八幡「これはだめかもわからんね」結衣「どして?」 (92)

八幡(高校卒業後、俺は都内の大学に進学。雪ノ下は国立大学に。由比ヶ浜は短大に進学した。…そこまではいいのだが)

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八幡「はあ」

結衣「ヒッキー、どうしたの?」

八幡「いや、なんでもない」

八幡(由比ヶ浜が俺の隣にいる。こいつ、毎日朝から俺の大学にいるけどちゃんと大学の単位取れてんの?)

八幡「なあ、お前って大学ちゃんと行ってんのか?」

結衣「行ってないよ」

八幡「なんで? 」

結衣「だってヒッキーがいない大学なんて行く意味ないし。無意味に勉学に励む時間あるなら花嫁修業したいし」

八幡(そういえば、俺の大学をこいつも受けたんだったな)

八幡「へー」

結衣「むー……ちゃんと料理も出来るようになってきたんだからね!」

八幡「いや、聞いてないけど」

八幡(最近、小町から由比ヶ浜との関係についてよく聞かれる。由比ヶ浜が俺の実家に頻繁に上がりこんで俺の親と何度も話してるらしい)

八幡(戸塚や材木座や葉山からも結婚式に呼んでくれよと言われた。)

八幡(気がつけば俺の周りの人間全てが俺と由比ヶ浜が結婚前提で付き合っていると思うようになっていった。…由比ヶ浜さんのコミュ力ぱねえ)

八幡「どうしてこうなったんだろうな…」

結衣「なんか言った?」

八幡「いや、なんでも」


結衣「ねえねえヒッキー。今日、暇?」

八幡「別に用事はないが」

結衣「なら、私の家に来てよ。お母さんとお父さんが早くヒッキーと会いたいって言ってたよ」

八幡「知り合いとしてなら会ってもいいが…」

結衣「決まりだね。じゃあ、お父さんの仕事早めに切り上げて貰わないといけないから電話するね」

八幡「はあ」

八幡(ここまで周囲を丸め込まれると俺が空気読める人間だったら由比ヶ浜と付きあうことになるんだろうけど)


結衣父「いらっしゃい」

結衣母「あがってあがって」

結衣「ただいまー」

八幡「おじゃまします」

結衣「こちらが比企谷くんね。で、そこにいるのはあたしのお母さんとお父さん」

結衣母「娘から比企谷くんのことはよく聞いてるよ。ご飯食べていってね」

八幡「はあ」

結衣「お茶でも飲んでて。今から料理作るから」

八幡「へいへい」

八幡(といいつつ、由比ヶ浜のお母さんもキッチンに向かっていった。一人ではまだ作れないんだな)

結衣父「…比企谷くん、ちょっと話いいかね?」

八幡「どうぞ」

結衣父「比企谷くんのことは娘から聞いているから君の事はよく知ってるんだ。だから、君の事について心配はしていない。」

八幡「そうですか」

結衣父「ああ。だから君の口から娘についてどう思ってるか聞きたい」

八幡「高校時代からの気のおけない知り合いですかね。ほんといろいろなことで助けてもらってます」

結衣父「それで、どう思ってるんだね? しっかりした事答えたら君と娘の関係を認めようと思ってるよ」

八幡「ですから、高校時代からの信頼できる知り合いです」

結衣父「だからそういうことじゃなくて、娘と生涯添い遂げる覚悟はあるかと聞いているんだが」ピキピキ

八幡「はあ」

結衣父「どうなんだね」

八幡「娘さんに聞いてください」

結衣父「こんな男に娘はやれん!出てけ!」ピキピキ

八幡「はあ。そうですか。おじゃましました」ガチャン


八幡(結局、食事する前に追い出されたわけだけど、腹減ったな)

八幡(せっかく千葉に帰ったことだし久しぶりに家帰るか。お、メール来た)

from 由比ヶ浜

今日はごめんね(´;ω;`)
お父さんにはちゃんと言っておいたから!
嫌な思いしたかもしれないけどまた私の家に来てね!
今度は上達した私の料理いっぱい作ってあげるよ!\(^o^)/


八幡(毒味はしとけよ、と)

