アルミン「相談があるんだけど……」(86)

ミカサ「なに?」

アルミン「聞いてくれるのかい?」

ミカサ「アルミンはいつも私たちに的確なアドバイスをくれる」

ミカサ「ささやかだけど私もそのお礼がしたい」

ミカサ「だから何でも言って」

アルミン「ミカサ……」

アルミン「ありがとう!これはミカサにしか相談できないことなんだ!」

ミカサ「私にしか?」

アルミン「そうなんだ。エレンについてなんだけど……」

ミカサ「エレンがどうかしたの?」

アルミン「うん。実は……」

アルミン「エレンがミカサのことに夢中みたいなんだ!」

ミカサ「……………」

アルミン「……………」

ミカサ「……………」

アルミン「……………」

ミカサ「不本意だけど」

アルミン「?」

ミカサ「エレンは私の訓練の成績に対していつも対抗心を燃やしている」

ミカサ「食事の時も専ら訓練の話ばかり」

ミカサ「たとえば『今度こそミカサに勝ってやる』とか」

ミカサ「ねえ、アルミン」

アルミン「なんだい?」

ミカサ「確認するけど、そういう話ではないということ?」

アルミン「その通りだよ、ミカサ」

ミカサ「アルミン」ズイッ

アルミン「な、なんだい?」チカイヨ…

ミカサ「その話、詳しく聞かせてほしい」

名前欄を間違えた
1にかえる

アルミン「じゃあ、話すよ」

ミカサ「ええ」

アルミン「あれは昨日の訓練が終わった後のことだ」

アルミン「エレンが突然こんなことを言い出したんだ」

──エレン『ミカサって、髪の毛綺麗だよな』

アルミン「僕は『えっ?』って聞き返した」

ミカサ「……………」

アルミン「そうしたら、エレンが」

──エレン『いや、だからさ、ミカサの髪の毛綺麗だよな?』

──エレン『俺たちと同じように毎日泥まみれになって訓練して』

──エレン『あの栄養摂れてるのか分からない粗末な食事でさ』

──エレン『肌はもちろん、髪の毛まであんなサラサラのつやつやなのって』

──エレン『すごいことだよな?』

アルミン「って言ってさ。僕は、ああ……聞き間違いじゃなかったのか……って嘆息したんだ」

ミカサ「そう」

鼻息荒いミカサ可愛い

アルミン「いや、確かにミカサの髪の毛は僕から見てもとってもきれいだと思うよ?」

アルミン「でも、エレンが突然そんなことを言い出すなんてさ……」

ミカサ「私はとても嬉しいし、エレンが成長しているようで微笑ましいと思うけれど」

アルミン「そ、そうだよね……やっぱり」

アルミン「でもさ、あれを他の女の子にも言い出す可能性がないわけじゃないよね?」

ミカサ「それは……少しいや」

アルミン「?……ごめん、聞こえなかった。もう一度いってくれないかな?」

ミカサ「なんでもない」

アルミン「そっか。……それでさ、昨日はそれだけだったんだけど、さっき起きたらエレンが」

──エレン『ミカサに会いたくなってきた』

──エレン『でもこのぼさぼさ頭じゃ会えねえな……。風呂入ってくるか』

アルミン「って言って、お風呂に行ってしまったんだよ!」

ミカサ「待ってアルミン。その話がさっきのことだとすると……」

アルミン「そうなんだよ!そろそろエレンがミカサに会いに来る頃合いなんだ!」

アルミン「だからエレンが少しおかしくても気にしないで、っていうのを君に伝えたかったんだ」

ミカサ「そう、分かっ……!」

アルミン「……どうしたんだいミカ……まさか!!」バッ

エレン「よう、二人とも!」ホクホク

ミカサ「おはようエレン」

アルミン「お、おはようエレン。お風呂は気持ちよかったかい?」

エレン「ああ!気分がしゃきっとしたぜ!」シャキーン

ミカサ(かわいい)

