伊介「春紀との夏の過ごし方」 (106)

春伊がひたすらいちゃいちゃしたり、だらだらしたり、妹達と遊んだりデートしたり黒組の皆と遊んだり
時には語り合ったり泣いたり笑ったり怒ったりして喧嘩したり悩んだりして暑い夏をやり過ごすだけ

ヤマなし落ちなし意味なしのゆるいちゃ春伊SSだよ
たまに他同室カプメイン回や理事鳰回もあったりするよ多分

いちゃいちゃちゅっちゅしまくってるよ
のんびり進行


7/1


夕方

伊介「……Zzz」

春紀「伊介様……ただ寝るためだけに来たの」

伊介「…Zzz……」ごろん

春紀「まぁいいけど……」

伊介「……Zzz」

春紀「(膝枕…そろそろ足が痺れて来た)」

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春紀「ちょっといいかい…足組み替えるよ」ひょい

伊介「………んぁ」ぴく

春紀「(起きた…不機嫌そうだな)あ…えっと、足痺れ

伊介「我慢しなさいよ。………Zzz」

春紀「鬼だ…鬼がいる……」ぼそ


伊介「…なんか言った?」むくっ

春紀「いえ何も」

伊介「はぁー、せっかく気持ち良く寝てたのに………」ノビ

春紀「………そう?」

春紀「(その割りには…)」

伊介『ゔぅぅ……ひっく……いかないでぇ………はるきぃー……Zzz』

春紀『………ごめんなぁ』なでなで

伊介『…ううぅ…、…Zzz……』

春紀『………』なでなで

春紀「(…うなされてた気が)」くすっ


伊介「…何か言いたげじゃない♥︎」イラッ

春紀「いえ何も」

伊介「(ったく、嫌な夢見ちゃったわ…)」

春紀「伊介様、冷たいお茶でも飲むかい」

伊介「飲むー♥︎」

春紀「じゃあ持ってくるね」スタ

伊介「早くしなさいよー♥︎」

春紀「ほいほい」


春紀「あ……そうだ」くるっ

伊介「?」

春紀「悪かったね、寂しい思いさせて」ちゅっ

伊介「!!!!」ぶわっ

伊介「ば……バカじゃないの……、…さっさと行ってよ」しっしっ

春紀「照れてる照れてる」

伊介「どうしようイラッとする♥︎」げしっ

春紀「あーごめんごめん今持ってくるから」

伊介「早くしろ!!」イラッ



バタン

春紀「…………」こそっ


伊介「……うぇっ……ひっく…さみしかったぁ……ぐす」


春紀「…ほんと、素直じゃねーんだから」くす

春紀「ほら、持って来たよ。伊介様仕様ミルクティー」

伊介「伊介仕様って…ただのパックじゃない」

春紀「パックも侮れないんじゃないの」

伊介「そんなこと言ってないですー♥︎………まぁ飲むけど」ごく

春紀「(……目、赤い。かわいい)」

伊介「ってホットだし……冷たいのって言ったのに」ブツブツ

春紀「(一人で泣いて…弱さを見せたくないのかな)」ぎゅっ


伊介「……頭から紅茶ぶっかけるわよ」

春紀「ほんとは照れてるくせにー素直じゃないな」ニヤニヤ

伊介「殺されたいの?」


春紀「なぁー、好きだよ」

伊介「当たり前でしょ♥︎」

春紀「伊介様はー?」

伊介「伊介は別にそんなに好きじゃない」

春紀「またまたぁー」つんつん

伊介「ウザい♥︎」げしっ

春紀「あぅ」

伊介「……ま、パパと同じくらいには好きかもね」

春紀「それって大好きってことじゃん?」

伊介「………ふん」

春紀「へへ………」ちゅー

伊介「ん……、…」ぎゅ


春紀「…………」

伊介「…?」

春紀「……キスすると抱きつく癖、なんとかしてよ」

伊介「なんでよ」むっ

春紀「すっごいムラっとする」真顔

伊介「…バカじゃない?」

春紀「大真面目だよ。襲っちゃうよ」

伊介「あ、そう♥︎分かった」パッ

