カーズ「スティール・ボール・ラン・レース?」 ジョニィ「第2部」(758)

今日は立てるだけ。

【前スレ】
カーズ「スティール・ボール・ラン・レース?」
カーズ「スティール・ボール・ラン・レース?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1396496287/)

【原作との主な違い】

①カーズがジョニィ達と同行

②マウンテン・ティムがリタイヤせず同行

③リンゴォが伝書鳩を送れない

④それによってルーシーが政府施設に潜り込まない

⑤Dio死亡

【死に様の大きく違った敵スタンド使い】

・Dio(列車に轢かれて死亡→フェルディナンド博士とともに崖から転落し死亡)

・リンゴォ(ジャイロと闘って死亡→ティムと闘って死亡)

・サンドマン(黄金の回転で死亡→黄金回転の神砂嵐で死亡)

【前スレまでのあらすじ】

宇宙から帰還したカーズ!しかし、既に宇宙は新しく生まれ変わり、その世界は彼の知る世界とは大きく違っていた。

彼は男を殺害し、家にあった新聞からスティール・ボール・ラン・レースの開催を知る。

大規模なレースがあれば、人が集まる。彼は宇宙について情報を集めるため、サンディエゴへ向かった。



しかし!そこで出会った男ジャイロ・ツェペリ。彼は『鉄球』という波紋とは違う未知の能力を使ってみせた。カーズはその能力に惹かれた。

『鉄球』の謎を解くべく、カーズはジャイロ・ジョニィ・ティムの3人と共にスティール・ボール・ラン・レースに身を投じる――

レース開幕後、2nd.ステージのアリゾナ砂漠にて、ジョニィは『聖なる遺体』を手に入れた。

合衆国政府とヴァチカンはその『聖なる遺体』を狙い、次々と刺客を送り込んでくることとなる。

その刺客の1人サンドマンと闘った時、カーズは『黄金の回転』を習得する。カーズは『鉄球』の謎に1歩近づいたのだ・・・



…ガポッ

ガポッ ガポッ ガポッ…

マウンテン・ティム「・・・」ガポ ガポ

ジョニィ「・・・」ガポ ガポ

マウンテン・ティム「・・・この赤い雪は」ガポ…

マウンテン・ティム「」バッ!

マウンテン・ティム「」ボフッ

マウンテン・ティム「」ス…

雪「」グ…

雪「」ジ…

雪「」ジワァァ…

マウンテン・ティム「・・・」ヌルヌル

マウンテン・ティム「間違いない・・・血だ。ヤツはこっちに逃げた」

ジョニィ「・・・深雪で足跡が消えるとはな」

マウンテン・ティム「ああ・・・だが、弾丸は確かに当たった。致命傷とは言えないが」

ジョニィ「・・・」キョロ キョロ

ジョニィ「・・・あ」

マウンテン・ティム「?」

ジョニィ「・・・あれ」スッ

マウンテン・ティム「・・・」

マウンテン・ティム「・・・おお!」



血痕「」バァン!!!



マウンテン・ティム「間違いないな・・・血痕だ。それに・・・」

マウンテン・ティム「さっきから・・・間隔が狭まってきている」

ジョニィ「・・・僕も思っていた」コクッ

マウンテン・ティム「急ごう。確実になってきた」バガッ!!!

ジョニィ「・・・!」ボガァッ!!!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

2人「」バガッ バガッ バガッ…

2人「」ガッガッ

2人「・・・」

マウンテン・ティム「」バッ!

マウンテン・ティム「」ボフッ

マウンテン・ティム「」…シピッ

マウンテン・ティム「・・・この毛は」

体毛「」キラ キラ

マウンテン・ティム「凍っているが・・・間違いない。ヤツの毛だ」

ジョニィ「・・・」

ジョニィ「ここだけ雪が荒れている・・・ここで夜を明かした証拠だ。血痕もある・・・」

マウンテン・ティム「・・・」

マウンテン・ティム「臭いを覚えて追跡する能力でもあればな・・・楽勝なんだが」

体毛「」ピラピラ

ジョニィ「血痕も一続きの線になっている。もう近い・・・」

マウンテン・ティム「そうだな・・・」ガッ… ドサッ

マウンテン・ティム「行こう。うっすらとだが、足跡も見えてきている。大分よろめきながら走ったんだ」

ジョニィ「・・・絶対に仕留めなくては」

ジャイロ「」スヤ… スヤ…

ジャイロ「」ピク…

ボコボコボコボコ… ブクブクブク…

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「」ムク…

カーズ「!」

カーズ「起きたのか・・・」グツグツグツグツ

ジャイロ「ン・・・ああ・・・」

ジャイロ「雪・・・降ったのか・・・」フワアアア…

ジャイロ「ネット張ってくれたんだな・・・サンキュー、カーズ」ググ…

カーズ「礼には及ばん」グツグツグツ

ジャイロ「・・・何作ってんだ?」

カーズ「グラタンだが」

ジャイロ「・・・何?」

カーズ「材料は自分で生成できる。作り方も把握している」グツグツ

ジャイロ「そ・・・その耐熱ガラスの食器はどうした」

カーズ「セレウス菌という菌は、シリカガラスというガラスを生成する。それを応用して食器を作った」

ジャイロ「・・・ますます何でもアリだな」

カーズ「なんなら重機関砲でも作るか?威力もティムの持つ拳銃とはワケが違うぞ」

ジャイロ「そんなデケーモン運びたくねーし、いざという時に役に立たねーだろそんなモン」

ジャイロ「・・・うぶるるる・・・。冷えるな・・・」ブルル

カーズ「・・・」

カーズ「」ポイポイポイ

ジャイロ「!」

薪「」ドサドサドサッ

ジャイロ「・・・」

カーズ「」シピッ…

ピッ

沸騰血「」ピチョッ

薪「」ボォオッ!!!!

薪「」メラメラ パキパキパキ

ジャイロ「おお・・・」メラメラ

カーズ「しばらく暖をとれ」

ジャイロ「サンキュー」メラメラ パキパキ

キラキラ キラキラキラキラ

ジャイロ「・・・お、ダイヤモンドダストだ」

キラ キラ キラ

ジャイロ「・・・綺麗だな」フフ

カーズ「ジョニィ達から合図があれば、貴様にも働いてもらうぞ」

ジャイロ「わーったよ・・・・・・合図?あいつらどこにいんの?」

ガサッ ガサガサガサッ

シカ「」ガサァアアッ!!!

シカ「PYYYYYYYYYYYYYッ!!」ダッ!!!

シカ「」ガクッ

シカ「・・・!!」ヨロ…ッ

ガサッ! ガサガサガサッ!!!

ジョニィ「」ガサァアアッッ!!!

ジョニィ「タスクッ!!!」ドゴォオオオオッ!!!

地面「」バスゥウウッ!!!

穴「」ズ…

穴「」ズゥウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

シカ「・・・!!!」バガラッ バガラッ

シカ「PPYッ」バガァアッッ!!!

シカ「」ハッ!!!



ロープ「」ギャンッ!!!

シカ「P・・・!!!」



バザァアッ!!!

シカ「PYYーーーーーーーーーーーーッ!!!!」ドッタン バッタン

ジョニィ「おいおい・・・あんまり動くなよ。手負いなのを忘れたのか?」

シカ「PYYーーーーッ・・・」バタ… バタ……

シカ「・・・」フラ フラフラ

シカ「」ガクッ…

シカ「」…ドシャ



ロープ「」シュル…

マウンテン・ティム「」シュル シュル シュル

マウンテン・ティム「・・・ようやく仕留められたな」シュル シュル シュル

ジョニィ「ああ。これでしばらくはカーズに食料を依存せずに済むかな」

ジョニィ「よし・・・じゃあ知らせよう」ゴソゴソ

筒「」パシッ

ジョニィ「これを地面にセットして・・・」パタ

ジョニィ「糸を引く・・・」クイ…

ピンッ



筒「」バシュバシュバシュバシュバシュゥゥゥゥウウウウウッ!!!!

花火「」ドドドォォォォォオオオオオン!!!

ジャイロ「ッ!?」

カーズ「・・・」

花火「」ドォオン!! ドドォオオン!! バババババババン

カーズ「・・・あの花火は」バァァン ドォオオン

ジャイロ「・・・何だ!?知ってるのか!?」

カーズ「知ってるもなにも・・・俺がティムとジョニィに持たせた花火だ」

ジャイロ「・・・!!」

カーズ「あの花火は『食料を捕まえた』・・・というサインだ。それも大型のな」

カーズ「シカか・・・バッファローか・・・トナカイか・・・イノシシか・・・いずれにせよ、大量の肉が手に入るな」

カーズ「さて、ジャイロ。働いてもらうぞ。まずは飯盒の中の湯・・・今は氷だな。それを融かしてもらおう」

ジャイロ「あー、分かった分かった」

カーズ「オエコモバに襲われた時にお前が一度言っていた・・・あのコーヒーを飲んでみたくてな」ガコッ…

ジャイロ「ほらよ。取って来たぜ・・・」ガコッ

チリ…

氷「」ビシビシ バキッ!

氷「」ジジジ…

ジャイロ「コーヒー豆出してくれよ?」

カーズ「ああ・・・」バタム

ジャイロ「・・・オーブンまで作ったのか」

カーズ「沸騰血なんかと石を使ってな・・・帰ってくる頃に完成するぐらいだろうな」

ジャイロ「フーン・・・」

カーズ「帰ってくる間に燻製の用意だけはしておくか・・・」ザッ

ジョニィ「ただいま」ガポッ ガポッ

マウンテン・ティム「ほら」ス

カーズ「ほう、シカか」パシ

カーズ「フライパンの用意はしてあるからな。すぐできるぞ」ジャカァッ!

カーズ「」スパパパパパパッ

カーズ「」ベシベシベシベシベシベシベシベシ

シュバッ バシュッ カタンッ シュボウッ

3人「・・・すごいな」ジューーーッ バシッ パァン ジュウウウウウ

カーズ「・・・」コトン

カーズ「シカ肉のハンバーグだ。余った肉は燻製にしておくから、3人でグラタンと一緒に食べておけ」

ジョニィ「美味い!!」ガツガツガツ

ジャイロ「やっぱカーズ、お前店開けるんじゃあねーの?」バクバク

マウンテン・ティム「ああ。この絶妙な味付け・・・シカの肉を引き立てる」モグモグ

ジョニィ「このグラタンもこってりトローリとしていていいなッ。喉に少しずつ流れていく快感ッ!」ハフハフ

ジャイロ「マカロニも固すぎず柔らかすぎず・・・ムニッとした食感でかなりいいぜッ!鶏肉もほどよい柔らかさでいい」ムグムグ

マウンテン・ティム「ハンバーグもなかなかだ。シカ肉は食べたことがなかったが・・・クセがなく、美味いんだな」パクパク

カーズ「フン・・・」フッ

カーズ「ジャイロ、俺の分のコーヒーも淹れておけよ」

ジャイロ「分かった分かった」モグモグ

カーズ「・・・」スタ スタ スタ

カーズ「フーーッ・・・」ドサッ

カーズ「」ズズ…

燠「」ゴロッ ゴトッ ゴロ

燠「」シュウウウウ…

カーズ(火のなくなった燠の上に・・・)

カーズ「」ズズズ…

葉「」バサバサバサァアッ

カーズ(クヌギの葉を被せ・・・)

布「」バサァアアアアッ

布「」バフッ…

カーズ(さらに布を被せて煙を出させる)

カーズ「次は木だな・・・」パキ… ピキピキ…

木「」カランッ カランコロンカランッ

カーズ(3本の棒を三角形の形に立てて上を結ぶ・・・三角錐だな)カラカラ キュッ!

カーズ(中間に肉を置く台を作る・・・)カチャカチャカチャ

カーズ(・・・よし)

カーズ(後は肉を乗せて完了・・・と)ポト ポト

カーズ「・・・」シュウウウウウウウウウ…



カーズ(・・・敵スタンド使いか)

カーズ(南方10km・・・足音は1つ)

カーズ(・・・だが『重なっている』。一頭の馬にいくつかの別の馬の足音が同時に重なっている・・・歩幅もリズムも同時で一つになっている)

カーズ(・・・『11人』)

カーズ(1人だと思わせようとしている・・・11の足並みをたった一つに隠している。こいつは『敵』だ・・・我々4人をチームで襲うつもりだ)

カーズ(・・・なるべく早く立ち去りたいものだな)



ジャイロ「・・・何?ホット・パンツが?」

ジョニィ「・・・君はホット・パンツの事を何も『知らない』と言ったが・・・それは信じる。だが・・・あいつは大統領とは別に『遺体』を集めている・・・」

ジョニィ「君の国の『紋章』のついた袋を持って・・・な。確かに君の紋章と同じだった。見間違いではない、あいつは持っていたんだ」

ジャイロ「・・・」

ジョニィ「あいつは多分『敵』ではないが、君の『祖国』がこのレースによこした人間だ!・・・と言うよりも、君が『祖国』に『遺体の正体は誰なのか』と質問したとたん・・・僕らのそばに現れた・・・」

ジョニィ「北米大陸に『聖人』なんていないと回答しておきながら・・・遺体を集めているのは君の『祖国』だ・・・!!!」

マウンテン・ティム「・・・」

ジョニィ「・・・でも、遺体は諦められない。競争相手が増えたからってな・・・」

ジョニィ「このレースに出て、死にかけていた僕の心は生き始めた・・・『遺体』を諦めたらきっとぼくの心は再び死ぬ」

ジャイロ「・・・」

マウンテン・ティム「・・・」



カーズ「・・・妙だな」

カーズ(どこかに・・・引き付けられている・・・?力を感じる・・・)ピク… ピク…

5th.ステージ 着順

1着 マウンテン・ティム 100P

2着 ジョニィ・ジョースター 50P

3着 ジャイロ・ツェペリ 40P

4着 カーズ 35P

5着 ポコロコ 30P

6着 東方憲助 25P

7着 ホット・パンツ 20P

5th.ステージ 順位

1位 ジャイロ・ツェペリ 40P+240P=280P

2位 カーズ 35P+225P=260P

3位 マウンテン・ティム 100P+140P=240P

4位 ジョニィ・ジョースター 50P+126P=176P

5位 ホット・パンツ 20P+153P=173P

6位 ポコロコ 30P+95P=125P

(東方憲助68P)(ディエゴ140P)


タイムボーナス:ジャイロ(1時間)・HP(1時間)・カーズ(1時間) ・ティム(1時間)

今日はここまで。2スレ目とか初めてだわー

カーズ「・・・ム?」

カーズ「・・・耳」キョロ キョロ

カーズ「燻製にするため切り落としたシカの耳・・・どこへ行った・・・?」キョロ キョロ

カーズ「・・・?」



ジャイロ「・・・あれ?」

マウンテン・ティム「・・・どうかしたのか?」

ジャイロ「鉄球が・・・ホルスターにねえ・・・どっかで落としたかな」

ジョニィ「そこの雪に鉄球の跡があるけど・・・」シピッ

ジャイロ「・・・ン」

跡「」シィイーーーーン…

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「確かに丸いモンの跡があるな・・・真球の跡・・・だが」

ジャイロ「俺は『鉄球』をまだ回転させてねェぞ?じゃあ何で跡だけで・・・『鉄球』が残っていない?」

ジャイロ「触れたはずみで回転したか?いや・・・」

ジャイロ「・・・そうだとしても雪の上に『鉄球』がないのは妙だ」

ジョニィ「・・・」

カーズ「ジャイロ」ザッ

ジャイロ「うおッ」ビクッ!

カーズ「敵スタンド使いが接近している・・・早くここは立ち去るぞ」

ジャイロ「・・・え?」

カーズ「11人のスタンド使いが接近している。南方10km」

ジョニィ「11人・・・!?本気で言ってるのか!?」

カーズ「足音を1つに重ねていた。11の足音をたった1つに・・・な」

カーズ「軍隊以上に統率がとれている。我々を集団で襲撃するつもりだ」

ジャイロ「おいおい、燻製は・・・」

カーズ「体内で燻して保存しておく。大丈夫だ、間違って食ったりはしない」

ジャイロ「・・・だといいけどよ」

マウンテン・ティム「その11人を・・・叩き潰しに行かないのか?」

カーズ「・・・いくらこの俺でも、対応できないスタンドはあるかも知れんからな」

ジョニィ「・・・あるのか?そんなスタンドが」

カーズ「存在するかどうかは知らんが・・・『空間を削るスタンド』や『物体を消滅させるスタンド』なんかがあれば対応できない可能性はある」

カーズ「あとは『数万度の熱を放つスタンド』だとか『何光年も離れた場所に空間転移させるスタンド』だとか・・・意外とある」

ジョニィ「・・・」

カーズ「そんなスタンド使いが11人の中に紛れていたとすれば危険極まりない」

カーズ「とりあえず追いつかれる前に逃げ・・・追っ手の11人がバラバラになったところで1人1人潰していく」

マウンテン・ティム「・・・そーするか」

カーズ「・・・ところでジャイロ」

ジャイロ「あ?」

カーズ「さっき、鉄球がないとか聞こえたが・・・?」

ジャイロ「ああ・・・そうなんだよ」

カーズ「そこの窪みは?」

ジャイロ「多分鉄球が落ちた跡だと思うけどよ・・・でも肝心の鉄球がない」

カーズ「・・・その窪みの下だ」ス…

ジャイロ「?」

カーズ「」ガシ…

カーズ「」バッ!!

ジャイロ「!!」



板「」ドォーーーーン!

ジャイロ「い・・・板!?」

カーズ「雪の中に木の板があった・・・おそらく鉄球は少しだけバウンドし・・・」

カーズ「あの泉の中に落ちたんだろう」ピシィッ

ジャイロ「・・・なるほど」

ジャイロ「ここから先の地形は湿地帯みたいだな。深くはないが泉が湧いている」ジャブ…

カーズ「・・・その泉の中にはないと思うがな」

ジャイロ「・・・何?」

マウンテン・ティム「・・・?」

カーズ「俺もさっきシカの耳を落としたが・・・どこにも見当たらなかった」

カーズ「雪に埋もれたわけではなかった・・・泉に落ちたんだ。だが『なかった』」

ジャイロ「・・・じゃあどっか別の場所にあるんじゃあねーの?」

カーズ「それもない・・・確かに切り落とした。真下に泉があった」

カーズ「泉に落ちた『物』がなくなっている・・・」

ジャイロ「・・・」



…ザク

4人「・・・」ピク

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「見ろ・・・何だありゃあ・・・いつからあいつ、あそこにいた?」

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「」ス…

鉄球「」

ジャイロ「!」

ジャイロ(鉄球・・・!!)

シュガー・マウンテン「」ダッ!!!

ジャイロ「ッ!!」ガタッ!

ジャイロ「おい!てめー何やってるッ!・・・ああッ、クソォッ!オレの鉄球を持ってかれた!!」

ジョニィ「・・・」

ジョニィ(あっちは『遺体』のある方向・・・方向は同じだ。そっちに逃げていく・・・)

ジャイロ「追うぞッ!」バカッ バカッ バカッ ガンッ!!!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

4人「・・・!!」バガッ バガッ バガッ



シュガー・マウンテン「」ターン タンタンッ

シュガー・マウンテン「」シュポッ

ジャイロ「お・・・」

ジャイロ「おいおいおいおいおいおいおい」

ジャイロ「何だ?この場所は?」ガポ…

ジャイロ「樹齢っつーのか?1000年・・・いや、それ以上経っていそうな大木だな。2000年!?」

大木「」ドォオオーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!



カーズ「・・・」

ジョニィ「・・・ジャイロ、鉄球がも大切だが・・・」

ジョニィ「」ズ…

雪「」ズズズズズズ…

ジョニィ「近いぞッ!『遺体部位』が2体!近い!!」

ジョニィ「こっちの方向に『遺体』がある。地面の下に埋まっているのか?水中はごめんだな・・・」サラサラ

キノコ「」ベシッ

キノコ「」ポチャン ポチャン

ジョニィ「しかも『2つ』は近くにある」

ジョニィ「『両耳部』と『右腕部』!『2つ』がそんなに離れていない所にあるって事を地図が示している!一緒にあるのかもしれない!」

ジャイロ「・・・あるのがこの木の『中』だったらどうする?」

ジョニィ「ありうる」コクッ

ジャイロ「・・・」

ボソ… ボソボソ…

シュガー・マウンテン「もうすぐ・・・パパたちに会えましゅからね。そこにはママもいっしょにいるのよ。それまでゴハンを作って待ちましょうね・・・」ボソ… ボソ…

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「誰かと話している・・・」ヒソ…

ジャイロ「ティムとジョニィはこの木の周囲を警戒していてくれ。俺とカーズで中に入る・・・」ヒソヒソ…

シュガー・マウンテン「ママの言いつけを守ってね・・・」

シュガー・マウンテン「『髪をいじりながらゴハンを食べてはいけませんよ』」

シュガー・マウンテン「『女の子は彼氏よりはいつも少なめに食べてキャラグッズやロリファッションはもう卒業!』『ポテトチップは食事じゃありません』」

シュガー・マウンテン「『爪を噛むのとクスクス笑いは下品ですよ』『ニンニク料理とケンカの言いわけは控えめにね』」

シュガー・マウンテン「『嘘泣きするのもやめなさい』『好きでもないのに男の子をアッシーに使うのもやめなさい』」

ジャイロ「・・・」

カーズ「・・・」クイッ

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「・・・」ハァ

ジャイロ「・・・あのなあ~~~オレの方から勝手に入って来て言うのもなんだが・・・お前何者だ?誰とここに住んでる?」

シュガー・マウンテン「」ビクッ!!!

シュガー・マウンテン「あぁ~~~~~~~~~~~っ!!!!!」バッ!

ジャイロ「」ギクリッ!!

カーズ「!」ビクッ!

シュガー・マウンテン「そこは夫婦の寝室ですッ!足ッ!失礼な人!!」

シュガー・マウンテン「ちゃんと玄関からお入り願いますッ!!」

ジャイロ「・・・え?」

カーズ「何・・・」

2人「・・・」

2人「・・・あ」

カーズ「・・・すまなかったな。申し訳ない・・・この男はとても礼儀知らずな男でなァ。教育を施しているうちにこっちが無礼になってきていて困るのだ・・・」

ジャイロ「ハァッ!?」

カーズ「フン」ニヤニヤ

カーズ「どうした?早く寝室から足を出せ」ニヤニヤ

ジャイロ「・・・テメェェ~~ッ!!」

シュガー・マウンテン「いらっしゃいませ。わたくし『シュガー・マウンテン』と申しまする」ペコォッ

シュガー・マウンテン「この人形は『キャンディ』。初めまして・・・ひとつよろしくお願い申し上げます」

ジャイロ「え・・・あ・・・ど、どうも・・・」

カーズ「」ニヤニヤ

ジャイロ「・・・」

シュガー・マウンテン「ごゆっくり食事でも召し上がっていってください・・・あたしとキャンディで、お客様をおもてなしさせていただきます」

ジャイロ「・・・」

カーズ「・・・」

ジョニィ「ジャイロ」ヒョコッ

ジャイロ「おおジョニィ」

ジョニィ「外には・・・ブフッ」ケラケラ

ジャイロ「おいジョニィてめぇ」

ジョニィ「悪い悪い・・・ジャイロ、外には誰もいる気配はない。雪の上の足跡もその子のだけしかこの周囲にはない・・・」

ジャイロ「・・・そうか」

ジョニィ「でもその子、『視力』が殆ど無いみたいだ・・・『杖』で障害物を探って外を歩いている・・・その『跡』がある」

ジャイロ「・・・でも、こいつ走って俺のを奪って逃げれてるぜ。結構速いしな」

シュガー・マウンテン「あ」

シュガー・マウンテン「もしかしてお客様、泉の中に落とし物されましたか?」ゴソ…

シュガー・マウンテン「落とされたのはこちらですか?それとも『左』のやつですか?」スッ…



ダイヤ「」バン!!!

金塊「」バァァーーーーーン!!!



ジャイロ「・・・おいおいおいおいおい、何なんだ?このお嬢ちゃんは・・・?視力というよりおツムがたりねーみてーだな!」

ジャイロ「おれの『鉄球』を拾ったろッ!!つゥーーか盗んだなッ!!どこへやったッ!」

シュガー・マウンテン「『鉄球』・・・?」

シュガー・マウンテン「あら、『鉄球』ってこれですか?もしかしてこっちの事?正直な方ですね・・・」ゴソゴソゴソ

シュガー・マウンテン「正直な方には3つとも全部さしあげましょう。3個全部あなたの物よ。どーぞ♡」ス

ジャイロ「・・・?」

ズンッ



ジャイロ「・・・!」

ジャイロ「おいジョニィ・・・これ持ってみろ・・・まさか・・・おい・・・この『重さ』」

ジャイロ「『鉄球』の事じゃあねえ・・・『鉄球』は重さも形もオレの作ったものだ・・・それは間違いねえ。こっちの2つの方だ」

ジャイロ「この輝き・・・」

金塊「」ズンッ!

ダイヤ「」ギラッ!



ジョニィ「・・・」

マウンテン・ティム「・・・!」

ジャイロ「何なんだよお前ッ!?」ズイッ!!

ジャイロ「これをどこで手に入れた!?分かってんのか?この重さッ!何でオメーみたなのが本物の金塊を持ってるッ!?こっちの方もガラス玉なんかじゃあねえッ!」

シュガー・マウンテン「・・・」

シュガー・マウンテン「そちらのもう蹄鉄をつけた方も泉に『落し物』されたでしょう?それはこちらのキノコですか?それともこっちのキノコ?」ス…

ジョニィ「?」

毒キノコ「」ドン!!

松茸「」ドォオーーーーーーーーーーーーン!!!



ジョニィ「・・・!?」

ジョニィ「そ、そういえば右のキノコを手で払って泉に落とした・・・でもなぜそれを知っている?その時、君は外じゃなくこの中にいたはず・・・」

シュガー・マウンテン「正直でしゅね~~~・・・正直な方には・・・ハイッ!」ス

シュガー・マウンテン「こっちの『松茸』をたくさんあげましょう。カナダ産だけどね。ちなみに右のは毒だからね」

ジョニィ「・・・!!」

ジョニィ「ジャイロ・・・外に出よう。この女の子何か妙だ・・・」ヒソ…

ジャイロ「ああ・・・だが『遺体』はこの大木の周りのどこかにあるとさっき言ったな・・・ますますこの『中』のような気がして来た・・・」ヒソヒソ…

ジャイロ「おい!違法かもしれんがその箱とかの『中』を調べさせてもらうぞッ!こんな場所にてめー1人なわけねーだろ!俺らも時間ねーし」ガッ!!

シュガー・マウンテン「キャーッ!やめてッ!やめてッ!!」ガッ!!

シュガー・マウンテン「あたしの名前は『シュガー・マウンテン』。パパとママはずっとずっと遠くにいる。たまに食べ物を持ってやって来るの。だからあたしはそれまで1人で待っている」

カーズ「・・・」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「」ハァァーーー…

ジャイロ「ウソつけバーカ!おめーは何の答えもオレらにしてねえ」ゴソゴソゴソ

シュガー・マウンテン「そこはあたしのベッドルームぅ!!足ッ!信じられないッ!あたしの下着にさわらないでッ!変態ッ!変態ッ!」バシッ! バシッ!!

ジャイロ「・・・ンだこりゃあ?」ガラガラ

ジャイロ「ママごとの道具しか入ってねーぞ。木片とか葉っぱだ」ガラッ

ジャイロ「」ブンッ!!!

シュガー・マウンテン「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

バラバラバラ バラバラバラバラ…

ジャイロ「探せ!溝とか隙間とかどこかに埋まっているのかもしれない」ペシッ バララ…

シュガー・マウンテン「・・・」

シュガー・マウンテン「・・・えーん」ヒシッ

シュガー・マウンテン「えーん・・・えーん・・・」シクシクシク

シュガー・マウンテン「しく・・・しく・・・」

シュガー・マウンテン「・・・」

カーズ「・・・?」ピク…

今日はここまで。

シュガー・マウンテン「あなた方が今『泉』に落とした食べ物は・・・」ス…

カーズ「・・・」

カーズ「!」

ズラァァァアアアッ!!!!

シュガー・マウンテン「こちらの右側の『料理』ですか?それとも左の葉っぱと泥のフルコース?」バァァーーーーン!



ジャイロ「!?」

ジョニィ「!!!」

マウンテン・ティム「・・・!?」

マウンテン・ティム(パンにパスタにローストチキン、ワインにシャンパン、コーヒー・・・)

マウンテン・ティム(どうなっているッ!?)

ジョニィ(こ・・・この料理はどこから現れた?)

ジョニィ「こ・・・こいつスタンド使いだ!」ヒソ…

ジャイロ「待て、待て待て待て、ジョニィ慌てるな」ヒソッ

ジャイロ(・・・敵か?)

ジャイロ(いや待て・・・大統領側の『敵』としたなら・・・それは不可能だ。俺らより『敵』がこの場所に先に来る事はありえない)

ジャイロ(今の敵は10km南にいる謎の『11人』だ。こいつは・・・この女は・・・)

カーズ「・・・」



シュガー・マウンテン「どちらですか?答えてください」

4人「・・・」

ジョニィ「ふざけるなッ!おまえ何者だッ!!」ガタッ!

ジャイロ「だから待てって!ジョニィ。良く考えろッ!落ち着けッ!」ガシィッ!

ジャイロ「ひょっとしてだが俺には分かりかけて来た・・・」

ジョニィ「・・・何?」

カーズ「・・・」

ジャイロ「お嬢ちゃん・・・」

ジャイロ{もしオレがさっき『答え』を間違えていたら・・・もしさっきオレが泉に落としたのを『金塊』とかワザと嘘をついて答えたなら・・・どうなってた?」

シュガー・マウンテン「・・・」

ツタ「」シュル…

ツタ「」シュル シュル シュル シュル

4人「・・・」

シュガー・マウンテン「これがベロに突き刺さって、ノドのずっとずっと奥底から内臓ごと引っこ抜かれて死んでたわ」

シュガー・マウンテン「もし『金』か『ダイヤ』って欲張って答えてたら・・・」

カーズ「・・・」

ジャイロ「ニョホホホウホホ!またちょこっと分かりかけて来たぜ。オレの落としたのは『葉っぱと泥料理』の方だ」

シュガー・マウンテン「はぁ~~~~~い♡」

シュガー・マウンテン「正直者にはモーニングのサービスよッ。ゆっくり召し上がれ。コーヒー?紅茶?ミルクと砂糖は付けますか?」トポトポトポ

カーズ「・・・」

カーズ(この女・・・奇妙だ・・・人間なのか?)

ジャイロ「ジョニィ、お前『紙』持ってるか?ケツ拭く紙だよ」

ジョニィ「え?」

ジャイロ「新聞紙でもいい、全部よこせ」

ジョニィ「え?何?」

ジャイロ「いいからよこせって、この腕時計もよこせ!」グィ

ジャイロ「」ポイッ

バシャッ バシャァ!

シュガー・マウンテン「・・・」

シュガー・マウンテン「あなた方が落とした『紙』は」

シュガー・マウンテン「こっちの『紙たば』?それとも『左』の紙。腕時計もブレゲ社製のヤツ?それともこのガラスの割れた方?」ズラァ…!

ジョニィ「・・・!」

ジャイロ「・・・!!」

ジャイロ「・・・ニョホホホホホホホホ!」

マウンテン・ティム「この女・・・」

マウンテン・ティム「何が狙いだッ!?ジャイロ、お前も何やってる!」

ジャイロ「・・・」ニマニマ

ジャイロ「俺らが泉に落としたのは・・・いいか・・・答えるぜ」

ジャイロ「新聞紙だ!それとうすらキッタねえ腕時計一個」

シュガー・マウンテン「どうぞ♡」ス

ジャイロ「ウホホホホホホホホホ!ホホホホホホホホホホホホ」バシッ!!

ジャイロ「ニョホホやったぜ!かなりイッちゃってるお嬢ちゃんだがマジ分かりかけて来た!」

ジョニィ「・・・」

マウンテン・ティム「・・・」

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「あ、蹄鉄の方・・・」ス…

ジョニィ「?」

シュガー・マウンテン「山に落し物・・・されましたよねェェ~~~」

ジョニィ「・・・落し物?」

シュガー・マウンテン「それは・・・」ゴソ…

シュガー・マウンテン「こちらの筒ですか?それともこちらの棒ですか?」ス…

金の延べ棒「」ズンッ…

筒「」ボロ…

ジョニィ「・・・!!」

ジョニィ「・・・こっちの『筒』だ」

シュガー・マウンテン「はァァ~~~いッ♡こっちの棒をどーぞ♡こっちは片づけましょうね」ス

ジョニィ「・・・」パシ

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「そちらのコートの方も!」

カーズ「!」

シュガー・マウンテン「あなたが泉に落としたのはこっちの『シカの耳』ですか?」ス

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「それとも」

ス…

シュガー・マウンテン「こっちの人間の『耳』?」ドン!!!



4人「!!!」



遺体『』バァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!

ジョニィ「ま・・・まさかッ!!それはッ!!その手に持っているものはッ!!!」

カーズ「・・・!!!」

マウンテン・ティム「どこから出した!?それをッ!!」

シュガー・マウンテン「・・・」

シュガー・マウンテン「こんなの・・・あたしも初めてよ・・・」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「・・・この女」

ジャイロ「『守っている』んだ・・・そういうスタンドの役割って言うのか・・・」

ジャイロ「本人も気づいていないのかもしれないが・・・きっと、『守り神』みたいなものだ。遺体が『役割を与えた』守護精霊ってとこか・・・あんたいつからこの場所に住んでる?」

シュガー・マウンテン「パパとママが『鉄の斧』を泉に落としてしまった時から・・・ずっとずっとあたしが小さい頃から・・・そして『待つように』言いつけられていた」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「答えて・・・『どっち』?泉に落としたのは『どっち』?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「・・・」

3人「・・・」ゴクリ

カーズ「俺が落としたのは・・・シカの耳だ」

シュガー・マウンテン「・・・はい♡」ス

カーズ「」パシ…

カーズ「ジョニィッ」ブゥンゥ!

ジョニィ「!!」ギャン!!

ジョニィ「うおおおおおおおーーーッ!!ぼ・・・僕の顔の中に!」ズリョンッ!!

カーズ「遺体が引っ張り合っている・・・間違いない、本物だ」

グ…ググ…

カーズ「・・・」

カーズ「・・・?」

グ…

カーズ「」ググ… ピク…ピク…

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「両方さしあげます。正直な方々には・・・」

ジャイロ「よし!受け取れ!ジョニィッ!そしてこんな所、とっととズラかるぞ!!」バッ!!

ジャイロ「次は『右腕』だッ!10kmの所にいた『11人』の敵が5km地点にせまって来ている」ダッ

シュガー・マウンテン「・・・出て行くのは自由」

シュガー・マウンテン「でもパパとママに『正直に言え』と言いつけられてるからキチッと断っておきますが・・・」

シュガー・マウンテン「今この泉で手に入れたものは『全て』・・・日暮れ時刻まで・・・いいですか?ハッキリと言っておきます」

シュガー・マウンテン「全部使い切らなくてはいけません。いいですね?日が沈むまでですからね」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「何?」クルリ

シュガー・マウンテン「私はあなた方に会えて嬉しい。その『金』とか『札たば』とか『ダイヤモンド』を好きな事をして使い切るんです。松茸も。全部失くせばいいんです」

カーズ「・・・?」

ジョニィ「・・・」

ジョニィ「君が僕らの『敵』でない事は分かった・・・けど何言ってるのかはさっぱり分からない。でも君もよかったらいっしょに行くかい?どこか町までなら君を連れてってあげられるけど」

シュガー・マウンテン「あたしなら心配は必要ない・・・あたしはもう日暮れになったらここを出て行けるから・・・やっと『順番』が終わったから」

マウンテン・ティム「・・・『順番』?」

シュガー・マウンテン「もし使い切らなければ、あなたたち4人も今夜から『順番待ち』になる」ス…

4人「・・・」

4人「」サッ!

4人「!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

人間「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「・・・なッ」

人間「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「前の2人があたしのパパとママよ・・・もう何年になるのかしら・・・いったい何年前?」

シュガー・マウンテン「パパが『鉄の斧』を泉に落として夕暮れになるまでにあたしたち家族はその『金の斧』を使い切れなかった・・・だから泉に『木の実』にされた・・・」

シュガー・マウンテン「どこに逃げても『木の実』にされる。死にはしないけど、木の実は年をとらない・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「パパのうしろに並んでいるのはずっと順番を待っている人達・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「みんなみんな・・・狩人とか探険家とかここに来た人たち。この泉に来て何かを落として正直者だけど使い切れなかった人達」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「1人『木の実』になればやっと1人この場所から出て行ける・・・『守り神』は順番なのよ・・・もし今夜あなたたち『4人』が木の実になれば」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「パパとママの順番がやっと来て、あの木の実からようやく外へ出て来れる!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

4人「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



ガチャッ…

…ジャキッ

11人の男「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今日はここまで。
ほぼ原作通り

カーズ「・・・」ゴソ

カーズ「」ズッ…

前脚「」ズズズズズズ…!

3人「!!!」

マウンテン・ティム「カーズ!それは・・・」

カーズ「・・・ああ」

カーズ「シカの『前脚』だ・・・シカの耳を落として『遺体』の両耳部を得ることができた・・・多少燻されているが」

カーズ「これでも同じことはできるだろう・・・」グ…

カーズ「」ブンッ

前脚「」ボシャァ!!!!

前脚「」ゴポッ ゴポッ… ゴポゴポ…

前脚「」スゥゥ…



4人「・・・」

シュガー・マウンテン「・・・」



遺体「」…ズオッ!!

シュガー・マウンテン「・・・右?左?どちらですか?」ス…

カーズ「こっちだ」シピッ

シュガー・マウンテン「どうぞ♡」ス

カーズ「これで『右腕』も手に入ったな・・・ジョニィ」ポイッ

ジョニィ「うおっと」バシィ!!!

ジョニィ「・・・!!」ズズズ…

ジャイロ「・・・後は両脚・・・だが」

シュガー・マウンテン「・・・」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

4人「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「あたし達はあなた方に会えて嬉しい!あたしはここで何のために守ってきたのか?やっと理解出来たように思えます・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「その『遺体2部位』は選ばれた・・・『持つべき人』が持つために・・・!!あたしたちはずっとこの場所にいたのだと」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「これで皆、父さんも母さんも木から外へ出て行ける」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「文字どおり使って使って『使い切る』のです・・・人に与えたり盗まれる事は『不可』です」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「日没までにです・・・いいですね・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

4人「・・・」

ジャイロ「まずはこの朝飯だな・・・もうこっちはこっちで飯を食っちまったし――」



ガオォーーーーーーン!!!



3人「」

シューーー… シューーー…

カーズ「・・・」シューーー… シューーー…

カーズ「このカーズは・・・体全体で『喰う』ことができる・・・」シューーー… シューーー…

カーズ「面倒だから・・・皿ごと『喰った』。早く離れるぞ・・・追っ手の11人に・・・この泉の問題・・・」ザッ

カーズ「早く支度しろ!とっとと離れるぞ」バッ! ドサッ

3人「・・・!」ガッ



シュガー・マウンテン「・・・」

4人「」ガンッ!!!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

カーズ「・・・」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

カーズ(11人は我々と30分差で来ている・・・スピードをあげるわけではないが、足並みが遅れるわけでもない)

カーズ(少々気味が悪いな・・・チームの団結力だとか、長年の経験とかでなんとかなるレベルじゃあない・・・)

カーズ(雪も少しずつ降ってきはじめた・・・足跡が消えるといいのだが)

ジャイロ「なあジョニィ!俺達今・・・どれだけ持ってる?」

ジョニィ「5万ドルと・・・金塊と金の延べ棒。それとダイヤモンドもだ。あと松茸」

ジャイロ「・・・よし」

ジャイロ「そこに人がいる・・・止まって声をかけるぞ」バガッ バガッ バガッ

ジャイロ「」スタッ

ジャイロ「なあ~~~ッ、すまないけど、そこのオヤジさんッ!!ちょっと時間いいかい?」

老人「・・・」

老人「・・・?」

ジャイロ「聞きたい事がある・・・オジさんの事だよ!」

ジャイロ「ここら一帯はあんたの土地?おたくが所有してるのォ?」

ジャイロ「突然なんだがオレたち土地を買いたい。ここの農場をどっかの空地でいいんだけど、少しでいいんだけど売る気はないか?ここに5万ドルの現金がある」

老人「・・・」

ジャイロ「今なんとしても買いたいんだ。『金塊』もつけるよ。『金の延べ棒』も!『ダイヤモンド』もな・・・凄いだろ?何千カラットもあるぜ」

ジャイロ「出血サービスだよ。かなりお得な取り引きだと思うけど」

老人「・・・」

老人「土地だと?空地ならたくさんある。欲しいのか?」

3人「!!!」

ジャイロ「・・・ッシャ!!やった!」グッ!

