兄「うちの妹がニオイフェチなわけがない」 (244)

妹「んっ……はぁ……はぁ……」スンスン





兄(ニオイフェチだった)





妹「兄さん……兄さん……!」





兄(おまけにブラコンだった)

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妹「兄さん兄さん……」スンスン

兄(女性の下着を頭にかぶってナンチャラなんて、漫画で見たことあるけど)

兄(身内が、実の妹がとなると、なんとも言えない気持ちになる)

兄(こっそり覗いてる自分も自分だけどさ)

妹「んっ……ん~……」

兄「……」

兄(妹は普段が普段なだけに、これはこれで面白いと思ったり)

兄(こう言うのは気に食わないけど、うちの妹は可愛い)

兄(妹が同じ高校に入学してからは、何人もの友達に紹介しろと頼まれたぐらいだし)

兄(性格もいいし、みんなにも優しいし)

兄(……俺には冷たいけど)

兄(欠点らしい欠点もないし、学校での人気もそこそこ)

兄(これでモテないほうがおかしいくらいだ)

妹「兄さんっ」

兄(ニオイフェチ、ブラコンという欠点があった)

妹「……」イソイソ

兄(妹は十分堪能したのか片づけ始めた)

兄(時間にしてきっかり10分。いつも10分)

兄(変態行為にも区切りをつけて、真面目に取り組む優等生)

兄「……」

妹「また赤点ぎりぎりの点数でしたね、兄さん」

兄「赤点はとってないぞ」

妹「そういう問題ではないのですが」

妹「それに何度か勉強見てあげましたよね?」

兄「……」

妹「ダメダメ兄さん」

兄(これがいつもの妹)

兄(時間にして4時間くらい前の話)

妹「今度はみっちり見てあげますから」

兄「げっ」

妹「嫌ならせめて平均点はとってください」

~翌朝~

兄「……(モンモンとして眠れなかった)」

兄(暑さのせい、だな)

妹「兄さん」

兄「あ、あぁ…」

妹「ああ、じゃありません。まだ夏休み初日ですよ?」

妹「今何時だと思ってるんですか」

兄「9時くらい?」

妹「11時です!」

妹「せっかく朝ごはん用意したのに」

兄「ごめん」

妹「私が兄さんのスケジュールをしっかり管理しないとダメですかね」

兄「いいねそれ」

妹「冗談で言ったんです。だらしのない兄さん」

兄「……」

兄(いつもなら嫌な気分になる妹の悪態も…)

兄(なぜか気にならなかった。むしろからかってやろうか、なんて気さえおきてくる)

兄「でも妹は優しいから、結局助けてくれるんだろ」

妹「えっ…」

兄「いつもありがとう。感謝してるよ」

兄(こんなこと普段なら絶対言わない)

兄(自分で言ってて笑いそうになる)

妹「……」

兄(だんまり…のち…)

妹「ど、どういたしまして…///」

兄(効果は抜群だ!)

妹「……///」

兄(真面目で厳しい優等生が、うつむぎながらモジモジしてる…)

兄(可愛く見えるのはギャップのせいだな)

妹「あの、兄さん?」

兄「あ、はい」

妹「これからはちゃんと起きてくださいね」

兄「はい」

妹「8時には起きないとダメですからね」

兄「え~」

妹「むっ…」

兄(あ…いつもの妹…)

兄「……」カリカリ

兄(あれから散々小言を言われ…)

兄(なぜか自室で夏休みの宿題をやるハメに)

兄(俺は夏休み終了三日前に、ヒイヒイ言いながらやる派なのに…)カリカリ

兄(ちなみに妹はあらかた終わっているそうだ)

兄「夏休み初日で、ほとんど終わってるっておかしいだろ…」ブツブツ

妹「何がおかしいんですか、兄さん?」

兄「!」

兄「部屋に入るときは…」

妹「ノックしましたよ?お返事がないので勝手に入らせてもらいました」

兄「……」

妹「寝ているのかと思いましたが、ちゃんとやっていたみたいですね」

兄(後ろから課題を覗きこまれる)

兄「……」

妹「……」

兄(女の子のニオイがした)

妹「ここ間違ってますよ」

兄「…………」

兄(文句を言ってやろうと後ろを振り向くと)

兄(テレビの前のテーブルに、麦茶の入ったコップがあるのに気付いた)

兄(氷もたっぷり。よく冷えてそうだ)

兄「麦茶。持ってきてくれたんだ」

妹「ああ…あれですか…」

妹「兄さんも喉が渇いた頃だと思いまして」

妹「そんな兄さんを目の前にして飲む麦茶は、さぞ格別だろうと」

兄「お前が飲むのかよ」

妹「はい」

兄(そう言ってにっこり笑った)

兄(笑いやがったよこの妹ふざけんな)

兄(頭にきたので麦茶を飲みほしてやった)

妹「宿題タイムはおしまいですか?」

兄(だというのにそしらぬ顔だ。こうなると分かっていたみたい)

兄「ツタヤ行ってくる」

妹「ツタヤ?」

兄「見たかった映画がレンタル開始されたの思い出した」

妹「最近リメイクされた映画ですよね」

兄「リメイク物は面白くないのが多いんだけどね」

兄(でも映画好きとしてはやっぱり気になる)

妹「……」

兄(妹は何やら考え込んで…)

妹「面白かったら私にも見せてくださいね」

兄(そう言うとコップを持って出て行った)

兄(何か言われると思ったから拍子ぬけだ)

兄「……」

兄(いつもならさっさと準備して行くんだけど)

兄(なんかひっかかる)

兄「……」

兄(毎夜俺のパンツを被ってハァハァするほどの変態だ)

兄(何かあるに違いない…)

兄(具体的に妹が何をするかは、思い浮かばなかった)

兄(俺は変態じゃないし)

兄「……念のため」

兄(本棚の上にデジカメを置いておこう)

兄(本で隠せば気付かれない、と思う)

兄(出来れば何も映っていて欲しくない…)

兄(そんな淡い期待をこめて、デジカメを設置した)

兄(着替えを済ませ下へ降りると…)

妹「……」

兄(妹がリビングでテレビを見ていた)

妹「……」

兄(頬がほんの少し赤く見えるのは気のせいかな)

妹「なんですか?」

兄「別に…」

兄(気のせいだな)

兄「行ってくる」

妹「いってらっしゃい兄さん」

兄(映画は借りることが出来た)

兄(おまけに最後の一本だった)

