エレン「百合豚?腐女子?なにそれ」(288)

ガヤガヤ ガヤガヤ

エレン「ふぁ~、ねみぃな。お!アルミン、ライナー、ベルトルト!おはよう!」

「「「……」」」

エレン「?? 何見てんだ?」



ユミル「クリスタ、ほっぺにパンくずついてっぞ」

クリスタ「え?どこどこ?」

ユミル「こーこ」ヒョイ パク

クリスタ「あ!もう…自分でとれるってば」


「「「……」」」

エレン「おいどうしたんだ?黙り込んで。飯くわね―の?」


アルミン「……アニクリ?」チラ

ライナー「イエス。アニクリ」コクン

ベルトルト「ノン!!!クリアニ。クリアニ!!」ブンブン



エレン「!?」

ミス
アニクリ→ユミクリ
クリアニ→クリユミ

アルミン「…ハァー。ベルロルト、イエス・ユミクリ、ノー・クリユミ。アンダスタン?」

ライナー「ユミクリ・イズ・グッド。ユミクリ・イズ・アワ・ライフ。ベロロロロン」

ベルトルト「ノンノンノンノン……クリアニ・イズ・ベスト!!」ダンッ



エレン「…!?」

エレン「なぁ、お前ら一体なにについてしゃべってるんだ?何語?オレもいれてくれよ」


ベルトルト「くそ、2対1では分が悪い…。ねえエレン、君もユミクリからのまさかのリバ、無邪気天然攻めがいいと思うよね?ね?」

エレン「??? え、あ……攻め?」

アルミン「無駄だよベルトルト。エレンにはちょっと早い話だ」

エレン「なっ…子ども扱いすんじゃねえよ!アルミンは同い年だろうが!」

ライナー「じゃあエレン。向こうのクリスタとユミルをちょっと見てみろ」

エレン「え?おう」



ユミル「な、クリスタ。私もほっぺにパンくずついちゃったからとってとって」

クリスタ「んもう。わざとつけたでしょ…」

ユミル「いいじゃん別に。早く早く」

クリスタ「ふふふ、はいはい。ほら」ヒョイ パク



ベルトルト「………はぁ…素晴らしい」ツー…

アルミン「ベルトルト鼻血」

ライナー「……で、エレンよ。あいつらをどう思う?」

エレン「……どう思うって…。いつものあいつらとしか…」

アルミン「……やっぱりエレンにはまだ早いみたいだ」ニコ

ライナー「そうだな。残念だ」

ベルトルト「ごめんねエレン。でも君にもいつしかクリユミの素晴らしさが分かると思うよ」

アルミン「ユミクリだっつってんだろ!」


エレン「……なにがあったんだよお前ら…頼むからオレと同じ言語でしゃべってくれよ…」

エレン「はぁ。なんかアルミンとライナーとベルトルトが急に遠い存在に見えてきた」

エレン「別に仲間はずれにされてて寂しいとかじゃねえし…」

エレン「もう別のテーブルで飯食おう……っうわ!?」


ドン

エレン「いてて…悪い、ケガねえか?……ってなんだよジャンか。謝って損した」

ジャン「てめぇこのチビ!朝から喧嘩売ってんのか!」

エレン「お前こそ朝から大声だすなよ、ったく」

ジャン「お前がださせてんだろーがっ」

エレン「んだよやんのか!………ん?なんか後ろから聞こえて…」





「ジャンエレ」ボソッ

エレン「!?!?」バッ



アニ「またケンカップルか。…いいぞもっとやれ」

サシャ「リバ可ジャンエレ推しミートゥー。もしくはパンエレ」

ミカサ「私はエレン受けならなんでもいい。エレンは鈍感天然無意識小悪魔総受け性質」

アニ「同意」

サシャ「うーん私は場合によってはエレン攻めの方が」



エレン「……!?」

エレン(ま…また謎の言葉がでてきた!女子の間でも流行っているのか!?)

エレン(一体なんなんだ?もしかして知らないの俺だけ?)



ジャン「…い!おいエレン!無視すんじゃねー!(ミカサがこっち見てる…!)」

エレン「うわわ、急に胸倉つかむな!シャツが!」

ジャン「シャツのことなんかどーだっていいんだよ馬鹿!(ミカサの熱烈な視線…///)」

エレン「何赤くなってんだ気持ち悪い」


ミカサ「!!!」ガタタッ

アニ「座りなミカサ。聖域に手を加えることはいくらあんたでも許されないことだ」

サシャ「ジャンはへたれ攻めおいしいですね。好きな子ほどいじめちゃう気質で」

ミカサ「……ふーっ、ふーっ。……悪かった、私は冷静じゃなかった」

アニ「いいさ。今は共にジャンエレを愛でよう」




エレン「……ジャンエレって……ユミクリって……なんだよ!!!」ダッッ

ジャン「おい!?エレンお前どこ行くんだよ!!」

エレン「うう。朝飯食いそびれて力がでない…」

エレン「しかし本当に何が起こってるんだ?…こういうときはまず、アルミンに相談してたんだけどな」

エレン「いや、自分の頭を使って考えるんだエレン・イェーガー」


まず分かっているのは任意2名の名前がキーワードになっていること…
そして攻めと受けという言葉…
名前は同性同士…

あとはよく聞き取れなかった


エレン「攻め…受け?普通攻めと守りじゃねえのか?」

エレン「ああああああああわかんねえ頭いてえ!!!あっあそこにいるのはマルコ!」

エレン「マルコなら…あの真面目なマルコなら!!」

エレン「マルコーーーーー!!」

マルコ「エレン?どうしたのそんな息切らせて」

エレン「マルコ、ひとつ聞きたいことがあるんだ!なあ…攻めとか受けとか…今流行ってることなんなんだか知ってるか!?」

マルコ「ん?今流行ってるcpという意味?どっちの?」

エレン「…え?どっちって…??」

マルコ「じゃあまず百合の方からいく?今旬のカプはミカサシャだろうね」

マルコ「最初は下火だったんだけどね、無口クーデレミカサとサシャの食べ物に関する関わりが徐々に百合豚たちをひきつけてきたのさ」

マルコ「まあそれでも王道はクリスタユミルコンビかな。これは根強い人気だよ」

エレン「…?……??えっと、マr」

マルコ「次はblだね。実はこっちの方が僕は詳しいんだ」

マルコ「そうだね…男にしては容姿がかわいらしいアルミン受けが最近は人気かなー。彼は協調性もあるしだれとでも仲良くなれるからね。多いのはライアルとかジャンアルとか」

マルコ「勿論エレアルもあるよ。ああごめんライアルとかジャンアルとかいっちゃ嫉妬しちゃうかな?ごめんごめん。やきもちからのお仕置きタイムキタコレwwwwテラ萌えすwwww」

エレン「あ…え?………マルコ…だよな?」ガクガク

マルコ「っていうか実際君たち距離近すぎじゃないかな?よければ話聞かせてほしいんだけど…大丈夫!僕そういうの偏見ないから!!!!ね!?」ハァハァ

エレン「ひぃっ そのメモ帳なんだよ。わけわかんねえ!じゃあなマルコ!」

マルコ「あっ……チィッ」




エレン「マルコもよくわからんが…知ってたみたいだな」

エレン「百合……って花だよな確か。あと、びーえるってなんだろう」

エレン「あと知ってそうなのはコニーとジャンか。あいつら絶対からかってきそうだから嫌なんだが、背に腹は変えられないか」

エレン「くそ。次の格闘術の訓練の後に聞いてみるか」

対人格闘術


エレン「今日は誰と組むか。おうアニ、今日こそ俺が勝つから一緒に組もうぜ」

アニ「……いや、あんたはベルトルトと組むべきだよ」

エレン「え!?なんでだよ」

アニ「……身長差っていいよね」ボソ

エレン「? 今なんて?」

クリスタ「待って!エレンはいつも通りライナーと組むべきだと私は思う!」

サシャ「いえコニーとです!今やんちゃ×やんちゃがキテるんです!!」

ユミル「何言ってんだてめーら。エレン、お前はアルミンと組め」

ミカサ「……」コクコク





エレン「いや誰でもいいって………あ、違うんです教官!!別にこれはサボってるわけじゃなくて!!!うわあああっ!!」

エレン「……」ズキズキ

エレン「……俺何も悪くなくね?」ズキズキ


コニー「よお!エレン!今日は珍しく教官のげんこつ食らってたな!!はっはっは!!」

ジャン「いい気味だぜオイ!しけた面してんなよ、ぶふっはっはっはっは!」


エレン「……ちょうどよかった。なあ二人とも、百合と…えっともうひとつなんだっけ。忘れた」

エレン「まあいいや。百合ってなんだ?からかわないで教えてくれよ」

コニー「? 百合って、ええと、花だろ?」


エレン「!!はは、コニー!お前もやっぱり知らなかったんだな!!俺たち仲間だな!」


ジャン「いやコニー、そっちじゃなくてこっちの話じゃねえか」

コニー「ん? ああ!こっちか!」

エレン「!?」

ジャン「なんだ…エレン、お前…知らないのか」ニヤア

コニー「まさか、エレンが知らないわけないよなー」ニヤア

ジャン「土下座したら俺のオススメcp教えてやってもいいぜ?」

コニー「どうせミカサ関係だろーが…」


エレン「し、し、し、知ってるに決まってんだろーーーーーー!!!」ダッ


ジャン「あ、逃げた」

エレン「くそおおお、結局知らねぇの俺だけじゃねーか!!!」

エレン「なんだよ、俺だけのけ者かよ…!!俺たち仲間だと思ってたのによー!!」

エレン「百合ってなんだよーーーーーー!!!”しーぴー”ってなんだよーーーーーー!!!」


教官「イェーガー……貴様は通路のど真ん中で何を喚いている?」

エレン「はっ…!きょ、教官……申し訳ありません!」

教官「……今日の貴様は何か様子がおかしかったな。仲間と喧嘩でもしたのか」

エレン「教官……!!」

エレン「あの…!教官は……百合とは、”しーぴー”とは何か、ええと。あとは”びーえる”とは何か、ご存じですか!?」

エレン「あと”てらもえす”って、なんですか!?」


教官「………ふむ」


教官「……そうだな。今夜、筆記用具を用意して私の部屋に来い、イェーガー」

教官「貴様は百合薔薇の何たるかをまだ理解していないようだな。私が特別講義を行ってやろう」

エレン「!? はっ!了解しました!!」

エレン(やっと、分かるのか。これで俺も話題についていけるな)




エレン「……」ワクワク

エレン「百合薔薇ってなんなんだろ。やっと俺にも理解できるのか…。みんながあんなに夢中になるくらいだから、相当おもしろいもんなんだろう」

エレン「教官、イェーガーです」コンコン

教官「うむ、入ってこい」

エレン「はい。……何故教官はバスローブ姿なのでしょうか?」

教官「気にするな」

教官「さて。さっそく講義に移ろう。この私直々に知識を授けてやるのだから感謝しろ」

エレン「は、はい!」ワクワク

教官「百合はgl、つまりガールズラブ。おにゃのこ…いや、女子同士の同性愛だ」

エレン「……へっ?」キョトン

教官「薔薇はbl、ボーイズラブだ。男子同士の同性愛のことを指す」

エレン「……え? いや……え?」

エレン「同性どうし……で、恋愛、ですか」オモッテタノトチガウー


教官「そうだ。最初は受け入れがたいのも分かる。しかし訓練兵団の実情を考えてみろ」

教官「男女数の圧倒的な差。そして規則が厳しく、男女でこっそり逢瀬などしようものなら即罰則だ」

教官「寮も別々で、夜にいちゃいちゃすることなど物理的に不可能……」

エレン「は、はあ」

教官「思春期の男女の欲求不満は、お互いの異性同士の恋愛を妄想することで補われるようになる。至って自然な流れだな」

教官「つまり男子の間でglが。女子の間でblが流行するのに何の不思議もないのだ」


教官「…」ドヤァ…

エレン「な、なるほど?……いや、分からないですね…キース教官。何故、あれほど熱狂的に皆、同性愛を支持するのか…」

教官「……それは…何故人は人を愛するか、という意味か?」

エレン「違います…」


教官「ちなみにcpとは組合せ、カップルという意味だな」

教官「テラ萌えすというのは、大変萌えますということだ」

エレン「はあ、そっすか」

教官「まあ貴様もそのうち分かる。百合とは、素晴らしいものだ……」

エレン「はあ、そっすか」

教官「これで今日の特別講義は終わりだ。ここからは余談になるが」スタスタ

教官「私はショタコンだ」カチリ

エレン「はあ、そっすか」


エレン(なんで鍵閉めて……)