ジャイロ(かなり損した気分ではあるけどよォォーー・・・簡単なモンだろ?全部使うなんてチョロ――)









老人「     で     も     断     る     」

ジャイロ「ハァァッ!?」

老人「テメーらオラをだまそうとしてんなあッ!!」ジャガァアアッ!!!

3人「!!!」

カーズ「・・・」

老人「そうはいかねーぜッ!!そんなニセ札になんぞ!ひっかかるかッ!このよそ者がッ!ブッ殺してくれるわッ!」ジャキッ

ジャイロ「に・・・偽ェェ~~ッ!?」

ジャイロ「おい、ショットガンなんて気をつけろよッ!テメーーッ!!ダマそうとするならもっとそれらしくするだろうがッ!2秒考えてよく見ろッ!本物に決まってんだろッ!!」

老人「へッ!そうかよマヌケッ!!100ドル紙幣なんてこの世で見た事もねーぞッ!あるワケねえ!1ドル札とかコインは持ってねーのかッ!」

マウンテン・ティム「ああ・・・デカい金は知らないパターンか」

老人「それにオラは目がいいッ!その金もダイヤもにせ物の輝きだッ!ボゲェェェーーーーッ」

ジャイロ「おいおいおいおい・・・何かムカつくぜェー」チッ

ジャイロ「・・・じゃあよ」

ジャイロ「この時計をやるよ。腕にしてみろ、この美しさは万人のものだ。わかるだろ?スイスのブレゲって職人が作った時計だぜ」サッ

カーズ「!」

ジョニィ「!!」

マウンテン・ティム「!?」

マウンテン・ティム「ジャ・・・ジャイロ」

マウンテン・ティム「『下』・・・み・・・見ろ」

ジョニィ「あ・・・脚だ・・・ジャイロ!脚を見ろッ!!」

ジャイロ「・・・?」

ジャイロ「」チラ

パキ… パキ

足「」バギバギ バギバギ

足「」バギバギバグォ!! バギバガァァ バギ!!

ジャイロ「な・・・ッ」

手「」バキ

手「」バンッ バンッ ボゴォ!!

老人「?」

ジャイロ「お・・・おいッ!な・・・何だッ!『土』・・・から!!足がッ!こ・・・これはッ!!」バギバギバギバギ

カーズ「時計だジャイロッ!その『腕時計』を戻せッ!時計をすぐにその老人から返してもらえェェーーーーーーーッ!!!!」

ジャイロ「うぐッ・・・おおお!!!」バゴバゴバゴ!!

ジョニィ「腕時計だッ!」

ジョニィ「その時計を返してもらえッ!売買が成立してなきゃダメなんだッ!!」

ジャイロ「クソッ!!『返してもらえ』だとかさっきから盛んに言ってるがよォォーーーッ!!!」ズルズル バギバキ

ジャイロ「それができねーから!こうやって!きったねー地面を引きずられてるんだぜッ!!!!」ズズズズズ!! バキバキバキ!!!

マウンテン・ティム「ジャッ、ジャイロ!」

ジャイロ「うおおうああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーッ」ズルズルズルズルッゥウウウーーーーッ!!!!

カーズ「チッ・・・」グッ!!

カーズ「」ブルンッ!!!

タコ「」シュバァッ!!!

老人「ッ!?」ゴォッ!!

タコ「」バシィィイイッ!!!

腕時計「」シュル…

腕時計「」パチン

腕時計「」バラァッ

タコ「」シュッ!!!

カーズ「」パシィ!!

ジャイロ「うぐお・・・ッ!」シュンッ!!

ジャイロ「・・・」グスグスグス…

ジャイロ「・・・助かった・・・のか」ハァ

カーズ「・・・」

老人「う」ゴシゴシ

老人「・・・?」

老人(何だァ・・・?一瞬タコみたいなのが見えたが・・・)

ジョニィ「ジャイロ。あの『大木』は『悪魔の手のひら』だ・・・ジャイロ!」┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「『遺体』を手に入れる時、アリゾナの時からいつも試練があった。あの『泉』の意味は『悪魔の手のひら』なんだよ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「僕らが『遺体』にふさわしいかどうか『選別』されているッ!!今の最優先的危機はこれだ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジャイロ「・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「僕らはまだ『遺体』を手に入れていないんだッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

老人「チッ・・・」ガシャッ

老人「おまえらァ、ゴタゴタ何やってるうッ!!ガキの教育にも良くねえッ!撃たれねえうちにさっさとオラの土地から出て行けェェーッ!」ジャガアアッ!!

カーズ「・・・」

老人「・・・あ?」

老人「いや・・・ちょっと待ちなよ兄チャン達」

3人「?」

老人「その荷物のとこ・・・『松茸』か?雪が降ったのにそんなのどこで採れた?美味そうだな・・・それでなら交換してもいいぜ」

老人「一番向こうの『山ひとつ』でいいならな」クイッ

4人「・・・」

ジャイロ「・・・あんた権利書持ってるの?その山の・・・」

ミルウォーキー

ジャイロ「さて・・・と」ガポ ガポ

ジャイロ「どうやって金をなくす?」ガポ…

マウンテン・ティム「金なんかすぐになくなるさ。貯めとこうって思ってもすぐになくなるぐらいだ」

マウンテン・ティム「ダイヤモンドと金塊・・・それと金の延べ棒。そいつらを先になくそう」

ジャイロ「・・・そうだな」



鑑定士「・・・」ジィーーー…

鑑定士「凄いダイヤです!45カラット!5億円の価値はあります」

ジョニィ「5ッ・・・!?」

鑑定士「金塊の方は3000万円。金の延べ棒は4000万円です」

ジャイロ「わ、分かった・・・現金に換えてくれ」

鑑定士「とてもいい取り引きです。来週月曜の朝にいらしてください」

ジャイロ「・・・来週」

ジャイロ「今換えてくれ」ズイ…

鑑定士「無理です。この町ですぐにそんな現金はそろいません」

ジャイロ「あのな・・・!!今がいいんだ!!すぐに取り引きしたいんだ!いくらでもいいぜ。いくらなら現金になる!?」

ジョニィ「ジャイロ!!!」

ジャイロ「!」ハッ!

足「」バキバキ ビシッビシッ

ジャイロ「だああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」バッ!!

ジャイロ「わかったッ!わーった!わーった!くれてやるような行為はダメなんだろ!?わかったッ!」ピョン ピョン ピョン

鑑定士「?」

ジャイロ「あのなッ!じゃあ教えてくれッ!この町でたった今ッ!!このダイヤと金で買える物があるか?教えてくれッ!」ピョン ピョン ピョン

鑑定士「・・・」

鑑定士「」ス

鑑定士「それならあそこのビルが売りに出されていますね・・・手数料を多めに払えばすぐ買えます。よろしければこのわたくしが契約・税金その他の手続きをいたしますが」

ジョニィ「ビルか・・・」

ジャイロ「やったぞ!ベネッ!!」

ジャイロ「よォオーーーッしッ!あのビル買ったッ!・・・何か!重荷をおろした感じだ。どうなるかと思ったがジョニィ、チョロかったな」サラサラサラ

鑑定士「えーーーと」

鑑定士「これがタイヤと金塊からビルを買った『お釣り』です。これは現金でご用意できます。2362万5千円」ドサッ

ジャイロ「・・・」ドサドサッ

鑑定士「それとあの建物にはレストランや各テナントが入っておりまして、その家賃および権利収入」ドサッ

鑑定士「今3時ですがテナント料は毎日午後5時前にさらに振り込まれます」

鑑定士「それですでに持っておられたこの農地の権利書ですけれども、あの山の地下に鉄の鉱脈が発見されております。調査するだけである企業から補助金が出ております」

…ドサッ

ジャイロ「・・・カ」

ジャイロ「カネがどんどんふえてんじゃねーかよ!!!」

鑑定士「お役に立ててとても嬉しゅうございます」

ジャイロ(ど・・・どうすれば『0』に出来るんだ?・・・いや・・・『カネ』なんてあっという間に使えるさ・・・多分・・・)

カーズ「・・・」

カーズ(今日の日没時間は5時過ぎ・・・金は合計3000万円)

カーズ(くッ・・・)



ジャイロ「・・・で?次はどうする!」

カーズ「・・・追っ手を撒く。蹄鉄を取り換えて・・・ついでに装飾品なんかも装着すれば金も消費できる」

ジャイロ「なるほど」

カーズ「丁度そこのようだ・・・」ガポッ ガポッ

3人「」ガポッ ガポッ…

…カン カン カン

職人「16万1050円になります」

ジョニィ「」ス…

職人「まいど!」

ジョニィ「16万円か・・・全然だ」

職人「」ガチャッ

ジャイロ「おいおいおい、あんた」

職人「?」クルリ

ジャイロ「その取り替えた『古い蹄鉄』まだ捨てるな。・・・そうだな」

ジャイロ「それをあの違う2頭の馬に付け替えてどっかその辺の夕暮れまで走らせて欲しいんだ。いくらでやってくれる?」

…ガポッ ガポッ

馬「」ガポッ ガポッ…

ジャイロ「・・・これでしばらく追っ手を撒けるな」

カーズ「・・・次は料理店にでも行くか。近いからな」

ジャイロ「お、そうするか」ギュシ…ッ

4人「」ガポ ガポ ガポ ガポ…





…ガポ ガポ

11人の男「」ガポ ガポ ガポ ガポ…

マウンテン・ティム「この店か」

ジャイロ「ほーん・・・イタリア料理か」

ジャイロ「まあでも、どんなに頑張って食ってもたかが知れてるよな・・・」

カーズ「・・・そうでもないぞ」

ジャイロ「?あ、そうか。お前体全身で――」



ドゴォ!!!

ジャイロ「・・・ッ!?」ズブ…

カーズ「・・・よし」ズボッ…

ジャイロ「げ・・・カハッ」ガクッ

2人「・・・!?」

ジャイロ「カ・・・」

ジャイロ「カァーーーズ・・・何・・・を・・・」ズル…

カーズ「安心しろ。危害を加えてはいない。ただ・・・」

カーズ「今のお前は『食欲』が異常なレベルになっているがな」

ジャイロ「う」ギュルルルルーーーーー…

ジャイロ「は・・・ハラ減った・・・早く中に入ろうぜ!!」バッ!

2人「」ポカーン…

カーズ「お前達もだ」ドズゥッ

2人「ごはッ」ズブ

カランコローン

店員「いらっしゃいませ。ご注文は・・・」

カーズ「全ての料理をそれぞれ16品ずつ頼もう」

店員「え・・・」

カーズ「」ジロリ

店員「あ・・・は、はいッ!!」タタタ…

3人「う・・・ううう・・・」グゥウーーー ギュルルルルルルル…

ジャイロ「ヤベ・・・マジキツい・・・」キュウウウウ…

ジョニィ「ひもじい・・・死ぬ・・・」グウウウウウウウ

マウンテン・ティム「うおお・・・」キュルルルルルル グゥウウーーーーッ

店員「お・・・お待たせしました!」ガララ…

カーズ「よし、食うぞ」ゴト…

3人「待ってました」バッ!!

ガツガツガツ モリモリ バグバグ ハフハフハフ チュルルン ズビズバーーーッ

パクパク モグモグ ムグムグ ジュルルーーーーッ ゴックン パクン バク! ムシャムシャ

カーズ「・・・」ザムゥ ザムウ







店員(な・・・何だあの客・・・)ガタガタ ブルブル

ジャイロ「あーー・・・食ったけど・・・まだ物足りないな」

ジョニィ「おかわり頼もうよ」ガタッ

マウンテン・ティム「そうだな。じゃあ全品をあとそれぞれ16品ずつ・・・」

ジャイロ「いいなそれ」

ジョニィ「どうせなら20にしない?」









店員「」ビクビクビク

カーズ「・・・堪能したか」

ジャイロ「おうよ!」

カーズ「じゃあ早くトイレに行け。腸が破裂しても知らんぞ」

マウンテン・ティム「え?そんなには食ってない気が・・・」

カーズ「」チョン チョン チョン

3人「ううッ!?」ゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!

3人「や・・・ヤバいッ!!」バッ!!! ダダダダダ

扉「」バダァアーーーーーーーーーーーン

…ブリブリブリッ ビチビチビチッ ボボボボボ!!

カーズ(・・・周りへの配慮をしていなかったな)

カーズ「ではデザートとドリンクを頼もうか。全部のドリンクとデザートを・・・そうだな。それぞれ30品ずつ」

店員「うッ・・・は、はい・・・」タタタ…

カーズ「今の時点で720万は使ったか・・・」

カーズ「・・・あと2000万以上あるのか」ハァ

…ガポ ガポ ガポ

カーズ「・・・」ピクッ

カーズ「・・・これは!」

カーズ(しまった・・・金のことを考えていて・・・『11人』に注意を払っていなかった!!)

ガポ ガポ

カーズ(近づいている・・・!!)バッ!!

カーズ「!」



ガポ ガポ ガポ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

馬「」ガポ ガポ ガポ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

11人の男「」ガポ ガポ ガポ ガポ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



カーズ(・・・!あの引っ張られている馬は・・・さっき『蹄鉄』を付け替えて・・・町の外へ走らせた馬だ!捕まっている・・・)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ(あの11人か・・・!確かに11人いるッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

11人の男「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

扉「」ガチャッ

プゥウーーーーーーーーーーン…

カーズ「うぐッ」ガタッ

カーズ「ひ・・・酷く臭うな貴様等」ガタ…

ジャイロ「仕方ねえだろ・・・食欲操作したヤツは誰だよッ!?」ダン!

マウンテン・ティム「便器から溢れ出そうになって悪戦苦闘したんだからな・・・!」

カーズ「他の客もいる、この話はやめるぞ」ストップ



カーズ「・・・で。4人で720万円・・・後で俺がデザートを食したのを加算すれば1000万円が消費されるわけだ」

ジャイロ「おお!やったじゃん!!」プーン

ジャイロ「じゃあ次はどうする?あと2000万円だが」プーン…

カーズ「・・・」プシュッ

ジャイロ「うわッ!何かけやがるッ!!」ガタッ! バタバタ

カーズ「落ちつけ。塩酸や硫酸なんかじゃあない。消臭スプレーだ。体内で合成した・・・ラベンダーの香りだ」

ジャイロ「え・・・ああ、ホントだ」クンクン

カーズ「臭すぎて話にならん」

ジャイロ「おい」

カーズ「お前達にもしておいてやる」ス

2人「サンキュー」プシュッ プシュッ

カーズ「・・・で、次だが」

カーズ「もう時間がない。『11人』の追っ手は我々の想像以上に近くにいる」

カーズ「買い物なんかで時間を潰している暇はない。『犯罪』だ。器物損壊なんかをやって、弁償することにしよう」

ジョニィ「でも、僕たちはスティール・ボール・ラン・レースの選手だぞ?そんなマネはできないぞ」

カーズ「大丈夫だ。お前たちは誰がやったかわからないようにしてやればいい・・・」

カーズ「俺なら顔や服くらい自由自在に変化させられる。そうだな・・・あの忌々しいJOJOの姿でやるか」

ジョニィ「えッ?」

カーズ「貴様じゃあない」



店員「ありがとうございましたー」カランコローン

カーズ「合図したら一斉に窓ガラスを割れ」ズズ…

ジャイロ「ああ」グッ…

ジョニィ「」ス…

マウンテン・ティム「」チャキ…

カーズ「・・・」

カーズ「」スッ



窓「」グワシャァァアアアアアアア!!!!!

店員「!?」ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリ…

ジョセフ「あッ、すいませェ~ん」ガチャッ カランコローン

店員「!?」ビクッ

ジョセフ「ボクちゃんちょっとボールを思い切って投げ過ぎちゃってねェ~~♪マジすんませ~ん♪」

店員「え・・・」

ジョセフ「弁償代、何円くらいになるのォ?金ならあるぜェ?いくら?」クルクルクル

店員「そ・・・そうですね・・・」

ジョセフ「ガラス代1万、ガラスに張るシート代5万、工賃5万の計11万くらいィ?」

店員「え・・・あー・・・」

ジョセフ「それが10枚ってことは110万かァ~~?いいぜッ!払える!ベリベリいいぜッ!」ゴソゴソ

ジョセフ「ホラよッ!110万ッ」バァン!

店員「は・・・はい・・・」

ジョセフ「んじゃ営業の方頑張ってねェーん♪」カランコローン

…バタム

ジョセフ「・・・」スタ スタ

ジョセフ「」ズズ…

カーズ「・・・チッ」スポン

カーズ「あんな馬鹿な台詞を吐くとは・・・くッ」

ジャイロ「まァー人格は真反対にしといた方がいーもんなァ・・・ニョホホ」

カーズ「フン・・・これで100万円減った。この調子でガンガンいくぞ」ザッ



11人の男「」ガポ ガポ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今日はここまで。
いつの間にか12巻に入ってた…

てか札束を燃やして暖をとるとかは出来ないのかね

>>120
捨てる行為だからNGのはず

ズンッ…

建物「」バリィィイーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

ガシャァァアアアア バラバラバラ…

店員「・・・」ポカーン バラ バラ カシャン…

ジョセフ「すンませェ~ん!ざっと100枚くらい窓割っちゃいましたァァ~~」ザッ

店員「・・・!?」

ジョセフ「えーっと、工賃とかも含めると1500万円くらい払えばいいのかァ?どうなんだ?」

店員「え・・・た・・・多分・・・ハイ」

ジョセフ「この建物デカいモンなァァ~~・・・んじゃ、1500万円入ったジュラルミンケース置いとくぜ!」ドサッ

ジョセフ「そんじゃバイビー」スタ スタ スタ

ジョセフ「フー・・・」コキ コキ

ジョセフ「ビルの窓を一撃で全部割る・・・意外と調節が難しいな」

ジョセフ「強すぎると床が割れてしまうが・・・弱すぎると上の階のガラスが割れないからな」ジャリ…

ジャイロ「鉄球で窓ガラスを共鳴させれば楽なのによォー」シルシルシル

ジョセフ「たまには運動をしないと鈍るからな」

マウンテン・ティム「へェー・・・馬に乗るだけでもかなり筋肉を鍛えられるって聞くけど・・・それじゃあ飽き足らないのか」

ジョセフ「地底にいた頃は狩猟生活を送っていたからな・・・まあ数千年間は研究に没頭していたが」

ジャイロ「ほーん・・・で。今どのくらい使ったんだ?どのくらい残ってる?」

ジョセフ「結構いろいろと物を壊して回ったからな・・・あと200万くらいだ」

ジャイロ「おお!楽勝じゃあねーか」パチン

ジョニィ「早く200万円も使い切ろう・・・『11人の追っ手』も気になる」

ジョセフ「いや・・・そっちは一応トラップを仕掛けておいた。ほんの気休め程度だがな」

ジョニィ「?」

ジョセフ「波紋を流したロープを各所に仕掛けた。連中が引っかかれば馬に波紋が流れ、一定時間は行動不能になる」

ジョセフ「馬を捨てて行動するかもしれないが・・・そうなれば余計に好都合だ」

ジャイロ「なるほど。んじゃあ余裕ができたっつーことだ」

ジョセフ「そうだな・・・」

ジョセフ「」チラ…



チンピラ「」ワイワイ ケラケラ

ジョセフ「」ザッ…

ジャイロ「?お、おい」

ジョセフ「」スタ スタ

ジョニィ「・・・カーズ?」



ジョセフ「よう!」

チンピラ「・・・あ?」

ジョセフ「元気してるゥ?ハッピーうれピーよろピクねー」ケラケラ

チンピラ「・・・あ?ンだテメェ」

ジョセフ「さァーみなさんご一緒にィ!ハッピーうれピーよろピクねー」ギャハハ

チンピラ「」…イラッ

ジョセフ「タッ!!」プニッ!

ジョセフ「チィイーーーーッ!!!」サッ!

チンピラ「・・・!!」ブヂィイッ!!

チンピラ「テメェさっきから何だコラァアッ!!」ガタッ

チンピラ2「やンのかコラァッ!タイマンはるかオルァッ!!」ガタッ

チンピラ3「このタマナシヘナチンがッ!!股間潰したるぞチンカス!」ザッ!

ジョセフ「HEY!兄チャン!ちょっと筋肉足りないんとちゃう?お肉食べてるゥゥ~~?」

チンピラ「」カチンッ

チンピラ「ブッ・・・」ギ…

チンピラ「ブッ殺してやらァアッ!!」ブンッ!!!

ジョセフ「おっと!」サッ

ジョセフ「」ガシィッ!!

チンピラ「!!!」

チンピラ(す・・・素手で蹴りを止めた!)

ジョセフ「はいちょっと寝てようねェー」グイッ



ボギボギィイッ!!

チンピラ「んぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

チンピラ3「お・・・おいッ!!今の音は・・・」オドオド

ジョセフ「」ポイッ

チンピラ「おんッぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ドザァ!!

チンピラ2「ちょ――」



ジョセフ「」シュ…

チンピラ2「」ハッ!!!

ジョセフ「ノックしてッ!!」ズンッ!!

チンピラ2「がハッ!!」ボギョッ!!

ジョセフ「もッしもーしィ!!」ゴリィイイッ!!!

チンピラ2「んがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ゴリゴリゴリゴリ

チンピラ2「ヒッヒィイ!!やッ、やめ・・・」ゴリゴリゴリゴリ!

ジョセフ「あーん?何か言ったかァー?」ゴソ…

ジョセフ「もっとデケェ声でいいなッ!!」ドグゥッ!!



銀時計「」バァァーーーーーーーーーーーン!!!

チンピラ2「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!目ッ!目に時計がァァアアアアアア」ゴロゴロゴロ

チンピラ3「ヒッ・・・ヒイイ!!」ズッ…

ジョセフ「・・・さて」

チンピラ3「ギャアアアアアアッ!おたすけェエーーーッ!!」ダッ!!

ジョセフ「逃がすかよッ!!」ガシィッ!

チンピラ「ま・・・待ってくれェェエエエ」ガシッ!!

チンピラ「お・・・俺のダチコーに手を出さないでくれェェエエエエエ」ズルズルズル

カーズ「・・・」

チンピラ「お願いだアアアアアアアア」ググッ…



ボグォ

チンピラ「!!!」

チンピラ「・・・ッ!!!・・・!!!!!!!!!!」プルプルプル ガクガクガク

カーズ「・・・」

チンピラ「イッ・・・」ガクガクガクガク

チンピラ3「な・・・ッ」ガタガタ ブルブル

チンピラ「あッ・・・!!ああッ・・・!!!!」ドザ!

チンピラ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

チンピラ3「・・・!!!」アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア イヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

チンピラ3「ま・・・丸太のような脚が股間を・・・ッ!!容赦なく潰した・・・!!!」イギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

ジョセフ「おい」グイッ

チンピラ3「ヒッ」ガクッ

ジョセフ「これから質問をする」ズイ

チンピラ3「ヒイイッ・・・」ガクガクガク

ジョセフ「いいか・・・?質問だ。貴様が逆に質問をすることは許さない。決してだ・・・いいな?」ズイ…

ジョセフ「貴様・・・麻薬は吸ったことがあるな?」

チンピラ3「・・・!!!」

チンピラ3「」コクッ コクコクコクッ

ジョセフ「よし・・・次の質問だ」

ジョセフ「それを売っている店はどこにある?位置を教えろ」

チンピラ3「・・・!!!」

ジョセフ「答えなければ・・・そこでくたばりかけている2人の頭蓋骨を粉々に砕く。ついでに気管をひねって呼吸も止めてやる・・・」

チンピラ3「ッ・・・!」グズッ フーーーッ グズッ

チンピラ3「む・・・向こうの角を右に・・・グズッ。そのあとポストんとこを・・・ヒグッ・・・左・・・グス・・・」ヒック

チンピラ3「赤い看板の下だ・・・ヒグッ」ハァーーーッ ハァーーーッ グズッ

ジョセフ「・・・そうか」

ジョセフ「感謝する。寝ていろ・・・」トンッ

チンピラ3「」ガクッ

チンピラ3「」ドサッ

ジョセフ「いくぞ。残り200万は麻薬で消費しよう」ザッ

ジャイロ「ま・・・麻薬!?」

ジョセフ「ヘロインなら200gで200万円になるはずだ」

ジャイロ「か・・・買った後はすぐ捨てるんだよな?」

ジョセフ「もちろんだ」

3人「」ホッ

ジョセフ「こっちらしい。結構近い」ピシッ

ジョニィ「・・・僕らは売買しないからね」ガポ ガポ

ジョセフ「当然だ。レース選手にそんな危険なマネをさせられるものか・・・外で待っていろ」ザッ

ジョニィ「そうさせてもらうよ――」

ジョニィ「」ハッ!!!



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

11人の男「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(ま・・・)

ジョニィ(まずいッ!!)ガンッ!!

ジョニィ「ジャイロッ!!早く路地に入れッ!!ティムも!早くゥッ!!」バガッ!!

2人「?」

ジョセフ「!」

ジョニィ「『11人』だッ!!『11人の追っ手』が近くにいるぞォーーッ!!」

2人「!!!」

2人「くッ・・・」バガァッ!!!



11人の男「!」チラッ

11人の男「・・・」

11人の男「」スタ スタ スタ…

ジョニィ「・・・行ったか」ヒソ…

ジャイロ「そうみてーだな・・・クソッ」ヒソヒソ

ジョニィ「馬を降りていた・・・間違いない!カーズのトラップに引っ掛かったんだ・・・」ヒソヒソヒソ

ジョニィ「ヤツらは徒歩で追ってくるぞ!」

ジョセフ「・・・そうか」

ジョセフ「麻薬取引が先だ・・・そのあとで11人を潰すこととしよう・・・」ザッ

3人「・・・」ガポッ



麻薬密売人「!」

ジョセフ「」ザッ ザッ

…ザッ

麻薬密売人「・・・見ない顔だね」

ジョセフ「・・・ヘロインを200gほど貰いたい」

麻薬密売人「・・・200万だ」

ジョセフ「」バサッ

ジョセフ「」スッ

麻薬密売人「・・・こりゃあ驚いた」

麻薬密売人「200万を持ち歩いているなんて・・・スゴいねェェ~~ッ」

麻薬密売人「それじゃ、ヘロインだ」ポイッ

ジョセフ「」パシッ

ジョセフ「感謝する」ペコ…

ジョニィ(やったッ!!)グッ!

ジョニィ(これでシュガー・マウンテンの言っていた条件をクリアーしたぞッ!!)

ジャイロ(ああ!まだ4時半!!30分早くクリアーだッ!!)

ジョセフ「」ス…

ジョセフ「!!」ハッ!



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ザッ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

11人の男「」ザッ… ザッ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョセフ(ヌウッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョセフ(ヤツら・・・一周してきたのかァッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

麻薬密売人「?」

11人の男「」チラ…

11人の男「」ヒソヒソ… ヒソ…

11人の男「」コクッ

ジョセフ「!!」

11人の男「」チャッ…

11人の男「」ガシャァアッ!!! ジャキジャキィイッ!!

ジョセフ(ヌウッ――)

ジョセフ(麻薬密売人を挟んで相対しているッ!ヤツらは銃を構えた・・・この状況なら・・・)

11人の男「」チャキ…ッ

ジョセフ(麻薬密売人に楯になってもらうかァッ!!)グワシィ!!

麻薬密売人「ッ!?」グォオッ!!

ジョセフ「3人とも逃げろッ!!『11人の追っ手』が来たぞォォーーーーーーーッ!!!」

3人「ッ!?」



11人の男「」ドン ドン ドン ドン ドン!!!!!

ジョセフ「」ブンッ!!

麻薬密売人「アヘェッ!?」ポーン…

麻薬密売人「みぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」バスバスバスバスバスバスバスバスゥウウウッ!!!!

麻薬密売人「」ボドボドボドボド… ドサッ ベチャ…

11人の男「・・・」

11人の男「・・・チッ」ガシャッ







カーズ「くッ・・・こんな時に!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ジャイロ「だがもう取引は成立したぜッ!!後の問題は『11人の追っ手』だけだなァァーーーッ!!!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ジョニィ「ああ!ヤツらを全員仕留めるぞッ!!『遺体』は連中に渡さないッ!!!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

今日はここまで。

やっべ、そういやブレゲの腕時計忘れてた

ガポッ…

ガポッ… ガポッ…

馬「ブルル・・・」ガポ ガポ ガポ



カーズ「!!」

カーズ「馬が・・・追っ手の馬が全回復している・・・」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

カーズ「連中にも馬を使われるとマズい!俺はあの馬を眠らせておく・・・!貴様等は追っ手をどこかで迎え撃てッ!」バガッ バガッ バガッ

マウンテン・ティム「分かった、カーズ!先に行くぞ!先に行って待ち構えておく!」ガンッ!!!

3人「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ…

カーズ「・・・」

カーズ「」バッ!

スタッ

カーズ「・・・戻れ」ズンッ!

究極馬「」ズ…

究極馬「」ズズズズズズズズズズ

ズズズズズズズズズズズズズズズズズ…

カーズ「」…ヌポンッ

カーズ「・・・さて」

馬「」ゾロゾロ

カーズ「」ジロッ

馬「!!!」ビグゥッ!!

馬「・・・!!」ピタァァ…

カーズ「・・・よし。なかなか躾のよい馬じゃあないか」ス…

カーズ「」コォォォォォォォォォォォォォォ… バチバチバチッ バヂッ

カーズ「休め」サワッ…

馬「ッ!?」バヂバヂバヂバヂバヂィィイイイイイイイイッ!!

馬「・・・!!!」シューーー… シューーー…

馬「・・・」ガクッ

馬「」パタ…

カーズ「・・・少し強すぎたかな」バチッ バチッ…

カーズ「・・・この場所では少し通行の邪魔になるか。馬車も多少は通るようだしな・・・」

ガタタン! ガタタン! ガタタン! ガタタン!

馬車「」ガタタン! ガタタン! ガタタン! ガタタン!

カーズ「・・・噂をすれば・・・背後から来たか」

カーズ「馬をどけなくてはな・・・」グイ…

カーズ(問題は11人の能力だな・・・銃を使ったということは・・・至近距離でしか使えない能力か?)

カーズ(射程外から攻撃するのがよさそうだ・・・風の流法が最適か?)ドサッ

馬車「」ガタタン! ガタタン! ガタタン! ガタタン!

カーズ(・・・何?)ピクッ

カーズ「・・・熱が妙だ」

カーズ(この熱・・・この温度は・・・)

カーズ(・・・)

カーズ(この世界が元の世界とどこまで違うかは知らぬが・・・まさか、そんなことはないだろう・・・)

カーズ(この世界の馬車というのは・・・『外側』に『へばりついて』移動する乗り物なのか?いや!そんなはずはない・・・)

馬車「」ガタタン! ガタタン! ガタタン! ガタタン!

カーズ「・・・ということはッ!!」バッ!!

馬車「」ガタンッ!!!

男1「」ダンッ!!!

カーズ(馬車から跳んできたァッ!!)

男1「」ジャキィィイッ!!

カーズ(銃!)

カーズ(間違いないッ!!『11人』の1人!!)

カーズ「」ギパァ!!

カーズ「空裂眼刺驚ッ!!!」ドッゴォ!!!



男1「ごッ」ボッゴォッ!!!

男1「が・・・」ドザァァ!!!

銃「」ガシャァンッ

カーズ「・・・」

男1「」ドク… ドク…

カーズ「・・・死んだな。脳天を直撃・・・生きていれば吸血鬼か屍生人だ」

馬車「」ガタタン ガタタン ガタタン ガタタン…

カーズ「・・・」

カーズ「あの馬車は追跡に利用しただけで、乗客までグルなわけではなさそうだな・・・」

カーズ「・・・一体どういうスタンド使いだ?」ズイッ…

カーズ(これまでの攻撃は2回とも銃撃・・・スタンド攻撃ではない)

カーズ(攻撃に利用するスタンドではないのか?だとすれば追跡にスタンドを使ったか・・・?)

カーズ(臭いを追跡するスタンド?音?音で判別しているのか?)

カーズ(過去を見るスタンドというのも視野に入れるべきか)

カーズ(リンゴォという例があったように・・・いや)

カーズ(だとすれば蹄鉄を付け替えた馬を誤って追うこともなかったはずだ・・・謎だ)

カーズ「・・・」

男1「」ガシ!

カーズ「この男・・・」グイィ…

カーズ「たった『1人』で来たのか?単独で?これまで『10人』で追跡していたのにか?」

カーズ「どーも引っ掛かるなァ・・・単に馬車に引っ付いて追いつくためか?それでも2人3人くらいは同行できたはず」

腕「」ズル…

カーズ「・・・ン?」

腕「」ガシャ…

カーズ「!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

腕「」ズッ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男2「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「な・・・何ィッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ(か・・・影に潜んでいたッ!?死んだ男の?い・・・いやッ!見えもしなかったし・・・感じさえもしなかった!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ(スルリと・・・桶に溜めた水をガラスのコップですくうようにッ!ごく自然に現れたッ!!男の死体からッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ(な、何だ!?我々と同じ能力ッ!?)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男2「」ジャッ!!

銃「」ズガァァーーーーーーーーーーーーーーン!!!

ガァァーーン… ガァァーン… ガァーン…



カーズ「」ドサッ

男2「・・・やったな」チャキッ

男2「どういう能力を使うのかは謎だったがよ・・・脳天に一撃ッ!!これで死なねーヤローはいねー」

男3「だが・・・もしかしたら不死身だとか・・・不老不死だとかの能力を持っているかも知れんぞ」ズルリ…

男2「吸血鬼みたいな?」

男3「吸血鬼みたいな」スル…

男2「吸血鬼っていうヤツは・・・『日光』に当たると消滅するか弱い存在だ。ニンニク料理でも食っていたら負ける要素はねー」

男3「まーでも・・・能力が分からない以上は用心するにこしたことはねーだろ。違うか?」

男2「まー・・・そうだな」ボリボリ

男2「んじゃあ、杭かなんかあるか?」

男3「んんー・・・」キョロ キョロ

男3「お」ザッ

男3「あったぜ、ホラよ」カランッ

男2「よし。こいつを心臓に打ち込んでおくか」カラン

男3「ん・・・そーいや吸血鬼って火が苦手だったか」

男4「おいおい、何でコイツが吸血鬼って前提になってんだ」ズズッ…

男3「それもそうか」

男2「だが、吸血鬼を倒せるくらいのことをやっておいて普通のスタンド能力者が死なないはずがないだろ」

男4「そんなもんかねェェ・・・」ゴソゴソ

ライター「」スッ

ライター「」カチッ

ボッ!

男4「ん。火ならこれ使やぁいいだろ」ボォォ…

男3「そーする。じゃあ杭を・・・」



クォン!!

男3「打ちッ」ボグォォ!!!

2人「ッ!?」

男3「がパッ・・・」グラ…

男3「」ドチャァッ

2人「・・・」

男4「・・・頭部が抉られてる。何か飛んできたか?」

男2「・・・」

地面「」シューー… シューー…

穴「」シューー… シューー…

シューー…

男2「・・・地面に円形の穴が開いている」

男2「一ヶ所だけじゃあないな・・・そこの建物にも・・・そこにも開いている」

男4「・・・どういうことだ?」

男4「このコートの男がやったのか?カーズが?」ビシィッ

男2「分からん・・・その仲間がやったのかもな」

男2「予想される・・・攻撃した位置がバラバラだ。どの穴も・・・」

男4「・・・気味が悪いな。早くとどめを刺して残る3人を追うぞ」

男2「ああ・・・」グッ

ドグゥッ!!!

男4「」ピンッ

ライター「」ボトッ

カーズ「」ボォォオッ!!!

カーズ「」メラメラメラ パキパキパキ

男2「このまま真っ直ぐ行ったとは限らん・・・別行動をとるぞ」

男4「そうか・・・この焼却現場も見られてるだろうからな。バラバラになった方がいいか」

男4「じゃあ俺が路面電車に張り付いて行く。お前はさっきみたいに馬車にくっついて行きな」

男2「ああ。それじゃあな」ザッ

男4「」ザッ

ザク ザク ザク ザク ザク…



火「」メラメラメラ パキパキ…

火「」ボジュウッ!!!

シュウウウウウウウウウ…

カーズ「・・・」

杭「」ガシィッ!

杭「」ズボォオッ!!!!

カーズ「」ポイッ

杭「」カンッ カランッ

カーズ「・・・」

カーズ「」ムク…

カーズ「『吸血鬼』・・・か・・・あながち間違ってはないな・・・多分」パサ パサ

カーズ「コートが少し燃えてしまった・・・また作り直すか」ボロ…

カーズ「・・・連中の能力」

カーズ「互いの体に潜り込んでいるのか?11人の全員が『通行人』で全員が『道』」

カーズ「他の『自分』から他の『自分』へワープできるのか?そこへ留まったりも・・・厳密には背中」

カーズ「互いの『背中』から『背中』へ・・・『死体』から『死体』へ空間を無視して仲間の間を移動できるのか。推測だが」

カーズ「・・・今2人が別々に行動している。この2人の間を一瞬で移動できるわけか」

カーズ「細かく言えば今殺した2人もその『ドア』なのだろうが・・・」チラ

男1「」

男3「」

カーズ「・・・どうやら命中したようだな」

カーズ「空裂眼刺驚に『黄金の回転』を加えた・・・ただの『回転』なら軌道が変わるだけだろうが、『黄金の回転』なら分裂させた上、自由な軌道で飛ばすことが可能」

カーズ「全く便利だなァ・・・『黄金の回転』」

カーズ「・・・さて。連中の能力は割れた」

カーズ「連中は脅威ではない。まだブレゲの時計が残っていたはずだな・・・そっちを早く解決するか」

カーズ「また塊にされるのはゴメンだ」ザッ…



3人「」ヒソヒソ ヒソヒソ…

男4「・・・」

男4「・・・俺の方が早かったみたいだな」

男4「」…チャキッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「」ハッ!!

ジョニィ「何ッ・・・」バッ!!

男4「」ズガァ---ン!!

ジョニィ「うおおッ!」ビスゥウッ!!

ジョニィ「」ドンドンッ!!

男4「」サッ!!

壁「」ガスガスッ!!!

シュウウウウウウウ…

男4「・・・」

男4「勝ったッ!死ねィ!!」ジャカァアッ!!

穴「」ズッ!

穴「」ズズゥウウーーーーーーーーーーッ!!

男4「!!!」ズズゥウーーーーーーーーーッ!!!

男4「な・・・何ッ」

穴「」チッ…



穴「」ボゥンッ!!!

男4「げ・・・ッ」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!

男4「ぐおばば・・・ッ」ドチャァッ ドシュウッ ブシュッ

男4「」ドク… ドク…

ジョニィ「・・・」

ジャイロ「・・・!」

マウンテン・ティム「・・・死んだのか?」

マウンテン・ティム「スタンド攻撃はなかった・・・ただの銃を持った刺客なのか?」

マウンテン・ティム「それより・・・ここまで追いつかれたのに驚きだ。カーズは何をやってる?」

ジャイロ「負けた・・・とは思えないが」

ジョニィ「・・・」



男5「」ズズッ…

ジャイロ「!」

男6「」ズルズル

男7「」ズルズルズルズル

ジャイロ「なッ・・・!?」

ジョニィ「・・・!?」

ジョニィ(な・・・何だ・・・!?こいつらは!どうなっている・・・!?)

ジョニィ(1人の『背中』から3人が出て来た・・・!!少なくともそう見えた!!)

男6「」ドンドンドンッ!!!!

ジャイロ「うぐゥゥッ!!」ズガガッ!! ガイィンッ!

男6「!!」

男6「弾丸を弾いた?・・・皮膚を硬くしたのか?」

男7「どうだろうと関係ないなッ!!一斉射撃ッ!!」ジャキィッ!!

ジャイロ「」ブンッ!!

男7「!?」ドグシャァァアアアア!!!

男7「うぐぁ・・・!」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!!!

男7「」グジャグジャグジャ ドビュゥゥーーーッ!

男5「・・・!死ねッ」ドン ドン ドン!!

ジョニィ「うぐあッ!!」バス バスッ!!

地面「」ピシュンッ!!

男7「」グリンッ

男7「」ズガァァーーーーーーーーーーン!!!

男5「・・・ッ!!」ボグォォォオ!!!

男5「ごぼ・・・ッ」ガク…

男6「チッ・・・」カシャンッ!

シル…

男6「!!!」

ロープ「」ギュウルンッ!!

男6「う、うおおーーッ!!」ギュルンッ!!!!

ロープ「」バシィイイッ!!

男6「う、うげ・・・」ギギギ…!

男6「うごご・・・お・・・」ギギギギ

男6(首ィ・・・!!)ギチギチギチ

マウンテン・ティム「」ガァァーーーン!!



男6「」…ドサッ

ジョニィ「・・・!!」ハァーー ハァーー

ジャイロ「ジョニィ!何発だッ!当たったのは何発ッ!」

ジョニィ「2発・・・でもかすったくらいだ。血は出ているが・・・弾が中に残ったり・・・貫通したりなんかは・・・してない」

ジョニィ「えぐられた可能性はあるが・・・うッ」ブシュッ

ジャイロ「ジョニィ!」

男8「」ズッ…

マウンテン・ティム「!!!」

マウンテン・ティム「また出てくるぞッ!!!」ジャキィッ!!!

