遊矢「アクショーーーン……」 ドン・サウザンド「デュエル!!」 (441)


「ご機嫌よう皆の衆。元気にデュエルしてるかな。我は最近捕鯨に疲れてしまったよ……意味は後述、ドン・サウザンドだ」

「このスレは前回『V「LDS……?」』の続きだ。あらすじは記すから読まなくても理解はできるだろうが、読んでもらえれば幸いだ」
V「LDS……?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1403355796/)

「それとスレタイに書いておいて何だが、我が必ずアクションデュエルをするとは限らん。気分次第だ、作者と我のな。
 前スレには書いたから、見たければそれを見よ」

「最後に、作者が熱くなると唐突にオリカが飛び出してくるかもしれん。嫌ならばここで引き返すことだ」

「では、今日も人間界を楽しむとしよう。ヌメロン・リライティング・ルックス……我の外見を書き換える」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405420805


~あらすじ~

なんやかんやで復活を遂げたドン・サウザンドは、人間界を満喫すべく、人間の姿と『千葉どん兵衛』の偽名を使い、今流行りのデュエル塾・LDSに入学。

そのチートデッキを大人気なく振るい、時には振るえず、色々な意味で新鮮な日々を送っていた。

そんな折、自分と同じ書き換えの力を持つ榊遊矢の存在を知ったどん兵衛はLDSを去り、遊勝塾に転入、そこで遊矢とアクションデュエルを行う。

遊矢の決して諦めない姿勢にかつての遊馬を重ねたどん兵衛は、この少年と共に遊勝塾で過ごし、その未来を見届けることを決めたのだった……


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キラーン!
テレレン、テレレン、テレレン……


どん兵衛「来い……来い……カモン!」




『コンゴウデース!』



どん兵衛「Shit!」

どん兵衛「くそ、これでもう何回目だ……ああ書き換えたい、この金剛を大鯨に凄く書き換えたい。だが人間界を満喫するためにも、
娯楽ごときにヌメロンコードを使ってはいかん。ドン・サウザンドよ、鉄の意志を持て、運営に鉄槌を!……いかんいかん、運営は関係なかろう」

どん兵衛「何、我がどこに住んでいるかだと?別にどこでもよかろう、ヌメロンコードを使えばこの世の中、大抵のことはどうにかなるものよ……
言っておくが人間に危害は加えていないぞ。この家の前の住人だって……おっと」

どん兵衛「そろそろ塾に行く時間だ。長時間用の遠征に出しておかねばな」


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どん兵衛「こんにちは、遊矢」

遊矢「おうどん兵衛!」

柚子「こんにちは」

アユ「あー、どん兵衛お兄ちゃんだー!」

どん兵衛「どうも」

柚子「どん兵衛ったら、すっかり人気者ねー」

遊矢「めちゃめちゃ強かったからなー!俺もあの時は本当にやばかったぜ」

どん兵衛「いやぁ、僕なんかまだまだですよ。現に遊矢には負けましたしね」


素良「……ねえ」

どん兵衛「はい?あ、こんにちは素良さん」

素良「ちょっと二人で、いいかな」

どん兵衛「……ええ。すいません遊矢、少し外しますね」

遊矢「ああ。授業までには戻ってこいよな」


どん兵衛「それで素良さん、何の御用でしょう?」

素良「白々しいなあ。……君さ、本当は何が目的なの?」

どん兵衛「それはこの前……」

素良「どう考えても普通じゃなかったよね、この前のデュエル」

どん兵衛「…………」

素良「素材すら揃えずに、一度に四体のエクシーズだって?LDSにだってそんな芸当できる奴いないよ」

どん兵衛「…………」

素良「どこで拾ったのさそんなインチキカード?そんなカードひっさげてこんな弱小塾に乗り込んで、何が狙いなわけ?」

どん兵衛「…………」

素良「だいたいやって来るタイミングからしておかしかったんだよ。遊矢に憧れたっていうんなら、石島と戦った直後……
同じく遊矢見たさに生徒が押し寄せた、あのタイミングで来るべきでしょ?あまりにも遅すぎるよね。別の理由があるってこと見え見え」


どん兵衛「……さん」

素良「遊矢本人からもその周りからも大分信用されてきてるけど、僕の目は誤魔化せないからね。わざとらしい敬語使ったって無駄だよ」

どん兵衛「……素良さん」

素良「それ!遊矢はさん付けで呼んでないのに、何で僕はまださん付けなのさ?そういう中途半端なのが余計に疑わしいって言ってんの。素良って呼んでって前に……」



どん兵衛「口を閉じろ小僧!!」



素良「!!?」

どん兵衛「黙っていれば付け上がりおって、さっきから耳障りで仕方がない。
次に我がよしと言うまでその口を開いたら、そこの壁に埋め込んで余生を校舎として過ごさせてやる。よいな」

素良「…………!」

素良(体……が、動…か…な……!?)

どん兵衛「ふん。最初は我の正体に気づいたかと思って、面白い奴だと目をかけてやっていたのだがな……期待外れにも程がある。
あまり我を失望させるなよ。事情通を気取っているのかは知らんが、それならばそれなりに、それを活かそうと知恵を巡らせて見せぬか」


どん兵衛「気に入らぬ……貴様の万倍優秀な前身を知っているだけになおのこと腹立たしい。我の知り合いにも貴様のように我に『気づいた』男はいたが、奴は積極的に我に取りいって、
利用しようとした。表面上は我に忠義しながら、腹の内では裏切る機会を待ち構えていた……性根はどこまでも悪人であったが、それと秤にかけてつり合うほどに賢しい男であった。だが貴様はどうだ」

どん兵衛「貴様はただ怪しい輩のそばに付きまとって、あれが怪しいこれが怪しいとさえずり回るだけ。それをどうしよう、どうしてやろうという気概がまるで感じられん。
貴様は我という異邦人を持て余しているだけだ。怪しいと理解していながらそれをどうしてよいかわからないから、自分は他の奴らとは違う、お前に気づいているぞ……
と、無駄に触れ回らねば気が済まぬのだ。自分を誇りたいからな」

素良「ぐ……!」

どん兵衛「済んだことだから教えておくが、我の目的は榊遊矢の実力を見極めることだ。その上で奴が気に入ったからここにいる。
我の楽しみの邪魔をするようであれば、貴様の寿命はいくらでも縮むことになるぞ。我の匙加減ひとつでな」


素良「…………!!」

どん兵衛「わかったら、これ以上詮索するな。貴様も何か裏がありそうだが、我も貴様を詮索しない。面倒事を避けたいのは同じだろう?」



修造「おーい、二人で何やってるんだー?」

どん兵衛「いえ、ちょっと談笑を。じゃ、行きましょうか素良さん。……もう口を開いてよいぞ」

素良「っ!!かっ……!はぁ……はぁ……」

どん兵衛「ま、表向きは良い友人でいましょうよ。遊矢のためにもね……ね、素良さん♪」

素良「……うん……」


素良(…………)


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どん兵衛「後日、LDSの沢渡という奴が遊矢に襲われたと言いがかりをつけ、理事長が殴り込んできた。何、時系列がおかしい?細かいことはよくわからんが、
ヌメロンコードに不可能は無い、ということだけは確かだ」

どん兵衛「塾生同士3対3でデュエルを行い、こちらが勝てば不問という条件。まったく、あの柚子という女が否定しないせいで面倒な事に……
まあ面白くなりそうだから許すが」

どん兵衛「向こうの決闘者の選出も終わったようだ。……おや、見覚えのある顔だな」

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北斗「お前は……」

刃「お、おま……!?」

真澄「貴方……!?」


「「「どん兵衛!?」」」


どん兵衛「ご無沙汰ですね、皆さん」


柚子「え、知り合いなの?」

日美香「千葉君……!貴方、急にLDSを辞めたと思ったらこんなところに!?」

真澄「それに貴方、そんな物腰柔らかな話し方じゃなかったで……」

どん兵衛「はは、何をおっしゃいますやら。僕は昔からこういうしゃべり方ですよ……ねえ刃さん」

刃「え、俺!?」

どん兵衛「そ う で し た よ ね ?」

刃「あ、ああそうそうその通り!まま真澄お前何かか勘違いしてんじゃねねねぇのか!?」

権現坂「…待てよ!LDSを辞めたということは、まさかどん兵衛は……」

どん兵衛「ええ、元はLDSにいましたよ」

フトシ「えーーっ!?」

タツヤ「道理であんなに上手くエクシーズを使いこなすわけだ……」

刃「て、てめえ何のつもりだよ!LDSを蹴ってまでこんな弱小塾に……」

どん兵衛「どの塾に行こうが僕の勝手でしょう。指図したいなら僕に勝ってからにしてください」

刃「ぐぅ……!」

北斗「上等じゃないか、僕が相手になろう!ま、あの時の決勝戦で尻尾を巻いて逃げた君が、僕に適うとは思えないけどね!」


どん兵衛「ああ、あの時は失礼しましたね。運悪くお腹を壊してしまいまして」

北斗「言い訳は結構!戦ってみればはっきりすること……むぐっ!?」

刃(やめろ北斗、相手が悪すぎる!)

北斗(何をそんなに怯えているんだ?あいつは僕と戦うのが怖くて逃げ出したような奴なんだぞ、大した実力じゃ……)

真澄(たった今お腹を壊してたって言ってたでしょう!?確かに普通だったら苦し紛れの言い逃れにしか聞こえないけど、彼の場合は別よ!
本当にお腹を壊したわけではないだろうけど、何か別の事情があったんだわ!)

刃(俺たち二人はあのトーナメントであいつと戦ってんだ、実力は嫌というほど知ってる!こっちが三人束になったって勝てやしねえよ!)

北斗(そ、そんなに……!?)

どん兵衛「あのー、盛り上がっているところすいませんが、今回僕は戦いませんよ?」


どん兵衛「遊矢……頼みましたよ。大丈夫です、『僕に勝った』貴方なら絶対に負けません。『僕に勝った』貴方ならね、そう『僕に勝った』……」


「「嘘ぉ!!?」」


遊矢「ああ、任せとけ!」

日美香「そちらの一人目は決まったようね。さて、こちらは……」

刃「ううっ!き、急に腹の調子が……!」

真澄「私も頭が……!」

日美香「では消去法で、志島君、行きなさい」

北斗「あっ!お、お前ら卑怯だぞ!」

刃「へっ、勝つために手段は選ばないってのはお前の言葉だぜ!」

北斗「ちっ……まあいいさ。千葉君が強いのはLDSにいたから納得だが、榊遊矢はそんな英才教育とは無縁!どうせ彼に勝ったのだってまぐれに決まっている!
そうさ、僕の敵じゃないよあんな奴!」

日美香「その意気よ、頼もしいわね」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日美香「これで一勝一敗。遊勝塾の運命は、この最終戦に託されたというわけね……」




どん兵衛(ふむ……あの権現坂という男、フルモンデッキを使うのか。中々よくできているな。
最終戦を戦うのは小僧の方だが、 さっきデッキを見た限りでは……)パラパラ

権現坂「あっ!もしやそれは、この男権現坂の魂のデッキでは!?」

どん兵衛「あ、これ貴方のだったんですか。テーブルの下に落ちてたんで、ちょっと見ちゃいました……すいません」

どん兵衛(本当はさっき小僧のついでに懐からくすねたのだが)

権現坂「おお、無いと思っていたらどん兵衛が拾ってくれていたのか!ありがたい!
それでは男権現坂、いざ参らん!戦場へ!!」


あ、>>13で最初の台詞が抜けてました。


真澄「え!?」

刃「何!?」

どん兵衛「僕はここに入って間もないんです。塾の存亡を賭けた勝負に、こんな新米がおいそれと出られるわけがないじゃないですか。というわけで」


どん兵衛「え、戦うのは素良さんじゃないんですか?」

権現坂「その予定だったのだが、あ奴め、相手が性に合わないなどと抜かして拒否しおった。まあお陰で俺が戦えるのだがな!」

どん兵衛「そうなんですか……頑張ってくださいね!」

権現坂「おう、任せておけ!」

どん兵衛(小僧め……相変わらずわけのわからぬ男よ。そしてついでと言っては何だが)




「……………」




どん兵衛(いるな、もう一人。わからぬ者……我の知らぬ者、侵入者が。どれ、ひとつ挨拶でもしてやるとするか)


零児「…………」

どん兵衛「覗きとは」ヌッ

零児「!」

どん兵衛「趣味がよろしくないのでは?」

零児「……ここの生徒か、君は」

どん兵衛「ええ。千葉どん兵衛といいます、初めまして。貴方は?」

零児「隠れて覗きをしている者が、名前を聞かれて名乗ると思うのか」

どん兵衛「まあそうですよね……あ、ひょっとしてプロデュエリストの赤馬零児さん?丁度LDSの方々も来てますし、その眼鏡とかマフラーとか……
うん、やっぱり赤馬さんですね。驚いたなぁ、社長さんがこんなところまではるばる、何の御用で?」


零児「…………」

どん兵衛「榊遊矢、でしょ?」

零児「……!」

どん兵衛「さっき理事長先生が言ってましたよー、LDSにペンデュラム召喚コースを作りたいって。社長も下見に来たんでしょう?」

零児「……だとしたら?」

どん兵衛「いいことを教えてやる」


零児「……!?」

どん兵衛「今行われている、こちらの権現坂とそちらの刀堂のデュエル。おそらく引き分けになる。
先程こっそり権現坂の方のデッキを見させてもらってな……相手の力量が確かな場合、
引き分けに持ち込むようなカードが入っていた」

零児(…………)

どん兵衛「三回勝負の取り決めだが、このままでは一勝一敗一分。理事長は当然退かぬだろうから、
延長戦にもつれこむはずだ……ここまで言って、貴様は考えたな。
『それなら自分が出ることができる』と」

零児「…………」

どん兵衛「延長戦とくれば、互いに一勝を上げた者同士をぶつけるのは自然な流れ。
こちらは榊遊矢がもう一度出てくることになる。貴様にしてみれば絶好のチャンスよな……
此度の出歯亀の目的は奴なのだから」

零児「……どうしろと?」


どん兵衛「フェアでないのではないか、と言っているのだ。榊遊矢は既に一度戦っている、少なからず疲労もしている。
加えて手の内は貴様に筒抜けときた。これではあまりに奴に不利ではないか」

零児「……私に戦えというのか」

どん兵衛「察しがよいな、その通り。手の内が見えているのは、奴の顔が世間に売れていることからも仕方がないとしよう。
だが疲労度を均すことはできる……貴様も事前に、一戦しておけばよいのだ」

零児「相手は?」

どん兵衛「我だ」

零児「……私が負けた場合は?」

どん兵衛「勝敗は関係ない。結果がどうあっても、貴様は遊矢と戦いに行って構わんよ。
まあ、我とのデュエルで貴様の心が折れてしまってはそうも言っていられぬだろうが」


零児「……いいだろう。だが、既に向こうでは三戦目が始まっている。時間はあまりない。
3ターン……それ以上かけてもいられないだろう。君もあまりじたばたしないでくれよ」

どん兵衛「おやおや、随分と志の低いことではないか。ただの2ターンばかりしか耐えずに潰れる気か?
貴様もプロの端くれだろう、意気だけは我に勝つつもりで挑んでも罰は当たらぬと思うがな」

零児「言っていろ」

どん兵衛「フハハ、冗談だよ。案ずるな、我の全力に2ターンも耐えられればその手腕……
プロとして十二分と言える。我が保証しよう」

零児「それは光栄だ。で、能書きはもういいかな?早く始めよう、時間が惜しい」

どん兵衛「よかろう。ゆくぞ」



「「デュエル!!」」




と、アクションじゃないデュエルに突入したところで一旦ここまでです
DDはつよい(確信)

デュエル部分を少し書き換えたのだ……
というわけで投下します


どん兵衛「先行は我だ。我は……ターンエンド」

零児「何!?」

どん兵衛「ターンエンド、と言ったのだ。貴様のターンだぞ、早くドローせぬか」

零児「人を馬鹿にするのも大概にするんだな……後悔させてやる。ドロー!」

零児「最初から全力でいかせてもらう……私はスケール1のDD魔導賢者ガリレイと、
スケール10のDD魔導賢者ケプラーで、ペンデュラムスケールをセッティング!」


どん兵衛「何……ペンデュラムだと?それは遊矢にしか使えぬはずでは……」

零児「プロトタイプとはいえ、見事なものだろう。これはまだ試作段階。
もののついでだ、君も実験に協力してくれ」

どん兵衛「察するに、人工のペンデュラムカードといったところか。フフ、これが人間の可能性……
我の判断は正しかったということだな。全く素晴らしい」

零児「何かブツブツ言っているようだが、今君のフィールドはガラ空き。
私はレベル2から9のモンスターが同時に召喚可能だ。呑気に構えていると、
このターンで終わってしまうぞ」

どん兵衛「そう思うならさっさとやって見せぬか、ペンデュラム召喚を」


零児「言われなくともそうするさ……
我が魂を揺らす大いなる力よ、この身に宿りて闇を引き裂く新たな光となれ!
ペンデュラム召喚!出現せよ、私のモンスター達!!」



…………



どん兵衛「…………」

零児「……どうした、何故現れない!?」

どん兵衛「悪いが、ペンデュラム召喚そのものは既に遊矢に見せてもらったのだ。
我が興味を惹かれたのは、人の手でペンデュラムカードを作ったという一点のみ。その先を見る必要は特にない」

零児「どういうことだ!?」

どん兵衛「貴様のフィールドをよく見てみろ」


零児「……!?なっ……!?」

『魔神王の契約書』

零児「馬鹿な、何故このカードが!?私はこんなもの発動していないぞ!
し、しかも、ペンデュラムゾーンが片方空いている!?ケプラーが墓地に……
な、何が起きたというんだ!?」

どん兵衛「わからぬか。ならば説明してやろう。
我は貴様のドローフェイズに、手札からフィールド魔法、ヌメロン・ネットワークを発動していたのだ」

零児「相手のターンにフィールド魔法を発動するだと!?」


どん兵衛「このカードは相手のドローフェイズ時、手札から発動できる。
そして貴様がDD魔導賢者ケプラーをセッティングしたとき、我はヌメロン・ネットワークの効果を発動した」

どん兵衛「自分フィールドにこのカード以外のカードが存在しない時、1ターンに一度、
デッキからヌメロンと名の付く罠カードを発動できる(正確にはその効果をコピーする)」

零児「デッキからトラップ!?」

どん兵衛「我が発動したのはカウンター罠、ヌメロン・リライティング・マジック。
このカードは相手が魔法カードを発動した時、それを無効にし、さらに相手のデッキから別の魔法カードを発動する……
ペンデュラムスケールのセッティングとは魔法カードの発動と同義。
つまり我は、ケプラーがセッティングされたという事実を……」


どん兵衛「書き換えたのだ」ドン☆


どん兵衛(決まった……!)


零児「カードを書き換える……そんな効果が……」

零児(完全に想定外だ!どうする、魔神王の契約書で融合することはできるが、テムジンはそれ以降に
DDを特殊召喚できる当てがなければ意味がない。今の手札はペンデュラムの戦術に寄っている……
融合はむしろ悪手!ここは下手に動かず、奴の出方を見るのが賢明か。
最悪、あちらのデュエルが終わるまでには間に合わないかもしれないな)

零児「くっ……私はDDケルベロスを召喚!」

零児(奴のフィールドはガラ空きだが、ヌメロン・ネットワークの効果はそれが条件だった。
ならばこの状況は、奴が狙って作り出したものだということ……
同じ発動条件の手札誘発を抱えている可能性は極めて高い。攻撃は危険か)

零児「カードを2枚伏せ、ターンエンドだ」


どん兵衛「ほう、攻撃しない選択をしたか。我のターン、ドロー」

どん兵衛「さて。貴様はかなり強そうだが、これを耐えることはできるかな。
我がここに来て以来、こいつを受けて延びた者は一人しかいない……
貴様は果たしてどちらか」

零児(何か来る……!)

どん兵衛「ゆくぞ。魔法カード、ヌメロン・ダイレクトを発動!
自分のエクストラデッキのヌメロンモンスターを四体、特殊召喚する!」

どん兵衛「降臨せよ、No.1!天を摩する地獄の門、堅牢なる扉開きし時、一抹の希望を捨てよ!
ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム!続いてNo.2!3!4!
ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー!
ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ!
ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ!」


零児「そんな馬鹿な……魔法カード一枚だけで、一度に四体のエクシーズ召喚だと!?」

どん兵衛「さあ、始めるぞ。まずはエーカムでDDケルベロスを攻撃!」

零児「攻撃力の低いモンスターで攻撃……何らかの効果を使うつもりか。
迎え撃て、DDケルベロス!」

どん兵衛「ダメージは受けてしまうが……エーカムは戦闘では破壊されない」LP4000→3200

どん兵衛「そしてこの瞬間、エーカムの効果を発動する。バトルを行った時、オーバーレイユニットをひとつ使うことで、
全てのヌメロンモンスターの攻撃力を二倍にする!」

零児「何?そのモンスターにオーバーレイユニットは無いはず……」


どん兵衛「その通り。だがフィールド魔法ヌメロン・ネットワークの効果により、
ヌメロンモンスターの効果にはオーバーレイユニットを必要としない」

エーカム
ATK1000→2000
ドゥヴェー
ATK1000→2000
トゥリーニ
ATK1000→2000
チャトゥヴァーリ
ATK1000→2000

零児「素材モンスターのみならず、オーバーレイユニットまで踏み倒すというのか……!?」

零児(私も契約書などのダメージを踏み倒す戦術を使いはするが、それとは全く次元の違う、
常識を遥かに凌駕したデュエル。この少年は一体……?)


