モバP「日菜子をヤンデレにさせてみたい」 (218)

・モバマスSS

・安価、コンマ進行

・不定期更新

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405268532

ちひろ「……」

P「ふぅ」

ちひろ「何やら物騒なことを言いませんでしたか?」

P「? 何のことでしょうか」

ちひろ「日菜子ちゃんをその、ヤンデレにしたいだとかなんとか」

P「えっ、やだなあ聞こえてましたか。ただの本心ですよ」

ちひろ「本心ならなおいけませんって! 日菜子ちゃんに何をするつもりですか!」

P「俺はただ日菜子に病まれるほど愛されたいだけです。わかるでしょう?」

ちひろ「同意を求められても……」

P「壊れるほど愛したら3分の1どころか3倍は伝わりますよね」

ちひろ「想いというよりも重いがですけどね。って何の話ですか」

P「何度でも言いますが日菜子に愛されたい、ただそれだけです」

ちひろ「……プロデューサーさんのお気持ちはわかりました。日菜子ちゃんには?」

P「何も伝えてませんよ。今はまだ俺から伝えたら意味がないんです。病むという過程は片想いからこそ相応しい」

ちひろ「知りませんよ。思春期の女の子に向けてよからぬことを企んでることはわかりましたが」

P「まあまあ、大丈夫ですってば。俺だって嫌われたくはないですから滅多なことは出来ません」

ちひろ「常識はあるみたいですが良識はないようですね」

P「それほどでも」

ちひろ「まあいいです。目に余るようでしたら私の方から勧告しますからね。日菜子ちゃんからクレームが来てもアウトですのでそのつもりで」

P「わかりました、行き過ぎた行為であれば咎めてください。ま、上手くやってみせますがね」

ちひろ「それはそれで問題はありますが……好きにしてください」

安価で行動を、コンマ次第で展開を決めます

コンマによる数値の変動
00~09…病み度2↑、デレ度1↓
10~49…病み度1↑
50~89…病み度1↑、デレ度1↑
90~99…病み度3↓、デレ度1↑
(ゾロ目で2倍)

初期値
病み度…0
デレ度…3

いずれかの数値が10に到達するまで続ける予定です

なんか見たことあるぞ

>>6-7
自分も同じ内容で書くのは2回目です

P(さて、早速行動に移るとしようかな)

P(ちひろさんの手前、下手なことはしないでおこう。日菜子に嫌われても意味がないのも確かだけど)

P(なあに合法的に行動すればちひろさんも文句は言えまい。それが日菜子にどう影響するかはわからないけど)

日菜子「むふ? Pさんも考え事ですかぁ♪」

P「ん、そんなところ。ちょうど日菜子のことをな」

日菜子「えっ? あ……そう、でしたか? 日菜子もPさんのことはよく考えますよ」

P「なら俺と一緒だな。俺も日菜子のことはよく考える」

日菜子「日菜子の場合はどちらかというと妄想で、ですけど……なんだか照れちゃいますね。……むふふ♪」


P(よしよし、今日からもっと俺のことばかり頭に浮かぶようにしてやるからな)

P(そうだなあ、まずは>>10してみるか)

ハグ

酉は使い捨てのつもりでしたが、内容同じなので使い回しましょうか

またこのルールで書いてみたくなりました
よろしければお付き合い頂けると幸いです

過去作教えてくれ

>>14
日菜子が飛鳥だっただけですね

以前のように書くペースが遅くならないよう短めにいきます

P(幸い雰囲気は悪くないしハグしてみよう。というよりしてみたい、こう後ろからガバッと)

P「日菜子~」ガバッ

日菜子「きゃっ!? Pさ、ん?」

P「すまん、少しだけでいいんだ。最近人肌が恋しくて」

日菜子「そ、そうなんですか? でも日菜子なんかで」

P「日菜子がいい。他のアイドルにこんなことしないよ」

日菜子「……少しだけ、ですよ? う~、こんなことならもっと準備しておいたのに」ボソボソ

P「何か言った?」

日菜子「言ってないです~! Pさんがいきなり甘えん坊さんになってしまったので驚いただけですよぅ」

P「悪い悪い、もう充分堪能できたから離れるよ。ありがとな」

日菜子「いえいえ。……それでですね、日菜子もそんなに人のことは言えなかったりするのです」

P「ほほう?」

日菜子「まあその、今日はちょっとあれなので、今度は日菜子からしてみてもいいですか?」

P「一回は一回ってやつだな。もちろん、日菜子の方からしてくれるなら俺としても嬉しい」

日菜子「で、ではそういうことで……日菜子はレッスンに行ってきます~!」



P(やっぱり驚かしちゃったか。でも嫌がられてなくてよかった)

P(ハグしてみてから数日経ったわけだが)

P「ようやく来たな。てっきりすぐ来ると思ったのに」

日菜子「妄想してたんですよ~、せっかくですしPさんに満足してもらえるようなハグハグしたいなぁと」

P「日菜子にしてもらって満足しないわけがないんだがなあ。ところで、今日はいつもと違う良い香りがするような」

日菜子「お気づきですか? この前はレッスン前で油断してましたが、今日は大丈夫です。日菜子もPさんに甘えてみますよ~」

P(わざわざ香水でもつけてきたのかな? 気にしなくても普段から女の子らしい甘い匂いしてたのに)

日菜子「……えっと、前……からは恥ずかしいので、Pさんみたく後ろから……」ムギュッ

P「おおお……少し惜しい気もするけどこれはこれで」

日菜子「……」

P「……」

日菜子「……」

P「日菜子? なんか喋ってくれないと余計恥ずかしくないか?」

日菜子「……そうですね。じゃあこ、この辺で」

P「えー? 早くないか」

日菜子「続きは妄想でお願いします~。日菜子は……その、レッスンに行ってきますので!」

P「あ、おいっ日菜子? ……日菜子の方が限界だったのか」

P(仕方ない、日菜子の感触を忘れないようにしよう)

P(うん、出だしは悪くないかな)

P(今はまだ片鱗も伺えないがいつしか病ませてみせる!)

P(そのためにも次は>>21をしてみよう)

隣に密着する

P(ことあるごとに日菜子の隣に密着するのはどうだろうか)

P(隙あらばやってみよう。何らかアクションがあるまで)



日菜子「むふふ……♪」

P(妄想にふけってる時はさすがに隙だらけだった。わざわざ隣に座ろう)

P「ふぅ」

日菜子「――あれ、Pさん?」

P「気付いたか。今度はどんな妄想してたんだ?」

日菜子「それは企業秘密と言いますかぁ、それよりも」

P「何だ?」

日菜子「いえ、別に……」

P(そりゃソファが他に空いていながらくっつくほど隣に座られたら、不審に思うよなあ)

P「気にせず妄想しててくれよ。俺もちょっと休憩しにきただけだしさ」

日菜子「もしかして日菜子の妄想力が試されてるんでしょうか?」

P「そんなつもりはないぞ」

日菜子「? あー、じゃあ日菜子のことが恋しくなってみたり?」

P(探りを入れられてるな、とぼけてもいいけど)

P「そんなとこかもしれない」

日菜子「そうですかぁ。Pさんって結構大胆ですね~、むふふ♪」

P「伊達にプロデューサーやってないさ。自分で言ってて意味がわからないけどそういうことにしてくれ」

P(しばらく密着生活してたら他のアイドルの視線が冷たくなってきた。潮時か)

P「そろそろ日菜子離れする時がきたようだ」

日菜子「どこかに行っちゃうんですか?」

P「ああ、俺だけならまだしも日菜子に迷惑かかるのは嫌だからな」

日菜子「Pさんがくっついてても日菜子は気になりせんよ~。お仕事の時は仕方ないですが」

P「いや、駄目だ。それにずっとこうしてるのは日菜子にとってよくないのがわかった」

日菜子「?」

P「最近あまり日菜子が妄想にふけらなくなってた気がするんだよ。少なくとも俺が見えてるところでは」

日菜子「だってPさんがずっと側にいてくれたら妄想する必要が――」

P「必要?」

日菜子「っ!? あ、いえ、必要というかそのぅ、隣に居る方を差し置いて妄想してるのも失礼じゃないですか?」

P「俺の知ってる日菜子は一度スイッチが入れば誰といようとお構いなく自分の世界だったぞ」

日菜子「そんなことないです~! ……たぶん」

P「とにかく、俺がいたら妄想する機会を失ってしまうんじゃないかと思って」

日菜子「……わかりましたよぅ。今はそういうことにしたほうが良さそうですし」

P「思う存分に妄想ライフを送ってくれ」

日菜子「でも、日菜子の隣が空いてたらいつでも歓迎しますから、たまには来てくれていいですからね?」

P「たまにな。うん、たまにお邪魔させてもらうよ」

P(少し名残惜しそうな日菜子かわいい)