エレン「あの、ショタコンってなんですか?」

教官「貴様はほんとうに無知だな!」ハァーッ

教官「少年愛好者だ。私は少年愛好者であり、バイだ」

エレン「えーっと、バイっていうのも…分からないんですけど」

教官「両性愛者だ」ギシッ

エレン「は、はあ。たくさん称号?をお持ちなんですね」

教官「よせ。褒めても何も出んぞ」ジリ…ジリ…

エレン「…?(何故教官はこっちに近づいてくるのか)」ジリ…ジリ…


「「…」」

教官「なぜ逃げるイェーガー」ハァハァ…

エレン「あ、あああの。俺そろそろ失礼しますね!!講義ありがとうございました教官おやすみなさい!!!」ダッ


ガチャガチャ

エレン「!?なに!?鍵は開けたのに、扉がびくともしない!?」

「……」ヒソヒソ
「……」ヒソヒソ

エレン「! おい、扉の向こうに誰かいるのか!?開けてくれ!!教官がなんか怖い!!」



サシャ「……教官×エレンはなんて名付けたらいいですかね」ヒソヒソ

クリスタ「教エレは語呂悪いかな。キーエレ?」

アニ「それがいいかもね。次の本はキーエレでいこうかな」

ユミル「教官と兵士の禁断の愛か…王道だな」

ミカサ「犯罪スメルがそそる」


エレン「おい!!!お前らなにしてんだよ!!!開けろ!!!ドア押さえてんじゃねえよ!!!」

ミカサ「エレン………ごめんなさい………」シクシク

エレン「ミ、ミカサだろその声!ミカサ頼む開けてくれ!!」

教官「イェーガー、まだ私との個人授業は終わってないぞ。夜は長い…」パサ

エレン「ウワァーー教官なに脱いでんですかーーーミカサほんとお願い開けて!!!!!」バンバン



ミカサ「私はエレンを大事に思ってる…。エレンが一番大事」

エレン「じゃあ…!」

サシャ「無駄ですよエレン。ミカサは、ntr属性もちなんです」

ミカサ「ごめんね、ごめんねエレン……///」キュン

エレン「だから何語しゃべってんのかわかんねえって!!」


エレン「くそぉぉ…!!あいつら後で覚えとけよ!こうなったら…」

エレン「戦え……戦うんだ!!戦わなければ……」

エレン「勝てない!!!!!」クルッ




フルチンガチムチキース「…」ニッコリ



エレン「……」

バリーーーーン


教官「おいイェーガァーーー!ここは3階だぞ!窓から飛び降りたら大けがじゃすまんぞーーー!」

アニ「うわわ……エレンの奴が最後のガラスをぶち破っちゃったみたいだ」

クリスタ「見慣れた景色を蹴り出して日常を飛び越えちゃったのね」

サシャ「ちぃっ!!逃したか!!!」

今日はここまでにしときます おやすみ

バキボキバキ! ドサッ

エレン「ガハッ……いってええええ…!!!死ぬ…!!」

エレン「しかし木が生えててよかった。たくさんの枝が落下の衝撃を和らげてみてくれたみたいだ。よくある都合のいい設定のひとつだな」

エレン「とにかく……医務室か、自分の部屋に行くか」

エレン「明日から教官にどんな顔して会えばいいんだよ……」


スタスタ

エレン「女子の奴ら……絶対今度文句言ってやる。…ん?なんだ」パサ

エレン「…上からノートが降ってきた?」


2階の窓から乗り出すミーナ「あっしまった落ちちゃった!」

エレン「ミーナ?」

ミーナ「!? ギャアアアア!!血まみれの幽霊が立ってるー!!」

エレン「いやオレだよ、エレン」ドバドバ

ミーナ「エ、エレン!?なんでそんな血まみれなの……こわいよ」

エレン「深い事情があるんだよ。それよりこのノート、お前のか?」

ミーナ「あっ……今取りにいくから、絶対中身見ないで!!絶対よ!?」タッタッタ




エレン「見るなと言われると見たくなる。幽霊扱いされた仕返しだぜ」



パラパラ…

ベルトルト『ちょ…ライナー!やばいって……人がきちゃうよ……///』

ライナー『この倉庫なら人が滅多にこないはずだぜ……我慢すんなよベルトルト……』

ベルトルト『だめだってば…///』



エレン「ホァ!?!?」

ノートの中では、実際よりも筋肉5割増しなライナーとベルトルトが
顔を真っ赤にして汗水まき散らしながらなにやら組んず解れつしていた。





ミーナ「エレン!!はぁはぁ…そのノート、見てないわよねっ!?」

エレン「ア……ア……ミテナイ」

ミーナ「そう。よかった~。ていうか早く医務室行った方がいいよ?じゃあ、またね!」

エレン「ア…マタネ」

医務室


エレン「…………」

エレン「こんなの絶対おかしいよ」

医者「はいはいイェーガーくん安静にね。今日は入院してってね」

エレン「あ、はい」

エレン(ライナーたちは知ってるのか?自分がbl妄想の犠牲になっていること。反対に女子もそうだけど)

エレン(明日は訓練がない日だ。アルミンに聞いてみよう……)

エレン(ああ、ミーナの書いたやたらヌルヌルしたライナーとベルトルトが脳裏に焼き付いて離れない…オェエッ……)グスン




エレン「アルミーーーン!ちょっと話があるんだっ!」バターン

アルミン「…」ガリガリ
ライナー「…」モクモク
ベルトルト「…」ペタペタ
ジャン「…」
マルコ「…」
コニー「…」


エレン「!? なんだこの異様な雰囲気は…。なんでみんな一心に机に向かっているんだ」

アルミン「エレン…邪魔しないでくれないかな。僕たち今修羅場なんだ。ここが踏ん張り時なんだ」

ライナー「俺たち昨日一睡もしてないんだ…すべては新刊のため……」

ベルトルト「次こそは落とすわけにはいかない…!」

エレン「一体何を書いてるんだ?」チラ

エレン「…なんてな。昨日までの俺だったらホイホイ覗いて勝手に精神的ショックを受けていたはずだ。しかし今の俺は違うぞ」

エレン「それ………百合だろ?」キュピーン

アルミン「!!!」

コニー「エレン、ついにこっちの世界にきたか…」ニヤ

ライナー「ほう…エレンも百合の魅力に気づいたんだな」

エレン「…いや、別にそういうわけじゃ…」

アルミン「エレン!おめでとう。やっと君とも百合談義ができると思うと嬉しいよ!」

アルミン「そう…百合こそ至高にして究極。まるで人類未踏の花畑のような存在さ」

アルミン「男なんていらない。人類はイブだけで十分だった…」

アルミン「エレン、森の奥、清やかな湖のほとり、小鳥が舞い踊る中……手を取り合いお互いを見つめあう少女たちの姿を思い浮かべてほしい」

アルミン「どう思う?」



ジャン(アルミン大先生の語りが始まったぞ)
マルコ(一旦手を止めて聞く価値ありだね)
コニー(じんるいみとう?ほとり?)


エレン(えぇ~なんか変な流れになってきちまった…)

エレン「………………まあ、かわいいんじゃねーかな」

アルミン「そう。かわいい」

アルミン「その気持ちこそ百合の核!!!!かわいいは正義!!ユリ・イズ・ジャスティス!!!」

アルミン「僕はあらゆるカップリング、あらゆる関係性を書いてきた。そう全ては百合の根源に至るため……
     ほのぼの・友情・殺伐・いちゃらぶ・悲恋・パロディもろもろ」


ライナー「アルミンはその守備範囲の広さから、百合界の革命児と呼ばれてるんだ」

ベルトルト「毎回彼の本にはお世話になってるよ」

アルミン「でも僕はまだ到達できてない……まだ届かない!!!」

アルミン「きっとエレンなら、僕の作品に足りないものがわかるんじゃないかと思うんだ。ぜひこのまだ誰も読んでない原稿を読んでみてほしい」

ジャン「!!!エレンの奴、うらやましいぜ!!!」

マルコ「アルミンは確か今ミカアニを描いていたっけ。いいなあ~エレン」



エレン「えぇ~~~……」

アルミン「エレン、頼むよ」キラキラ

エレン「…そんな輝く瞳で見つめないでくれ…わ、わかったよ……」


パラ…

アニがミカサに膝枕をしている。どうやらこれから耳かきをするようだ。
実際の二人では考えられないほど和やかなムードが漂っている。
二人は衣服を着用していたため、エレンは本当に安心した。

アニ『まさかあんたとこういうことする仲になるとはね…』

ミカサ『…んっ、ちょっとくすぐったい』

アニ『……ねえ、変な声出さないでよ。やりづらいじゃないの』

ミカサ『だって、アニの膝枕柔らかくて気持ちいいし』スリスリ

アニ『////』

エレン(………う~~~~ん)

エレン(ミーナのほど露骨じゃなくて心底安心したが…なんだこのこみ上げる違和感……)

アルミン「どうかな」

エレン「あー…いいんじゃないかな…。それはそうと、この本なんなんだよ?」

ライナー「同人誌さ。1年に2回ある販売会で売るものだ」

エレン「ドージンシ。ハンバイカイ。なるほど理解した」

マルコ「僕たちの先輩は手書きでせいぜい5冊が限界だったらしいけれど、アルミンがコピー機を発明したからね」

ジャン「大量製造が可能になった。アルミンさまさまだぜ」

アルミン「次の販売会が一週間後に迫っていてね。久々の一日休暇だから一気に仕上げようという魂胆さ」



エレン「(…!)……へえ…」

ジャン「おっしゃああああああああああああああ描けたぁぁぁぁぁぁぁああ」

マルコ「ジャン!おめでとう!」

エレン「ジャンは…何を、描いたんだ…?」

ジャン「フッ、聞いて驚くなよ?」


ジャン「ミカミカ r18 だ」


ザワ・・・
   ザワ・・・

アルミン「r18………だとっ……!?」

コニー「ほ……本気かジャン!?!?」

ライナー「あ、あのアルミンでさえ踏み入ることのできなかった18歳の壁に進撃するというのか、ジャンっ……」

ベルトルト「僕たちはまだ13~14歳だというのに……末恐ろしい存在だよ、ジャン」

エレン「なぁ あーるじゅうはち ってなんだ??」


ジャン「……ハハハ。エレンも興味あるか。いいだろう…特別に読ませてやる。こっちに来い」

エレン「?」











エレン「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

エレン「ォエエッ……ぐえ…!!」

ジャン「お前、人の描いたもん見て吐くとか相当失礼だぞ」

エレン「…家族同然で育った奴のこんな姿見せられたら誰だってそうなるわ!!!」

エレン「…」



ベルトルト「クリアニクリ」

ライナー「イグザグトリー。クリアニクリ…グッド。ベリグッド」

マルコ「アイ・ライク・サシャクリ」

コニー「イヤ・サシャユミ・ダロ・イマノ・シュンハ」

アルミン「オーゥ…オオウ。サシャクリ・アンド・サシャユミ……ヘヴン・イズ・ヒア」



エレン「黙れ百合豚どもがッッッッ!!!!シャラァァップ!!!!」



「「「!」」」ビク

エレン「貴様らぁ…夢を見るのも大概にしとけ萌え豚どもめが」ギロ

エレン「いいか、俺が現実を教えてやる」

エレン「女 子 は お 前 ら が 妄 想 し て る よ う な も ん じ ゃ ね え」


アルミン「!? え、エレン…何を言い出すんだ!!」


エレン「よく聞け!!!あいつら全員腐女子だ!!!!!」

エレン「俺を教官の部屋に閉じ込めて、キーエレだのなんだの言ってたぞ!!!」


「「「………!?」」」


エレン「そして俺は見た……ああ、身の毛もよだつ光景だった」

エレン「ライナー×ベルトルトの同人誌。ぬるっぬるの同人誌」

エレン「女子はお前らが考えてるように常にかわいいものや美しいものについて考えてるわけじゃねえ……」

エレン「あ い つ ら ホ モ の こ と し か 考 え て な い」

シーーーン


ジャン「…………そ、んなわけ、ねえだろ。ハハ」ガクガク

ベルトルト「女の子は…女の子は…ホモという単語すら知らないはずだよ」ブルブル

アルミン「そ、そそそそうさ」ソワソワ

ライナー「俺の天使が、俺の女神が、そんなことあっていいわけがない……」


エレン(…?この反応……もしかして、こいつら…)

エレン(気づかないフリをしていただけ、か?)



