男「幅50cmの」幼馴染「天の川」(47)


幼馴染「──あれ?」

男「お?」


幼馴染「な、なんで男がいるわけ? つけてきたの?」アセアセ

男「そんなバカな。互いの家から一番近い百均なんだから、たまたま会う事もあるだろ」

幼馴染「まあ、そうだね。それで? なにか買い物?」


男「ん? ああ…ちょっとな」ササッ

幼馴染「見えたってば、手に持ってたの折り紙だよね」

男「いいだろ、別に」


幼馴染「高校生にもなったオトコの人が百均で折り紙…ねぇ」クスッ

男「そういうお前は何を買いにきたんだよ」

幼馴染「べっつにー、乾電池買うついでにブラブラしてるだけですが」


男「あっそ、んじゃ…」

幼馴染「あれー? 隣り同士なのに『一緒に帰ろう』とか言わないわけ?」

男「なんでだよ、お前まだ買い物済んでなさそうだもん」


幼馴染「いいけどね、そんなじゃモテないぞ」

男「うるせーし、もういい帰る」

幼馴染「ふーん…」


幼馴染(…本当に帰っちゃった)

幼馴染(まあいいや、男がいたら自分の買い物もしにくいし)

幼馴染(ええと…文房具とかの方かな?)キョロキョロ

幼馴染(文房具どこだろ)

幼馴染(訊いた方が早いか…)


幼馴染「あ…すみません、店員さん」

店員「はい、いらっしゃいませ」

幼馴染「あの…折り紙、どこにありますか──?」


………



男(まさか幼馴染に会うとはな)

男(まあいいや、折り紙は部屋に置いといて…っと)ポイッ

男(さて、家の裏山だな)


男「オカーン、木を切るノコあったっけー?」

母「はぁ? あんた何か事件でも起こすんじゃないだろうね?」

男「こんな善良な息子捕まえて何をぬかすか」

母「どの口が言ってるの、あんまり面白くないわよ。ノコなら物置の棚にあったでしょ──」


男(──ノコもあったし、裏山…そうそうこの階段脇が笹林に…)

男「うっ…!?」コソコソッ


幼馴染「んしょっ……よっ…と」ギコギコ


男(なんであいつまで笹切ってんだ、くっそ…早く帰れよ)


幼馴染「…ふぅ、これでいいかな…」バサッ

幼馴染(このくらいじゃないと、屋根につっかえちゃいそうだもんね)

幼馴染(よしっ、帰って立てよう)ズルズル…


男(…行ったか、やれやれ)フゥ…


………



幼母「──あんた、ちゃんと階段掃除しときなさいよっ!?」

幼馴染「解ったってば!」

幼母「全く…落ち葉だらけにして!」バタンッ


幼馴染(うるさいなぁ…そのくらい目を瞑って協力してよ)

幼馴染「…娘の恋路なんだからさ」

幼馴染(さて…ベランダに取り付けなきゃ)ガサガサ


カラカラカラッ…


幼馴染「えっ」

男「えっ」


幼馴染(ちょっ…!? なんで男がベランダに出て…!)

幼馴染(っていうか、男も笹を…!?)


幼馴染「お、男…何してんのよ」

男「うるせーな、七夕なんだし自分ちのベランダに笹立てるくらいいいだろ」ゴソゴソ…

幼馴染「冗談じゃないわよ、枝が半分くらいこっちに出てるじゃない」

男「今夜だけだって」


幼馴染「私だって笹立てようとしてたんだから、男は反対の角にしてよ!」

男「はぁ? やだよ、反対はお互いの家の屋根が被っててほとんど空が見えないじゃん。お前があっちにしろよ」

幼馴染「だから言ったのよ、私だって嫌だもん」ガサッ


男「あっ! お前、無理矢理立てんなよ、ほとんど笹同士が被ってんじゃねーか!」

幼馴染「嫌だったらあっちに行きなさいってば」ベー


男「くっそ、知らね。だだ被りにしてやる」

幼馴染「強情だなぁ…」チッ

男「俺の方の笹、勝手に位置変えてたら怒るからな」カラカラッ…

幼馴染「しないよ、そんな事!」

男「ならいいけどっ」ピシャッ


………



男(よし…笹は二本被ってうるさい感じだけど、あれなら何とか空から見えるだろ)


男「あとは…」ピラッ

男(…折り紙を切って)チョキチョキ

男(紐をつけて…)シュルッ…キュッ

男(マジック…いや、筆ペンのがいいか)キュポッ


男「…で、願い事だ」ハァ…


男(どうすっかな…)

男(昔みたいに幼馴染と仲良くなれますように…?)