P(しかし病みの圧力はまだ感じられない……着実にいこう)

P(次は>>27してみようかな)

擬似デート

まるっきり進行が前回と一緒なのもなあ、と思い新しく何か考えてます

参考までにご意見、要望あればお願いします

奇をてらうよりしっかりと着実に更新してください

思いつかないなぁ。
安価&コンマSSとして簡潔で良くできたシステムだと思う。

回数制限を設けてそれまでに目標値達成出来なかったらBADとか、
行動に合わせて何か特性を追加していって、進行方向に色づけするとか?
(《合鍵》がついたので家に侵入するようになる、《ハグ魔》がついたのでやたら抱きつきたがる、みたいなの)

そのぐらいはぱっと思いつくんだけど、読者はド定番が見たいんじゃないかと思う。

あまりイジらない方が良さそうですか? わかりました
それよりも>>30が重くのしかかりますね……

>>31も面白そうですが、複雑になると更新が滞る間にフラグ?の管理も疎かになりそうなのが何とも

それと日菜子は結構~を使う……はず?
何にせよキャラを上手く再現できてないのなら申し訳ないです

P(擬似デートか。何とか言い繕ってデートっぽいことをしてみよう)

P(……断られないよな? 話が進まないどころか先行き不安になるからなあ)



日菜子「それで、日菜子はどこに連れてって貰えるんですかぁ?」

P(割りとあっさり釣れた。よかったよかった)

日菜子「時間もあまりないですし、急ぎましょう♪」

P「そうだな、といっても近場のカフェでお茶しようかなーぐらいに考えてたんだけど」

日菜子「いいですね~。日菜子と二人でお茶しながら何を語り合います? むふふ♪」

P「それは着いてからのお楽しみってことで。ところで日菜子、誰かとデートしたことは本当にないのか?」

日菜子「ないって言ったじゃないですか。小さい頃から王子様とだけ、って決めてたんです~」

P「なるほど、同世代の男子じゃまだまだ荷が重そうだ。俺でも良い予行演習になるかどうかわからないけど我慢してくれな」

日菜子「……王子様としか行かないんですってばぁ」

P(それにしても、デート気分を味わってみたいか? なんて適当に言ってみるもんだなあ)

P「おっ、着いたぞ。空いてそうだな、入ろう」

P「なんかカップル多そうだし日菜子がいるなんてバレないよな? この前幸子の市民プールでの目撃情報が飛び交った時は焦ったよ」

日菜子「Pさん、デート中に他の女の子の話はNGですよ? もう……」

P「あー、たしかにデリカシーに欠けるか。すまん」

日菜子「いえいえ~、これを注文してくれたら聞かなかったことにしますので」

P「どれどれ……ん? 日菜子、これ2人分だぞ」

日菜子「2人分ですよ?」

P「……ストローがハートを描いてるんだが」

日菜子「飲み口も2つありますねぇ」

P「これってさ、もしかしなくてもカップル用じゃないか?」

日菜子「日菜子とPさんは今デート中なんですよね?」

P「……ほっほう。周りにカップルが多いわけだ、郷に入りては郷に従えとも言うしな。よし頼もう」

日菜子「むふふ、日菜子の妄想がまた一つ現実になりました♪」

P「まだ頼みたいものあるか? 他にもカップル用のメニュー豊富だぞ」

日菜子「ほんとですね……とりあえずこれだけで、日菜子がいっぱいいっぱいになるかもしれませんので」

P「お腹空いてないってことか? じゃあ注文するぞ」



P(その後、カップル用のドリンクを静かに味わうアイドルとプロデューサーがいたとかいないとか)

P(万が一バレてたらシャレにならなかったな……借りてきた猫のように日菜子が大人しかったから事なきを得られたのかも)

P(なお、この前は上手く喋れなくて失敗したから~と、日菜子がさり気なく再チャレンジを要求してくるようになった。可愛い奴め)

P(そろそろ独占欲が顔を見せる頃合いになっててくれたら良い病み具合なんだが)

P(しかし油断は禁物だ。病みがいかに深かろうと一気にリセットされる可能性も秘めてるからな)

P(慎重にいこう。次は>>37だ)

少し距離をとる

P(一旦ここらで距離を置いてみるか。様子を伺おう)

P(ちょうど電波も届くかどうかの田舎へ行くことになったし、好都合だな)



莉嘉「Pく~ん、カブトムシ捕ろ~!」

P「はいはい後でな。罠張って向こうからおいでになってもらおう」

比奈「そんなこと言って、外に出たくないだけだったりするんじゃないっスか?」

P「だってスーツ暑いんだもの」

比奈「や、ほんとなんでスーツなんて着てるんスかねあなたは。正装とか?」

裕美「プロデューサー業にそんな決まりが……? あの、無理はしないでね」

P「わかってるよ。いざとなれば保冷剤でも何でも使うさ」

莉嘉「脱ぐって選択肢はないんだ……。見てるこっちが暑いよ、水辺もあるんだし一緒に脱ごっ?」

P「一緒にって、なんだ中に水着でも装着済みか?」

莉嘉「あ、バレた。えへへ~、PくんJCの生着替え見れるかもーってドキッとした?」

裕美「Pさんってそういうの全然気にしなさそうだよね。見慣れてるから?」

比奈「裕美ちゃん、プロデューサーが普段から着替えを見慣れてるみたいになってるっスよ」

莉嘉「えーっ! Pくんって覗き魔なの!?」

P「大声出すなよー、暑いだろー?」

比奈「暑さのせいでスルー力増してまスね。着替えかはともかく、仕事柄いろんな娘のいろんな衣装姿見てるわけだし目が肥えてたりして」

裕美「水着より際どくないと見向きもしてくれない、とか?」

莉嘉「水着よりも際どい衣装ってなに!?」

P「ほれほれ、アイスキャンディーやるから少し大人しくしようか」

杏「プロデューサー。私はアイスを所望するよ」

P「もうない」

杏「はやっ! まだ10個くらいしか食べてないのに!」

P「減りが早いと思ったらそんなに食ってたのか。腹壊すぞ」

杏「だって昼間暑かったじゃん、プロデューサーは私が溶けちゃってもいいの?」

P「夜は涼しいんだから我慢しろよ。明日また用意しておくからさ」

杏「どうやって?」

P「美羽あたり騙くらかしてお使いに行ってきてもらう」

美羽「ちょー!? よからぬことを聞いてしまいました!」

P「なんだいたのか」

美羽「いやぁ、驚かそうと思って忍び寄ってたら逆に驚かされちゃいましたよ」

P「サメの件といい、最近イタズラが目立つな。また迷走しおって」

美羽「それは言わないでくださいー! 半ばヤケなんですからー!」

杏「まあいいんじゃない? 今回に限っては元気な人がきてバランス良くなったと思うよ」

P「たしかに、莉嘉以外は控えめというかインドアというか怠け者というか」

杏「なんで怠け者のとこで私を見るかなー」

美羽「Pさん私は? 私はどうですか?」

P「美羽は………………あ、そろそろ戻るか。もういい時間だ」

美羽「そこではぐらかさないでくださいよ! Pさん!」

P「わかってるよ。そうだな、一言で言えば……あー、水着の時の妙なドヤ顔っぽさがウザかわいい」

美羽「一言でもないしウザいって言われた!? ……でもかわいいって、えへへー♪」

杏「うわあチョロいなあ。こうやってアイスのお使い行かせるために飼いならすんだね?」

P「そこまで考えてなかったけど、今頼んだらほんとに言うこと聞きそうだから黙っておこう。朝一でちゃんと俺が買ってくるよ」

杏「……スーツ姿で?」

P「スーツ姿で。おっと」~♪

P(メールが着たらしい、日菜子からか。何も伝えずにこっちきてから一週間、俺がどうしてるか気になってるのかな)

P(素直に返信するか、それとも――)


>>40
00~49…返信する(次回デレ増減2倍)
50~99…返信しない(次回病み増減2倍)

P(返信するか。俺も日菜子分を補給しないとそろそろきついし)

杏「メール? なになにー、彼女?」

美羽「か、彼女!?」

P「違う違う。俺が彼女を作る暇なんてないの知ってるだろうに」

美羽「で、ですよねー? でも暇があったら作りたいと思ってたりとかは……?」

P「そりゃあ、余裕があればな。彼女くらい欲しい」

杏「アイドルには恋愛をご法度としておきながら勝手だよね」

P「だって俺はアイドルじゃないし?」ポチポチ

美羽「じゃあ私達が頑張ってPさんにそんな暇を与えなければいいんですね!」

P「おまえはなにをいってるんだ」~♪

杏「私は面倒だからそういうのはいいや。でもプロデューサーがずっと一人だと可哀想だから私を養う権利をあげてもいいよ」

P「おまえもなにを、うわ返信はやっ」~♪

美羽(……本当に彼女さんからとかじゃないですよね?)

