定で参加させて貰ってるわ」

ナレーション「なるほど!しっかしツバサさんの趣味の部分もこの番組に反映されてますね」

ツバサ「そうね。いいでしょこの設定世は正にアイドル時代!って感じで」

ナレーション「はい!視聴者からも高評価を貰っています」

ツバサ「あら、起きたみたいね彼女」

ナレーション「本当ですねー。では彼女の一日をどうぞ~」

ツバサ「どうぞ~」

Chapter1

海未「う、う~~~ん」

海未「今日もいい天気です!」

コンコン。

海未「は、はい?」

ことり「海未ちゃんおはよー」

海未「きゃっ!」

ことり「あーごめんね!今起きたとこ?」

海未「も、もう!寝起きは恥ずかしいからあんまり見ないで下さい!」

ことり「うん!ごめんねっ!じゃあ下で待ってるねー」

海未「今日もうちで朝ご飯食べて行くんですか?」

ことり「えっ!迷惑だから大丈夫だよー」

海未「いいえ!お母さんもお父さんも毎日ことりが朝ご飯美味しそうに食べてくれて幸せって言ってますよ。だから今日も食べて生きましょう!」

ことり「そうなの?じゃあご馳走になろうかなぁ・・・」

海未「はい!じゃあ、先にリビングで待ってて下さい」

ことり「わかったぁ~」

バタン。

ことり「はぁー。今日も海未ちゃんが元気そうで何よりだねぇー」

カメラマン「そうねぇー。あ、そろそろ部屋から出る見たいだから私はちょっと失礼するね」

ことり「は~い」

ことり「じゃあ私もリビングで待機しておこうかな」

・・・・・・

ことり「あっ!海未ちゃん遅いよぉ」

海未「すいません。中々寝癖が・・・」

海未母「あらあら。寝癖を気にするなんて彼氏でも出来たの?」

海未「そ、そんなのいないです!」

海未父「はははっ!海未に彼氏が出来たら私が許さないよ!」

海未「だからいないですって!」

ことり「まぁまぁ海未ちゃん。早く朝ご飯たべよ?」

海未「もぅ!ことりまでニヤニヤして!」


ことり「えぇ~っ!してないよー」

海未「してます!」

ことり「海未ちゃん朝ご飯朝ご飯」

海未「わかってます!」

海未「いただきます!」

ことり「いただきまーす」

海未母「はーい沢山お食べ。このエイトイレブン銀の食パン一袋300円はとっても美味しいわよ~」

海未「そ、そんなにするんですか!?この食パン!!」

ことり「あはは・・・」

ことり「宣伝が露骨過ぎるよ」ボソッ

海未母「あら、ごめんなさい」

海未「ん?どうしたんですか?」

ことり「ううん!何でも無いの!」

ことり「あっ!この銀の食パン美味しい!」

海未「本当ですねーもっちり感が違いますよね。もっちり感が」

海未父「ほほぉー海未が気に入ったこの食パン。迷わず買いだな」

海未「もう買ってますよ?」

ことり(宣伝が露骨過ぎるってさっき言ったばかりなんだけど・・・)

海未「そう言えば穂乃果もパンが好きでしたね・・・」

ことり「ホ、ホノカチャン!?」

海未「私は何で穂乃果が突然スクールアイドルを辞めて、何も言わず去って行ったのかが分かりません」

ことり「ほ、ほら!穂乃果ちゃんはご両親が急に亡くなって雪歩ちゃんと遠くの親戚の所に行ったから・・・」

海未「それは知ってます・・・でも、昔からの幼馴染の穂乃果が私達に何も言わず去って行ったなんてなんと言うか・・・」

ことり(話題を変えなきゃ)

ことり「あっ!そう言えば」

海未「・・・?」

ことり「あ、あのね!」

海未「どうしたのです?」

ことり「今日はいい天気だなぁ~ってそう思わない?」

海未「確かに・・・最近ずっと雨が続いてましたからね」

ことり「ほんと晴れが続いて清々しいね!」

海未「・・・?そうですね。確かに清々しいです」

ことり「あっ!学校にそろそろ行かなくちゃ!」

海未「えっ!もうですか!?」

ことり「うん!早く行こ!」

海未「わ、分かりました・・・それではごちそうさまでした」

ことり「ごちそうさまでした!」

海未「じゃあ行きましょうか」

ことり「うん!」

今日はここまでにします
マイペースで書いて行きますんでよろしくお願いします

海未「それじゃあ行ってきます」

ことり「お邪魔しました~」

バタン。

海未「ううーん。暑いですね」

ことり「今日は30度近くあるんだって」

海未「今朝のニュースでそう言ってましたねー」

ことり「セミも鳴き出したしいよいよ本格的な夏って感じだねっ」

海未「みんなこの暑さでやる気を無くさないと良いのですが・・・」

ことり「あっ!近所のおばあちゃんだよ。おはようございます」

海未「おはようございます!会えない時の為にこんにちはとこんばんも!」

ことり「毎日、お花の水やり大変そうだよねー」

海未「でも、あのおばあちゃんのお陰で毎日綺麗なお花が見れるんですよ。感謝してます」

ことり「今度手伝ってあげよう?」

海未「うん。いいアイデアですね。ちょっと早起きして手伝えばあのおばあちゃんも喜ぶはずです!」

ことり「うん!そうだねっ」

ことり(これで花の水やりの時におばあちゃんの感動する話でも出せばいい演出になるかなぁ)

凛「あっ!海未ちゃーーん!ことりちゃーーん!」

海未「あっ凛。おはようございます。会えない時の為に・・・」

凛「こんにちはとこんばんはも!」

海未「もう!人の挨拶を真似しないで下さい!」

凛「あはは。ごめんごめんでも海未ちゃんずっとその挨拶だからつい言いたくなっちゃうんだー」

ことり「あれ?花陽ちゃんは?」

凛「あっ、それがね・・・ことりちゃんちょっと来て」

ことり「う、うん・・・」

海未(・・・?)