男8「」サッ

マウンテン・ティム「」ガンガンガンンッ!!!

バスバスバスッ

マウンテン・ティム「・・・!!」

ジャイロ「・・・消えた」

ジョニィ「ど・・・どこから来るッ」┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「ヤツはどの死体から出てくるッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マウンテン・ティム「ッ・・・!?くッ・・・!!」ギリ…!! ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男9「」ズッ…

ジャイロ「違うジョニィッ!!右奥の死体だ!!出て来るのは『右』・・・」

男9「」スゥ

ジャイロ「き・・・消えたッ!!」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男10「」ヌッ

男11「」ヌッ

ジャイロ「~~~~ッ!!!」ギリリ…! ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



カツ… カツ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男2「」カツ… カツ… カツ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今日はここまで。

今更ですが、書いている途中で設定やプロットが大きく変わってきているのでご了承を・・・
もし矛盾とかが出てきても、嘘をついているのではありません。前へ向かって進んでいるだけなのです

男8「」ヌォッ

男9「」ズッ

男10「」ズァッ

男11「」ヴォンッ

ジャイロ「全部から一斉に出て来るぞォォーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

4人「」ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!

ジャイロ「か、隠れろッ!!」バッ!

2人「・・・!!」バッ…

マウンテン・ティム「!」ビシュンッ!!

ブシュッ!

マウンテン・ティム「く・・・ッ!チッ!!」ダラダラダラ

壁「」ピシュンッ ビシュンッ キュインッ ボゴォッ ボゴボゴッ ビシュン バゴォッ

ジャイロ「――ッ!!」ベキンッ キュイン パキュン ビシンッ

ジョニィ「ぐ・・・ッ!!」ビシュンッ バシュンッ パキャァン! バキンッ

ジョニィ「ここにいたらマズいぞッ!!このまま建物を裏から回り込んで・・・ヤツらを奇襲するしかッ!」ビシュンビシュン バキュン

ジャイロ「・・・いや」ビシュンッ ピシュンピンシュンッ バキッ!

ジャイロ「そんなのは多分見透かされている・・・上だ!奇襲を仕掛けるなら!」

マウンテン・ティム「う・・・上!?」

ジャイロ「ティム。お前がロープを建物の屋根にひっかけて登ればいい。ジョニィを抱きかかえて登れるか?」

マウンテン・ティム「ああ・・・それはできるが」

ジャイロ「俺は『鉄球』で上に上がる。銃撃戦は高い方が有利だ。それに・・・」

ジャイロ「」サッ

ジャイロ「この建物・・・屋根が丸い。体育館みてーにな・・・デカいドラム缶みてーだ」

ジャイロ「扇状なら身を隠すのが楽だ。時間が経てばカーズも合流するだろう・・・カーズがもし空を飛んでるなら見つけやすい」

ジョニィ「・・・なるほど」

ピシュン キシュンッ ビシュッ ビシュビシュッ パキュンッ

ジャイロ「じゃあお前らが先に・・・」シルシルシル…



男2「」ザッ

ジャイロ「!」ハッ!!

男2「」ズガァァーーーーーーーーーーーーーーン!!

ジャイロ「うぐあああッ」ガィィーーーーン!!

弾丸「」ポトッ

ジャイロ「てめぇ・・・!!てめぇも『11人』の!!」シルシルシルシル

男2「・・・」

男2「」ジャカァァァッ!!

ジョニィ「」ドンドンドン!!!

男2「ぐおぶッ!!!」ボグォォオオオオ

男2「」…ドサッ

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「・・・や」

ジャイロ「やべえな・・・や・・・やっちまった・・・」

ジョニィ「?」

ジャイロ「こりゃあマズいぞ・・・死体を『分散』させちまった・・・!」

ジョニィ「・・・」

ジョニィ「!」ハッ

マウンテン・ティム「今壮絶な銃撃をしている連中だが・・・ヤツらは今死んだこの男にも出入りできる!!」

マウンテン・ティム「マズいぞッ!!連中の陣地を増やしてしまったッ!!!」

男2「」ズ…

男10「」ズァァッ!!!

ジャイロ「来た来た来た来た来た来た来た来た来たァァーーーーッ!! 」

男11「」ズォンッ!

ドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

ジョニィ「う、うおお――」バッ!!

男11「」ズダァーーーン!!!

ジョニィ「うぎゃああッ!!」ブシュウッ!!

ジャイロ「く・・・ッ!!さらに向こうへ!!!」

男10「」ガシッ…

男10「」ブンッ!!!

3人「!?」

男2「」ヒュォォ…

男2「」ドシャァアッ!!

マウンテン・ティム「・・・!!」

ジャイロ「こ・・・」

ジャイロ「これはッッ!!!」



男8「」ズォッ!

男9「」ヌォンッ!!

ジャイロ「し・・・しまったッ!!挟まれたァァーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

ジョニィ「・・・!!!」バッ!!

ジョニィ「」ドゴォォオォッ!!!

壁「」ドギャァァアアッ!!!

穴「」ズ…

穴「」ズォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

男8「」ズ…

男8「!!」ボムンッ!!!

男8「・・・」ガクッ

男8「」ドシャ…

ジャイロ「よし!まずは1人・・・!!」

男10「」ジャキオォオッ!!

男9「」ジャガァアッ!!

男11「」ガシャァアッ!

ジョニィ「く・・・来るッ!!」サッ!

マウンテン・ティム「」ジャキィイッ!

ジャイロ「」パチンッ ストッ

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

3人「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ドンドンドンドンドンドンドン!!!

ドドドドドドン パパパン ズドバババババン ババン バン ドドン ガンガンッ…



カーズ「・・・銃声?」

カーズ「まさかジョニィ達が・・・」ゴソ…

男3「」ゴソゴソ

男3「」ゴソ…

カーズ「・・・あったあった」パシィッ

カーズ「一応ティムに生成した弾丸と銃を与えてはいるが・・・これだけ激しい銃撃戦ならなくなりかねん」

カーズ「死体から奪っておくのがベストだろう・・・」ジャカッ



「・・・」

「・・・ついに見つけたぞカーズ・・・」

「貴様のおかげで、私は最悪の結果を晒し、笑い者に成り下がった!!」ギリ…!!

カーズ「・・・」ピク

カーズ(熱?空気の温度が・・・)

カーズ(・・・5時の方向から熱気を感じる)

カーズ(何事・・・)クル





アブドゥル「焼き尽くしてやるッ!!カーズ!!!」ドンッ!!

カーズ「ッ!?き、貴様はッ・・・」

カーズ「ウルムド・アブドゥルッ!!!」

アブドゥル「YES,I AM!!」バアッァーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

カーズ「馬鹿なッ!貴様は1st.ステージで・・・!」

アブドゥル「そうだ!!あそこでこのアブドゥルは貴様の飛び道具によって!鼻の骨が折れ、顎骨も針金で繋がなくてはいけない大怪我を負ったッ!!」

アブドゥル「だがねェーーッ!その後、ヴァチカンが私に救いの手を差し伸べたのだよッ!」

アブドゥル「『カーズに復讐したくはないか?ジャイロに復讐したくはないか?ウルムド・アブドゥル!!』とね・・・ンフフフンフフ」

カーズ「・・・ヴァチカン」

アブドゥル「その通りだ!!私の最優先の任務はジョニィ・ジョースターの持っているであろう『聖なる遺体』を手に入れること!!だがねェ、ムッシュカーズ!」

アブドゥル「先に貴様を見つけたので始末させてもらうことにした!任務というよりは私怨だな。私は貴様を許さないッ!!!」ギンッ!!

カーズ「・・・逆恨みだな。貴様がジャイロを押しつぶそうとしたから貴様を落馬させただけだ。・・・いや、正確には馬ではないなァ」

カーズ「ラクダから落馬・・・フンッ。落ラクダとでも言うのか?クックックッ・・・マヌケな奴だ」

アブドゥル「黙れェッ!!」クワッ!!

アブドゥル「貴様に一体何が分かるッ!!優勝候補だったのだぞ、このアブドゥルはァアッ!!」

アブドゥル「それなのに・・・!!私は1st.ステージで1000mも走っていないのだぞッ!?それなのに!!」

アブドゥル「プライドと自尊心をズタズタに引き裂かれ、醜態をさらした・・・!!貴様のせいだッ!!貴様がやったのだッ!!カーズ、貴様の責任だァ!!」

カーズ「だからどうした?」ファァ…

アブドゥル「・・・なッ」

アブドゥル「何ィィィイイイ~~~ッ!?」

アブドゥル「どういう意味だッ!!この私が憎むべき貴様に対し語ってやっているというのに!!」

カーズ「バカ者がァ・・・人間の言葉などこのカーズには届かん。ましてや、貴様のような『凡人』ではなァァ・・・」

カーズ「『どうでもいい』。それだけだ。貴様の話は眠い!最低でも20文字以内に簡潔にまとめてくることだな」

アブドゥル「~~~~~ッ!!!」

カーズ「このカーズは今忙しい。友人を救い出さねばいけないのでな・・・」

アブドゥル「貴様ァァァァァアアアアアッ!!!」ガタンッ!

アブドゥル「やはり貴様は許せんッ!!!焼き殺してくれるわァアッ!!」ゴォオッ!!

カーズ「!」

カーズ(気温が一気に上昇した・・・)

アブドゥル「うおおおおおおおッ!!シャーマンズ・レッド!!!」ボォオウッ!!

カーズ「・・・シャーマンズ・レッド?それが貴様の『スタンド』か?」

アブドゥル「その通りだッ!!街中だろうが関係ないッ!!焼き尽くすのみッ!!!」ゴォオウウウッ!!

アブドゥル「クロスファイヤーッ!!ハリケーン!!!!」ドッゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

カーズ「ッ!!!」ジュウッ!!

カーズ「な・・・何ィィッ!!」ボォォォオオッ!!!

カーズ(こ・・・この熱は!!)ゴォォオオオッ!!!

アブドゥル「最初から全力だ・・・!!出し惜しみは・・・」

アブドゥル「ないッ!!」ビシィイッ!!

カーズ(何ということだ・・・!マグマよりも高熱ッ!!人間風情がここまでのエネルギーを・・・!!!)ドォオオオウ!!

カーズ「チッ」バッ!!

アブドゥル「!」



カーズ「」バサッ バサッ…

アブドゥル「・・・脱出したか。コートを破り捨て、翼を生やして・・・」ザッ

アブドゥル「ヌゥンッ!!赤い荒縄ッ!!!」ゴォオッ!!!

火「」シュバァアッ!!

カーズ「!!!」バァッシィイ!!!

カーズ(何・・・!!この感覚は!!!)

カーズ(火!!目には見えないが火に包まれているッ!!!それもロープのような火だッ!!)

アブドゥル「地面に叩きつけてやろうッ!!」グンッ!!

カーズ「ヌウッ!!」グォンッ!!

ドゴォォォオオッ!!!

アブドゥル「そォーらァッ!!」ブンッ!!

カーズ「ぐぬううッ!」ドグワシャァアアアアッ!!!

建物「」ガラガラガラ

カーズ「ぐッ・・・」ガラッ

カーズ(た・・・建物に叩きつけられたッ!!くッ・・・)ガラガラ…

建物「」ボォォオッ!!

建物「」ゴォォォオオオオオオオオ!!!

カーズ「た・・・建物ごと焼き尽くすかッ!!」

アブドゥル「フン!!周りの人間が何人巻き込まれようと!何人死のうと関係ないッ!!!『結果』だけだ!貴様を殺したという『結果』だけが残る!!」

アブドゥル「最終的に貴様を殺せればいいのだ。過程は!問題じゃあないッ!!!」ゴォオッ!!

カーズ「なるほど・・・共感できるな」スクッ

カーズ「だが!貴様の『ジョニィから遺体をブン取ろう』という考えだけはッ!!共感できんッ!!!」グッ!

カーズ「羽の・・・!」ザムザムザムザム

カーズ「弾丸ッ!!!」ズガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!

羽「」ギュォォオッ!!!

アブドゥル「無駄だッ!!このアブドゥルの炎は鉄くらい空中でわけなく沸騰させる!!」

カーズ「・・・」

カーズ「ほォーう・・・」

アブドゥル「!!!」

カーズ「そいつは凄いな・・・だが・・・」

カーズ「今の羽の弾丸が・・・前に貴様に繰り出したものと『同じ』だとは思うなよ・・・」

アブドゥル「・・・何?」

炎「」ゴォオ…

羽「」ドォンッ!!

アブドゥル「!!!」

カーズ「表面を炭素でコーティングした!!炭素の沸点は4800℃ッ!どうやら貴様は4000℃程度が限界のようだなァ」

アブドゥル「な・・・何ィイッ!!」

カーズ「融解した炭素を浴びて焼け死ねッ!!アブドゥルゥゥッ!!!」

羽「」ドッバァァアアアアアア!!!!

アブドゥル「う・・・うおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

ドッバァァアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

カーズ「フー、やれやれ」バァーーーーーーン!

朝はここまで。
もしかしたら夜も投下するかも

3部アヴドゥルファンの人はごめんなさい

炎「」ボンンッ!!

カーズ「・・・ン?」

羽「」ビビャァァアアアアッ!!!

カーズ「!」

カーズ(融けた羽が上空に吹き飛んだッ!!)

アブドゥル「ぐッ・・・」ボォォォォオオオオオオオオオオオオ

カーズ「ッ!」ジャッ!

アブドゥル「危な・・・かった・・・ぞ・・・!!」ゴォォォォオオオオオオ

アブドゥル「間一髪・・・上昇気流を巻き起こし、融解した羽を上空へ吹き飛ばした!!」ゴォォォォォォォォ

アブドゥル「少し髪に当たって融け・・・引っ付いてしまったがな・・・」ペリペリ

カーズ「・・・」

カーズ「どうやら貴様を見くびっていたようだ。貴様はこのカーズが思っていた以上に・・・ずっと強い」

アブドゥル「ああ!だがこのアブドゥルをおだてて時間を稼ごうとは・・・」ピリ…

アブドゥル「そうはいかない」ゴォオッ!!!

カーズ「・・・」

カーズ「」ズズッ…

アブドゥル「!」

究極馬「」ズズッ…

究極馬「」ズルゥウッ!!!

カーズ「行けッ!!ジョニィ達を助けてこいッ!!」ビシィッ!

究極馬「」ガンッ!!!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

アブドゥル「・・・」

カーズ「自分で助けに行けそうにないのでな・・・悪いが、別スタンド使いに襲われていてな」

アブドゥル「・・・応援を呼びに行ったか。まあ無理もない・・・」

アブドゥル「単独ではこのアブドゥルに勝てないと!そう思ったわけだな・・・」

カーズ「フン・・・ほざくがいい!喚くがいい!罵るがいい・・・貴様にできるのは火炎以外それくらいだからなァ」

アブドゥル「何?」キッ!

カーズ「いいか!このカーズがさっき認めたのはお前の『能力』!スタンド能力だけだ・・・貴様自信を認めたわけじゃあない」

アブドゥル「ほう・・・」

アブドゥル「残念だな・・・貴様のその減らず口が聞けなくなるとはッ!!」ゴォオッ!!

カーズ「思ってもいないことをよくもぬけぬけと言えるものだッ!!!」ズォッ!!

カーズ「もう有無を言わせぬ!神砂嵐ッ!!!」ギャロォオンッッッ!!!!!!!!!!

ゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「!!!」

アブドゥル「風か!風で炎を消そうと・・・だが無駄だねッ!このアブドゥルの炎にとって風など無問題!むしろ糧と――」

炎「」グニャァ!

アブドゥル「ヌッ!?」ガタッ

カーズ「ヘェェーー・・・で?『糧』とォ?その続きはァァ?」ニヤニヤ

アブドゥル(な・・・何ィィッ!?)

炎「」グアシャ!

炎「」グッシャァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

アブドゥル「ほ!炎が潰れて・・・圧縮されていくッ!!」グシャグシャグシャ

カーズ(フム・・・『物体』や『物質』のみならず・・・『現象』さえ無限に圧縮できるのか・・・)ゴォオッ!!

アブドゥル「何ィィィイイイイイイイ!!!!」

アブドゥル「うッ!?」メシァッ!!!

アブドゥル「な・・・何だッ!」チラッ

アブドゥル「!!!」



指「」メシャ メシャ ボギュゥ…ッ!!

アブドゥル「ゆ・・・!!指がッ!!このアブドゥルの指がッ!!!」メシ メシ

アブドゥル「ぐううううううッ!!!くらえッ!!!」ギンッ!

炎「」ドゴォォオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

カーズ「!!!」

カーズ(この熱・・・!!四方八方から炎が来ているのかッ!!!)

カーズ(アブドゥルを圧殺したところで、この炎が消えるとも限らないッ!!先に炎を消すッ!!)グンッ!!

ビュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

炎「」ドグワァァァアアアアアアアアアア!!!!!!! グシャ グシャ

建物「」グシャァァアッ!!

カーズ「!」

建物「」メキ メキ メキ メキ

子ども「うわあああああああああああああああああああああああああ」ベギベギベギ

子ども「助けてママァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!ママァァァァァァアアアアアアアアア」ベギャベギャベギャベギャ

母親「こ・・・こっちに!こっちに来るのよォォーーーーーッ」

子ども「うああああああああああああああああああああああああああああああああああママアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ベギャベギャベギャベギャベギャァァアア

母親「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ボギャァァアアアアアア…

カーズ「し・・・」

カーズ(しまった!一般市民を大量に巻き込んで虐殺すれば・・・ジャイロ達に何と言われるか分からんッ!!)

カーズ(それ以前に、これが発覚すればレースから無理矢理降ろされる危険もあるッ!!)

カーズ(とりあえず、これ以上の犠牲はマズいッ!!神砂嵐は向いていないッ!!!)

アブドゥル「フンッ!!」ゴォウッ!!!

カーズ「くッ・・・!!」バサァアアッ!!!

カーズ(他の方法だ・・・!!他の方法でヤツを倒す方法・・・)バサッ バサッ

カーズ「!」



運河「」ドォオーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

カーズ(運河・・・!!)バサッ バサッ

カーズ(あの運河で火を消すことにするかッ!!!)バサッ…



アブドゥル「逃がさんッ!!」ジャッ!!

アブドゥル「クロスファイヤー・・・!!!ハリケーン・・・!!!」ゴォオオッ!!!

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

カーズ「ッ!!!」

アブドゥル「スペシャルゥゥッ!!!!」ドッゴォォォォォオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!



炎「」ドドドグァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!

カーズ(な・・・何ッ!!)

カーズ(炎が分裂して襲ってくる・・・!10体ッ!!!これは厳しいッ!!)

カーズ「こうなったら・・・!!」ボゴォッ!

アブドゥル「!」

カーズ「」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴォォオオッ!!!

カーズ「プロテクターだッ!!プロテクターを腕に纏い耐えるしかないッ!!」ドォオーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

アブドゥル「プロテクターッ!?プロテクターごときでこのアブドゥルの炎を耐えられるとでも!?」

炎「」ゴォオオオッ!!!

アブドゥル「既に1発目の炎が向かっているッ!!!終わりだァァッ!!!」ギュゴォォオオオッ!!!

カーズ「フンッ!!」ブンッ!!!

バグォォォオオオオオッ!!!

カーズ「・・・」シュッ

カーズ「・・・よしッ!!炎に当たったが・・・内部まで影響はないッ!」

アブドゥル「・・・フ、フン!まぐれだなッ!!たまたまだッ!!!ギッリギリでプロテクターが耐えたにすぎないッ!!!」

アブドゥル「今度の炎はどうだァァーーーーーーーーーッ!!カーズッ!」ドドドドドドドォォオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

カーズ「・・・」ゴォォォォオオオオオオ!!!!

カーズ(来るッ!!)キッ!!

カーズ「」シュババババババババババババババ!!!!!!

炎「」ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボンッ!!!!!!



シュウウ…

アブドゥル「・・・!?」

アブドゥル「どういうことだ・・・!なぜ炎が片っ端から霧散する!?なぜヤツの腕に影響がないのだァッ!?」

カーズ「」ニヤリ

アブドゥルには理解しえないことだが・・・カーズのプロテクターは『泡状』だったのだ!

『泡状』なら溶岩と肉体の間に空気の層が出来、熱をシャットアウト!

しかも表面が燃えても次から次へと内側から泡を生産していけば、溶岩の中でも、数分は活動可能なのだ!

さらにその上、今回のプロテクターには第2の秘密があった!



それは、大西洋に沈んだ邪悪の化身『ディオ』が使った、『気化冷凍法』であるッ!



ディオの『気化冷凍法』と比べ、カーズのそれは非常に強力ッ!

絶対零度に近い超低温のプロテクターッ!内部の空気まで超低温になり、カーズの表面温度は-230℃未満!

海王星の衛星トリトンの最低気温に匹敵する、究極の低温世界!それとプロテクターの性質が組み合わさり、アブドゥルの炎を退けているのだッ!!

アブドゥル(どういうことだ・・・!)

アブドゥル(奴の拳と衝突した時、炎の温度が下がっている!!)

アブドゥル(『冷却』しているのか・・・!それも凄まじいエネルギーで『冷却』を!!)



カーズ(燃えカスはすぐさま分離しているから、拳に熱がこもることはさらにない・・・フン!)ドゴォオッ!!!

カーズ(貴様の炎・・・攻略したようなものだなッ!!後は運河だッ!)

カーズ(運河の水で貴様の炎を完全に消し・・・貴様の命も消し飛ばしてくれるッ!!)ズバァァン!!

カーズ「・・・」チラ

カーズ(問題はジョニィ達の方だが・・・『11人』は倒せたのか?腕時計は・・・)

カーズ(無事だといいが)ズガァアッ!!

ドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

ジャイロ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!間に合えッ!!」シルシルシルシルシルシル!!

鉄球「」ガスゥッ!!

ジョニィ「ッ!!!」ギャルッ!!

マウンテン・ティム「うッ・・・!?」ギャルゥウッ!!!



弾丸「」ギュォォォ…ッ

3人「うううッ!!!」ガイン ガィイン ガッギィイーーーーン!!

ジャイロ「痛みはあるが・・・『鉄球』で皮膚を硬くしたッ!!弾丸は『回転』が有効な限り通用しねえッ!!」

ジャイロ「今だぜッ!!最高とは呼べねーがッ!射撃タイムだぜェェーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

ジョニィ「うおおおおおッ!!!!」ドン!! ドン!!!

マウンテン・ティム「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!

男11「・・・ッ」ビシュンッ ビシュンッ!!

男11「うぐ・・・!!」ジャキッ!!!

男11「ゴボッ」バグォォォオオオ!!!!!!

男11「」ドチャッ…

マウンテン・ティム「よし!このまま押し通せば・・・ッ!!」カチッ

マウンテン・ティム「なッ」カチ カチ

マウンテン・ティム(た・・・弾切れ!!)カチ カチ

ジョニィ「ど、どうしたティム――」

男9「」ダンダンダンダンダンッ!!!!

ジョニィ「うッぐあああッ!!」ビシビシビシビシビシィィイッ!!!!

ジョニィ「うぐ・・・!!!」ビリビリビリ

ジョニィ「クソッ!爪がなかなか再生しないッ!!痛いッ!!クソッ!!!」

マウンテン・ティム「こ・・・このままじゃあ勝てないッ!俺はもう弾丸がないぞッ!!!」

ジャイロ「俺も今『鉄球』を使えない状況にあるッ!!!」

ジョニィ「なんてこった・・・!それに、気付いたがジャイロ!」

ジョニィ「もうすぐ『5時』だッ!!今日の日没時間ッ!!『5時』!!」

ジョニィ「僕らにはまだ『腕時計』が残っているッ!!!」

ジャイロ「・・・!!!」

マウンテン・ティム「くッ!!」バラッ

ロープ「」シャァッ!!

2人「!」シャァッ!!

ロープ「」グルグルグルグルッ…!

2人「」バシィッ!!!

ジョニィ「ティ・・・ティム・・・!?」

マウンテン・ティム「いいか・・・しっかり掴まっておけよ」バラ…

マウンテン・ティム「これから・・・『左手でお前達を抱えながらあのビルへ右手で飛び移る』・・・分かったな?振り落とされるなよ」

ジャイロ「な・・・何?」

ロープ「」シュバァアアアッ!!!

建物「」ガシィッ!!

ロープ「」ギュンッ!!!!!

3人「」ゴォォオッ!!!

男9「!!!」

男10「!?」

ジョニィ「う!うおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーッ!!ゴォオッ!!!」

ジャイロ「は・・・早えええええ!!スゲェッ!!」ゴォッ!!

マウンテン・ティム「」バァッ!!

マウンテン・ティム「着いたぞッ!早く伏せろッ!!」スタァッ!!!

3人「」バッ!!

男9「」ジャキィイッ!!

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

ジャイロ「うおおッ」ピシュン! ピシュン! バシュンッ!!!

ジャイロ「こ・・・これなら当たらねえッ!!」

マウンテン・ティム「だが・・・銃弾の補充ができない。ジョニィの爪の回復を待つしか――」

…バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

マウンテン・ティム「・・・ん?」

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

マウンテン・ティム「蹄の音・・・?」

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!!

究極馬「ヒヒィイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!」バガァアアアッ!!!

男9「なッ!!何だこのデカい馬はァァーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

男10「に、逃げろォッ!!蹴り殺されるッぞォォォォオ!!!!」ダッ!!

究極馬「」シュッ…

男10「げッ」ドガッ

男10「うげェェーーーーーーッ」スデェーーン

男10「あ・・・脚を引っ掛けてきやがったァァアアア」ズリ ズリ…

究極馬「ブルル・・・ブルルルル・・・」バガッ バガッ

究極馬「ブルッヒヒヒィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!」バァァッ…

男10「ハヒィィーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

究極馬「」ドガンッ!!

男10「あぴゅッ!!」グシャッ

男9「ヒ・・・ヒイイィイーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」ダッ!!

究極馬「」ドガッ ドガッ!! ゲシィッ ベギ!!

男10「」ドグシャァアッ グチャッ ベギョォッ グシャッ! ブチュッ!!! ドビュッ!!! ボギャァ!!

ズガッ ガスガスッ ベギィ ボギボギバギィイイ マギメギィ ボグッ ガスッ ベグッ ズキャァッ

究極馬「」ガッ!!

男10「」バチャァアアアッ!!!

男10「」グチャ… ニチャァ…

3人「・・・!!!」

ジャイロ「あ・・・あれはカーズの馬だ」

究極馬「・・・おい」

3人「」ギクゥウッ!!

究極馬「そこの3人」

ジャイロ「お・・・俺ら?」

究極馬「貴様等以外に誰がいるというのだ?」

ジャイロ「いや・・・そうだけどよ・・・」

ジャイロ(口調も声質も完全にカーズだな・・・姿自体も青紫っぽい色でカーズっぽいし)

究極馬「今、新手のスタンド使いに襲われている」

3人「・・・え?」

マウンテン・ティム「じゅ・・・『11人』の追っ手じゃあないのか?」

究極馬「違うな・・・連中は今逃亡した1人を除き全員死亡・・・1人では何もできまい」

究極馬「1st.ステージでリタイヤしたサハラ流浪民ウルムド・アブドゥルだ。ヤツはヴァチカンのスタンド使いだった」

3人「・・・え!?」

究極馬「そこで頼みがある・・・」

究極馬「『近寄るな』」ドォン!!!

3人「・・・」





・・・は?

ジャイロ「ちょ・・・ちょっと待てよカーズ!!・・・馬!」

ジャイロ「『近寄るな』ってどういうことだよ!?少しでも力に――」

究極馬「貴様等が近づいてくると足手まといだ。それほどまでにあのウルムド・アブドゥルは危険だ!」

究極馬「このカーズもヤツとの戦闘でかなり本気を出さざるをえなくなっている。近づけば貴様等全員死ぬ!!」ブルル…

究極馬「貴様等はブレゲ社の時計を交換しておけ。こっちはウルムド・アブドゥルを片付ける」

ジャイロ「・・・分かったぜ」

究極馬「やれやれ・・・」

究極馬「・・・貴様等だけでは不安だな。俺もついて行こう」

3人「・・・え!?」

究極馬「少しは違う反応をしろ」

ジャイロ「ところでよォー、人間の姿になってくれねーかな。やりづらいんだよ。馬からカーズの声聞こえるから」

究極馬「たまには別の生物の姿でいたいものだ」

ジャイロ「ハァー・・・そんなものかねえ――」



バヂバヂバヂバヂィイッ!!!

ドッゴォォオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

3人「ッ!?」バッ!!

究極馬「・・・俺の本体が向こうで闘っている。轟音のした辺りには近づくなよ」ガポ ガポ

3人「・・・」

ジョニィ(ヴァチカンも・・・遺体争奪戦に力を入れ始めたのか・・・)

今日はここまで。

ID変わったけど>>1

アブドゥル「るゥゥゥゥゥォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」ゴォァッ!!

炎「」ドドドドドドドドドドゴォォォォォオオオオオオオオオッ!!!!!

カーズ「・・・!」ゴォォ…!!!

カーズ「」シュ!!



炎「」ボボボボボボボボボンッッッ!!!

シュウウ…

炎「」シバッ!

カーズ「」シャッ

炎「」ボヒュゥッ…

炎「」シュゥゥ…

カーズ「」バサッ バサッ!

アブドゥル「ヌウウウウウ・・・ッ!!!」

アブドゥル「クロスファイヤーッ!!ハリケーン・・・!!」ゴォォオッ!

アブドゥル「スペシャルゥウッ!!」ドドドドドドドドドドゴォォォオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!

カーズ「無駄だッ!!」シャッ!

ボボボボボボボボボンンンッ!!!!!

炎「」シャァアッ!!!

カーズ「!」

炎「」バァッシィ!!!

カーズ(な・・・何ィィッ!!)ギ…

カーズ(縄ッ!!炎の縄がッ!!!)

カーズ(縛っているッ!!!)バァァーーーーーーーーーーーン!!!

アブドゥル「赤い荒縄ッ!!」ギチチ…!!

アブドゥル「高みの見物か?そうはいかん・・・!!人を見下す貴様を・・・」ギチギチ

アブドゥル「地べたに引きずり降ろし!!このアブドゥルが受けた以上の屈辱を与えて焼き殺してくれるッ!!!」グンッ!!!

カーズ「ヌ・・・ヌウウッ!!」バサァアアアアッ!!

カーズ(こ・・・このままでは再び!!)

カーズ「こ・・・の・・・!!!」グググ…!!

カーズ「生物の頂点には・・・!!天敵などおらぬことを、今!教えてやるッ!!」バヂバヂバヂ…!!!

アブドゥル「何十日も苦しんだ・・・!!周囲の目線に苦しめられたッ!!その雪辱を今・・・晴らすッ!!」

カーズ「そうはいくかッ!!」バヂィィイイッ!! バヂバヂ

アブドゥル「!!!」

カーズ「貴様の炎・・・防御と攻撃の両方を兼ね備えた非常に厄介な能力だが・・・!」バヂバヂバヂ

カーズ「炎を突破できる攻撃が『1つ』あるッ!!」バヂバヂバヂバヂバヂ!!!

アブドゥル「何・・・」

アブドゥル(何か分からんがマズいッ!!さっさと叩き潰し――)

カーズ「死ねッ!!アブドゥルッ!!!」バヂィィィイイイイイイイイイッ!!!!!

バヂバヂバヂバヂィイッ!!!

ドッゴォォオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

3人「ッ!?」バッ!!

究極馬「・・・」







シュウウウウウウウウウ…

ググ…ッ

アブドゥル「ぐ・・・ッ」ググ…!

アブドゥル「がふッ・・・」ドサッ…

アブドゥル「・・・」シュウウウウウ…

アブドゥル(今・・・の・・・)

アブドゥル(は・・・)グッ…

アブドゥル「・・・!!」ググググググ…!!

アブドゥル「」ハァァーーー ハァァーーー ハァァーーーー

アブドゥル「・・・!!」ハァァーーー ハァァーーー

…バサッ バサッ

カーズ「・・・」…バサッ

アブドゥル「・・・!!」ガクガクガク…

アブドゥル「地獄から・・・戻ってきたぞ・・・カーズ!」ハァァーーー ハァァーーー

カーズ「生きていたのか・・・」

カーズが今行った攻撃は『電気』である

毒や飛び道具などは炎の前にかき消され、光や音も炎によって歪められ、減衰させられ、アブドゥルには到達しない

しかし!しかし!!『電気』であれば、『現象』である炎は難なく通過することができる!!



この世には、電流を発生させる生物が存在する!

電気ウナギ!電気ナマズ!エレファントノーズフィッシュ!

ジムナーカス!シビレエイ!ガンギエイ!

生物は細胞膜の性質として膜電位を持つため、全ての生物は僅かながら電気を作っている

一部にはそれを方向をそろえて作り出すことで、より高い電圧を生み出すものもあるのだ!

電気ウナギなら最大800V、電気ナマズなら450V、シビレエイは80V程度の電圧を生み出せる

カーズの場合、生み出せる電気エネルギーは桁違いである!

最大電圧10億V、最大電流50万A――



――『落雷』と呼ばれる数値である





アブドゥル「ぐおお・・・ッ!!」

アブドゥル(スレッジハンマーの一撃をくらったかのような感覚・・・!!いや、それ以上ッ!!)



この時アブドゥルが受けた電気エネルギーは、電圧200万V、電流は1000Aであった

カーズ「・・・」バチチ…

カーズ「少々弱くなってしまったか・・・慣れないことをしたからな」バチバチバチ

アブドゥル「・・・ッ!!」プルプルプル

アブドゥル「」ドクドクドク… ドクドク…



アブドゥルが助かったのは、単に落雷が弱かったからだけではない。この威力でも、人が死なない保障はないのだ

アブドゥルは直撃の瞬間、とっさに四つんばいになっていた。これが大いに関係があったのだ!

そのまま直立していれば、雷はアブドゥルの眉間に直撃。即死である

四つんばいであれば、落雷は肩に命中。そのまま腕を伝って地面へと逃げていく!心臓へ伝わることはない

偶然かも知れない、アブドゥルのとっさの行動が生死を分けたのである

アブドゥル「ハァァーーーッ・・・!!」ギリ…!!



しかし、アブドゥルの身体に全く影響がないわけではない

落雷はその獰猛なエネルギーでアブドゥルの左腕の、骨という骨を!木端微塵に粉砕したのである!

そのうえ毛細血管が破裂。大きな怪我を負い、出血も止まらない



アブドゥル「」ハァァーーーッ ハァァーーーッ

アブドゥル「シャ・・・シャーマンズレッドッ」ドギュゥゥン!!

アブドゥル「クロス・・・!!」

カーズ「」バヂィィイイイイッ!!!

バッギャァァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジャイロ「!!」

通行人「・・・どしたイ?」

ジャイロ「ああ・・・いえ!何でもありませんよ!なァーんにも!」

通行人「そうかい・・・んじゃあ。このブレゲの時計、もらったからな。本当に、ポケットに入っとったそのライターでいいのかい?

ジャイロ「ええ!お気をつけて!」ニッコリ

ジャイロ「・・・」ニコニコ…

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「・・・カーズ」クル

シュウウウウウウウウウウウ…

カーズ「・・・!」

アブドゥル「」ハァ ハァ

アブドゥル「」ゼェーーー…

カーズ「なんと・・・」

ボウボウボウ… メラメラメラ

カーズ「まさか・・・先に焼いていた建物を・・・」

カーズ「こんな形で使うとはな・・・」



壁「」バァァーーーーーーーーーーーーン!!!

カーズ「窓ワク・・・鍋・・・その他金属製品を・・・」

カーズ「全て融かして液体の壁にしたのか・・・!」

壁「」ウジュル ウジュル

アブドゥル「フフ・・・」ググ…

炎「」シュボッ!!

アブドゥル「ぐッ・・・!!!」ジュウウウウウウ…!!!!

カーズ「!」

アブドゥル「くは・・・ッ」ガクッ

カーズ「・・・焼いて血を止めたか」

アブドゥル「貴様への恨み!そうやすやすと忘れはしないッ!!」ギンッ!!

カーズ「」バヂバヂバヂバヂバヂィィィイイイイッ!!!

アブドゥル「ヌゥンッ!!」ゴォアッ!!

壁「」ジュバァアッ!!

雷「」ヒュ…

ズガァァァアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



カーズ「」バヂバヂバヂィイイイッ!!!

雷「」ドゴォォオオオオオッ!!!!

壁「」ニュバァアッ

ガッッギャァァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「うぐッ・・・!!」ビリッ!!!

アブドゥル「ヌウ・・・!!」ガクッ…

アブドゥル「・・・!!!」グググ…!!

アブドゥル(そ・・・側撃雷を受けたか・・・ッ!!!鈍器で殴られた痛み・・・!!!!)ビリビリビリ

アブドゥル(だが・・・そんなことで諦めるウルムド・アブドゥルではないッ!!!)ググッ!

アブドゥル「絶対に貴様を殺し!!ジョニィ・ジョースターも殺し!!火で炙って炙って炙り抜いて・・・全員殺してくれるッ!!!」

アブドゥル「貴様への恨みを晴らしッ!!『聖なる遺体』を手に入れるッ!!!」ゴォオッ!!!

カーズ「・・・」

カーズ(・・・運河へ!!)ギュンッ!!!

アブドゥル「!!!ま、待て貴様ッ!!!」ダッ!!

カーズ「」バサッ… バサッ バサッ

カーズ(・・・あった!)ニヤ

カーズ(水面は凍っているが・・・問題じゃあないッ!!)ヒュンッ!!



氷「」ドガシャャァァアアアアアアアアアアンンンン!!!!

カーズ「」ザブン…

カーズ(・・・さて)ゴポポ…



シャァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…

アブドゥル「」シャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

アブドゥル「・・・この運河か!」キキィイッ!!

アブドゥル「・・・」クル



地面「」シュウウウウウウ…

アブドゥル「・・・これを使わなければこれなかったな・・・体力の消耗が激しすぎる」

アブドゥル「地面の一部分だけをボードとし、その周りを融かしボードを滑らせる・・・」

アブドゥル「炎のサーフボード・・・いや・・・どっちかといえばスケートか?炎のスピードスケート・・・」

アブドゥル「・・・どうでもいい。それよりもカーズの命だ」ザッ…

アブドゥル「・・・」

アブドゥル「」キョロ キョロ

アブドゥル(1ヶ所だけ氷が割れているところがあるが・・・その下には何もいない)

アブドゥル(氷が厚すぎるのか水中の様子が見えない・・・ヤツはどこに?)

アブドゥル(まさか、氷を割って水中にいるように見せかけ、実際は上空にいるとか・・・)

アヴドゥル(・・・ここは生物探知機で)スッ…

運河「」バヂバヂバヂィイッ!!!

アブドゥル「!!」ハッ!!

アブドゥル(何だ・・・!?)サ!

アブドゥル(電気じゃあない・・・もっと別の何かだ・・・一体!)

アブドゥル「うおおおおおッ!!あの男ッ!!絶ッ~~~~~~対に殺すッ!!」

アヴドゥル「水中にいるのは分かっている!!今から!シャーマンズ・レッドの炎で氷を全部融かすッ!!」ゴォオッ!!

運河「」バヂヂッ…

運河「」ドッグァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「ッ!?」

アブドゥル「み・・・水がッ!!氷ごとッ!!!」グォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

アブドゥル「くッ!!一瞬で沸騰させて・・・!!!」

水「」ピタァッ

アブドゥル「・・・」





アブドゥル「・・・え?」

水「」ピッタァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

アブドゥル「・・・と」

アブドゥル「止まっている・・・?」

水「」キラ キラ

アブドゥル「何が・・・」

アブドゥル「」ハッ!

アブドゥル「とにかくッ!!消し飛ばして蒸発させるッ!!!シャーマンズ・レッド!!!」ゴォォオオオオッ!!!!

水「」ピキ…

アブドゥル「!」

水「」ピキピキピキピキ

水「」ビキビキビキビキビキ!!!!

水「」カッキィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「!んなッ・・・」



カーズ(・・・)ズボ

カーズ(気化冷凍法・・・成功)

カーズ(後は・・・)



アブドゥル「シャーマンズ・レッドッ!!!」ゴォウッ!!!!

アブドゥル「ヌウンヤァァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ドゴォォォオオオオウウウウッ!!!!

氷「」シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

氷「」ピシ ピシ ピシ

アブドゥル「!!」

氷「」ピキピキピキピキ

アブドゥル「しゅ・・・」

アブドゥル(修復している?馬鹿な・・・氷に自己修復能力があるはず・・・)

アブドゥル「」ハッ!!

アブドゥル(そうか・・・空気中の水蒸気)

アブドゥル(空気中の水蒸気が一瞬で冷却され、氷になっているのか)

アブドゥル(この氷に引っ付いてまた元に戻る・・・!!)

氷「」ピキ ピキ

アブドゥル「ならばッ!!修復する時間を与えぬ程早く吹き飛ばして・・・ッ!!!」

地面「」ビシィイッ!!!

