幼馴染「カニすきがしたい」(87)

幼馴染「カニすきがしたい」


男「かってにしてろ」


幼「カニ買ってきて」


男「やだよ、ザリガニでも食ってろ」


幼「ザリガニって死ぬとすごい臭いするよね」


男「わかる」


幼「バケツに大量に取ってきて、そのまま放置した翌朝すごいことになった小ニの夏」


男「なんとひどいことを」

幼「てかザリガニって食べれるの?」


男「外国だと高級食材らしいよ」


幼「そう言えば、がばいばぁちゃんも食べてたしね」


男「てかお前今日髪の毛結んでるのな」


幼「いいでしょーツインテ美少女だよ」


男「自分で言うなよ」

幼「なでてもいいんだよ?」


男「へー」


幼「拗ねるよ?」


男「はいはい」


幼「苦しゅうない」


男「すごく偉そうだよね」


幼「でもそこが可愛いんだよね!」


男「そろそろ課題やらなきゃ」


幼「課題と私どっちが大事なのよ」


男「課題に嫉妬するなよ」

幼「あー……課題したくない。明日君のやつ学校で写すから」


男「だからバカなんだよ」


幼「現文ならいつもテスト勝ってるし」


男「お前の才能はずるい」


幼「なんかわかるんだよね」


男「まぁ他は全部勝ってるけどね」


幼「いつも授業寝てるくせに」


男「家で頑張ってるんです」

幼「ってか明日の一限体育だー」


男「一限目の体育って、そこに午前中の体力全部もってかれる感あるよね」


幼「体育は四限が一番いいよね。終わればお昼だし」


男「女子はバレーだっけ?」


幼「バレーボール胸に2つ入れて遊んでたら、体操着伸びた」


男「バカだよね」


幼「一瞬の喜びのために、体操着は犠牲になったのだ……」


男「気にしてるん?」


幼「それなりに……ってあんま胸見んな変態」


男「バレーボール胸に入れちゃう人に言われたくない」

幼「どうせ、おっきい子が好きなんでしょ」


男「俺はお前くらいが好きだよ」


幼「このロリコン」


男「フォローしたのに」


幼「全然フォローになってないから」

男「なら良いフォローの具体例を上げてくれ」


幼「うーん……胸とか関係なしにお前が好きだよとか」


男「胸とか関係なしにお前が好きだよ」


幼「うっさい、パクんな」


男「照れてる?」


幼「うっさい、もぐぞ」


男「何がもがれるんだろう……」

幼「ってか早くこれの新巻買ってよー」


男「お前人から借りて読んでおいて、すごいな」


幼「ってか幼友ちゃん全巻持ってるらしいよ」


男「まじか」


幼「買って損したって感じ?」


男「まぁでも、これは本棚に並べておきたいし買うよ」


幼「なんか漫画って全巻揃えたいって思うやつと、借りて読めばいいやって思う感じのやつがあるよね」


男「わかる、でも一巻買うと取りあえず俺は並べたくなる人だから」


幼「まぁ私はここにきて読めればどうでもいいんだけどね」


男「お前も少しは買え」

幼「ってかお腹すいたから、コンビニ行こ」


男「やだ寒いから部屋出たくない」


幼「……」


男「とりあえず部屋の戸しめようか」


幼「早くいくよ。ほら立って」


男「君って超絶わがままだよね」


幼「かわいい?」


男「ちょっとうざい」

幼「………」

男「冗談だから」


幼「ブラックサンダー買ってくれたら許す」


男「ブラックサンダーでいいのか」


幼「30円の愛情」


男「まぁ……経済的だな」

幼「早くいくよ」


男「てかセブン遠くね?ファミマにしようぜ」


幼「あんまり変わんないでしょ?私セブンの方が好きだし」

男「セブンの回し者め」


幼「しかもそこのファミマで、私のおばさんパートしてるからなんかやだ」


男「おばさんが泣いてるぞ」


幼「いやむしろ、客が来なくてラッキーでしょ」


男「これだからlazy girlは」


幼「セブンのコーヒーおいしいじゃん」


男「容器買う奴?」


幼「うん」


男「あれ別にどこのコンビニでも変わんないだろ」


幼「セブンのが一番だから。バカじゃないの?」


男「もうお前セブンに就職しろ」


幼「ブラックサンダーあったー!」