どん兵衛「これでDDケルベロスを破壊できる。ドゥヴェーで攻撃!」

零児「そうはさせん!永続罠、和睦の契約書を発動!」
(※オリカ)

零児「このカードはDDモンスターの戦闘による破壊を無効にすることができ、更に戦闘ダメージも0にする!」

どん兵衛「ほう……!」

零児「そして私は自分のスタンバイフェイズ毎に、前のターンに破壊を無効にした回数一回につき、
1000ポイントのダメージを受ける」


どん兵衛「成る程、流石にノーリスクでは使えんか。ドゥヴェーの効果発動。
バトルを行った時、全てのヌメロンモンスターの攻撃力を二倍にする」

エーカム
ATK2000→4000
ドゥヴェー
ATK2000→4000
トゥリーニ
ATK2000→4000
チャトゥヴァーリ
ATK2000→4000

零児「エーカムと同じ効果を!?これで攻撃力4000のモンスターが四体……!」

どん兵衛「もう察しがついたと思うが、残りの二体にも同じ効果がある。
ダメージは与えられないが攻撃させて貰うぞ……トゥリーニでDDケルベロスを攻撃!」

零児「和睦の契約書の効果発動!くっ……」

どん兵衛「トゥリーニの効果発動。攻撃力を二倍にする」

エーカム
ATK4000→8000
ドゥヴェー
ATK4000→8000
トゥリーニ
ATK4000→8000
チャトゥヴァーリ
ATK4000→8000


どん兵衛「四体目だ。チャトゥヴァーリでDDケルベロスを攻撃!」

零児「和睦の契約書の効果発動!ぐっ、おおぉ……っ!!」

どん兵衛「よくぞ耐えきった、賞賛に値する。
我はチャトゥヴァーリの効果発動、攻撃力を二倍にする」

エーカム
ATK8000→16000
ドゥヴェー
ATK8000→16000
トゥリーニ
ATK8000→16000
チャトゥヴァーリ
ATK8000→16000

零児「攻撃力16000のモンスターが四体……もはや笑えてくるな」

どん兵衛「安心せい。このターンでこやつらは退場するのだからな」


零児「何……?」

どん兵衛「フフ……ヌメロン・ネットワークが存在する時、
自分フィールドのNo.1、ゲート・オブ・ヌメロン・エーカムをエクシーズ素材として、
このモンスターをエクシーズ召喚することができる」

零児「さらなるエクシーズ召喚だと!?」

零児(志島北斗のトレミスM7と同じ……進化するエクシーズモンスターか!)

どん兵衛「我はゲート・オブ・ヌメロン・エーカムでオーバーレイ!
一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!」

どん兵衛「降臨せよ、CNo.1!すべての秩序を破壊し、混沌なる闇へ!世界を真なる姿へ導け!
ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ!!」

零児「……カオス……!」


どん兵衛「シニューニャの効果発動。エクシーズ召喚に成功した時、
フィールドに存在するモンスターを全て除外する!」

零児「わざわざ攻撃力を上げたモンスターを除外……?」

どん兵衛「フハハ、喜べ。これで攻撃力16000などというモンスターは全て消え去ったぞ。
貴様のモンスターもとばっちりで消えてしまったがな」

零児「よく言うよ……何の目的もなくそんな効果を使うわけがないだろう」

どん兵衛「ばれてしまっては仕方が無い。そう、シニューニャのこの効果には続きがある。
次の我のターン、シニューニャはフィールドに復活し、さらにオーバーレイユニットをひとつ
使うことで、自身の効果で除外したモンスターの攻撃力の合計分のダメージを貴様に与える」

零児「あの化け物集団の攻撃力の合計……5万と1800のダメージということか!」

どん兵衛「そういうことだ。
DDケルベロスがいなければキリよく5万だったのだがな、フハハハハ!」


どん兵衛「ああ、それ以前に、我のターンまで貴様のライフがもつかどうかの心配をしなければ
ならんな。その魔神王の契約書とやらにも、スタンバイフェイズに1000ポイントのダメージを
受ける効果があったはず。先の和睦の契約書によるダメージと合わせて、
貴様が受けるダメージは4000。このまま我がターンを終われば貴様は負けてしまうな……
まあ、その残った伏せカードに、何の仕掛けもなければの話だが」

零児「お見通しか……全く恐れ入る」

どん兵衛「フフ、我はこれでターンエンドだ。まずは貴様の策、見せてみよ」

零児「そうさせて貰う。私は君のエンドフェイズに、罠カード、契約洗浄を発動する」

零児「このカードの発動時、私のフィールドの契約書カードの効果を全て無効にし、
さらにエンドフェイズに全て破壊する」


バリーン!


どん兵衛「成る程、これでダメージは回避したというわけか」


零児「それだけではない。この効果で破壊したカードと同じ枚数、デッキからカードをドローする。
二枚のカードをドロー!」

どん兵衛「本来デメリットのはずの効果を、逆にメリットに変えてしまった……面白い、
そうこなくてはな。その勢いでシニューニャのダメージもかわして見せよ」

零児「無茶を言ってくれる……私のターン、ドロー!」
(※この時点でガリレイのPスケールが2になっているが両者気付かず)

零児(しかし、何とかしなければ私が負けてしまうことも事実。そしてその策は……)


零児「手札より永続魔法、地獄門の契約書を発動。
デッキからDDモンスター一体を手札に加える。私が加えるのは、DD魔導賢者ケプラー!」

どん兵衛「ほう、またしても揃えたか」

零児「スケール10のDD魔導賢者ケプラーで、ペンデュラムスケールをセッティング!」

どん兵衛「成る程、これで再びペンデュラム召喚が……


できるとでも思ったか馬鹿め!」

どん兵衛「ヌメロン・ネットワークの効果発動!
自分フィールドにこのカード以外のカードがない時、デッキからヌメロンカードを発動できる!
我はカウンター罠、ヌメロン・リライティング・マジックを発動!」

どん兵衛「相手の発動した魔法カードを書き換え、デッキから別の魔法カードを発動する!
ケプラーのセッティングを無効にし、貴様のデッキから魔法カード、死者蘇生を発動!」


零児「……自分及び相手の墓地のモンスター一体を、私のフィールドに特殊召喚する」

どん兵衛「我の墓地にモンスターはいない。そして貴様の墓地にいるのも……」

零児「私は、DD魔導賢者ケプラーを特殊召喚」

どん兵衛「そう、その貧弱なケプラーのみ!フハハ、シニューニャに気を取られて
失念していたようだな!モンスターが除外されたことにより、我のフィールドは再び
ガラ空きとなった。それはヌメロン・リライティングの発動条件が満たされたということなのだ」

零児「……失念していたわけではないよ。ただ、計算づくというわけでもない……
正直に言おう、これは賭けだった」

どん兵衛「……?」

零児「千葉どん兵衛君、だったね。礼を言わせて貰おう。その書き換えによって君の選択するカードが、
私の命運を握っていた。そして君は見事、私をこの窮地から救い出すカードを選択した」


どん兵衛「貴様を救い出すだと?馬鹿な、そんな貧弱なモンスターが
一体ばかり復活したところで何が変わるものか!」

零児「と、思ってこのカードを選んだのだろう。気持ちはわかる、ペンデュラム召喚さえ
潰してしまえば、最早私に成す術はないと考える気持ちは。だから書き換え先のカードの選択など、
大して考えなくてもよいと思う気持ちは」

零児「あの時点では確かに成す術はなかった。だからこそ君は慎重に選ぶべきだったのだよ……
手札より魔法カード、リ・ペンデュラマイズを発動!」
(※オリカ)

零児「自分のフィールド及びエクストラデッキに存在するペンデュラムモンスター一体を、
空いているペンデュラムゾーンにセッティングすることができる!」

どん兵衛「何だと!?」

零児「ヌメロン・ネットワークの効果は1ターンに一度。これでもう、私のペンデュラムを
妨げる物は無い!私はフィールドに存在するスケール10のDD魔導賢者ケプラーで、
ペンデュラムスケールをセッティング!」


零児「さあ、今度こそ見せてやる!我が魂を揺らす大いなる力よ、
この身に宿りて闇を引き裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!出現せよ、私のモンスター達!!」

零児「DDD死威王ヘル・アーマゲドン!!DDD反骨王レオニダス!!」

どん兵衛「く……!」

どん兵衛(成功させおった……あの妨害を受けておきながら、ペンデュラム召喚を!この男……!!)

零児「君のターンになれば、私は5万のダメージを受けて敗北する。それを避けるためには……
君のターンが来なければいい。このターンで決着をつければいいのだよ。
やれ、ヘル・アーマゲドン!ダイレクトアタックだ!!」

どん兵衛「ぐおっ……がああぁぁぁ!!」LP3200→200


零児「これで止めだ。レオニダスでダイレクトアタック!!」

ドゴーーーン……

零児「千葉どん兵衛……途轍もない相手だった。さて、急いで遊勝塾に戻らねば……」





どん兵衛「何処へ行く?」

零児「!?」

どん兵衛「まだデュエルは終わっていないぞ……赤馬零児!!」


LP200


零児「馬鹿な……どうしてライフが減っていないんだ!?」

どん兵衛「ヘル・アーマゲドンの攻撃を食らった時、
我は手札のヌメロン・ウォールの効果を発動していたのだ」


どん兵衛「我が相手モンスターのダイレクトアタックを受けた時、このモンスターを手札から
特殊召喚し、バトルフェイズを終了する!つまり貴様がレオニダスで攻撃しようとした時には、
既にバトルフェイズは終わっていたのだ」

零児「ダイレクトアタックを……受け『た』時だと!?ということは……!」

どん兵衛「フフフ、やはり貴様は大した男だ……気付いたか。そう、貴様が最初のターン、
DDケルベロスによって我を攻撃していれば、我のライフはあの時点で1400。アーマゲドンの攻撃を
耐えきれず、ヌメロン・ウォールを発動する暇もなく、敗北していたはずだった」

どん兵衛「貴様が我を警戒し、攻撃を躊躇したのは、プロとして正解と言えよう。
だがそれが今回は致命傷となった……貴様は我の判断ミスによって我をここまで追い詰めたが、
貴様自身の判断ミスによって我を仕留め損ね、逆に自らを滅ぼそうとしている!」

零児「まずい!このままターンが回れば……!」


どん兵衛「さあ……どうする」

零児「…………っ!!」



零児「…………ターン……エンド」



どん兵衛「……そうか。恥じることはない、貴様は正しい選択をした。我のターン、ドロー」

どん兵衛「この瞬間、我のフィールドにゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャが復活する!」


ゴゴゴゴゴゴ……!


どん兵衛「そして貴様に、51800ポイントのダメージを与える……」

零児「…………!!」



ドゴオオオォォォォン!!


どん兵衛「……さらばだ、赤馬零児。我を十二分に楽しませる、真に強き男だった」




零児「それは光栄だな。ありがとうどん兵衛君」

どん兵衛「!?」

零児「だが……私も言わせてもらいたい。まだデュエルは終わっていないぞ!」


LP4000


どん兵衛「馬鹿な……何故、何故生きている!?
シニューニャの効果は間違いなく発動していたはず……!」

零児「ああ、発動したよ。間違いなく。
ただ私が、万が一そうなった時の事を想定して動いていただけのことだ」

どん兵衛「想定……だと!?」


どん兵衛「想定……だと!?」

零児「反骨王レオニダスが存在する限り、私は効果によるダメージを受けない」

どん兵衛「なっ……!」

零児「最初のターン、私が何のために攻撃しなかったと思っているんだ?
君の手札誘発を警戒したからさ。そして次のターンにも全く同じ、フィールドがガラ空きで
攻撃し放題という状況……ならばこちらも、同じように警戒するのが道理。
無策で突っ込むはずがないだろう」

どん兵衛「ぐう……!!」

零児「幸い、シニューニャの攻撃力は2000。アーマゲドンもレオニダスも破壊はできない。
少なくともこのターンで、私の敗北はないというわけだ。私の警戒が致命傷だったと君は言ったが、
どうやらしっかりと功を奏したようだよ」

どん兵衛「く……!」



どん兵衛「……く……くく……フフフ……」

零児「……?」

どん兵衛「フフフ……フフフフ、フハハハハハハハハハハハ!!」

零児「……何がおかしい?」

どん兵衛「フフフ、フフ、素晴らしい!素晴らしい!素晴らしいぞ赤馬零児!!
まさか全力の我を相手に、シニューニャまで耐えてみせるとは!!フハハ、笑いが止まらぬわ!!」

零児「……追い詰められて気でも違えたかな?」

どん兵衛「魔法カード、セルフ・ヌメロン・リライティングを発動!!」
(※オリカ)

零児「!?」


どん兵衛「自分フィールドに表側表示で存在する魔法・罠・モンスターカード一枚を墓地に送り、
デッキからカード名の異なる同種のカード一枚を手札に加える!我はヌメロン・ネットワークを墓地へ!」

零児「何!?戦術の要であるヌメロン・ネットワークを自ら!?」

どん兵衛「ヌメロン・ネットワークはフィールド魔法。よって我はデッキから魔法カードを手札に加える」

どん兵衛「そしてシニューニャは、ヌメロン・ネットワークが存在しない場合、破壊される!」


ドカーン!


どん兵衛「シニューニャの効果発動!このカードが破壊された時、
除外されたヌメロンモンスターを全て、我の墓地に戻す!」
(※推測)

零児「な、何を……!?」



どん兵衛「フフ、フハハハハ!!気を違えたかだと?ああその通りだ、気が狂いそうだよ!
久方ぶりにこのカードを使える、喜びでな!!」

どん兵衛「魔法カード!ヌメロン・カオス・リチューアル!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

零児「……馬鹿な……!」

どん兵衛「フハハハハハハ!礼を言うぞ赤馬零児、実に楽しいデュエルだった!やはりプロは一味違うな、堪能させてもらったよ!」

零児「く……!」

どん兵衛「ここから先はどうしようと貴様の勝手だ。予定通り遊矢とデュエルをしに行こうが我は止めんよ……おや」

素良「や。終わった?」

どん兵衛「貴様か。ああ終わったよ、充実した時間を過ごさせてもらった。この男ペンデュラム召喚まで使いおってな」

素良「ペンデュラムを……!?」

どん兵衛「で、どうするのだ?行くのか貴様は」

零児「……行くさ。負けたら大人しく帰るなんて『契約』はしていないからな。榊遊矢の実力は、何としてもこの目で見なければならない」

どん兵衛「ふん。好きにするがよい」


零児「…………」スタスタ

素良「また派手にやっちゃったんでしょ。相手からしたらトラウマものだよねあれ」

どん兵衛「貴様も懲りぬな。またその小煩い口が回りはじめたか」

素良「うん。決めたんだ、僕。僕はまだ君の正体を見破ったわけじゃないし、君のその強さを僕のために利用しようなんて悪知恵も働かない。
でも君は明らかに怪しい……それはどうしてもほっとけないんだ。だから」

素良「君を、見ることにしたよ。君に付きまとって、うるさいって言われてもあれこれ話して、君が僕に正体を見せるまで。
それが君という異常に気づいた、今の僕のできることだと思うから」


どん兵衛「…………小僧」

素良「…………!」ゴクリ





どん兵衛「…………少しは、頭が回るようになったではないか」

素良「……まあね♪」

どん兵衛「では戻るとするか、小僧」

素良「だからそれ!素良って呼んでって言ってるじゃん!」

どん兵衛「何を生意気な、貴様などまだまだただの小僧だよ……」


????????????????????????????????????????????????

どん兵衛「その後、予想通り遊矢と赤馬零児は邂逅し、デュエルを行った。途中で中断してしまったので、勝負はつかなかった。
ペンデュラムを自分だけに与えられた力だと過信していた遊矢の振り子メンタルは粉々になってしまったが、それに関してはどうやらあの塾長に秘策があるらしい。
我の出る幕ではあるまい」

どん兵衛「どうやらしばらくは、取り立てて波風の立つことも無さそうだ。我も新たな退屈凌ぎの手段を模索せねばな……」

????????????????????????????????????????????????

最後の最後で文字化けという何とも情けない結果に終わりましたが、これにてLDS襲来編・完ということで
まだ書き溜めはあるので明日以降、いずれ投下するさ、いずれな……

オリカは募集せーへんのな

>>74
くっ、ここでこれを言われてしまうとこの先の安価が催促されてやったみたいになってしまう……!
ともあれ、オリカ募集もちゃんと書き溜めに含まれてますのでご心配なく。
ついでにちょっと投下です


~翌日~


素良「…………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

素良「でも結局、勝ったのって遊矢だけじゃん」

「「ぐ……!」」

タツヤ「戦ってもいない奴が偉そうに言うな!」

アユ「そうよそうよ、べーーっ!」

デブ「お前なんか、遊勝塾の仲間じゃない!」

素良「はいはいごめんね……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

素良「…………」


どん兵衛「奴らに言われたことが気掛かりか」

素良「!どん兵衛……」

どん兵衛「フハハ、貴様も少しは可愛げがあるではないか。あのようなことで思いつめるなど」

素良「うーん、思いつめてるっていうか……確かにちょっと、悪いこと言っちゃったかなってさ」

どん兵衛「確かに小僧、貴様のあの発言は褒められたものではない。あの場面において、貴様は間違ったことをしたのかもしれん……
だが、間違っていたのは貴様だけではない」

素良「え?」

どん兵衛「貴様を糾弾したあの猿どもは、貴様以上に間違っている」

素良「…………」


どん兵衛「猿の一匹が言っていたな、『戦ってもいない奴が偉そうに言うな』と。ならばそう言うあの猿は、LDSの連中と戦ったのか……という話だ」

素良「確かに……」

どん兵衛「仮にあの猿どもが戦っていたとしても、勝ち星が挙がったはずもない。聞けば貴様はあの遊矢を、一時はかなり追い詰めたというではないか。
ならば少なくとも奴らよりは、貴様の方が数段格上ということ」

素良「そりゃそうだ」

どん兵衛「もしも貴様を糾弾したのが柊柚子や権現坂であったなら、貴様は確かに深く反省すべきであった。だが現実には、奴らは何も言わずうなだれるだけ……
つまり当人達は、あの場でああ発した貴様よりも自分を責めていたということだ」

素良「…………」

どん兵衛「当人達に貴様を責める気が無いのに、戦ってもいない、しかも貴様より遥かに力の劣る猿どもが四の五のまくし立てるなど愚の骨頂。
貴様は知らないだろうがな、あの後猿どもはこんなことを抜かしおったぞ。『今度は自分達が遊矢の代わりに戦う』と」

素良「……はあ?」

どん兵衛「どう思う?」


素良「どうって……ふふ、そりゃあ……」

素良「『猿のくせに、身の程をわきまえろ』ってとこかな?」

どん兵衛「フハハ、それでいい。これから貴様は柊柚子と権現坂に対して、心の中で詫びながら生きろ。
そしてあの猿どもに対して、心の底から見下しながら生きるのだ。今度会ったらこう言ってやるがいい」

どん兵衛「『先日は場をわきまえない発言を失礼した。お詫びに今度は自分も戦う。聞いた話では君たちも戦うらしいな。
ならば共に戦う者同士、仲直りを兼ねてデュエルでもしないか』……とな」

素良「……ふふっ、ふふふ、あははははははは!」

どん兵衛「何がおかしい?皮肉が込もったいい台詞だと思うのだがな」


素良「ははは……なーんだ。どん兵衛って実は、結構優しいんだね」

どん兵衛「優しいだと?我がか?」

素良「何だかんだ言って、僕を励ましてくれてるじゃん」

どん兵衛「励ます……成る程、このように発するとそう捉えられるわけか。面白い、覚えておこう」

素良「あはは、何それ!」

どん兵衛「何でもない。聞き流せ」

素良「はははは……」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どん兵衛「……飽きたな」

素良「え?」

どん兵衛「いや、このデッキにな。毎度毎度やることがワンパターンすぎて、さすがに飽きてきたのだ」

素良「確かに遊矢の時も赤馬社長の時も、やってることほとんど同じだったもんね。LDSにいたころからあの調子なの?」

どん兵衛「そうなのだ。遊矢や赤馬零児などはそれでも攻撃に耐えてくれるから、我にもその先のプレイングの楽しみがあるのだが、
それ以外は皆、最初のヌメロン・ダイレクトで終わってしまうしな」

素良「最早デュエルじゃないね」

どん兵衛「昔はそもそもデュエルをする機会があまりなかったから、あれでよかったのだがな……目まぐるしく移り行くこの世の中には、
さしもの我のデッキも付いてはいけないということか」

素良(むしろ時代が追い付いてないんじゃ……)


素良「じゃあさ、何か新しいデッキを組んでみたら?今持ってるデッキは残しておいて、別のデッキをイチから作ってみるっていうのは」

どん兵衛「成る程……しかし今までこのデッキしか使ってこなかったから、勝手がよくわからぬな。どんなデッキを組めばよいのだろう」

素良「やることがワンパターンすぎて困ってたんだから、シンクロとかエクシーズとか、やれることが沢山あるデッキにしたら?それこそ赤馬社長みたいにさ」

どん兵衛「ふむ、やれることの多いデッキか……よし、何となくイメージできたぞ。そうと決まればカード集めだ。礼を言おう小僧、参考になった」

素良「僕がアドバイスしてあげたんだから、それなりにまともなデッキ組んでよね。あ、今まで使ってたみたいなデッキはまともって言わないからね」

どん兵衛「ふん、言うではないか。任せておけ、遊矢に負けないエンターテイメントなデッキに仕上げてやろう」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~神代邸~


ピンポーン……


凌牙「はいはい……」

どん兵衛「やあ」

凌牙「……やあ、っつわれてもな。悪いが俺はお前のことを知らねぇぜ、もしくは忘れた」

ドン・サウザンド「我だ」バリッ

凌牙「お前だったのか」

ドン・サウザンド「そうだ」

凌牙「全く気付かなかった」

ドン・サウザンド「暇を持て余した」

凌牙「バリアンの」


「「遊び」」





凌牙「……って!!何やらすんだ馬鹿野郎!何でお前が生きてんだよ!」


どん兵衛「カオスは不滅だと言ったろう。だからだ」パッ

凌牙「何がだからだよ!?」

どん兵衛「まあまあ、立ち話も何だから上がって上がって」

凌牙「それは俺の台詞だ!」

どん兵衛「お、それならば上がってよいのだな」

凌牙「あっ!て、てめぇ!」

どん兵衛「そうケチケチするな、知らん仲でもあるまいし。ところでここの主人は客人に茶も出さんのか?」

凌牙「ーー~ッ!おい璃緒!」

<はーい?