兄(ラッキー!なんて浮かれながら家に帰って、デジカメのことを思い出す)

兄「……」

兄(リビングに妹の姿はない)

兄(自室で勉強でもしてるのかもしれない)

兄(自分の部屋に戻ってデジカメを確認する)

兄(画面にはRECの三文字。とりあえず停止)

兄「……」

兄(再生ボタンを押す手が重い)

兄(もちろん何も映ってない可能性だってあるんだけど…)

兄「……」

兄(借りた映画を先に見ようか、なんて思い始めた頃)

兄(気がつけば再生ボタンを押していた)

兄(デジカメをセットしている自分が映って…)

  『……』

兄(その後には無人の部屋)

  『……』

兄(5分経過。変化なし)

  『……』

兄(右下の時間が10分になろうとした頃…)

妹『……』

兄(ゆっくりとドアが開き、妹が入ってきた)

妹『す~…は~…』

兄(部屋に入るなり深呼吸をし始める)

妹『~♪』

兄(この顔……既にご満悦だ……)

兄(それから妹はベッドの前に立ち、手を合わせた)

兄(一体何を始めるのかと思いきや…)

妹『いただきますっ』

兄(ベッドにダイブした)

兄「……馬鹿だこいつ」

妹『~♪』

兄(画面には枕に顔を埋めて足をパタパタする妹や…)

兄(ベッドで嬉しそうにゴロゴロする妹が映っていた)

妹『んはぁ!やだ、変な声でちゃ――』

兄(そこでデジカメを止める)

兄「……」

兄「……」

兄「……」

兄(そうだ……映画見よ……)

~その日の夜~

兄(映画は微妙だった)

兄(むしろ妹の痴態を捉えた映像のほうが面白かった)

妹「晩御飯できましたよ」

兄「……」

妹「兄さん?」

兄「あ、悪い。ぼーっとしてた」

妹「兄さん、たまには体でも動かしたらどうですか?」

妹「普段頭も動かさないんですから。これ以上だらけた生活が続くと…」

兄「?」

妹「ダメダメダメ兄さんになります」

兄(ダメが一つ増えた…)

兄「今日も素麺か……」

兄(とは口が裂けても言わない)

兄(口喧嘩じゃ妹に勝てないのは分かりきってるし)

兄(作ってもらっている手前、強気に言えないし)

妹「……」チュルチュル

兄(そんな俺にかまわず妹は美味しそうに素麺をすすっている)

兄「……」

兄(また悪戯心がムクムクと首をもたげる)

兄(仰々しく手を合わせる)

妹「…?」

兄(気付いた妹がこちらを見る)

兄「いただきますっ」

妹「ごほっ!けほっ!」

兄(激しくむせた)

兄「大丈夫?」

兄(飲み物を手渡す)

妹「す、すみません…」

兄(受け取ってゆっくりと飲む妹)

兄「気管に入った?」

妹「そうかもです」

兄(その顔は赤く、目は泳いでいる)

兄(ここで追い打ちをかけたいところだけど…)

兄(ボロが出そうなのでやめておこう)

妹「……」チラチラ

兄「……」ズズ~

兄(あれからチラチラこっちを見てくる)

兄「?」

妹「……///っ」プイッ

兄(目を合わせると、あからさまにそらされる)

兄(が、何で悩んでるのかはお見通しなので)

兄(あえて聞かずに素麺をすする)

兄「……」ズゾゾ~

兄(今日の素麺はいつもより美味く感じるな)

兄「ごちそうさま」

妹「あ、あのっ」

兄(食べ終わると)

兄(タイミングを見計らったように、妹が話しかけてきた)

兄「なに?」

妹「兄さんは……」

妹「その……」

兄(言葉が続かない)

兄(モジモジした妹をみるのは、小学生以来だ)

妹「そ、素麺はお嫌いですか?」

兄(逃げた)

兄「そんなことないけど…」

兄「なんで?」

妹「いえ、ただなんとなく、そうなのかなー?と…」

兄「嫌いじゃないよ」

妹「そ、そうですか…」

兄「うん」

妹「……」

兄「……」

~お風呂~

兄(間がもたなかったので風呂へ逃げた)カポーン

兄(動揺する妹は可愛く、面白くもあったけど)

兄「……」

兄(やりすぎたかな)

兄(まぁこれに懲りて、妹も変態行為を控えるだろう)

兄「……」

兄(たぶん……おそらく……)

妹「兄さん」

兄「!」

兄(ぎょっとして振り返ると、脱衣所に妹の人影)

妹「タオル、忘れていたようなので」

兄(そういえばあれこれ考えてて、持ってくるの忘れてた)

兄「ああ、ありがとう」

妹「……いえ」

兄(なおも何か言いたげだったが)

兄(かける言葉がみつからなかったので、湯船に顔を埋めた)

兄(それっきり静かになったので)

兄(湯船から顔をあげて、振り返ると…)

妹「……」モゾモゾ

兄(妹は気配を殺し、モゾモゾしてた)

兄(忍者かこいつ)

兄「……おい」

妹「ひゃい!?」

兄(やだ、変な声でちゃった)

兄「なにしてんの?」

妹「べっべべべ別になにも!」

兄(声裏返ってるよ、すごい動揺ぶりだよ)

兄「そろそろ出るんだけど」

妹「は、はいっ!」

兄(返事をすると、妹がすぐに出ていった)

兄「……」

兄(風呂から出たら、念のため確認しておこう)

兄(パンツがなくなっていないか…)

兄「……」

兄「……」

兄(結論から言うと、なくなってた)

兄(冗談じゃなくて、本当になかった)

兄(さっきまで穿いてた、脱ぎたてのホカホカパンツ)

兄「…俺のだけどね」ボソッ

兄「……」

兄「……」

兄(うちの妹は既に手遅れでした)

~翌朝~

妹「……」

兄「……」

兄(起きてリビングまでくると)

兄(妹はソファに座りながら、優雅に紅茶を飲んでいた)

妹「おはようございます、兄さん」

兄「…おはよう」

兄(昨日の動揺っぷりが嘘のようだ)

兄(夜中に隣でドタバタと物音がしていたけど…)

妹「……」

兄(紅茶をすする口で、俺のパンツもすすったのだろうか)

兄(俺のパンツは妹にとって精神安定剤なのか)

妹「……」

兄(怖い、妹怖い)

妹「ボーっ突っ立ってないで、顔でも洗ってきたらどうですか」

妹「しまりのない顔が、もっと酷いことになってますよ」

兄(なんて妹が言うもんだから)