春紀「よかった」ホッ

伊介「………」ちゅー

春紀「えっえっ……!?」

伊介「……♥︎」ぎゅーーっ

春紀「な"……っ、もう、からかって……!」かぁぁっ

伊介「(かわいい)」

春紀「そんなことやって…どうなっても知らないんだからね。あたし超狼だから」ドヤ

伊介「……」ぺろっ

春紀「く、唇、舐め……っ…!?////」

伊介「…かわいー♥︎」クスクス

春紀「あぅ」



伊介「……春紀ー」

春紀「なんだいー」

伊介「………」ぎゅっ

春紀「……わかってるよ」なでなで

伊介「………」

春紀「(早過ぎる別れだった、そんなの分かってるよ)」

春紀「(ごめんなぁ…あの時のあたしは、誰の意見も聞く気がなくて)」

春紀「(……なんて言ったら、悲しむかもしれないから、いつか言おう)」

春紀「(会えなかった時間分、いちゃいちゃしたら、ね…)」

春紀「(それまでは……あの時のことは全て忘れていたいな)」



伊介「……ねむ…♥︎」うとうと

春紀「今度は膝貸さないからね…」


伊介「………Zzz」ごろん

春紀「(………ちくしょおぉ…)」なでなで

つづく

7/3


昼下がり

伊介「ただいまーーっ♥︎春紀春紀春紀ぃーーっ♥︎」ドタバタ

冬香「おかえりー、今お姉ちゃんいないよ」

伊介「は!?今日仕事無いって言ってた筈なのに」

冬香「なんか急に呼び出されたみたいで」

伊介「…つまんなぁい♥︎伊介帰るー」

冬香「えー、もう少しゆっくりして行けばいいのに」

伊介「嫌よー♥︎春紀はま・ぁ・ま・ぁ好きだけど、下っ端のガキは嫌いだもん」べー

冬香「ひどいよーアキちゃん達の事をそんな風に言うなんて……」


冬香「……だよねー?アキちゃん達」ちら

伊介「…えっ…そこにいんの…?」


「ねーひどいねー」ひょこっ
「これは遊んでもらわなきゃねー」ひょこっ

伊介「ちょ、帰る帰る帰る帰る!!!」ガチャガチャ

冬香「うふふったーくさん遊んで貰ってねー」ニコニコ

「伊介ちゃーーん!」がばっ

伊介「やーーだーーっ♥︎触るな触るな触るな」

「ねぇねぇ何して遊ぶ!?何して遊ぶー!?」

伊介「何もしないわよ![ピーーー]!」

「[ピーーー]っていわれたー」

伊介「うわぁウザい」

冬香「うふふったーくさん遊んで貰ってねー」ニコニコ

「伊介ちゃーーん!」がばっ

伊介「やーーだーーっ♥︎触るな触るな触るな」

「ねぇねぇ何して遊ぶ!?何して遊ぶー!?」

伊介「何もしないわよ!死ね!」

「死ねっていわれたー」

伊介「うわウザ」


「伊介ちゃん鬼ごっこしよー!」
「公園行こー!!」

伊介「死んでも嫌。焼けたくないもん」

「えーっはーちゃんが今度、公園連れてってくれるって言ってたけど…」

伊介「春紀が?」ぴく

冬香「伊介ちゃんは来ないんだ、残念だねー」

「ねー」

伊介「伊介も行く」キリッ


冬香「(ちょろすぎる…)」

伊介「(お弁当作ってあげようかしら………)」ウフフ…

冬香「じゃあ公園は今度だね。部屋でなにか出来ることにしないとね」

「トランプはー?」
「ババ抜きしよーよ!」

伊介「…もー、しょうがないわね♥︎この優しい優しい伊介様が一戦だけ付き合ってあげてもいいわよ」

「伊介ちゃんトランプ配ってー」

伊介「…伊介様よ♥︎」ウフフ

「あっ間違えちゃった。ごめんね伊介ちゃん」

伊介「どうしようすっごいイライラする…♥︎」イラッ




「上がりーー!また伊介ちゃんのビリーー!」

伊介「なぁんでよ!!あんたら絶対手組んでるでしょ」

「んなわけないじゃーん」

「伊介よわぁーい♥︎」

伊介「真似すんなし♥︎」ぐりぐり

「あたた……」