平塚「お、比企谷か?」

八幡 「…お久しぶりです。平塚先生」


平塚「……ふむふむ、教え子に先を越されるところだったのか。危ないところだったな」`,、('∀`) '`,、

八幡「笑い事じゃないですよ。由比ヶ浜のお父さんめっちゃ怖かったですもん。……って先生まだお相手が見つかってないんですか?」

平塚「それは言うな。私だってなあ……」ガツン

八幡「なんかすいません」

平塚「まったくだ。婚活中の女子にそういう話をしてはいけない(戒め)」

八幡「先生が聞いてきたんじゃないですか…」

平塚「…まあでもさっさと由比ヶ浜との関係をどうするか決めておいた方がいいと思うがな」

八幡「いや、さっきも言いましたけどいつの間にかこういうことになってて。由比ヶ浜が好きだとか嫌いだとかじゃなくてただただ困惑してるんですよ」

平塚「君のそういう態度が原因だと思うがな」

八幡「そうですかね…。いつまでも、高校の時のような関係でいることを望むのはダメなんでしょうか?」

平塚「それは比企谷、君が決めろ。少なくても由比ヶ浜は望んでないようだがな」

八幡「…そうですね」


平塚「じゃあな」

八幡「はい。相談に載っていただきありがとうございました」


八幡「ただいま」

小町「お兄ちゃんおかえり! ついに結衣お姉ちゃんにプロポーズしたんだって!?おめでとー」

八幡「なんだそれ」

小町「結衣お姉ちゃんがメールで言ってたよ。ヒッキーがやっとプロポーズしてくれた!って。でも、お父さんは認めてくれなかったって」

八幡「意味わかんね。疲れたから寝る」

小町「今から楽しみですなあ」

八幡「はいはい、お前も受験生なんだしこんなことかまってる暇あったら勉強しろ」

小町「分かってるよー♪」



トントン
八幡「ん?」

八幡母「ちょっと来なさい」



八幡母「小町から聞いたんだけど、やっと由比ヶ浜さんにプロポーズしたんだって?」

八幡「へ?」

八幡母「あの子、この頃うちに来てくれて家事の手伝いしてくれてるんだけど本当いい子だよね。可愛いし、気が利くし八幡にはもったいないくらいだよ」

八幡母「だから、困ったことがあったらいつでも相談しなさい。お母さんは八幡のこと応援してるから」

八幡「はあ」

八幡母「しっかりとしなさいよ」


八幡「……」

八幡(俺の記憶にないことばかり起き、それがまるで事実であるかのように俺の周りで認知されている。なんだろうね、これ)


バタン
小町「お兄ちゃん、電話だよ」

八幡「誰から?」

小町「お兄ちゃんもよく知ってる人」


八幡「…もしもし」

雪乃「比企谷くんかしら? 」

八幡「ああ、久しぶりだな。雪ノ下。どうしたんだ?」

雪乃「ええ、そろそろ日本に帰れそうだから連絡しようかと思って」

八幡「帰ってくる日時を教えてくれれば迎えに行ってやるよ」

雪乃「そこまでしなくていいわ。…比企谷くん、1つ聞きたいことがあるのだけれど」

八幡「なんだ?」

雪乃「由比ヶ浜さんからメールが来てて、そこに比企谷くんと結婚するって書いてあったのだけれど本当なのかしら?」

八幡「…俺の周りはそう言ってるな」

雪乃「そう…おめでとう。由比ヶ浜さんを、幸せに、して、あげて、ね」

八幡「…」

雪乃「あ、呼ばれてるから電話切るわね。…じゃあまた」

プープープー


八幡「明日も大学あるし寝るか…」



トントン

トントン

トントン

結衣「ヒッキー朝だよー!」

八幡「え?えっ…ちょ、…な、なんで由比ヶ浜さんが俺の部屋にいて俺を起こしてるんですかね?」

結衣「そんなの別にいいでしょ!急がないと大学遅れるよ」

八幡「は、はい」

結衣「まったく、ヒッキーは」


ガタンゴトン ガタンゴトン

八幡「ふう」

結衣「電車に間に合って良かったー」

八幡「だな」

八幡(なぜか、由比ヶ浜がゼ○シィをかばんから取り出して読みだした件…。なにこれわざとなの?アピールなの?)

