穂乃果「絶交だよ!」 (79)

穂乃果「海未ちゃん!おはよう」

海未「ほ、穂乃果!今日も可愛いです…」(おはようございます)

穂乃果「朝から何言ってるの!///さあ学校いこっ」

海未「え?でもまだことりが来てませんよ?」

穂乃果「……」





穂乃果「先に、行ってるんじゃないかな?ほら、もうこんな時間だし!」

海未「? …まあ確かに遅いですね このままだと間に合わないかもしれません」

穂乃果「そうだよ!急ごう海未ちゃん!」

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穂乃果「それでね?昨日の雪穂ったら…」

海未「ふふ、相変わらず仲が良いのですね」

穂乃果「そうかなあ?最近反抗期が来てる気がするよー 海未ちゃんとか、友達が家に来た日は特に機嫌悪くなるんだよねぇ」

海未「そ、そんな!私何か義妹さまのお気に障ることを!?」

穂乃果「そんなこと無いと思うんだけどなぁ でも私に対してやたらツンツンした態度に…あっ」

海未「ことりじゃないですか!おはようございます」


ことり「!!」クルッ

ことり「お、おはよう 海未ちゃん…   ほのか、ちゃん」


穂乃果「……」


海未「?」


穂乃果「そ、そういえば穂乃果ー、今日日直だったような!?早く学校いかなくちゃ!それじゃ!」ダー



ことり「……」

海未「……」


海未「何か、あったのですか?」

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穂乃果「よーし!今日の穂乃果は燃えてるぞーっ やる気マキシム!さあ練習しよう、ことりちゃん!」

ことり「そうだね!今日はお休みだし、もうすぐライブで新曲も披露する予定だもんね! ただ…」


ザーーーザーーーー


ことり「この天気だと、ちょっと…」

穂乃果「むうぅぅー!こんなにやる気なのにいー!」アメヤメー!