アルミン「そ、そうか……!」

ミカサ「エレンも朝ご飯を食べるといい。もっとしゃきっとするはず」

エレン「ああ、そうする!」シャキーン

ミカサ(かわいい)

アルミン「だ、大丈夫そう……かな?」

ミカサ「いつものエレン。心配は不要」

エレン「ふー、お腹空いたな!二人はもう食べたのか?」

ミカサ「食べた」

エレン「そうかそうか!なんか話してたのか?」

アルミン「ちょ、ちょっとね……あはは」

エレン「ん……ほうか!」モグモグ

ミカサ(かわいい)

エレン「二人は今日なんか予定とかあるのか?」

ミカサ「特にない……けれど、どうかしたの?」

エレン「いや、久しぶりに三人で外出しようかと思ってな。アルミンはどうだ?」

アルミン「僕も特に……」ハッ

アルミン「……………」

エレン「アルミン?」

ミカサ「どうかしたの?」

アルミン「いや、座学のことで分からないことがあって、今日の内に解決しておきたいんだ」

アルミン「だから今日は……ごめん」

エレン「そ、そんな申し訳なさそうな顔すんなって。アルミンのそういうところ大好きだぞ?」

ミカサ「私も」

エレン「だよな!だからアルミンは座学でトップとれるんだよ。俺もそういうところ見習わないとな!」

ミカサ「できるの?」

エレン「そ、そういうこと言うなよミカサ!」

アルミン「……ふふっ」

アルミン「今日は二人きりで楽しんできなよ。久しぶりなんだしさ」

エレン「ああ。今度また外出許可が出たときにでものんびりしようぜ!」

アルミン「うん」

エレン「……よし、食べ終わった!ミカサ、外出許可申請しに行くぞー」

ミカサ「うん」

エレン「じゃあ、アルミン頑張れよ~!」

ミカサ「じゃあね、アルミン」

アルミン「うん、行ってらっしゃい二人とも」

アルミン(これで後は様子見か……)

──町にて──


エレン「ミカサはどっか行きたいところとかあるか?」

エレンに見つかったので一時中断する

(゚ω゚;)。o○(ぇ!?)

ファッ!?