アルミン「…さぁ!!みんな!作業に取り掛かろうじゃないか!」

マルコ「…あ、ああ!そうだな!」

エレン(なるほどな…お前らがそういうつもりなら、俺もそれ相応の手に出てやるよ)

エレン(肉を切らせて骨を断つ。俺自身へのダメージも計り知れないが)

エレン(お前らにも、俺が味わった地獄を体験させてやる…今日から俺は復讐者だ……この目は闇がよく見える(笑) )

エレン(今のうちに女子にたっぷり夢を見ておくんだな)

エレンの企みをよそに、同人誌販売会は女子の部でも男子の部でも例年通りひっそりと、それでいて熱く幕を閉じた
場所はそれぞれ女子寮・男子寮の一角で行われ、販売会にはほぼすべての訓練兵が参加した
ちなみに教官はどちらにも参加した


そして販売会が終了し、皆が興奮も冷めやらぬまま戦利品たちに囲まれ眠りについた次の日、事件は起こる
突然男子寮である少年の悲鳴が響き渡った

アルミン「おぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」

ライナー「!?ど、どうしたアルミン!!!」

コニー「何事だ!?」

アルミン「目が……目が……」

ジャン「なんでアルミンが目から血の涙を流しているんだ…!?」

アルミン「こ、これが……僕の戦利品たちにはさまって…いたんだ…」ゼエゼエ

ベルトルト「これは!?エレアルの薄い本ッ!!!!!!」

マルコ「えっ見せて見せて~ ウホッ ナイスホモ」

ライナー「何故ここにそんなもんが……待て!作者の名が書いてある。!?サシャ・ブラウス!?」


ライナー「お、おい。信じらんねえが、みんな各々の戦利品をチェックしてみてくれ」

ベルトルト「ひゃあああああああああああっ!!なんで僕とコニーがががっがががががっが」

コニー「オエエエエエエエエッ……母ちゃんごめん俺もうお婿にいけない…」ヒックヒック

ライナー「そんなあああああああああ!!!作者クリスタなんて嘘だろ!!!クリスタがあああああああ」

ジャン「なんで俺がこの俺様がエレンの奴に対して赤面してんだよ!!!!ねーよ!!!!!ねーよ…作者ミカサとか嘘だよ…嘘…」シクシク

マルコ「んーアニの悲恋ものはなかなかいいけど、これ僕持ってるしだぶっちゃうよ」

その頃 女子寮

クリスタ「え……なにこれ。クリスタ総受けって…ライナーこんな本描いてたの…こわい…」ガクガク

ユミル「……ユミクリはまだ分かるがクリユミはねーぜ、ベルトルさんよぉ……頭わいてんのか?」

サシャ「なんですかコレェェェェェェェェェ!!!!なんで私とミーナがキャッキャウフフでイッチャイチャなんですかあああああああああ」

アニ「うっわ……アルミンこういうこと考えるキャラだったんだ。あいつら全員百合豚か……ねーわ」

クリスタ「百合豚とか……正直……」

ミカサ「……」

男子寮

エレン「………みんな、現実を受け止められたか?」

アルミン「エレン……もしや君が…」

エレン「そうだ。俺は販売会が終わった後ミカサに協力してもらい、女子が描いた作品を入手した」

エレン「そしてお前らが描いた作品もミカサに渡した。今頃女子たちも発見してるだろうな」

ライナー「なに……!?」


エレン「お前ら、自分が勝手に同性とホモにされてどう思った?生理的に無理だろ?」

エレン「でも、お前ら男子も女子に同じことしてるんだ」

エレン「別に百合が悪いとは言わない。blも……まあ……俺はちょっとわかんないけど……個人の趣味だな」

エレン「けどさ、せめて実在の人物を題材にするのはどうなんだ?って思うんだけど――――   !?」



エレン「………あれ??みんなどこ行ったっ?」

エレン「うおおおお、あいつらどこ行きやがった!なんかとてつもなく嫌な予感がする!!」ダッダッダッダ

エレン「はっ、なんだ?食堂がやけに騒がしい……」




ユミル「おいどういうことだコレ豚どもォ!!なに勝手な妄想繰り広げてんだよ!!」

ライナー「そりゃこっちの台詞だ!!なんで俺ガチホモ風に描かれてるんだよ!こんな筋肉ついてねーーーーーよ!」

サシャ「っていうかなんですかこの本の私たち…ぷっにぷにで。立体機動で身体使ってるんですから私たち割と筋肉がっちがちですよ」

ベルトルト「いいや女の子の腹筋は割れてない割れてない割れてない割れてない割れてない」

アニ「夢見んのも大概にしときな。大体なんで全てのコマに花が舞ってるんだよ。ないから。せいぜい芋だから」

ジャン「ていうか攻めの男のアゴなげええええええ!!美化しすぎだっつの!」

クリスタ「それを言うならあなたたちだって!!あのね、アニの胸はこの本みたいにこんなおっきくないから!!!」

アニ「あんたどっちの味方だい!?」スパーーーン


アルミン「君たち、僕のこと身長が低くて男のくせになよっちいと思ってるかもしれないけど、さすがに腋毛は生えてるからね」

ユミル「やめろぉ!!それ以上言うな!!」

アルミン「もうそりゃ~もっさもっさだからね。なんなら見るかい?」

サシャ「ギャー テロ行為やめてください!乙女の前で!!アルミンは実は女の子なんじゃないかっていう幻想をぶち壊さないでください!!」

アルミン「そげぶ」ワッサァ…



エレン「…えらいこっちゃ……なんか正直めんどくさいな…」

エレン「帰ろうかな……」

ミカサ「エレン、なに帰ろうとしているの」

エレン「あ、見つかっちゃった」

エレン「俺こんな大事にするつもりじゃなかったんだが」

ミカサ「なってしまったものは仕方ない。収拾をつけよう」

エレン「でもこんなのどうやって…」

ミカサ「エレンならできる。エレンは104期で唯一、百合豚でも腐女子でも腐男子でもホモでもレズでもない、貴重な人材」

ミカサ「この場をおさめるのはエレンしかできない」

エレン「まあ、やれるだけやってみるか」

100で区切りもいいし今日はここでおわりにします おやすみ

エレン「俺は…何もみんなに喧嘩してほしくてあんなことやったんじゃないのに」

エレン「ただ前のみんなに戻ってほしくて…だからあんな苦痛も甘んじてうけたのに…」


ほわんほわんほわ~ん(回想)


ミカサ「エレン、持ってきた」

エレン「おお、助かるぜミカサ。これであいつらも目が覚めるだろう。で、これが男子たちの同人誌だ」

エレン「女子たちの枕もとに置いてやってくれ」

ミカサ「……エレンのためなら」

エレン「さあて、どれをどいつの枕もとに置くか、俺も選別しなくちゃな……」ゴクリッ

『俺の幼馴染がこんなにかわいいわけがない!! ~エレン×アルミン~』サシャ・ブラウス

エレン「……」


えれん の せいしん に 34 の だめーじ!


『<ベルコル> 泡沫ホームシック<二人の愛の巣へ>』ユミル

『素直になれない3 微エロジャンエレ』ミカサ・アッカーマン

『益荒男祭り ライナー総攻め』クリスタ・レンズ


えれん の せいしん に 104 の だめーじ!


『(リヴァエレ)躾の時間(暴力表現あり)』


えれん の せいしん に 9999 の だめーじ!

えれん は いき も だえだえ だ!

ミス
だえだえ→たえだえ すまぬ


エレン「俺兵長としゃべったことすらねぇよ!これはいらねぇな……」

ミカサ「私が保管しておくね」ツー…

エレン「鼻血ふけよ」



ほわんほわんほわ~ん(回想終わり)


エレン「俺がトラウマレベルの苦痛を受け入れたのは、こんな事態にするためじゃねえええ!」


男子「腐女子きめえ」ガヤガヤ
女子「百合豚きめえ」ワイワイ


エレン「みんな!ちょっと俺の話聞いてくれよ!!」

エレン「お前らは俺から見りゃ同じ穴のムジナだ。なんでそんなに互いを目の敵にすんだよ!!」

アルミン「エ、エレン」ワッサァ

ユミル「でもよ…!」

エレン「みんな性別にこだわりすぎだ。何故そんなにも同性同士を絡ませたがるんだ」

ジャン「どうせ現実じゃ異性で付き合ったってなんもできねぇ…この寮制じゃあな」

マルコ「妄想の世界でさえ虚しい思いをしたくないじゃないか!!」

ミカサ「そう……だから私たちはホモと百合に安らぎを求める。そこは平和な世界……」

エレン「バーロー!!!」

「「「!!」」」ビク

エレン「不可能を可能にすんのが妄想の醍醐味じゃねえのか!?虚しさぐらい耐えろよ!!」

エレン「お前らの妄想力はそんなもんなのか!!」


シーーン



ミカサ「…………!!!!!!!」ハッ

ミカサ「………ミカ………エレ………♀………」

ミカサ「ミカエレ♀!!!」


ザワザワ 


エレン「……ん?」


アルミン「………ユ、ユミ♂クリ…」

サシャ「男体化と…女体化ですか!?」

ジャン「まじかよ…!!!ミカジャン♀……いいな!!!」

クリスタ「そう考えると、百合もいいかもしれない…」

ライナー「いや、blもなかなか…!」


エレン「あれっ……?」

マルコ「エレン…君はすごいよ!!神だ!同人界の神だ!!!」

ベルトルト「僕たち、すごくつまらないことで反目してたみたいだね」ガシッ

アニ「ああ。これからは互いに協力しようじゃないの」ガシッ


男子と女子は爽やかな笑顔で、力強く握手を交わした


エレン「………………………まあ、いいか…」


その様子をエレンはどこか釈然としない気持ちで眺めていたが
もう全て面倒になり、最終的に思考を放棄した

半年後の販売会では、男体化・女体化の薄い本が爆売れ。

さらに教官公認で寮ではなく、食堂で男子の部・女子の部同時に大々的に行われるようになった

後の訓練兵団にこの「エレン革命」が語り継がれるようになった所以である


エレンは少し痩せた。

そうして時は流れ、104期が訓練兵団を卒業する日がやってきた


教官「皆、長い訓練期間をよくぞ耐え忍んだな。卒業してからも各々の兵団で活躍することを期待している」

「「「ハッ!!」」」

教官「最後に成績上位10名を発表することが例年の決まりだが……」

教官「今年に限り、同人誌売上トップ10の者を発表することにしよう…」

エレン「!?」

教官「何か……文句でも、あるのか?イェーガー……」サワサワ

エレン「しいて言うならケツ触るのやめてください」

教官「フン…では発表するぞ」

教官「第一位 ミカサ・アッカーマン
   さすがだな。自分×エレン含むエレン受けの守備範囲の圧倒的な広さには感服する」

教官「その調子でこれからも励むように」

ミカサ「ハッ」


教官「第二位 アルミン・アルレルト
   クリスタ受けを中心にした百合のスペシャリストだな。貴様の頭脳と観察力を生かした結果だ。誇れ」

アルミン「ハッ!」


教官「第三位 ライナー・ブラウン
   貴様の屈強な肉体からは想像できないほどロマンティックな百合を作り出してきたな。あの革命からは腐男子としての才能も開花させたようだ」