ことり「全然やみそうにないね」

穂乃果「神社に着いた途端急に降りだすなんて…朝の天気予報では言ってなかったよ!」

ことり「弓道の活動で海未ちゃんもいないし、μ’sとしても今日は本来お休みだし…無理して練習しなくてもいいんじゃないかな?」

穂乃果「ええー!!穂乃果今日はことりちゃんと一緒に完璧に仕上げたい振り付けがあったんだよぉ?」

ことり「でも、この雨だよ?きっと風邪ひいちゃうよ 明日は学校あるし…」

穂乃果「明日からはまたみんなでの練習が始まるし、何より穂乃果は今日練習したい!なんだかヤル気がすごいの!」フンス

ことり「あ、あはは… 皆との練習終わった後でもわたし、つきあうよ?だから…」

穂乃果「おねが~い、ことりちゃぁん!今日がいいのっ 一緒に練習しよ?」

ことり「う、うぅー でもぉ」ドキー

穂乃果「大丈夫だよっ 一日くらい!」



ドシャッ

『穂乃果!』

『おねーちゃん!?』

『大丈夫!?』


穂乃果『次の、曲…』


穂乃果『せっかく、ここまで…きたんだから……!』ポロ


ことり『! ほのかちゃんっ!』


ことり「っ!」

穂乃果「いいよねー?ことりちゃんなら良いっ」



ことり「駄目っ!!!」



穂乃果「て、 え…?」


ことり「きょ、今日はダメ!雨もすごく降ってるから…」


穂乃果「だ、大丈夫だって…そんなに無茶したりしないし…」

ことり「駄目ったらだめなの!」

穂乃果「どうしたの?なんかことりちゃんらしくないよ…いつもなら穂乃果のお願いきいてくれるじゃん!」

ことり「それは…」

穂乃果「い、いいもんっ ことりちゃんが付き合ってくれなくても、私1人で…」

ことり「!!!」


ことり「ば…」

ことり「バカ!ほのかちゃんのバカ!」


穂乃果「!?」


ことり「わたしはほのかちゃんのことを想って…っ そんなことだから、大事なときに倒れちゃうんだよ!?」

穂乃果「! それ、は」

ことり「またライブ中断させてもいいの!?あの時のこと、もう」

穂乃果「や、やめてよっ!!」

ことり「あっ…」

穂乃果「そこまで言わなくてもいいじゃん!穂乃果だって、好きで倒れたわけじゃないもん!それに、悪かったって、皆に申し訳ないって、ずっと思ってたよ!」

ことり「…! それならことりの言うこともきいてよ!海未ちゃんの言うことはきくのに、わたしのいうことはききたくないの!?」

穂乃果「ちがうもん!そうじゃないもん!ことりちゃんのバカ!そういうことじゃないのに!」

ことり「わたしじゃ駄目なんだよねっ 海未ちゃんはよくても、ことりじゃ…」ウル

穂乃果「! ちっ、違うのに! もう、ことりちゃんなんかっ、キライ!」


ことり「えっ…」ビク


穂乃果「ことりちゃんなんて大ッキライ!絶交だよ!」ダッ


ことり「え?えあ…ぁ 待っ ほの、か…ちゃ…」フラッ


バシャァ


ことり「…嫌い?  絶交…」



ザァァァァァァ




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海未「なるほど…ケンカしてしまったのですか」

ことり「ウン…」

海未「昨日のことですよね?まったく穂乃果は…」

海未(ケンカしたときの怒った顔の穂乃果もカワイイんですよね…まあ、ケンカの最中はさすがの私もそれどころじゃないんですが)ウフフ

海未「でもそういえば、私と穂乃果は割としょっちゅうケンカしてた気がしますけど… ことりと穂乃果がケンカしてるところを見るのは私、初めてかもしれません」

海未(留学騒動を除けば)

ことり「それはそうだよ…わたし、ほのかちゃんとケンカしたこと、なかったもん…」

海未「え 一度もですか?」

ことり「うん 海未ちゃんと仲良く遊ぶようになる前も、ほのかちゃんとケンカしたことなんて無かったよ…」

海未「それもスゴイですね… まあ、あの穂乃果ですから 何日かすれば謝ってくると思いますけど… 私も今回のことは穂乃果が悪いと思いますし」

ことり「そ、そうかな…?」

海未「しかし…」

海未「実は私、今まで何度も穂乃果とケンカしたことはあるのですが… 『絶交』と言われたことは、一度も無いんですよね…」

ことり「……」

海未「ましてこれが初めてのケンカとなると…」



ことり「…わたしね、嬉しいんだよ」フフ

海未「え、ことり…?」

ことり「今までことりはほのかちゃんと、ずーっと一緒にいたけど 海未ちゃんみたいに本気で言い合いして、ケンカになったことなんてなくて…」

ことり「良いことだって言う人もいるかもしれないけど、なんだかそれはそれで少し、物足りないっていうか…壁を感じちゃうっていうか…」

ことり「ほら、喧嘩するほど仲が良いっていうでしょ?」ニコッ

海未「ことり…」

ことり「だから、嬉しいの これでわたし、ほのかちゃんともっと仲良くなれたんだよね」ニコニコ 

ことり「これで海未ちゃんとも対等だね!わたし、海未ちゃんと同じくらい、ほのかちゃんと仲良しになれたんだもんっ」ニコニコ ポロッ

海未「……!」

ことり「初めて思いっきり、怒鳴りあって… 本音をぶつけて…  バカって、キライって」ニコニコ ポロポロ

海未「ことり…!」ジワッ

ことり「絶交って、言われちゃった 返事、してくれ、なかった」ポロポロ ボロボロ

ことり「きらわれちゃった、かなあ グス、ほのかちゃんが気にしてること、言っちゃった あの時一番つらかったのは、ほのかちゃんなのに…!」ボロボロボロッ

海未「無理、しないでくださいっ!」ギュ



ことり「う、 うあああああああああああああん うあぁああああああああああああああああああああああん ほの゙がぢゃあああああああああああ」





先生「園田と南、遅刻な」

海未「すみません…」

ことり「ごめんなさい…」



穂乃果「……」



キーンコーンカーン


海未「穂乃果、お昼ですよ 一緒に食べましょう」

ことり「……」スス

穂乃果「う、えっと… きょ、今日は先約があるから!」ガタッ

ことり「あ…」

海未(ん?この感じは…?)