男「たいていどのコンビニにもあるけどね」


幼「ファミマはないよ」


男「まじで?こんなドル箱置かないのかよ」


幼「まぁファミマ行かないから分かんないんだけどね」


男「お前はファミマに謝れ」

幼「ファミマの建物に向かって謝るの?」


男「通報されるわ」


幼「男がやれって言ったんじゃん」


男「確かにファミマって誰だよって感じだな」


幼「子供が出来たらファミマって名前にする?」


男「ファミチキ君とか呼ばれそうだね」


幼「ファミ吉ならどうかな?」


男「間違いなく苛められるよね」


男「結局、ブラックサンダー以外にも色々買わせやがって」


幼「てへぺろっ」


男「かわいいなー」


幼「はいっ!もっと感情をこめてっ!」


男「うわぁぁぁああ!!めっっちゃくちゃかわいぃぃぃいいなぁぁ!!」


幼「頭おかしいんじゃないの?」


男「ひどいね」


幼「まぁ奢ってくれたし、許そう」


男「あれ?カッパえびせんなんて好きだったっけ?」


幼「ザリガニ味」


男「まさかとは思ったけど、まだ引きずってたんだね」


幼「パッケージのエビも、そう思ってみるとザリガニに見えてくる」


男「食べるの君だからね?」


幼「お湯に溶かせばカニのダシでるかな?」


男「えびせんなのに?」


幼「かにすきがしたいです」


男「親に頼んで下さい」

男「ただいまー」


幼「おかえりー」


男「ここ俺んちだけどね」


幼「まぁ遠慮しないで上がってよ」


男「おじゃまします」


母「なに言ってんのあんた?」


男「ノリ?」


幼「バカだよね」


男「少なくともお前には言われたくない」

母「あら幼ちゃんいらっしゃい」


幼「おじゃましまーす」


母「幼ちゃんは可愛いわねー」


幼「ですよねっ!」

男「早く部屋いくぞ」


母「なに?独占欲?」


男「そんなんじゃないです」


幼「男は嫉妬深い男子高校生だからねー。略してSBDK」


男「なんでも略すのは良くないよね」


母「このSBDKが!」


男「ちょっと黙っててもらえますか?」

母「そんなこと言う子の晩御飯は抜きにします」


男「ごめんなさい」


幼「今日はなにー?」


男「君には関係ないけどね」


母「今日はカニすき」


幼「男は今日私んちでご飯食べていいよ。私はこっちで食べるから」


母「そうする?」


男「しねーよ!」


幼「私カニすき食べたいって、昨日の夜からずっと思ってたのに!」


男「まぁ確かにさっきも言ってたけど、まさか俺んちがカニすきになるとは……」



母「なら幼ちゃんも食べて行きなさいよ、家に電話しておくね」


幼「やったぁ!もうえびせんで我慢しなくてもいいんだ!」


男「お前だけエビすきにするぞ」


幼「エビすきなんてないよ?ばかなんじゃない?」


男「とりあえずそのどや顔引っ込めろ」


母「幼母に電話したら、カニすき私も食べたいから行くって」


幼「えー……」


男「流石だな。親子ってすごい」


幼「あんな親いやだよ」


男「君もなかなかな性格してると思うけどね」


幼「でもあの人よりはまし」


男「そうか?」


幼「だって普通にべろんべろんで、朝帰りとかするし」


男「大人にはいろいろあるんだよ」


幼「介護する私のことも考えてほしい」


男「まぁ家の母親もそんな感じだから気持ちはわかる」


幼「まぁたいがいそのまま放置してるけどね」


男「ひどいな」



母「ちょっと手伝ってー」


男「はいよー」


幼「あー私も手伝いまーす」


母「幼ちゃんありがとうね」


幼「いえいえー、こちらこそご馳走になります」


男「こいつ皿並べただけだけどな」


幼母「おっまたせー」


男「とりあえず、勝手に人の家に上がるのはどうかと思いますよ」


幼「余りに自然に入ってきたから、ここを自宅と錯覚した」


幼母「まぁまぁ私もいろいろ買ってきたしー」


男「半分がお酒ですね」


母「きがきくねー」


男「飲みすぎるなよ?」


母「そいつはできないそうだんだ」



幼「ってなんでエビ買ってきてるの?」


幼母「安かったし……エビもカニも同じようなもんでしょ」