凌牙「客だ客!お茶淹れてくれ!」

どん兵衛「茶菓子も」

凌牙「茶菓子も!!」

<はーい!

凌牙「てめえ人ん家で偉そうに……!」

どん兵衛「偉いからな」


璃緒「お待たせ……あら、初めましてね。凌牙のお友達?」

凌牙「騙されんな璃緒、そいつはドン・サウザンドだ」

璃緒「またまた、それこそ騙されないわよ。あいつはもう死んだはずでしょ」

どん兵衛「本当ですよねぇ。全く冗談がお上手だ」

璃緒「ごめんなさいね、うちの兄がとんだ失礼を……」カチャカチャ

璃緒「隙ありッ!!」バシャー

どん兵衛「熱づっ!?」

凌牙「へっ、ざまーみやがれ」

どん兵衛「な、何故わかったメラグ!?」


璃緒「一般人がドン・サウザンドなんて名前を知ってるわけないでしょ!……でもよくよく考えると、私たちが個人的に恨みがあったのはどちらかといえばベクターの方だし、
特に貴方を邪険にすることもなかったわね。お茶、淹れなおしてきますわ」

凌牙「おい璃緒!?ベクターがあんな性格になったのはこいつのせいなんだぞ!」

璃緒「あいつはそれを知っててやっていたと聞いたけど?」

凌牙「む……じゃあ確かに個人的にはそれほど恨みはないが、こいつは人類にだな……!」

璃緒「もう一度そうなったらまた倒せばいいでしょ。前と違って今度は全員生きてるんだから、袋叩きよ」スタスタ

凌牙「おっ、おい!?……はぁ、全くしょうがねーな」

どん兵衛「平和だなぁ」

凌牙「お前が言うな」

凌牙「で、俺に何の用だよ今更」

どん兵衛「ああ、それなのだがな……ナッシュお前、オーバーハンドレッドナンバーズ、まだ持っているだろう」

凌牙「……何のこったよ」

どん兵衛「別に隠さずともよい。ヌメロンコード取得に必要なナンバーズは1から100まで、つまりアストラルが持っていったのもそれだけということだ。
それに該当しないオーバーハンドレッドナンバーズはまだお前の手元にある、違うか?」

凌牙「…………」

どん兵衛「安心せい、返せなどとは言わぬ。ただちょっと、コピーをとらせてほしくてな」

凌牙「コピー?」

どん兵衛「ああ、事情があってそのカードが必要になってな。手元に現物がないと、ヌメロンコードで書き換えても上手く作れんのだよ」

凌牙「書き換えるって、元々お前が記憶を改竄するために作ったカードだろうが」

どん兵衛「だからもう一度作れるかと言われれば、そういうものでもないのだ。あれはバリアン七皇一人一人に合わせて特注した一点ものだからな。
それ故各々のデッキに合った姿をしている……そんなものと全く同じものをもう一度作れと言われても不可能だ。今だから言うが、あれ一枚作るのに三日かかったのだぞ」


凌牙「へー、水面下でそんな苦労が……」

どん兵衛「貸してくれなくてもいい、この場に持ってきて見せてくれ。それだけでコピーはとれるから。誓って悪用はしない。頼む」

凌牙「……ま、璃緒の言うとおり、悪用しやがったらまたぶっ倒してやればいいだけだしな。いいぜ、ちょっと待ってろ」

どん兵衛「すまないな」




凌牙「ほら」パサ

どん兵衛「おお、これこれ。懐かしいな、我ながらよくできている……おや、これは知らないカードだが」


『冀望皇バリアン』


凌牙「オーバーハンドレッド使うんならついでにと思ってな。まあ、何つーか、俺の自信作だ」


どん兵衛「冀望皇……か。お前らしいなナッシュ」

凌牙「うるせぇ、いらねぇならしまっちまうぞ」

どん兵衛「フフ、ありがたく使わせて貰おう。では、さっさと済ませてしまおうか……」




どん兵衛「……これでよし。ありがとうナッシュ、邪魔をしたな」

凌牙「ケッ。ところでお前、今は何してんだ?」

どん兵衛「今は遊勝塾というデュエル塾に籍を置いている。なかなかどうして、人を退屈させない場所だ」

凌牙「遊勝塾……っつったら、あの榊遊矢のいるあそこか!?てめえ、やっぱり何か企んで……」

どん兵衛「企みはもう終わったよ。今は純粋に、奴に興味を惹かれたからそばにいるだけだ」


凌牙「興味を、ねえ。また記憶とかいじくるつもりじゃねぇだろうな」

どん兵衛「そうなったら、お前たちが駆けつけてくれるのだろう?」

凌牙「わかってるじゃねぇか」

どん兵衛「まあこの先、我の気が向いたら駒として使うこともあるかもしれんが……どうも奴は、そんな器だとは思えんのだな。
何処となく、遊馬と同じ匂いを感じる」

凌牙「遊馬と?」

どん兵衛「まあ、我の思い過ごしならばそれもそれでよい。我はただ、この人間界を楽しみたいだけだよ。
ではなナッシュ、縁があればまた会おう。まあ、お前も折角こんな日常を取り戻したんだ」


どん兵衛「平和にやれよ」


ガチャ……



凌牙「……ったく」

凌牙「お前が言うな、っての」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どん兵衛「よし、エクストラは調達できた。いよいよメインデッキ……やれることが多いデッキ、というコンセプトだったが、
赤馬零児のようにいろいろ組み込もうにも、オーバーハンドレッドナンバーズがエクストラを圧迫しすぎて既に不可能だ。儀式は専用の構築が必要だし、となれば、残された選択肢はひとつ」

どん兵衛「ズバリ……ペンデュラム召喚だ!」

どん兵衛「ただの人間である赤馬零児にだって作れたのだ、我に作れないはずがない。というわけで貴様ら、安価の時間だ。我が使うにふさわしいPカードを考えるがよい」

どん兵衛「下地は少し作っておいた。後は頼んだぞ。言っておくが、真面目に考えろよ。我にはヌメロンコードがあることを忘れるな……安価先の書き換えなど容易いのだからな!」



ヌメロン・キー
闇属性・悪魔族
レベル4
ATK0/DEF0
Pスケール:赤0/青0
P効果
(1):自分は「ヌメロン」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):>>95
モンスター効果
>>100


ヌメロン・ロック
闇属性・悪魔族
レベル8
ATK0/DEF0
Pスケール:赤9/青9
P効果
(1):自分は「ヌメロン」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):>>105
モンスター効果
>>110

ksk

1ターンに1度ライフを1000支払うことで墓地の「ヌメロン」カードを手札に加える

1ターンに1度、ライフポイントを500払うことでデッキから「ヌメロン」カード1枚を選択して手札に加える。

ksk

1ターンに1度「ヌメロン」カードを手札に加える

ksk

ksk

>>101

ksk


どん兵衛「>>100のみ再安価>>110だ、どこからなのかわからぬからな」

Pゾーンのってx素材にできないと思うよ?

安価下で


ごめん安価指定盛大に間違えた
>>109の再安価は>>120でお願いしますごめんなさい

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、デッキから「ヌメロン・キー」1体を特殊召喚できる。
(2):フィールド上の「ヌメロン」カードが効果を受ける場合、そのカード以外の「ヌメロン」カードを墓地に送ることでその効果を無効にし破壊する。

ksk


どん兵衛「確かに、>>105はペンデュラム効果だったな。再安価>>123だ」

(1)墓地にNo101~107のいずれかを含むカード名を持つモンスター一体を選択肢して発動する。このカードをエクシーズ素材とし、選択したモンスターを特殊召喚する。
(2)相手の魔法、トラップ、モンスター効果を発動した時、このカードをリリースする事でその発動を向こうにし、ライフを1000回復する。

ksk

ksk

「ヌメロン・キー」の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
③の効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行うことができない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、このカードのレベルを8にすることができる。
②:フィールド上の「ヌメロン」モンスターのレベルをこのモンスターのレベルと同じにする。
③:手札の「ヌメロン」カードを1枚墓地に送り、デッキから「ヌメロン」Pモンスターを1枚手札に加える。


どん兵衛「むむ、また失敗か。ペンデュラム効果だと言っておろうに。安価下だ、>>105の部分に適用するぞ」

Pゾーンにセットされた「ヌメロン」Pモンスターがフィールドを離れた場合、デッキ又はエクストラデッキから「ヌメロン」Pモンスターを1枚選択してセットできる。


了解、整理します。
ヌメロン・キーは決定済み


ヌメロン・ロック
闇属性・悪魔族
レベル8
ATK0/DEF0
Pスケール:赤9/青9

P効果
(1):自分は「ヌメロン」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):安価下

モンスター効果
このカードの召喚に成功したとき、相手のエクストラデッキから召喚されたモンスター一体をデッキに戻し、相手の墓地のモンスター一体を攻撃表示で特殊召喚する。

Pゾーンにセットされた「ヌメロン」Pモンスターが効果の対象になった場合、デッキから「ヌメロン」Pモンスターを1枚エクストラデッキに送ることでその効果を無効にし破壊する。


どん兵衛「御苦労であった。完成したぞ、我がペンデュラムカードが!」


ヌメロン・キー
闇属性・悪魔族
レベル8
ATK0/DEF0
Pスケール:赤0/青0

P効果
このカードの(2)の効果は1ターンに一度しか使用できない。
(1):自分は「ヌメロン」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):自分のライフポイントを1000払って発動する。自分の墓地の「ヌメロン」カード一枚を手札に加える。

モンスター効果
(1)自分の墓地の「No101~107」モンスター一体を選択して発動する。選択したモンスターを特殊召喚する。その後、このカードを選択したモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。
(2)相手の魔法・罠・モンスター効果を発動した時、このカードをリリースして発動できる。その発動を無効にし、自分は1000ライフポイント回復する。


ヌメロン・ロック
闇属性・悪魔族
レベル4
ATK0/DEF0
Pスケール:赤9/青9

P効果
(1):自分は「ヌメロン」モンスターしかP召喚できない。この効果は無効化されない。
(2):Pゾーンに存在する「ヌメロン」Pモンスターがフィールドを離れた場合に発動できる。自分のデッキまたはエクストラデッキから「ヌメロン」Pモンスター一体を選択し、自分の空いているPゾーンに置く。

モンスター効果
(1)このカードの召喚に成功したときに発動できる。相手のエクストラデッキから召喚されたモンスター一体をデッキに戻し、相手の墓地のモンスター一体を攻撃表示で特殊召喚する。



どん兵衛「効果の都合上、ロックとキーのレベルは逆のほうが都合がよかったので、我が独断で書き換えたのだ……」

安価下って>>124じゃなく>>130だったのか

>>135
申し訳ない、言葉が足りなかった
再安価で安価下、という意味だったのだ……

折角だし、専用トラップで・・・発動されてるヌメロンPモンスターのスケール間のレベルを持つヌメロンモンスター1体をデッキから特殊召喚し、そのレベルと等しいランクを持つエクシーズモンスターを、特殊召喚したモンスターを素材にしてエクシーズ召喚するカードなんてどうだろう?
ヌメロン・ネットワークがあればデッキから発動可能で。


>>138に限らず、どんどんヌメロンカード案出してください
流石にアニメカードだけじゃ少ないので

そんで安価しておいてあれですが、続きはアニメが進行してからということでご勘弁を
今、番外編を書いていますので、書き溜まったらまた投下します

《オーバーハンドレッド・ハンドシェイク》
通常魔法
①自分フィールド上に存在する『No.101』~『No.108』と名のついたモンスター1体を選択して発動する。そのモンスターをゲームから除外し、デッキから同じPスケールを持つ『オーバーハンドレッド』P モンスター又は『ヌメロン』Pモンスター2体を相手に見せて手札に加える。この効果で除外したモンスターは、次の自分のターンのスタンバイフェイズに自分フィールド上に戻る。

《ヌメロン・ボム》
ペンデュラム/エクシーズ/効果モンスター
星4/光属性/悪魔族/赤3/青3/ATK 0/DEF 1000
【P効果】
《ヌメロン・ボム》の①の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①このカードを破壊する。その後、エクストラデッキの《ヌメロン・ボム》を可能な限り特殊召喚する。
【モンスター効果】
①このモンスターがゲームから除外された場合に発動できる。このカードを自分の手札に戻す。
②このモンスターが破壊された時に発動する。自分のゲームから除外された『No.』Xモンスター1体を自分又は相手のフィールドに特殊召喚する。

《ヌメロン・マジック・クイックシュート》
罠カード
このカードは相手ターン中のチェーン1でしか発動できない。
①手札の通常魔法カード1枚をゲームから除外して発動する。このカードはそのカードと同じ効果と発動コストを得る。

《ヌメロン・グラス》
ペンデュラム/効果モンスター
星5/光属性/悪魔族/赤5/青5/ATK 1500/DEF 0
【P効果】
①自分は『ヌメロン』モンスターしかP召喚できない。この効果は無効にならない。
②このカードの赤・青のPスケールは、自分のもう片方のPモンスターの適用されるPスケールの数値だけ上がる(最大10まで)。
【モンスター効果】
①このカードをゲームから除外して発動する。エクストラデッキから『CNo.』以外の『No.101』~『No.108』モンスター1体をX召喚扱いとして自分フィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効になり、エンドフェイズにエクストラデッキに戻る。

>>147
何でボムがXモンスターなんだ…

《賢明な壺》
通常魔法
このカードを発動するターン、自分は《賢明な壺》以外の魔法カードを発動できず、《賢明な壺》は1ターンに1枚しか発動できない。
①墓地の《賢明な壺》以外の違う名前の魔法カード5枚をデッキに戻して発動する。カードを2枚ドローする。このカードを発動したターン、自分は特殊召喚を行えない。

《賢明な瓶》
通常罠
このカードを発動するターン、自分は《賢明な瓶》以外の罠カードを発動できない。
①墓地の《賢明な瓶》以外の通常罠3枚をデッキに戻して発動する。カードを2枚ドローする。その後、手札を1枚デッキに戻す。

えっなにそんなのがいるの(困惑)
別に使わなくても>>1の勝手だろうになんでわざわざ…あまりにおかしいオリカを勝手に作ったならともかく
それでも読むのやめればいいだけだが

なるほど理解した
リミッター解除とかヌメドラとか、そのあたりを入れればいいのかもな
あと、今まで>>1が作ったオリカってまとめないの?それで切り抜けられるなら新しく作らなくていいし

リライティングエクシーズがあるならリライティングシンクロもリチュアルもあっていい

>>168
CNo.1が自壊するから機皇帝とかどうよ、ボスキャラのモンスターだし

まあぼくがかんがえたさいきょうのおりかじゃあなあ
ヌメロンデッキじゃ瞬殺で退屈だからデッキ変えてプレイングで勝ちたいっつってたのに
相変わらずヌメロンカード使ってるのもイミフだし

>>174

どん兵衛「新デッキでも確かにヌメロンカードは使うが、瞬殺の原因であったヌメロン・ダイレクトは使わん。というか使えん。
エクストラが既に埋まっているかならな」

どん兵衛「例えば炎星はカテゴリこそ同じでも、3軸と4軸で構築も動きも出すモンスターも全く異なるだろう?ヌメロンの名を冠してはいるが、
以前の我のデッキとは別物。正統派のランク4と8エクシーズデッキと考えよ。まあヌメロン・ネットワーク

とヌメロン・リライティング系による書き換えだけは特に許せ。
我のデッキのアイデンティティ故な」

何か途中までしか送信されてなかったみたいです

お待たせしました
出来上がりましたのでラストの書き溜め、番外編を投下します


番外編

『もしも遊矢の相手が赤馬社長じゃなかったら』



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


遊矢「ペンデュラムは……俺だけのものじゃない!」ダッ

どん兵衛(うーむ……遊矢のメンタルが弱いのも確かだが、こうなると流石に少し気の毒よな。どれ、我が一肌脱ぐとしようか)

どん兵衛(まずは我の視点を過去に書き換えて……)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


権現坂「ぬううぁぁぁーーーーっ!!」LP0 ピーッ!

刃「ぐああぁぁぁーーーっ!!」LP0 ピーッ!



修造「ひ……」

日美香「引き分け……」


どん兵衛(さて、あそこの柱の裏には既に赤馬零児がスタンバっているはず。奴のペンデュラムを遊矢に見せないためには……)

どん兵衛(別人に書き換えるのが一番だ)



日美香「お互いに一勝をあげた者同士でデュエルする。よろしいわね」

修造「そんな勝手に……」



どん兵衛(赤馬零児の代わりとなる人材となると……融合、シンクロ、エクシーズ、この全てを使うデッキを持ち、それなりに腕も立ち、
尚且つペンデュラムは使わない。これがベストか。まあ最後の条件はあまり関係ないとして、三種の召喚法を全て使う者など
他にいるのかは定かではないが……)


遊矢「…………」ザッ

日美香「あなたはやる気のようね。それではこちらは……」

真澄「…………」スッ



どん兵衛(ヌメロン・リライティング・パーソン!)



「待て」



スッ……





鬼柳「決着は俺が付けよう」



日美香「…………」

修造「…………」

遊矢「…………」

真澄「…………」





((((((誰!?))))))





どん兵衛(奴が条件を満たすデュエリストか、見つかってよかった。よし、次はこの蝶ネクタイ型変声器型ヌメロンコードで……)


ピリリリリリ……


日美香「失礼」ピ

どん兵衛『もしもし、私です』

日美香「零児さん!丁度よかった、今こちらに妙な男が……」

どん兵衛『到着しましたか。その男は私が雇いました。榊遊矢の実力を見極めるために』

日美香「零児さんが?」

どん兵衛『ええ。私は今、わけあって手が離せない状況にいますので……榊遊矢に、その男とデュエルをさせて下さい』

日美香「……わかりました。では、そのように」ピ

日美香「ではこちらは、彼にお任せしますわ。ごめんなさいね光津さん」

真澄「理事長先生、あの人は……?」

日美香「私も知らないけれど、零児さんの雇った方だそうよ。腕は確かということね」

真澄「社長が!?……わかりました」


遊矢「…………!」

鬼柳「…………」

鬼柳(何で急にこんなところに飛ばされたのか、正直まるでわからねえが……ともかく俺は、目の前のこいつとデュエルしなきゃならねえ。どういうわけだか、それだけはよくわかるぜ)



どん兵衛(我が書き換えたのはあくまで人物のみ。これから起こる事象そのものに変化はない……奴がこの状況を把握していようがいるまいが、必ず遊矢とデュエルをすることになる)

どん兵衛(そして残念だが、デッキの違いこそあれ、この勝負の結果も変わることはない……遊矢は必ず負ける。それは決定事項だ。が、心に傷を負うことがないならば、少なくとも赤馬零児と戦うよりはマシな未来になるであろうよ)



鬼柳「お前、名前は」

遊矢「榊、遊矢」


素良(ねえねえどん兵衛、ところであのマフラーの人はどこ行っちゃったの?)

どん兵衛(何を言っている、あやつはただの一般人だよ。我が外を散歩していたら因縁をつけてきたから、軽く捻ってやったまでだ)

素良(遊矢と戦うとかなんとか言ってなかった?)

どん兵衛(ああ、いわゆる道場破りというやつだ。遊矢と戦いに来たそうだが、我がここの生徒と知るやいなや肩慣らしと称してデュエルを挑まれた。
因縁をつけられたとはそういう意味で言ったのだ)

素良(塾の方に歩いて行った気がするんだけど)

どん兵衛(土壇場で怖くなって逃げ出したのだろう?何しろ事前に我にこっぴどく負けているからな)

素良(そっか、そりゃそうだよね)

どん兵衛(くだらぬ事をいつまでも引きずっているでない……始まるぞ、あの二人のデュエルが)



鬼柳「遊矢……か。不思議な縁だな、俺の仲間にも似たような名前の奴がいるんだ。俺の名は鬼柳京介、よろしくな」


修造(鬼柳京介……)カチャカチャ

修造(データなし、全く無名のデュエリストだ。しかしあのLDS理事長が推してくるということは、相当な実力の持ち主であることは間違いない……
ここは卑怯と言われようと、遊矢のため、塾を守るため!)

修造「アクションフィールド・オン!フィールド魔法、アスレチック・サーカス発動!」

柚子「これは……遊矢が一番得意とするフィールド!」

権現坂「さすが塾長、漢気溢れる援護射撃だ!」

修造「俺にできるのはここまでだ。頑張れ遊矢、熱血だ!」


遊矢「…………」


アユ「なんか遊矢お兄ちゃん、怖い……」

柚子「遊矢……?」

柚子(もしかして、塾を守るというプレッシャーを感じて……)


鬼柳「……懐かしいな」

遊矢「?」


鬼柳「俺も昔は、そういうしかめっ面でデュエルしてたよ。デュエルに勝つことが全てだった……むしろ笑ってデュエルをしてる奴らなんて、
半端な気持ちでこの世界に入ってきてると思って、軽蔑してた」

鬼柳「でも違ったんだ……間違ってたのは俺の方だった。それを気付かせてくれたのも、さっき話した仲間なんだけどよ。
デュエルってのはやっぱり楽しんで、笑顔でやるもんだ。そうじゃねぇとお互いに……」

鬼柳「満足できねぇだろ?」

遊矢「……そう、か。そうだよな。父さんの作った塾を守るのに、俺が父さんのエンタメデュエルを忘れてちゃ駄目だった!ありがとう鬼柳!」

鬼柳「その顔だ……満足させてくれよ」


デブ「何かあの人、いい人かも!」

権現坂「敵であるはずの遊矢を励ますとは、何という漢気!!うおおお、この男権現坂、感動の涙で前が見えん!!」

柚子「遊矢ー!その調子よ!頑張りなさーい!」


遊矢「ああ、任せとけ!」


どん兵衛「戦いの殿堂に集いし決闘者達が、モンスターと共に地を蹴り!」

真澄「宙を舞い!」

刃「フィールド内を駆け巡る!」

北斗「見よ!これぞデュエルの最強進化形!」


「「「「アクショーーーン……」」」」




「「デュエル!!」」


鬼柳(アクションデュエル……聞いたことねぇな。ライディングデュエルとはまた別の方式なのか。スピード・ワールドみたく最初からフィールド魔法が発動してるみたいだが……) ピッ

鬼柳(『アクションカードを使用できる』……効果はそれだけ。これはスピードスペルみたいなもんか?いや、デュエルディスクがエラーを吐かないってことは、普通の魔法カードは使えるってこと……お?)