>>7 アッカーマン訓練兵、配置に戻rギャボバベバババハ

もしかして間違った名前欄のmってミk(グシャッ

これは…

やはり…妄想か…

>>20-21
私はミカサではない
エレンというのも間違えただけ

>>23
削ぐ




落ち着いたので続きを書く

──町にて──


エレン「ミカサはどっか行きたいところとかあるか?」

ミカサ「特にないけれど、エレンは?」

エレン「ん~そうだな~。……こういう時って男が先導するべきだよな」

ミカサ「私はエレンと一緒ならなんでもいい」

エレン「お前はもっと欲張った方がいいぞ」

ミカサ「欲張る?」

エレン「ああ。もっと自分がしたいことをした方がいい」

エレン「俺に合わせるなんてもったいないことすんな」

ミカサ「別にもったいなくはない。むしろ贅沢」

エレン「……はあ」

エレン「ちょっと適当に街とか見て回るか」

ミカサ「うん」

──雑貨屋にて──

ミカサ「……………」ジィ

エレン「何だミカサ、それ気に入ったのか?」

ミカサ「うん」ジィ

エレン「……………」ヒョイ

ミカサ「……?エレン?」

エレン「買ってやるよ。……ここ最近お前に何かプレゼントするなんてことしてないからな」

ミカサ「……嬉しい。ありがとう」ニコ

エレン「気にすんな」ニカ

エレン「……アルミンにもなんか買ってやるか」

ミカサ「それがいい」

エレン「じゃあミカサ、一緒に選ぼうぜ!」

ミカサ「うん」

────────
─────
───

エレン「服屋か~」

ミカサ「私達はあまり私服は必要ない」

エレン「確かにな。出かける時もこうやって訓練服だしなあ」

ミカサ「うん」

エレン「けどさ、ちょっと見てこうぜ」

エレン「流行に乗り遅れるのはまずいだろ?」

ミカサ「流行なんて言葉使うなんてエレンらしくない」

エレン「バカにすんな!」

ミカサ「ふふ」

エレン「ほら、中行くぞ」

ミカサ「待って」


──洋服店にて──

エレン「ミカサ、俺ちょっと男物の服見てくるわ!」

エレン「すぐ戻るから、女物の服でも見ててくれ」

ミカサ「私もいく」

エレン「大丈夫だって!すぐ戻る」

エレン「お前だって流行に乗り遅れるのはヤだろ?」

ミカサ「……………」

エレン「俺は流行りの服を着こなせる女の子って魅力的だと思うけどな~」シラー

ミカサ「婦人服のエリアで待ってる」スタスタ

エレン「……よっし」


────────
─────
───

エレン「ふぅー。結構歩いたな」

ミカサ「そろそろお昼」

エレン「そうだな。昼飯にするか」

エレン「そこらで買ってこうぜ。いい場所知ってるんだよ」

ミカサ「分かった」

エレン「まだ歩ける体力はあるだろ?」

ミカサ「運動能力は私の方が上」

エレン「……くそっ、言い返せねえ!」

ミカサ「……………」クス

エレン「笑うなよ」コノー

──どこかの丘の上──

エレン「ここだ」

エレン「見晴らしいいだろ」

ミカサ「とてもいい」

エレン「あの木の下、影になってるしあそこで食べようぜ」

ミカサ「私もそう言おうと思っていた」

エレン「だからどうしたんだよ」

ミカサ「これ、エレンの分」

エレン「ん、おう、さんきゅ」

ミカサ「……おいしそう」

エレン「だな!いっただっきまーす」ガブ

ミカサ「……………」ジィ

エレン「うめえなやっぱ!」モグモグ

エレン「ん?どうした?食べないのか?」

ミカサ「エレン」

エレン「あんあ?」モグモグ

ミカサ「……………」ハァ

エレン「?」

ミカサ「エレンが口の中の物をのみこんだら話す」

エレン「わあった……ん」ゴクン

エレン「飲み込んだぞ」

ミカサさんちーっす

(゚ω゚;)・・・

エレン「わあった……ん」ゴクン

エレン「飲み込んだぞ」

ミカサ「エレン」

エレン「ん?」

ミカサ「どうしたの?」