男「本当に親子ってすごい」


幼母「こいつ本当の私の子じゃないから」


幼「さらっと嘘つかないでよ」


男「まぁ嘘でも言わないけどな」


幼母「幼は本当は母の隠し子なの」


母「生々しい嘘は止めてよ」


男「でもそしたら兄妹じゃん」


幼「いや、姉弟でしょ」


男「こんな姉いやだよ」


幼母「まぁ兄妹だと付き合えないしねー」


母「あんたらいつからつきあってるの?」


男「中3」


幼「え?中2じゃない?」


男「そうだっけ?」


母「なんてひどい子。女心を弄んで」


男「俺そんなチャラ男じゃないから」


幼母「むしろ、M男って感じ?」


男「ちがいますからやめてください」

幼「さっきもロリコンって言ったら、もっとと罵ってぇとか言ってたもんね」


母「うわぁ……」


男「捏造もいいとこだろ。つか信じるなよ」


幼母「ロリコンなの?」


男「ちがいます」

幼母「幼がランドセル背負ってお兄ちゃんって言ってきたらどうする?」


男「病院に連れていきます」


幼「お兄ちゃん!」


男「すごいね。帰っていいよ」


男「てかそろそろコンロ火つけるよ……ってガスボンベ切れてる」


母「あー……あそこにあるよあそこ」


男「わかんねーよ」


幼「バカなの?」


男「意味わかんねーよ」


幼母「やっぱりMじゃん」


男「周りの人の口が悪いだけです」


母「あっ!こんなところにあった」


幼母「じゃあ始めますかぁ」


男「なにさり気なく俺らの分までビール注ごうとしてるんですか」


幼母「ちょっとなら大丈夫だよ」


幼「悪い大人だねー」


母「ねー」


男「ねー」


幼「きもっ」


男「何でだよ」


幼母「M男……」


男「苛められるとM男になるんですかねぇ……」



幼母「じゃあ……カンパーイ」カチーンカチーン


男「まぁ俺らはジュースだけどな」


幼「なんか、食事中ジュース飲むのって特別な時だけだよね」


男「確かに、普段はお茶とかだよな」


幼「大人は普段から晩酌するひともいるのに、子供は晩ジュースできないのは不公平だ!」


男「晩ジュースって響き悪いな」

母 幼母「……」


男「あの人たち無言でカニ食べてる」


幼「カニ食べるときみんな黙るよね」


男「俺らも食うか」


幼「エビ美味しい」


男「……」

幼「弱いのに好きだからねー」


母「私もそんなに強くないけどね」


男「分かってるなら自重してください」


幼母「わかってーけどやめられーうぃ」

男「この人今日家帰れるの?」


幼「まぁ向かい側だし、なんとかなるでしょ」


男「道路の真ん中とかで寝そう」


幼「あんまり車通らないし大丈夫だよ多分」


男「そこは運んでやれよ」


幼「やだよ、重いし」


幼母「幼ちゃんつめた~い」

母「ほら立てる?」


幼母「むりぃ……」


母「男よろしくね」


男「まじすか」


幼「早く帰ってテレビ見たいんだけど」

男「お前は自由人過ぎるだろ」

幼母「ありがとねーあっはっはっはっはっ」


男「笑いすぎです。落としますよ」


幼「いいよ」


幼母「んー?嫉妬ー?」


幼「意味わかんないから」

男「はいつきましたよ。鍵はどこです?」


幼「私開けるよ」


男「すまんね」


幼母「あっはっはっはっはー」


男「なにがそんなに面白いんですか」


幼「とりあえず玄関に投げとく?」


男「いや流石にまずいから」

男「お前の親父さんが寝室まで運んでくれて助かったよ」


幼「恒例ですから」


男「そろそろ帰るわ」


幼「んー」


男「また明日」


幼「また明日」

男「おはよ」


幼「おはー」


男「電車間に合うかな」


幼「余裕でしょ」


男「いや君のそのペースだと、確実にヤバいから」


幼「アメいる?」


男「無視かよ」


幼「なんとバナナ味」


男「ください」

幼「てか君の引いてる自転車で二人で乗ってこうよ」


男「朝は駅前に警察のおじさんとか立ってるから」


幼「二人乗りくらい大丈夫でしょ



男「いや幼女の誘拐犯だと思われるかも」


幼「つぶすよ?」