結衣「ヒッキーちょっと見て! このドレス可愛いよね?」

八幡「さあ、分かんね」

結衣「もう」


結衣「じゃあね、今日はバイトあるから」

八幡「ああ」

ガヤガヤ

八幡「最近、ストレス酷くてハゲそうなんだが」

いろは「そうですか」

八幡「周りのプレッシャーが酷くてハゲそうなんだが」

いろは「そうですか」

八幡「やっぱもう諦めたほうがいいんだろうか」

いろは「そんなこと相談されても、私には答えられませんよ。先輩が考えてください。…それにしても、先輩が私に愚痴言うなんて珍しいですね」

八幡「……俺らしくなかったよな。忘れてくれ」

いろは「いや、そういうことではないです。私に弱い所を見せてしまうなんてよほど困ってるんだなと思って」

八幡「……」

いろは「先輩」

八幡「なんだ」

いろは「私で良ければいくらでも相談にのりますし、私になにか出来ることであれば助けになりますよ。先輩には今まで何度も救われましたから」

八幡「…」

いろは「ですから、まず私を頼ってくださいね」

八幡「…考えとく」



いろは「どうしたんですか?」

八幡「あまりにも情けない事言うけど…笑うなよ」

いろは「はい」

八幡「俺の事を分かってくれてるかもしれない人間にやっと出会えて嬉しくなったんだ」

いろは「……残念ですけど私は先輩のことあまり知りませんよ。まだ、出会って3年くらいですし」

八幡「まあ、な。よく考えたら俺もお前のことよく知らなかったな。…そろそろ講義だし行くわ。じゃあな一色」

いろは「はい、また泣き言したくなったら呼んでくださいねー」

八幡「泣いてねえよ」


八幡(…告白しよう。俺は由比ヶ浜のことが好きだ。これは間違いない。彼女の優しさや心の強さは俺にはないものだ)

八幡(そして、雪ノ下も好きだ。これも間違いない。彼女の正しさや自分の道を切り開く強さは俺にはないものだ)

八幡(付け加えると、平塚先生も好きだ。ぐうたらな所もあるが生徒への真摯な態度は理想的な大人として目標になるものだ)

八幡(…だけれども、はたして彼女等と一生を共にしたいと思ったことは俺にあるのだろうか?……いや、ない。これっぽっちも思ったことがない)

八幡(…なら、俺を1つのレールに誘導する周りに流されて、これに乗っかっていてはダメだ。俺には彼女を幸せにすることは出来ない)


いろは「何を考えてるんですかー?」

八幡「…ああ、今日のカレーうまいなと思ってな? じっくりコトコト煮込んだんだろうか」

パクッ
いろは「んー、いつものカレーの味じゃないですか?」

八幡「そうかっ…て何つまみ食いしてんの?」

いろは「少しくらいいいじゃないですかー」

八幡「まあいいけどよ」


いろは「先輩。今週末空いてたら一緒に遊びに行きませんか?」

八幡「へ?」

いろは「行きたいところがあってですねー…一人で行くのもアレなとこなんで先輩もどうですか」

八幡「…まあ相談にも乗ってもらったし行ってやるよ。どこに行くんだ?」

いろは「それはですねー、当日のお楽しみってことで。」

八幡「了解」


いろは「絶対に週末に予定入れないでくださいよ?」

八幡「分かってるって。俺が約束忘れる人間に見えるか?」

いろは「そういう訳じゃないですけど。。。講義あるので先に失礼しますね」

八幡「ああ、じゃあな」

いろは「はい♪」



結衣「ヒッキー…どういうこと!?何を言ってるのか分からないよ!」

八幡「…もう一度言う。俺はお前と付き合う気も結婚する気もない」

結衣「……ゆきのん、ゆきのんなの?ゆきのんは確かに頭いいし美人だし完璧だけど、私だって」

八幡「違う。雪ノ下は関係ないんだ」

結衣「……もしかして、お父さんがヒッキーに嫌なことしたから?それなら」

八幡「そうじゃない」

結衣「なら、どうして?」

八幡「俺に由比ヶ浜と交際する理由がないからだ。……なあ、友達としてじゃダメなのか?」

結衣「なんでそんなこと言うの」

八幡「あ、いや」

結衣「もう、遅いよ。。。もっと早く断ってよ…酷いよ…」

八幡「お、おい」

結衣「ヒッキーが思わせぶりなことするから、私もそうなんだと思ったんだよ。大学を休学してヒッキーのために料理の練習したり、バイトをしてヒッキーが気に入るような服を買ったりしてたんだよ。それにヒッキーのお母さんやお父さんと頑張って仲良くなったりしてたんだよ。毎日、私の家からこの大学まで通うのも楽ではないんだよ。」