ことり「ごめんね、海未ちゃん… わたしのせいで」

海未「いいんですよ!天気も良いですし、外で食べましょう!さあ!」(穂乃果ああああああ 寂しいですぅぅぅぅ)




穂乃果「一緒に食べよう!」

ヒデコ「どうしたの めずらしい… いつもの2人は?」

穂乃果「い、いいから!なんでもないの!」ガタタ

ヒデコ「ふーん?まあいいけど」



ことり「………」モフモフ

海未(幼馴染の一大事… ここは私が一肌ぬぐしかありませんね)パクパク


海未「ワン、ツー! ワン、ツー! ワン、ツー! スリー、フォー!」パンパン


穂乃果「……」タッタッ


ことり「……」スッスッ


凛(なんか、なんとなく…)

真姫(空気が、重いような…)

花陽(ダ、ダレカタスケテー!)



海未「よし、一旦休憩にします!」パン


絵里「ねぇ、海未… 穂乃果達に何かあった?」ヒソ

海未「わかりますか?」

絵里「あきらかにお互い避けあってるもの ケンカかしら?」

海未「そんなところです ですから…」

海未「私がなんとかします 明日は練習休みだと後で皆に伝えてくれますか?」

絵里「わかったわ… お願いね、海未」



絵里「よし、今日はここまでにしましょう! みんなお疲れさま」

穂乃果「皆、おつかれー!穂乃果、用があるから先に帰るね!じゃあ!」タタタ

ことり「……」スクッ


にこ「ちょっと、あれ大丈夫なの? ライブまでに新曲を完成させなきゃいけないってのに」

希「大丈夫なんやない? なあえりち」

絵里「ええ、大丈夫だと思うわ あの3人なら…」




海未「穂乃果!」

穂乃果「!」ダッ

海未「待って下さい!    ことりは、いませんから」

穂乃果「あ… そ、そうなんだ」


海未「今日は晴れてよかったですね しっかり練習できました」

穂乃果「ん…    ねえ、ことりちゃんから聞いた?」

海未「2人が初めてケンカしたことですか?」

穂乃果「あ、やっぱり聞いてたんだ」

海未「ええ あれは穂乃果が悪いと思いますよ」

穂乃果「うん… わかってるよ」

海未「………それに、怒ってるわけではないんでしょう?」

穂乃果「!」

海未「もちろん、本気で嫌いになってもいませんよね」

穂乃果「な、なんで」

海未「何度もあなたとケンカした私ですから、わかりますよ」

海未「本当に怒っている時の穂乃果は、あんな風に気まずそうに避けたりしません」

海未「どうすればいいかわからず、戸惑っている… そんな印象を受けました」



穂乃果「……初めてなんだ ことりちゃんから怒られたの」

穂乃果「いつも優しくて、穂乃果が言うことにはどんなことでも賛成してくれたことりちゃんが…   だから、ビックリしちゃって」エヘヘ

穂乃果「言いたいこと、うまく言えなくて… ことりちゃんのこと、だいすきなのに 駄目なんかじゃないのに…」グスッ

海未「……」

穂乃果「悪いのは穂乃果なのに、絶交って言っちゃったから… ことりちゃん、きっとこんな、私のことなんて」

海未「…明日は、練習お休みになりました」

穂乃果「え?なんで…」

海未「ですから、久しぶりに2人で遊びに行きませんか?気分転換になりますよ」ニコッ

穂乃果「う、海未ちゃん?」

海未「たまにはいいでしょう 前から予約していた映画のチケットがあるのです 一枚穂乃果にあげます!明日公開なのでちょうどいいですよねっ」ハイッ

穂乃果「…そうだねっ!ありがと、海未ちゃん! よーし、明日は思いっきり遊ぶぞーっ!」

海未「では学校が終わった後、駅前に集合です!」



駅前



穂乃果「ふーっ…」

穂乃果(海未ちゃん遅いなあ まさか穂乃果のほうが待つことになるなんて…)

