エレン(9)「家族みんなでお買い物!」(40)

グリシャ「ミカサが家族になったから色々揃えなきゃなぁ」

カルラ「じゃあ今日は市場に行きましょうか」

エレン「わーい!」

ミカサ「……」モジモジ

グリシャ「どうしたんだいミカサ?」

ミカサ「わ、私も行っていいの…?」

カルラ「もちろん!ミカサも家族なんだから」ニコ

ミカサ「!」パァッ

エレン「何してんだミカサ!早く支度しろよ!」

ミカサ「うん!」テキパキ

ワイワイガヤガヤ

エレン「ついたー!」

ミカサ「わぁ…」

八百屋「へいらっしゃいらっしゃーい!」

服屋「女性の方!今安いですよ~」

グリシャ「賑わってるなぁ」

カルラ「ここでしか買えないものばかりだものね」

エレン「あっちでたい焼き売ってる!ミカサー!早く早く!」ダッ

ミカサ「待ってよー」トコトコ

グリシャ「微笑ましいなぁ」

カルラ「親冥利に尽きるわねぇ」

――小物店――

グリシャ「まずはミカサに櫛を買ってあげよう。女の子は櫛が必要だ。」

ミカサ「買ってくれるの?ほんと!?」

カルラ「ミカサの髪は綺麗だからねぇ。どれがいい?」

ミカサ「この赤いのがいい!」

エレン「ミカサいいなぁ」

カルラ「ミカサは服を持っていたかしら?」

ミカサ「私この一着しかもってない」

グリシャ「服も買わないといけないなぁ」

エレン「ミカサばっかりずるい~!」

カルラ「エレンも随分背が伸びたから新しいの買ってあげる」

エレン「やった!」

場所書いてなかった ここは服屋

グリシャ「そろそろ雪の降る季節だ。手袋も買わないと」

カルラ「ほらミカサ、エレンとお揃いよ」

ミカサ「お揃い!」

エレン「お揃いは恥ずかしいなぁ…」

グリシャ「ミカサ、マフラーはどうする?」

ミカサ「マフラーは…いい。今のままで」

エレン「新しいの買ってもらえばいいのに」

ミカサ「今のままがいい!」

エレン「頑固だなぁ」

カルラ「エレンに貰ったのがよっぽど嬉しかったのね」

グリシャ「ミカサは本当に可愛いなぁ」

さすが俺のミカサだ
確かにかわいい

――八百屋――

カルラ「ほうれん草、と」

エレン「うー、あれあんまり好きじゃないなぁ」

グリシャ「そんなこと言ってちゃ大きくなれないぞ」

カルラ「ミカサは偉いわね、何でも食べるもの」ナデナデ

ミカサ「///」

グリシャ「調味料もそろそろ尽きるな。買っておこう」

エレン「母さん!チーズがいいチーズ!」

カルラ「エレンは本当にチーズハンバーグが好きね」

ミカサ「(エレン嬉しそう。お買い物楽しいなぁ)」

グリシャ「あらかた買い終わったな」

カルラ「これでミカサも不自由なく生活できるわね」

ミカサ「ありがとうおじさん、おばさん!」

グリシャ「そうだ!せっかく市場に来たんだ、二人とも見たいものがあるだろう」

グリシャ「ほら、お小遣いをあげるから好きなところに行ってくるといい」

ミカサ「いいの!?」

エレン「ありがとう父さん!ミカサ、早く行こうぜ!」ダッ

ミカサ「うん!」ダッ

カルラ「一時間で戻って来てね。遠くには行っちゃだめよ~!」

グリシャ「そろそろお金の使い方も覚えさせなきゃならんからな」

カルラ「どんなもの買ってくるかしらねぇ」ワクワク

ワイワイガヤガヤ

ミカサ「りんご飴とかあるよ!美味しそう」

エレン「でも食べ物で使うのはもったいないよなぁ」

ミカサ「うん。大切に使わなきゃ」

エレン「しかしあらためて見ると人多いなぁ」

ミカサ「はぐれないようにエレンの手を握っておく」ギュウ

エレン「やめろよ痛いから」ヒリヒリ

エレン「う~ん、カッコいいナイフとかないなぁ」

ミカサ「(髪飾りとかなら買えるかなぁ…)」

エレン「そうだ!アルミンみたいに外の世界の本がないかなぁ」

ミカサ「ああいうのはさすがに売ってないと思う。アルミンのお爺ちゃんしか持ってない」

エレン「う~ん…そうだ!闇市に行けばあるかも」

ミカサ「闇市?」

エレン「アルミンが言ってたんだ、普通とは違うルールで商売をする場所なんだって」

エレン「少し遠くに行ったらあるかも」

ミカサ「そんな危ないところは…」

エレン「別にミカサは来なくていいんだぞ?俺一人で行くから」ダッ

ミカサ「待ってよ~」タッ

エレン「こっちの方にあるかなぁ」

ミカサ「あんまり遠くへ行くと危ない」

エレン「すぐ戻れば大丈夫だよ…あっ」ドン

大男「どこ見て歩いてんだこのガキ!」

エレン「何だよ!そっちからぶつかって来たんだろ!」

大男「んだとクソガキ!痛い目に遭いてぇか!」ガシッ

