モバP 「いじめ、パワハラ……か」パラパラ

モバP 「この事務所は社長、俺、ちひろさんと作りあげてきてアイドルも増えたけど」

モバP 「事務所のみんなはどうなんだろう……」

モバP 「雰囲気は悪くないけどなぁ……」

モバP 「……」カタカタ

モバP 「よし」

モバP 「大石や晶葉に習って、やっとこの事務所のホームページを改良できたぞ」

モバP 「あとはここを充実させるだけだな」

【一人目】




クラリス「プロデューサー様、おはようございます。今日もよき日ですね」

モバP 「おはようございます、クラリスさん」

モバP (クラリスさんは性格的に問題なさそうだけど、とりあえず……)

モバP 「来ていきなりで申し訳ないんですけど」

クラリス「あら、なんでしょうか？」

モバP 「まあ、大したことじゃありませんけどクラリスさん、この事務所で仲のよい人はいますか？」

クラリス「仲の良い人ですか？」

モバP 「ええ、友達てやつですよ。事務所のホームページでそういうのを紹介するやつでも作ろうかと思って」

モバP 「誰々と誰がすごい仲がよいとか、事務所ではこうだ、とかを問題ない範囲で……」

クラリス「さすが、プロデューサー様、それは素晴らしき考えですわ」

モバP 「やめてくださいよ。大したものじゃありませんし」

クラリス「いえいえ……それで仲の良い人、ですか……」

モバP 「はい、クラリスさんのことだからみんなと仲はいいと思いますけど、その中の一人でいいので」

クラリス「それでしたら……亜里沙さんですわ」

モバP 「亜里沙さんですか」

クラリス「はい、彼女の子供番組で一緒にやらせてもらったことがありまして……」


………………
…………
……

スタッフ「それじゃあリハーサル、お願いします」


亜里沙「はーい、みんなー！今日は特別にこの教会でみんなと遊ぶよー！」

亜里沙 (ウサコ)「遊ぶウサー」

亜里沙「今日はシスターのお姉さん、クラリスさんも来てくれたよ」

亜里沙 (ウサコ)「みんなで呼んでみるウサー」

亜里沙「せーの」

「「「「「クラリスさーん」」」」」

…
…
…



クラリス「亜里沙さん、お疲れ様です。どうでしたでしょうか？」

亜里沙「うーん……」

クラリス「あら、……何かいけませんでしたか？」

亜里沙(ウサコ)「何だか緊張してたウサー！」

クラリス「申し訳ありません、このような番組も、それと子供にこうして接するのは初めてで……」

亜里沙「ほら、またよ」

亜里沙 (ウサコ)「かたいウサー」

亜里沙 (ちょっと真面目すぎね)

亜里沙 (ウサコ) (真面目すぎウサー)

亜里沙「一緒に練習しましょう」

亜里沙「そうね、まずは……えい」

スポ

クラリス「あら、これは？」

亜里沙「ウサコはクラリスちゃんと仲良くなりたいみたいですね」

亜里沙「ウサコちゃん、どうかな？」

クラリス「えっと」

亜里沙「ふふ」ニコッ

クラリス (ウサコ) 「わた……クラリスさんと仲良くなるウサー！」

亜里沙「うんうん、とてもいい調子ね」

亜里沙「ウサコちゃんはクラリスちゃんともっと仲良くなりたいみたいですよ？」

クラリス(ウサコ)「仲良くなるウサー」

亜里沙「仲良くなるにはどうしたらいいかな？」

クラリス「仲良くなるには……歌を歌うのはどうでしょうか？」

亜里沙「うんうん、歌ってる時みんな楽しそうだったわね」

クラリス「なら……私はつたないながらもオルガンはひけますわ」

亜里沙「それじゃあ……」

スポッ

亜里沙(ウサコ)「一緒にみんなで歌うウサー！」

………………
…………
……


モバP 「そうして緊張がとけていったと」

クラリス「はい、そのあとも度々会う機会があり、相談事にのってもらったりすることも……。とてもお優しい方なのですよ」

モバP 「それじゃあ写真は子供たちと一緒に歌の練習してるやつなんてどうですか？」

クラリス「それは良いですわね」

モバP 「しかし、あの番組でのクラリスさん、生き生きしてたのはそうだったんですね。子供たちにも人気だったみたいですよ」

クラリス「亜里沙さんといると子供たちとふれあうことの良さがよくわかりますわ」

モバP 「しかし、ウサコちゃんですか……」

クラリス「ええ、彼女も頼もしき仲間ですわ」

モバP 「ちなみにここにウサオ君がいて、ウサオ君もクラリスさんと仲良くなりたがってるんだけど」

クラリス「もう……プロデューサー様も亜里沙さんも私をあまりからかわないでください……」

モバP 「ははは、ごめん、ごめん」

クラリス「もちろん、仲良くなれたのは亜里沙さんだけではありません」

クラリス「様々な出会いは教会にいただけでは得られませんでした」

クラリス「その様々な出会いがどれも私を成長させてくれました」

クラリス「プロデューサー様、ありがとうございます」

モバP 「お、大げさですよ、クラリスさん」

クラリス「本当なのですから仕方ありませんよ」

モバP (うーん、クラリスさんを一瞬でも疑ってしまうのは申し訳ないくらいだな)

モバP (彼女がいるだけでもこの事務所は安全……な気がする)

モバP (ちょっと希望が持てたな……)

………………
…………
……

ガチャ

モバP 「お、おはよ……う」

時子「おはようございます、でしょう？」

モバP 「」

時子「どうしたの、アホみたいなツラして、まさか本物のアホになったの？」

モバP (誰だよ、スカウトしたの……)



モバP (……いや、俺だよ)

【二人目】

続く