【ハナヤマタ】ヤヤ「よさこい部に入る10の条件」 (29)

百合、軽いネタバレありです。
原作未読の方はご注意ください。


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ハナ「今日からヤヤさんも遂に!よさこい部に加入デスね!」

なるタミ「わーい」

ヤヤ「あ、その事なんだけど……」

ハナ「?」

ヤヤ「入部にはちょっと条件があるのよ」

ハナ「条件、デスか……?」

タミ「どんな条件なの?」


ヤヤ「10個あるんだけど――」

ハナ「10個!?それはよくばりすぎデス!」

ヤヤ「イヤなら入部の件はなかった事にするわよ!?」

タミ「うーん、とりあえず、聞くだけ聞いてみよ?」

ハナ「そうデスね……」

ヤヤ「わかればいいのよっ」


ヤヤ「条件その1!なる!」

なる「は、はい!?」

ヤヤ「今日の放課後、私と一緒に出掛けること!」

なる「な、なーんだ……そんな事なら喜んで……」

なる「てっきりもっと酷いお願いかと思っちゃったよ……」

ヤヤ「私がなるに酷いことするわけないでしょ?」

なる「う、うん、そうだね///」かぁぁぁ


なる「じゃあ、ハナちゃんとタミお姉ちゃんも一緒に行こうよ」

ヤヤ「そ、それはダメ!」

なる「へ?」

ヤヤ「じょ、条件その2、なるだけで来ること!」

ハナ「二人っきりがいいんデスか?」ニヤニヤ

ヤヤ「なっ!べ、別にそういう意味じゃないわよ!!」

ハナ(ジャパニーズツンデレ……)

タミ「ふふ。じゃあ、お邪魔虫はこのへんで……行こっか。ハナちゃん」

ハナ「ええ……ヤヤさん頑張ってくださいね」ニヤニヤ

ヤヤ「余計なお世話よっ!」

なる「?」


放課後

ヤヤ「なる! ぼさっとしてないで行くわよ!」

なる「待ってよヤヤちゃん!今日はどこ行くの?」

ヤヤ「ファッションモール」

なる「そっか~ファッションモール久しぶりだな~」

ヤヤ「私なんて毎週行ってるわよ?」

なる「そうなんだ!ヤヤちゃん、おしゃれさんだもんね~」

ヤヤ「///」かぁぁ

なる「私はいっつもお母さんが買ってきた服着てるから……」

ヤヤ「なるも中学生なんだから、もう服くらい自分で買いに行きなさいよね!」


ファッションモール

なる「こうして二人で歩いてると、なんだかデートみたいでドキドキしちゃうね!」

ヤヤ「デ、デートぉ!?」かぁぁ

なる「あ、ごめんね。私なんかとデートなんてイヤだったよね……」

ヤヤ「ちょ!そんなことないわよ!」

なる「ほ、ほんとう?」ウルウル

ヤヤ(か、かわいい……)


ヤヤ「てゆーか、なるはもっと自分に自信を持ちなさいよ!」

なる「そう言われてもなぁ。私、イモいし……」

ヤヤ「今日は、そんななるのために、私が服を選んであげるから!」

なる「ヤヤちゃんが?」

ヤヤ「ええ!」

なる「そ、そんな……私なんかのために、悪いよ」

ヤヤ「条件その3!私なんかって言わないこと!」

なる「……わかったよ」


ヤヤ「あっ、これ可愛い!なる、これ試着してみてよ!」

なる「えぇっ!?こんな派手なやつを!?」

ヤヤ「絶対似合うから!」

なる「で、でもこんなの私なんか……」

ヤヤ「な~る~」

なる「あ、ごめんね……でも、こういうのはヤヤちゃんの方が……」

ヤヤ「もうっ……条件その4!これ、着てみせて!」

なる「えぇぇっ! ヤヤちゃん強引だよ~」


なる「ど、どうかな……///」

ヤヤ(なる可愛いなる可愛いなる可愛い……)

なる「ヤ、ヤヤちゃん?」

ヤヤ「写真!」

なる「へ?」

ヤヤ「写真撮らせて!」

なる「そ、そんなの恥ずかしいよ~」


ヤヤ「なんでよ!すっごく似合ってるのに!」

なる「で、でも~」

ヤヤ「もう!条件その5!写真撮らせること!」

なる「えぇぇ……」

ヤヤ「よさこい部……」ボソッ

なる「……わかったよぉ」


ヤヤ(なるの超キュートな写真撮れた……なるフォルダが潤うわ!)

