キース「貴様は何者だ!」(´・ω・`)「壁殴り代行です」(78)

★壁殴り代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフが青鬼主の家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります!
1時間\1260(税込み)~ 24時間営業 年中無休!
               ∧__∧
              ( ´・ω・` )      壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています

             /::  `ニニ´ .:::\`ー-、_筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
        ,. -‐'´.: : .:|!:.:ヽヽ、ニ__ ー ::|::...       ̄``ー-、  壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
    _,. --r'´.:.:.:.::  ..:.:∧:.:.:.:  (__) ::::::::|:.:.:.:...    r       \ 私も壁殴り代行のお陰で
 r‐'´ _:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l |!:.::   ハ  ::: |;;;;:.:.:.:>....:.|:..       、 ヽ  ココまで着ました
:.:.:.:.::.´:.:.:.:.:.:.:.:\_____ヾ:.:.:.:.:.|  ∨ >:┴…'´ー‐-、|:.:.:.. \:   |:.:.: |、
:. /了:.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:. ``ー-、l.. __〉.'"        \:.:.:.:.:.:.ヽ:.:./:.:.:/: \
/__/:.:.:./:.:.:.:/-、:.:.:...     __  .:y´:: _,.     =ミ:.:\_;;;;;v;;;/ヽ  l
:.:.:.:.:.,.イ:.:.:.:.:.:ノ|! _}‐‐::.:.:.. ,r‐'´ ノ. . ::lr'´::"          :;;;|:.:.`ー'⌒  |  |
:.:.:.:厶;;辷==' /⌒|::.:_;. -'´...:/   :.:l!:.:::            :;;;;;|:.:.:    ',     ∧
:.::イ:.:.:.:´ `ヾ|::  レ'ヽ:.:.:.:/ .:.:.:.:.:.:.:.:.|!:.:.:...     rぅ...:.;;;;;:∧:.:.:.   ヽ.  |: \
:.:/:.:.:     :.:.|::/ /r─  ̄〉.:.:.:.:.:.:.人;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;/::∧:.:.:.:...... ヾ \
:.:.:.:.:.:   :.:/: :/.:.:/__ノィ' ̄〉‐一'´___  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄lヾ、:/ :::\_::::::.: . l|  :ヽ


エレン「!?」

ライナー「!!」ウホッ


キース「貴様……一体何をしている……!」

(´・ω・`)「あぁ!もうしわけありませんチーフ!つい昔の癖で……」

キース「チーフではない!教官と呼べ!」

(´・ω・`)「は、はっ!!失礼しました、教官!!」

キース「壁殴り代行……貴様は一体、何しに此処に来た?
貴様の所属するカルトの勧誘に来たのか……?」

(´・ω・`)「いいえ断じて!私は人類の脅威たる巨人に対抗する力を付けるべくやって参りました!!
これは私個人の意志です!!」

エレン「(あいつ……俺と同じ……!!)」

ライナー「(なんて良い広頚筋をしてやがる……!)」

キース「そうか。貴様に丁度いいものをやろう。その自慢の筋骨がふやけるまで汗を流す作業だ。グラウンドを
貴様に独占させてやる。今すぐ走ってこい!!」

(´・ω・`)「はっ!!」ダッ

コニ―「まだ走ってるぞ……」

マルコ「というかあの肉体……本体に鍛える必要があるのか?」

エレン「壁殴り代行……一体何者なんだ……」

アルミン「……聞いたことがある」

エレン「アルミン!」

コニ―「知っているのか!?」

アルミン「うん……あくまで噂程度だけど……内地の方に宗教っていう団体があるのは、知ってる?」

エレン「あぁ。確か、五年前くらいから活発になった奴ら、だっけか?」

マルコ「壁を信奉しているが、人類の護り手としてではなく、それそのもに対して……
なもんで、得体が知れない上に、壁の補強を妨害するような、凶暴な面もある連中だよね……」