凛「風邪で来れないんだって・・・」ボソボソ

ことり「そ、そうなの!?」

海未「二人ともどうしたのですか?」

ことり「う、ううん。何でもないよ!」

凛「そ、そうだよ!あ・・・かよちん今日風邪で学校休むって!」

海未「えっ!?大丈夫なんですか?」

凛「しばらくお休み貰ったら大丈夫だと思うよ!」

海未「放課後お見舞い行かないとダメですね」

ことり「う、うん。放課後行こうねっ。で、凛ちゃんちょっと」

凛「言いたい事は分かってるにゃ」ボソボソ

ことり「今日の花陽ちゃんが海未ちゃんにおにぎり渡すってイベントどうするの?何か聞いてる?」ボソボソ

凛「それが何も聞いて無いから慌ててるニャ」ボソボソ

海未「だから二人ともなんで内緒話をしているのですか!?」

ことり「な、なんでもないよ!」

凛「何でもないにゃ~」

海未「本当ですか?何だか慌てた表情ですが」

ことり「凛ちゃんが教科書忘れたみたいで・・・」

凛「あっ・・・そうだにゃ!教科書忘れたから大慌て!」

海未「なるほどそれは大変ですね」

凛「本当だよー。また先生から怒られるにゃー」

海未「それなら隣のクラスメイトに見せて貰えばいいのでは?」

凛「おー!海未ちゃん頭いい!」

海未「これで解決ですね!」

凛「うん!海未ちゃんありがとう!」

海未「いいえ」

ことり(本当は何も解決して無いんだけどなぁ・・・)

凛「あっ・・・」ペコリ

ことり「・・・」ペコリ

海未「・・・?」ペコリ

海未「えっと、向こうからやって来る人って知り合いですか?」

ことり「あっ・・・!」

凛(ベテラン俳優さんだからつい何時ものように挨拶しちゃった!)

海未「あれ?あの人どこかで見たような・・・って言うかあの人。穂乃果の父親じゃないですか!?」

凛「あっ!」

ことり(な、何で通学路通ってるの!?)

海未「でも・・・穂乃果の父親は亡くなったはず・・・」

凛「見間違いだよ!」

ことり「う、うん。だって似てないよ!」


海未「いえ、あの人は絶対に穂乃果の父親のはずです!まさか・・・幽霊!?」

ことり「えっと・・・その・・・」

凛(ひらめいたにゃー!)

凛「そうだよ!あれはきっと幽霊だよ!あっちいけーっ!あっちいけーっ!」

ことり(そっか・・・幽霊と思わせて凛ちゃんみたいにあっちいけーっ!って言えばどっかに行くはず!)

ことり「幽霊さんはことりのおやつにしちゃうよー!」

凛「あっちいけーっ!」

海未「あっ・・・逃げて行きますよ!」

凛「悪霊退散できたにゃー」

ことり(危なかったぁ・・・最近変なトラブル多いよー何で穂乃果ちゃんの死んだ父親役の俳優さんをまた海未ショーに出すのかなぁ?)

凛(あ、危なかったにゃー)

海未「あれは本当に幽霊だったんでしょか?」

凛「!?」

ことり「ゆ、幽霊だよ!なんか体が透けてたし・・・」

海未「えっ、そうですか?でもあんな人間臭い逃げ方をする幽霊っているのでしょか?」

凛「幽霊は元々人間だからするんじゃないかなぁー」

海未「でも、私のイメージの幽霊はあんなに表情豊かじゃありません。何だか血行も良かったですし・・・幽霊って一番最初に言い出したのは私ですが、本当は穂乃果の父親は生きているのかも・・・」

凛ことり「幽霊だよっ!」

今日はここまでにします


ツバサ「確かに高坂穂乃果の父親と母親は死にました。しかしそれは番組内での演出であって勿論、高坂さんの父親役と母親役の俳優は生きています」

ツバサ「あれはとても悲しい脚本でしたね。沢山の批判と感動の声をいただきました。勿論、皆さんの人生には家族や友達、ペットとの別れがあるはずです」

ツバサ「私達は園田海未にも親しい人との別れを経験させたいが為に高坂さんの両親が死んだ事にして園田海未と高坂穂乃果の辛い別れを経験させました」

ツバサ「今まで親しい人との別れの経験が無かった園田海未には辛い出来事だったと思います。しかし人間は別れを繰り返し成長して行きます。私達、園田海未の人生を撮るからには彼女を立派に育てあげないといけませんからね・・・長い前置きはもうやめて視聴者から多数の声があります。それはあの時の事を再放送してくれと言う事です」

ツバサ「私達はそんは視聴者の願いを叶える為に高坂さんとの出会いから別れを園田海未の授業中や就寝中に何回かに分けて再放送することに決まりました」

ツバサ「それではご覧下さい」

園田海の小学生時代

穂乃果「すごいね!」

海未「うぅ・・・」モジモジ

穂乃果「隠れるの上手だね!」

海未「は、はい」

穂乃果「海未ちゃん隠れるの上手!」

海未「あっ・・・えへへ」

穂乃果「また誘ってもいい?」

海未「えっ・・・?」

穂乃果「かくれんぼ!また一緒にやろうよ!」

海未「あぅ・・・うぅ」

穂乃果「ダメ・・・?」

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