教官「貴様の本をもう読めないことは惜しい」

ライナー「ハッ!ありがとうございます」


教官「第四位 アニ・レオンハート
   貴様のシリアスな悲恋ものには何度も泣かされたぞ。私の涙腺を刺激できたことを褒めてやる。これからも良質なホモを生み出すのだ」

アニ「…ハッ」

教官「第五位 ジャン・キルシュタイン
   ひたすらミカミカとミカサ×自分を描き続けた貴様の厚顔無恥さには呆れを取り越して尊敬すらするぞ」

ジャン「…ハッ…(けなされてるのか褒められてるのか)」


教官「第六位 クリスタ・レンズ
   貴様の男臭いガチムチホモ仕様の同人誌には目を疑った。読めば読むほど味わい深いスルメ本だな。これからも期待している」

クリスタ「ハッ…!!」


教官「第七位 マルコ・ボット
  貴様は入団当時からglもblもイケるという稀有な存在であったな。ほのぼのした作風が訓練に疲れた皆の心を癒したようだ」

マルコ「ハッ」

教官「第八位 ベルトルト・フーバー
   マイナーなカップリングばかり好む傾向にあるようだ。そのせいでこの順位になったと思われるが、しかしクオリティの高さにも私は注目しているぞ」

教官「着眼点がおもしろい。これからも自分らしさを大事にしていけ」

ベルトルト「ハッ…!」グス


教官「第九位 サシャ・ブラウス
   貴様の同人誌の奇想天外さには驚いた。特に最近は食べ物×人間や、食べ物×食べ物などニッチな分野に進出しているようだな…」

教官「貴様の食い意地を直すことが私の目標でもあったが、もうよい。そのまま突っ走れ」

サシャ「モグモグ…ハッ!」


教官「第十位 コニー・スプリンガー
   誤字脱字が多く正気で読めたもんじゃないが……ラブコメの勢いには定評があるな。むしろ突き抜けたギャグに、ファンが多いのも事実だ」

コニー「ハッ!」



教官「以上だ」

エレン「……」

教官「成績10位以内で今呼ばれなかったのはイェーガー、貴様一人だけだ」

エレン「…」

教官「恥を知れ」

エレン「……ハッ…」


教官「後日、配属兵科をうんたらかんたら……」



エレン(…この世界は…おかしい……)

エレン(百合豚と腐女子に支配された世界……なにもしなけりゃ、俺もただの家畜だ……)

エレン(今度は、俺がお前らを食いつくす番だ)

エレン(駆逐してやる。この世から、百合豚と腐女子どもを)

エレン(一匹、残らず!!!!!)




前篇 完

後篇からはネタバレ注意ですよ

後編の前にご飯食べてきます
あと7話見るの忘れてたぜ…

解散式後 夜


エレン「…おい!!いい加減離せよミカサ!!もういいって!」

ミカサ「熱くなるとすぐ衝動的に行動する……クンカクンカ」

エレン「ギャアアア お前どこの匂い嗅いでんだ!!ちょっ離せ馬鹿!」

ミカサ「はー…お日様と石鹸の香りがする……エレンの服で枕カバーを作りたい…」フンフン

エレン「お前いい加減にしろよ!?」



エレン「はあ……疲れた。さっきジャンが調査兵団にお前を俺が巻きこむだのなんだの喚いてたが、お前配属兵科の希望は?」

ミカサ「エレンがいるから調査兵団に行く」

エレン「お前首席だろ…憲兵団に行けよ」

ミカサ「いや。エレンは私がいないと早死にする…それにエレンの間近でいろいろ絡みを見たいし」

エレン「お前後半が本音だろ…くそ、腐女子め…」

アルミン「二人ともー もう教はお開きだって。寮に戻ろう」

エレン「アルミン…お前の配属兵科の希望はどこだ?」

アルミン「……。ぼ、僕は…調査兵団にする」

エレン「!? お前は座学トップだろうが!長所を生かせよ!!」

アルミン「分かってる…僕は体力もないし、調査兵団向きじゃないって。
     でも、ひとつやってみたいことがあるんだ」


アルミン「僕は…百合でこの世界を救いたい」

エレン ミカサ「!?」

アルミン「巨人は男形が多く、女形が少ないというのは二人とも知ってるよね?」

ミカサ「座学で習った」

アルミン「そう……それはチャンスではないかと思うんだ…」

アルミン「もしかしたら僕の描いた百合で、人類は勝利できるかもしれない」

アルミン「そのためにはまず巨人の間近で彼らのニーズを探らなくてはならないからね…調査兵団にするよ。大丈夫、死んでも足は引っ張らない」

エレン「正気かアルミン…」

アルミン「うん、おおマジだよ」


ハンネス「おっ、お前ら!久しぶりだな、大きくなりやがって」

エレン「ハンネスさん…」バッ

ハンネス「堅苦しいのはお前ら相手だと慣れねぇな。そういやアルミン、お前の新刊読んだぞ、相変わらず素晴らしいな」

アルミン「ありがとうございます!」

ハンネス「…エレン、お前の母ちゃん救えなくて悪かったな…」

エレン「同人誌話題の次に言われても… もういいって、仕方なかったんだから」

ハンネス「イェーガー先生の行方は俺も探してるんだが、まだわかんねぇんだ。エレン、お前思いだせねえか?」


エレン「…ッ!!」ズキン

エレン「うぐ…!あ、頭が…また…!」

「…父さん…父さん!一体、なにをしようとしているの…!」

「エレン……腕をだしなさい…!!」

「いやだ!やめてよ! 父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!」

「母さん…か。エレン………お前は…ほんとうに母さんに瓜二つだな…」ハァハァ

「えっ ちょ なんすか」

「エレン…腕を出すのはあとでいいから、ちょっとこっちに…」ハァハァ

「あの ほんとにやめて」

「エレン!!」

エレン「!?」

アルミン「大丈夫?あのあと急に倒れたんだ。すごく魘されてた…」

エレン「何の夢を見てたんだっけ……でもとてつもなく悪夢だったから思い出すのはやめとく」


壁の上


エレン「っはぁ!?お前らみんな調査兵団にするって!? な、なに言ってんだよ!」

トーマス「昨日のエレンの演説が効いたんだよ。あ、エレン革命のときの演説じゃなくてね?」

エレン「それはもう忘れてくれよ」

コニー「べっ別に俺はエレンが言ったから調査兵団にするわけじゃないからねっ 勘違いしないでよねっ」



サシャ「あのぅみなさん……ふへへ…」

サシャ「上官の食料庫からお肉盗ってきました」ムシャムシャ

「「「……!」」」

サシャ「でも今全部食べちゃいました」ゴクン

「「「……!」」」

サシャ「あとキース教官のベッドの下から秘蔵の同人誌盗ってきました」

「「「……!?」」」


コニー「サシャお前…バカってほんとこええな」

エレン「つか教官ベッドの下って…安直だなぁ」

ミーナ「戻してきなよ…。それコピー機の無かった時代の同人誌だよ?すっごく貴重なんだから…」

サシャ「…大丈夫ですよ。土地が奪還できて…私たちがblとglを広めれば、ホモも百合も増えますから」

エレン「ウワー」

トーマス「なるほどな。ウォールマリア奪還の前祝いか。読んだからにゃ腹くくるしかないもんな!」

エレン「ウワー」

老け顔の人「……俺もその本読むっ!!」

ミーナ「…私も読むんだから汚さないでよ!!」

コニー「老け顔…ミーナ。お前ら…」

エレン「ウワー」



キース教官「あれぇ……ないな。どこいったんだ……」オロオロ

教官が自室で這いつくばってベッドの下をまさぐっている時…
壁の上でエレンが遠い目をしている時…
人類の一瞬の隙をついて、それは彼の背後に現れた


エレン「はぁー まじ百合豚腐女子駆逐……って、あれっ」

超大型巨人「」

エレン「」

ブッシュウウウウウ


エレン「あつっ!!」

「うわあああああああああああああっ」
「な 何が!?」

エレン「!老け顔っあぶねえ!」

サシャ「老け顔は私にまかせてください!!」バシュ

コニー「くそ…!まじかよこれ…か、壁が…壊された!」

エレン「巨人…また……あいつか」


エレン「…………よお…五年ぶりだな………!!」

超大型巨人「…」

エレン(……?こころなしか教官の同人誌を見つめてるような…)

エレン(いや気のせいか)


――――――・・・

――――――・・・


カンカンカンカンカン
落ち着いて避難してくださーい! 荷物は最低限だけもって!


エレン(さっきの超大型巨人、なんでいきなり消えちまったんだ?)

エレン(消えたのは巨人だけじゃねえ、なぜか教官の同人誌もなくなっていた……これは偶然か?)

ミカサ「! エレ」

エレン「! 大丈夫かアルミン」

カチャカチャ カチャカチャ

アルミン「だ、大丈夫d問題ない。でもまzいぞ、現代にょ技術じぇ壁の穴をふさぐktができnいうぉーるろーぜがとっpされるnも時間のもんdいだ」カチャカチャ

エレン「え!?なんて!?」

ミカサ「アルミン…落ち着いて」

アルミン「はぁはぁ…ごめん…」

エレン「……アルミン、お前、百合で人類を救うんだろ!?」

アルミン「…!!!!!」

エレン「俺は正直な、百合豚も腐女子も嫌いだ。でも、今のこの状況じゃそんなどうでもいい」

エレン「今日生き残れない奴が、どうやって調査兵団になって百合で巨人に勝つってんだ?」

アルミン「……っ」

ミカサ「……アルミン。あなたの今イチオシのcpを3つ挙げてみて」

アルミン「…サシャアニ……アニ♂クリ……ジャン♀コニ♀…だ!!!」ポロポロ

エレン「相変わらず節操ねーなオイ」

ミカサ「私は、アルミンなら夢を叶えられると思う」

エレン「まあ、俺も…そう思うよ。だから生き残ろう、俺たちみんな!!」

アルミン「……うん!!!」


ビュウウウウウウ

エレン「…アルミン。こりゃあいい機会だと思わねえか?初陣で活躍しとけば俺たちはスピード昇格間違いなしだ!」

アルミン「…! ……あぁ…間違いない」

ミーナ「言っとくけど二人とも、今期の調査兵団志願者はいっぱいいるんだからね!!」

トーマス「さっきは遅れをとったが、次はそうはいかねえぜ!」

エレン「ははっ…言ったな!?」

ミーナ「私…私、まだ生のライベル見てないもの!まだ死ねるもんですか!!」

トーマス「…ああ、そうさ、俺だってまだ生のミカサシャ見てねえ!!!そんなんで巨人に食われてたまるか!!」


エレン「……。……ええっと、34班前進!!」

ビュンビュン

エレン「巨人がもうこんなに…」

トーマス「まだ殆ど時間がたってないのに、前衛部隊が総崩れじゃないか…」

エレン「…。!!? 奇行種だ!!避けろッッ!!」

ドガァンッ


ミーナ「うくっ……。……ぁ」

エレン「そ、……そんな」

エレンたちの目に飛び込んできたのは、
巨人の口にくわえられたトーマスの上半身だった。

トーマス「…うっ!?……うっ…
     うわぁ…くそ………」


トーマス「ぁ……助け……」モゾ


ミーナ「イヤアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

――――――・・・

ハンナ「フランツ!!!!フランツゥゥ!!!フランツが食べられちゃうよぉぉぉぉ!!!」

「だめ!!今下に降りたらあなたまで…!!」

ハンナ「いやあああああああああ、離してっ フランツがぁ!!!」



フランツ「あ……」

フランツの目の前には3m級の巨人が一匹、にたにた笑いながら佇んでいた
建物に登ろうにもガスがない。初めて見る巨人に気が動転して、ガスを吹かしすぎてしまったのだ

フランツ「ぁ……あ……嫌だ…まだ………しにたく、ないよ…」

死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。
しにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくない

怖い怖い怖い怖い怖い怖い
誰か誰か誰か誰か誰か、下に降りてきてくれ。降りて俺を助けてくれよ


ハンナ「うぅ……こんなのイヤァ……フランツ………嫌だよ……」

フランツ「は……ハンナ……」

ハンナが。俺の恋人が。
建物の上から、顔をくしゃくしゃにして、俺の名を呼んでいる
……しにたくない。俺はこんな巨人に食われて死にたくない。


フランツ「……ハンナ……俺が……食われて、いるうちに……遠くへ逃げるんだ……」


しにたくない。ひとりにしてほしくない。
けれど、ハンナが巨人に食われて死ぬ方が―――何倍も嫌だ


フランツ「―――ハンナ、生きてくれ」

ハンナ「!? ふ、フランツを置いてけるわけないじゃない…!!!」

「……くっ、もうこれ以上は危険すぎる。ハンナ、ちょっと手荒だけど許してくれ」

ハンナ「なにするのよぉおおッ フランツがまだッ!!ぅあああああああ!!」


巨人の手が、フランツの体を掴み、口の高さに持ち上げる
生えそろった血まみれの歯が、目前に迫っていた


フランツ「うぅ…っ!!…ハンナ…!…最期に、ひとつだけ聞いてくれ…ッ」

フランツ「俺は……君と、百合を永遠に愛してる……!!!」

ハンナ「うぁああああああああああああああああああああ…」

フランツ「………うぐっ………くぅ……くそぉ……!!」

フランツ「………」

フランツ「……ん?(巨人が動きを…止めている?)」




巨人「………ユ………イ………」


フランツ「!?」

ハンナ「………え…?」

フランツ「……!? 聞き間違え…か!?」

巨人「ユ…イ」

フランツ「ユイ…? 百合の………ことか!?」

フランツ(し、しかし巨人が人の言葉を話すなんて、聞いたことがないぞ!?)

フランツ(奇行種………なのか?でも、もしかしたら…時間を稼げるかもしれない。これはチャンスだ…!!)

巨人「ユ………イィ……」

フランツ「……ユ、……ユリ・イズ・ユア・プレジャー?」

巨人「…ユ………ユイ……」






巨人「yuri is my treasure.」

フランツ「!?!?」

ハンナ「!?」

フランツ「……!?………!?!?」

巨人「 i can not live without girls love. 」

フランツ「………!?」

巨人「 yuri is marvelous. oh, yes!! you will also think so?」

フランツ「」

巨人「 i wanna see yuri, please.....please give me......」

フランツ「」



ハンナ「何が起こってるの…」

ジャン「フランツ!!!今助ける!!!!」

フランツ「あ、ちょっ…」

巨人「 noooooooooooooooooooooooo」ズバァ!!


ジャン「はぁ…はあ。巨人が動きを止めてたから助けられたぜ。大丈夫か!?」

フランツ「あ…うん。大丈夫。それより、今信じられないことが起きたんだ」

ジャン「なんだよ?」

フランツ「巨人が…僕が百合と言ったらその言葉に反応して…よくわからないんだけど……」

ジャン「お前頭打ったか?」

フランツ「ほんとなんだよ!あいつだけ奇行種なのかもしれないけれど、もしかしたら………巨人全部百合豚かもしれない!!!」

ジャン「(かわいそうなものを見る目)」


ハンナ「フランツーーー!!!うわああああん、よかったよおおおおおお」ギュッ

フランツ「ハンナ……ごめん、ほんとに…!!!ううぅ…」ギュ

ジャン「リア充爆発」

ハンナ「ジャン、私も見たわ!巨人が百合に反応するのを」

ジャン「マジか……信じらんねえが、試す価値はあるな。巨人どもを俺たちと同じ誇り高き百合豚とは認めたくねぇが…」

ジャン「とりあえず俺はこの情報を広める。フランツはガスを補給しに行け!」バッ

フランツ「うん…ジャン!気をつけて!」

―――――――・・・

エレン「トーマスーーーーーーーッ!!!待ってろ、今たすけ…!!!」

「待てエレン!!!」ヒュウウウウ

エレン「!?」

ジャン「百合ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」

エレン「!?!?」



巨人「」ピタッ

クリスタ「ミーナ、ちょっと!!こっちに!!」ヒュウウウ ダンッ

ミーナ「えっ?えっ?なんでクリスタ??」

ミーナ「きゃあああ、なんで抱きつくの!?///」


巨人「……モット……クダサイ…」モゴモゴ

トーマス「」

ジャン「クリスタ!!」

クリスタ「うん! ミーナ、初めてじゃないよね? ごめん!」スッ

ミーナ「え?え?え?…んむ!?!?」チュー


巨人1「oh......nice...」
巨人2「……ワルクナイ ///」
巨人3「………フゥ」


ジャン「エレン!今のうちだ!うなじを狙うぞ!!!」

エレン「え?…ぇ?」


エレン「なにこれ?」

エレン「はぁはぁ……とりあえずなんとか巨人は倒せたが、どういう状況なんだ、説明してくれ」

クリスタ「簡潔に言うとね、巨人は百合豚だったの」

ミーナ「……………」

ジャン「だからな、ひとまずの作戦はこうだ。まず女子二人がいちゃいちゃする、巨人がそれに見入ってる間に男が巨人を狩る」

トーマス「………」

ジャン「まあ信じられないのも無理はないと思うが…とにかく急いでこの情報を広めるんだ。行くぞ!!!」

エレン「…………お、おう」



ミーナ「意味わかんない…。ッ、きゃあ!?」

エレン「ミーナ!? ああっ、なんかやたらと目のつぶらな巨人がミーナを!!」

トーマス「えっと、百合!!!百合―――!!!」

巨人「……」アーン

エレン「おいあいつ百合に反応しねーじゃねーかよ!!!」

クリスタ「えぇ…!なんで!?奇行種!?」

ミーナ「きゃああああああああああああああっ」

エレン「おいヤバイぞ!……ハッ!!まさか」

エレン「ホモ」


巨人「…」ピタ
巨人「…」チラチラ


エレン「ビンゴだ!!トーマス、ジャン、ちょっとこっち来い」グイグイッ

トーマス「!? ちょエレンなにしてあbbbbbbbbbbb」

ジャン「!?おいクソ野郎てめなにして」


ブッチュウウウウウウ


巨人「………ホモォ…」
ミーナ「…オゥ……///」
クリスタ「……トマジャン?ジャントマ?」


エレン「よっしゃ!おらァアアアアアアア死ねクソ腐巨人がぁあああああああ」ズバアアアア

エレン「…ッはーーーーーーー 最っっ高の気分だぜぇぇぇーーー」

エレン「よし、どんどん行こうぜ!!!!!!」

ジャン「てめェ……なにしてくれんだオイコラ おえええ」

エレン「は?馬鹿かジャン?巨人と討伐するためなんだから仕方ねーだろ??」

ジャン「ぐっ」

トーマス「初めてだったのに……初めてだったのに…」シクシク

クリスタ「うまうま」

ミーナ「どんまい」


エレン「前からまた来るぞ!おいミーナクリスタ頼む!!」

エレン「ゴルァァァアアアアアアア5回死にくされ百合豚どもがぁぁあぁあああああああああ」バッシュウウウ

ジャン「ていうかアルミンどこいった!?お前らの班だろ!」

アルミン「ここにいるよ!別に存在忘れられてたんじゃなくて、ただしゃべらなかっただけだよ!」

エレン「なんだそっか!じゃあガンガン行くぞ!!」

エレン「ふははははははははは!!!あー愉快愉快ィ!!!駆逐たっっのしーーー!!! あ やべ なんかガス切れそう」

クリスタ「一旦補給しに行こうか……」


ジャン「!?おいなんでここに皆集まってんだ!?何があった!」

ライナー「ああ…お前らか」

アニ「どうやらガス補給隊が任務放棄したらしい……本部に籠城中だよ」

マルコ「あんなに巨人が群がっちゃってる。もう…僕たちはここで死を待つしか、ない……」

アルミン「glもblも試したの?」

サシャ「とっくにやってます。でもここからじゃ遠すぎるみたいで、反応がないんですよ」

エレン「となると……」

アルミン「命をかけて本部付近まで近づくか、ここで待ち続けるか、だね」

ライナー「しかし本部に向かう方を選んだ場合、今まで通りいちいち百合薔薇を見せつけて確実に仕留めている時間はないぞ、ガスがみんな残り少ないんだ」

カンカンカン

エレン「! 一時撤退の鐘だ」

アニ「今の私たちにとっちゃ意味のないものだね…ガスがなくちゃ壁を上れない」

ライナー「本部へ行くなら犠牲を覚悟しなくちゃならねぇな」

コニー「行くしかねぇだろ!?機動力を失っちゃry」



ミカサ「エレン!アルミン!みんな…無事だったんだ。よかった」トサッ

エレン「ミカサ!お前も無事で安心した」

ミカサ「…鐘の音は聴いた?」

アルミン「実はかくかくしかじか…なんだ」

ミカサ「そう…………」


ミカサ「私は、本部に向かうべきだと思う」

「「「!」」」

ざわ・・・ 
   ざわ・・・

「ミカサ、何言って…」「そんなの無理だ!」「ここで死ぬんだ…」

ミカサ「勝てば生きる。負ければ死ぬ!」

ミカサ「勝たなければ…ここで震えて死を待ってるだけでは」

ミカサ「もうホモも見れない!!!」


女子「…!」


ミカサ「もう、ミカエレもアルエレもライエレもベルエレも、マルエレもジャンエレもコニエレもキーエレも…女体化も!!!」

ミカサ「ショタエレンもロリエレンも猫耳エレンも女装エレンも!!!」

ミカサ「何も見れない。何も妄想できない。そんなのは嫌だ!私は……戦う!!!!!」


女子「………」

サシャ「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
アニ「言うね、あんた」
ミーナ「腐女子の底力みせたらんかいいいいいいいい!!!」
「ホモーーーーー!!!」