アルミン「うん……僕も詳しくは知らないけれど、彼らの活動が活発になるにつれて、
表面化された組織があったんだ……」

コニ―「まさかそれが……!」

エレン「壁殴り……代行……!」

アルミン「それ以上の事は僕にも……それに、これだって所詮通説に過ぎないし」

コニ―「まっ、本人に訊くのが一番だろうな」

マルコ「だろうね……それにしても、いつまで走っているんだ……?」

アルミン「なんか……彼が疲れている姿が想像、出来ないよね……」

エレン「……――くそっ、負けてられっかよ!」バッ

アルミン「エレン!何を!?」

エレン「あいつに負けてられねぇっつったんだよ!アルミン、俺たちも行こうぜ!」

アルミン「まさか、一緒に走るって言うの!?明日からは本格的な訓練なんだよ!?
今日は体を……!」

ライナー「ほう、面白そうだな。俺も行くか!ベルトルト、お前はどうする?」

ベルトルト「僕は遠慮させてもらうよ。アルミン君の言うとおりだからね」

ライナー「連れねーな」

コニ―「俺も俺も!お前たちとの差ってやつを見せてやるぜ!」

マルコ「僕は……どうしようかな……」

(´・ω・`)「(筋肉がふやけるまで、か……私には、上等ですね)」タッタッタッタッタッ

(´・ω・`)「(……もう二度と、己の無力が為にあのような思いをするのだけは……)」

(:`・ω・´)「断じてごめんだ……!」

(´・ω・`)「(あの日受けた屈辱は……膨れ上がり、憎悪となった)」タッタッタッタッ

(´・ω・`)「(たとえこの体が腐り爛れようとも……私のこの腐心の下、崩すことだけは絶対に出来ない……!)」

(´・ω・`)「(……おや?あちらから走ってくるのは、訓練生の同志たちですね……)」

(´・ω・`)「どうしたのですか皆さん?まさか貴方達も、ペナルティを?」タッタッタッタッ

エレン「まぁ、そんなところだ!」タッタッタッタッ

ライナー「男は厄介なもん腹の下にぶらさげちまってるからな。仕方ねえよ」タッタッタッタッ

コニ―「誰が最後まで立ってられるか勝負だぜ!」タッタッタッタッ

アルミン「皆落ち着くんだ!しゃべりながら走るのは非効率だよ!」ゼェゼェ

マルコ「叫ぶのが一番非効率だよ、アルミン」タッタッタッタッ

ベルトルト「やれやれ……」タッタッタッタッ

(´・ω・`)「(皆さん……!)」ジーン

エレン「俺もさ、あんたと同じでよ、巨人を根絶やしにするのが、なんていうか夢みたいなもんでさ!
だから、ぜってー負けねーからな!」

(´・ω・`)「……そうなんですか……なるほど……」

(´・ω・`)「(なんて純粋な瞳……狂気とも思えるそれは、おそらくは五年前の悲劇の元に生まれた覚悟……
……思い出しますね、壁を殴り始めたあの頃を……
しかしそれは……あの日私が失った物の一つ……)」

(´・ω・`)「(残念ですが……私と貴方は違う……私は貴方よりも……ずっと……)」

(´・ω・`)「……ですが……もしかしたら……」

エレン「んんっ!?なんか言ったか!」

(´・ω・`)「いえ、なんでも……少し、ペースを上げますね」タタタッ

エレン「はぁ!?」

ライナー「おいおい……」

(´・ω・`)「(ですがもしかしたら……此処で彼らと競い親しむことでまた、
あの頃のような情熱が私にも再び灯るとしたら……

……また、殴りたいものですね。仲間達と、壁を」

ライナー「はぁ……はぁ……」

ベルトルト「……ふー」

マルコ「ぜぇ……ぜぇ……」

エレン「まだだ……俺はまだ……!」ウツラウツラ

コニ―「zzz」

アルミン「」

(´・ω・`)「(皆さん……こんなにくたくたになるまで私に付き合ってくれるとは……)」ジーン

(´・ω・`)「ライナーさん、ベルトルトさん、マルコさん、立てますか?」

ライナー「あ、あぁ、なんとかな……しかし、こいつらを担ぐとなると……ちょっと……」

ベルトルト「僕も……かな」

マルコ「ぜぇ……ぜぇ……」コクコク

(´・ω・`)「皆さんは自力で部屋に戻ってください。三人は私が担いでいきますから」

ライナー「……本当、絶倫だな、あんたは」

(´・ω・`)「ふふっ。そうでもなければ、壁殴り代行は務まりませんよ」

ベルトルト「……その壁殴り代行って、一体なんなんだ?巨人とはどうちが――」

ドシンッ!!

コニ―「ひえぇっ!?おいなんだ今の??地震!??」ピョンッ

(´・ω・`)「……失礼しました。驚かせて、申し訳ありません……ただ
今のでお分かり頂けた通り、今後私にその質問をするのだけは止めてくださいね
ベルトルトさん」

ベルトルト「……あぁ。肝に命じておくよ」

(´・ω・`)「……まぁ、私の体格、行動が、それに近しいというのも理解出来ます。
そういった揶揄も、無かったと言えば嘘になります……しかし、私達の行動は、
壁を破壊し、人類を危険に脅かすものではなく、寧ろ……いえ、すみません。
無駄話が過ぎましたね……戻りましょう。コニ―さん。自分で歩けますか?」

コニ―「えっ?!あっ、おっ、おう」

(´・ω・`)「ではエレンさんとアルミンさんは私が連れていきますね。よいしょっと」

エレン「zzz」

アルミン「」

(´・ω・`)「さぁ、行きましょうか――」

ミカサ「今しがた、大きな音がしたけれど――誰が一体、何をしたの?」

(´・ω・`)「貴方は……?」

ミカサ「ミカサ・アッカーマン。貴方が担いでいるその二人の、家族」

(´・ω・`)「そうですか……なるほど。もしや、二人に危害が加えられたのではないかと懸念
して、此処までいらっしゃったのですね?」

ミカサ「話が早くて助かる。では率直言わせてもらう。貴方は二人を害するのか?」

(´・ω・`)「そんなつもりは毛頭ありません。アルミンさんとはまだ話が足りないですが、
エレンさんとは同志のようなもの。おそらく、エレンさんにはそう認めてくださいました。
私はそれを、光栄だと思っています」

ミカサ「……そう。貴方が嘘を吐くような人間ではないことが解かって安心した。
疑ってしまって、申し訳ない……」

(´・ω・`)「いえ、勘違いされるのはなれていますから。お気になさらず。
寧ろ、不謹慎ですが、こうしてでも、貴女のような方に話掛けて頂いてその……
私としては、それもまた、光栄で……その、とっても綺麗な、黒髪ですね」

