エレン「リーチ一発三色一通メンチンイーペードラドラ100万点」(48)

じゃらじゃらじゃら

エレン「……」

アルミン「……」

ミカサ「……」

ジャン「……」

エレン「みんな積んだか?」

アルミン「うん、じゃあまた東一局だね」

ジャン「もうチョンボは勘弁してくれよエレン」

エレン「任せろ!ダブルリーチ!」ッタァァァァン!

ジャン「言ってるそばから…てめえ、それちゃんとテンパってんだろーな?」

エレン「駆逐してやる!一匹残らず!」

ジャン「聞けよ!」

アルミン「うーん、早すぎて分かんないなぁ…はい、北」

ミカサ「…北」

ジャン「ほらよ、9筒だ」

エレン「ロンんんんん!」

ジャン「何ぃ!?」

エレン「チャンタ三色リャンペーコーメンチンイーペードラドラ!100億万点!!」

ジャン「殺すぞッ!」

アルミン「あはは、エレンらしいや」

エレン「よせよ、照れるだろ」

ジャン「話通じねーのかてめえは!」

ミカサ「どんな手だったの」

エレン「こんなん」

エレンの手
一一一九九九九⑨⑨1199

アルミン「惜しい。というか配牌でそれ怖い」

ジャン「こんなん誰がどうやっても四万八千点じゃねえか…下手したら九万六千までいくぞ」

エレン「俺は100億万点だぞ」

ジャン「馬鹿の単位やめろ」

アルミン「じゃあエレン、皆に四千点ずつ払って」

エレン「俺があがったのに?」

アルミン「せっかくだからね」

エレン「せっかくなら仕方ないか」

ジャン「意味が分からん。いや、全く意味が分からん…何なんだお前ら…」

ミカサ「エレン」

エレン「?」

ミカサ「エレンは、最後の牌以外であがっちゃだめ」

エレン「なんでだよ。俺だけとかズルくないか?」

ミカサ「せっかくだから」

エレン「せっかくなら仕方ないか」

ジャン「…初めて芋女と対峙したときの教官もこんな気分だったのだろうか…」

東一局一本場
エレン1000点
アルミン33000点
ミカサ33000点
ジャン33000点

エレンの知能がちょっとまずい事になってるな

アルミン「じゃあ改めて始めようか」

ジャン「まだ東一局とか嘘だろ…」

エレン「ダブルリーチッ!」ッタァァァァン!

ジャン「学習能力がねえのかお前は!」

エレン「俺は…」

エレン「俺は!とにかく巨人をぶっ殺したいです!」

ジャン「お前を殺してやろうか!」

アルミン「エレン、最後の牌でしか上がれないんだよ?」

アルミン「今なら…リーチ、取り消してもいいよ?」

ジャン「おおそうだ。取り消せ取り消せ」

エレン「戦わなければ…勝てない!」

アルミン「っ!」

ジャン「あ?うるせえよ」

アルミン「そうか…そんなエレンだから、きっと…」

アルミン「きっと、巨人にも立ち向かえるんだね…」

アルミン「僕も、見習わなきゃ…!」

ジャン「おい、何言ってんだアルミン」

アルミン「ダブルリーチ!」ッタァァァァン!

ジャン「アルミーーーーン!!」


ジャン「おい何感化されてんだよアルミン!取り消せ!」

アルミン「外の世界に行くんだ!」

ジャン「今すぐ帰って来い!」

ミカサ「ジャン」

ジャン「あ?」

ミカサ「嫌ならやめればいい」

ジャン「え…」

ミカサ「あなたがここで麻雀をすることを、誰も強要はしていない」

ジャン「!」

エレン「そうだ帰れ。さっさと内地行け」

アルミン「何で来たの?」

ジャン「何でって…そりゃあ…!」ちらっ

ミカサ「…?」

ジャン「ああ、クソ!やってやる!やってやるよクソったれ!」

ジャン「ほらよ、9筒だ!」タン!