兄(寝起きとか昨日のアレで、頭の中がごちゃごちゃしていた俺は)

兄(つい言ってしまった)




兄「パンツ返せよ」


妹「!!」

兄(ボン、という効果音が似合うくらい妹の顔は一瞬で赤くなり)

兄(その手からするりとカップが滑り落ちた)

妹「あつっ!」

兄(ここで我に帰る)

兄(考えがあれこれと頭の中をかけめぐったけど)

兄(ヤケドした妹の手当が先だ)

兄「ちょっと待ってろ」

妹「は、はい…」

兄(とりあえずタオルだな。冷水でよく冷やしてそれから…)

兄(患部を冷やすこと数分)

兄「もう大丈夫かな。痛くない?」

妹「あ、はい、平気です」

兄(足にかかった紅茶は、元々大して熱くなかったんだろう)

兄(これなら数日で治りそうだ)

兄「……」

兄(にしても妹の足は白くて、スベスベで)

妹「……あの」

兄(よこしまなことを考えていると、妹が口を開いた)

妹「いつから……ですか……」

兄(俯きながら妹が言う)

兄(いつから、というのは当然パンツのことだろう)

兄「一週間ぐらい前からかな」

妹「……」

兄(妹はなおも顔をあげようとしない)

兄(俺が何か言わないと)

兄(が、思いに反して何も言葉が浮かんでこない)

兄(これじゃ本当にダメダメダメ兄さんだ)

妹「兄さん」

兄(先に口を開いたのは妹だった)

妹「ヤケドの手当て……ありがとうございました……」

兄「いいよ、別に」

妹「それから……」

兄「……」

妹「ごめんなさい」

兄(そう言って、妹はリビングから出ていった)

~その夜~

兄(あれから妹とは顔を合わせていない)

兄(家にいづらかった俺は友達を誘い、外へ遊びに出たからだ)

兄(カラオケ、ゲーセン、ファミレス、友達の家と)

兄(いつものコースをまわりにまわって)

兄(家に帰る頃には夜の11時になっていた)

兄(シャワーで適当に体を洗って、ササッと風呂を出る)

兄「……」

兄(帰ってきたときから、家の中はとても静かだ)

兄(まるで家に俺しかいないみたい)

兄「……」

兄(今日は早いとこ寝てしまおう)

兄(いつもより早めにベッドに入ったせいか、中々寝付けない)

兄(寝付けないと、ついあれこれと考えてしまう)

兄(で、余計眠れなくなる)

兄(ちなみに今考えてるのは今朝のこと)

兄「……」

兄(寝ぼけてたとはいえ、いきなりパンツ返せはないよ)

兄(もっと段階を踏んで…)

兄(ゆっくりと話せばよかった)

兄(なんて考えていると、ドアがゆっくりと開く音)

兄(両親は海外でいない)

兄(今家にいるのは俺と妹の二人だけだ)

兄(となると、ドアを開けたのは……)

妹「失礼します」

兄(寝たフリをしていると、妹はゆっくりと話し始めた)

妹「今朝はありがとうございました」

妹「私はとても嫌な思いをさせたのに…」

妹「気にせず手当してくれて嬉しかったです」

兄「……」

妹「それからごめんなさい」

妹「もうあんなことはしません」

妹「絶対に」

妹「だから……兄さんさえよければ……」

妹「……っ」

兄(妹が何を言おうとしているのか)

兄(なんとなく分かっていた)

妹「いえ、なんでもありません」

兄(でも妹は言葉を飲み込み…)

妹「本当にごめんなさい、兄さん」

兄(俺に謝って…)

妹「お休み中失礼しました」

兄(なんて言って出ていこうとするもんだから)

兄「妹!!」

兄(勢いで呼びとめてしまった)

兄「妹のことを嫌いになるわけがない」

兄「たとえニオイフェチでも、俺はお前のことが好きだ」

兄(なんてことを俺の少ないボキャブラリーで伝えた)

兄(パンツは貸せないが、昔のように一緒に寝るぐらいならしてやれる)

兄(なんなら今からでも!と言うと…)

兄(妹の小さな笑い声が聞こえたような気がして)

兄(それからすぐにドアの閉まる音がした)

兄「……」

兄「……」

兄(妹は出ていったようだ)

兄(自分なりに気持ちを言葉にしてみたが)

兄(伝わらなかった)

兄「……」

兄(妹とは前のように話せない気がした)

兄(夢を見た)

兄(小さい頃の夢だ)

兄「ただいまー」

妹「おかえりなさい、あなた」

兄(二人仲良くおままごとをしている)

兄(こんな頃もあったっけ)

兄(妹はお兄ちゃん子で、よく俺の後をくっついてきた)

兄(そのたびに転んで泣いたり)

兄(犬に吠えられては泣いたり)

兄(面倒ではあったけど、こうして振り返ってみれば可愛い妹だった)

兄(……今も可愛いけどさ)

妹「……」

兄(気付くとあたりは暗闇に覆われ)

兄(成長した妹が一人、佇んでいる)

妹「さよなら……兄さん……」

兄(そう言って妹は遠くへ行ってしまう)

兄(遠くへ……遠くへ……)

兄(俺は声をあげることも)

兄(体を動かすことも出来ない)

兄(そして妹の姿は見えなくなる)

兄(そんな酷い夢を見た)

~翌朝~

妹「///」

兄「……」

兄(目が覚めると妹が部屋にいた)

妹「お、おはよう…ございます…///」

兄「……」

兄(いたというか目の前に妹の顔が…)

兄(あ、これ隣に妹が寝てるんだ)

妹「考えたのですが、やっぱり兄さんがいないとダメみたいです」

妹「ですから、早速お言葉に甘えさせていただきました」

兄(そう言って妹は俺の胸に顔を埋めた)

兄(昨夜の思わせぶりなセリフとあの夢はなんだったのか)

兄(色んなものが頭の中をかけめぐったが…)

妹「…兄さん…兄さん…!」

兄(妹がハァハァ言い始めたので、無理矢理ひきはがした)

妹「あっ……」

兄(と、残念そうな声をあげる妹)

兄(その声にドキッとしてしまったのはなんでだろ)

妹「……兄さん?」

兄(不安げにこちらを見つめる)

兄「……」

妹「?」

兄(やっぱりうちの妹は可愛い)

兄(言いたいことは色々あったけど)

兄(とりあえず俺は――)