伊介「……よしもう一回よ。もう一回。今度こそあんた達の協定を崩してやるわ」

冬香「(子供相手に本気になってる…)」クスクス

「伊介ちゃんと遊ぶのたのしぃー!」

伊介「遊びじゃないわよ真剣勝負よ」

冬香「(伊介お姉ちゃんが妹達と遊んでくれてるから、家事が進むなぁー)」ニコニコ



「あがりぃーー!伊介ちゃんまたビリー」

伊介「あぁーーんパパぁー、ババ抜きのコツ教えてぇー」びえー


冬香「(………遊んでくれてるというか……遊ばれてる?)」

「わぁい…あがりー…」

伊介「もう一回よ」イラッ


「………あがり」

伊介「もう一回」イライラ


「もう飽きてきた……」

伊介「真剣にやりなさいよ!!」むきぃーーっ


「…伊介ちゃん、わざとババ引いてんの?」

伊介「」ブチッ

「あっキレた」

ぎゃーぎゃー

冬香「(今日も寒河江家は平和です…)」ほのぼの


夕方

春紀「ただいまー」

冬香「おかえり、お姉ちゃん。伊介ちゃん、奥で寝てるよ」

春紀「ごめんなー。迷惑かけなかった?伊介、ほんとワガママだし平気で人の傷つくようなこと口にするし…」

冬香「……えっとぉ」

春紀「あたしが居ないって聞いてどうせキレたでしょ?起きたらしばかれそうでこえぇなー。まぁそんなとこも良いんだけどさ……、…冬香?」

冬香「……あはっ…あはははっ!お姉ちゃんってば、面白すぎ…!」クスクス

春紀「えっ」きょとん

冬香「帰って来ていきなり伊介ちゃんについてマシンガントークって…どんだけぞっこんなの?」クスクス

春紀「な"……っ!!ちが…!!」

春紀「あ、あああたしはその…別に……ちがうし…」

春紀「そ……そもそも冬香がそんなこと言うなんて、お姉ちゃんガッカリだぞー、お前にはまだ早い!」びし


冬香「…はいはい。言い訳はいいから、伊介ちゃんのとこ行ってあげて」ぐいぐい

春紀「納得いかないなー…」

冬香「まぁまぁ、…とりあえず、何があったかは惨状を見ればわかるよ」ふふっ

春紀「(……惨状?)」

春紀「入るよ」ガチャ



伊介「……すぅー……すぅー…」Zzz

「…んんぅ………Zzz」

「……Zzz」すかー


春紀「(うわっ、トランプは散らかってるし布団はあってないようなものだし……たしかに酷い惨状だなー)」

春紀「全く…後片付けくらいしろってのに」なでなで

「……んー…」Zzz

春紀「アキ達、よかったなー。伊介に遊んでもらえて」

「………Zzz」

春紀「…ま、どうせ伊介が遊ばれてたんだろうけど」くすっ

伊介「……もういっかい…しょうぶ………Zzz」

春紀「(………ふふっ、なんの夢見てんだろ?)」

春紀「(アキ……いつも寂しい思いさせてごめん…)」ちゅ

春紀「…ねーちゃん、もっと頑張るから」

「………Zzz」




春紀「伊介……」なでなで

伊介「………」

春紀「(寝顔、可愛いな…ほんと黙ってりゃお人形みたいなのに)」

伊介「…ん……Zzz」

春紀「(…ま、そんな伊介を好きになったわけなんだけど)」


春紀「(……唇、ぷるっぷるだし)」ぺろっ

春紀「(どこまでもエロいよなー…ほんと)」ちゅー

春紀「(他の誰にも…触らせたりしないから)」

春紀「…愛してるよ」ちゅっ





「……見た?あれが大人のちゅーだよ」

「は、はーちゃんが…伊介ちゃんと……べろちゅーしてる……」

春紀「」

春紀「……お、お前ら…いつから起きて………」

「はーちゃんが伊介ちゃん襲おうとしてた」

「私達にはほっぺただったのにねー」

春紀「うわああぁぁぁ」ガクッ

「冬香お姉ちゃん聞いて聞いてはーちゃんがねー」ガチャッ

春紀「あっこら!!余計なことを言いふらさなくても

