【艦これ】提督「オムニバス形式でSS?」【SS】 (940)

※タイトル通り、主に1、2レス程度のオムニバス形式SSをのせるスレ
※各SSごとの繋がりは基本無し
※提督の性別、艦隊の規模等設定はバラバラ
※要はチラシの裏

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405063969

【模様替え】

「提督?もうそろそろRemodelしませんカ?」

「リ?ああ、模様替えね?…そうね、そろそろこの内装にも飽きちゃったかもね」

「別にこの部屋に不満は無いけど、たまには違う気分も味わいたいデース!」

「ちょうど今日の分の執務も終わりそうだし、やっちゃいましょうか」

「Yes!Ma'am!」




「まずは机や家具をどかしてお掃除を…うわ、こんなに汚い!いつも掃除してると思ってたんだけど…」

「HAHAHA!提督ぅ、しっかりお掃除しないと、だらしないって、鳳翔にまた叱られちゃうヨー?」

「やめてよ…、鳳翔さん、普段怒らない分、怒るととっても怖いんだから…」

「それに金剛だって、この前食堂で異臭騒ぎ起こして怒られてたじゃない…」

「あれは比叡がやったんデース!私じゃありまセーン!」

「その場に一緒に居た金剛の監督不行き届きですぅ」

「だって、比叡、目を離すとすぐに…ってそれとこれとは話が違いマース!提督ぅ?!」

「あはは、ばれちゃったかしら?」




「…さて、あらかた掃除し終わったわね。どういう部屋にしようかしら?」

「んー、今までOcean Blueを基調とした部屋だったからぁ…今度はRedを基調にした部屋にしませんカ?」

「それいいわね。うん、それじゃあ金剛、今から一緒に倉庫に行って、色々持って来て…」

「そうね…机のカバーとカーテンは赤に、家具は…今の白いボードから茶色のものに変えて…」

「カーペットは、あの白いふわふわしたやつにしますか」

「Yes!いいですね。私、あのCarpet大好きデース」

「ふふ、駆逐艦の子達も大好きだものね」

「前に執務室に入った時、床で電が寝ちゃってたのはとっても可愛かったわ」

(そういえばあの時、他に誰かいたような…長い黒髪の…戦か…うっ…頭がっ…)

「提督?」

「あ、ううん、なんでもないの金剛…、それじゃあ、行きましょ?」




「よし!これで完成ね!…あら?そういえば金剛はどこに?」

「提督、紅茶とスコーン、持って来たネー」

「あら、ありがとう金剛。ちょっと疲れちゃったし、ちょうどいいかも」

「うんうん、Tea Timeは大事にしないと、ネェッ!?……………あっ!!」

「…あ、あああああっ!!カーペットがっ!!染みが!!」

「Oh……」

「あ、あははー…、て、提督ぅ…Bleachすれば、大丈夫デース…」

「金剛ぉ…」

「イヤー!!怒らないで下サーイ!!」

「待ちなさいっ、金剛ぉ!!」

この様な形で、思いついたものを投下します

リクエスト等あれば書き込んでくださっても結構です

【捉え方の違い】

「提督。山城、改造を終えました…」

「うん、お疲れ様。それでどうだった?新しくなった自分…は…?」

(え、なに?なんなの?どうして山城の目に光が無いの?)

「や、山城?どうしたの?なにかあった?」

「提督…提督は私の改造の際、妖精になにか言いましたか?」

「えっ…?えっと…練度が上がったから、そろそろ山城を航空戦艦にして欲しいって…」

「それだけですか?」

「え、ええ、そうよ?」

「なら、一体何故……不幸だわ…」

「山城お願い!こっちに帰ってきて!なにがあったの!?」

「…提督、ちょっと演習場に来てくれませんか」

「う、うん」



「戦艦山城…出撃……します……」

(声に全然覇気が無い……でも何故?特に変わった様子は……はぁ!?)

「え、なにこれ…」

「あはははは!見て下さいこの艤装!なんと羽根が展開できるんですよ!」

「ジェットエンジン付きで空も飛べるんだって!ほら!すごいでしょ!」

「まるで私、艦載機みたい!…艦載機…みたい……戦艦じゃ、なくて…」

「どう、思われます…提督…?」

「ど、どうって…」

(ここで答えを間違えるな私!下手したら山城、自分を解体しちゃう!)

「あ…うん…その…とっても強そうで…いいんじゃないかしら…?」

「本当に…?」

「え、ええ、本当よ…?」

「私、戦艦に…ううん、船に…見えます…?」

「いや、それは…」

「やっぱり……ああ、不幸だわ……」

(ああああああああ!!何やってるの私ぃいいいいい!!)

「や、別に船じゃなくたって「はぁ!?」…いえ、なんでもないの…」

「…せっかく、せっかく扶桑姉様と同じ改になって、一緒に戦えると思ったのに…」

「こんな姿じゃ…お姉様に顔向けできない…」

「…そう、そうだわ。いっその事このまま、瑞雲みたいにお姉様に使ってもらえば!ふふ…ふふふ…あはははは!」




「妖精さーん!ちょっとお話ししたいことがあるから、来てもらっていいかしらぁあああ!!」

【複雑な思考回路】

「利根エも~ん!イクの、イクの悩みを聞いて欲しいのねー!」

「なんじゃイク?…と言うか、利根エもんとはなんじゃ、吾輩の名前は利根で終いだぞ?」

「えもん、など、その様な言葉を付け足したらまるで吾輩が男性の様ではないか!」

「いや…その、ノリと言うか、別に深い意味は…」

「まあ、そもそも船の名前をそのまま名乗っている時点で、男性も女性もない気がするが…」

「いや、それでも利根はカタカナにすればトネ、かなり古風にはなるが女性名としてあり得なくはない!」

「あ、あの…」

「じゃが最近は、この様な古風な名前がかえっておかしな名前として認識されているらしいな…」

「なんと言ったか…おお、そうじゃ!キラキラねーむというやつじゃな!……誰がキラキラねーむか!!」

「えっ、イク、何も言ってないの…」

「だいたいキラキラねーむとは、本来あり得ない発音や外来語を当て字にして表すなどのことで、吾輩は断じて違うのじゃ!」

「う、うん」

「…嘆かわしい…愛しいやや子の名前を、響きが良いから、ぐろーばりぜーしょんの時代だからと、何も考えとらん!!」

「まるで家畜の如き扱い!受け入れてよい風潮ではない!そうは思わんか、イク?」

「え、あ、うん、そう思います…なのね」

「もし吾輩なら、その様な名前はつけんが……ん?そもそも吾輩達は、子をこの身に宿すことができるのか?」

「もしできるのなら、それは、女の姓を授かった身としては嬉しいが…」

「…できるなら…もし、できるなら、あの人の子を孕みたいものじゃ……いや!何を考えておる?!」

「べ、別に吾輩には気になる者などおらぬ!決して!吾輩には!その様な者などおらん!」

「よいかイク?吾輩には好意を向ける殿方など決しておらんのじゃ…良いな?」

「あっハイ…」

「うむ、わかればよろしい。それではな、イク」






「あ、あの…イク…ほんとにちょっと悩み事があって…、あの、その……なんでもないの…ね…」

武蔵、千代田でそれぞれ一本、リクエスト承りました

まだ募集してるん?それとも一旦〆?

【雉も鳴かずば撃たれまい】

「大和型二番艦、武蔵、推参する!どうだ、この色?この衣装も似合うだろう?」

「………」

「提督よ、どこを見ている?そこは特に変わっていないぞ?」

「あ、イヤ、ごめんなさい…ちょっとね…、うん、こんにちは武蔵。ようこそ当鎮守府へ」

「大和型がもう一人来てくれるなんて本当に嬉しいわ。これからよろしくね」

「…提督、何がちょっとなんだ?」

「えっ、な、なんのことかしら?」

「目が泳いでいるぞ…だいたい、あんな歯切れの悪い言い方をされれば嫌でも気になる」

「何か気になったことがあったなら言って欲しい。変なわだかまりが残るのは、私も本意ではないからな」

「ええっと、別に、大したことではないんだけど…そのぉ…」

「武蔵は大和型二番艦で、当然、装甲や耐久性は高いのよね?」

「変なことを聞くな?私は戦艦武蔵、生半可な攻撃では、この装甲を貫く事などできないぞ?」

「そうよね、うん…そうよ、ね」

「…提督よ、はっきり言って欲しいんだがな……そろそろ私も不愉快だ」

「ああ、ごめんなさい!実力を疑うわけじゃ無くて、本当に、別に大したことじゃないんだけど…」

「…武蔵の衣服って、それだけ?」

「…?…そうだが?」

「その…さらし一枚で、なんでそんなに装甲や耐久性が高いのかと思って、ちょっと疑問だったの」

「姉の大和はしっかり着込んでいるじゃない?」

「なるほど、そういうことか。何、心配するな。確かにさらし一枚だが、性能に全く問題はない」

「むしろ、その様な不安など吹っ飛ばしてやる。この武蔵の戦果に期待して欲しい」

「この名に恥じぬよう、必ずや提督を満足させてみせるさ」

「うんうん、本当に頼もしいわ。ごめんなさい、変なことを聞いちゃって」



「だって大和がこっそりパッドをつけるくらいだから、武蔵も何かそう言う秘密があると思っ……!!??」



「妹の建造に成功したと言う知らせを受けて来てみれば…、そうですか…提督は、私のこと…」

「あ、や、大和?!や、違うの!別に悪口とかじゃなくって」

「ええ、そうですよね。提督は、その様なこと、言いませんものね」

「わかってくれた様で嬉しい………うん、そのこっちに向いた主砲は何かしら?」

「いえ、少々お話がしたいと…」

「そんな暴力的な話し合いは知らないわ!む、武蔵、助けっ…」

「提督よ、昔からこんなことわざがある…」


「雉も鳴かずば撃たれまい…とな」





「武蔵の裏切り者!!あっ待って大和!落ち着きましょう?ね?良い子だから………あっ」

>>9

リクエストはまだ受け付けています
ただ、これから増える様であれば、受付上限を設定させて頂くこともあります。ご了承ください

また、艦娘の名前だけでもリクエストとして承りますが、提督の性別やシチュエーションなども言ってくださって結構です

エロはダメとか制限はある?

>>12

いわゆるマジキチものやスカトロなど、ぶっ飛んだものは無理です
エロについては、本番一本手前くらいまでなら大丈夫です
ただ、だいたい朝チュンが多くなると思います

キャプテンハイパーズ…木曾と大井っちと北上さんですよね?
チ級に関しては、口調や性格が完全オリキャラになってもよければ大丈夫です

【心配性】

「あっ…」

「どうしたのはっちゃん?」

「ちょっと、クーゲルシュライバーが切れちゃって…」

「くー?」

「補充してくるから、提督、ちょっと席を外しますね」

「え、ええ…でもそれって必要なもの?」

「うん、あれが無いと仕事が捗らないですから。それじゃ」




(くーナントカって、何なのかしら?はっちゃんとても必要そうにしてたけど…)

(切れちゃった…ってことは、何か無くなったってこと?でも、机を見る限りそんなものはなさそう…)

(切れた…切れたっていう表現は、何かが無くなったとか以外に……)

(…薬の効能が無くなった時、とか…?…まさか…!!)

(そんな…嘘よ……きっと風邪薬とかそういう……いいえ、そんな話、はっちゃんから聞いてない…)

(それに…そんなに大事って聞いて…うんって…仕事が、捗らないって……、やっぱり…!)

(ああ、なんてことなの!?いくらこの仕事が辛いからって、なにも薬物に頼らなくても!)

(…ううん、そこまで追い詰めてしまったのは私だわ…もっと彼女のことを考えてあげれば良かった!!)

(クルージングなんてさせずに、もっとちゃんと資材管理すれば良かったんだわ!)

(ああ…ああ…はっちゃん…ごめんなさい、ごめんなさい…っ…!)





「提督、ごめんなさいね。新しくクーゲルシュライバーを補充したから「はっちゃーん!!」…な、何!?」

「ごめんなさい…本当に、気づいてあげられなくて、ごめんなさい!!」

「て、提督?どうしたの?急に抱きついて……気づいてって、なんのことかしら?」

「もう隠さなくても良いのよ?責めもしないわ…でもせめて、私に一言行って欲しかった!」

「仕事が辛いなら休みをあげるし、不満があるならなるべく聞いてあげるからぁ!」

「だから、だからもう…クーなんとかなんて、そんな薬物なんかに頼らないで!」

「えっ?!や、薬物って、何?なんことなの?!」

「はっちゃん…うぅ…ぐすっ…ひっく……はっちゃん…っ…!」



(…なんだかよくわからないけど…私のためにこんなに泣いてくれるなんて…)

(それだけ大切にされてるってことで…良いのかしら?…Danke、提督………でも…)





(そろそろ離して、私の話を聞いて欲しい…かなぁ…)

リクエスト承りました

千代田で一本
木曾、大井、北上、チ級で雷巡談義

【精一杯の一言】

「お、おはようございます、司令官さん。今日も一日、よろしくお願いします」

「ああ、おはよう羽黒。今日も大量の雑務だ…嫌気がするな」

(い、言わなきゃ…きょ、今日は、司令官さんに、言わなきゃ!!)

「…羽黒、どうした?」

「あ、あのっ!!」






『『『好きだって伝える方法?』』』

『は、はい。お姉ちゃん達なら、何かいい方法知らないかなって』

『そんなの、簡単だろう』

『ほ、ほんとに?!那智お姉ちゃん?」

『ああ、ただ、「好きだ、愛している」と言えばいいだけだ。何を躊躇う?』

『えっ!?…えっと、それは…そのぉ…』

『そんなの女性らしくないわ。ここは、そうね…羽黒、スカート丈をもっと短くしなさい!』

『首、胸元も少し緩めて色気で誘うのよ!向こうがその気になればこっちのもの!』

『やっ…そんなの…は、恥ずかしいよぉ…』

『那智、足柄?羽黒はそれができないから助けを求めてるのよ?』

『もっと羽黒のことを考えて発言して?」

『うっ…』

『ええ~、羽黒ってせっかく良い体『足柄?』…はい、ゴメンナサイ』

『羽黒?』

『は、はい。なに?妙高お姉ちゃん』

『相手に好意を伝えるのは、貴女にとってとても恥ずかしい、勇気がいることだと思うけど…』

『それでも最後は、貴女自身が伝えなきゃいけないこと…それは、わかっているわよね?」

『う、うん……でも…』

『言葉にするのが恥ずかしいなら、ささやかな行動で表せばいい…こんなの、どうかしら?』

『……………えっ!?…あ、でも、おかしくは無いかな…うん!わ、私、ためしてみるね!』







(言わなきゃ!今日は、司令官さんとお近づきになるの!)

「あ、あのっ、し、司令官さん!!あの、あのっ!!!!」









「き、今日は!司令官さんの隣でお仕事しても……いいです…か…?」

【優勝】

「次の出撃は…、うん、旗艦はこの子にしよう」




「ビスマルク、居る?次の作戦行動について話が……うわっ!……え、び、ビスマルク?」

「…どうしたのAdmiral…朝からそんな大声出されたら頭に響くでしょう?」

「あ、ごめんなさい…じゃなくって、目のクマ酷いけど、寝てないの?」

「球磨?球磨は私の部屋にはいないわよ?レーべとマックスとハチなら寝てるけど」

「その球磨じゃなくて……、そもそも、なんでその3人がビスマルクの部屋に?」

「そんなことより、私に何か用があるんでしょうAdmiral?さっさと言って?」

「それとも、何の用事も無いのに、私の部屋に来たわけじゃ無いでしょうね?」

「あ、えっと、次の作戦の旗艦を、ビスマルクに務めて欲しいと思ったのだけど…」

「なんだか体調悪そうだし、別の「やるわ」…え?」

「旗艦、私がいいんでしょう?賢明な判断だと思うけど?」

「で、でも見るからに寝不足みたいだし…そんな子に…あ、あれ?」

(え、何?ビスマルク、目は死んでるのに…とっても、なんて言うの?キラキラしてる!!)

「寝不足?そんなもの、今の私にとっては微々たるものよ!」

「なんの不安材料にもならない、むしろ、戦意が高揚していることの証!」

「今の私なら、なんでもできるわ、それを証明してあげる!」

「我が母国、ドイツが何においても世界一ってことをね!!」

「あ、うん…なら、旗艦、お願いね?」

「ええ、任せなさい。ああ、そうだわ、レーべとマックスとハチを随伴艦にしてもらってもいいかしら?」

「それはいいけど…寝てるんじゃ無いの?当初の予定とは違うし、無理に起こさなくても…」

「全く問題無いわAdmiral、むしろ彼女達は最高の状態よ?」

「嘘でしょう…?だって……ちらっと見える感じ、三人とも床に雑魚寝して………あら、可愛い」

「ふふ、言ったでしょう?そんなことなんの不安材料にもならないって」

「いいから私の言う通りにして頂戴?心配しないで、あなたに絶対的な勝利を捧げるわ」

「そこまで言うなら、うん、期待してるわね。次の作戦行動は三時間後だから、それまでに準備してね?」

「ええ、我らドイツ艦の本当の力を見せてあげる!!」





(で、艦隊帰投後の戦果報告書を見ると……)

(敵主力までの進行はなんの障害も無し…いえ、渦潮があったけど…気力でこれを無視)

(道中及び主力艦隊との戦闘における我が艦隊の被弾は一切無し…)

(何より、我が艦隊の攻撃が、ことごとく敵艦隊に致命的な被害を与えている…)

(おかげで夜戦に一回も突入することなく、驚異的な時間で作戦終了、敵主力の殲滅を確認…)





(…なにこれ…ふざけてるの…?…えっ……え?)


たまにこう言う時事ネタも挟みます

【衝撃の新事実】

「ねえ白露?僕たち姉妹全員集めてなにを…あれ?夕立が、いない?」

「それはね、その夕立について、話がしたいからなの」

「え、なになに?私達に何の相談かしら?」

「夕立のことなら、直接本人に聞きゃあいいんじゃないかい?」

「な、何か気になることでもあるの?白露?」

「えっとね、まず、現状を把握するとね…私達白露型は、晴れて全員改に、時雨と夕立に至っては改二になったよね?」

「そうだね、僕たち皆、とっても強くなった。特に夜戦なら、かなり活躍できるほどにね」

「あたいもまあ、時雨ほどじゃないが、そこそこ強くなったしねぇ」

「こんなドジな私でも、提督はずっとおそばにおいてくれたから、なんとかここまで来ました!」

「うんうん、そこは感謝しないとねー。あ!提督に感謝のプレゼント送るの?それなら村雨、スタンバイ、オーケーよ!」

「夕立のことって言ったでしょ!?…まあ、提督への感謝はまたおいおい考えてもいいけど、今は夕立のことなの!!」

「まだるっこしいねえ…いったいなんだって言うのさ?」

「何か夕立が問題でも起こしたの?僕が見る限り、特に何もなかった気がするけど…」

「いや、問題って言うわけじゃないけどね。その、夕立…改二になってから、大分変わっちゃたと思わない?」

「「「「?」」」」

「え!?なにその、『なに言ってんだ、コイツ』みたいな反応!?あたしビックリだよ!」

「変わった…かなあ…?涼風はどう?」

「あたいにはわからないねえ…白露は何か思うとこでもあったのかい?」

「改二になって、パワーア~ップ!……だけじゃないの?」

「私にもよくわからないけど…、皆もそう言ってるし、私がドジだからとかじゃ、ないよね?」

「嘘ぉ…、だって!夕立、改二になってからとっても凛々しくなちゃったじゃない?!」

「それにあの犬耳みたいなハネっ毛!あと何より瞳の色!!」

「前は青だったでしょ!!気づいてなかったの?!」

「「「「あ~」」」」

「え、本当に?!本当に言われるまで気がつかなかったの!?」

「って言うか、ハネっ毛については時雨もそうじゃない!!」

「!!」

「なに今気づきましたみたいな顔してるの!!自分のことでしょ!!むしろなんで私が先に気づくの!?」

「なに?!私が白露型一番艦だから?!姉妹のことに気づくのもいっちばーん!ってか?喧しいわ!!」

「し、白露…落ち着いて、ね?ほら、五月雨がちょっとビクビクしちゃってるから」

「でも確かに、言われてみれば大分かわっちまったね」

「でもでも、別に気にすることじゃなくない?見た目はむしろグッド~って感じよね?」

「せ、性格も前と変わってないし…いいんじゃない…かなあ…」

「はぁ…はぁ……、あたしもね、あの容姿に不満があるとかじゃないんだけど…」

「髪型はいいとして、あの瞳は、問題じゃない?」

「?…僕にはそうは思えないけど?」

「だって、真っ赤なのよ!あたし心配なの!夕立が、夕立が…」

「夕立が、ぐれちゃったんじゃないかって!」








「?…皆集まって、なんのお話?…あれ、夕立、呼ばれてない…」

「もしかして、仲間はずれっぽい?…ぐすっ…そ、そんなの…いやぁ……」


「夕立!あ、違うの!!これはね…」

「僕たち、夕立の改二について話してたんだ」

「特に、白露は夕立の瞳の色が気になるみたいさ」

「私は、夕立の目、好きだけどね~」

「私も、良いなって思うよ?」

「目…?白露は、夕立の目が、気になるっぽい?」

「う、うん。あのね、前は、青だったでしょ?急に赤くなったから、何かあったんじゃないかって」

「これ?…これはね…」

「「「「「これは?」」」」」







「夜戦用の、特集コンタクトレンズっぽい?」








「「「「「えぇ~!!??」」」」」

本当にそうなのかは知りません

とりあえず、これでリクエストは全部消化した…はず

(途中で『っ』が抜けてたり最後のオチ、特集ってなんだよ…特殊だろぉおおおう!!……ちょっと夕立と夜戦して来ます)

(ちなみに今現在、こっそりリクエストを募集受付進行中です。必ず満足のいくものが書けるとは限りませんが、こんな駄文でよければ)

【仲良し姉妹】

※閲覧注意
※軽度の強姦表現あり







「千代田、私、提督とケッコンするの」

え……う、そ……なんで…?


確かに…千歳お姉と提督は、とっても仲がよかったけど、でも、そんな雰囲気なかった…

…千歳お姉と提督が…ケッコン?…なん、で…千歳お姉は、私の事…要らなくなっちゃったの…?

「ぁ……え?……ケッコン…?千歳お姉と、提督…が?…なんで?」

「あのね、今日、提督からケッコンを申し込まれたの。あ、もちろんカッコカリなんだけどね」

「指輪も、私の指のサイズに合わせて発注してくれていたみたいでね…」

「この話が上層部から来た時から、お前らしか考えてなかったって、言われちゃった」

「そ、それ、で…千歳お姉は、その話…」

「ええ、お受けしたの。見て、この指輪。質素だけど、綺麗でしょう?」

「…嬉しい……」

そう、微笑む千歳お姉は、とても綺麗で……何時にも増して、美しかった…

私の前じゃ…そんな顔、してくれなかった……私じゃ…そんな顔に、させることができなかった

「千代田?」

千歳お姉が、ケッコン?…い、やだ……だって、千歳お姉は私のお姉なの…

千歳お姉の隣は…私だけの、もの…なの…

「ねえ、千代田?どうしたの?体調が悪いなら私帰るから、早く寝て……きゃあ!?」

「ち、よだ…?ねえ千代田?本当にどうしたの?なんで、私のこと、押し倒したの?」

「ねえ千歳お姉?」

「な、に…?」

「…ケッコン、断ってよ……」

「え…?…なんで?…なんで、そんなこと言うの?」

「だって!千歳お姉がケッコンするってことは!千歳お姉が提督のものになるってことでしょ!?」

「いや…そんなの…イヤ!!…千歳お姉は私のお姉なの!!誰のものでもない、私のお姉ちゃんなの!!」

「でも、千歳お姉はそう思ってくれてないんだよね?だから提督とケッコンなんかするんだよね?」

「待って千代田!そんなこと「うるさい!!」…ちよ…だ…」

「どうせ千歳お姉にとって私はそれっぽっちの存在なんでしょ!私は千歳お姉のこと大好きなのに!」

「千歳お姉は私のこと、いらないんだ!!」

「千代田、違うの!落ち着いて話を…痛っ…!!」

「提督に、提督に盗られるくらいなら、私が、私が千歳お姉のこと奪ってあげる!!」

「待って、やめ…千代田……っ…あ……んぅ……ぁあ…いやぁああああああああああ!!!!!」







…気がつくと、私の目の前には一糸纏わぬ千歳お姉の姿があって……お姉は、虚ろな目をして…泣いていた……


……あ…わ、私、…なんてこと、を……ごめん、なさい…ごめんなさいっ……

こんな…なん、で…私、こんなの…望んでない…なんで、なん、で…?

これ…私が、やったのよ…ね……こんな…酷、い……

「ち…ょだ……どぅ……して……?」

っ!!??…ぁ、ごめん、なさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい許して、お願い違うの、私こんなこと望んでない!!千歳お姉に酷いことなんかしたくなかったの!!

嫌、こんなこと、違う…許して…違うの!!私、私はぁ!!

「千歳お姉……ごめん、ね……っ……私、酷いことしちゃったよね?」

こんな妹、捨てられても、当然だよね?

…うん…そうだよね?要らないよね?…ごめんね千歳お姉…もう、私、千歳お姉の前から消えるから…


…これから提督と仲良くね?…それじゃあ、ね…


「バイバイ…千歳お姉……私、最後に酷いことしちゃったけど……、千歳お姉の妹で…嬉しかったよ?」

「さようなら、千歳お姉っ…」







「待っ…て………ちよ、だ……違う…違う……の……」





除籍艦娘一覧

軽空母 千代田

解体処分のため除籍

なおこの処分は同人の独断のもと行われた疑いがあるものの、工廠場の妖精が頑なに供述を
拒否したため、事の真偽は不明

当一覧表に本日付けでその名を記載するものである

同日、軽空母 千歳 心身に支障を来たし、戦闘不可能な状況となる

同人については、現在療養中

なるべく早期の復帰が望まれる

以上

深夜帯はこんな話しか思いつかないから困る

大型建造でナカチャンダヨー
高雄

リクエストありがとうございます

【発艦あれこれ】

「うーん…」

「どうかされましたか提督?なんだか難しい顔をしてますが」

「え?ああ…空母勢の発艦方法についてちょっとね」

「私達の発艦方法…ですか?」

「鳳翔は、弓を射る形で艦載機を発艦するのよね?」

「ええ、一航戦の二人を筆頭に、大半の空母はそのような形で発艦してますね」

「鏃の形が違ったりと、使う弓矢の形にちょっとした違いはありますが、多くの空母勢はそうですね」

「大鳳はちょっと特殊ですが、原理的には同じようなものかと」

「うん、そうよね。艦載機を弓の弦の力で飛ばすのは同じよね。それはとってもわかりやすいの」

「でもね、飛鷹をはじめとする何人かの軽空母は…あれ、なんなのかしら……?」

「ああ、あれですか?あれは……うーん、申し訳ありませんが、ちょっとわからないですね」

「そっか、鳳翔でもわからないかぁ」

「お役に立てず、申し訳ありません」

「あ、別にいいのよ!原理はわからなくても、艦載機さえ飛ばせれば別に構わないの」

「ただあれ、なんなのかしらね?陰陽道みたいな……式神的…な?」

「おそらく、その理解で正しいかと」

「うん、そうよね…なにかこう、スピリチュアルなパワーで、あれをなんやかんやして飛ばしてるのよね」

「え、ええ…多分…」

「………」

「提督?」

「なら、千歳と千代田は…どうやって発艦してるのかしら…?」

「えっ?」

「だって、あの二人は異質よ?水上機母艦の頃はわかるの、あのカタパルトみたいなので発艦するのよね?」

「でも今は吊ってるだけ、飛んですらいないわ」

「それに、あの二人は飛行甲板って言ってるけど、あれ、どう見ても箱よね?」

「そう、ですね。でも、二人の前で、特に、千歳さんの前で箱って言ってはダメですよ?」

「あの飛行甲板、とても気に入ってらっしゃるみたいですから」

「あ、そうよね、気をつけます」

「それで、話は戻るけど、あのは…飛行甲板、出撃の際は背負って運航してるのかしら?」

「えっと、それは…あのですね…」



<提督?第二艦隊旗艦、軽空母千歳、囮機動部隊支援作戦完了の報告に来ました

<入っても、よろしいですか?


「あ!ちょうどいいところに!良いわ千歳、入って頂戴!」

「はい、失礼しますね。それで、作戦についてなのですが…」

「その前に聞きたいことがあるの」

「はい?なんでしょうか?」

「あのね、千歳ってどうやって発艦してるの?」

「あのは…「提督?ふふっ…なんですか…?」…ひ、飛行甲板は、背負って運航するのかしら?」

「…はい、千代田もそうですが、その考えで正しいですね」

「なら発艦は?あの操り人形みたいな状態からどうやって発艦してるの?」

「鳳翔さんは教えてくださらなかったのですか?」

「私が言うより、千歳さんが言った方が提督も納得してくださると思って」

「千歳さんの発艦方法、特殊ですし」

「ああ、そう言うことでしたか」

「二人だけで納得されても困るわ…」

「ああ、ごめんなさい。それで、私の艦載機の発艦方法について知りたかったんですよね?」

「ええ、教えてくれると嬉しいわ」

「私はですね、こう…振り回すんです」

「…えっ?」

「だから、振り回して、遠心力の力で飛ばすんです」

「えっ…えっ?」

「ハンマー投げみたいなものを想像していただけると、わかりやすいかと」

「あそこまで振り回しはしませんけどね」

「あ、なるほど……」

「質問は以上ですか?あ、これ、作戦報告書です」

「ありがとう千歳、補給が済んだら今日は何もないから、ゆっくりしてね」

「ええ、ありがとうございます。おやすみ、いただきますね。それでは」





「ねえ、鳳翔」

「はい、なんでしょうか?」

「発艦一つでも、個性があるのね…」

「え、ええ…」

「…あれ?」

「こ、今度はなんでしょうか、提督?」

「…飛鷹のいうエレベーターって、あれ、なんなのかしら?」

「どう見ても巻物よね?」

「あの…、本人に直接、聞いてくださいませんか?」

実際どうなのか知りません
イラスト集とかに載ってるんでしょうか?

名取、リクエストありがとうございます



(そろそろ執務開始時刻だが、夕張のやつ、何をしている?)

(あいつは遅刻グセなどなかったはずだがな…寝坊か?)

「て、提督!おはよう…ぜぇ…ご、ございます!良い一日に、しましょう…ね!」

「ああ、おはよう。…で、なぜそんなに疲れている?いや、それより…」

「この暑い中、なぜ長袖長ズボンを、暑くないのか?顔が赤いが?」

「えっと、それはですね、朝、長良と足柄さんと一緒に走り込みをしたからです」

「…あの二人と?あいつ等の心掛けは非常に素晴らしいが、少々ストイックすぎる」

「演習自体は行なっているし、それで十分ではないのか?」

「夕張、何か思うところでもあるのか?」

「あ…えっと、ですね…そのぉ…ダ、ダイエットなんか…してみようかなぁって」

「ダイエット?…ああ、それで暑苦しい格好を…だが、なぜだ?」

「あの、私、足が鈍いじゃないですか?」

「そうなのか?もっと低速の者もいると思うがな?」

「鈍いんです!…それで、この前千歳さんと話した時に…」


『足が遅い?それなら、体重を減らしてみるのはどうかしら?』

『私、ダイエットして体も絞って、脚も早くなったの。本でも出そうかしら?』


「…って言ってたので」

「そうか、なるほどな…」


(まあ本当は『提督にも健康的で綺麗な体って褒められちゃった♩』なんて言ってたからなんですけどね)

(千歳さんに比べたら、私、脚も遅いし、スタイルも……くっ!…)

(それに彼女、提督のこと結構好きそうだし………負けたくない、もん…)

(せめて、せめて胸部装甲が名前通りのメロン並みにあったら!!)



「夕張?」

「あっ、はい、なんでしょうか、提督?」

「お前が気にしているという以上無理に止めはしないが、ほどほどにな?」

(あ、心配してくれてるんだ。ふふ、嬉し、)

「無理がたたって、作戦行動に支障が出ては困る」

「…はい……気をつけます…」

(ですよねー!!提督、仕事人間だし、わかってましたよ、ええ!!)

(…なによ……ちょっとくらい、気遣ってくれたって、良いじゃない…)

「それに、無理にダイエットする必要もないだろう」

「そのままのお前でも、私は十分(戦力的に)好きだがな?」

「えっ?」

「…どうした夕張、顔がさらに赤くなっているが?」

「え、やっ…こ、これは、その…そう!着込んでたから暑くなっちゃって!!」

「ちょっと着替えてきますね…っ…ぁ!!」

(やば!無理に走り込みなんかするんじゃ…!!)

「…っと、…夕張、心掛けは良いが、無理をするな」

「体調を崩されても困る。今日はとりあえず、疲れがとれるまで休んでいろ」

「…足もろくに動かないようだし、仕方ないとりあえず、ラウンジで良いか?」

(あ、こ、これって…いわゆるお姫様抱っこ!?アニメじゃないんだからぁ!!)

「え、や、待って、待ってください!抱えて頂かなくても結構です!!重いですし!!」

「それに、その…私、よくよく考えたらシャワー浴びてないですし、汗臭い…かも…」

「?…そんなことはないが?身長の割りに軽いし、特に汗臭さも感じない」

(嬉しいけど、なんでそういうこと言うの?!匂いかがないでってばぁ!恥ずかしいの!)

「それに、ろくに歩けない奴がなにを言う。黙ってじっとしていろ」

「…ぁ…は、はい…」



(ああ、もう!この人は!なんでさらっとこういうことしちゃうかなぁ!!)

(鈍感にもほどがある!振り回される私の気持ちにもなってよ!バカァ!)





「おい、本当に顔が赤いぞ?大丈夫か?」

「大丈夫ですってばぁ!!」

(これ以上私をどうしたいの!?嬉しいやら恥ずかしいやらでもう限界なの!!)

(タイトルコピー変なとこで切れてるけどもう良いや、あきらめよう)

早く思いついたので夕張から書きました。那珂、高雄、名取リクエストの方、もうしばらくお待ちください

休日の朝潮、リクエストありがとうございます

リクエスト整理

高翌雄
名取
デレぬい
休日の朝潮
金剛型四姉妹でティータイム

表記もれがあったら遠慮なく言ってください

【これでも長女】

「提督、もうすぐ日が変わります。そろそろご就寝なされては?」

「えっ!?あ、ほんとだ……。高翌雄、貴女は帰って、明日の出撃に備えて頂戴?」

「ええ、そのつもりです。が…、提督はこれからどうされるおつもりで?」

「…お風呂に入って、寝るだけ「嘘つき…」…うっ…」

「そう言って、ここ最近ろくに休んでいないじゃですか!!」

「で、でも、朝はシャワーくらい浴びてるから不衛生じゃ「そういう問題ではありません!」…」

「…か、仮眠もとって「机で30分だけ寝るのは仮眠とすら言いません!!」…ううぅ…」

「提督、最近鏡をご覧になりましたか?」

「目の下のクマは濃い、肌は荒れ放題、寝不足のせいか若干充血した瞳!!」

「酷いとしか言いようがないです。ろくに食事も取らないから血色も悪いし、まるで死人のようですよ?」

「えっ、そうなの?…少しショックね」

「そうでしょう?わかったら「でも、次の作戦は本当に大掛かりなものになる…」…はぁ、それで?」

「それでって…、だから、資材や修復剤の把握に、艦種ごとの練度調整や兵装管理、あとそれらに基づいて作戦立案もしなきゃ」

「……提督、まず先に、これから行う非礼につき謝罪をします、申し訳ありません」

「えっ、な、なに……、っ!!…………は?……、説明して、私は、何故、頬をぶたれたの?」

「それは、提督があまりにもご自分の身を顧みないからです」

「だからそれは!!「いいえ、今回ばかりは引けません!!」…っ」

「馬鹿め、と言って差し上げますわ!!」

「…高翌雄、貴女ねぇ!!」

「そんな体調で作戦を立てても、どこかしら必ず穴ができるに決まってます!」

「ただでさえ作戦通りに行かないのが常だというのに、貴女は艦隊の皆を危険に晒す気ですか!」

「それは……、でも…」

「でももだってもありません!……それに、提督、貴女はこのままだと倒れてしまいます」

「皆心配で、作戦どころじゃなくなっちゃいますよ?倒れたことに責任を感じちゃう子もきっと出て来ます」

「貴女が私達の為に頑張ってくださるのはとても嬉しいです」

「でも貴女が私達を気にかけてくださるように、私達も貴女のことが好きなんです」

「だから、今日はもうおやすみになってください…、お願いですから」

「……ごめんなさい」

「いえ、こちらこそ……痛かった、ですよね?」

「ちょっと泣きそうになったわ…ふぁああ~…」

「ああほら、もう体が限界なんです。さっさと寝巻きに着替えてお休みに」

「……」

「提督?」

「えっ、あ、なに?」

「寝かけてますね……仕方ない…提督、お手をこちらに」

「?…うん……わかった…」

(眠た過ぎて、子供みたくなってる。仕方ないなぁ…)

「それじゃ、歩きますよ?ほら、立ち上がって?」




(ん……、あ、ここどこ?…布団の中?…いつの間に?)

(高翌雄にお説教されて、あれ?それから…ああ、そういえば高翌雄に手を引っ張られた気がする)

(………なんだろうこれ、目の前に、白い壁?…あ、これ、あったかくて柔らかいわ…柔らかい?)





「あん…もう、提督?提督はそっちの気があるんですか?」





「えっ、あ、高翌雄?!なんで高翌雄が私と一緒の布団に?」

「なんでって、覚えてないんですか?」

「まるで幼子みたいに、一緒に寝てって、本当、可愛らしかったですよ?」

「私の胸が大層気に入ったようで、顔をうずめちゃってまあ…」

「え、あ…う、嘘ぉ…」

「ふふ…、青葉にでも言ったらいいネタになりそうですね、提督?」



「あ…やっ…それだけははやめてください!お願いします、なんでもしますから!!」

高雄ってフィルターかかるのか…

今からsagaで投下し直します

【これでも長女】

「提督、もうすぐ日が変わります。そろそろご就寝なされては?」

「えっ!?あ、ほんとだ……。高雄、貴女は帰って、明日の出撃に備えて頂戴?」

「ええ、そのつもりです。が…、提督はこれからどうされるおつもりで?」

「…お風呂に入って、寝るだけ「嘘つき…」…うっ…」

「そう言って、ここ最近ろくに休んでいないじゃですか!!」

「で、でも、朝はシャワーくらい浴びてるから不衛生じゃ「そういう問題ではありません!」…」

「…か、仮眠もとって「机で30分だけ寝るのは仮眠とすら言いません!!」…ううぅ…」

「提督、最近鏡をちゃんとご覧になりましたか?」

「目の下のクマは濃い、肌は荒れ放題、寝不足のせいか若干充血した瞳!!」

「酷いとしか言いようがないです。ろくに食事も取らないから血色も悪いし、まるで死人のようですよ?」

「えっ、そうなの?…少しショックね」

「そうでしょう?わかったら「でも、次の作戦は本当に大掛かりなものになる…」…はぁ、それで?」

「それでって…、だから、資材や修復剤の把握に、艦種ごとの練度調整や兵装管理、あとそれらに基づいて作戦立案もしなきゃ」

「……提督、まず先に、これから行う非礼につき謝罪をします、申し訳ありません」

「えっ、な、なに……、っ!!…………は?……、説明して、私は、何故、頬をぶたれたの?」

「それは、提督があまりにもご自分の身を顧みないからです」

「だからそれは!!「いいえ、今回ばかりは引けません!!」…っ」

「馬鹿め、と言って差し上げますわ!!」

「…高雄、貴女ねぇ!!」

「そんな体調で作戦を立てても、どこかしら必ず穴ができるに決まってます!」

「ただでさえ作戦通りに行かないのが常だというのに、貴女は艦隊の皆を危険に晒す気ですか!」

「それは……、でも…」

「でももだってもありません!……それに、提督、貴女はこのままだと倒れてしまいます」

「皆心配で、作戦どころじゃなくなっちゃいますよ?倒れたことに責任を感じちゃう子もきっと出て来ます」

「貴女が私達の為に頑張ってくださるのはとても嬉しいです」

「でも貴女が私達を気にかけてくださるように、私達も貴女のことが好きなんです」

「だから、今日はもうおやすみになってください…、お願いですから」

「……ごめんなさい」

「いえ、こちらこそ……痛かった、ですよね?」

「ちょっと泣きそうになったわ…ふぁああ~…」

「ああほら、もう体が限界なんです。さっさと寝巻きに着替えてお休みに」

「……」

「提督?」

「えっ、あ、なに?」

「寝かけてますね……仕方ない…提督、お手をこちらに」

「?……うん、わかった………」

「はい、それじゃ、これから提督の私室にご案内しますね」

(眠た過ぎて、子供みたくなってる。仕方ないなぁ…)

「それじゃ、歩きますよ?ほら、立ち上がって?」


(ん……、あ、ここどこ?…布団の中?…いつの間に?)

(高雄にお説教されて、あれ?それから…ああ、そういえば高雄に手を引っ張られた気がする)

(………なんだろうこれ、目の前に、白い壁?…あ、これ、あったかくて柔らかいわ…柔らかい?)



「あん…もう、提督?提督はそっちの気があるんですか?」



「えっ、あ、高雄?!なんで高雄が一緒の布団に?」

「なんでって、覚えてないんですか?」

「まるで幼子みたいに、一緒に寝てって、本当、可愛らしかったですよ?」

「私の胸が大層気に入ったようで、顔をうずめちゃってまあ…」

「え、あ…う、嘘ぉ…」

「ふふ…、青葉にでも言ったらいいネタになりそうですね、提督?」



「あ…やっ…、それだけはやめてください!お願いします、なんでもしますから!!」

これからあまりにも致命的な誤字脱字等があった場合、投下し直すことにします

【彼女の秘密】

(うーん、もう夜中かぁ…、きりも良いし、一人で黙々とやるのも飽きたな)

(……くぅ、座りっぱなしだったから体バッキバキね。ちょっと散歩でもしようかしら)

(鎮守府の夜回り警備も重要よね、…体動かさないと眠気も来ないし、ちょうど良いかも)




(うん、いい夜ね。月明かりも綺麗。…鋼材備蓄用倉庫周辺に異常はなし…ん?)

(なにかしらこの匂い?…煙草?…にしてはあまりきつくないけど…うちで吸う人、居たかしら?)

(あ、ちょっと明かりが見えた…、あっちね)





「ねえ、そこに居るのは誰?もう遅い時間だし…えっ?」

「あっ、て、提督?!こんなところで、どうして?」

「私は、眠気が来るまで体動かしがてら警備もどきを……、でも貴女こそなんで?それに、それ、煙管?」

「意外ね。まさか貴女がそんなもの吸ってるなんて…」









「鳳翔」








「…いけなかったでしょうか?」

「ううん、周りの迷惑にならなければ別に構わないわ。軍属だもの、色々ストレスも溜まるでしょうし」

「そう、ですか…………、失望、されました?」

「えっ?」

「その、私、普段はこんなもの、吸うイメージないでしょうし…、煙管なんて、あまりいい印象与えませんから」

「まあ、驚いたのは確かだけど…、さっきも言ったように、別に良いのよ?」

「ちゃんと節度も守ってくれているし、苦情も全くないもの。皆気づいてないだけかもしれないけど」

「そう言ってくださるとありがたいです」


「一つ、質問良いかしら?」

「はい、なんでしょうか?」

「それ?美味しい?」

「はい?……あ、いえ、美味しい美味しくないで言えば、美味しくはないですね」

「口でふかして、あくまで香りを楽しむものですし…味とかはないです」

「へぇ、煙草みたいに肺に入れてこう、ふぅーってやるわけじゃないのね」

「ええ、普通は……、あの、提督?」

「なあに鳳翔?」

「その、いつから吸い始めたとか、なんで吸っているのかとか、そういうことは聞かないんですか?」

「聞いて欲しいの?」

「いえ、別に、そういうわけでは…、ただ、私はそういうことを聞くものかと」

「さっきも言ったように、節度を守ってくれれば別に構わないわ。流石に、駆逐艦の子だと考えちゃうけど…」

「それに鳳翔、うちの皆のこといつも見守ってくれてるお母さんみたいな存在だもの…」

「きっと、私にはわからない鬱憤や不満が溜まってるかもしれないから、ね」

「あ、でも、私に対するものならすぐに言ってね!直しちゃうから!……多分、できるものから…きっと、うん」

「提督……、そうですね…」

「な、何かな?あ、あれ?早速苦情がある流れみたいなんだけど…」

「もう少し、執務室の整理をお願いします。突然の来客の度にドタバタするのは、最高責任者としてちょっと…」

「あ、あはは…それは、その…えっと、善処…します」

「あと、お忙しいのは重々承知していますが、もう少し、御自分のことを考えてください」

「三食食べて、しっかり睡眠をとって、規則正しい生活を」

「…せっかく作った食事を食べてくださらないのは、悲しいです」

「あ…それは…、ごめんなさい」

「それと、ありがとうございます」

「えっ?」

「普段のこともそうですが、今こうして、なにも聞かずにいてくれることも」

「…提督の言うように、その、鬱憤や不満はあります」

「相手にぶつけるまではいかない、誰かに苦情を言うほどでもない」

「それでもどこかこう、釈然としない。そんな時にここでこうして、これを吸うんです」

「鳳翔…」

「なんて、結局自分から話してしまいましたね」

「ううん、むしろ話してくれてありがとう。そうやって弱みを見せてくれるのは、それだけ信頼されてるってこと…よね?」

「…ふふ、そうですね。こうして誰かに愚痴をこぼしたのは、提督が初めてですね」




「提督、その、お願いがあります」

「なにかしら?」

「これからたまにこうして、お話しても、良いでしょうか?」

「ええ、なんでも言って頂戴」

「…はい、ありがとうございます」

女提督が多いな
たまには男提督が見たいです

>>92
基本女性提督でリクあった時のみ男性提督のようだなここは

男性提督がほとんどだからここは珍しいな まあそれが良いんだが

>>92 >>93

そうですね、基本的に、リクエストで艦娘とのイチャイチャが見たい!と言ったものは男性
それ以外は女性と言う形として考えています

リクエスト特にシチュの指定がなく、またあっても女性提督で行けるんじゃね?と思ったやつは女性で書きます
女性提督なのは、大体のSSで(多分)男性だからと言う理由だけなので、男性がいいというのであれば、もう少し数を増やしてみます

(SSあげてないのにあげてしまったので、一旦下げます)

【経験】

「提督、近代化改修、滞りなく終わりました。…近代化改修…す、すみません、古くって」

「了解した、が、何故謝る?」

「えっ、だって、私、長良型は…その、古い鑑ですし…」

「だから、近代化改修もしなくちゃいけないし、兵装だって色々と「名取…」…は、はい」

「なぜそう卑屈になる」

「いや、だって…私、古いモデルだから…」

「確かに旧式かもしれないが、それはお前に限ったことではない」

「新型旧型で言ってしまえば、鑑娘はみな、現代の技術水準では旧型だ」

「もっとも、深海棲鑑相手には何故か通用しない点で、現代科学技術は意味をなさないが…忌々しい」

「で、でもぉ…」

「名取、かの大戦におけるお前の働きは、決してひどいものではなかった。記録上は、そのはずだ」

「もっと自信を持って良いと思うがな?」

「そう、なんでしょうか?」

「それに、長良型であることを恥じるのは、お前の姉妹に失礼じゃないか?」

「あ……、うぅ…」

「…名取、古いモデルというのは、なにも悪いことではない」

「?……、ど、どういうことですか?」

「性能の面では、確かに新しいものの方が良いことが多い」

「やっぱりそうじゃないですか…」

「話は最後まで聞け。古い鑑ということは、それだけ多くの経験があるということだ」

「いかに最新鋭であっても、敵の行動を読めない、裏をかけないようでは意味がない」

「性能は上げられるが、経験は努力をしようが得られるものではない」

「お前にはその経験がある。前線にでて、多くの艦を沈めた経験が」

「そこは誇るべきところだと、私は思うがな?」

「そう、なのかなぁ…」

「まあ、今すぐに理解しろとは言わない。ただ、古い鑑という理由だけで恥じることはやめろ」

「は、はい」

「それに、今のお前でも十分強い。攻撃面は他の鑑より秀でているし、なにより夜戦の成績は優秀じゃないか」

「あ…、う、うん、そう、なんです。夜戦だけは、得意なんです!私!!」

「だろう?もっと自信をもて、お前は決して、足手まといなどではない」

「はい!あ、あの、ありがとうございます!!」

「事実を言ったまでだ、感謝を言われる筋合いはない」

「いいえ、それでも、です。…あ、あの、提督さん、本当にありがとうございました」

「じゃあ、私は、これで…」

「ああ」





「ん?……おい名取!『じゃあ』じゃない!お前は私の秘書鑑だろうが!?」

「!!!……ふえぇ…ご、ごめんなさい~」

呼び間違えネタで雷電……面妖な…

リクエスト整理

デレぬい
休日の朝潮
金剛型四姉妹のティータイム
雷と電で呼び間違えでプンスカ

【視線】

「不知火」

「お呼びですか、司令。不知火に何か御用ですか?」

「上層部に出すこの書類のチェックを頼む。戦果についても、記載に不備があるなら言ってくれ」

「わかりました」





「……司令、戦果につき、若干の誤りがあります」

「なに?どこだ?」

「この記載ですが、私の記憶が正しければ、この日沈めたのは軽空母ではなく、空母です」

「それに伴い敵艦の等級名も異なってきます」

「そうか…この日の旗艦は…そうか……、あいつ…戦果報告書は正確に書けと言っているだろうが」

「こちらで修正できる範囲ですので、よろしければ修正しますが」

「ああ、頼む」

「わかりました」





「………」

「………ん?」

「………?」

(なんでしょう…不知火のことを見て)

「……………司令?」

「なんだ不知火」

「不知火の顔に何かついていますか?」

「いや、そういうことではないが」

「そう、…なら、いいのです…いえ、別に」






「……………?……」

(不知火の方から視線を感じるが…?……先ほどと同じ?…)

「…………不知火」

「何か?」

「さっきからこっちを見て、どうした?」

「……何のことでしょう?先ほどから見てきたのは司令では?」

「いや、さっきも視線を上げたら、不知火が見ていた気が「違います、ありえません」…そうか」

「…不知火、退屈か?というより、先ほど修正を頼んだ書類は?」

「こちらに」

「すまない。……修正は完璧だな」

「はい、不知火には落ち度などないですから」


「………」

「………?…」

(気のせいでは、ない、な…)

「不知火」

「…………司令、何度も申し上げますが、不知火の顔に何か?」

「…不知火、なら言わせてもらうが、さっきから私が見ると、既にお前がこっちを見ているように思えて仕方ないんだがな?」

「ですから、ありえません。気のせいでは?」

「……そうか、なら、そういうことでいい」

「…不知火」

「なんでしょう」

「今の所仕事はないから、退屈なら自由にしてて構わんが?」

「不知火は退屈などしていません。いえ、構いませんよ。どうぞご自由に」








「…不知火、さっきからお前の視線が気になって「だから見ていないと!」…もういい、好きにしろ」

「はい、では、こちらの好きにさせていただきます」




(視線に気づいている?そんな馬鹿な、不知火に落ち度など無いはず…)

(司令が不知火に構ってくれな…………いえ、これは司令の体調管理の一環で…)



(不知火…、お前の視線は目立つ…丸わかりなのに気づいてくれないか?)