男(いや、回りくどい)


男「違うだろ、解ってるくせに…!」


男(なんでアイツ自身が見るわけでもない短冊でまで素直になれねえんだ)スッ…

男(まじないの願い事くらい──)サラサラッ


『幼馴染に告白できますように』


男(──このくらい、ハッキリ書いたっていいだろ)


男(もう薄暗いな…そろそろ吊るしても目立たないだろ)


カラカラカラッ…


男「ん?」

幼馴染「あれ?」


男(ちっきしょ…幼馴染もちょうど短冊つけようとしてやがる)チッ


幼馴染「何て書いたの」

男「えっ、言えるわけねえだろ」ドキッ

幼馴染「…けち」

男「んじゃ、お前はなんて書いたんだよ」

幼馴染「お、教えない!」ビクッ

男「じゃあお前も訊くな」


幼馴染「手が届くからって勝手に見ないでよ?」

男「そっちこそ」


幼馴染「むぅ…見られたら嫌だから、半分に折っとこ」

男「んじゃ俺も」

幼馴染「見ないよ!」

男「俺だって見ねえよ!」


…ゴソゴソ、キュッ


男&幼馴染(これでよし…っと)


男「はぁ…」

幼馴染「…何よ、溜め息なんかついて」


男(だめだよなぁ…なんでこんな機会なのに『せっかくなら七夕飾りも一緒にしよう』とか言えないんだ)

幼馴染(…短冊に『もっと素直に男と話せるようになりたい』って書いたばっかりなんだけどな)

男(互いのベランダの距離、僅か50cmってとこか…心の距離はもっともっと遠いけど)

幼馴染(たったひと跨ぎの天の川なのになぁ)


男「何でもないよ。じゃ…願い事、叶うといいな」カラカラッ


幼馴染(…まだ薄暗い程度だし、彦星も織姫も見えない)

幼馴染(願いは届いてもないけど──)


幼馴染「──あの、男…っ」


男「…ん?」

幼馴染(短冊の願い…自分で引き寄せなきゃ)

男「どうした?」

幼馴染「なんか…久しぶりにけっこう話したし…」

男「…うん」


幼馴染「あの…嫌ならいいんだけど……」

男「……?」

幼馴染「久々ついでに…来る?」

男「え?」

幼馴染「その…私の部屋──」


男(──まじかよ、どうする!? いや、どうするじゃねえよ!)

幼馴染「………」モジモジ

男「そりゃ、どういう風の吹きまわしなんだ」

幼馴染「……!」ビクッ

男(違う、ばかやろ…こんなチャンスを!)


幼馴染「だ、だよね…嫌ならいいってば」アセアセ

男(言え! 行くって! 逃す手があるか!)

幼馴染「ごめん、変な事言って」

男「いや…お邪魔……する」

幼馴染「えっ」


男「た、七夕だしな…天の川を渡ってみるのもいいかも、なんて…」

幼馴染「何よ、自分を彦星に例えるとかいい度胸してるじゃない」


男「そういう意味じゃねえよ!」

幼馴染「じゃ、どういう意味よ!」

男「そりゃ…ええと…」


幼馴染「ごめん、答えなくていいっ……どう…する…?」

男「い…行くって」

幼馴染「じゃあ、どうぞ」ドキドキ

男「うん…」ドキドキ


カラカラカラッ…

…ピタッ


男(…うわ、なんかこの部屋いい匂い)


幼馴染「ちょっと、あんまりジロジロ見回さないでくれる」

男「招き入れといてそんな事言うなって……仕方ないだろ、久しぶり過ぎるんだよ」

幼馴染「…確かにね、そうかも。座らないの?」

男「お、おう」ギクシャク


幼馴染「何か飲む?」

男「何でもいいから、是非」

幼馴染「ん、ちょっと待ってて」スッ…

男(…緊張で喉がカラカラです)


男(いつぶりかな…中学の一年くらいの頃以来…か)

男(来なくなって三年も経ったんだな)

男(…すげえ、女の子らしい部屋になったもんだ)


『──え? 何、お前ら付き合ってんの?』

『違うって、隣同士なだけだし!』

『そ、そうだよ! 誰が男なんかと!』


男(小学校の頃はあんまり性別なんて気にしてもいなかったんだ)

男(…いや、周りがそうだったから気にしてないふりをしてた)

男(いつも一緒にいたから、中学に上がってそれを冷やかされて…急に恥ずかしくなって)

男(きっとあいつも同じだったはず──)


幼馴染「──お待たせ、アイスティーで良かった?」コトッ

男「うん」


幼馴染「牛乳も持ってきたけど、ミルクティーにする?」

男「いや、ストレートでいい」

幼馴染「ん」


男「………」ゴキュゴキュ

幼馴染「………」コクンッ

男「………」プハ

幼馴染「………」フゥ


男&幼馴染(どうすればいいの、これ)