冬香「だ、だめだよ。婦婦の愛の営みは邪魔しちゃ…ほらあっち行こ?」かぁぁ

春紀「そこまで進んでないよ!?」かぁぁぁっ

ぎゃーぎゃー


伊介「んー……うるさいなー」もぞもぞ


春紀「だからお姉ちゃんをからかうなっ…!!」

「はーちゃん顔あかぁーい」

春紀「うるさい!」

冬香「お姉ちゃん照れてるぅ」

春紀「照れてない!!あーもう!」

ぎゃーぎゃー


伊介「(なぁんか知らないけど…)」

伊介「(………春紀、幸せそう…♥︎)」くすっ

つづく

7/7




春紀「………たなばた」

伊介「そうだっけ」

春紀「七夕ってさ、棚ぼたっぽいよねー語感がさ」

伊介「………」

春紀「ごめん、どうでもいいね」


伊介「………」プルプル

春紀「(あれ?ウケてた…)」

春紀「織姫と彦星、会えたかなー?」

伊介「ぶっちゃけどうでもいー♥︎」

春紀「ええー伊介様それはねーわ」

伊介「ムカつくなー♥︎いつまでも夢見心地のガキじゃないんですー伊介は大人だもん♥︎」

春紀「これが一つ年上の差かぁ」

伊介「そうよー♥︎心に刻んでおきなさい♥︎」

春紀「……最近の大人は一つ下の恋人に膝枕をねだるのかそうか」

伊介「余計なこと言ってると殺すわよ」ごろん

春紀「そうだ、星見に行こうぜ星!家族寝ちゃってるしさ」

伊介「やぁよー♥︎なんで急に」

春紀「見に行こうよー」

伊介「やだー」

春紀「伊介様好きだよ」

伊介「うん♥︎」

春紀「見に行こう」

伊介「うん♥︎」

春紀「ちょろいな」あはは

伊介「」イラッ

春紀「(ボコられました)」たはー

伊介「この階段登るの!?……伊介やっぱ帰る…」

春紀「しゃーないなー。おんぶしてあげるよ」

伊介「頼んだ♥︎」


春紀「……軽っ!!」ひょいっ

伊介「モデル体型なんで♥︎」

春紀「ちゃんと食ってんの?食ってても胸にいくのかな」

伊介「…」ぎゅむー


春紀「…伊介様、当たってる当たってる」

伊介「当ててんのよ」

春紀「なぜここで!?」

伊介「春紀の背中大好きだもん♥︎」

春紀「照れるんだけど…」かぁぁ

春紀「はい、着いたよ。…おいこら、寝るな寝るな」

伊介「んぁ…どうも……」うとうと

春紀「この短時間で眠くなるって…」

伊介「春紀の背中気持ち良いんだもぉん…♥︎」


春紀「ん…」ちゅっ

伊介「!」びく

春紀「…目、覚めたかい」

伊介「うぅーん…………まだ眠いわね♥︎」チラッチラッ

春紀「もうしないー」ニヤニヤ

伊介「意地悪いな」ぶぅー

春紀「えーとビニールシート敷いて…っと」

伊介「………」じぃー

春紀「……よしっと、いい感じ」

伊介「…ねー、背中痛くなりそうなんだけど」ぶつくさ


春紀「まぁまぁ。いいから寝っ転がってみてよ」

伊介「……腕枕」

春紀「はいはい」

伊介「………」ごろん





伊介「……わぁおー♥︎綺麗ー♥︎」

春紀「………っ!!」ドキッ

伊介「…んー?」ひょこ

春紀「あ、あぁ…ごめんね……なんでもない」

春紀「(…見惚れてたとか、言えない…)」かぁぁ


春紀「でもさぁ……すごいっしょ。…昔、母さんと父さんと、三人で来たんだよ」

伊介「ふぅん、なかなかいいじゃない?♥︎」

春紀「…ここが最初で最後の…三人で出掛けたところなんだ」

伊介「…………」


春紀「ずっと秘密にしてたんだ。誰にも教えたくなくて」

伊介「……へぇ」

春紀「父さんと母さんとあたしだけの、唯一の秘密」

春紀「…だったんだけど、伊介にも言っちゃったなー」ぺろっ


伊介「……それで…伊介はどうすればいいの?」

春紀「ううん…ただ単純に、伊介に知っていて欲しくて。…秘密、さらけ出したかったんだよな」