アブドゥル「ッ!!!」

腕「」バッ!!!

アブドゥル「ヌオッ!?」バッ!!!

アブドゥル「」ズザザザザザザ…

腕「・・・」

地面「」ビシィイッ バキィッ

バキバキ バキバキ

アブドゥル「・・・!!」

地面「」ボゴォォオッ!!



カーズ「フー・・・」ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

アブドゥル「き・・・貴様」

アブドゥル「地面・・・から・・・!」

カーズ「」シルル…

アブドゥル「!」

カーズ「」バシュッ!!!

アブドゥル「う、ううおッ!!」ゴォッ!!

糸「」チ…

糸「」ボウッ!!!

糸「」シュウウウ…

アブドゥル「・・・糸?ハッ。何をするかと思えば・・・」

ドスッ

アブドゥル「・・・」

アブドゥル「・・・?」サ

アブドゥル「!!」



地面「」グ… ググッ…!!

糸「」グリグリ グリグリグリグリ…!!

アブドゥル「・・・!?」

地面「」ボコッ

アブドゥル「!!!」バッ!!

アブドゥル(は・・・背後に糸!焼けたはずの・・・!!)

カーズ「焼けたところで再生できる・・・」

アブドゥル「!!!」

カーズ「正確に言えば『腸』だ。東南アジアに生息するサティポロジアビートルというカブトムシの腸だ」

カーズ「水や油よりも波紋をよく通す!波紋伝導率は100%ッ!」

カーズ「そしてこの腸で波紋を送り込む対象は・・・」

糸「」シュッ!

氷「」ドスッ!!!

アブドゥル「こ・・・氷!?」

カーズ「」コォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

アブドゥル「」ハッ

カーズ「炎の波紋ッ!!緋色の波紋疾走(スカーレットオーバードライブ)ッッ!!!!」バヂバヂバヂバヂバヂ!!!!!

糸「」バリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!!!!!

氷「」キィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!



氷というものは、水とは違い波紋を伝導しにくい。そういう性質である

しかし、カーズの波紋は通常の波紋戦士の数百倍のエネルギー!氷でさえ簡単に波紋を通すッ!!



氷「」バリバリバリバリバリバリバリバリッ!!!!!!!!!!

水「」ジュバァアァァァアアァァアアァァアァッ!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「し、しまッ・・・!!!シャーマンズ――」

カーズ「遅いッ!!!」





ドッッッ

バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

町「」ゴォォオオオオオオオオッ…

ザッパァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

パァァアアアン…パァァアン…

パァン…ン…





プカ プカ

アブドゥル「・・・なんという」ザバッ

アブドゥル「無茶苦茶な男だ・・・!」バシャァッ

アブドゥル「町全体を水浸しとは・・・!!水深50cmはあるか・・・」

アブドゥル「くッ・・・あの男はどこに・・・!」ザブ ザブ



カーズ「・・・」

カーズ「気化冷凍法」スッ…

ピシィッ



水「」ビシィイイッ!!!

アブドゥル「!!!!」



町「」カッキィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「な・・・!!!」ビシビシビシィイッ

アブドゥル「うぐう・・・・ッ!!!」カキィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

アブドゥル(あ・・・頭以外を一瞬で!!)ピシ ピシ

カーズ「」ズボッ!!!

アブドゥル「!」

カーズ「」スタッ

カーズ「」カツ カツ カツ カツ

カーズ「気分はどうだ、アブドゥル」

アブドゥル「・・・最悪だ」

カーズ「それはよかった」

カーズ「さて・・・質問だ」

カーズ「貴様等ヴァチカンからもスタンド使いが大勢送り込まれているのか?」

アブドゥル「・・・大勢ではない。ドット・ハーンやガウチョくらいだ。優勝候補だろう?手強いぞ」

カーズ「・・・おやおや」

カーズ「悪いが、そいつらは2人とも死んだぞ」

アブドゥル「・・・何ッ!?」

カーズ「リンゴォ・ロードアゲインとサンドマンに始末されていた。・・・なるほど。同業者だから始末されたわけか」

アブドゥル「・・・!!!」

カーズ「ヴァチカンからのスタンド使いはそう多くないということだな・・・把握した」

カーズ「他に聞くようなことはなかったな・・・多分」

カーズ「じゃあ貴様を始末――」

アブドゥル「・・・どうする気だ」

カーズ「・・・何をだ」

アブドゥル「これだけ広い範囲を凍らせたんだ。一般人だって犠牲が多く出ている・・・それを防ぐためにあの風は――」

カーズ「炎の波紋で氷は融かす」

アブドゥル「・・・なるほど」

カーズ「それじゃあな。アブドゥル」

アブドゥル「・・・」

アブドゥル「ああ・・・」

アブドゥル(死ぬ直前になると・・・過去のことなどどうでもよくなるのだな・・・)

アブドゥル(あれだけ苦悩に満ちていた毎日を・・・)

アブドゥル(過ごしていたことなんか・・・)















…バリン

カーズ「・・・」パラ

カーズ「さて。町を元に戻して、ジョニィ達と合流するか・・・」





ガギギ…

カーズ「・・・ヌ?」ピキ ピキ

カーズ「・・・」ピキピキピキ

カーズ「これは・・・木?」バキ バキ

カーズ「木の実化・・・している・・・?」バキバキバキ

カーズ「何・・・だと・・・!?」バキバキバキバキバキ!!!!!!!!

ジャイロ「カ、カーズ!?・・・馬!」

究極馬「ぐッ・・・!!!」ビキビキビキビキ

究極馬「な・・・何かを使い切れなかったのだ・・・!!もう5時・・・!!日没だッ!!」バキバキバキ

究極馬「い・・・『遺体』だッ!!『遺体』が残っている・・・!!!」バキバキバキ!!!

ジョニィ「え・・・」

ジョニィ(そんな馬鹿な・・・)

ジョニィ(2部位の『遺体まで無くせ』・・・というのか?僕の唯一の生きる希望、これを手に入れるために命まで賭けたんだ!)

ジョニィ(その遺体までゼロにしろと!?)

ジョニィ(イ、嫌だッ!何のためにこのレースに参加してこんな所まで来たというんだ!?無くすなんてどうすればいいかわからないし・・・絶対にイヤだ!!!イヤだ!!何で!!)

ジョニィ(嫌だああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!)

今日はここまで。
次でシュガー・マウンテン終了。

アブドゥル突っ込んだからで長くなった・・・

ジョニィ(一体!!どうすれば!!!どうやればッ!!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

遺体「」ズルゥッ

両耳「」ボドッ

右腕「」ドサッ

ジョニィ「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(僕らは『遺体』をまだ使い終わっていない!!『泉』で手に入れたものを日没までに全て『使い切る』というなら!この『遺体』もそれの中に入っているんだ・・・!!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「・・・!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ゴクッ

ジョニィ(僕の体は・・・)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(・・・木の根化していない・・・!カーズだけだ・・・僕の体はまだ無事だ・・・!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「・・・!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(『日没』だ・・・!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

究極馬「ぐゥッ」バリンッ!!!

究極馬「ジョ・・・」バギバギバギ

地面「」ボゴォッ!!!

ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ

マウンテン・ティム「ジョ・・・ジョニィッ!『遺体』を・・・!!早く!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「」ガタガタガタガタ ガタガタガタガタ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(木の根化して連れて行かれるのはカーズ!!・・・カーズ・・・だけ・・・だ・・・!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

究極馬「ジョ・・・」

究極馬「ジョニィィ・・・」ズルズルズル

ジョニィ「・・・!!!」

ジョニィ「・・・ッ!!!!」スッ

ジャイロ「!?」

ジャイロ「ジョ・・・ジョニィッ!!おい!?」

究極馬「ジョ・・・ジョニィ・・・ッ」ズルズルズル



ジョニィ「う・・・!!」

ジョニィ(済まないカーズ・・・済まない・・・)

マウンテン・ティム「ジョッ、ジョニィ!!自分が何をしたか分かっているのか!!!」グワシィイッ!!!

ジャイロ「ジョニィッ!!どーゆーつもりだッ!!」

ジョニィ「・・・!」

ジョニィ(本当に・・・済まない・・・・・・)

ジョニィ「うおおおおぁあああぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴォォォォオオオオオオオオオオオ…

木「」ギ…

木「」ギギギギギ ギギギ

シュガー・マウンテン「・・・」

ギギギ… ピシピシ

カーズ「」ピシピシピシ ピシ

シュガー・マウンテン「・・・駄目だったわ・・・あの4人も・・・」

シュガー・マウンテン「あの『4人』なら・・・きっとこの『泉』の掟を全て終りにしてくれると思ったのに・・・」

シュガー・マウンテン「やっとみんなでこの森を出て行けると思ったのに・・・本当に残念・・・」

カーズ「」ピシ… ピシ………

ピシ……………



シュガー・マウンテン「でも・・・この木に1人入ったら1人出て行ける。これであたしの『泉の番人』としての順番は終わり・・・」

シュガー・マウンテン「今度はいつまでなのかしら、次の番人の順番はあたしのパパとママ達・・・」

シュガー・マウンテン「・・・」

カーズ「」

シュガー・マウンテン「・・・綺麗な人」

シュガー・マウンテン「まるでギリシアの彫刻みたい・・・美しさを基本形としている・・・」

シュガー・マウンテン(・・・元々何千年もこうやって眠っていたみたい・・・)

シュガー・マウンテン「・・・このままのほうが、ふさわしい気がするわ。元々の姿のような気がする・・・」

母親「そうかしら?」

シュガー・マウンテン「!!!」

母親「あの人・・・活発に動いてこそふさわしいと思うわよ。真の『美』は絶えず変化すること・・・あの人も、何万年というスパンで変わっていっているのよ」

シュガー・マウンテン「パパ!!ママ!!!」

父親「ごらん、シュガー」

シュガー・マウンテン「?」

父親「あの人の『木の実』が小さくなって行くだろう・・・?地面を伝わって・・・この大木から戻っていく・・・」

母親「きっと終わったのよ。今全部使い切ったんだわ・・・ついに出て行けるわ。シュガー」

シュガー・マウンテン「・・・!」



カーズ「」ズズッ…

カーズ「」ズズズズズズズ…

ズズ…

…フッ

ビシッ…



木「」ビシビシビシッ バキバキバキッ!!

木「」バキバキバキバキバキバキ ビシビシビシィィイイイッ!!!

カーズ「」ビキビキビキビキビキ…

カーズ「はッ!!」

バッ!!

カーズ「ヌウッ!」ドサッ

カーズ「・・・!」パッ

カーズ(元に・・・!!)

男9「」ハァ ハァ

ジョニィ「う・・・」ズビッ グズッ…

男9「ここでとどめを刺そうってのか?オレが馬に乗ろうとした瞬間・・・背後から最後の一撃を・・・」ハァ ハァ

ジョニィ「・・・行けよ・・・大統領の所に・・・その『遺体2つ』を持って・・・」

ジョニィ「そして二度と今後何処だろうと、お前が僕の前に現れたら・・・その時点でとどめを刺してやる・・・」

ジョニィ「これで取引は終わった・・・」

男9「・・・」ハァ ハァー…

男9「」バッ!

ガンッ!!!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

カーズ「・・・くれてやったのか?生き残った『敵』の1人に・・・『遺体』を」ザッ…

ジョニィ「・・・いや」

ジョニィ「『使い切る』って言うんだからな・・・『交換』したよ。あいつが持ってた・・・この飲みかけのワインボルトと・・・」

カーズ「・・・」

カーズ「・・・飲んでしまうか」

ジョニィ「・・・ああ」

カーズ「・・・」

カーズ(ワインと言えば・・・戦車戦を思い出すな・・・)

カーズ(敵とはいえ・・・JOJOの活躍は素晴らしかった)

カーズ(どこか別の場所で出会えていれば・・・あんなカスでもいい仲間になったのかも知れない)

カーズ「・・・『誇り高き血統』に乾杯は?」

ジョニィ「?何それ・・・」

カーズ「・・・駄目か?じゃあ次の『遺体』に・・・」

ジョニィ「次の『遺体』か・・・いいね・・・気に入った・・・」

カーズ「お前達も」

ジャイロ「・・・ああ」ザッ

マウンテン・ティム「」ザ…

カーズ「」スッ

カーズ「次の『遺体』とゴールに・・・」

3人「次の『遺体』とゴールに・・・」

カァァーーーーーーーーーン

ァァーーン… ァァーン… ァーン…









警備兵「おい貴様ッ!!そこで止まれッ!!!さもないと発砲――」

ブンッ!!!

ズバァアッ!!!!

警備兵「」…ドチャッ

「・・・柔い」グワシィ

警備兵「」メシメシメシメシ…

警備兵「」グシァアアッ!!!

ベチャベチャッ ボド…

「こんな連中に警備が務まると思ったのか・・・大統領は・・・」

「まあ・・・その方が・・・」

ヒュオンッ

剣「」ガチャンッ!!

「やりやすいが・・・な・・・」パチン…

タルカス「『聖なる遺体』・・・頂くぞ・・・大統領・・・」ザッ…

今日はここまで。
ルーシーいないから13巻は早めに終わるかなー

警備兵2「うおおおうあああ~~~ッ!!撃てッ!!撃つんだァァーーーーッ」ドン ドン ドン ドン!!

警備兵3「ヒィィイーーーーーーーーーーーーーーーッ」ドン ドン ドン!!

タルカス「」サッ!

警備兵2「な・・・何だァ~~ッ!顔を腕で防御したァァーーーッ」

弾丸「」ギュォッ!!!

タルカス「」ビャギィン ビャギギンッ!!

弾丸「」ポト ポト ポト

警備兵3「うッ・・・!」

警備兵3「だ・・・弾丸が弾かれたッ!!鎧で弾かれたァァーーーーッ!!」

タルカス「・・・ブ」

タルカス「ブフ~~~~~~~~ッ」ズォォ…

タルカス「貴様等・・・貧弱な筋肉をしているな・・・」パキ ポキ

タルカス「道具に頼る前に、自分の肉体を鍛えたらどうだァッ!!!」ダンッ!!!

2人「ヒ、ヒィィイーーーーーーッ!!!」ダッ!

警備兵2「ぐえッ」ズデェ!

警備兵2「ま・・・待ってくれ!おい!置いて行かないでくれェェ~~ッ」

警備兵3「バカヤロ!弾丸が効かねー相手から逃げねー馬鹿がどこにいるッ!大丈夫だ、ちゃんと増援を――」



タルカス「UOHHHHッ!!!」ブンッ!!!

警備兵3「呼んでッ」ズバァアアアッ!!!

警備兵3「」ドチャ…

警備兵2「ヒッ・・・ヒッ!!」

タルカス「URRRRRYYYYYYYーーーーーーーーーッ!!!」グォッ!!

警備兵2「うヒぁあッ!!」グワシィイッ!!!

タルカス「」グッ!!

警備兵2「ぐァッ」ボギン!!

タルカス「」グッ…!

警備兵2「ぎゃああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ベギベギベギィィイイイイッ!!!!

警備兵2「あぎゃああああああッ!!あぎゃあぎゃァァアッ」ブギン ブギン ブギン

警備兵2「がばばァ・・・ッ」ベロン

タルカス「」ブンッ!!

警備兵2「」バキャァアアッ!!!

眼球「」ベチャッ

タルカス「」ス…

眼球「」グシァァッ!!!!

タルカス「UROWOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHッ!!!」

タルカス「俺は殺戮のエリートッ!力で殺しまくり破壊しつくすだけだァッ!!どいつもこいつもズタボロの皆殺しにし・・・!」

タルカス「『聖なる遺体』はッ!ヴァチカンへ持ち帰るッ!!!」グッ!!



部下1「だ・・・大統領ッ!!大統領ォッ!!」ガッタン バタバタ

大統領「ン・・・」

大統領「何だ・・・どういうつもりだ?私が昼休みを重要に考えていることは知っているはずだろう・・・」ムク…

部下1「そ・・・それどころではないのですッ!!!」ハァー ハァー

部下1「『テロリスト』ッ!!『テロリスト』が来ていますッ!!」

大統領「・・・何?」

部下1「外の警備兵3名が惨殺されましたッ!!」ハァー ハァー

大統領「・・・何だと?」

大統領「確かに・・・銃声が聞こえたな・・・敵は何人だ?銃は向こうに何丁あるのだ?『スタンド使い』なのか?」

部下1「い・・・いえ・・・テロリストは・・・」ハァ ハァ

部下1「『1人』です」

大統領「何?1人・・・」

大統領「単身で乗り込んできたのか?」

部下1「それどころか・・テロリストは銃を1丁も持っていません」

大統領「・・・確定したな。『スタンド使い』だ」ザッ…

部下1「そ、それが!スタンドらしい攻撃は今のところ・・・」

大統領「どうかな」カツ カツ

大統領「カーテンが邪魔だな・・・開けるぞ・・・いいな」

部下1「・・・!!」

大統領「」シャァッ!!!

大統領「!!!」

警備兵4「ウオオオーーーーッ!!何だ何だ何だァァアアアア」ドンドンドンドンドン!!

警備兵5「何だコイツゥゥーーーーーッ!鎧で弾丸が通らねえェェーーーッ」ドンドンドンドン

警備兵6「クソがッ!!やっちまえェェーーーーッ!!!!」ドンドンドン!

警備兵7「畜生ッ!!」ドンドンドンドンドンドンドン

タルカス「」ギャイン ギャイン ギャキィイーーーーン!



大統領「・・・!!!」

大統領「馬鹿な・・・!なんという大男・・・!!」

大統領「それにどういうことだ?鉄格子が・・・鉄柵が斬られているではないかッ!!何の音もしなかったぞッ!!!」

大統領「湯で温めたバターナイフでバターを切った・・・!!それほどまでに綺麗にッ!!音もなく真っ直ぐ斬れているッ!!!」

大統領「それにどういうことだ!?あの距離から発砲されて・・・弾丸が鎧を貫通しないだとッ!?何故!」

大統領「鎧は防弾を意識して作られたものではない・・・!剣戟を防ぐものだッ!!銃への防御は『無に等しい』ッ!!」

大統領「だが弾けている・・・!!」

部下1「おそらく、鎧が銃弾を貫通させないほど頑丈で分厚いのでしょう・・・」

大統領「馬鹿なッ!そんな鎧、何百kgあると思っているのだッ!!動けんぞッ!!」

部下1「ええ・・・並大抵の人間でしたらね・・・」

大統領「・・・何?」

部下1「彼はおそらく、スティール・ボール・ラン・レースに出場しているタルカスでしょう」

部下1「彼の逸話は聞いたことがあります。『77の輝輪』という過酷な試練を突破した男だと・・・」

大統領「・・・?」

イギリス、ロンドンから馬で丸一日・・・

一本しかない馬車街道を行くと五百年以上も前に掘られたとされるトンネルがある

トンネルの長さは約300m、内壁には1本の錆びた剣が古くから突き刺さっているが誰もその由来は知らない

トンネルを抜けるとそこには――





『風の騎士達』!『ウインド・ナイツ』と呼ばれる小さなロットがある!!

三方を険しい岩山で囲まれ、残る南の一方は断崖絶壁の海!

中世時代王に使える騎士達を訓練するために作られたロットである

1888年、その天然の要塞的地形から刑務所が建てられ、ロットの地下には石炭が産出するので囚人を使って掘った鉄道が無数にある

そして、『ウインドナイツ・ロット』で行われた騎士の訓練の1つに・・・

『77の輝輪』と呼ばれるタフガイの血も凍る地獄の訓練法があった

その試練とは・・・

10kmに及ぶロットの北壁山道を修行者は登って行く

重い甲冑をつけて崖や川を越えて行くわけだが――



途中、77人の敵と対戦し勝ち抜かねばならない

いわゆる『77人組手』であるが、凄まじいのはその内容!

真剣勝負の上に対戦相手は体に腕輪や足輪をはめており

勝った場合それを戦利品として身に着けて証拠として持ち帰るというもの

1個1個は大したことはないのだが、これを勝ち進むたびに身に着けていくとその重量で凄まじい疲労の地獄絵図!

77人目にはその総重量およそ100kgを身に着けて闘わねばならない!

ほとんどの挑戦者はその疲れのため兜ごと頭を割られて死んでいく・・・



部下1「『77の輝輪』・・・『77の輝輪』に勝ち残ったのは歴史上で5人しかいないのです」

部下1「1327年師子王ウィンザレオ。1389年稲妻の騎士アイクマン。1408年独眼のカイネギス。1563年黒騎士ブラフォード・・・」

部下1「そして、1889年のタルカス!彼は『77の輝輪』を攻略した、数少ない猛者なのですッ!!!」

大統領「・・・だから厚さ何cmもの鎧を身に着けて暴れられるのか」



タルカス「URYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHッ!!!!!!!」ブンブンブンッ

警備兵達「ぎゃばああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」ズッバァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!

警備兵7「うおあああッ!!に、逃げッ」バクッ

警備兵7「ろ・・・」ボドォッ

警備兵5「ヒッ・・・!!」ジワ…

警備兵5「」ジョロ ジョロ ジョロ

警備兵4「も・・・もたもたするなッ!!前衛と、後衛の一部がやられただけだッ!!逃げるぞォッ!!」ガシィイッ!

フワッ

警備兵4(?)

警備兵4(か・・・軽い?)

警備兵4「」クル…

腕「」バァァーーーーーーーーーーーーーン!!!

警備兵4「アヒッ!?」パッ!

腕「」ボドォッ

警備兵4「ひっイアアアアアアーーーーッ!!!」

タルカス「」ブンッ!!

警備兵4「」ズパァァァアアアアン!!!



大統領「・・・!!」

大統領「『スタンド能力』・・・どのようなものか分かるか?」クル…

部下1「い・・・いえ・・・」

大統領「そうか・・・」

大統領「物体の重量を無視するスタンド?筋力を極限まで高めるスタンド?・・・」ギリ…

大統領「この館の全ての兵士をかき集め、ヤツを仕留めろ!いいか!何が何でも甲冑を破壊し、生身の身体に多大な打撃を与えて絶命させろッ!!」

部下1「はッ・・・」









ドッガァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2人「!?」グラグラグラグラグラァァアアアッ!!!

窓「」ビリビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!!

大統領「じ・・・地震ッ!?建物全体が揺れるッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴ… ゴゴ…

部下1「こ・・・これは・・・!」ゴゴ…



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「・・・!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「・・・フシュゥゥウ~~~~~~~~~~ッ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「い・・・今の振動は・・・あの大きな揺れは」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「こいつが警備兵どもを突破し、さらに壁をブチ破って突入してきたものだったのか・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「・・・そこの男ォ」フシュウウウ…

部下1「・・・!」ビクッ

タルカス「今・・・『大統領』と言ったな・・・」ググ…

タルカス「そこの男がこの国の『大統領』・・・だな・・・」パラ パラ…

部下1「・・・!!!」

部下1「大統領ッ!お逃げをォオッ!!兵隊ッ!何やってるッ!!!早くこの男を射殺しろォォーーーーーッ!!!」

タルカス「MUUOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」

ジャキィイッ!!!! ジャカジャカジャカァアアッ!!!

タルカス「絶望の悲鳴を発せェエエエッ!!!!」グンッ!!

ドドドドドドドドドドン!!! バババンッ!!! ドン ドン ガン ガン ガン!! ババン!! ズガガァアッ!!!

タルカス「UOOOHHHHHHHHHHHHHHH・・・!!!!」ビャギギン ガイン ギャイィン ギャァン!

タルカス「無駄だァアッ!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァアアアッ!!!!」グッバァァア!!!!

「この野郎ッ!この人数を相手に勝てると思ってん」バギャァァアアアッ!!!

「ごあああッ」ズッバァアア!!! 「糞が!全員でのしかかッ」ドギャァァアアアッ!!!

「うぎゃああ駄目だッ」ドグゥッ 「ひッ」ベギョァァア 「たすッ」ゴギャァアアアアッ!!! 「やめ」ベシギャァアアアッ!!!

部下1「な・・・!何をやっているッ!!早く冬のナマズのようにおとなしくさせろ・・・」ベギィイイッ ドグシャァアッ ムチャァ ゴキィッ

部下1「」ハッ



ウゴ… ァァア…

タルカス「・・・」カ… タスケ…テ… カー…チャン… ウグォ…ァ…

タルカス「」ジャキィ…ッ

剣「」シャィイイン!!!

タルカス「」ブンッ!!!

ズッパァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!



シィィーーーーーーーーーン…

部下1「・・・!!!」

タルカス「・・・フム」コン コン

タルカス「意外と頑丈な壁だな・・・もう少しサックリ斬れるものだと思っていたが」

タルカス「中に鋼鉄でも仕込んでいるのか?まあ・・・テロに備えているのだからな・・・」コン コン

部下1「ぐ・・・ッ」

タルカス「・・・」ジャキ…

タルカス「・・・」

部下1「ハアー、ハアー・・・」ハァー ハァー ハァー

部下1「ハアー、ハアー、ハアッ!!ハアアッ!!!」ハァー ハァー

タルカス「・・・」

タルカス「魚に包丁を入れるようにッ!腹を掻っ捌いてくれるわァアッ!!!」ブゥンンッ!!!!

部下1「うおおおォォーーーーーッ!!!!誰かコイツを冬のナマズのようにおとなしくさせるんだァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

ザグゥゥゥウウウウウッ!!!!!!!!!!

ビシャァアアッ

タルカス「・・・」シャォォ…

剣「」ブンッ

血「」ピチャチャッ

タルカス「・・・フン」

剣「」ガシャンッ!!

タルカス「さて・・・ヤツはこの階段を上に上って逃げたな」…パチリ

タルカス「ヌゥウンッ!!!」ブンッ!!!

ドゴォォオオオオオオッ!!!!!!!!!!



大統領「ッ!?」グラグラグラグラグラグラ

ガギィン グニャァ ゴギャン!

大統領「ぐッ・・・!!」ヨロッ

大統領「確かに凄まじいパワー・・・建物が今の揺れで変形してしまった・・・」ギギギ…

大統領「だが・・・もう既に!扉は開いた・・・」ギギ…

大統領「あと数秒早く壁を殴っておけば・・・私を殺せたというのに・・・私に殺されなかったというのに・・・」ザッ!

大統領「ついていないな・・・」カツ カツ カツ…

…バッ!!

タルカス「フン!」ドズゥン!!!!!!

床「」ゴギィッ!!

タルカス「UREEYYYッ!!!俺はヴァチカンに忠誠を誓った!絶対に『聖なる遺体』を奪うッ!!」ダァッ!!!

タルカス「」バアァッ!!

タルカス「・・・ヌウ!」

タルカス「こ・・・この荒れ具合・・・」

タルカス「傾いた棚に・・・乱雑に山になった本・・・」

タルカス「まさか・・・この部屋は!!」

大統領「正解だ」

タルカス「!!!」

タルカス「」クルッ!!

大統領「閣議室にでもいけば・・・機密を守るため全面に厚い鋼鉄が張り巡らされ、鉄の扉だってある。そこに逃げ込めばいいと思うだろう?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「違うのだよ。この散乱した部屋は私にとって世界最強の武器庫だ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今日はここまで。
屍生人になって地割れまで起こせるようになったタルカスが壊せない首輪を壊すジョナサンって何なんだマジで

荒木曰く鍛えたらしい

タルカス「武器庫・・・」

ズンッ!!

タルカス「たわけェッ!!武器だと!この本が武器ィッ!!」

タルカス「ヌゥハハハァーーーーーッ!!マヌケェーーーッ!!」ドッガァアアッ!!!!

本「」ギュォッ!!!

大統領「ッ!」

大統領(も、物凄い破片飛沫の広がりとその爆発さながらのスピードッ!!榴散弾のように蹴り飛ばしたかァッ!!)

大統領「ぐぶァアッ」ドドドドドドドゴォォォオオオオオッ!!!!!!!

大統領「」ズッザァァーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

タルカス「フン!」

タルカス「あっけないヤツよのォォーーーー・・・」ガシャッ…

タルカス「貴様のような腑抜けには、指1本とて俺に触ることはできんッ!!」ズンッ!!

床「」メシィッ!!

タルカス「さて・・・本に埋もれたか・・・」ガッ

本「」ドサドサ ドサドサドサ

タルカス「・・・」ガラガラ ドサドサ

タルカス(・・・何?)

タルカス(ヤツの死体がない・・・?そこまで深く埋もれてはいないはずだが)ドサァアッ ドサァアッ



チャキ…

タルカス「!」ハッ!!

タルカス「ヌウウッ!?」シャッ!

銃「」ズガァァーーーーーーーーーーーーーン!!!

タルカス「ぐッ!」ガイィイイーーーーーン!!!

タルカス「な・・・何ィイッ!!」



本「」ゴソッ…

本「」バサバサバサ ドサドサドサ…

大統領「・・・」

大統領「危なかったな・・・間一髪で『入れ替わる』ことができた」ジャキ…

タルカス「何・・・」

タルカス「『入れ替わる』?わけの分からないことを・・・」ジャィィ…

大統領「そうだろう」

大統領「貴様のような浅い理由で『聖なる遺体』を狙う小悪党には・・・私と同列に立つことはできない」

タルカス「・・・」カチン

タルカス「笑わせるな!俺の鍛え抜かれた最高の肉体に敵う者などおらんッ!!」ブンッ!!

大統領「」ガシィッ…

大統領「」ブンッ!!!

タルカス「!」

消火器「」グォオッ!

消火器「」ズバカァアッ!!!

消火器「」ブシュッ

ボシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



タルカス「ヌ・・・ヌウウッ!!」ボシュウウウウウウウウウウッ!!!

大統領「さすがに『眼球』までは鍛えていないだろう」サッ!!

タルカス「き・・・貴様ァアアッ!!!」ブンッ!! ブンッ!!!

壁「」ズバッ!! ズババッ!!!

本棚「」ズガガガガッ!!!

バサバサバサ… ドサドサドサ

タルカス「・・・!!」バサバサ…

大統領「どうした?どこを斬っている」

タルカス「!!」キッ!!

「どうした?どこを見ている。私はこっちだが」

タルカス「!?」サッ!

「残念、こっちだ」

タルカス「・・・!」サッ!

「おいおいどうした」 「こっちだぞ」

タルカス「・・・!?」サッ! サッ

「こっちだ」 「どこを向いているんだ?」 「耳も鍛えたほうがいいんじゃあないか?」 「反射神経に難あり・・・だな」

タルカス「何・・・!?」ササッ サッ

「こっちだ」 「こっちだ」 「こっちだ」 「こっちだぞ」 「さあどうした」

「自慢の筋力を披露しないのか?」 「無茶苦茶に大暴れすればどこにいても関係ないだろう」 「部屋の全てをぶった斬ればいいじゃあないか」

タルカス「~~~~~ッ!!!」ギリリ…!!

タルカス「ああッ!!やってやるともォォーーーーーッ!!」ガァッシィ!

タルカス「安心しなッ!今すぐ地獄に送ってくれるッ!!!」ブンッ!!!

ズバババババババババババババババァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「なかなか元気がいいなァ」 「我が兵に欲しいくらいだ」

タルカス「・・・ッ!!!」

タルカス「るォォォオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ドッギャァァアアアアアッ!!!!

本棚「」バッガァァアアアアアアア!!!!!

大統領「・・・」バラ バラ バラ

大統領「・・・」ほう、見つけたか」

タルカス「・・・ッ!死ねッ!!!」グンッ!!!



タルカスのような大男と言えば力士があげられるが・・・

力士の肉体で最も発達している器官は『脚』である

幕の内力士の平均体重は約150kg。にもかかわらず、彼らの100m走平均タイムは13秒を切ると言われている

超重量の肉体を支えるには、強靭な脚の筋肉が不可欠なのである

・・・そしてタルカスの場合

大関や横綱と比較しても数倍のスピードを誇り、エネルギーも桁違いである

最高速度を維持できる範囲も、力士とは段違いッ!



タルカス「」グンッ…

タルカス「」ダァンッ!!!!

鎧「」バチンッ!

鎧「」バラァアアッ!!!!



さらに、鎧を外す

重心を極限にまで下げ、空気抵抗を最小限!

タルカス(最高の速度を出せるぜッ!!内臓ブチ撒けて潰れやがれェェッ!!一瞬でプレスしてやるッ!!!)ゴォォオッ!!!

大統領「」ドグッ!!!!







壁「」バッギャァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!

タルカス「・・・!?」ブワァアア

タルカス(手ごたえが・・・なかった!)

タルカス「くッ!」ズゥン!!!

パラ パラ… パラ

タルカス「手ごたえが・・・全く・・・」

タルカス「壁をブチ破った感覚はあるッ!!それは確かだ!じゃあないと、今こうして敷地内に降り立っているわけがないからな・・・」

タルカス「だがどういうことだ?ヤツをブッ潰した感触が・・・全く・・・なかった・・・」

…ザッ

タルカス「!」

大統領「・・・」

大統領「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「てンめェエッ!!!」ダンッ!!!!

タルカス「」ォォオ…

タルカス「」ズゥンッ!

タルカス「」ダッ!!

タルカス「とっとと『聖なる遺体』を・・・ッ!!」グワシィイッ!!!

タルカス「よこしやがれェエッ!!!」ブンッ!!



壁「」ドギャァァアアアアアッ!!!!!

タルカス「・・・!!」

タルカス(ま・・・また手ごたえが!)

タルカス(それどころか・・・ヤツの姿がないッ!!!)

大統領「」ズッ…

タルカス「!」

タルカス「」クルッ!!

大統領「・・・こっちだぞ」クイ クイ

大統領「タルカス君・・・」ニ…

タルカス「・・・ッ!!!」

タルカス「地獄へ落としてやるッ!!!」ダンッ!!!!

大統領「」バッ…

タルカス「また書斎に逃げ込むかァァーーーーーッ!!!」ギュォオッ!!!



本棚「」ガシィ…ッ

大統領「」グンッ!!!

本棚「」グラァアッ!!!

タルカス「!」

タルカス「本棚で押しつぶそうってかァッ!?その程度の本棚1つ・・・」グッ!

タルカス「簡単にブッ壊せらァァーーーーーッ!!!」ドギャァアアアアアッ!!!

本棚「」バガァァアアアアアン!!!!!

タルカス「この程度で俺を本気で倒せるとでも思ったかァァーーーッ!!!」ゴォッ!!!

大統領「ああ・・・思うよ、タルカス君。有効間違いなしだ」

タルカス「・・・何?」

ズッ…

大統領2「」ズズッ…

タルカス「はッ!!」

大統領「1人だけ送還せず残しておいたのだ・・・」

大統領2「圧迫祭だッ!!」ダンッ!!

本棚「」ゴォッ!!!

タルカス「ヌ・・・ヌウウッ!!!」ドガッ!!! ガクッ!

タルカス「横からの直撃ッ!バランスが崩れる・・・ッ!!」ゴォォオ…ッッ!!!!





バダァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!

タルカス「ぐおッ・・・だが!」ビシシッ!!

本棚「」バゴォッ!!!

タルカス「俺の体幹は極限まで鍛え上げられているッ!脊柱起立筋が凄まじいのだッ!!」バラバラバラ…

タルカス「足を踏み込まなくとも、十分なパワーで殴打することが・・・」

タルカス「」ハッ!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス2「・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「な・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「だ・・・誰だァアッ!貴様ァアッ!!!な・・・何故俺がもう1人ッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス2「貴様が誰だッ!!大統領の手下かァァーーーーーーッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「何ィ・・・!?」

大統領2「」ズッ…

タルカス「!!!」

タルカス2「な・・・ッ!!」

大統領2「戻ってきた・・・私の世界にな」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領2「『聖なる遺体』は基本世界の私が手にする物・・・ヴァチカンには決して渡さない・・・決して!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ボッ!!!

タルカス「」ボッ! ボッ!!

タルカス「何ィ・・・ッ!!」ボンッ! ボンッ!!!

タルカス2「こ・・・これは!」ドバッ!!

タルカス「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴォォォオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!

タルカス2「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ボッゴォォォォオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!

ズバババババババアァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

バァァァアアアアアアアアアアアアアアア…

シューーー… シューーー…

大統領2「・・・終わったな」シュー…







大統領「・・・そろそろ平行世界で消滅したころか・・・」スクッ

大統領「・・・」

パラ… パラ…

ボロ…

大統領「・・・大参事だな」

大統領「この隙を突いてテロリストでも来たら――」

大統領「ッ!?」ガスッ!!!

大統領「ッ・・・」ガク…

大統領「」ドサッ…



ホット・パンツ「・・・」ザッ…

ホット・パンツ「よくやってくれた・・・タルカス」

ホット・パンツ「『聖なる遺体』・・・頂くぞ」グッ…

心臓部「」ズォッ!!!

右腕「」ズルゥウッ!!

両耳部「」ボドッ

ホット・パンツ「・・・」ガシ…

ホット・パンツ「」バッ!!!

スタッ!

タタタタタタタ…

ガンッ! バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ…

大統領「」ピク…

大統領「・・・」

大統領「ン・・・」ムク…

マイク・O「あ・・・大統領」

大統領「・・・マイク・O」

大統領「一体・・・何があった?いきなり・・・」

マイク・O「タルカスが死んだ直後・・・この部屋に別の侵入者が入った模様です」

大統領「・・・侵入者?」

マイク・O「ええ・・・大統領夫人も既に殺されていました・・・私が駆けつけなかったら・・・大統領も」

大統領「・・・何」

マイク・O「申し訳ございません・・・それと」

マイク・O「侵入者の姿を確認することもできませんでした・・・ですが」

バブル犬「」スッ…

バブル犬「ウウウ・・・」フワ フワ

マイク・O「侵入者の『臭い』は確実に記憶した世界です」

マイク・O「『臭い』を自動で追跡し、そしてこの犬達がその裏切り者の体内に潜り込めば・・・」

バブル犬「ハフッハフッ」

マイク・O「大統領・・・追い詰めた時の『処刑の許可』を」

大統領「・・・よし、許可しよう・・・ただし」

大統領「ジョニィ・ジョースター達が脊椎部分の遺体を持っている・・・」

大統領「もし侵入者とジョースター御一行を同時に発見した場合」

大統領「もしくは!侵入者との交戦中にジョースターらを発見した場合!」

大統領「侵入者よりもジョースター達の方を優先して始末しろ・・・」

マイク・O「・・・」

マイク・O「はッ・・・大統領」ペコ

マイク・O「侵入者とジョニィ一行の処刑に全力を尽くす世界です」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マイク・O「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

今日はここまで。

うお、もうバレた

関林すげぇかっこよかったな

マイク・O「それでは」バカッ バカ…

マイク・O「」ガンッ!!!

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

大統領「・・・」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ…

部下2「だ・・・大統領ッ!御無事で・・・」バッ!

大統領「ああ・・・」

大統領「今回の侵入者2人・・・この2人のせいで警備兵がほぼ全滅・・・生き残りも重傷を負っている始末」

大統領「私の家内も殺された。ヴァチカンと話をつけて来よう」ザッ…

部下2「き・・・危険ですッ!」

大統領「どうかな・・・」

大統領「この館も大破している。次にまた敵が来れば厄介だ」

大統領「生き残り全員を引き連れ外に出るぞ」ザッ

部下2「・・・はッ!」



バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ…

マイク・O「」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

マイク・O「・・・」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

マイク・O(我が犬が進行方向を急に変えた・・・)

マイク・O(・・・何事だ)

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

4人「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

グイ!