アルミン「………だってさ、百合豚諸君」

アルミン「腐女子たちに負けっぱなしでいいのかい?」

男子「……」

アルミン「言葉の通り豚でいいのかい?君たちは、臆病でブヒブヒ汚い声で泣くだけの家畜で満足なのか?」

アルミン「違うだろ!?僕たちは、百合・豚だ!!!百合を愛し、百合を崇め、百合のためなら命を賭けることもできる、」

アルミン「勇ましい豚じゃないのか!?」


男子「……そうだ」
男子「百合…!おにゃのこ…!」


アルミン「声が小せえ豚ども!!!!!!!!」


ライナー「オオオオオオオオオオ!!!百合サイコー!!!!」
ベルトルト「その通りだアルミン大佐ぁぁぁぁぁぁぁ」
コニー「やったんぜオイイイイイイイ!!!」
マルコ「全巨人ぶち殺してやんよ!!!」
ジャン「百合のためなら何でもできるぜえええええ!!!」

エレン「演説はクッソ気持ち悪かったが、ありがとなミカサ!アルミン!」

エレン「これでみんなの気持ちがひとつになった!」


エレン「よし、皆で一斉に本部へ向かう。その際雑魚に構ってる暇はないからできるだけ巨人との接触を避けるんだ」

エレン「んでガス補給室に行く。そん中には恐らく3、4m級の巨人が侵入してるだろうから、そこで二手に分かれよう」

ライナー「百合薔薇で巨人を引きつけるチームと、その隙にうなじを削ぐチームだな」

エレン「ああ。とりあえずこんな感じで行こう」

エレン「みんな絶対死ぬなよ!よっしじゃあ突撃だ!!!」バシュッ

「「「「「うおおおおおおおおおおお」」」」」バシュバシュ

バリーーーーン

ジャン「foooooooooooo!!!あっぶねえええ!!でも辿りついたぜ!」

マルコ「全員無事!?」

ミカサ「奇跡的にみんな無事」ハァハァ

コニー「うおお、ガス空になっちまった、あぶねえ!」


巨人「…」チラチラ


エレン「なあ、そこの補給班のモブ男!モブ太郎!」

エレン「お前ら籠城してたから知らないかもしれないけど、巨人は百合見せときゃおとなしいんだ」

エレン「ここには女子が二人いないから、女子のフリしてちょっと絡んでてくれ」

モブ男「…!?」
モブ太郎「ええ!?」

ジャン「まさかできないなんて言いませんよねぇ~~~~~~??」

アルミン「大丈夫、くねくねして声高くしてみたら分かんないから」

エレン「この漫画性別不詳の人多いしな。じゃあグッドラック!!」ダダダ

補給室

ライナー「巨人は3~4m級が7体か」

コニー「ちょうどいいリフトがあるな。この上に引きつけ班が乗ればいいんじゃね?」

アニ「問題はチーム分けか」

アルミン「戦闘能力の高い人が巨人一体に対し2人つこう。立体機動が使えないここだと失敗する可能性が高いから…」

アルミン「僕含めほか人たちは、リフトの上で百合もしくはホモを演じてほしい」

エレン「完璧な作戦だな。さすがアルミン。よし、決行だ」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

巨人「…?ユリ?」
巨人「 how fantastic!!! 」
巨人「ホモ? セヤカテ クドウ」


エレン「いいぞ!巨人がうまく食いついてる!おっしゃァアアアアアア狩りの時間じゃぼけェエエエエェエエ」ザシュ!

サシャ「!? な、なんか一体全然関心を示さない奴がいますよ!!」

ミカサ「!?」

アルミン「う、うわああああッ なんだこいつ!?ホモにも百合にも反応しない!!」

巨人「……」ドシン…ドシン…


ベルトルト「やばいっ、リフトの人たちが…」

ライナー「百合豚でも腐女子でもないなら、一体なんなんだ!?」

エレン「んなのひとつしかねえ!!ミカサ、こっち来い!」グイ

ミカサ「エレン!?」


コニー「……エレンの奴、ミカサ連れて巨人の前に回り込んだ!?何するつもりだよ…!!」


エレン「おい、巨人。お前は巨人界の俺かもな」

巨人「……」チラ


エレン「ミカサ、少しだけ我慢してくれ」

ミカサ「…!? エエエエエエエ、エレン!?」

エレン「……」チュー

ミカサ「はわーーーー!?/////」プシュゥ



ジャン「なん…だと…!?」(涙目)

コニー「涙ふけよ」ポン

ライナー「まさかあの巨人がノマカプ信者だとは…たまげたなぁ」

アニ「ごちゃごちゃ言ってないで今のうちに、梁の上に移動するよ。あいつを上から仕留めないと」

サシャ「あの、でも!あの巨人、動きは止まりましたがなんか様子おかしくないですか!?」


エレン「悪いなミカサ。一応唇の近く、ぎりぎり頬にしといたから大丈夫だぞ」

ミカサ「(口でもいいのに…)///」

巨人「……チガウ……ギャクガイイ」

エレン「!?」

巨人「ギャク……」

エレン「ぎゃ、逆ってなんだよ!?」

ミカサ「……エレン////」ガシィ

エレン「えっ」

ミカサ「大丈夫、私にまかせてくれれば……/// んっ……」

エレン「ちょ!?むぐっ」


ちゅーーーーーべろべろべろべろ
ぴちゃぴちゃちゅっちゅべろべろべろ


巨人「イイヨイイヨー!!! ハァァァサイッコウ!! イキテテヨカッターーー//////」

アニ「はぁッ!!」ズバアア

巨人「ワガジンセイニ イッペンノクイナシ!!」バターン



ジャン「…………」

サシャ「ジャ、ジャンが再起不能ですね…」

ライナー「生きてるか?」

ライナー「とにかく、これで巨人全部倒せたな!リフト組!もう安全だ!!ガス補給開始してくれー!」

ウワー! ヤッター! コレデイキノコレル!!

マルコ「………僕たち、できた……本当に、できたんだね……」

コニー「ああ!!俺たちは勝った!!」

ミカサ「本当によかった…」

エレン「」

ベルトルト「………エレンは大丈夫?」

ミカサ「うん」


サシャ「うううう、怖かったですようううう、うううう」

ジャン「アアアアアアアアアアアアアアくっそおおおおさっさとガス補給して早いとこ出んぞこんなとこおおおお」

アニ「不気味だから泣きじゃくりながら喚かないでよ…」

ライナー「よし、みんな終わったか?脱出だ!」

眠いんで今日はここまでにしときます おやすみ
アニメ7話素晴らしかったですね

――――――・・・

「訓練兵!装備を万全にして次の指令まで班編成で待機だ!!」


コニー「………そんで、一体だけ反応がなかったんだが、エレンとミカサのおかげでそいつも倒せた。巨人の中には百合豚や腐女子だけじゃなくて、ノマカプ信者もいるみてぇだ」

ユミル「そんなことがあったのか…」

クリスタ「で、でも!104期は初陣なのに、ほぼ死者がいないなんて異例だって先輩が言ってたよ。本当に、よかった……!」

ジャン「それもフランツが遺言として百合というキーワードを巨人の前で発してくれたおかげだな」

フランツ「よせって…/// 照れる…///」

エレン「ああ。巨人どもの大半が百合豚もしくは腐であるという事実は、世紀の発見といってもいいだろうな」

アルミン「それにしたって問題は山積みだけどね……まずは壁の穴の問題だ」

アニ「壁の穴が塞げなければ、どのみち訓練兵の大半が開拓地送りだろうね」

アルミン「そうなんだ。このままではまた、奪還作戦と称して口減らしのために多くの人の命が消えることになる……(僕の祖父のように…)」

ミカサ「………これから、どうなるんだろうか…」

ライナー「わかんねえ……。現時点じゃあ、縦8mもの穴を塞ぐ技術はねぇんだろ?」

アルミン「ちょうど穴を塞げるサイズの岩が付近にはあるけど、大きすぎて人類には運べない。こればっかりは、どうしようもないことだ……」

エレン「……」

エレン(壁の穴…。百合豚腐女子の巨人…。巨大な岩…)

エレン(くそっ……。本当にどうしようもないことなのか?俺たちは…人類は、また!巨人に屈するのか!?)


ダズ「お……俺はもう巨人とは戦えない!!!」

「「「!」」」

ダズ「あんな化け物と戦うなんて、無理だったんだよぉ!!人間は巨人には勝てない!!! 俺はもう、いち抜けぴーだ!!!」

コニー「ダズ!!!お前…!!!」


エレン「…………」

ダズ「巨人に食い殺されるくらいなら……いっそ…!!!」ジャキッ

マルコ「!? ダズやめろって!!!」



エレン「……ッ」

エレン「才能も無く、努力もせず、そのくせ与えられるものに不平を言って、努力する人間の足しか引っ張れないような奴は、目を瞑ってどっか隅っこに狭まって、口だけ開けて雨と埃だけ食って辛うじて生きてろ」


ダズ「!?」

サシャ「エ、エレン…?」

エレン「……兵士としての覚悟がない奴は、すっ込んでろ!!!
    うまくいく保障はどこにもない…。が!!!俺は今!!!ウォール・ローゼの穴を塞ぐ方法を思いついたっ!!!」

エレン「アルミン。座学で非凡な才能を見せつけたお前なら。俺の考えてること、分かるんじゃないのか…?」

アルミン「……エレン」

エレン「百合で、人類を救うと言ったよな?あながち、見当外れでもないかもしれねぇぜ」

アルミン「……!!!」

人では塞げないほどの大きな穴。うじゃうじゃ穴から侵入してくる百合豚腐巨人ども。そして巨大な岩……―――。

アルミン「……まさか!!!本気かいエレン!?こんなの…成功する可能性なんてないに等しいよ……ッ!!」

ミカサ「……どういう、こと…?」

エレン「でも、可能性はゼロじゃない。僅かでも……成功する可能性があるのなら、実行すべきじゃないのか?」

アルミン「…っ、エレン…!!」

エレン「ああ、分かってる。俺が全責任を負うから安心しとけ。
    おい!!!百合豚・腐女子ども!!!てめーらの中にシリーズものの同人誌を書いてる奴はどれくらいいる!?」


「「「!?」」」

ザワザワ ザワザワ

ライナー「エレン、何をするつもりだ!?」

エレン「同人誌で巨人どもを釣る」

ライナー「ええ!?」

エレン「怖気づく奴は俺の問いに答えなくていい。が、兵士として、ウォール・ローゼ奪還のために俺の力になってくれる奴だけ、発言してくれ…」

エレン「シリーズものの、同人誌を描いてる奴は、この中にいるか?」


シーーーン

ミカサ「……。私が描いている。ジャンエレとライエレを」

アルミン「…僕だって描いてるさ!入団時からずっと、ユミクリをね!!」

ユミル「…何かっこつけてんだ?お前に味方するわけじゃんねえが、私だってシリーズものくらい描いてるぞ?」

「お、俺もだー!」「私だって!!」「もったいぶんじゃねーよエレン!!」


オレカイテル!! ワタシモシリーズモノクライ!!ワーワー!!

「「「エレン、お前の作戦に協力するぜ!!」」
「「さっさと趣旨を話さないよ!!ウォール・ローゼ奪還のために!!!」」


エレン「……!!!お前ら、真性の馬鹿野郎だぜ……!!」

エレン「じゃあシリーズものを書いてる奴は、いますぐ立体機動で寮に戻ってそのシリーズの第一巻だけコピー機で大量印刷してきてくれ!!!」

エレン「詳しい事情を話してる暇は残念ながら、ない!……すまないが……」


トーマス「何言ってんだよ!!俺たちはエレンを信じる!!!」

コニー「俺は馬鹿だから、お前とアルミンが何を企んでるかわかんねえけど!!!協力するぜ!!!」

サシャ「んなのあったり前じゃないですかー!!!私たち、仲間でしょう?」

ミカサ「……エレンとアルミンを、信じる!」

アルミン「……!」グスッ

エレン「…ッ、ありがとなお前ら!!!じゃあ、寮へ急ぐぞ!!」

「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」シュバッ



「………何をしている、訓練兵!?」

エレン「げっ……先輩!?くそ、俺が引き受けるから、ミカサたちは先に寮へ!!!アルミン、お前は口が立つから俺の援護を頼む!!」

アルミン「了解!」

ミカサ「エレン……!あっちで待ってるからね!!早く来て!!」

エレン「ああ!!!」

ミス
話さないよ→話しなさいよ
ほんとごめんなさい


アルミン(く…!まずいな。僕たちの行動は間違いなく命令違反だ……待機命令を無視して寮へ移動しているわけだから……)


「ホッホ……104期の訓練兵は随分血気盛んに見える……」


アルミン「!! (このツルッパゲは……!)」

エレン「? (アルミン、知ってるのか…?)」

アルミン(こいつは……ドット・ピクルス。トロスト区を含む南側領土を束ねる最高責任者であり、人類の最重要区防衛の前衛を託された人物だよ、エレン)

エレン(まじで!?)