ミカサ「……どうも。ところで、申し訳ついでに、エレンを私に運ばせてはくれないだろうか?
いや、他意はない。ただ、エレンを運ぶのは私が一番慣れているから。他意はないから」

(´・ω・`)「ははっ……はい、どうぞ」

ミカサ「ありがとう……それじゃぁ、私達は先に行かせてもらう貴方達も早く戻って休んだ方が良い。
お休みなさい」

(´・ω・`)「……おやすみなさい」

ライナー「……なんで女が男をお姫様だっこなんだ?」

コニ―「だけど様になってんな、ありゃ」

(´・ω・`)「(ふふっ……妬けますね、エレンさん)」


教官「本日は立体機動の訓練を行う!これがまともに出来ない奴は、開拓地行きだ!!」

エレン「よしっ!やっと待ちに待った立体機動の訓練だ!!」

ライナー「元気だな、お前は」

エレン「何言ってんだよ、ライナーだって、へばっているようには見えないぜ」

ライナー「いやまぁ、あれと比べてってことだが」

アルミン「んんんんどどどどどしたたたのふたたたたたりとも?」ガクブルガクブルガクブル

エレン「……まぁ、アルミンは、仕方ないんだよ。うん、仕方ない」

ライナー「……そうか。美味しい野菜を作ってくれよ、アルミン」

アルミン「だだ、誰の所為だと思って……!」プルプル

(´・ω・`)「すみませんね、アルミンさん。私の無茶に付き合せたばっかりに……
今日は誠心誠意お世話をさせていただくので、ご安心を」

アルミン「そそっ、そんな、代行さんの所為じゃないよ……!
僕が勝手にやったことだから……」プルルッ

エレン「そのとおりだぜ、代行」

ライナー「あんたが気に病むようなことじゃない」

アルミン「焚き付けた人たちには少しで良いから反省してもらいたいな……!」プルプル

(´・ω・`)「ふふっ、仲がおよろしいことで……おや?エレンさん、ちょっと良いですか?」

エレン「ん?なんだ?ってうおっ!?」

(´・ω・`)「これは……ベルトの一部が破損していますね。交換してもらった方が良いかと」

エレン「おっ、マジだ!さんきゅ、代行!」

(´・ω・`)「いえいえ、怪我でもしたら大変ですからね」


キース「なるほど……新たに整備項目に加えよう。各自ベルトを確認後、訓練に入るように!始めっ!!」

超大型巨人が外から壁を蹴った衝撃を内から壁を殴って相殺
きっと五年前は力が足らず破壊を許してしまったんだな

教官「これは立体機動訓練の初歩の初歩だが、この段階で立体機動の素質が見て取れる」

下官「……」キョロキョロ

ミカサ「……」プラーン

エレン「ひゃっほー!」

教官「今年は優秀な生徒が多いようだ」

下官「みたいですね――きょ、教官、あれは……!」

教官「ん――あれは……。……。」


(´・ω・`)「……」

訓練装置「」ビクンビクンッ

(´・ω・`)「(私の自重に耐えきれませんでしたか……)」


教官「――あれもまた、素質というものだろう」

ライナー「代行……!」

アルミン「こんな……こんなのって……!」ガクガク

(´・ω・`)「皆さん……」

キース「……これは装置での牽引限界が再現されている。
つまり、この装置を木端微塵にしても微動だにしない貴様の体を、
浮かす技術力は現時点で我々にはない、ということだ……」

マルコ「そ、それじゃぁ、代行は……」

コニ―「開拓地行き……!?」

(´・ω・`)「(まさか己が己の為に精錬したこの肉体が、こんなところで
足を引っ張るとは……とことん道化ですね、私は……)」

(´・ω・`)「(しかし、致し方ありません……駄々をこねて皆さんに迷惑を掛けるのは心苦しい
ですし……潔く去りましょう)」

(´・ω・`)「……殴ってみたかった、皆さんと、仲間と壁を――」


エレン「戦え」


(´・ω・`)「!?」


エレン「代行。本当に此処で諦めちまって良いのかよ。お前の想いはそんなもんだったのかよ。
違うだろ?お前は俺と同じだ、こんなところで挫けたって諦めることなんて出来やしない……。
なら、答えは一つだ。戦え、現実と」

(´・ω・`)「エレンさん……」ジーン

(´・ω・`)「(そうだ……戦わなければ。糞みたいな現実と。この世界は、残酷なんだから。
思い出せ、私……初めて、壁を殴ろうと思った日を。殴ったときの痛みを。挫けそうに何度もなって、
その度に拳を奮ったあの日々を! だからこそ、仲間を、救えた心を、得られた総てを、思い出すんだ……!)」

(´・ω・`)「……教官」

キース「……なんだ、壁殴り代行よ」

(´・ω・`)「そのとおり、私は壁殴り代行……ならばお見せしましょう!

これが、私の武器です!!」


ズドォンッ


ベルトルト「跳んだ!?」

トーマス「うおっ、風が!」

エレン「(代行、あんたやっぱりすげえよ……!俺たちはロープにぶら下がることが出来ても
地震を起こして跳ぶことなんて出来ない……!……もしかしたら、もしかしたらあんたがいれば
俺たちは――!)」

★壁殴り代行始めました★
ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります!