鬼柳(何だありゃ……フィールドにカードが落ちてやがる。フィールド魔法のソリッドビジョンは景色に直接上書きされる、最初から地面に落ちてたカードが見えるはずはねぇ。ってことは、あのカードはフィールド魔法の一部……
つまりこれに書かれてる、アクションカードか!)

鬼柳(成る程、読めたぜ!おそらくアクションデュエルってのは、フィールドに散らばったあのアクションカードを奪い合うデュエル!スピード・ワールド2でも、スピードカウンターを取り除くことでプレイヤーに有利な効果を使えた……
ライディングデュエルと違うのは、カウンターを貯める必要がなくノータイムで使える代わりに、そのオプションを自分の足で取りに行かなきゃならねぇってこと!)

鬼柳(だが……俺には使えそうにねぇな。アクションカードってのがカードの形をしている以上、必ず一度は手札に加える必要があるはず。そいつは俺にとっちゃマイナスにしかならねぇ……
この俺の、ハンドレス・コンボにおいてはな!)

遊矢「……おーい、聞いてるか?」

鬼柳「ん?ああ悪い、考え事してた。もう一度言ってくれ」

>>190
改行ミスりました、読みにくくてすいません



遊矢「フィールドを選ばせてくれたお礼に、先行は譲るって言ったんだ」

鬼柳「おう、くれるもんは喜んで貰っておくぜ」

遊矢「念のため言っておくけど、先行1ターン目はドローできないからな!」

鬼柳「……知ってるよ!」

鬼柳(危ねえ、アクションデュエルにはそんなルールもあるのか!)


どん兵衛(成る程。明らかに不自然な忠告だが、これは『遊矢の敗北』という事実に到達するための、いわば歴史の修正力。ここであの男がルール違反で失格になっては、
遊矢が負けることはできないからな)

どん兵衛(しかし、このルールを知らないということはあの男、過去から来たデュエリストなのか……)


鬼柳「じゃあ行くぜ、俺のターン!俺は手札から魔法カード、手札抹殺を発動!互いに手札を全て捨て、それと同じ枚数だけドローする!俺が捨てたカードは4枚、
よって4枚のドローだ」

遊矢「く……俺は5枚だ!ドロー!」


タツヤ「いきなり手札を全部変えちゃうなんて、あの人よっぽど初手がよくなかったんだね!」

権現坂「いや、そうとも限らんぞ」

デブ「どうして?」

権現坂「確かに手札を交換することも狙いのひとつだろう。だがおそらく、奴の真の狙いは……」


真澄「相手の手札を捨てさせること、ね」

北斗「そうだろうな。あれは『互いに』手札を入れ替なければならないカード……にもかかわらず、発動するタイミングは
それを握っているプレイヤーの自由だ」

刃「手札がどんなに良かろうが、相手にあれを使われたら必ず捨てなきゃならねぇ。案の定遊矢の奴も苦いツラしてるぜ、
何かいいカードを握ってたらしい」


遊矢(くそ……星読みの魔術師が墓地に!でも大丈夫だ、今のドローでオッドアイズと時読みを引いた。何とかペンデュラム召喚はできる!)


鬼柳「さらに魔法カード、運命の宝札を発動。サイコロを振り、その目の数だけドローする代わりに、同じ数だけデッキの上から墓地に送る」シュッ


コロコロ……


鬼柳「……"3"だ。俺は3枚ドローし、デッキの上から3枚墓地に送る」

鬼柳(!……こいつは……!)

鬼柳「なあ遊矢、ちょっといいか」

遊矢「え?」

鬼柳「俺のデッキは少し特別でな、普通のデッキよりも1ターンにかかる時間がちょっと長いんだ。それで聞きたいんだが、
アクションデュエルって、1ターンあたりの時間制限とかあったか?」

遊矢「それは……考えたこともなかったな。塾長!」


修造「ああ、それなら大丈夫だ!アクションデュエルにおいては、デュエルが一分以上進行しないとそのターンプレイヤーの失格になるが、
カードをプレイしてさえいればターンの時間制限はない!」


遊矢「だってさ」

鬼柳「そうか、ありがとよ。いきなりこんな所に連れて来られた不幸の反動か、今日の俺は最高に……」

鬼柳「満足できそうだぜ!」

遊矢「……!」ゾクッ

遊矢「来い!」


柚子「ターンの時間を気にするなんて、一体どんなデッキなのかしら」

素良「でもそれにしたって、先行は攻撃もできないのに、ちょっと先走りすぎじゃない?」

どん兵衛(むむ、我にもどんなデッキか想像がつかぬ。……だが何だ、この悪寒は。奴のデッキ、何かあるような気がしてならん)


鬼柳「いくぜ……!手札から魔法カード、簡易融合を発動!ライフを1000払うことで、
エクストラデッキからレベル5以下の融合モンスター一体を融合召喚する!」LP4000→3000

遊矢「何!?」


真澄「融合素材もなしに融合召喚ですって!?そんなことが……!」


鬼柳「忘れ去られし過去の遺物よ、悠久の時を超え、今こそ暗き深海より浮上せよ!
    インフェルニティ・シャーク
現れろ、深海に潜むサメ!!」

素良「へー、あいつも融合使いなのかぁ」

鬼柳「簡易融合の効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される……
が、もちろんただ破壊されるためだけに出したわけじゃねぇ。だがその前に、まずはカードを4枚伏せるぜ」

鬼柳「そして手札から永続魔法、インフェルニティガンを発動!こいつは1ターンに一度、手札を捨てることができるカードだ」

遊矢「だが、既にお前の手札は0枚!このターンは効果は使えないな!」


鬼柳「いや……手札が0枚だからいいのさ。インフェルニティガンのさらなる効果発動!」

遊矢「え!?」

鬼柳「手札0の時、このカードをフィールドから墓地に送ることで、墓地からインフェルニティモンスター2体を特殊召喚する!」


柚子「に、2体も!?」

権現坂「奴はこのために、先にカードを伏せていたのか!」


鬼柳「来い、インフェルニティ・デーモン!インフェルニティ・ネクロマンサー!」

鬼柳「さらに、インフェルニティ・ネクロマンサーの効果発動!手札0の時、1ターンに一度、
墓地からインフェルニティモンスター一体を特殊召喚する!来い、チューナーモンスター、インフェルニティ・リベンジャー!」

遊矢「チューナーだって!?」


刃「あいつ、シンクロもできるのか!そしてまたしても手札0が条件のカード……間違いねぇ、一見不利に見えるその状況こそが、
あいつのデッキの戦術なんだ!」

柚子「手札0……」

修造「ハンドレス・コンボ……!」


鬼柳「気付いたか。そう、俺のデッキの戦術は、常に手札0で戦うハンドレス・コンボ!だから俺は、手札が増えちまうアクションカードは使わねぇ……
ここから一歩も動かず、お前に勝つ!」


権現坂「おお、まさしくこれは不動のデュエル!目的こそ違えど、奴もこの権現坂と同じ、不動のデュエルを志す者か!」


鬼柳「いくぜ!俺はレベル1のインフェルニティ・リベンジャーに、レベル3、インフェルニティ・ネクロマンサーと、
レベル4、インフェルニティ・デーモンをチューニング!」

鬼柳「漆黒の帳下りし時、冥府の瞳は開かれる。舞い降りろ闇よ!シンクロ召喚!いでよ、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!!」

遊矢「融合召喚だけじゃなく、シンクロ召喚まで……!」

鬼柳「まだだ!ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果発動!1ターンに一度、自分の墓地のレベル6以下の闇属性モンスターを除外することで、
エンドフェイズまでその効果を得る!俺は墓地からインフェルニティ・ミラージュを除外し、効果をコピーするぜ!」


デブ「ちょっと待ってよ、何であいつが一回も使ってもいないモンスターが急に墓地から出てくるのさ!」

権現坂「最初に手札を捨てた時だ……あの時にわざと墓地に送っていたのだ。おそらくは、この状況を見越してな」

素良「あいつが手札を交換してたのは、初手が悪かったからでも遊矢の手札を捨てさせたかったからでもなく、
必要なカードを墓地に送るためだったんだねー。こりゃちょっとマズイかもよ」


鬼柳「コピーしたミラージュの効果を発動!手札0の時、自身をリリースすることで、墓地からインフェルニティモンスター2体を特殊召喚する!」

遊矢「り、リリース!?」


柚子「確かにモンスターの数は増えるけど、折角出したシンクロモンスターをどうして……」


鬼柳「俺は墓地から、2体のインフェルニティ・ネクロマンサーを特殊召喚!ネクロマンサーは手札0の時、墓地のインフェルニティモンスターを特殊召喚できる!
俺は2体の効果を発動し、墓地からインフェルニティ・デーモンとインフェルニティ・リベンジャーを特殊召喚!」


タツヤ「うわわ、フィールドがモンスターで埋まっちゃった!」

デブ「あいつも一人でやってるよー!刀堂と同じじゃん!」


鬼柳「インフェルニティ・デーモンの効果発動!手札0でこいつが特殊召喚された時、デッキからインフェルニティカード一枚を手札に加える。
俺はインフェルニティ・ビートルを手札に!そして……!」

鬼柳「俺は、レベル3のインフェルニティ・ネクロマンサー2体でオーバーレイ!」

遊矢「な……!?」

鬼柳「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!
異次元の海原を支配する王者!水面と虚空の狭間から、その姿を現せ!虚空海竜リヴァイエール!!」


北斗「エクシーズ召喚まで……!」

柚子「そんな……!」

修造「三つの召喚方法、その全てを自在に操るデュエリスト。これが、鬼柳京介……!」


遊矢「…………!!」


どん兵衛(赤馬零児の代わりなのだから当然だ。だが……)


遊矢「……すごいな、これがあんたの本気か。三つの召喚法を操るなんて、正直驚いたよ。でも俺には、俺だけに与えられた……」

鬼柳「おいおい、この程度でいちいち驚いてたらこの先大変だぜ」



鬼柳「まだ準備段階の三分の一も終わってないのによ」



遊矢「え!?」


カーン!


鬼柳「リバースカード発動!魔法カード、死者蘇生!墓地からモンスター一体を特殊召喚する。来い、インフェルニティ・ネクロマンサー!」

鬼柳「レベル1のインフェルニティ・リベンジャーに、レベル3、インフェルニティ・ネクロマンサーと、
レベル4、インフェルニティ・デーモンをチューニング!シンクロ召喚!ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!!」

遊矢「2体目……!」

鬼柳「さらに2枚目のリバースカードを発動。魔法カード、シンクロ・チェンジ!自分フィールドのシンクロモンスター一体を除外し、
同じレベルのシンクロモンスターを効果を無効にして、エクストラデッキから特殊召喚する。俺はワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを除外!」


アユ「ああっ、まただ!」

タツヤ「どうして折角出したシンクロモンスターを、いつもいつも無駄遣いしちゃうんだろう……」


鬼柳「来い、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!!」

遊矢「さ、3体目!?」


権現坂「しかし、シンクロ・チェンジの効果で同じモンスターを特殊召喚しては、ただ効果を失っただけではないか!」

デブ「てことは、今のはあいつのミス?」

素良「うーん、あいつ、そんなミスをしそうな感じじゃないんだけど……こればっかりは僕も意味不明としか……」

どん兵衛(同じく)


鬼柳「続いて3枚目のリバースカード発動だ。装備魔法、D・D・R!手札を一枚捨てることで、
除外されたモンスター一体を特殊召喚し、このカードを装備する。蘇れ、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!!」


鬼柳「レベル8のワンハンドレッド・アイ・ドラゴン2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

鬼柳「神聖なる龍の神、双璧の影!日の目を見ぬその光が、満を持しここに顕現する!光誕せよ、聖刻神龍-エネアード!!」


柚子「今度はエクシーズ……!」

デブ「まだ一人でやってるよー!」


鬼柳「対象を失ったD・D・Rは破壊される」

鬼柳「ここで俺は、リヴァイエールの効果を発動!1ターンに一度、オーバーレイユニットをひとつ使うことで、
除外されたレベル4以下のモンスター一体を特殊召喚できる!蘇れ、インフェルニティ・ミラージュ!」

鬼柳「そしてエネアードの効果発動!1ターンに一度、オーバーレイユニットをひとつ使い、自分の手札及びフィールドのモンスターをリリースし、
その数だけフィールドのカードを破壊する!」

鬼柳「俺はエネアード自身をリリースして、リヴァイエールを破壊!!」



遊矢「!?……?…………???」


柚子「……??」

権現坂「????」

素良「??……えっと……」

素良(ごめんどん兵衛、解説お願い)

どん兵衛(……我にも、何が何やら……)


鬼柳「そして、ミラージュの効果発動!このカードをリリースし、墓地のインフェルニティモンスター2体を特殊召喚する!
来い、インフェルニティ・ネクロマンサー!インフェルニティ・リベンジャー!」

鬼柳「そして最後のリバースカード発動!装備魔法、継承の印!自分の墓地に名前の同じモンスターが3体存在する場合、その中の一体を特殊召喚し、
このカードを装備する。蘇れ、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!!」


素良「ああ、ようやくひとつわかったよ。シンクロ・チェンジで無駄にワンハンドレッド・アイを特殊召喚したのは、このカードを使うためだったんだね」

素良(でもこれって結局、シンクロ・チェンジを使う前と状況変わってないよね?何でわざわざこんな回りくどいやり方を……)


鬼柳「続いて、レベル1のインフェルニティ・リベンジャーに、レベル5のインフェルニティ・シャーク(サメ)をチューニング!」

鬼柳「凍てつく王の咆哮よ、飽和した世界に響き渡れ!シンクロ召喚! 氷結界の虎王ドゥローレン!!」


鬼柳「ドゥローレンの効果発動!1ターンに一度、自分フィールドのカードを手札に戻し、1枚につき500ポイント攻撃力をアップする!」

鬼柳「俺は継承の印とドゥローレンを手札に戻す!そしてカードを一枚伏せる」



遊矢「!?…………???」


日美香「……??」

北斗「???……?」

真澄「??……」

刃「?????」


素良(ど、どん兵衛)

どん兵衛(書き換える奴間違えたわこれ)


鬼柳「ワンハンドレッド・アイの効果発動、墓地のインフェルニティ・ミラージュを除外して効果を得る!
その効果によりワンハンドレッド・アイをリリースし、墓地からインフェルニティ・デーモンと
インフェルニティ・ネクロマンサーを特殊召喚!2体のネクロマンサーの効果で、墓地から
インフェルニティ・デーモンとインフェルニティ・リベンジャーを特殊召喚!」

鬼柳「レベル4のインフェルニティ・デーモン2体でオーバーレイ!
2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

鬼柳「偽りの名を持つ宝玉の戦士よ、その母なる輝きで大地を照らせ!ダイガスタ・エメラル!!」

遊矢「またエクシーズ召喚……」

遊矢(これをこのまま放っておいたら、猛烈にまずい予感がする!)ダッ


アユ「あっ、遊矢お兄ちゃんが走った!」

修造「遊矢の奴、アクションカードを取りに行くつもりだ!」


遊矢(……よし、あった!人力で手の届くところにあって助かったぜ……)ピラ


『回避』


遊矢(ぐ、回避か!これは戦闘を行う時にしか使えない!アクションカードは手札に一枚しか持てないから、
これを使うまでは他のアクションカードも使えない……)

鬼柳「どうした、そのカードは使わないのか?」

遊矢「…………」

鬼柳「なら続けさせてもらうぜ。ダイガスタ・エメラルの効果発動!1ターンに一度、オーバーレイユニットを
ひとつ使い、墓地から効果を持たないモンスター一体を特殊召喚する!蘇れ、インフェルニティ・シャーク!」

鬼柳「レベル1のインフェルニティ・リベンジャーに、レベル5のインフェルニティ・シャークをチューニング!
シンクロ召喚!氷結界の虎王ドゥローレン!!さらにレベル3のインフェルニティ・ネクロマンサー2体で
オーバーレイ!エクシーズ召喚!虚空海竜リヴァイエール!!リヴァイエールの効果発動、除外された
インフェルニティ・ミラージュを特殊召喚!さらにリバースカード発動、継承の印!墓地から
ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを特殊召喚!そしてドゥローレンの効果発動、継承の印、リヴァイエール、
エメラル、そしてドゥローレン本体を手札に戻す!カードを一枚伏せる!」


デブ「一人でやりすぎィ!」

素良「しかもまた最後に意味わかんないことやったせいで、あれだけやって残ったのはワンハンドレッド・アイと
インフェルニティ・ミラージュだけだし……」


鬼柳「まだまだぁ!!ミラージュをリリースし、墓地から2体のインフェルニティ・デーモンを特殊召喚!
そしてその2体でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

鬼柳「呪われた鏡に映し出されし真紅の炎!今ここに降り立ち、灼熱の儀式を遂行せよ!ラヴァルバル・チェイン!!」

鬼柳「ラヴァルバル・チェインの効果発動!1ターンに一度、オーバーレイユニットをひとつ使い、デッキからカード一枚を選択して
墓地に送る。俺はディープ・スペース・クルーザー・ナインを墓地へ!」


鬼柳「ワンハンドレッド・アイの効果により、墓地のミラージュを除外して効果を得る!そしてその効果によりワンハンドレッド・アイをリリースし、墓地から2体のネクロマンサーを特殊召喚!ネクロマンサーの効果により、墓地からデーモンを特殊召喚!2体のネクロマンサーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!虚空海竜リヴァイエール!!リヴァイエールの効果により、除外されたミラージュを特殊召喚!ミラージュをリリースし、墓地からリベンジャーとデーモンを特殊召喚!2体のデーモンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ダイガスタ・エメラル!!エメラルの効果により、墓地からインフェルニティ・シャークを特殊召喚!リベンジャーにインフェルニティ・シャークをチューニング!シンクロ召喚!氷結界の虎王ドゥローレン!!リバースカード発動!継承の印!墓地からワンハンドレッド・アイを特殊召喚!ドゥローレンの効果により、継承の印、リヴァイエール、エメラル、チェイン、ドゥローレン本体を手札に戻す!カードを一枚伏せる!ワンハンドレッド・アイの効果により、墓地のミラージュを除外して効果を得る!そしてその効果によりワンハンドレッド・アイをリリースし、墓地から2体のネクロマンサーを特殊召喚!2体のネクロマンサーの効果により、墓地から2体のデーモンを特殊召喚!2体のネクロマンサーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!虚空海竜リヴァイエール!!2体のデーモンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ダイガスタ・エメラル!!リヴァイエールの効果により、除外されたミラージュを特殊召喚!エメラルの効果により、墓地からインフェルニティ・シャークを特殊召喚!ミラージュをリリースし、墓地からリベンジャーとネクロマンサーを特殊召喚!リベンジャーにインフェルニティ・シャークをチューニング!シンクロ召喚!氷結界の虎王ドゥローレン!!リバースカード発動!継承の印!墓地からワンハンドレッド・アイを特殊召喚!ドゥローレンの効果により、継承の印、リヴァイエール、エメラル、ドゥローレン本体を手札に戻す!カードを一枚伏せる!ワンハンドレッド・アイの効果により、墓地のミラージュを除外して効果を得る!そしてその効果によりワンハンドレッド・アイをリリースし、墓地からネクロマンサーとデーモンを特殊召喚!2体のネクロマンサーの効果により、墓地からデーモンとリベンジャーを特殊召喚!2体のネクロマンサーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!虚空海竜リヴァイエール!!2体のデーモンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ダイガスタ・エメラル!!リヴァイエールの効果により、除外されたミラージュを特殊召喚!エメラルの効果により、墓地からインフェルニティ・シャークを特殊召喚!リベンジャーにインフェルニティ・シャークをチューニング!シンクロ召喚!氷結界の虎王ドゥローレン!!リバースカード発動!継承の印!墓地からワンハンドレッド・アイを特殊召喚!ドゥローレンの効果により、継承の印、リヴァイエール、エメラル、ドゥローレン本体を手札に戻す!カードを一枚伏せる!ミラージュをリリースし、墓地からデーモンとネクロマンサーを特殊召喚!ネクロマンサーの効果により、墓地からビートルを特殊召喚!」

デブ(もう言葉が出ない)

権現坂「相変わらずわけがわからんが……俺の気のせいか?奴はさっきから、ずっと同じことを繰り返しているように見えるのだが……」


素良「……『ループ』……!?」

柚子「え?」

素良「聞いたことがある。デュエルモンスターズにおいて、あるカードを特別な組み合わせで使うと、ルールに違反せずに特定の手順を永遠に繰り返す、
ループコンボを形成することができるって!」

アユ「あいつは今、それをやってるの?」

タツヤ「でも変だよ!最終的に並ぶモンスターが変わらないなら、同じ手順を繰り返したところで意味がないじゃないか!」

どん兵衛「……変わるのでしょう」


「「「!?」」」


どん兵衛「今奴の場に並んでいるモンスター、ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを除けば、チューナーを含んだレベルの合計は9。
これまで奴が使ったシンクロモンスターにレベル9のものはいませんでした……奴はループの内容を途中で微妙に変えることで、最終的に並ぶモンスターに変化を生み出したんです」

デブ「そ、それってつまりどういうこと!?」

どん兵衛「その段階に入ったということは、恐らく……」



どん兵衛「もう、ループは……ほぼ完成している」


鬼柳「俺はレベル2のインフェルニティ・ビートルに、レベル3、インフェルニティ・ネクロマンサーと、
レベル4、インフェルニティ・デーモンをチューニング!」

鬼柳「永遠に眠らぬ神の城!終焉を告げる九つの鐘の音と共に、雲海を切り裂き現れよ!浮鵺城!!」

鬼柳「浮鵺城の効果発動!このカードがシンクロ召喚された時、墓地からレベル9のモンスター一体を特殊召喚する!
来い、ディープ・スペース・クルーザー・ナイン!俺はレベル9の浮鵺城と、ディープ・スペース・クルーザー・ナインで
オーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

鬼柳「幻子の力を携えて、獣の根城が空を飛ぶ!システムオールグリーン、今こそ発進せよ!幻子力空母エンタープラズニル!!」

遊矢「今度はランク9か……!」

鬼柳「ふいー、疲れたっと。ようやく終わったぜー」


遊矢「!!ほ、本当か!?」


柚子「や、やっと……」

権現坂「終わった……!」

デブ「攻撃力3000と2900のモンスターがいるのは確かに厳しいけど、あれだけ好き放題やった割には大したことないね!」

素良「…………」

どん兵衛「…………」


遊矢「いやー、確かに普通のデッキより1ターンの時間が長いな!よし、今度は俺の番だ!
お前がすごいのを見せてくれた分、たっぷりと……」

鬼柳「何言ってんだ、まだ俺のターンだぞ」

遊矢「…………は?」



「「「!?」」」


遊矢「いや、お前今、終わったって……」

鬼柳「ああ終わったぜ。準備がな」

遊矢「じ……!?」


柚子「準備って、一体どういうこと!?」

どん兵衛「どうもこうもありませんよ。僕らから見ればもはや理解が追いつかないほどの大量展開でしたが、
奴にとってはそれすらも、これから行うことの準備でしかなかったということです」

アユ「これから行うことって……?」

どん兵衛「それは僕にもわかりませんが……最悪の場合」

どん兵衛(このターンで決着が付いてしまう……!)