伊介「………」

春紀「ごめん……重いかな」

伊介「……まぁ、まじ超くっそ重いとは思ったわね」ズバッ

春紀「ぐっ……分かってはいたけどいざ言われると…」

伊介「でもぉー…これくらいがちょうど良いや」

春紀「そっか…ならよかった」


伊介「重い女♥︎」

春紀「…伊介だってそんな変わらないくせに」ぴんっ

伊介「でも伊介は…何も返せないなー」

春紀「ん?」

伊介「だってまだ言ってない秘密とか……特にないしぃ♥︎」

春紀「…そっか」

伊介「あるとすれば昔のことくらいなんだけど…伊介も思い出せないのよねー」

伊介「断片的なことくらい…しか?」


春紀「(ネグレクト……だっけ。…伊介も苦しい思い出抱えてるんだよね)」

春紀「(……いつかあたしが…包み込めたらいいけど……)」

伊介「いつか思い出したら…その時は春紀にも教えてあげる」

伊介「だから、それまで待ってて♥︎」

春紀「ん…待ってるよ」




伊介「……春紀」

春紀「なんだいー」

伊介「……その…ありがと、ね?」ぷいっ…

春紀「…ううん……こっちこそ。…一緒になってくれてありがとう」

春紀「ほんとに…本当に、大好きだよ」

伊介「……っ!!春紀ぃぃーっ♥︎♥︎」がばっ

春紀「わっ!?」

伊介「伊介…春紀と同じ部屋で本当によかったぁ」

春紀「あたしも。…でも別の部屋でも、あたしは伊介様が好きだったよ」

伊介「伊介もー♥︎」ぎゅー

春紀「かわいいな…」なでなで

伊介「うふー♥︎」

春紀「……んっ」ちゅ



伊介「星、綺麗ねー♥︎月も出てないから…余計に」

春紀「だろー?あたしの一押しなんだよ」

伊介「(春紀とゆっくり話せたし…)」

伊介「……来てよかった、かも」

春紀「そりゃよかった」くすっ


春紀「(…手、繋いじゃおう)」ぎゅ

伊介「手暑い…」

春紀「離す?」

伊介「……我慢する」

春紀「んー」にぎにぎ


つーー…

春紀「…あっ流れ星」

伊介「一攫千金一攫千金一攫千金」

春紀「ちょっと!?」

伊介「なによ!邪魔しないで!」

春紀「そこはあたしとずっと一緒にいられますようにとかじゃね!?雰囲気的に!ロマンチック的に!」

伊介「そうなの?」

春紀「もおおほんと空気読めないんだからあああそこも大好きなんだけどさあああ」うわぁぁんっ

伊介「だってさぁー…そんなの、願わなくたって叶えてくれるでしょ?」

春紀「……っ!!…ま、またそんなこと言ってー…」かぁぁ


つーー……

伊介「一攫千金一攫千金一攫千金」なむなむ

春紀「えーとじゃあ…じゃあ……織姫と彦星が出会えてますように!」


伊介「(また春紀は春紀で可愛すぎるお願いしてるし……)」


伊介「ねぇ…知ってる?」

春紀「なにが?」

伊介「星の寿命10億年を人の寿命100歳に換算すると、3秒に1回会ってることになるんだって」

春紀「…は?」

伊介「………って神長が言ってた♥︎」ドヤ

春紀「神長らしいなぁ、…つーかよく覚えてたね」

伊介「春紀、七夕七夕うるさくなりそうだから、言い返せるように覚えておいたのよ」

春紀「ひど!」

伊介「とにかく、可哀想じゃないの。分かった?」

春紀「はいはい」



伊介「なんでちょっと不機嫌そうなのよー。そんなに嫌だったの」

春紀「べっつにー。神長と仲が宜しいようでー」つん

伊介「(……かわいい)」

伊介「妬いちゃったの?」

春紀「………モヤモヤする」

伊介「それをヤキモチっていうのよ」

春紀「…妬いた」

伊介「ウフフ♥︎もっと他の人と仲良くしちゃおー♥︎」

春紀「………」

伊介「(かわいいかわいいかわいい)」