不知火のデレッて本当にわかりにくいレベルがいいと思います

夕立、綾波、霧島で勧善懲悪もの、加害者は提督以外、リクエストありがとうございます

リクエストいいのかな?

提督が檜風呂で股間の12.7cm単装砲(命中+(意味深))を水面から出して潜望鏡ごっこしてたら
潜伏していた潜水艦sに潜望鏡で凝視されていた

我ながらアホだな!

【呼び方色々】

(ああ、素敵…、この漫画、とっても良いわ。私も司令官と、こんな感じで結ばれたい…)

「…如月、ソファーに寝転ぶなと、何度言えばわかる?」

「あ、司令官?………もうっ、睦月ったら!司令官の声真似しないで!!」

「えへへ、似てた?でも如月、本当に怒られちゃうよ?」

「いいの、私、怒られたいんだから」

「えっ、な、なんで?だって提督のお説教、とっても怖いよ?」

「だって、お説教の最中は司令官を独り占めできるもの。司令官の全てが如月に向いているの」

「…ああ、素敵……、あの人の思いが、全部、ぜーんぶ、私で埋め尽くされるなんて…」

「…うん、如月がそれで良いなら、もう何も言わないにゃーん…、ん?何その本?」

「これ?これは夕雲に借りた漫画よ?あの子、私と趣味が合うから。ちなみに、恋愛もの」

「へえ、どんな…、あ、あれ、この男の人、提督にちょっと似てる?」

「ええ、ヒロインが何故か夕雲にそっくりなのが気に食わないけど、お話自体はとても良いの」

「義理の妹と兄の禁断の恋、ねえ……!?…えっ、あ、こ、これ!?」

「あ、言い忘れてたけど、それ、後半は愛し合うシーンがたくさんあるの」

「先に言ってよぉ!…ふぁあ…こ、こんな…ふええ…」

「そのシーン良いわよね、向かい合って座りながら、抱きしめあって、キスして、繋がって…」

「愛されてるって感じ…、確か、対面座「もういい!!十分わかったからぁ!!」…そう?」

「はあ…私も、司令官と…。どうにかできないかしら?…何か、司令官の気を引ける何か…」

「この漫画みたいに、兄さんなんて言ってみればいいんじゃないかにゃーん?…なんて」

「…!……そう!それよ睦月!」

「えっ、あの、冗だ「普段から司令官なんて、そんな、呼び方するから駄目だったの!」

「親密な関係になるにはまず呼び名から!それに、突然呼ばれ方が変わることで、司令官も気になるはず!」

「き、如月…?」

「ふふ、そうと決まれば早速…「二人とも、なに話してるぴょん?」

「如月、何か変…」

「あら?卯月に弥生?…ふふ、今ね、司令官の気を引く作戦を考えていたの」

「如月、提督のこと兄のように呼ぶんだって…、それでうまく行くとは思わないけど…」

「司令官のことを兄のように呼ぶ…?」

「ふふっ、なんだか面白そうだっぴょん!!うーちゃんもやるー!」




「…何々?なんの話?ボクも混ぜてよ!」

「あたしも聞きたいなー」

「睦月型四人で集まって内緒話か?当然、妹の私達も参加していいだろう?」

「なんだ?ミッションか?…ふっ、悪くないな…」

「あ、あの、皆?そんなにぞろぞろ集まると、せまいよ?」

「新しい遊びの匂いがする…、いいねえ、睦月型全員でなにかやっちゃう?」





「……皆集まってきちゃったぴょん」

「いいじゃない、いっそのこと私達全員でやってみるのも面白いかも、ね?」

「それに、数が多ければそれだけ司令官に与える印象も強い。ますます作戦の完成度が上がるわ!」

「でも、数が多いと、一人一人の印象は薄くならない…?」

(あ、あれ?意外と弥生も乗り気だにゃーん…)

「ふふ、今はそれでいいの。今は私達睦月型に目を向けさせるの!」

「皆聞いて?今日は…」

(ああああ、もう!どうにでもなぁーれ!!)

「ちょっ、ちょっと待って!そんないっぺんに押しかけたら提督の迷惑になるから!…何人かずつ、ね?」

「それもそうね…睦月、良いアドバイスありがとう」

「う、うん…」




(ごめんなさい提督…、提督の休日、私達が潰しちゃうかもしれない…)

〈望月、三日月、菊月〉

「あんちゃん、今日暇っしょー?遊びに来たよー」

「司令か…ぁ…、あ、兄上様?お時間、よろしいでしょうか?」

「愚妹の願いを聞き入れてはくれないか、兄君よ」

「朝から私室に来て、いきなりどうした?……、いや待て、その呼び方はなんだ?」

「いやー、今日一日、睦月型全員であんちゃんのこと兄のように呼ぼうって話になってさー」

「全員で押しかけるのは流石にご迷惑かと思いまして、何人かに分けて来ることにしたんです」

「戦場のことを考えるのは良いが、羽休めも重要だ、兄君」

「………、そうか…、正直、的を得ない、が…、まあ、害もない…。好きに呼べ」

「おおーあんちゃん話がわかるねー」

「申し訳ありません兄上様」

「聡明な判断、流石だな兄君」

「とはいえ、私は今から見回りがてら鎮守府を巡回する。遊びには付き合えないが…」

「なら、ご一緒させてください」

「ええー、まあ、お散歩ってことで、仕方ないかぁー」

「兄君、私も同行していいか?」

「……好きにしろ」



「兄上様、とてもいい天気ですね。少々日差しがキツイですけど」

「夏だからな、仕方ないさ」

「うへえ、あんちゃん…、いつもこんなことしてるの?疲れない?大丈夫?」

「こちらは休日だが、敵は待ってはくれない。なに、普段より休んでいる。心配するな」

「まあ、あんちゃんがいいならいいけどさー」

「しかし、そろそろ日も高くなって来た…、暑いな、兄君」

「…確かに汗ばんで来たな…。きりもいい、戻るとしよう。…その前に、菊月」

「なんだ兄君よ?」

「汗をかいたままでは不愉快だろう、これを」

「ハンカチ?…なるほど。だが、兄君よ、できれば兄君の手で拭って欲しいな」

「……痛いならすぐに言え?」

「ふふ、ちょうどいい力加減だ。…感謝する兄君」

「あー菊月ばっかずるい!あんちゃん、あたしもあたしも!」

「あの…兄上様?よろしければ私も、その、お願いします」

(…菊月だけでは不公平か…、仕方ない…)

「流石あんちゃん、見かけによらずやっさしー」

「…うるさい、その口を閉じろ」

「いたたた!ちょっ…菊月の時より強くない?!」

「一言余計だ…ほら」

「うん、スッキリ。ありがとあんちゃん」

「あの、兄上様?私、その、首や、その…む、胸元も、ふいて頂きたいです」

「………、まあ…いいだろう」

「ふふ…、本当に、優しい手つき…。ありがとうございます」

「むぅ…、兄君、少し時間が経ったから、また汗ばんできた」

「あんちゃんあたしも!」

「…きりがないだろうが、もう戻るぞ。…そうだな、ここまで付き合ってくれた礼に、アイスとラムネでもどうだ」

「本当あんちゃん?!」

「ありがとうございます兄上様」

「兄君、感謝する」

「なら、さっさと戻ろう」

〈長月、文月、皐月〉

「…で、昼はお前達か」

「ん?私達では不満か?兄者」

「えっ…そ、そうなのにぃに?…うぅ~」

「ボク達、何か悪いとこでもあったかな?兄貴?」

「そうじゃない…泣くな文月。ただの感想だ」

「ほんとぉ?」

「ああ、お前達に不満など何もない」

「えへへ、良かったぁ」

「それはそうと、兄者は今から何を?」

「次の作戦に向けて戦術指南書を読もうとな」

「なら、ボク達も手伝うよ!」

「いや、いい。お前達には普段から遠征に行ってもらってる分、今日は休んでもらいたい」

「休息など必要ないが…、まあ兄者の言うことだ。気遣い痛みいる」

「うーん…なら、一緒にここで本を読んでも良い?」

「文月はそれでいいのか?」

「うん!その代わり、ちょっとこっちに来て、ソファーの真ん中に座って?」

「?…構わないが」

「にぃにのお膝貰うよー!!」

(そう言うことか…、いや待て、これは…指南書が読みづらい……)

「文月、そこは「だ、駄目なのにぃに…?」……いや、なんでもない」

「あーずるい!ならボクは兄貴の右隣ね!」

「なら私は左か…、失礼する兄者」

(身動きがとれない……)






「提督、いらっしゃいますか?次の作戦について少々聞きたいことが」

「ああ、鳳翔か。入って構わないが、静かにな」

「?…はい、失礼します……あら?」

「…見ての通り、今はとてもじゃないが話せる状況にない、作戦については後でもいいか?」

「…ええ、そうですね。三人とも、寄りかかって寝ちゃってますもの、ね」

「文月ちゃん、提督に抱っこされて幸せそうですよ?」

「仕方ないだろうが…、横にするにも両隣は埋まってる。文月が倒れても危険だ」

「ええ、それに起こすのも可哀想ですしね。…なにかかけるものでも持って来ましょうか?」

「ああ、頼む。すまないな」



「えへへ…にぃに……」

「兄貴……ふふ…」

「兄…者…」

〈卯月、弥生、如月、睦月〉

「お兄様?如月達が、お兄様の夜のお相手をいたします」

「如月、言い方に「あらぁ?何か変なことでも言ったかしら?教えてくださらない、お兄様?」…それで?」

「うーちゃん達、お兄ちゃんの夕飯作ったぴょん!」

「おにぃ、一緒に、食べませんか?」

「作ったって言ってもカレーだけどね。でも味は保証するにゃーん、兄さん?」

「いや、作ってくれただけでもありがたい。すまないな」

「それじゃあ、食堂に行きましょうお兄様?」

「食堂だと?」

「?…お兄ちゃん、変なこと言うっぴょん」

「ご飯は食堂で食べるものですよ?」

「お鍋も食堂だし、ここで食べて汚したら大変だよ?」

「まあ、そうだが…」

(ただでさえ始終睦月型のみなと一緒に居て、少し視線を感じると言うのに、食堂だと?)

(変な誤解などされなければいいが、な…)

「ほらほらさっさと行くっぴょん!!」

「お兄様、如月の手を取って?」

「カレー冷めちゃいますよ?」

「おい、卯月、押すな。如月と弥生も、引っ張らなくても歩ける」

「あはは、兄さん、大変そうだにゃーん」





「うーちゃん、とーなり!っぴょん!」

「弥生も…」

『あれ?如月、隣いかなくてよかったの?』

『ええ、司令…ううん、お兄様のお顔を正面で見ながら食べたいもの』

『あはは…そ、そう…』

「食べるか」

「そうだね兄さん、いただきます!」

「「「いただきます!」」ぴょん!」

「いただきます」


(しかし、予想はしていたが…、視線が…痛い…)

「…お兄ちゃん、どうしたっぴょん?」

「カレー、美味しくなかった?おにぃ?」

「いや、そうじゃない。ちょっとな……ん?…おい、この人参は…」

「ふふふ、如月、お兄様への気持ちを形にしてみたの」

(ハートの形…だと…)

「お兄様、如月の気持ち、受け取って?」

「ああ、美味しいカレーを作ってくれて感謝する」

「ああん、もう、いじわる!」

「如月こっそりずるいっぴょん!これ、うーちゃん達皆で作ったのに!」

「むぅ……」

「如月、何かこそこそしてると思ったら、そういうことだったの?」





「…ん?睦月、口元にカレーが付いてるぞ………よし、とれた」

「あ、ありがとう兄さん」

「!!………ぴょん"!?…んん!!…けほけほ…!」

「卯月、急にかき込んでどうした?ほら、水だ」

「んくっ…ぷはぁ…、死ぬかと思ったぴょん…」

「ああ、口元も……仕方ない…」

「ふふ、お兄ちゃん、ありがとうっぴょん!」

「おにぃ、…あーん」

「弥生?…食べろと?」

「あーん」

「…いただこう」

「うーちゃんも!うーちゃんも!あーん!」

「口開けても食べさせないぞ?」

「あーん!!」

「…ほら」

「ふふ、美味しいっぴょん!」

「わ、私も、兄さんに食べさせて欲しいにゃーん」

「睦月もか…」

(ふふ、皆甘えちゃって。まあ如月も、その気持ちはわかるけど、ここは我慢我慢)

(お兄様にご迷惑をかけたく無いもの)

(ふぅ……終わったか?…睦月達は、結局何がしたかったのか…)


「お兄様?お部屋に入ってもいいかしら?」

「如月?…ああ、入ってくれ」

「失礼します。…お兄様、今日一日どうでしたか?」

「正直今でもお前達が何をしたかったのかわからないが、兄と慕われるのは、まあ悪い気分ではなかった」

「そう、それは良かったですわ…、…お兄様の嘘つき」

「何?」

「本当は私達の気持ち、気づいているんでしょう?」

「……何がいいたいのか、わからないな」

「狡い人…、そうやってはぐらかそうとして、酷いわ…」

「……………、正直、申し訳ないとは思っている、だが…」

「ええ、いいの。今はそんな状況じゃ無いのもわかってるの…ただ…」

「気持ちにすら気づかない振りは、して欲しくないの…」

「…すまない……」






「ねえお兄様…、ここに来たのは、一つ、お願いがあるからなの」

「如月、顔が近い…」

「ふふ、そう言いつつ、無理に引き剥がそうとはしないのね?やっぱりあなたは優しい人」

「優しくて、狡い…」










「ねえお兄様、今は、今はこのままでもいいの。だから、だから…その…ね…」



「姉妹共々、このまま寵愛ください、ね、お兄様?」

(そして、できれば、…如月を……)


くぅ、疲れましたw

順番が前後して申し訳ありません
他のリクエストの方、もうしばらくお待ち下さい

>>112

リクエストありがとうございます
ただ個人的な提督のイメージと違うので、多少リクエスト通りには話が進まないとは思いますが、それでもよろしければ

【早起きは三文の得】

(あつ…、ま、ぶし………?…、ん……もうっ!!)

(……カーテン締め忘れた…最悪の目覚めだわ……今何時?)

(マルゴーヨンマル…ね…。せっかく今日は休みだっていうのに、もう少し寝たかったわ…)

(寝汗が気持ち悪い…ベトベトする……誰もいないだろうし、共同浴場、使っちゃおうかな)




「…流石にこの時間は誰も起きていないみたい」

「あら、朝潮?おはよう。今日は休みなのに、随分と早起きね?」

「あ、司令官!おはようございます!…司令官もこっちに来るということは…」

「ええ、ちょっと汗を流そうかなって。朝潮も?」

「はい…、その、寝る前にカーテンを閉め忘れちゃって、朝日が思いきり…」

「あー、なるほど。それでこんな早起きを…」

「司令官こそなぜ?」

「私?私はいつもこのくらいには起きてるわ」

「えっ…、………司令官、昨日、いえ、今日は何時に寝たんですか?」

「…えっと…、あ、で、でも、二時間くらいは寝たからだい「大丈夫じゃありません」…はい」

「お忙しいのはわかりますが、しっかり休んでください。もう……、仕方ないですね」

「…どうせ一緒に入るんですし、お背中お流しします」

「そう?…じゃあ、頼んじゃおうかしら。ありがとう、朝潮」





「やっぱりこの時間は誰もいなくていいわねー、広くって」

「はい、のびのびできますね」

「では司令官、さっそく」

「ええ、お願いね」





(司令官の背中、思ったより小さい…やっぱりこの人も女性なんだ…)

(…きっと、私たちの知らないところで色々背負い込んでいるんだろうな…)

「朝潮?」

「あ、いえ、力加減は大丈夫でしょうか?」

「ええ、ちょうどいいわ」

「そうですか、なら、よかったです」


「…ふぅ……、やっぱりお風呂っていいわー、癒されるー。思い切って高性能ボイラー導入してよかった」

「ぬるめでお湯加減バッチリ!……寝ちゃいそう」

「なっ、だ、ダメですよ!のぼせちゃいますし、最悪溺れちゃうんですよ!!」

「あはは、朝潮は心配性……ふぁああ…」

「もう!だからさっきも言ったのに!ちゃんと寝てください!」

「ふふ、そうね。もう少し、ちゃんと寝なきゃね」

「それで、朝潮は今日はどうするつもりなの?これから何か用事でもある?」

「っていっても、外出許可申請書も出してないし、ここでのんびりって感じかしら?」

「はい。まあ、正直、戦いの毎日だと、休日に何をしていいかわからないですし…」

「……そっか…」

(この子たちも、もとは軍艦とはいえ、今はほとんど人と変わらないのに…)

(ましてや、朝潮みたいな子が…、…いやになるわね……、せめて何か……あ)

「そうだ、今日は私と一緒にお出かけしない?」

「えっいいんですか?申請書も出してないし、それに、執務も」

「大丈夫!私、ここの最高責任者だし、ね。それに執務くらいならなんとかなるわ」

「そうですか?…そういうことなら、お願いします」

「うん、決まりね。そうと決まったら、さっさと上がって着替えちゃおっか。どこに行くかも、決めないとね?」

「はい、今日は、よろしくお願いしますね。司令官」















「それで…、今日一日、『一人で』思いっきり楽しまれたと…流石提督…本当にいいご身分ですね」

「で、でしょう?「はぁ!?」…はい…ごめんなさい…山城様」

「今日は憲兵団の視察があると、事前に連絡が来ていたはずですけど?」

「はい…来てました」

「見てなかったとでも?そんなはずないです。私、はっきりと読み上げたもの」

「ええ、とてもいい声でした。さ、流石、超弩級戦艦扶桑型の…」

「貴女という人は!扶桑姉さまが急病ということで誤魔化したから何とかなったものをぉおお!!」

「ひっ…あ、ごめんなさいごめんなさい!!だから瑞雲ぶつけないで!!痛っ、地味に痛いの!」

「爆撃しないだけありがたいと思ってください!!」



(…司令官……、今日は一日遊んでいただいて、庇ってもくれたのに…ごめんなさい。でも…)

(ちょっと今の山城さんは…止められないです…)



「痛い痛い痛い!!扶桑!扶桑はどこ?!助けてぇ!!」

リクエスト整理

瑞鳳の格納庫まさぐりイチャイチャ
潜水艦sで提督の12.7cm単装砲騒動
夕立、綾波、霧島で勧善懲悪もの、加害者は提督以外
雷と電で呼び間違えでプンスカ

リクエスト表記漏れがあったら言ってくださると助かります

申し訳ありません

このスレは初めにも書いてあるように短編集でして、お出かけシーンを書くと長くなっちゃうので省いてしまいました

睦月型については長編(このスレ基準)になりましたが、これは人数が単純に多いのと、なるべく一人一人の出番を上げたかったからでして、多分これ以上の長さはここで書くことはないと思います

コンパクトに起承転結はっきりとしたものを書きたいですが、…文才などありませんので、これで堪忍してつかぁさい

【同じところ、違うところ】

暁型駆逐艦三番艦、雷。同四番艦、電

彼女達は姉妹艦の中でも特に容姿がよく似ていて、性格もとても優しい子達。
彼女達の指揮官としてそれなりに長く接してきた私でも、時々間違えそうになる




でも、やっぱり彼女達は別々の子な訳で、それは、こんなふとしたところに現れる





「あ、電!ちょうどいいところに居た!あのね…」

「もう、司令官!私は電じゃないわ、雷よ!」

「あ、ごめんなさいね。後ろ姿が似てたからつい…」

「まったくー、私だったからよかったけど、電なら拗ねてたわよ?」

「ふふふ、そうね。今度は間違えないようにしないとね」

「………」

「雷?」

「司令官、わざと間違えたでしょ…」

「えっ!?…なんで、そう思ったのかしら?」

「だって司令官、まるで悪戯が成功した子供みたいな顔してたもの」

「そ、そう?でも、それは雷の思い違いじゃないかしら?」

「…それに、司令官、嘘つくと目が泳ぐもの……」

「えっ、だってさっきはずっと雷の方を…………あっ」

「ほらやっぱり!!司令かーん??」

「あ、あはは、ごめんなさい」

「もー、司令官ったら!もう立派な大人なのに、そんな子供みたいなことして!」

「それに、私なんかに嘘がバレるって、指揮官としてどうなの?」

「時には、本音を隠さなきゃいけないところもあるんじゃない?」

「おっしゃる通りで…」

「もう、そんな頼りない司令官には、しっかり者の私がついてなきゃね」

「ふふ、そうね。私、雷に助けてもらわないと駄目かも」

「そうそう、司令官、私がいるじゃない!」

「もぉーっと私に頼っていいのよ?」





雷は、しっかり者で賢い子

暁型では三女に当たるけど、お姉さん気質で、とっても世話焼き

…だから私、この子の将来がちょっと心配だわ

悪い男に、引っかからないといいけど…

「あ、ちょっとこっちに来てくれないかしら。今度の作戦で…」

「…司令官さん…、そのぅ、雷お姉ちゃんと間違えてないですか?」

「電は、今度の作戦メンバーには入っていないのです…」

「あ、電?ごめんなさい、遠目からだとちょっとね。二人ともそっくりだから」

「それは、わかりますけど……司令官さんには電のこと、間違えて欲しく無いのです」

「雷お姉ちゃんが嫌いとかじゃないですけど……でも、嫌なのです…」

「えっと…、それは、どうして?その、間違えたことは、謝るけど…」

「…知りません…、司令官さんが自分考えて下さい…」

(拗ねちゃった……、まあ、本当は、わかってるんだけど、ね)

「ごめんなさい。そうよね、初期艦として、今までのずっと一緒にやって来たものね」

「そんな電のこと間違えたら、怒っても当然よね」

「ごめんなさい。どうしたら、許してくれる?」

「……、その、あとで……、ううん、なんでも無いのです」

「そんな遠慮しなくていいのよ?できることならなんでもしちゃうから」

「本当ですか?なら、あの、司令官さん、その…えっと…」

「なあに電?」

「その、ば、罰として、電と一緒にアイスを食べるのです!!」

「…それだけ?それだけでいいの?」

「あ…、で、できれば…司令官さんの…」

「私の?」

「お、お膝の上で……食べたい……です……」

「ふふ、電は甘えん坊ね」

「う…そ、そんなこと無いのです!これは、罰なんですよ?!」

「うん、そうよね。ふふ、罰だから、仕方ないものね。…それじゃ、アイス食べにいこっか!」

「はい!司令官さん!」



電は、とっても穏やかで、その分本音を隠しがちな子

でもやっぱり末っ子らしく、妹気質。本当はとっても甘えん坊

だから、つい意地悪したくなっちゃうの

……、そろそろ止めといけないとは、思ってるのだけど、ね

電に本気で嫌われたら、私、生きていけないわ






暁型駆逐艦三番艦、雷。同四番艦、電

彼女達は姉妹艦の中でも特に容姿がよく似ていて、性格もとても優しい子達

二人は別々の子だから、それぞれ違うところがあるんだけど…

「司令官!」

「司令官さん!」

二人とも、天使みたいに可愛いのは、一緒かな

リクエストありがとうございます

龍驤はわかりました。まな板組は、大鳳と、瑞鶴?でしょうか…?

とりあえず、龍驤、大鳳、瑞瑞の二人を貧にゅ…まな板組にします

【とんでもなくはた迷惑】


(今日の作戦はMVPいっぱい取れたなー。まあ、これが重雷装巡洋艦の実力ってやつよ!)

(ああ~よかった~活躍できて!提督に戦果報告も済ませたし、今日はもう何もないね)



(ひゃああああ!昨日の遠征の結果の報告書、提督に提出してなかったよお!)

(前髪なんかいじってるんじゃなかったあ!!)



(今日はゆっくり…ああ、そうだ、大井っちと甘いもの食べたいかな)

(急がなきゃ!執務室まであと少………っあ!!)



「「痛ぁ!!!」」




「つつ…もー、一体誰なのさ?廊下は走るものじゃ…!…あーぶーくーまーぁああああああ!!」

「ひゃああああああ!!き、北上さん!!??」

「まーた私にぶつかってえ、阿武隈も本当懲りないねー……そんな阿武隈は~」

「き、北上さん、ごめんな…「こうだ!!」…ひゃあ!!やだあ、前髪さわらないでよお!」

(あ、これなんか楽しいかも)

「ツンツンしないでぇ……ひんっ……止め、やめてってばあ!」

「えー、阿武隈が悪いんでしょー?」

「き、北上さんだって上の空だった「んー、聞こえないなあ」…えぇええ…」

「ぐへへへへ、大人しく前髪を弄られるがいい!!」

「あっ、やあ……誰か、誰か助けてー!!!」



~~♩~~♬♫~~~



「え、な、何このBGM!?」

「ふぇ?な、なんなの?」



「この鎮守府内で悪さとは…放っておけないわね」

「我ら風紀委員が…」

「懲らしめてあげる!っぽい!」




「……夕立以外は誰!?出てきなよ!!」

「っぽい!?」




「私は謀略の子、金剛型4番艦、霧島!」

「私は鬼神の子、綾波型1番艦、綾波!」

「私は宵闇の子、白露型4番艦、夕立!」


「三人合わせて!」



「鎮守府「「水」「夕」」「雷」秘「「武」密「闘」」警「闇」「夜戦」「「「隊!」」」



(ええええええー、何これ…なにあのポーズ…えええええ、ないわー)

(う、後ろで爆炎が上がった…何これ助けて!潮ちゃん!!)



「北上、貴女、阿武隈をいじめてたわね?」

「いじめはいけませんよ?」

「私達!」


「鎮守府「「水」「夕」」「雷」秘「「武」密「闘」」警「闇」「夜戦」「「「隊!」」」が!」



「「「貴女のことを成敗します」」っぽい!」

「いやだから名前あわせてよ!全員バラバラじゃん!」

「だいたいなにさ初めの名乗り口上!謀略に鬼神に宵闇って!思いっきり悪役のそれだよ!!」




「もう、二人とも?鎮守府秘密警察隊にしようって言ったじゃない!」

「秘密警察はあまり良いイメージ無いですし、鎮守府水雷武闘隊になったはずじゃ…」

「でも霧島さんは魚雷撃てないっぽい?だから鎮守府夕闇夜戦隊って…」

「綾波のはまだ体育会系的なノリで風紀を正すってことで良いとして…」

「夕立のそれは、ただの夜戦好きの集まりじゃない…」




「……あ、あの、三人とも、なんでここに居るの?」

「そうだ。阿武隈、大丈夫?」

「あ、はい…だ、大丈夫です」

「北上さんに酷いことされて、さぞかし怖かったですよね?」

「えっ、で、でも、初めにぶつかったのは私だし…」

「大丈夫だよ阿武隈!私達が懲らしめちゃうっぽい!」

「あ、あの……えっ?」



(なんだか酷い言われようなんですけど、いや、阿武隈の前髪をいじったけどさあ…)

「あのさあ…さっきから聞いてれば、私すっごい悪者じゃん」

「始めにぶつかったのは阿武隈だよ?」

「それに悪さって、阿武隈の前髪をちょっと…「もう!うるさいっぽい!」…っぐわああああああああああ!」



「夕立…こ、これ、なに…なにを……ぐふぅ…!!」

「これ?これはね…」











「夕張お手製、リボルケイ◯よ?」










「なにそ…あああああああああああああああ!!」

                              ヽ`
                              ´
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      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
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                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´




「え、えええええ!?北上さん!!北上さぁあああん!!!?いやああああああああ!!」

「安心して、峰打ちっぽい?」

「思いっきり刺さってたし爆発してるんだよ??!!北上さああああああん!!」



「あら、夕立ヤっちゃったのね」

「まあ、ヤる手間が省けてよかったです」

「へへへ、情けはないっぽい!」

(こわっ、こわいよ!潮ちゃん…潮ちゃん!!)



「…さて、悪は去ったわね」

「こうしてまた一つ、平和が守られました」

「素敵なパーティだったの!」

(あっ…あああ…ひぃ…)



「阿武隈?」

「ひ、ひぃ…!!ななな、なんですか!霧島さん!!」

「また何かあったら、私達を呼ぶのよ?」

「そう、私達!」



「鎮守府「「水」「夕」」「雷」秘「「武」密「闘」」警「闇」「夜戦」「「「隊!」」」



「をね!」



「はい!呼びますから!呼びますから、殺さないでえ!!」


















「くっ………ら、来世は…戦艦でお願いします……がくっ」


勧善懲悪とは何だったのか…

【現実逃避】

(ん…あっつい……汗、ベトベト……ああ、昨日、シたのにそのまま寝ちゃったから…)

(……ふふ、おはよう提督。……うわ、提督の肌も、髪もベトベトだ)


「瑞…鳳…?」

「あ…起こしちゃった?ごめんなさい」

「いや、どうせそろそろ起きていただろう」

「ふふ…、それで、今日のご予定はどうされますか…提督?」

「…提督…提督、か。今はもう、違うと言うのに」

「……私にとっては、あなたは提督だよ?…誰が、なんと言おうと、ね」

「しかし…」

「…いいの、忘れよう?大丈夫、私がずっとそばに居るから」

「あんな辛いところ…忘れよう?」

「瑞鳳…」

「もう…朝からそんな目しないで?ここで好きなことだけしてようよ?」

「ほら、なんだったら私のこと、好きにしていいから、ね?」

「…その、スタイルが良いとは決して言えないけどさ、提督がしたいことならなんでも……」

「なんて、これじゃいつも通りか…っあ……んん……」

「瑞鳳、お前は、これでいいのか?」

「…言ったでしょう…んっ…私は、あなたの……あっ…はぁ…そばに…いるって…っ」

「私は、あなたのものだよ?この身体、全部、ぜーんぶ、ね」

「提督の好きなこの胸だって好きにしていいんだよ?って、もう好きにしちゃってる…っか…ぁ…!!」

「お前がそう言うなら、もう、何も言わない」

「……すまない、瑞鳳…」

「謝らないで、これは、私、私が望んだことなの…んっ、はぁ……あなたは…なにも、わる、ゃ…あああああああああ!」

「だから、一緒に、一緒に…ね?全部忘れよう?ここでずっとイイコト、しよう?」

「……そう、だな」




「提督…あ……提督っ……、好き、すきぃ……」

「ずっと、ずっと一緒、ここで……ずっと………あはっ♥︎」










…本当はね、こんなこといけないの、わかってる。でも、もういいの、もう…いいの…

指揮官が抜け、大きな混乱が起こったとか、その隙に乗じて深海棲艦の攻撃があったとか

そんなこともう、知らない。私には、私達には、関係無いの…この人がいれば、この人さえいれば…


後は、もう、どうでも…


イチャイチャする(後ろ暗いものが無いとは言ってない)

リクエスト整理

アターゴ・ブーブズ・キャンプ(愛宕、龍驤、瑞鳳、瑞鶴、大鳳)

潜水艦sで提督の12.7cm単装砲騒動


リクエスト表記漏れがありましたら、言ってくださると助かります

もう一度依頼良いでしょうか?
NANACA+CLASH!と言うゲームの感じで、艦娘達にガンガン吹っ飛ばされる「男」提督をお願いできますか?

※ゲームはブラウザ・スマホのどちらでも出来ます。無料ですので、参考にやってもらえると嬉しいです

更新滞ってすみません

明日は時間取れそうなので更新多めにしたいですね

>>163
ゲームは、ちょっとできるかどうか…
プレイ動画とかみます

【酒は飲んでも】

提督は酔っていた

カスダガマ沖の連戦•激戦を制し、見事装甲空母姫を撃破した第一艦隊を労う為の祝勝会を行った鎮守府一行は、もう飲めや騒げやの乱痴気騒ぎ

千歳は目の前で脱ぎだし、金剛は何時になく熱烈なラブコールを送り、千代田と比叡からは塵を見るような目で睨まれ、夕立と綾波と川内は何時の間にか消えた
遠くから砲雷撃戦の音が聞こえたような気もしたが、気のせいだろう

隼鷹はいつも以上に飲んだ結果、飛鷹の介護も虚しく、結局口から特殊オイルを吐き出した
ちょうどその場にいた翔鶴が悲鳴を上げ、瑞鶴がブチ切れた光景を視界の隅に捉えた気もしたが…まあ、知らない、めんどくさい、関わりたくない。もうとにかく酒を飲みたかった、勝利の余韻に浸りたかった、それくらい理性を失っていた


だが、宴も何時かは終わるもの
死屍累々と言う言葉がピッタリ当てはまる惨状
艦娘達の尊い犠牲の元、会場は静寂に包まれた

それだけ、酷かった







その後、辛うじて私室に帰れた程度の理性は残っていた提督はさっさと寝たかったが、酒臭い身体で寝るのも如何なものと思い風呂に入ることにした


脱衣所に見慣れぬ青い衣服三着ほどあったが、そんなこと、今の彼に気づくはずもなかった




酔いと言うのは、本当に恐ろしい
理性を乱し失わせ、その人の本能をあらわにさせる
提督も正常な男性であって、普段は押さえつけているものの、美人、美少女ぞろいの職場で、邪な気持ちを抱いたことが無いわけではなかった

加えて先ほどの乱痴気騒ぎ
衣服の乱れた彼女達に迫られ、彼のモノは限界寸前だった

隆起したそれは宴が終わった後もなかなか収まらず、風呂に入っていた彼自身どうしたものかと悩んでいたが、ふと、思った

これ、潜水艦の潜望鏡に似てないか、と

…全く似てない、似てるはずも無い
生殖と排泄用の器官と、海上の敵影を発見する為の技術の粋が同じな訳が無い
普段なら思い付くはずも無い考えだったが、今の彼にとっては同じに見えた

思いついたが即実行とばかり、提督は自分のものを水面から覗かせ、沈めを繰り返し、楽しんだ
と、ここまでならまだ良かったが、いや、良くは無いが、これが一人ならまだ翌日に嫌悪感を抱いただけで済んだ


最悪だったのは、そこに、普段入れないし、どうせ提督も会場で潰れちゃうだろうと考え、風呂に忍び込んだイク、イムヤ、ゴーヤの三名が水底に潜んでいたことだった

…普通なら気付きそうなものだが、そこも酔いの恐ろしさといったところか




(え、提督、なにしてるのね?)

(わかんないけど、楽しそうだねえ)

(あ、ああ、ぅわ…)

(イムヤ?)

(どうしたの?)

(あ、おっき…あ、う…あ、あれ、司令官のお、おち…)

(?…なんかぼっーとしてるイムヤはほっとくの。提督、なんか遊んでるし、イク達も混ぜてもらうのね!)

(ゴーヤも一緒に行く!)

(あ、まって!二人とも…あっ!)




「提督ー!イクも一緒に遊ぶのー!」

「ゴーヤも混ぜてくだち!」

「なっ!?おまえ達!何故ここに!いや、どこから見ていた!!」

「?…提督がお風呂に入ったところからなのね」

「ねえそれなんの遊び?ゴーヤも一緒にしたいな!」

「……そう、か。…イク、ゴーヤ、何故お前達がここに居るのかは聞かない」

「だが、ここで見たことは口外するな、いいな。もう、風呂から上がるぞ」

「ええー、イク達と遊ぶ「い い な 」…の…」

「提督、こわいよお」

「…口外しないと言うなら、明日の、いや、正確には今日だが、クルージングは無しにする」

「それに、間宮のアイスにラムネも好きなだけやる。どうだ?」

「!!本当?なら、イク、ここで見たことは言わないのね!!」

「ゴーヤも!ゴーヤも言わないでち!」

「よろしい」

「イムヤー!イムヤも聞いてたでしょ?明日のクルージングなしになったのね!」

「やったよ!明日はのんびりできるね!」

「イムヤ…だと?」

「…し、司令官」

(司令官の、あ、もっと、おっきく……私達の裸を見て……)

「…イムヤも、分かったか?」

「あ、う、うん…わかった……ひ、秘密にする…」

「…なら、あがって、さっさと寝よう」



(…私は、何をしていたんだ……我ながら、馬鹿げたことを…ただの阿保か)

「司令官、寝ちゃった?」

「!!…イムヤ?寝たんじゃなかったのか?…入っていいぞ」

「失礼します。…あ、あのね、司令官、さっきのことなんだけど」

「あれは、忘れてくれ、頼む。私もどうかしていた」

「う、うん、言わないよ。で、でもね、その、あの、ね…」

「司令官の、その、私達の裸を見てから、また、おっきくなったよね?それって…」

「…その話は「あのね!わ、私、司令官の見てから、お腹がキュンキュンしちゃってるの!」

「熱くって、切なくって、自分じゃ、どうしようも無いの!だ、だから、ね」

「やめろ、お前、何を言ってるか「わかってる、わかってるよ?わかったうえで司令官とシたいの…」



「お願い司令官、イムヤのこと……慰め………やっ、あ…司令か……んっ!」












(…頭が痛い、昨日何が、ああ、祝勝会か…。体がだるい)

(…途中から記憶が無いが、私は何を、私室には帰ったみたいだが)

「司令官、起きた?おはよう……えへへ」

「イムヤ!?何故ここに、いや、裸で……まさか」

「う、うん、司令官、あのね…私…」




「もしかしたら、潜水母艦(お母さん)になっちゃった、かも……」

「だからね司令官、これからイムヤのこと、嫌いになっちゃ、嫌なんだから、ね?」

イムヤ改二案はこれでどうでしょう?

【エンドレス】

「あ、むっちゃん!いいところにいた」

「ん、なあに提督?私に何か用?ていうか、むっちゃんって呼ぶのやめてよ、お姉さん、恥ずかしいぞ」

「あはは、いいじゃない、むっちゃん。呼びやすいし、かわいいじゃない」

「別に特別不満はないけど…」

「ふふ…。ああ、そう、それでね、この前の出撃でMVP取ったご褒美あげてないなって思って、ほら!」

「これ、間宮券じゃない。5枚も良いの?」

「ええ、むっちゃんにあげる。…あ、でも、別にほかの子に渡しても良いのよ?」

「そうね、とりあえず、くれるものはありがたく受け取っておくわ。ありがとう提督」




(さて、もらったは良いけど、正直こんなに沢山あってもね。…最近、ちょっとお腹が気になるところだし…)

(誰か一緒に……そうだわ!)










「で、私なの陸奥?」

「ええ、大鳳も一緒に出撃して結構MVP取ったじゃない?だからね」

「それは嬉しいけど「た だ し !」…?」

「普通に分け合ってもつまんないし、半分にしても1枚あまるでしょ?」

「だから、これで勝負して買った方が3枚、負けた方が2枚ってことでどう?お互い別に損は出ないし、良いと思わない?」

「…トランプ?別に構わないけど、何で勝負するのかしら?」

「ただのお遊びだし、複雑なのもね。ブラックジャックとかどう?2本先取の3戦で」

「ええ、構わないわ。それじゃ早速、始めましょうか」






「……それで、貴女達は一体いつまでやってるわけ?」

「お昼にトランプで遊んでたのを見たから……もう3時間くらいやってない?何時になったら決着がつくの?」

「だって、だって勝負が着かないんだもの、仕方ないじゃない…」

「さっきからお互いバーストしかしないし、スタンドしても同点だし…もうなんなの…」

「提督…私は、こんなところでも運がないんですね…はは、あはははは…」

「大鳳お願い、ちゃんとこっちを見て!そんな虚ろな目をしないで!!」

「…なによ、第三砲塔が爆発したのがそんなに悪いってわけ?私だって、好きで爆発させたわけじゃ…」

「…そうですよね、皆の期待を背負った初陣だったのに、一発魚雷沈んじゃう私なんか…私なんか…」

「あーこんなところに間宮券が一枚あるなー!!ちょうど余っちゃったから誰かに一枚あげちゃいたいなー!!」

「そんな棒読みの演技…お姉さん…、気を使われてるのね…」

「提督?こんな私より、他の子渡した方が良いですよ?どうせ私がもらっても、何処かになくしちゃうに決まってます…」

「間宮券が余ってるって本当ですか!」

「流石に気分が高揚します」

「貴女達じゃない!ちょ、赤城!違っ!加賀ぁあああああ!!!!」

「やりました」

「早速アイスを食べましょう!半分個ですよ加賀さん!」

「ああ、せっかくの気遣いも…」

「私達の不運で無駄に…」

「ちがっ貴女達のせいじゃないわ…元気を…、逃げるな一航戦!誇りとやらはどこにやったの!あ、まってね二人とも、今すぐ」

「「はぁ…………、ぐすっ」」

「ああもうなんなのこの状況!泣きたいのはこっちだわ!!」












「不運ネタなのに、私達にほとんど出番はないのね…と言うか落ち扱いって……不幸だわ…」

「空はこんなに青いのに……」

(誤字脱字が多いとか…ああ、不幸だわ…)

眼鏡艦隊に望月がいない…

【禁句】

(あーっ!!やっと必要書類全部処理し終わったー!執務終了!お疲れ、私!)

(……おお、しかも結構早め、これ、晩酌とかしちゃっても大丈夫そうね)

(おつまみ、何が良いかしら……、お漬物…はちょっとお腹にたまらないし…)

(かと言ってご飯ものは…夕食を食べたいわけじゃ無いのよね…)

(ああ、そうだ…あれがあったわ)


「提督、先ほどから手が止まっている様だけど、もう仕事は終わったの?」

「えっ?…うん、もう終わっちゃったわ。加賀は、…って聞くまでもないか」

「ええ、これくらいの仕事、なんでもありませんから」

(そうだ、お酒はすぐに用意できるけど、おつまみはそうはいかないし、先に加賀の意見聞いとこう。…そもそも付き合ってくれるかわからないけど)

「ねえ加賀?」

「なんでしょうか」

「あのね、加賀って、焼き鳥「私の前で、わざわざその話をするの?」…えっ?」

(わざわざ?…あっ、加賀、もしかして焼き鳥好きなのかしら?言わなくてもわかるでしょ的な?)

「あ、ごめんなさい」

「まあ、わかってくれれば別に…」

「いや、加賀がまさか焼き鳥(を好きだった)なんて意外だなーって」

「…………」

「か、加賀?」

「……頭にきました」

「えっ?」

「これでも私、貴女のこと信頼してたのだけど、そんな嫌味を言われるなんて、がっかりね…」

「明日から秘書艦の変更をお願いします。もう私、貴女の秘書をやりたくないですから」

「それでは…」

「……えっ何!?加賀?!どうし……えぇ…?」


「それで、加賀さんの変わりに私?」

「ええ瑞鶴。なんで加賀が怒っちゃったのかわからないけど、かと言って今日も仕事あるし…」

「何か変なことでも言ったんじゃないの?あの人が戦闘以外で怒るって相当よ?」

「そんなこと、言った覚えは無いのだけど…」

「ふーん?まあいいわ、さっさと今日の仕事終わらせちゃいましょう!」





(……お腹空いて来ちゃったわ……って、そろそろお昼か)

(そういえば、今日は珍しいものが手に入ったって間宮さん言ってたわね)

(なんだったかしら…ああ、そうだそうだ、サンドウィッチにするって言ってたな…あの…)

「七面鳥…」

「はぁ?」

「えっ、な、何かしら?瑞鶴?」

「提督、今なんて言ったの?」

「えっ?私何か言っ「とぼけないでよ!」…えぇ…?」

(私無意識に何か言った?…さっき考えてたのって、ああ…)

「七面鳥くらいで、そこまで怒ることないでしょう?

「……それ、本気で言ってるの?」

「う、うん…」

「…提督、午後の執務、一人でやってよね!!」

「えっ?何で?!」

「じゃあね!!」

「えっ………えぇ……?」

>>192

皆さんを試しただけで忘れてたとか、そんな…、私に何か落ち度でも?
(ごめんなさい許してください!なんでもしませんから!)