ピクシス「………上官の命令を無視して、何をするつもりかな?若人たちよ……」ゴゴゴゴゴゴ

エレン「……ッ、ピクルス司令!申し訳ありません!しかしこの命令違反はウォール・ローゼ奪還のための行動であります!!どうかお許しを!」

ピクシス「いや、わしの名前ピクシスね」

上官「貴様らァァ!ふざけるな!!今すぐ飛び去った104期を呼びもどしてこい!!」

アルミン「しかし、その前に僕たちの話を聞いてください酢漬け司令…!!どうか、お願いです!!」

ピクシス「いや、だから酢漬けじゃなくてピクシスね」


エレン「巨人たちがいずれも百合豚・腐女子であることはもうご存じだと思います、ピクシブ司令」

ピクシス「ピ・ク・シ・ス」

アルミン「それを利用して、僕たちはこのような作戦を立てました!!イラスト・コミュニケーションサービス司令!!!」

ピクシス「だから、pikivじゃないって~」

アルミン「104期訓練兵の同人誌は歴代最高のクオリティと噂されています!」

ピクシス「…それは儂も知っておるよ」

エレン「それを利用して、百合豚もしくは腐女子の巨人を釣るんです。そしてあいつらを利用して壁の穴を塞がせる!」

エレン「これが、俺たちが考えた作戦です!!!色情報の最小単位司令であろうと、絶対に邪魔させません…!!!」

ピクシス「だから、ピクセルじゃなくて、ぴーくーしーす、司令ね」



先輩「貴様ら新兵が、さっきから何を生意気なことを口走ってるかァァァ!!!」

エレン「うっせええええモブは黙ってろ!!!!!」ゴキャン!!

先輩「」

アルミン「僕たちの考えた作戦はこうです…。同人誌で巨人たちを釣る。そして巨人たちに壁を塞がせる!」

エレン「成功率はごくわずかでしょうが、俺たちはそれに命を賭けるつもりです!!!ピクシー司令!!」

ピクシス「だーかーら、ピクシーじゃなくてピークーセール!!怒るよ?」

ピクシス「あああー!!!君たちが変なこと言うから間違えたじゃないか、儂の名前はピ・ク・シ・ス・司・令!!!ほんと誤字すまんの!!!」

エレン「だ、誰に謝ってるんですか!?司令」アワアワ

アルミン「つるっぱげの戯言なんかほっとけエレン!」

アルミン「とにかく、くわしく僕たちの考えた作戦を話すと、こんな感じです、禿司令…――――――」



ピクシス「…ふむ。なるほどな……それなら実行する価値があるかもしれん。しかしその前に訊いておこう」

ピクシス「エレン訓練兵よ………、本当に、穴を塞ぐことができるのか?」


エレン「………」
エレン「……塞いでみせます!!!何が、あっても…!!!」

ピクシス「……。よう言ったの!主は百合豚及び腐女子の頂点に立つ男じゃ!!」

エレン「あ、そういうの全然嬉しくないんで…」

ピクシス「参謀を呼べ!詳しい作戦を彼らを加えて立てるとしよう。活躍してもらうぞ、若き兵士たちよ!!」

アルミン「バッチコイ!」


――――――・・・

ピピーー ガガガガ……

ジャン「ふう、なんとかシリーズものの同人誌第1巻、あらかた印刷し終えたか?」ハァハァ

クリスタ「そうだね……大体これくらいでいいかな?」

ライナー「急いで待機所へ戻るぞ!同人誌を落とさないよう気をつけろ!!」

ミカサ「エレンとアルミンが今も頑張ってるはず…!待ってて二人とも!今帰るからッ」

ザワザワ ザワザワ

「トロスト区奪還作戦だと…!?」「そんなの無理に決まってるじゃねえか!」
「扉に開いた穴を塞ぐ手段なんか、ないってのに」「まだ私生きてホモみたいよおお」「オレだって百合みてえよおお」


ピクシス「注!!!!!!!!!!!!!」

ピクシス「もおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおく!!!!!!!!!」


「いやだ…死にたくない…」「娘に会いにいくんだよっ……!このまま死んでたまるか!」「どうせ人類は巨人に勝てない……」シクシク


ピクシス「………、司令の命令だぞ!!!一回で注目せんかぁぁぁぁい!!全員巨人の餌にすっぞクソどもがぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「「「!?」」」


エレン「…(威厳ねーな…)」
アルミン「…(大丈夫かこいつ…)」

バシュッ バシュッ スタッ

ミカサ「エレン、アルミン!同人誌コピーしてきた!」

エレン「! ミカサたち…ありがとう!」


ピクシス「儂達がたてた作戦はこうじゃ…。まず、壁の一角に巨人を集める。同人誌のシリーズものの、第一巻だけ巨人にばらまく」

ピクシス「続きが読みたいというだろう巨人たちに、交換条件としてあの大岩を壁の穴付近まで運んでもらうのじゃ!!!」doya



エレン「……」ゴクリ



モブ「…!?」「はぁ!?」「そんなの…うまくいくのか!?」「馬鹿じゃないのか?」「巨人たちが文字を読めるという確証さえないのに!」

ザワザワ

アルミン(まずいな…。ただでさえ成功率の低い作戦の上に、モブ兵士たちの不安定な精神状態が拍車をかけてる)

ミカサ(巨人たちを一角に集めるには大多数の協力が必要なのに…!)

ピクシス「」オロオロ


エレン「…ハァーーーーーーー。てめーらそれでも百合豚か!?腐女子か!?」

エレン「根性ねーなオイ!!!うまくいくかいかないかじゃねェェエ!!!やるかやらないかなんだよォ!!!」

エレン「巨人が人間の文字が読めるか!? なめんなよ!!!俺の同期が描いた同人誌だぞ!?!?」

エレン「言語の壁なんか乗り越えて萌えを伝えるに決まってんだろォォォォォォォがよーーーーーーー!!!!!!!!」

エレン「俺を信じなくていい!!!てめえらの信じる百合とホモを信じろクズどもォ――――――――――!!!!!」


ミカサ「…エレン…」
アルミン「…!」
104期「………っ」


モブ「……!!」ググッ

だめだ…また明日書きます

そういえばssでこんなに胃が健康そうなアルミンは珍しいな

昨日は寝ぼけてたんで誤字しまくりサーセンした

>>245
胃痛アルミン好きなのに、自分が書くといつも図太くなってしまう

エレン「はぁ、はぁ(酸欠)」クラクラ


広場は水を打ったかのような静けさに包まれた。
エレンの呼吸音だけがひたすらこだまし続ける。


ひげ面「……俺の、信じる百合…」

彼は、先ほど娘に会いに行くと駄々をこねていたひげ面である。
静寂の中でひげ面がふと思い浮かべたのは、妻と娘と出かけたピクシス…ではなくピクニックの風景だった。


―――――・・・

ひげ面娘「あははは!見て見て、きれいな花冠つくれたよ!」ニコニコ

ひげ面「ははは……こら、そんなに走って転んだらどうするんだ?」

ひげ面妻「家族3人で出かけるの久しぶりですから、あの子もはしゃいでるんですよ。うふふ」

ひげ面「いつもすまないな…」

ひげ面妻「ひげ面さんは兵士なんですから、ひげ面さんが謝ることはないですよ。
     まあ!それより見てひげ面さん。あそこの二人組…」ニコニコ

ひげ面「ん?」

少女1「も~ なにすんのよ」
少女2「ごめんごめん!」


ひげ面「オーォウ…グッド」

ひげ面妻「かわいらしいですねぇ…。やっぱりツンデレ少女受けほど素晴らしいものはないと思うんですよ、私」

ひげ面「さらにツインテールだとなお良し」

ひげ面妻「異論なし」

ひげ面娘「ねえママぁ、ひげ面ぁ! 何を見てるのー?」タタタ

ひげ面「ははは。娘にはまだ早いかな。いづれ自然と目覚めるさ」

ひげ面妻「この子はタチネコどっちかしらねぇ。ふふ」

ひげ面娘「むーーっ!! 教えてよぉ!!」

ハハハ………アハハ・・・

――――・・・

ひげ面「……」

ひげ面(そうだ。私の百合のそばにはいつも妻と娘がいた)

ひげ面(俺は、俺は……俺たちの百合と、家族を信じる…!!!それが俺たちの最後の希望なのだから…!)


ひげ面「……やるぞ!!!俺は!!!」

「っ俺もだ!」「私も…怖いけど…やるわ!!!」「家族のために、ホモのために!」


アルミン「……みんな、ありがとう…」

ピクミン「よし!ここに残った者皆に感謝する!ではまず同人誌を配るために巨人をひとところに集めたい!!!」

ピクチャ「皆壁の上の××に集合してくれ!そこに巨人を集める!!!」

巨人「アー」ウジャウジャ

アルミン「うわあキモイ」

ベルトルト「……うまくいくかな」

エレン「……。そろそろ大体集まったか。一斉に配るぞ。俺も配るから渡してくれ」

ミカサ「はい、エレン」

エレン「ああ、ありが……ぅおえ!! ひょ、表紙は見せないでくれ」

エレン「よし、ばらまくぞ!!!」


ドサドサ バサ

巨人「…?」
巨人「…コレハ…」
巨人「ホウ、キョウミブカイ」
巨人「interesting」
巨人「ベ、ベツニ オモシロイトカ オモッテ ナインダカラネ」


アルミン「やった!食いついてるよ!」

ジャン「ハッ、だれの同人誌だと思ってやがる!」ホッ

巨人「ツヅキ ハヨ」
巨人「ツヅキ ドコヤネン」


エレン「お前らがあそこの岩で壁の穴を塞いでくれたら、続きをよませてやるよ!」

巨人「…ソレハ サスガニ マズクネ?」
巨人「ウン ソレハ チョット」

エレン「まあ別に、お前らがホモ百合の続きをそんなに読みたくないってんなら、別にいいけどな…?」

エレン「ライナー、この本の続きちょっとこいつらの前で読んでみろよ」

ライナー「うおおおおおおおおおお!!!この展開はさすがに予想できなかったぜえええええええ!!ここにきて恋敵登場だとおおおお」パラパラ

ユミル「やっぱ童顔×クールマッチョのホモは最高だなぁ~~~~」パラパラ


巨人「「「…」」」(悲しそうな目)

巨人1「…………オレ、ヤロウカナ…」
巨人2「ハァ!?」
巨人3「ボクモ……ゴメン…」

ぞろぞろ ぞろぞろ


ミカサ「巨人たちが…だんだん岩の方に」

サシャ「ちょれー!」

ピクチャレスク「第一関門は突破できたが、第二関門はどうじゃろうか」

ジャン「巨人たちが、あの岩を動かせるかどうかということですね」

コニー「あの岩でっけぇしな」

巨人「very heavy...」
巨人「チョ カタ ハズレルハズレル」
巨人「デモォ……ユリノ ツヅキ ミタイィィ…!」 ググググッ
「ウオオオオオオオオオオオオオオ」

