真「バストアッパーキサラギ」 (29)


・劇中劇となっております
・765プロのアイドルがドラマに出演している感じで読んでください



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千早「はーるかっ」モミッ

真「千早、人違い。あと胸揉まないで」

千早「あら、ごめんなさい」

真「どうしたのさ、テンション高いけど」

千早「ええ、胸の大きさにあやかって、揉んでいたのよ」


真「……なら、ボクのは効果ないと思うよ」

千早「……真?」

真「ん、なに?」

千早「土下座」

真「え!?」


千早「いい、真。私のバストは?」

真「72センチ」

千早「じゃあ、真は?」

真「……74センチ、です」

千早「はーっ……」


真「うう……目が冷たいよ」

千早「たった2つでも、差があると思わない?」

真「いやぁ、たった2くらい……」

千早「あ?」

真「大きいと思う、うん」


千早「思っていないでしょう、その声」

真「いや、思ってるよ! 超思ってる! うわぁー、ボク胸おっきいね!」

千早「嫌味かしら、不愉快だわ。美希よりは小さいわよ」

真「理不尽だよ、これ……」


千早「そういうわけで、私は貴方の胸を揉むの。いいわね」

真「う、うん。……うん?」

千早「おお、胸神様……お力を」モミモミ

真「あのさ、千早」

千早「なあに?」モミモミ


真「ボクなんかより、春香とか美希の胸を揉んだほうが良いんじゃない?」

千早「どうしてそう思うの」モミモミ

真「だって、ボクより大きいだろ」

千早「分かっていないわね、真は」モミモミ

真「分かるわけないよ、こんな奇行……」


千早「春香や美希は80を超えているでしょう?」モミモミ

真「そうだね」

千早「70センチ台の大きさの人から胸神様の力を引き出したいの」モミモミ

真「だったら、伊織とかさ」

千早「あのね、真」モミモミ


真「なんだよ」

千早「水瀬さんは年下よ」モミモミ

真「えっ」

千早「さすがに私でも、年下の女性の胸を揉むのは……」モミモミ

真「ごめん、ちょっ、ちょっと待って」


千早「え?」モミモミ

真「一旦揉むのやめて」

千早「……なにかしら」

真「ボクの胸を揉んでる理由って、ボクが千早より年上だから?」

千早「ええ」


真「……やよいに手を出さないのも、そういう理由?」

千早「高槻さんの胸を揉めるわけがないわ」

真「まあ、怖がるだろうね」

千早「ええ、二度と目を合わせてもらえなくなるわ……今度こそ」

真「今度こそ、って……何かしたの?」


千早「なんでもないわ、気にしないで」モミモミ

真「何事も無かったように再開しないでくれないかな……」

千早「真は私より年上よ。だから、これ以上成長する必要はないわ」モミモミ

真「なに、その謎しかない理論」

千早「だって、歳を重ねているのだから成長する理由が無いでしょう?」モミモミ


真「千早」

千早「なあに?」モミモミ

真「ぶっ飛ばすよ?」ガシッ

千早「す、すみません菊地さん……」


真「で、その胸神様って何?」

千早「文字通り、胸の神様ね」モミモミ

真「そんなの居るんだ……」

千早「この国は、どんなものにも神様が宿るというから」モミモミ

真「なるほど、確かにね」


千早「モノを大切にしなければ、モノの神様が罰を与えるの」モミモミ

真「うん、すごく真面目な話なんだけど、胸を揉まれてると集中して聞けないや」

千早「胸神様に祈り続ければ、いつかバストサイズがアップするわ」モミモミ

真「なるほど、分かんない」

千早「そこで私は、【バストアッパーキサラギ】と名乗ることにしたの」モミモミ


真「もっと分からなくなったよ……」

千早「真の胸からパワーを吸収することによって、自らに取り込む。カンペキね」モミモミ

真「穴だらけだよね、その作戦」

千早「でも、おかしいわね。胸に変化が見られない」モミモミ

真「そりゃそうだと思うよ、自分の胸には触れてないんだもん」


千早「なるほど」モミモミ

真「何がなるほどなのか良く分からないけど、役に立てたなら嬉しいよ」

千早「要するに、自分の胸にも触れて、かつ真の胸にも触れれば良いのね」モミッ

真「ゲームボーイの通信ケーブルみたいだね」

千早「ゲームボーイ……?」モミモミ

真「あっ、知らないなら良いや。ごめん」


千早「……さて、と」パッ

真「はぁ……」

千早「今日はかなり揉めたわ。ありがとう、真」

真「うん、なんか、疲れたよ……」

千早「バストアップが楽しみね」


真「ついでにボクの胸も大きくならないかなぁ」

千早「気にしているの?」

真「そりゃあね。雪歩は結構大きいのに、ボクは小さいままだし。女の子らしくないなぁ、って」

千早「大丈夫よ、真。きっとチャンスはあるわ」

真「う、うん……」


 ――――

真「ね、ねぇ千早っ!」ダダダッ

千早「あら、真。どうしたの、そんなに慌てて」

真「きいてよ! ボクの胸がね、75センチになったんだ!」

千早「……へ?」

真「ありがとう、バストアッパーキサラギ! 千早のおかげで大きくなったんだよ!」


千早「う、嘘よ、そんなはず……私の胸は相変わらずなのに」

真「あの揉み、決して効果なしじゃなかったんだね」

千早「そ、そんな……ライバルのバストサイズを変えてしまうだなんて……」

『恐るべし、菊地真! こうして、またひとりバストアップしてしまった!』


真「身体もなんとなく重くなってさ、って……千早! 千早、どこに行くの!」

千早「く……うっ!!」バッ

『頑張れ、バストアッパーキサラギ! 負けるな、バストアッパーキサラギ!!』

(ナレーション:天海春香)

おわり

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