エレン「どうしたって、何がだよ」

ミカサ「アルミンからエレンが少しおかしいと聞いた」

エレン「おかしい?俺が?」

ミカサ「そう。……最近」

ミカサ「……………」

エレン「最近……なんだよ」

ミカサ「……最近、エレンが私の話ばかりする。そうアルミンから聞いた」

エレン「……そうか」

ミカサ「でも私はアルミンに言っていないことがある」

エレン「言ってないこと?」

ミカサ「そう。言っていないこと」

エレン「……なんだよ、その“言ってないこと”って」

ミカサ「エレンは最近、私といるときアルミンの事ばかり話す」

エレン「……それがどうしたんだよ」

ミカサ「エレン」ズイ

エレン「……ハ、ハイ」

ミカサ「正直に言って。何かあったの?」ズイズイ

エレン「わ、分かった!言うから離れろって」

ミカサ「それならいい」スッ

エレン「はぁ……」

ミカサ「それで、どうしたの?」

エレン「……いやな、最近昔の夢をよく見るんだ。なんでか分かんねえんだけどな」

ミカサ「昔の夢?」

エレン「そう、昔の夢」

ミカサ「たとえばどんな?」

エレン「些細なことだよ」

エレン「例えば、アルミンと壁の外の世界について話してることとか」

エレン「ミカサと一緒に薪を拾いに行って、そのまま二人とも寝ちゃったこととか」

エレン「父さんや母さん、そしてミカサとアルミンと一緒にちょっとしたピクニックをしたこととか」

エレン「あと、アルミンの家に泊まってアルミンのじいちゃんからいろいろ話聞いたこととか」

エレン「ミカサと夜眠れなくて朝方まで二人でしゃべってたこととか」

エレン「別にどうってことない思い出ばっか夢に見るんだ」

ミカサ「……そうなの」

エレン「ああ。それで、なんだか懐かしくなった……ってわけじゃないけど」

エレン「お前らのことが気にかかってよ」

エレン「父さんはどこにいるのか分からねえし……母さんも、アルミンのじいちゃんも……もう……」

ミカサ「……エレン」

エレン「別にそのことはもういいんだ。いや、良くねえけど」

エレン「たださ、ミカサもアルミンも同じようなことないかなと思ってさ」

エレン「いろいろ考えてるうちに、その……」

ミカサ「?」

エレン「なんというか……あぁー、もう。だから言いたくなかったんだよ」

ミカサ「言いなさい、エレン」

エレン「分かってるって。男に二言はねえよ」

エレン「言うぞ」

ミカサ「うん」コク

エレン「その……一緒にいたいと思っちまうんだよ」

ミカサ「どういうこと?」

エレン「だから……!お前らと一緒にいたいって思っちゃうんだよ!」

ついに自演でssまで書くようになるとは

ミカサ「……………」

エレン「あ……。わ、わりぃ。大声出し過ぎた」

ミカサ「少し……びっくりした」クス

エレン「お、お前ミカサ笑ってんじゃねえよ!」カァァ

ミカサ「エレン」

エレン「なんだよ」ムス

ミカサ「私は、エレンが大好き」

エレン「……………」

ミカサ「アルミンもきっと、エレンが大好き」

エレン「……………」フイ

ミカサ「だから、心配しなくても私たちはずっと一緒」

ミカサ(そのためなら私は何でもするから)

ミカサ(これは今は言えない……けど)

エレン「わ、分かってるよ」

ミカサ「エレン」

エレン「ん?」

ミカサ「……耳が赤くなってる」クス

可愛い

>>45
あなたは素晴らしい感性の持ち主。間違いない。


今度は少し邪魔が入ってしまった
再開する

エレン「だあぁぁぁぁぁ!!!」

エレン「早く食うぞ!」ガツガツ

ミカサ「エレン、そんなに急いで食べたらのどに詰まって死んでしまう」

エレン「ほんなかんはんにひなねえよ!」モグモグ

ミカサ(そんな簡単に死なねえよ……?)クス

ミカサ「エレン、口の中の物がなくなってから喋った方がいい」

エレン「……………」モグモグ

ミカサ(かわいい)