アルミン「ロン!ダブルリーチ一発三色一通メンチンイーペードラドラ100万点!」

ジャン「ちっくしょおおおおお!!」

東一局一本場
エレン5000点
アルミン25000点
ミカサ35000点
ジャン35000点

ミカサ「アルミンも、最後の牌以外で上がっちゃダメ」

アルミン「分かった!」

エレン「おそろいだな、アルミン!」

アルミン「うん!」

ジャン「うんじゃねえよ。4人中2人が上がり放棄ってどういう事だよ」

ジャン(ん…待てよ、てことは…)

ミカサ「……」

ジャン(これはもうほとんど…俺とミカサ、2人きりのゲームってことか!?)

ジャン(麻雀は相手の性格をより深くまで読み合うゲーム…)

ジャン(必然的に、距離も縮まるってもんだぜ!)

ジャン(いける!まだ俺にもチャンスはある!)

ジャン「よっしゃあ!やってやるぜ!」

エレン「ダブルリーチ!」ッタァァァァン!

アルミン「ダブルリーチ!」ッタァァァァン!

ジャン「もうつっこんだりしねえぞ」

ジャン(これは俺とミカサのゲームだからな…)

ジャン(さぁ…読んでやるぜミカサ!一打目を捨てやがれ!)

ミカサ「…5萬」

ジャン(一打目で5萬!やってくれる…!)

ジャン(警戒すべきはホンイツ、チャンタ、七対、国士)

ジャン(単純に手がまとまっていて早いことも考えられる…だが)

ジャンの手
⑨3346889西西中白北ツモ中

ジャン(俺の手は索子に寄っている!典型的な寄り場だ!)

ジャン(一打目五なら萬子はない。索子は俺に寄っている…なら)

ジャン(ミカサの手は筒子のホンイツ!見切ったぞ、ミカサ!)

エレン「早く打てよジャン」

アルミン「さっさと内地行けよ」

ジャン「うるせえ!今切ってやるよ!」

ジャン(ミカサが筒子なら…先に筒子を処理しねえとな)

ジャン「おらよ!9筒だ!」

ミカサ「ロン」

ジャン「えっ」

ミカサの手
①①②②③③⑦⑦⑧⑧⑨⑨⑨

ミカサ「メンチンピンフ純チャンリャンペーコー」

ミカサ「数え役満」

ジャン「……」

ジャン「…ふっ」

ジャン「流石だな、ミカサ」

エレン「何カッコつけてんだお前」

アルミン「さっさと内地行けよ」

アルミンが辛辣www 



ルールわかんないけど、

東二局一本場
エレン5000点
アルミン25000点
ミカサ67000点
ジャン3000点

アルミンひでぇw

アルミン「ダブルリーチ!」ッタァァァァン!

ジャン(くっ…さっきは振り込んじまったが…読めてはいた。読めてはいたんだ)

ジャン(ただ、ミカサを侮り過ぎた。1人で100人分の兵士に匹敵すると謳われたこいつを!)

ジャン(そこまで踏まえて…今度こそ、読み切る!)

ミカサ「東」

ジャン(一打目に東。通常ならば早いタンピン手を疑う所だが…)

ジャン(相手がミカサならこうだ。『大四喜、小四喜はない』)

ジャン(……)

ジャン(なんかもう…読みとかではなくなっている気が…)

エレン「早く打てよクズ」

アルミン「さっさと内地行けよ」

ジャン「う、うるせえ!」

ジャン(俺の手は…)

四五六七八④⑤⑥⑨4446ツモ5

ジャン(クソ!こんなん考えるまでもねえ!)

ジャン「9筒を切ってダブル…」

エレン「また9筒か」

ジャン「!」

ジャン「ちょっと…待ってくれ」

ジャン(俺はさっきからずっと…9筒で振っている…?)

ジャン(もうここしかないと言う9筒…これは罠なのか…?)