【夕張は工廠の妖精さんにあるものを貸したそうです】

※タイトル詐欺
※艦これではなくガンこれ




「木曾、重雷装巡洋艦への改造を終了した。報告をしに来たぜ」

「ええ、お疲れ様。あら、マントかっこいいじゃない、似合ってるわ」

「流石だな。もうこのABCマントに目をつけるとは…優秀な指揮官で俺は嬉しいよ」

(アンチ…?えっ?……まあいいわ…)

「でも、できれば室内ではマントは脱いでくれるかな?」

「…そうか。なるべく、見せたくはなかったが…仕方ない」

「?………っ!!…き、木曾!?どうしたのその右腕!!そんな、なんで、なんで無いわけ!?」

「まあ、昔の戦いの結果だな」

「嘘よ!!だって、そんなひどい怪我を負ったなんて報告、誰からも聞いてない!!」

「それに、入渠すれば大抵の傷は治るのよ?改造時にあえて切られたとしか考えられない!」

「なんて惨いことを……ちょっと工廠の妖精に話を!!」

「まあ待ってくれ。ちょっと、話を聞いてくれないか?」

「…ええ、いいでしょう。納得のいく説明を求めます」

「これはな、本当に戦いの中で受けた傷が原因だ。…忘れもしない…あの…」




「宇宙(ソラ)での激闘をな…」

「えっ?」





「…ちょ、ちょっと待って?宇宙?木曾?貴女、いつそんなところ行ったの?」

「いや、行ったとかじゃなくて、そもそも激闘って何?誰と戦ったの?」

「それは、ふっ、そうだな。まさかあいつが裏切るとは…。あいつのビームサーベルに、俺は瀕死の傷を負ったのさ」

「ビームサーベル!?」

「あの後、俺は満身創痍の状態で大気圏突入を挑み…辛くもこうして生き延びたわけだ」

「大気圏突入って……ねえ木曾?本当に、貴女どうしちゃったの?」

「そうそう、右腕のことだが、心配しなくていい。今度義手型の特殊艤装をつける手術を行う」

「待って!!なんでそんなことするの?!そもそも五体満足にあったのよ?!」

「ああ、そうだ…、艤装といえば、新しくなった俺の艤装について、説明をしてなかったな」

「…ねえ木曾?お願い…話を聞いて?」





「これが、俺の新型艤装だ!!」

(…事前に受けた説明と全然違う………!!)



「ふふっ、凄すぎて声も出ない様だな?」

「…とりあえず、その背中のX字上のものは、何?」

「これか?これはなフレキシブル•スラスターだな。これのおかげで、単騎飛行が可能だ」

「フレ…?飛行って…」

「あと、ビームザンバーが使えるようになったな。これで、接近戦ならまず負けない」

「びーむざんばー?接近戦?…ねえ、貴女は重雷装巡洋艦なのよ?魚雷はどこに行ったの?」

「魚雷?そんなもんはいらねえな。戦いは敵の懐に飛び込んでやるもんよ。なあ?」

「コンセプトまる無視!?」

「まあ、遠距離戦でも大丈夫さ。心配するな」

「そうなの?ならまだ…」

「なんせ核弾頭グレネードを撃てる様になってるからな」

「はい?…核弾頭?…う…そ…」

「信じられないか?なら次の戦いで「ダメです!!絶対ダメぇ!!」…チッ」

「ああもう!!なんなの!?木曾!とりあえず貴女はもう一度工廠に行って!それとその艤装は解体します!!」

「なに?どう言うことだ?お前はこの俺を切り捨てるのか?」

「切り捨てるって…違うの、私はただ、前の木曾に戻って欲しいだけなの」

「ふざけるな!やっと、これでやっと!あいつらを殲滅できるのと言うのに!」

「…木曾?私達の目的は敵の殲滅じゃない。あくまでこの国の人々の護衛よ?…そんなことも忘れちゃったの?」

「仕方ない………、大和、いる?」

「はい、ここに」

「木曾を無理やり引きずってでも良いから、工廠にぶち込みなさい」

「一旦改に戻してもらうわ」

「わかりました」


「なぜ、なぜだ大和!火力こそが全てだ!大鑑巨砲主義の最たるお前がなぜだ!」

「貴女が、最も火力があると言った女はね、火力など正しいとは思ってない」

「なっ!?」

「火力をよしとしない者がもっとも重火力であると言うなら、それを望むものは火力を持つにふさわしくは無いことになる」

「いまの軍事技術の発展の仕方を見なさい」

「大鑑巨砲主義は、悲しいですが、初めから間違っていたのです…木曾。…行きますよ?」

「なっ、お前っ!くそっ!大和ォー!よせぇええええ!!この艤装が解体されるんだぞ!貴様らの提督はこの俺を切り捨てた!」

「このままでは貴様らの戦力は低下する!わからないのか!やめろぉおおおおおお!!」

「私は提督に従うまでです。全てはよりよき人類の未来のために」

「木曾…とりあえず改に戻って、冷静になりましょう?…大和、お願いね」

「はい」

「ばかやろぉおお!自分の艤装すら大事に思えないから人の艤装を奪う!!」

「何故、部下の装備をすらたやすく切り捨てる女が人類全てのことを考えられると思う?!」

「死を強いる指導者のどこに真実がある!!」

「寝言を言うな!」

「っ、いい加減黙りなさい!」

「ぐあっ!!」

(うわあ……大和、いま本気で殴ったわね………あれ、気絶してるだけだよね?そうよね?)

「ふぅ…、では、この無礼者を連れて行きますね」

「え、ええ、お願いね」





「さて…とりあえず、後で工廠の妖精さんに話を聞かないとな………はぁ…」

これでよかったんだろうか…

提督をパパ(意味深)と呼ぶ鈴熊、リクエストありがとうございます

案の定入れなかったのでTwitterみたら、まあ、そうなるな…

羽黒リクエストありがとうございます

リクエスト整理
艦娘にガンガン吹っ飛ばされる男性提督
眼鏡艦隊(武蔵、霧島、巻雲、鳥海、ハチ、望月、大淀…は、手に入るかなあ…)
名取、提督にの赤ちゃんを発見
幼児化鈴熊でパパ(意味深)の提督
羽黒、頑張ります!

リクエスト漏れがあったら言ってください

【ピッタリの表現】

「てーとく?鈴谷、来たよー。何か用事でもあるの?」

「ええ、鈴谷には、次のAL作戦に出てもらおうと思ってるのだけど、何か異論はないか確認をね」

「えっ!?鈴谷が?…うーん大丈夫かなあ?みんなの足ひっぱったりしない?」

「鈴谷にはここ最近集中的に演習や出撃をさせたから、自分で思ってるよりかなり練度は上がってるはずよ。大丈夫!心配いらないわ」

「そう?まあ提督がそう言うなら、いいよ」

「ありがとう、お願いね」

「うん!最上型重巡…、あ、今は航巡だっけ…、鈴谷!いっくよー!」


〈E1-1(1回目)〉

(うわ、きっもー、なにあれ!?駆逐艦に足生えてるんですけど!)

(……なんか嫌な感じ、近づきたくないなー………何この音?足元?)

(しまっ!?魚雷っ!)


「痛ったあ!!……うわ、服ボロボロ、やだ、マジ恥ずかしい…見ないでってば!!」

「あぁーもう、テンションさがるぅー」




「提督?鈴谷が大破していますので、撤退した方がよろしいかと…」

「そうね扶桑…撤退しましょう」



〈2回目〉

(今度こそ魚雷に………って、早速!?はやっ!!よけられ…)


「つつ………また?もう!!…あぁー、もう、テンションさがるぅー」



〈3回目〉

(今度は開幕魚雷回避したもんね!!三度目の正直ってやつ?なんか今の鈴谷、ヤル気満々だし?)

(このまま主力艦隊まで一直線…「鈴谷!!」…えっ?」

「いったああああ!!」

(重巡?!最悪ぅ…肝心の水上艦に注意してないなんて…)


「あぁーもうテンション(略







「あのさ、提督、その……ごめんなさい…」

「いいのよ…仕方ないの…うん、仕方ないのよ、こればっかりはね…もう運としか…」

「ちょ、提督!鈴谷が言うのもあれだけどさ!テンションあげてこ!ね?」

「ええ…そうね……うん…テンションをね………はぁ、不幸だわ…」

「ちょっ!てーとくー!!お願い!鈴谷、できることならなんでもしちゃうからさあ!!」

「てーとくってばあああ!!」

イベントってこんなに難しいのか…心折れる…

イベント期間中は更新頻度下がります
申し訳ありません

翔鶴とちっさい翔鶴……瑞鶴ではなく?ちっさい…ちっさい?…頑張ります!

リクエスト整理

起きたら名取のベットに提督似の赤ちゃんが!
五航戦にツンデレ過保護な加賀
瑞鶴とちっさい瑞鶴

空母系の人気は高い、はっきりわかんだね

【名取、育児をする】

(んー、ふあぁ……、むぅ……もう、朝かあ……)

(今日も、一日…提督さんの……秘書艦、がんばろ……)

(んー?なんだろこれ?布団がもう一式敷いてある?)

(あ、これ、赤ちゃんだ…なんだか提督さんに似てる…可愛いなあ………えっ?)


「えええええええええ!?…………あ、そうだった……」


(夕張さんの作った実験薬がかかって、こうなったんだったっけ…)

(夜に来てびっくりしたなあ………確か………)



『名取!本当にごめんなさい!私の管理ミスよ……』

『本当は敵駆逐艦の後期型を今までのに戻すための特殊弾を作ろうと思ったの』

『提督が見てみたいって言うから見せたんだけど……もっと蓋をちゃんと閉めておけばよかった…』

『…でもさすが妖精さん。少しかかっただけでこの効果…早速データを…いやいやいや、冗談だってば!怒らないで!』

『とにかく、この薬は退化したらすぐ沈めることを前提にしてたから、効果持続時間は短いはずなの』

『人には試したことないから具体的にはわからないけど、たぶん持って1日2日ね』

『だからお願い!提督が元に戻るまで、名取がお世話してくれない?!』

『衣服は妖精さんがなんとかしてくれたから、ね?」

『…本当に?ありがとう!え、条件?なに…あ、ちょ、なにそれ!三連装副砲?!なんで待っ…や…』



(……ここ最近暇だからよかったけど…まったくぅ…)

(まあ、ともかく……)

「おはようございます、提督さん、朝ですよー」

「なんて、まだぐっすり寝ちゃってるし、わからないかな?」

(それにしても大人しいなあ…提督さん、昔から落ち着いてたんですね)

(夜泣きもなかったし、助かったな)

「……可愛いなあ…」

(ほっぺプニプニ…、ちゅーしたい………ぁ、わ!なに考えて!……で、でも、赤ちゃんだし、赤ちゃんだし!!)

(提督さんだけど!赤ちゃんだし、い、いい、いいよね!!頬っぺただもんね!)

「………………………提督さん、」

「名取!アンタいつまで寝てるわけ!?」

「提督は実質居ないようなもんだし、今は秘書艦のアンタが提督代理なのよ!…って何してるの?」

「あ、わ、な、なんでもないよ五十鈴お姉ちゃん!!なんでも、なんでも……」

「?…とにかく、提督を連れてさっさと食堂来なさい。鳳翔さんが離乳食作ってくれてるみたいだし」

「あ、うん!今いく!」

「はい、あーん……美味しいですか?…どうなのかな?もぐもぐしてるし…大丈夫そうかな?」

「ああ、ほら、口が汚れちゃってますよ?…はい、綺麗になりました」

「アンタ、そうしてるとお母さんみたいね」

「えっ、そ、そうかな?…私が、提督さんの?…ふふっ、お母さんかあ…」

「ああ、はいはい、ごちそうさま。アンタ達見てるだけでこっちはお腹いっぱいよ」

「名取は司令官のこと大好きだもんねー。ただ、ここまで来るとちょっと行きすぎな気も…」

「別に違、わないけど…からかわないでよ長良お姉ちゃん!」

「ふふふ」

「ねえ、名取姉さん。私もいいかな」

「由良ちゃんも食べさせたいの?いいよ、はい、どうぞ」

「ありがとう姉さん。…はい提督さん、あーん…、?…あ、あれ?」

「食べないわね。…何?名取のじゃなきゃ嫌だってわけ?はぁ……胸焼けしそう」

「そんな……提督さん……」

「ああ、由良ちゃん落ち込まないで!」

「じゃあ鬼怒がやる…おおぅ!?なんで顔すら背けちゃうの!!」

「…鬼怒お姉ちゃん大雑把そうだし、だからじゃ「阿武隈ぁー?!」ひゃあ!前髪はやめてぇ!」

「けぷ……けぷっ」

「あ、もう良いのかな?お腹一杯ですか?」

「じゃあ抱っこしますね、とんとんっと……」

「……………」

「五十鈴お姉ちゃん?」

「いえ、まさか名取に母性を感じる日が来るなんてね…ほんと、人生…艦生?何があるかわかったもんじゃないわ」

「母性?母性かあ……えへへ」

「別に、褒めたつもりは無いんだけど」

「テートクゥ!名取にばっか構っちゃ、Noなんだからネー!!」

「あ、金剛さん」

「ねえ名取、私にも、Babyの提督、抱っこさせてヨー!」

「ええ、いいですよ。どうぞ」

「Oh…これがBabyの重さ…、あったかいデース。…提督?高い高ーイ!!」

「…ぁ、ああ……」

「名取、そんな心配しなくても、決して手は離さない「ぴぎゃあああ!」…What's!?」

「あああああ!」

「提督?テートクゥ!ほらPeekaboo!…Ah!!泣き止んでくだサーイ!!」

「はあ…そんな片手でガサツに扱われては、提督も驚くと言うもの…」

「Aha?…そこまで言うなら、大和が抱っこするといいデース!」

「ふふ、この大和の居住性、舐めてもらっては…あ、あら?」

「ぴぎゃあああああ!!!!!!!」

「Hahaha!居住性が……nh?」

「くっ、そんな!」

「ああ!!…提督さんを返してください!!!」

「あ、はい!どうぞ!!」

「提督さん、びっくりしちゃいましたよね?………よしよし、怖かったですよね」

「Oh………」

「提督、大和の、大和の何がいけなかったのですか…」

「…金剛が高い高いして泣いたってことは、単純に高いところが嫌なんじゃないの?」

「特に大和はこの中でも背が高いほうだしね、そりゃ驚くわよ」

「ぐっ、五十鈴の言葉が……痛い、デース」

「そんな…それじゃ、直しようが…」

「ふふ、はい、提督さん、名取ですよー?」

(なんとか、午前は乗り切ったよぉ……)

(…出撃は流石に控えたけど、代理とはいえ、提督って大変なんだなぁ…)


「提督さん、いつもこんな事してるんですね…って、まだお昼寝中ですよね」


(………、いつもの提督さんの居ない執務室…なんだか広くて、寂しいな…)

「ふぇ、おぎゃあ!おぎゃあ!」

「あ、提督さんどうし…うっ、この臭い…」

(食べるもの食べたらそうなるよね!…ああ!替えのオムツ用意してない!!)

「どうしよう、どうしよう!提督さんを一人にするのも!」

「…名取さん、提督が泣いてますが、何か……ああ、なるほど」

「鳳翔さん!オムツ!オムツを!」

「そうですよね、今までしなかったのが不思議なくらいです」

「と言っても、ここにオムツなんて…そうだ、ちょっと待ってて下さいね」

「あ、鳳翔さん?」

(ああ、提督さん、泣かないで!ううぅ…)






「お待たせしました。すみません、ちょうど手頃な大きさの布が見つからなくて」

「布、ですか?」

「ええ、今は紙が主流ですが、昔は布オムツだったんですよ」

「とりあえず、下着を脱がせて、もうそれは捨てちゃいましょう」

「見てて下さいね。まず濡れティッシュでちゃんと拭いて…これを、こう折って、安全ピンで止めて…」

「はい、これでいいですよ」

「あ、ありがとうございます」

「いえいえ、提督代理を勤めてもらっている分、これくらいのサポートは、ね」

「…提督?眠いんですか?ふふ、赤ん坊は寝るのと泣くのが仕事、ゆっくりお休みになって下さい」

(あ…、鳳翔さんに抱っこされて、提督さん、もう…)

(そうだよね…私じゃなくても…別に………)

「…あら?ふふふ、我が子を奪われた母親みたいな顔をしちゃって」

「あ、いえ、別に、そんな…」

「大丈夫ですよ。大丈夫。提督も……なんて、私が言うことじゃありませんか」

「えっ?」

「はい、お返しします。汚れた下着は私が処分しますし、紙オムツも買って来ますので、名取さんは提督のことを見ていて下さいね?」

「はい、何から何まで、ありがとうございました」

「いえいえ、それでは」

「提督さん、お夕飯ですよ?はい、あーん」

「…この数時間でますます手慣れてきたわね。アンタ、ベビーシッターでもできるんじゃない?」

「ええ?そんな、私なんかじゃ無理だよぉ」

「はいはい、そうよね。アンタがそうするの提督だからだもんね」

「五十鈴お姉ちゃんってばあ!……あ、提督さん、お代りですか?いっぱい食べて下さいね」

「……ほんと、勘弁してよ」




「鬼怒もしたいけどやっぱり駄目だった、なんでぇ…?」

「まあまあ、鬼怒だけじゃないし、ね?」

「長良ねえぇええ!」

「はいはい…もう、由良もしっかり!」

「はぁ…」

「提督、やっぱり名取お姉ちゃんのしか食べないんだね…、なんだか凄いかも」







(お風呂……大変だった…)

(皆一緒に入ろうとするし、入ったら入ったで変なことしだすし)

(雷ちゃんは、うん、優しいんだけど、まだ赤ちゃんのお世話はできないよ…)

(愛宕さんに至っては、流石に母乳は出ないと思うなあ…、そもそも、飲ませる場所じゃないし)


「………、提督さん、提督さん。もう遅いですし、寝ましょうね」


(本当は夜戦演習とかもあるから、まだ早いけど、赤ちゃんだしね)

(…そう言えば、今日はうるさくなるから夜戦演習中止って言ったら、何処かから悲鳴が上がってたな…)

(…提督さん、今日一日、私は提督さんのお役にたてたでしょうか?)

(こんな私でも、もしお役にたてたのなら、嬉しいです)

(でも、できれば、早く戻って欲しいな…)

(提督さんが居ないと、私…)


(…ん?…ここは、何処だ?私は…確か夕張と会って…記憶が、ない?)

(体もなぜか痛い……、これは、布団か?……とにかく起きよう)

「…なんだこの破れた布は………裸?」

「ん~、提督さん?起きたんですか?今日も私が提督さん…の、……あ、あああっ…」

「待て名取、誤解「きゃあああああああああああああああ!!!!!!!」」

「…どうしたの名取!…提督ぅ!!!!アンタ!名取を襲おうとするなんて!最低ね!」

「五十鈴、違、「うるさああああああああい!!」…ぐっ!!」

「あ、え、提督さん?提督さーん!!」





「体が痛い…」

「あ、あの、五十鈴お姉ちゃんも勘違いしていただけなので、そのぉ…」

「いや、あれは仕方ない状況だった。むしろ、妹思いの良い姉だ」

「そうですか、ふぅ…」

「それより、昨日は随分とお前に迷惑をかけたみたいだな。すまない、礼を言う」

「いえ、別に、その、私もなんだかんだ楽しかったですし」

「それより、提督さん、実は高いところ苦手だったりしませんか?」

「なぜそれを?」

「提督さん、金剛さんに高い高いされて大泣きして、大和さんが抱っこしても泣き止まなかったんです」

「私が抱っこしたら泣き止んでくれたんですけど、私、二人よりは背が低いですし、多分そうかなあと」

「そうか…」

「提督さん?」

「…はっきりとした記憶はないが、何か、酷く怖いことがあって、その後とても安心した覚えがある」

「あれは、名取だったか…」

「あ……ふふ、はい、多分そうです」

「……つまらないことを話したな。そろそろ執務を始めようか」

「今日もサポートをよろしく頼むぞ、名取」

「はい、提督さん!」



「テートクゥ!元に戻ったって聞いたヨー!」

「提督、ご無事で何よりです」

「あ、ああ…金剛に、大和か……」

「テートクゥ?」

「震えているのですか?」

「いや、これはだな…」

「!!…提督さん、はい」

「「ああああああああ!!」」

「ふふ…、震え、収まりましたね」

「大丈夫ですよ提督さん、これからも、私がこうして抱きしめてあげますから、ね?」

おかしい、ここは、1、2レス程度の短編集じゃなかったのか…こんなはずでは…

阿賀野と酒匂
望月と三日月
神通、キレる

リクエスト、ありがとうございます

>>267が一部間違っていたので訂正と、リクエスト整理

五航戦にツンデレ過保護な加賀
「翔鶴」とちっさい「翔鶴」…「翔鶴」!!
神通、ついにキレる
阿賀野と酒匂、天然姉妹の一日
真面目三日月とやる気なしな望月

昨日始めてEー3やりましたが、簡単ですね(慢心)

【ほんと、まったく素直じゃないんだから…】

(次の作戦に向けての空母部隊演習…)

(…二航戦はなにも問題ないでしょう)

(場合によれば私や赤城さんより成果を挙げられる…成長したものね)

(問題は…)




「翔鶴姉え、早く早く!準備遅いよー!」

「待って瑞鶴、演習開始時刻までまだ時間はあるじゃない!」

「あ、あれ?おかしいわ…脚部艤装、不調かしら…」





(はぁ……)

「…五航戦の妹の方」

「…なんですか加賀さん。私には、瑞鶴、って名前があるんですけど!!」

「自分の装備もろくに確認できない人には、この呼び方で十分よ」

「えっ…?」

「その矢筒に入っているの、九九艦爆?」

「今回の演習で使用するのは、彗星か爆戦だったはずだけど?」

「嘘、あっ…本当だ…、こ、これは…」

「演習だからまだよかったけど、実戦でもそれをする気?」

「そう…貴女、艦隊の皆を無駄死にさせたいのね」

「くっ……代えて、きます……」

(ああ、ムカつくムカつくムカつくぅうううう、そんな言い方しなくったって!!)

「それと…」

(なに?まだあるわけ!)

「演習前からそんなにはしゃいで、浮ついた気持ちで、無駄に体力を消耗しないで欲しいものね」

「それでちゃんと相手が狙えるのかしら?」

(うっ……くぅううううううう!!!!!)

「姉の方…」

「あ、はい!なんでしょうか!?」

「…脚部艤装、見せて頂戴。つけたままでいいから」

「はい、浮けはするんですが、なぜか思うように進んでくれなくって…」

「……ああ、そういうこと。ここが…」

「あの…申しわけありません」

「…謝るくらいなら、早く自分で手入れ出来るようになって欲しいわ」

「妖精が調整してくれるとはいえ、装備するのは貴女…」

「自分のことくらい、自分でやって当たり前です」

「……はい、そう、ですよね…」

(また、叱られちゃった…)

「それと…」

「はい…」

「ちゃんと食事をとったの?朝、食堂に居なかったみたいだし、本調子でもなさそうだけど」

「…いえ、その、私、朝は弱くって……ずっと、ぼーっとしてて…」

「そうでしょうね。まあ、無理に食べろとは言わないけれど…」

「実戦の時に貴女が不調で困るのは、艦隊の皆」

「航空戦、制空権の確保、砲撃支援のための攻撃、私達空母に求められる役割は、とても大きいの」

「体調不良でした、ごめんなさい。それで済む話では無いのは、貴女にもわかるでしょう?」

「体調管理くらい、言われずともちゃんとして頂戴」

「…っ…はい」

(……私、ダメだなあ…)





「赤城さん赤城さん」

「ん?飛龍、どうしたの?」

「翔鶴が食堂に居なかったこと、気付いてました?」

「いえ、私はご飯にむちゅ…あ、えっと、早く食事を済ませて、演習の準備をしようと思ってたから」

「そうですよね。私も蒼龍と話しながら食べてたし、わからなかったなあ」

「なに?何の話?」

「ああ、蒼龍は、翔鶴が食堂に来てなかったこと、気付いた?」

「ううん、皆食べる時間もバラバラだから、ちっとも」

「そうだよねえ」

(……加賀さん、もしかして二人が大体いつくるか、わかってる?)

「瑞鶴の装備も、私気づかなかったし、加賀さん、二人のことよく見てるんですね」

「私、自分の装備だけで一杯一杯だし、飛龍が変な装備してても気づかないかも」

「ふふ、加賀さん、なんだかんだ言って、あの二人が心配なのよ」

(ただ、もう少し言い方を柔らかくしないとね…)

「…さて、そろそろ開始時刻ね。二人とも、行きましょう」

「「はい!」」

〈えーテステス、あーあー、こちら提督!皆、聞こえてる?!

〈今から、空母部隊演習を始めるわ

〈戦闘は演習用のものを使用、だから最悪、沈むことはないけど、実戦とほぼ同じだから、まあ注意して

〈次に、正規空母組、軽空母組に分かれてもらったけど、正直、艦載機の数では軽空母組が不利です

〈説明したように、軽空母組には、数的劣勢の中、どれだけ制空権を維持できるかを念頭に演習にあたって欲しいの

〈ただその分正規空母組には、貴女たちより少し性能の劣る艦載機が配備されています

〈だから必ずしも負けるわけではないわ、少ない艦載機をどう使うか、考えて

〈最後に、正規空母組は、艦載機が多いからと言って慢心しないように

〈ただのごり押しじゃ、決して勝てないわよ。数的有利をいかに上手く活かせるかが勝負ね

〈では、ヒトマルマルマル…空母部隊演習、始め!





「第一次攻撃隊!発艦始め!」

「全航空隊!発艦始め!」



(瑞鶴…先攻しすぎ…、翔鶴は、高すぎて連携が……、カバーは、あの位置、角度は……)

「はぁ……、五航戦の子なんかと、一緒にしないで」




(しまっ、撃ち落とされてる!)

(…!?、瑞鶴への援護が間に合わない!)


(制空権はこちらが欲しい、だから…)





「ここは譲れません」





(後方支援!?………いったい?…!?、加賀さん!?)

「瑞鶴の援護、ありがとうございます…」

「まだ始まったばかりなんだけれど…第二次攻撃隊は?」

「あ、はい!!」





(結局、支援及ばず、僅差で敗北、ね。開幕航空戦さえ取れれば…私も、まだ甘い…)

「あ、あの加賀さん。その、先ほどはありがとうございました」

「…貴女は、距離感が甘い」

「えっ?」

「なるべく遠くに飛ばそうとするのはわかるけど、発射角が高すぎて、艦載機が上空を飛びすぎね」

「結局、味方機との高さ、距離が開き過ぎて、連携が十分に取れてない」

「妹への援護も一手遅くなった」

「それは……、はい、申しわけ、ありませんでした」

「まあそもそも、相手に被害を与えることのみを優先し過ぎて、艦攻や艦爆を先攻させた誰かのせいなんだけれど、ね」

「くっ…」

「艦載機ごとの役割を把握できてないようでは、この先、思いやられるわ」

「貴女は艦戦のことをもっと「…っ、一々小言ばっかり!そんなに私たちのことが嫌いなわけ!?」…!!」

「…………」

「な、なによ…何か言いなさいよ!」

「そう……、まあ、いいけれど。…私は先に戻るから」

(小言…ね……そう…)

「なによ、なんなのよ……」




「瑞鶴、流石に言い過ぎよ…」

「だって、翔鶴姉え…」

「二人とも、ちょっと良い?」

「赤城さん…」

「私達になにか?」

「その、あまり加賀さんのことを嫌わないで欲しいの」

「だって!それは加賀さんが!」

「瑞鶴、やめなさい」

「でも翔鶴姉え!!」

「…加賀さん、ああ見えて、とても貴女達のことを心配してるのよ?」

「ただその…、感情を表に出すのが苦手な人だから、ついぶっきらぼうと言うか、きつい言い方になっちゃうの」

「確かに貴女達を責めてるようにしか聞こえないけど、それも、あくまで戦闘に関することだけ」

「普段は、あまりそんなこと言わないでしょ?」

「あ…、…っ…そ、れは…」

「そうかも、しれませんね」

「一々指摘するのも、艦隊のことはもちろんだけど、貴女達に沈んで欲しくないから」

「わかってあげて?」

「…………」

「……………」

「赤城さん、どうしたの?早く戻りましょう」

「それと、何を話しているかは知らないけれど、あまり変なことを言わないで」

「あ、はーい!……二人とも、お願いね」



「……そんなの、だって…」

「瑞鶴…」



「ああ、そうだわ。貴女達…」

「…っ!?」

「…なんでしょうか、加賀さん?」

「中盤以降は、まあ、良かったんじゃないかしら」

「この調子なら、こんな艦隊も……悪くないかもしれないわ」

「加賀さん…」

「………、ふん、なによ!上から言っちゃってさ」

「瑞鶴!!」

「このまま練度を上げ続けて、加賀さんのこと追い抜いて、もうそんなこと言えなくしてあげるから!」

「今にみてなさいよ!」

「…そうね瑞鶴…私達、頑張らないとね。…加賀さん、私も必ず貴女に追いついて見せます」

「ですから、ご指導、ご鞭撻、よろしくお願いしますね」

「………、ふふ、そう。せいぜい楽しみにしてるわ。翔鶴、瑞鶴」

「あっ…」

(名前で…)




「…赤城さん、行きましょう?」

「ええ、それじゃ、二人も早くね?」



〈加賀さん、今日のお昼は鳳翔さん作り置きの肉じゃがみたい。味が染みてて美味しそう…うんうん

〈そうね…流石に気分が高揚します





「…………」

「瑞鶴?」

「…ほら翔鶴姉え。私達もさっさと戻ろう?」

「早くご飯食べて、自主練して、今度こそお小言言われないようにしなきゃ」

「…ふふ、そうね、加賀さんに迷惑かけないようにしなきゃね」

「なっ、ち、違うし!別に私は!」

「はいはい、戻るんじゃなかったの?……ふふふ」

「ねえ、違うったら!何笑ってるの翔鶴姉え!!」



(…ねえ飛龍?)

(なに、どうしたの?)

(ああして見ると、加賀さんと瑞鶴って、似てない?)

(えっ?そうかなあ?加賀さんと翔鶴は物静かってところでわかるけど…)

(加賀さんと瑞鶴?全然違わない?)

(だってほら、二人とも………)

加賀さんがやけに嫌な先輩になってしまった感
余談ですが、これ書いてる時にデイリー建造したら翔鶴姉が来ました
ちなみに秘書は加賀さんです

【歴代最長】

「川内姉さんまだ寝てるの!起きてください!もう朝ですよ!?今日は私と一緒に出撃です!」

「その前にブリーフィングもあるから、早く執務室に来いって提督言ってたじゃないですか!」

「ん~、夜じゃないから眠い~、神通…、あと十二時間経ったら起こして…」

「そんなこと言わないでください!」

「眠いのだって、昨日の夜勝手に騒いでたからじゃないですか!」

「騒いで、ないし……、夜戦の…、自主練…」

「川内姉さんってば!早く起きないと怒られちゃう!」

「ん、んん~……もう、神通うるさいな~、起きればいいんでしょ、起きれば……」

(制服に、スカートに、下着は、姉さんはここにしまってたかな…)

「さっさと着替えて!もう時間が無いんです!」

「ん~…」

「もう!姉さんほら、バンザイして!」

「バンザーイ…」

「制服を…立ったまま寝ようとしないでよ!」

「ああほら、スカートちゃんと履いて!」

「え~?ふぁ~」

「ああもう!時間が!」






「川内?神通?少しだけとはいえ遅刻よ?もっとしっかりして欲しいわ」

「はい…申しわけありませんでした」

「あ~、ごめんなさい…」

「それじゃ、ブリーフィングを始めるわね。今回の作戦は……」

(もう!神通がもっと早く起こしてくれないから!)

(ええっ!?)

(マフラーだって忘れちゃうし!あれ、お気に入りなんだからね!)

(取りに戻らなかったら遅刻しなかったのにさ…)

(それは……)

「…ねえ貴女達?ブリーフィングを真面目に聞く気がないなら出てって頂戴」

「…はぁ、やめやめ、出撃もキャンセルよ。川内と神通が抜けるから…また一から作戦立て直さなきゃ…」

「あ、ま、待ってください!申しわけありませんでした!」

「ええっ!?今回は夜戦するかもしれないんでしょ!!なら私を外さないでよ!!」

「そう思うなら真面目に聞きなさい!!!良い二人とも!これは演習じゃ無いのよ!」

「実戦なの!貴女達は仲間を危険に晒したいわけ!?」

「そんな!?違います!!」

「うっ……ごめんなさい…」

「……はぁ、…それじゃ、次は陣形について…」

(私のせいじゃ…無いのに……)


(はあ……今日は散々だったな…朝から提督には怒られるし…私だけ大破するし…)

(でも明日はおやすみの日、ゆっくり寝て……)

(…干したてのお布団、ふかふかで気持ち良い……)

「神通ー!私と夜戦しよ!」

「川内姉さん…」

「ねえ神通、こんな月明かりの綺麗な夜に寝るなんて勿体無いよ!」

「ええ?月明かりは綺麗だけど、でも」

「でしょ!だから早く夜戦ー!夕立も綾波も待ってるよ!」

「えっ、あの、私…」

「ほらほら!今日はちゃんと夜戦演習の許可とってあるんだから!早く行くよ!」

「姉さん、手、手を……ああ…」

(…さようならお布団………はぁ…)





(川内姉さん……なんであんなに夜戦になると元気に…ああ、朝日が眩しい……)

(でも、綾波の成長が見れて少し良かったかも…あの時よりももっと強くなって…ふふ)

(……寝よう)


「寝起きバズーカどぉおおおおおおおおおん!!」


「きゃあああああ!?な、なに!?」

「艦隊のアイドル!那珂ちゃんだよー☆」

「な、那珂ちゃん……いきなり何?」

「アイドルたるもの、寝起きドッキリくらいできなきゃね!」

「と言うわけで、突撃、隣部屋の神通お姉ちゃん!」

「……えっ?」

「だーかーらー、寝起きドッキリだってばあ!ほらほらお姉ちゃん!リアクションリアクション!」

「えっ?…あ、わ、わー、びっくりしちゃいましたー」

「ああん、もう!全然なってないよぉ!もっとアイドルらしく、カメラを意識して!」

「そんなんじゃ視聴率取れないよ?」

「えっ、視聴率?あ、あの、カメラなんてどこにも…」

「だからこれは練習なの!いつドッキリがあっても良いように、ね?」

「…あれ?お姉ちゃん隈ができてるよ?ダメだよお姉ちゃん!アイドルは顔が命なんだよ!?」

「そんなんでアイドルやってけると思うの?!」

「那珂ちゃん、私別にアイドルになりたいわけじゃ…」

「ほらTake2行くよ!今度はちょっとお色気シーンも欲しいから、浴衣をもっと肌けさせて!」

「あ、ちょ、那珂ちゃん!帯を、帯をほどかないで!ああっ!」

「…あっ…うん、思わぬトラブルもドッキリの醍醐味だよね!ってことでいってみよー!」

「もう……好きにして……」

(この浴衣、お気に入りだったのに……)


(まさか、Take48までやるとは思わ……ぅううん………眠い…けど)

(私、なんでこんな事を……)


〈恋の2ー4ー11☆ハートが高鳴るの…

「神通お姉ちゃんステップ違うよ!もっと川内お姉ちゃんを見習って!」

「手はもっと大きく!笑顔を絶やさない!」

「は、はい!」


(なんで、踊ってるの…?)







「はぁ……はぁ……」

「お疲れ様お姉ちゃん達!これで次のライブは成功間違いなしだね!」

「まあねー、お姉ちゃん達に任せてよ!那珂のアイドル活動、私、応援してるからね!」

「ありがとう川内お姉ちゃん!」

「神通はどうしたの?まさかさっきの夜戦で疲れたの?」

「あはは☆もう、神通お姉ちゃんだらし無いなー」

「ち、違、だって……」

「もう、もっと神通は体力つけなきゃダメだぞー。そんなんじゃ夜戦まで持たないよ?」


(夜戦夜戦夜戦…)


「そうだよ!アイドルだって体力がなきゃできないんだよ?」


(アイドルアイドルアイドル……)



「「もう神通(お姉ちゃん)はだらしが無いなー(、きゃは☆)」」

























ブチィ

「…………………」

「神通?」

「神通お姉ちゃん?」

「川内姉さん…」

「な、なに?」

「那珂ちゃん…」

「う、うん…」

「そんなに夜戦が、アイドルがしたいなら、私、とことん付き合います」

「えっ本当に!?ありがとう!!」

「お姉ちゃんさっすがー!!」

「今夜の演習場の使用許可をもらって来ますね…」

「えっ?神通お姉ちゃん、那珂ちゃんは別に」

「だって、那珂ちゃんは『艦隊の』アイドルを目指してるんでしょう?」

「なら戦場(ライブ会場)は、当然海の上よね?」

「でも…「ね?」…う、うん」

「まあまあ那珂もさ、たまには私と夜戦しよっ、ね?」

「うーん、まあ、いっかあ!那珂ちゃん、夜の野外ライブ、いっちゃうよー☆」

「ええ、よろしくお願いします」





「提督…」

「なあに神、通……」

(えっ、この子、本当に神通……、違う…私、こんな子知らない!)

「今夜、演習場で夜戦を行いたいので、許可をお願いします」

「えっ、貴女昨夜だって…」

「月月火金木金金、日々是訓練…私達には休んでいる暇などありません」

「でも、「提督?」…ひっ!?…ぁ…きょ、許可します」

「ありがとうございます、それでは…」

「ね、ねえ神通?貴女なにをする気なの?」

「いえ、別に、ただの川内型三隻による夜戦演習ですよ…?」

「第二水雷戦隊式の……ね」

「ああ、ただ那珂ちゃんはそうですね、きっと物足りないでしょうから、もう少しハードに…」

「第二水雷戦隊式って…」

「それでは…」

「あっ……」

(第二水雷戦隊………華の二水戦…、川内、那珂、貴女達、一体神通に何したの!?)








「第二水雷戦隊、旗艦、神通……出撃します……」

妙高さんと並んで、多分きれさせたら一番いけない人

【入渠】

「てーとくさん、てーとくさん!作戦完了したよ!褒めて褒めてー!」

「夕立ったら、ボロボロじゃない…、ふふ、今日もありがとう。でも遊ぶのはちゃんと入渠してから、ね?」

「はーい…」

「それじゃてーとくさん!夕立入渠するっぽい!ごっはんごっはん♩」

「もう、司令官ったら、夕立にばっか構っちゃって…」

「如月もお疲れ様…自慢の肌が汚れちゃってるし、貴女も早く入渠して?」

「えぇ…、ギリギリまで一緒に居たいのに…、貴女も一緒におやすみする?」

「そう言うことは将来良い人にあったら言いなさい」

「ふふ、つれないんだから」

「…蒼龍?後ろで何してるの?貴女もさっさと入渠しなさい?」

「ええっ!?提督、ちょっと私の扱い悪く無いですか!!」

「冗談よ。蒼龍もよくがんばってくれたわ。今回のMVPは貴女ね」

「あ、いえ、そんな…ふふ」

「でも入渠して来なさいって言うのは冗談じゃ無いわ。小破とはいえ、立派な怪我よ?」

「そうですね。はい、ちょっとお化粧直してきますね」




(…ちょっと待って)

(ご飯に、お休みに、お化粧直し?)

(お化粧直しは、まだわかる)

(お休み…は、うん、お風呂でうとうとしちゃうし、単純に疲労抜きの意味、かも?)

(お布団で寝るわけじゃ……きっとない、はず…よね?)

(ご飯?ご飯って食事よね?お風呂で?えっ?)

(…………やめやめ、考えたって絶対わかんないわ)




「テートクゥ、誰か忘れてませんカー?」

「えっ、ああ、ごめんなさい金剛。少しだけ考え事してて」

「金剛、いつも旗艦ありがとね」

「You're welcomeネー!それじゃあ、私も入渠にいきマース!」

「ええ行ってらっしゃい」

「うんうん、Tea timeは大事にしないとネー!」


(……………旅館、なのかしら?)

健康ランドと言うか、そんな感じを想像してます

【だらだらしたい】


〈慣れた結果〉

「酒匂~」

「なぁに阿賀野お姉ちゃん」

「あづい…」

「それは言わないで欲しいなー」

「酒匂~」

「…なぁあにぃい?」

「あづい…」

「知ってるよお」

「酒匂~」

「………なに?」

「あづ「お姉ちゃんうるっさい!エアコン壊れちゃったんだから仕方ないでしょー!」…ふぇえええ」

「あたしだって暑いのー!我慢してるのー!」

「だって、暑いんだもん…扇風機はほとんど意味ないし」

「だからってキャミソールにパンツだけはまずいと思うなあ、女の子として」

「良いじゃない別に~今ほとんど人いないじゃん」

「お姉ちゃんの部屋ならいいよ?ここラウンジだからね!?」

「大丈夫大丈夫!一度やってみたかったのよねー、ソファーでゴロゴロするの」

「…前してなかったっけ?」

「……そうだっけ?」

「してたよぉ。確か能代お姉ちゃんに怒られてた」

「え~そうだったかなあ…」

「覚えてないの?」

「能代に怒られるのって、何故か割と多いから一々覚えてない」

「…………能代お姉ちゃんも大変だな~…」





〈基本適当〉

「そうだ、能代お姉ちゃんと矢矧お姉ちゃんは?」

「ん~?あ~、うん、流石我が妹達、情報戦の大切さをわかってるみたいね。なんと言う巧妙な隠蔽工作」

「そこはわからないって言ってよかったと思うよ?」

「わからないんじゃなくて、わかろうとしないだけです~」

「ドヤ顔で言うことじゃないんだけどなあ…」

「な、何よぅ、私が本気になればすぐわかるんだから!」

「むむむむむ……はっ…わかった!」

「え~、エスパーじゃ無いんだし、今ので?」

「ええ、バッチリよ!二人は出撃か演習か遠征に行ってるわ!」

「ワー、阿賀野オ姉チャンスゴイナーサスガダナー」


〈実は長女〉

「お腹空いた…」

「…つい二時間くらい前に食べたよね?もうお腹空いたの?早くない?」

「食べ盛りだからね」

「そっかー、阿賀野お姉ちゃんはいつでも食べ盛りなのかー」

「あっ、なに酒匂!私のこと馬鹿にしてるでしょ!」

「いーえー、ただ昨日『お腹がヤバイ、ダイエットしなきゃ』って誰かさんが言ってたのを思い出しただけですー」

「うっ、し、仕方ないじゃない!!ここのご飯が美味しすぎるのがいけないんだから!」

「ふ~ん?」

「な、何よぅ…」

「あたしはお姉ちゃんが手にもってるそれが原因だと思うけどなあ」

「ア、アイスはほら!甘いものは別腹って言うし!」

「腹が二つに増えた分横に大きくなるんですねわかります」

「うぅ…酒匂がいじめるよぅ…お姉ちゃ~ん!!」

「いや、お姉ちゃん貴女だからね…」





〈末っ子も割と〉

「………」

「酒匂~?」

「……………」

「酒匂~、お姉ちゃん暇だよぅ。構って構ってぇ…」

「……………」

「酒匂?」

「そうだ、ラーメンだ」

「え、何が?」

「えっ?何って…あれ?あたし、何考えてラーメンにたどり着いたんだっけ…」

「…酒匂って案外そういうとこあるよね」

「?」

〈ただの条件反射〉

「美味しいけどあつい」

「も~、酒匂がラーメン食べたいなんて言わなきゃ!…ずずず」

「あの後食べようって言ったの阿賀野お姉ちゃんじゃん!素麺とかもあったのにぃ!」

「大体…なんで間宮さんや鳳翔さん居ないの~、ずず…」

「二泊三日の慰安旅行だって。言われてみれば二人とも働きっぱなしだよねえ…」

「あー……、ほうなんはほへー。ほういへは、へひほふは?」

「阿賀野姉え、食べながら話すのはやめたほうがいいよ?」

「はーい……それでさ…ずずずず、あつい!」

「ぴゃん!?な、なに!?」

「汁が!!太ももに!」

「だからパンツ一枚はやめなって言ったのに…」

「………あれ?…熱、い?」




〈有言実行(別腹)〉

「デザートのアイス~♩」

「お姉ちゃんまた?」

「良いじゃない暑いんだし、体冷やさないと!」

「その前に無駄な脂肪を取れば痛い痛い痛い!!」

「なんか言ったかな~?」

「何も言ってないです!やめてぇ~!!」

「よろしい。さーて、アイスアイス~」

(ほんと、あのお腹のどこにあんな容量があるんだろう)




〈なりません〉

「酒匂~」

「ちょ、お姉ちゃん何?汗でベトベトするんだけどぉ…」

「眠いから膝枕」

「ええ~、ちょっと動けばそこにクッションあるよ?」

「お腹いっぱい」

「だから言ったじゃん…」

「酒匂ぁ…」

「もう!牛になっても知らないよ!」

「大丈夫大丈夫、平気平気。そのうち痩せるって」

「えぇ~…」

「おやすみぃ…」

(こうしてみると阿賀野お姉ちゃんって結構肉付きが良いな…)

(……あたしもお姉ちゃんみたいな生活をすれば胸が大きくなる?!)