エレン「……だぞ」

ミカサ「なに?」

エレン「ずっと一緒だぞ。俺たち」

ミカサ「うん。アルミンにも言ってあげるといい」

エレン「……そうだな」

エレン「あ、ミカサ。そういえばコレ─────」



───────
────
───

──男子宿舎──

エレン「なあ、アルミン」

アルミン「エレンおかえり!どうだった?久しぶりのミカサとの休日」

ジャン「ハァァァァァ!?」ガタガタッ

ジャン「なんだてめえエレン!こんな時にミカサと二人っきりでデートかァァァ!?」ガッ

エレン「は、離せよジャン!服が破れちゃうだろ……うがっ」ガッ

ジャン「ぅぐっ!……!?」グルンッ ドタッ

エレン「ったく、今はジャンに用はねーんだよ」

ジャン「……くそがぁっ」ググ

エレン「悪いな。アルミンとちょっと大事な話があるんだ」

アルミン「僕に大事な話?」

エレン「ああ」

ライナー「今のは見事な足技だったぞエレン」

エレン「ん?ありがとよライナー」

ライナー「おう。……ほら、いつまでも寝っころがってないで立てジャン」

ベルトルト「僕も手伝うよライナー。……エレンとアルミンは気にしないで話を続けて」

ライナー「大事な話みたいだからな。ほらコニー、お前もだ」

コニー「んぁ?」

マルコ「コニー、少しだけ起きてくれ」

ライナー「マルコ、コニーは任せた」

マルコ「りょうかい」

ベルトルト「行くよ、ジャン」

ジャン「くそぉぉぉ!うらやましいんだよてめえは!後で詳しく話聞かせろやぁぁぁ」

ベルトルト「はいはいわかったから」ガチャ

エレン「気を遣わせてすまねえなみんな」

ライナー「気にすんな」

マルコ「気にしないでよエレン。いつにも増して真剣な顔をしてるからさ。協力しないわけにはいかないよ」

マルコ「……それじゃ、ゆっくり話してくれ」バタン

エレン「……真剣な顔してるのか?」

アルミン「みたいだね」クス

エレン「まあ、それはいいんだ」

アルミン「大事な話って?今日ミカサと何かあったのかい?」

エレン「心配かけてたみたいだな」

アルミン「……ミカサから聞いたのかい?」

エレン「ああ。自分でも気づいてなかったけどな」

アルミン「……………」

エレン「ミカサからは、俺がミカサに対してアルミンの事ばかり話してるって言われたよ」

アルミン「そうだったの?」

エレン「みたいだな」

アルミン「そうか。……それで、何か気づけたんだね?」

エレン「ああ。……って、これアルミンにも言わないといけないのか?」

アルミン「これ、って?」

エレン「ん?ああ……恥ずかしいことなんだけどさ……。よし、言うぞ」

アルミン「う、うん」ゴク

エレン「俺、最近夢でアルミンやミカサたちとの思い出をよく見てたんだよ」

エレン「それはどれも些細な思い出なんだけどさ。でも大事な友達との思い出なんだ」

エレン「そんな中で、俺は思ったんだよ」

エレン「ミカサや、アルミンと一緒にいたい、って……」

エレン「だからさ……俺は……」

アルミン「……………ぷっ」

エレン「な!?」

アルミン「あはははは」

エレン「お、おま!ミカサでもそこまで笑わなかったのに!」カァァ

アルミン「いや、そのことで真剣に悩めるなんてエレンらしいなぁ、って思ってさ」クス

エレン「ああもう……なんで一日に二度も恥ずかしい思いをしないといけないんだ……」

アルミン「エレン!」

エレン「なんだよ……」

アルミン「僕は、いや僕とミカサはさ、エレンのことが大好きだよ!」

エレン「……!」

アルミン「ミカサにも同じこと言われたんじゃない?」

エレン「……よく分かったな」

アルミン「分かるさ。僕らは親友なんだから」

エレン「アルミン……」

アルミン「あ、ミカサはちょっと違うこと考えてるかもしれないけど」

エレン「違うこと?」

アルミン「エレンは気にしないでいいよ」

エレン「そうか」

アルミン「いやあ、すっきりしたよ!これでぐっすり眠れるな~」

エレン「悪かった。心配かけて」

アルミン「謝る必要なんてないよ!どうやら僕のおせっかいだったみたいだ」

エレン「そんなことねえよ。……それで、これ。ミカサと一緒に選んだんだ」

アルミン「わぁ……!ニット帽と手袋かぁ」

エレン「これから寒くなるし、きっとこれならアルミンに似合うだろうって二人で選んだんだ」

アルミン「ありがとうエレン!後でミカサにもお礼を言っておかなくちゃ!」

エレン「そうだな」

アルミン「ところでエレン」

エレン「ん?」

アルミン「ミカサにはプレゼントあげたの?」

似合いすぎるな

エレン「……ああ!それでなアルミン!聞いて驚くなよ~」

アルミン「なんだい?」

エレン「ミカサにもサプライズで上げようと思ってプレゼント渡したらよ……」

アルミン「うんうん」

エレン「あいつ涙ぐんでありがとうって言ってくれてよ!いやあ、選んだ甲斐あったぜ」

ジャン「エレンてめえええ!!!死にくされぇぇぇぇぇ!!!!!」ガチャバタン!!!