杏(さあ?)

P(気づけばメールフォルダが8割ほど日菜子で埋まってしまった)

P(うん、夏も本番だしな。背筋がひやっとするような体験をどんどんしたい)

P(今度は何をしようか、>>42とか?)

※デレ増減2倍

安価ミス、>>44でおなしゃす

ちひろとベットイン

P(ちひろさんとベッドイン? ……何を考えてるんだ俺は)

P(たしかに他の女性とそんなことしてるところ見られたら想像するだに恐ろしいが、上手くやらないとマイナスでしかないぞ)

P(むう……ま、なるようになるか。まずはちひろさんを手懐けなければ)



ちひろ「え、嫌です」

P「ですよねー」

ちひろ「色々と意味がわからないのですが。動機も、手段も、目的も!」

P「前に話したじゃあないですか。日菜子に病まれるほど愛されたいと」

ちひろ「だからってどうして私がプロデューサーさんと……べ、ベッドインなんて!」

P「だってほら、そんなところ見ちゃったら病むでしょう?」

ちひろ「そうかもしれませんけど、その場合私にまで飛び火しませんか?」

P「あー。女性って浮気した男よりも浮気相手の女を憎むみたいなアレですか」

ちひろ「それに私だってですね、そんな理由で男の人と同じベッドにだなんて嫌ですよ!」

P「別にちひろさんにやましいことしようって訳じゃないですよ?」

ちひろ「そういう問題じゃありません!」

P「ぐぬぬ……」

ちひろ「……まぁ、どうしてもというなら私にも考えがありますが」

P「え、いいんですか?」

ちひろ「ええ。まだ15歳の純真なアイドルを、みすみす魔の手に晒させるのも寝覚めが悪いですからね」

P「まるで俺が悪いことしてるみたいに」

ちひろ「自覚がないならなおさらです!」

ちひろ「というわけでエステルームです」

P「そういえばそんな施設もありましたね。男子禁制の香りがヤバイ」

ちひろ「この時間なら間違っても誰もこないでしょう。寝台の幅も寝心地もベッドというには多少心許ないですが」

P「でも逆に燃えますね。誰にも邪魔されないはずの場所でってところが特に……さて、どんな風に日菜子を呼び出しましょうか」

ちひろ「それは考えてあります。プロデューサーさんは何もしないでください」

P(不安だなあ。ちひろさんに従うことがベッドインしてもらえる条件だから仕方ないか)

ちひろ「じゃあ日菜子ちゃんを呼びますので、私達は横になっていましょうか」

P「いよいよですね」

ちひろ「できる限り離れてくださいね。横向けになって面積をなるべく減らすように」

P「……そんなに嫌ですか?」

ちひろ「背中合わせが最大の譲歩だと思ってください。あっち向いて、Pさんは眠ってるていで行きますから黙っててくれます?」

P「はあ、わかりました」

P(……ちひろさん、メールで呼び出すつもりか。何て言ってここへ誘導するつもりだろう)

P(横向けだと部屋の様子がよくわからんな。ドアも向こうだし誰が来たかなんて確認できないぞ)

ちひろ「日菜子ちゃん、そろそろ来ますのでわかってますね? では隣にお邪魔します」

P(いよいよか。ああ、どんな反応するかなあ日菜子)

P(念のため目もつぶっておこう。早く来ないかなあ)

...カチャ

P(来た!)

P(こっちを見てる、のか? ドアの開いた音はしたよな)

P「……」

P(何らかのアクションがないといつまでこうしてたらいいものかわからん)

P「…………」

...カチャ

P(お? ドアが閉まった音がしたような。まあでも日菜子がいなくなったかどうがでわからないし、もう少し寝た振りだ)

P「……………………」

P(……さすがにこうしてるのが辛くなってきたぞ。ここは寝返りでも打って状況を把握しよう)

P(ちひろさーん! 俺はいつまでこうしてればいいんですk) グリン

日菜子「あっ……」

P「……えっ?」

日菜子「お、おはようございます?」

P「あれー? えっと、日菜子……さっきまでここにいたはずの人は……?」

日菜子「さっき出て行かれました」

P「……日菜子は何でここに? というか、隣に?」

日菜子「ちひろさんからメールがきて、こんなことが書いてあって……」

P「文面見せてもらえるか? うん、ありがとう」

P(『日菜子ちゃん、今からエステルームに来れる? プロデューサーさんが何故かこんなところで眠っててうわ言のように日菜子ちゃんの名前を呼んでるんだけど、起こそうとしたら寝ぼけてるのか「俺の日菜子~」とか言いながら腕を掴まれてそのまま動けなくなっちゃったの。たすけて!』)

P(……なんだかツッコミどころが多過ぎるんだが。というかこの文面だと……)

日菜子「Pさん、そんなに日菜子が恋しかったんですかぁ? むふふ……寂しがり屋さんですね~♪」

P「いや、それはだな……」

日菜子「日菜子でよければ、もう少しこうしててもいいですよぉ?」

P「それはありがたいんだけど……」

P(病ませるどころか、結果的に俺が日菜子へ好意をアピールしただけに終わってないか? ちひろさんめええ謀ったな!)

日菜子「~♪ あ、せっかくですし日菜子の膝枕とかいかがですかぁ?」

P「お願いします!」

P(まあいっか!)

P(よくなかった……日菜子の瞳に宿りつつあった鈍い光がすっかり澄んでる)

P(このままではいかんな、病ませる余地があるうちに墜としこまないと)

P(>>58でまずは軌道修正しよう)

日菜子の前で他のアイドルとイチャイチャ

P(見ているところで他の娘とイチャイチャは病み落ちさせる基本だよな)

P(手堅くいこう……日菜子の近くに誰かいるかな?)



日菜子「むふふ……♪」

P(最近やけにゆるい表情で妄想してるんだよなあ。こっちに気づいてもらえるようにせねば)

P「さてさて。そこにいるのは、李衣菜?」

李衣菜「おはようございますPさん!」

P「おお、元気だな。どうしたそんなに張り切っちゃって」

李衣菜「そりゃ張り切りもしますよー、いよいよ正真正銘ロックなアイドルリーナをお見せする時がきましたからね!」

P「ガールズバンド組めたのがそんなに嬉しかったのか。……前に夏樹と練習してたギターはどうなったよ?」

李衣菜「そ、それは本番まで楽しみにしててください、あは、あははー!」

P「目が泳いでるけど大丈夫か」

李衣菜「大丈夫です! 今回は楽器初心者の方が多いし、みんなで力を合わせて猛練習してますから!」

P「初心者に囲まれて正直ホッとしてたりしないよな?」

李衣菜「ぎくっ」

P「……お前が引っ張っていくんだぞ。どこまで仕上げられるかは李衣菜にかかってると言っていい」

李衣菜「わ、わかってますって……逆境に屈しないロック魂、見せてあげますよ!」

P「ならよし。そういや作詞してるんだったな、調子はどうだ?」

李衣菜「これがなかなか手強くてですねぇ。出来上がってから見てもらうつもりでしたけど、ちょっといいですか?」

P「どれどれ?」

李衣菜「……。あのう」

P「どした」

李衣菜「Pさん、近い。近いです。それはもう」

P「いいじゃないかこれぐらい、ほれほれ」

李衣菜「よくない! 集中出来ないじゃ、わわっ! どうして擦り寄ってくるんですかー!」

P「楽しいから?」

李衣菜「こんな時に私で遊ばないでくださいよぉっ!?」



日菜子「……むふ?」

P(李衣菜を適当にあしらったところで次は誰にするか)