兄「おはよう」


妹「おはようございます、兄さん」ニコッ


兄(朝の挨拶を済ませた)

お し ま い

以降妹ちゃんとのもにゅもにゅな後日譚がもにゅもにゅあります
それはまた次回~

兄(朝起きて部屋から出ると)

兄(廊下にパンツが落ちていた)

兄(ピンクの可愛いやつだ。いかにも妹が好きそうなやつ)

兄「……」

兄「顔洗お…」

妹「おはようございます、兄さん」

兄(顔を洗ってリビングまでくると)

兄(いつかのように、妹が優雅に紅茶を飲んでいた)

妹「もう10時です。以前8時には起きてくださるようお願いしたこと、覚えてますよね」

兄(妹はこちらを見ようともせず、冷たい声でそう言った)

兄(それから俺に対する愚痴があれこれ)

兄(夏に入ってからだらけきってるだのなんだの)

兄(廊下に落ちてたパンツは寝ぼけて見間違えたんだろうな)

兄(と思い始めた頃)

妹「ハァ……朝食、作ってありますからどうぞ……」

兄(ようやくお説教が終わったらしい)

妹「今度こそ一緒に食べられると思ったのに……」

兄(ブツブツとまだ文句を言っている)

兄(いつもなら聞こえないフリをして朝食を済ませるんだけど)

兄「だったら妹が起こしてよ」

兄(とお願いしてみた)

妹「何度も起こしにいきました」

兄(あきれ顔でそう返された)

兄「マジで?」

妹「マジです」

兄(全く記憶にないな)

妹「今度は耳元でお鍋をガンガン鳴らせてみましょうか」

兄「それはちょっと…」

妹「でしたらちゃんと起きてください」

兄(結局怒られてしまった)

兄(このまますごすごと台所に逃げて)

兄(モソモソと朝食を食べるのもあれだったので)

兄(廊下にパンツがあったことを思い出し)

兄「起こしにきたときになんかした?」

兄(気になっていた質問をぶつけた)

妹「……っ」

兄(妹は一瞬ピクリと震えたが、すぐに冷静さを取り戻し)

妹「……な、何のことです?」

兄(逆に聞き返された)

兄(その間はなんだよ顔赤くすんな)

妹「……///」

兄(さっきの威勢はどこへやら)

兄(優等生は顔を赤らめて、そっぽを向いた)

兄「何かしたんじゃないか」

妹「し、してませんっ」

兄「本当に?」

兄(距離をつめる)

妹「……!」

兄(険しかった顔が緩んだ)

兄(じぃっと妹を見つめる)

妹「だ、だって……兄さんなかなか起きないから……」

兄(すると、観念したようにポツリポツリと話し始めた)

兄(お説教していたときの)

兄(あの凛とした表情が嘘みたい)

妹「……」

兄「……」

兄(妹の話によると)

兄(起きないのをいいことに頬ずりしたり)

兄(いつかのように添い寝したりしたらしい)

兄(まだ色々伏せられてる気がしなくもないけど)

兄「一緒に寝るぐらいならしてやるって言ったろ」

妹「毎日でもですか?」

兄「えーと……」

~その夜~

兄(結局妹と一緒に寝ることになった)

妹「zzz」

兄(ベッドに入ってからはすりついてきたり)

兄(すーはーすーはーしたりしていたが)

兄(しばらく抵抗すると落ち着き)

兄(数分後には可愛い寝息を立て始めた)

兄(相変わらず寝付きいいな、なんて思いながら髪をなでると)

妹「んっ…」

兄(えらく官能的な声が返ってきた)

兄(髪はサラサラで指通りもいい)

兄「……」

兄(最近色々あったのと、夏の暑さのせいでおかしくなっていたんだと思う)

兄(じゃなかったら絶対あんなこと言わない)

兄(絶対に)

兄「チューしていい?」

兄(言って鳥肌がたった)

兄(寝る女性に、しかも実の妹に何言ってんだ)

兄「……」

兄(寝ているとはいえ、こうして顔を合わせているのも恥ずかしい)

兄(背を向けてさっさと寝てしまおうと思ったが)

妹「……」ギュッ

兄(妹が服を掴んでそれを許してくれない)

兄(それどころか先ほどよりも距離を詰め)

兄(んー!と言わんばかりに顔を突き出している)

兄(今までのはタヌキ寝入りで)

兄(さっきのことも全部聞かれていたようだ)

妹「///」

兄(こんな体制で妹が待っているものは…つまり…)

兄(勢いに任せて顔を近づけると)

妹「///」プルプル

兄(待つ体勢がつらかったのか、妹は小刻みに震えていた)

兄「…ぷっ」

兄(自然と笑みがこぼれる)

兄(そっと顔を離し、デコピンをくれてやった)

妹「あいたっ!」

~数日後~

兄「……」カリカリ

妹「間違ってますよ、兄さん」

兄「どこ?」

妹「ここです」

兄「あ、ほんとだ」

妹「しっかりしてください」

兄(あれからアレコレありつつも)

兄(今はまた宿題を見てもらっている)

兄(妹に宿題を、ってのも変だけど)

兄(もっと変なのはこの体勢)

兄(俺は椅子に座り、妹は後ろから抱きついて、机を覗きこんでいる)

兄(妹いわく、ミスの多いダメ兄さんはこのほうが効率がいいそうだ)

兄(抱きつかれているので、書き取りづらいのも問題だが)

妹「はぁ…はぁ…」スンスンスンスン

兄「……」

兄(集中出来ないことのほうが大きな問題だ)

兄(モンモンとしていると)

妹「兄さん、手が止まっていますよ」

妹「頭も手もしっかり働かせてください」

兄(ピシャリと注意された)

兄(誰のせいだと思ってんだ…)

妹「んっ…はぁ…」スンスン

兄(注意されたと思ったらすぐにこれ)

兄(とにかく集中しなければ。無心、無心になるんだ)

兄(そう思った矢先)

妹「……っ」ギュウ

兄(妹の抱きつく力が強くなった)

兄(背中に胸が…胸があたる…)

妹「はぁ…はぁ…」

兄(耳元で妹のなまめかしい息遣い)

兄(集中なんて出来るわけなかった)

兄「なぁ」

妹「なんです?」

兄(ハァハァタイムを邪魔されたのが気に食わなかったのか)

兄(妹は不機嫌そうだった)