1時間\1200~  24時間営業 年中無休!
                    从⌒゙ヽ,  
             ,; |i    γ゙⌒ヾ,  |!  
                 _,.ノ'゙⌒';、人  l!   
               从~∧_∧ イ ,〉 k   壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています
             γ゙  (´・ω・)/ 〈,k_ノ    筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
             (    ハ.,_,ノ~r         壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
             )'‐-‐'l   γ´⌒゙ヽ、
          ,、-ー''(    |!~、,il      ゝ、   
        γ    |!   〈   ヽ ミ、    丿
       ゝ (     |  ノ  _,,,..、,,ゝ、 _,.イ  /     
    \'´  γ゙ヽ.,_  ) ゙|! ̄    ̄~゙il γ⌒ヽ`(/
    σ    ゝ.,__゙゙'k{  ヾ /      !、,___丿 て
            > ゝ-ー'゙ <

キース「誰が勧誘して良いと言った!!」

(´・ω・`)「はっ?!申し訳ありません、チーフ!!」

キース「チーフではない教官だ!!まったく……貴様にはここを卒業するまでに、
骨の髄まで軍人の規律というものを教え込まねばならないな」


(´・ω・`)「えっ……」

(´:ω:`)ブワッ

エレン「代行!!」

(´:ω:`)「エレンさん!私!!」

ライナー「皆まで言うな。凄かったぜ……お前の跳躍」

アルミン「代行おめでとう!!」

マルコ「おめでとう」パチパチ

コニ―「おめでとう」パチパチ

ミカサ「おめでとう」パチパチ

アニ「おめでとう」パチパチ

ベルトルト「おめでとう」パチパチ

クリスタ「おめでとう!!」パチパチ

ユミル「まっ。おめでとう」パチパチ

サシャ「おめでとうございます!!」パチパチ


(´:ω:`)「皆さん……ありがとう!」


ウォール・シーナにありがとう。

ウォール・マリアにさようなら。

全ての壁に、ありがとう。

~ 三年後 ~

アルミン「く、くそ……!」タッタッタッタッ

ライナー「……貸せ、アルミン!」ガッ

キース「(ライナー・ブラウン。屈強な体格と精神力を持つ。何より仲間から高い信頼を得る)」パカラッパカラッ

アルミン「……足手まといはごめんだ!」ヌルポッ

キース「(体力面において兵士の基準に達しないものの、座学の受け応えにおいて非凡な才能を見せると聞く)」


アニ「……」ズバスバ

ベルトルト「……」ズバズバ

キース「(アニ・レオンハート。斬撃の進入角度に非の打ちどころがな無い……目標を深くえぐり取る。
性格は孤立気味、連帯性に難がある)」

キース「(ベルトルト・フーバー。あらゆる技術をそつなくこなし、高い潜在性を感じさせるが……積極性に欠け、
自身の決定を他人に委ねる癖がある)」

キース「(コニ―・スプリンガー。バランス感覚が良く小回りの利く機動が得意。しかし頭の回転が鈍く作戦の誤認が多々ある)」

キース「(サシャ・ブラウス。身のこなしが素早く型破りな勘の良さがあるが型にはまらない故に組織的な行動には向かない)」

サシャ「上からコニ―を付けてた甲斐がありました!」

コニ―「なんだよもう!」


ザシュッ

ミカサ「……」チラッ

キース「(ミカサ・アッカーマン。あらゆる難解な科目を完全にこなす実現力がある。
歴代でも類のない逸材として最高という評価は妥当と言える)」

ダンッ

エレン「……ふんっ!」ズバッ

キース「(エレン・イェーガー。格闘術に秀でる他目立った特技は見られないが、
他ならぬ努力で成績を徐々に伸ばした。人一倍強い目標意識を持つ)」


∧_∧
(´・ω・`)   n  「皆さんナイスキルです!」
⌒`γ´⌒`ヽ( e)   
( .人 .人 γ /    
=(こ/こ/ `^´     
)に/こ(


キース「(壁殴り代行……
ライナーに輪を掛けた屈強な肉体、
アルミンに勝るとも劣らない勤勉、柔軟な発想力、
ベルトルト、アニを凌ぐ洗練された戦力、
また、コニ―、サシャよりも敏感な本能、
エレン・イェーガーと切磋琢磨する志。
……だが、特異中の特異であるためその性質から訓練兵として評価するのは不可能とする。
ミカサ・アッカーマンが成績上位者であるが……奴は、今期最高の――)」

∧_∧
(´・ω・`)   n
⌒`γ´⌒`ヽ( e)   壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています
( .人 .人 γ /    筋肉に自信のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
=(こ/こ/ `^´     壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
)に/こ(


キース「貴様こらまたかぁ!!」

(´・ω・`)「あぁついこのポーズを取ると!申し訳ありませんチーフ!!」

キース「貴様……だからチーフではなく教官だと……この三年何度……貴様は本当に……!!」


キース「(――問題児である)」


教官「後日配属兵科を問う。本日はこれにて第104期「訓練兵団」解散式を
終える……以上!」


(´・ω・`)「いよいよですね……」

エレン「あぁ……!ついにこの時が……!」

マルコ「二人は、やっぱり調査兵団?」

エレン「おう!」

(´・ω・`)「マルコは、やはり憲兵団ですか?」

マルコ「あぁ。王の下で仕事に就く。これが僕の夢だったんだ」

エレン「そうか……ちょっと残念だな。俺はお前が指揮する班になりたかったよ」

(´・ω・`)「マルコの全体を意識した動向には、一目の価値がありますからね。
私もエレンと同感です」

マルコ「いや……代行には作戦とか関係ないんじゃないかな?この五年で……もっと体大きくなったし」

エレン「そこらへんの巨人なら一握りなんじゃないか?」

(´・ω・`)「確かに皆さんと共に此処で鍛え、己を高めあう中で私は更なる向上を果たしました……
しかし……やはり、不安はぬぐえません……五年前の屈辱は、今もなお、私を苛み続けるのですから……」