P「……なんて考える必要はなかったようだ。志希、何してる」

志希「んー? はすはすしてる」

P「何故に?」

志希「ふっふー、田舎の大自然に囲まれて帰ってきてポカポカしてそうなキミのスーツをちょいと堪能させてもらってるよ~」

P「ポカポカねえ。クタクタとかヨレヨレならわかるけど」

志希「いいのいいの♪ ほら~、お布団干すと良い匂いするじゃん? そんな感じのエキスが染み付いてそうな気がしてさー」

P「で、感想は?」

志希「カレーの匂いがした!」

P「さっき食べた昼食だわ。え、まさかスーツにこぼしてる……?」

志希「汚れてないし大丈夫じゃない? あたしの鼻が利き過ぎたってだけで」

P「どんな鼻してるんだよお前」

志希「その秘密が知りたいなら、まずはあたしのお願い聞いて欲しいにゃ~?」

P「別にそんな面倒そうなことしてまで知りたくはないな。交渉決裂だ」

志希「えー? じゃあキミはあたしのなんなら知りたくなる?」

P「さあなー。スリーサイズとかはもうプロフィールに書いてある訳だし、特には」

志希「もっとあたしに興味持とうよ~。鳴いちゃうぞ?」

P「鳴いちゃうのか」

志希「にゃー♪」

P「鳴いちゃったよ」

志希「どう、あたしに夢中になった?」

P「志希の扱い方がわからなくて五里霧中ではある」

志希「……あんまり上手くないね」

P「……反省はしている」

志希「まーそんなことはどうだっていいんだよ。早くあたしにも水着選んでー♪」

P「いきなり何の話をしてるんですかねあなたは」

志希「キミはセンスが良いらしいし、着た者とその姿を見た者を魅了させるその審美眼にあたしからの挑戦状だね!」

P「いや、いいよ。お前の次の衣装、っつか水着はもう決まってるんだ」

志希「にゃ、にゃんだってー!?」

P「うん、だから仕事を増やさないでもらえるとありがたい」

志希「じゃあ仕事じゃなければ選んでくれる?」

P「ん?」

志希「プライベート用ならいいってことでしょ? これなら仕事じゃないし~♪」

P「……すまん志希、実は水着を選ぶことが出来なくなる病気を最近患ったんだ」

志希「ふーん? あたしも最近、誰かの水着を選びたくなる匂いの元を開発したんだ」

P「ということは?」

志希「ニ・ガ・サ・ナ・イ♪」ガシッ

P「ひでぶっ!?」



日菜子「…………」

P(あれからあの場を見てたアイドルにも水着を選ぶようせがまれて揉みくちゃにされてしまった……休日の予定までも)

P(そんな俺へ、遠巻きに寂しそうな視線を送ってくれていた娘がいたのを俺は覚えている。作戦は成功したようだ)

P(よしよし、次は>>64で着実にいくぞ)

顔をじっと見つめる

P(なんだか今日は調子良いし、俺の眼力で日菜子を病ませよう)

P(自分でも何言ってるかわからないけどなんだか出来そうな気がする。とにかくひたすら見つめるんだ)



P(日菜子……日菜子……)

日菜子「むふ、視線を感じると思ったらPさんでしたか♪ 日菜子に何か御用でも?」

P(日菜子……俺の眼を見るんだ)

日菜子「あの……Pさん、そんなに見つめられると日菜子困っちゃいます~」

P(そう、そのまま逸らさずに)

日菜子「……P……さん…………?」

P(そのまま病めえええええええええええええええええええええ!!!!)

日菜子「………………」

P(まだまだああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!)

日菜子「…………………………」






ちひろ(また何かやってますね……見つめ合うと素直にお喋り出来ない関係でもないでしょうに)

P(――こんなものかな)

P「日菜子、調子はどうだ。変わったこととかないか?」

日菜子「…………」

P「日菜子?」

日菜子「あ……いえ、Pさんが日菜子しか見えなくなっちゃったのかと思いまして。調子は悪くないですよ」

P「そうか……(やっぱり俺にそんな能力はなかったらしいな。そらそうよ)」

日菜子「……でも、Pさんがそんな眼をして他の人を見てたらどうなるかわかりませんけど……むふふ♪」

P「……!」ゾクッ

日菜子「どうなんですか? 日菜子以外にもそうやって心を奪うような真似してるんじゃないですかぁ?」

P「そんなまさか、俺が熱い視線を送るのは日菜子だけだよ」

日菜子「……それならいいです♪ あれ、お外が曇ってきましたね。さっきまであんなに晴れてたような」

P(それは日菜子の瞳の光彩が一気によどんできたからそう見えるだけだよ、なんて言えない)

日菜子「じゃあ日菜子はレッスンに行ってきますので。……離れてても見てますからね」

P「ああ、いってらっしゃい」



P(……どうやら成功したようだ。想いは伝わるものだな)

P「……?」キョロキョロ

ちひろ「どうしたんですか?」

P「どこからか視線を感じた気がしまして。なんとなくジトッとした」

ちひろ「最近暑いですからねぇ」

P「どうでもいいと言わんばかりですね。……あ、また」

ちひろ「はいはい、遊んでないで仕事してくださいねー」

P「聞いちゃいねえ。別にいいですけどね」

P(今回はたまたま上手くいったからいいものの何度もそうはいかないよなあ)

P(このまま流れに乗っていこう。次は>>73だ!)

犯っちゃう

前作読んでくださった方がいましたらお分かりでしょうが、エロは苦手です
苦手なうえ禁止とも何とも注意書きしてない安価スレでどれくらい書いていいものかもわかってません

しかし再安価するのも不本意なので、どういう流れに落ち着こうが見逃してくださればと
とりあえず急な地の文はありなんだろうか……

犯る(セックスとは言ってない)

P(犯っちゃおう)

P(よこしまな煩悩が俺の股間にほとばしる!)

P(……アホなこと考えてないで計画を練るか。やっぱ車での送り狼がいいかなあ)



P「――というわけで」

日菜子「……Zzz」

P(あらかじめ睡眠薬を多少混入させてある飲み物を口にした日菜子が、いま助手席で無防備に寝顔を晒している)

P(この時点で犯罪臭がヤバい。さてどうしたものかうひひ)

P(まずは……>>85)




※100から始めてコンマ分をマイナスしていきます(ゾロ目はプラス
0を下回ると日菜子が起きてしまい終了。それまでは何度も安価
日菜子が目を覚ます前にやめてもおKです。引き際は次回から毎回選べます

起こしてしまうと……次回病み増減2倍
起こす前に引くと……特になし

(安価を4回以上こなしてから)
起こしてしまうと……次回病み増減3倍
起こす前に引くと……次回デレ増減2倍

なお、無理がありそうな安価はコンマを引くだけに留めます

安価ミスりました…>>88

写メって待ち受けにする

P(寝顔かわいいし写メって待ち受けにしよう) カシャッ

P(こういう時カメラのシャッター音が切れないのはもどかしい……防犯のためと言われたらいたしかたないけど) カシャッ

日菜子「……Zzz」

P(よし、いいの撮れた。日菜子もまだ全然起きなそうだし、余裕ありそうだな。どうしようか?)


>>93-95 (多数決)
1.まだまだこれから
2.もうやめる

そのキレイな顔を写メってやるぜ!

わかりにくくてすみません、短いですが最初のターンは終わりで次にいくかそれとも引くかを決める多数決でした
こんな風に進行していきますね

今回2レスとも1.っぽいので続行します

P(まだまだあんなことやこんなことするぞおおお)

P(待ち受け用に寝顔を撮るだけで終わったら、ここまで準備した意味が薄いしな!)