エレン「おい、早く打てよ」

アルミン「さっさと内地行けよ童貞」

ジャン(俺は今…試されているのか?)

ジャン(ここが…俺の正念場なのか…!?)

エレン「おい早く…」

ジャン「うるせえ!考えさせろ!いや…」

ジャン「考え…させてくれ!頼む!」

エレン「お、おう…?」

四五六七八④⑤⑥⑨44456

ジャン(麻雀知ってるヤツなら…ここから9筒を打たないなんてありえねえ)

ジャン(だが…今日はそういう『流れ』なのか?)

ジャン(俺が一打目9筒で振る…そんな『流れ』…?)

ジャン(馬鹿馬鹿しい。そう切り捨てるのは簡単だが…)

ジャン(俺は…)

ジャン「…エレン」

エレン「?」

ジャン「巨人が憎いか」

エレン「当然だ」

ジャン「何でそんなに巨人を憎む」

エレン「後悔しているからだ」

ジャン「後悔」

エレン「あの時、俺にもっと力があれば」

エレン「巨人を殺す術を持っていれば」

エレン「俺が……」

エレン「……」

エレン「…俺は駆逐するよ、ジャン」

エレン「あいつらを。一匹残らず」

エレン「もう、後悔はしない」

ジャン「後悔、か」

ジャン「決めたぜ、俺はこれを切る」

ジャン「4索だ」タン!

ミカサ「……」

ジャン「俺は後悔なんてしねえ。自分で決めた道だ。お前らが何と言おうと俺は内地に行くし、」

ジャン「お前らが何と言おうと、俺はこの手から9筒は打たねえ」

ミカサ「……」

ミカサの手
⑦⑦⑦⑨白白白発発発中中中

ミカサ(積み込み…失敗した…?)

ジャン「当たるか?ミカサ」

ミカサ「……いいえ」

ジャン「よし!」

エレン「ようやく俺の番か!ダブルリーチ!」ッタァァァァン

ジャン「うるせえ!」

ミカサw役満…って積み込み?!

俺「ダブルリーチ!」ッタァァァァン

東二局一本場、ミカサ5順目


ミカサの手
⑦⑦⑦⑨白白白発発発中中中 ツモ⑧

ミカサ(……ツモった…けど)

ミカサ「7筒」タン

ミカサ(これをツモるとエレンがトんでしまう…親のアルミンもトぶ…)

ミカサ(…この手はツモれない)

ミカサ(エレンとアルミンを守りつつ、あくまでもジャンから上がるのがベスト)

ミカサ(単騎を変えて…ジャンを狙い続ける…)

ジャン「7筒か。じゃあチーだな」

ミカサ「!」

ジャンの手
五六七八九④⑤⑥⑧56西チー⑦⑧⑨

ジャン(9筒が切れないなら、この手はもう上がれねえ)

ジャン(まぁミカサの手替わりを待っても良かったんだが…)

ジャン(…気に入らねえ)

ミカサ「…ジャン」

ジャン「どうした?ミカサ。何をそんなに驚いてやがる」

ミカサ「…その手、あがれるの?」

ジャン「さあな。でもまあ」

ジャン「お前はようやく、こっちを見たよな」

ミカサ「……!」

ジャン(さて、全力で形テンでも目指すか…)

おもろそうなのが始まってるじゃねえか
珍しくジャンがカッコイイし


東二局一本場、ジャン、ハイテイ前


ジャン(…結局、こんな手になっちまったか)

④⑤⑥⑦⑧⑨⑨556チー⑦⑧⑨

ジャン(まあ上がれる訳ねえか。…でもな)

ジャン(この順目まで、振ってねえぞ、ミカサ)

ジャン(コロコロと単騎を変えてるみたいだが…)

ジャン(最後まで振らねえぞ、俺は…!)