〈お尻〉

「皆ただいま。ふぅ…あついあつい」

「あ、提督。おかえりなさい」

「ただいま酒匂…と、そこで寝てるのは阿賀野?」

「そうだよ、阿賀野お姉ちゃんだよ」

「…なんて格好……」

「あはは…」

「おきな、さいっ!!」

「痛い!!もうなんな…、あっ!」

「阿賀野?なんで叩かれたか、わかるでしょ?」

「うぅ…、着替えてきまーす」

「よろしい…、そうそう酒匂、はいおみやげ」

「ひゅう、やったあ!ありがとう!」




〈オチ、オチったらオチ〉

「……ところで酒匂?」

「なんですかあ?」

「この冷蔵庫にあったアイス、一個も無いんだけど…」

「あっ…」

「提督、そう言えばおみやげってな…あれ?」

「阿賀野、ここにあったアイス、知らない?」

「えっ、し、知らないなあ…」

「お姉ちゃんが食べました」

「酒匂!?」

「そう…、遠征組にあげるつもりだったのに…」

「あっ…」

「買ってきなさい?」

「え~、暑い「阿賀野?」…はーい……」

「ああそうだわ」

「ん?」

「食べた分しっかり動かないとね。ちゃんとプランは用意してあるから」

「えっ?」

「あーあ、がんばってねお姉ちゃん」

「酒匂!?酒匂はお姉ちゃんのこと見捨てないよね!ね?」

「あ、このシュークリームおいしー」

「酒匂あああああ!!?」

何も考えずに書いたら何が何やら…

【初印象】

「雲竜型空母、雲竜、推参しました。提督、よろしくお願いします」

「ああ、よく来てくれた。歓迎する」

「ここは正規空母、軽空母のほぼ全ての艦娘がいる。何かわからないことがあれば彼女達に遠慮なく聞くといい」

「そう言えば、ここの施設は把握しているのか?」

「はい、寮に談話室、演習場、空母系用の弓道場、食堂など、私生活に必要そうなところは全て」

「そうか、また何かわからないことがあれば聞いてくれ」

「ここは如何せん設備が古い、色々お前にとって不都合な点もあるだろうが、そう言ったところも行って欲しい」

「許す限りの改修はしよう」

「お心遣いありがとうございます」

「ああ、そうだ。もう雲龍はここの食事はとったことが?」

「いえ、まだですが?」

「そうか、いや、お前の口に合うと良いんだが…」

「ここは食事に何か問題でも?」

「いや、そうではない。食事は非常に美味しい」

「?……なら、何が?」

「ここは基本和食でな。もちろん和洋中全て用意できるが…」

「流石に本格的な中華料理は無いな…満漢全席などは、申し訳ないが用意できそうも無い」

「はぁ……?」

「…あ、あの、提督?」

「ん?何か質問でも?」

「いえ、質問と言うより、確認なのですが…提督は何か誤解されていませんか?」





「私、これでも日本の艦ですので、和食は好きですよ?」

「………………そうだな、そうだったな………すまない」

「少し…、勘違いをしていた様だ」

Eー5攻略記念に10分で書いた小ネタ

…竜の字間違ってるし、うわ……ガバガバじゃねえか

【ケッコンオコトワリカッコカリ】

扶桑型…日本初の独自設計による超弩級戦艦、当時のこの国の技術の粋集め建造された私達は、軍の大いなる期待のもと、敵を掃討し、多大なる戦果を挙げた……その、はずだった…

実際建造されてみれば、想定外に薄い装甲、足りない出力、弾薬庫の誘爆の恐れ…私達は生まれながらにして欠陥品の烙印を押され、他の鑑が戦場に赴き自らの役目を果たす中、ずっとドックに引きこもらされた

扶桑型戦艦、超弩級とは名ばかりの使えない鉄屑、欠陥品、私はその二番鑑として建造された

…ああ、不幸だわ……




「今度の作戦は、山城、お前に旗艦を任せたい」

「私?…私なんかより、他の戦艦にやらせたほうがいいんじゃない?」

「こんな、欠陥戦艦なんかより…」

「…欠陥戦艦、か。確かに昔はそう呼ばれていたかもしれんが、今のお前は違う」

「慰め…?火力も中途半端、装甲は普通、速度は遅い、一体私のどこに利点が…」

「対空値の高さ、航空戦、制空補助、対潜攻撃、戦艦としての砲撃の強さ…」

「確かに突出したものは無いが、お前はあらゆる状況に対応できる」

「それ故、他の艦にはできない状況判断だって可能だ。これは普通の戦艦には決してできない」

「なら、伊勢、日向にやらせればいいじゃない。あの子達のほうが私より優れているもの」

「場数が違う。初期からここに居てより多く出撃したお前は、その分より適格な判断ができる」

「でも……だってこんな欠陥「お前は扶桑が嫌いなのか?」…はぁ!?私が扶桑姉様のことを嫌いになるはずがないでしょう!!」

「なら、あまり欠陥欠陥言うな。お前が自分をそう言うことは、少なからず同じ扶桑型である姉を貶めていることに気づけ」

「あ……、っ!!」

「それにな、随伴艦には扶桑をと考えて「本当に!姉様と一緒なの!?ていうか、考えてるじゃなくて、絶対入れなさい!」…」

「姉様と一緒なら話は別!ふふふ…姉様と一緒なら、私旗艦でもなんでもやってあげる!」

「そうか、助かるよ」


でもあの人は、提督は、こんな私を、私達扶桑型を、欠陥戦艦とは決して呼ばずに使い続けてくれた

…だから私が彼にそれなりの感謝の念を抱くことは、不自然なことではなかった、と思う

もちろん、姉様が何においても一番であることは、この先、未来永劫、変わり様の無い事実であることにゆるぎは無いのだけれど、二番目に、いえ、心のほんの片隅にあの人が居たのは……その、割と、自分でもすんなり受け入れていた



だからだろうか、いや、だからこそ、と言ったほうがいいかもしれない


「山城、お前に執務室に来てもらったのは他でもない。少し、この書類を読んで欲しい」

「書類?……何これ?ケッコンカッコカリって……」

「話は聞いたことがあるだろう。一定の条件を満たす艦娘がこの指輪をはめることで、さらなる練度向上が望めることを」

「でも、実際はこれ、ほぼ…」

「ああ、中には、艦娘と本当に夫婦の様に過ごす者も少なくないと聞く」

「こんな書類を読ませて、何のつもりですか?…まさか!扶桑姉様と?!」

「先に妹の私に話を通して、姉様とのケッコンをスムーズに成功させるために!!」

「そんなの許さない!!…ただ、その、姉様が心からそれを望むのなら、仕方ない、とは、思うけど…」

「わ、私は認めてあげないんだから!!」

「……………」

「な、なんですか…」

「いや、この状況でその発想ができるとは、お前は本当に扶桑が好きなのだな、と、な」

「どういうこと…?」

「……山城」

「なに?いきなりそんな真面目な顔して……待って、えっ、嘘でしょ…」



「山城、私とケッコンして欲しい」



その申し出に、私は酷く混乱した

「えっ…嘘、ほんと…?じょ、冗談は…」

「こんなこと、冗談で言うか」

「なんで私なんですか!?扶桑姉様の方が!」

「確かに、扶桑の方がお淑やかで気だてがいい、愛嬌もある「なら!」…だが」

「その書類を見たとき、私は山城と、と、そう、思った」

「そんな、だって…そんなこと、急に言われたって…」

「勘違いしない様に言うが、この申し出は断わってくれて構わない」

「えっ?」

「もとより私にはその権限などない。断わってことさら不利に扱うこともない」

「気まずいなら秘書艦もやめてくれていい……私は、お前の返事が聞きたい」


「私は……わ、私は、私の心は……」


彼のことが好きか嫌いかで言えば、口には決して出さなかったが、まあ、嫌いではなかった、と思う

ただ、いきなり過ぎて、予想外で、何も考えられなかった、だから……



「あっ、ありがとう……でも、私の心は、常に扶桑姉様と共にあるの…」

「ごめんなさい……」




「…そう、か。いや、忌憚の無い返事をしてくれて感謝する」

「ただ、その指輪は持っていて欲しい」

「さっきも言った様に、これは本来艦娘の練度向上が目的だ。指に嵌めずとも効果がある」

「戦闘時のみ、持って行くといい。…いや、嫌なら最悪捨てて構わない」

「……つまらない話に付き合わせてすまなかった。戻っていいぞ」


「はい…」


私は、彼の申し出をオコトワリした

私は、どうすればよかったんだろうか…

オコトワリして、それで済んだ話、もう終わったこと…


「指輪……か」


なんとなしに薬指にはめたそれは私の指にぴったりで、提督が、私のことを思ってこれを送ったのだとわからせるには十分だった


(………ああ、もう!イライラする!!)

(なんで私がこんな事で悩まなきゃいけないの!?私には扶桑姉様さえいれば良いの!!)

(悩む事なんか一つもないじゃない!!こんな指輪さっさと捨てて!……捨て、て……)


そうだ、捨ててしまえばいい。そうすればなんの後腐れもなくなる

そうすればこの悩みから解放される。なんの迷いも…後悔だって…

そう、さっさと捨てればよかったんだ

こんなのがあるから私は悩んで、だから普段なら絶対にしないミスをした




「山城、ただいま…、どうしたの山城?大丈夫?何か心配……あら?それ…?」


「姉様……」



この部屋の同居人、私が一番大好きで、でも、今一番会いたくない姉様が帰ってきたことに、気がつかなかった

「山城、その指輪…」

「姉様、いえ、これは…その…」

「ケッコンカッコカリ…?…おめでとう山城、よかったわね、ふふふ」

「違うんです姉様!私は、私は…」

「山城?…」

「……………」

「何か、悩み事でもあるようね。よかったら私に話してくれない?」

「姉様…実は…」


もう、どうすればいいかわからない、自分の気持ちに整理がつかない

姉様なら、姉様ならきっと、私を助けてくれる

全て、話してしまおう

全部話して、こんな悩み……

「………それで、つい提督の申し出をお断りしたと」

「はい…」

「山城、少し目をつむって、歯を食いしばりなさい」

「えっ?は、はい?………いっ!!??……ね、姉様???」

「山城?貴女は一番やってはいけないことをしたわ。だからそのほおの痛みは、その罰よ?」

「姉様、なんで…?」

「何故?当たり前です。提督は真剣に貴女と向き合ったというのに、山城はそれを自分の気持ちがわからないからと逃げたのよ?」

「だ、だって本当に!「なら!何故そのことを伝えないの?!」…っ」

「自分の気持ちがわからない、だからこれを受け取っても良いのかもわからない」

「素直にそう言えばいいでしょう?」

「それは…」

「私を、理由にしないで。いえ、本心からそう思っているなら、姉として嬉しいものは有るのよ?」

「ただ、違うんでしょう?その場から逃げるための口実、そうよね?山城?」

「……はい、ごめんなさい姉様、ごめん、なさい……」

「謝る相手は私じゃないわ」

「でも、私、本当にわからないんですっ…」

「わ、私が心を開いていたのはずっと姉様だけで!!そのはずで!!」

「でも、これを受け取って欲しいって、そう言われて、だから、受け取っても良いのかって、考えて…」

「なら、今すぐにでもお返ししなさい。………それも嫌なら、私が返します」

「あっ……、姉様待って!!待ってください!!」

「なぜ?山城は自分の気持ちがわからないのでしょう?」

「そんな中途半端な気持ちで、これは受け取って良いものではないと思うわ」

「でも……いや、嫌です姉様!返してください!」

「………これは、貴女の悩みの種ではなかったの?」

「それは…、でもっ!」

「ねえ山城?その気持ちは、何?」

「えっ?」

「これを返して欲しいのはなぜ?」

「それは……」

「山城…きっとそれが、貴女の答えだと思うの」



「ねえ山城、気づいてる?貴女が私に抵抗したの、これが初めてなのよ?」

答え……私の気持ち……姉様以外に……そんなの…


「姉様…、今でも姉様が私の一番で有ることに変わりは無いんです…、でも…」

「提督のことも、嫌いじゃないんです……だから、お願いします。それを返してください、姉様」

「ふふ、強情な子…まあ、今はそれで良いでしょう。山城が自分の気持ちに折り合いをつけるのは、時間がかかりそうだし、ね?」

「………」

「ごめんなさい山城、少し、意地悪しちゃったわね」

「山城?大丈夫。貴女は初めての感情に戸惑っているだけ」

「少しずつ、少しずつ消化しなさい?」

「そして、山城が本心からこれが欲しいと思ったら、その時は素直に、それをあの人に伝えなさい」

「姉様…」

「私が言えるのはここまで、後は、山城が決めなさい」




姉様………、私は…

結局、姉様と話しても、ちゃんとした答えは出なかった……でも……



「山城、その指輪…」

「提督から貰った物ですから、無下に扱うのも不味いと思っただけです」

「いや、正直つけてくれるだけでも驚きだ。捨てるのだとばかり…」

「…そこまで薄情じゃありませんから」

「そうか、………ふぅ…」

「提督?お疲れですか?」

「いや、なんでも「嘘つき…」…嘘じゃない」

「そんな疲れた顔して、どうせまた徹夜ですよね」

「…あなたに倒れられたら、皆が困るんです。だから、その…」



なぜかすんなり、自分でも驚くほど自然に、この指輪をつけてあげてもいいと、そう思えた

だから、じゃない、けど………、少しくらい、まあ、優しい言葉をかけてあげても、良いかもしれない


「…提督も、少しは、休んでくださいね……」

深夜テンションなら小っ恥ずかしい話もかける

【Amnesia】

※鬱物、閲覧注意






「高速戦艦、榛名、着任しました!」

「貴方が提督なのね?よろしくお願い致します」

「…ああ、こちらこそ、よろしく頼む」

「提督?どうされました?どこか体調が優れないところでも…」

「いや、なんでもない。それより、今日から私の秘書艦になって貰うが、何か業務に不安な点はあるか?」

「いえ、榛名は大丈夫です!前に配属されていたところで、秘書艦業務はバッチリ覚えましたから!」

「そうか、それは頼もしいな」

「いえ、それほどでも…」

「とはいえ、午前は特に急ぎの用事もないし、今は好きにしてくれて構わない」

「そうですか…、ううーん、好きにと言っても、何をしましょう…」

「榛名は確か、入渠ドックのクレーンを見るのが好きではなかったか?」

「ここはスペースが許す限りの設備を拡張している。よければ見ていくと良い」

「本当ですか!良いですよねクレーン、こう、ロマンを感じます!」

「……あれ?榛名、提督にこの事をお伝えしたでしょうか?」

「最近の資料には、配属される艦娘についての情報がかなり事細かに載っていてな」

「そうでしたか……、ちょっと、恥ずかしいですね」

「そうだ、そこまで細かい情報が上がっているなら、一つ、質問が有るのですが…」

「なんだ?」

「いえ、その、私、朝起きたらこれをつけていまして…」

「…指輪、か」

「はい、自分でつけた覚えはなかったので、不思議だなって…、なんでしょうか、コレ?」

「資料には何か書いてありませんでしたか?」

「いや、それについては記述がなかった。…嫌なら外せばいいと思うが」

「…それが、これを外そうとすると、なぜかとても嫌な気持ちになるんです」

「大切な、何か大事なものを失ってしまうようで…」

「これを外したら、もう後戻りができなくなる、そんな、感覚が…」

「そう、か…」

「それと…、朝起きた時、なぜかとても寂しくて…」

「寂しい?」

「はい、こう、上手く言えないのですが…、暖かさがないと言うか…」

「お布団はしっかりとしたものなのに、なぜか、肌寒いんです」

「前に、姉妹で寝ていたのではないか?」

「そう、なんでしょうか?…わかりません」

「ただ、お姉様方や霧島とは、違う気がするんです…」

「……………」

「…提督?やはり、お体が優れないのですか?少し…、休養を取られてはいかがでしょうか?」

「いや、大丈夫だ。心配いらない、執務には、決して支障はださない」

「でも、やはり、少し、休んでいただけますと…」

「執務に支障はださないと言ったはずだ。なぜそこまで…」

「なぜかって…提督は忙しすぎますから。榛名のお願いです」

「…っ、今日着任したばかりのお前が、私のことなどわかるはずないだろうがっ!!」

「…ぁ…っ…、そうですよね…、差し出がましい物言い、申し訳、ありませんでした」

「……いや、こちらこそ突然怒鳴ってすまない。やはりお前の言うように、少し、疲れているのかもしれん」

「…仮眠を取らせてもらう、午後には戻る」

「あっ、提督!!………、榛名は、なぜ、あんな事を…」








「提督?」

「金剛か…」

「その……榛名のこと…」

「大丈夫だ。なに、戦力になる者を解体などしない」

「違いマース!提督!それで、それで本当に良いノ?!」

「このままだと、提督が、提督が壊れちゃうヨー!!」

「…もう、どうしようもないさ。こればかりは…」

「でも、でもぉ……っ…」

「泣くな金剛。私は大丈夫だ、大丈夫…」

「…お前達には、決して迷惑はかけない…」





















「高速戦艦、榛名、着任しました!」

「貴方が提督なのね?よろしくお願い致します」

「…ああ、こちらこそ、よろしく頼む」

「提督?どうされました?どこか体調が優れないところでも…」

「…っ、いや…、なんでもないんだ。…そう…、なんでも……」

榛名嫁の方、申し訳ありませんでした

【金剛、初めてのコーヒー】


※タイトル詐欺


「高速戦艦、榛名、着任しました!」

「………貴方が提督なのね?よろしくお願い致します」

「…どういうつもりだ?」

「何がでしょう?榛名、提督が何を言っているかわかりません」

「榛名が着任したのは、私とほぼ同時期だったはずだが?」

「さあ?なんのことでしょう?」

「なあ榛名、お前、怒ってないか?」

「怒る?何にでしょうか?榛名は今日ここに着任したばかりですから、なんのことやら…」

「榛名…」




「お姉様?榛名はどうしちゃったんでしょうか?」

「Nh~、あの感じ、テートクが原因みたいデース…」

「でもあの榛名が司令に冷たい態度なんて…今まであったでしょうか?」

「Yes霧島、そうなんデース…。だから、榛名がなんであそこまで怒っているのか、わかりまセーン…」

「榛名が大事にとっていたプリンを司令が食べちゃったとか?」

「ああ…、そういえば比叡姉さま、それで一回怒られてましたね…」

「比叡じゃないんだから、テートクはそんなことしないヨー」

「ええっ!?お姉様、なんか酷いです!!」




「なあ、何を怒っているんだ?」

「さあ、ですからなんのことでしょう?」

「榛名、頼む…」

「…後自分の昨日の行動を、口に出して振り返ってみればいいのではないでしょうか?」

「昨日の私?」




「Ah~、テートク、何かしちゃったみたいデース」

「でも司令、昨日何かしたかなあ…」

「さあ?私がみる限り、特に変な行動は無かった様に思えますけど…」


「昨日は、朝早くから榛名が起こしに来てくれたな」

「ええ、そうですね」

「…お前のキスは、優しくて好きだ」

「…っ、そう、そう、ですか…」




「Oh…」

「えっ?なんですかこれ?キス?はい?」

「嫌な流れね…」

「って言うかサー、榛名、もう顔がにやついてるヨー?」

「榛名はチョロいなあ!」

「本当は今すぐ許したいけど我慢してるのが見え見えです…」





「その後は…いつも通りお前と朝食をとって執務をやって…お昼もお前と食べたな」

「はい」

「あの弁当は本当に美味しかった。ありがとう榛名」

「…べ、別に提督のためじゃありませんから!作りすぎちゃったから!それだけです!」





「…朝からSkinshipが凄かったデース」

「ええ…もう、司令と榛名は…本当に、おお、もう…」

「無自覚なのが恐ろしいところです」

「って言うか、Lunchだって、食堂有るのにネー」

「自分の分ですら作る必要ないでしょう…」

「ああ、昨日二人が昼食どきに食堂に居なかったのは…そういう…、それよりも口調が…」





「午後は…執務と、ああ、出撃もしたな」

「旗艦、いつもすまない。榛名が居ると心強いよ」

「この国を守るため、当然の事をしたまでです」





「『勝利を!テートクに!』」

「お姉様?…ああ、榛名、いつも言ってますからね」

「私のデータだと、司令とケッコンカッコカリをした後のクリティカル率は、ほぼ100%ですけど…」

「いっつもキラキラしてマース」

「MVPも総ナメ…」

「本当、凄いわ…」


「出撃から帰ってきたお前達を労って…、ああ、そういえば、お前へのご褒美を忘れていたな」

「しかし、それはお前にだってわかるだろう?流石に人前ではな…、あのあと急に上から連絡も来て、それどころではなかった」

「それは…榛名だってわかってます」

「なら…「でも、そのことではありませんから!」…なら、なにが…」




「ご褒美ってなんのことデース!?私知らないヨー!?」

「ひ、人前でできないこと!?ひええええええ!!」

「…話を聞く限り、どうせご褒美のキスと言ったところでしょうか…」




「あとは、いつも通りだな…残りの執務をやって、休憩がてらお前とここで夜景を見て…話して…」

「………それだけですか?」

「何?」

「ですから、それだけですかと、聞いているんです!」



「Oh!ついに核心部分みたいデース!」

「司令、榛名に何をしちゃったんですか!?」

(…ここまでの流れから、ここから理論的に導き出される結論は……、…はぁ……)


「…私は何かしたか?昨日は珍しく早めに執務が終わったからそのまま……」

「ええ、お休みになられましたね!」

「ああ、そうか…そういう…」

「提督がお忙しいのはわかってます。けど、少しくらい、榛名に構って欲しいです」

「そうか、早めに執務が片付いたら、一緒に寝ようと、そういう約束だったな…」

「そうです!なんでこんな大事なこと、お忘れになってしまうんですか!」

「すまない、昨日は疲れていてな…」




「…………えっ?」

「それだけ?」

(やっぱり…)




「提督は、提督は榛名のこと、お嫌いですか?」

「そんなことはない。決して、この命に代えても」

「だが、寂しい思いをさせたな。…今日は、一緒に寝よう」

「…それだけですか?」

「お前が好きな腕枕だってする」

「…抱きしめてもらう方が良いです」

「なら、そうしよう」

「お休みのキスは?」

「もちろんだ」

「そうだ、明後日は珍しく休暇だ。一緒に、何処かに出かけよう」

「本当ですか?」

「ああ、本当だとも、二人っきりで、な」






「……霧島、コーヒーが飲みたいネー」

「甘っ…うぇ……」

「今すぐにご用意しますね…お姉様方」






「ふふ、そこまで言うなら、仕方ありませんね。許してあげます」

「そうか…、機嫌は治ったか?榛名?」





「ふふふ…、はい!榛名は大丈夫です!」

お詫び作品

乙です 冒頭でドキッとしたww

それから阿賀野酒匂ネタ感謝です~
阿賀野の前では酒匂もまともな娘ですねえww

>>348

本当は酒匂ももっと天然っぽくしたかったんですが、話の収集があまりにもつかなくなったので…

【しょうかくちゃんと一緒!】

「提督、今日のデイリー建造終わったわ」

「ありがとう瑞鶴。それじゃあ、必要建造時間を報告してくれる?」

「……ふふふ」

「瑞鶴?」

「やった、やったわ……」

「…何が?」

「必要建造時間、六時間よ!」

「あら、翔鶴型空母確定じゃない」

「そうよ!やっとうちに翔鶴姉えが来るの!ああ、待ち遠しい!」

「それで、残り三つの建造ドックは?」

「それは、うーん……」

「どうしたの?」

「二十分が二つに、後一つが…」

「三時間半……ね」

「三時間半?えっ、どう言うこと?」

「瑞鶴には一回の空母系統建造しか許可して無いんだけど…まさか…」

「違うわよ!ちゃんと残り三つは最低値で妖精さんに建造依頼したわ!」

「ならなぜ…そもそも三時間半って、過去のデータにはない建造時間なんだけど…」

「さあ、私にわかるわけ無いじゃない」

「まあいいわ。妖精さんには、あまりにも長くなるようなら高速建造剤の使用許可を出してあるから、もうすぐここに来るでしょう」


〈提督?新しくここに配属された者です。入ってもよろしいでしょうか?


「噂をすれば、ね。…ええどうぞ、入ってください!」


「失礼します。…こんにちは、私、翔鶴型航空母艦一番艦、しょうか「翔鶴姉えー!!」…きゃっ!?」

「翔鶴姉え、翔鶴姉えだあ……ふふふ」

「もう、瑞鶴ってば、まだ提督へのご挨拶が済んでないのよ?…待たせてごめんなさい」

「ううん、良いの。その分いっぱい甘えてやるんだから」

「あらあら……」

「美しきは姉妹愛ってところかしら?」

「あ、提督、その、瑞鶴が申しわけありません」

「ううん、いいのよ?瑞鶴、ずっと貴女に会いたがってたしね」

「…そう言えば、もう一人いるはずなんだけど、翔鶴と一緒に来てないの?」

「ああ、翔鶴姉えの他に、なんかよくわからない建造時間の子がいるんだったわ」

「その子ならもう来てますよ?」

「えっ、どこ……に?ねえ翔鶴、その…後ろに隠れてる子……誰?」

「ふふ、ほら、恥ずかしがってないで、提督にご挨拶して?」

「えっ?」

「ええええええええっ!?う、嘘でしょ…」





「こ、こんにちは!わたし、しょうかくがた、こう?…!…こうくーぼかんいちばんかん、しょうかくといいます!」

「よろしくおねがいしまひゅ………いひゃい…」

「どう言うことなの…?」

「ええと、私にもよくわかりませんが、妖精さんが言うには、インスピレーションが爆発した結果だと…」

「…ああ、そう…。妖精さんがそう言ったのね。ならもう何も言わないわ…」

「あ、ああ……」

「瑞鶴?一体どうし…」

「かわいいいいいいいいいいい!!!!!!」

「ひゃああああああああああ!!??」

「ああ、しょうかくちゃんかわいいかわいいかわいい!!」

「やっ、ぅぷ…ふぇ……んん!!」

「瑞鶴!何やってるの!、このっ、離れ、な…さい!!」

「ああ!!しょうかくちゃん!!…提督ぅ!!」

「もう!いきなり抱きつかれたらびっくりするでしょう!!」

「翔鶴おねえちゃ~ん」

「あらあら、瑞鶴がごめんなさいね」

「しょうかくちゃ~ん……」

「ずいかく……キライ!!」

「がっ……ぐ……ぁ……うっ…私、逝くの?総員飛行甲板、翔鶴姉、待っていてくれるかな…?」

「ちょっ、翔鶴はそこにいるわ!瑞鶴!瑞鶴!?」

「………………………………、もう瑞鶴は放っておきましょう」

「…しょうかくちゃんに嫌われた…嫌われた?……ふふ、ふふふふふ」

「重ね重ね、妹が申しわけありません」

「ずいかくがわるいことしてごめんなさい」

「あはは、別にいいのよ?気にしてないわ」

「瑞鶴も久々に姉と会えて、しかも姉そっくり…同じ…?とにかく、あなた達と会えて変なスイッチが入っちゃったんでしょう」

「さて、貴女達には、ここを見学して施設の把握をしてもらおうと思ってたんだけど…」

「今ちょうど演習に遠征に出撃、あと一部の者は休暇と、色々被っちゃってて、私も今ちょっとやらなきゃいけない仕事もあるし、瑞鶴はこんなだから…」

「…しょうかくちゃ~ん………」

「ずいかく、こわい…」

「っ…ぁ……!!」

「しょうかくちゃん、ちょっと、しぃーってしてましょうね」

「はいおねえちゃん!…しぃー」

「…うん、無視。部屋は足りてるから心配ないし、家具も備え付けのものがあるから当面心配はないとして…」

「衣服がないのよね…特にその子に合うのは流石に無いわ」

「だから翔鶴、貴女はその子の衣服を一緒に買いに行ってくれないかしら、お金はもちろんこっちが出すわ」

「とりあえずの外行き用の服は今用意するから」

「はい、わかりました。ありがとうございます」

「わかりました!!」

「ふふ、いいお返事ねしょうかくちゃん。それじゃ翔鶴、お願いね」

「はい、行って参りますね」

「いってきまーす!」

「提督が渡してくれた地図によると…ここらに…ああ、ありました」

「あそこ?」

「ええ、行きましょうしょうかくちゃん」



「わあ!おようふくいっぱい!」

(ええと、適当に、鎮守府内での服に、外行き用の服と…下着くらいでいいかしら)

「私こっちー!!」

「ああしょうかくちゃん!待って!」



「おねえちゃんこれこれ!!」

「あら、水色ワンピースね。しょうかくちゃんに似合ってるわ」

「おねえちゃんも!」

「私も?」

「うん!おそろいがいい!!」

「ふふ、そうね。そうしよっか!」

「うん!」

「あとこれがいい!」

「これ?…えっ!?」

(黒の…紐のパンツ?サイズは間違ってない…この年頃の子、向けなの?これが?)

「おねえちゃんコレ!」

「あ、あのねしょうかくちゃん、これはちょっと…」

「こーれーぇ!!!!」

「もう、わかりました。ただ、これ以外はお姉ちゃんが選んだもの、ね?」

「わかりましたー!」

「あとはカーディガンに、ああ、靴やサンダルも…」

「おねえちゃんおねえちゃん!」

「今度は……!!??」

「これ、おねえちゃんににあうとおもー」

(く、黒のネグリジェ風ワンピース!?スカートも短いし!む、胸元だって!過激すぎる!!)

「おねえちゃん?」

「流石に、これはちょっと…」

「えぇ~」

「わがまま言わないで…」

「はーい…」

(なんだか思ったよりいっぱい買っちゃったな…)


「おねえちゃん」

「なあにしょうかくちゃん?」

「あれたべたいなあ…」

「クレープ屋?」

「だめ?」

「ううん…」

(衣服も結構買って、お金はあまり残ってないけど…あれくらいなら大丈夫かな?)

「だめ……かなあ?」

「ううん、大丈夫よ。一緒に食べよう?」

「うん!」

「じゃあおねえちゃん!はやくいこー」

「あっ、待ってしょうかくちゃん!手を……、っ!!??」

(待って、まだ赤信号なのよ!!)

「しょうかくちゃ…っ!!」

(間にあって!!)


「嫌ぁああああああああああああああ!!」









「ふぅ………、なんとか、間に合ったわね」



「あっ、あ、しょ、しょうかく、ちゃん?」

「あなた、大丈夫?」

「う、うん…おねえちゃん、ありがとう」

「急に飛び出してはいけないわ。あなたが怪我をしたら……、?…あなた、何処かで?」

「しょうかくちゃん!!」

「しょうかく、ちゃん?」

「おねえちゃん!」

「…おねえちゃん?」

「しょうかくちゃん!!ああ、良かった!もう、急に手を離しちゃダメでしょう!!」

「ごめんなさい…」

「でも、無事で良かった…本当に、良かった……」

「あの、助けていただいて本当にありがとうございました!!あの、お礼に……あっ」

「どういうことなの?説明して頂戴?」


「いつから五航戦に、子供が増えたのかしら?」


「加賀さん…」


「……それで、この状況なの?」

「ええ、その、助けて貰ったことでとても懐いたみたいで…」

「かがおねえちゃーん!もっともっと!」

「ふふ、そう…じゃあ、これはどうかしら」

「わーひこうきすごいすごい!」


〈キャッキャッ!


「加賀が微笑んで、子供相手に艦載機を、ねえ…」

「ぅう、しょうかくちゃん、飛行機なら私も飛ばせるのよぅ…」

「ええ~、ずいかくより、かがおねえちゃんのがじょうずだよ~?」

「うわあああああああああ!!」

「ふっ……、ここは譲れません。貴女はそこで指をくわえて見てるといいわ」

「ああああああああああ!!」

「瑞鶴…」

「…私、あんな妹、初めてみました」

「まあ、気持ちはわかるけど、ねえ…」

「…今は加賀だけしかこのこと知らないけど、これが増えるとなると……」


「提督!翔鶴と翔鶴そっくりの子供が居るって本当ですか!」

「あら赤城さん、貴女もこっちでこの子と遊ぶ?」

「あかぎ?おねえちゃん!おねえちゃんもひこーきとばせるの?」

「わあ…!!」


「…まあ、そうなるわね」

「あはは…、赤城さん…」


「ねえ提督!翔鶴そっくりの……きゃあああああ!かわいいー!!」

「飛龍待って!……嘘!本当にそっくり!!」


「飛龍さんに蒼龍さんまで…」

「はぁ…」


「加賀さん、赤城さん!二人ばっかりずるいですよ!」

「私達も一緒に!」

「ダメです、赤城さん以外に、ここは譲れません」

「「えぇ~!?」」





「まあ…楽しそうだから、いいのかしらね?」

「ここ、執務室なんですけどね!」

「あはは…」

これであとリクエストは望月と三日月だけのはず

【なんだかんだで仲良し】

(ここの編成はこうして…、ああ、これだと次のステージ詰むなー)

(もっと全体的にレベリングをしっかりやっとけば良かったかなー、めんどくせー)

「…き…、も…づき…、ねえ、望月ってば!」

「んあ?…なに三日月?なんか用?」

「なんか用じゃないよ!今何時だと思ってるの?」

「えー?…マルキュウサンマル?」

「そうだよ!ヒトマルマルマルには海上護衛任務に出発してなきゃいけないんだよ?」

「ゲームやめてそろそろ準備しなきゃ!」

「ちょ、待って、せめてここだけでも終わらせてよ」

「ダメです!望月ただでさえ準備でのんびりしちゃうんだから早めに行動しないと!」

「あー、うん、まあ、そうだけどさあ…」

「ほら早く!皆もう準備始めてるんだよ?」

「ねえ三日月」

「なに?ちなみに今日卯月姉さんは別の遠征任務ですでにいないからね!」

「うっわマジか…、間宮アイスおごって交代する作戦使えないじゃん…」

「……あ、文「文月姉さんもいません!」…だめかぁ…」

「え、て言うか何?睦月型総出?」

「うん、この前の大型作戦でかなり資源を消費しちゃったから、補充しておきたいんだって」

「……って…、昨日司令官言ってたよね?今日の遠征組皆に話したよね?」

「……えっ?…あ、あー、なんか皆集まって話してたなー」

「聞いてなかったの?!」

「き、聞いてたよ、もうそれはバッチリ聞いてた!ただ記憶に残ってないだけで…」

「それ聞いてないのと一緒だよ!もうほら早く早く!」

「い、嫌だ!私は働かないぞ!あたし昨日だって遠征いったじゃん!」

「なに言ってるの!ちゃんと働かなきゃだめだよぉ!」

「だいたいさあ、睦月型だけ重労働すぎない?他の駆逐艦は演習に出撃…」

「なんか駆逐艦!ってことしてんじゃん。あたし達なに?小間使いってか?」

「でも…、それだって私達が資源を集めなきゃ…」

「だけどそれって他の駆逐艦でもできるじゃん、あたし達だけキツくない?」

「それは、私達が一番燃費がいいから…」

「まあ理由はわかるんだけどねえ…、もうちょーっと睦月型に愛があってもいいんじゃない?」

「で、でも!働かないと最悪解体されちゃかも!」

「解体ってもあれっしょ?艤装無くして普通の女の子に戻るだけっしょ?(大本営発表)」

「大丈夫大丈夫、なんとかなるって」

「………」

「三日月?」

「私、望月がいなくなるの、嫌だよ?きっと皆も悲しくなっちゃう…」

「………あー、いや、そんな急に真面目になられてもさ…」

「睦月型は、皆居ての睦月型だもん…」


「……んー」

(どうせ三日月のことだから本気で言ってるんだろうなあ…)

(……優しい言葉の分、ちょっとどう返したらいいか、きついねえ)

(ま、あたしも別に本気でここを出たいなんて思ってないし、いいんだけどさあ…)

(どうしたもんかなあ…………、!、ふふーん、そうだ!)

「よし、わかった!なら条件がある!」

「えっ、なに?条件って?」

「あたしがやってるゲームに三日月が勝ったら、素直に演習にいくよ」

「本当に?」

「本当本当、嘘じゃないよー」

「ならやる!約束はちゃんと守ってよね!」

(よっしかかったぁ!これでゲームできるし、あたしが三日月に負けるはずがない!)

(この条件、あたしに一方的に有利!)

(計算通りだ!)

「じゃ、やろっか!」





「…あ、わわ、あぅ…ひゃ…」

「あれ三日月?このままだと負けちゃうよ?」

「くっ、この、あああああ!」

「あー、これは三日月負けちゃうなあ。タイヘンダナー」

(よっしこれで勝てる!あたしの勝利だ!)

「あ、負け、負けちゃう!」












「……とでも、言うと思ったの?」

「えっ?」

「この程度、想定の範囲内だよ!」

「はああああああああああ!?」

(えっ、ちょっ、まっ!なにこの動き!三日月やり込み過ぎじゃない?)

(ば、ばか!違う!なにやって…ああああああああああ………)

「……うそぉ…」


「よし、私が勝ったから、遠征いこうね?」

「ちょ、ちょっと待ってよ!三日月なんでこんなに上手いのさ!」

「どうせ望月は『ならゲームで決めよう』って言う時が来ると思ったからね」

「こっそり練習してたんだよ?」

「マジで…?」

「ふふ、これでも私、三日月のお姉さんですから!」

「ああ、そう…」

「じゃあ望月早く「ねえ三日月ちゃん、望月ちゃん?」……えっ?」

「二人ともお部屋で、なにしてるのかなぁ?」

「た、龍田さん…」

「やば…」

「もう遠征にいく時間はとぉっくに過ぎてるのよ~?」

「えっ嘘!…あっ…」

(やばいやばいやばい龍田さん笑顔だけど目がマジだ)

「これは、お仕置きかなあ?」



「ふふ、死にたい船はどこかしら~?」

「「ひっ!」」



「……な~んちゃって、でも、早く行かないとね、皆待ってるよ?」

「あ、はい!今すぐ行きます!」

「えー「望月ちゃん?」…はーい」




「もう!望月のせいで怒られちゃったじゃない!」

「三日月だって案外ゲーム楽しんでたくせに…」

「ち、違うもん!私は別に!」

「はいはいそうですねー、ほら早く行くんでしょ、あー遠征めんどくせー」

「ねえちゃんと話を聞いてよ!望月ってばあ!」





(あらぁ?あの二人、正反対に見えて案外仲がいいのね~、羨ましいな~)

(……私も帰ったら天龍ちゃんであーそぼっと、ふふっ)

……やらかした………三日月のお姉さんって、望月のお姉さんですねごめんなさい…

リクエストありがとうございます
オリョクル艦隊は、イク、ゴーヤ、イムヤ、ハチが現実的なとこですが、シオイとまるゆも入れた方がいいですかね?

【艦娘小話2】

「あら、如月?おはよう、随分早いのね」

「おはようございます由良さん。貴女も朝シャワー派なの?」

「ええ、夏場は寝汗もかいちゃうし、朝早くの出撃とかがなかったら、だいたい、ね?」

「ふふ、私もそうなの。特に私、髪の手入れに時間がかかっちゃうから…」

「確かに如月の髪、いつ見ても痛みがないものね。羨ましいわ」

「あら?如月も由良さんの髪、好きよ?」

「あはは、そう言ってくれると嬉しいわ」

「でもその髪型、意外と大変なんじゃない?」

「うん、髪の毛が長い分、縛るのが大変ね…」

「根元だけ縛ればいいんじゃないの?」

「それも考えたんだけど、これだけ長いと根元だけ縛っても戦闘中に髪が乱れちゃってうっとおしくって」

「ふふ、如月には少し耳が痛い話」

「まあそこは個人個人の話だから、特に問題ないんじゃない?」

「でもそこまで考えてるのなら、いっそのことショートヘアーはどうかしら?」

「由良さんならきっと似合うと思うけど」

「えーっと、それは、ちょっとね」

「あら?それはなぜ?」

「長い髪は女の命って言うか…その、ね?」

「ふふ、そうよねえ、あの人が長い髪が好きだって、言ってたものねえ…」

「なっ、別に提督さんのことは関係ないでしょう!?」

「あらぁ?如月、司令官の事だなんて一言も言ってないけ、ど?」

「あっ…そ、それは…」

「ふふふ…」

「…なんだ、お前達も風呂か?」

「あら?長門さん?」

「おはようございます長門さん」

「ああ、おはよう。それで、お前達はさっさと風呂に入らないのか?」

「ええと、それは…」

「ふふ、今、由良さんのだぁいすきな司令官のお話をちょっと、ね?」

「如月ぃ!」

「もう、大丈夫よ、私も好きだから」

「そうじゃなくって!!」

「…提督の話?」

「あら?長門さんも興味が有るの?」

「…別に提督のことなど、いや、嫌いと言うわけではないが」

(長門さん、わかりやすいなあ…)

「ふふ、長門さんも、ちゃんと髪のお手入れしなきゃだめよ?」

「司令官、髪の長い子が好きなんですって」

「………そうか」

「長門さん?」

「あ、ああ、なんでもない」

「ふふ、『なら、少しくらい、気を使ってやっても、いいかもな』なーんて顔してたけど?」

「なっ!?ち、違う!!私は別に!」

「ほら、お前達もさっさと風呂に入るぞ!」

「ふふふ、はぁい」

(長門さんも案外、可愛いところあるのね…ふふ)

「由良も、なに笑っているんだ?」

「いえ、別に、ふふふふふ」

もっとこう、艦種や型の違いを超えた絡みがあってもいいと思う

乙です

>>361
しおいもまるゆも入れてあげて下さい
いつものオリョクルじゃなくてボスS必須だから全員出撃なのです!

>>367

わかりました
そうか、その任務ってS必須なんだ…(しれぇlv74

リクエストありがとうございます

リクエスト整理
潜水艦隊(六隻全員)で、ケッコン任務
夕張明石の艤装談議

財団…三日月ちゃんナニカサレテそう

【完璧な交渉術】

to  霞
2014/〇/×  21:07
sub(non title)

霞、もう寝ちゃった?



to  霞
2014/〇/×  21:18
sub(non title)

寝ちゃったか…
あの、今日のことで話したかったけど、明日朝起きてからでもいいわ



from  霞
2014/〇/×  21:20
sub Re:

なに?今さら謝っても許さないから



to  霞
2014/〇/×  21:24
sub Re:

謝るのもそうだけど、他にも話したいことがあるかなーって



from  霞
2014/〇/×  21:27
sub Re:

うるさいわね。私は話すことはないって何度も言ったでしょ、このクズ!!

おやすみ



to  霞
2014/〇/×  21:28
sub Re:

霞、お願い話を聞いて?



to  霞
2014/〇/×  21:35
sub Re:

ごめんなさい



from  霞
2014/〇/×  21:40
sub Re:

絶対許さない



to  霞
2014/〇/×  21:41
sub Re:

あのね、あれ、霞のだとは思わなかったの…

from  霞
2014/〇/×  21:44
sub Re:

だから何?許さないって言ってるでしょ



to  霞
2014/〇/×  21:47
sub Re:

ねえ霞、ドア、開けてくれないかな?



from  霞
2014/〇/×  21:48
sub Re:

いや



to  霞
2014/〇/×  21:50
sub Re:

いいもん、なら、朝までずっと居てやるから



from  霞
2014/〇/×  21:53
sub Re:

もんって何?キモい。勝手にすれば?
おやすみ



from  霞
2014/〇/×  22:24
sub Re:

アンタ本当にやめなさいよ!さっき満潮からメール来たのよ!
ずっとそこに座ってたの!?



from 霞
2014/〇/×  22:45
sub Re:

今度は曙からメールが来たわ!ねえいい加減にして!



to  霞
2014/〇/×  22:46
sub Re:

やだ



from  霞
2014/〇/×  22:48
sub Re:

アンタのせいで二人以外からもかなりメール来てるの!
まるで私が悪者じゃない!



to 霞
2014/〇/×  22:49
sub Re:

勝手にしろって言ったのは霞ですー

「あああああああああああ、もう!」

「さっさと部屋入りなさい!このクズ!」

「やった!」














「ねえ霞、今日は貴女の大事にとってたケーキ、知らなかったとはいえ勝手に食べちゃってごめんなさいね」

「お詫びに、ほら!同じのワンホール買ってきたの!」

「ちゃんと保冷材もいっぱい入れてあるし、いつでも食べれるわ!」

「何考えてんの!?こんな時間に食べたら太るでしょ!女なのにそんなこともわからないわけ?!」

「食べないの?」

「……………食べる」

たまにはこういうのも

>>374
ネタがわかる人がいたのに驚きです

【式の準備】

「提督、イク達を呼んで、いったいなんのごよーじなのね?」

「来てくれたか。イク達には、本日、ある重要任務の遂行を頼みたいと思っている」

「重要任務?てーとくぅ、ゴーヤ、クルージングはもう飽きたでち」

「クルージングではない。資材確保と言う点では、クルージングも重要任務ではあるが、な」

「クルージングじゃ無いの?なら、いったいなんなの司令官?」

「それを今から説明する。この任務は、イムヤ達がもっとも効率がいいからな」

「ふーん。それほど重要任務なら、ご褒美とかもらえたりします?はっちゃん、久々にシュトーレンが食べたいなあ」

「ああ、任務遂行のあかつきには、好きなものをいくらでも食わせてやるさ」

「本当?!なら、私、間宮さんのお菓子いっぱい食べたい!」

「ふふ、シオイはわかりやすいな」

「ま、まるゆもいいんでしょうか?!隊長!!」

「もちろんだ。……さて、本題に入ろう。本日、お前達に遂行してもらう任務はだな…」





(……これは、失敗はぜーったいに許されないのね)

(ゴーヤ、いつもより張り切って、潜ります!)

(シュトーレンなんて、些細なものだったわ…そう、アレに比べたら)

(これが終われば…、司令官と、司令官とずっと…)

(提督は、お父さんみたいな、お兄ちゃんみたいな、そんな感じだったけど…でも…)

(まるゆは…陸軍出身ですが、認めてもらえたってこと、なんでしょうか…)



『式の準備といってな、この任務を達成した場合、ケッコンカッコカリに必要な書式及び指輪が一式上から支給される』

『お前達には、この任務を遂行してもらいたい』


((((((必ずこの任務でMVPをとって、司令官/提督/隊長と!!))))))

「イクの魚雷が!!うずうずしてるのぉおおおおお!!」

「ゴーヤの魚雷さんは!お利口さんなのでちぃいいいい!!」

「密かに近づいて…確実に仕留めるの…MVPは、私が貰うんだから…!!」

「戦闘は、あまり好きじゃ無いけれど…そんなこと、言ってられない!」

「晴嵐と酸素魚雷。これで、やっちゃうからね!」

「まるゆと隊長のために……届いてぇええええ!」





(ナンダ!カンムスドモノ、アノ、キアイノハイリヨウハ!!)

(センスイカンナノニ、モハヤ、カクレテスライナイ、ダトォ!?)


<あああああ!!!司令官/提督/隊長とケッコンするのは、私/ゴーヤ/イク/まるゆなのぉおお!!


(ケッコン……ダト??フザケルナヨ!!)

(イチャイチャスルアイマニ、シュツゲキシテルトデモイウノカ!!??クソッ、クソガアアアアアアアア!!)

「バクハツシロォオオオオオオ!!」

<わぁああああああああああ!!!!




<あったってくだちぃいい!!いくのおおおおお!!アアアアアアアアアア!!!

<大漁、たいりょおおおおおおおおおう!!!!ウルサイコノ!イロボケドモガッ!!

<Feuer!!!クッ!?コノオオオオオオ!!

<クソガアアアアアアアア!!きゃああああああああ!!

<いっけえええええ!!ウラヤマシインダヨ!!シズメ!シズメェエエエエエエ!!!!

<ギャーぎゃー!!!!!!!!!










完全勝利S!!


「お前達、先日の任務遂行、ご苦労だったな」

「特にイムヤ、MVPは、お前だな。礼を言う、よくやってくれた」

「うん!私、やったわ!これからも海のスナイパー、イムヤにお任せ!」

「…司令官が望むなら、戦闘以外も任せてくれてもいいのよ?なんだってしちゃうから!!」

「?…ああ、ありがとう?」



「ゴーヤの魚雷さん、おバカさんだったでち…」

「イク、イケてないのね…」

「ドイツ旅行に行ってこよう……」

「…はっちゃん、私も一緒に行っていい…?」

「まるゆ、やっぱり、ダメでした…」



「残りの者がやけに沈んでいるようだが…、これはいったい…」

「別に気にしなくていいのよ司令官!潜水艦は沈んでなんぼなんだから!!」

「潜ると沈むはだいぶ意味合いが違ってくるが……まあ、いい…」

「お前達のおかげで、書式一式も上から支給されたし、な」

「うん!」



「あはは、ゴーヤ、潜りまーす!」

「イクも一緒に沈むのね…」

「慰安旅行かあ…」

「うん…」

「まるゆ、陸軍にかえる…」




「さて、それではさっそく、私は赤城のところへ行くとしよう」

「お前達もゆっくり休んでくれ。それではな」

「「「「「「えっ?」」」」」」



「イ、イムヤ…」

「元気出すのね…」

「あの…イムヤも、一緒に旅行行こ?」

「きっと楽しいよ!」

「あ、なんだったら陸軍にも来てみます?!色々新鮮で……ひぃ!?」



「…司令官、イムヤのこと、嫌いになっちゃったの?…」

「…あ、そうか……私、まだまだ戦果が足りないんだ…」

「…私の魚雷なら、ふふ、ふふふふふ…」



(こ、こわいよぉ!!)

(イムヤが、イムヤがおかしいのね!)

(提督、やっちゃった?)

(ああ…イムヤ、意外と寂しがりやだから…)

(冷静に分析してないで!まずいですよぉ!)