エレン「うわっ!?」グイッ

ミカサ「エレン!」

ミカサ「エレンを放せー!」ガシッ

大男「うわっ!?なんて力だこのガキ!?このっ!」ドガッ

ミカサ「きゃっ!?」ドサ

エレン「てめぇミカサになんてことしやがる!」ガブッ

大男「ぐあっ!?噛みつきやがった!もう勘弁ならねぇ!」ズドッ

エレン「う…」ガクッ

ミカサ「エレーン!」

大男「良くみりゃお嬢ちゃん、東洋人か?こりゃいい、高く売れるぜ!」

???「おい…そこのデカブツ」

ミカサ「!!」

???「調査兵団だ…おとなしく子供を放せ」

大男「はっ、調査兵団だと?税金無駄遣い集団が何ぬかしやがる!」

???「放せ…さもないと実力行使に移る」

大男「ふん!やってみやがれ!大体お前みてぇなチビに…っ!?」

???「……」

ズドッ!

大男「ッギャァァァアア!?…て、てめえ金的なんて…」ガクッ

???「うるせえよ。前かがみになってくれねぇと…」

ドカッ ベキッ バキッ

大男「グハッ…」ドサッ

リヴァイ「てめぇの顔を足蹴にできねぇだろうが…俺の身長じゃ」

ミカサ「あ、ありがとう…」

リヴァイ「うるせえよ。人の休日を邪魔しやがって、ガキは家の中だけで遊びやがれ」

ミカサ「(む…感じ悪い人だなぁ…)」

リヴァイ「やれやれ…市場になんか出るもんじゃねぇな。こいつを駐屯兵団に引き渡さなきゃならねぇじゃねぇか…」

リヴァイ「じゃあなクソガキ」

大男「……」ズルズル

ミカサ「エレン、大丈夫?」ユサユサ

エレン「……はっ!?俺はいったい…あの大男はどこに!?」

ミカサ「(あの人気に入らないからエレンの手柄にしちゃえ)エレンに恐れをなして逃げていった。さすがエレン!」

エレン「えっ!?さ、さすが俺!?」

ミカサ「でも時間を無駄にしちゃった」

リヴァイ△

支援支援(●´∀`●)

エレン「もうこんな時間!戻らなきゃなぁ…はぁ…」

ミカサ「闇市は見つからなかったね」

エレン「アルミンのデマだったのかなぁ。お金どうしよう。使ってないや」

ミカサ「あっ、エレンちょっと待って」

エレン「ん?何か見つけたのか?」

ミカサ「うん。ほら、あれ…」

グリシャ「エレン!?怪我してるじゃないか、どうしたんだ?」

エレン「うん。転んだ」

カルラ「あらあら。ほら絆創膏はってあげる」

エレン「いいよ自分でやるから!」

グリシャ「二人とも何を買ってきたんだい?」

ミカサ「うん、これ!」ガサ

グリシャ「なんだいこれは…お守り?」

エレン「うん。家内安全のお守り。ミカサが見つけたんだ」

ミカサ「おじさん、おばさん、エレン、私のぶん。」

グリシャ「よくこんなもの売ってたなぁ。でも…」

カルラ「ミカサ…どうして?好きなものを買ってよかったのよ?」

ミカサ「………」

エレン「ミカサ?」

ミカサ「また、家族が…急に、本当に急に…」

ミカサ「いなくなっちゃうの、嫌だから…」ウルウル

ミカサ「お母さんとお父さんにも、渡しておけば良かった…」ポタポタ

グリシャ「ミカサ…」

カルラ「なんて優しい子…」ダキッ

ミカサ「おばさん?」

カルラ「ありがとう。ありがとうねミカサ。大切にするから…」ギュウ

グリシャ「ミカサのお蔭できっと家は安全だな。ずっと皆一緒だ。」

。・゚・(*ノд`*)・゚・。

グリシャ「さぁ、用事は済んだし帰ろう」

エレン「ほらミカサ、泣いてないで早く帰ろうぜ。俺たちの家に。」

ミカサ「……」ゴシゴシ

ミカサ「うん!」

カルラ「帰ったらチーズハンバーグを作ってあげるね」

エレン・ミカサ「わーい!」

( ;∀;) イイハナシダナー

ハンバーグ食べれるとかやっぱり医者の息子はボンボンやな

エレン「今日は楽しかったなぁ」

ミカサ「うん。色んなものが見れた」

エレン「明日アルミンに自慢してやろう」

ミカサ「うん。明かり消すね」



エレン「zzz…」

ミカサ「……」ガサ

夜這いくるでー(!

ミカサ「…ここにこっそり隠しておこう」ゴソゴソ

ミカサ「(エレンには内緒だけど…)」

ミカサ「(もう一つ、違うお守りを買ってしまった)」

ミカサ「(恋愛成就…)」

ミカサ「(エレンと、ずっと一緒にいれますように。)」

――終わり――

おつ!
ミカサかわえぇ

かわえかったわw

終わりです
エレンは過激だけどいい子
ミカサも案外情が深いいい子
リヴァイも部下思いのいい子です

おっさんは子じゃねぇよw

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