エレン「……代行。俺たちの解散式は終わっちまった。配属兵科は同じでも、班が解かれれば、
もしかしたら、もうこうして会う機会も簡単には得られない……。
だからさ、最後に、訊いても良いか?お前に一体、五年前何があったのか……」

マルコ「僕も……聞いて良いかな?」

(´・ω・`)「……皆さんが思っているほど、悲壮な話ではありませんよ。
聞けば……私は侮蔑されても仕方がないと思います」

アルミン「代行。僕らは此処で一緒に訓練をして、一緒に寝て、一緒に食べてきた。
君がどういう人なのかなんてもう十分に理解している。そんな君の過去を、
今更嘲笑ったりなんて誰もしないよ!それに……僕らだって、私怨を果たす為に此処に居るのだから。
同士なんだよ、僕らは」

エレン「アルミンの言うとおりだぜ代行!俺たちは、此処で過ごして、此処で育った!
もう家族みたいなもんじゃないか!」

ミカサ「……エレンの言うとおり。代行……私達は話を好奇心でただ聞きたい訳じゃない。
出来ることなら、貴方の力になりたい。そして……貴方にも、私達の力に」

(´・ω・`)「……アルミンさん。エレンさん。ミカサさん……。こんな私を、こうして受け入れて下さることが、
私にとってどれだけ心強いことか……そうですね、ミカサさんの言う通りならば、私もそれに報いなければ
なりません……良いでしょう。この最後の晩餐の肴になるのなら、つまらない話ですが、どうぞ、聞いてください……」

                 _
                / jjjj      _
              / タ       {!!! _ ヽ、
             ,/  ノ        ~ `、  \      _   あの日、私は平素通り仲間たちと壁を殴っていました。
             `、  `ヽ.   ∧_∧ , ‐'`  ノ   /  `j  相次ぐ問い合わせ、老若男女が抱える全ての鬱憤を
   ∧_∧_      \  `ヽ(´・ω・`)" .ノ/  /  /`ー'   少しでも和らげることこそが我々の理由。
  (´・ω・`)  ̄"⌒ヽ    `、ヽ.  ``y"   r '   〈  `ヽ       時には壁を信仰する者たちと対立しながら、その人たちも
  / ) ヽ' /    、 `、   i. 、.  ¥   ノ     `、  ヽ∧_∧ 救われるようにと、壁をただただ、殴り続けていました……。

γ  --‐ '      λ. ;   `、` -‐´;`ー.イ       〉    ´・ω)    ,-、、
f   、   ヾ    /   )   i 彡 i ミ/       / ノ    ̄⌒ヽ   「  〉
!  ノヽ、._, '`"/  _,. '"    }    {       ノ  ' l     `ヽ./  /  その時です。突如として雷鳴――そして、あの超大型巨人が
|   ̄`ー-`ヽ 〈  < _ ヽ.   /     `\    / , '    ノ\  ´  /
!、__,,,  l ,\_,ソ ノ   /   /ヽ、   ヽ  (     ∠_   ヽ、_, '    現れたのは……。
     〈'_,/ /   /   /  ノ    ヽ.   )  i  、      ヽ


ベルトルト「……」ゴクリ

                       |  

        _             iii |
       / jjjj            l l |
     / タ            /タj |   まさに逢魔が刻。しかし、私達も人の子。……信じられなかったのです。
    ,/  ノ           / / |    私達はただただ静観しました。いえ、百年の沈黙をまだ信じていたのでしょう。
     `、  `ヽ. ∧_∧ , ‐'`  ノ   |    一人が言いました。「なんだ、ただのデイドリームか」
     \  `ヽ(´・ω・)" . /    |       
       `、ヽ.  ``y"   r '     |       その時です……――巨人が、壁を蹴り破ったのは。
        i. 、   ¥   ノ      |       
        `、.` -‐´;`ー イ