「司令官、イムヤに、なんでも任せてよ…正規空母だって、仕留めちゃうんだから…」







「赤城、これを…」

「ケッコンカッコカリですか?!私に?!……嬉しいですが…その、なぜ、私なんでしょうか?」

「ん?ああ、お前はよく食うからな。昔からあいかわらず。少しでも資材消費を抑えようと…」

「」

「赤城?」

「…はぁ……そうですよね。提督のことですから、少しでも期待したい私が馬鹿なのよね…」

「どうした?」

「いえ、別に、なんでもありません…」

「それより、これがあるのは潜水艦の子たちのおかげと聞きましたが、彼女達に何かフォローはしましたか?」

「フォロー?」

「………、提督、今すぐに書式を六つご用意してください」

「なぜ「いいからなんでもです!」…あ、ああ」

ジュウコンでもカッコカリだから平気平気

雲龍、飛龍、蒼龍、天龍、龍鳳、龍驤で一本、リクエストありがとうございます

(…Level99設定リクエストだったのに、全くそれが触れられていないという……、申し訳ありませんでした)

【レディーとは】

「ビスマルクさんお願い!私に大人の、レディーのなり方を教えて欲しいの!!」

「いきなりなにかしら?…レディーの、なり方?」

「そうなの!司令官にも聞いたけど、ニコニコしながら頭撫でられただけで何も教えてくれなかったわ!失礼しちゃう!」

「なぜ私に?」

「その、ビスマルクさんって、こう、なんと言うか、その、レディー!!って感じじゃない?」

「…一応、褒められているのよね?」

「もちろんよ!だから暁に、どうしたらビスマルクさんみたいなレディーになれるか教えて欲しいの!」

(正直、暁が言うレディーが指すのかわからないけど…、レディー…、淑女よね?)

「いいわ、私が思いつく限りのレディー、貴女に教えてあげる」

「ありがとう!」



「まずレディーたるもの、いかなる時も気品ある行動を心掛けること」

「はい!…っていっても、気品って、なに?」

「そうね、常に自分を律し、節度ある行動を心掛けることかしら?」

「うーん…」

「そうね、あれを見なさい」


「なあ?良いじゃないかぁ、私の改二記念にさあ…」

「ダメよ!隼鷹は何かと理由をつけて飲もうとするんだから!まだ昼間じゃない!」

「ええ~、そこをなんとかさあ…いずもマン~」

「出雲丸よ!…じゃないわ!飛鷹よ!とにかくダメったらだめ!」

「ちぇー、飛鷹の鬼…」

「なんですってぇ~!!」

「あ、ちょ、冗談だって!?」


「…ああいう風に、自分の欲望のままに行動してはダメ」

「なるほど…」



「次に、レディーたるもの、マナーや常識は知ってて当たり前」

「ふむふむ」

「あれは悪い例だから、絶対真似しないこと」

「あれ?」



「20.3cm連装砲!しかも三号!素晴らしいわ!ねえ提督!試し打ちしても良いかしら!」

「ええ、別に良いけれど」

「なら早速!」

「えっ?足柄ちょっと待って!ここではダメ!何考えて!ああああああああ!!」



「喜びに我を忘れて、室内で主砲を放つなど、もってのほかよ?」

「………壁が」

「あと行動だけじゃ無く、言葉遣いだって重要ね。知性ある大人の話し方は絶対必要」

「うぅ、難しいわ…」

「まあそれは読書とかをして、知っている言葉を増やすと良いわ」

「頑張ります!」



「っあ~、マジ疲れた~!!もう、服はボロボロだし、敵はぬるぬるしててキモいし、あり得ないんですけどー」

「鈴谷、あまりそう軽い言葉を使わないでくださる?」

「良いじゃん熊野ー、だってキモいものはキモいじゃん!」

「せめて気持ち悪いといってくださらない?」

「熊野はお固いなー」

「…貴女が軽すぎるだけですわ」




「…ああいう言葉遣いはNGね。熊野みたいにする必要はないけれど」

「う、うん…」



「服装だって大事よ?今の貴女はちゃんとした格好だけど、あまりにも肌が見える服は、レディーとしてどうかと思うわ」

「肌をみせない?」



「夕張おっそーい!早くしないと置いてっちゃうんだから!」

「ま、まってよ島風!私足が、遅いし…別に漫画はにげないってばあ!」

「だって早く読みたいんだもん!!」

「私の部屋にあるものなんだからいつでも読めるじゃない!!」



「…下着が常時見えてるのはいただけないわね」

「……」

「こんなところかしら……、暁?」

「う、うん、ビスマルクさんが言うこともとってもわかるけど…でも…」

「でも?…でも、なに?」

「あ、あのね…隼鷹さん本当はとっても大人の人なのよ?」

「この前の出撃で暁、大破しちゃって、とっても落ち込んでた時があって」

「その時隼鷹さん、私の隣に座ってジュースくれたの。こういう時はパーって飲んで忘れちゃうのが一番だって」

「色々話も聞いてくれたわ。…途中からお酒でベロンベロンになってたけど」



「足柄さんも、戦いの時はとっても頼もしいの」

「いつも前線で戦って、後ろに居る暁達を守ってくれるのよ?」

「自分がボロボロになっても、笑って大丈夫って、本当はそんなことないのに」



「鈴谷さんは、多分、他の艦種の中で、一番初めに仲良く慣れたと思う」

「お姉ちゃんみたいに接してくれて、嬉しかったわ」

「言葉遣いは軽いかもしれないけど、その分、なんて言うの…あの、えっと…」

「…フレンドリー?」

「そう!ふれんどりー?にこう、うん、なったの!」



「島風は…うん、その、パンツ見えちゃってるけど、あれは島風なりの頑張りなんだから!」

「すこしでも早く動きたいから、とにかく余計なものは軽くしたいんだって…」

「もっともっと早くなるために、頑張るんだからっていつも言ってた」



「…皆、いいところもたくさんあるのよ?」

「だから、あまり悪く言って欲しくないなって…」

「!?………そう、そういうこと、なるほどね……、暁」

「な、なに?」

「貴女、もう十分レディーじゃない」

「えっ?だって暁は、まだまだビスマルクさんみたいなれてないわ!?」

「別に私みたいになるのがレディーのあり方ってわけじゃない」

「…そうなの?」

「ええ、むしろ私よりも貴女の方がよっぽどレディーだわ。…誇りなさい」

「う、うん?…、って頭なでなでしないでよ!もう子供じゃないんだから!」

「ふふ、そうね、貴女は立派な大人のレディーだから、ね」

「もー!!!」

暁ちゃんはレディーだからもう夜戦しても大丈夫です

【天敵】

「天龍、水雷せ…っと今回は空母機動部隊のほうがいいのか?まあいいや…帰投したぜ!」

「天龍お帰り。さっそく戦果の報告を…、あら?他の子たちはどこにいるの?」

「ああ、皆ほとんど無傷だったからな。先に風呂入りたいんだと、俺もさっさと行きてえなあ」

「もう、せめて一言言ってくれればいいのに」

「そう固いこと言うなよ、な?」

「まあ、皆無事なら別に良いけれど…」

「だろ?ってことで俺も先に風呂行っていいか?」

「仕方ないなあ…、皆お風呂からあがったら、ちゃんと執務室に来ておのおの戦果をちゃんと報告してね?」

「ああわかってるわかってる。じゃ、行ってくるぜ」











(…なんなん?この空間?)

「あれ、蒼龍また大きくなった?」

「うぇ!?ひ、飛龍ってばいきなりなにを言い出すの?!」

「んー、この前一緒にお風呂に入った時よりも、やっぱり…」

「もう、じっと見ないでってばあ!」

「あはは、飛龍さん、なんだかおじさんくさいですよ?」

「おお?よくも言ってくれたなあ?龍鳳!!」

「ひゃあ!?あ、ちょ、わ、私!蒼龍さんより小さいですよぉ!…んんっ!!」


「…戦いの後のお風呂はなんにしてもほっとするけど、皆と入るのもにぎやかでいいものね」

「うーん、飛龍はもうちょっーと、落ち着いたほうがいい気もするけどね…」

「そうなの?」

「…うん、雲龍は色々と大物になると思うなあ」


(蒼龍、飛龍、龍鳳、雲龍、今はここに居やせんけど、天龍も!!)

(ほんとなんなん?同じ龍の字がつくっちゅうのに、なんでこんなにも違うん?)

「龍驤」

「…ん?ああ、なに?雲龍?」

「さっきから渋い顔をしてるけど、どこか痛むの?」

「えっ?う、ううん、何でもないんよ!」

「…本当に?」

「うっ…」

(この新入り、苦手やわぁ…。なんか色々見透かされてまうような目ぇが…)

(しかもデカい!…デカい!!…特大の白饅頭が湯船に浮いとるで!!)

「…?、…私の胸が、気になるの?」

「なっ!?なにアホなこと言ってんねん!?ウチ別に見てへんし!?」

「龍驤、雲龍、どうしたの?」

「…龍驤が、何か悩んでいるようだったから」

「やっ、なんでもあらへんよ蒼龍!?」

「嘘」

「うっ?!」

「なになに?龍驤悩み事?」

「その、お役に立てるかはわかりませんけど、同じ軽空母ですし、私でよければ…」

(ちょっ、せっかく離れとったのに!近づかんといてぇな!!デカい!!皆デカいんよ!!)

「…そういえば龍驤、さっきずっと私の胸を見ていたけど、何か関係が?」

「「「あっ」」」

「…あっ、って……なんじゃ!!ちがうわ!!別にウチは…」




「………おっ?なんだあ?皆で龍驤囲んで、どうしたんだよ?」

「あはは!どーせ胸の話だろ?気にすんなって、殴り合いじゃこんなの関係……!!??」

「…ウチ、別に胸の話なんて一言も言ってへんやん…この、アホんだら、ボケ……しばくで?」

「お、おいおい、冗談だって…」

(やべえ…、龍驤、ガチ切れだ…)

「……龍驤」

「んん?なんや雲龍、何かあるん?」


(この状態の龍驤に話しかけるとか、マジかよ…)

(ひ、飛龍、なんだかお湯が冷たい気がする…)

(奇遇だね、私もだよ…)

(あ、ああ…どうしよう、どうしよう…)


「そのつつましやかな胸を、恥じる必要なんか一つもない」

「!!!!…、なんや雲龍!?喧嘩なら買うで!!」

「違うわ、私は龍驤が羨ましいの」

「はぁ!?言うに事欠いて!なんなん!?貧…ウチへの嫌味か!!」

「…形だけ整えてろくに役目を果たせなかった私より、貴女のほうがずっと立派だもの」

(っ!?…あ…、せや、雲龍は……)

「こんな飾りみたいなもの、なんの誇りにもならない」

「………、雲龍、ごめ「それに…」…ん?」

「正直、あっても暑いし、蒸れて大変よ?」

「………」

「だから服装も通気性を良くしたのだけど、今度は男の人の目線が気になるし…」

「……………ほう?」

「寝るときにうつ伏せにもなれない。私、枕に顔をうずめながら寝るのが好きなのに…」

「………………へぇ、うつ伏せに、ねぇ」

「だから、あっても別に得することはないわ。むしろ…」

「…うっ、うっさいわ!!やっぱり嫌味やないか!!このっ!!」

「きゃっ!?…いきなり胸をたた……龍驤?」

「…ぁ…なんや今の感触、やわらかっ……ありえへん…ありえへんよ…」

「認めへん、認められへん!!こんな、こんなのがウチと同じ部位なんて!!」

「…ここは、貴女と同じ胸部だけど?」

「っ!!全然ちゃうわ!!雲龍のアホ!!どアホぉおおおおおお……」

「龍驤?、………いったいなぜ?」

「あー、雲龍?もうちいっと考えて喋ったほうがいいんじゃねえかな?」

「そうだね、龍驤、あれで結構気にしてるから…さ?」

「でも飛龍、天龍だって、大きさで戦闘には違いがないと…」

「それは、そうなんだけど…ねぇ」

「蒼龍だって、はみ出ちゃうって、何度も気にしてうっとおしそうだったわ」

「ううん、何て言えばいいだろうなあ。下手に言うと、それはそれで龍驤に失礼な気も…」

「あの、後で一応、謝りに行ったほうがいいと思いますよ?」

「?…皆がそう言うなら、そうするわ……………、???」

自分の中での雲龍は、しっかりしてるけどどこか天然な人

これであとリクエストはしっかり者の球磨お姉ちゃんだけのはず
リクエスト漏れ等があったら遠慮なくいってください

【深海の平和、鎮守府の修羅場】

※深海側が普通に話してます
※呼称は適当




<恋の2-4-11~

「なかちゃん!!なかちゃんかわいい!!」



「飛行場姫、アレ、大丈夫?」

「えー、何がー?って言うか、私のことはリコリスって呼んでって言ってるじゃん、わんこちゃん」

「…わんこ?」

「そう、わんこ。港湾だから。あとわんこちゃん、背は大きいのにおどおどしててなんだか小型犬みたいだし」

「…いいけど。…それで、あれ、大丈夫かな?」

「だから何がさー」

「あれって敵性文化だと…」

「いいんじゃないのー?別に。楽しそうじゃんほっぽちゃん」

「それは、そうなんだけど…」


「…いいわけ無いでしょう。貴女達は自分が姫級であることの自覚があるのかしら?」


「離島棲鬼…」

「港湾も飛行場も、ましてや北方も、上に立つ者の自覚がかけているとしか言えないわ」

「…ふーん?」

「…なにか言いたいことがあるならさっさと言いなさい飛行場姫」

「えー、いいのかなー?」

「…何のこと?」


「りっちゃんの本棚の奥に隠してある薄いほ「わああああああああああ!!」…りっちゃん、うるさい」

「な、なぜそれを!!」

「んー?この前戦ちゃんがお掃除したときに見つけたのを読ませてもらったんだー」

「薄い本って、なに?」

「あ、わんこちゃん知らないの?薄い本ていうのはねー「やめて!!」…ふふーん?」

「…ちなみに、あれ書いたのって、鎮守府の奴だよねー?」

「…あ、あら、そうだったの?私としたことが何というミスを…」

「嘘つき。ばっちりサイン入りスケッチ「いやあああああああああ!!」…もう、だからうるさいよー?」

「…はぁ…はぁ…、ま、まあ、敵の文化を知ることで侵攻の糸口を見つけられることもあるでしょうし」

「ねえ、離島、薄い本って「お黙りこの乳でか女!!」…ひぅっ」

「お姉ちゃんたちうるさい!!聞こえない!!ダマッテ!!」

「あ、ごめんねほっぽちゃん」

「あーあー、りっちゃんのせいで怒られたー」

「くっ…私のせいなの?私が間違っているとでも?」

「あ、…りとー?りとー!!」

「な、何かしら北方?私、今この二人とお話をしてて…」

「今度らいぶ一緒に行くお話、どうなった?」

「」

「…離島?ライブって何?」

「おやおやー?現地に殴り込みとは、流石りっちゃん。鬼だねー」

「ち、違うの。これは、その、北方があまりにもうるさいから仕方なく…」

「えー、りとーが先にむぐぅ!!「北方!!お願いだから言わないで!!」…むぅー!!」


「離島…」

「ふふーん?」

「な、何!?その憐れむような、小馬鹿にしたような目は!!」

「…そ、そうよ!!私だって、娯楽の一つや二つ嗜むわ!!」

「あんな離れ小島、何もないもの!!いいじゃない少しくらい!仕方ないでしょ!?」

「離島、寂しかったの?」

「だから、私を見下すのは止めなさいなこの乳でか女!!」

「乳でか…、それに、離島は背が…」

「お黙り!!」

「えー、でも戦ちゃんがいたじゃん?」

「戦艦棲姫は、その、身の回りのお世話をしてくれたけど、何というか…」

「お母さんみたい?」

「おか…、ええ…まあ、そうよ。だから、会話というよりは叱られることのほうが多くって」

「ねー、らいぶはー?」

「えっ?だから、それは…」

「りっちゃんー、どうするのー?ほっぽちゃん楽しみにしてるのになー」

「離島…」

「うぅ…、い、行くわよ!でもこれはあくまで潜入調査で…」

「ねー、りっちゃん。そのチケットって、何枚取れそう?」

「えっ?…まだ申込み段階だから、取れるかどうかは別にして、最大で6枚…」

「ならリコリスも行く~」

「はぁ?!」

「あ、あの離島、私も、行きたい。ほっぽの面倒みなきゃ」

「そんな、いくらなんでもそれは…」

「りとー、りとー…、お姉ちゃんたちも、だめ…?」

「……、イイデショウ…」


「ご主人様!ご主人様―!!」

「どうしたの漣?そんなに慌てて。貴女は警備任務に就いてたはずじゃ」

「大変です!やばいんですよ!これ、これ見てください!」

「写真?…これっ?!」

「夜偵からの情報では現在高速で敵姫級、鬼級合わせて6隻が鎮守府近海に接近中!」

「敵は空母棲姫の艤装に同乗しており、陸上型でありながら超高速移動が可能!」

「ライブ開始時刻約30分前にここに到着する模様です!」

「内訳は、北方棲姫、港湾棲姫、離島棲鬼、飛行場姫、戦艦棲姫、空母棲姫になります!」

「……絶望的すぎる…、こんなの今の戦力じゃ…」

「民間人が集まる機会を狙うのはむこうにしたら当たり前。なんでそこに気が………ん?」

「…艤装が、ない?…それに、なにこの格好…」

(…普通の洋服に、かなり近い)

「はい、そうなんです。その、それでですね、あの、夜偵に実は気づかれてまして…」

「非武装の敵猫型艦載機より、これが…夜偵の妖精に」

「…チケットと…通信文?」



「チケットハ全テ真正ノモノデアル」

「武装ハ全テ解除シテイル。今夜ニ限リ、コチラニ交戦ノ意思ハナイ」

「民間人ヘ危害ヲ加エル意思モナイ」

「ヨッテ、我ラノライブ参加ヲ認メラレタシ」

「ナオ、コノ要求ガ認メラレナイ場合、当方ニハ後日、報復ノ用意ガアル」

「深海棲艦一同」



「……何よ、これ…。事実上の脅迫じゃない!」

「ええ、ですが、その…そのチケット、確かに本物なんですよねー」

「しかもファンクラブ会員限定ので、チケット申請者の登録番号が二桁と古参」

「…ガチのファンです」

「…えぇ…嘘でしょ…?」

「どうされますか?」

「…近海警備にあたっている者以外の全員をライブ会場に配置、艤装の着用を認めます」

「陸とはいえ、無いよりマシでしょう」

(どうせ艦娘を広く市民に知ってもらうことが今回のコンセプト、艤装の着用に不自然な点はない、はず)

「あと、全妖精に緊急で前方にVIP席を作らせて。少しでも隔離する」

「呼んじゃうんですか!?」

「どっちにしろこうしている間にも敵は来る。民間人の避難も、応援要請も間に合わない」

「しかも敵襲撃の情報を流したらかえってその場の混乱を招くもの、こうするしかないわ…」

「…ライブは、予定通り行う」

「…大丈夫、ですか?」

「……大丈夫だと、思いたいわね…」

(うわ、ほんとに最前列に居る!那珂ちゃん、アイドル生命の危機?!)


「なかちゃーん!!」

「なっかちゃーん!!こっち向いてー!!きゃー!!」

「な、なかちゃーん…」

「図体だけでかくて声は小さいのね。もっと楽しみなさいな。…那珂ちゃーん!」

「……」

(晩御飯何にしようかしら…)

「………」

(あの青い空母…、気になる)



(えっ、後の二人は何?何なの?那珂ちゃん沈められちゃうの?)

(…提督?これ本当にやるの?)

(撤退は認められない。やって)

(…ていとくぅー!?)



「あ…、皆ー!!今日は那珂ちゃんのライブに来てくれてありがとー!!」

「このライブで私たちのこともーっと知ってくれるとうれしいなー!!」

「じゃあ、まずはこの曲から!!」













「りとー!らいぶ楽しかった!」

「ええ、本当に」

「あれあれりっちゃん?潜入調査じゃなかったのー?」

「うっ…」

「ふふっ…」

「何よ港湾!」

「…なんでもない。……でも、楽しかったね」

「……そうね」












(…私だけ、置いてかれた。空母棲姫は行ったのに…)

(…いいもん、猫ちゃんと遊ぶもん)

(にゃんにゃんにゃーん………ハァ…)

当初のメインは北方のはずだったのになぜ離島が?

リクエストありがとうございます

途中でのレスについては特に気にしないので大丈夫です
話の終わりがわかりにくそうなものや、誤字脱字を見つけて修正している間に時間がたつこともあるので


整理

漢ムスの世界へ行く男性提督
男性提督と丸見えな長良
自分の趣味に正直すぎて引かれる夕張
私の妹はこんなにかわいい!(高翌雄型、川内型メイン)

【もう戦争しなくていいんじゃない?】

>>448と同一設定のようなもの



「りとー、こう?」

「違うわ、ここの手の動きは…こうして、こう」

「おお!…こう?」

「そうそう、その次はターンして…」

「ターン…、お!お!」

「……あぶなっ!…、ふぅ。…バランスをちゃんと取らなきゃだめよ?」

「わかった!」


「…」


「サビの部分は動きが激しくなるから、よく見ててね」

「うん!」

「ねえ、りとー。猫も使っていい?」

「アレンジってことかしら?面白いんじゃない?」



「●REC」


「あら、いいじゃない。かわいいんじゃ……、飛行場姫、何してるの?」

「いいのいいの気にしなくてー。そのまま続けてー。あとリコリスって呼んでほしいなー」

「名前なんて知らないわ?!そのカメラは何って聞いてるのよ!!」

「これ?……ほっぽちゃん録ってるだけだよー?」

「リコちゃんカメラ持ってるの?」

「うん、そうだよー。だからほっぽちゃん、りっちゃんと一緒に、いーっぱい踊ってねー」

「うん!…?…りとー?」

「な、なに北方?」

「次は?どう動くの?」

「え、あの…」

「●REC」

「」

「ねー?」



「…三人とも、何してるの?」

「あ、お姉ちゃん!あのね、りとーにダンス教えてもらって、リコちゃんにダンス録ってもらってる!」

「ふふ、そうなんだ」

「でもね、りとー、途中から教えてくれない!」

「えっ、だからそれはカメラが…」

「むぅ…、りとーのいじわる…」

「ほらほらりっちゃん、ほっぽちゃんご機嫌ななめだよー?早く早くぅ!」

「飛行場姫、「リコリスぅ!」…リコリス、カメラがあると、離島が…その…」

「いいじゃん別に。ほっぽちゃんの成長記録だよ?」

「なら私は録る必要ないでしょう!?」

「たまたま映っちゃうだけだよー」

「りとー、早くー!」

「だから、その、北方…カメラが、ね」

「りとー!!」

「ほっぽも、我儘言わないの」

「やーだー!!」

「ぷっ、くく、そうだよ、はやく、おどって…いひひひひひ!あははははは!」

「!!…コノ!性悪女ガァアアアアアアアアアア!!!」


「北方、ごはん美味しい?」

「うん!戦ちゃん、いつもありがとう!」

「いいのよ別に…、ふふっ」




「もー、りっちゃんが喧嘩吹っかけるからご飯食べ損ねてるんですけどー?」

「いきなり艤装を展開するなんて、酷くない?」

「お黙り!!だいたい貴女はいつもいつも私をからかって!!」

「チガウヨー、リコちゃん、りっちゃんが大好きなだけダヨー?」

「このっ!?いけしゃあしゃあと!!」

「なんで、私まで…」

「三人とも、破損個所の修理は終わったの?それとも、またお仕置きされたいの?」

「あ、違うよ戦ちゃん!まってまって、今直すから!!」

「………私、一緒に居ただけなのに…」

「…なぜ私が。飛行場姫に全部やらせればいいのではなくて?」

「離島…?」

「……直せばいいんでしょう。直せば…はぁ…」

ほっぽちゃんでほのぼのモノのリクだったはずなのに斜め上のものが出来上がったので、再チャレンジ…

のはずだったのに、離島と飛行場姫がまた話の中心とかこれマジ?(作者目線)

【真夏の夜の淫夢】

※タイトルでお察し。正直艦これ要素がちょっとしかない

※閲覧注意、閲覧注意、大事なこと(ry

※注意を無視して読んでしまった方の苦情は受け付けません






「武蔵、そういえば鋼材と燃料の貯蓄数はどうなっていた?」

「少し、調べてきてくれないか?」

「…提督よ、作戦立案や兵装開発などの戦闘に関わることについては得意だが…」

「あいにく『俺』は兵站についてはからっきしでな」

(俺?…武蔵の一人称は、私では…)

「っ!?…お前、何者だ…武蔵をどこへやった!?」

「おいおい、長年連れ添った相棒の顔も忘れたのか?悲しいなぁ…」

「嘘を言え。私が知っている武蔵は確かに男勝りではあったが、しかし…」


「女だったはずだ!!」


「女?……それ、本気で言ってるのか?まさかこの武蔵の顔を、本気で忘れたとでも?」

「ああ…」

「そうか…提督よ、お前、ノンケかよぉ!?」

「は…?(困惑)」

「まさか、提督がノンケになってしまうとは…何ということだ…」

「何を言って…?」

「くくく…、仕方ない。あまり、乱暴にしたくはなかったが…」

「っ!!??…貴様!なぜ脱ぐんだ?!」

「なぜ?…提督にこの武蔵を思い出してもらう、一番手っ取り早い方法だからさ」

「…じっくり思い出させてやる、体で、な?」

「意味が、わからない……、く、くるなっ!?」

「ははははは!提督よ、何を恐れている?性欲とは神が与えし大罪…」

「逃れられぬカルマだ…」

「…ふざけるなぁ!!」

「がはっ!?」

「そういう関係がこの世にあるのは否定しない。だが、私は違う!!」

「…くく、あははははは!!」

「何を…」

「ああ~、いい正拳だ。そうでなくてはなぁ…ほらぁ、もっと突いてくれよ!おらぁ!!」

「…なぜ、笑える?頭が、おかしい…」

「何もおかしくはない。なぜなら、…痛みは、生きてる証拠だからなあ」

「あはははは、ほらほらほら!おらおら来いよおらぁ!!!!」

「っ!?」

「あっ、ちょ、まてぃ!…逃げんなぁ!!提督ぅ!!」


「あ?提督じゃん?ちぃーっす!」

「鈴谷か?いいところ…に?」

「ほぉん?提督ぅ、どうしたの?ぼーっとしちゃて」

「お前、誰だ?」

「えー、酷くない?鈴谷の顔、忘れちゃったの?」

「違う!!私の知ってる鈴谷は、女性だ…、お前じゃない!!」

「あはは、冗談はよしてくれ(タメ口)……、これマジ?(ホモ目線)」

「あははは!提督、もう逃げるのは止めたのか?」

「あ、武蔵じゃん!ねえ武蔵、提督がなんか変なんだけど…」

「それがな、悲しいことに提督はどうも私たちの顔を忘れてしまったらしい」

「だから体で思い出させてあげようとしてるのさ…」

「ふーん…へぇー、そうなんだぁ…(マジキチスマイル)」

「っ!?」

「あっ、提督?なんで逃げるのさ!!」

「追うぞ!!」


(なんだこれはなんだこれはなんだこれは!!)

(いったい何がどうなっている?なぜこんなことに!)


「提督?そんなに慌ててどうした?」

「…お前は、その似たような恰好、まさか、長門とでも言わんだろうな…」

「…?そうだが?」

「クソっ!!なにが、なぜっ?!」

「…どうした?…ああ、そうだ提督よ」

「…なんだ?」

「今日の夜伽のやく…」

「知るかっ!」

「なっ?!…どういうことだ?いきなり約束を破るとは…、人間のクズがこの野郎…」

「長門!!提督を捕まえろ!!」

「長門さん!!提督、ノンケになっちゃったんだって!!」

「何?…もう許せるぞオイ!……、縛らなきゃ(使命感)…」


(……、なにが、どうなっているんだ…)

(逃げる先に見るのは男ばかり、いや、軍としては決して可笑しくはないが…)

(…いや違う!!違うだろう!!私が知っているみなは、全員女性の容姿だったはずだ!!)

(…どうして、こんなこと……がっ…!?」


「……鬼ごっこも終いだな、提督」

「む…さし……っ、………」

「堕ちたな…」

「あはは、提督ぅ、三人に勝てるわけないじゃん」

「武蔵、鈴谷、あそこに運ぶぞ」

「「かしこまり!!」」













「……っ、ここは…!!??」

「やっとお目覚めか提督よ、待ちくたびれたゾ」

「提督ぅ、相変わらずいい体してんねぇ!!」

「そうだよ(便乗)」

「なにをす…!!…っ、体がっ!?」

「逃げないように拘束させてもらった」

「大丈夫大丈夫へーきへーき。安心して?提督を芸術品に仕立てや……仕立て上げてあげるから…」

「約束を破ったこと、もう許さねえからなあ!(豹変)」

「お前たち…やめろ、やめ、やめてくれ(絶望)」

「さあ、ここまで俺たちをてこずらせたこと…」



「「「✝悔い改めて✝」」」


「ああああああああああああああああああっ…………夢?」

(……、なぜあんな夢を…ん?なぜ縛られてっ?!またかっ!!)

(どういうことだ?私は確か、執務室で…)



『少しのどが渇いたな…』

『あ、そうなの?なら鈴谷におまかせ!ちょっと飲み物とってくるね』

『ああ、すまないな』


<サァー(迫真)


『提督、アイスティーしかなかったけど、いいかな?』

『いや、十分だ。ありがとう』

『うん…、鈴谷の特性アイスティー、うーんと飲んでね…』




(…確か、鈴谷から飲み物をもらって、そこから記憶が…)


「あ、提督?起きた?」

「鈴谷?…本物か?…これはどういうことだ、説明しろ!」

「本物?何言ってるの?…それと、提督が悪いんだからね」

「なに?」

「提督が、私の気持ちを無視するから、ずっと、本気だって言ってたのに…」

「それは…、しかし、そういう関係は…」

「もう、我慢できない…、だから…」

「鈴谷!やめろ!?もっと自分を大事に…」

「あはは、提督ってば、こんな状況なのにやさしいなあ…。そんなところも好きだよ…」

「安心して、痛いことはしないから?鈴谷と一緒に、気持ちよくなろ?」

「鈴谷、まて、おちつ…」

「…挿れるね?…大好きだよ、提督……」













二人は幸せなキスをして終了

もうね、もうほんと…、ああもう滅茶苦茶だよ


武蔵、長門、鈴谷嫁の方、堪忍してつかあさい

【何事もほどほどに】

「メロンちゃん今暇ー?」

「暇だけど…、メロンちゃんって何よ望月」

「夕張だからいいじゃん、メロン」

「…まあいいけど。それで、何?」

「んー、久々にゲームやりたくなってさあ…。どう?一戦?」

「ふふふ…、私に勝負を挑む気?負けないわ!!」

「ま、ほどほどにお願いねー。じゃ、やろっか」



(望月はガッチガチのタンクが好きだから…、こうで、この組み合わせで…)

「よっし、始めるよー。ステージはアリーナでいいでしょ?」

「そうね、何もない方がやりやすそうだし」




「……えっ!?ちょっ!早っ!!メロンそれなに!」

「ふふふー、最軽量パーツ特化の超軽量高速機体ねー」

「ばっ、こんなの無理ゲっ…あ、ええええええっ!?」

「ジャマー付きとか、嫌がらせもいいとこじゃんか!」

「そーれ、とっつきとっつき」

「ふっざけ、や、あ、あー」

「…よっし勝ったわ!」

「………あのさ、対人メタアセンやめない?もっと好きなパーツ選んでさあ…」

「勝てば官軍よ!」

「…ああ、そっすか……」

「ねえ、もしかして漣とかにもこんな感じなの?」

「えっ?そうだけど?だって楽しいじゃない!」

「メロンちゃんは楽しいだろうけどさあ…」

(もっとこう、カジュアルにできないの?そのうち引かれるよ?)


「ねえ夕張、あのアニメの続き、どうだった?」

「あ、初雪?あれね、良かったよー!」

「そう…、私、眠くて見れなかったから」

「あの後ね、DVD全部借りて見たんだけどね…」

「あ、もう、い「まずね主人公がカッコ良くって、ヒロインは…うーん中盤までは見どころないけど…」…夕張?」

「あ、そうそう、第一話の終わり!あのシーンね、実は主人公が全ての元凶だったて言う伏線だったのよ!」

「えっ?」

「たった一言のセリフだったのに深いよねー。はじめは脚本家の時点でえーこの人って思ってたけど、最近の中では一番の良作ね!」

「あとね、あとね!最終回がもう泣けるの!まさかあの子死んじゃうなんて、なんで殺したのよー!!」

「…うわ」

「…初雪?どうしたの?」

「うん、もういいかも…じゃあね」

「……えっ?」


「あ、ねえはっちゃん!はっちゃん!この前、貸した漫画どうだった?」

「あれ、うん、一巻だけだけど読んだよ」

「ねえ、どうだったどうだった!」

「絵が、綺麗だなって、ああいう幻想的なの好きね」

「それだけ?もっと他に見るとこあるでしょ!ストーリーとか!!」

「キャラ同士の会話なんて秀逸じゃない!」

「で、でもまだ一巻だけだし、わからな…」

「なら早く続き読もうよ!さあさあハリーハリー!」

「えっ、まっ、私これからカレクルに…、あ~!」

「夕張さん!今度こそ!今度こそ勝つんだから!」

「あら漣、またボッコボコにされたいの?」

「きぃー!今度はアーティファクト対策もしたし大丈夫なんだから!調子に乗ってると、ぶっ飛ばしますよ!」

「そのいきや良し、なら、始めましょうか…。フォーマットはどうするの?」

「ふん!なんでもいいですよ!所詮カードゲーム!メタさえ読めば怖くない!」

「へぇー」



「ダイスロールっと…あ、じゃあ私先攻もらうね」

「どうぞ!」

「ドローなしの、メインで、墳墓。2点ペイのー、タップ2マナでー」

「あっ…」

「チャリス、当然X=1で」

(ああああっ、漣の手札の大半が紙くずに!)

「あ、モックス置いてなかった、危ない危ない。久しぶりすぎてプレイ忘れそうだった」

「はっ?えっ?ぱ、パワーナイン!?」

「えっ、だってフォーマットは自由なんでしょ?」

「で、でも、えっ?まさかのヴィンテージ!?」

「…そうだけど?」

「そこはせめてレガシーでしょ!漣を殺す気ですか!」

「あはは、殺したいのよ。言わせんなよ恥ずかしい」

「あっ、あっ……、…グッドゲーム」

「えー、まだ三玉も置いてないのにー」

「もう十分ですよ!漣のデッキで勝てるわけないだろいい加減にしろ!」

「あ、ねえ望月…」

「あ、今から遠征だからー。それとメロンちゃんガチプレイすぎて引く」

「さ、漣?」

「今から漣も遠征なのです。…あと、流石にあれはないわー」

「初雪…」

「遠征…「初雪は行かないでしょう!!」……色々本気でない、無理」

「あと夕張、喋りすぎ」

「はっちゃああん…ぐすん」

「ごめんなさい、はっちゃん、あれ、えっと、なんやかんやでシュトーレン作らなきゃ」

「理由が適当すぎない?!」

「その、あの、ごめんね?」

「ちゃんと言わない優しさがかえって痛い!」





「あっ、な、なんで?うう…何となく、理由はわかるけどぉ…」

「うっ、うっ、ご、ごめんなさい!楽しかったの!皆なかなか私の趣味理解してくれなかったからぁ…」

「だから、許してよー!」

最近の漫画やアニメ知らないからなあ…

遊戯王は、ルールが複雑になってから触ってないです。ブルーアイズが最強なんじゃないの?

MTGやACネタは注意書きつければ良かったかなと
ただ、思ったよりわかる人が居て嬉しです(赤単バーン派

【本作戦に参加する艦艇の一部の者の戦意が低下しています。艦隊編成時にご留意下さい】


>>412の前日譚のようなもの



「なあ、キミ、ウチなんかした?」

「えっ?どうしたの龍驤?」

「いや、その、な…次の作戦なんやけどな…」

「次の?…鎮守府近海の哨戒は嫌?」

「そうや無いんやけど…」

「?…、なら何が不満なの?」

「あー、うん、キミがなーんも嫌味とかそういう気持ちがないんはわかるんやけどな…」

「そのぉ…、今回の艦隊編成おかしない?」

「うーん、まあ、空母、軽空母に偏った編成だけどちゃんと理由はあるのよ?」

「理由?」

「ええ。蒼龍と飛龍は、航空戦での重要な先制攻撃要員だし…」

「龍驤、龍鳳は、これに加えて対潜補助ね。ここら辺、敵潜水艦もたまにいるし」

「天龍は対潜装備を充実。対潜主力として運用させてもらうわ」

「…なあ、なら雲龍は?せめて、その…大鳳とか、瑞鳳でもよかったんちゃうん?」

「雲龍はそうね。確かにまだ錬度は低いけど、だからこそ多くの実戦を積ませてあげたいの」

「ふーん…。まあ、キミのことやからちゃーんとキミなりに考えてるとは思っとったけど…」

「なにか不安要素でもあった?」

「いや、別にないんよ…戦力としては申し分ないと思うで?」

「でも…うん…、あのな…、ウチ、ちょーっとこのメンバーだと気のりせーへんっちゅうか…」

「誰か苦手な子でもいるの?」

「や、違うんよ?皆ええ奴やで?でもなあ…」

「?」


(なんでよりによってボインちゃんばっかなん?)

(こんなんウチが惨めになるだけやん…)

(キミにはわからへんやろうなあ…、そない立派なものぶら下げとったら…)






「はぁ…」

「…龍驤?ねえ、遠い目ちゃってどうしたの?」

「…さっきの質問やけど…、強いて言うなら皆苦手やなあ…。…キミ含めて」

「えっ?!なんで私も?」

リクエストにあんまり添えてないと思ったので、書き直しというか付け加え

ほかのリクエストについてもちょくちょく付け加えたり、新しく書くこともあるかもしれません

【二人でお出かけ】

>>125の間の話
※上を読まなくてもだいたい話はわかると思う



「あの、本当によかったんですか?私と出かけるなんて…」

「なあに朝潮?まだ言うの?大丈夫大丈夫!一日くらいはめ外したって」

「司令官がそういうなら…」

「…ねえ、流石に外で司令官はちょっとね。周りの目が…」

「あっ、も、申し訳「それに、敬語なのはいいとしても、もう少し砕けた話し方でいいのよ?」…はい」

「そうねー、呼ぶなら、お姉ちゃんとかかなー」

「お、お姉ちゃん…ですか?」

「うん」

「で、でもっ…」

「あら?嫌だった?」

「そ、そういうわけじゃ…」

「んー?」

「…お…、おねえ、ちゃん…」

「はい、よくできました」

「ふふっ、朝潮はホント真面目だから、弄りがいがあるわねー」

「なっ!も、もう!からかわないでください!」

「お、おねえ……は、その、恥ずかしいので、姉さんにしますからね!」

「それと、それなら私のことは何て呼ぶんですか?朝潮なんて、普通呼びませんよ?」

「……、あーちゃん?」

「なっ!?あ、あ…。なら、朝潮でいいです」

「えっー、…まあいいわ。…あっ!ねえ朝潮、ほら、あそこ」

「?…じぇらーと?ですか?」

「知らない?」

「アイスみたいなものということくらいは知ってますけど…実際食べたことは…」

「なら食べよっか。いじめちゃったお詫びも兼ねてね?」

「…いいんですか?」

「遠慮しないの。それに、朝潮が食べなくても私は食べちゃうから」

「朝潮の目の前で、おいしそうにねー」

「むぅ…、やっぱり司令か…、姉さんはちょっと意地悪だと思います」

「あはは、ごめんってば。ほら、行こう?」


「…いっぱい種類がありますね」

「そうねー。どれ食べようかしら?」

「姉さんは何を食べます?」

「うーん…ジェラートは、王道なのはフルーツ系だから…無難にこれにしようかな?」

「あらんちゃ?…これ、何語ですか?」

「イタリア語で、オレンジね。ここ、味がイタリア語表記だから、わからなかったら聞いてね?」

「はい。うーん……、これはなんですか?」

「あら、結構大人っぽいのが好きなのね?」

「えっ?」

「ザバイオーネ、洋酒入りのカスタードクリーム味よ」

「洋酒…ですか?私が食べても大丈夫なんでしょうか?」

「洋酒入りっていっても風味づけ程度だし大丈夫」

「うーん、でも…」

「ふふふ、いーっぱい悩んでいいのよ?まだまだ時間はたっぷりあるしね」






「…で、結局ミルク味にしちゃうのが朝潮よねー」

「なっ、悪いんですか!いいじゃないですか別に!」

「あはは、別にいいのよ?いいじゃない可愛くて」

「かわっ!?あ、味のチョイスに可愛いも何もないですぅ」

「膨れないでよ。可愛いだけだから「またっ!?」…ほらほら、早く食べよ?とけちゃうぞー?」

「もうっ!…………あ、おいしい」


「さて!デザート食べたら次はショッピングよね!」

「そうなんですか?」

「まあ順序に決まりはないんだけど、買い物袋持ちながら歩くのって結構面倒じゃない?」

「はあ…って、そんなに買うんですか?」

「んー、気に入ったものが多ければね」

「特に今回は朝潮の服も買わないとね」

「い、いいです!私は、別に…」

「いいじゃないいいじゃない、せっかくなんだしー」

「えっ、ちょっ、ひっぱらな…姉さん!!」


(なんで、こんなことに…)


「うーん、普段ニーハイだから、普通の、いえ、ここは清楚っぽく紺色ハイソを…でも…」

「スカートは、やっぱり普段着てるようなのもいいけど…あっ、そうだ!これ!」

「上は、普段がシャツスタイルだから思い切って崩しちゃうのもいいかも!」

「ここには差し色も欲しいわね!」



「…あ、あの…しれ、…姉さん」

「なあに朝潮?」

「私、着せ替え人形じゃないんですけど…」

「あら?嫌だった?」

「嫌というか…その、もしかしてここにあるの全部買う気ですか?」

「全部じゃないけど、着せてみて似合いそうなのはだいたい…」

「い、いいですよ!こんなにたくさん!どうせ着ないですし!」

「えーっ」

「えーじゃないです!」

「なら朝潮が欲しいのは?」

「私…ですか…?……、なら、これがいいです」

「白のダッフルコート?…こんな地味なのでいいの?」

「これから先の季節に使うと思いますし、普段の服装と合わせても変じゃないですから」

「まあ、いいけど…、なら色を合わせてこの手袋も買っちゃおうか。まだ冬はさきだけどさ」

「…あっ、ねえ下着は「それは自分で選ぶからいいです!」…むぅ…」


「…ねえ朝潮、本当に朝潮が欲しいものはないの?」

「私は…、欲しいものと言っても…あまり、思いつかないです」

「…そっか」

「あ、いえ、だからと言って、決して楽しくないわけじゃないんです!」

「こうして自由に外を出歩くのも、なかなか無いことですし、…あっ、そうだ」

「なにか思いついた?」

「あの、さっきのジェラート店、持ち帰りってできますか?」

「ええ、できるけど?」

「その、できれば妹たち皆におみあげとして持って帰りたいなって…、ダメですか?」

「朝潮はちゃんとお姉ちゃんしてるのね。いいわ、六人分買っちゃおうか」

「えっ?妹は5人…」

「だって朝潮、あのミルク味気に入ったんでしょ?とってもいい笑顔だったわねー」

「あっ…、もう!だからっ、からかわないでくださいってばぁ!!」





(すこしでも、朝潮に女の子らしいことをさせてあげられたかしら?)

(…ちょっとでも楽しんでくれたらいいわね……)

(さて、帰ったらサボった分たぁっぷり残ってるであろう仕事、片づけないとなぁ…、はぁ…)

(…そういえば、何か、わすれているような…何だったかしら?)


「憲兵団の方々、わざわざこのような辺境まで視察にいらして、ご苦労様です」

「ただ、その…えっと、ただいま当鎮守府の提督は、体調を崩しておりまして、とても人前に出られる状況にありません」

「代わりに私、扶桑が、この施設の案内等をさせて頂きます。本日はよろしくお願いいたしますね?」




(…あの女、姉さまになんて手間を!)

(貴女がいない分の執務は私が片づける羽目になってるし…、不幸だわ…)

(……帰って来たら、わかってますよね?提督ぅ……)

書き加えその2


龍田幼稚園
木曾と提督の結構な百合、もしくは衣笠と提督の触り合い
大和と武蔵の三番勝負

リクエストありがとうございます

【姉妹喧嘩】

「扶桑姉様!」

「ふふ、なあに山城?」

「長門姉え?」

「ん?なんだ陸奥?」

(…おかしい)

「金剛お姉様ー!!特性スコーンができましたよー!!」

「ひ、比叡?Ah…、気持ちはうれし……、Oh…、What is it?」

「ふぅ、伊勢は張り切りすぎだ。もう少し後方からでも十分攻撃できただろう」

「ごめんね日向…、その、痛くない?」

「…姉を庇った傷と思えば、まあ、痛くはないな」

「日向!」


(おかしいわ…、なんで…)

「ん?…どうした大和?何を惚けているんだ?」

「大和はただでさえデカイんだ。そう突っ立っていたら皆の邪魔になるだろう?」


(なぜ、武蔵はこうなの?)

(別に山城や比叡みたいにベタベタして欲しいとは思わないけど、でも…)

(…武蔵は、私のこと……)


「大和?おい、聞こえないのか?」

「…武蔵は、私のことをどう思っているの?」

「ん?いきなりなんだ?…私が?大和のことを?」

「……………大和型戦艦の一番艦、じゃないのか?」

「……………むぅ…」

「おいおいなんだ、どうした大和?まるで幼子みたいに膨れて…」

「武蔵にとって、私はなんなの?」

「ますますわからないな、大和は何が言いたいんだ?」

「…武蔵にとって私は所詮、艦隊の仲間なの?」

「……は?…所詮とは、あまり皆に使って良い言葉では無いと思うがな」

「武蔵にとって大和はそういう存在なのね…そうですか」

「…なあ大和?お前、怒ってないか?」

「怒ってません」

「どうみても怒ってるだろう?なあ、私の何が気に食わないんだ?」

「だから!怒ってないって言ってるでしょう!」

「怒ってるじゃないか!」

「怒ってません!武蔵が鈍感なのが悪いのよ!」

「はあ!?ったく、よくわからんがもう少し落ち着け。大和らしくもない」

「それでもお前は大和型戦艦なのか?もっと堂々とだな…」

「っ!!」


「…大和型戦艦二番艦、武蔵」

「……ああ、なんだ大和…」

「これから貴女に、勝負を申し込みます」

「!?…正直わけがわからないが、いいだろう。この武蔵、売られた喧嘩は買う主義だからな」

「…勝って貴女に、この大和が武蔵より優れた姉であることを教えてあげましょう」

「優れた、だと?…確かに私はあくまで大和をベースに建造されている」

「だが、私は『改良』ニ番艦…、決して大和に劣っているとは思わないがな…」

「…………へぇ」


(…ねえ漣、今何がどうなってるの?なんであの二人、あんなに一触即発なムードなの?)

(し、知りませんよ!ご主人様が聞いてくれば良いんじゃないですかね?)

(いやよ!なんで休憩しに来てよけい気疲れしなきゃいけないの!漣が聞いてよ!)

(漣も嫌ですよ!……ああ、これ、のんびりプリン食べる空気じゃ…)

(…執務室、戻ろうか?休憩は諦めましょう…)

(そうですね…)


「!…提督、良いところにいらっしゃいました。大和、少し提督にお願いがあります」

「えっ!?…えーっと、何かしら?」

「私たち、今から勝負をするので、その方法を提督に指定して頂きたいと思います」

「あの、なんで勝負なんか…。ふ、二人とも?喧嘩なんかしないで仲良く…」

「提督よ、これは大和型の矜恃をかけた戦いだ。無粋なことを言ってくれるなよ?」

「えぇ…?あー、うん、そう、そうねえ…勝負、勝負ねえ…」

「なんでも構いませんよ?」

「ああ、どうせ勝つのは、この武蔵だからな」

「っ!!」

「…どうした大和。怖いじゃないか?」


(…怖い、帰りたい…。あれ?漣は?)

(プリンうまー!)

(あああああっ!?ちょっと!ずるいわ!)