幼馴染「…しかし、意外だよね」

男「何が?」

幼馴染「男が七夕に願い事するなんてさ」


男「お前もだろ」

幼馴染「女の子はそもそも占いとか、おまじないとか好きなものだから」

男「うっ…」


幼馴染「…何か、特別に叶って欲しい願いでもあったの?」

男「……まあ…な」

幼馴染「あ、あははっ…もしかして恋愛の事だったりして!」


男「………」

幼馴染「えっ」

男「えっ?」


幼馴染「まま…まさか、当たっちゃった?」

男「言わないってば」

幼馴染「…そっか」


男(言わないじゃねえだろ……短冊になんて書いたんだ、告白しろよ…)ガックリ

幼馴染(これは…たぶん本当にそうなんだな…)ガックリ


幼馴染(…好きな娘、いるのかなぁ)

男(そういう発想が出るって事は、こいつの短冊にもそんな願い事が書いてあるのかな…)


幼馴染「…もう、高校生だもんね」

男「ん?」

幼馴染「恋もして当たり前…だよね」

男「そう…だな」


幼馴染「中学の時って半端だったよね、恋とか関係ない子供みたいで……でも口にはしなくてもみんな興味は深々で」

男「特に男子はそうだったかも」

幼馴染「女子だって同じだよ」


幼馴染「きっとみんな好きな人はいたりするのに恥ずかしくって。言っちゃったら、きっとからかわれるし」

男「あー、やっぱそんなもんか…」

幼馴染「うん…だから、逃がしちゃったりもするんだよ」

男「…かもな」

幼馴染(私みたいにね…)

男(俺みたいにか…)


幼馴染「………」コクンッ

男「………」ゴキュッ

幼馴染「………」フゥ…

男「………」プハ


幼馴染「あはは…ゲームでもしよっか」ギクシャク

男「おう、しようしよう」アセアセ

幼馴染「古いのしかないけど…Wiiスポーツリゾートとかでいいよね?」

男(なんでもいい、空気が変われば)


──スタート!
ガコッ!ガキィンッ!


幼馴染「わわっ、落ちる! ちょっと手加減してよー!」

男「手加減って、俺これほとんどやったことねえぞ」

幼馴染「チャンバラ苦手なんだよー、あわわっ!」


男「んじゃ、飛行機の風船割りしようぜ」

幼馴染「あれっ!? なんでこれ下に行くの!?」

男「リモコン上に向けないと、ほーら後ろとったぜ」ズダダダダッ

幼馴染「うわあああ、酷いよー!」


男「今度はマウンテンバイクレースな」

幼馴染「これはよくやったんだー」

男「おらおら!」

幼馴染「ふわ…待って! 手がだるい!」

男「じゃあ、待つ」ピタッ

幼馴染「ずるい! そこ下り坂じゃないの!」ムキーッ


幼馴染「なんかちっとも勝てない」

男「やりこんでるんじゃないのかよ」

幼馴染「…そんなでもないよ」

男「なんで、自分のゲームだろ?」


幼馴染「うん…でも買ってじきに男が部屋に来なくなっちゃったからね…しなくなったんだ」

男「…そっか」


幼馴染「だけど、勝てなくても楽しいな」

男「なら、いいけど」

幼馴染「…懐かしいね、こういうの」


幼馴染「私達が疎遠にならなかったら、今もこんな毎日だったのかな」

男「…そうかもな」


幼馴染「クラスメイトに『お前ら、付き合ってんの?』って訊かれて…覚えてる?」

男「覚えてるよ」

幼馴染「私、あの時…すごく恥ずかしくなって」

男「うん」


幼馴染「男もそれ以降、全然話しかけてくれなくなったし」

男「お互いにだろ」

幼馴染「そうだけど、でもからかってきたのは男の友達だったじゃない。私…男に気を遣ったんだよ」

男「そりゃ悪かったな」


幼馴染「それでも周りは二年生や三年生にもなると、中にはクラスメイトと付き合っちゃう人もいたし」

男「あー、いたな……◯山と□岡とか」

幼馴染「そうそう、△田くんと▽森さんもだったんだよ?」

男「え、そうだったのか?」

幼馴染「そうだよ。それから私達をからかってきた◯下くんも、クラスは違うけど□藤さんとコッソリ付き合ってたって」

男「まじかよ、あんにゃろ」


幼馴染「……私達は、戻れなかったのにね」ボソッ

男「…そうだな」

幼馴染(高校に入って、周りがすっかり恋の花を咲かせるようになっても)

男(変に意地張るのが癖になっちゃってたんだよな)


幼馴染(……だめかな、これは)

男(なんだこの、付き合ってもないのに別れた後みたいな思い出話は…告白とか今更感ありすぎだろ)

幼馴染(いっそ隣同士じゃなかったら、当たって砕ける事もできるのになあ)

男(告白してダメだったら、もう顔が合わせ辛いぞ…)