                                _
                               / jjjj      _
                             / タ       {!!! _ ヽ、
                            ,/  ノ        ~ `、  \        _
                            `、  `ヽ.  ∧_∧ , ‐'`  ノ      /  `j      !!!!!!!!!!!!!!!
 _               ∧_∧_      \  `ヽ(´;ω;`)" .ノ/    /  /`ー'      !!!!!!!!!!!!!!!
│jjjj  ∧_∧        (´;ω;`)  ̄"⌒ヽ   `、ヽ.  ``y"   r '      〈  `ヽ        !!!!!!!!!!!!!!!
│ヽ  (ω;` )      / ) ヽ' /     、 `、    i. 、   ¥   ノ       `、  ヽ∧_∧   !!!!!!!!!!!!!!!
│  ⌒  , ⌒ヽ     /  --‐ '      ヘ.  ;    `、.` -‐´;`ー イ         〉    ´;ω)    ,-、、     ∧_∧
 ヽ-_、 /  / \  f   、   ヾ    /   )    i 彡 i ミ/         / ノ    ̄⌒ヽ   「  〉    (´;ω;`)
    ヘ  丿丶  ヽ  !  ノヽ、._, '`"/  _,. '"     }    {         ノ  ' l     `ヽ./  /  /⌒    ⌒丶
     │ミ  / ゙ ノ  |   ̄`ー-`ヽ 〈  < _ ヽ.    /     `\      / , '    ノ\  ´  / /  ノヽ 人 ノ ヽ
 / ̄⌒ / / /    !、__,,,  l ,\_,ソ ノ   /   /ヽ、  ヽ.     (     ∠_   ヽ、_, '  ヽ、 ヽ ゙  、ノヽ ソ
《   _/  彡ノ          〈'_,/ /   /   /  ノ    ヽ.   )     i  、      ヽ        ヽ_ソ ´ /巛/、
 \ ` /   /            | |  イ-、__   \  `ヽ    {   f  _,, ┘  「`ー-ァ   j       /´   _ノ_   ヽ
  \ /   ノ _ へ         l.__|   }_  l    \ \   |  i  f"     ノ   {  /   /⌒、/   /    \ ゙丿
   ヽ│  ⌒   │        _.|  .〔 l  l    ノ  _>  j  キ |  i⌒" ̄    /  /_  /      /      丿 /、
   <.,,ヽ_ ノ゙´<.,,_/        〔___! '--'     <.,,_/~  〈   `、ヾ,,_」       i___,,」 ヾ,,_」ヘ_ソ        i___,,」
                                       `ー-‐'


(´;ω;`)「……あの粗雑な音――そこには情けも愛も慈しみもない――ただ破壊するだけの音が、轟音だけが響きました!!
私達は許せなかった!!壁を!人々の救いの象徴である壁を!!破るだけでなく、まさかけっけっけっ、蹴り飛ばすだなんて!!
どうかしてる!!」

エレン「……」

ミカサ「……」

アルミン「……」

マルコ「……」

エレン「おう、続けてくれ」

(´;ω;`)「あ、終わりです」

エレン「おっ、終わりか……そっか……うん」

アルミン「……大変だったんだね」

ミカサ「……壮絶な話だった。ある意味で」

ライナー「(良かった……突撃した俺は許されてたのか……)」

ベルトルト「(どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう)」

(´;ω;`)「あの日受けた屈辱を……私は必ず返す。その為に、此処に来ました」

マルコ「そうなのか……それで、その仲間達っていうのは?あっ、まさか……」

(´;ω;`)「皆思い思いの場所で修行に励んでいます」

マルコ「あっ、そっか。ある意味で、うんまぁ、良かった」

(´;ω;`)「私達の目的はあの大型巨人……そして、同じく壁を突き破った
鎧の巨人」

ライナー「(なんだ、許されてなかったか。帰りたいなぁ)」

ベルトルト「(故郷に帰りたい)」

(´;ω;`)「……ふふっ。如何でしたか?何の面白味もない、いえ、憤怒さえ湧く
与太話だったでしょう……御静聴、感謝します」

エレン「いや、うん。そんなことねぇって。そんなもんだよ、戦う理由とか」パチパチ

アルミン「そうだよ。まぁ、なんだかんだ一緒だよ、似た者同士よ、僕らほら、似た者同士」パチパチ

ミカサ「人それぞれで、良いと思う」パチパチ

(´;ω;`)「皆さん……!私は――私はこんなに素敵な仲間たちと出会えて、幸せ者です!!

エレンさん!私は貴方に出会い、多少なり変わりました!変わることが出来たのです!!
当初は大型巨人と鎧の巨人に報復さえ出来れば良いと思っていましたが……しかし!!

今は違います!!

貴方と共に巨人を駆逐し尽くし――皆さんと壁を殴れる時が来ればと!!
……それだけが、今の私の全てなのです!」

アルミン「……」

ミカサ「……」

エレン「代行……!」ジーン

(´;ω;`)「エレンさん……!」ジーン

マルコ「……」パチパチパチパチ


パチパチ……パチパチ……

ベルトルト「じゃんけんぽん!」

ライナー「おい、何を言っているんだベルトルト」

ベルトルト「何って、明日の奇襲の役決めじゃないか。ほら、出さなかった
君たちの負けだ。後は二人で決めてくれ、それじゃぁ」

ドガッ

アニ「何言ってんのベルトルト。それはあんたの役割だろ?責任を果たしな」

ベルトルト「アニ。君の言いたい事は解かった。よし、三人だ。三人で行こう」

ドガドガ

ライナー「……その辺にしてやれ、アニ。いよいよ明日欠番が出るぞ」

アニ「怪我なんてあっという間だろう、ね?ベルトルト」

ベルトルト「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい違うんです僕が蹴り破るのを提案したんじゃないんです
ごめんなさい……」ヒックヒック