P(さて次は……>>97)

あと三回か……
さっき取ったので安価なら↓

P(その柔らかそうなほっぺをぷにぷにしてやろうじゃないか) プニプニ

日菜子「……Zzz」

P(あー……妄想で普段から緩みまくってる日菜子のほっぺた気持ちいい……柔らかいって素晴らしい) プニプニ

日菜子「……んぅ」

P(おっと、もう少し優しくぷにぷにしないとな。あくまでも俺は薬で眠らせたあげく寝込みを襲っているのだ) プニプニ

日菜子「ん……Zzz」

P(しかし写メったりぷにったりではあまりそう見えないぞ。今しか出来ないことを考えるか、それとも今なら引き返せるか……?) プニプニ


>>101-103 (多数決)
1.まだ続ける
2.もうやめる

続きます

P(3回目、何をしようか。だんだん起こしてしまいそうで怖いところではある)

日菜子「……」スゥ

P(寝息がエロく聞こえること、あると思います)

P(……じゃなくて、次は>>105をしよう。まだいけるまだいける)

脱がす

いったんここまでにします。続きは早めに

やっぱり脱がすなら全部ですかねえ

ゾロ目はプラスじゃねぇの?

>>108
プラスでした。96+22-63=55ですね

P(脱がしてみよう。さすがにもう言い逃れできなくなるな)

P(いや、パッと見て乱れてさえなければ案外バレないんじゃないか? でもそうしたら脱がすところなんて)

P(下着しかないよなあ。下着だけ脱がす?)

P(スカートだから下はそのままいけるとして、上はさすがに全部取っ払わないとな)

P(その後に服だけ着せればノーブラノーパンのアイドルが完成と。オラわくわくすっぞ!)

日菜子「……Zzz」

P(まず先にパンツを脱がそうか。普段どんなパンツはいてるんだろう)

P(腰を浮かせて……一気にずり下ろす!) サッ

日菜子「……んん」

P(おお、車内が薄暗くて色はよくわからないけど、これが日菜子の生パン……)

P(……とりあえず懐にしまっておこう)

P(さて次は上を全部だ。起こしてしまう前にさっさとこなそう)

P(シートベルト外してからの……一つずつ丁寧に、刺激を与えないよう優しく脱がせて)

P(――上半身ブラのみ日菜子の完成。細身で特に肉付きのない身体をしながら、小振りでもしっかり存在を感じさせている)

P(そんな日菜子の胸が今や布一枚でしか覆われてないとか、脳内メモリーに深く刻みつけるしかない!)

P(……その最後の砦すらをこれから取っ払おうとしてる俺はきっと特別な存在なんだと思う。薄暗くて見にくいけど、ここでライトを点けて起きられても困るか)

日菜子「……」

P(いずれ然るべき時に然るべき場所ではっきりと見せてもらえるといいな。ではそろそろ)

P(えっと? ホックを外して……それから、こうか?) スッ

P「……」

P「…………」

P「……………………」

P(懐にしまってと、そろそろ服を着せよう。目を凝らしても限界があったが……ふぅ)

P(さっきまでと見た目は変わってないのにノーブラノーパンってだけで段違いにエロく見えるのは何でだろうね、うん)

P(さて、さすがに次あたりで起こしかねないな。どうしようか?)


>>116-118 (多数決)
1.まだいける
2.もうやめる

1

P(……潮時か。欲望に負けて日菜子に嫌われたりしたらそれこそ意味がないし)

P(収穫もあったことだ。まだ眠ってるうちに日菜子を送り届けるとしよう)

P(……もし下着がないのに気づかれて疑われても、なんとか誤魔化しきってみせる!)




P「日菜子、着いたぞ」ガチャッ

日菜子「……んっ、あれ……おはようございます?」

P「ほらお前ん家だ。やけに眠そうだけど大丈夫か?」

日菜子「そう、ですね……ちょっとボーッとしてます……ん、あっ、ええっ!?」

P「ど、どうした?(バレたか!?)」

日菜子「あああの、少し外の空気が冷たくて、スースーしただけ、です……なんでもありませぇんっ!」

P(下着をつけてないってことには気づいたらしい。どうしてなのかまで頭が回る前に撤退だ!)

P「そ、そうか? それじゃあまた明日な。親御さんにもよろしく言っておいてくれ」

日菜子「はいっ……! ですので、あのぅ、あまり日菜子の方を見ないでくださると助かるというか、その……」

P「お、おう! こんな感じか? それじゃな!」 バタンッ



P(……あんなに慌ててる日菜子は初めて見たな。顔も真っ赤だった。むふふ顔が板に付いてるだけあって、たまにマジ顔とかああいう表情されるとどうも弱い)

P(それはそうと、俺が脱がしたってことバレるかなあ……懐にしまった物的証拠たちは家宝にしてしまおう)

P(冷静になられる前にそんなこと些細に感じるぐらい攻めてみるか。今度は>>120をしよう)

しばらく露骨に避ける

P(露骨に避ける……か)

P(正直下着を剥いだのはやり過ぎたよなあ。顔を合わせにくい理由もあるし、これでいこう)



ちひろ「最近仕事に身が入ってないんじゃないですか?」

P「俺だって人間ですから波がありますよ。悩み事もありますしね」

日菜子「……おはようございまぁす」

ちひろ「おはよう、日菜子ちゃん。少し元気がないようにみえるけど大丈夫?」

日菜子「大丈夫ですよ、妄想してたら眠れなくなっちゃっただけなので」

P「それじゃあ俺は他の奴らに今日のスケジュールの確認取ってきます!」

ちひろ「えっ、急にどうしちゃったんですか!? ……さっきまでだらけてた人が張り切っちゃってまあ」

日菜子「……」

ちひろ「日菜子ちゃん? やっぱり具合でも悪いんじゃない?」

日菜子「そんなこと……ないです。日菜子もレッスン行ってきますね」

ちひろ「ええ、いってらっしゃい。……プロデューサーさん、何かやらかしたんじゃないでしょうねぇ」

P(上手く不自然に離脱出来たな。今の日菜子には俺がどんな風に映ってることだろう)

P(後でまとめて謝るとして、しばらくはこの調子でいかないと。さすがに良心が痛むがやむを得まい)



ライラ「P殿、わたくし暑いでございますです。燃えたぎるロックなソウルがパッションしてますよー」

P「なるほど、わからん。でもアイスはやらんぞー食べ過ぎてお腹壊されたら困るからな」

ライラ「ライラさんのお腹はそんなにやわじゃないですが、だめでございますか?」

P「んー、というかこの前まで大量のアイスで餌付けしてたことを思い出して、財布がしぼんで見えるから嫌なんだ」

P(実際何本あの妖精体型のお腹に吸収されていったやら……っとと、前方から日菜子がこちらへ向かってきてる!)

P「と思ったけど今日は特別にいくらでもおごってやろう! さあ一緒に買いにいくぞ、こっちだ!」クルッ

ライラ「わーいです。バンドのみなさんの分もお願いしますねー、みなさんで食べるともっと美味しくなりますです」

P(アイスはしばらく見たくもないんだがなあ……仕方ない)



日菜子「あっ……」

日菜子「……」





P(その後、日菜子が視界に入るたびわざとらしく遠ざかるのを繰り返した)

P(どうも日菜子もこちらを気にしてるようだ。俺に何か話があるのだろう……そろそろ向き合わないといけないな)

P「日菜子、ちょっといいか?」

日菜子「はい?」

P「どうして俺たちは手錠で繋がってるんだろう」

日菜子「こうでもしないとPさん話を聞いてくれないじゃないですかぁ」

P「……うん、ごめん。そろそろ避けるのはやめようと思ってたんだ。先に逃げられなくなるとは予想してなかったが」

日菜子「それでですね~、Pさんにお尋ねしたいことがありまして」

P「ああ。何でも聞いてくれ、答えるまで繋がったままなんだろうし」

日菜子「この前送ってもらった時のことなのですが」

P「うん」

日菜子「……いろいろ考えてみて、妄想して、やっぱりPさんなのかなぁって、確認したいんです」

P「……」

日菜子「Pさん。日菜子が車の中で眠っちゃってた時に、日菜子の……日菜子に、何かしました?」

P「……。えーと、魔が差したというか……寝顔を撮って待ち受けにしたりとかほっぺたぷにぷにしたりとか」

日菜子「そ、そうなんですか? ……それだけ?」

P「あとは……日菜子が思ってる通り、下着を脱がしてそのまま拝借したよ。それぐらいかな」

日菜子「着替えるのが多くなってどこかに忘れて無くしたのかも~と思ったりもしましたが、やっぱりPさんだったんですね?」

P「そうだよ。言い逃れしようもないしな……」

日菜子「こういうことは、他の人にも?」

P「それはない。日菜子だから欲望に負けたんだ、とはいえさすがにやり過ぎたと思ってる」

日菜子「そうですか。……先に言ってくれればよかったのに」

P「え?」

日菜子「あ、その、どうしても日菜子のが見たいとかでしたら、あげられはしませんけど持ってきて見せてあげるくらいは、いいかな、って。いつもお世話になってますし」

P(拝借した物でお世話になってるなんて死んでも言えない)