ことほの「「まだかなあ、海未ちゃん…」」



ことほの「「…………」」

ことほの「「えっ!?」」バッ


穂乃果「な、な、なんで…!」

ことり「わ、わたしは海未ちゃんと映画に行く約束してて…」

ピロリン♪

穂乃果「メール…」ピピ


海未【すみません!私用で行けなくなりました ごめんなさい!】


ことり「あ、メールだ… ええっ!?」

穂乃果「う、海未ちゃんめ…!」



穂乃果「……」

ことり「……」


穂乃果「…………」

ことり「…………」


ことほの「「あ!あのっ!」」


穂乃果「あうっ」

ことり「ご、ごめんなさい…」



穂乃果「……」

ことり「……」


穂乃果「……映画」

ことり「え?」


穂乃果「チケット、もったいないし 映画、見よう」

ことり「あ、そうだよね… せっかく来たんだもんね」



穂乃果「……」テクテク

ことり「……」トコトコ



???「……」ササッ ササッ



<ヘイラッシャーイ

穂乃果(あ…ここ新しい屋台出てたんだ 良いにおい…)


ピロリン♪

穂乃果「ん?」


海未【そういえば最近駅の近くにできた屋台のジャンボストロベリータワーというのが絶品らしいです】

穂乃果「……」


「おっ カワイコちゃん2人でデートかい?」

ことり「ええっ? いや、あのぅ…」

穂乃果「! べ、別にデートなんかじゃないですっ!」バッ

「ハハハ!いらっしゃい!どれにするんだい?」

穂乃果「え゙?あ… じゃ、じゃあジャンボストロベリータワー…」

「毎度ありい!カップル用を頼むなんて仲が良いじゃないか!ちょっとサービスしとくよ!」

穂乃果「へ?カップル用!?」



穂乃果「……」

ことり「お、おっきいね…」


穂乃果「……」

ことり「えっと、ふ、ふたり分らしいけど大丈夫?」


穂乃果「……」

ことり「……うぅ」


穂乃果「………食べて」

ことり「え?」


穂乃果「1人じゃ残しちゃうから、一緒に…」

ことり「! う、うんっ」




???「……」ススス


穂乃果「ふうーっ」テクテク

ことり(くふぅ、おなかいっぱい…)トコトコ

ことり(きまずいなあ あんまり会話らしい会話はできてないし… やっぱりまだ、怒ってる、よね)

ことり(もうすぐ映画館だけど、上映まで時間あるなぁ…これじゃ、間が持たないよう)

ピロピロ♪

ことり(メールだ)ピピ

海未【映画を観る前に2人でモールにも寄りたかったのですが…残念です 今日はA-RISEがイベントをやっていると聞いたので】

ことり(海未ちゃん…)



穂乃果「……」テクテク

ことり「ほ、ほのかちゅん!」

穂乃果「は、はいぃ!?」ビクー

ことり(噛んだ…)「あ、あのぅ、よかったら、モールに寄っていかない?まだ映画までは、時間あるから…」


穂乃果「……」


ことり「うぁ、ご、ごめんね… やっぱり、い」

穂乃果「うん、行こう このままだと早く着きすぎちゃうよね」

ことり「あ…!」パアァ


ツバサ「聴いて下さい!Private Wars!」


<キホンダネ ムレルノキライヨ!

穂乃果「A-RISE… 今日、ライブだったんだ」

ことり「うん…」

穂乃果「やっぱり、すごいなあ… お客さんも、こんなにいっぱい」


<オタガイノバショデ オタガイノオモイ


花陽「凛ちゃん!早く!もっと前で観ようよっ」

凛「待ってにゃあ、かよち~ん あれっ?」

花陽「あ、あそこにいるの…」

凛「あー!穂乃果ちゃんとことりちゃん! おぉーーぃむぅ!?」ガッ

ことり「?」クルッ

凛「……!……!?」ムググ

ことり「今、呼ばれたような…」

花陽「ピャア!凛ちゃんぐぅっ!」ガッ



???「2人とも…お静かに願います A-RISEのライブ…最後まで観たいでしょう?」ボソリ

凛「…!」コクコクコク

花陽「…!」コクコクコク


???「では私が最前列まで連れて行ってあげましょう 最後まで『2人きりで』楽しんでくださいね?」ダッ


<ワチャドゥ♪ワチャドゥ♪


ことり(花陽ちゃんの声も聞こえた気がしたけど…)ムム?

穂乃果「…?」



A-RISE「「「皆、来てくれてありがとー!」」」

ことり「ふわぁ…すごかったなぁ」

穂乃果「うん…楽しかった、って、ああっ!」バッ

ことり「ど、どうしたの!?」

穂乃果「もうすぐ上映時間だよ、映画!急がないと間に合わないかも!行こう、ことりちゃん!」ガシ

ことり(あ、手…!)



ことり「そうだね!急ごっ!」ギュッ



穂乃果「ふぅ、ふぅ、間に合ったあ~」

ことり「そ、そうだね…はぁっ、はぁっ」

穂乃果「…ん?わぁっ!?///」バッ

ことり「あっ…」パッ

穂乃果「ご、ごめん…手を、いや、ごめんっていうか、あの、つい…」

ことり「う、ううん!いいの、こちらこそ…えっと…」


穂乃果「……///」

ことり「……///」





穂乃果「え、映画!早く入ろう!」

ことり「あ、は、はいぃ!」



???「ポップコーンとコーラひとつ」


<ダレトダッテオワカレナンカシタクナイ…

<ワタシ、ナンテバカナマチガイヲ!


???「うぅっ…!ぐす…」ポロポロ


穂乃果(なんか…後ろで)

ことり(スゴイ泣いてる人がいる…)



<ワタシガサケチャウ!

<イタミサエイトオシイ…!


???「うぐぅ…!ずず…!」ボロボロ


穂乃果(そっか…ずっと)

ことり(心配させちゃったな…)



穂乃果「……」

ことり「……」


穂乃果「そろそろ…帰ろっか」

ことり「うん…そうだね」



???「……」スッ

???(もう…大丈夫ですよね あなたたちなら…)ズズッ チーン

???(また明日… 3人で、学校に行きましょう)スタスタ



穂乃果「……」テクテク

ことり「……」トコトコ


穂乃果「…あのさ」ピタ

ことり「…うん」ピタ


穂乃果「さっきの映画…面白かったね」

ことり「うん…とっても」

穂乃果「すっごく泣いてる人もいたもんね」

ことり「うん…映画であんなに泣いちゃう人、なかなかいないよね」

穂乃果「ふふ、そうだよね… でもね、穂乃果の知ってる人に1人、そういう人いるんだ」

ことり「うん… ふふっ ことりも、そういう人、知ってるよ」

穂乃果「その人は、厳しくて、優しくて…」

ことり「おせっかいで、友達想いで…」

穂乃果「穂乃果の、大切な、親友」

ことり「うん…知ってるよ… ことりの、大切な親友 ほのかちゃんの、一番の親友」

穂乃果「そう、一番の…最高の、友達」

ことり「…うん」




穂乃果「でも…穂乃果にはね?もう一人…同じくらい大切な、親友がいるんだよ?」ガシッ

ことり「…!」

穂乃果「どっちのほうが、なんて、考えたこともない 本当に大事な、だいすきなともだちがいるの!」ギュウッ

ことり「ほ、ほのかちゃ」

穂乃果「ことりちゃん!ごめんなさい!キライなんて嘘!絶交なんてしたくない!本当にだいすきだもん!」ジワッ

ことり「あ…っ わ、わたしも、ごめんなさい!ほのかちゃんを傷つけたかったわけじゃなくて、あの時はっ!」ブワッ

穂乃果「わかってるよ!わかってたよ!ことりちゃんは、穂乃果のために… それなのに、それなのに!」ポロポロ

ことり「わたし、穂乃果ちゃんが倒れた時のこと、だから、つい、おっきな声でっ」ポロポロ

穂乃果「ごめんなさい!だいすきなの!ゆるして、ことりちゃん!うあぁっ」ボロボロッ

ことり「うん!わたしも、ごめんねっ だいすき!ほのかちゃん!うえぇっ」ボロボロボロ


穂乃果「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」ギューッ

ことり「うえええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!」ギューッ




穂乃果「あの時は、ことりちゃんから怒鳴られるなんて思ってなかったから、驚いちゃって…海未ちゃんからは、言われ慣れてるんだけどね」アハハ

ことり「うん…わたしも、ヘンな問い詰め方しちゃって…ごめんね」

穂乃果「も、もう謝らないでよっ 穂乃果が悪いんだからっ」

ことり「でも…あの時のことは」

穂乃果「いいの!今回のことでもわかったけど、穂乃果は反省が足りてない!だからむしろ、言ってくれてよかったよ!えへへ」

ことり「ほのかちゃん…」

穂乃果「これからも、穂乃果が間違ってる時は、ちゃんと止めてほしいな…親友として///」

ことり「う、うんっ!わたしたち、親友だもんね…///」




穂乃果「じゃあ、また明日!」

ことり「うん!また明日…」


「「3人で、学校行こうね!」」




海未「……」


穂乃果「む~っ?ことりちゃん、今日はなんだか雰囲気違うね?」

ことり「あ、わかった?実は…ちょっと髪結ぶトコ、変えてみたんだっ 気付いてくれて、嬉しいな♪」

穂乃果「そのくらいわかるよ~ いっつも一緒なんだからっ♪」

ことり「うふふ ほのかちゃん♪」

穂乃果「えへへ ことりちゃん♪」


イチャイチャ イチャイチャ


海未「~~~~~っ!な、なんなんですか あなたたち!昨日の気まずいムードはなんだったんですか!」イラァッ

穂乃果「ええーっ いつも通りだよぉ?ねーっ?」

ことり「ねーっ♪」

海未「ほ、穂乃果と、『ねーっ♪』!? そんなの私もやったことありません!ずるいです!ことりぃ!」

穂乃果「だって穂乃果たちは親友だもーん♪えいっ!」ガシッ

ことり「やーん ほのかちゃんったら♪」

海未「ヴァアァ!?腕組みぃっ!?ど、どーしてですか、穂乃果ぁっ! はっ、まさか、絶交したから…!?私は穂乃果と絶交したことがないから…」ブツブツ

穂乃果「さーあ 遅刻しないようにっ 行こ!ことりちゃんっ」タッ

ことり「うん!急ごっ、ほのかちゃん!」タタッ

海未「あ!?ま、待って下さい穂乃果ぁ!絶交を、私とも絶交をぉおーっ!」



穂乃果「……」フフッ

ことり「……」クスッ



ことほの((ありがとう、海未ちゃん…))




海未「穂乃果ぁ!ことりぃー!」


おわり

???がうみみだと、いつから錯覚していた…?

スミマセン 海未ちゃん炭酸苦手設定は完全に忘却の彼方でした 設定バグは一番やりたくなかったのに…
でも映画館に行けばポプコンとコーラこそ最強ですよね?

読んで下さった方ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月14日 (月) 22:33:16   ID: cqqJ9j_m

ことほの最高です!

2 :  SS好きの774さん   2014年07月15日 (火) 01:14:30   ID: jkDzW-eG

ことほのうみが至高
二人がくっつくともう一人のことを気にかけてしまうんだ

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