兄「やっぱこの体勢やりづらいからやめよう」

妹「間違いだらけの兄さんはこっちのが効率がいいんです」ギュウ

兄(絶対離さないぞ、といわんばかりに強く抱きつかれる)

兄「集中できないし」

妹「それは普段からでしょう」

兄(否定できない)

兄「胸とか当たるし」

兄(思い切って言ってみると)

妹「当ててるんです」

兄(言い切りやがった)

兄「……」

兄(どう返そうか考えていると)

妹「あ、当ててるんです……///」

兄(今度はずいぶんと弱気な声だ)

兄(これは言ってから後悔したパターン)

兄「そういうのいいから」

妹「あぅ」

兄(少し名残惜しかったが)

兄(デコピンをお見舞いしたのち、妹を部屋から追い出した)

~嵐の夜にて~

TV「台風11号は依然勢力を保ったまま北上を続けており――」

妹「お風呂先にいただきました」

兄(ボーっとTVを眺めていると後ろで妹の声がした)

兄(風呂からあがって戻ってきたようだ)

妹「雨も風も中々弱まりませんね」

兄「明日の朝には台風も行っちゃうみたいだけどね」

妹「兄さんも早めにお風呂入ったほうがいいですよ」

妹「雷注意報も出ていましたし。最悪停電になるかもしれません」

兄「そうだなぁ」

兄(と、言ったそばから雷鳴が聞こえてきた)

妹「これは本当に停電になるかもしれませんね」

妹「一応備えはしてありますが心配です」

兄(さすがうちの妹)

兄(ソファに座ったまま振り向くと)

兄(白Yシャツ一枚の妹がいた)

兄(パンツは見えない。漫画でたまに見るアレ)

兄「……」

兄(何か言おうとしてたけど忘れた)

兄(よく見たらあれ俺んだ)

妹「なんです?」

兄(じーっと眺めていたら気付かれた)

妹「これですか?暑いんだから仕方ないじゃないですか」

妹「お風呂上がりですし、雨のせいで余計に蒸れますし」

兄(俺も風呂上がりはパンイチなことあるからね)

兄(あまりうるさくは言えないんだけど)

兄「女の子はちゃんとしたほうがいいんじゃないかな」

妹「パンツは穿いているので大丈夫です」

兄(ということはブラしてないのか)

兄(ノーブラなのかノーブラYシャツなのか)

妹「変なこと考えてないでさっさとお風呂に入ってください」

兄(妹は腕を組み、冷ややかな視線で俺を見下ろしている)

兄(言い返そうかと思った、口喧嘩じゃだいたい負けるので)

兄「じゃ入ってくる」

兄(風呂場に逃げることにしよう)

兄(腰をあげると同時に雷の落ちる音がした)

兄「……」

妹「……」

兄(気付くとあたりは真っ暗)

妹「停電ですね」

兄「……」

妹「……」

兄(蝋燭の火がゆらゆらと揺れる)

兄(停電してからどれぐらい経っただろう)

兄(ちなみに蝋燭は妹が準備したものです)

妹「蒸し暑くなってきましたね」

兄「ああ」

兄(窓を開ければ多少はマシになるんだけど)

兄(この暴風雨で開けるのは無理だな)

兄「……」

妹「……」

兄(噴き出した汗が頬を伝う)

兄(エアコンが恋しい)

妹「……」

兄「…?」

兄(妹との距離がやけに近い)

兄(さっきはもっと離れていたのに)

妹「……」ギュッ

兄「……」

兄(今度は手まで握ってきた)

兄「暑くない?」

妹「いえ」

兄(そういう妹もうっすらと汗をかいている)

兄「でも…」

妹「雷が怖いので」

兄(女の子で雷が苦手って話はよく聞くけど)

兄(うちの妹に限ってそれはない)

兄(停電から数時間)

兄(もしかしたら数十分しか経っていないのかも)

兄(窓を打ち付けてる雨の音がだいぶ弱まってきた)

兄(かわりに聞こえてきたものがある)

妹「はぁ…はぁ…」

兄(妹の荒い息遣いだ)

妹「はぁ…んんっ…」

兄(妹は俺によりかかりながら、荒い呼吸を繰り返している)

兄(先ほどまでは雨の音でかき消されていた声も)

兄(今となってはよく聞こえた)

妹「兄さん…兄さん…!」

兄(しきりに俺を呼ぶ妹)

兄(暑さやらなんやらで我を失ってるようだった)

妹「兄さんっ!」

兄(押し倒された)

兄(俺の胸元でモゾモゾしている。たぶんニオイを嗅いでいるんだろう)

兄(いつもだったら払いのけるのに)

兄(俺も暑さで頭がどうかしてたんだと思う)

妹「……あっ」

兄(気付けば妹の頭をなでていた)

兄(モゾモゾしていた妹はピタリと動きをとめ)

兄(ゆっくりと顔をあげた)

妹「……」

兄(顔が赤く見えるのは、蝋燭のせいだけじゃないだろうな)

妹「裸になりませんか?」

兄「……え?」

妹「…暑い…ですし」

兄(最後のほうは小さくて聞こえなかった)

兄(けど妹の言いたいことはなんとなくわかる)

兄「……」

妹「……」

兄(無言を肯定と受け取ったのか)

兄(妹は馬乗りのまま、ゆっくりとYシャツのボタンを外し始めた)

兄(俺はというと)

兄(そんな妹の姿に目が離せないでいた)

妹「……」

兄(妹の手が最後のボタンにかかったとき)

兄(明かりが戻った)

兄(停電が治ったんだ)

兄(明るくなると同時に理性のブレイカーもあがったようで)

兄(すぐさま妹を押しのけ立ちあがる)

妹「……」

兄(妹はぺたんと座ったまま)

兄(こちらをじーっと見つめている)

兄「風呂…入ってくる…」

兄(なんとかそれだけ絞り出すと)

兄(逃げるように風呂場へ向かった)

~あれから~

兄(俺のパンツが消えたり)

兄(夜中に妹がベッドに潜り込んでくることもなく)

兄(普通の兄妹関係が続いている)

兄(相変わらず俺に冷たく、厳しい妹だけど)

母「聞いてるの?」

兄「あ、ごめん。なんだっけ?」

母「だから、また来週から海外に行くから」

兄「8月いっぱいは日本にいられるんじゃないの?」

母「仕方ないでしょ、お父さん仕事忙しいんだから」

兄(うちの両親は仕事柄家をあけることが多い)

兄(母さんは父さんの身の周りのお世話、とい名目で同行しているが)