日菜子「最後にもう一度だけ聞きますけど、本当に日菜子にだけ、なんですよね?」

P「ああそうだ。煮るなり焼くなり、日菜子にだけその権利がある」

日菜子「じゃあ……今回は特別に許してあげちゃいます」

P「え、ほんと? 俺が言うのもなんだけど」

日菜子「その代わり、これからもずっと日菜子のことを見ていてくださいね。……見える範囲で、ですけど!」

P「あ、ああ。もちろんだとも、誰よりもずっと見守ってるから」

日菜子「……そろそろ手錠外しましょうか。また日菜子から遠ざかろうとしたら、今度は首輪も用意してもらいますのでそのつもりでお願いしますね?」

P「なあ、手錠といい誰からこんなもの仕入れたんだ? あ、いいややっぱ、なんとなく聞かない方がいい気がしてきた」

日菜子(……あ、Pさんどうやって下着だけ取ったんでしょう?)

日菜子(一枚一枚脱がしてから、は大胆過ぎる……けどありえなくもなかったり?)

日菜子(見られちゃいましたかねぇ。……責任取ってもらわないと、むふふ♪)



P「日菜子から熱い視線を感じるんですがどう思います?」

ちひろ「妄想癖がうつっちゃったんじゃないですか?」

P「ひどいなあ」

P(んー、気のせいか? まだまだ足りてないのかもしれない。次は>>134でいこう)

長電話

P(長電話か、あまりプライベートでも拘束しないよう気をつけてたけどたまにはいいかな)

P(念のため話題を用意しておくとしよう。何か共通の話題とか、日菜子に聞きたいこととか、どうでもいい雑談テーマとか)

P(うーん……そうだな。>>142-144あたり、いつでも切り出せるようにしとこう)

事務所内の嫌いな人

その夜

P「――そうなのかー。日菜子も苦労してんだな」

日菜子『そうなんですよ~。家ではともかく学校でも真面目にしてると驚かれるから、いつも気を抜いてないといけないんですぅ』

P「慣れてくるとむふむふしてるのがデフォルトのように思えてくるからなぁ」

日菜子『そんなに日菜子の真剣な表情って珍しいんですかね~?』

P「じっくり見たことは俺もないかも……いや、どうなんだ?」

日菜子『さあ~、それなら今度じっくり見てみますか? たくさん見つめ合います?』

P「なんか別な意味で素直にお喋り出来なくなりそうだ。ははは」

P(っと、いつの間にか2時間経ってるし。日菜子も楽しそうだけどお互いそろそろ寝ないといけない)

P(そろそろ切り上げるか。その前に会話の主導権を握っておいて、自然な流れでお開きにしよう。このまま日菜子が喋り疲れるのを待ってたらいつ終わるやら)

日菜子『Pさん? もしもし~』

P「ん、聞こえてるぞ~。そうだ日菜子、聞きたいことがあったんだけどさ」

日菜子『何ですか? もしかして……日菜子の好きな人、とか?』

P「そういうトークはガールズとしてくれたまへ。というか逆のこと聞こうとしてたよ、日菜子って事務所に嫌いな人いるか?」

P(と、ナチュラルに聞いてみたものの言いづらいことこの上ない質問だよな)

日菜子『……んー』

P(さすがに言葉に詰まったらしい)

P「すまん、変なこと聞いた。職場の人間関係が良好そうならそれでいいんだ」

日菜子『嫌いな人、というのはいませんね~。嫌いになっちゃうかもって人はちらほらいますよ』

P「えっ、本当かそれ? 聞いておいてなんだがすごく意外だ」

日菜子『Pさんのせいなんですけどねぇ』

P「俺っ!?」

日菜子『……嘘です、冗談ですよ。ビックリしました? むふふ♪』

P「なんだ嘘か……今の一連とかそれこそマジ顔で言われてたら心臓止まったかもしれないぞ。電話で良かった……」

P「日菜子は最近どんな妄想してるんだ?」

日菜子『最近ですか? そうですねぇ、いろいろ妄想し過ぎててどんなと聞かれても難しいというか~』

P「そんなにバラエティに富んでたのか。日菜子の妄想、恐るべし」

日菜子『しいていえば、日菜子がアイドルとしてたくさんのファンに囲まれてキラキラしてるといいな~、って妄想とかぁ』

P「お、それっぽいな」

日菜子『あとは、やっぱり日菜子の王子様についてですねぇ。最近王子様の姿が具体的に浮かぶようになってきましたよ、むふふ♪』

P「ふーん? その言い方だと今まではぼやけてたりしたのか?」

日菜子『王子様ってイメージは出来ても、顔や声とか細かいところまで一から妄想するのは難しいんですよぅ。モデルがいれば別なんですが』

P「ほほう、つまり日菜子の王子様としてお眼鏡にかなった相手がいるってことかな?」

日菜子『それはどうですかねぇ、なんて♪ ……だからこそ、妄想で終わらないといいなぁって思うようにもなりました。アイドルについても、です』

P「……」

日菜子『アイドルになるまでは妄想は妄想として、妄想でしか叶わないような妄想を楽しんでたんですが……いつの間にか、こうなるといいなってことを妄想するようになってたかもしれませんね』

P「……また俺のせい?」

日菜子『むふふ、今度はそうかもしれませんよ? 日菜子もPさんに言われるまで日菜子がどんな妄想をするようになったかなんて、考えもしませんでしたから』

P「そうか。まあ、安心しろ。どこまでその妄想に近づけてやれるかわからないが、プロデューサーとして日菜子をトップアイドルにしてみせるから」

日菜子『それだけ、ですか?』

P「それだけ、とは?」

日菜子『……何でもないです~。そこから先は妄想で勝手に補完しちゃいますからね!』

P「?」

P「ところでさ、今どんな色のパンツはいてる?」

日菜子『』

P(ん? なんか物音したぞ、携帯取りこぼしたりでもしたか)

P「日菜子? 日菜子さーん?」

日菜子『――あ、すみませんケータイ落としちゃって。えっと、何でしたっけ?」

P「日菜子が今はいてるパンツの色を聞いたんだ」

日菜子『……。男の人ってどうして色を聞きたがるんでしょう?』

P「何でだろうなあ。そして、聞かれた方は引くよなあ」

日菜子『うー……日菜子としては、Pさんが今さら日菜子にそんなこと聞く必要があるのかなぁ、なんて思ったりします』

P「……それもそうだな。ま、よくあるネタとしてやってみたかったというのが本音かもしれない」

P(日菜子は深く触れないでいてくれてるけど、俺ってあのまま日菜子の下着ワンセットを拝借したままなんだった。なぜ見えてる地雷を踏みにいったのか)

日菜子『Pさんってその、実はよっきゅーふまん? だったりするんですか?』

P「そう思われて然るべきだから何も言わないでおくよ……。はけ口にしちゃってごめんな」

日菜子『むー……だからといって他の人にも手を出してほしくはないですし……困っちゃいましたねぇ』

P「いや、俺もそんな節操なくあんなことしないって。それに日菜子だって嫌だろう?」

日菜子『えーと……』

P「そこで詰まったら誤解を招くぞ」

日菜子『ちょっと待ってくださいね、何て答えるのが日菜子とPさんにとって一番良いのか考えますので』

P「……お、じゃあ考えるのはいいとして日菜子、そろそろ電話切ろうか。もう良い時間だしさ」

日菜子『そうですか? 日菜子はまだ起きていたい気分ですが~』

P「ちゃんと休んでもらわないと俺としては、つか俺が原因で夜更かしさせるとかプロデューサーとして、な?」

日菜子『はーい、わかりました。……また日菜子とお喋りしてくれますよね? 今日は良い夢が見れそうなくらい楽しかったです♪』

P「俺も楽しかったよ。まあまた時間を見て、今度からは少しだけな? それじゃおやすみ」

日菜子『おやすみなさ~い』





P「……」

日菜子『……』

P「……一緒に切ろうか」

日菜子『はい♪』

P(気がつけば履歴が日菜子で埋まりつつある)

P(お互い睡眠不足にならないよう気を遣わないとな。これからもっと忙しくさせてやるつもりなわけだし)

P(それはさておき、病み具合が不安定な気がしてならない。ここは>>150で挽回しよう)

爆発しろ

P(爆発? 何を爆発しろというんだ、事務所? いやいや)

P(ここは内に秘められた想いとかそんなようなものを爆発させてなるがままに行動だ!)