鬼柳「これでようやくデュエルを始められるぜ。いやー大変だった」

遊矢「い……一体、何を……!?」


鬼柳「エンタープラズニルの効果を発動。1ターンに一度、オーバーレイユニットをひとつ使い、相手のフィールド!手札!デッキ(トップ)!墓地!
その4箇所からひとつ選択し、そこからカード一枚を除外する!俺は手札を選択する。除外するのは、その一番右のカード以外ならどれでもいいぜ」

遊矢「く……」

遊矢(わざとアクションカードを外してきた!俺が新しいものを拾うことを読んで……!)

鬼柳「ワンハンドレッド・アイの効果により、墓地のミラージュを除外して効果を得る!そしてその効果によりワンハンドレッド・アイをリリースし、墓地から2体のネクロマンサーを特殊召喚!ネクロマンサーの効果により、墓地からデーモンを特殊召喚!2体のネクロマンサーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!虚空海竜リヴァイエール!!リヴァイエールの効果により、除外されたミラージュを特殊召喚!ミラージュをリリースし、墓地からリベンジャーとデーモンを特殊召喚!2体のデーモンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ダイガスタ・エメラル!!エメラルの効果により、墓地からインフェルニティ・シャークを特殊召喚!リベンジャーにインフェルニティ・シャークをチューニング!シンクロ召喚!氷結界の虎王ドゥローレン!!リバースカード発動!継承の印!墓地からワンハンドレッド・アイを特殊召喚!ドゥローレンの効果により、継承の印、リヴァイエール、エメラル、エンタープラズニル、ドゥローレン本体を手札に戻す!カードを一枚伏せる!」

遊矢「お……おい……こ、これって……」


鬼柳「さすがにもう気付いただろう。そう、これで俺のフィールドはまた振り出しに戻った。
ここから何回でも同じ手順を繰り返し、何回でもエンタープラズニルを呼ぶことができる」

鬼柳「遊矢。お前のデッキの初期枚数プラス、さっき拾ったアクションカード一枚。今一枚除外したから、残りは丁度40枚」

鬼柳「今からやることを教えておこう。俺はあと40回このループを繰り返し、お前の手札!墓地!デッキ!
その全てのカードを……除外する」


カーン!


柚子「嘘……!」

権現坂「あと40回だと!?そんなことが本当に可能なのか!」

素良「できるよ。だって現実に、ここまでループは成立してたんだから。
ことをただ繰り返すだけの行為に、エラーなんて起こるわけない……!」

どん兵衛「遊矢の負けは確定です。ですが、これはあまりにも……!」


遊矢「…………!」


鬼柳「ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果手札除外」

遊矢「あ……あ……!」

鬼柳「ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果手札除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果手札除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せ」

遊矢「あ……ああ……あ………」


刃「お、おい……さすがにこりゃあ……」

北斗「やりすぎじゃないのか……!?」

アユ「怖いよ柚子お姉ちゃん……」

柚子「駄目……もう見てられない……!」

権現坂「この男権現坂……何もできない自分を、ここまで悔やんだことはない!!」

素良「……本当に現実なのかよ、こんなの……!」

どん兵衛(このループが完成しては、我でも敗北は免れない。……遊矢……)


修造「遊矢……遊矢……!……くそぉ!」

修造「遊矢、聞こえるか!!サレンダーするんだ!!このままじゃお前が本当におかしくなってしまう!!」

柚子「お父さん!?で、でもそれじゃあ遊勝塾が……!」

修造「塾なんてまたやり直せばいい!遊矢の身体のほうが大事だ!!遊矢ぁーー!!!」


遊矢「う……。……すまねぇ、みんな……!俺は…………」


遊矢「サレンダー………する……」


柚子「遊矢……」

タツヤ「遊矢兄ちゃん……」

権現坂「遊矢……すまない……俺が勝っていれば……!」




鬼柳「……遊矢、知ってるか」

遊矢「……え……」


鬼柳「デュエルモンスターズの公式ルール。サレンダーは……」



鬼柳「相手が拒否した場合、無効になるってことをよ」



遊矢「…………え……?」








鬼柳「 続 行 だ 」






権現坂「…………!!」ブチン!


バァン!!


権現坂「貴っ様ああぁぁぁぁぁ!!!」

柚子「権現坂!」

権現坂「ふざけるな!!遊矢はもう負けを認めているのだぞ!?戦意の無い相手を一方的にいたぶり続けるなど、
貴様それでもデュエリストか!!恥を知れぇ!!!」


鬼柳「俺から言わせりゃあ、一度受けたデュエルを途中で降りる奴の方がよっぽど恥知らずだと思うがな」


権現坂「ーーー~~ッッ!!!」


柚子「どうして!?貴方最初に言ってたじゃない!デュエルっていうのは、みんな楽しく、笑顔でやるものだって!
今の貴方のそのデュエルの……どこに笑顔があるっていうのよ!!」


鬼柳「ここ」クイクイ


柚子「……え?」


鬼柳「こ こ !」クイクイ

鬼柳「俺は今、楽しくて仕方がないぜ。自分の思い通りに動くデッキ、絶え間なく沸き出るモンスター。
これが嬉しくない、楽しくないデュエリストなんていねぇ。どうだ?今の俺の顔……」



鬼柳「100点満点の笑顔だろ?」ニカッ



修造「赤馬理事長!!遊勝塾は負けを認めます!!条件にも従います!!ですから今すぐ!!奴にデュエルをやめさせてください!!」

日美香「え、ええ……!鬼柳さん!もう目的は果たしました!デュエルを中止してください!!」


鬼柳「俺の目的は果たしてねぇよ、却下」


日美香「貴方の目的ですって!?そんな少年の死体を蹴るような真似をして、一体何が目的だというの!!」

鬼柳「何が、だと?そんなもん最初から決まってる。俺の目的……それは、俺が身を削って作ったこのデッキを全力で使い、
デュエルする相手と全力で向き合い、その上で俺自身が」




「満足することさ」



鬼柳「ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果手札除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果手札除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果墓地除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果墓地除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せ」


遊矢「……や………めろ……」


鬼柳「ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果墓地除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果墓地除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果墓地除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果デッキ除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せ」


遊矢「やめ……て………くれ……!!」


鬼柳「ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せミラージュリリースデーモンネクロネクロ効果ビートルビートルネクロデーモンシンクロ浮鵺城浮鵺城効果ナイン浮鵺城ナインエクシーズエンプラエンプラ効果デッキ除外ワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモンネクロエクシーズリヴァイエールリヴァイエール効果ミラージュミラージュリリースリベデーモンデーモンエクシーズエメラルエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルエンプラドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハンリリースネクロ2体ネクロ効果デーモン2体ネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメミラージュリリースリベネクロリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せワンハン効果ミラージュコピーワンハリリースネクロデーモンネクロ効果デーモンリベネクロエクシーズリヴァイエールデーモンエクシーズエメラルリヴァイエール効果ミラージュエメラル効果サメリベサメシンクロドゥローレン継承ワンハンドゥローレン効果継承リヴァイエールエメラルドゥローレンバウンス一伏せ

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遊矢「やめてくれええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


遊矢「ありがとう塾長……俺、誰よりも腕を磨くよ。いつか父さんみたいな、皆を笑顔にするデュエリストになるために!」

どん兵衛(結局あのデュエルの結末は見届けずに、我は意識を現在に戻した。唯一の俯瞰とも言うべき視点を持つ我が途中離脱したことで、
あの時空は『あったかもしれない可能性』として並行世界に飛ばされた。今我のいる現実に干渉することはない)

どん兵衛(こちらの遊矢は最終的に、このように立ち直ったことだし、我はとんだ無駄足を踏んだわけだ。やはり我が他人をおもんばかるなど、
慣れないことはするべきではないな)

どん兵衛(……鬼柳、京介。もしこの先、我の力を持ってしても歯が立たぬ相手が現れたら……奴を頼ってみるのも悪くない)


というわけで番外編終了です
駄天使ループは昨日満足民の友人から聞きました、手札5枚墓地0から可能とはどういう……ことだ……

明日は本編放送日なので、また話を思いついたら書きたいと思いますが、ひとまず書き溜めはここまでです

では。


このループの何が恐ろしいって元々下地は出来上がってはいたけど空母の情報が入ってから数分で考え付いた事だよ

>>247
決闘者「おう空母使って相手のデッキデスするループ考えてみろやwwww」
満足民「5分で出来たよ」

って感じだったよな…恐ろしいわ

リアルで忙しくて中々書く暇がないィィィ!!
生存報告がてら、キリのいいところまで投下しておきます


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柚子(……でも、本当に頑張らなきゃいけないのは私。LDSとの戦いでも、私か光津真澄に勝ってさえいれば……)

柚子(私も、このままじゃいけない。もっと強くならなきゃ!)






どん兵衛(ほう)


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どん兵衛(柊柚子、あの女の考えていたことは察しが付く。大方自分が光津真澄に負けたことに責任を感じて、腕を磨こうとでも決意したのだろう。
……LDSとの一悶着が終わって、これから退屈しそうだと思っていたところだが)

どん兵衛(上手いこと身近に、具合の良い玩具が転がっているではないか。強くなりたいだと?フフフ、よかろう……その望み、我が叶えようではないか。
駄賃は貴様の『踊り』で勘弁してやる)

どん兵衛(精々愉快に踊れ柊柚子。塾のため、遊矢のため、汗を流し血を流し、踊り狂うその姿で……この我を興じさせるがよい。フハハハハハ……)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

遊矢「そうなんだよ……選手権に出るにはジュニアユースクラスの公式戦で年間50戦以上して、勝率六割以上をあげてなきゃならないだろ」


どん兵衛(というわけで今、我は柊柚子を、正確には下校中のその集団を尾行している。いや、尾行という表現は正確ではないか……
我は今、遊矢の隣を堂々と歩いているのだから)

どん兵衛(ヌメロンコードによって我の存在感を書き換えた。今の我はまさに石ころ帽子状態。『あれ、どん兵衛っちいたの?』と
言われることすらあるまいて……何、三沢?誰だそいつは)


遊矢「顔パスなんかじゃないって!あれは公式戦じゃないし、俺はまだプロ資格取ってないのに皆勘違いしてるし……」


どん兵衛(ふむ。遊矢がその選手権とやらに出場することになれば、我にとってそれほど面白い催しもなかろう。
我のためにも是非とも残りの試合、頑張ってほしいものだ)


柚子「……そうよね」タッ

遊矢「おっ、おい?どうしたんだよ急に?」

柚子「どうもしないよ。私ももっと強くなりたいって思っただけ!」


タタタ……


どん兵衛(あの女、何か当てがあるのか。よし、追跡だ)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~LDS~


素良(それにしてもやけに厳重だな。これじゃあ社長に会わせてって言っても、会わせてくれる雰囲気じゃないなぁ……)

素良「あーあ、戦いたいなぁあいつと!」


柚子「やっぱりここにいた!」

素良「ん?」


柚子「やっぱり貴方、赤馬零児を狙っていたのね!」

素良「あ、いや、狙ってたっていうか、その……」


どん兵衛(成る程、奴が負けた光津真澄は融合使い。同じ融合召喚を小僧から習ってリベンジしようというわけか……
だがそれをされては、我のプランを実行する前に柊柚子がランクアップしてしまう。それでは駄目だ、我は奴が踊り狂う姿を見たいのだ。ここは小僧に協力させるとしよう)


ピリリリリ……


素良「あ、電話だ。ちょっとごめんね」 ピ

素良「もしもし?」

どん兵衛『我だ』

素良「え、どん……」

どん兵衛『黙って聞け!我の名を口に出すな』

素良「はいごめんなさい!!」


どん兵衛『よいか。柊柚子は恐らく、貴様に融合召喚を習いたいと頼んでくるはずだ』

素良「ぼ、僕に?」

どん兵衛『ああ、理由は本人から聞け。そこでだ……奴はまだ融合カードを持っていない。
貴様は『持っていないなら、融合の収録されているパックを買いに行こう』とでも言って、奴を買い物に誘い出せ』

素良「それって僕がその場で融合を渡しちゃえば解決するんじゃ……」

どん兵衛『 誘 い 出 せ 』

素良「はい喜んで!!」

どん兵衛『そこで貴様はパックを2パック買う、自分と奴の分だと言ってな。代金は後で我が出す。そこで必ず、店員から手渡された下側のパックを奴に渡すのだ』

素良「う、うん……」

どん兵衛『以上が貴様への任務だ、しくじるなよ。もし失敗したら、貴様がいつも舐めているキャンディーの棒を毎度毎度異様に外れやすくしてやる』

素良(やることが陰湿すぎる!)


どん兵衛『ではな』 ピ

素良「あっ、ちょっと!?……はぁ、勝手なんだから……」

柚子「電話、終わった?」

素良「あ、ああ、終わったよ。それで、えっと、僕に融合召喚を習いたいって話だっけ?」

柚子「えっ!?な、何でわかったの!?」

素良(やっべ)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


真澄「噂だと、事件があったのはこの辺よ……あら?」



V(…………)



真澄「ねぇ、あの人クリス先生じゃない?」

北斗「本当だ!こんなところで何を……?とにかく行ってみよう!」


「「「クリス先生!」」」


V「!君たちは……!」

刃「お久しぶりです先生!」

V「はは、先生はよしてくれ。私はとっくに教職をクビになった身だからね」

北斗「クビ……あの日以来ぱったり塾に来なくなったと思ったら、やはりそうだったんですか……」


V「仕方ないよ、あんな不祥事をやってしまってはね」

真澄「そんな、あれはクリス先生のせいじゃありません!事故です!」

刃「皆戻ってきてほしいって言ってるんですよ!」

V「生徒たちにそう言ってもらえるだけでも、私はとても幸せ者だよ。ところで、君たちはどうしてここに?」

真澄「例の暴漢に、今度はマルコ先生が襲われたらしくて……ここで事件が起きたって聞いて、調べに来たんです」

V「そうか、私も同じだ。どうやら奴は、一度私にやられた程度では懲りないらしいな」

北斗「以前に奴を撃退したクリス先生が動いてくれるなんて……!」

刃「ああ、頼もしいことこの上ないぜ!」


制服「おい!そこで何をしている!?」

北斗「あっ……」

刃「制服組!」

V(制服組……プロテストまでの諸々を全てトップクラスの成績でクリアしたエリート集団と聞いているが、
警察のような捜査ができるほどの権限まで与えられているというのか?)

真澄「私、マルコ先生の御指導を受けた光津真澄といいます!」

刃「俺……いや僕は、シンクロコースの刀堂刃」

北斗「エクシーズコースの志島北斗です」

制服「貴方は?」

V「元LDS職員の、クリストファー・アークライトといいます。例の襲撃事件がここで起きたと聞きまして」


ティオ「マルコの教え子だって?」

真澄「!」


ティオ「ここで何が起こったか、誰かに聞いたの?」

真澄「いえ、マルコ先生が何者かに襲われたとしか……事務局の方も、今はまだマルコ先生には会えないと」

真澄「何があったのか、私たちも知りたいんです!」

北斗「デュエルで人を襲うなんてことが、本当にあったんですか?」

V(え、驚くところそこ?デュエルで人を襲うこと自体はよくあることじゃないか?)

ティオ「そうか……悪いけど、今はまだ詳しいことは話せないんだ。僕らも調査中でね」

真澄「先生は……マルコ先生は無事なんですか!?」

ティオ「それも含めて、ごめんね」

V(…………)


ティオ「でも心配しなくていい。事件の真相は、LDS上層部が必ず明らかにする。君たちは今まで通りデュエルの腕を磨くこと……
それがマルコ先生も一番喜ぶことだと思うよ」

真澄「…………」

ティオ「早くスクールに戻りなさい」

北斗「はい!」

刃「はい!」

真澄「……はい……」

ティオ「クリス先生、貴方のことは存じ上げています。今回の事件の犯人とおぼしき男を、デュエルで一度倒したそうですね。
そんな貴方に動いていただけるのはとても有難いのですが……残念ながら、今の貴方は部外者です。申し訳ありませんが、貴方にも捜査の状況をお伝えすることはできません」

V「そうですか……わかりました。事件の一刻も早い解決を祈っています」

ティオ「どうも……」


真澄「…………!」ダッ

刃「あっ、おい!?また勝手にどこいくんだよ!」

真澄「あんたたちは帰っていいよ!私は他を探す!」

北斗「探すって……」

刃「ったくあいつは……」

V「彼女は大丈夫なのか?」

刃「まあ、あいつも馬鹿じゃないですからね。無茶はしないと思いますよ」

北斗「それにあいつも含めて、僕らが思い付く範囲の場所なんて、大体LDSの人がまだ調査してると思いますし。
それならもし例の男が現れても、逃げる余裕くらいはあるはずですから」

V「なら安心だ。では私たちは、もう退散するとしよう。他に当てもないことだしね」


北斗「はい。……あ!そういえばクリス先生!」

V「何だい?」

北斗「教師を辞められたのなら、先生は今何の仕事をされているんですか?」

V「!!あーー、それは、えーーーと、それはだね……んーーと…………」

「「?」」

V「…………警備員の仕事をね……やっている、よ?」

北斗「そうなんですか!お仕事頑張ってくださいね!じゃあ僕らはこれで!」

V「あ、ああ。気をつけて帰りなさい……」


北斗「はい。……あ!そういえばクリス先生!」

V「何だい?」

北斗「教師を辞められたのなら、先生は今何の仕事をされているんですか?」

V「!!あーー、それは、えーーーと、それはだね……んーーと…………」

「「?」」

V「…………警備員の仕事をね……やっている、よ?」

北斗「そうなんですか!お仕事頑張ってくださいね!じゃあ僕らはこれで!」

V「あ、ああ。気をつけて帰りなさい……」

何故重複投下になっている!答えろ!答えてみろルドガー!




ザッ……

制服「おや、まだ何かご用で?」

V「いえ、用というわけではないのですが……恥ずかしながら、この辺りで家の鍵を落としてしまったようでして」

制服「それは大変だ!探すのを手伝いましょうか?」

V「いいんですか?すいません、助かります……」



ティオ「ふむ、これは……」


ドサッ……


ティオ「!?」バッ

V「お勤めご苦労様」


制服「………………」気絶


ティオ「クリス先生!?貴方、一体何を……」

V「被害者の安否を、その関係者にすら伏せなければならないとなると、これはもう明らかに只事ではない。
元LDS職員として……私にもこの事件、調べさせてもらう」

ティオ「……申し訳ありませんが、先程申し上げた通り、部外者にお教えできる情報はありません。
お前たち、この男をつまみ出せ!」

制服2

何か今日は調子が悪いな……すいません



制服2

表記のし方に問題があったみたいですね……




制服2、制服3「「ハッ!」」

V「やれやれ……エリート集団の制服組ともあろうものが、
人の話はよく聞くようにという教育すら受けなかったのか?」

ティオ「何!?」

V「『調べさせてくれ』などと頼んだ覚えはない。君たちに許可など求めてはいない。
私は『調べさせてもらう』と言ったのだよ」


V「頼み事をするのは今からだ。君たち、悪いが少し……」

V「『眠っていてくれ』。紋章ッ!!」


ギュワワワワワワ……!