(ご主人様!頑張れ♥︎頑張れ♥︎)


「提督?」

「あ、えっと、じゃあ、公平をきすために三本勝負のニ戦先取にしましょう!」

「はい、それで、内容は?」

「えっ?あ、あ、そうね!艦娘と言えど、何も戦闘ばかりじゃいけないわよね!」

「だから、私が作るテストを解いてもらいます!」

「問題作るからちょっと待っててね!…漣ぃ?ちょーっと来てー」

(やだ!嫌ですよ!漣を巻き込まないでください!)

(私の分も食べた仕返しです!)

(ただの職権乱用じゃないですかヤダー!)

〈一本目、知識〉

「はい、じゃあこれを解いてね。内容は中学レベルの常識問題だから比較的簡単なはずよ」

「日本の象徴とも言える貴女達二人が、義務教育レベルの知識も無いのは恥ずかしいと思わない?」

「…ふむ。なるほどな。面白い」

「確かに、常識すら欠けるようでは大和の名を冠するに相応しくありませんね」

(いや、作っておいてなんだけど、別に、誰もそこまで求めてないと思うわ…)

「ちなみに、この問題、一旦漣に解いてもらったわ。だから難易度調整はバッチリです」

「」

「頭から煙が上がって「気にしなくて良いのよ?漣だから」…そうか」

「制限時間は二時間、全50問、出題範囲は全て、一問2点の百点満点です」

「それでは、…はじめっ!」





(この問題…、まずは日本史か。しかも、はっ、バカにされたものだな。大戦期の歴史問題か)

(こんなの楽勝に……、っ!?…あの漢字…どう書くんだったか…)

(…敬語問題だと?…くそっ、普段使わないからな…たしか…)



(…文系分野は、何ら問題ない)

(…数学、ですか…グラフを書けって…えっと、まずは……これであって…?…あ、あれ?)

(…植物の部位?えっ?こんなところに名前がついてたの?)





(ご主人様、あれ、結構難しくないですか?)

(まあほんのちょっと意地悪な問題を何問か入れたわ。でも一応中学レベルよ?)

(…それにしても漣、流石にあの点数はひどいわよ?特に数学)

(…艦娘にとって、数学が将来なんの役に立つんですかねぇ…)

(…、兵装開発って結構な知識必要よね。四則演算くらいはできないと、ねえ)

(し、資材ぶち込めば後は妖精さんが全部やってくれるから(震え声))




「………………、終了!ペンを置いて。回収するわ」

(……くそっ、舐めてかかったが、意外と…)

「武蔵、どうしたの?まさか…」

「いや?大和と何点差が開くか、楽しみだと思ってな」

「そうね。武蔵が何点差で私に負けるか、とても楽しみです」

「…ほう」

「それじゃあ、結果を発表するわね。まず大和…、94点」

「やはり理科と数学ですか…」

「そうね、理系分野に少しだけミスがあったわね」

「…まあ、いいでしょう。高得点には変わりありません」

「次に武蔵は…惜しかったわね。92点よ」

「なっ…!!くっ…」

「僅差とはいえ、勝ちは勝ち。武蔵は、私より知識が劣るということね」

「……ふぅ。提督よ、何が悪かったんだ?」

「武蔵は国語の敬語問題が全滅です。それ以外はできて、ちょっとケアレスミスかな?」

「あと一応、敬語はこれを機会に覚えてね?私はいいけど、いつ上官と会うかもわからないんだし」

「そうですね。提督の顔に泥を塗るのは、大和型の名を冠する者としてどうかと思いますしね」

「…っ!…、負けは負けだ。潔く認めよう」

「あ、で、でもね!二人とも九割越えよ!点差もたった一問だし!大健闘じゃない!」

「ね?二人とも優秀なんだから、ほら、仲な「提督よ、次の勝負はなんだ?」おり…」


(あーあ、よりによって目に見える結果が出ちゃうような勝負にするからですよ、ご主人様)

(だ、だって…とっさに思いついたのがこれだったんだもの!仕方ないじゃない!)


「次こそ…大和に勝つ!」

「…次も、私が勝ちます」

「あ、えっと…」

(ご主人様、こう言うのはどうですか?後二時間ほどでお昼時ですし)

(なに?……!!…、そうね、それいいわね!)

〈二本目、料理〉

「料理とは、様々な知識、経験が問われ、かつそれを融合しなければ作り上げられないもの…」

「料理はまさに、その人のこれまでの教養が問われるといっても過言ではないわ」

「特に大和型の二人は、その腕に一家言あると思うわ。それを存分に発揮して欲しいの」

「審査員はここにいる全員の投票制。ただし、時間もないし、いっぱい作って大変でしょうからメイン一品のみの勝負です」

「食材はここにあるものなら何を使ってもいいわ。ちなみにお米はすでに炊いてあります。どうかしら?」

「料理、ですか?…ふふ、ふふふふふ!この勝負も…大和が頂きました」

「…頂いた?忘れては困るな。私も、大和と遜色ない腕を持っていると言うことを…」


(ご主人様!うまく二人を乗せましたね!)

(正直教養云々のくだりはでっち上げだけどうまくいったわ!)

(大和型は料理の腕はすごいですからね!きっと美味しいものが出てきますよ!リアルメシウマ状態!キタコレ!)

(ふふふ、このような策を思いつくとは、お主も悪よのう…)

(いえいえ、ご主人様ほどでは…)

「それでは、二本目…はじめっ!!」


(さて、何を作ろうかしら…。投票制と提督は言っていた…)

(なら、ここは一番数の多い駆逐艦に重きを置きつつ、その他の艦種も満足する一品…あれで行きましょう)


「提督よ。食材は現地調達でも大丈夫か?」


「えっ!?げ、現地調達?…いいけど」

「そうか、なら少し行ってくる」

「…武蔵、勝負を前にして逃げるの?」

「馬鹿を言え、大和に勝つための策さ。っとその前に、少し準備しておかないとな」




「ご主人様、武蔵さんどこに行く気なんでしょうか?」

「調味料、…あれは、お酢と砂糖とほんの少し出汁……だけ?」

「えっ?な、なんですかね?」

「うーん、もしかしたら…これ、面白いことになるかも」

「大和さんは大量の…卵!と、ケチャップに、鳥肉、玉ねぎ、お砂糖ですか?」

「これは…なるほど。駆逐艦の子を囲いに来たか。オムライス、ね」

「おお、いいですねぇ!」

「ご飯の量を調整すればどの子も満足する量を提供できるし、簡単に作れる。考えたわね」

「手際がやべー」

「ええ、流石ね。ちょっと涙目なのもいい」

「…ご主人様の着眼点少しずれてないですか?」


「さて、そろそろ一時間弱、ここら辺で作り始めないと終わりそうに無いけど、武蔵、大丈夫かしら?」



「帰ったぞ!天龍!少しお前の刀を貸してくれ!」

「別にいいけどよ。何に使う、き…はぁ!?」



「なに、こいつを捌くのさ!さあ、マグロ解体ショーの始まりだ!」



「やっぱりか…」

「わかってたんですかご主人様」

「調味料の時点で少し予想はしてたけど…。まさか本当にやるとは…」

「…うわっ!凄い!綺麗に解体されてますよ!一刀両断!」

「武蔵の腕力あってこその荒技か、いやー見てて気持ちがいいわね!」


(くっ、料理の過程で魅せるなんて!)

(いえ、でも、最終的にものを言うのは料理の味、私は、負けはしない!)



「はい!そこまで!」

「それぞれの料理の配ってね!…………皆に行き届いてる?では、いただきます!」

「「「「「「「「いただきまーす!!」」」」」」」」



「ウマー!オムライスウマー!」

「流石大和ね。卵の半熟具合も申し分ない」

「提督、いかがですか?」

「ええ、とっても美味しいわ」

「ふふ、本当はデミグラスソースも作りたかったのですが、なにぶん時間が足りなかったので」

「それでもこれは普通にお店に出せるレベルよ。ケチャップでも十分だわ」

「ありがとうございます」

(でも大和、貴女少しだけミスしちゃったわね…。さて、これがどう出るか…)




「ご主人様!お寿司ですよお寿司!武蔵さんスゲー!…ウマー!やっべ、ほっぺた落ちますね」

「まあ、寿司と言ってもマグロだけだがな」

「だが、部位によってだいぶ味が変わって来るだろう。一匹丸ごと、楽しんでくれ」

「おお、炙りもあるのね……。うん、美味しい!まさかお昼にお寿司なんて、贅沢ねー」

「ふふ、だろう?」






「…皆食べ終わった?じゃあ今から投票ね。白い紙は大和、黒い紙は武蔵」

「漣の持ってるこの箱に入れてね」

「皆さんこちらになりますよー!」

「…では、投票結果を発表します。この勝負………、武蔵の勝ちです!」

「まあ当然だな」

「なっ!…や、大和の何が悪かったと…」

「…なあ大和。確かにオムライスは老若男女問わず好かれる料理だ」

「そして、特に子供に人気。投票数の多い駆逐艦を囲うに適したものと言えるさ」

「だがな…、私達は大和型、当然料理に求められるハードルも上がる」

「大和型ならきっと『豪華な』ものが出てくるだろう、その期待に応えねばな」

「くっ…まさか、そんなとこまで考えているなんてっ…」

「それにな大和よ。如何に美味しい料理だろうが……冷めかけは美味しさが半減するぞ?」

「大量に作れば初めに作ったものはどうなるか。そこに気づくべきだったな」

「あっ…………、っ、完敗、ね…」



「いやー食べた食べた!本当に美味しかったわ!」

「二人とも絶品でしたねー!でもまさか武蔵さんがあんなに美味しいお寿司作れるなんて」

「武蔵のイメージからは離れてるかもしれないけど、それでも彼女も大和型よ?」

「…これは皮肉になるかもしれないけど…、武蔵旅館って呼ばれるくらいだもの」

「ふふ、確かにあまりその名では呼んで欲しくはないが、今は褒め言葉として受け取ろう」

「…さ!お腹も満たされたし、皆幸せ!さーて、そろそろ執「…提督、待ってください」…む…」

「勝負は、三本のはずですが…」

「あ、うん、でも…「提督、このまま引き分けなどとは言うまい?」…ダメ?」

「提督、次の勝負を!さあ、早く決めてください!」

「えっ!?」

(さ、漣!なにか、なにか無い?)

(お茶ウマー!…ん?えっ?何かと言われても…)

「なあ大和」

「なにかしら?」

「…知識、教養、確かにそれは大事なものだ。だが、私達はなんだ?…大和型戦艦、だろう?」

「……そうね。やっぱり最後は…」

「ああ、派手に殴り合いと行こうじゃないか…!」

「いいでしょう。雌雄を決するのにこれほど相応しいものも無いし、ね」

「えっ、ちょっ!待って待って二人とも!「「提督は黙っていてくれ!/ください!」」…えぇっ…」

「勝負は単純に、どちらかが大破し戦闘続行不可能になったら終了、それでいいか?」

「ええ…。兵装は?」

「…それも自由にしないか?戦略もまた、それはそれで面白いじゃないか」

「……負けませんからね」

「ああ、簡単に負けてもらってはこちらもつまらないからな」

(漣!漣助けて!)

(無理ですよ!駆逐艦ごときが二人にかなうはず無いじゃないですか!なんて糞ゲーですかそれ!)

「十分後、演習場で会おう」

「ええ」

〈三本目、実戦〉

「…………」

「…………」



「ご主人様、ガチでやる気ですよあの二人」

「……ねえ漣。…さっきね、資材管理庫行ったの」

「えっ?なんでそんなところ…まさかっ!!」

「…燃料はいいとして、実弾も減ってたわ」

「実弾!?演習弾じゃなくって!?…やべえ、マジで震えてきやがった…」

「…どうしよう……」

「どうしようったって…そんなの…」



「提督、勝負開始の合図を」

「ね、ねえ大和!本当にやる気なの!?」

「もちろんです。このまま、引き下がれはしません」

「武蔵!!」

「……言ったはずだ。この戦いは大和型の矜恃がかかっていると」

「っ…、本当は、止めなきゃいけないんでしょうけど、ね」

「ご主人様!?」

「…ねえ漣?あの二人、覚悟を決めた目をしてるわ」

「もうこれ以上、なにを言っても無駄みたいね」

「で、でもっ!」

「……試合、始めっ!!」


「戦艦大和!推して参ります!」

「あはははは!いいぞ!当ててこい!私はここだぁ!大和ぉ!!」




「第一、第二主砲。斉射、始めぇ!!」


(っ…くっ、流石だな大和。初弾から狭叉か!だがっ!)

「どうした大和!狙いが甘いな!!」



「…そうかしら?」

(なにぃ!?)




「ご主人様!あれって!」

「水飛沫は武蔵の視界を奪うため、か…」



(いくら武蔵の装甲が厚くても、ゼロ距離なら!!)

「ぐ、あああああああああああっ!!」





(爆炎が、熱いっ!…で、でも、これなら武蔵だって!)




「…くっ、くく、あはははは!いいぞ大和!だが!」

(バルジっ!?)





「そんな攻撃!今の私には蚊に刺されたような物だ!」

(しまっ!?)

「あっ、きゃあああああああああ!!!」

「………く、ぁっ…ま、まだ、まだ行けるわ!」

「こんな、こんなもので、大和は、沈みません!!」

「そのいきや良し。だが、かなりボロボロじゃないか?」

「そんなのっ、ことぉ!!」



「…試合、やめっ!!終わり!終わりです!!」

「提督!!何故ですか!まだいけます!大和はまだっ!」

「勝者は武蔵。これで試合は終わりなの」

「いいえ!まだ大和は「これは命令です!聞きなさい大和!」…っ!」

「…二人とも、入渠してきなさい。高速修復剤の使用も許可します」

「それと、後で二人とも執務室に来るように」

「っ……はい」

「ああ」

「…なあ、大和」

「……なに?」

「そもそも、何故勝負なんか挑んだ?」

「……………」

「…だんまり、か。まあ、思い当たる節が無いではない」

「えっ?」

「私はこの性格だ。戦闘でかなりの独断専行も多い」

「…色々、大和に迷惑をかけている自覚もある」

「…………、大和が私のことを疎ましく思うのも仕方ないさ」」

「!?…ち、ちがっ!!」

「…違うのか?ならなんだ?なぜこんなことを」

「武蔵にとって、私はなに?」

「またその質問か?」

「…私にとって、武蔵は妹、です」

「?」

「そ、その、だから!た、たまには、他の妹みたいに…その、えっと…」

「…ぷっ、あははははは!そうか!なるほどなぁ。大和は寂しかったのか」

「ちがっ…わない…けど…。…武蔵が、私のこと姉として思ってくれてるのか…わからなくなって…」

「皆、姉妹仲が良いし、羨ましくなって…その、だから…」

「…私に、『大和は私の姉だ』と、そう答えて欲しかったわけだ」

「…なのに、一言も出てこないんだもの」

「それで、ついムキになって勝負を挑んだと」

「おおかた、大和が私より優れていると証明できれば、私が多少なりとも敬愛の念を抱くだろうと、そう考えたと言うことか?」

「…うん」

「はた迷惑な姉だ」

「…ごめんなさい」



「大和、さっき私は独断専行が多いと言ったな」

「?…うん」

「あれはな、後ろに大和がいる時だけだ」

「えっ?」

「大和がいるから、多少の無茶をしても大丈夫。後ろの奴らは大和が守ってくれる。だから、先陣を切って戦える」

「もちろん他の奴らも信頼はしてるさ。だがな…」

「私の背中を預けられるのは…、あー、その、『姉さん』だけだよ」

「…武蔵が姉さんって、似合わないわ」

「……自覚してるよ」

「武蔵」

「なんだ?」

「ごめんなさい。それと、ありがとう。…これからも、よろしくお願いします」

「ああ、こちらこそだ…、姉さん」

「…艤装及び各資材の無断使用、私的理由による戦闘行為」

「…何か言いたいことは?」

「ありません」

「しかるべき処置は甘んじて受ける」

「……二人ともなぜ勝負なんかを?」

「それは…「私が悪いんだ。大和は何もしていない」…違います!
私が、大和が全て悪いんです!」

「いや、私の普段の態度から大和に疑念を抱かせた、ことの原因はそこにある」

「違うの!私が武蔵のことを勘違いしてたから!」

「……その様子を見ると、一応和解はしたのかしら?」

「…はい」

「ああ…」

「なら良し。二人とも、帰っていいわよ」

「えっ?」

「…罰はないのか?」

「本当は、私が止めなきゃいけないことだもの。その場にいて、あまつさえ試合開始の合図を出した私が責められることじゃないわ」

「…ただ、そうね。睦月型の皆と、潜水艦の皆には、ちょっと優しくしてあげてね」

「彼女達がここの資材の大半を持ってきてくれてるしね」

「わかりました」

「わかった」

「うん、ならもうこれ以上は聞きません。この話は終わりです」

「さ、全て丸く収まった「ご主人様~!!大変!大変ですよ!!」…ん?」


「漣?貴女は話が終わるまで外に行ってって言ったじゃない」

「そ、そうですけど!違うんです!地元住民の方から苦情が!」

「苦情?……昼間戦闘行為については了承は得ているはずよ?」

「あのですね!漁業組合の方なんです!」

「えっ?漁協?」

「はい!なんでも、褐色の艦娘らしき者が勝手にマグロを捕獲したと!これはどう言うことだ!聞いてないって!」

「もうお怒りですよ!俺らの食いぶちを奪う気かって!!」

「それって…」

「……私だな。完全に失念していた」


「………ああ、全部丸く収まったと思ったのに…消費資材、謝罪と言い訳…」

「胃が、痛いわ…はぁ…」

?…なんか一部改行が変に…あれ?…よ、読めるから、いいですよね!

大和の思考が若干幼いのは仕様です

リクエスト整理

龍田幼稚園
木曾と提督の結構な百合、もしくは衣笠と提督の触り合い
時雨、夕立で入れ替わりネタ

リクエスト漏れがありましたら、遠慮なく言ってください


【キャットファイト】

「はぁ…」

「提督?どうしたの?」

「え…?ううん、何でもないのよ」

「ふーん、なんでも無いようには見えないけどねえ」

「なにか悩み事?なら、この衣笠さんにお任せ!」

「提督には普段お世話になってるし、たまにはこっちからも何かしてあげたいわけですよ」

「…笑わない?」

「笑わない笑わない、多分ね」

「多分…、まあいいわ。あのね、そのぉ…」

「うんうん」

「…最近、お腹周りが気になっちゃって…」

「お腹周り?」

「ええ。普段事務仕事しかしてないじゃない?それに秋になって美味しいもの増えたから、だから…」

「……太っちゃった、かなあ…って」

「ぷっ、あははははは!」

「あっ!!ひどいわ!笑わないって言ったのに!!」

「あはは、ごめんごめん。提督もそういうの気にするんだなあって」

「…私だって一応女ですぅ」

「もう、ごめんってば!膨れないでよ!…でも」

「…なに?」

「そんなに太った?ぱっと見全然そうには見えないけど」

「それはもう…服装でごまかせてるだけで……自分で言って悲しくなってきたわ…」


「そうなんだー。…いひひひっ」

「な、なに…?」

「てーい!」

「あっ、ちょ、衣笠!」

「あー、確かにちょっとぷにっとしてるねえ…」

「も、ちょ…やめっ!服に手を、いれるなぁ…」

「えー、だって服装で誤魔化してるんでしょう?だったら直に触らなきゃ」

「意味わかん…なっ、ひっ、冷たっ」

「あー、私ちょっと冷え性だからねー。冷たいかも」

「だから早く手を…」

「でも全然気にすることじゃないと思うなあ…。これくらい」

「…なんていうの?ちょっとふくよかというか、女性らしい肉付き?」

「おっさんか!」

「あっ、衣笠さんちょーっと傷ついたなあー」

「えっ?あ、ごめ…」

「だからぁ…こうだ!」

「えっあ、ちょ…っとぉ…!」

「おおう…、羨ましいですなあ…」

「む、むね…や……ふっ…ぁっ…」

「えーだって私、提督からすればおっさんなんでしょう?良いではないか良いではないか…」

「んっ、はあっ!…っあ…っ~!!…いい加減に、しなさいっ!!」

「きゃっ!!」

「はぁ…はぁ…」

「あら、やりすぎちゃったかな?」

「………」


「………あ、あれ?提督?」

「……」

「あー、その、確かに衣笠さん、ちょっとやりすぎちゃったかも…その、だから…」

「許さない…」

「えっ?」

「許さないから…。だから、衣笠、大人しくしてなさいね?」

「ちょっ、提督ぅ、あ、あはは、ね、ねえ…謝るからさ!だから痛いのは勘弁して欲しいなあ」

「大丈夫よ。痛くはないから…」

「い、痛くはないの?なら安心…は、できないかなあ…。…提督、目が怖いよ?」

「覚悟しなさい!」

「あっ、ちょっ!!ひっ、あはっ、あはははははは!」

「よくも私の体を弄んでくれたわねえ!」

「…………」

「ちょ、ごめっ!ひっ!」

「…バランスのとれたお腹周り……くやしいっ!」

「ちょ、や、やめっほ、ほんと、勘弁してよぉっ!」

「いいえ絶対許さないんだか、あっ!!」

「いたっ!!」

「………つつ…、あ!ごめんなさい衣笠!大丈夫!」

「ん、平気平気…床に倒れたくらいじゃ傷つかないって…」

「そう?よか「で~も~」…ん?」



「…衣笠さん、やられっぱなしは好きじゃないなあ…」

「えっ!だって先に衣笠っ、あっ!」

「あんまり触ってると触り返すぞ~、ほらほら~♪」

「ま、またぁ!?わ、私だってねえ!」

「あんっ!も…っ、女の胸を鷲掴みなんて!」

「衣笠だってやったじゃない!…んっ!」

「このこの~、なんだこのおっきいタンクは~ほれほれ~!」

「やっ、んっ!ぁっ!…このっ、ならっ!」

「ちょっ、内ももは反則でしょ!」

「くっ!きれいな肌しちゃってっ!」

「しらなっ、やめっ、そ、そこは弱いんだってばあ!」

「へぇ…」

「ひっ!や、まって!手つきがなんかエロい!」

「倍返しなんだから!」

「倍って何をっ!ああっ!」


「ほら、降参しなさい!」

「あっ、ぅ、す、する!するかりゃ、も、やめっ!」

「本当に?」

「すりゅ、あっ、んっ、するからっ!…降さ、あぁっ!!んっ、んんんんっ!!!!」

「よーっし…」

「んっ…、はぁ…はぁ…」

「もうっ、これに懲りたらもうこんな「えっ?もうやめちゃうの?」…」

「「えっ?」」











「…秋雲?貴女いつからそこにいたの?」

「提督が『よくも私の体を弄んでくれたわねえ』って言ったあたりかなぁ」

「結構はじめじゃない!なんで止めなかったの!?っていうかなんでここに?」

「えっ?遠征結果の報告をさ、しようと思ったら、ねえ?」


「…しかも二人共、日の高いうちからこう、甘い感じで…」

「なっ!?甘くって、そんな雰囲気全然なかったし!私と提督は別に…」

「ね、ね、もうちょーっとだけ乳繰り合ってくれないかな?いいデッサン対象になると思うのよね」

「乳繰りっ!?ち、ちがっ」

「だってほら、衣笠、今の自分ら見てごらんよ?」

「えっ?…あ…」

「若い女同士が、床で、寝転びながら、お互いの体を弄りあって…」

「ぱっと見どういう状況なんですかねえ?」

「あ…ぁぅ…」



「おまけに暴れたからお互いいい感じに服もはだけてるし?息も上がって…」

「後半なんてもう声があれじゃないですか…」

「おおう、エロいエロい」

「「っ~!!」」





「…ま、二人が執務室でナニしようと秋雲さんには関係ないけどさあ」

「時間と場所はわきまえなヨー!…って、これは金剛さんだっけ?」

「だ、だから私と衣笠は、別にそういうのじゃ…」

「…待って?デッサン対象って、何?」

「あ」

「…秋雲、貴女まさか……」

「じゃ、じゃあここにレポートは置いとくからさ、じゃね!!」

「あっ、ちょ、待ちなさい!」

「衣笠、追うわよ!」

「えっ?!ちょっ、ま、待って!て、手を、ねえ!」

「逃げるな秋雲ぉ!!」

「ね、ねえ提督せめてさ、ふ、服っ!!」





このあと、服がいやらしい感じにはだけた二人が手をつないで秋雲を追いかけている姿を見て、変な噂が立ったのはまた、別の話

木曾との百合かもしくはということだったので、女性提督にしましたが大丈夫だったんか?

あと書けば出ると聞いて。衣笠さん、早く来ないかなあ
まあ大和も武蔵も大鳳も長門も阿賀野型も大鯨も明石も居ないんですけどね!


リクエスト整理

時雨、夕立で入れ替わりネタ
夕張と明石で鎮守府全体を巻き込んだ開発競争か、姉離れが出来ないのか妹離れが出来ないのか分からない姉妹艦
榛名で例の時報までに至るイチャイチャとその後

リクエスト漏れがありましたら、遠慮なく言ってください

【超小ネタ詰め合わせ】

〈口ぐせ〉

「ねえ陸奥」

「なあに提督?何か用?」

「魚をおろしたあとの頭とか骨とかって、なんて言うんだっけ?」

「……魚の、粗?」

「ああ、そうだったわね。あらよね、あら」

「……」

「……」

「じゃあ、朝潮型の4番艦は…えっと、何潮だったかしら?ついど忘れしちゃって」

「……荒潮?」

「あ、そうそう!荒潮よね!荒潮!あら、の二文字が出てこないなんて…」

「………」

「………」

「あ、そうだ!ねえむ「ぜーったい言わないから」……えーっ…」

「あのねえ…」

「むぅ…」

「なんなの?膨れちゃって?」

「むっちゃん、ノリが悪いわ…」

「はぁ…なにそれ?」

「もういいです。職務放棄してやる」

「まるで子供ね。ほんと、困っちゃうわ。あら、あ……っ!!」

「はい、執務再開しまーす」


〈待ちきれない〉

「Admiral?今日の宴会のことなのだけど…」

「うん何?」

「私、飲みたいビールがあるの」

「ビール?ビスマルクが銘柄を指定するなんて珍しいじゃない。それで、なに?」

「アサ○スーパードライよ」

「うん、別にいいけど、なんでまた?」

「ええっと…、そう!あのドライな喉ごしにはまっちゃって…。いいわよね、ドライ」

「………」

「………なによ」

「…まずはツヴァイにならないと、無理じゃないかしら…?」

「あっ」

「あと設計図も足りないから、多分、あと当分先になるかなって…」

「」

「…ごめんね?」






〈敬老の日はとっくに過ぎました〉

「金剛、今日は秘書艦をお休みしてくれてもいいわ」

「…Why?テートクゥ、理由をいってくれなきゃわからないヨー」

「えっ?あ、うん。まあ、そう、そうねえ…。…金剛?あの…目が、こわ…」

「Ladyに年齢の話は、Noなんだからネーって、言ったばっかりデース…、テートクゥ…」

「ち、ちが、あのべ、別に深い意味はっ………ひぃっ!!」







〈しれぇー?しれぇー、しれぇーってばああああああ〉

「おぉぉおおおおおおおおい!お茶だよーぉおおおおおお!」

「……気に入ったの?」

「うん!」

「あの、いちいちうるさいです。めっ!」

「えーっ」






〈今日は「子日だよ?」〉

「提督ってばボケ潰すのはやいー!!」

ssにもならない一発ネタ的詰め合わせ

【付加価値の強さ】

※武蔵ではなくたけぞう、長門ではなくながもん、つまりそういうこと



「うん、昨夜の出撃組以外のみんなはいるみたいね。では朝礼を始めます」

「夕雲型のみんなは知ってるし、だいたいみんなもわかってると思うけど、ちゃんとした紹介はしてないから今させてもらうわね」

「紹介?…提督よ、誰か新しい艦娘でも配属されたのか?」

「あら?武蔵は知らなかったの?意外ね」

「意外?」

(つまり、私に縁のある艦なのか?)

「…提督、さっき夕雲型は知っているといったな?なら姉妹艦……、駆逐艦なのか?!」

「え、ええ…、…長門?」

(待ちに待った新駆逐艦娘か…胸が熱いな。いや、今いるメンバーもとても素晴らしいが…)

「そうか……そうか!」

「?…じゃあ、自己紹介お願いね」


「はい!本日付でここに配属になりました!夕雲型駆逐艦のラスト、十九番艦の清霜です!」

「夢はでっかく、戦艦になることです!だからみんなと仲良くしたいけど、特に戦艦の方と仲良くなりたいなあ」


「…あのね清霜、その、配属前にも言ったけど、近代化改修しても、戦艦には…」

「えっ?な、なれるもん!…なれるもん!!」




(これは…そうか、戦艦に、つまりビックセブンたる私みたいになりたいと!…ふふ、ふふふふふ!)

「ああ、清霜だったか、なるほどな。…久しいな、清霜」

「あ、武蔵さん!お久しぶりです!!…あの時は、ごめんなさい。もっと、もっと私が強かったら…」

「気にするな、もう昔のことだ。それに、あれは、清霜は悪くない」

「む、武蔵さぁん…」


(なに!?武蔵と面識があるのか?くそっ、羨ましい!!)

(…長門、コイツは、渡さんぞ)

(!?…こいつ、直接脳内に!!)




「そっか、そういえば清霜は武蔵の…。うん、そうね。じゃあ武蔵、朝礼が終わったら清霜への施設案内をまかせていいかしら?」

(なに!?さっそく二人きりだと!!)

「ああ、任せてくれ。隅から隅まで教えてやる。そう、隅から隅まで、全部…な」

「て、提督!!ひとついいか!!」

「な、長門?どうしたの?」

「そうは言っても、武蔵もつい最近配属されたばかりだ。だから私も施設案内に同行しよう」


(長門ぉ…!!貴様ぁっ!!)

(貴様だけいい思いをさせてたまるか!武蔵ぃ…!!)


「なら、長門にも同行してもらおうかな?清霜、それでいい?」

「うん、配属初日から名だたる戦艦に会えてもう、最っ高よ!!えへへへへ!」





((ああ^~、やっぱり駆逐艦は最高だな!!))

((隣のコイツさえいなければ…、さて、どうするか…))


〈工廠〉

「ここがこの鎮守府の兵装開発、改装を行う工廠だ」

「へえ…あ!!武蔵さん、あれって今なんの開発をしてるんですか?」

「ん?…そうだな、あれは…」

「41cm連装砲、主にこの私、長門型戦艦が使う主砲だな」

「うわぁ!!あんな大きいのを!いいなあ、いいなあ!!清霜もあんなの背負ってみたいなあ!!」

「ふふ、そうか?なら、今夜私の部屋に来るといい。いくらでも見せてやるぞ」

(なぜ『今夜』指定なんだ長門!!というより、艤装見せるなら部屋に呼ばなくてもいいだろう!!)

「本当ですか!?じゃ、じゃあ「き、清霜っ!!」…え、なんですか?武蔵さん?」

「確かに41cm連装砲もいいが、なにか忘れてないか?」

「えっ?…あっ!」

「そう、私、大和型の主砲は 4 6 c m 三 連 装 砲 だ」

「どうだ、口径どころか連撃性能も格上の私の主砲の方が、興味あるだろう?」

「46cm!!三連装砲!!!」

(くっ、このままではっ!!)

「ま、まあ確かに主砲の性能は劣るが、「ちなみに装甲の厚さも耐久性も圧倒的に私が上だがな」…くぅっ!!」

(はははは!残念だったなあ長門ぉ…低速戦艦としてこの私に並ぶ者など、姉の大和くらいしかいないんだよ!)


「だから清霜、今夜は私の部屋に…」

「ふっ…ふふふふふ」

「…何がおかしい、長門?」

「清霜、戦艦の魅力は何にあると思う?」

「えっ、み、魅力ですか?えーっと、うーん、強くてかっこいいところです!!」

「そうだ。敵を打ち砕く圧倒的火力、相手の攻撃をもろともしない装甲、耐久性…」

「それが戦艦としての魅力のひとつだな」

「…長門、貴様は何が言いたい?言ったはずだ、火力、装甲、耐久性、そのどれもが…」

「ああそうだ、単純なスペックなら私はお前には勝てないよ。しかしだ、武蔵…一つ聞きたいんだが…」


「貴様は平時の作戦において、何回出撃した?どれほど『実戦』経験がある?」

「!?」



「えっ?えっ?どういうことなんですか長門さん?」

「ああ清霜、つまりだな武蔵は「長門、やめろ!!それ以上言うなっ!!」…ふっ…」




「実戦経験はほとんどないんだ。演習は何度もしたことがあるがな…」


「…え、な、なんでですか?武蔵さん、とっても強いのに!」

「大和型は一回の出撃にかかる燃料の消費量が、ほかの戦艦と比べてはるかに多い」

「それに万が一中、大破したときにかかる資材量も桁違いだ」

「提督はそのことを危惧して、基本的に作戦海域には武蔵を出さないのさ」

「えええっ!!そんなの、おかしいですよ!!」

「確かにせっかくある力を使わないのはもったいない気もするが、現状大和型をあまり運用しなくとも何とかなっている」

「適材適所と言うやつだな」

「な、なるほど…」

「その代わり、だいたい私が出ている。その分実戦経験は私のほうが上だ、はるかに、な」

「そう、私のほうが、実戦における戦艦の魅力を、その本質を知ってると言っていい!!」

「おおおおおおおおっ!!!」


(くそっ、やられたっ!!まさか普段演習にしか出てないことが、こんなところで響くとは!!)

「ふふ、武蔵よ…戦艦とは敵を打ち砕く戦力となって、初めてその真価があると思わないか?」

「くっ、長門、貴様ぁっ!!」

「だから清霜、やはり今夜は私の部屋に「ま、待て長門!!」…なんだまだ何かあるのか?」

「戦力としての真価、そう言ったな」

「ああ、その通りだ…」

「なら、私と勝負をしろ」

「なに?」

「どうした?実戦経験豊富な貴様なら、基本演習しかしていない私よりも上だと言いたいんだろう?」

「なら、当然この私に勝てるはずだ」

「…逆に言えば、私に負けることがあったら、貴様の経験などその程度だ。そう、思わないか?」

「いいだろう…」

「え、あ、あれ?た、戦うんですか?」

「ああ、心配するな清霜。ただの実力だめしだ。スペックだけが全てじゃないことを証明してやる」

「そうだ。それに長門型と大和型、二大戦艦の真っ向勝負、見てみたくないか?」

「は、はい!!見たい!!見てみたいです!!」

「なら、演習場に行こうか」

「ああ…」


〈母港〉

「ん?…あれは、昨晩出撃した艦隊か?」

「そのようだな。確かメンバーの主力は…」




「みんな!お疲れ様!!無事に帰ってきてよかった…」

「はい、艦隊、帰投しました」

「まあこの私がいるんだもの、無事に帰ってきて当然ね。でも、もっと褒めてもいいのよAdmiral?」

「ふふ、うん、本当に、よく頑張ってくれたわ!」

「そういえば扶桑は改二、ビスマルクはドライになって初めての出撃だったけど、どうだった?」

「ええ、艤装の配置を大幅に変更したのでなれるまでに時間はかかりましたが…これは、かなり高火力ですね」

「あと、飛行甲板の全面的な改修もあって、瑞雲12型も大量に発艦できますし…とても、嬉しいです」

「扶桑の要望になるべく沿うような改修案にしてもらったからね。気に入ってくれると嬉しいわ」

「ビスマルクは?」

「まあ、全面的な性能向上もそうだけど、何よりこの魚雷発射管、いいじゃない!気に入ったわ!」

「確かに普段から雷撃戦をしている艦にはかなわないけど、それでも単純に攻撃の種類が増えるのはいいことね」

「特に、夜戦でこの強みが活かせそうかもしれないわね」

「改装案を見た時はちょっと驚いたけど、ビスマルクが喜んでくれてるならそれでいいかな?」


「扶桑と、ビスマルク、か…」

「ちょうどいい。長門、私は提督に演習場の使用許可、を…」

「わああああ!!」

「き、清霜?」

「どうした?目が、輝いて…」

「水上爆撃機!!魚雷!!戦艦なのに!!」

「「えっ?」」


「しれいかーん!!清霜もその二人とお話したいなー!!!!」


「「あっ…」」








「…とりあえず、帰ろうか」

「ああ、そうだな…」

E-2まで特に苦戦することなく行けてるし、この先も楽勝だな!(慢心)

リクエスト整理

夕張と明石の鎮守府全体を巻き込む開発競争

だけだったはず、多分


【少し艦隊規模が大きくなりすぎました!「工廠」で不要な艦を2隻「解体」してください! 】



「…で?」

「提督、あ、あの…一言目から『で?』だと、なんのことかわからな「はぁ?」…ひっ?!」



(あ、明石…、まずいよ…提督のこんな顔、私のデータにないんだけど!!)

(同じ人なの!?双子の姉妹とかじゃなくって?)

(あんな蔑んだ目!まるで私たちを精肉場に行くメス豚みたいに!!)

(…夕張は本気で怒ってる提督、見たことないんだっけ?)

(やっぱり本気なんだ…)




「そもそも、どうしてこんな事を?」

「その、改修工廠が貰えた明石が羨ましくて、つい、私のほうが開発が上手いのに!!みたいな発言をしちゃいまして…」

「私も工作艦としてのプライドがありますから、えっと、すこしカチンときて…その…開発勝負を…」

「ふーん…、…開発勝負を、ねえ」


「ねえ明石、どうして電子レンジなんか作ったの?」

「どうせなら兵装以外の、普段開発しないようなモノを作ろうかって話になりまして…」

「ああ、ごめんなさい、質問が悪かったわ。どうして『あんなもの』を作ったの?」

「間宮さんや伊良湖さんの甘味を手軽に再現できたらなって…、みんな大好きですし…」

「へぇ……、それがどうして、温めたものを甘くしちゃうジャンクができるわけ?」

「えっと…」

「…苦情報告書その一、航空巡洋艦S、正規空母K、ほか多数…」

「えっ?」


『作り置きしといたSの特性カレー、あっためたら鬼マズになっちゃったんだけど!?ありえなくない!?」

『っていうか、おかげで姉妹にも大不評くらうしさぁ…』

『熊野は「S、だいぶ味覚がおかしいのではなくって?」なんて言うし、もがみんは苦笑い…』

『くまりんこなんか、「まあ、その、独創的なおはぎと思えば…」なんて、かえって落ち込むっての…』

『ああ、もう、テンションさがるぅ……』






『本当は本人が書くべきなんでしょうけど、諸事情により、私が代筆します』

『鳳翔さんが作った肉じゃがが非常に甘ったるく、とても食べられる代物ではなかったです』

『本人は味見時点ではいつもどおりだったはずと言っていたし、温め直しの時でしょうね』

『当然、ほかの艦娘からも苦情がでたわ。相手が鳳翔さんだから、皆そこまで強くは言ってないけど』

『なぜか責任を感じた鳳翔さんは、料理修行に出ると言ってどこかに消えてしまいました』

『彼女がいない間の食事、どうしてくれるの?』

『原因となった電子レンジを作った、多分、夕張か明石でしょうけど…』

『…頭にきました』


「で、これが鳳翔の休暇申請書ね」

「あ、はい…」

「ハイじゃないけど?」

「…あの、鳳翔さんの件については、提督が申請許可しなきゃよか「はぁ?」…何でもないです」

「普段ろくに休みも取れてないんだから、こういう時くらい自由にさせてあげたいとは思わないわけ?」

「まあでも、本当なら私も嫌だったわ。でもね…」


『私が至らないせいで、皆さんにご迷惑をおかけしました』

『もっとおいしい料理をお出し出来るようになるまで、修行に励まさせていただきます』


「なんて、本当に申し訳なさそうに、半泣きで言われて、明石は休暇申請を拒否できる?」

「……いえ、多分、無理です」

「………、次、夕張」

「うぅ…」

「もう面倒だから苦情報告書だけ読み上げまーす」

「………」


『水着が真っ白になっちゃったよお!!どうしてくれるんでち?!』

『潜水艦娘全員まるゆみたいになっちゃったのね!!』

『白のニーハイと合わせると、なんだか変な感じね』

『セーラー服も真っ白よ!』

『服装変わりすぎて晴嵐さんたちが戸惑ってたんだけど…』

『まるゆは、と、特にありません!!』





『いや、確かにあたし達は「白」露型なんだけどさ…だからって制服まで真っ白にしなくても…』

『この騒動の原因は検討が付いてるけど…君たちには失望したよ…』

『こんな服いやぁ…本当にこまるんですけどぉー…』

『白は夜に目立つのよ!?これじゃあ戦えないっぽい~!!』

『えっと…、きゅ、給仕服みたいで、いいと、思います…はい…』

『わ、私、またどじやっちゃったかと思いました!私のせいじゃないんですね!!』

『なんだいこりゃ…、まるで死装束みたいじゃないか…。縁起が悪いねえ…』

「夕張…」

「は、はい…」

「確かに衣類のシミ抜きとか大変よ。でもね…」

「色物まで全部真っ白にしちゃう洗濯機とか、ありえないと思うわ」

「いや、ちゃんとテストはしたんです…」

「…色物で?」

「…白のタオ「はい、論外でーす」…うぅ…」

「おかげで、今日洗った制服等の色物は全部上に発注し直し…」

「ええ、もちろん経費はこっちもちよ。痛いわね、ほんと…」

「………」


「二人共…」

「「は、はい…」」

「この鎮守府の現状、わかってますか?」

「「えっと…」」

「食事関係の混乱で戦意はダダ下がり…。間宮さんや伊良湖さんがいなきゃどうなってたことか…」

「制服もみんな真っ白だから遠目から誰かわかりづらく、艦隊の連携にも支障が出てます」

「演習相手には気味悪がられて、ナイーブな子はショック受けてるわ」

「「………」」


「何より…」

「ねえ、明石…」

「はいっ!!」

「昨日の計算時には、資源はどれくらいあったかしら?」

「各、30万、です」

「ねえ夕張…」

「は、はい…」

「開発資材は、どれくらいあった?」

「約、1000近く、です」

「うんうん…、じゃあ最後に質問なんだけど…」






「昨日あったはずの資源と開発資材、どこいったのかしら?」


「あ、新しい技術の開発には試行錯誤が必要で!」

「そ、そうです!明石の言うとおりですよ!」

「私は、どんな食べ物でも甘くできる電磁波を発見しましたし!」

「私は!洗剤いらずでどんな頑固な汚れも落とせる機構を開発しました!」

「「す、すごくないですか!!ね!!」」

「大淀」

「「…えっ?」」









「はい、お呼びでしょうか?」

「軍縮任務の受注をお願い、対象は…」

「ああああああああ!待ってください提督!あの!遠征!遠征行きますから!」

「お願いします!解体!解体は!!」






「…連れて来なさい」

「かしこまりました」





「いや、ちょ、まって!」

「大淀!ねえ話を!!事務職員時代からの仲じゃない!!」





「「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ」」

明石さんがやっとうちに来た記念、という名のリクエスト消化

これで全リクエスト消化し終わったはず

駆逐艦達(人選、艦選?自由)の雪合戦

リクエストありがとうございます
相変わらず毒にも薬にもならないSS群ですが、お待ちいただけると幸いです

【パーソナルスペース】



(遠征の結果をまとめて、上層部への任務遂行状況の報告書を作って…)

(作戦計画立案に、細々とした事務処理も…、ふぅ、今日も深夜までかかるかな…)

「………」

(でも、長波も黙々と手伝ってくれてるし、頑張らなきゃ…、あら?)

「…ん?なに?長波さまの顔ぼーっと見ちゃって?何かついてる?」

「あ、ううん。ただ、ちょっと髪が乱れてるなって。ピンクと黒の髪がごちゃごちゃになってるわ」

「え、うそ?あー、今朝慌てて支度したからなあ」

「また深夜番組見てたの?」

「うっ、い、いいじゃんか」

「まあ規定時刻にちゃんと来たし、特に何も言わないけど…。ちゃんと寝なきゃダメよ?」

「…それ、提督が言えること?」

「たまに深夜に気になって来てみれば、寝かけてることなんかしょっちゅうだしさ」

「寝ぼけて執務やるくらいなら、潔く寝ろ!」

「あ、あはは…」


「…ねえ長波、こっち来て?」

「え、なんでさ?」

「いいからいいから」

「?」

「ここに掛けてね」

「お、おう?…って、提督?!なにをっ!?」

「あ、ごめんなさい。髪触られるのいやだった?」

「いやっていうか…いきなりでびっくりしただけ。…っていうか、何してんの?」

「?…ブラッシングだけど?」

「そりゃわかるんだけど、なんで?」

「いや?」

「だからさ、その返しズルいって。あたしは理由聞いてんの!」

「理由…理由ねえ…。なんとなく、かな?」

「なにそれ?」

「あえて理由を挙げるなら、もったいないというか、残念だったから」

「はい?」

「せっかくきれいな髪をしてるんだもの、ちゃんと整えてあげなくちゃ、ね?」


「きれい…」

「どうしたの?」

「提督は、本気でそう思ってんの?あたしの髪、変じゃ、ない?」

「変だなんて…。そうね、個性的だなとは思うけど、長波に似合ってるからいいと思う」

「軍属とはいえ、女の子だもの。容姿に気を使ってもいいんじゃない?」

「ふーん。…提督ってさ、結構みんなに甘いよね」

「そう?」

「ここ、規律が乱れてるってほどじゃないけど、けっこう緩いし…金剛達とか、川内とか…」

「私は、やるべき時にちゃんとやってくれれば、基本放任主義だから」

「だから、そこが甘いんだって…」

「それに、あたしも優秀な提督を沢山見てきたけど、ここまで触る提督は…いないぞ 」

「なら私が初めてね、光栄だわ」

「……はぁ、もういいや。あたしを好きにしろーい」

(なんて…、まあ、別に、嫌じゃないけど…、上手だし)


「提督?長波さん?さっき伊良子さんから美味しいモナカをもらったの。よければ…、あら?」

「げっ!夕雲!?」

「差し入れ?いつもありがとうね」

「ふーん…」

「な、なんだよ夕雲…ニヤニヤしやがって…」



「いえ、長波さん、けっこう提督が好きなのねって」

「はぁ!?」


「もう、あとちょっとだからじっとして?」

「や、じっとって、っていうか夕雲!?いきなり何を!」

「だって姉妹にすら触らせてくれないじゃない、髪」

「だって、乱れるのいやだし…、セットは自分でやりたいから…」

「でも提督は別、と」

「えっ、や、ちがっ」

「はい、終わったわ」

「や、違うからな!?」

「あら?じゃあ長波は私のこと嫌いなのね、傷つくわ」

「好きとか嫌いとかじゃなくて!!」

「提督?モナカ、どうします?」

「えっと、そこに置いといて」

「はぁい」

「無視すんなし!!」



「あああああもう!提督なんかやっぱり嫌いだ!バーカ!バーカ!!」

長波(未実装)

リクエスト整理

駆逐艦達(人選、艦選?自由)の雪合戦
木曾と天龍の眼帯話
扶桑姉さまでほのぼの日常系
まな板艦娘(最低限RJ、ZH、THの三人、追加はお好みで)が巨乳に対しクーデターを起こす話
WW2の時みたいな鬼神の如き活躍をする夕立・綾波・霧島

の4つ

リクエスト漏れ等ありましたら、遠慮なく言ってください
(夕立、綾波、霧島…?前のリクエストの人かな?)