カーズ「」バガッ バガッ バガッ

3人「」ガッ ガッ

カーズ「風が強くなってきている・・・ここで止まるぞ。岩もある」ガポッ

3人「・・・」コク

カーズ「早速だが・・・『11人の追っ手』と交戦する前に作っておいた燻製があるが・・・」

ジャイロ「食べるぜッ!!」

カーズ「・・・」ス

ジャイロ「」バクバク ムシャムシャ

ジョニィ「僕も食べる」

マウンテン・ティム「俺もそうしよう・・・」

カーズ「」ス

ジョニィ「サンキュー」パクッ

マウンテン・ティム「」モグモグ

カーズ「・・・馬の世話をしてくる」ザッ

ジャイロ「ああ!いつもすまないな」パクパク

ジョニィ「そのうち君よりもカーズになつくんじゃあないか」

ジャイロ「なッ」

ジャイロ「んなワケねーだろ!俺が毎日愛情込めて・・・」ガタッ

マウンテン・ティム「毎日愛情込めてるのはカーズじゃあないか?」

ジョニィ「それにカーズの方が僕たちより動物に近いもんな。馬も親しみやすいんだろ」

マウンテン・ティム「じゃ、俺は馬がカーズになつかないように世話してくるぜー」ザッ

ジャイロ「え、じゃ、俺も馬にコーヒーを」ガタッ

ジョニィ「既に朝飲ませたじゃあないか」

ジャイロ「『一日何回飲め』とか決めてねーだろ!『オヤツは3時しかダメですよ』ってか!?」

ワーワー ギャアギャア



カーズ「・・・何を騒いでいるんだあいつらは」ナデナデ

カーズ「大分肩がこってるな・・・」グリグリ

馬「ブルル・・・」ヒヒン

カーズ「まあ仕方ないか・・・」グリグリ…

カーズ「・・・ん?」

カーズ「何か馬の脚にくっついて・・・」ス…

ペトッ…

カーズ「・・・」ピロピロ

カーズ(・・・これは)



肉「」ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

カーズ「ホット・パンツの肉スプレー・・・!!ジャイロの馬の脚にくっついているッ!!」

カーズ「だが何故・・・!ホット・パンツは何度か見たことがあるが・・・何故ジャイロの馬に・・・」

マウンテン・ティム「・・・どうかしたのか」ザッ

カーズ「!」

カーズ「・・・これだ」ペチャ…

マウンテン・ティム「・・・粘土?もうちょっと柔らかいな」

カーズ「ホット・パンツの肉スプレーだ」

マウンテン・ティム「!!」

マウンテン・ティム「・・・どうしてそれが」

カーズ「分からん・・・ヤツの目的が何なのか・・・」ネチョネチョ

カーズ「一応焼き捨てておくつもりではあるが」

マウンテン・ティム「・・・そうしよう。不気味だしな」

カーズ「ああ・・・」

カーズ「・・・」…ピク

カーズ「・・・気付けなかった」

マウンテン・ティム「・・・何に?」

カーズ「聞こえないか?足音だ」

マウンテン・ティム「・・・?」

カーズ「・・・」

カーズ「人間の感覚の鈍さは何とかならないものか・・・」ハァ…

カーズ「が・・・今回は俺も文句を言えないな。俺も気づけなかった・・・」

マウンテン・ティム「足音?誰の」

カーズ「少なくともレース参加者ではない」

マウンテン・ティム「・・・じゃあ政府の追っ手か」

カーズ「もしくはヴァチカンのな」

マウンテン・ティム「近いのか」

カーズ「・・・かなり」コクッ

マウンテン・ティム「・・・」ジャキッ!

マウンテン・ティム「この風の音でもかき消されるだろうし・・・気付けなくても無理はない」シュルシュルシュル

カーズ「・・・済まんな」ジャキィッ!!

バカ…

マウンテン・ティム「!」

バカ… バカ…

バガラ バガラ バガラ バガラ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!!

2人「・・・!!」ジャッ…







ガブゥウウウウッ!!!

カーズ「・・・」

カーズ「・・・何?」

ボゴォッ…

ボゴボゴボゴボゴボゴオオ!!!

カーズ「何ィッ!?」

マウンテン・ティム「!?」



バブル犬「・・・ウ」

バブル犬「ウウウウウウウウ~~~ッ」ボゴボゴボゴボゴォォォオオ!!!

カーズ「・・・!?」ボゴボゴボゴ

カーズ「これは何だ・・・!?噛みつかれたのか!?ゴムみたいに伸びているッ!!」ボゴボゴボゴォォォ

カーズ「風船・・・風船の犬!腕の皮膚を食い破って・・・!!俺の肉の下にッ!!」ボゴボゴボゴ!!!

マウンテン・ティム「カーズ!お前の体内に何かいるッ!筋肉の中を登っているッ!!」

カーズ「ぐッ・・・!!消化してやるッ!!」ズッ!

バブル犬「」ギ…









バァン!!!

ザグゥウウウッ!!!

釘「」バァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

カーズ「・・・ッ!!!」ブシュッ!!

カーズ「く・・・釘ッ!!」ズボォォオオッ!!!!

釘「」カンッ カランッ

カーズ「釘!今の犬は釘でできていたッ!!」

マウンテン・ティム「て・・・鉄か何かを操作するスタンドかッ!?風船にする・・・!!!」



バブル犬「ウ・・・」

2人「ッ!!」

バブル犬「ウウウウウ~~~~~ッ」フワ フワ

マウンテン・ティム「ほ・・・他にもいるッ!!!」

カーズ「犬・・・ということは臭いを追跡する・・・!!」

カーズ「奴はおそらく・・・ホット・パンツの肉の臭いを辿って来たッ!!ホット・パンツは逃れるために!ジャイロの馬にスプレーしたッ!!!」

マウンテン・ティム「・・・!!」

マウンテン・ティム「クソッ!!」ジャキィイッ!!!

ドンドンドンドンドンドン!!!



バブル犬「」ガッキィィーーーーン!!!

マウンテン・ティム「!!!」

マウンテン・ティム「だ・・・弾丸が弾かれッ」

カーズ「・・・風船になっても鉄の強度はあるということだな・・・」ブウウウウウウウン!!!

カーズ「輝彩滑刀の流法ッ!!」ブンッ!!

バブル犬「」ズッパァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

バブル犬「キャウン」バァン!!!

釘「」…ボト ボト

カーズ「・・・」

カーズ「ティム!貴様はスタンド使いの存在を2人に知らせてこいッ!!貴様ではいささか分が悪いッ!!」

マウンテン・ティム「わ・・・分かった!」ダッ!!

カーズ「」ブンッ! ズバァアッ!!!

マイク・O「・・・」

マイク・O「侵入者はレース参加者のカーズ・・・か」

マイク・O「どうやら風船に対抗できる世界のようだな・・・」コキキ…

マイク・O「だが、終わらせてやる世界だ」スッ!

マイク・O「フゥッ!!」ブォッ!

マイク・O「プウウウウウウーーーーーーーーーーーッ!!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!



カーズ「!」

カーズ(向こうか・・・向こうにスタンド使いが!)

カサ…

カーズ「!」ズバァアアッ ズバァアン!

バブル蜘蛛「」バァッ!!

カーズ「!何・・・ッ」

バブル蜘蛛「」バァァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

カーズ「じょ・・・上下左右から蜘蛛がッ!!風船でできているッ!!」

バブル蜘蛛「」サァアアアア!!!

カーズ「く・・・切り刻んでやろうッ!!」ガシャッ!

ズバババババババババババババババババババァァァァアアアアアアン!!!!!!!!!

カーズ「」シャアア…

カーズ(さっきの音でおおよその位置は掴めた)

カーズ(あそこまで一気に・・・)



…ザクッ

カーズ「・・・」

カーズ(・・・何?)



ゾロ…

ゾロゾロゾロゾロ ゾロゾロゾロゾロ

バブル蟻「」ゾロゾロゾロゾロ ゾロゾロゾロゾロ

カーズ「!!!」

カーズ「・・・こ」

カーズ「細かい鉄部品なんかをかき集め・・・一気に風船にしたか?ヌウ・・・!」

バブル蟻「」ゾロゾロゾロゾロ

カーズ「」サッ!

バブル白鳥「」フワ フワ

バブル白鳥「」フワフワフワフワ

バブル蜘蛛「」シャァァアア… シャァアア…

カーズ「・・・!」

カーズ(陸と空・・・全てを風船で包囲するとはな)

カーズ(神砂嵐で全て吹き飛ばすッ!!)ゴォッ!!!

ドゴォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!

バブル白鳥「」ギギ…!

バブル白鳥「」グシャァアッ!!!

バブル蜘蛛「」メシャァアッ!!

バブル蟻「」ブチッ! ブチッ ブチブチブチィィィイイイイイイッ!!!!

ギュゴォオォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!



マイク・O「・・・!?」ゴォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!

マイク・O「な・・・何が起こっている!?よくわからないが危険だ・・・!!風船どもが潰されていくッ!」

グシャァアッ!! グシアアアアッ!!!

マイク・O「に・・・」

マイク・O「逃げるッ!!」ダッ!!

マイク・O(敵の能力も把握できていないのに攻撃するのは迂闊だった!ここは距離を――)





カーズ「・・・」スッ!

カーズ「・・・実験台になってもらうか」ブウウウウウン!!!!!!

カーズ(輝彩滑刀の微小な刃の回転に・・・さらに『黄金の回転』を加える・・・)ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!!!!

カーズ(ただの回転であれば、刃の跡や切断面が湾曲する程度だったが・・・『黄金の回転』なら)

カーズ「どうなるかッ・・・!!」ブンッ!!!

ズバッ

マイク・O「・・・え?」ブシュッ

マイク・O「こ・・・これは・・・」ドク… ドク…

マイク・O(斬られた・・・世界か・・・?)ドク ドク

マイク・O「しかし・・・なぜ・・・」ブシュッ!!!

マイク・O「」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!!!!!!!!!!!!!

マイク・O「・・・!!!」ドシュウウウウウウウウウウウウウッ!!!!

マイク・O「どう・・・いう・・・世界・・・だ!」グラァアアア…



…ドシャァッ

マイク・O「」ドク… ドク…



カーズ「・・・!」シャコン

カーズ「触れてもいない・・・『ねじれの位置』にいたスタンド使いが・・・」

カーズ「・・・離れた場所を切断できるようだな・・・」

カーズ「・・・」



シュガー・マウンテン『カーズ・・・1つ言っておくことがあります』

シュガー・マウンテン『『全て』を敢えて差し出した者が最後には真の『全て』を得る。それが私がこの『泉』の番人をして理解したただひとつの事・・・』

シュガー・マウンテン『ついに全てを無くしました・・・貴方達は・・・貴方達4人はその資格を得た・・・』

カーズ「・・・この力がその1つだと?」

カーズ「そうなのか・・・?シュガー・マウンテン・・・」

カーズ「・・・」

カーズ「輝彩滑刀の新たなる能力・・・ここから『全て』を得る」

ジャイロ「カ・・・カーズ!」

カーズ「!」

ジャイロ「た・・・倒した・・・のか?1人で・・・」

カーズ「・・・ああ。少し疲れる相手だった」

カーズ「・・・燻製は食ったな?行くか・・・ミシガン湖を渡るぞッ!文明のあるところでホット・パンツにも話を聞きたいしな」

3人「・・・ああ!」

今日はここまで。

アイアンメイデン「フンッ!!」ガシャァアッ!!

学校「!」

アイアンメイデン「俺は機械のスタンド・・・!貴様のような動けない建造物とは違うッ!!!」

アイアンメイデン「1分間に600発の鉄鋼弾を発射可能ォ!500mmの鉄塊をも貫通する重機関砲だァッ!!!1発1発の弾丸がァアア!貴様の校舎を削り取るゥゥウウウウ!!!!」

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

学校「ギニャァァアアアアアアアッ!!!!」グガシャァァアアアアアアアアア!!!!!!!

学校「な・・・何だこのスタンドォォッ!!段違いのパワーッ!」ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

アイアンメイデン「さらに!」ジャキィン!

学校「!!!」

アイアンメイデン「ガンマ線照射装置ィィィイイイイイイ!!!!!!!」キィィィィイイイイイイイイイイイイイイ!!!

やっべ誤爆

このスレも後で書く

パタパタパタ… ズザァッ

ジャイロ「」ジャッ ジャッ…

ジャイロ「」ス…

鉄球「」コォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

コォーン コォーン コォーン

コォーン… コォーン… コォーン…

ジャイロ「・・・薄いなぁ」

ジャイロ「俺の計測では、氷の厚さは43cmってとこか・・・カーズ!そっちはどうだ!?」

カーズ「・・・同じだ。43cm」

ジャイロ「ああ~~~ッ・・・」グシャグシャ

ジャイロ「馬で渡るにはこの場所は今いち・・・もうちょいなんだよなあ~~~ッ」

カーズ「じゃあ飛んでいくか」

ジャイロ「んー・・・そうすっかなァー」

ジョニィ「急ごう。まただよ・・・あいつが来るぞ」

ジョニィ「尾けてくる」

ジャイロ「?」クルッ

ジャイロ「いッ!?」



狼「」ハッ ハッ

狼「」ハッ ハッ ハッ ハッ

ジャイロ「何だよ!」

ジャイロ「馬を狙ってるのかもしれねえ!だから『ヤメロ』って止めたんだ!!」

ジャイロ「お前らが今朝アレに餌やったからだ!残飯やったろ!ああいうのはカワイそうっていわねーんだよ」

ジャイロ「いくら痩せて死にそうな子供の狼だからってよォ、馬を狙ってくるぞッ!!あーッ!」

カーズ「軽く波紋を流し、危害は加えないようにしておいたが」

ジャイロ「でもよォォ~~~ッ・・・」

カーズ「それに・・・」

カーズ「ジョニィが言っているのは狼のことではなさそうだぞ」

ジャイロ「え?」

カーズ「狼の遥か後方だ。あの子狼の背後の丘の木々の向こう」

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!

ポコロコ「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

東方憲助「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バーバ・ヤーガ「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ



マウンテン・ティム「・・・ポコロコか。ポコロコが来ているッ!」

マウンテン・ティム「やっぱりあいつが来ている!先頭が『ポコロコ』!その後ろがバーバ・ヤーガで東方憲助も来ているぞ」

カーズ「・・・物凄いスピードだな。やはり湖を渡るつもりか」

ポコロコ「」ガンッ!!!

ポコロコ「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!

カーズ「!」

マウンテン・ティム「渡るつもりだ・・・」

マウンテン・ティム「あいつら・・・馬でこの氷を渡る決断をしたぞ」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「ポコロコのやつ・・・もしかすると、あいつ見つけたのかもしれねえ」

ジャイロ「『原住民のルート』を」

ジョニィ「・・・?」

ジョニィ「何だそれ・・・?」

ジャイロ「ああ・・・情報だと、湖の氷が薄くても馬やソリで渡れるように原住民が冬になると氷の中に丸太をイカダのように並べて『氷上の道』を作っているらしい」

ジャイロ「木が埋まっているんだ。氷が割れにくくなるだろ?でも、俺とカーズでそれを探していたがこの雪と氷に埋もれてその位置がどこかなかなか見つけられなかった」

ジャイロ「あのポコロコの走るスピード・・・先に見つけた可能性が高い。だから氷の上を渡るつもりなんだ・・・」

カーズ「・・・氷は波紋を伝導しにくいからな。無理に流せば氷がエネルギーで破壊されてしまうこともある」

マウンテン・ティム「・・・」

マウンテン・ティム「『原住民のルート』・・・その情報『確か』なのか?海峡幅は最短でも8kmある・・・『一部分』でなく間違いなくイカダが『8km』続いているいうのか?」

ジャイロ「それがデマかもしれねーから探してた」

ジョニィ「・・・」

ガポ ガポ

氷「」ピシッ…

ジョニィ「・・・」

ジョニィ「カーズに頼ってばかりはいられないからな・・・」

カーズ「!」

ジョニィ「いつまた敵スタンド使いが襲ってくるか分かったもんじゃあない。ましてや『両脚部』の遺体が近いんだ」

カーズ「・・・」

ジョニィ「カーズの力は温存しておく必要がある」

ジャイロ「そうだな。じゃあ『原住民のルート』を探すか・・・」

氷「」ピキ…

氷「」ピキピキピキピキ

3人「・・・?」

ピシピシピシピシ

氷「」カッキィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!

ジョニィ「!!!」

ジャイロ「おッ・・・」

ジャイロ「こ・・・氷が厚くなった!」カン カン

カーズ「・・・気化冷凍法だ。このくらいなら別に問題はない・・・」

3人「・・・」

カーズ「ここら一帯の氷を厚くしておいた。『原住民のルート』を探す手間を省いたというところだ」

カーズ「行くぞ。氷が割れる心配はいらん」ガンッ!!!

3人「・・・!」ガンッ!!!

ドカラッ ドカッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ…

…ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ

ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ!!

4人「・・・」ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ



ウェカピポ「」ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ

マジェント・マジェント「」ドカラン ドカラン ドカラン ドカラン

ジャイロ「・・・おいおいおいおい」

ジャイロ「誰だ?あの2人は?ポコロコたちの後ろにも誰か来てるぞ・・・」

カーズ「・・・知らない顔だ。レース参加者ではないな。・・・1人はソリに乗っている」

ジャイロ「・・・そうか?」

ジャイロ「右側のヤツ、知ってるぞ・・・どこかで見た顔だ・・・前に会った事がある」



ウェカピポ「・・・」ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ

マジェント・マジェント「」ドカラン ドカラン ドカラン ドカラン



マウンテン・ティム「・・・!!」

マウンテン・ティム「『あの2人』・・・こっちに向かってくるぞ・・・!」ジャキッ!

ジョニィ「」ハッ!

ジョニィ「あいつら!ポコロコの方じゃあない!こっちだッ!湖を渡ろうとしていないッ!」

ジョニィ「て・・・『敵』かッ!!」

ウェカピポ「」ブンッ!!!



4人「!!!」

ジョニィ「お・・・おい!アイツ何か投げたぞッ!!」



シルシル…

シルシルシルシル

シルシルシルシルシルシルシルシル

鉄球「」シルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシル!!!!

4人「ッ!?」

ゴォッ!!!!!!



ジャイロ(何・・・!!)

ジャイロ(これはッ!まさかッ!!あ・・・あいつは!バ・・・バカなッ!)









ジョニィ「『鉄球』だッ!!ジャイロォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーッ!!!!!!」

ジャイロ「」ブンッ!!!

鉄球「」ドッガァァアアアアアアン!!!!!!

鉄球「」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!!!!

ジャイロ「お・・・思い出した・・・!何だとッ!あいつはッ!あの男は・・・!!確かオレの祖国のッ!」

ジャイロ「全員伏せろォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!『衛星』が次に襲ってくるぞォォーーーッ!!!」

3人「・・・!」バッ!



衛星「」シュバッ!!!

ジョニィ「うおおッ!」バシュッ!!

カーズ「・・・チッ」バシュッ!!

4人「」ドザァ!!!

衛星「」バゴォ!! ボグォ!! ボトボトボトォッォッ!!!

衛星「」ギャルギャルギャルギャル…



ウェカピポ「」ドカラッ ドカラッ

マジェント・マジェント「」ドカラン ドカラン



ジョニィ「敵だッ!あいつらッ!!」ガバッ!

ジョニィ「攻撃して来たッ!!しかもッ!何なんだッ!?あの右側の男ッ!ジャイロ!君と同じ・・・」

ジョニィ「『鉄球』を使ったぞッ!?」

ジャイロ「・・・!」

ジャイロ「『ウェカピポ』!確か・・・そうだあの男・・・死んだはずだ!」

マウンテン・ティム「!?何・・・」

マウンテン・ティム「・・・え?」スゥゥ…

マウンテン・ティム「・・・ッ!?」スゥゥゥ…!

マウンテン・ティム「ひ・・・左半身が消滅・・・!!」

ジョニィ「な・・・何だぁぁーーーーーッ!?」

カーズ「・・・ッ!!」スゥウウ…!

ジャイロ「落ちつけジョニィィィ・・・慌てるんじゃあねぇぇえ・・・ッ!!」

ジョニィ「これは一体・・・何だ!?僕の『左半身』がぁああああああ!!!」

ジャイロ「だから落ちつけジョニィッ!慌てるんじゃねえッ!!」

鉄球「」バヒュッ!!

ウェカピポ「・・・」パシィッ!



ジャイロ「ヤツの名は・・・『オレの祖国の護衛官だった男』・・・『ウェカピポ』!これは『左半身失調』ッ!」

ジャイロ「今、やつの『鉄球』をまともにくらっていたら死んでいたが・・・『鉄球』の衝撃波でもこうなる!!」

ジャイロ「ツェペリ一族のとは違う・・・!王族護衛の戦闘のための鉄球の能力なんだッ!!『レッキング・ボール』『壊れゆく鉄球』・・・そう名付けられている」

ジョニィ「左!?何!?『左半身』が何だって!?」

ジャイロ「分から見て『左』!『左』が見えていないッ!衝撃波のせいで全ての『左側』半分が無くなっているように見えるッ!『そういう能力』!!」

ジャイロ「だが左腕も左脚も実はある!目で見ていても自分の脳が失くなっている認識しているだけなんだッ!そうさせられている!」

ジャイロ「仮に触れても触ってもいないと脳が思ってしまっているッ!!いいかあわてるな!『衝撃波』は十数秒で消えるッ!まもなく元に戻る!!」

ジャイロ「それよりも問題はソリに乗って『左側』に回り込んだもう1人の敵だッ!」

カーズ「」ス…

ポフッ

ジャイロ「もうひとりのヤツがここへ近づいて来てるはずだッ!それがオレの国の『護衛官が使う戦闘方法』だッ!!」

マウンテン・ティム「や・・・『山』まで半分になっているッ!!山斜面の左側がない!」

ジャイロ「いいか!今!『左側』は絶対に見えない・・・諦めろ!だから全員『右』を探せ!『右』なら見えるッ!」

ジョニィ「!?右ッ!?」

ジャイロ「『右』へ『右』へ!視界の方向を一周するんだッ!『右』へ『右』へと見てもうひとりのやつを探せッ!首をまわして一周したらどうなる!」

ジャイロ「右へッ!右へッ!」グルッ!

グル グル グル グル

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マジェント・マジェント「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「!」

カーズ「!」

マジェント・マジェント「」ジャキッ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「ジャイロォォォオオオ!!!!」ドンドンドンドンドン!!!!

カーズ「・・・ッ」バシュゥウウッ!!!

マジェント・マジェント「!」

マジェント・マジェント「・・・」ス…

マジェント・マジェント「」ギャァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!!

マウンテン・ティム「!スタンドを身にまとった・・・!」

マジェント・マジェント「」サッ!

爪「」ボゴドゴドゴォォッ!!!

羽「」ガスゥウッ!!

…スルッ

ブワァァアアーーーーーーーーーーーーーーッ

4人「!?」

ジャイロ「・・・オラァアアッ!!」ブンッ!!

鉄球「」ベギャァアアッ!!!

雪「」…ブォッ!

雪「」ギャル ギャル ギャル ギャル

ジャイロ「・・・!」

ジャイロ「め・・・命中した回転の衝撃が氷原を伝わって逃げていっているッ!!!」

ジョニィ「まさか、こいつ・・・防御している!?爪弾も回転もダメージがないのではッ!!」

ジョニィ「」ドンッ!!!

マジェント・マジェント「」ボゴォォオッ!!!

ブワァアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

ジャイロ「お・・・おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい」

ジョニィ「命中した『爪弾』が逃げていく・・・やっぱり衝撃が表面上に散っていってるように見えるぞッ!!」

カーズ「防御のスタンドか!」

ジャイロ「またヤツの『鉄球』が来るぞ!次のに備えろ!そういう技術だ!」

ジャイロ「鉄球の『衛星』を食らってしまうか、もしくはその衝撃波で『左側が失調』する。「衛星』の攻撃で『左側』が見えなくなったら・・・!」

ジャイロ「こっちのやつが動いて俺らに近づいて来るッ!!」

ウェカピポ「」ブンッ!!!

ジョニィ「あいつ次のを投げたぞォォーーーーッ!!!『2発』だッ!『2発』来るッ!!」

ジャイロ「」ブンッ!! ブンッ!!!

鉄球「」ドッガァァアア!!!

…ドサッ ドサッ

ジャイロ「!?」

ジョニィ「!・・・え!?」

ジョニィ「・・・た」

ジョニィ「叩き落された・・・!ジャイロの鉄球が!」



ウェカピポ「ツェペリ一族の求めるもの!『黄金長方形』から得られる無限の回転パワーは・・・『生命』と『自然』への深い洞察から生まれる」

ウェカピポ「だがここは『氷の世界』。その『黄金のスケール』がどこにある?」



ジャイロ「撃ち落とせェェェェー――ッ!!衛星が飛んでくるぞォォォオーーーーッ!!」

マウンテン・ティム「」ガンガンガンガンガンガン!!!

ジョニィ「」ドンドンドンドンドンドン!!!

カーズ「」シュバババッ!!!

バッキュウウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

衛星「」ヒュッ!

カーズ「!」

カーズ「くッ!」スッパァア!!!

衛星「」ポトポトッ

カーズ「・・・!」

ジョニィ「とりあえず『衛星』はかわせたが・・・悪い知らせだ。『爪弾』を10発撃ちつくした。再生するのに少なくとも十数秒・・・!」

シュポン シュポン

ジョニィ「・・・!!」シュポン シュポン シュポン

ジョニィ「ひ・・・『左半身失調』!ヤバい来るぞォーーーッ!!!」シュポォアアアアアア

マジェント・マジェント「」スクゥ!!!

カーズ「!」

カーズ「」…ニヤッ

マジェント・マジェント(まずは狼をブチ殺すッ!!『11人の男』から知らされているッ!!)ジャキィッ!!

ジャイロ「く・・・来るッ!!右へ・・・ッ!」

カーズ「・・・いや」

カーズ「その必要はないぞ・・・ジャイロ」

ジャイロ「・・・え?」

カーズ「あいつは既に死んでいる・・・いや・・・生きながら死んでいる・・・といった方が適切か」

カーズ「かつての俺のようにな」

マジェント・マジェント「ゲホッ!」

マジェント・マジェント「ゲホッ!エホゲホッ!!ゴボッ」ゲホゲホ

マジェント・マジェント「な・・・何だァア~~ッ?」ゲホ

タラ…

ペトッ

マジェント・マジェント「・・・何?」

マジェント・マジェント「血・・・?・・・誰の」



…バリ

バリバリバリ バリバリバリ

マジェント・マジェント「ぐッ・・・!?」ゴプッ

マジェント・マジェント「ゲハァッ!!」ビチャチャァアッ!

マジェント・マジェント「うぶッ・・・」ゴシ…

マジェント・マジェント「・・・ん?」オエ…

マジェント・マジェント「血の中に何か・・・」



ハサミムシ「」ウゴウゴ ウゴウゴ

マジェント・マジェント「ッ!?」ビクッ!!

バリィィイイイッ!!!

マジェント・マジェント「あがァアアッ!?」ブジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!

ウェカピポ「・・・!?」

マジェント・マジェント「うぐぉぉッ・・・!!!」バリバリバリバリ!!!!

マジェント・マジェント「ぎやああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」バリバリバリバリバリバリィィイイイイ!!!



ジョニィ「・・・!?」

マジェント・マジェント(ぼ・・・防御ォォッ!!!)ギャアアアアアス!!!!

ビタァアアッ!!!!



カーズ「・・・よし」

カーズ「勝ちパターンに入った」

マウンテン・ティム「な・・・何をしたんだ!?」

カーズ「羽の弾丸」チョイチョイ

カーズ「あれは今回・・・ハサミムシの卵で構成した。本物より少し小さめにだがな。粉にしたから咳がでる」

カーズ「ハサミムシは孵化すると親を食料にする。今回はマジェント・マジェントがそれだ」

カーズ「マジェント・マジェントの器官や口内を食い荒らす。それが嫌ならスタンドを被って防御するしかないわけだが」

カーズ「見ていて分かったが、絶対防御の間は動くことができない。ハサミムシの捕食行動も止まるが、マジェント自身も止まる」

カーズ「動いてハサミムシを取り除きたいなら能力を解除するほかない。しかし、そうすればハサミムシに食い殺される」

カーズ「ヤツは永遠にあのままだ・・・」

3人「・・・」

カーズ「さて」ジャッ…

カーズ「残るはあのウェカピポただ1人・・・」

カーズ「『聖なる遺体』を見つけていないのに攻撃してきた・・・連中は既に遺体を発見している可能性がある」

3人「!!!」

カーズ「『聖なる遺体』をヤツから奪い取るぞッ!!」



ウェカピポ(『11人の男』の生き残り曰く・・・『図と一緒に一瞬だが何か『動物』の姿形が雪の上に現れていた』)

ウェカピポ(あの狼を仕留めておけばよかったが・・・マジェントめ)

ウェカピポ(さて・・・黄金長方形がない以上、あっちの不利は変わらない)

ウェカピポ(さあ、どうくる・・・!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今日はここまで。
誤爆スマソ

ジャイロ「」バシィ!

ジャイロ「よしッ!鉄球は取り戻したぞッ!!2発ッ!」

ジャイロ「俺とカーズで鉄球を投げるッ!ティム!ジョニィ!ウェカピポの『衛星』を撃ち落とせッ!」

ジョニィ「」バッ!

マウンテン・ティム「」ジャキィッ!!

カーズ「」ズッ!

鉄球「」スト

カーズ「・・・」…グ



ウェカピポ「」ブンッ!!!

ジャイロ「俺はウェカピポ本人を狙うツ!お前は鉄球だァァーーーーーーーーーーーッ」ブンッ!!

カーズ「」シュバッ!!

鉄球「」ゴォッ!!!



ドッカァアアアアア!!!!

ギャルギャルギャルギャル ギャルギャルギャルギャル!!

衛星「」ボン!

衛星「」ボンッ!! ボボボンッ!!

マウンテン・ティム「来るぞォォーーーーーーーーッ!!」ドンドンドンドンドンドン!!!!

ジョニィ「」ドンドンドンドンドンドン!!!

ギャッキィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!

衛星「」ポトポトポト

ポトポトポトポト

ジョニィ「やったぞッ!撃墜したぞッ!!」



鉄球「」ゴォッ!!!

ウェカピポ「・・・」サッ!

ウェカピポ「うぐぁッ!!!」メシャァアアッ!!!!

ジャイロ「!」

ウェカピポ「ガブッ」ギャルギャルギャルギャル

ジョニィ「やっ・・・やった!」

マウンテン・ティム「命中した!」

ジャイロ「・・・い」

ジャイロ「いや・・・」



…ギシ

ギシギシギシギシ キシキシキシ

ウェカピポ「」ビシビシビシ ガギ ビシ ガギッ

鉄球「」ポロ…

ドスン

ウェカピポ「ぐは・・・」ヨロッ

ウェカピポ「ブ・・・ぐはッ・・・」



3人「・・・!!」

ジョニィ「ま・・・まさか・・・あいつの『鉄球』・・・」

ジョニィ「あいつの左手のひらにある・・・あの『回転』はまさか!」

ジョニィ「『ツェペリ一族の鉄球の回転』・・・護衛官のウェカピポも回転でッ!体の体表を高質化させて防御できるのかッ!」

2人「・・・!!」

ジョニィ「『黄金の回転』じゃあなきゃあ駄目だ!『長方形』がなくてはヤツは倒せない・・・ッ!!」

ジョニィ「でもここに『長方形』はない!!」

カーズ「・・・ああ。この氷原にはないな」

カーズ「だが・・・既に『黄金の回転』で投げてある」

ジョニィ「・・・え」



バガァアアアアアン!!!!

3人「ッ!?」

ウェカピポ「!?」

ウェカピポ(・・・!?鉄球が!?)

ウェカピポ(何?何だと?何が起こった!?)

マウンテン・ティム「割れた!?ウェカピポの鉄球がッ!」

ウェカピポ「何ィィッ!!」ブンッ!!

鉄球「」ドッガァアアアン!!!

バガァアアアッ!!!!

ボドボドボドッ

ウェカピポ「ぐううッ!」バッ!

ドガァアアアン!!!

バガァアアアアッ!!!!

ウェカピポ(ど・・・)

ウェカピポ(どうなっている・・・!この破壊力は紛れもなく・・・『黄金の回転』)

ウェカピポ(だが・・・!そのパワーの源となる『黄金長方形』は・・・!!)

ウェカピポ(狼・・・?いや・・・それもない・・・)

ウェカピポ(あの子狼は大きな氷の塊の影にいる・・・死角だ!どれだけ視力がよくても・・・太陽の表面のミジンコ1匹を識別できる目だとしても・・・)

ウェカピポ(見ることは・・・)



ドゴォォォオオオオッ!!!



ウェカピポ「・・・」

ウェカピポ「ごボッ」ゴプッ

ウェカピポ「」ガクッ…

…ドサ

ヒュウウウウウウウウウ…



マウンテン・ティム「・・・カーズ」

マウンテン・ティム「どうして『黄金の回転』で鉄球を投げることができた?」

カーズ「・・・」

カーズ「『生物』というものは『自然』の一部だ。黄金長方形を持っている」

カーズ「俺の体細胞は地球上の全生物の情報を遺伝子に記憶している。つまり・・・黄金長方形を遺伝子に刻み込んでいる」

カーズ「『俺』が生きている限り・・・俺が『黄金の回転』を使えないということは決してない。決してな」

3人「・・・」

ジャイロ「・・・つくづく規格外だねェあんた」ハハ…

カーズ「それよりもこの男だ」ザッ…

カーズ「どうする。殺すか」

ウェカピポ「」…ピク

ウェカピポ「こ・・・」グググ

カーズ「!」

ウェカピポ「殺せ・・・ガハッ!」ビチャァッ

ウェカピポ「殺せッ!とどめを刺せッ!」キッ!

ウェカピポ「このままオメオメと帰れるものかッ!オレを殺さないでおさまると思うのかッ!!」

カーズ「・・・そうか」

カーズ「楽にしてやろう」ジャキィィ…

ジャイロ「待て!カーズ!!」

カーズ「!」ピタッ

カーズ「・・・どうした。まさか仲間に引き入れるとか言うんじゃあないだろうな?」

ジャイロ「そうするんだ」

カーズ「・・・」

2人「・・・!?」

ジャイロ「でもその前に」ズイッ

ジャイロ「おいあんた。ウェカピポ!あんただよ」

ウェカピポ「・・・?」

ジャイロ「あんた。帰る場所がないとでも言うつもりか?」

ウェカピポ「何だと?・・・今、今何て言った?ジャイロ」

ジャイロ「確か・・・あんたの妹だ。いや・・・間違いない・・・彼女がそうだ。・・・多分」

ジャイロ「俺が目の治療に失敗したんだからな・・・祖国で生きている事は確かだ・・・。俺の父がどっかの田舎でかくまっているはずだ」

ウェカピポ「・・・!!!」

ウェカピポ「何だって・・・」

ウェカピポ「・・・う」

ウェカピポ「うう・・・う・・・」

ウェカピポ「ううう・・・」

ジャイロ「・・・妹さんと一緒に・・・平和に暮らすといい。それよりも俺らと同行したいなら話は別だけどな」

ウェカピポ「ううう・・・うおおおお・・・」

カーズ「・・・」

カーズ「」ピュウーウウッ! ピュウッ!

4人「!」

カーズ「」ピュウッ!



狼「」ダッ!

狼「」タタタタタタタ…

カーズ「よしよし・・・よく来たな」ナデナデ

狼「ハッハッハッ」ナデナデナデ

カーズ「ウェカピポ。『聖なる遺体』は・・・我々が貰っていくぞ。文句はないだろうな」ズル…ッ

ウェカピポ「・・・」

ウェカピポ「・・・ああ」

カーズ「よし・・・ジョニィ!」ポイッ

ジョニィ「うおッ」ドサァッ

カーズ「残るは『頭部』『心臓部』『胴体部』と、失った『両耳部』『右腕部』・・・だな」

カーズ「早いところ取りにいくぞ」

3人「ああ・・・!」

カーズ「ああ・・・それとウェカピポ」

ウェカピポ「?」

カーズ「こいつを貸してやる」ズ…

ネズミ「」ズズズ…

カーズ「」ポイッ

ウェカピポ「っと!」パシッ!

ネズミ「」チュウ チュウ

ウェカピポ「・・・」

カーズ「役に立つ。一般のスタンド使いよりはな」

カーズ「もし大統領に始末されそうになったり・・・妹の身に危険が迫ったりすれば・・・そいつが動く」

ウェカピポ「・・・感謝する」

カーズ「貴様の馬と仲良くさせておくといいだろう。馬が疲れなくなるぞ。そうだ・・・今の負傷もそいつに治してもらうといい」

ウェカピポ「・・・こいつに?負傷を?」

ネズミ「チュ?」

ウェカピポ「・・・」

カーズ「このカーズと同じことができる。全く同じことがな・・・序列はオリジナルの方が上だが」



ジャイロ「・・・馬が戻ってきた」

カーズ「・・・もう行っていいぞ。お疲れ」

狼「」ダッ

狼「」タタタタタタタ…

馬「」…ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ

カーズ「よし!馬に乗れ。すぐ出発だ」

ガンッ!!!

4人「」ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ

ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ…

ウェカピポ「・・・」

ウェカピポ「・・・ありがとう」



ウェカピポ「」ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ…

(――い)

(おい――ウェカピポ――)

マジェント・マジェント(おいッ!!!ウェカピポてめェエッ!!!)

マジェント・マジェント(俺を置いていくんじゃあねえッ!助けろコラァアッ!!)

マジェント・マジェント(クソッタレェェーーーーーーーーッ!!!この野郎ォォ~~ッ)

マジェント・マジェント(一応アンタの事好きだったこともあんのによォ・・・出会った時から上から目線で人のこと小バカにしやがって・・・)

マジェント・マジェント(俺のような人間をクズ扱いしやがってッ!!失う物がねえ人間が一番恐ろしいって事を思い知るがいいぜッ!オリコーさんよォォォォォ)

マジェント・マジェント(だがッ!そんなアンタにも敬意は表してやるよ・・・年上だからな・・・年上だから敬意を表して)

マジェント・マジェント(手足もぎ取って!あんただけにはこの世の地獄の最もうすら寒いその底の底を舐めさせてからゆっくりと殺してやるからな~~先輩ちゃんよォ~~~ッ)

マジェント・マジェント(俺は『恨みを晴らす』と決めたら『必ず晴らす』。ナメてんじゃあねーぞ・・・ッ!!!!)

マジェント・マジェント(ちくしょォォ・・・キモいぜ・・・口の中に潜伏している・・・オエェーって感じだぜ・・・)

マジェント・マジェント(くそ!必ず!だ!必ず舞い戻ってこの恨み晴らしてやるからなウェカピポよォ~~)

マジェント・マジェント(・・・でもそうだな・・・どうしようか・・・?)

マジェント・マジェント(すぐにでも口の中にいるハサミムシどもを取り除いて潰したいが・・・『20th Century BOY』を解除したらその瞬間食い破られるだろうし・・・)

マジェント・マジェント(能力を解除しねーとハサミムシをどうにもできねーし・・・)

マジェント・マジェント(う・・・う~~~~~~~む)

マジェント・マジェント(くそ・・・どうする?)

マジェント・マジェント(そうだ・・・きっと他のレース参加者が来てくれる)

マジェント・マジェント(早く誰かが助けに来てくれないかな・・・)

(もうすぐ来てくれる・・・もうちょっと待ってみよう・・・)



やがて春が訪れ氷も融け――

五大湖を膨大な水が駆け巡り――

また凍り――

また融け――

また凍り――

また融け――

また凍り――

また融け――

また凍り――

また融け――

また凍り――

また融け――

大西洋へ流れ出し――

ブラジルを通り――

アルゼンチンを通過し――

南極へ到達――



潮の流れで海底へ沈み

何万年もかけ赤道で浮上する――



その過程でいつしか マジェント・マジェントは

待つことと 考えることをやめた

シゲチー「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シゲチー(ハ・・・ハーヴェストで潰しに・・・!!でも・・・ッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領2「」ズッ…

大統領3「」ズズ…

ズズズズズズズズズズズズズズズズ

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ

シゲチー「ど・・・」

シゲチー「どれが・・・本物・・・だど!」

「「「「「全部私だッ!!!」」」」」ジャカアアアアアッ!!!!

シゲチー「!!銃ッ!」

シゲチー「ハーヴェストッ!!弾丸から守るどッ!!」バッ!

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!!!

シゲチー「あああああああああああああああああああああッ!!」ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!

シゲチー「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ボボボボボボボボボボボボボボボォォォオオオオッ!!!!!!!

シゲチー「・・・ッ」ガク…ッ

シゲチー「」ドシャ…

シゲチー「オ・・・オラが・・・教皇を・・・」

シゲチー「守・・・る・・・」

シゲチー「ど・・・・・・」ゴト…

大統領「・・・」

ローマ法王「・・・!!」

大統領2「」ジャキィッ!!

ジャカジャジャカジャカァアアッ!!!

大統領「・・・もう1度ご返答を」

大統領「『聖なる遺体から手を引く』と言わなければ・・・次に蜂の巣になるのは貴方です」

ローマ法王「ふ・・・ふざけるなッ!!!こんなことをして・・・!!!合衆国大統領が何だッ!!ええッ!?」

ローマ法王「私が上ッ!!貴様が下だ!!私の絶大な権力をもってすれば――」

大統領2「」チャキッ

ローマ法王「!!!」

大統領「・・・口を慎みたまえ」

ローマ法王「!」

大統領「『君』は確かに私より上だが・・・スタンド使いではないただの人間だ。今のシゲチーのように・・・スタンド使いにボディーガードを命令するしかない」

ローマ法王「~~~ッ!」ギリ…

大統領「間違えた・・・『貴様』?『お前』?とでも言えばよかったかな・・・」

大統領「とりあえず!我々には貴様を射殺し証拠を隠滅することなど・・・赤子を殺すよりも楽な作業だ」

大統領「血痕1つ、細胞1つ残さずこの宇宙から消し去り・・・検挙しようとする存在は合衆国が総力を挙げて潰す」

ローマ法王「・・・!!!」

大統領2「今すぐ答えろ・・・『聖なる遺体をお前はどうする?』」ジャキ…

ローマ法王「・・・ッ」

ローマ法王「分かった・・・」

ローマ法王「ヴァチカンは・・・『聖なる遺体』に関係しないことを誓おう・・・永遠に」

大統領「・・・それでいい」チャッ

大統領「全員、銃を下ろせ」

チャ…

大統領「『聖なる遺体』がもたらす『繁栄』と『尊敬』・・・『永遠の王国』を手に入れるのは私だ。合衆国!」

大統領「『聖なる遺体』は地球の裏側のどこかのルール無用のゲス野郎共の手に渡らせてはいけない・・・決して」

大統領「帰るぞ・・・祖国へ」バサァアッ

フワァァ…

…スッ

ローマ法王「・・・」

今日はここまで。
14巻もそろそろ終わりかけ

…バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!