なる「ヤヤちゃん……?さっきからニヤニヤしてどうしたの?」

ヤヤ「なっ!?なんでもない!」かぁぁ

なる「そう?」

ヤヤ「そ、それよりお腹空かない!?」

なる「あ、そう言えば……」グー

ヤヤ「モール内においしいクレープ屋さんがあるから、行こ?」


なる「ん~おいし~」

ヤヤ(おいしそうにクレープを頬張るなる……///)

なる「あ、ヤヤちゃん、一口いる?」

ヤヤ「くれるの?」

なる「うん!」

ヤヤ(……そうだ)

ヤヤ「なるのスプーンで食べさせて欲しい……な///」

なる「え///」かぁぁ


ヤヤ「あ!べ、別に深い意味はないのよ!?」

なる「でも、恥ずかしいよ……///」

ヤヤ「条件その6!食べさせて!」

なる「わ、わかったよ……どうぞ///」ドキドキ

ヤヤ「あ、あ~ん///」パクッ

なる「ど、どう?」

ヤヤ(なると間接キスなると間接キスなると間接キス……)

なる「ヤ、ヤヤちゃん……?美味しい?」

ヤヤ「なるの味……」ポー

なる「ヤヤちゃん!?」かぁぁぁ

ヤヤ「!?」

ヤヤ(嬉しさの余り口が滑った!!)


ヤヤ「じょ、条件その7!今の忘れること!!」

なる「え、無理だよ~」

ヤヤ「忘れて!」

なる「でも~」

ヤヤ「わ す れ な さ い !」

なる「……わ、忘れる」


なる「もう五時だ……そろそろお家に帰らないと」

ヤヤ「もうそんな時間!?」

なる「うん。楽しい時間はすぐ過ぎるって言うしね!」

ヤヤ(なるが私といて楽しいって///)

なる「ヤヤちゃん、帰ろっか」

ヤヤ「あ、ちょっと待って!条件その8!」

なる「……?」

ヤヤ「帰り道……ちょっと遠回りしていい……?」

なる「いいけど……?」

ヤヤ「話したいことがあるの」


帰り道

ヤヤ「なる、今日はありがと」

なる「え?」

ヤヤ「私のわがままに付き合ってくれて……」

なる「ううん。私も楽しかったもん。おあいこだよ」

ヤヤ「そう言ってくれると嬉しい」

なる「……」

ヤヤ「……」


ヤヤ「私ね、実はちょっと寂しかったんだ」

なる「寂しかった?」

ヤヤ「うん」

ヤヤ「昔はさ、なるはいっつも私と一緒にいたじゃない?」

なる「うん」

ヤヤ「ヤヤちゃんヤヤちゃんって言って付いてきて、とっても可愛かったわよねぇ~」

なる「も、もう///」かぁぁ


ヤヤ「でも、最近はよさこいばっかりで……」

なる「……」

ヤヤ「休み時間だって放課後だって私よりアイツと一緒にいるし……」

なる「ハナちゃん?」

ヤヤ「……うん」

なる「……」


ヤヤ「そりゃあ、なるにやりたい事が見つかったのはいいことよ」

ヤヤ「でも、なるが私から離れて行っちゃうと思ったら、素直に喜べなくて……」

なる「……ヤヤちゃん」

ヤヤ「あ~もう!そんな顔しないでよ!」

ヤヤ「別になるを困らせたくて言ってるわけじゃないんだから!」


なる「ふふっ」

ヤヤ「な、何が可笑しいのよ……?」

なる「だって、ヤヤちゃん可愛いなって……」

ヤヤ「へっ!?!?」かぁぁ

なる「確かに、よさこいもハナちゃんも大好きだよ」

なる「でも……」


なる「私が一番大好きなのは、いつだってヤヤちゃんだよ?」

ヤヤ「////////」かぁぁぁ

なる「だから、だいじょうぶ。私は絶対にヤヤちゃんから離れたりしないよ」

ヤヤ「ほ、ほんとう?」

なる「うん。ずっと一緒だよ」

ヤヤ(なるが私とずっと一緒って言った///)

ヤヤ「そ、それはプロポーズと受け取っていいのかしら!?」

なる「えぇ!?」かぁぁ


なる「プ、プロポーズはまだちょっと早いかな……」

ヤヤ(ハッ!?混乱して変なこと口走った!?)

ヤヤ「条件その9!忘れること!!」

なる「ええぇぇ」


ヤヤ「でも……」

ヤヤ「ありがと。なる。私もなるとずっと一緒がいい」

なる「うん!」

ヤヤ「じゃあ、条件その10!ずっと私と一緒にいること!」

なる「うん!喜んで!!」


おわり

短くて拙いssですが、見てくれた人、もしいたのならありがとうございます!
ハナヤマタss増えて欲しいですね。

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