ライナー「おいっ!ジャン!バカ野郎!……って、ん?ベルトルト?」

ベルトルト「ライナー……みなよ、ジャンの哀れな泣き顔を」

ライナー「……………そっとしといてやるか」

ベルトルト「……ああ、そうしよう」

コニー「もう寝ていいのか?」

マルコ「ああ。……寝れたら、の話だけどね……」

ジャン「ちくしょおおおおお!エレンてめえええええ!!!」

エレン「しつけえよジャン!ベッドで寝てろよ!」

ジャン「いっつもいっつもてめえはミカサと!……ちょっとは自重しろやあああ!!!」

コニー「くー……くー……」zzz...

マルコ「コニーはすごいや……僕はとても眠れないよ……」

ライナー「おいジャン。少し静かにしろ。騒がしくて眠れやしねえ」

ベルトルト「耳栓使うかい?ライナー」

ライナー「いや、そろそろ教官が来るころだ。俺たちは静かにしてよう」

ベルトルト「それもそうだね。じゃあおやすみ」

ライナー「ああ、おやすみ」

アルミン「ほらエレン、ジャン。僕らも寝よう」

エレン「そうはいってもよアルミン!こいつがっ……くそ!すげえ力でつかんで離してくれねえんだっ……よ!」ガッ

ジャン「は、離さんぞぉ……っ!!!」ビリッ

エレン「あっ……!」

アルミン「あらら……」

エレン「てめえ……人の服を……!!」

ジャン「今日一日あそんでやがった報いだコノヤロー!」

アルミン「まあまあエレン。静かにしないと本当に教官が来ちゃうよ」

エレン「けどよ……」

アルミン「ほらほらエレン。ここは僕に免じて大人しく寝るってことで……」

エレン「アルミンがそこまで言うなら……」

ジャン「おいエレン。俺の話はまだ終わってねえぞ!!!」

エレン「はいはいわかったよ。明日聞くからもう寝ろよジャン」

アルミン「おやすみエレン。マルコも」

マルコ「おやすみ二人とも。ジャンも早く寝なよ」

エレン「アルミン、マルコ、おやすみ。騒いで悪かった」

ジャン「くっ……くそぅ……これじゃ俺が……!おれが負け犬じゃねえかぁ!!!」

キース教官「今しがた負け犬の遠吠えが聞こえたような気がしたが……」ガチャ…

ジャン「あぇ……?」

マルコ(言わんこっちゃない……)

アルミン(言わんこっちゃない)

ライナー(言わんこっちゃない)

ベルトルト「すー……すー……」zzz...

コニー「くかー……」zzz...

エレン(ざまあみろだ)

支援

キース教官「貴様はなぜ就寝時間を過ぎているのに部屋の真ん中で慟哭しているのだ……?」スッ

ジャン「え、いや、これはですねっ、そのっ!!!」

キース教官「黙れ。周囲の者の睡眠を妨げるような真似は許さんぞ」ガッ

ジャン「うあっ」

キース教官「来い」ガチャ

ジャン「あ……あい……いてえ」サスサス

キース教官「黙って来い」

ジャン「は、はっ!」バタン

マルコ「ジャン……」ムク

アルミン「仕方ないよマルコ……。あれだけ騒いでたらもう……」

マルコ「そうだね……。考えても仕方がないや。今日はもう寝よう。おやすみ」ボス

アルミン「ああ、おやすみ」

アルミン(エレンは……)

エレン「くー……くー……」zzz...

アルミン(もう寝てるか)

アルミン(それにしても)

──『ミカサと、アルミンと一緒にいたい、って……』

アルミン(あのエレンがそんなことを……)

アルミン(ふふ。今日はいい夢が見れそうだ)

アルミン(それに……)クス

アルミン(良かったね、ミカサ)