母「今度はアメリカなのよー。私一度行ってみたかったのよね」

兄(実際は海外旅行気分)

母「そういうわけだから妹ちゃんもよろしくね」

妹「はい」

兄(また妹と二人きりになるのか)

兄(あれから何もないし)

兄(これからも大丈夫だとは思うけど)

母「妹ちゃんに任せれば安心ね」

妹「しっかり者の妹がいてよかったですね、兄さん」ニッコリ

兄「……」

兄(保母さんが園児に向ける優しい笑顔)

兄(そんな感じ)

兄(母さんは忙しい、忙しいと言いながら出て行った)

兄(荷造りでもするんだろう)

兄(ソファでゴロゴロしていると)

兄(いつかのように妹にのしかかられた)

兄「……」

妹「……」

兄(妹の冷たい視線が刺さる)

妹「……」

兄(ビンタでもされそうな勢い)

兄(おっかなびっくり妹の出方を待っていると)

妹「次は逃がしません」

兄(顔を寄せ、耳元で物騒な言葉を言われた)

妹「覚悟してくださいね、兄さん」

兄(そう言って妹はリビングを出て行く)

兄(あとに一人残される俺)

兄「……」

兄(色々妄想してたったのは内緒)

おしまい!

~ある日~

兄「…………」

妹「…………」

兄(結論から言うと)

兄(妹に[田島「チ○コ破裂するっ!」]してるとこ見られた)

兄(つか見られてる今まさに)

兄(両親が出かけてから妹のアタック回数は増えたものの)

兄(抱きついたり、ベッドに忍び込む以上のことはしてこなかった)

兄(逃がさない発言があってから覚悟して……)

兄(正直に言えば期待してた俺は、焦らされているようで)

兄(モンモンとした日々が続いた)

兄(そんなある日)

妹「友達と遊びに行ってきます」

兄「行ってらっしゃい」

兄(そう言って妹は出かけていった)

兄「……」

兄(両親はアメリカ、妹はお友達とお出かけ)

兄(当然家にいるのは俺一人になる)

兄(どうせなら一人でしか出来ないことをしよう)

兄(一人でしか出来ないこと……一人のときにすること……)

兄「そうだ、オナニーだ」

兄(それからは早かった)

兄(自室に戻り机の奥から友人に頼み込んで譲り受けたDVDを引っ張りだし)

兄(ヘッドホン持ってリビングへ戻る)

兄(なぜリビングかというと)

兄(50インチのTVで見ながらするオナニーは最高だから)

兄(DVDをセットし、再生ボタンを押す)

兄(安っぽいタイトルが表示されて、画面に女の子が映し出される)

兄(挨拶、自己紹介、エッチな質問という流れ)

兄(あえて飛ばさず、自分をさらに高ぶらせるためにじっくり見る)

TV「初体験の場所はー、先輩の家でー……ふふっ」

兄(この子妹に少し似てるな)

兄「……」

兄(違う、今は妹のことは考えるな)

兄(そんなことよりオナニーだ)

兄(集中するために両耳にヘッドホンを付けた)

兄(これがいけなかった)

兄(トーク終わりいよいよ本番)

兄(ズボンパンツ下ろし俺準備万端)

兄「……」

兄(最高に高翌揚しているはずなのに)

兄(ふと寒気をおぼえた)

兄(気になって振り向くと……)

妹「…………」

兄「…………」

兄(……いた)

妹「何をしているんですか、兄さん」

兄(妹の声で我にかえる)

兄「……」

兄(何か言い訳を、とも思ったけど)

兄(下半身全裸でナニを握ったこの状態で)

兄(言い訳も何もなかった)

妹「何をしているんですか、兄さん」

兄「……オナニーです」

兄「友達と遊びに行ったんじゃ…」

兄(当然の疑問を口にする)

妹「その予定だったのですが、急用が入ったそうで」

妹「仕方なく帰ってきたわけです」

兄「……」

兄(イヤホンから女優の嬌声がかすかに聞こえる)

兄(それを不快に思ったのか、妹はTVを消し)

兄(ぺたんと俺の前にしゃがみこんだ)

妹「私がお手伝いしてあげますよ」

兄「は?」

妹「兄さんのお楽しみを邪魔してしまったんですから」

妹「当然でしょう」

兄(妹の顔はいつも通り冷めている)

兄(こいつが何を考えているかさっぱり分からない)

妹「それに……いつまでたっても隠さないのは……」

妹「兄さんもそういうことを期待していたんですよね?」

兄(そう言って意地の悪そうな笑みを浮かべた)

兄(正直な話、見られたショックで頭の中が真っ白になったからで)

兄(こんな展開を期待してナニを出しっぱにしていたわけじゃない)

兄(……たぶん)

兄(俺の返事も待たず、妹はソレに顔を寄せる)

妹「こうして見ると、案外グロテスクですね」

兄(妹の吐息がかかる)

兄(それだけでビクンと脈打つ)

妹「ふふ、元気いっぱいですね」ニコッ

兄(恥ずかしいような、照れくさいような、なんだか分からない気持ちがごっちゃになって)

兄(妹の笑顔から目をそらしてしまった)

妹「ニオイはどうでしょう…」

兄(鼻がついてしまうんじゃないかと思うぐらい)

兄(妹は顔を近づける)

妹「あぁ……酷いニオイです……」

兄(でも妹は一向に顔を離そうとせず)

兄(夢中でニオイを嗅いでいる)

兄(よく見れば妹の手はスカートの中へ伸び)

兄(俺をオカズに一人で始めているようだ)

妹「兄さんの、生臭くて…んっ、最悪です…」

兄(妹の荒い息がかかる)

兄(くすぐったくて、こそばゆくて)

兄(でも決して不快じゃない)

兄(しばらく妹の息を堪能していたが)

兄(慣れてくると物足りなくなってくる)

妹「ふっ…あっ、あっ…」

兄(が、妹は自分のオナニーに夢中)

兄(これじゃどっちが手伝ってるんだか分からない)

兄「……」

兄(不意に、以前読んだエロ漫画を思い出した)

兄(漫画だと、たしか頭をこうして両手で押さえこんで…)

妹「!」

兄(ナニを妹の顔にあてがい、顔でシゴく)

兄(いわゆる顔コキというやつだ)

兄(突然のことに驚いたのか)

兄(妹も軽い抵抗をみせる)

妹「んんっ!兄さっ!あぁ!」

兄(けどそんなのおかまいなし)