幼馴染(いつも通り──)ゴクンッ

男(──憎まれ口叩いて終わり、それでいいか)フゥ…


…コトンッ


幼馴染「…で、短冊の願いは訊かないけど、誰が好きなのかしら」

男「あ? なんで言わなきゃいけねーんだよ」


幼馴染「部屋に招待したんだから、そのくらいのネタ明かしなさいよ」

男「やなこった、誰が言うか」


幼馴染「私の知ってる娘?」

男「さあねー」

幼馴染「同じクラス?」

男「俺は好きな娘がいるとさえ言ってないぜ?」


幼馴染「じゃあ、いないの?」イラッ

男「いないとも言ってないだろ」イラッ

幼馴染「教えなさいよ」

男「嫌だってば」


幼馴染(…いっそ教えてよ、知ってる娘なら諦めもつくから)

男(俺が話したら、こいつも言うのかな…仲のいい誰かだったりしたらキツイぜ…)


幼馴染「オトコらしくないよ?」

男「一貫して『言わない』って守ってるんだ、オトコらしいだろ?」

幼馴染「全然」


男(…もう外は真っ暗だけど、願いが届くもなにも無かったな)

幼馴染(これじゃ願掛けとか、意味ないじゃない…馬鹿みたい)


男「結局、久しぶりに部屋に来てもいつも通りなのな」

幼馴染「は?」

男「高校入ってからまた時々話すようにはなったけど、お前いつもツンツンしてるもん」

幼馴染「男だってそうじゃない」


男「これじゃ疎遠にならなくても、いずれ同じだったな」

幼馴染「……っ…!」カチン


男「この歳ならもう少しは──」

幼馴染「──なんでそんな事言うのよ!」


男「…なに大きな声出してんだよ」

幼馴染「私達がこんな風になったのは、あの時からかわれて疎遠になったからだよ! そうじゃなかったら…!」


男「お前、家の人いるんだろ? 俺が来てるの知らないんじゃ…」

幼馴染「関係ないよっ! 男がベランダからウチに来るのは、前なら当たり前の事だったじゃない!」

男「小学生の頃と今じゃ違うだろ? いきなり大声で喧嘩なんかしてたら、なんて思われるか」


幼馴染「私だって喧嘩なんかしたくなかったよ! せっかく久しぶりに普通に話せたのに!」

男「何が『せっかく』だよ! 俺と話せるかどうかなんて、今更どうでもいい事じゃないのかよ!」

幼馴染「そうだよね! 男はそうなんだよね! いいよ、それでっ!」

男「わけわかんねえよ! それでいいなら、なんで怒ってんだ!」


幼馴染「もういい! 帰ってよ!」

男「言われなくても帰らあ、どーもお邪魔しました!」

幼馴染「どういたしましてっ!」


カラカラカラッ…


男「……じゃあな」

幼馴染「………」


…ゴソゴソ、スタッ


男(…笹、もういらねーな)

幼馴染(短冊…片付けよう)


…ガサッ、ガサガサッ


男「なにやってんだよ」

幼馴染「そっちこそ」

男「もう笹、外そうと思ってよ。意味ないし」

幼馴染「私もだよ、ほっといて」ゴソッ

男「あっそ」ガサッ


幼馴染「じゃあね…私も言っとくよ、願いが叶うといいねっ!」ベー

男「…もう叶わねーよ、おやすみ」ケッ


カラカラ…ピシャッ!


………



男「………」ハァ

男「なんだこれ、やり過ぎたな…」

男「元より悪くなってんじゃねーかよ、馬鹿だな俺…」アハハ…


男(…ま、同じ事か)

男(たぶんあいつには好きな奴がいるんだ)

男(いっそ、これで吹っ切れた……か?)


男(…笹、捨てなきゃな──)


男「──ん?」


………



幼馴染「ばっかみたいっ」グスッ

幼馴染「何が七夕の願いよ…素直になるなんて、自分が努力しなきゃ叶うわけないじゃない」

幼馴染「でも…素直になったって」


幼馴染(男…きっと、短冊には好きな人の事についてのお願いを書いてたんだ)

幼馴染(だから、一緒だよ…)

幼馴染(三年間…長過ぎたんだよ)


幼馴染(…階段、落ち葉を掃き掃除しなきゃ──)


幼馴染「──あれ?」


男「おい、嘘だろ」

… … …

幼馴染「ちょっと……えっ? …えっ!?」

… … …

男「なんで、短冊の折り紙…赤色なんだよ!」

… … …

幼馴染「この水色の…男の短冊! 笹が重なってたから…!」

… … …

男&幼馴染「結ぶ枝を間違えたんだ…」


男&幼馴染「………」ゴクリ


男&幼馴染(…読んじゃえ)ピラッ


男&幼馴染「えっ」


【おわり】

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