P(それにしても何を爆発させたものか。……>>158かな)


00~29…自分の気持ち
30~59…プロデュースする熱意
60~89…日菜子の妄想力
90~99…性欲

性欲こい

P(自分の気持ちを、想いってやつを爆発させるぞ!)

P(日菜子が来たら即行動だ。勢いだけで乗り切る!)



日菜子「~~♪」

P「日菜子ぉぉおおお!」

日菜子「むふ? Pさん?」

P「妄想しててむふむふしてる日菜子があまりにかわいくてな! とんできたぞ!」

日菜子「」

P「なんというか、あれだ。普段思ってることを伝えたくなった! 俺の気持ちを聞いてくれ!」

日菜子「は、はい? えと、どうぞ……?」

P「ありがとう! きっと俺が突然何か言い出して驚いてることだろうが、その困惑顔もまたかわいいぞ!」

日菜子「そう、ですか?」

P「ああそうだ、思わず抱きしめたくなるけど顔が見れなくなるからしない!」

日菜子「……」

P「ん? なんか顔しか褒めてないみたくなってるな、違うぞ俺は日菜子の全部が好きでプロデュースしてる毎日が充実してる!」

日菜子「ーー」

P「できればもっと俺好みになってくれたらなーって期待してるんだ、でもそんなの野暮なくらいありのままの日菜子が眩しい! これからもよろしくな!」

日菜子「~~」

P「えっと……そんなとこだ? そんなとこか! もっとあるだろ、でもこっから繋がらねーよ! 急に呼び止めてすまん、じゃあ仕事戻るから!」

日菜子「……い、いってらっしゃーい」




日菜子「……」ムニッ

日菜子(夢じゃない……? てことはさっきのPさんは妄想なんかじゃなくて現実……)

日菜子(このままほっぺたつねってないと、一日中緩んじゃいそうです。Pさん……♪)

P「はあ……」

P(おかしい、最近とにかくおかしい。なんか裏目り過ぎてないか?)

P(このままでは手の施しようがなくなってしまいそうだ。次こそは、次こそは!)

P(……>>165に賭けよう)

他のアイドルを露骨に贔屓する

あれ、>>158のコンマで展開決めたのですが間違ってましたかね?

P(よし、ここは他のアイドルを贔屓することで妬いてくれることを祈ろう)

P(いまのイベント的に川島さんに尽くしてみようかな? ポテンシャル高い人だから引き出せるだけ引き出したいしな)



瑞樹「あら、どうしたのP君。突然私にアプローチしてくれるなんて」

P「いやあたまにはちゃんと労いたいなと。今回のイベントはあなたにかかってるところありますし」

瑞樹「そう? P君が優しくしてくれるのなら頑張りがいもあるわね♪ じゃあP君、早速何をしてくれるのかしら?」

P「そうですね、何でも付き合いますよ。本番分の体力さえ残してくれたら」

瑞樹「そこまではしゃいだりしないわよ、さあ行きましょ!」



P「ふ、ふふふ……初めてですよ。俺にスーツを脱がせたアイドルは……」

瑞樹「さすがにスーツで泳いだり出来ないでしょう?」

P「輪をかけて泳ぎづらそうですよね。それに一緒に泳いでる川島さんまで変な目で見られちゃいそうですし、仕方ないです」

瑞樹「……スーツが濡れても気にならないの?」

P「身体の一部みたいなもんですから、肌を濡らすことに抵抗はありませんよ」

瑞樹「そ、そう。やっぱり変わってるわね貴方、ふふっ♪」

P「昼間たっぷり遊んで夜は晩酌ですか。満喫しましたね」

瑞樹「たまには羽目を外さないと疲れちゃうわよ。そう思わない?」

P「そうですね、『たまに』ならいいんですが。いつも羽目外してるようにしか見えない人もちらほらいる気がして」

瑞樹「信頼されてるわね、P君」

P「信頼、ですか」

瑞樹「そうよ。……私もそう。ありのままでアイドルをしていられるのも、貴方のおかげだってわかってるつもりだけど」

P「そんなに放任主義に見えます?」

瑞樹「それぞれの個性を尊重してるじゃない。違う?」

P「どうでしょうね。ただでさえ頭数多いから埋もれないようにはしているつもりですが。スカウトする時とか」

瑞樹「それだけでも十分よ。P君も気づいてるでしょう? みんなが好き放題やっているようにみえて、いつも中心には貴方がちゃんといるわ」

P「そりゃあプロデューサーですから。ついてきてもらえて嬉しい限りです」

瑞樹「ね、信頼されてるじゃない。ありのままでいさせてくれるから、ありのままでいるのよ。少しくらい振り回されたって、P君の手に余ってる子はいないんじゃないかしら」

P「……。お酒、そろそろ控えましょうか」

瑞樹「そうね。明日もあるし、なんだか余計なことまで喋っちゃいそう」

P「余計なこと?」

瑞樹「何でもないわ。それより今は、2人の時間を楽しみましょう!」



P(その後、他愛もないことをしばらく語らった。川島さんも満足してくれたみたいでよかったよかった)

P(そんな感じで、しばらく誰から見ても川島さんに付きっきりにしていたのだがはたして)

P「あ、日菜子。よう」

日菜子「おはようございます~。どうしました?」

P「いや、日菜子どうしてるかなと思って。調子はどうだ?」

日菜子「上々ですよ~。今日もよろしくお願いしますね、Pさん♪」

P「お、おう……」

P(なんだろう。焦燥感よりも、結局は日菜子のところに戻ってくるみたいな安心感を持たれてるような気が。病みのオーラが感じられない)

P(もう手遅れか? いやまだだ、次は>>174でいく!)

太ももとか体の一部を優しく撫でながら耳元で愛を囁く

あんまりアレだとまた迷走しますのでお手柔らかに…

しかし期待値は病みの方が高いはずなのですがこうも差が出るとは

P(直接スキンシップをはかってみるぞ。引いて駄目なら押し倒すまでだ)

P(……いや倒しちゃまずいな、やり過ぎないようにしとこう)



P「……」ナデナデ

日菜子「……」ドキドキ

P(なんとなく頬を撫でてみたものの雰囲気ががが)

P「日菜子?」

日菜子「?」

P「うん、黙って俺にされるがままになってるけどいいのかなって」

日菜子「……よくなかったら、黙ってたりしませんよぉ」

P「そうか?」

日菜子「そうです」

P「……じゃあ」ナデナデ

日菜子「……♪」

P(俺、もしかして日菜子に試されてるのかな?)