エレン「! 動いた!これはいけんじゃねえのか!?」


ぐぐぐ・・・ぐぐぐ・・・


ミカサ「扉まであと半分のところまできた…!!」

マルコ「いけぇえええええええええええ!!!」



穴から入ってきた巨人「ファ!? オマエラ ナニヤッテンネン!?」
穴から入ってきた巨人「キデモ クルッタカ」


ピクトブリッジ「! まずい、第三関門…」

ピグマリオン「穴から新たにきた巨人の問題がまだあったな」

穴巨人「チョ ヤメロッテ」 ガシ
巨人「because there are gl」
巨人「ユリユリユリユリユリユリ」

ライナー「や、やべえ。巨人通しで喧嘩が始まっちまったぞ」

ピグミー「いかん!!すぐ同人誌を穴巨人に!!!」

アルミン「印刷してきたのは全部もう渡してしまいました…!下でぐしゃぐしゃになってます」

クリスタ「じゃ、じゃあ穴巨人の前まで行って百合を見せるのは!?」

エレン「それしかないか……ん!?あれは!?」


巨人「ハアハア…ツカレタ…」
巨人「モウ ウゴケナイ」


サシャ「岩を押してた巨人が、だんだんバテてきてます!」

エレン「くそ! こうしてる間にもどんどん巨人は穴から入ってきてるってのに」

ガリガリガリガリ

ミカサ「? なんの、音…?」


ひげ面「ウアアアアアアアアアアアア」ガリガリガリガリ

エレン「ひげ面さん!?ひげ面さんがノートに何かを一心不乱に描いてる!」

モブ「ウオオオオオオオオオオ!!!!104期に負けてられっかよ!!!」ガリガリ
モブ「俺たちだって、同人誌くらい描いてたんだぜッッ!!」ガリガリ


アルミン「す、すごいスピードで描きあげてる!!どんなに追い込まれた状況でも、僕だってあんな速さで描けたことはない!!」

ミカサ「しかもすごく絵は綺麗…!?何者なの…」

エレン「ウワァ」

ライナー「人とは思えねえ……手と口と目と耳から、血が噴き出してる…!!」


アルミン「……先輩たちが描き上げてくれてる新たな同人誌があれば、岩を運ぶ巨人数が増える!!!」

アルミン「そうすればまた岩も動かせるはずだッ!!!」

ピクリン酸「……さすが、儂の部下よ!!!」

ジャン「先輩達…すげえ…!!!このスピードなら、穴から巨人が入ってくるスピードに対応できる!!」

マルコ「およそ10秒で1冊仕上げるなんて!?」

エレン「俺たちは仕上げられた本をその都度届けに行くぞ!」



「ウオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアア」
 
戦え!
       戦え!

「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

腕が折れても 体中の穴から血が噴き出ても 関係ない


「jふぇおあ@pfきrぺおあ:ふぇあいえおgふぁ」

戦え!!
――――同人誌を 描き続けろ!!!
――――百合を、ホモを 描き続けろ!!!!!!!!!!!

巨人「モウ ゲンカイ」
穴巨人「アキラメンナヨ! オレモ テツダウカラ!」
穴巨人「ユリノ ツヅキ ミタインダロ!?」
巨人「オマエラ…」

ずずず・・・ずずず・・・・・・


コニー「い、岩が…また!!動き出したああああああああああ」

ユミル「あともうちょっとだ…もうちょいで穴が塞げる!!」


「いけえぇぇぇぇぇええええええええ!!!!!」


・・・ずず ず・・・ずず・・・

・・・・・・ドゴォォンッ・・・・・・!!!


「「「……!!!」」」

エレン「………………トロスト区………奪還、成功……」

アルミン「百合で………ほんとうに、人類を………」

ミカサ「…救えた」


人類が…初めて、巨人から何かを取り戻した瞬間であった。


「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」


巨人「テカ オレラ コレ カエレナクネ?」
巨人「マアイーヤ トリアエズ ユリノ ツヅキ」



エレン「おーし巨人ども!御苦労さま!!この壁際に集まってくれ!!そう、この砲撃台の下な!!!」

わらわら わらわら

ピカドール(しかし…どうするんじゃ?同人誌は続きなぞ印刷してこなかったのじゃろ?)


エレン「集まったかな」

巨人「ツヅキ ツヅキ」
巨人「ユリクレー」

エレン「え 俺そんなこと言ったっけ?」

巨人「!?」
巨人「…!?」

エレン「アメピグ司令、大砲オネシャース」

ピクシス「え…いいの?」

エレン「おっけーっす」ガチャガチャ

ドカン ドゴンッ


巨人「チョ イテテ」
巨人「ナニスンネン クウゾハゲ」
巨人「ヤベ ニゲルベ」 ダダッ


エレン「なに逃げてんだよ…さんざん俺の母さんや人類食っといて」ジャキッ




エレン「いいねいいねェ、最ッ高だねェ!!!愉快にケツ振りやがって誘ってンのかァ!?駆逐駆逐、巨人を駆逐ゥ!!!!!」


ミカサ「……エ、エレンにどっかの第一位が乗り移ってる気がするってミカサはミカサは困惑してみたり」

コニー「首席はお前だろってコニーもコニーも便乗してみたり」

ドゴーーン
   ズバーーン ウッドワーッ!!

エルヴィン「なんだこの砲撃の音は…!!!一体壁の中で何が!」

リヴァイ「壁を登るぞエルヴィン!」ヒュッ





リヴァイ「……」

「やった!!やった!!人類が勝ったぁぁああああ!!!」
「百合で世界が救われたーーーーーー!!!!百合すんげええええええええ」

マルコ「ハハ……すごいや!!!!ヒィーーーーハァーーーー!!!!」

ミカサ「駆逐するエレン輝いてる…かわいい。今日帰ったら猫耳つけてもらいたいな…」

ライナー「やったぜオイ!!!!!!なあベルトルト!!!!」ダキッ

ベルトルト「ああ……!!!クリユミは世界を救う!!!」ダキッ

クリスタ(キャーどさくさにまぎれてライナーたち抱き合ってる!!!メモメモ)

エレン「巨ォォォ人くゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!」ズバッ ズバッ

リヴァイ「オイ…これは…どういう状況だ?」

――――――・・・・

エレン「後日談だ」

エレン「あれから…トロスト区奪還成功からしばらくたった」

エレン「巨人が人間と意思疎通ができたり、あいつらが百合豚や腐だったりと色々規定外の事実が発見されたことから
    もうそりゃああの後大変だった」

エレン「調査兵団では百合ホモを中心とした兵法が急きょ考えられたり」

エレン「訓練兵団ではこれからの訓練兵に教える内容を、一からまた考えなくちゃならないらしくてんやわんやだ」

エレン「俺もくわしくは知らないが、ウォール・シーナの貴族たちや王族もけっこう衝撃をうけたみたいで、どたばたしてるらしいな」

エレン「俺たち104期は、本来なら解散式のすぐ後に兵科が決まるはずだったけれど、あの大騒動があったからそんなことしてる余裕がなくなっちまった」

エレン「まあそれもつい最近までの話で、今日昨日で結構もろもろ落ち着いてきた。明日、俺たちの兵科が決定される」

エレン「………俺たち負けっぱなしだった人類は、ようやく小さな勝利を収めることができた」

エレン「犠牲が全くでなかったわけじゃない。でも俺が初めて巨人を見た、あのウォール・マリア陥落のときに比べれば奇跡的な少なさだった」

エレン「何故だかマルコが半身食われて死にそうな予感があったけど、今もあいつはピンピンしてるしな!」

エレン「ああ、それから重要な出来事がもうひとつあった」

エレン「これまで兵団は憲兵団、駐屯兵団、調査兵団の3つにわかれていたけど、今度から新しく百合兵団と薔薇兵団が作られることになったんだ」

エレン「頭おかしいよな。大丈夫俺もそう思ってる。正直最近体重が減り続けてるよ」

エレン「百合・薔薇兵団は主に対巨人の百合とホモを研究する施設らしい」ペッ

エレン「アルミンとミカサは俺と調査兵団に入るつもりだとか言ってたけど、ぶっちゃけあっちの兵団の方が向いてる気がするよな……」

エレン「あいつら……ああ、あいつらは勿論元気だよ。もう大ハッスルだな。こわいくらいだ…」


ミカサ「……エレン、空を見つめて何を考えてるの?アルミンのこと?それともライナー?ベルトルト?ジャン?大穴であのチ……リヴァイ?」

ミカサ「エレン→ベルトルトなの?女体化なの?それともエレンがある日目が覚めたら猫耳が生えてたりしちゃうの?どうなの?」

エレン「いやちげぇよ!矢印もないし俺は男だし耳も2つのままだよ!」

ミカサ「なるほど。よいしょっと」ガバッ

エレン「!? お、おい。何を納得して俺を肩にかついだ!」


ミカサ「アルミン、はい」ドサッ

アルミン「え、何ミカsごふぇ!!」

エレン「いってえ!!なにすんだよミカサ…」

ミカサ「……」スタスタ



ミカサ「アルエレ」ヒソ
サシャ「エレアル」ヒソ

エレン「………」

エレン「………俺は何一つ悪くなかったが、アルミンごめんな。ぶつかって」

アルミン「い、いやいいさ……それよりちょっとペン貸してくれるかい」

エレン「ペン?ほら。 なにすんだ?」

アルミン「うん。ミカサシャ観察しないとね。描けるときにネタを描いとかないと!!」ハアハア

アルミン「やっぱりミカサシャいいな~!!/// 彼女らには無限の可能性を感じるよ!…いやサシャミカかな?」シャッシャッ

エレン「……」

アルミン「ねえ!ミカサ、サシャ!!もうちょっと寄り添ってくれるかい?うん、ミカサが肩にそう!手をおいて!ok!」シャッシャッ

ミカサ「いいけど、その代わりアルミンとエレンにも聞いてほしいことがある」

サシャ「アルミンもっとエレンの方へ近づいて、エレンの頬に両手を……ふぉお!そんな感じです!!!滾ってきた!!」

アルミン「うん全然いいよ!ミカサシャのためなら。エレン、失礼するよ…」


エレン「ウガアアアアアアアアアアアアアアアアアア」バシッ

エレン「俺はやらねえ!!!」ダッ

サシャ「ああ!エレン待ってくださいよー! ミカサ、ゴーです!」

ミカサ「合点」ヒュッ

エレン「立体機動は卑怯だろ!」ダダダ


エレン(そう……厄介なのは百合豚と腐女子が協力関係を結んじまったこと…)

エレン(巨人襲来で両者の結託が固くなり、お互いに利害関係が一致したあいつらは……)

エレン(もう形振りかまわなくなっちまってる)

エレン(俺にとっちゃ絶望的な状況だ)

ミカサ「エレン…待って」ビュン
エレン「だれが! つかいつの間に手に猫耳を…!ミカサてめえ!!」

ライナー「またあいつら立体機動で追いかけっこしてんな…」

アニ「飽きないね」


エレン(もうこの世に、正常なのは俺一人だけなのかもしれない…)

エレン(でも、俺は絶対に諦めねえ。絶対にあいつらには屈しない!)


エレン「百合豚?腐女子?なんだそりゃ……上等だ!!!」

エレン「俺が、巨人ともども絶対に、この世から消してやる」

エレン「一匹残らず!!」ガシッ


エレン「…え」



ミカサ「エレン、確保完了…」

エレン「あ、ちょっと待っ」


お☆わ☆り

読んでくれた方、レスしてくれた方、どうも有難うございました。

ちなみに自分はノマカプが一番好き

兵長はロリ専門の百合豚にしようと思ってた

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