制服2「なっ、これは……!?」

制服3「な、に……!」

ティオ「くっ……アークライト、貴様……!」


ドサッ……


V「自宅警備員を舐めるなよ、エリートの諸君」

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~倉庫~


素良「成る程ね……あのお姉ちゃんにリベンジしたい、と」

柚子「そうなの!だからお願い、私に融合召喚を教えて!」


どん兵衛(さて……小僧を見張りに来たのはいいが)



茄子(…………)



どん兵衛(誰あれ)


茄子(…………)


どん兵衛(……まあ、今のところただ見ているだけのようだから放っておくか。小僧の見張りのほうが優先だ)


素良「えーっと……うん、OK!任しといて!僕が柚子を思いっきり強くしてあげるよ!
うん、してあげるよ!そりゃあもう強くしてあげるよ!うん!」

どん兵衛(もう少し自然にやれ阿呆)

柚子「本当!?ありがとう!」

どん兵衛(今ので怪しまないのか……なら、まあよしとしよう)

素良「えっと、えーっと……ああ、そうだあれだ。ゴホン……
融合を教えるにあたって聞いておきたいんだけど、柚子って融合カードは持ってるの?」

柚子「ううん、持ってないわ」


柚子「買いに行くって、今から?」

素良「そう。融合が収録されてるパックを買いにいくんだ……」


素良「よッ!!」ダンッ



茄子「!!」バッ


タタタ……


カシャン!


柚子「え、何!?」

どん兵衛(小僧も気付いたか)


ガキイィィン!


素良「君、何者?こっちの人じゃないよね……」

茄子「……!お前も……!?」


どん兵衛(『こっちの人』だと?あの小僧、もしや……)

>>290の頭

素良「そうなんだ。僕の持ってる融合カードも予備はないし、じゃあ一緒に買いに行こっか!」


柚子「あっ、貴方この前の!」

素良「えっ、柚子の知り合い?」

どん兵衛(おいおい、何やら面倒なことになってきたぞ……我は早く柊柚子の続きが見たいのに)

柚子「沢渡とデュエルしたのは私を助けるため?それともLDSに恨みが……」

茄子「……それは……」


真澄「犯人はお前か!」

柚子「貴方は……光津真澄!?」

どん兵衛(うっわめんどくさ)


真澄「最初の事件の現場に行けば何かあるかもと思ったけど、ここに潜んでいたのなら探す手間が省けたわ!」

柚子「ちょっと待ってよ!私はまだあの人と話が……!」

真澄「話はこっちが先だ!」

柚子「何言ってんの!それにまだ今度の事件の犯人が彼かどうか……」

どん兵衛(いや貴様が何を言っているんだ、黙っとけよ話がこじれるだろうが)

真澄「それはそいつがエクシーズを使うかどうか見ればわかる!」

どん兵衛(世のエクシーズ使いは全員共犯か!?)


真澄「確かめてやる!さあ私と戦え!デュエルだ!!」

茄子「…………!!」


カッ!


「「「!?」」」


素良「あっ!」

柚子「いない……!」


どん兵衛(やれやれ、騒動の種が消えてくれて助かった。これでようやく続きが……)

遊矢「おーい!柚子、いたら返事してくれー!」

どん兵衛(駄目みたいですね)


柚子「遊矢!」

遊矢「何してんだよ、電話も出ないでまたこんなところで!」

真澄「榊遊矢!やっぱりお前も仲間か!あいつをどこへやった!」ガシッ

遊矢「あいつ!?」

真澄「とぼけるな!早くあいつを出せ!」

どん兵衛(ガイジかな)



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だめだ、スマホからだとどうしてもチルダが入力できない……
パソコンが空くまでしばらくお待ちを……


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

どん兵衛「その後、小僧の機転により、光津真澄を追い出すことに成功した。一方柊柚子はあの男のことで上の空という感じで、
遊矢の話もまるで聞いていなかった。どうなることかと思われたが、ここでも小僧が気を利かせ、奴を強引にショップへ連れ出した。
中々よく働く小僧だ、でかしたぞ」

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素良「色々邪魔が入っちゃったけど……はい、これ柚子の分」

柚子「ありがとう。いいの?本当におごってもらっちゃって……」

素良「気にしなくていいよ、僕のお金じゃないし」

柚子「え?」

素良「あ、いやいやいや何でもない!ほら、早速開けてみようよ!融合当たるといいね!」


柚子「私は家に帰ってから開けるわ。融合が手に入ったら、また教えてね」

素良「う、うん!じゃあね!」


ウィーン……


どん兵衛「ご苦労。褒美だ」つキャンディー

素良「ああこりゃどうも……。僕にこんなことやらせて、今度は一体何を企んでるの?」

どん兵衛「安心せよ、そんな大層な悪巧みではない。選手権開催前の、ちょっとした余興だよ……柊柚子を使った、な」


柚子(あの人、遊矢が現れた途端に消えてしまった。一体……)

柚子「……って!今はそんなこと考えてる場合じゃないじゃない!私は強くならなきゃいけないのよ!」

柚子「早くパックを開けてみよう。融合が出ますように……」


ペリペリ……


柚子「……え…………!?」


カッ!


柚子「…………!!」



どん兵衛(あのパックの中身は、5枚とも全て書き換えてある。
名付けて『Don Thousand Edition』、世界に1パック限りの限定生産だ。大事に使えよ柊柚子)

どん兵衛「さあ、よからぬことを始めようではないか」

アクシデントが続きましたが、今回はここまでで
デュエルシーンが書きあがり次第投下します、今週のもこみち回は多分ドンさん絡めないと思うので時間はある、のか?

何でここまで遅れる必要なんかあるんですか(正論)
ニコニコのAV配信でのデブの嫌われっぷりには草を禁じえない

色々ごめんなさい、続き投下します


~翌朝~


ピリリリリリ……


素良「う~~ん、あと五分……」


ピリリリリリ……


素良「ん……何だよ、電話かよ~」ピ

素良「もしもし~?」

どん兵衛『我だ』

素良「あ~~、どん兵衛?今何時だと思ってるのさ~~」

どん兵衛『朝の9時だ馬鹿者。貴様まだ寝ていたのか』

素良「僕休日は10時起きなの~」
(※公式戦無しの日に限る)

どん兵衛『それは我の知ったことではない、今日は今起きろ。ビデオカメラを持ってLDSに集合だ、10時に』


素良「ビデオカメラ?携帯でもい~い?」

どん兵衛『ふむ、なるべくクリアに撮っておいた方が『使える』のだが……まあ、
誰が写っているか判別に困らない程度の画質で撮れれば問題はない』

素良「ふぁ~あ……あとさ~」

どん兵衛『何だ』

素良「それって、昨日言ってた余興ってやつ~?」

どん兵衛『その通り、察しがよいな』

素良「じゃあ行くよ~」

どん兵衛『よろしい』


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~LDS~


素良「おはよ、どん兵衛」

どん兵衛「うむ、時間通りだ。それでは行くとしよう。そうだ、昨日の300円を渡し忘れていた」チャリン

素良「はい、確かに。ところで……何その格好」

どん兵衛(グラサンニット帽)「ここでは顔が売れてしまっているのでな。この格好の方が動きやすい」

素良(逆に目立つと思うんだけどなぁ)

素良「あと、昨日言ってた余興ってことは、柚子がわざわざ休日にLDSに来るっていうの?」

どん兵衛「我がそう仕向けたのだ。ただ、来る時間は奴次第だからな……昼を過ぎても現れなかったら、昼食は我が奢ってやる」

素良「おお、ラッキー♪」


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どん兵衛「来ないな……」

素良「どん兵衛、もうお昼だよ」

どん兵衛「仕方ない。食堂に行くぞ」

素良「やったー!」





~LDS食堂~


素良「きつねうどん一つ!」

どん兵衛「ざる蕎麦一つ」

素良(あ、そんな名前でも普通に蕎麦頼むんだ)

どん兵衛(…………)キョロキョロ

どん兵衛(……!いた……!)



刃「例の事件の犯人を見たって本当かよ!?」

真澄「ええ、逃がしてしまったけどね。あと一歩で捕まえられたのに……!」

(※エクシーズコースは本日授業無しのため、北斗不在)



どん兵衛(下調べに間違いはなかったようだな。あとは柊柚子が来るのを待つだけか……)


素良「いっただっきまーす……あ、しまった!今日チョコソース持ってきてないや」

どん兵衛「貴様……我の奢りでデザートまで頼むつもりだったのか?」

素良「?普通にうどんにかけるためだけど」

どん兵衛「」

素良「ところでどん兵衛、そろそろ教えてよ」ズルズル

どん兵衛「……何をだ」ズゾゾ

素良「だから、君の言ってた余興っていうのが何なのかをだよ!あと、どうして柚子がやってくることがわかるのかも気になるし」

どん兵衛「ふむ……まあよかろう、教えてやる。貴様、何故あの女が貴様に融合召喚を習いに来たか、理由は聞いたか」

素良「うん。あそこでカレー食べてる光津真澄にこっぴどく負けちゃって、もっと強くならなきゃって思ったんだって?」

どん兵衛「左様。そして方法は伏せるが、我は柊柚子を望み通り強くした」

素良「うーん……まあ、詮索はしない約束だからそこはいいや。それで?」


どん兵衛「加えて我は奴に発破をかけておいた。LDSの授業日程を調べ、土曜日にも融合コースの授業が行われていることを確認し、そのスケジュール表を刷り、
奴の塾のテキストに挟んでおいたのだ。故に、力を得た奴は光津真澄にリベンジを果たすため、今日ここに乗り込んでくる。我が仕組んだ通りに、な」

素良「へー。何だか随分手間がかかってるね。柚子のリベンジを手伝うために、他でもない君がそこまでの事をしたっていうの?」

どん兵衛「手伝うためだと?馬鹿な、我に奴を手伝う義理などない。ないが……」

素良「ないが……?」




バゴーーーン!!




柚子「たのもーーーーーーーーーッッ!!!」



どん兵衛「我は自分が楽しむためには努力を惜しまない。何せそれが目的で人間界(ここ)に来ているのだからな。
カメラを構えろ小僧……さぞ愉快な映像が撮れることであろうよ」


真澄「貴方……柊柚子!?どうしてLDSに!?」

柚子「ヘイヘイヘイ!!早速見つけちゃったわよ光津真澄ィ!!あんたにリベンジするために!わざわざこっちから出向いてやったのよォ!!」

真澄「リベンジですって?どういう風の吹きまわしか知らないけど、柱に写った幻影に惑わされていたような軟弱な貴方が、何度私に挑もうと同じよ!」

柚子「カッチーン!!出会い頭二言目にしてこの私を最もムカつかせる言葉を吐き散らかすとは!相変わらずで何よりよこのアバズレ女ァ!!!」

真澄「何ですって!?」

刃「お、おい、やめとけよ……」

真澄「黙ってて!あいつは私と戦いに来ているのよ……いいでしょう、受けて立つわ!私の言葉が曇りのない真実であることを証明してあげる!柊柚子!!」

柚子「ノンノンノンノン!柊柚子なんていう華奢でか弱い女のコはもういなァい!!新たな力を手に入れ、私は生まれ変わった!!今の私は柊柚子にあらず!!
その名もおォォォーーー……」



柚子「ストロンンンンンングッッッ!!」



柚子「柚子ッッッ!!!!!」



ドン☆



素良(………くっ……ぷくく…………www)

どん兵衛(わ、笑うな小僧!奴に我らの、ぐふっ!wwwわ、我らの存在がバレてしまうではないか!)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~LDSセンターコート~


柚子「センターコートとはまた豪勢ねぇ!」

真澄「貴方のためよ。この衆目の中で大恥かかして、再起不能にしてやるわ!!」

柚子「上ォ等ォ!!その判断、後で後悔しても遅いわよォ!!」



刃「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」

真澄「モンスターと共に地を蹴り!宙を舞い!フィールド内を駆け巡る!」

柚子「見よッ!!これぞデュエルの最強進化系ィィィ!!!」


「「「アクショーーーン……」」」


「「デュエル!!」」


真澄「しかし、前回と同じクリスタル・コリドーで挑んでくるとは……とんだ命知らずもいたものね!」

柚子「同じじゃなきゃリベンジにならんでしょーがァ!先行は私よ……ふはッ!来た来た来たァァァ!!」


真澄「ふん、まだ先行1ターン目なのに……そんなにはしゃいでみっともないわよ」

柚子「そりゃあはしゃぎもするっての!!これで今日!!この私に!!勝利の女神さまが付いていることが判明しちゃったからねぇ!!」

柚子「手札より永続魔法!!ドン・サウザンドの玉座を発動ゥ!!」


素良「えっ、何あのカード!?」

どん兵衛(早速使いおったか。あの効果を光津真澄が知った時……どんな顔をするか見ものだ)


柚子「よいせ」ドカッ

真澄「……何のつもり?」

柚子「見てわかんなァい?『玉座』だから!私が座ってんのよォ!!はっはっは、これぞまさしく不動のデュエルゥ!!なんつって!!」


柚子「ターンエンド」


真澄「え!?」


柚子「ターンエンドって言ったのよォ!耳でも遠くなったのかしらァ?その年にして早くも老化?老化現象?」

真澄「どこまでも馬鹿にして……!私のターン、ドロー!!」

真澄(場はガラ空き、伏せカードもなしにターンエンドということは……手札に何か抱えているわね。でも無駄よ!)

真澄「私は魔法カード、ジェムナイト・フュージョンを発動!このカードの効果により、ジェムナイト融合モンスターを融合召喚できる!
私は手札のジェムナイト・ガネットとジェムナイト・エメラルを融合!」

真澄「融合召喚!ジェムナイト・マディラ!!」

柚子「早速融合召喚か!そうこなくっちゃあブチ壊し甲斐がないってもんよォ!!」

真澄「喜んでいるところ残念だけど、貴方の企みは早くも瓦解したわ」

柚子「何ィ!?」

真澄「ジェムナイト・マディラが戦闘を行う時、相手はダメージステップの終わりまで魔法、罠、モンスター効果を発動できない!
貴方は手札に持っているカードでカウンターを狙ったのでしょうけど、発動できないのなら怖くないわ!」

柚子「くっ、そんな効果が……!」


真澄「やれ、ジェムナイト・マディラ!ダイレクトアタックよ!!」

柚子「ううっ、ぐわあァァァァァ!!!」LP4000→1800


素良「あーあ、あっさり見破られちゃってるじゃん。これはまたボロ負けかもねー」

どん兵衛「フフ……まあ見ておれ」


真澄「貴方がどう生まれ変わったのかは知らないけど、所詮はその程度ということね。口程にもない……私はこれでターンエンドよ」

柚子「……ふ………フフ………フッヒヒヒヒヒヒヒ……!!」

真澄「!?」

柚子「ヒヒヒ……痛ってえなァ糞が!!初っ端からかましてくれたわねアバズレ女……と言いたいところだ・け・ど」

柚子「心の広ーーーいストロング柚子さんが許してあげちゃーう!きゃーーやっさしーい!!」

真澄「いい加減にして!!もう茶番はうんざりなのよ!!早くターンを進めるか、諦めてサレンダーするかしなさいって……」

柚子「まあまあそう焦んなっつーの!許してあげるのにはちゃんと理由があるのよ……何故なら!!私はまだ!!『玉座から落ちてはいない』!!」


柚子「ドン・サウザンドの玉座の効果発動ォ!!自分がダメージを受けたターンのエンドフェイズ時、その受けたダメージと同じ数値分ライフを回復する!!」
(※アニメ版)

真澄「何ですって!?」

柚子「ヒャーーーッハハハハハハ!!ざーんねーんでーしたーーーァ!!」LP1800→4000

柚子「ねぇねぇ今どんな気持ち?www勝手に独り相撲してアイデア捻り出して与えたダメージが無駄になっちゃったけどwwwwwどんな気持ち?wwwwwwwww」

真澄「くっ……!!」ギリリ


素良「……あれって、君の……?」

どん兵衛「さあ、どうだったかな……」


柚子「ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!あー、可笑しくって腹痛いわー!!っと、いけないいけない、私のターンだったわねぇ!ドロー!!」

柚子「さあ、アゲて行くわよォ!!お楽しみはこれからってねぇ!!」


柚子「私は幻奏の音女アリアを召喚!さらに手札から、幻奏の音女ソナタを特殊召喚ン!!こいつは私のフィールドに幻奏モンスターがいるとき、特殊召喚できる!!」

真澄「モンスターを2体揃えたようだけど、既に貴方は通常召喚を終えているわ!お得意のプロディジー・モーツァルトをアドバンス召喚ことはできない!」

柚子「それがどうしたァ!!私は新たな力を手にしたっつったろーが!!」

柚子「私は!レベル4の幻奏の音女アリアと幻奏の音女ソナタでオーバーレイィ!!」

真澄「な!?」


素良「嘘……!?」

どん兵衛「フッ……」


柚子「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!エクシーズ召喚ン!!静寂より生まれし純白の戦士よ!!その怒りに身を委ね、眠れる鬼神を呼び覚ませ!!」

柚子「見さらせ!!これが!!ストロング柚子様の新たな力ァァァ!!!」


柚子「ランク4!!ジェムナイト・パァァァァァーーーーールッッッ!!!!!」


ドン☆


真澄「エクシーズ召喚……!!しかも、ジェムナイトですって!?」

柚子「アンタに引導を渡すには相応しいモンスターよォ!!やれ、パール!!ジェムナイト・マディラを攻撃ィ!!」

真澄「くっ……!やってくれたわね!!」LP4000→3600


素良「何だよ!僕に融合召喚を習いたいとか言っておいて、エクシーズに浮気してるじゃないか柚子の奴!」

どん兵衛(小僧、何だかんだで教えたかったのだな……)


柚子「ハッハァ、決まった決まったァ!!私はこれでターンエンドォ!!」

真澄「私のターン、ドロー!」

真澄(!これなら……!)

真澄「私はジェムレシスを召喚!ジェムレシスの召喚に成功した時、デッキからジェムナイトモンスター一体を手札に加える!」

真澄「更に、墓地のジェムナイト・フュージョンの効果発動!」

柚子「墓地からだとォ?チッ、まだ効果がありやがったのか……」

真澄「1ターンに一度、墓地のジェムナイトモンスターを除外することで、墓地のこのカードを手札に加える!私はジェムナイト・エメラルを除外し、ジェムナイト・フュージョンを手札に!」


真澄「そしてそのまま、ジェムナイト・フュージョンを発動!フィールドのジェムレシスと手札のジェムナイト・サニクスを融合させる!」

真澄「融合召喚!ジェムナイト・ジルコニア!!」

柚子「攻撃力2900だとォ!?パールさえも上回るってのか、糞がァ……!!」

真澄「付け焼き刃のジェムナイトも!エクシーズ召喚も!本物の宝石の輝きの前においては石ころほどの価値もないのよ!!
やりなさい、ジェムナイト・ジルコニア!!似非ジェムナイトを打ち砕け!!」

柚子「相変わらず人の癇に障ることばっかペラペラと!!でもそんなキンキラキンの宝石に目が眩んでると……」

柚子「あんたの言う石ころにつまずいちゃうかもしれないわよォ!?」バッ!


ビシュルルル……


真澄「な……玉座から触手が!?」


シュルルル……ルルルル……

パシッ!


柚子「今度はちゃーんと掴んだわよォ……」


素良「触手を操ってアクションカードを拾ってくるなんて!あのイスそんな機能もあったのか!」

どん兵衛(ほう、こんな使い方は我も想定していなかった。期待以上だ柊柚子……)


柚子「アクションマジック・奇跡!!モンスター一体を破壊から守り、ダメージを半分にする!!」LP4000→3850

真澄「そんな……どうして!?今取ったアクションカードは、貴方の立ち位置から見れば柱の陰にあったはず!どうしてカードの場所が……」

柚子「けけけ!!生まれ変わったストロング柚子さんは、敗北から学ぶ女ってことよォ!!」

真澄「敗北から……ハッ!」

真澄(そうか!このクリスタル・コリドーの水晶柱には、周囲の景色が反射される!前回あいつは柱に映った幻影を掴もうとして負けたけど、今回はそれを逆に利用した……
隣の柱に映ったカードの像を目印にして、死角にあるアクションカードを取った!)

真澄「成る程ね……口だけではないということは認めてあげるけど、結局パールではジルコニアを倒せないのも事実。今の奇策もその場しのぎに過ぎないわ!」

柚子「その場がしのげりゃ十分なのよ……さすがのストロング柚子さんも、大暴れできるのは自分のターンだけだからねぇ」

真澄「……私はこれで、ターンエンド」

真澄(大丈夫……私がジェムレシスで手札に加えたモンスターはジェムナイト・オブシディア。このモンスターは手札から墓地に送られた時、墓地のレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚する効果がある)

真澄(墓地には既にガネットとサニクスが仕込んである。次のターン、墓地のマディラを除外してジェムナイト・フュージョンを回収し、さっきドローしたもう一体のオブシディアと融合すれば、
融合モンスターに加えて攻撃力1900と1800が並ぶ。つまりその融合モンスターの攻撃力が相手を300上回ってさえいれば……玉座の効果を使われることなく、私の勝ち!)


柚子「この瞬間!ドン・サウザンドの玉座の効果発動ゥ!!私のライフを元に戻す!!」LP3850→4000

柚子「そして私のターン!ドロー!!」

柚子「さて、ジルコニアには驚かせてもらったけど……タネは割れた。今度はそっちが、腰抜かすほど驚く番よォ!!」

真澄「やれるものならやってみなさい!!」

柚子「減らねぇ口だなァ!!私は幻奏の音女セレナを召喚!!そして私のフィールドに幻奏モンスターが存在する時、手札からこいつを特殊召喚できる!!
来い、幻奏の音女カノン!!」

柚子「そっちが2回も融合召喚を見せてくれたんだから、私もキッチリ応えなくっちゃねぇ!!
私はレベル4の幻奏の音女セレナとカノンでオーバーレイィ!!エクシーズ召喚!!」

真澄「なっ……!?」


素良「2体目!?」

どん兵衛(そう、これが……)


柚子「現れろ、No.80!!猛りし魂にとりつく呪縛の鎧!

狂装覇王!!

ラプソディ!!!

イン!!!!