男「でも実際、友だちで注意された奴いるしなー」


幼「幼女誘拐して?」


男「二人乗りだよ」

幼「まぁ駅前までなら大丈夫でしょ」


男「はいはい、なら早く後ろ乗れ」


幼「ちょっと待って!ストップ!ストップ!落ちそう」


男「腰あたり掴まれよバカ」


幼「……おー安定した」


男「出発から疲れたわ」

幼「私重い?」


男「めちゃくちゃ」


幼「……」


男「痛っ!無言でお腹つねるのやめて」


幼「でも密着できて嬉しいんでしょ?」


男「まぁ二人乗りの役得だよね」

幼「なんで絶対男が前なんだろうね」


男「確かに女が前の男女の二人乗りはみないよね」


幼「私前になってあげようか?」


男「君の足折れそう」


幼「そんなひ弱じゃないから」


男「俺60キロくらいあるよ」


幼「時速?」


男「体重」



幼「まぁ知ってたけど」


男「今の会話からして、時速ってなんだよって感じだよね」


幼「自転車の時速?」


男「そんなにでないから」


幼「メーターつけたくなるね」


男「つけるとメーターばっかり見ちゃうよね」


幼「見すぎて電柱にぶつかってしまえ」


男「ひどいな」

幼「改札混んでるね」


男「たまにめちゃくちゃ邪魔な位置で立ってる人とかいるよね」


幼「蹴り飛ばしたくなるよね」


男「いやそこまでは思わないけど」


幼「人ごみとかみると、手榴弾とか投げたくなる」


男「やめよう」

幼「見ろ!人がゴミのようだ」


男「ムスカ大佐じゃん」


幼「めがぁぁあああ」


幼友「おはよ。朝から元気だね」


男「おはー」


幼「めがああぁぁあああ」

幼友「課題なんかあったっけ?」


男「なんか数学のプリント」


幼友「あれは授業中片付けた」


男「やるじゃん」


幼「男の写させてね」

幼友「そうやって甘やかして」


男「なら見せない」


幼「幼友……殺す」


幼友「だが断る」


幼「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」


幼友「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」

男「そういえば前回の数学の課題テスト二問間違って8点だった」


幼友「まぁ合格点7点だしいいでしょ」


幼「あれ合格点高すぎ」


幼友「そう?まぁ私は余裕で10点だったけどね」


幼「うざ」


男「お前何点だったの?」


幼「2点」

男「すごいね。余裕で追試じゃん」


幼「追試今日だから教えてね」


男「幼友よろしく」


幼友「彼氏がなんとかしてやれよ」


幼「そーだそーだ!」


男「お前はもうちょっと自分で頑張れよ」

幼「あー!やっと昼休みだー」


男「数学の追試って放課後なん?」


幼「うん、だから昼休み教えてね」


幼友「勉強の前にお昼たべよーよ」


男「そうだな」


幼「……」


男「どうした?」


幼「箸が入ってない……」


幼友「あちゃー」

男「インド人は左手で食べるよね」


幼「箸かしてよ」


幼友「やだよ」


男「購買で割り箸売ってなかったっけ?」


幼「いってくるー」


幼友「ついでに、リンゴジュース買ってきて」


幼「なら一緒にいこうよ」


幼友「めんどくさいじゃん」


幼「なら男が、箸とリンゴジュース買ってきてよ」


男「やだよ、俺べつに購買に用事ないし」


幼友「もう男友に頼むわ」


幼「箸もたのんで」


幼友「まかせて」

男友「はいよ」


幼「ありがとー!」


幼友「お金はいらないよね?」


男友「えー……」


男「わざわざ他クラスから出向いて買ってきてくれたのに酷い仕打ちだ」


幼友「いい彼氏でしょ」


男友「俺めちゃくちゃいい人じゃん」


男「いい人って言うより、しもべって感じだな」


男友「ひどいな」


幼「コロッケ美味しい」

男「お前昼飯たべたん?」


男友「いやこれからここで一緒に頂こうかと」


幼「割り箸いくらだった?」


男友「10円」


幼友「ぼったくりじゃん」


男「ひどいもんだ」


幼「男友くんさいてー」