(5つやん…)


【逆転の発想】


「さて、今日二人に集まってもらったんはほかでもない…、ウチらのアレについてや」

「ウチらは、その、胸が…あー、まな…ちゃう…、ひん…もっとあかん…、せや!慎ましいんやな」

「そのことでエラい心を痛めとる…、なあ、瑞鳳、大鳳」

「…うん。祥鳳や龍鳳は大きいのに、なんで瑞鳳はっていつも、いつも…っ」

「…正直、正規空母や一部の軽空母の方々と比較すると…どうしても……」

「うんうん、ウチもな、同僚がバインバインばっかでめっちゃ悔しいねん」

「しかも最近の新入りはみんなデカイ!!ありえへんよ!!なんで駆逐……話がそれたな…」

「えっと…、つまりウチらは、コンプレックス、ちゅうもんを抱えてるわけや」

「「コンプレックス…」」

「せや。例えば、風呂場や…」

「っ!?」

「戦闘中のふとした瞬間…」

「…ぁ……」

「あるいは日常で…」

「そのはち切れんばかりの肢体を見せつけられて…」

「うっ、ぐすっ…、瑞鳳、ちっちゃくないもん!これから、せ、成長、する…ぅ、うぅ~!!」

「龍驤!!もうやめて!!そんな話がしたかったなら私たちっ!!」


「……そのコンプレックス、なんであるんやろな?」

「「えっ?」」

「つまりな、そもそも、なんでウチらこない惨めな思いをしとるん?」

「えっ?なんでって…」

「そんなの、皆が、その…女性として羨ましい体型をしてるから…」

「うんうん、じゃあ、なんで羨ましいん?」

「それは…」

「言われてみれば…、難しい質問ね」

「…昔から『大は小を兼ねる』言うやろ?つまり……」



「『大きいもんは小さいもんより優れてる』ちゅう価値判断が、この社会に染み付いてるからやない?」

「「!!」」



「小さいものは悪い!役に立たない!なんでや?!誰が決めたんや!!」

「小さくてもええやないか!!それに『劣等』のレッテルを貼るこの世界が!!」

「『巨乳信仰主義の世界』が!!全ての悪の根源だったんや!!」

「「な、なんだってー!!??」」


「で、でも確かに、言われてみれば、私が劣等感を抱くのはそこに『理想』があるからで…」

「瑞鳳が皆を羨ましいって思うのは、それが『いいこと』だと思うから…」

「わかってくれた?」

「で、でも龍驤?たとえ原因がわかったからといって、相手が世界ではどうしようも…」

「…やっぱり…、ずっと、ずっとこのままなの?…せめて、瑞鳳も潜水母艦の経験があれば!!」

「…それが、できるとしたら?」

「…できるの?」

「ほ、ほんとに?もう、嫌な思いをしなくてもいいの?ねえ!?」

「ふふ、同士の協力を得て開発されたこの装置、これを使えば…」

「対象の価値観の一部を、逆転できるんや」

「じゃ、じゃあ!!」

「いまからこの機械をつこうて!世界を変えたる!!」


「ま、待って!価値観を変えるんだったら!それじゃあ祥鳳や龍鳳は…、みんなは?!」

「…、今の瑞鳳と同じ思いをすることになるやろな」

「…っ!?」

「…あまり、いいことではない、わね……」

「せや、この機械を使うことは、世界の根底を覆す、明確な反逆行為や…」

「ウチらはいい思いをするかもしれん…でもな、今度は皆が苦しむんや…」

「「………」」

「…どうする?」

「…づ、瑞鳳は…」

「私は、賛成しかねるわ…」

「…そか」

「でも、『もし、誰かが勝手にその機械を使った』ら、私は止めれないでしょうね」

「…くく、悪いやっちゃな、大鳳」

「……ぐすっ、祥鳳、龍鳳、っ、ごめん、ごめんね!!」

「…全会一致、やな」

「じゃあ、使うで?」

「「………」」

「まあ、あんまり気負うことはないよ、だーれも気づかへんからな」

「…ふぅ、それじゃ、行くで?」



「諸君、派手に行こう」






(あれ?…ここは、瑞鳳の部屋?…夢?)

(なんだ、夢か…。でも、ちょっとほっとしたかも……)



「あ、おはよう瑞鳳。今日もいい天気ね」

「祥鳳、おはよう」

「………」

「な、なに?」

「…ううん、ちょっと、瑞鳳が羨ましいなって」

「えっ?」

「胸が小さくていいわよね、瑞鳳って」

「…はい?」

「私なんか無駄に育っちゃったせいで着物も綺麗に着れないし…」

「ほんと、なんでこんなに…はぁ…」


(あ、あの装置!本物だったんだ!…で、でもっ……)


「こんな無駄な脂肪の塊なんかあったってなんの特にもならないのに…」

「…だれか、もらってくれないかな……」


(これって…)




「あ、瑞鳳!おはよう!今日もちっちゃくて可愛いね!」

「…いいなあ瑞鳳」

「ほんと、羨ましいわ」



(な、なんなのこの世界!皆が瑞鳳を羨ましがって!)

(それに、それに…)


「りゅ、龍驤!!…あ、大鳳もいたんだ」

「…瑞鳳か」

「…厄介なことになったわ」

「ねえどういうこと!?皆、皆っ…」

「あの機械は、本物だったっちゅうこっちゃ」

「おかげで、私たちには確かに賛美の目が向けられることになったわね…。でも…」





「あっ、あそこにいるのフラット3じゃない?」

「さすがうちの中で一番のスタイルの良さを持つ三人ね!絵になるわー」

「時代はやはり貧乳か……」

「見てあの平坦な胸!もはや芸術よね!」

「あの独特なシルエットは、どうやったら手に入るの……」

「もはやまな板だよ!まな板!!まな板すっごーい!!」

「ひーんにゅう!!!ひーんにゅう!!!」





「皆の言うことがイヤミにしかきこえないよぉ!!」

「…悪いことはあかんっちゅうこっちゃな……」

「まさか、こうなるとは…」

「ウチらの意識も変えるの、忘れとったわ…はは、はははははは…」

「う、うぅ…」



「づ、瑞鳳たちが悪かったから!!みんな、みんな元にもどってよお!!うわ~ん!!!」

貧乳VS巨乳という構図はけっこうみんな書いてると思ったので、すこし変化球


リクエスト整理

駆逐艦達(人選、艦選?自由)の雪合戦
木曾と天龍の眼帯話
扶桑姉さまでほのぼの日常系

【主力は誰?】


(今朝は一段と冷えるわね。外も一面雪景色…)

(巻雲さんがお布団に入り込んでくれてて助かったわ。普段はちょっと困るけど)

(…それにしても、遠征ねえ…。この寒い中、はあ……、あら?あそこに居るのは…)


「陽炎さん?おはようございます。今日は一緒に遠征に行く予定でしょう?」

「どうして母港から引き返してるの?なにか忘れ物かしら?」

「おはよう夕雲。その様子だと、まだ聞いてないみたいね」

「聞いてない?なにかしら?」

「んーっと、今朝母港に行ったら司令が居てね…」


『今朝の大雪で、…ほら、見ての通り、母港のハッチが凍りついて動作不良みたいで…』

『一応出港はできるけど、普段みんな遠征頑張ってくれてるし、…うん、今日は半休にします』

『とりあえず午前は様子見で、このままハッチが直らなかったら午後もおやすみにするわね』


「だって」

「じゃあ、今日の午前の遠征はお休みなのね」

「ええ。仕方ないとは言え、どうせ中止になるならもっと寝てれば良かったわ」

「あら?ほんと、残念ね…」



「主力オブ主力の夕雲型の実力、提督にお見せしたかったわ」


「……主力オブ、主力?…ねえ夕雲、前から気になってたけど、それ、どういう意味なの?」

「どういう意味も何も、そのままの意味よ?」

「つまり、夕雲型が駆逐艦の主力であるって言いたいのね?」

「……言っておきますけど、駆逐艦の主力は、私たち、陽炎型よ?そこは譲れないわね」

「…ふぅ~ん?私たち夕雲型は、貴女たち陽炎型の改良版なのよ?」

「でも、『この姿』になってからの実戦経験は陽炎型の方が多いもの。練度が違うわ」

「………そう。なら、白黒、はっきりつけましょうか」

「ええ、いいけど。方法は?」

「……そうね、演習海域は…、許可を取らなきゃいけないし。…そうだわ!」

「せっかく雪が積もっているんだもの。雪合戦なんてどうかしら?」

「なら、3on3のチーム戦にでもしない?」

「いいわよ、何人来ようが意味ないってこと教えてあげる」

「………30分後、中庭で待ってるから」

「ええ、楽しみね」


【チーム夕雲型】


「それで、夕雲姉さん…、なぜ、この人選なのでしょう…」

「長波さんは寒いから嫌、清霜さんは戦艦の方たちとお話がしたいそうなの」

「…だから、残りの巻雲姉さんと私、ということですか」

「ええ、…巻雲さん?手が袖に隠れたままじゃ、雪を集めにくいわよ?」

「ええっ~?!で、でも服が大きいから仕方ないんですよお!!」

「とにかく、これは夕雲型と陽炎型、どちらが主力駆逐艦にふさわしいかを決める大事な一戦なの」

「だから、頑張っていきましょう?」

「はーい!」

「……、まあ、わかりました」





【チーム陽炎型】

「さあ!夕雲型なんかに負けないよう、張り切っていくわよ!」

「わーっ!!すっごい雪!!ほうほう、ふむふむ!!いいねいいねー!!わはーっ♪」

「時津風!!これは遊びじゃないのよ!!」

「えっ?!…うそ、んな馬鹿な…」

「…正直理由はよくわからないけど、いかなる形であれ、戦闘というなら手は抜かないわ」

「さすが不知火!頼りにしてるわね!」

「ええ、徹底的に追い詰めてやるわ」


「さて、陽炎さん!!用意はできたかしらー?!」

「ええ、ばっちりよ!いつでもできるわ!」

「ねえ夕雲!ルールは…」


『時間無制限。顔面禁止、それ以外は有効。三回当たった時点で退場』

『全員退場、あるいは自チームのフラグが奪取されたら、そのチームの敗北』


「ってことだけど、それ以外は特にないのね?」

「ええ、ただ、あくまで紳士的に…、淑女的?…とにかく、常識の範囲内でお願いするわ!」

「了解よー!!」




「さて…」

「それじゃあ…」

「「勝負、開始よ!!」」


(さて…、夕雲姉さんの計画では、私が右から攻めるということでしたが…)

(よりによって、…貴女と対峙するのね………、不知火さん…)



(……壁越しにすこし見えるあの長髪…、早霜、ね)

(手加減は、しない!)




(……、すごい弾幕、前に進めない………、でも…、どちらにしても…)


(…どういうこと?なぜ早霜はこっちに攻撃しないの?)



「貴女、やる気あるのかし、らっ!!」

「っ!?……、さすが、不知火さんですね、容赦ない。…ふふ、ふふふふふ…」

「?…なぜ笑うの?…不知火になにか落ち度でも?」

「いえ、…嬉しいの……」

「…嬉しい?」

「貴女に、『また』会えて…、それに、不知火さん、元気そう…」

「っ?!…それと、攻撃しないことと何の関係が?」

「…遊びとは言え、不知火さんを傷つけたくはないの……」

「………」

「?…どうされました?早く、攻撃を……」

「…つまらないわね。もっと骨のある相手を探すわ」

「…そう、ですか……、不知火さん、優しいのね。ふふ、ふふふふふ…」

「なっ?!し、不知火は、優しくなど!!」

「……はあ…、とはいえ、時津風たちはアレだし、夕雲と戦うのは多勢に無勢で気が引ける…」

「…なら、お話、しませんか?」

「話?」

「ええ…、私ずっと、貴女と、ゆっくりお話がしたかったの……」

「…自主退場は禁じられてないわね。…いいでしょう。正直、訳も分からず連れて来られたようなものだし」


「ねえ、巻雲さあ…」

「うっ、な、なな、なんなの?!」

「雪、きれいだよねえ。うん、きれいきれい!!」

「えっ?!…う、うん……きれい、だね」

「でね?こうさー、なんだかぼーっとしてこない?なるよねー」

「ぼーっと?…っていうか、話を…」

「もうね、なーんか、こう、大自然見てると、色々どうでもいいかなーって」

「…?…うん?…えっ?」

「こう、シロップかけたら美味しそうだなーとか、お餅みたいだなーとか、思うよねー」

「あれ?大自然の神秘みたいな話じゃないの?!」

「…なんか、お腹すいてきちゃった。あっ、そうだ!雪風からキャラメルもらったんだった」

「キャ、キャラメル?!」

「ん?なーにー巻雲ー?欲しいの?」

「う、うん」

「どうしよっかなー…、うーん、じゃあ、条件!」

「条件?」

「うん!あたしね、雪だるま作りたいんだ。もうすっごくおっきくておっきいの!!」

「…あれ?雪合戦は?」


(不知火はいつの間にか消えてるし、時津風は違うことして…)

(もうっ!!こんなんじゃ勝負になら……むぐっ!?」



「あら?顔に当たっちゃったわ。残念、被弾回数にカウントされないわねー」

「っ!!夕雲っ、どうせわざとなんでしょう!!」

「さあ、なんのことかし……ふぎゅっ!?」

「あー、顔に当たっちゃったわー、これじゃ被弾回数にカウントされないわねー」

「…まったくほんっと陽炎型は野蛮ね。初めに、淑女らしくって言ったのに」

「なんですってえ!!初めにやったのはそっちのくせにい!!っこの!!」

「わぷっ…!も、もう!やってくれ、きゃぅ!?……倍返しなんだからあああああ!!」

「さあ、追撃戦よ!!」


「Wow!駆逐艦’sは元気ですネー」

「そうだな、この寒い中、よく外で遊べるな。しかし、非常になごむ光景だ、うん」

「長門が言うと、なーんか裏がありそうで怖いデース」

「なっ?!失礼な。私は純粋に微笑ましいと思ってだな!!」

「フフ、冗談だヨー。でも、元気なのはいいことデース。でも、やっぱり外は、Very Cold!」

「こうして室内でTea timeを楽しむのが一番デース」

「ええ、そうですね。それにしてもさすが金剛、この紅茶、とても美味しいです」

「大和もわかってくれるノ?私、Black Teaについてはうるさいからネー」

「…ところで、彼女たちはなぜ雪合戦を?といっても、本気でやってるのは夕雲と陽炎だけみたいですが」

「清霜の話だと、主力駆逐艦の座をかけた戦いだそうだ」

「Hmmm?主力、ネー?」

「主力、ですか。なるほど」

「まあ、あまり意味のない争いだとは思うが、気持ちはわかるな」

「私も、『主力』としてのプライドは少なからずあるしな」

「えっ?」

「Huh?」

「…どうした?」

「誰が、主力ですって?」

「…そうだヨー。だいたい、戦艦の主力は…」

「この私です/デース!」

「Huh?/はい?/なに?」

「「「………」」」

雪合戦、してる…よ、ね?


リクエスト整理

木曾と天龍の眼帯話
扶桑姉さまでほのぼの日常系
瑞鳳のXmas追加ボイスで一本

リクエストありがとうございます

【聖夜の前日にて】


「はい提督、あ~ん」

「なに?」

「だから、あ~ん!!」

「…それはなんだ、瑞鳳?」

「もうすぐクリスマスでしょ?…だから、クリスマスっぽい卵焼き、焼いてみたの。…ど~ぉ?」

「…上にかかってるのは?」

「これ?これはね、ホイップクリームに、いちごソースよ?あ、チョコソースのもあるんですよ!」


(私は犠牲の羊か?…見た目はまだ、まだいいが…結局は卵焼き…なんだろう?)


「…む、なにその顔…、どうせ、『私は毒見役か?』なんて思ってるんでしょ!!」

「…そんなことは、ない……」

「むぅ……、なら、食べてくれるよね?」

「………いただきます。………?……!!」


「どう、ですかね?」

「…見くびってすまなかった。普通に、いや、予想以上に美味しいじゃないか」

「ぁ…っで、でしょう!!ふふん!この日のために研究を重ねたんだから!」

「これは普通の卵焼きじゃないな?何が入ってるんだ?」

「これはね、生クリームを加えて、お砂糖を多めに、それで、卵焼き器に引く油はバターにしたの」

「スイーツみたいな感じを目指したのよ?焦げ目がつかないよう焼くの、大変なんだからね」

「なるほど、いや、本当に美味しかった」

「これなら明日のクリスマスパーティーに出しても大丈夫よね?」

「パーティー?」

「えっ?……あっ」


「……なんだ、そのかわいそうな者を見る目は?」

「言っておくがな、パーテイー自体があるのは知っている。許可を出したのは私だからな」

「ならなんで疑問形だったの?」

「忘れてただけだ。それに、どうせ私は参加しな「ええーっ!!」…うるさいぞ」

「だ、だってクリスマスなのよ!!みんなで楽しく…」

「仕事は待ってはくれない。それに、みなが休む分、色々こっちもやることが増える」

「あ…、提督、まさか、私たちのために?」

「…みな、戦場に出れない私の代わりに命懸けで戦ってくれている。別になんとも思わない」

「で、でも…」

「それに上司である私が参加したら、かえって気が休まらないだろう」

「せっかくの休みだ。思う存分楽しむといい。……もちろん、最悪有事の際には出てもらうが」


(気が休まらないって、そんなこと…むしろ、みんなテンション上がっちゃうと思うけどな…)

(提督が好きな子だって多いし…、…ライクよりラブのほうが……)

(…私だって……)


「だから瑞鳳も…「わ、私はね!」…ん?」

「提督に、参加して欲しいなって、思ってるよ?」

「だから…「お仕事なら後で私も手伝うから!」…申し出はありがたいが、そうしてそこまで?」


(うっ…この、鈍感!!もう!!馬鹿!!)

(…言っちゃうの、恥ずかしい、な……。うぅ~っ!!!!)

(で、でもここで言わなきゃ…、ライバルだって多いもん!!)



「瑞鳳?」

「…だって、だって…クリスマスって、大切な人と過ごす日、だよ?」

「私にとって提督は、その、あの…た、大切な、人、なの…、だ、だから、ね?そのぉ…」

「……あ、も、もちろん、みんなにとっても大切な人なんだけどね!」


(ああ!もう!!そこでなんでえ!!瑞鳳のばーかあああああああ!!)


「…そうか。そこまで言ってくれるなら、少しだけだが、私も参加させてもらおうか」

「ほんとに!」

「ああ。その分、明日は夜まで忙しいが…大丈夫か?」

「うん!全然平気よ!やったあ!」


「…そうか。そこまで言ってくれるなら、少しだけだが、私も参加させてもらおうか」

「ほんとに!」

「ああ。その分、明日は夜まで忙しいが…大丈夫か?」

「うん!全然平気よ!やったあ!」



「…………大切な人と過ごす日、か」



「えっ?」

「…いや、何でもない」

「なーに?隠し事?」

「…本当は、もう少し後に話すつもりだったんだが、…これもいい機会、かもしれないな…」

「???…ねーぇー提督ぅー、ちゃんと瑞鳳とお話、してよぉ…」

「…明日の夜にちゃんと話す。…それと、そこの書類に瑞鳳のサインを…、あくまで任意だが、な」

「できれば、明日の夜までに仕上げて欲しい」

「書類?」

「…コーヒーが飲みたくなった。すこし、休憩を取る。……30分後に戻る」

「え?あ…うん…」



(提督、どうしたんだろう?それに、書類?)

(代筆なら何度もしたことあるけど、私のサインが必要な書類なんてあったかなあ?)

(しかも任意って、なんな……っ!!??)




「ぁっ……、こ、これって!!」

せっかくなのですこし糖分増し(当社比)

(そこで!どうして!!コピペをミスるんだ!!…申し訳ありません!なんでもしまかぜ!)


【青空】


「…こうして扶桑と過ごすのも、久しぶりだな」

「ええ。最近は何かと忙しかったですから。提督も、根を詰めすぎて体調を崩してしまいましたし…」

「それについては心配をかけた。すまない」

「いえ、いいんです。大事に至らなかっただけ。でも、これからはもう少しご自愛ください」

「ああ。…しかし、驚いたな」

「何がでしょう?」

「いや、まさか山城が私の代理をかって出るなんて」

「ふふふ」

「どうした?」

「いえ、あの子も、口ではなんだかんだ言いつつ、提督のことを慕っているんですよ?」

「…そうなのか?」

「ええ。この前なんか…あら、いけない。これは秘密だったわね」

「大体の内容は、もうばらしてしまったようなものだが…」

「…それもそうですね。なら、話してしまいましょうか」

「いいのか?秘密なんだろう?」

「ふふ、いいんです。私も、たまには可愛い妹のこと、からかいたくもなりますから」

「…こわい姉さまだ」




『姉さま!?あ、本当に姉さまだったわ!』

『?…本当にって、まるで偽物の私がいるみたいね?』

『いえ、あの…私、たまに提督のことを姉さまと間違えてしまうことがあって…』

『私とあの人を?』

『はい。さすがに、普段は間違えないんですけど、急に後ろから私の名前を呼ばれると、つい…』

『…でもあの人は……』

『もちろん!提督は姉さまと似ても似つきません!』

『容姿も姉さまのほうがお綺麗ですし!漂う雰囲気も姉さまのほうが気品があって…』

『声だって、姉さまのものと、比べものになりません!』

『……でも…』

『でも…?』

『なんだか、少し、本当に少し、似てるんです』

『何がなの?』

『姉さまが「山城」と呼ぶ、その、柔らかさと、提督のものが…だから…』

『それに、何でしょう。最近は姉さまと同じくらい…ううん、ありえない。そんなの、不幸だわ…』

『ふふふ。山城も口では色々言いつつも、あの人のこと、慕ってるのね』

『ち、違いま、いえ、ちょっとは…その…、あ、このことは提督には秘密ですからね!』



「そうか。山城が、な」

「ええ、あの子『も』、です」

「……」

「提督?」

「そう、まっすぐに好意を向けられると…」

「お恥ずかしいですか?」

「…まあ、な」

「ふふふ…」

「…そうですね。扶桑は、提督のことをあの青空のように思っています」

「青空?」

「はい、提督は、空を見上げたことはありますか?」

「何度もあるといえば、あるが…」

「…私は、あの青を見るたびに、吸い込まれそうな感覚になるんです」

「どこまでも高く、澄み渡った空に、どうしようもなく心が魅かれます」

「…私の心も、提督に……」


「っ…、そう、か」

「ふふふふ、本当に、かわいらしい方」

「でも、お慕いしているのは、本当ですよ?」

「…気持ちは嬉しいが、そうやってからかわれるのは、好きじゃない」

「ふふ、ごめんなさい」

「だいたい……っく、ふぁ…」

「あら?お疲れですか?」

「いや、こうゆったりしてるとな。少し眠気が」

「なら、はい。よろしければ、どうぞ」

「いいのか?」

「ええ、膝枕くらい、何でもありません」

「なら、素直に甘えるとしよう」

「あら!…よかった」

「あなたの目が覚めるまで、扶桑、ここに待機しています」


(代理業というのも、なかなか大変なのね。ろくに休憩もとれやしない)

(提督は、いつもあんなことをしてるというの?まったく…)

(…姉さまはどこにいるのかしら、って、はあ……二人そろって、お昼寝、ね)



「まったく、膝枕なんて、私も数えるほどしかしてもらったことが無いというのに…」

「…不幸だわ……。いっそ提督だけ、起こしてやろうかしら…」




(それにしても、幸せそうね。姉さまも、提督も…)




「姉さまに免じて、特別、今回は見逃してあげますから」


「……ブランケット、どこだったかしら」

日の当たる縁側でも、ソファーでも、シチュエーションはお好きなように

大変お待たせしました、申し訳ありません


【島風のなんでも相談室】


「…何これ?」



<相談室はじめました>

場所 島風のお部屋

時間 いつでも、気が向いたとき!

相談内容について

艦娘同士の悩み、ちょっとした愚痴、なんでもいいよ!

どんな悩みでもスピード解決しちゃいます、だって早いもん!



「…相談室?島風が?」

「…そうね。ちょっと意見も欲しいところだったし、物は試しね」


『相談者 夕張』


「島風、相談室やってるって張り紙見たんだけど、本当?」

「あ、夕張!うん、やってるよ。それで夕張、悩み事はなーに?」

「悩み事っていうか、まあとにかく工廠に行きましょう!」

「えっ、…えっ?!」






「明石と共同で新兵装の開発をしてて、一応形にはなったんだけど…なんか足りないのよね」

「私も実際試したんだけどしっくりこなくて、明石は…戦闘得意じゃないからって棄権するし…」

「だから、第三者の意見が欲しかったの」

「つまり、これを試せばいいの?」

「うん。後で感想、聞かせてね!」


「うーん…」

「どうだった?」

「火力は、すごいと思う」

「そうよね。小型艦が積めるサイズの高火力主砲がコンセプトだもの」

「でも、全然ダメ」

「えっ?な、なんで?!お願い、なにが不満だったの!」

「これ、ちょっと重いよ…だから移動が遅くなって、全然ダメ!」

「夕張は速さのことちっとも考えてない!」

「もっともっと早くなきゃ!早く敵に近づいてばばーんってやっちゃうのがカッコいいと思う!」

「速さ?敵に、近づく?」

「もういっそ新型缶とかの開発をしたほうがいいんじゃないかな!…なーんて…」

「それよ!!」

「おうっ!?」


「そうよ、艦娘の戦闘方法は何も砲雷撃戦だけじゃない…」

「火力だけあげりゃ良いってもんじゃなかったのよ…」

「いままでの概念にとらわれ過ぎていた…、私としたことがっ!」

「伊勢型、天龍型、叢雲、木曾、接近戦をする子もいるじゃない…」

「速力を上げ、敵の懐に潜り込む。むしろ相手が接近戦を仕掛けた事例はない…」

「逆に言えば、接近戦に持ち込めれば圧倒的にこちらが有利の可能性も…」

「単純に回避力向上による生存率の上昇だって…」




「ゆ、夕張?」

「島風!!」

「おうっ?!…な、なに?」

「ありがとう!なんか見えてきた!」

「う、うん…えっ?」

「さっそく開発するわ!明石!あーかーしー!!」

「……お悩み、解決…なのかな?」



この後、夕張、明石が作ったVOBなる新型缶によりトラブルが起きるが、それはまた別の話


『相談者 雲龍』


「………」

「………あ、あの…」

「相談室をやっていると聞いて」

「う、うん…」

「内容は、なんでもいいのかしら?」

「あんまり変なのだと、困っちゃうけど…」

「そう…」

「一応話してみてくれる?」


「…提督に、体を触られて……」

「なっ、せ、セクハラ!?」

「ううん、違うわ。触られたのは、本当に偶然」

「私が体勢を崩したときに、後ろから抱きしめてくれたの」

「……えっと、それじゃあ何が問題なの?」

「……熱いの」

「うん?」

「それからずっと、提督に触られた部分が熱くって、あの人を変に意識してしまう」

「これは、何?病気…とは、違う気が…」

「あー…」

「何か心あたりでも?」

「如月から借りた漫画にあったんだけどね、それって多分…」

「多分?」

「恋、じゃないかなあ」

「恋…恋慕?」

「れんぼ?…そう!その…れんぼってやつだと思う!」

「これが…」

「意識するって、嫌な感じじゃないんだよね?」

「…ええ。なんだか、あたたかいの」

「なら多分、あってると思う。…あんまり私もわからないんだけど」


「…そう。これが、恋慕の情、というやつなのね」



「ねえ島風。私、これからどうしたらいいのかしら」

「えっ?」

「あの人にこのような感情を抱くのは、きっと、迷惑になる。だったら…」

「いいんじゃないかな?」

「えっ?」

「好きって悪いことじゃないよ!いいことだもん!」

「それに、てーとくが好きな艦娘もそれなりに居るもん」

「むしろアタックしなきゃ!皆に後れを取っちゃうよ!」

「アタック…艦爆とか?」

「ちっがーう!何かこう、アピール!好きですって!」

「アピール……、そう。別にいいのね。私が、あの人を慕っても」

「うん!」

「…ありがとう。少し、気が楽になったわ」

「にひひっ」







「提督、朝食の用意ができました」

「いつもすまな…ん?」

「なにか?」

「少しだけ豪華?」

「ああ。一汁一菜では、寂しいと思いまして…それに…」

「…私の気持ちを、すこし、表してみました」

「?」


『相談者? 天津風』

「こんにちわ」

「あ、あまつん!どうしたの?お悩み相談しに来たの?」

「相談っていうか、お話?」

「…ねえ、島風は、何でいきなりこんなことを?」

「えっ?」

「なんでも相談室よ。別に島風、そういうキャラじゃなかったし」

「えっと…」

「…はあ。あのね島風、気にし過ぎ」

「な、何のこと?」

「どうせ、これを機に他の艦娘ともっと接点を作って仲良くなろうって魂胆なんでしょ?」

「おうっ!?」


「………だって、だって私、姉妹艦、居ないし…」

「大淀や明石、夕張とか、姉妹がいない艦娘はまだまだいるじゃない」

「っ、天津風はいっぱい姉妹がいるから言えるの!」

「だから、それが気にし過ぎって言ってるの」

「えっ?」

「そりゃ、あたしは陽炎型で、現状姉妹はたくさんいるわ。でもね」

「だからって、あたし、島風のこと、その、とも…な、仲間だなんて思ってないわけ、ないじゃない」

「あたしだけじゃないわ。皆、島風のこと、仲間だって思ってる」

「姉妹艦だから、違うから、そんなことで島風をはぶいたりしないわよ」

「あまつん…」

「あまつん言うなし…、まあ、うん。そういうことだから」

「あまつーん!!」

「ばっ!?抱き付くな!!おもっっ!?」

「あーもう!わかったらさっさと離れる!ほら、これ!」

「…間宮券?」

「姉妹で分けてたら、たまたま!二枚余ったの」

「…一緒にいかない?」

「!!…にひひっ、そういうことなら!」

「ちょっ、はやっ!?島風、待ちなさいったら!!」




「どうしたのあまつん?おっそーい!!」

「ばか!アンタが早すぎんのよ!!」

何気に島風初登場?

【重要事項は内密に】

※人数が多いので台本形式
※皆さんの嫁が少し腹黒い
※一応、閲覧注意







金剛「ケッ、コン?…っ、ぁ……、テートクゥ!!ついに心を決めてくれたのネー!!」

  「もちろん私はOKデース!式はいつあげますカー!Honeymoonはどこに…」


提督「まて、違う!落ち着け!あくまでカッコカリ、練度や艤装性能向上の一環だ!」


金剛「What's!?…むぅ……、その、ややこしい名前のソレはいったい何なノ?」


提督「ああ、これは、幾度かの試験を経て先日本実装された新機構でな」

  「これを用いれば対象となった艦娘の能力が向上する、限界突破と言ってもいい」

  「ただし、使用できる艦娘は練度上限の者のみと、条件はかなりシビアだが」

  「あと当事者…この場合、私と艦娘だな…、二人にそれなりの信頼関係が無くてはならない」


金剛「それって…ふふふ…」

  「テートクゥ?そのケッコンカッコカリをする艦娘は、テートクにとって特別ってことなノ?」

提督「…あまり特定の艦娘を贔屓にするような発言はしたくないが、有体に言えば、そうなるな」

  「ここには必要書類、指輪が一式しか無い」


金剛「Hmm?…テートクゥ、テートクは、もう、心に決めた子は?」


提督「…いない、といえば嘘になる。だが、あくまでこれは能力向上のため」

  「今後の艦隊運営も視野に入れて決めなくてはならない」

  「後々、話し合いの場も設ける必要があるだろう。それまでは、秘密にしておくか…」

  「だが…そうだな、条件のことも含め、それなりに初期から居る艦娘が対象となるだろうな」


金剛「それじゃあ、期待して、いいノ…テートク?」


提督「……確約はできないし、しないが…、少なくとも、金剛、お前は候補者だ」


金剛「!!…ふふ、その言葉が聞けただけでも十分デース!」

  「…ちょっとBreakとってきてもいいですカ?」


提督「ああ、働きづめだったからな…一時間ほどとってくれ」


金剛「Yes、Sir!」


金剛(ふふふ…ケッコン、テートクと…特別な…)

   (私は候補者♪それに…テートクとの信頼関係ならバッチリデース!)


「金剛さん、どうしました?なにか嬉しい事でも?」


金剛「嬉しいも何も、テートクとのケッコンデース!!……Oh」



「はい?…結、婚?…ですか?」




鳳翔「……その話、詳しく聞かせて頂けませんか?」

   「…ああ、ちょうど食堂の個室が開いてましたから、そこでゆっくりと、ね?」



金剛(Shit!!私としたことがァ!!)


金剛「それで、何で皆がここに居るんデース?」

千歳「それは、ねえ…」

大鳳「…事が事よね」

瑞鳳「私たちにも、聞く権利はあると思うな…」

鳳翔「先程金剛さんから伺った話と、その『条件』とやらが合う子を集めました」

   「私たちも、そのケッコンカッコカリの当事者、と言ってもいいですよね?」

金剛「で、でも、テートクは…」

千歳「…提督はあくまで『候補者』って言ったのよね」

瑞鳳「候補者っていうからには、何人か居ることが前提でしょ?」

大鳳「それに、練度、信頼関係…これらの条件、貴女に劣るとは思ってないけど」

鳳翔「ほら、こういった大事なことは、話し合って決めませんと、ね?」


「「「「「………」」」」」


金剛「Hmm…、でも、重要なこと、忘れてませんカー?」

   「テートクは、『初期』から居る艦娘って言ってタ…つまり…」

   「少なくともここ最近来た子は、違うんじゃないノ?」

大鳳「なっ?!」

千歳「まあ、そうなるわね」

瑞鳳「割と最近配属された子は、提督との信頼関係もまだ…」

大鳳「…みんな、言いたいことがあるなら、はっきりといえばいいんじゃないの?」

千歳「あら?あくまで一般論よ?最近来た子は練度も信頼関係も、普通はそれなりでしょうし、ね」

鳳翔「まあまあ、そう結論は急がずに、それに、『初期』はあくまで目安」

   「…それに、初期というのが本当なら、条件に当てはまらない子は艦隊にたくさんいますし」

大鳳「そうよね、私は確かに配属がこ こ に い る みなさんとは遅れてるけど…」

   「そういうなら、私が聞いた話、まだいるんじゃない?初期に居なかった子…」

瑞鳳「…な、なんのことかなあ?」

大鳳「あら?瑞鳳、心当たりがあるの?」

瑞鳳「ううん全然!誰なんだろうね?あははは…」

「「………」」


鳳翔「はいはい、ここには喧嘩しに来たわけじゃないんです。あくまで話し合い、ね」

金剛(本当に話し合いですむなら、ここに集める必要なんかなかったネー…)

鳳翔「…何か?」

金剛「What's?…私、何も言ってないデース」

「「………」」


千歳「……でも結局、条件は練度と信頼関係の二つなのよね?」

   「なら少なくとも、ここに居る皆は、練度は同じ、よね」

瑞鳳「う、うん!そうだよね!」

大鳳「そ、そうよ!配属時期なんて関係ないわ!」

千歳「まったく、金剛ったらもう!抜けてるんだからあ、ふふふ」

金剛「Oh…私としたことが、Misstakeだったみたいデース。Sorry、Hahaha…」

金剛(千歳、何考えてるんデース?ライバルを減らしたくないノ?)

千歳(ふふ、あまり角が立つやり方は今後に支障が出るから…穏便に、ね)

  (そう、あくまで穏便に。なるべく遺恨が残るようなやり方は避けたい…)


鳳翔「…そうなると、残る条件は…信頼関係、ですか」

大鳳「とはいえ、あの人は艦娘全員に分け隔てなく接してますし…」

瑞鳳「普段の様子だと、誰と一番信頼関係が築けてるかわからないよね」

千歳「なら、普段は見せないあの人のこと、どれだけ知ってるか、じゃない?」

鳳翔「それは一理ありますね。皆さんには見せない提督の素顔、つまりそれは…」

金剛「一番、気を許している相手ってことデース」

鳳翔「では、語ってみませんか?皆さんが知らない、あの人のことを」

   「まあ、それだけが信頼関係ではないと、私は思いますけど、ね」


金剛(鳳翔が動いタ?!)

千歳(今までは仲裁役だったけど…)

瑞鳳(自分が攻められると思った話題は、とことん広げようとする!)

大鳳(事実、食事とかの関係で、提督と鳳翔さんは何かと一緒に居ることが多い…。圧倒的に有利だわ)

金剛(でも、話の流れからここで断るのは…)

千歳(自分が提督の素顔を全然知ってないと言うにも等しいこと、それって…)

瑞鳳(ほとんど敗北宣言じゃない!そんなの、嫌!)

大鳳(ここは、多少不利と分かっても乗るしか…、いや、まって…まず先に…)


鳳翔(みなさんに恨みがある訳ではありませんが…、あの方は、渡しませんよ?ふふふ…)


金剛「O、Oh…Good ideaデース、鳳翔!」

千歳「そうね、やっぱり一番気が許せる人が傍にいるのが自然よね」

瑞鳳「うんうん、その通りだと思う!」

大鳳「……本当にそうかしら?」

鳳翔「あら?どういうことでしょうか?」

大鳳「気が許せるっていいことだと思うわ。それだけお互い自然体でいられるもの」

   「でも、あの人は提督、色々忙しい身。ここはどれだけあの人を気遣ってあげられるか…」

   「言いかえれば、尽くせるかも大事だと思うの」

   (この話題、貴女にとっても損はないはず。お願い、今はのって、鳳翔さん!)

鳳翔「なるほど…、それもそうですね」

   (…何を考えているかわかりませんけど、まあ、いいでしょう)


大鳳「ふふ、そうよね。だから…例えば…、」

   「いきなり私用で押し掛けた挙句迷惑をかける人は、全然ダメだと思うの」

千歳「なっ!?」

大鳳「あら?どうしたの?」

   「ああそういえば、この前提督が千歳のこと介抱してたけど、あの後大丈夫だったの?」

千歳「ちが、あれは、その、少し飲みすぎちゃって、楽しくって…」

   「それに、介抱って言っても膝枕をしてもらったくらいで!」

瑞鳳「千歳、何を慌ててるのよ~」

千歳「あ…」

金剛「大丈夫デース千歳、テートクは心が広いからネー!きっと許してくれマース!」

鳳翔「膝枕ですか、羨ましいですね。もっとも私は、してあげたいほうですが」

千歳「っ!!!!」

   (この流れは、不味いわ!)


大鳳(自分一人だけ、傷を負わずに帰れるとは思わないことね!)




「「「「「…………」」」」」



金剛「……もう、探り合いは止めにしませんカ?」

   「私は、テートクが大好きデース!みんなからのLove Callなんか、許さないんだからね!」

   「テートクのHeartをつかむのは、私デース!!!!!!!」

千歳「ふぅん…」

鳳翔「……」

大鳳「貴女のそういうところ、嫌いじゃないけど、ね…」

瑞鳳「…譲れないのは私もなんだから……」


金剛「ならここは……」





提督「金剛!お前、いつまで休憩を!…随分と多いな?すまない、話し合いだったか?」


「「「「「提督?!」」」」」





金剛「テートク、何でここに…」

提督「一時間たっても戻ってこなかったからな。他の者に聞いたら、ここに居る、と」

鳳翔「提督、その、聞こえてました?」

提督「いや?何か不味い話でも?」

千歳「不味い話というか…」

大鳳「あの、そう!ガールズトークってやつです!だから…」

瑞鳳「乙女の秘密は聞いちゃダメなんだからね!!」

提督「?…よく、わからないが、とにかく、会話の内容は聞こえてないから安心しろ」

(((((…ほっ……)))))


提督「ああそうだ、金剛。先程の話なんだがな…」

   「上に再度問い合わせたところ、手続きさえ踏めば特に制限はないらしい」

金剛「えっ?」

提督「だから、ケッコンカッコカリできる艦娘の人数だ」

「「「「「えええええええええええええええっ!!??」」」」」

提督「…お前たち、ケッコンカッコカリについて知ってるのか?…金剛……」

金剛「ば、ばらしてないデース!たまたま、たまたま、そのぉ…」

提督「まあいい、そういうことだ。近々、ここに居る者全員とケッコンカッコカリの手続きを踏む」

  「異議があるものは?素直に言ってくれ、無理強いはしない」

「「「「「あ、ありません!」」」」」

提督「よろしい。…金剛、帰るぞ。まだ仕事は大量にあるからな」

金剛「はぁ…わかりまシタ…」




鳳翔(提督のあの様子…)

千歳(多分、これって…)

瑞鳳(ケッコンカッコカリのこと、本当に練度や艤装性能アップのためとしか考えてないよね…)

大鳳(……苦労、するわね。お互いに…)


提督「金剛」

金剛「ハーイ、なんですか、テートク?」

提督「あまり、みなの前であのようなことを言わないように」

金剛「What's?」

提督「気持ちは、とても嬉しいが…」

金剛「あっ…き、聞いてたノ!?」

提督「あれだけ大声で言えば、な」

金剛「ううぅ…恥ずかしいデース…」

提督「普段から言ってるだろう…」

金剛「ちゃんと言うのと、聞かれてたのじゃ全然ちがいマース!!」

提督「そうか?……そのことについて、なんだが…」

金剛「?」

提督「今すぐには無理だが…その、戦況が落ち着いたら…、その時になっても、一緒についてきてほしい」

金剛「それって……」

提督「……皆と同じものになってしまうが、この一番目の指輪は、その約束と思ってくれ」

金剛「…ぁ…、本当、テートクは時間も場所も弁えないネー…」

  「こんなの、ムードも何もないデース…」

提督「…すまない。それで、返事は…」



金剛「当然Yesに決まってマース!テートクゥ!…ぐすっ…わ、私、これからも貴方のお傍にいるから!」

   「だから、これからもずっと…」




   「私から目を放しちゃ、No!なんだからネー!」

やっぱり僕は、王道を征く、金剛オチですかね

【禁断症状】

「那珂、そこの書類「那珂ちゃん!」…那珂ちゃん、取ってくれない?」

「はーい!」

「…ねえ、やっぱりちゃん付けじゃないといけないのかしら?」

「何言ってるんですか提督!アイドルたるもの、常に自分のキャラクターを維持しないと!」

「那珂、だけじゃ可愛くないじゃないですか!」

「…うん、そのプロ意識の高さはある意味評価できるんだけど、ちょっと方向性が違う気が…」


ウォォオオオオオオオオオオオオン!!!!


「なっ!?え、何この声?…猛獣?…いや、うちにそんなの…」

「…こ、この声、大変!!」

「?…、那珂、…ちゃんは心当たりが…「て、提督!!」……神通?部屋に入る時にはノックを…」

「逃げてください!提督!!」

「はい?」

「ここは私が抑えっ、ぐっ、ぁ……!!!!!!」

「神通!!」

「神通お姉ちゃん!!」

フシュー、フシュー…!!グルルルルルルルッ…!!!


「…川内?……喧嘩なのか知らないけど、神通に対して何を!!」

ガアアアアアアアアアアッ!!

「………はい?」

「姉さん!落ち着いて!」

「お姉ちゃん!ストップ!ストーップ!どうどう!」

「…どういうこと?」

「提督!早く…、逃げてください!」

「姉さんは一定期間夜戦ができないと、ストレスで暴走して理性を失うんです!」

「ええ…、なにそれ、なにその唐突に生えた設定…」

「お姉ちゃん!お姉ちゃんってばあ!」

「いや、確かに最近は空母機動部隊中心で夜戦はあまりしてないけど……、ええ…」

「姉さん!提督が夜戦を命じないのはちゃんと理由があるの!」

「お姉ちゃん!ステイ!ステイ!」

ハナセエエエエエエエエエエエエエ!!

「…よく、わからないけど、夜戦ができない鬱憤や不満が溜まってこうなったと……」

「それで、夜戦を命じない原因である私に、その矛先が、ってこと?」

「提督!冷静に観察してないでっ!」

「那珂ちゃん達、抑えるの、げんか…」

「「きゃあああああああああ!!」」

フシュー…フシュー…

「はぁ…」

ヤセン、ヤセンンンンンン!!





「「提督!!」」



グオオオオオオオオオオオオオッ!!




「まあ、一応の原因は私にあるみたいだけど…」

「姉妹に迷惑かけるのは、いただけないわね…」





ガッ!?…………………キュウ……


「「えっ!?」」




「え、え、何?何が起きたの?」

「提、督?」

「まったく、川内の夜戦好きは、ほんと、根っからなのね…」

「大人しくしてれば、美少女なのに…」

「あ、せ、川内お姉ちゃん!?」

「ああ大丈夫、寝てるだけだから」


(……恐ろしく早い、首筋への手刀……)

(私でなければ、見えなかった…!?)



「提督、い、今のは?」

「…あら?神通には見えたのね。さすがだわ」

「んーまあ、ここでは無いと思うけど、万が一のクーデターとかあったら、困るじゃない?」

「上に立つんだもの、少なくとも、陸の上では部下より強くなきゃ、ね」

「提督って皆、そういうものよ」



……提督ってすごい。私は、この人にずっと付いて行こうって、改めてそう思いました

川内型全員出てますが、リクエストとは別物です

こういう何にも考えずに頭を空っぽにして書く文章も好きです、はい

【とある極秘任務】

※謎シリアス
※祥鳳嫁の方、先に謝罪します




「幽霊船の調査、ですか?」

「ええ。龍鳳も噂くらいなら聞いたことあるんじゃない?」

「はい、確か…、霧の出る日に、海賊行為を行う船がいるらしい…」

「相手の正体が不明なことと、出るシチュエーションからついた名が、幽霊船…でしたっけ?」

「ええ、その通りよ。『貴女達に伝わっている情報』は、その程度でしょうね」

「…どういうことですか?」

「そうね…、最近ある鎮守府で問題があったのは知ってる?」

「…はい。…ショックでした…なんで、あんなこと…」

「艦娘への性的暴行、軍事費等の横領、提督権限濫用…よくもまあやってくれたわ」

「あまりその話は聞きたくないです…。それに、幽霊船騒動と何の関係が…」

「そうね、この問題はある匿名の電話から発覚したの」

「その後の調査で先の問題が発覚したんだけど、その時、もう一つ問題もわかったのよ」

「もう一つの問題?」



「…艦娘の脱走兵よ。匿名の電話も彼女だと思われるわ」

「???…えっと…」

「…ここからが貴女達に伝わって『いない』情報なんだけど…」

「…物資強奪の際に、艦載機らしきものも使われていたの」

「それって…」

「ええ、他の鎮守府で脱走兵がいたという話はない」

「海賊行為自体も、その艦娘達が逃げた時期以降に発生しているの」

「何より、奪われた物資の比重はね、ボーキサイトが圧倒的に多い。おそらくは…」

「でも、もしも、艦娘がそんなことしていたとしたら…」

「ええ、大問題よ。世論も相当動くでしょう。だからこそ、上層部は隠蔽工作を行った」

「人の口に戸は立てられないから、隠れ蓑を用意するって形でね」

「それが、幽霊船騒動の真実…なんですね」

「その通りよ。かといって噂はあくまで一時しのぎ…」

「だから対象海域に近い私たちに、その解決を任せた、と」

「ええ。厄介ごとの責任は、ぜーんぶ下に押し付ける気ね」

「この件については、当方は関知しない。報告のみでいいってさ」

「そのくせ、何かあったら事後調査する気満々よ。嫌になるわ…」

「でも提督?なんでその話を私にしたんですか?」

「その、私は、軽空母の中でもあまり強くは…。もっと適任者がいると思うんです」

「……脱走兵の艦名はね…」






「祥鳳型航空母艦一番艦、祥鳳、および同二番艦、瑞鳳よ」


「…っ!?…う、嘘です!祥鳳さんや瑞鳳さんがそんな事っ!!」

「もちろんその二人がやっているという確証はない。だけど実際に海賊行為は起きてるの」

「それに貴女だけに任せはしないわ。護衛艦として二人つけます」

「…本当はちゃんとした編成を組んであげたかったんだけど、事が事だから、ね」

「それに、制圧済み海域の哨戒任務は、通常通り継続しなければならないの」

「だから、現場での私の指示は…ないわ。すべて、旗艦の貴女の判断に任せます」

「…あくまで内密に、との上からのお達しよ……本当に、ごめんなさい」

「……そんな…」

「詳しい作戦はおって説明します。…許せ、なんて言わないし、私を恨んでも構わない」

「だから…お願い、龍鳳」

「…はい、任務の件、わかり…ました…」











『廃棄寸前の輸送船を囮として使うから、貴女達はそれに乗船』

『敵襲があり次第対応、まずは説得をお願い。深海棲艦が相手なら即撃破』

『…もし、艦娘相手だとして、説得、できなかったら…?』

『…実力行使も認められています』

『そんなっ!』

『もちろん戦意を削ぐだけで構わないわ』

『ただ…、最悪の場合も考えておいて』

『……だって、だって』

『私も最悪の自体は避けたい。だからこそ、現状考えられる限り、説得の可能性が一番高い龍鳳を選んだの』

『…それと、頼みたいことがあるわ』

『はい?…………えっ?それは構いませんが、いったいなぜ?』

『…後々のために、ね』


「…………」

「あー、なんと言いますかあ…、やっぱり不安です?」

「はい…」

「漣も、もしもの時は、戦いたくはないですけど…でも、ねえ…」

「うん、わかってはいるんです…もし二人がやっているなら…、こんな事、やめさせなきゃ…」

「辛かったら後ろに下がっててもいいのよ?」

「衣笠さん…」

「まあ、正直私も嫌だけど…ほら!まだ祥鳳や瑞鳳だって決まったわけじゃないしね!」

「深海棲艦の可能性だってあるわけじゃない」

「はい、そうですよね。祥鳳さんたちが海賊行為なんて、そんなの…するはず……っ!?」

「…霧…、まったく、ようこそおいで下さいました!お嬢様!って感じですかねえ。嬉しくねー」

「さて、何がでてくるのかしら…」

(お願い、違ってて!)