兄(妹のすべすべの頬に)

兄(妹のやわらかい唇に)

兄(妹の形の整った鼻に)

兄(強引に擦り続けた)

兄(最初のうちこそ抵抗したものの)

兄(2~3分も擦り続けると大人しくなった)

妹「ひぁ…あっあっ…///」

兄(今ではいやらしい声をあげ喜んでいる)

兄(いつも言いように言われ放題のあの妹を)

兄(文字通り妹を使ってオナニーしているんだと思うと、余計に気持ちがよかった)

妹「うぁ…んんっ…!」

兄(今となっては自分から顔に擦りつけている)

兄(こっちはこっちでそろそろ限界が近い)

兄(どうせなら顔に全部ぶちまけてしまおう)

兄(片手で妹の頭を押さえて)

兄(もう片方の手で素早くシゴきあげる)

妹「…はぁ…はぁ」

兄(妹はこれから何をされるのか分かったようで)

兄(呼吸を荒げ、大人しくそのときを待っている)

兄(俺はさらにシゴくスピードをあげ)

兄(妹の顔に思いっきりぶちまけた)

兄(顔面精液パックよろしく、大量の精液を妹の顔にかけた)

妹「んぁ…あぁ…」

兄(妹は身体を震わせながら、顔に降り注ぐ精液を楽しんでいるようだった)

兄(ひとしきり出し終えて、先っぽについた精液を妹の頬で拭う)

妹「ふぁぁ……」

兄(糸が切れた人形みたいに)

兄(妹はパタリと倒れてしまった)

兄(後に分かったことだけど)

兄(友達と遊びに行くと言ったのは嘘で)

兄(焦らすようなスキンシップを繰り返したのも)

兄(こうなることを見越してのことだったらしい)

兄(つまり全部妹の作戦通りだったわけ)

兄(……)

兄(うちの妹怖い)

~翌朝~

兄(起きてリビングまで下りてくると)

妹「……」

兄(いつもの場所で紅茶をすする妹がいた)

兄(こっちは昨日のアレで中々寝付けなかったっていうのに)

兄(さすが優等生)

兄「おはよう」

妹「!」ピクッ

兄「?」

妹「……」

兄「……」

妹「おはようございます」

兄(んん?)

兄(時計を確認する)

兄(只今午前10時)

兄(いつもだったら起きるのが遅いだの)

兄(朝食を一緒に食べれなかっただの)

兄(朝からお説教コースなんだけど)

妹「……」

兄(今日に限って何も言われない)

兄(妹の隣に座ってみる)

妹「……」

兄(相変わらず無言のまま)

兄(いつもと変わらない妹のように見えるが…)

妹「……//」

兄(頬が少し紅葉している)

兄(冷静を装いつつも…実はすごい意識してる…?)

兄(遅めの朝食を済ませ、リビングに戻ると)

妹「……」

兄(妹がソファで横になっていた)

兄「寝てる?」

妹「……起きてます」

兄(いつもより声のトーンが低い)

兄(もしかしたら妹も寝不足なのかもしれない)

兄(ぐったりしてる妹を見てティーンときた)

兄「これからツタヤ行ってくるけど妹は?」

妹「私は…家でゆっくりしています…」

兄(やっぱり寝不足らしい)

兄「買ってきてほしいもんあるか?」

妹「いえ…大丈夫です…」

兄「んじゃシャワー浴びたら行ってくるよ」

妹「……はい」

兄(シャワーという言葉にピクリと反応する)

兄(手早くシャワー、着替えを済ませ)

兄(家を後にする)

兄「……」

兄(近所のコンビニで時間をつぶすこと15分)

兄(そろそろかな…)

兄(俺は元来た道を引き返した)

兄「…………」

妹「…………」

兄(案の定、妹は脱衣所でフガフガしてた)

兄(手にはさっき脱いだ俺のパンツ)

兄「何してんの?」

妹「…………」

兄(返事はない)

兄(言い訳出来ないと諦めたのか、妹は俯いて黙りこんでいる)

妹「…………」

兄(だから俺は)

兄(昨日妹がそうしたように)

兄「何してんの?」

兄(追い打ちをかけた)

兄(少しの沈黙の後)

妹「オナニー……です……」

兄(小さな声で、そう答えた)

妹「……」

兄「……」

兄(このあと無茶苦茶顔射した)

~ある朝~

兄(暑さに起こされる、夏の朝)

兄(でも、今日は違った)

妹「…………」

兄「…………」

妹「お…おはようございます……///」

兄(起きたら妹がパンツ脱がして、俺のナニをいじってた)

妹「最初は兄さんを起こしにくるだけだったんです」

妹「でも…その……」

兄(ようするに、起こしにきたら朝だちしていたので)

兄(見ていたらムラムラしたと)

兄「そういうことでしょ」

妹「違います。兄さんが苦しそうだったので、あくまでお手伝いをしてさしあげようと」

兄(なんて言いながらナニは握りっぱなし)

兄「…手を離して言えよ」

妹「///」

兄「これがほしかったんだろ?」

兄(俺も寝起きで寝ぼけてたんだろう)

兄(ナニで妹の頬をぺちんぺちんと叩いていた)

妹「んっ…にいさんっ…ふざけないでくだ、さい…」

兄(口ではそう言うけど、抵抗はない)

兄(調子に乗って鼻の穴に突っ込む)

妹「んぁっ!?」

兄(妹の整った顔が歪み、豚のようになった)

兄(怒られるかと思ったけど、そんなこともなく)

妹「んぉっ!んほぉ!」

兄(鼻に突っ込まれながら夢中でニオイで嗅いでいた)

兄(豚のような鳴き声で)

兄(こうなるとどんな美人も台無しだ)

妹「にいざぁん!にぃざぁん!!」

兄(それで興奮しちゃう俺もアレだけど)

兄(手で激しくシゴいて一気に高みまで持っていく)

妹「だ、めぇ…ぐぅ…!」

兄(射精しそうなことを感じ取ったのだろう)

兄(妹は泣きながら喜んでいた)

兄「鼻の中に出すからな」

妹「やぁ…!」

兄(その声で限界を迎えた)

妹「んぐぅ!?」

兄(暴れる妹を力で抑えつけ)

兄(最後の一滴まで鼻の中にぶちまける)

妹「げほっ!ごほっ!」

兄(逆流した精液が口から溢れた)

兄「……」

兄(出しきって今更冷静さを取り戻した)

妹「……」

兄(ベッドには鼻から口から精液をだらしなく垂れ流し)