4人「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ポコロコ「!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ポロコロ「ヘェェー・・・おいついて来たねェ」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

4人「・・・」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ジョニィ「・・・どうしてなんだ」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ジョニィ「一目でわかる・・・あの走行技術・・・騎手としては三流だ・・・」

ジョニィ(じゃあどういう理由で・・・あいつ、僕たちの前を走っているんだ?)

ポコロコ「」ニヤニヤ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ビュォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…

「ヨォ・・・!」ズォッ…

ジョニィ「!!!」

マウンテン・ティム「!」

ヘイ・ヤー「ヨオヨオヨオヨオヨオヨオォォォーーーッ」ズォォッ!!

ヘイ・ヤー「ポコロコちゃんよォォォーーーーこのブリザードは追い風だぜェ。風に逆らうなよォォォオ」

ポロコロ「・・・ああ!そうするぜ」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ヘイ・ヤー「オッオォ♫オッオ♪い~~~ねェ!」

ヘイ・ヤー「オメエさんにゃあ幸運の女神がついてるんだ、予言されたろ?幸運しかねえんだよォォォ」

ポコロコ「そうだな・・・氷の海峡越えの時・・・あの時、原住民のイカダを誰よりも早く発見できたしなァア!俺ってよォ!!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ヘイ・ヤー「そうそうその調子!イエ~~」パチパチ

ヘイ・ヤー「全員が限界でゴールに向かう時・・・残るのはどんな差だ?『幸運』だけだよォ」

ヘイ・ヤー「このブリザードは・・・」

ヘイ・ヤー「オマエさんのために吹いてる!!!」





ジョニィ「カーズッ!『スタンド』だッ!」

カーズ「!」

マウンテン・ティム「・・・かと言って襲撃する素振りも見せないがな」

ジャイロ「・・・」

マウンテン・ティム「この吹雪!気球も飛んでいないし監視員もいない」

マウンテン・ティム「6th.ステージでは、攻撃を仕掛けられる最後のチャンスだッ!だのに・・・何故!」

ジャイロ「『敵じゃあない』か・・・もしくはそう思わせようとしている」

ジャイロ「どっちかだ」

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ



カーズ「・・・」ザムザムザム

羽「」シルシルシルシルシルシルシルシル

カーズ「面倒だ・・・この際・・・」シルシルシルシル

カーズ「敵であろうとなかろうと撃ち落とす」シルシルシルシルシルシルシルシル

ズガガガガガガッ!!!!

羽「」ギュォォォオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!



…チャリン

ポロコロ「ん?」サッ

ポコロコ「あっやべえッ!!コインがッ!!!」サッ!!

羽「」スカアアアアッ!!!



4人「!?」

羽「」ドガガガガガァアアアアッ!!!!

木「」バッカァアアアアアッ!!!!

ポコロコ「うおッ!?」サッ!

木片「」バァァアアアアアアアアアアアアアア!!!

カーズ「くッ!」ジャキィッ!!!

シパパパパパパパパパパパパパパパパァアアアアアン!!!!

パラパラパラ…

4人「」ドッ!!!!

ジャイロ「どうなってる!羽を避けられたぞ!?」

カーズ「わ・・・分からんッ!」

ジョニィ「今度は僕がッ!!」バッ!

ジョニィ「」ドォオンッ!!!

爪「」ズガァアアッ!!!

…ズ

穴「」ズズッ…!!

穴「」ズゥゥウウーーーーーーーーーーーーーーッ



馬「」ボシッ

馬「」ズゥゥウーーーーーーーーーーーッ!!!

マウンテン・ティム「馬の脚を穴が上っていく・・・もう少しでヤツの脚だ!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

マウンテン・ティム「穴の攻撃を受けてどう動くか・・・!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ポコロコ「と・・・」ギギギ

ポコロコ「とれねえ・・・ッ!!コイン!」グググググ

ポコロコ「もう・・・ちょい・・・ッ!!!」グググググググ

ピンッ

ポコロコ「あッ」



コイン「」ペト!

4人「!!!」

穴「」ズォッ!!!

コイン「」ボゴォォオオッ!!!!

ジョニィ「あ・・・穴がコインにッ!!」

コイン「」ボトッ!

ポコロコ「・・・あああ~~~ッ」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ポコロコ「落としちまったァァ~~~ッ」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ヘイ・ヤー「コイン一枚が何だって言うんだよポコロコちゃんよォ!これからアンタは物凄い大金を手に入れるんだぜッ!?」

ポコロコ「ああ・・・そうだなッ!!」

ポコロコ「YO!YO!YO!!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!!



カーズ「加速したッ!」

ジャイロ「ちくしょーーッ、逃がすかよォッ!!」ガンッ!!!

風「」ビュォ…

カーズ「!」

風「」ゴォッ!!!

カーズ「ま・・・まずいッ!!」

カーズ「貴様等ッ!小型の竜巻だッ!備えろォォーーーーーーーーッ!!!」

3人「!?」

竜巻「」ゴォオッ!!!

ガグッ!

ジャイロ「う、うおおッ!!」ガクンッ

ジョニィ「うわあああッ!!!」ドガァアア!!!

カーズ「チッ・・・」バガッ バガッ!!

カーズ「風の流法ッ!!!」ゴウッ!!!



竜巻「」ドォァアアアアン!!!!

ボシュウウッ!!!!

ジャイロ「き・・・消えた!」

マウンテン・ティム「け・・・怪我はないか!?」バガッ バガッ

ジャイロ「かすり傷だ!波紋で治す暇はねえッ!!ポコロコの野郎が先に行くぞッ!!」ガッ!

ジョニィ「・・・!!」ドサッ!!

ガンッ!!!!

カーズ(偶然に・・・竜巻が背後で形成されたというのか?)バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!!

カーズ(もっとペースを上げなければ・・・!!ポコロコに追いつけぬッ!!)バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!!

マウンテン・ティム「いたぞッ!!ポコロコだッ!!!」バッ!

ジャイロ「あんな先に・・・!!!」

カーズ「チイイッ・・・!!」

ゴゴ…

カーズ「・・・?」

ゴゴゴゴ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

カーズ(・・・何だ?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!

3人「・・・!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

山「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

カーズ「!なッ・・・」

雪「」グゴゴゴゴゴ…!!!

カーズ「雪崩ッ!!!」





雪「」ドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

3人「何ィィイイイイイイイイイイ!!!!」

カーズ「ミ・・・ミイデラゴミムシッ!!」ドンッッッ!!!!!!!

雪「」ボウンッッッ!!!!!

カーズ「クッ・・・」ドンッ! ドンッ!!!



ポコロコ「ホッ!ホォーーーーッ!!!」ガンッ!!!

4人「!!!」

ポコロコ「うおおおおおおお!!どわッ!スゲェッ!!スンゲェェーーーッ」ドオオオオオオオオオオオオオオオ!!

ポコロコ「な・・・雪崩が俺を運んでくれているッ!!ハッハーーー!!!スゲェスピードだッ!!!」ドオオオオオオオオオオオオオ!!!!

4人「・・・!!!」

カーズ「・・・この雪崩は点発生表層雪崩・・・一直線に雪が流れるタイプだが・・・」ボンッ!!!

カーズ「巻き込まれれば死ぬ危険性はかなり高い。言うまでもないが・・・」

カーズ「それを・・・!雪崩の上を走っているッ!!!どれだけフザけた強運だッ!!」

ジャイロ「なんて野郎だ・・・」

カーズ「追うぞ!もう手遅れかも知れんがな・・・」ガチャッ!

3人「・・・!」ガチャッ

ガンッ!!!!



ポコロコ「」バァアッ!!!

実況『ポコロコ!ポコロコ!ポコロコ!ポコロコォォーーーーーーーーーーッ!!後続にジョニィ・ジョースター!マウンテン・ティム!ジャイロ・ツェペリ!カーズ!』ワアアアアアアア!!!!!!!!!!!

ジャイロ「・・・!遅かった・・・か・・・!」

実況『ブリザードと氷の海峡!雪崩というハプニングもありましたが・・・!!』

実況『それらを越えてッ!!今ッ!!!ポコロコが1着でゴォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!!!!!!!!』ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!

ワァァアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア… ワアアアア…



1着 ポコロコ 100P

2着 ジョニィ・ジョースター 50P

3着 マウンテン・ティム 40P

4着 ジャイロ・ツェペリ 35P

5着 カーズ 30P

1位 ジャイロ・ツェペリ 315P

2位 カーズ 290P

3位 マウンテン・ティム 280P

4位 ジョニィ・ジョースター 226P

5位 ポコロコ 225P

(東方憲助 93P)

(ホット・パンツ 173P)

(Dio 140P)


タイムボーナス
 カーズ、ジャイロ、ティム、ポコロコ、(ホット・パンツ)、(Dio) 各1時間

今日はここまで。

物語は冬なのに今は夏・・・羨ましい・・・

メラメラ… パチパチ…

ジョニィ「ジャイロ・・・何か欲しい物とかあるかい?」パチパチ…

ジャイロ「ないな。カーズが全部作ってくれてるし」

ジャイロ「ただカーズ・・・アレだな。アレアレ」

カーズ「?」

ジャイロ「このクマちゃん・・・もう少し頑丈に作ってくれるとありがたいんだが」

マウンテン・ティム「そういえば、腕が捥げたって言ってたな」

カーズ「・・・貸せ」パシ!

糸「」シルシルシルシル

カーズ「」シパパパパパパッ

カーズ「ほら」ポイ

ジャイロ「おお!」パシッ

ジャイロ「サンキュー!ヘヘヘ」モフモフ

カーズ「護身用として使えるようにナイフを仕込んでおいたからな」

ジャイロ「え?なんでそんなこと・・・」

ポチッ

ジャイロ「ン?何か変なスイッチ・・・」



ナイフ「」ジャキィィインッ!!!

ジャイロ「イヒィイッ!?」

ジャイロ「あ・・・焦ったぜェ~・・・危ねえ!」

カーズ「その他、缶切り・栓抜き・ドライバー・ハサミも装備してある。どんなに荒っぽく使っても20年は壊れんだろう」

ジャイロ「へ・・・ヘェェ~・・・」ヒクヒク

マウンテン・ティム「アーミーナイフってヤツか」

カーズ「ぬいぐるみに入っているから、遥かに疑われないしな」

ジャイロ「ハァァ~~・・・これじゃあ抱きかかえて寝られねーじゃあねえかッ!寝てる間に心臓にナイフが突き刺さってオダブツだぜッ!」

カーズ「安全装置も付けておくか?」

ジャイロ「ぜひそうしてくれ。危なっかしいなァ・・・」ブツブツ

ジョニィ「アーミーナイフ、僕にもくれないか?」

カーズ「よかろう」

カーズ「何かに擬態させた方がいいか?」

ジョニィ「そうだな・・・何か疑われにくい物・・・」ウーン…

マウンテン・ティム「双眼鏡はどうだ?普通の双眼鏡としても使えるようにすれば凄く便利だぞ」チャ

ジョニィ「そうだな。じゃあ双眼鏡にしよう」

マウンテン・ティム「それがいい。こうやって不審者も見つけられるからな・・・」



3人「・・・」

ジョニィ「・・・何だって?」

マウンテン・ティム「見ろ」

マウンテン・ティム「ホット・パンツだ」

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ホット・パンツ「」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ



ジャイロ「・・・あの野郎」

ジャイロ「下痢したニワトリみてーに急いでるぞ・・・あいつもうレースは関係ねえのに・・・」

ジョニィ「しかもこの僕らのキャンプにも気付いてないみたいだ。まるで何かから逃げてるみたいに急いでいる」

ジャイロ「・・・よし!追うぞッ!」バッ!

ジャイロ「アイツにはサンドマンと闘った後、『遺体』を奪われかけたしな・・・!それに、この間は肉スプレーで大統領のスタンド使いを仕向けられたッ!」

ジャイロ「恨みはとことん晴らすぜッ!!」ガンッ!!!

3人「」ガンッ!!!



ホット・パンツ「」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ホット・パンツ「」シュッ



…バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

4人「」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ジャイロ「どっち行きやがった!?アイツ!あんなに急いでこの町に何の様だ!?どこで何しようとしている!?オレらの追跡に気づきやがったか!?」

カーズ「それはまだだな」

カーズ「ヤツの馬がそこにいる・・・」

馬「」ブルル…

扉「」バキャァアアッ!!!

シスター「!!!」

パラ…

ジャイロ「」ジャリ…

マウンテン・ティム「」ザッ…

シスター「・・・!」

窓「」キィ…

カーズ「」バッ

ジョニィ「」バッ

シスター「!」

ジャイロ「この中に男が入って来たはずだッ!奥はどのくらい広いんだ!?」

シスター「・・・」

ジョニィ「!」

カーズ「・・・」



ジャイロ「あ・・・」

ジャイロ「いや・・・失礼シスター。オレたちの方から面倒を起こすつもりはありません。すみませんがここは教会所有の建物ですか?それにしてもあまり美しいとは思えないもので」

ジャイロ「そしてもう1つ!!あんたまさか『ホット・パンツ』を知ってるとか?」

シスター「・・・」

シスター「ここは・・・ただの町のゴミ捨て場。私も初めて捨てに来た。ここが広いかどうかも知らない・・・」

ジャイロ「・・・」

カーズ「・・・ジョニィ」ヒソ…

ジョニィ「?」

カーズ「気づいているだろうな」ヒソヒソ

ジョニィ「・・・ああ」ヒソ…

カーズ「なるべくコイツから情報を引き出せ。我々は外に出る。ヤツを安心させるためにな」ヒソヒソ

カーズ「この女が一番心を開いているのはおそらく貴様だろう。最大限まで聞き出したら何か音を立てろ」ヒソヒソ

カーズ「3人でこの女を叩きのめす・・・」

ジョニィ「・・・躊躇しないな」

カーズ「男女平等。だろう?」ニヤニヤ

× 外
○ 建物の奥

カーズ「ジャイロ!ティム」

2人「!」

カーズ「この女は無関係だろう・・・だがこの敷地内にホット・パンツがいるのも確かだ」

カーズ「奥を調べよう。念のためジョニィはこの部屋の中に置いておく」

マウンテン・ティム「そうか。じゃあそうしよう」ザッ

ジャイロ「ジョニィ、そのシスターを見張ってろ!・・・奥を調べてくる。合図を待て」ザッ…

ザッ… ザッ… ザッ…

ザッ… ザッ…



ジョニィ「・・・」

…ザッ

ジャイロ「うおー・・・」

ジャイロ「キタネーッ!物が散乱してやがるぜ」

マウンテン・ティム「壊れた拳銃が落ちているな・・・直せるか?カーズ」チャキ…

カーズ「ああ。当然だ」キョロ キョロ

カーズ「・・・『遺体』はあるか?」

ジャイロ「・・・いよいよな気はしていたぜ」キョロ…

ジャイロ「鉄球で探知してみっかな・・・」ゴソ…

ダッ!

ジャイロ「うおッ!?」ビクッ!

ネズミ「」ダダダァァーーーーーーーーーーッ

パタパタパタパタパタ…

3人「・・・」

マウンテン・ティム「ネズミか。まあこれだけの部屋だ。ネズミもわくだろうな」

カーズ「・・・」

カーズ(あのネズミ・・・どこかで・・・)

ジャイロ「ゴキブリが出てきたら嫌だぜー・・・」

マウンテン・ティム「ハハッ。あーゆー仮面の裏に潜んでいたりな」

ジャイロ「やめてくれよ・・・」

カーズ「・・・仮面?」

マウンテン・ティム「ほら、あの仮面だよ。なんかいかにもアステカって感じの・・・」

カーズ「・・・!?」

マウンテン・ティム「よく見たら何百何千も転がってるなー・・・そんなにこの町にあったのか?」

ジャイロ「なんか石っぽいな・・・重かったんだろ」

カーズ「・・・!!」

ジャイロ「・・・そういえばカーズ」

ジャイロ「何だっけ・・・お前が話してくれたヤツでさ・・・『石仮面』ってなかったっけ?」

マウンテン・ティム「・・・?」…ピタ

カーズ「・・・!」

カーズ「ああ・・・!」ギ…

ジャイロ「・・・!」

マウンテン・ティム「・・・!?」

マウンテン・ティム「おい、まさかあの仮面――」ガタッ

カーズ「間違いない・・・!これらは全て・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨







カーズ「俺の作った『石仮面』だ・・・!!!」

石仮面「」バァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!

カーズ「だがありえない!前の宇宙の物だ・・・!この宇宙に存在しているはずがない」

カーズ「しかし・・・精巧すぎる。溝や凹凸の1つ1つが・・・俺の作ったものと一致している。完全に!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「こっちのは・・・鋼線のベックに使った石仮面だ。少し削れてしまったものだ・・・」

カーズ「これは赤石をはめ込むために作った石仮面の53枚目だな。結局赤石のパワーが足りなくて失敗に終わったが・・・」

カーズ「馬用石仮面までも・・・!」

ジャイロ「ど・・・どーなってるんだ?どーゆーこった!?」

カーズ「分からん・・・!」

カーズ「!」ハッ

石の矢「」ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

カーズ「・・・!この矢は!」

マウンテン・ティム「・・・矢がどうした?それも・・・前の宇宙に関係ある物なのか?」

カーズ「・・・俺の作った失敗作だ。エジプトに埋めたはずだが・・・」

カーズ「何故こうも、俺の捨てた物が出てくる!?」バッ!

ジャイロ「・・・」

「・・・『人ハ何カヲ捨テテ前ヘ進ム』」

3人「!!!」

3人「」バッ!

シビル・ウォー「ソレトモ・・・『拾ッテ帰ルカ』?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

遺体「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジャイロ「何だ?こいつは!?『敵』!?」

マウンテン・ティム「その地面!!そこにあるのは・・・『遺体』かッ!?そろっているッ!!」

石仮面「」シャァアッ!!!

カーズ「」ハッ!!

石仮面「」ガギョォォーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

カーズ「何ッ!?」

カーズ(石仮面が体の中へ沈んでいく・・・ッ!!吸収とは違うッ!)

ジャイロ「カーズッ!?」

ジャイロ「クソッ!鉄球・・・!!」バッ!

…シル

鉄球「」シルシルシルシルシルシルシルシル

鉄球2「」シルシルシルシルシルシルシルシル

鉄球3「」シルシルシルシルシルシルシルシル

ゾッロォォオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

ジャイロ「何・・・!?」

マウンテン・ティム「何してるッ!!ジャイロッ!!」ドンドンドン!!!

弾丸「」ギュォオッ!!!



シビル・ウォー「・・・」

シビル・ウォー「」バラァアアアッ!!!

シビル・ウォー「」ニヤリ

マウンテン・ティム「!!!」

マウンテン・ティム「『スタンド』!部品でバラバラになるようにして一瞬早くかわしやがったッ!!」

ガラクタ「」グワッ!!!

グワシャアアアアア!!!

ガラクタ「」ガサ ガサ

3人「!!!」

マウンテン・ティム(いる!『本体』が・・・!!)



…シルシルシルシル

鉄球「」シルシルシルシルシルシルシルシル

ジャイロ「・・・!!!」

ジャイロ「俺の『鉄球』だ!これら『全部』ッ!」シルシルシルシルシル

ジャイロ「誰か他人のものはこの中に1つとしてない・・・全てオレのだ・・・だが何か・・・!」

ジャイロ 「何か拾うのはヤバイ気がする・・・これは『敵』の攻撃!」

ジャイロ「ど・・・どれだッ!本物はッ!!これかァッ!!」バッ!



カーズ「う・・・うかつに手を出すなジャイロッ!」

カーズ「一体化した石仮面が『膜』になって・・・!!覆いかぶさってきているッ!!」

ジャイロ「」ガシィイッ!!!

鉄球「」ズルゥッ

ジャイロ「!」

鉄球「」マヂュゥウウンッ!!!!

鉄球「」ドバァアアアッ!!!!

ジャイロ「うおおおおッ!!!」バァアアッ!!!

カーズ「ジャイロッ!!」

マウンテン・ティム「・・・!!!」

ジャイロ「これはッ!この『鉄球』はッ!!!」



『ジャイロ、何してるッ』 『囚人の動きを止めろッ!』

『苦しがっているッ!』 『鉄球をもう一撃だッ!!』

『恐怖を止めてやるのだ!』



ジャイロ「オレがッ!これはオレがッ」

ジャイロ「父のもとで死刑囚処刑をミスった時の・・・この鉄球はッ!」

ジャイロ「捨てたはずだッ!!確かに『捨てた』ッ!祖国で捨てたはずだッ!何でここにあるんだ!」



ズズ…

シビル・ウォー「『フェア』に行こう」ズズズズ…!

シビル・ウォー「スタンド戦は・・・たとえば自らの弱点を相手に教えるような・・・『公平』さが。スタンドパワーとして最大の威力を発揮する」ガララ…

3人「・・・!!!」

アクセルRO「『卑怯』さは『強さ』とはならないからな」ザッ…

アクセルRO「私の弱点は・・・『水』で清めることだ」

アクセルRO「じなくとも自由だが・・・『罠』ではない。やってみるべきだ」

アクセルRO「『清潔』な水で洗い流せば・・・君らが捨てて来た罪から・・・解放されるぞ」

カーズ「・・・水」

カーズ「ティムッ!!今はお前だけが無事だッ!!水を持ってきてくれッ!!!」

マウンテン・ティム「そ・・・」

マウンテン・ティム「それは無理だッ!」

カーズ「何!」

マウンテン・ティム「これ・・・!!」ス…

銃「」ズッ!!

銃「」ズォアアアアーーーーーーーーーーーーーッ!!!

2人「!!!」

マウンテン・ティム「この拳銃は・・・!!ブンブーン一家との戦いで壊れた拳銃だッ!!!そのままアリゾナ砂漠に『捨てて』来た・・・!!!」ズォォオ…!!

パァアアン!!!

マウンテン・ティム「ぐうッ」ドバァアアアッ!!!!

アクセルRO「・・・」

アクセルRO「」ザッ… ザッ…

カーズ「!逃げるか貴様ッ!」ジャキィッ!!!

カーズ「黄金回転の輝彩滑刀ッ!!」ブンッ!!!

アクセルRO「」フッ…



ガラクタ「」ズバァアッ!!!!

ガラン…

2人「・・・!!」

カーズ「チイ・・・!!」



ズズ…

3人「!!!」

子ども「」ズズズ…!!

ジャイロ「な・・・なんだァッ!?あの子どもは!!」

カーズ「・・・!!」



カーズ『ワムウ!そいつを殺すのだ!』

ワムウ『し・・・しかしカーズ様!お言葉ですが相手は少年でございまする』

カーズ『少年・・・!そうだ・・・だからなおさら殺さねばならぬ。『波紋の戦士の子』は大人になったら強大な天敵となるやも知れぬ!人間はあっという間に成長する』

ワムウ『うう・・・』

カーズ『できぬのかワムウ!そうかお前にできぬというのならば、では、見本を見せてやろう』

ジャキィイッ!!

カーズ『こうやるのだ!ワムウーーーーーーーーッ!!!』ギラァァアア!!!!

ズバァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!



カーズ「こいつは・・・!!波紋戦士のッ!!」

ズズ…

カーズ「」ハッ!

族長「」ズズズ…

一族「」ズズズズズ…

カーズ「な・・・」

カーズ「何ィィイイイイイイイッ!!!」

ドイツ軍人「」ズズズ…!!

吸血鬼「」ズズズズズ…!!!

ジャイロ「な・・・何人いるんだッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「・・・部下の吸血鬼が数百。闇の一族が数百・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ゾロゾロ… ゾロゾロ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「人体実験で殺してきた人間が数十万・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



ズ…ッ

サンタナ「」ズズズズズズズズズズズズズズズズ

カーズ「・・・!!!」

サンタナ「」バァッ

サンタナ「」ズンッ!!!

ジャイロ「な・・・何だッ!!この大男はッ!!」

マウンテン・ティム「・・・!!!」

サンタナ「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

サンタナ「カー・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

サンタナ「ズ・・・様・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



カーズ「サ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「サン・・・タナァ・・・ッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今日はここまで。

ガサッ ガサガサガサ…

エシディシ『』バッ!!

エシディシ『・・・』ガサ…

カーズ『・・・』

ワムウ『・・・』

サンタナ『・・・』

カーズ『行くぞ・・・』

カーズ『この大陸最後の波紋使いどもだ・・・』

3人『・・・』

3人『』コクッ

カーズ『行けッ!』

サンタナ『』バッ!

ワムウ『』バッ!!



波紋戦士1『脚痛くなってきたぜ・・・』グリグリ

波紋戦士2『あともうちょいで交代だぜ。次の見張りは3週間後だろ』

波紋戦士1『まあそうなんだけどよォーー・・・あー・・・』コキコキ…

波紋戦士2『この大陸に波紋使いの生き残りはいないんだぜ?ここが最後の砦・・・ここを襲われたら波紋使いは絶滅しちまう』

波紋戦士2『俺達は大役を任されてるんだぜ』

波紋戦士1『あー、ハイハイ・・・』

…ガサッ

波紋戦士1『!!』バッ!

波紋戦士2『!?』サッ!!

ワムウ『』シュッ…

波紋戦士2『ッ!!!』ボギィイッ!!!

波紋戦士2『』ドシャッ

波紋戦士1『!?なッ・・・!!』

サンタナ『』ダンッ!!!

波紋戦士1『!!』

波紋戦士1『くッ・・・!』グルッ!!!

波紋戦士1『山吹色の波紋疾走ッ!!!』ブンッ!!!

サンタナ『ッ!!』ドゴォォオッ!!!!

波紋戦士1『オラァァアアアアッ!!!』グォンッ!!!

サンタナ『チッ』バッ!!

岩『』ガシィッ!!!

サンタナ『』ブンッ!!!

波紋戦士1『ッ――』





岩『』ドグシャァアアアアッ!!!!

サンタナ『・・・!』ガクッ

サンタナ『・・・』ハァ ハァ ハァ

ワムウ『大丈夫か!』

サンタナ『胸に波紋を受けたが・・・動ける。心配ない!』グッ…!

ワムウ『・・・そうか。では行くぞ』ダンッ!!

カーズ『』バッ!

エシディシ『』バッ!

サンタナ『・・・』ハァ ハァ

サンタナ『』ハァ ハァ ハァ ハァ

サンタナ『くッ・・・』グンッ…

バッ!!



ドギャァアアッ!!! バギャァアアッ!! ズガシャァアアッ!!

カーズ『輝彩滑刀ッ!!』シパパァアッ!!

波紋戦士3『うぎ――』スプ…

波紋戦士3『あぎゃあああああああああああああああああああッ!!!!』バラァアアアアアアッ!!!!

波紋戦士4『ク・・・クソッ!!マズいッ!!』

波紋戦士4『防御陣営だッ!!奥には絶対に通すなァァーーーーーーーーーーッ!!』バッ!!

バババァアアッ!!!

エシディシ『邪魔だァアッ!!溶岩弾のような俺の沸騰血を撃ち込んでッ!その陣営!崩してくれるッ!!』バッ!!

沸騰血『』ドドドドドドドドドドンッッッ!!!!!!!!!!

波紋戦士達『ヒッ――』

ドグァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!

バゴォォオオオオオンン!!!!



ワムウ『』ゴォッ!!!

波紋戦士5『ぎああッ』グワシィア!!!

波紋戦士5『く・・・首がァァ~~ッ・・・あが・・・が・・・!!』ギギギギギギギ…!!!

ワムウ『叩きつけてくれるッ!!』ブンッ!!!

波紋戦士5『ひぐァァッ!!』ドグシャァアアアア!!!

ワムウ『・・・』ビチャ…

ワムウ『次!掛かってこいッ!!』グォン!!

ズバァアアッ!!! ザクウッ!!! ボボボンッ!!! ドグォォォオオオッ!!! ベギン! ズガシャァアアッ

ドギィ! ゴキャッ ボギョォ ガスッ ベギャンッ!!! ズガォォオン!!!! バァン!!! ダム バキャァアアアア!!

波紋戦士6『うらァアッ!!!』ダッ!!!

サンタナ『ッ!』ボグォ!!!

サンタナ『~~~ッ!!!』ブンッ!!!

波紋戦士6『あぴゅッ!!』グシャアァアアアッ!!!!

サンタナ『』ハーーーッ ハーーーッ

カーズ『!』

サンタナ『』ドガガァアアッ!! ギシ…ッ!

カーズ『・・・』

カーズ『フンッ!』ズバァアアッ!! スパパァアア!



波紋戦士7『・・・ッ』ドサァアッ!!

波紋戦士7『い・・・行かすものかァァッ・・・この・・・奥・・・には』コヒュー… コヒュー…

波紋戦士7『絶ッッッ・・・対・・・』コヒュー… コヒュー…

波紋戦士7『に・・・』…ゴト

エシディシ『』スワァ…

壁『』ドゴォォオオオッ!!!!

壁『』バガァアアアアッ ガラガラガラガラガラァァアアア…

波紋戦士達『・・・!!!』グッ…!

波紋戦士達『ウォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』ダァアアアッ!!!

4人『』ダンッ!!!!







…ドチャッ

波紋戦士達『』ヒュウウウーーーーー…

カーズ『・・・終わったな』

サンタナ『・・・』



サンタナ『!』ガクッ

サンタナ『・・・!?』

カーズ『!!』

エシディシ『どうかしたのかッサンタナ!急に膝を!!』

サンタナ『い・・・いえ・・・』

サンタナ『な・・・何も・・・何でもございません・・・ッ』ググ…

カーズ『・・・何週間も休まず走っていたからな。疲労が蓄積していたのだろう』

カーズ『これが終われば後は楽だ。しばらくは』

サンタナ『・・・』

カーズ『・・・』

カーズ『・・・エシディシ』

エシディシ『・・・ああ』

エシディシ『壁の向こうにもう1人いる・・・男だ。身長196cm・・・』

サンタナ『!?』

ワムウ『・・・奥の室はそう広くないようですな』

サンタナ『・・・!』

カーズ『波紋使い最後の1人か・・・』

カーズ『』ガシャァアッ!!!

スパパパパパァアアアッ!!!

岩『』ビシィイッ…

岩『』バッガァァアアアアアアアアアアンン!!!!

バラバラバラ… ガラガラガラガラ…



『・・・』

波紋戦士8『やって来たか・・・』

ワムウ『貴様・・・ここに隠れていたのか・・・』

ワムウ『仲間を・・・女子供を助けることもせずに・・・たった1人で隠れていたのか・・・ッ!!』

波紋戦士8『いかにも』

ワムウ『貴様ァァ・・・!それでも男かッ!!』

波紋戦士8『フン!自分が生き残るように行動する・・・それが『生物』というものだッ!他の人間はどうでもいいッ!』

波紋戦士8『戦況を聞き、貴様等の能力を分析したというワケだ・・・風を操る男がいるというのは聞いたが』

波紋戦士8『おそらく、刀を使う男と火薬を使う男がいるな?』

カーズ『・・・』

波紋戦士8『まとめてこられては厄介だったのでな・・・』スクッ…

波紋戦士8『この室の地面は水で濡れている。地面の水に波紋を流せば貴様等は一網打尽にできる・・・が』

波紋戦士8『風の能力!そいつで水を吹き飛ばされては無駄なのでな・・・パス!』

波紋戦士8『次は岩に波紋を流すのも考えたが・・・パス!パスだ!波紋が到達する前に熱でやられる・・・水も熱で沸騰するしな』

波紋戦士8『接近戦で勝てないのも目に見えている!『チェック・メイト』というヤツだな。俺は・・・』

エシディシ『・・・よく分かってるじゃあないか』

エシディシ『1つ聞きたい!何故脱出路の1つや2つを用意しておかない?我々が調べた時、脱出路は1つもなかったようだが』

波紋戦士8『・・・崩落したのさ。地震でな』

波紋戦士8『波紋のエネルギーを使えば瓦礫を取り除くのはワケないことだ。だがね・・・何十トンもの土砂を取り除くのは面倒だ』

波紋戦士8『面倒なことはしたくない。今もだ。お前達と闘うという面倒事は避けたい・・・』

カーズ『・・・ほう?命乞いでもするのか?』

サンタナ『・・・』

波紋戦士8『いーや!』プイ

波紋戦士8『『自殺』さ!『自殺』に決まっているだろう?』

波紋戦士8『お前ら闇の一族に殺されるなんて・・・きんぴらごめんだねッ!ハッ!』

カーズ『・・・ありがたいな。そんな簡単に波紋の一族に絶滅してもらえるとは』

波紋戦士8『だろう?感謝してもらいてーな』

波紋戦士8『ただし・・・』ゴソ…





波紋戦士8『ただで死ぬわけじゃあないがな・・・』ルチャァッ!!

赤石『』バァアーーーーーーン!!!

4人『!!!』

エシディシ『エ・・・エイジャの赤石ッ!それも複数ッ!』

波紋戦士8『純粋じゃあないとはいえ・・・!!このエイジャの赤石!』チャッ!

ナイフ「」ガッ!

波紋戦士8『ぐううッ!!!』ザグゥウウッ!!!

波紋戦士8『ハガァアッ・・・!!』バカァアッ!!!

サンタナ『じ・・・!自分の胸をナイフで切り開いたッ!?』

波紋戦士8『・・・!』ポイッ

ナイフ『』カチャァーーーン!

波紋戦士8『う・・・うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』グアァッ!!

赤石『』ボギュゥ!

カーズ『む・・・胸に赤石を!!埋め込みやがった!!』

波紋戦士8『ぐおおおおおッ!!』ブシュウウッ!!

波紋戦士8『心臓は血液を送る・・・!!『波紋』は血液に関係しているッ!!パワーソースの『心臓』へ莫大なエネルギーを加えれば・・・ッ!!!』

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂィィイイイイイイイイ!!!!!!

波紋戦士8『超!強力波紋の完成だァァーーーーッ!!!』バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ!!!!!!

カーズ『ま・・・まずいぞッ!!』

カーズ『ヤツの肉体はもうじきはじけ飛ぶッ!!直前まで腐敗ガスがたまった、陸に打ち上げられたクジラのようにッ!爆弾だッ!』

カーズ『あの莫大な波紋エネルギーに人間の体は耐えられないッ!!この洞窟ごと吹き飛ばす気だッ!!逃げろッ!!!』

3人『・・・!!!』ダッ!

カーズ『』ダッ!!

サンタナ『!!!』ガグゥウン!!!

サンタナ『何ィ・・・!』ドシャ!

エシディシ『サンタナァッ!!!』バッ!!

波紋戦士8『うううううううう!!!うううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

カッ!!!!









ドグォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!

ワムウ『か・・・風の流法ッ!!』ゴォォオオオオッ!!!

ブワッサァアアアアアア!!!!

ワムウ『ヌウ!』ドサァアッ!!!

カーズ『ぐッ』ドサ!

サンタナ『――ッ!!』ドガァァアアアッ!!!

ワムウ『カ・・・カーズ様ッ!』

カーズ『無事だッ!』ムクッ…

ワムウ『』ホッ

カーズ『・・・風の流法で衝撃を弱めてくれたのか。つくづく頼りになるヤツだな・・・ワムウ』

ワムウ『身に余るお言葉・・・』

カーズ『・・・エシディシはッ!』

ワムウ『!』ハッ!

ワムウ『エ・・・エシディシ様ッ!!』バッ!

サンタナ『・・・!!!』

サンタナ『・・・!』サッ…





『・・・こ』

エシディシ『ここだ・・・ワム・・・ウ』ゴフッ

2人『!!!』

カーズ『エ・・・エシディシッ!!そんなボロ切れのように・・・!!』

サンタナ『わ・・・私のせいだ・・・!!私があそこでよろめかなかったなら・・・ッ!!』

サンタナ『カーズ様ッ!!!一生の不覚ッ!!なんなりと罰を・・・いいえッ!!殺してくださいッ!!死を持って償いますッ!!!』バッ!

カーズ『いいや!よい!貴様は大切な仲間だ!何故そんなことができようッ!』

サンタナ『しかし・・・!!!』

カーズ『サンタナッ!!!』ギンッ!

サンタナ『』ビクッ!!

カーズ『よいか・・・!!このことは水に流す!エシディシの事で悔やむなッ!』

カーズ『エシディシは貴様をかばって爆発を受けたのではないッ!!いいか!勝手にくらったのだッ!!』

サンタナ『・・・!!』

カーズ『ワムウ!付近から人間をかっさらって来い!血で応急処置をするッ!』

ワムウ『はッ!!』ダンッ!!!

カーズ『我々も血を分けるぞ、サンタナ!』スパッ ブシュッ

サンタナ『・・・!』ブチィッ! ブシュウッ

エシディシ『う・・・ッ』

エシディシ『た・・・頼むぜ・・・腕も脚も・・・ねェからな・・・』ゼェ… ゼェ…





ワムウ『・・・カーズ様?いかがされました・・・』

カーズ『!』

カーズ『・・・波紋戦士の洞窟に奇襲を仕掛けた時のことを・・・思い出してな』

ワムウ『左様ですか・・・』

カーズ『うむ・・・』

カーズ『エシディシの負傷も全快した。が・・・』

ワムウ『・・・が?』

カーズ『・・・』





カーズ『・・・サンタナを外そうと思う』

ワムウ『!』

カーズ『流法を体得できていない・・・見張りの波紋戦士に波紋疾走を受けた・・・』

カーズ『戦闘の最中にも波紋をくらっていた。受けたダメージにより膝をつくこともあった』

カーズ『さらに、ヤツの失敗がエシディシを瀕死にまで追い込んだ』

ワムウ『・・・』

カーズ『このままでは足を引っ張るだけだ。我々とは別行動をとってもらう他ない』

ワムウ『・・・カーズ様』

カーズ『・・・仕方がないのだ』

カーズ『それに、これから我々はユーラシア大陸へ向かう。この大陸よりもずっと広い・・・どんな波紋戦士がいるか分かったものではない』

カーズ『サンタナの安全も考えなくてはならんのだ・・・』

ホウ… ホウ…

サンタナ『・・・別行動』

カーズ『・・・済まない』

カーズ『海の向こうは危険すぎる。流法を持たないお前には・・・』

サンタナ『・・・申し訳ありません』

カーズ『・・・謝ることではない。むしろ・・・謝るのはこっちだ。お前の安全を保障できない。連れていけない・・・』

サンタナ『・・・』

カーズ『もしかすると、この大陸に『スーパーエイジャ』があるかもしれない。お前はこの大陸に残って探してくれ・・・』

カーズ『我々がユーラシア大陸でスーパーエイジャを見つけたら・・・お前をすぐに迎えに来る。約束だ』

サンタナ『・・・!』

カーズ『ではな・・・サンタナ。石仮面は置いておく・・・改良の余地があるかもしれない。食料も作れるしな』

エシディシ『カーズ!別れの儀式でもしないか』

カーズ『・・・儀式?』

エシディシ『ああ!』チャッ

エシディシ『人間は『芸術』ってのを進歩させてる・・・『遊び』だよ』カリ カリ

エシディシ『音楽だとか・・・歌だとか・・・絵画だとか・・・それと『彫刻』だ』ガリ ガリ

エシディシ『音や絵はいつか消えちまう。でも、『彫刻』なら消えないだろう?』チャキッ

エシディシ『俺達の関係は・・・永遠にこの岩に刻み込まれるんだ』ガリ ガリ

カーズ『・・・』

カーズ『・・・やるか。サンタナ』

サンタナ『・・・はッ!』

ワムウ『私もやります』

エシディシ『おう!ほらよ、黒曜石』チャッ

ガリガリガリガリ ガッ ガッ ゴリゴリゴリ…

サンタナ『フフ・・・』ガリガリガリガリ

カーズ『・・・フッ』

ガリ ガリ ガリ…



サンタナ「」ズズズ…!!

カーズ「・・・済まなかったな。サンタナ」

カーズ「結局・・・迎えに行けなかった」

カーズ「そして・・・もう1つ」

カーズ「お前を・・・この手で消滅させることになるとは・・・」

ジャイロ「・・・!何か手があるのかッ!カーズ!!」

カーズ「ああ・・・既に手は打った」

ゴゴ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

サンタナ「・・・?」

族長「・・・!」

族長「カーズじゃッ!カーズが何かをやったのじゃッ!!今すぐカーズを殺せェェーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

一族「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!」ドォオオオオッ!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!

マウンテン・ティム「・・・ッ!?」

ブシュッ!!

水「」ドゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

サンタナ「!?」

族長「何・・・!!!」

水「」ゴォオッ!!!



ドパァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンン!!!!!!!!!!!!!!

ゴボォォォオオオオッ!!!!!

カーズ「」バシィイッ!!!

ジャイロ「うおおおッ!!」ザバアァアッ!!

マウンテン・ティム「うくおおッ」バシャァアアッ

2人「」ドサドサッ

2人「・・・!!!」

水「」ゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!