「そこの輸送船に告ぐ!資材をボートに浮かべ、こちらに渡しなさい!」

「…素直に従えば、危害は加えません。特にボーキサイトは、全部おいていってもらいます」





「…あ~、これは……」

「どう考えても、深海棲艦の声、じゃないわね…」

「……なんでっ!!」

「あ、待ってくださいよ!龍鳳さん!」

「漣!行くよ!」

「わかってますって!ほいさっさー!!」

「…どうして、どうしてこんなことするんですか!」




「祥鳳さん!!」


「…龍、鳳……?」

「その声、祥鳳さんですよね!お願いします!霧に隠れてないで出てきて下さい!」

「…そう。何かしら来る頃と思っていたけど、まさか、貴女が来るなんて…」

「祥鳳さーん!聞こえますか!?漣です!」

「…漣?貴女も来たのね」

「はあ…なんで嫌な予感ばっかり当たるんですかねえ…」

「瑞鳳は居ないの?祥鳳?!」

「衣笠…、やっぱり『人間ども』は卑怯な手ばかり…」

「えっ?…祥鳳、さん?」

「祥鳳さん、お願いします!投降してください!ご主人様なら祥鳳さん達のこと、悪いようにはしませんって!」

「ええ、私たちの提督ならっ……うっ、わっ!!」

「「衣笠さん!!」」

「大丈夫、威嚇みたいだったし…」

(でも、この濃霧の中で艦載機が飛ばせるって……どういうこと?)

「提督…、その名前を、口にしないで!!もう私は人間なんか信じない!」

「…祥鳳、さん……?」

「だから、ご主人様は!「ウルサイ!」…っ!?」



「人間なんて、いつアイツのようになるかわからない!」

「また信じて裏切られるのは嫌なの!」

「…それに、こんなことしたんだもの。投降して無事に済むはずがない。なら…」

「祥鳳さん、落ち着いてください!提督はあくまで説得のためにこのメンバーを選びました!」

「こちらから攻撃することはしません!!ですからっ!」

「………、もう、遅いのよ」

「祥ほ……えっ?…う、そ……」

「…うわ、こういう展開やめてくださいよ……」




(血の気のない白い肌…青い気をまとった瞳…、あれじゃ、まるでっ…)

「深海棲艦じゃないの…っ!!」




「こンな私を受ケ入れルところナんて、もうどコにも…、ナイノ!!」



「!!…艦載機、来やがりましたよ!」

「…うっそ、なんで猫型が?!龍鳳!!烈風は?!」

「やってます!!けど、霧が濃すぎて!!」

「大人シク、ヒケェ!!!」

「対空砲火用意!!」

「多過ぎィ!!無理ゲーですって!!」

「っ、ぐ、あ……っ!?」

「龍鳳さん!?」

「くっ、だ、大丈夫です…でも、艦載機は、もう…」

「まじ?…うわキツ」

「冗談言ってる場合じゃないよ漣!」

「冗談も言いたくなりますって、この状況!!」

「…二人とも!…私に、考えがあります」

「…………、いやいやいや、それ無いですから!」

「沈む気?!」

「沈みません。…私は二人を、助けるんです!」


(制空権ハこちらにあル…)

(艦載機との視界共有も…なっ!?)

(漣ト衣笠が…撤退しタ!?ううん、濃霧に隠れた?…警戒を)




「祥鳳さん!!」

(な、単騎特攻?!…でも)

「艦載機も飛ばせない貴女に、何ができルというの!!!」

「…ぐっ…ぁ…!!」

「来ナイデ!沈みたいの!?」

「お願いです、話を…っ、だいたいの事情は、知っています!」

「なら、邪魔ヲしないで!」

「でも!お願いです、こんなこと止めてください!」

「ここでやめないと、次は討伐部隊が来ますよ!」

「今ここに瑞鳳さんがいないのは、何か理由があるんでしょう?!」

「瑞鳳さんまで危険な目に合うんですよ!!」

「っ?!……人間側に着くんだったら、たとえ艦娘でも!!!!!」

「祥鳳さん!!」






「龍鳳!退いて!」

「!…はい!」





「なっ、きゃあああああアアアあああああああああァああっ!!!!!!」

(しまった、龍鳳に、キを、取らっ!?)






「…いやあ、一時はどうなることかと思いましたねー」

「何とかなったからいいけど…囮だなんて、もう止めてよね、龍鳳。ボロボロじゃない」

「あはは……。さて…」


(…飛行甲板はダメ、足も動かない……)

(これじゃあ、戦えない…)

(……これから、どうなるのかしら)





「祥鳳さん!!」

「……私を、どうする気?」

「ぐへへへへ、連れ帰ったあとでたっぷり可愛がって…いたっ!?」

「だから、冗談言ってる場合じゃないってば」

「うー…」

「…とりあえず、祥鳳さんは拘束させていただきます。ごめんなさい」

「それと、瑞鳳ちゃんはどこに?」

「…あの子は本当に何もしてないの。だから……」

「安心してよ。私たちはもともと戦いに来たわけじゃないんだから」

「…まあ、うん、結果的にこうなってはしまいしたがあ…。もともとは説得に来たんですよ?」

「…瑞鳳は、あの島の小屋で、休ませてる」


(……休ませてる?…そうだ、提督からの頼まれごと、やらなきゃ)


「瑞鳳さん?居ます、か…、っ?!」

「え?…ぁ、りゅ、龍鳳?衣笠に、漣?…さっきの戦闘音って…っ!!い、た…」

「ど、どうしたんですかこの傷?!もしかして、逃げる途中に…」

「…違うわ」

「えっ?…どういうことですか?祥鳳さん」

「…瑞鳳は、ずっと、あの人間に中破状態で放置されてたの。そのほうが、抵抗されないから」

「アイツの『お気に入り』は皆、ね…」

「お気に入りって…」

「…ゲスいのは、漣、あんまり好きじゃないですね」

「……同感ね…」


「…それじゃあボーキサイトや鋼材とかは…」

「逃げるので精一杯で、ロクな治療も、艤装の修理もできなかったから」

「せめて、応急処置程度でも続けてあげたかったの」

「祥鳳さん…」


「ねえ、…龍鳳たちが来たってことは、私たちは……」

「はい。二人の身柄をいったんこちらで拘束します」

「そうだよね、脱走兵、だもんね」

「でも、事情が事情ですから、ご主人様もきっとそんな厳しい処分、しないと思いますよ?」

「大丈夫、私たちにおまかせ!ね?」

「…さて、いったん帰りましょうか」


「極秘任務の遂行、三人ともご苦労様」

「「「はい!」」」

「「………」」

「…そんなに警戒…、するわよね。私たち人間がしでかしたことからしたら」

「…率直に聞きたいけど」

「ええ、なにかしら」

「私たちをどうする気?瑞鳳は、この子は何もしてないわ」

「…そうね。事情があるとはいえ、脱走、および艤装の持ち出し」

「…厳重な処分は、免れないでしょうね」

「特に、半ば深海棲艦と化し、海賊行為を行った祥鳳は…、『処分』します」

「「っ?!」」

「て、提督?!待ってください!!そんなこと!!」

「龍鳳、事が事だから、落とし前というやつは着けないといけないの」

「でも、二人とも仕方ない事だったんですよ、ご主人様!!」

「…いくら提督の判断でも、聞けないかな」

「もし、瑞鳳に何かしてみなさい…、その時は…」

「ち、ちがうの!祥鳳は、祥鳳は私のために!!」


「…ふぅ……。そうだ龍鳳、頼んだもの、持ってきてくれた?」

「え?…あ、はい、コレです」

「…ふむ。機能は停止してるし、傷はあっても形は残ってるわね…」

「提督、その、頼まれたから持ってきましたけど…」

「その猫型艦載機、なにに使うんですか?」

「…そうね。ねえ衣笠、貴女たちが交戦した『相手』は、これを使ってきたのよね?」

「え?…うん、そうだけど?」

「漣、現状、艦娘の猫型艦載機の運用例って、あったかしら?」

「!!…ご主人様もワルですねえ。これから悪代官って呼んでもいいですか?」

「…却下します。…龍鳳、瑞鳳は戦闘にまったく加わっていない。そうよね?」

「はい!私たちの交戦相手は、一隻だけです!」

「はい、わかりました」

「…どういうこと?」


「いまから、この鎮守府の提督としての判断を言い渡します」


「…作戦に従事した艦娘の証言、及び物証たるこの猫型艦載機により…」

「今回の騒動は、敵深海棲艦による略奪行為と判明しました」

「作戦行動中における映像は濃霧のため不鮮明であり、価値がないと判断。破棄します」

「同作戦にて、『たまたま発見した』祥鳳型航空母艦二番艦、瑞鳳を保護」

「同艦娘の証言、および破損した艤装から祥鳳型航空母艦一番艦、祥鳳は…」

「脱走中に深海棲艦と遭遇。戦闘により『撃沈』したものと判明」

「よって、同一番艦、祥鳳の除籍を申請」

「二番艦、瑞鳳については、こちらで身柄を拘束。情状の余地が多分にあるため、保護観察処分とします」

「なお、この件については上から全権委任されており、この判断に不服があったとしても認めません」


「…一応聞くけど、異議は?」

「「「ありません!!」」」

「…よろしい」



「待って!何がしたいの!?貴女、自分のしようとしてることが!」

「まあばれたら首が飛ぶどころの話じゃないでしょうねえ…」

「だったらなぜ?!人間のくせに!」

「…簡単に言えば、罪滅ぼしよ。なってるとも思えないけど、ね」

「…なにそれ……」

「…祥鳳が無事なら、私はそれでいい」

「瑞鳳?!」

「…もう一度、信じてみようよ?もしかしたら…」

「……、この子の無事は、約束してくれるのよね」

「もちろん」

「………瑞鳳になにかあったら、殺してやるわ」

「あら、じゃあ何もないよう気をつけないとね。それこそ、命がけで」

「………」

「私からは以上です。質問等なければ、解散とします」

「…あー、…これから報告書改竄するの大変だわ……。龍鳳、手伝って」

「はい!」


























…提督、何を見てるの?


え?…ああ、優秀な専属秘書『官』を雇った日の記録をちょっと、ね

…それって

ふふ、正直言って、とっても怖かったわ、貴女

あ、あの時のことはもう、忘れてください!

…ねえ、いま、貴女は……



ねえ二人とも!お昼ご飯作ったんだけど、食べる?




…幸せですよ。

え?

…私は、私たちは、幸せです。ありがとうございます

……そっか

無駄にシリアス。そして無駄に長く、幽霊船要素はちょっと…


素直にギャグテイストでよかったんちゃうん?

リクエスト整理


夕立綾波ペアVS時雨雪風ペアのガチバトル
川内型といちゃいちゃする話
磯風のメシマズを何とかしようとする浦風

リクエストありがとうございます

【運と実力あと夜戦】

※地の文あり



ここはとある鎮守府の食堂兼談話室
その一席で、夕立と雪風は昼食をとっていた

何かと仲のいい二人のこと、今日も楽しい会話がなされて……いた、はずだった

…夕立の悪意のない、ただ、ちょっと余計な一言がなければ…



「あー!!雪風のカレー、夕立のより大きいお肉いっぱい入ってるっぽいー!?」

「あれ、本当だ?やりましたね!」

「ぶーぶー!雪風ちょっとずるいっぽい!」

「うぅ、ずるいって言われても…、まあ、雪風には幸運の女神様がついてますからね!」

「…雪風、本当に運がいいよね…」



「この前の夜戦だって、『たまたま』魚雷がうまーく当たったし…」



雪風が幸運に恵まれているのは周知の事であったが、さりとてそれだけではない
彼女の練度は夕立には劣るものの、決して低いわけではなかった
練度、運、その全てが噛み合い、雪風は主力駆逐艦の一席となっているのである

だからこそ、夕立のこの発言は、彼女の機嫌を損ねるには十分だったわけで…


「む!?そんなこと無いですよ!あれはちゃんと狙って撃ったんです!!」

「えー、あれって夕立の攻撃を避けたところに、運良く雪風の魚雷があっただけっぽい?」

「雪風はその奥の重巡を狙ってたんです!」

「じゃあやっぱり戦艦を倒したのは運じゃないのかしら?」

「それは、そうかもしれないですけどぉ…」




確かに、夕立の言うことにも一理はあった
雪風が狙ったのは重巡リ級であって、戦艦ル級ではない
ル級が夕立の砲撃を避けた先が、たまたま雪風が放った魚雷の射線上だったのだ

しかし、雪風の魚雷がル級に当たってなかったとしても、それは確実にリ級を沈めるものであっただろう
…もっともあくまで仮定の話。結果として、雪風がル級を沈めた事実には変わりない

ただ、つまり、夕立が砲撃を外した事も、雪風がル級を沈めることになった要因の一つだったわけで…

「…でも、それを言うなら夕立がちゃんと砲撃を当てれば良かったんじゃないですかね…」

「……なーに?夕立が下手って、言いたいっぽい?」

「いいえー。…でも、夕立がちゃあんと当てれば、雪風は重巡を沈めただけなんじゃないかなーって」

「むぅ!!!!!」


雪風にこう反論されるのは時間の問題で、そしてそれは、何より夜戦に自信のある夕立のプライドを傷つけた



「でも雪風は!」

「だからそれも!」



ささないな一言から始まった口喧嘩

それは、周囲の注目を集めるには十分だった







「二人とも、一体どうしたのさ?」

「喧嘩ですか?…何が原因で?」

「時雨、綾波?…別に、なんでもないっぽい…ふんっ」

「なんでもないわけないよね?夕立?」

「雪風も落ち着いてください、ね?」

「雪風は悪くないです!夕立が!!」

「まあまあ…」



そこに現れたのは時雨と綾波

彼女たちは夕立、雪風と同じ主力駆逐艦の一席で、よく一緒に出撃する間柄である
だからこそ、この二人の喧嘩は見過ごせなかった


「はぁ…、それで、何が原因なの?」

「時雨!酷いんですよ!夕立は雪風のこと、運が良いだけだって!」

「そんなこと言ってないっぽい!でも、雪風が運に助けられたことも多いっぽい!!」

「そんなのたまたまです!!」

「だからそれが運が良いって!」

「もう!落ち着いてくださいってばあ!…運が良いだの何だの…なんの話なんですか?」

「綾波は、運と実力、どっちが強いと思うの?」

「…はい?」

「雪風は、運が強いっぽい。だから夜戦だって強いと思うの!」

「運ばっかりでここまで来たわけじゃ無いですよう!?」

「…ああ、なるほど。そういう事か。…夕立、でもね……」


「夕立、本当のこと言ってるっぽい!!」


雪風の運の強さは事実だからこそ、夕立は意固地になる
加えて彼女は、よく言えば純粋で、悪く言えば子供っぽい性格であった
そんな彼女が口論で自分の感情を抑えるなど、無理な話なわけで…





「それに、時雨だって同じっぽいー!!」

「……なんだって?」



だからこそ、時折、思ってもない発言だってしてしまう





「じゃあ夕立は、ボクが運だけだって言いたいのかい!?」

「あ…、うぅ…、で、でも…時雨だって雪風と同じで運が強いっぽい!」

「実力だってあります!!」

「ああ、もう、三人とも、抑えて抑えて…」

「綾波は?!綾波はどう思うの?雪風と時雨は、運が強いよね!?」

「え?うん、まあ、そう思いますよ?」

「綾波、ひどいです!!」

「…綾波もそんな事思ってたんだね。…失望したよ」

「えぇ?」

「…こうなったら、白黒はっきりつけるっぽい!雪風、時雨!夜戦で勝負よ!」

「いいですよ!!」

「ボクたちが運だけじゃないこと、証明してあげるよ」

「え?あ、あの…」

「綾波!こうなったら作戦会議よ!」

「それに、提督さんに演習海域の使用許可をもらわないと!…お説教って、ほんとに怖い言葉よね……」

「え?え?…あの、あのぉ…!?」





…ちなみに、綾波の『時雨と雪風は運が強いと思う』という発言は文字通りの意味である
彼女は雪風と時雨の実力が劣っているなど、微塵も思っていなかった

ただ、話の流れと若干の説明不足がいけなかった





要は彼女、完全にとばっちりを食らってしまったのである



場面は変わり、夜の演習海域に移る
今宵は新月。月明かりなどほとんど無いに等しく、波風は立っていなかった

夜戦を行うには、またとない状況にある



「…綾波、用意はいいっぽい?」

「…はい。………ああ、なんでこんな事に…」

「??…何か言ったっぽい?」

「…いいえ。…もういいです」

「っぽい?」

「…ただ、やるからには勝ちますよ!」

「当然っぽい!!」






「雪風、いけるね?」

「はい!準備はバッチリです!」

「うん。ボク達が運だけじゃないってこと、分からせてあげなきゃね!」

「ええ!」







戦いを告げる合図など、何もなかった
だが彼女たちは、ほぼ同時に動き出す





互いの矜持をかけた、だがなんとも不毛な戦いの幕が、上がった

真っ先に飛び出したのは、夕立

彼女の動きはまさに狂犬
砲雷撃戦のセオリーなど、彼女にとっては知ったことではない

ただ闘争本能に任せ走り、跳び、相手の喉元に一心不乱に喰らい付く

その鋭牙の先に居たのは…



「あははは!さあ!避けられるものなら、避けてみる…っぽい!!!」

「っ…!!」

「雪風!!」



夕立の砲撃は、雪風を完全に捉えていた
…放たれたのが演習弾でなければ、この一撃で轟沈の可能性すらあった

ただ一つ付け加えると、雪風と時雨もただ突っ立っていたわけではない
夕立の攻撃に備え、迎撃の用意はしていたのである

彼女達に慢心などなく、これが深海棲艦相手の戦闘であれば十分すぎるほどの体制、だが…

相手が、悪すぎた



「う、わっ……くっ、ああっ!?」

「どうしたの?!雪風、このままだと大破しちゃうっぽい?」



間髪を入れずに加えられる砲撃

夕立の予測不可能な動きに、雪風は完全に翻弄される



「雪風っ!?」

(援護を!!)



瞬時に雪風加えられる連撃、一瞬の動揺

そこに生じる、極々僅かな、隙

闇夜に紛れた鬼神は、その隙を、見逃さない



「………よそ見は、いけませんよ?」

「なっ!?」



時雨の背後から告げられる彼女の声は、聞く者の心を穏やかにする、そんな声音ではあった

だが、今の時雨にとってその警告は…



(いつの間に!?)





死刑宣告に等しい

夕立が砲撃戦を好むのに対し、綾波は、どちらかといえば雷撃を好む
それは、例え敵であっても苦しむことなく轟沈するよう配慮した彼女なりの慈悲であり、また…

反撃を食らうことがないよう一撃で仕留めようとする、彼女の無慈悲でもある


「…当たってください!」


確実に当たるよう扇状に放たれた複数の魚雷は、時雨に目掛け進む
加えてそれは酸素魚雷、射線を見極めるのは、至難の技

結果、この戦いは、夕立、綾波の圧倒的勝利に終わる



はず、だった




何が、いけなかったのか

夕立の、その些か子供っぽい性格か?
いや、彼女の戦闘にかける心意気は、本物だ
戦闘前の準備は、決して怠っていない


綾波の雷撃という選択が間違っていたのか?
いや、状況判断として、彼女は最善の手を選んだはずだった



ただ原因があるとすれば、幸運の女神は、確かにこの場に存在した、その一言に尽きよう






ガキンッ!!



(そんな!?)

「っ!?…雪風は、まだ!沈みません!!」

「しまっ!?」


夕立の主砲は度重なる連撃で焼け付き、限界を迎えた
最後の一撃という、夕立にとって最悪の、雪風にとって最良のタイミングで




(避けられた!?あれを!?)

「…っ、残念だったね!!」


綾波の魚雷は、確かに避ける道筋はあった
もっともそれは、辿るにはあまりにも絶望的で、部の悪い賭けとも言えるものだった

しかし、時雨はその道筋をしっかりと手繰り寄せる





二人にとって予期せぬ事態、停止する思考
…反撃を許すには、十分すぎた


「てーぇえ!!」

「これで決めるよ!」


「くっ…ああああああっ!?」

「きゃあああああああっ!」


超至近距離から放たれた砲撃は、夕立、綾波に直撃する
回避行動もままならない二人にとって、それは大きな痛手

まともに砲撃食らった二人は、大きく吹き飛ばされた





「なんで動かないの!?もー、馬鹿ー!?これじゃ戦えないっぽいー!!」

「夕立、落ち着いて!…まだ、魚雷があります」

「!!…そうよね!…次で、決める…っぽい」

「ええ…」




「甘かったか…、雪風、大丈夫かい?」

「はい、でも…」


「多分…次でこの勝負が決まるね」

「……やってみせます!」







彼女たちが扱うのは演習用に調整されたもの
とはいえ、兵器には変わりない。万が一、ということもあり得る
普段の演習では細心の注意を払い、取り扱ってきた凶器


だが、戦闘で高揚した四人は相手を仕留める事しか考えていなかった





「さあ!素敵なパーティーにしましょう!」

「よく、狙って…てー!!」

「ここは、譲れない!!」

「砲雷撃戦、続行します!!」







…夜の海に、乾いた音が、鳴る









「っ!?」

(照明弾!?どこから!!)

「なっ!?」

「うぅ、目がぁ…」





突如、四人の間に広がる閃光



「はいはい、おチビちゃん達、そこまでだよ。ちょーっとやりすぎかな」

「…まあ、気持ちはすっごくわかるんだけどさ……。やっぱりねー…うんうん…


「ほんと、夜っていいよねー夜ってさ。わっくわくするよね」



かけられる声






その先にいたのは…



「「「「川内さん!?/っぽい!?」」」」


「どうして邪魔をしたの!夕立、結構…」

「うーん。頑張ってたのはわかるよ?でもさ…」

「最後のあれ、四人とも、もう演習というか、我を忘れてたよね」

「……味方同士で殺し合う気だったのかな?ん?」

「「「「っ!?」」」」


「で、でも川内さんはどうしてここに?私たちは、ちゃんと提督の許可を…」

「その提督から頼まれたのよ。もしものことがあったら止めてってさ」


「…いつから、ボクたちのこと見ていたの?」

「え?最初からだけど?」

「「「「えぇっ!?」」」」

「ふふーん、皆まだまだ甘いなー。夜戦において敵に発見されないことは、まず何よりの前提だよ?」

「…うん。まあ言いたいことは山ほどあるんだけど、取り敢えず夜戦の先輩として言いたいのはね…」


「夕立」

「っぽい!?」

「相手に隙を与えない連撃は評価できる。けど、砲身は休めないと、ね。理由はわかるでしょ?」

「うぅ…」


「綾波」

「は、はい!」

「絶対なんてあり得ない。魚雷の打ち方は良かったけど、次の手はいつでも考えておくこと!」

「避けられて動揺するようじゃ、まだまだ甘いよ?」

「雷跡が見えてたんですか!?」

「うん?まあ普通にね…ああ後、これこれ」

「夜偵?!」

「妖精さん、情報ありがとね」

(そんな!?プロペラ音なんて聞こえなかった!!)


「あと、時雨に雪風なんだけど…」

「運も実力のうち、って言うのは一理あるとは思うよ?でもね…?」

「今回は本当に、たまたま運が良かったってことは、わかってるよね?」

「「はい…」」

「…でも、隙をついてしっかりと、しかも相手の急所に反撃をできてた」

「動き自体も決して悪くないよ。さすが主力駆逐艦駆逐艦だね!」

「普段の練習の賜物だ!これからも精進するように!」

「「!?…はい!!」」


「うんうん、よろしい。……さて…と…」


「「「「???」」」」

「なんかね、皆の夜戦見てたら、ちょっと滾ってきちゃってさあ…」

「「「「!!??」」」」


「あ、あの、夕立達、結構ボロボロっぽい!!」

「大丈夫大丈夫、わかってるよ!」

((((ほっ……))))






「だから、4対1でいいから、ね?」

「え、あ、あの…」

「せ、川内さんは止めに来たわけじゃ!?」

「え?ああ、それは演習の範囲を超えたらだよー」

「だから今から夜戦演習、ね?」

(ああ、雪風…沈んじゃうかもしれません…)




「ほら!まだまだ夜は始まったばかりだよ!!早く夜戦ー!!」

「「「「もう喧嘩はしないからやめてください!!/っぽいー!?」」」」






「なっ!?かわいい駆逐艦達との夜戦!逃すかあああああ!!」

「「「「いやぁぁあああああああああっ!?」」」」






この騒動を機に四人の仲は一層深くなり、息の取れた連携によって多大なる戦果を挙げることになる





ちなみに監督役を任されたにもかかわらず夜戦を行った川内は、二週間の夜戦禁止を命じられた

どうしても地の分が厨二くさくなる…フフ…怖い…

【苦労話】

「五十鈴ちゃん。この前借りてた本、返しに……ん?」

「ったく…ほんと、いつになっても……また漢字間違えて!……はぁ…」

「…五十鈴ちゃん?ブツブツ何やってるの?」

「えっ?…ああ、長良姉さんか。ノックくらいしてよ」

「したけど返事がなかったから…」

「あら、そうなの?ごめんなさい、ちょっと集中してて聞こえなかったみたい」

「…それは?」

「提督の作った書類。チェックしてるのよ」

「でも執務は終わったんじゃ?」

「ええ、一応はね。でもほら、ミスがないか確認しなきゃ」

「部屋に帰ってまで…、五十鈴ちゃん偉いなあ…。それで、何かあった?」

「内容は特に無いんだけど、ところどころ漢字とか間違ってたり、小さなミスがあったりで…」

「まったく、毎回気をつけろって言ってるのに!」

「でも仕方ないんじゃない?提督、いつも夜遅くまで執務やってるし、きっと疲れてるのよ」

「まあ…それは私もわかってるけど。けど、ねえ…」

「まだ何かあるの?」

「提督は、色々だらしなさすぎるのよ…」

「そうなの?全然そうは見えないけど…」

「だってこの前提督を起こした時なんか…」

「え、待って、起こしに行くの?いつも?」

「寝坊なんかしたら困るもの」

「提督、別に普通に起きれてると思ったけど…」

「それでも、万が一ってことがあるでしょう?念には念をよ」

「う、うん。…うん?」

「…何の話を、ああ、そうそう!提督を起こしに行った時にね…」







『ほら、マルロクマルマル!さっさと起きてシャキッとしなさい!』

『まだ、起きる時間では…ない、だろう…』

『何言ってるの?早起きは三文の徳って言うじゃない』

『確かに、そう言うがな…』

『ほーら、ちゃんとして?ここに服は置いとくから』

『…ああ……。そうだ五十鈴、今日は…』

『今日は提督の好きな鮭定食よ』

『そうか、それは楽しみだ』

『なら早く支度して?』

『そうだな』






「…って感じで……「待って五十鈴ちゃん」…なあに?」

「朝食のくだりはなんなの?」

「え?そのままの意味だけど?」

「もしかして、毎朝…?」

「秘書艦の時だけよ」

「ここ最近はずっと五十鈴ちゃんが秘書艦じゃ…」

「それに朝食だって…、食堂だってあるんだし…」

「こうでもしなきゃまともに朝食も摂らないんだもの」

「それに提督に食事を作ってる娘なんて他にもいるじゃない」

「それは、そう、なんだけど…」

「体調管理も仕事のうちよ。倒れられたら困るもの」

「まあ、うん…」

「それに、この前なんか…」






『五十鈴、あの書類だが…』

『右から3番目のファイル』

『ああ、あと…』

『認証印でしょ、ハイこれ』

『流石だな』

『もう、だから整理整頓しろって言ってるじゃない』

『…一応、どこに何があるかは『なら何で五十鈴に聞いたのかしら?』…それは、だな……』

『それに、例えわかっていたとしてもこのとっ散らかり様!見てらんないわ!』

『今から掃除するからね!』

『いや、この書類を『それ、提出期限まだ先でしょう?』…確かに……』

『ほらまずはそこの棚から!手伝って!』







「五十鈴ちゃん凄い。私だったらちょっと探しちゃうかな」

「ああ、それは仕方ないわよ。あんな乱雑に物が置いてあったら誰だってそうなるわ」

「でも、五十鈴ちゃんはすぐに分かったんでしょう?」

「簡単よ。提督が置きそうな場所とか、考えとか、五十鈴には丸見えだもの」

「…そうなの?」

「ええ。あの人の事なら大体はね」

「…」

「長良姉さん?」

「いや、五十鈴ちゃんは本当にすごいなって…」

「そうかしら?長良姉さんもすぐに分かるようになると思うけど?」

(えぇ…?多分無理よ……)


「まあそんな感じで、睡眠も…」

「うん…」

「執務も…」

「まあそれは…」

「入浴だって「それは違うよ!」…なあに長良姉さん、急に大声出して?」

「入浴って、お風呂でしょ!?まさか一緒に…」

「?…文字通り丸裸の状態よ?要人警護で一番気をつけるところじゃない?」

「そうだけど、そうなんだけど!!」

「それに、最近は深海棲艦を崇める危険な市民団体もあるって聞くし…やっぱり危険よね…」

「あ、で、でも!お互い水着なんだよね!そうなんだよね!?」

「海外ならまだしも、お風呂で水着なんか着るわけないじゃない」

「あ、ああ…、あ、た、タオル…は?」

「あら、さすがにそれは持ってくわ」

「そ、そう!まだ…良くはないけど、まあまだ…「あ、でも湯船に浸かる時は…」…ああああぁ……」

「だってマナー違反じゃない」

「言ってることは合ってるけど根本的なところが全然ダメだよ!」

「…長良姉さんが何を言ってるのか、よく、わからないんだけど……」

「と、とりあえず!何も、されてない、の?大丈夫だった?」

「ええ、今の所提督に危害が及んだことは「違うのよお!!」…もう!さっきから何なの!!」

「うぅ…、私が間違ってるの?」

「とにかく、提督は色々なってないから五十鈴が支えないといけないのよ。まったく困っちゃうわ」

「……そう…。ちなみに、お風呂はどんな感じ?」

「え?普通に…」






『…五十鈴、無理して一緒に入らなくとも……』

『別に無理なんかしてないわ。それに何かあったらどうするの?』

『何もないと思うが…』

『万が一よ。それに、今更じゃない?…ほら、背中流すから』

『…頼む』

『…やっぱり、大きいわね。背中』

『まあ、それはな…』

『…いつもありがと、助かるわ』

『なにがだ?』

『艦隊運営、大変でしょ?』

『まあ、な』

『だが、五十鈴のサポートもあってだいぶ助かっている。礼を言うのはこっちだ』

『本当にいいパートナーに巡り会えた』

『あら?提督が感謝の言葉なんて珍しいわね。でもいいの。気にしないで?』

『私は…、あなたがこの先どうなるのか楽しみなの。これくらいなんともないわ』

『…それに、私達はパートナー、なんでしょ?』

『……そうか。…なら、お言葉に甘えるとしよう』

『だからって、いつまでも私に甘えられちゃ困るんだけど、ね?」

『…手厳しいな……』






「うわあ…」

「何か変なところでも?」

「…ない、けど…、無いんだけど…って…、もしかして今日も?」

「今日もっていうか、今のはさっきの会話よ?」

「……五十鈴ちゃんは、あくまで秘書艦なのよね?」

「そうだけど?…変な姉さん……。あ、そうだ。後で提督のところ行かなきゃ」

「え?何で?…まさか!」

(そういう「お世話」もしてるとか言わないよね!?)

「ほっといたら寝ずに執務やる人だから、無理にでも寝かさないと…」

(あ、普通の意味っぽい…よかった…。でも…)

「……一緒に、寝てるの?」

「提督と?さすがにそれはないわ」

「!!…そうだよね!お姉ちゃん信じ「お布団はちゃんと二組用意してるもの!」…うん」


(ああ、提督を起こすって、そういう…隣にいればすぐ起こせるものね…あれ?)

(食事を作ってたってことは、提督より早く起きて…、でも、提督は起こさないよう注意して…)

(…甲斐甲斐しすぎるよぉ……)


「長良姉さん?」

「…もう、五十鈴ちゃんが幸せなら、別にいいかなって……」

「えっ、し、幸せとか!?何言ってるの!!五十鈴は提督に苦労させられて!!」

「苦労…ねえ…」

(そうはいうけどね五十鈴ちゃん……、笑顔で苦労話なんかされても、さ……)



(新婚夫婦の惚気話にしか、聞こえないのよ……はぁ…)

なんかツン成分薄いなあ…

【アニメ艦これ!!】

※現時点で最新話の5話の内容を少し含みます。ネタバレ注意




「提督、その…、執務はそれで最後ですか?」

「ええ。それに夕張に手伝ってもらうことはもうないから、上がっても大丈夫よ」

「そうですか!!」

「…やけにうれしそうね?まさか…デートとか?ん?」

「え、ち、違いますって!」

「そういえば、最近やけに整備班の方と仲良くしてたけど…もしかして…」

「でもあの方愛妻家だから…、悪いことはいわな「だから、違うってばあ!」…そう?」

「あの人とは兵装関係で話が合うだけで、それ以上は特に何も思ってません!!」

「…あ、あれ?事実を言ってるだけなのに、何だろうこの虚しさ…」

「まあ、基本恋愛沙汰とは無関係よね。この仕事…」

「……ああ、私にも…、って違う違う!!とにかく、そういうのじゃないんです!」

「じゃあ何なの?」

「え”っ!?…あ、や、それは、ですね…」

「…あやしい」

「別に変なことじゃないですよ!ただ、その…」

「その?」

「録り溜めしてたアニメをね、ちょっと…」

「アニメ?あっ、ふーん」

「なにを察してるんですか!べ、別に!私、深夜アニメとか楽しみにしてませんから!」

「別にオタク趣味くらい隠さ「ち が い ま す !!」…ああうん。…ところで何を見るの?」

「アニメ、艦隊これくしょんです」

「ああ、市民の方に私たちの活動を知ってもらおうっていう、あれ?」

「はい!私もちょーっとですけど、出てるみたいなので!」

「へえー。…ねえそれ、私も一緒に見ていい?」

「別に構いませんよ?」

「ありがとう。なら、夕張の部屋「や!それはダメです!!」…どうして?」

「あ、えっと…そ、そう!ちょっと今部屋が散らかってて!とても人様をお呼びできるような!」

「でも昨日漣が「一晩でもう!相当汚く!」…えぇ……」

(あんなグッズだらけの部屋、提督に見せられるわけないじゃない!!)

「と、とにかく!HDDこっち持ってきますから!」

「ああ、うん。見れるなら別に、どこでも構わないけど…」


<一話感想>


「最初の導入としてはまあ、こんな感じですかね」

「吹雪の顔が「それは本人に言わないであげてくださいね、結構気にしてますし」…言わないけど…」

「それに主人公より先に榛名が「それもダメ」」

「まあアニメですから、作画の関係とかストーリー構成とか色々あるんですよ」

「へえ、そういうものなの。さすがね」

「って、さ、漣が!」

「ああうん。…提督はこちらの目線ってことなのかしら?」

「そうみたいですね」

「あと睦月はにゃしにゃし言ってないし、夕立はぽいぽい言いすぎじゃないかしら」

「キャラづけの一環なんでしょうかね?」

「まあ川内姉妹はあの通りかな」

「変わりませんでしたね、三人とも」

「それにしても赤城と加賀は、いや、彼女たちはもちろんしっかりはしてるんだけど…うーん」

「頼れるお姉様属性ってやつでしょうか?でももうすこし可愛げというか、おちゃめなんですけどね」

「それにしてもあの出撃方法、うらやましいなあ…。ねえ提督?」

「駄目です。予算がありません」

「ええー…、港までトラックで行ってそこから艤装つけるとか、やっぱりカッコよくないですよお…」

「現状それで何も支障はありません。却下します」

「ケチぃ…」

「最後の戦闘シーンは…なんとなくわかってはいたけど…」

「どうしてもシュールになりますよね。もうちょっとこう、カメラワークとかでなんとか…」

「ああなるほどね「って!これは望月が!」…はいはい」



「…あら?そういえば吹雪の憧れって「それ以上いけない」…そう?」


<二話感想>

「…うちにもこういう教育システムの導入、真面目に検討しようかしら」

「ええ…、いいじゃないですか別に」

「ただ教育的指導とはいえ、足柄のアレはちょっとやりすぎとは思ったわね」

「アニメ的表現ってやつですよ」

「そういうものか…。…そうね。実戦に勝る経験なし。とはいえ理論面での……」

「ああもう!大丈夫ですって、うん!」

「…まあ、この話はおいおい。でもブルマって…、今どきないでしょうに…」

「ああうん、そこはあれですよ。一定層の受けを、ね?」

「一定層…ねえ…。」

「…大井は……」

「…まあ、ええ、薄々わかってましたけどね……」

「…美しき姉妹愛…ってことで…うん」

「…そういうことですよ、きっと」

「でも話全体としてはこういうの嫌いじゃないわね。努力、いいじゃない」

「好感は持てますよね。この先の成長に期待!って感じで」

「……でも利根ってあんなお姉さんだった「そこは言わないであげてください」」





<三話感想>

「………」

「………」

「………」

「………伝えたい言葉が、あるって…言ってたのに…」

「……まさかこんな露骨なフラグを回収とか…どおりで出番が多過ぎるって…でも…えぇ……」

「フラグ?」

「えっと、なんとなくありません?ドラマや映画で、こういう展開なら次こうなるだろうみたいな予兆というか」

「ああ…言われてみると…」

「ああああああああああ、でも何してたのよアニメの私ぃいいいいいいいいいいいいいいい!!」

「第六水雷戦隊はどうしたのよ!!あの……、戦いは…」

「アニメだもの。夕張が気に病む必要はまったくない」

「でも!」

「…悲しいけど、こういうことは現実に起こってる。…だからって割り切りたくはないけど、ね」

「…他の鎮守府からの報告、聞いてないわけないでしょう?」

「……はい」

「今のところうちでは大丈夫だけど…でも、そういう意味では、ええ、いい話だったわ」

「もっと、もっと完璧な作戦を…こんなこと、絶対に起こしちゃいけないの…」

「提督…。と、とにかく、次を見てみましょう!!」

「ええ、お願い」


<四話感想>

「…えっと、あの……え?どういう、こと、なの?金剛達?…え?」

「下手に引き摺るよりは…、戦場に身を置くものとして正しい切り替えとは、思うけど、でも…」

「うーん、ストーリー構成と尺の都合ってやつかなあ…」

「夕張はわかったの?」

「まあ、だいたいは一応。結構、想像力というか、脳内補完が必要でしたけど」

「序盤で長門さんが虚勢を張っているような描写もあったので…」

「きっと金剛さんたちも、あえて明るく努めようと、吹雪を元気づけようとしてたんだと思います」

「ああそうか…、でもなぜ吹雪なの?一番心を痛めてるのは…」

「そこなんですよねえ…。戦艦の先輩よりも、ルームメイトの同種艦の言葉が一番響くとか…ですかね?」

「なるほど…」

「けど描写が少ないというか、ほぼなかったレベルですし。提督がわからないのも仕方ないと思います」

「…でもなんというか、金剛、いえ、姉妹全員…」

「はっちゃけてましたね」

「金剛、比叡はまだわかるし、榛名も、あの子天然なところがあるからまだ…でも霧島まで…」

「そこの理由も含めて、全体的に説明不足かなあって話ですね」

「…これ、見てる人に変な誤解を与えないかしら?」

「多分大丈夫ですよ…きっと…」




<五話感想>


「水雷戦隊解体かあ」

「第二幕って感じでしょうか?物語も中盤付近ですし」

「大井と北上の出番が今まで多かったのも…」

「多分このためでしょうかね?でも瑞鶴さんは初登場だし、うーん…」

「加賀と瑞鶴はアニメでもそうなのね…もっとちゃんと話せばいいのに…」

「まああれですよ、ケンカップルってやつです。一部では人気というか支持があるというか…」

「県下っぷる?」

「…忘れてください」

「でもあの連続出撃の流れは、ギャグ調だからくすっと来たけど、実際全然笑えないわね」

「確かに、あの様子だと良くて戦術的敗北ってところでしょうしね」

「それに駆逐、雷巡はまだいいとして、正規空母二隻に戦艦一隻…、艦隊の損害と資材等の消費が怖いわ」

「…きっと、高速修復剤も使ってるのよね…」

「ああやっぱりそこは気になるんですね」

「責任者としてどうしてもね」

「でもなんだかこのお話は、すんなり頭に入ってきたわね」

「ああ、そうそう、こんな感じよねって思いましたもんね」

「お話としては面白かったと思うわ」

「この調子で今後に期待ですねえ。オープニングで出てきた大和さんはいつ登場なのか…」

「そうねえ」


「ふぅ、なんだか疲れたわ」

「流石に一気に見るのはきつかったですね」

「ええ…あ、あれ?」

「どうしました?」

「…窓の外、明るい?」

「えっ!?ほんとだぁ…」

「たかだか5話分で?いつの間に…」

「合間に感想をいってたからじゃないでしょうか…」

「…ああ、そうか」

「…徹夜かあ。それじゃあ提督、私は寝るので執務がんばってください」

「何言ってるの?!秘書艦でしょう?!」

「だって眠いんだもーん!!」

「私も眠いのよ!!」

「じゃあ代わりを用意すればいいじゃないですかあ!」

「駄目です!」

「なんで!?」

「私ばっかり不公平じゃない!!」

「職権濫用反対ー!!」

「とにかく、今日もやることいっぱいあるんだからね!」

「ええ…」

「…お昼はお蕎麦にするから」

「…てんぷらは?」

「うっ、好きなだけどうぞ…」

「まあ、それで手を打ちます…はぁ」

「さ、今日も頑張るわよ…眠いけど…」

「はあい…」

アニメ艦隊これくしょん、放送中!!(ダイマ)


【BARと化した執務室にて】

※度々アニメネタ、最新話ネタバレ注意






「うぅ…なんで、何でなのよ…」

「あ、足柄姉さん…、もう夜も遅いし…」

「いいえ、今夜ばかりは飲ませて頂戴!!」

「それ那智姉さんの…」

「あんなのないわ!私が、私が餓えているのは戦いだって!何度も言ってるのにいいい!!!」

「そりゃ…、色気とか、気にしてない訳じゃないけど…でも、でも…」

「ほ、ほら!!アニメなんだし、えっと、そう!実在する人物や組織とは関係ありませんってやつだよ!」

「…たとえそうだとしても、あれで私のキャラクターが固定されたのは変わりないわ……」

「あぅ…」

「…羽黒はいいわよね」

「え?」

「可愛くて、姉のヤケ酒に付き合わされる、ちょっと不憫な妹…ネタ要員の私なんかと違って…」

「あら?ふふ、なんだ。間違ってないじゃない…ふふ、ふふふふ、あはははは!…はぁ…」

「ね、姉さん…」

「…ごめんね羽黒。八つ当たりなんかして」

「う、ううん。気にしてないよ!…でも、飲むのはあと一杯だけ、ね?」

「ええ…」


「Curryくらい、ちゃんと作れるネー…」

「お、お姉さま…あれは私が悪いんです。気にすることは…」

「No、そこじゃないデース」

「え?ならいったい…」

「具なしとか…いくらなんでもおかしいに決まってマース…」

「それは煮込み過ぎたって言う描写なんですよ!きっと!」

「比叡お姉さま…ちょっと…」

「なあに霧島、今…」

「金剛お姉さまが落ち込んでるのは、厳密にはアニメが原因じゃありません」

「え、じゃあいったい…」

「実はですね、司令のお祖母さまも同じようなカレーを作っていたようでして…」

「あ、あー…」

「ええ、お察しの通り、司令ってばこともあろうに…」


『(アニメの)金剛はうちのお祖母さまみたいねー。お祖母さまのカレーも煮込みすぎちゃって…』


「なんて言ってしまいまして…」

「これはひどい」

「…………」

「あれ、榛名?居たの?「比叡お姉さまそれは?!」…え?」

「…………姉妹で唯一、登場シーンがほとんどなくても、榛名は大丈夫です!」

「あ、は、はる「ダイジョウブデス!!」…ひぇっ」


「あ、赤城さん…」

「生のじゃがいもって、どんな味なんでしょうね…ねえ加賀さん…」

「…きっと、まずいんじゃないかしら……」

「そうね…普通そうよね…」

「それに…」

「赤城さんもうこの話は…」

「だって!いくらなんでもおかしいでしょう!」

「銀蠅するにしても!なんで生のじゃがいもなの!!」

「それに、第六の子たちに……あんなの、恥ずかしい…」

「まるで卑しい女ですよね…私…、あ、まるでじゃないか…ふふふふ…」

「大丈夫よ、五航戦の子よりダメージは少ないわ」

「ちょっと!!そこで翔鶴姉の話出さないでくれる!!」

「あら、妹の方…居たの?」

「きぃ~っ!!わざとらしい!!」

「でも、加賀さんのおっしゃることも事実ですよ、赤城さん…」

「翔鶴…」

「私、公共の電波で、あんな、ふ、太ももさらしてっ!!」

「大丈夫だよ翔鶴姉!入渠シーンとか、下着が見えちゃうことなんて今までも…」

「状況が違うじゃない。お風呂や戦闘で素肌が見えるのとは、わけが違うわ…」

「それは…」

「…これからは翔けるのほうの翔じゃなくて、娼婦の娼を使おうかな……」

「娼鶴…なるほど。ぴったりね」

「何がぴったりなんですかねえ?!」

「私はあくまで、言葉の響きを言ったまでだけど?」

「っ~!!」

「赤城さん…もう一杯いかがです?」

「ごめんね翔鶴、今日は飲んじゃいましょう?」








(一風呂浴びたと思ったら、私の執務室がBARに代わってました、どういうことなの……)

なんだかんだ言ってますが6話は嫌いじゃないです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年06月04日 (土) 17:03:03   ID: dkVWzDbR

ショート自体がオムニバス的な物なのに……どこからつっこめばいいんだw

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