ライナー「俺たちの目的を、決意を思い出せ、ベルトルト……戦士としての」

ベルトルト「じゃぁお前がやれよぉ!!」ビェーン

ライナー「……ベルトルト、解かってくれ」

ベルトルト「わかんねぇよ!!彼を敵に回しちゃいけないってことぐらいしかわかんねぇよ
僕にはさぁ!?」

アニ「ていうかあいつが私達の目標ってことは?」

ライナー「ないだろう……奴は、壁殴り代行なのだから」フッ

アニ「……そっか。良かったなベルトルト。ライナーが一緒に行ってくれるって」

ベルトルト「本当だねライナー!?」ガバッ

ライナー「いや、しかし、えっと……」

アニ「戦士としての目的と決意を思い出せ、だっけ?ライナー」

ベルトルト「やっやややっやっ、やってくれるんだな、ライナー!?」

ライナー「……」ポックポックポックポック

チーン

ライナー「よし、皆で行こう」

ベルトルト「まず僕が壁を思いっきり蹴破る。良いな?その瞬間、君たちは一斉に突撃して
煙幕を起こせ。僕はそれに乗じて脱出する。後は君たちも騒ぎの中、大挙する他の巨人に紛れて
解除し、群衆に紛れれば、作戦成功だ。良いか逃げるなよ?絶対だぞ、じゃなければ僕は家に帰って
もう寝るからな!」


超大型巨人「……」チラッチラッ

鎧の巨人「(うわぁこっち見てる)」

女型の巨人「(良いからはよやれ)」クイッ

大型「(くっ……南無三!!)」ブンッ


ドォォンッ!!


鎧「(うおっ!?な、なんだ?!)」

女型「(地震……!何故急に――壁は――)」


三人の巨人「「「こ……壊れてない……!?」」」


「……ひさしぶりですね」


三人「「「!!!???!?!??!??」」」

                               ∧_∧
                          (´・ω・`)_.. ッ". -'''" ̄ ̄^ニv..........,、
                     ,.. -―'''';;]_,゙二二__,,/  _..-''" ゙゙゙̄''ー     `'-、
               ,,-'"゙゙,゙ニ=ー''''"゙゙シ'"_,゙,゙,,,,,,,_     `'''t゛                 \   
           /_..-'"″  '''^゙>'''"゛     ´                        `!、       
           _..イ'"゛       ./                  \       ,..-''''''''''''''ー..,   .l
          / /         ./                  `゙''‐  .、        \.,,,│
        /  l         「                       l          " .`''、
      /   l゙         i                    !  .,!             .  .,!
        ! ./│      ._/ .ヽ,_,                   ,│ │         !   .!、

,, -ー¬'''" ./   .ヽ  _.. ‐″ .`'. "   `゙''―- ....,,,_       _.../ │  l           丿   .′
      ′   .i゙'''゛                 `'''r‐―‐'´    ヽ  .l   _,.        .ヽ
          |,     _,,,,,....、        /    .‐ ,   .`'i  .`'' .″             ヽ
        ,,.. .  .ヽ. .ン._,,,,,,...  .、,`'ー、、  ,.       _..l,   │  /             ヽ .../ '

            ゙l、.i ′      ゛   `"´       '"´ ,.ゝ   !   .|                 l/
             ‐'│゙.l   i                 ,r'" "  l    .l               ,, 'ソ゛ `
             ,i゙.l .\  ‐- ........ ‐'    、         ,r‐''   |,    .ヽ          _,, イ゛ .'、
         /  l. | _i,,,...... -----.... ....;;_  /      "     ....l    .ヽ    .,/´   .ゝ  .ヽ
      _,,, ‐"   l",゙,,...... ---――ー- ....,,,,,,_"'''ー ..,,_      ,l-'゛ ヽ    }  /     / ヽ  `
-'" ̄ ̄゛     .!.´                   `"'ー ..,゙.\.l .,/     ヽ   ゙./       .l   .`_,,,,,
             | /´'i     й      /゙''i      `'-/           \ ./     _.. -''"  ./
          | .ゝ′          ! ./         |            ゙'l゙   .,/゛  ._,,、l゙
             ,|  ._,,..........--―¬''''¬- ....,,,,_      .|          ヽ ,/   .,..-"  . l


超大型「」

鎧「」

女型「」


エレン「全員、立体機動に移れ!……よぉ、五年ぶりだな……!」

(´・ω・`)「エレンさん、丁度良い機会です。……三匹。大型、鎧に加え、
初見の相手も居ますね……油断は禁物ですよ」

エレン「あぁ……皆殺しにしてやるぜ……!」


(´・ω・`)「ふふっ――」


「「「待て!!」」」


(´・ω・`)「!?」

    /,'"      )'ー、        
  / /''ー '    /'"`` ' 、       

 /:  /    ヽー'ノ::::....  )-、,,    ∧__∧                 俺たちも
 l゙::: /     リ:/   ::: ノ::::.... ヽー 、:( ´・ω・` )      、 ______
  ', | /   l|//     /::"  ::/ ̄ヽヽ、、、,,,::::  |  ',:::::  `'ー、,、-''"´ 