伊介「うそうそ♥︎機嫌直して。別に仲良いわけじゃないのよー」くしゃくしゃ

春紀「ちょ、やめ」ぐぐぐ

伊介「………♥︎」くしゃくしゃ


伊介「春紀かーわいい♥︎」デレっ

春紀「かわっ…!?……か…可愛くはないっしょ…」

伊介「可愛いわよ♥︎伊介にとって宇宙一可愛い」

春紀「……それは…ありがと…嬉しい」てれてれ

伊介「♥︎」すりすり

春紀「んっ、そろそろ帰ろっか」

伊介「今何時?」

春紀「10時半くらい。遅くなっちゃったなー」パカ

伊介「帰ったらアイス食べるー」

春紀「そうだね」


伊介「……また、春紀と来る」

春紀「…そうだね」


伊介「ところで帰りも同じ道使うの?」

春紀「?そうだけど」




伊介「………春紀、おんぶ♥︎」

春紀「下りは頑張りなさい」


つづく

レスありがとう励みになるます


7/10





ザァァァァァ

春紀「……嫌だなぁ、雨……足場濡れるから危ないんだよなー」

伊介「(仕事、行かせたくない…)」ぐいぐい

春紀「だ…、大丈夫だよ?ちゃんと安全確認してるし」

伊介「…………」

春紀「暗殺よりかはずっと安全だって」

伊介「……でもぉ…」むすっ


春紀「大丈夫大丈夫。今迄どんな大怪我でも生きてたわけだし?」

伊介「……っフォローになってない!」ぶわぁ

春紀「(あちゃー……変なこと言わなきゃよかったかな…)」

伊介「伊介は本気で心配してあげてるのに」ぽろぽろ

伊介「じゃー死ねばいいのよ。春紀の大アホ…ひっく……ゔぇっ…」


春紀「(やっべー超愛おしい)」


春紀「今日行かないわけにいかねーし…ほんと大丈夫だからさ」

伊介「……無茶しない?」

春紀「わーってるよ」なでなで

伊介「………」むすっ

伊介「(やっぱり行ってほしくない…でも我儘言ったら春紀クビになっちゃうかもだし……伊介、人生で初我慢…?)」もんもん

春紀「(うーん…)」


春紀「(…ちゅーしてぇ)」


伊介「………いいわよ」

春紀「えっ」

春紀「(ちゅーしてもいいのかな!?っていうかなんで分かったんだろ?)」

春紀「(まっいーや、許可貰ったし遠慮なく…)」ぐいっ

伊介「……は?」

春紀「んっ」ちゅー

伊介「!?!?」


ドゴォッ


春紀「いでで…頭突き食らったぁ…」さすさす

伊介「……誰がいきなりキスしていいって言ったのよ♥︎」

春紀「すみませんでしたそういえば言ってませんでした」

伊介「次やったらボコるから」


春紀「そんで、何がよかったのさ」

伊介「そうそう、あんたが余計なことするから忘れてたじゃない」

春紀「…あたしのせいなの?」

伊介「別に行ってもいいわよ…我慢する…わよ」

春紀「あはっ別に伊介になんと言われようと行くけど」

伊介「…………」イラッ


伊介「歯を食いしばりなさいよ…」

春紀「うぅ……怖いです…」


春紀「仕返しして悪かったよ。でもさーそんなにキス、嫌?」

伊介「……嫌って言ったら?」

春紀「我慢する」

伊介「本当に?」

春紀「……う、うん」目逸らし

伊介「…浮気するつもりか、おい♥︎」イラッ


春紀「うわき…っ!?んな訳ないじゃん!」

伊介「じゃーなんで目逸らしたのよー」

春紀「……いやその…ね、寝てる時とかに、こっそりしようかなって…」もじもじ

伊介「……」

春紀「それも嫌なの!?…つーか今まで普通にちゅっちゅしてませんでしたっけ…」


伊介「………なんで嫌かって聞かないの?」

春紀「ん……それはあたしの愛が伝わってないのかなーみたいな……」しょぼん

伊介「………」

春紀「……ありったけ、想ってるんだけどなー」うーん?