族長「ぐぶッ・・・」ボゴォッ!

吸血鬼「GYAA・・・!!」ボゴゴゴ!!

シュウ…

シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…!!

サンタナ「カ・・・!!」シュウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

サンタナ「カーズ様ァァ・・・」シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

カーズ「・・・!!!」

カーズ「済ま・・・ない・・・!!!」

カーズ「許してくれ・・・!サンタナ・・・!!」グ…!

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「あいつの能力で呼び出された物が・・・本物とは限らないぜ。カーズ」

カーズ「・・・」

ジャイロ「・・・それよりどうやった?この大量の水・・・」

カーズ「黄金回転の輝彩滑刀・・・本体に斬撃は当たらなかったが」

カーズ「ただガラクタの山を斬ったんじゃあない・・・床を・・・地面を・・・地下の水道管を斬った」

カーズ「その前に・・・密かに『鉄球』と『波紋』で地面を調べていた。確実に地下に・・・地下10m付近に『水脈』があることが分かった」

マウンテン・ティム「・・・なるほど」

カーズ「この水でお前たち2人も・・・覆っていた膜が溶けたな。このまま膜がつかなければいい」

マウンテン・ティム「問題は・・・ヤツを倒すことだな」

ジャイロ「それなら、鉄球と波紋で探知できる・・・勝てるぞ!」グッ!

カーズ「そうだな・・・早くヤツを片付けよう・・・」

カーズ(・・・)

カーズ(・・・サンタナ)

今日はここまで。

ジョニィ「・・・!!!」

ジョニィ「クソッ!」ドンドンドン!!!

地面「」バスバスバス!!!



シィイーーーーーン…

ジョニィ「・・・そんな」

ジョニィ「水が流れていない・・・ッ!!!」ギ…ッ!!

ダニー「・・・」

ダニー「これで分かった・・・『遺体』を体の内に持っているのは・・・ジョニィの方だ」

ジョニィ「・・・!!」

ジョニィ「お前・・・ッ!!やはりッ!」

ダニー「・・・」

ジョニィ「」バッ!!

水筒「」ガシィ!!!

ジョニィ「・・・!」ジャポ…

ジョニィ(この水筒があれば・・・少しは身を守れる。だが・・・ほんの少し!)

ジョニィ(水筒の中身が無くなれば・・・終わりだッ!!)

ズ…

ジョニィ「!」ハッ!

ズズズ…

ズズズズズズズズ

ベンジャミン「」ズズズズズズズズズズズ…!!

ジョニィ「・・・!!!」

ジョニィ「ベンジャミン・・・ブンブーン・・・!」

ベンジャミン「ブ・・・」ズズ…

ベンジャミン「ブチ殺すッ!!今すぐ殺してやるッ!!!」ガバァアッ!!!

ジョニィ「ッ!!」ドンドンドンドンドン!!!

ベンジャミン「ぐッ」バスバスバスバスバスゥウッ!!!!

ベンジャミン「・・・」グラァァ…

ベンジャミン「」ドシャ…

ジョニィ「・・・!!」サッ!

ベンジャミン「・・・」

ベンジャミン「」ムク…ッ

ジョニィ「・・・ッ!!」

ダニー「まだ殺すな。ヤツの体内の『遺体』を全て奪ってからだ」

ダニー「それからなら許可する」

ベンジャミン「分かった・・・そうするぜェ」ズズ…

ジョニィ「」バッ!!

ベンジャミン「」ズォッ!!

砂鉄「」グバァアッ!!!

バァッシィイ!!!

ジョニィ「うッ!」グッ!!

ジョニィ「うああッ!!」ドガァア!!!

ジョニィ(さ・・・砂鉄が腕をッ!!)グググ…!!!

男4「」ズズ…!

ジョニィ「・・・!!」

ダニー「よし・・・『遺体』を回収しろ」

ジョニィ「さ・・・させるかッ!!」

ジョニィ「絶対に!お前なんかに『遺体』は渡さないッ!!阻止してみせるッ!!」

男4「ほう・・・面白いことを言うな・・・小僧!」

男4「一体どうやって・・・墓の下から阻止するというんだ?」ガッ!

ベンジャミン「ゲヘヘェェ・・・」ガシィッ!

遺体「」ズズ…!

ジョニィ「うッ・・・!!」ズズズ…!!!

ジョニィ「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」







ジャイロ「!」

マウンテン・ティム「・・・どうした?ジャイロ」

ジャイロ「何か・・・聞こえた気がする」

マウンテン・ティム「気のせいだろう。水の音以外は聞こえない」

ジャイロ「そうだ。今・・・水かさはどれくらいだ?」

カーズ「・・・高さ1mといったところか」

ジャイロ「じゃあ、プールくらいだな・・・」

カーズ「ああ・・・ヤツの位置は特定できたか?」

ジャイロ「・・・そこだ」

カーズ「・・・間違いないな」

カーズ「仕留めるぞ」ガシャァアッ!!!!

マウンテン・ティム「・・・」ジャキィッ!

遺体「」ズルンッ

ドサッ…

男4「よし・・・俺が持っていく」ガシ…

ベンジャミン「ああ。このガキは俺が殺す」ズズ…

ジョニィ「うッ・・・」ググ…

ジョニィ(マ・・・マズい)

ジョニィ(水筒はそこに落ちているが・・・!!)

ジョニィ(使えるのは右腕の肘から先だけ・・・!ギリギリ届かない・・・!何かないか・・・ッ!!)ゴソッ!!

ベンジャミン「!」

ベンジャミン「おいッ!?何してやがるテメェッ!!!」

ジョニィ(くッ・・・!!)ゴソゴソゴソ

ジョニィ「!」カチャッ



ベンジャミン「うおおおッ!!ブッ殺すッ!!」ズァアッ!!!

ジョニィ「」バッ!!!

ベンジャミン「!」



双眼鏡「」ギャンッ!!!

ベンジャミン(そ・・・双眼鏡ォッ!?)

双眼鏡「」ジャキィ…ッ

ナイフ「」シャガァアッ!!!

ベンジャミン「何ッ!!」

ナイフ「」シュ…



水筒「」ズバァアッ!!!

ダニー「!」

ベンジャミン「うおッ・・・砂鉄!!」

砂鉄「」ギュォオ…



水「」ドバァアッ!!!

ベンジャミン「うぐああッ」バシャァアアアアアッ!!!!

ベンジャミン「お・・・遅かったかッ!!」シューー… シューー…

ジョニィ「・・・ハッ!」フンッ

ジョニィ(カーズめ・・・ホット・パンツ追跡中に既にアーミーナイフの双眼鏡を仕込んでいたのか!仕事が早い・・・)

ジョニィ(助かったな・・・)

ダニー「・・・」

ジョニィ「」ジロッ

ダニー「・・・」

ジョニィ「撃ち抜いてやるッ!!」ドンドンドンドンドン!!!

ダニー「」サッ!!

ジョニィ「」ドンドンドン!!!

ダニー「」シャァッ!!

ジョニィ「クソッ!!」ドンドンドンッ!!!

ドンドンドン… バスバスバスッ…







男4「・・・これは」

水「」プカ プカ プカ

男4「一体・・・!?」

ジャイロ「」ブンッ!!!

男4「」ハッ!!

鉄球「」ゴォッ!!!

男4「しまッ・・・」

男4「がばァアッ」ドッギャァァアアアアアア!!!!

男4「ぐは・・・」グラァァ…

ドッボォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン



カーズ「・・・今のは『11人の男』か」

ジャイロ「『遺体』を持ってたな・・・一緒に水中に落ちたが・・・」

アクセルRO「」ザバ…ッ

カーズ「!」

アクセルRO「フフ・・・ッ」ガシィ!!

アクセルRO「『遺体』が揃った!ついに・・・!!」ザバァ!!

アクセルRO「残るは『頭部』のみだッ!!」グワシィッ!!

マウンテン・ティム「て・・・敵本体ッ!!」ジャッ!!





アクセルRO「!!!」ズバァアアアッ!!!

カーズ「輝彩滑刀ッ!!」シュバァアッ!!

アクセルRO「か・・・ッ」

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!

ジャイロ「やったッ!!」

マウンテン・ティム「倒したぞッ!!」



アクセルRO「ガッ・・・ごぼッ」ブシュッ ドシュッ

アクセルRO「そう・・・いいぞ・・・カーズ」

アクセルRO「これでいい・・・私の最終攻撃は・・・ついに!」

アクセルRO「『完成』したぞ・・・!!人は・・・何かを『捨てて』前へ進む」

2人「・・・!?」

アクセルRO「これから・・・カーズ・・・お前は私を『捨てて』・・・前へ進む」

アクセルRO「私を『斬り殺す』という事はそういう事だ・・・」ガク…

カーズ「・・・ああ。そうだろうな」

2人「!」

カーズ「だから・・・」







カーズ「貴様は『殺していない』」バァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

3人「!?」

カーズ「貴様を『殺す』と、貴様を『捨てた』ことになる。だと思ったよ」シルシルシル…

カーズ「俺が本気で殺す気なら、貴様の首から上は今繋がっていないからな」グッ…

バシュウウッ!!!

血管針「」ゴォオッ!!!

アクセルRO「ッ!?」

アクセルRO「うげァァッ!!」バァッシィイ!!!!

カーズ「波紋で癒してやる・・・死なないよう、念のためになッ!!」コォォォォォォオオオオオ!!

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ!!!

アクセルRO「な・・・何ィィイイイッ!!!」バチバチバチバチ!!!

アクセルRO(き・・・傷がどんどん治っていくッ!血も止まっている!!!)

カーズ「そして!どうやら貴様の能力の射程圏内はこの敷地内だけのようだな」グッ…

アクセルRO「な・・・何をッ!!」

カーズ「くたばるなら射程外で・・・!!」グンッ!!!

アクセルRO「アヒィッ!!!」ゴバァアッ!!

カーズ「自由にくたばるがいいッ!!!」ブンッ!!!

アクセルRO「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」



壁「」ドッガァァアアアアアアアア!!!!

アクセルRO「ぐッ・・・!!」ズガンッ!! ドガンッ!! ダンッ ゴンッ ガンッ

アクセルRO「が・・・」ズザザザザザザザザザ…

アクセルRO「う・・・ッ」

チャキ…

アクセルRO「・・・!」

アクセルRO「あ・・・」

アクセルRO「貴方・・・は・・・」

「・・・」





ズガァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

アクセルRO「」…ゴト

カーズ「・・・遺体は丁度あの瓦礫に引っ掛かったようだな」

ジャイロ「壊れなくてよかったな・・・」

マウンテン・ティム「・・・俺がとってくる」シュルル…

ジャイロ「ああ、頼――」







ダァアアーーーーーーーーーーーーーン!!!

ロープ「」ブチィイッ!!!

3人「!?」

ボチャンッ…

マウンテン・ティム「何・・・!!」

ジャイロ「ロープが銃弾で切断されたッ!!誰だッ!?」



チャキ…

3人「」ハッ!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「き・・・貴様はッ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「アクセルROを片付けるとはな・・・かなり建物は大参事のようだがな・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「いよいよ『総取り』の時が来た・・・残るは『頭部』!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「『遺体』を知っている君たちを始末したいところだが・・・『頭部』が最優先だ。君たちはその後だ」

大統領「生きていたところで、『遺体』を手に入れることはできないがな・・・」ガシィ!

ジャイロ「てめェッ!!」ブンッ!!!

大統領「」バッサァアアアッ!!!!

…シパッ

3人「!!!」

カーズ「・・・消えた!」

マウンテン・ティム「・・・『聖なる遺体』が・・・とうとう・・・ヤツの手に」

カーズ「・・・ッ!」チッ

今日はここまで。

1着 東方憲助 100P

2着 ポコロコ 50P

3着 ジョニィ・ジョースター 40P

4着 マウンテン・ティム 35P

5着 カーズ 30P

6着 ジャイロ・ツェペリ 25P

7着 スループ・ジョン・B 20P

8着 バーバ・ヤーガ 15P

1位 ジャイロ 340P

2位 カーズ 320P

3位 マウンテン・ティム 315P

4位 ポコロコ 275P

5位 ジョニィ・ジョースター 266P

(東方憲助 193P)


タイムボーナス
 カーズ、ジャイロ、ティム、ポコロコ、東方憲助、(ホット・パンツ)、(Dio) 各1時間

フィラデルフィア・・・

ガポ ガポ ガポ

4人「・・・」ガポ ガポ ガポ

ジョニィ「カーズ・・・大統領はあの独立宣言庁舎にいるんだな?」

カーズ「間違いない。聴覚・嗅覚・ピット・波紋・鉄球。全ての能力で探知している・・・抜かりはない」

ジョニィ「・・・」

カーズ「大統領が今、頭部以外の『遺体』をすべて持っているかは分からんがな」

カーズ「それでも、波紋でヤツの記憶を抽出して『遺体』の場所を把握することは可能だ」

ジョニィ「じゃあやろう」

カーズ「うむ・・・」ズズ…

カーズ「」ズズズズズ…

ズズズズズズズズズズズズズ…

ジョセフ「」ズズズ…

ジョセフ「ジャイロとティムは馬から降りろ。馬の方は俺の馬が守る」

2人「・・・」バッ

スタッ

ジョセフ「・・・3人は窓ガラスを破壊して館内の人間の意識を外に集中させろ。その隙に俺が突入して目撃者の始末をする」

ジョセフ「その間にティムとジャイロで大統領を襲撃しろ。大統領を何らかの方法で大人しくさせたら、銃を何発か撃て。駆けつける」

ジャイロ「・・・大統領の能力が未だ未知だ」

ジョセフ「おそらく何かに包まれるか、もしくは挟まれるかしてどこかへ移動する能力だろうな・・・ヤツを挟まないよう、もしくは自分たちが挟まれないよう注意しろ」

ジョセフ「ジョニィは見張りを頼む」

ジョニィ「分かった」

マウンテン・ティム「・・・」

ジャイロ「・・・」

ジョセフ「・・・」







ジョセフ「・・・散れ」

3人「」バッ!!!

ジャイロ「」サッ!

ジャイロ「・・・」グッ…



…コッ

ジョニィ「!」

コツ コツ コツ コツ

ディ・ス・コ「」コツ コツ コツ コツ

ジャイロ「!」

ジャイロ「」クルッ

ディ・ス・コ「・・・」コツ コツ コツ コツ

ジョニィ「ッ!?」



大統領「・・・」

ディ・ス・コ「」コツ コツ コツ

大統領「」スゥゥゥゥ…

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(バカなッ!!まさかッ!あれはッ!!あいつはッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「」ズズ…

…フッ

ジョニィ「!?消えたッ!!」

大統領「」ズ…



ジョニィ「!」ハッ!

究極馬「!」

ジョニィ「何ッ!!背後にッ!!」バッ!!!

大統領2「」ジャキィッ!!

大統領3「」ジャカッ!

大統領4「」ジャコォッ!!!

ジョニィ「・・・!?」

ジョニィ(馬の間から大統領が複数ッ!!)

大統領「」チャッ…

ジョニィ「ま・・・まずいッ!!」バッ!!

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!

ジョニィ「うぐああッ!!!」バゴバゴバゴバゴバゴォォオオッ!!!

ジョニィ(下水溝ッ!!)

ジョニィ「」ドンドンドンドンドンドン!!!



ブロック「」バスバスバスバス!!!

ブロック「」ボゴォッ

ジョニィ「」バッ!!

ドボォオオオン!!!!

大統領「!」

大統領「下水溝へ・・・」

大統領「ジョニィ・ジョースター・・・脚が動くのか・・・」







ジャイロ「ジョォォニィィィィイイイッ!!」ダッ!!!

ディ・ス・コ「」ジャキィイッ!!

ジャイロ「ッ!!!」キキッ…!!

究極馬「」グルル…!!!

大統領「・・・何だこの馬は?」

大統領「私に『敵意』を表しているのか?馬の分際で・・・」

究極馬「貴様・・・!!」ガル

大統領「!?」

大統領「・・・何?馬が口を・・・」



ロープ「」シュバァッ!!!

大統領「!!」

左腕「」バァッシィイ!!!

左腕「」ギギギ…!!!

大統領「・・・!!!これはッ!!」



…ジャキッ

大統領「!」

マウンテン・ティム「・・・大統領」チャ…

マウンテン・ティム「よくもジョニィを殺してくれたな・・・!!」グ…!

大統領「・・・」

大統領「・・・彼は死んではいないだろう。ただし、『致命傷』ではある」

大統領「あと数分のうちに大量出血で死ぬだろうな」

カーズ「なら早く治そう」ザッ…

大統領「!」

カーズ「その『数分』がやってくる前に貴様を殺し・・・ジョニィを下水溝から引きずりあげて治癒する」ザッ… ザッ…

カーズ「死んでもらうぞ大統領」ザッ

大統領「・・・フン」

大統領「なるほど完璧な作戦だな・・・」グ…





大統領「不可能だという点に目をつぶればだがな・・・」

2人「・・・!」

星条旗「」バッサァアア!!!

2人「!」

究極馬「・・・!?」

星条旗「」バァアアッ…

パサ…



カーズ「貴様ァッ!!一体何がしたいッ!!」バサアァッ!!!

カーズ「」ハッ!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マウンテン・ティム「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マウンテン・ティム2「・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マウンテン・ティム「・・・ッ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

究極馬「こ・・・!」

究極馬「これはッ!!」

マウンテン・ティム「何だ!?こいつはッ!!」

マウンテン・ティム2「何だ!?こいつはッ!!」

カーズ「ティ・・・ティムが2人!?」



大統領2「・・・」

大統領「・・・」

究極馬「だ・・・大統領が2人ッ!!」



大統領「『いともたやすく行われるえげつない行為』」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領2「こっち側に入れてやる・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「この『隣り』の場所に自由に入って来れるのはこの私の能力だけだ」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「引きずり込まれたおまえ自身がもうひとりの『自分』と出会う時!その肉体がどうなるのか・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「興味はないか?マウンテン・ティム」ドン!



マウンテン・ティム「・・・!?」

ジ…

ジジジ…

マウンテン・ティム「・・・?」

ズズ…ッ!



マウンテン・ティム「はッ!!!」ボンッッッ!!!!

マウンテン・ティム「うぐッ・・・」ボンボンボンッ!!!! ボボボンッ!!!!

カーズ「な・・・何!?」



マウンテン・ティム「何ィィィーーーーーーッ!!」バンバンバンバンバンンッ!!!!!

マウンテン・ティム2「・・・!?」

マウンテン・ティム2「ぐッ」ボンッ!!!!

マウンテン・ティム2「がハッ・・・」ボンボンボンボンボンボンッ!!!!!

カーズ「な・・・何が起こっているッ!?」



マウンテン・ティム「うぐおおあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

マウンテン・ティム2「うぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

ドババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



大統領「」スゥゥ…

マウンテン・ティム「・・・ッ!!!」ドババババババババババババババァァアッッ!!!!!!

マウンテン・ティム(スポンジとスポンジが・・・重なって・・・そのスキ間がそれのスキ間に入り込むように・・・)

マウンテン・ティム(『2つ』が・・・)

マウンテン・ティム(1つになって・・・!!)

マウンテン・ティム(大統領が・・・大統領が・・・!!!)

マウンテン・ティム「俺がッ!!『2人』ッ!!!『2人』いるッ!!」

マウンテン・ティム(俺の胴体が細切れのスポンジみたいになって崩れていくッ!!!!)

カーズ「は・・・波紋ッ!!」バッ!!

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂィィィイイイイッ!!!!!

マウンテン・ティム「うぐ・・・おおおおおおあああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!」ドッババババァァアァアアアーーーーーーーッ!!!

カーズ「ヌウッ!!」ビシャアアッ!!!

カーズ「駄目だ・・・!!波紋で治癒できないッ!!」

カーズ(『生物』として破壊されているのではないのかッ!だから波紋で治せないッ!)

カーズ(『空間』!『座標』!もっと別なものとして破壊されているッ!!破壊された・・・消滅した『空間』は元に戻すことはできないッ!決して!)

カーズ(マズいぞ・・・!!このままだとティムは!原子1つ残さずこの宇宙から消えるッ!!)



大統領「マウンテン・ティム!『同じ世界』に『同じ2人』が存在する事はどんな者だろうと出来ない。この私のスタンド能力以外はな・・・」

マウンテン・ティム「ぐがッ」ボグォオン!!!

マウンテン・ティム「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」ズバババババババババババババババババババ!!!!!!



カーズ「一か八か細胞を・・・ッ!!!」ズリョンッ!!

細胞「」ボジュウッ!!!

カーズ「!!」

細胞「」バシュウウウウウウウウ!!!!

カーズ「・・・!!!」

カーズ(細胞まで消滅した・・・ッ!マウンテン・ティムと同じ遺伝子だからだッ!!こっちの世界のティムと『同一』とみなされたッ!)

カーズ「くッ・・・距離をとるぞティムッ!!!」ガシィッ!!!!

マウンテン・ティム「」バラァアアッ!!!

カーズ「ぐッ!」

マウンテン・ティム「ぐぁ・・・ッ」バラァァァァァァァアアアアアアアアアアアアア

マウンテン・ティム(死ぬ・・・のか・・・)バァァァァァァァァァアアアアアアアアアアア…

マウンテン・ティム(ここで・・・元とは違う世界で・・・パラレルワールド)

マウンテン・ティム(ベッドの上で死ぬなんて・・・ハナから期待してなかったさ・・・オレはカウボーイだからな・・・)

マウンテン・ティム(帰るところが欲しかっただけさ・・・旅に出たら)

マウンテン・ティム(帰る・・・・・・)

マウンテン・ティム(場所が・・・・・・・・・)

シュウウウウウウウ………







カーズ「・・・!!」

カーズ「ティ・・・」ガクッ…

カーズ「ティム・・・!」ズ…!



大統領「・・・どうだ?お仲間が塵にもならずに消えた気分は」

カーズ「」ギンッ!!!

カーズ「・・・貴様だけは『けじめ』だ」フラァァァ…

カーズ「貴様だけは今!どうしても殺しておかなくてはならないッ!!!」ダンッ!!!!

ズッバァァアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!

大統領「」ドチャァアアッ!!!

カーズ「・・・」

大統領「」ズ…

カーズ「!」

大統領「残念・・・『基本』はたった今私になった」ズズ…ッ

カーズ「・・・ッ!!!!」ガシャァアアッ!!!!

大統領「貴様が仲間を失うのは今のが初めてではないはずだ・・・過去に何人仲間を失ってきた?」

大統領「ジョニィ・ジョースター。マウンテン・ティム。そして、ジャイロ・ツェペリもこれから失われる」

カーズ「・・・!!!」ハーーッ ハーーッ

大統領「だが・・・貴様だけでも危険だな」

大統領「貴様はどうやら基本世界にしか存在しないらしい。不思議なことに・・・」

大統領「つまり我がD4Cの能力でも消滅しない・・・困ったものだ。だから」










大統領「貴様には考えるのをやめてもらおう」







カーズ「・・・!?」

大統領「私がこの世界に来れたのは『ドア』を通ったからだ。D4Cという空間の窓」

大統領「その空間の窓を閉じる・・・平行世界間のハイパーリンクを永遠に閉じるのだ」

大統領「この私の移動を最後にな・・・」ズッ

カーズ「・・・さ」

カーズ「させるかッ!!」ダッ!!!

大統領「遅い」シュンッ

カーズ「・・・!!」スカァッ!!!!

大統領「貴様はこの世界から永遠に脱出できない。『どこだってドア』は閉じられた」

大統領「アクセルを斬った時の攻撃をすれば間に合ったかもしれないのにな・・・冷静な判断力が失われたようだな」

大統領「永遠にさよならだよ。カーズ・・・」ズ…

…フッ











究極馬「・・・」

カーズ「~~~~~ッ!!!」ギリリ…!!

カーズ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」

今日はここまで。
展開予想されててびっくりした

カーズ「糞がァァッ!!」ブンッ!!

ズガァァァン!!!

地面「」バキバキバキィイイッ!!!! バゴォオッ!!

パラパラ… パラ…

カーズ「・・・ッ」

カーズ「」ギリギリギリ…!!

カーズ「・・・」ギ…

究極馬「・・・」

カーズ「・・・このまま暴れていても仕方がない。この世界から脱出する方法を考えなくてはな」グッ… ザッ ザッ

究極馬「・・・」…ガポ ガポ

カーズ「まず・・・我々は星条旗を被せられて・・・地面と星条旗に挟まれてこの世界に来た」

カーズ「ヤツは星条旗に挟まれて元の世界に帰って行った・・・」

究極馬「・・・だが、星条旗はここにはない」

カーズ「ああ・・・ヤツが星条旗を持ったままビルとビルの隙間に消えて行ったからな・・・」

カーズ「なら、あのビルの隙間に入れば元の世界に戻れるはずだ」ザッ…

究極馬「・・・なら早く帰ろう。ジャイロが危ない・・・」

カーズ「・・・」グ…ッ

カーズ「・・・」グググググ…

カーズ「ヌ・・・ッ」グググググ…!!

カーズ「・・・!」グググググググググ!!!

究極馬「・・・どうした?」

カーズ「・・・これ」

カーズ「『挟まっている』よな?」



究極馬「・・・」

究極馬「・・・そうだろう。完全に隙間に入り込んでいる」

カーズ「・・・まさか」

カーズ「挟まっても戻れないのか・・・?」

究極馬「・・・!」

カーズ「・・・」

カーズ「ヤツは消える直前・・・『空間の窓を閉じる』と言った」

カーズ「それが、ヤツが我々を置いて元の世界に帰るだけの事ではなく・・・平行世界間の繋がりを完全に断ち切るということなら」

カーズ「帰る手段はない・・・!」

究極馬「・・・ッ」

究極馬「世界を部屋とし・・・D4Cの能力をドアとすれば」

究極馬「そのドアを壁に変えてしまったということか・・・!」

カーズ「なんとかして壁を打ち破るほかないな・・・」

究極馬「・・・?」ピク…

究極馬「・・・何か音が聞こえないか」

カーズ「・・・何?」

ディ・ス・コ2「・・・」

ジャイロ2「・・・」



カーズ「・・・あれはこの世界のジャイロ!もう1人は大統領の手下か・・・」

カーズ「・・・」



ディ・ス・コ2「・・・」スッ

ガッシャァァーーーーーーーーーーーーーーン!!!

液体「」バァァアアアアアアアッ!!!!

ジャイロ「・・・!」ダッ!!

ジャイロ2「」シュバァアッ!!!

鉄球「」ゴォオオッ!!!

ディ・ス・コ2「・・・」

ディ・ス・コ2「」ピッ ピッ

鉄球「」シュッ…



ジャイロ2「」ドガァアアアアッ!!!

ジャイロ2「」ガクッ…

液体「」バシャァアアアッ!!!

地面「」ブスブス… ブス…

カーズ「・・・マス目」

カーズ「マス目に上から攻撃する能力か・・・自分に向けられた攻撃を相手に返せる」

カーズ「・・・助太刀してやるか」ジャキッ…

カーズ「」ブンッ!!



ディ・ス・コ2「ッ!!!」ズバァァァアアアアアッ!!!!!

ジャイロ2「!?」

ディ・ス・コ2「何ッ・・・」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!

ディ・ス・コ2「」ドチャァ…

ジャイロ2「・・・!?」

マス目「」ズズ…

マス目「」ズズズズズズズズズズズズズズズズ…

…ズズッ

ジャイロ2「・・・」

カーズ「ジャイロ・ツェペリ」

ジャイロ2「!!!」

ジャイロ2「」バッ!!

カーズ「貴様に用があってな」

ジャイロ2「なッ・・・」

ジャイロ2「何だッテメェは!?テメェがこの男を殺ったのか!?」

カーズ「・・・?」

カーズ「・・・ああ、なるほど」

カーズ(大統領も・・・あの男・・・いや、性別があるか分からんが・・・『宇宙』も言っていたな)

カーズ(俺は基本世界にしか存在しない・・・)

カーズ(だが何をもって基本とするのか・・・)

ジャイロ2「おいッ!答えやがれ!」

カーズ「・・・その通りだ」

ジャイロ2「・・・お前、大統領の手下じゃあねえな。だったらコイツは殺さないはずだ」

ジャイロ2「ヴァチカンか?ヴァチカンのスタンド使いか!」

カーズ「違うな」

ジャイロ2「『ダイヤモンド』を狙っているのか?」

カーズ「・・・何?」

カーズ「『ダイヤモンド』?」

ジャイロ2「しらばっくれんなよ!テメェェーーーッ!!」

ジャイロ2「ダイヤモンド以外の目的で何で俺らに近づく!?見え見えなんだよッ!!」

カーズ「何・・・『ダイヤモンド』?『聖なる遺体』ではないのか?」

ジャイロ2「『遺体』?何だァそりゃあッ!!」

ジャイロ2「『ダイヤモンド』を集めるのがスティール・ボール・ラン・レースだろうがッ!!今は大統領に全部持ってかれてなす術もないがなァーーーッ!」

ジャイロ2「『ダイヤモンド』を手に入れたいなら話しかける人間が違うぜ!大統領だッ!」

ジャイロ2「大統領ならティムとそこら辺で闘ってたぜ?・・・・・・静かだな。もう倒したのか」

ジャイロ2「ティムのヤツ、大統領を殺してないといいがな。ダイヤモンドの場所を聞き出せなくなる・・・」

ジャイロ2「さ、そこをどいてくれ。悪いがな・・・そこのデカいお馬さんも一緒にな」

カーズ「・・・」

究極馬「・・・」

ジャイロ2「・・・おい聞いてんのか!!」

カーズ「・・・次に貴様は」





カーズ「『一体何なんだテメェはッ!!』と言う!」ドン!!

ジャイロ「『一体何なんだテメェはッ!!』・・・ハッ!!」バン!!

カーズ「少々手荒いが・・・貴様の記憶を抽出するッ!」ダンッ!!!

シュバァアッ!!!

ジャイロ2(!はッ、速い!!)

カーズ「」バッ!!

ジャイロ2「んぶぅッ!!」ガッシィ!!!

カーズ「波紋疾走ッ!!!」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ!!!!

ジャイロ2「うッぐおおおおおッ!?」バヂバヂバヂバヂバヂバヂ!!!!

ジャイロ2「ビ・・・ビリッときたァァーーーーッ・・・」ガクッ…

ジャイロ2「」ドサ…

カーズ「・・・ふむ」バチバチバチ

カーズ「どうやらこの世界のスティール・ボール・ラン・レースは『ダイヤモンド』を9つ集めるレースらしいな」

カーズ「オエコモバの時のティムの負傷はゾンビ馬というものを使って治し・・・ここまで同行してきたというワケか」

カーズ「・・・おっと。そんなことより、早く世界から脱出できる方法を記憶の中から探さねばな・・・」

カーズ(この世界から脱出する方法がD4C以外にあるなら・・・それは『鉄球』しかありえない!)

カーズ(『黄金の回転』には先があるはず・・・その『先』でこの世界から脱出し、元の世界に戻るッ!)

カーズ「!」

カーズ「・・・これは!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「騎兵の・・・回転・・・!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

『鉄球』は単に手首だけで回転させるものではない

自然から『無限のスケール』を学び、下半身から『腰』『肩』『肘』『手首』『指』とエネルギーを伝わらせて体全体で回すから無敵の回転パワーが得られる

馬のパワーが乗り手の腰から入り、背中・肩へと螺旋で伝わり、腕へと抜け武器を使う技術!!

馬から『回転エネルギー』を得る・・・それこそが『騎兵の回転』ッ!







┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「・・・!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

究極馬「ほう・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

朝はここまで。
もしかしたら夜も投下するかも

カーズ「回転・・・」

カーズ(輝彩滑刀に普通の回転を加えた時・・・切断面や切断線が奇妙な軌跡を描いた)

カーズ(黄金の回転では、遠くの物体を斬ることができた・・・)

カーズ(『騎兵の回転』なら・・・)

カーズ(平行世界の壁を突破することができるのかもしれない・・・!!)

究極馬「・・・やるか」ガポ

究極馬「それしかないのだろう。脱出の方法は・・・」

カーズ「・・・ああ」バッ

カーズ「行けッ!!」ドサッ

究極馬「」ガンッッッ!!!!!!!!!!

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!!!!

カーズ「馬のエネルギーを利用し・・・」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!!

カーズ「体へッ!!」ガシャァアッ!!

シュィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

カーズ「」ブンッッッ!!!!!!!!!!





ジャイロ「」グォッ!

ディ・ス・コ「ガッ!!」ドグシャァア!!!

ディ・ス・コ「」ドサッ…

ジャイロ「フー・・・」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「ジョニィッ!」ダッ!!

ジャイロ「・・・くそッ!」

ジャイロ「血しぶきから見てジョニィへの背後からの銃撃だ。そしてジョニィは排水口から中へ逃れたみたいだ・・・爪弾でブロックを破壊して」

ジャイロ「チッ・・・カーズとティムはどこに行った!?何してるッ!!」

ジャイロ「まさか、ジョニィを襲ったヤローに負けたとかじゃあ・・・」



ズ…

大統領「」ズズズズズズズ…

ジャイロ「違うと信じたいが・・・」キョロ キョロ

ジャイロ「ジョニィ以外の血痕は見当たらねーな・・・よく見たらカーズの馬もいねェ」

ジャイロ「敵を追って行った?大統領から遺体を取り戻せなく・・・」



大統領「」ズォォ…

大統領「」チャキ…



亀裂「」ズバァアアアッ!!!!

ジャイロ「!?」

大統領「!!!」

亀裂「」グォンッ…

究極馬「」ズギャァァァァアアアアアッ!!!!!

カーズ「遅れて悪かったなッ!ジャイロ!」バァアッ!!



ジャイロ「・・・おッ!?お前はッ!!」

ジャイロ「カーズ!!!」

大統領「何・・・ッ!!」

カーズ「鼻を塞げ!ジャイロッ!!」

ジャイロ「えッ!?」

カーズ「いいから鼻を塞ぐのだッ!!」バッ!

ジャイロ「・・・!」キュムッ!

カーズ「」ドン ドン ドンッ!!!



ボォォォオオオオオン!!!!

大統領「ぐむうッ!?」

ジャイロ「!!」

ジャイロ「だ・・・大統領ッ!?」

大統領「こ・・・この爆発はッ!!この凄まじい悪臭はッ!!」

ドォォオオオン!!! バゴォォオオン!!!!

大統領「ぐおあああッ・・・!!!!」ブフォアアアアアアアアアア!!!!

大統領「カーズ貴様ァァアッ!!どうやって平行世界から帰ってきたッ!空間の窓は閉じた・・・ッ」

大統領「ぐあああああッ!!クソがァアアッ!!!」バサァアアッ!!

…ヒュパッ





ジャイロ「き・・・消えたぞ!!」

カーズ「『臭い』から脱出するぞッ!!今ならヤツも攻撃できんッ!!」ガッシィ!!!

ジャイロ「あ・・・ああッ!!」

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ…

…バカラッ バカラッ バカラッ

カーズ「・・・よし」グイッ バカッ バカッ

カーズ「こっちは風上だ。もう臭いも大分薄くなっているはずだ」

ジャイロ「ああ・・・」パッ

ジャイロ「うぐッ!?」グラッ

ジャイロ「オ・・・オェェッ!!ゲボォオッ」ビシャビシャビシャ!!!

ジャイロ「カ・・・カーズ!お前何やった!?」ゼーーッ ゼーーッ

カーズ「シュールストレミングだ。アレを体内で生成して発射した。大統領の方も今頃は吐き気を催しているだろう」

ジャイロ「ゲハッ」ビシャッ

ジャイロ「え・・・えげつねぇなお前・・・」ウプッ

カーズ「問題はそんなことじゃあない・・・ジョニィがここにいる」バッ!

ジャイロ「な・・・何!?」ゼーーッ ゼーーッ

カーズ「ああ。下水溝を通って・・・」スタッ

カーズ「このブロックの下だッ!!」ガッ!!

ブロック「」ガリッ!!

ブロック「」ガインッ!! バギャアッ!!!

ジャイロ「ジョ・・・ジョニィッ!!」バッ!

ジョニィ「」ガシィッ!!!

ジャイロ「うッ・・・!!!」グイッ!!

カーズ「」グッ!

ジョニィ「うッ・・・」ズルゥウウウッ!!!!

ジョニィ「ガハッ」ドサァアアッ!

ジャイロ「ジョニィッ!!」

カーズ「間に合ったな・・・」フゥ

ジャイロ「カ・・・カーズ!波紋をッ!!」

カーズ「ああ・・・」スゥゥ…

カーズ「コオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・」バチバチッ バチッ

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂッ バヂヂヂッ

カーズ「深仙脈疾走ッ!!!!」バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂィィイイイイイ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ジョニィ「」バリバリバリバリバリバリバリバリィィイイイイイイイイイイイイイイイッッ!!!!!!!!!!

バリバリバリバリバリバリバリ!!!! バヂバヂバヂバヂバヂ!!!

バヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂバヂ バチバチバチバチ

バチバチバチバチバチ… バチチチチ…

チチ…

チ…

ジョニィ「」パチッ

ジョニィ「」ガバッ!!

ジョニィ「こ・・・ここは!?」

ジャイロ「ジョニィイッ!!!」バッ!!

ジョニィ「うわッ・・・」バタァアン!!

ジョニィ「ちょッ・・・ジャイロ離れろ!」グイイイイ!

ジャイロ「うるせェ!!こっちは心配してたんだぜッ!!!」グギギギギ

ジョニィ「う・・・ッ」

ジョニィ「・・・それは・・・悪かった・・・」

カーズ「・・・」

ジョニィ「ところでカーズ!ティムはどこに行ったんだ?近くにいるのか?」

カーズ「!」

カーズ「・・・」

ジョニィ「・・・?」

ジャイロ「カーズ・・・?」

カーズ「・・・ティムは」



カーズ「死んだ・・・」

2人「!?」

ジャイロ「・・・は?」

ジャイロ「おま、ちょ・・・何言って・・・」

ジョニィ「・・・!」

ジャイロ「おいおいおい・・・こんな時に嘘ついてんじゃねーよ・・・どうせアレだろ?生きてましたーってヤツだろ?」

カーズ「・・・」

ジョニィ「・・・」

ジャイロ「・・・おい!」

カーズ「・・・」

ジャイロ「証拠は!?死んだって証拠はあるのか!?」

カーズ「・・・ある」

カーズ「探してみるといい。今、この世界にマウンテン・ティムという人間は存在しない」

カーズ「それが証拠だ・・・」

ジャイロ「・・・ッ!」

カーズ「それと、残念だが・・・今はティムの死を悲しむよりも優先すべきことがある」

カーズ「大統領だ。ジョニィ、お前を助けるために大統領にとどめを刺さなかった」

ジョニィ「!」

カーズ「お前を責めているわけではない。・・・大統領が生きている。それだけのことだ」

カーズ「体勢を立て直し・・・大統領を潰しに行くぞ」

2人「・・・!!!」

2人「・・・ああッ!」







大統領「ご・・・ごブゥッ!!」ゴボォオッ!!

大統領「」コヒューーー… コヒューーー…

大統領2「・・・」

大統領「ぐ・・・ッ」コヒューーー… コヒューーー…

大統領「まずいな・・・」コヒューーー… コヒューーー…

大統領「基本世界は・・・任せたぞ・・・」コヒューーー… コヒューーー…

大統領2「・・・」

D4C「」ズッ…

D4C「」ズォオオオッ!!!

D4C「」シュバァアアッ!!!

大統領「・・・」

大統領「今・・・この私が『基本』になったのか・・・」

大統領2「・・・」コヒューーー… コヒューーー…

大統領2「・・・フッ」

大統領2「ガボッ!ゴブッ」ブショァッ!!