八幡「勘違いしたのなら悪かった。謝る」

結衣「……今更そんなこと言われても私にはヒッキーしかいないの。ねぇ、私頑張るから見捨てないでよ」

八幡「すまん。友達としてならお願いしたいがそれ以上は」

結衣「そんなに私の事嫌いなんだ……」

八幡「何を言って」

結衣「嫌いじゃないなら責任とってよ……」

八幡「…すまない」

結衣「……」

カチャ
ピッピッピ
結衣「もしもし ゆきのん? そうそうラブラブで そう今も 結婚式場どこにするか選んでたんだ~ うん、決まったら電話するね ヒッキーは今トイレ行ってるよ うんうん またね 」ピッ

八幡「…雪ノ下になに吹き込んでんだ」

結衣「絶対に諦めないから」

八幡「おい」

結衣「ヒッキーのこと絶対に諦めないから」


八幡「……疲れた」

プルルル

八幡「…小町からか」

八幡「もしもし」

小町「お兄ちゃん最低」

八幡「そうだな。最低だ」

小町「結婚直前に逃げるとかお兄ちゃんのこと見損なったよ。大学に入って少しは成長したと思ったのに」

八幡「その通りだ。ごめんな」

小町「お父さんとお母さんもカンカンに怒ってるよ。それに結衣さんのお父さんお母さんにどう謝ればいいか」

八幡「すまない」

小町「……結衣さんの何がダメだったの?」

八幡「別に、悪いことなんて全くない。性格もいいし美人だしな。全て俺の気まぐれだ」

小町「……小町、お兄ちゃんとしばらく会いたくないかも」

プープープー…
八幡「…………死にたい………寝るか」

zzz…



トントン

八幡「ん」

いろは「先輩。お疲れ様です」

八幡「ああ、お疲れ。まだ帰ってなかったのか」

いろは「あの話聞いたら、先輩が心配になりましてですねー」

八幡「…あざとい」

いろは「あざとくないです。…これどうぞ」

八幡「マックスコーヒーか」

いろは「先輩の好きな飲み物ですよね?これ」

八幡「よく知ってたな」

いろは「こればっかり飲んでましたからね、誰でも気づきますよ」

八幡「そんなもんか 。ありがとな」

いろは「いえいえー」

八幡「やっぱうめえ」ゴクゴク

いろは「…甘すぎないですか? 全部飲み切るのキツイかも」ゴクゴク

八幡「この甘さがいいんだろうが。分かってねーな」

いろは「んー、やっぱ甘い…。先輩、私の分も飲みます?」

八幡「いやいい」

いろは「もう、こういう時は飲ませていただきます!って言うところですよ」

八幡「ないない。俺にそんなの求めんな」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月09日 (水) 21:24:56   ID: QMmEfn68

期待してます

2 :  SS好きの774さん   2014年07月13日 (日) 08:06:42   ID: 8yduoyVk

はっきりしなかった八幡も悪いが、勝手に話進めて、しかも大学にも行かず外堀埋めて逃げ道なくした結衣も相当悪いだろこれ。

3 :  SS好きの774さん   2014年07月14日 (月) 23:35:34   ID: kjzC123x

完全に勘違いしたゆいがいけない

4 :  SS好きの774さん   2014年07月16日 (水) 00:16:44   ID: -pzzaIr-

期待しています

5 :  SS好きの774さん   2014年07月17日 (木) 19:32:20   ID: x-bojUQN

ゆきのんがしっかりしてればこんなことにはならなんだ。

6 :  SS好きの774さん   2014年09月28日 (日) 05:41:43   ID: YaTKF4X0

まぁ全力で、八幡が悪いのは間違いないw
結婚まで話が進ってどうよ

7 :  SS好きの774さん   2014年10月10日 (金) 22:55:29   ID: qyxvZzKb

想像できちゃって、ちょっとゆいのん嫌いになっちゃったよ

8 :  SS好きの774さん   2016年06月25日 (土) 19:55:25   ID: e0hCcEZU

とりあえず由比ヶ浜死ね

9 :  SS好きの774さん   2016年06月26日 (日) 09:34:45   ID: b0FMLDRh

これ心の病気ちゃうんか

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