チノ「ココアさん、今月の検便早く出してください!」 (40)

ごちうさのSSです。

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ココア「え~、私ただのアルバイトだし、ウエイトレスなんだけどなあ…」

チノ「だめです!この街の衛生管理は特別厳しいんです!」



チノ「それにココアさん、自分で作ったパンを振る舞ったり、厨房にも出入りしてるじゃないですか。」

チノ「もし食中毒が出たらどうするんですか?ラビットハウスは営業停止。最悪つぶれてしまいます。」

チノ「もしそうなったら…ココアさん、責任とってくれるんですか?」



ココア「うぅ…わかったよ…でも、ちょっと待って!明日まで!」

チノ「…しょうがないですね。わかりました。」


※検便についての設定は適当です

――翌日

ココア「あ、あの…チノちゃん…はい、これ。」

チノ「あ、やっと持ってきたんですか?まったく…」

ココア「ちょ、ちょっと!まじまじと見ないでよ~///」

チノ「では、これは私が預かります。リゼさんや私のと合わせて提出しますので。」

ココア「…うん。よろしくね。」




リゼ(客の前で受け渡しするなよ…)

――その夜

チノ「まったくココアさんは…」

チノ「…」





チノ「これがココアさんの…」



チノ「…」





チノ「…ちょっと、確認してみましょうか。」




チノ「ココアさんのことです。中身を入れ忘れてるかもしれません。」

チノ「…」 ゴソゴソ

チノ「ちゃんと入ってますね。」







チノ「…中身は大丈夫でしょうか。」



チノ「…」ソロソロ




チノ「…ちょっと黒いですね。お腹の調子が悪いのでしょうか。」

チノ「はっ!…私は何を…」

チノ「い、いや違います…これは…その…」

チノ「そうです!これは健康診断です!」

チノ「そう…従業員の健康状態を確認するのも大事な仕事です。」



チノ「…」スンスン



チノ「!?」

チノ「いい匂いがします!!」


チノ「…」


チノ「…」ハアハア


チノ「…ごくり」





チノ「ペロ」

チノ「えっ!?」

チノ(あ、甘い…!)

チノ「ペロペロ」

チノ「おいしい!おいしいです!お姉ちゃん!!」










チノ「…」

チノ「なくなっちゃいました…」

チノ「…代わりにティッピーのでも入れておきましょう。」

チノ「はあ…」

チノ「ココアさんは体から出てくるものまでおいしいんですね…・」








――翌日

チノ「ココアさん。突然ですがトイレが壊れたので流さないでくださいね。」

ココア「えぇ…?でも、私実はさっきから…」モジモジ

チノ(そうでしょうね。朝ごはんに下剤をたっぷり混ぜておきましたから。)



チノ「困りましたね…わかりました。じゃあ流さないでそのままにしておいてください。」

チノ「お店側じゃなくて家側のトイレなら問題ありません。」

ココア「え…?でも後始末どうするの…?」

チノ「いいから!早くしてください!」

ココア「え~…」ヨロヨロ

チノ「…ふ、ふふ…」

チノ(やりました!とうとうやりました!)



ココア「ただいまー。」

チノ(これでココアさんの黄金食べ放題です!)



ココア「チノちゃん?」

チノ(こうしてはいられません!出来たてを手に入れないと!)



ココア「おーい。」


チノ「店番してる場合じゃねえ!」ダッ!

ココア「え?…あれ…?」

――チノ「う、うぅ…死にそうです…。」

ココア「大丈夫?チノちゃん。」

チノ「あ゛…ココアざん…」

ココア「わっ!大丈夫?チノちゃん…すごい熱!?」

チノ「もう…ダメみたいです…」



ココア「やだ!そんなこと言わないで!チノちゃんがいなくなったら私…!」

ココア「私にできることならなんでもするから…!お願い…!」


チノ(今なんでも、って言いましたよね?)

チノ「ココアさん…ココアさん……の…黄、金……食べたい……甘い…の…」

ココア「…!わかった!すぐ用意するね!」ダッ

チノ「あ・・・」



チノ(ふふ…あんなに血相を変えて…)

チノ(でもおかしいですね…今回のものは前とはまったく味が違いました…)

チノ(いえ、それだけじゃない…匂いもおかしかったし…)

チノ(トイレ内で汚染されてしまったのでしょうか…)





ココア「おまたせ!」バン!