P(……それならお構いなく、違うところも撫でてみるか)

P(太ももとかどうだろう) ナデナデ

日菜子「……んっ」

P「細っこいなあ。ちゃんと飯食ってるか?」

日菜子「……それなりには食べてますよ? いつも通りです」

P「少食っぽいのにいつも通りじゃ心配だ。うちのアイドルの中でも痩せてる方ってことはかなり細っこいからな?」

日菜子「そう言われましても~」

P「アイドルに言うことじゃないが、もう少し肉付きよくても日菜子は別に――」

P(でも触ってみてもウエストが異常に絞られてるって感じはしないよな、日菜子) ナデナデ

日菜子「……っ」ピクッ

P(なんというか、この肉のなさはもしかして幼児体型ってやつなのか? 気にしたことなかったけど) ナデナデ

日菜子「ふ……」

P(どうなんだろう。さすがに胸やらお尻やらをダイレクトマーケティングするわけにはいかんし) ナデナデ

日菜子「……ひゃっ」ビクッ

P(あ……まずい、あちこち撫でるのに没頭してスキンシップの域を超えてないか? もう遅い? ちょっとでもごまかしておかないと)

P「うぶな反応してくれてかわいいよ、日菜子」ボソッ

日菜子「……か、からかわないでくださいよ~、もうっ」

P(と言いつつほのかに頬を染めてうつむく日菜子がめちゃくちゃかわいかった)

P「そんな感じで、妄想抜きでたまに女の子っぽい顔を見せてくれてる気がするんですよねえ」

ちひろ「……プロデューサーとアイドルが近しい間柄になり過ぎるのもそれはそれで問題ですが、日菜子ちゃんへの悪影響が少なそうで何よりです」

P「悪影響ってどういう意味ですか」

ちひろ「病まれるほど愛されたいとかなんとか言ってましたよね? 日菜子ちゃん、あまり変わりないように見えますが」

P「……ですよねー。俺にもそう見えます」

ちひろ「あくまで健全なお付き合いをしてるのなら私も応援しますよ。ただでさえ15歳の子に手を出してるのはさておき」

P「はあ、恐縮です」



P(ここからの軌道修正はもはや絶望的)

P(それでも俺はできることをするだけだ。俺の戦いはこれからだ!)

P(>>189に全てをかけよう。これが足掛かりとなるかどうか、やってみないとな)

結婚の約束

P(結婚の約束、つまり婚約か。たしかに日菜子はまだ結婚できる年齢じゃないし、それ以前にアイドルな以上は現実的じゃない)

P(だが婚約ならどうだろう? 法律でどうなってるのか知らないが、当事者である俺と日菜子だけの問題なら大丈夫だよな?)

P(まあそんなに重く考えることもないな。探りを入れる感じで、口約束ぐらいでも何とかなるはず)



P「とはいえ緊張するな……」

日菜子「むふ? これから何かあるんですか?」

P「ある、といえばある。将来それがあるようにするための話というか」

日菜子「難しそうなお話ですねぇ。それって日菜子に関係はあります?」

P「うん。俺が日菜子に、日菜子だけにする話」

日菜子「……。なら、少しだけ、誰もいないところへ行きましょう。大切なお話なら落ち着いた場所で聞きたいです」

P「そうだな……行こう。喫茶店とかでいいかな? 誰も俺たちを知ってる人がいないような、ってのは俺はともかく日菜子には難しいか」

日菜子「構いません。こうやって、ちょこっとでも変装すれば案外バレないんですよ♪」

P「メガネ日菜子――新たな可能性はさておき、行くとしよう」

P(今は別の意味で日菜子のマジ顏にドキッとさせられるな。勘付いてたりするんだろうか)

P「好きなの注文していいぞ。何がいい?」

日菜子「……これ、いいですか? こういうの、ずっと気になってて」

P「ん? おお、まごうことなきカップル用のストロー付きドリンクだな……なら俺は頼まなくていいか。すみませーん」

P(って勢いで頼んだはいいけど、日菜子がこれを注文した意味を考えないと。今さらこれを俺と? なんて聞けないぞ)

P「……今日は日菜子、ふわふわしてないな。妄想してないからか?」

日菜子「そう、かもしれませんね。せっかく場所を移したのになんだかかえって落ち着かなくて」

P「かしこまる必要なんてないんだから、楽にしてくれ。ちょっとだけ未来の話をするだけだから」

日菜子「未来、ですか?」

P「ああ。まあ、俺が出しゃばることがもしかしたらお門違いという事態になりかねない場合を一切考慮しないで、言わせてもらうぞ」

日菜子「……どうぞ」

P「日菜子風に言うとさ、その、日菜子にとっての王子様は見つかってたりするのか?」

日菜子「えっ? ……あ、っと。どう、でしょうね? まだ会えてないかもしれませんし、もう会ってるのかもしれません」

P「そうか。どちらにせよ、いつか迎えに来てくれるまで日菜子は待ち続けてるんだろうな」

日菜子「そうですね。よっぽど日菜子のことに気づいてくれなければ、待ってるだけじゃいけないかな……って思うでしょうけど」

P「俺じゃだめか?」

日菜子「……っ」

P「いつになるか分からないその時に、日菜子がもし王子様を待ち続けていたら――その時は俺がその役を買って出たいんだ」

日菜子「日菜子の、王子様に?」

P「役、な。王子様役。王子様ってのは俺じゃ様にならないから。……今すぐ返事がほしいなんて言うつもりはない。その時に誰を待ってるかなんて分からないしな」

日菜子「Pさんはその時までどうするんですか? ずっと、日菜子のことを見ていてくれるつもりですか?」

P「そりゃプロデューサーなんだからずっと見てるよ。それに、迎えに行けそうなタイミングを逃さないようにさ」

日菜子「……」

P「なんて、都合のいい話にしか聞こえないよな。1年先のことだって俺には見通せないってのに。そもそもいろいろすっ飛ばしてる気もするし」

日菜子「……。…………待ってますよ、これからもずっと」ボソッ

P「えっ、今なんて――」

ウェイトレス「お待たせいたしました。ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」コトッ

P「おわっ! あ、はい……」

日菜子「ハートがたくさんありますね~。早く飲んでみましょう、Pさん♪」

P「そうだな。このストローじゃ口の中に飲み物含めるまで時間かかりそうだ、ははは」


P(いいとこで邪魔されて大事なところを聞けなかった……聞き直せる雰囲気じゃないしなあ。ああもう)

P(でも、日菜子が少しでも幸せそうな顔を見せてくれるなら、今はそれでよしとしよう。俺の気持ちが伝われば今回はそれでいいんだ)

P(……それにしても飲みにくいぞこれ。共同作業って大変なんだな)

次回、デレENDにて終結です

結局更新遅いままでした。あと少しだけお付き合いください

P(――そして、俺と日菜子は言葉に表すことのない親密な関係を続けていった)

P(純真な彼女をついに期待以上に病ませることは出来なかったけど、一途さの伝わってくる澄んだ瞳を見ればこれで良かったのだと思う)

P(今日はいよいよ日菜子を迎えに行く日だ。それはつまり、彼女がアイドルではなくなる日でもある)

P(人生の舞台が変わっても、俺は日菜子をプロデュースしていきたい。……王子様風に言うとどう表現したもんか、やっぱり柄じゃないな)



P「普通の女の子に戻ります、か。うん、日菜子らしいよ」

日菜子「日菜子もそう思います~。……日菜子はファンの方々にたくさん夢を見せられたでしょうか」

P「もちろん。惜しみない拍手の残響がまだ頭に残ってる。日菜子は立派にアイドルしてたんだ、今度は日菜子が夢を見ないとな」

日菜子「むふふ、王子様が見せてくれる夢なら、ずっと覚めないでいてほしいですねぇ♪」

P「王子様か。そんな大層なものじゃなくてもよければだが、日菜子」

日菜子「……はい」

P「迎えにきた。今度は俺だけのアイドルになってほしい。俺はできる限り、日菜子に相応しい王子様になれるよう頑張るから」

日菜子「……はい♪」

P「それじゃあ、まあ、早速王子様らしいことしたいと思うんだが……」

日菜子「目を瞑ってた方がいいですか? それとも――むふふ♪」

P「どこまで妄想してるんだ? ……目を瞑るだけでいいよ。とりあえずはな」

日菜子「は~い。……Pさん」

P「ん?」

日菜子「これからも、よろしくお願いしますね。妄想が溢れるくらいずっとずっと待ってたんですから♪」

P「……わかってるよ。こちらこそ、だ。日菜子――」

日菜子「ん――」









デレ10(病み2)END

相変わらず、更新遅い割りに迷走しがちなクオリティでした
安価が途絶えることなく書き終わる程度には読んでもらえててよかったです

次回があるかどうかわかりませんがその時はまた同じ酉使いますね
飛鳥、日菜子ときてもし次があるなら誰になるやら

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