ミカサ「……」

⑦⑧⑨5白白白発発発中中中

ミカサ(待ちを変えても出ない…)

ミカサ(むしろ…変えた直後に合わせられてる…)

ミカサ(……)

ミカサ(…エレンはきっと、ノーテンダブルリーチ)

ミカサ(万が一アルミンがテンパイしていた場合)

ミカサ(この局で私が上がり切らないと…エレンがトぶ!)

ミカサ(残りはジャンのハイテイのみ…!)

ミカサ(ジャン…!)

ミカサ(5索を出して…お願い!)

④⑤⑥⑦⑧⑨⑨556チー⑦⑧⑨

ジャン(ここまで来たんだ…形テンを取りてえ)

ジャン(いや、形テンは取らなきゃいけねえ。それが、俺の意地だ。男の意地ってやつだ)

ジャン(ミカサは待ちを変えてる。場況から見れば索子が良い待ち…この5索と6索はどちらも危ない)

ジャン(素直に4-7索を引ければ打9筒で良いが…)

ジャン(もし3-6-9筒を引いたら…)

ジャン(……)

ジャン(…5索だ。5索を勝負する)

ジャン(大丈夫だ…!ここまで来たじゃねえか!)

ジャン(最後の一枚が、ミカサに当たる牌を切らせる訳ねえ!)

エレン「ハイテイか」

アルミン「さっさとツモれよ内地」

ジャン「うるせえな。今ツモるよ」

ジャン(来い!4-7索!)

ミカサ(お願い…5索を出して…!)

ジャン(来いッ!!)

④⑤⑥⑦⑧⑨⑨556チー⑦⑧⑨

ツモ5

ジャン(来たッ!それもこれ以上ないような5索!)

ジャン(よしっ!これなら…!)

ジャン「打9筒だ!当たるか!?ミカサ!」

ミカサ「……くっ」

ジャン「おっしゃあ!」

エレン「あ」

ジャン「え」

エレン「それ、ハイテイだよな」

ジャン「え」

エレン「ってことは、最後の牌だよな」

ジャン「え」

エレン「最後の牌なら、俺は上がっていいんだよな?」

ジャン「何を…」

エレン「ロン」

一九①199東南西北白発中

ジャン「こ…国士無双…」

アルミン「ライジングサン…!」

ミカサ「ーーーっ!エレン!エレン!」

エレン「リーチ一発三色一通メンチンイーペードラドラ…」

エレン「100兆点だ」

ジャン「そんな…馬鹿な…」

アルミン「凄いやエレン!色々間違ってるけど間違ってないよ!」

ミカサ「エレン!」

エレン「ジャン…お前の敗因はたった一つ」

エレン「たった一つのシンプルな答えだ」

エレン「『お前は最後に9筒を切った』」

ジャン「そのまんまじゃねえかよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

エレン「じゃあ、罰ゲームの時間だな」

ミカサ「エレン!エレン!」ぎゅー

エレン「ミカサ、ちょっと離れてくれ。ジャンが見えねえ」

ジャン「うおおおおおおおおおおおおお!おっ……おおおおおおおおおおおおっっ!!」

アルミン「罰ゲーム、『ラスはトップの言うことをなんでも聞く』だったね」

エレン「何にしようかな」

ジャン「ハッ…ハハハハハハ!もう何でも来いや!教官の前で芋食って屁でもこいてやろうか!?」

エレン「よし、決めた」

ジャン「なんだ!?なんでも言ってみろ!」

エレン「お前調査兵団入れ」

ジャン「えっ」




ジャンは調査兵団に入ることになった。完!!

つーわけで終わりー

麻雀的な部分で間違ってたらごめん
ダブリーのリー棒供託にしてたらとっくにエレントんでんだろとかホントごめん

てゆーか麻雀分からない人には鎧型級にマジホントごめん

おつ!笑わせてもらった

乙。滅茶苦茶笑ったわ

ライジングサンくっそ笑った

俺よく長考するんだけど内地に行った方がいいかな?

圧倒的乙っ・・・!

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