  ',ノ,'' イ'  ::/ ィ   /    :/ ゙''':::::| ヽ;;;;; `゙;;'''';;ーi、,,、- '''''"彡゙ll|ソ ,
   { | l| /,,;イ   /    /   ::| ::」``ヽ;;;;;  ,、;;;ヽ、ヽ;; 、,,,ッ   
   ヽ  リ '"  }  /ノ l|  /     :|" 三三`' 、( );;  ヾ'、○}   { '
   ヽ  ヽ" :l    l l| /     :}、:::::     `' 、;;; ;;; ', ゙''、   j 、|.
    ヽ  ヽ    {    " /  | リ:: ヽ:::      '' 、从 ',、 ミヽ  ゙' 、.|
    ヽ :: \  '、 ミ         / 、 ゙l:::       ゙ll ゙ll:',ヽ  ゙' 、, ゙{
     ヽ :::  ミ  '、 ミ        |:::  ヾ:::::       ゙ll ゙l|l::::゙、  {  |
     ヽ:::::              リl|l|:::  ',         ゙ll: |::::::゙、人|; /
      ゙l ゙ミ          /:l. :レ'::} ',         ノ、;;;;;;;ヽ l|/ヽ

       |`-、ミ        /:::::::|   } |:::......    ,,、 '",、、゙゙''ー''´  ',
       |゙、::::`' 、,_    _/:::::::/   :} /::::::::::::,,、-''" {○ ゙ll`' 、 ゙l|:  |


.


     ノ    .\
  γ ̄ .\     \

,,.-'      \      l
.    \    .\   .|                                  混ぜてくれよ
       \    .ヽ  |--、     
.  \     \   .l/   l.    
.   \    ヽ. //ヽ、/

      \     |_l.\/
"''-..,,_   }_/__l`´
ヽ  \_/ //
   -..,,__//./       ,.-''"  ̄ ̄ `ヽ     ∧_∧

        / .l、   ,..-''"  ̄ ゙"''-、.     ヽ  (・ω・ `)
        .l   \"          .ヽ       ',. `ニニ´ | l\ _
           ヽ          \      ̄"''-..,,_      `ヽ
ヽ               ',                  l    `ヽ/   ヽ__.,.--..,,_
  ',               l         /      /         ヽ    / /    "''-..,,

  l             |       /                 ',  / ,-`―――
  .|             l -..,,__ ,,.-'"   l                   |. l |
   |         ,'          ,'/ ヽ            | y `"''-..,,
           /          /    |              |. /ヽ
                     /    |            |. ',  \
\                  /     ヽ          /  \


(´・ω・`)「ダズ、トーマス!」

ミカサ「エレン!」

エレン「おっ、ミカサ」

(´・ω・`)「久しぶりだな……ジャン」

(´・ω・`)「見ていたぜ、壁の外力を全て地中に送るあの技……とんでもねえ奴だな
お前は」

(´・ω・`)「>>20さんが教えてくれたんだよ。私では、全く思いつかなかった」

(´・ω・`)「……一人じゃないんだな、俺たちは」

(´・ω・`)「あぁ……そうだな」

(´・ω・`)「感傷に浸っている場合じゃないよ、二人とも……戦うんだ、皆と――そしてまた、壁を殴ろうじゃないか!!」

(´・ω・`)「「おう!!」」


(´・ω・`)「で、そちらの方々は?」

(´・ω・`)「彼はエレン、彼女はミカサさんだ」

(´・ω・`)「これはこれは。初めまして、ジャンがいつもお世話になっております。
私彼の同僚のトーマスと――」


――こうして、壁殴り代行とミカサとエレンの活躍によって巨人は駆逐された。
しかし、だからと言って人々の鬱憤が消えるわけではない。
報われない努力。
思い通りにならない人心。
総括して糞みたいな現実。
それらは常に虎視眈々と爪牙を光らせているのだから……。

(´・ω・`)「だが!」

(´・ω・`)「私達に!!」

(´・ω・`)「お任せあれ!!!」


――そう、彼らは壁殴り代行。闇を払う光。福音の鐘突き人達……。
そこに人々の懊悩がある限り、彼らの戦いは終わらない……。

今日も街に……壁の音が……響く。

          /⌒丶         /⌒\
         /´    ヽ       /、   ヽ
         | /    |     /  /    | ★壁殴り代行始めました★
     .    |     .|     | ,/ .    | ムカついたけど壁を殴る筋肉が無い、壁を殴りたいけど殴る壁が無い、そんなときに!
         |      |∧_∧ / ノ    ,| 壁殴りで鍛えたスタッフたちが一生懸命あなたの代わりに壁を殴ってくれます!
     .    |     |(´・ω・`)      丿 モチロン壁を用意する必要もありません!スタッフがあなたの家の近くの家の壁を無差別に殴りまくります!
         ノヽ`   ノヽ   /  `   /   1時間\1200~ 24時間営業 年中無休!
        /   ,/ソ         \ /
       (       ,/    `´   |  
        \   イ  ´         | 
         \  ヽ \    八  ノ    壁殴り代行では同時にスタッフも募集しています

           ヽ    ` ー ´人` /    筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
            \     / ´,、ヽノ     壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
           ノ⌒    /      |
          /            ノ_

          | ノ     ヽ    丿 \
       /⌒l |.          /     \
       /  l,丿 ,       ■     .  \
      |  /  ´      /⌒`l        \ 
     丿 /   ,     ./   ヽ   ヽ    | 
    /  |,   |    /      )\      ヽ 
    ヽ ノ    ヽ__,/      . (  _\_     |
    (_)__)|___,/          (__)_)_)ヽ、__/


~ fin ~


お前らこんなの読んで楽しかったかよ



俺は書いていてすごく楽しかったよ!たくさんレスありがとうね!
aaずれちゃってごめんね!それじゃぁ寝るね!寝る寝る寝るね!

あと転載はちょっと勘弁してください 死にたくなるので

お前らの優しさに壁殴っちまった

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom