にこ・真姫「感染性関節炎」 (29)

このssは、ちょっと無理しただけで死にかけた>>1の体験をにこまきがわかりやすく教えてくれるssです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405213275

一日目

にこ「にこぉ…37.3℃か…」

ここあ「にこにー風邪だいじょうぶー?」

にこ「今日一日休めば直るにこ!」

こころ「さすがおねーさま!」

にこ(しょうがないわ…みんなにメールで謝って、今日は休む…)

にこ「今のところただの熱だし、病院はまだいいよね」

Dr.ニシキノ「はいここでワンポイントにしきのアドバイス」ヌッ

にこ「!?」

Dr.ニシキノ「今回は感染性関節炎という事ですが」

にこ「ちょっと、なにこれ」

Dr.ニシキノ「今のにこちゃんみたいに風邪をひいたりして抵抗力が弱くなると感染症はよりかかりやすくなるの」

にこ「わかったわ、ガン無視なのね、わかったわよ」

Dr.ニシキノ「詳しい名前は細菌性関節炎て言うんだけど、これ、身体が弱い人の場合発症から二週間足らずで死に至るわけ」

にこ「早くない?」

Dr.ニシキノ「まぁ私も聞いた話だし一概にどうとか言えないんだけど」

にこ「やっと返事したわね」

Dr.ニシキノ「………。」

にこ「………。」

Dr.ニシキノ「また次回!」サッ

にこ「あっ!待て!」

にこ「なんだったの…」

にこ「…長引く様なら病院に行きましょう……」

二日目

にこ「うーん…下がりきらないわね…」36.9℃

にこ「とりあえず市販の薬飲んで学校行くわ」


------帰宅後-----------


にこ(はぁ、やっぱりまだ無理だったか…朝よりちょっと上がってる)

ここあ「にこにー、ごはんまだー?」

にこ「もうすぐだから待ってるにこ☆」サクッ

こころあ「はーい」

にこ(指切っちゃった…けど、これくらい平気よね、今日は早めに寝ましょう)

Dr.ニシキノ「ちーっす」ヌルリンコ

にこ「でたな」

Dr.ニシキノ「はい!わかってると思うけど指切ったのが重要!私が昨日言ったこと覚えてる!?」

にこ「え?えーっと、抵抗力が低いと感染症にかかりやすいってやつ?」

Dr.ニシキノ「そうそれ、細菌性関節炎の原因の多くはブドウ球菌って菌なのね」


Dr.ニシキノ「菌自体はそこまで強くないんだけど、弱った体の傷口から入って、運悪く関節に止まってしまった結果関節炎になるってわけ」

にこ「じゃあその菌に気をつければいいじゃない」

Dr.ニシキノ「出来ればそれが一番だけど、ほぼ無理よ、この菌そこら中どこにでもいるもの」

にこ「じゃあどうするの!?」

Dr.ニシキノ「いやどうしようもないわよ、体調悪い時は怪我しないようにするとか?」

にこ「そ、そんなのって」

Dr.ニシキノ「そもそも今回の場合>>1が特殊過ぎるのよ」

にこ「どういうこと?」

Dr.ニシキノ「そもそも患部以外の傷口から菌が入って関節炎になること自体すごく珍しいの」

にこ「へぇ、でも無いわけじゃないんでしょ?」

Dr.ニシキノ「そう、それなら無いわけじゃないのよ…」

にこ「な、なによその意味深な言い
方」









Dr.ニシキノ「だって、>>1がこの病気だって判明した時、『どこにも傷なんてなかった』んだもの

にこ「………は?」

Dr.ニシキノ「………ほんと、原因究明に関してはお手上げ状態だったわ」(担当医談)

にこ「…なんか急にホラーみたいにしないでよ……」

Dr.ニシキノ「結局、以前入った菌が免疫の低下とともに症状を起こしたって事に落ち着いたけど、ね」

にこ「そう…」

Dr.ニシキノ「うん…寝る前にこんな話してごめんね」

にこ「いや…別に」

Dr.ニシキノ「またね」サラバッ

にこ「………」





にこ「つーか普通に喋りかけてんじゃねーわよ………」

三日目

にこ「あああああああ」ズキズキズキズキズキズキ

にこ「やっ……ばい、これ、超痛い」ズキズキ

にこ(た、立てない、膝が、張って、曲がら、ない)

にこ「なによこれ…わたしの膝爆発するんじゃないの…」ズキズキズキズキ

にこママ「すぐ病院連れてくからね!頑張って!」

にこ「この爆発しそうな膝の腫れは水がたまったせいなのね…。」ズキズキ

にこ「抜くって言ってたけど…まさか」

医師1「これで」専用注射

にこ「いやいやいやいや」

気になった人は「膝 水抜き」で画像検索

にこ「いやいや太過ぎ太過ぎ」

医師1「仕方ないね♂」

にこ「ムリムリムリ入んないそんなの」

※注射針のはなし


医師1「長さが違うぞ」

にこ「なに不安煽ってんのよ!」

医師1「生きろ!」ブスーーッ

にこ「~~ッ!!!!!」

医師2「検査の結果、入院して手術することになりました」

にこ「なんてことに…」

医師2「でもこれほっとくといつ心臓とかに菌が移動するかわからないからね、早めに検査できてよかったね」

にこ(既に症状出てたけど早めだったの?)

にこ「あ、あの…」

医師2「なんですか?」

にこ「私、スクールアイドルやってて、その、次のライブが来週あるので、手術はそれまで待つって事には出来ませんか…?」

医師2「…うん、あのね、さっきも言ったけどこれ下手したら死ぬ病気なのね」


30分後


にこ「普通に説教されたわ」

にこ「なんでしょうね…なんか、今の気持ちを表す言葉が見つからない」

にこ「…ホントにこの病気って死に至るのね」

にこ「…」

にこ「つらい」

医師3「矢澤さーん」

にこ「はい」

医師3「手術の予定決まりました」

にこ「いつですか?」

医師3「今日です」

にこ「えっ」

医師3「今日です」

にこ「しゅ、手術ってそんなにサッと出来るものなんですか?」

医師3「うん、検査してその日に手術ってのはほとんどないよ、君の病気がそんくらい危ないって事だね」

にこ「は、はは…」

にこ「点滴って冷たいのね…」

にこ「腕から入って行く感じがすごくわかるわ…」

看護師「手術前の採血しまーす」

にこ「また!?今日だけでもう8回も採血してるのよ!?」

看護師「うん、まぁしょうがない」

にこ「もう腕の血管が見えなくなってるわよ、これ以上どこから取るって言うの」

看護師「それでも取らなきゃいけないからねー」

にこ「しかもさっきの採血も3回も針を刺し直したわ、点滴も入れると今日わたし17回刺されてるの、わたしの腕蜂の巣よ」

看護師「ご、ごめん」

手術後

にこ「はぁ…とりあえず手術は成功したらしいわ」

にこ(あんなちっぽけな菌ひとつで膝が爆発しそうになって、いっぱい注射されて…バカみたい)

にこ(全身麻酔のせいで、呼吸だって酸素マスクがなきゃ出来ない)

Dr.ニシキノ「Hello,how are you?」

にこ「…あいふぁいんせんきゅー」

Dr.ニシキノ「日本人ていつも元気ね」

にこ「あんたは何なのよ」

Dr.ニシキノ「はい、これが>>1が体験した関節炎の発症から入院手術までのおおまかな流れよ」

にこ「うん…病気ってめっちゃ怖いわ、もう泣きそうよ」

Dr.ニシキノ「そうね、あまりにも呆気ない、ある日突然死ぬかもしれないとか言われても実感がもてないわ」

Dr.ニシキノ「それでも検査があと1日遅かったらもう手遅れだったかもしれない、良くて切断、かしら」

にこ「理不尽にもほどがあるわ…私が、私がなにをしたっていうの…」

Dr.ニシキノ「病気って、そうなのよ、頭がおかしくなるくらい理不尽で、無責任なの」

にこ「………」

Dr.ニシキノ「でも絶対負けちゃダメよ、病は気からって、結構バカにならないんだから」

にこ「…うん」

退院には二週間以上かかった。
しかも退院しても1ヶ月は激しい運動は出来ない、皆には本当に迷惑をかけている。
情けなくて情けなくて、μ'sをやめようなんて考えた時もあったけど、皆が踊ってる映像を真姫ち…Dr.ニシキノが毎日持って来て私を元気付けてくれた。

ラブライブに間に合うかはわからないけど、とにかく治ったら猛練習するわ

Dr.ニシキノ「すごくやつれたわね」

にこ「日の当たらない部屋に三週間も閉じ込められてたのよ、やつれもするわ、気が狂いそうだった」

Dr.ニシキノ「ま、元気そうで何よりよ」

にこ「まだ松葉杖は必要だけどね…」

にこ「この病院ともお別れね」

Dr.ニシキノ「来週また検査あるけどね」

にこ「長かった…本当に長かったわ…」

Dr.ニシキノ「じゃあ、最後に病院に向かってひとこと言ってやりましょ」

にこ「そうね…」スゥーー







にこまき「「二度と来るか!!!!!」」

真姫「…っていうやつなんだけど、どう?」

絵里「なにこれ」

真姫「この前、この病気が治った喜びでガチ泣きした患者さんが居てね、それを見て『あぁ、命って大事ね』ってふと思ったの」

海未「それで突発的にこの映像を作ったと…」

にこ「私まで協力させられて、見てる間ずっと恥ずかしかったわ」

ことり「なんか怖くなっちゃったよ…」

真姫「ごめんね」

希「でも良いんやない、命の大事さって」

花陽「病気こわい…これからちゃんと気をつけなきゃ」

凛「かよちんは良く食べるしきっと大丈夫にゃ」

真姫「そうね、ご飯ってホントに大事よ」

穂乃果「真姫ちゃん!」

真姫「なに?」

穂乃果「ほのか感動したよ!命ある限りほのかは頑張り続ける!」

ことり「穂乃果ちゃんは元からそんな感じだけどね」

穂乃果「…で、今度の生徒集会で健康についてのお話をするんだけどね」

絵里「まさか…」



穂乃果「流そう、これ」


その後、音の木坂では病院に向かって叫ぶという謎の行動がブームを起こした。

終わり

初めて書くSSがこんな内容になるとは思わなかった、後悔はちょっとしてる。

ほんと、健康なうちにやりたい事やっとこうね。

このSSが病院で暇してる人の目についたらいいな、思いよ届け、だるま転がれ

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