大統領2「ぐ・・・ッ」ズル…

大統領2「」…ゴト



大統領「・・・」

大統領「独立宣言庁舎に戻り・・・基本世界へ」ザッ

大統領「残るは『頭部』・・・一体どこにあるのか・・・」ザッ ザッ ザッ

ザッ… ザッ… ザッ… ザッ…

今日はここまで。

鉄球「」シルシルシルシル

シルシルシルシルシル…

ジャイロ「・・・」シルシルシルシル…

ジャイロ「いない。独立宣言庁舎には・・・『遺体』もないようだ」

カーズ「・・・大統領が平行世界に持ち込んだな」

ジャイロ「・・・平行世界に持ち込んだら、『遺体』も消滅するんじゃあないのか?」

カーズ「・・・」

カーズ「・・・平行世界に存在しないとしたら?」

ジャイロ「・・・何だと?」

カーズ「この世界は『基本世界』だ・・・大統領が言っていた」

カーズ「『基本世界』とは・・・何が基本なのか?ずっと疑問に思っていた」

カーズ「今分かった。『聖なる遺体』は基本世界にのみ存在する・・・『遺体』が常にある宇宙が『基本世界』なのだ」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「さっき言っていたな・・・大統領の能力『D4C』は平行世界間を行き来する能力と」

カーズ「基本世界にしか『聖なる遺体』は存在しない・・・他の世界の『遺体』と一緒になり消滅することはない」

ジョニィ「・・・『遺体』が安全なことは分かった」

ジョニィ「でもどうするんだ?『遺体』を持って『平行世界』に逃れられたら・・・打つ手はないぞ」

カーズ「・・・」

ジョニィ「僕は『遺体』を諦めることはできない」

ジョニィ「僕の脚が動いたッ!あとほんの少しなんだッ!!」

ジョニィ「夢や幻なんかじゃあないッ!本当だッ!」

ジョニィ「『生きる』とか『死ぬ』とか誰が『正義』でだれが『悪』だなんてどうでもいいッ!!『遺体』が聖人だなんて事もぼくにはどうだっていいんだッ!!」

ジョニィ「僕はまだ『マイナス』なんだッ!『ゼロ』に向かって行きたいッ!」

ジョニィ「『遺体』を手に入れて自分の『マイナス』を『ゼロ』に戻したいだけだッ!!」

カーズ「・・・」

カーズ「2つ朗報がある・・・そんなお前にな」

ジョニィ「・・・?」

カーズ「『1つ』は『騎兵の回転』だ。後で教えようと思う・・・」

ジャイロ「・・・!?どこでそれをッ!」

カーズ「平行世界のお前からだ。ジャイロ」

カーズ「ティムが向こう側の世界で『2人』になり、そして死んだ。その後俺は向こう側の世界に閉じ込められた」

カーズ「向こうの世界から脱出する方法を探っていて、平行世界のジャイロ!お前と出会い、記憶を抽出した・・・」

カーズ「ジョニィ!『騎兵の回転』については後だ!それよりも重要なのは『2つ目』の方だ」

ジョニィ「・・・2つ目!」

カーズ「『遺体』の現在地が分かる。理由は不明だが・・・平行世界の壁を『遺体』の位置が分かる」

2人「・・・何ッ!?」

カーズ「移動先が分かる・・・!大統領の最終目的地もなッ!!」



大統領「・・・『遺体』が」

大統領「求めている・・・地図の『最終地点』を」

大統領「頭部は揃っていない・・・『8部位』。まだ『未完成』だ・・・」ズ…!

大統領「しかし・・・これほどまでのエネルギー・・・!!」ズォォ…!

遺体「」ズォォォォ…!!!

大統領「たったの『8部位』でこれか・・・!大西洋へ向かうエネルギー・・・!」ズォォォオオオオ…!!!!

大統領「もし遺体が『9部位』!完全に揃ったなら・・・!この宇宙に一体何が起こるのか・・・!!」オオオオオオオ…!!!!

大統領「楽しみだ・・・」



カーズ「・・・ヤツはデラウェア河だ。デラウェア河に『遺体』は向かっている」

ジョニィ「・・・信じていいんだな」

ジョニィ「信じていいんだな・・・!!そこに『遺体』はあるんだな・・・!!!」

カーズ「あるとしても、『9部位』ではない。『8部位』だ」

カーズ「だが・・・絶対だ。『8部位』は絶対にそこにある」

ジャイロ「そうと決まったら・・・行くしかないな!」バッ! ドサッ

ジョニィ「」グ…

カーズ「・・・」ガポ ガポ

カーズ「行くぞ・・・『デラウェア河』。大統領を探し出し・・・」

3人「『遺体』を手に入れるッ!!!」ガンッ!!!!

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!!!



ホット・パンツ「・・・」…チャッ

ホット・パンツ(デラウェア河・・・だと)

ホット・パンツ(ここからならあの3人よりも近い)スト…

ホット・パンツ(・・・行くか!)

ホット・パンツ「」ガンッ!!!

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ…



カーズ「・・・河を渡り始めた。船だ!向こう岸に渡り・・・列車に乗るッ!!!」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ジャイロ「・・・列車!」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ジョニィ「おそらく列車内でこの世界に帰ってくるはず・・・!ヤツもなるべく危険は最小限にしたいはずだからな。ギリギリでこの世界に戻ってくる・・・」

カーズ「・・・そこを叩く!」ガンッ!!

ホット・パンツ「・・・」

ホット・パンツ(読唇術・・・確実ではないにせよ、会話の内容が分かる・・・)

ホット・パンツ(『列車』と言った!カーズは『列車』と・・・『列車』と言った!)

ホット・パンツ(追跡すべきは『列車』か・・・!!!)

ホット・パンツ「『聖なる遺体』はカーズ!貴様にもッ!!大統領にも渡さないッ!!」ガンッ!!





カーズ「・・・『ホット・パンツ』だ。『ホット・パンツ』も大統領を追っている」

ジョニィ「・・・あいつがどうやって平行世界の『遺体』の位置を探知できるんだ?」

ジャイロ「知らねーな。でもたった1つ言えるのは・・・アイツにも『遺体』を渡せねーってことだ」

ジョニィ「持つべきものは『敵』だ。ホット・パンツに遺体を奪わせるのもいいのかもしれない」

ジョニィ「あの女が大統領に勝って『遺体』を持ったら・・・僕らがそれを頂く!」

カーズ「最後に『遺体』を手にするのは我々だ・・・!!」









バサァアアアアッ!!!!

大統領「どじゃぁぁぁぁあああ~~~~ん」バァッ

大統領「・・・ン!」

…バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ホット・パンツ「」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ



大統領「・・・フム」

大統領「もはや誰も追っては来ないと思ったがな・・・」

大統領「やはりわたしの最大の『目的』はこれらしい・・・『こういう予期せぬ事が起こらぬようにすること』!」

大統領「『全て』をわたしの味方とする・・・それは『不運』さえも・・・私が『ナプキン』をとる」クルッ

大統領「さて・・・操縦士に細工を仕掛けに行くとするか」コツ… コツ… コツ…



ホット・パンツ「・・・!」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ホット・パンツ「」バッ!!

ホット・パンツ「ううッ!」ズッダァ!!

ホット・パンツ「・・・」グ…!

ガチャァアアッ!!!



ホット・パンツ「・・・」

カッ

ホット・パンツ「大統領はどこに・・・」カツ… カツ… カツ…

カツ… カツ… カツ……

…ズッ

大統領「」ザッ…

ホット・パンツ「!!!」

ホット・パンツ「」バッ!!

大統領「」バサァァアアッ!!!

ホット・パンツ「!」

ホット・パンツ(星条旗・・・!!これに挟まれるとマズいッ!!カーズ達を遠くから観察していたから分かるッ!!)ダッ!!

ホット・パンツ「くッ・・・」ズザザッ!!

星条旗「」パサ!

ホット・パンツ「」ジャッ!!

スプレー「」チャッ!!

スプレー「」ブシュウウウウウウッ!!!!!

大統領「!!」

大統領「」サッ!!

ベシャァアッ!!!

壁「」デロォ…

大統領「・・・」

大統領「」バッ!!

ホット・パンツ「!?窓に向かって・・・ッ」



カーテン「」バサァアッ!!!

カーテン「」フワァア…

大統領「・・・」

ニヤリ

ホット・パンツ「!」

ホット・パンツ「まずいッ!カーテンで挟む気だッ!!」バッ!!

スプレー「」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!!!!!

カーテン「」バショァアアアアアッ!!!!

ホット・パンツ(これで数秒はカーテンの落下を止められる・・・!その隙に仕留めるッ!!)ダッ!!

大統領「・・・フン!」

大統領「そのスプレーを待っていたのだよ・・・!」

…ボタッ

ボタボタボタボタ

肉「」ボタボタボタボタ

ホット・パンツ「!」ハッ!

大統領「『挟んだ』な・・・」ボドボドボドボドボドボドボド

ホット・パンツ「し・・・しまッ・・・!!」

大統領「」シュウッ



ホット・パンツ「・・・!!!」

ホット・パンツ(大統領の能力は・・・おそらく『挟まれると瞬間移動する能力』!どこから現れるのか予測できないッ!!!)

ホット・パンツ(後ろかッ!横!?上かッ!下・・・!!)



ズズ…

大統領「」ズズズ…

大統領2「」ズズズズズ…

大統領3「」ズァァァァ…!



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ホット・パンツ「・・・な」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ホット・パンツ「何ィッ!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領達「「「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』」」」ズォオッ!!!

大統領「連れて来た・・・3対1だ」

大統領2「連れて戻って来た!向こうから3人で戻って来た!」

大統領達「」ダッ!!!

ホット・パンツ「うッ・・・!!」

ホット・パンツ「ぐぁぶッ!!」ドッゴォオ!!!!

バキィッ!! ドガァアッ!! グシァアアッ!!!

ホット・パンツ「うああッ・・・!!」ブシュッ!

大統領3「とどめくらえッ!!」グォンッ!!

ホット・パンツ「」バッ!!

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!!!!!

大統領「ぐあッ!!!」ブシュウウッ!!!

大統領2「うごォォッ!!」バッダァ!!!

大統領3「め・・・目がッ!!肉スプレー・・・!!!」

ホット・パンツ「私のターンだッ!!」ジャッ!

ナイフ「」ジャキィイッ!!!

ズバァアアアッ!!!



大統領2「ぐァ・・・ッ」ブシュウウッ!!!

大統領2「うごォ・・・」ドシャァッ

ホット・パンツ「」ヒュッ!!

大統領「うごぼォオッ!!!」ドズウウウッ!!!

大統領「がッ・・・」ガクッ…

D4C「」ズッ!!

ホット・パンツ「!!!」



D4C「」ズォアアアアン!!!!

大統領「・・・!!!」

大統領「『基本』は私になった・・・!!」

ホット・パンツ「それが何だッ!目が見えないのは変化しないだろうッ!!」ダッ!!

農民「」ザグゥウウッ!!!!

農民「かッ・・・」ズルッ…

農民「」ドシャ…



ホット・パンツ「・・・!?」

大統領「・・・!?」

大統領「・・・何だ、急に・・・」

ホット・パンツ「」ハッ!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「目に付着していた肉が取れた・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ヴォォオオオオオ…ンンン…!!!

大統領「な・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「何だ・・・この光は・・・!このオーロラのようなものは・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「貴様のナイフによる攻撃が吹き飛び・・・!あの農民に・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ホット・パンツ「・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「」クルッ!!!

遺体「」

大統領「・・・!!」

大統領「『遺体』のパワーか・・・!!まだ『8部位』・・・!完成していないというのに・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「この現象・・・!吉良なるものだけが集まっているというのか・・・!!」

大統領「いや・・・!厳密には違う!『害悪なるもの』だけが弾き飛ばされたのだッ!!無関係のあの農民が今ッ!ヘタを掴んだ!」

大統領「集まっているのではなく、自然と吉良なるものだけで構成されるようになっているのだ・・・!!」

大統領「『遺体』ではない!この現象は私の力だッ!『遺体』が不完全ながら、能力を引き出してくれているッ・・・!!!」

大統領「D4Cの新たな段階だッ!!!」

ホット・パンツ「・・・!!!」

大統領「『力』!!『栄光』!!『幸福』!!『文明』!!『法律』!!『金』!!『食糧』!!『民衆の心』!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「この私がッ!最初のナプキンを手にしたぞッ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ホット・パンツ「き・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ホット・パンツ「貴様・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

今日はここまで。

「なんで8部位なのにラブトレイン発動してんだよ」という方のために少し解説すると・・・

8部位→不完全なラブトレイン
9部位→普通の(原作の)ラブトレイン

ということにこのSSではなっています
不完全なので、周りの物体が遺体に近づいて来たりすることはありません

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

3人「」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!!!

カーズ「列車を止めて脱線させるぞ・・・いいなッ!!大統領のいる号車は把握しておけ!」

ジャイロ「OK!」

ジョニィ「こっちもだ!」

カーズ「」ズズ…ッ

カーズ「」バシュシュゥウッ!!!

羽「」ギュゥンッ!!!



機関室「」ドグシャァアアアアッ!!

バグォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!!!



大統領「!」

ホット・パンツ「!?」ガグゥゥウン!!!

大統領「これは・・・機関室が爆発したのか?」

大統領「列車を脱線させて私を仕留めるつもりか・・・」



列車「」ギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!

列車「」ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ!!!!!!

ズガォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

列車「」ズガガガガガガガガガガガガガガガガ…!!!



ホット・パンツ「・・・ッ!!」

大統領「カーズ達が来る・・・D4C!厄介者が到着する前に・・・先に入り込んだドブネズミを始末しろ」

D4C「」ズォンッ!!!

ホット・パンツ「くッ・・・!!」ダッ!!

D4C「」ブンッ!!

ホット・パンツ「うあああーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」ズバァアアアアッ!!!



ホット・パンツ「」ゴロゴロ ドザァッ!!

ジャイロ「!」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ジャイロ「ホット・パンツが転がり出てきたぞッ!」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

ホット・パンツ「う・・・ッ」グ…

ジョニィ「ホット・パンツ!『遺体』は手に入れたのかッ!?」

ホット・パンツ「うぐッ・・・!」



大統領「」ズァアッ…

ジャイロ「!!」

大統領「」ドンドンドンッ!!!

ジャイロ「オラァアッ!!!」ブンッ!!

鉄球「」ギュォォッ!!!

弾丸「」ギャイン!

ギャイン ギャィィーーーーン!!!

鉄球「」ゴォッ!!

ジョニィ「鉄球がそのまま直撃するッ!!」

ジョニィ「ジャイロッ!カーズッ!!そいつを何かに挟ませるなァーーーッ!!挟んだら平行世界で入れ替わってしまうッ!!」

ホット・パンツ「へ・・・平行世界」



大統領「」スッ…

大統領「」ズァンッ!!

ジャイロ「!?」

ジャイロ「何だ!?あの野郎が光の中にッ!」

ホット・パンツ「ひ・・・光の中に入らせたら駄目だッ!!」

ホット・パンツ「あらゆる攻撃が弾かれるぞッ!!!」

カーズ「!何ッ・・・」

鉄球「」ガァァン!!!

ジョニィ「光の壁に当たったぞッ!」



中国人「さて、包丁を・・・」

中国人「ッ!?」ズルゥウッ!!

中国人「バ・・・バランスが――」

ドズゥウウウッ!!!!

中国人「がッ・・・!!!!」ガグゥウッ!

中国人「ごッ・・・」ゴト…ッ



ジャイロ「!?」

ジャイロ「い・・・今のはッ!?」

ジョニィ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ドンドンドンドンドン!!!

ジャイロ「ま・・・待てッ!ジョニィッ!!」

爪「」ズギャギャギャギャギャッ!!!!

バゴバゴバゴバゴバゴ!!!

鉄骨「」グラリ…ッ

鉄骨「」ブォンッ

ドグワシャァアアアアアアッ!!!!

フランス人「うわああああああああああああああ!!!!」ガラガラガラガラガラ…



ジョニィ「・・・!!!」

大統領「スキ間の中で見えたか・・・?ジョニィ・ジョースター、地球の裏側なのかな・・・作業員が死んだぞ。鉄骨が落ちてな」

カーズ「ジョニィッ!!無駄に撃つなッ!!」

カーズ「大体察しがつく・・・あの『光の壁』は『空間の壁』だ!!異なる『空間』がそこにあるッ!」

カーズ「『騎兵の回転』だッ!教えただろう!!それを使えばあの壁も突破できるッ!おそらくだが」



大統領「」ズッ…

大統領「」ズォァアアアアッ!!!

ジョニィ「・・・!!!」

ジョニィ「だ・・・!大統領が向かってくるッ!!光の中を・・・!!!」

ホット・パンツ「・・・!!!」

大統領「」ゴォッ!!!

ジャイロ「『黄金長方形』だぜッ!ジョニィッ!!!」

ジャイロ「馬をそのフォームで走らせろッ!もし馬から『回転のエネルギー』をオレたちに得られるなら、馬のフォームは黄金長方形しかないッ!」

ジャイロ「馬自身が『良い』と思うように走らせろッ!馬がこの草の上を自然体で走って喜ぶように!馬自身がこの大地と空の下に生まれて来た事を感謝するように!!」

カーズ「それが『黄金長方形』をつくる時だッ!!」

ジョニィ「・・・!!」

ジョニィ「」ガンッ!!!!

大統領「」ゴォッ!!!

カーズ「ジャイロ!大統領がジョニィを追っているッ!大統領を追うぞッ!!」ガンッ!!

ジャイロ「」ガンッ!!

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!!!

大統領「・・・」ズォォォォォォォォォ…!!!

大統領(何を企んでいる・・・カーズ!)ズォォォォォオオオオオ

ジョニィ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!!!

長方形「」キラッ…

長方形「」キラ キラ キラ キラ

黄金長方形「」キラキラキラキラキラキラキラキラ

ジャイロ「形ができているッ!!ジョニィッ!!!」シルシルシルシル

カーズ「・・・」シュキィィィィィィイイイイイ!!

大統領「!!!」

ジャイロ「回転を叩き込めェェーーーーーーーーーーーッ!!!」グッ!

カーズ「」ジャッ!!

ジョニィ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」バッ!

ジョニィ「タスクッ!!ACT3!!!」ドンンンッ!!!!!

ジャイロ「」ブンッ!!!!

カーズ「」ブンッ!!!

ガギャァァアアアアアアッ!!!!







大統領「うぐおおおおッ!!!」ズバズバズバッ!! シワシワシワシワ

D4C「」バラァアッ!!

大統領「ろ・・・老化して裂けているッ!!」ズパズパズパ!!

ボール・ブレイカー「」ピタァアア

ACT4「」ピタァアアアッ

大統領「うッ・・・」

大統領「ひ・・・引っ付いている!」

大統領「な・・・何だこれはッ!このエネルギーの形ども・・・!!」

大統領「アフリカとか中国とか地球の裏側へ飛ばされず・・・この壁に引っ付いて入って来ようとしている!」



ボール・ブレイカー「」ギギギ…!!!

ACT4「」グァアアアッ!!!!

亀裂「」ガバァァァァアアアアッ!!!!

大統領「き・・・亀裂をッ!!広げた・・・!!広げやがったッ!!」

ACT4「」グォッ!!!

ボール・ブレイカー「」グァッ!!

大統領「ま・・・まずいッ!!!」





ドグシャァァァァァアアアアアアアアッ!!!!

大統領「うッぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

大統領(馬鹿・・・なッ!!)

大統領(『遺体』は・・・!!この私を・・・!!!)



















…ドクンッ

大統領「!?」

カーズ「・・・ッ!?」



グ…

ジョニィ「」グニャァ…

ジャイロ「」グニャァ…

カーズ「・・・何!?」

ホット・パンツ「」グニィィィイイ…!

カーズ「な・・・ッ」

景色「」グニャァァァァァァァァァァ…

大統領「な・・・何だ!?何が起こっているッ!!!」

カーズ「・・・!?」



グォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!!

ACT4「」ググ…グ…!!

ボール・ブレイカー「」グググググ…ッ!!!

ACT4「」バシュンッ!!!!

ボール・ブレイカー「」バシュンッ!!!



大統領「!!!」

亀裂「」ピシ! ピシピシ

大統領「き・・・」

大統領「亀裂が塞がっていく・・・!あのエネルギーの『形』も消えたッ!」

大統領「『弾き飛ばされた』のだッ!!!ここではないどこかにィッ!!」バッ!!

カーズ「何・・・!!!」

大統領「そうか・・・!そうだッ!!」

大統領「『ラブトレイン』は未完成だったのだッ!遺体は『8部位』!頭部がなかったッ!!」

大統領「しかし!!今、『頭部』が揃ったのだッ!!だからだッ!!『ラブトレイン』は・・・」

大統領「完成したッ!!!」バァァーーーーーーーーーン!!!

カーズ「何・・・!!!」

大統領「貴様・・・なぜ私についてこられる?カーズよ」

カーズ「・・・」

大統領「他の物体は全て歪んで・・・とっくに消滅――」



ゴォォォォォォォ…

ゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

スターボウ「」キラ… キラ…

大統領「・・・!!!」

大統領「スターボウ・・・たしか・・・亜光速移動をしているときに現れるのだったか・・・」

大統領「ここは宇宙か?我々は宇宙空間を移動している・・・?」

大統領「・・・なるほど」

カーズ「・・・?」

大統領「この現象は『遺体』が9部位全て揃ったから起こったのだろう・・・それ以外に説明のしようがない」

大統領「つまりカーズ・・・貴様がッ!」









大統領「『頭部』!遺体の『頭部』だったのだッ!!!」ズッギャァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

カーズ「・・・何ッ!?」

カーズ「貴様・・・!!ついに頭がイカレ――」



遺体「」ギュォッ!!!

カーズ「!!!」

遺体「」ズァッ!!!!

カーズ「な・・・」ズリョズリョ

カーズ「何ッ!!」ズリョォォォ…!!

大統領「間違いない・・・他の遺体が貴様の身体に吸い寄せられていくッ!」

大統領「貴様はたった今!『頭部』として完成したようだ・・・!!!だから!ラブトレインも完成したッ!!」

カーズ「・・・!?」

「ぐッ・・・」ガタァッ

「カ・・・カーズ!」ガクガク ガクガク

「ぐ・・・ッ!ぐおああ・・・ッ!!!頭痛が・・・ッ!!」ガクガクガク

「あの日・・・!!あの時・・・!!基本世界にしか存在しなくなったのは・・・ッ!!!」ゼーーーッ ゼーーーッ



???「・・・」

???「宇宙は俺が思っていたほど・・・」

???「どうやら崇高な存在ではなかったようだ」

「ッ!?」バッ!!

???「かつて俺は・・・」

???「友に対し・・・『神がいるとして運命を操作しているとしたら・・・俺たちほどよく計算された関係はあるまい』・・・こう発言したことがある」

???「しかし、間違いだったようだな」

???「神や宇宙といった存在は・・・計算ミスをする。その計算ミスが『俺』や『カーズ』だ」

???「2人の『特異点』は・・・神の誤算だったというわけだ」

???「我々は全てを超越した存在・・・」

「貴様は・・・!!!」ズキ ズキ

「もう1人の特異点・・・ッ!!!」ズキ ズキ



「DIOッ!!!」バァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

DIO「フン・・・」ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

今日はここまで。

>>656
9部位(頭部はカーズ)→完全なラブトレイン

を追加で。

流れにワロタ

カーズ「・・・!!」シルシルシルシルシルシルシルシル…!!!

鉄球「」バシュゥゥウッ!!!

ゴォオッ!!!



大統領「無駄だッ!!!」

鉄球「」ドッギャァァーーーーーーーーーーーーーーン!!!!



アメリカ人「オラァァ死ねェェッ!!」ドガァアッ!!!

韓国人「ぐぶッ・・・!」ドゴォオッ

アメリカ人「イエローモンキーが」ペッ

アメリカ人「もう1ぱァァァつッ!!!!」ゴォオッ!!!

韓国人「ヒィッ――」

…ゴォオッ!!!

トラック「」ドォォーーーーーーーーーーーーーン!!!

アメリカ人「!?」

韓国人「えッ・・・」

ドグシャァァァァァアアアアアアアアアアアア!!!!!!!



大統領「・・・弾かれたぞッ!!」

カーズ「・・・」チッ

大統領「『騎兵の回転』とか言ったか・・・?無意味だ!」

大統領「ついに我が『聖なる遺体』は・・・我が『ラブトレイン』は完成したのだ!私は強大な力を手に入れてみせたッ!」

大統領「この宇宙さえ!私の手の上の粘土となる・・・ッ!!!時空間のあらゆる物理法則が私の支配下!!」

大統領「『宇宙』という盤の上で我々はチェスをしていたのだ・・・!カーズッ!!勝ったのは私だ!!!貴様ではない」

大統領「だがありがとう!貴様が遺体でなかったなら、私は今も『頭部』を見つけることができず・・・お前たちの回転の前に完全敗北していたのだろう」

大統領「終わりだ・・・!!私は盤上の支配者だッ!!!」



カーズ「・・・」

カーズ「・・・そうか」

カーズ「残念だったなァァ・・・」

カーズ「貴様の支配は一時で終わりそうだ・・・」

大統領「・・・何?」

カーズ「いや・・・言い直そう。貴様の支配は一時たりとも『できていなかった』」…シル

カーズ「『回転』にはまだ『奥』がある」シルシルシルシル

シルシルシルシルシルシルシルシル

大統領「・・・」



一ノ谷の戦い!

平安時代末期、治承8年2月7日(1184年3月20日)に摂津国福原および須磨で行われた戦いであるッ!

源義経が馬で崖を降り、平氏の陣を後ろから襲撃したという有名な逸話が残されている戦いであるが・・・

畠山重忠という武将はその際、馬を担いで崖を降りたという!

人のエネルギーが馬に伝わったのだ!!騎兵の回転の逆である!





まさに『人馬一体』!!!





乗り手の回転エネルギーを馬へ!

馬は得た回転エネルギーを乗り手へ!

何億回もそのエネルギーの反射を繰り返し――

カーズ「」シルシルシルシルシルシルシルシルシル…!!!

大統領「・・・!」



増幅させ、一気に解き放つッ!!!



カーズ「この回転に名を冠するなら・・・何という名がよいと思う?ファニー・ヴァレンタイン」

大統領「・・・」

カーズ「このカーズは・・・この世界の歴史は巨大な『潮の流れ』だと思うのだ」

カーズ「波紋戦士との数千年の争いも・・・このレースも・・・一族を滅ぼしたあの夜も」

カーズ「全ては『潮』だ!!『潮』のように大きく流れているッ!!!『戦闘』の『潮流』!!!」

カーズ「『戦闘潮流の回転』だッ!!!!!」

大統領「・・・!!!」



究極馬「」ガンッ!!!

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!!!!!!

カーズ「これで終わりだ・・・」シルシルシルシルシルシルシルシル

カーズ「すべてに終止符を打つッ!!!」ブンッッッ!!!!!!!!!!





ドッガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!

大統領「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!!!!!!!!!!」バガァァァァアアアアアッ!!!!

大統領(なんという莫大なエネルギー!!!!消し飛ばされそうだァァ・・・ッ!!!!)



カーズ「」ガンンッ!!!!

大統領「!!!」

カーズ「」コォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……!!!!

大統領「何ッ・・・!!!」

カーズ「吹っ飛びな」ブンッ



大統領「ごぶァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」ドグァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

大統領「がァッ・・・」グラ…

…ボロッ

ボロ… ボロボロ…

大統領「・・・」ボロボロボロ…

バラッ…

大統領「・・・!!!」バラバラバラ…

大統領「な・・・にが・・・!!!」バラァァァァァァァァアアアアアアアア…!!!

大統領「D4Cィィイイイッ!!!平行世界へ逃げるぞォォオオオ・・・ッ!!!」バラァァァァァァアアアアア!!!!

D4C「」バラァァァァァァァアアアアア!!!!!

カーズ「・・・不可能だ」

大統領「わ・・・!」

大統領「私はどうなる・・・!?」

カーズ「・・・」

大統領「どうなってしまうんだ・・・ッ!!!」

カーズ「さあな・・・」

カーズ「それが理解できるのは・・・」





カーズ「・・・神くらいなものだろう」

大統領「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」バァァァァァアアアアア!!!!!!!

D4C「」バァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア

バァァァァァァアアアアアア…

カーズ「・・・」

究極馬「・・・」



地面「」バギィイイイイイイイッ!!!!!!!

ジョニィ「うッ・・・!!!」ビシビシィイイッ バギィッ

ジョニィ「何が起こっている!?大統領は倒せたのかッ!?カーズは!!!」ミシッ… バキィィイイッ

ジョニィ「地面が割れている・・・!!いやッ!!『空間そのもの』が割れているんだッ!!!崩壊していくッ!!!」

ジャイロ「・・・!」バガァァアッ

ジョニィ「どうなったんだ!!『遺体』が完成したのか!?」バギィイイッ!!

ジョニィ「大統領が全知全能の力を手に入れたってのか!?どうなんだ!?」

ジョニィ「カーズは敗けたのかッ!?大統領にッ!!!」

ジャイロ「・・・」

地面「」ボガァァァァァァァァァアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!

ジャイロ「!」

ジャイロ「・・・!!!」グラァァアアアッ…

ジョニィ「ジャイロオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」



ドンッ……………

「ぐああッ・・・!!!」バキバキ ビキィッ

DIO「・・・」ピシ ピシ

DIO「重力という力は・・・実際には存在しないという」ピシ ピシ

DIO「重力とは『空間の歪み』だ。ジョニィ・ジョースターのACT4は・・・『空間』を歪めている」

DIO「一方、ジャイロ・ツェペリは『時間』を歪めている。空間と時間は切り離せない。空間=時間だからだ」

DIO「ジャイロとジョニィは同じものを歪めている・・・」

DIO「そしてカーズは!その先を行った存在だ」ザッ…

DIO「何億回もエネルギーを反射させる・・・反射の形は『黄金長方形』!」

DIO「『黄金長方形』のスケールで反射させる・・・『時空間』の概念を越えた回転!」

DIO「『有』と『無』だ!時空間は『有』にしか存在できない。カーズは『有』と『無』の世界を同時に存在させたのだ」

DIO「その結果、宇宙には穴が開いた。修復不可能な穴が!」

「・・・ッ」バキバキバキ

DIO「・・・」

DIO「神よ。宇宙は・・・そして我々は」

DIO「これから消滅するとみて間違いないな?」



「・・・!!!」

「・・・その通りだ。DIO」

「今思えば・・・あいつが生まれた時から・・・たった1つの細胞だった時から・・・」

「すべては始まっていたのだな・・・!!!」

「あいつが生まれた時・・・!!ヤツは私と・・・!!この宇宙との一体化が始まっていた・・・!!!」

「『遺体化』も既に・・・!!!その時から・・・!!!!!」

ビキィイッ!!!

「刻一刻と私と同化していたのだ・・・!!!気付けなかった!」

「ヤツが地球に戻ったのも・・・!!私が操作していたのではなかったのか・・・!!」

DIO「・・・」

「私が操作していると見せかけて逆に・・・!!!ヤツに操られていたのだ・・・!!!」

「我々は『運命』というレールの上を知らない内に走っていたッ!!」



ビシィ………ッ









…………プツッ



































カーズ「!」ガバァァッ

カーズ「・・・」

カーズ(この感覚・・・は・・・?)


小惑星「」ゴォォォォォ…!!!

小惑星2「」グォッ!!

ガッ!!!!!

ズグゥゥゥゥウ…ウウン…ンンン…



カーズ「・・・!」

カーズ「これは・・・!!!」

赤色巨星「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………ッ!!!!

カッ!!!

バグォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ブラックホール「」ズズズズ…

ビカァッ!!!!

γ線「」ズギャァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



カーズ「・・・ッ!!!」

カーズ「この感覚は・・・!!宇宙ッ!!」

カーズ(どうなっているのだ・・・!?まさか・・・!宇宙を・・・!!!!)

カーズ(手にし・・・)

ズォォ…

カーズ「・・・」

カーズ「・・・ここは脱線事故の現場か」

カーズ「おいジョニィ!起きろッ!!ジャイロもだ!!」ガシィイッ!!!

ジャイロ「ハッ」ガバァッ

ジョニィ「うおッ」ガバッ

2人「・・・カーズ!?」

フィラデルフィア 独立宣言庁舎付近

シュウ…

シュウウウウ…

シュウウウウウウウウウウウウウウウウ…!

マウンテン・ティム「」シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…!!!

マウンテン・ティム「」シュウウ…

マウンテン・ティム「う・・・」ゴロ…

マウンテン・ティム「・・・ハッ!!」パチッ

マウンテン・ティム「・・・!?」ガッバァァア!!!!

マウンテン・ティム「な・・・何!?」

マウンテン・ティム「お・・・俺は確かッ」

マウンテン・ティム「大統領の・・・スタンド攻撃で・・・」



馬「」ブルル…

マウンテン・ティム「・・・!」

馬「」ガポ ガポ

マウンテン・ティム「・・・」





マウンテン・ティム「」ダッ!!

…バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

マウンテン・ティム「」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!!!!

ジャイロ「よォー!遅かったな」

マウンテン・ティム「フン・・・そっちこそ、大統領を倒すのに手間取ったようだな」

ジャイロ「ハハッ」

マウンテン・ティム「・・・カーズ」

カーズ「ン?」

マウンテン・ティム「・・・何かしたのか?」

カーズ「・・・」

マウンテン・ティム「俺は平行世界で完全消滅したはずだ」

マウンテン・ティム「なのに、傷1つ無い状態で、しかも基本世界に・・・」

カーズ「さあな」

カーズ「大統領がおっ死んだから、能力が解除されたんだろう」

マウンテン・ティム「・・・それでも、生死のコントロールは」

カーズ「そんなことより!そろそろレースに戻るべきではないか?」

カーズ「お前とジャイロにトップ争いは任せる。俺は賞金が手に入ればいいだけだからな」

カーズ「何ならジョニィ。お前もどうだ」

ジョニィ「僕はいいよ」

ジョニィ「『聖なる遺体』も消滅したし・・・僕はもともと優勝を狙っているわけではないしね」

ジョニィ「でもカーズ!」

ジョニィ「ここまで君とジャイロについてきたんだ。レースを降りるつもりはさらさらないね」

ジョニィ「行こう!8th.ステージとFinal.ステージを!!」グッ!

ジャイロ「おう!」グッ!

マウンテン・ティム「ああ」グッ!

カーズ「・・・フッ」グッ!





8th.ステージ

1位 ジャイロ・ツェペリ 375P (4着、35P)

2位 カーズ 370P(2着、50P)

3位 ジョニィ・ジョースター 366P(1着、100P)

4位 マウンテン・ティム 355P(3着、40P)

5位 ポコロコ 305P(5着、30P)






タイムボーナス
 カーズ、ジャイロ、ティム、ポコロコ、東方憲助、ジョニィ、(ホット・パンツ)、(Dio) 各1時間

Final.ステージ

1位 ジャイロ・ツェペリ 475P (1着、100P)

2位 ジョニィ・ジョースター 406P(3着、40P)

3位 マウンテン・ティム 405P (2着、50P)

3位 カーズ 405P (4着、35P)

5位 ポコロコ 335P (5着、30P)



獲得賞金

ジャイロ・ツェペリ 70億円

ジョニィ・ジョースター 1億2000万円

マウンテン・ティム 6000万円

カーズ 6000万円

ポコロコ 1440万円

ジャイロ・ツェペリはこの後ネアポリス王国へ帰国

父親とともにウェカピポの妹の看護を行いつつ、恩赦により釈放された少年マルコの生活支援も行い暮らした

数年後、ネアポリス王国は革命により王制を廃止。共和国の一属地方となった

中世から続くネアポリス王国の王制の死刑執行官を世襲的に務めていた『ツェペリ一族』とウェカピポと妹は、『ジョースター一族』の住むイギリスへ移り住んだ







ジョニィ・ジョースターはイギリスへ帰国

東方憲助の娘である東方理那を娶り、幸せな家庭を築き上げる

ツェペリ一族とも親密な関係を築いている模様

マウンテン・ティムはアメリカに残り、保安官を続ける

その後出世に出世を重ね、最高責任者に就任する


カーズはツェペリ一族とジョースター一族のところで暮らすようになる

時には『新たな仲間』と何年も外出することも



ポコロコはのんきな生活を送った




ザパァァァーーーーーッ ザザァァーーン…

ザザザ… ザザザザザ… ザザザ…

ジョニィ「・・・」ザザザ…

マウンテン・ティム「・・・本当に歩けるようになったんだな」

ジョニィ「ああ。おかげで」

ジャイロ「それじゃあな。面白かったぜ」ス

マウンテン・ティム「こっちもだ」アクシュ

カーズ「くれぐれも、死なないようにな」フフッ

ジャイロ「ああ!ウェカピポの妹もいるし、マルコだっている。死ぬワケにはいかねーよ」

ジョニィ「僕もだ。実は、東方の娘さんと結婚することになってね・・・死ぬのはなんとしても避けたいね」

マウンテン・ティム「俺もそろそろ出世する。今度会うときにはトップになってるぜ」

ジョニィ「応援するよ」

マウンテン・ティム「ありがとよ」

ボォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ ボッボォォーーーーーーーーーーーーーーーッ

ジャイロ「もう出航だ」

ジャイロ「じゃあな!また何年か後に会おう」ザッ…

カーズ「ときどき遊びに行く」

ジャイロ「ああ!俺の親父にも会ってくれ。話したらきっとお前に興味を持つからよォー」

ジョニィ「僕も君の親父さんに会ってみたいな」

ジャイロ「紹介しておくぜ」

ボッボォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

ボッボォォーーーーーーーーーッ… ボッボォーーーーー… ボッボーーー…

2人「・・・」

マウンテン・ティム「・・・行ったな」

カーズ「・・・ああ」

マウンテン・ティム「俺もすぐ仕事がある。それじゃ」

カーズ「頑張れよ」

マウンテン・ティム「おー!」タッタッタッタッタッ

タッタッタッタッタッ…

カーズ「・・・」

エシディシ「なあカーズ!『旅行』って、どこに連れてってくれるんだァ?」ザッ

カーズ「・・・あるインディアンの故郷だ」

ワムウ「インディアン・・・ですと?」

カーズ「出てきていいぞ。サウンドマン」クイッ



サンドマン「」ズッ…

サンタナ「・・・」

サンドマン「・・・私はサウンドマンだ。以後、よろしく頼む」

ワムウ「この男が何か・・・カーズ様」

カーズ「この男は、敵ではあったが・・・故郷を守るための行動は尊敬に値する。まずは、彼の『心残り』を解消する」

サンタナ「・・・心残り?」

カーズ「彼を姉に会わせる。そして、白人から祖先からの土地を買う」

エシディシ「へぇ・・・」

エシディシ「にしてもカーズ。お前凄いよなァ」

エシディシ「俺達を全員、違う宇宙なのに復活させて・・・そのうえ太陽を克服させてよォ」

サンドマン「私も彼によって生き返った。彼には頭が上がらないな」

カーズ「・・・生物というのには死に時がある。お前達の死に時が早すぎたから、もう一度チャンスを与えただけだ」

ワムウ「カーズ様・・・」

カーズ「・・・それと、サンタナ」

サンタナ「はい」

カーズ「・・・済まなかったな。迎えに行けなくて」

サンタナ「・・・いえ」

カーズ「・・・」

カーズ「さて、出発だ!とはいえ、現場まで空間を歪めれば一瞬だがな」

サンドマン「・・・感謝する」

カーズ「家族は大切にしろよ」ポン

カーズ「終わったら、全員でパリにでも行くか」

エシディシ「そりゃあいいな。そうしよう!」

ワムウ「カーズ様、このワムウは中国の拳法を見てみとうございます」

カーズ「ウム、いいだろう」

カーズ「よし、フランスのあとは中国だ。ゆっくり観光するとしよう」

カーズ「まずはサンドマンを故郷へ連れて行こう・・・」

カーズ「行くぞ」ザッ…













――そして月日は流れる

リサリサ「カーズさん!」

カーズ「!」

カーズ「・・・何だ?今は書物を読んで」

リサリサ「私・・・妊娠したんです」

カーズ「!」

カーズ「・・・本当か」…パタン

リサリサ「はい」

ジョージⅡ「そこで、名前をどうしようかと思いまして・・・」

ジョージⅡ「カーズさんに決めていただこうかと・・・」

カーズ「・・・いいのか?たまに家にいるだけの居候だぞ?」

ジョージⅡ「カーズさんがいなければ、僕の父がレースを生き残れたかも分かりませんし」

リサリサ「今のジョースター家があるのは、カーずさんのおかげですし」

カーズ「・・・」チラッ

エシディシ「決めてやれよ、カーズ」

エシディシ「いいだろ。前の宇宙のことはナシだ」

カーズ「・・・」

カーズ「そうだな・・・」



カーズ「・・・JOJO」

カーズ「『ジョセフ・ジョースター』・・・『ジョセフ』というのはどうだ――」


乙。水を指すようで悪いけど、これDIOは概念か切り離された位相の中に現れただけで復活したわけじゃないの?

>>744
そういうことで。

あげてしまった

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月12日 (火) 17:21:35   ID: BAEYXEgc

なんだこれ、カーズ凄すぎ

2 :  SS好きの774さん   2014年08月13日 (水) 01:37:36   ID: XwWeEqga

これすげえ面白い

3 :  SS好きの774さん   2014年09月21日 (日) 01:59:58   ID: D4GhEQYJ

後日談見たいっす!
サンタナの話で泣いてしまった

4 :  SS好きの774さん   2015年05月01日 (金) 02:51:42   ID: jkbDthbM

カーズ好きだから、このSSで輝いててすごい嬉しい
終わり方もよかった

5 :  SS好きの774さん   2015年12月12日 (土) 20:09:16   ID: UBTuNy0t

カーズ様ぁ

6 :  SS好きの774さん   2015年12月30日 (水) 14:51:45   ID: SuBkFudi

ザワールドオーバーヘブン

7 :  SS好きの774さん   2017年09月27日 (水) 01:17:04   ID: YOKkuRE8

カーズ自身が宇宙と同化した後に別の宇宙の仲間とかを復活させたという解釈で良いのか?

8 :  SS好きの774さん   2021年11月14日 (日) 10:41:30   ID: S:k2uwpQ

最後訳分からなくなるのがジョジョ感あっていい

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