伊介「(…そういうとこ、好きでもあるし嫌いでもあるのよね)」

伊介「(自分に自信がないというか……自分のせいにして解決しようとするというか)」

伊介「(なんて…教えてあげない♥︎伊介は意地悪だもん♥︎)」

伊介「(……それに、そんなとこも好きだし♥︎)」ぐいっ

伊介「……ん」ちゅーっ

春紀「!?」びく


伊介「冗談よー♥︎春紀ってしょんぼりしたりするのね、かわいー」つんっ

春紀「な"…ひどいぃぃ」

伊介「…キスくらい好きにすれば?…ただ」

春紀「……?」


伊介「あんま…顔見ないでよね……」

春紀「?なんで??」

伊介「別に…たいしたことじゃないけど」

春紀「……」きょとん


伊介「………っ」

伊介「……て…照れてるとか、そんなんじゃ…」かぁぁっ

春紀「結婚しよう」

伊介「あーもう!ジロジロ見るな!!殺すよ!?!?」げしっ

春紀「でもめっちゃ可愛くて…」オロオロ

伊介「バカ死ねあっち行ってよ死ね」げしげし

春紀「……あっそうだ」


ぎゅうっ

春紀「こ、こうすれば…顔、見えないから…」


春紀「(って、どさくさ紛れに変なことしちゃったよ……!!!!ぜってーあとで殺される…!!)」


伊介「…………」ぎゅっ

春紀「(…あ、でも意外と気に入ってくれたのかな…)」

伊介「(暴れたせいかしら……頭くらくらする………)」


伊介「(春紀……赤い髪…ふわふわ……いい匂い…好き)」

伊介「………大好きぃ…」ぼそ


春紀「!?」

春紀「(そ…それは反則でしょぉぉ!?)」かぁぁっ


伊介「………」かぷっ

春紀「…っぁ……」

春紀「(うわああぁ恥ずかしい!!耳噛まれて変な声出たなんて…)」

伊介「(反応かわいい……)」

伊介「………」はむはむ

春紀「…んっ……ちょ…はぁ」

春紀「(や、やば…っ)」


春紀「伊介……やばいよ…やめて…」

伊介「………」ぺろ

春紀「ぁ……、…ね…伊介ってば……だめ…襲っちゃうよ」

伊介「(春紀……かわいい…)」はむ


春紀「(聞く耳持たない……!!どうしたら…)」オロオロ

春紀「本当に…いいの?しちゃうよ?」

春紀「(伊介の胸とか太もも当たってるし……耳は気持ちいいし……)」

春紀「(したい………)」うずうず

伊介「…いいわよ、別に……春紀になら………」

伊介「……伊介のからだ…好きにしても……」ぎゅっ…

春紀「伊介……っ」


ピピピピピピッ


春紀「……目覚まし切っておくの忘れてたぁ……」

伊介「…………」


伊介「……なんで切っておかなかったのよー」ぶつくさ

春紀「早く起きると切るの忘れちゃうじゃん…」

伊介「分かるけど」

春紀「まぁ実際このままだったら完全に仕事のこと忘れてたし…一応役目は果たしたよこの時計」

伊介「……伊介にとっては厄介よ」

春紀「まぁあたしも今は本気で勘弁して欲しかったけどね…」


春紀「ってことだから、そろそろ準備して行かねーと」

伊介「その気にさせておいてそれはないわ」

春紀「それはこっちの台詞。大体伊介が変なことしてこなければ良かったのに」

伊介「………嫌だった?」

春紀「嫌じゃないけどさームラムラしちゃうから、やめてね…」ちゅっ

伊介「……」むー


春紀「ね……帰ったら続き…しよっか?」ぼそっ

伊介「!!」かぁぁ


伊介「(……無駄にかっこよくてムカつく!)」ぐりぐり

春紀「あだだだ……はいはい照れ隠しねはいはい……」


春紀「んじゃー行って来る」

伊介「……待ってる…」くい

春紀「ん、待っててね」なでなで

伊介「気をつけないと殺すんだから♥︎」ちゅっ

春紀「おっ、頑張れそうだな」

伊介「バカじゃないの♥︎はよ行け死ね♥︎」げし

春紀「あぅ」

7/13


春紀「13日の金曜日ってさ、知ってる?」

伊介「…………」(考え中)