バーサァァァァーーーーーーク!!!!!」


ドン☆


どん兵衛(かつて我が仕立てた『呪縛のナンバーズ』。オリジナルはもうないから、実際に所有者を縛る力があるわけではないがな)

素良(ナンバーズって、どん兵衛が使ってたモンスターと同じ名前じゃん。やっぱりどん兵衛が何かしたんだな……ま、面白いから何でもいいけどね)




「あれは……!?馬鹿な、何故ここに!?」


真澄「2体目のエクシーズ……!!でも、攻撃力0じゃ何も……」

柚子「ラプソディ・イン・バーサークの効果発動ゥ!!オーバーレイユニットを一つ使うことで、相手の墓地のカードを一枚!除外する!!」

真澄「ぼ、墓地のカードを!?まさか……!」

柚子「そのまさかだァ!!私が除外するのは、ジェムナイト・フュージョン!!」

真澄「くっ……!」

柚子「ヒャーーーッ!!これでもう融合はできまい!!さらにもう一度ォ!!オーバーレイユニットを一つ使い、相手の墓地のカードを除外!!
ジェムナイト・マディラも除外してもらうわよォ!!」

真澄「くう……!」

柚子「しかもこれだけじゃないわよ、ラプソディ・イン・バーサークのもう一つの効果発動ゥ!!フィールドのこのカードを、自分フィールドのモンスターに装備できる!!」


素良「モンスターに装備できるエクシーズモンスター……こんなの見たことない!」


柚子「私はラプソディ・イン・バーサークをジェムナイト・パールに装備!!そしてその効果により、装備モンスターの攻撃力は1200ポイントアップする!!」


ジェムナイト・パール
ATK2600→3800


真澄「攻撃力3800ですって!?」


柚子「これでジルコニアすらも敵ではなァい!!行け、ジェムナイト・パール!!」

真澄(計算外だわ……でも、手はある!さっきあいつがやったのと同じ方法……柱に映る像の目印で、既にアクションカードの目星はついている!)ダッ

柚子「んなこたァお見通しだアバズレ女ァ!!」バッ!


ビシュルルル……


真澄「うっ!?」

柚子「人間の足で触手のスピードに勝てるかってのォ!!」


シュルルル……ルルルル……

パシッ!


柚子「ハイいただきィ!ご苦労さん!!」

真澄「そんな……!?」

柚子「攻撃続行だ!!パール!!」


バギャアアァァン!!


真澄「ジルコニア!!うっ、うわあぁぁぁぁぁ!!」LP3600→2700


柚子「いぃぃぃいーーーいザマねぇ!!どうかしらァ、お得意の融合モンスターを立て続けに葬られ、融合召喚さえも封じられた気分は!!」

真澄「ぐう……!!」

柚子「よーく噛み締めなさい……それが『負ける』ってことよォ!!カードを2枚伏せてターンエンド!!」


素良「すごい……これ、本当に勝っちゃうよ柚子!」

どん兵衛「うむ。あのエクシーズの使いこなしぶり、予想以上だ。やはり奴のデッキには融合よりエクシーズだろう」

素良「……そうだね」

どん兵衛「そ、そういう意味で言ったのでは……」


真澄「……私の、ターン」

柚子「…………」

真澄「…………」


刃「…………」

素良「…………」

どん兵衛「…………」


真澄「…………!ドロー!!」


柚子「…………」

真澄「……貴方が強くなったのは認めるわ。さっきの貴方のターン、私は真剣に負けを覚悟した……でも」

真澄「勝利の女神は常に!真の輝きを放つ方に微笑むのよ!!」

柚子「何だとォ!?」

真澄「魔法カード発動!!ジェムナイト・フュージョン!!!」

柚子「ッ!!?」


素良「うっそ!?」

どん兵衛「あの女、この土壇場で引いたというのか……『もう一枚』!」


柚子「く………ォ……ん…の…………糞女アアアァァァァァァ!!!!」

真澄「私は手札のジェムナイト・オブシディア2体とジェムナイト・クリスタを融合!!」

真澄「神秘を見通す輝石よ!幻影産みし漆黒の輝きよ!光渦巻きて新たな輝きと共に一つとならん!融合召喚!!」


真澄「全てを照らす至上の輝き!ジェムナイトマスター・ダイヤ!!!」


刃「出やがった、真澄のエースモンスター!」

素良「柚子は前回あいつにやられたんだよね……」


真澄「この瞬間、墓地のジェムナイト・オブシディアの効果発動!このモンスたーが手札から墓地に送られた時、
墓地からレベル4以下の通常モンスター一体を特殊召喚することができる!私は2体分の効果を発動し、墓地からジェムナイト・ガネットとジェムナイト・サニクスを特殊召喚!!」

真澄「そしてジェムナイトマスター・ダイヤは、墓地のジェムモンスター一体につき100ポイント攻撃力をアップする!
墓地にいるジェムモンスターは4体!よって400ポイントのアップよ!」


マスター・ダイヤ
ATK2900→3300


柚子「ハッ、それでも攻撃力は3300!!パールを倒すことはできないわよォ!!」

真澄「ええ、このままではね。ダイヤ!!」スタッ


『トォア!!』


バシュッ!


柚子「モンスターに自分を投げさせただとォ!?」

真澄「貴方は既に、さっき私から横取りしたアクションカードを手札に持っている!アクションカードは同時に2枚以上手札に存在できない!つまり!」

真澄「もう私を妨害することはできないということよ!!」パシッ


真澄「……来た!アクションマジック・インテント・メイソン!!」
(※オリカ)

真澄「フィールドの装備魔法カード一枚を、破壊し、その装備モンスターの攻撃力を0にする!!」

柚子「何だとオオオォォォォォォ!!!??」

真澄「砕け散りなさい!ラプソディ・イン・バーサーク!!」


バキイィィィン……


柚子「そんな……鎧が……パールの鎧がァ……!!」


ジェムナイト・パール
ATK3800→0


真澄「私のモンスターの攻撃力の合計は7000!これでドン・サウザンドの玉座の効果を発動する間も無く、貴方の負けよ!」

柚子「うぐッ!!」

真澄「行け、ジェムナイトマスター・ダイヤ!!ジェムナイト・パールを攻撃!!」

柚子「うぐぐ………まだだァ!!速攻魔法!魂の交換-ソウル・バーター!!自分のフィールドと墓地のモンスターを入れ替えることができる!!
私はジェムナイト・パールを墓地に送り、ラプソディ・イン・バーサークを守備表示で特殊召喚するゥ!!」


真澄「守備表示……!このターンだけでも生き延びようって算段ね!!でも残念、その作戦は根本から間違っているわ!」

真澄「ソウル・バーターの効果でパールを墓地に送った時点で、この戦闘は巻き戻しが発生する!
私はダイヤの攻撃を中止し、ジェムナイト・ガネットでラプソディ・イン・バーサークを再び攻撃!!」

真澄「これでダイヤには攻撃権が戻った!そしてバーサークの守備力は1200、ガネットの攻撃力は1900!貴方はこのターンに敗北する!それは揺るがない事実なのよ!!」

柚子「うう!!ううううう………糞ッ!糞ッ!!糞ォォォォッォォォォォォッ!!!」






柚子「なんつって」


真澄「!?」


刃「!?」

素良「!?」


柚子「アクションマジック・プラス・カラット!!」
(※オリカ)

真澄「それは……さっき私から横取りしたカード!?」

柚子「フィールドのモンスター一体を選択し、そのコントローラーのフィールドに存在する別のモンスター一体に、その攻撃力を加える!!」

真澄「別のモンスター!?貴方のフィールドにモンスターは一体しか……」

柚子「私は……」



柚子「マスター・ダイヤの攻撃力を、ジェムナイト・ガネットに加える!!」



真澄「……え!?」


ジェムナイト・ガネット
ATK1900→5200


柚子「…………!!」




ドガアアァァァァァン………!



真澄「うっ……!い、一体何のつも……り……!?」


パラパラ……


『…………』


真澄「そんな……どうして!?どうしてラプソディ・イン・バーサークがまだ生きているの!?」

柚子「お見事、と言っておくわ。まさかこのストロング柚子さんを、玉座から引きずり降ろすとはねぇ……」

真澄「!!」

柚子「そんな間抜け面しないでも説明してあげるわよ。私はガネットの攻撃を受ける時、ドン・サウザンドの玉座のもう一つの効果を発動したのよ」

柚子「自分のエクシーズモンスターが自分のライフより高い攻撃力を持つモンスターの攻撃対象になった時、
このカードを墓地に送ることでその攻撃を無効にし、このターンのエンドフェイズとなる!」

真澄「その条件を満たすために、わざわざアクションカードでガネットの攻撃力を上げたのか!!」

柚子「さらに」

真澄「!?」


柚子「この時攻撃対象になっていたエクシーズモンスターを……」



柚子「ランクアップさせ、カオス化する!!」



どん兵衛(来たか……!!)


柚子「私はラプソディ・イン・バーサークでオーバーレイ!!一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」

柚子「現れろ、CNo.80!!魂を鎮める旋律が、十全たる神の世界を修復する!!我にすがれ!


葬装覇王!!


レクイエム!!!


イン!!!!


バーーーサァァァァァァァァーーーーーーーーーーク!!!!!」



ドン☆



真澄「な……何なの、このモンスターは……!?」

真澄(北斗のトレミスと同じ?いや違う、これはもっと別の、まるで得体の知れない存在……)


真澄「貴方、そんなカードをどこで……?」

柚子「パック買ったら入ってたのよォ!!そんなことよりいくぞ、私のターン!……の前にィーー……よっ!」ゲシッ

柚子「さっきの爆発で、うまい具合にアクションカードが足元に飛んできたわァ!!そして改めてドロー!!」

柚子「……あら?あらあら?あらあらあらあらァ!?勝利の女神は真の輝きを放つ方に微笑むんだっけぇ!?
だったらこれぇ、真に輝いてるのは……このストロング柚子さんってことじゃないのォ!!」

柚子「魔法カード、埋葬呪文の宝札を発動ゥ!!自分の墓地の魔法カード3枚を除外し、デッキから2枚ドローする!!
私は墓地からドン・サウザンドの玉座、ソウル・バーター、プラス・カラットを除外し、2枚をドロー!!」

真澄「でも、まだよ……まだ勝負は決まってない!レクイエム・イン・バーサークの攻撃力は0!
仮に攻撃力が上がったとしても、この3体のモンスターを全て倒すことは……」

柚子「できちゃうのよねぇこれがァ!!」

真澄「何!?」

柚子「罠発動ゥ!!ナンバーズ・オーバーレイ・ブースト!!手札を2枚、自分のナンバーズのオーバーレイユニットにできる!!
2枚の手札をレクイエム・イン・バーサークのオーバーレイユニットに!!」

柚子「そしてお待ちかね!!レクイエム・イン・バーサークの効果発動だァ!!オーバーレイユニットを一つ使い、フィールドのカード一枚を除外するゥ!!」

真澄「除外ですって!?」


柚子「私は3つ全てのオーバーレイユニットを使い、貴様のフィールドのモンスターを全て!全て!!全て!!!除外ッッ!!!」

真澄「う……あ……!!」

柚子「さらに手札から、幻奏の音女ソナタを通常召喚!!そしてぇーー……」

柚子「レクイエム・イン・バーサークの効果発動ゥ!!自分のモンスター一体に装備し、その攻撃力を2000ポイントアップするゥ!!!」


幻奏の音女ソナタ
ATK1200→3200


真澄「……そん……な……」


柚子「消し飛べ糞女!!!ダイレクトアタックゥゥゥゥゥゥゥァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


真澄「この……私……が………!!」



LP2700→0 ピーッ!



刃「……か……」

素良「勝っちゃった……!」



柚子「………くっ……くく………くはははははは!!」


柚子「YyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

柚子「HAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」


柚子「勝った……勝った!勝った!!勝ったアアアァァァァァァァァァッッッ!!!決まった!!これで!!決定事項ォ!!正真正銘、このストロング柚子さまは……」



柚子「強靭!!!」



柚子「無敵!!!」



柚子「最強ォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」




どん兵衛「小僧、ちゃんとカメラ回しているか」

素良「ばっちり!」


何かこういうテンションは書いてるだけでこっちも疲れる
でも柚子かわいいよ柚子

というわけで今回はここまで。アニメにも進展あったけど、こっちのストロング柚子編はもうちょっとだけ続くんじゃ

ダイヤ攻撃できなくね?

>>348
あれ、そうだっけ?
でも大丈夫、ドンさんとの絆の力があれば

巻き戻しのルールをよく理解しないまま適当に書いた非力な私を許してくれ……

いつもいつもドンのせいにすると彼に申し訳ないので、今回は真澄ちゃんが、というか周り全員理解してなかったということでひとつ

シュッ(投下)


素良「それで、どうするのあの柚子?」

どん兵衛「ふむ。もうしばらく放っておいてもよいが……」


「おや、千葉君?千葉君じゃないか」


どん兵衛「……ちっ、とうとうバレてしま……ぶっ!?」


ドルべ「どうしたんだいそんな格好で?」


どん兵衛「ド、ドルべ……先生!お、お久、お久しぶり……ぶふぉっ!!」

素良「……?」

どん兵衛「ちょ……待っ………く、くく……www」

どん兵衛(は、反則だろう!もう顔を見ただけで笑いが止まらん!)

どん兵衛「う……くふ……ふ……っはぁ!!はぁ、はぁ……ヒッヒッフー、ヒッヒッフー……」

素良(何を産むつもりだよ)


どん兵衛「……んん!ゴホン!ゴッホン!!うおっほん!!……失礼。お久しぶりですドルべ先生」

ドルべ「急にLDSを去ってしまって、何かあったのかと思っていたが……元気そうで何よりだ」

素良「知り合い?」

どん兵衛「ええ、僕がLDSにいた頃の先生で……」

ドルべ「いや、もっと古くからの知り合いだ」

どん兵衛「!!」

ドルべ「そうだろう千葉どん兵衛。いや……」

ドルべ「ドン・」

トン

素良「うっ!?」

ドサッ……

ドルべ「!?」

どん兵衛「何、この小僧には我の正体は伏せているからな。少し眠ってもらっただけだ」


どん兵衛「我の正体を明かしたのはこれまでに一人だけ……ナッシュから聞いたのだな、ドルべ」

ドルべ「ああその通りだ。ナッシュにはもう悪さはしないなどと吹き散らかしてきたようだが……あの柊柚子という子の使っていたナンバーズ、明らかにお前のものだろう!」

どん兵衛「そうだが?」

ドルべ「貴様、今度は何を企んでいる!」

どん兵衛「別に何も企んでなどいない。ただ奴がデュエルに勝てないと嘆いていたものだから、我が強めのカードを斡旋してやっただけのことよ。
まあそのおかげで性格が若干曲がってしまったようだが」

ドルべ「嘘をつけ!そうやってまた自らの手駒を増やしていくつもりだろう、かつての私たちのように!!」

どん兵衛「そう思うなら、貴様がその駒を壊してくればよいではないか」

ドルべ「何……!?」

どん兵衛「記憶の改竄まで行ったオーバーハンドレッドとは違い、今の奴はただナンバーズの瘴気に当てられているだけだ。何も難しいことはない、叩けば治る」

どん兵衛「貴様が我を信用できないのは当然だ。我が奴に何かするのではないかと疑うのは自明だ。ならば貴様のすべきことは一つ」

スッ……

どん兵衛「潰してみよ。貴様の思う我の思惑とやらを……これを使ってな」


ドルべ「これは……!」

どん兵衛「柊柚子は知らないで使っているが、我らにとっては常識。『ナンバーズはナンバーズでしか破壊できない』。貴様も奴と戦うのなら、丸腰では辛かろう」

ドルべ「…………」

どん兵衛「言っておくが、本物を渡すつもりはない。それはヌメロンコードで書き換えたレプリカだ。30分で元のクズカードに戻る。それまでに決着を付けよ」

ドルべ「…………ああ、わかった」

どん兵衛「ナッシュによろしく伝えておいてくれ。ではな」スタスタ

ドルべ「あっ!?待て!おい、ドン・サウザンド……!」

ドルべ「……奴に乗せられているようで癪だが、どのみちあの少女は救わなければならない。精々使わせてもらうとしよう……ドン・サウザンド、貴様のカードをな!」


柚子「URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」


パチ……パチ……パチ……


柚子「……あァ?」

ドルべ「お見事!まさか融合コース筆頭の彼女がやられてしまうとはね……恐れ入ったよ」

柚子「……どちらさんですかねぇ」

ドルべ「私はLDS発音コース講師を勤めている、ドルべという」

柚子「あ、講師の方ですかァ……どうもはじめまして、遊勝塾の柊柚子ですゥ。しっかしデュエルに発音コースってのはまた、イマイチピンときませんねぇ」

ドルべ「ははは、よく言われるよ」

柚子「それで、その発音コースの先生が何のご用で?」

ドルべ「いやあ、君と彼女のデュエルを見ていたら、居ても立ってもいられなくなってしまってね。彼女を倒した君に、是非手合わせをお願いしたい」


刃「ド、ドルべ先生……!?あいつとやるつもりか!?」

「おいおい、あの人ってデュエルできたのか?」

「いつも花京院のモノマネやってる印象しかないけど……」


柚子「ふーん。いいんですかァ、生徒ならともかく先生が、他校の生徒とそんな理由で遊んじゃって……」

ドルべ「む、中々痛いところを突くね。そう、君の言う通りだ……今のは建前さ。彼女の仇を打ちたいというのが三割。残りの七割は……まあぶっちゃけると、天下のLDSに踏み入っておきながら、
勝ち逃げなんてされたら困るということだ。こちらには面子というものがある。君には光津真澄に大勝、という美談ではなく」

ドルべ「私に惨敗、という笑い話を土産に帰ってもらわなければならない」

柚子「……面白いィ!!受けて立とうじゃないのォ!!」ジャキン!

柚子「今の所負けてるのはLDSの方だからァ……フィールドの選択権はドルべ先生、貴方に差しあげるわ」

ドルべ「それは有難い。では、私が選択するのは……」

ドルべ「『無し』だ」

柚子「はァ?」

ドルべ「『無し』だよ。アクションフィールド無し……スタンディングデュエルで勝負しようと言っているんだ」

柚子「へぇ、そりゃァまた変わってんなァ。いいわよォ……アクションカードが無くなったところで、このストロング柚子さんの強さは毛程も!!無くなったりはしないんだからねぇ!!」

ドルべ「威勢が良くて何よりだ……」

ドルべ(彼女が使っていたドン・サウザンドの玉座……忘れもしない、私がベクターに大敗を喫したあのデュエルで、、その最大の原因を作った忌まわしきカード。
相手は違えど、デッキは違えど……このデュエルは私の、個人的なリベンジマッチでもあるのさ。そんな大事な一戦、アクションカードなどに戦局を左右されてたまるか)

柚子「アクションデュエルじゃないなら、前口上無しでいきなり行くわよォ!!」


「「デュエル!!」」


ドルべ「先行は私だ。ドロー!」

ドルべ「私は光天使セプターを召喚!このカードが召喚に成功した時、デッキから光天使モンスター一体を手札に加えることができる。
さらにカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

柚子「私と同じ天使族使いかァ……面白い!!私のターン、ドロー!!」

柚子「でも関係ないわねぇ!!相手が天使族を使おうが!!何なら同じ幻奏使いであっても……私の、このストロング柚子さんの成すことは何一つ変わらない!!
この新たな力で!!その一切合切を踏み潰してやるだけよォ!!」

柚子「永続魔法!!ドン・サウザンドの玉座発動ォォォ!!」

ドルべ「!!」

ドルべ(来たか……私の因縁のカード!)