─────────
──────
────

 ──女子宿舎にて──

クリスタ「ねえねえミカサ。その包み、帰ってきてからずっと大切持ってるけどなあに?」

ミカサ「……私の宝物」

クリスタ「もしかしてエレンからもらったの?」

ミカサ「……」コクコク

クリスタ「いいなあ~」ニコニコ

ユミル「お、クリスタ!なんか欲しいものでもあるのか?」グイッ

クリスタ「うわっ、ユミル~!突然後ろから抱き寄せるのやめてよー」

ユミル「怒ってるクリスタも可愛いなー!よしよし」

クリスタ「わっ、もうユミル~。本当に怒るよ?」キッ

ユミル「ばーか。クリスタが睨んでも怖くないし、ただの上目遣いだからこっちがご馳走様だよ」

クリスタ「ユミルはいつもそうやって私を馬鹿にするんだー!もういいっ」

アニ「……………」ウワメ

ミカサ「アニ、少し怖い」

アニ「……悪かったね、目つき悪くて」

ミカサ「エレンは、鋭い目つきの女の子が好き」ボソ

アニ「……!」バッ

ミカサ「……私のような」

アニ「……そうかい」

ミカサ「……負けない」

アニ「……ふん」ポス

ミカサ「おやすみ、アニ」

アニ「……ああ、おやすみ」

可愛い

クリスタ「ミカサ!またゆっくり話聞かせてね!」

ミカサ「分かった」

クリスタ「おやすみ、ミカサ」ニコ

ミカサ「おやすみ、クリスタ」ニコ

クリスタ「わあ……!」

ミカサ「……どうしたの?」

クリスタ「ミカサって笑顔がとっても綺麗だね!」

ユミル「なあ、私は?私はどうだ?」ニコォ

クリスタ「……やっぱりもっと笑ったほうがいいよミカサ!」

ミカサ「お世辞。それにクリスタの方がとてもかわいい」

ユミル「」

クリスタ「えへへ、ありがとう」テレ

クリスタ「って、そうじゃなくて!……お世辞なんかじゃないって!ミカサは綺麗だよやっぱり!」

ミカサ「ありがとうクリスタ。でも今は私じゃなくてユミルに構ってあげて」

ユミル「」

ミカサ「そこで固まっている。このままでは本当に石になってしまうかもしれない」

クリスタ「ユミルはいいの!……じゃあまた明日話そうね!」

ミカサ「そうしよう」

ユミル「」

クリスタ「ほらユミル!一緒に寝てあげるから目を覚まして!」

ユミル「ほぁっ!?それは本当か!クリスタ!」

クリスタ「うそ」

ユミル「はあんっ!?」

クリスタ「っていうのも嘘だよ」アハハ

ユミル「……!!」パァァ

クリスタ「あはは、ユミル可愛い~。ほら、寝よ?」

ユミル「……!!」コクコク

ミカサ(二人とも可愛い)

ミカサ(……今日はこれと一緒に寝よう)ポス

ミカサ(……………)ジィ

ミカサ(~~~~~!!)ジタバタ

アニ(……全く)

ミカサ(~~~~~!!!)ギュゥゥ

ミカサ(~~~~~………)ジィィ

ミカサ(~~~~~!!!)ギュゥゥ

ミカサ(~~~~~………)フゥ

ミカサ(……………)

ミカサ(……………エレン)

ミカサ(エレン……………私はあなたが大好き)

ミカサ(ただの家族という感情ではない……と思う)

ミカサ(いつか必ずあなたに伝えるから)

ミカサ(いつか……かならず……)

ミカサ(プレゼント……ありがとう……)

ミカサ(メッセージ……ありがとう……)

ミカサ「すぅ……すぅ……………エレ……ン………」zzz...

──────
────
───

 “ミカサへ

  いつもありがとう”

───
────
──────







おわり。

読んでくれた人ありがとう。

乙乙
ほっこりした

ミカサさん妄想ゴチでしゴブァッ!?

zn8rfdiwの存在まで怪しく見える・・・
まさかミカサのじえn・・・あ

>>1
なかなか良かったぞ、アッカーマン。
乙を捧げる!

アッカーマンさんは文才もあるんですね

ミカサさんの妄想乙
うわなにをするだ

ふむ、ssに関しても非凡な才を発揮するか……
乙だったぞアッカーマン訓練兵、今日は目を瞑ってやる。素早く配置に戻るといい

レス返しも含めて一つの作品だったw

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