春紀「悩むほど難しい質問じゃなかったと思うけど…」

伊介「(前七夕の時にうるさかったから………どうせ今回も悪魔がーとかそんな話…よね?)」

伊介「………オカルト的な……なにか?」



春紀「…何言ってんの…?オカルトって……」くすっ

伊介「お前殺してやろうか?」

春紀「いやいや金曜日は近所の激安スーパーのポイント2倍デーだよ」

伊介「13日関係ねぇじゃん死ね♥︎」

春紀「ちょっと引っ掛けてみました」

伊介「なにがしたかったんだよ」

春紀「ちなみに今日は日曜日」

伊介「さらに関係ないわね」

春紀「デートしようぜ」

伊介「唐突ねぇ」


春紀「誘い方わかんねぇ…」

伊介「今までのくだりは何だったのよ」

春紀「いやだから、デート誘おうと思って…」

伊介「そういうことねぇ…不器用過ぎだろ…」

春紀「で、どうなのよ…お返事は」ごくり


伊介「別に、いーけど?」あっさり

春紀「っしゃああ」ぐっ

伊介「あはっ♥︎デートくらいでそんな喜んで、バカみたい♥︎」

春紀「デートくらいって…お前デートだよデート!デートといったらほら…その………ね?」かぁぁ

伊介「……なによ」

春紀「あっごめんお前って呼んじゃった」

伊介「いいから早くしろ♥︎」


春紀「えっとだから………、……ラブホだろ?」

伊介「」ブッ

春紀「!?!ちげえの!?」

伊介「(どこの情報だよ!!)」

春紀「なんだよもー!恥ずかしいな!職場のおじさん達嘘ついたのかー」

伊介「(今度会ったら5万はそっと握らせておこう…♥︎)」

伊介「いや、間違いじゃないわよ春紀」キリッ

春紀「えっじゃあ本当なんだ…」

伊介「うん♥︎だから今すぐ行こう伊介が奢るから」

春紀「いや今日はあたしが…ほらちゃんと貯めたし」

伊介「あんたは身体で払ってくれればそれでいいの」

春紀「ちょっとヤバそうな発言だったけど大丈夫ですかね…」

伊介「愛し合ってるから問題ない♥︎ほら早く行きましょ」ぐいぐい

春紀「ちょ、待ってよまだ準備が…」わたわた


ホテル到着


春紀「うわああああすっげえぇ!!ベッドが回転する!」

伊介「映画も見れるんだって♥︎」わーい

春紀「シャワー浴びたらなんか見ようぜ」

伊介「伊介が選ぶー♥︎」

春紀「はいはい。じゃー先入ってくんね」

伊介「うん♥︎」

春紀「シャワーすげーよめっちゃピンクで可愛い!」ガラッ

伊介「春紀ー映画これにするー♥︎」

春紀「おっジブリね、セットしておくよ」

伊介「さて、伊介は泡風呂にしよーっと♥︎」バタバタ

春紀「ずるい!あたしも入るし!」

伊介「…しょうがないな、一緒に入ろ♥︎」

春紀「マッサージチェアもあるのかー」

伊介「春紀の膝のが気持ちいいわ…」

春紀「膝乗る?」

伊介「乗る♥︎」


春紀「あたしもこの方が気持ちいいな」

伊介「…うふふ♥︎」





帰り道


春紀「はぁー、楽しかった!また来ようなー」

伊介「たくさん機能もあったしねーこれで数千は安いかも♥︎」

春紀「………あれっ?」

伊介「?」



春紀「……ラブホって何する所だっけ……」

伊介「あっ……」


つづく

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年09月30日 (火) 00:01:30   ID: koV7F4fm

続きはどこじゃーーー!?乙っしたあああ!!

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