柚子「このカードの恐ろしさはよォくご存知ですよねぇ……そして私は、幻奏の音女アリアを召喚!
さらに自分フィールドに幻奏モンスターが存在する時、このモンスターを手札から特殊召喚できる!!続けてステージへ上がれ!!幻奏の音女カノン!!」


ドルべ「レベル4のモンスターが2体……」

柚子「YESッッッ!!さあさあ皆様お待ちかねぇ!!私はレベル4の幻奏の音女アリアとカノンでオーバーレイ!!エクシーズ!!!召ッッッ喚!!!」

柚子「静寂より生まれし純白の戦士よ!!その怒りに身を委ね、眠れる鬼神を呼び覚ませ!!ジェムナイト・パァァァーーーーーールッッッ!!!!」


ドン☆


ドルべ「流石に初っ端からナンバーズはお目にかかれないか……効果の都合から考えても」

柚子「攻撃だ、ジェムナイト・パール!!セプターを打ち砕けぇ!!」

ドルべ「ぐう……ッ!」LP4000→3200

柚子「ふん!ストロング柚子さんの手にかかれば、ざっとこんなもんよォ!!」

ドルべ「いや……これでいい。予定通りだ」

柚子「あァ?」

ドルべ「罠発動!奇跡の残照!このターン戦闘によって破壊された私のモンスター一体を、墓地から特殊召喚する!蘇れ、光天使セプター!」

ドルべ「セプターの効果は特殊召喚時にも発動できる。その効果により、デッキから光天使モンスター一体を手札に加える」

柚子「成る程ォ、セプターを再利用するためにわざと攻撃を喰らったってわけかァ。流石はLDSの先生ってところねぇ……ターンエンド」


ドルべ「さて、これで仕込みは完了。私もようやく始動できるよ……指導できるよ。本当のエクシーズ召喚が、どういうものなのかということを!私のターン、ドロー!」

柚子「本当のエクシーズ召喚だとォ!?」

ドルべ「さあ刮目せよ!このモンスターこそ私の原点!!現れろ、光天使ーー」





ドルべ「  ブ  ッ  ク  ス  !  」





柚子「……………??」


ドルべ「……ゴホン!ブックスの効果発動!1ターンに一度、手札の魔法カードを一枚捨てることで、手札の光天使モンスター一体を特殊召喚できる!来い、光天使ソード!」

ドルべ「私はレベル4の光天使ブックス、ソード、セプターでオーバーレイ!エクシーズ召喚!!」


柚子「何!?まさかあんたも……」

ドルべ「現れろ、No.102!光の使いよ!今悠久の時を超え、輝きの衣を纏いてかの地に降臨せよ!光天使グローリアス・ヘイロー!!」


刃「ドルべ先生、エクシーズ召喚ができたのか!やっぱり発音コースとは言っても、伊達にLDSの講師やってないぜ!」


柚子「ケッ、突然の事に多少面くらいはしたが……よく見りゃそいつの攻撃力は2500!!パールの2600に届いてないじゃないのォ!!」

ドルべ「その点も無論対策済みだが……まずは私の因縁に、決着を付けさせてもらうとしようか!」

ドルべ「光天使セプターの効果発動!このカードが素材モンスターを3体必要とするエクシーズ召喚に使用された時、相手フィールドのカード一枚を破壊できる!」

柚子「何ィ!?ま、まさか……てめぇ……!!」

ドルべ「そのまさかだ。砕け散れ、ドン・サウザンドの玉座!!」



ピシ……ピシピシ……


柚子「や、やめろ……やめろ、糞ッ!!私の、私の玉座が……私の力がァ……!!」


バキイィィン……


柚子「うぐっ……!!畜生ォ!!畜生てめぇえええ!!糞野郎がァァァアアア!!!」

ドルべ「そして私はセプターの更なる効果により、カードを一枚ドロー!さらにグローリアス・ヘイローの効果発動!
1ターンに一度、オーバーレイユニットを一つ使い、相手モンスター一体の効果を無効にして、攻撃力を半分にする!」


ジェムナイト・パール
ATK2600→1300


柚子「馬鹿な……パールまでも……!!」

ドルべ「バトル!!グローリアス・ヘイローでジェムナイト・パールを攻撃!!ライトニング・クラスター!!」

柚子「うっ、ぐおああァァァァァァ!!!」LP4000→2800

ドルべ(今こうして生きてこそいるが、心の奥に禍根は残されていた。私の無念、メラグの無念……ナッシュの無念。今、晴らしたぞ)

ドルべ「私はこれで、ターンエンド」


柚子「玉座……玉座……ヒヒ……私の玉座が……ヒ、ヒヒャヒャヒャ……!」フラ…

ドルべ(この子も相当毒されているな……早く助けてやらねば)

柚子「ヒヒ、よくもやってくれやがったなァ、ドルべ先生よォ……!!」

柚子「ぶ っ 殺 す !!!私のターン、ドロォォォ!!!」

柚子「私はゴブリンドバーグを召喚!!こいつの召喚に成功した時、手札からレベル4のモンスターを守備表示で特殊召喚できる!!
来いィ!!幻奏の音女セレナ!!」

柚子「セレナは幻奏モンスターのアドバンス召喚のリリースにする時、一体で2体分となる!!
さらにセレナが特殊召喚に成功したターン、私はもう一体幻奏モンスターを召喚できる!!」

柚子「私はセレナを2体分としてリリースし、アドバンス召喚!!レベル8、幻奏の音姫プロディジー・モーツァルトォォォ!!!」

ドルべ「攻撃力2600か……!」

柚子「まだだァ!!プロディジー・モーツァルトの効果発動ォ!!1ターンに一度、手札の幻奏モンスター一体を特殊召喚できる!!来い、幻奏の音女アリア!!」

柚子「レベル4の幻奏の音女アリアとゴブリンドバーグでオーバーレイ!!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!エクシーズ召喚ンン!!!」

ドルべ(!!)

柚子「現れろ!!No.80!狂奏覇王!!ラプソディ!!!イン!!!!バーサァァァーーーーーク!!!!!」


ドルべ(出たな……かつてアリトを呪った呪縛のナンバーズ、ラプソディ・イン・バーサーク!)

柚子「ラプソディ・イン・バーサークの効果発動ォ!!自分の他のモンスターにこのカードを装備し、攻撃力を1200ポイントアップさせる!!
プロディジー・モーツァルトに装備ィ!!」


幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト
ATK2600→3800


ドルべ「攻撃力3800!?」

柚子「名付けてラプソディ・モーツァルトってとこかしらァ!!そのピカピカ目に煩いあんたのエースも、その効果は自分のターンにしか使えない!!
喰らってぶっ壊れろ!!ラプソディ・モーツァルト!!グローリアス・ヘイローを攻撃ィ!!」


ドガアァァァン……


ドルべ「う……おお……ッ!!」LP3200→1900

ドルべ「……だが!」


『…………』


柚子「な……何で……何でグローリアス・ヘイローが生きてやがる!?攻撃力は上回ってたはず!!ダメージだって通ったのに!!」

ドルべ「グローリアス・ヘイローの……というよりナンバーズの効果だよ。ナンバーズを戦闘で破壊できるのは、同じくナンバーズの名を冠するモンスターだけ。
君の場合は、そのラプソディ・イン・バーサークだけだ」

柚子「馬鹿言ってんじゃないわよ……ラプソディ・イン・バーサークの攻撃力は0!!それでどうやって殴り勝てって言うのよ!!」


ドルべ「君のミスだと言わざるを得ないな。君の先程のデュエルは、この場の全員に目撃されていた……
つまりは全員に、自らの手の内をバラした。私は君がグーを出すと知っていたから、ただパーの手を引っさげて戦いを挑んだだけだ。
もし君がチョキを出す術を持っていたなら、勝負はもっと違った展開になったかもしれない」

柚子「…………」

ドルべ「だが君はその術を持たない。君自身、持つ必要性を感じていない。四面楚歌の敵地に単身で乗り込み、
手の内を知られた相手からの挑戦も二つ返事で受ける……その傲慢から考えれば当然だ」

柚子「…………れ……」

ドルべ「先のデュエルで言っていたように、君は新たな力を手に入れたのかもしれない。だがそこで終わってしまった……
その力に溺れてしまった。強大な力の上に胡坐をかいて、研鑽することを怠ってしまったのだよ」

柚子「………黙れ……!」

ドルべ「それが君の敗因だ、柊柚子。君が倒した光津さんの言葉を借りるなら」

柚子「黙れ……!!」


ドルべ「君の目は、くすんでいたのではないか?」


柚子「黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇ!!!ちょっと思惑がハマったぐらいで調子に乗りやがって!!敗因だと!?誰が誰に負けたっつーのよ!!
私はまだ負けちゃいない!!私のターンはまだ終わっちゃ……」

ドルべ「モンスターは攻撃終了、伏せカードも手札も0で、それ以上何をしようというのかな」

柚子「………ッ!!…………ターン……エンド………!」

ドルべ「私のターン。グローリアス・ヘイローの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、相手モンスターの攻撃力を半分にする!」


ラプソディ・モーツァルト
ATK3800→1900


ドルべ「さらに手札から装備魔法、エクシーズ・ユニットをグローリアス・ヘイローに装備!装備モンスターの攻撃力は、
そのランク×200ポイントアップする!グローリアス・ヘイローのランクは4、よって800ポイントのアップだ!」


No.102光天使グローリアス・ヘイロー
ATK2500→3300


ドルべ「やれ、グローリアス・ヘイロー!」

柚子「う……ぐう!!ラプソディ・イン・バーサークの効果発動ォ!!自分が1000ポイント以上のダメージを受ける時、
このカードを破壊することでそのダメージを半分にする!!」LP2800→2100

(※ダメージを受ける時はラプソディの破壊は確定してるから多分発動できないけど、アニメ特有の曖昧ルールもしくはドンのせい)


ドルべ「待っていろ、次のターンで君を呪いから解放してやる」

柚子「……呪い、ですって?」

ドルべ「そうだ。君の持つそのカードは呪いのカード。強大な力を持つが、いずれ君自身の身を滅ぼしかねない……」

柚子「……呪いのカード……くく……呪い、か。どーでもいいわァ、そんなの。私はただ力が手に入ればいい」

ドルべ「それは……」

柚子「私は強くならなきゃいけない。強くならなきゃ、あいつに近づけない」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ユート『もう、君を傷つけたくない』


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


柚子「ムカつくのよ……名前も知らないあいつの顔が、毎回毎回頭の中でチラついて!!いつも私を苦しめる!!
私はこんなところで立ち止まるわけにはいかないの!!あいつをとっ捕まえて締め上げて、秘密を全部吐かせるまではァ!!」

ドルべ「……カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

柚子「私のターン……」

柚子(フィールドにカードは無し、手札も0。このドローに……)

柚子「賭けるッ!!」ビシュッ!


カーン!


柚子「……やっぱり……」

ドルべ「!」

柚子「勝負はまだ……決しちゃいない!!魔法カード、逆転の宝札を発動ォ!!自分フィールドにカードがなく手札もこのカードのみの時、
相手フィールドに存在するカードの数だけドローできる!!3枚をドローだァ!!」

ドルべ(この状況でそのカードを引いてくるとは……奴が手駒にしたいと思う程の器は持ち合わせているということか)

柚子「ここから文字通り逆転よォ!!墓地からラプソディ・イン・バーサークの効果発動ォ!!」

ドルべ「な、まだ効果があったのか!?」

柚子「自身の効果で墓地に送られている時、手札からモンスター一枚を捨てることで、ラプソディ・イン・バーサークは墓地から復活する!!」

ドルべ「だが単体で復活したところで、そんなものは……」

柚子「何にもならないってぇ!?そういう台詞は……こいつを見てから言ってもらおうかしらァ!!」

柚子「RUM-バリアンズ・フォース!!発動ォォ!!!」

ドルべ「RUMだと!?馬鹿な、玉座以外にもランクアップの手段を有していたというのか!」

柚子「ヒャーーーッハハハハハハ!!どうやらこのカードのことはよく知ってるみたいねぇ!!そうよ、その通り!!私が攻撃されるのを待つだけの、
受け身のランクアップしかできないと思ったら大間違いよォ!!」


柚子「このカードは私のエクシーズモンスターをランクアップさせ、カオス化する!!私はラプソディ・イン・バーサークでオーバーレイ!!
一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!!カオス・エクシーズ・チェンジィィィァァアア!!」

柚子「現れろ、CNo.80!!魂を鎮める旋律が、十全たる神の世界を修復する!!我にすがれ!
葬装覇王!!レクイエム!!!イン!!!!バーサァァァァーーーーーーク!!!!!」


ドン☆


柚子「バリアンズ・フォースの効果により、グローリアス・ヘイローのオーバーレイユニットをひとつ吸収する!!」

ドルべ「まずい、確かそのカードの効果は……!!」

柚子「くふ、くふふ、くっははははは!!レクイエム・イン・バーサークの効果発動ォ!!カオスオーバーレイユニットを一つ使い、相手フィールドのカード一枚を除外する!!
私はカオスオーバーレイユニットを二つ使って、グローリアス・ヘイローとその伏せカードを除外ィ!!」

ドルべ「くっ、やむを得ん!罠発動!デストラクト・ポーション!!自分フィールドのモンスター一体を破壊し、その攻撃力分のライフを回復する!!」


ドガアァァァン……


ドルべ「非力な私を許してくれ……」LP1900→4400

柚子「ふん!!上手いことかわしたつもりかもしれないけど、これであんたのフィールドは完全にガラ空き!!
レクイエムにもラプソディと同じ、装備効果があることは忘れてないわよねぇ!!」

柚子「私は幻奏の音女ソナタを召喚し、レクイエム・イン・バーサークを装備!!攻撃力を2000ポイントアップするゥ!!」


幻奏の音女ソナタ
ATK1200→3200


柚子「ダイレクトアタックだ!!行けソナタァ!!」

ドルべ「ぬぅッ……ぐあぁぁーーーッ!!」LP4400→1200

柚子「くく、私はこれでターンエンド。逆転……これで成立というわけねぇ」


刃「おいおい、ドルべ先生も負けちまうってのか……!?」


ドルべ「……ああ、確かに。君の逆転は成立してしまったようだな。今の私の手札にも、この状況を打開するカードはない」

柚子「言っとくけどサレンダーは認めないわよォ。散々私を馬鹿にしてくれたツケは、その身体に確実に刻ませてもらわなくっちゃねぇ」

ドルべ「元よりそんなつもりはないさ。君が逆転したというのなら、私はもう一度逆転し直せばいい」

柚子「……このドローで、そのカードを引くと?」

ドルべ「君にだってできたんだ、私にもできるはずさ……私のターン」

柚子「…………」

ドルべ「……覚えておけ。私はLDSの講師である前に……」

ドルべ「カオスの力の本家本元!誇り高き我らバリアン、その白き盾であるということを!!」


ビシュッ!


ドルべ「…………」

柚子「…………」


刃「…………」


ドルべ「……私が引いたカードは」


ドルべ「RUM-七皇の剣!!」


柚子「RUM……ですって!?そんな……その、そのカードは……!!」





柚子「大ハズレじゃないのォ!!あっははははは、残念だったわねぇ!!あんたがランクアップさせる予定だったグローリアス・ヘイローは、
丁度1ターン前に破壊されたばっかりだものねぇ!!くけけ、これで私の……」

ドルべ「このカードは」

柚子「……?」

ドルべ「自分の墓地及びエクストラデッキに存在するオーバーハンドレッドナンバーズを特殊召喚し、それをランクアップさせる!!」

柚子「な……!?墓地からの……ランクアップだとォ!?」


ドルべ「蘇れ!No.102!光天使グローリアス・ヘイロー!!」

ドルべ「そしてグローリアス・ヘイローでオーバーレイ!一体のモンスターでオーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」


ドルべ「降臨せよ、CNo.102!光堕天使ノーブル・デーモン!!」


ドン☆


柚子「く……カオス、ナンバーズ……私と同じ力を……!!」

ドルべ「ノーブル・デーモンの効果発動!1ターンに一度、カオスオーバーレイユニットを一つ使うことで、相手モンスター一体の効果を無効にし、その攻撃力を0にする!!」

柚子「何ィィィ!!?」


幻奏の音女ソナタ
ATK3200→0


ドルべ「再逆転成立……だな」

柚子「馬鹿な……そんな馬鹿な………私の……私の…ォ………」


ドルべ「バトルだ!ノーブル・デーモンで……」


柚子「私の……力……!そう、私は手にしたんだ………力を……あいつに近付くための力を……!!」


ドルべ「幻奏の音女ソナタを」


柚子「私は生まれ変わったんだ……力を手にして生まれ変わったんだ!!この私が!生まれ変わった私が!!」


ドルべ「攻撃!!」


柚子「この……ストロング柚子さんがァ!!!」


『ハアァァァッ!!』





柚子「負けるはずがないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」





ドゴオオォォォォン……!!



柚子「負けない……勝つ……ん…だ………私…………は………」


ガクッ


LP2100→0 ピーッ!



刃「勝った……ドルべ先生が勝った!!」

「うおおすっげえええええ!!何だあのエクシーズの使いこなしっぷり!!」

「本当に発音コースかよ!?」


ドルべ「…………」


ヒュヒュンッ


ドルべ「!」


『ジェムナイト・パール』

『No.80狂奏覇王ラプソディ・イン・バーサーク』

『ナンバーズ・オーバーレイ・ブースト』

『RUM-バリアンズ・フォース』

『ドン・サウザンドの玉座』


ドルべ「これが……奴が彼女に渡したカードか」


シュウゥゥゥ……


ドルべ(ナンバーズの瘴気が抜けていく……このカード達も、じきに元になったカードに戻るだろう)


柚子「………か……」


ガシッ!


ドルべ「!?」

柚子「手放して……たまる…か……!強く………なるんだ………私は…………強……………く……………」


ドサッ……


ドルべ(こんな立つこともできないような状態で……呪われていると知りながら、奴のカードの1枚を掴んだ……!)

ドルべ「ここまで強さに固執するとは、この少女に一体何が……?」


シュウゥゥゥ……

パァン!


『大寒期』

『謙虚な番兵』

『即身仏』

『局地的大ハリケーン』


ドルべ(奴の言っていた通り、元になっていたのは揃いも揃ってお粗末なカードだったな。彼女が掴んだものも……)

ドルべ「……それよりも、早く医務室に運ばねば」


ドルベ「あ、そういえば、私のオーバーハンドレッドナンバーズはどんなカードが元だったのだろう?もう30分は経ったが」ピラ


『No.102光天使グローリアス・ヘイロー』


ドルべ「……?変わっていないぞ?」ペシペシ


『No.102光天使グローリアス・ヘイロー』


ドルべ「…………」


『No.102光天使グローリアス・ヘイロー』


ドルべ「……………………」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


どん兵衛「言っておくが、本物を渡すつもりはない。それはヌメロンコードで書き換えたレプリカだ。
30分で元のクズカードに戻る。それまでに決着を付けよ」


「それはヌメロンコードで書き換えたレプリカだ。30分で元のクズカードに戻る」



「30分で元のクズカードに戻る」




「元のクズカードに」





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



ドルべ「絶対に許さんぞ!!!ドン・サウザンドォォォォォォォォ!!!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

どん兵衛「よくよく考えたらヌメロンに光属性いないし。満杯だったエクストラに空きができて丁度良かった……さて、空いた2枠には何を入れようか」

「…………」

どん兵衛「まあ、それは後々考えるとして……貴様、そういう大事なことは早く言わぬか」

「し、知らねぇよ!俺だっててっきり、あんたは知っててやってるもんだと……」

どん兵衛「知らぬわ。まさか選手権参加に必要な『50戦』が、塾同士で正式に試合を組んで行わなければならないものだったなどと……
おかげで世に名だたるLDSの精鋭達を、無駄に40人も倒してしまったではないか。まあ新デッキの良い調整にはなったが」

「ぐ……化け物かよ、お前……!」

どん兵衛「ではその化け物から貴様に提案だ。貴様、LDSの生徒というくらいなのだから、当然選手権の出場資格は持っておろうな」

「そりゃ、一応……」

どん兵衛「我に譲れ」

「はぁ!?」


どん兵衛「無論タダでとは言わん。我が選手権に出場し、プロの資格を獲得した暁には、その資格をそのまま貴様にくれてやる。いわば代理出場だ」

「えっ……」

どん兵衛「悪くない話であろう?我と貴様の間に天と地程の力の差があることは明白。その我に代理出場を頼めば、貴様がプロになれる可能性はかなり高まると思うぞ」

「そ、それは……」

どん兵衛「10秒以内に決めよ。別に頼むのは貴様でなくともよいのだ」

「わ、わかったよ!お願いするよ、代理出場……」

どん兵衛「良い返事だ」

「で、でもお前は、そんなことして何の得があるんだ?」

どん兵衛「知れたこと。観客席より選手席の方が、他の選手のデュエルをより間近で見られるであろう?
まあ新デッキを御披露目したいという理由もないではないがな、フハハ」


どん兵衛(さて、これで選手権は問題なし。後は……柊柚子)

どん兵衛(奴は我の用意した、この余興の終幕を……きちんと飾ることができただろうか?)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


~LDS・医務室~


柚子「……う、うーん…………はっ!」ガバッ

素良「あ、起きた?おはよ、柚子」

柚子「素良!?ここ、どこ?」

素良「え、覚えてないの?ここはLDSの医務室だよー。僕もついさっきまでここで寝てたんだけどね。びっくりしたよ、起きたら隣で柚子まで寝てるんだから」

柚子「LDS……あっ」

柚子(そうか、私は今日、光津真澄にリベンジしに来たんだ……何だかおかしなテンションで……)

柚子「あ、あの、素良?」

素良「何?」

柚子「そ、その……私がここで何をしてたか、見てた?」

素良「知らなーい。何か見られたら困るようなことしてたの?」

柚子「う、ううん!何でもない!!何でもないのよ!!」


柚子(よかった、素良には見られてなかったみたい……)ホッ

素良「あっ、そうだ!ところでさぁ柚子」

柚子「?」

素良「ここに来る時、凄く面白いものが見れたんだ!動画撮っておいたから、柚子にも見せたげる」

柚子「面白いもの?どれどれ……」




柚子『勝った……勝った!勝った!!勝ったアアアァァァァァァァァァッッッ!!!決まった!!これで!!決定事項ォ!!
正真正銘、このストロング柚子さまは……』

柚子『強靭!!!』

柚子『無敵!!!』

柚子『最強ォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」』



柚子「………………」

素良「ね、すっごく面白いでしょ!?」

柚子「そ、素良……さっき、知らないって……」カァァ…

素良「そうだよ?柚子が何をしてたかなんて知らないよー。この動画の人はストロング柚子って名前だって、自分で言ってるじゃん。別人でしょ別人」ニヤニヤ

柚子「『ここに来る途中』っていうのは……?」

素良「『この医務室に来る途中』」

柚子「…………なさい……」

素良「え?何だってストロング柚子さん?ああ間違えた、こっちはただの柚子だっけ」


柚子「そのデータを寄こしなさーーーい!!!」


バチコーーーン!!


素良「おっと!へへへ、僕にはそんなハリセン当たんないもんねー!」

柚子「お願いだからぁぁぁぁぁ!!!」

素良「やーだよっ!欲しかったら捕まえてごらーん♪」

柚子「そ、素良………もおぉぉぉ!!待ちなさい!!待って!!待ってくださいぃぃぃぃぃ!!!」

投下がこんなに遅くなったのも、全てはドン・サウザンドの仕業だ……
どん兵衛が申し訳ないと言っていたので許してやってください

さて、話の展開的にも遊矢の四連戦にドンが絡む余地はほとんどないので、有る程度アニメ本編が進んでくれないことには続きが書けません
なのでアニメの展開を見て、しばらく進展がなさそうだったら一旦スレを落とそうかと思います
そうなった場合、早くとも選手権編の半ばくらいまでは新スレは立てません
急で申し訳ないのですが、よろしくお願い致します

あとミエルちゃん準レギュラー化お願いしますスタッフ様

あら?残ったカードの一枚が融合カードだったってオチかと思ったが…

ともかく乙

>>412
そこはいっちょまえに伏線を張ったつもり
然るべき時がくるまでは、各自自由に想像してくださいということで……

まあ回収できるかどうかはアニメ次第だがな!


あと追記
ノーブルのバーン効果は忘れていたのではなく、攻撃一発でズバーッと決めた方が見栄えがするかと思って端折りました

申し訳ない、スマホだと毎回いちいちsage入力しないといかんこと忘れてたぜ……
これもドン・サ(ry

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