チノ「あ…ありがとうございます…。」

ココア「無理しないで!私が食べさせてあげるから!」

チノ「…ふふふ。役得ですね。」

ココア「え?」

チノ「なんでもありません。それより…早く。」

検便って袋に入れて具を持ってくるんじゃなくて綿棒みたいなので採取する

なんて言うのは無粋でしょうか

ココア「あ…うん!はい、あーん。」

チノ「随分と薄いですね…おなかがゆるいんですか?」

ココア「え?」

チノ「それに栗が消化されないまま残ってますよ。ちゃんと…噛まないと…」

ココア「え?」



チノ「いただきます…あむっ。」


チノ「!!」


チノ「こ…これは!」




ココア「おいしい?甘兎庵の『漆黒の闇夜に浮かぶ黄金の月』(栗ぜんざい)だよ!」

>>19
知ってるよ。チュウチュウ吸ってるんだと思ってね。

――少し前

ココア「どうしよ~。チノちゃん絶対怒ってるよね…」

ココア「でも私今ちょっとお通じが悪くて…」

ココア「明日までに出るかなあ…」

ココア「はあ…」



千夜「どうしたの?ココアちゃん?」

ココア「あ…」

千夜「何か悩み事?私で良かったら相談にのるわよ?」

ココア(…こんなこと話せないよね。)

ココア「ううん。大丈夫!ありがとう。」

千夜「そう?無理はしないでね。」

千夜「そうだ!甘いものを食べると元気が出るわよ?うちに寄って行かない?」

ココア「いいの?」

千夜「もちろん!ココアちゃんはお友達だもん!」



――甘兎庵
千夜「はいどうぞ~。『海に映る月と星々』(白玉栗ぜんざい)よ~。」

ココア「わあ!おいしそう~。」

千夜「ごめんなさい。お客さん来ちゃったからちょっと離れるわね。」

ココア「うん。いただきまーす!」

ココア「うめ、うめ。」



ココア(…そうだ!)

ココア(要は検査で異常が出なければいいんだよね?)


ココア(千夜ちゃんは…見てない!)

ココア(今だ!)サッ





ココア「…これでよし。」

――チノ「この味…」 ワナワナ


ココア「チノちゃん?」



チノ「そうか…そういうことだったんですね…」



チノ「そういえば先月来た水道業者は千夜さんの紹介でした…」



チノ「独占して…あまつさえ店で利用するなんて…」 ワナワナ



ココア「チ、チノちゃん?」





チノ「あのアマ!生かしちゃおけねえ!」

千夜「いらっしゃいませ~♪」

千夜「うふふ。今日は大繁盛ね♪」

ヒューン

千夜「?」


KABOOOOOOOOOM!!

千夜「RPG!?」

「なんだ一体!」

「イタイ!イタイよぉ!!」

ワーワー キャー






チノ「奇襲成功。続いて第2撃にうつります。」

リゼ「了解。こちらも所定の位置についた。機を見て仕掛ける。」


ココア(またリゼちゃんの戦争ごっこか。今回は本格的だな~。)

千夜「あれは、チノちゃん…?」

千夜「そう、そういうことなのね…」

千夜「何代にも渡る争い…今、ここで決着をつける時ね…」

千夜「容赦しないわよ~♪」

BLAM! BLAM!!


ゴフッ オトーサーン!  ダレカケイサツヲ…




リゼ「くっ!あんなものが出てくるなんて聞いてないぞ!」 

ココア「きゃ~!」キャッキャッ

チノ「押されてますね…かくなる上は!」

チノ「いけ!ティッピー!」

ヒュー


千夜「!?」

ポテ

ティッピー「ワシじゃよ」

千夜「っ!!」





KABOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!!!

千夜「…う、うぅ…」


千夜「!」ガバッ

メラメラ

千夜「あ…あ…そんな…甘兎庵が…」







チノ「やりました!大勝利です!」

「あの、ちょっとよろしいですか?」

チノ「はい?今忙しいんですが。」

「ラビットハウスの方ですよね。実はそちらの従業員の方の便から異常が検出されまして。」

チノ「え?」

「人間の体内にはいるはずのない菌が見つかりましたので、ラビットハウスは3ヶ月の営業停止処分となります。」

チノ「…」



チノ「え?」

――フルール・ド・ラパン

シャロ「ほら!今日も忙しいんだからキリキリ働く!」

千夜「ごめんなさいね~。みんなでお世話になっちゃって。」

チノ「この制服はちょっと恥ずかしいです…」



ココア「かわいいよ~チノちゃん。」

チノ「ココアさんも働いてください!」

ココア「私は保健所の人にダメって言われてるも~ん♪」



リゼ「なんで私まで…」
 

シャロ「…あ!リ、リゼしぇんぱい!」

リゼ「ん?」

シャロ「こ、こ、こ、今月の検便、早く出してくだしゃい!」


~おしまい~

どんな漫画?

知らんかった。みんな同じこと考えるんだな。
俺は小学生の頃読んだあさりちゃんをヒントにしたんだが…

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