兄(枕を濡らす妹が一人)

兄(……やりすぎた)

~別の日~

妹「……」チラッ

兄(リビングでだらだらしていると)

兄(やけに妹の視線を感じる)

兄(また何かやっちゃったかな)

兄(なんて思ってたら)

妹「兄さん、喉渇いてませんか?」

兄(とか言いながら麦茶持ってきてくれる)

兄(怖い……なんか、怖い……)

兄(相変わらず妹の視線がチクチク刺さる)

兄(何か言われる前にトイレ行って部屋に戻ろう)

兄(コップを片づけてリビングを出た)

妹「……」

妹「……」スクッ

兄(トレイに入っていつもの調子でドアを閉める)

兄「……?」

兄(何かに引っかかってドアが閉まらない)

兄(振り返って見ると、ドアに足が引っ掛かっていたようだ)

兄(勿論俺の足じゃない)

妹「…………」

兄「!!」

兄(ドアの隙間から妹が顔を覗かせていた)

兄(でかけた)

兄(あまりの出来ごとに放心していると)

妹「……」ササッ

兄(さっとトイレに入り込まれた)

兄(おまけに鍵まで締められる)

妹「その、もうお分かりかと思いますが…」

兄「分からないよ」

妹「……」

妹「おしっこしてるとこ…見せてください…///」

兄(だそうです)

兄(押し切られて見せることになったけど)

妹「……」ジー

兄(間近で見られてると出るもんも出ない)

妹「まだですか?」

兄(二回目の催促)

兄(が、まだ出る気がしない)

兄(こうも出ないと、これから小便してるとこガン見されるのかーとか)

兄(終わった後は……、とかなんとか妄想が膨らみ)

妹「た、たたせてどーするんですっ///」

兄(ちんこにデコピンを貰うハメに)

兄「出るかも」

兄(そう言うと妹はさらに距離をつめる)

兄(いっそ顔にかけようかと思ったけど)

兄(トレイの中が大惨事になるんで、それはまた今度にしよう)

妹「……あっ」

兄(ちょっろと出て、しばらくして勢いよく出始めた)

妹「……」

兄(妹は食い入るように、尿道からでるおしっこを見ている)

兄(間近で見られるのは恥ずかしいもので)

兄(なんかこう俺が辱めを受けているみたい)

兄(だから妹に仕返ししてやろうと思うのは自然流れ)

兄(まだ出るけど、尿道をきゅっと締めておしっこを止める)

妹「……?」

兄(もう終わりなの?とも言いたげな表情で俺を見上げる妹)

兄(このまま顔にぶっかけようかと思ったけど我慢して)

兄(ずいと口の前にもっていく)

妹「なんですか?」

兄「舐めて綺麗にしてよ」

妹「なっ…!」

妹「なんで…そんなこと…」

兄(俺の顔とちんこを交互に見比べる)

兄(一見嫌がっているようだけど)

兄(いつもの妹からするに、口では嫌がってるが本当は…)

兄(ってパターン)

兄「見せてやったろ」

兄(なので強気に出る)

妹「んっ!!」

兄(ついでに頬にちんこを押しつけた)

兄(おしっこしたてちんこ頬擦りが効いたのか)

兄(お口で綺麗にしてくれることになった)

妹「こ、今回だけですからねっ」

兄(そう言う顔はまんざらでもない)

妹「ん…ちゅ…」

兄(小さく可愛らしい下でペロペロ舐めている)

兄(絵づらはすごいエロいが刺激が弱い)

兄(だから口を大きく開くようお願いし)

妹「こうれふか?」

兄(妹の喉ちんこ目がけてぶちこんだ)

妹「おごぉ!?」

妹「ふぐぅ!んんっ!」

兄(壁に追い立て、頭を手で押さえつけ逃げ場をなくす)

兄「あ、またおしっこ出そう」

妹「んー!!」

兄(手で俺の足を叩いて抗議する)

兄(当然それぐらいでやめることもなく)

兄「ちょっだからさ。飲んでよ」

兄(妹の喉奥に放尿した)

妹「ふーっ!ふーっ!」

兄(最初は頬を大きく膨らませ、鼻息を荒げ)

兄(涙目にこちらを睨みながら飲むのを拒んだが)

兄(抵抗は無駄だと悟ったのか、ゆっくり少しづつ飲み始めた)

妹「んくっ……んっ……」


兄(頭を優しくなでてやると)

兄(表情が和らぎ、とろーんとした顔になった)

兄(出しきって尿意はこれで治まったけど)

兄(また別の物が出したくなってきたわけで)

妹「ふぐっ!?」

兄(妹の頭を押さえつけ、前後に動かさせる)

兄(動かすたびに妹の口から漏れる水音が、さらに興奮させる)

妹「んぐっ!んふぅ!」

兄(あの妹をまるで物のように)

兄(それこそオナホのように扱うのは正直すごい気持ちが良かった)

兄(激しく妹の頭を動かし、一気に射精する)

妹「むぐっ!?おごぉ!!」

兄(身体に心に溜まったナニカを全部吐き出すような感じがして)

兄(全身の力が抜けてしまうような快感だった)

~それから~

兄(こないだの鼻射も含めお説教をくらった)

兄(やりすぎ、変態、レイプなどなど)

兄(散々言われた)

兄(実際やり過ぎたとは思ってたし)

兄(今回は俺が悪いな)

妹「ですから、無理矢理ああいうことをするのはやめてください」

兄「……」

妹「返事はどうしたんですか、駄目兄さん」

兄「そういえばお前も俺の寝込みを襲ったよな」

妹「!」

兄「あれも無理矢理じゃん」

妹「あ、あれは……!」

兄「無理矢理だよね?」

妹「……はい……すみません」

妹「と、とにかく無理矢理は駄目ですっ」

兄「ん、分かった。あんなことしてごめんな」

妹「全くです。通報しようかとも思ったくらいです」

兄「…なぁ」

妹「なんです?」

兄「無理矢理じゃなかったらまたしていい?」

妹「な、なっ!!」

兄「妹もそこまで嫌じゃなかったろ?」

兄(ここで身体を密着)

妹「そ、そんなこと……///」

兄「正直に言うとさ、今まさにしたい)

妹「!」

兄「しよう」

妹「……兄さんの……へんたいっ」

おしまい

>>100で終わらすつもりが長くなった
これで本当に終わり!最後まで付き合ってくれた人、まじさんきゅー!

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