男友「なんで俺が悪いみたいになってんの」

幼「男友くん可哀想」


男「でもお前Mじゃん」


男友「もっと罵ってぇ」


幼友「死ね」


男「躊躇が全くないな」


男友「心が折れそう」

幼「ちょっとトイレ」


男「はしたない」


幼「なんていえばいいのさ」


男友「お花摘みにいくとか?」


幼「いま冬だし」


幼友「てか昼休みあと10分だけど、数学教えて貰うんじゃなかったの?」


幼「忘れてた」


男「もうそのまま追試受ければいいと思うよ」


幼「追追試になるから」


男友「意外とバカなんだね」


幼「ヤバい漏れそう」


男「早く行ってこい」


男「ふと思ったけど、お前らってあんまりのろけたり、バカップル振りを見せつけたりしないよね」


幼友「私はクールに愛を伝えるからね」


男友「もう少し優しくしてほしい」


男「幼友はSだしなんだかんだで、いいカップルだよね」


男友「俺がMなの前提で話すのやめてくれない?」


幼友「あん?」


男「こわ」


男友「やばいちびりそう」

幼「おまたせー」


男「もう昼休み終わるな」


男友「次の授業、移動教室だからそろそろ行くわ」


幼「はい10円」


男友「どもー」


幼友「はい10円」


男友「リンゴジュースはそんなに安くなかったよ……」


男「結局昼休みに何も教えられなかったな」


幼「放課後よろしく」


男「俺今日普通に部活あるし」


幼「幼友よろしくねっ」


幼友「えー……」


幼「泣くよ?」

男「まぁなんとかなるよ……多分」


幼友「こんなにバカで彼氏も困ってるよ」


幼「うそ……そんなことないよね?」


男「バカな子の方がかわいいよ」


幼「えへへ」


幼友「ごまかされてるよこの子」


男「ごまかしてないよ」


幼「えへへ」


幼友「アホの子がいる」

幼「おかえり」


男「なにナチュラルに不法侵入してんの」


幼「鍵開いてたよ」


男「だからって勝手に入るなよ」


幼「私いたおかげで泥棒に入られなかったよ。よかったね」


男「そのポテチ俺のじゃん」


幼「あったから」


男「すごいな」


幼「おいしいよ?」


男「とりあえずシャワー浴びてくるわ」


幼「お構いなくー」


男「なんか腹立つね」


幼「ん?」


男「可愛く首傾げてもだめだから」


幼「可愛いって罪だね」


幼「おー戻ってきた」


男「ホコホコだぜぇ」


幼「クラウドだろぉ」


男「23点」


幼「私は追試6点だったけどね」


男「やったじゃん」


幼「明日も追試だぜぇ」


男「ワイルドだな」


幼「流石に勉強頑張ろうと思ったよ。明日から」


男「明日追試なんだから、今日勉強しなさい」


幼「幼友の教え方が悪い」


男「点数が三倍になっただけでも、ありがたいと思えよ」


幼「私にも敵の動きが見えるっ」


男「すごいな」


幼「……暇なんだけど」


男「勉強しなさい」

幼「なんか食べたい」


男「俺のポテチ食べただろ」


幼「みかん食べたい」


男「自由人過ぎるだろ」


幼「嫌い?」


男「そんなことないけど、自重してほしい」


幼「まぁ惚れた弱味ってやつですよ」

男「すごい偉そうだよね」


幼「まぁね」


男「まぁみかんなら、いっぱいあるから持ってきてやるよ」


幼「男大好きっ!」


男「お礼なら買ってきた親に言ってくれ」


幼「男のお母さん大好きっ!」

幼「すごいいっぱい持ってきたね」


男「いっぱいあったから」


幼「むいて」


男「はいはい」


幼「白いすじもちゃんと取ってね」


男「この白いすじに栄養があるんです」


幼「嘘だ」


男「いや本当だし」


幼「美味しくないじゃん」

男「ほら取ったぞ」


幼「食べさせて」


男「……」


幼「ちょっと!入らない!入らないからっ!せめて2つずつにして!」


男「丸ごとの方が贅沢じゃん」


幼「そんな贅沢いらない」


男「お前ってハイパーわがままだよね」


幼「いまさら?」


男「自覚あるなら直そうよ」


幼「やめられないとまらない」


男「はいはい」


幼「ザリガニ味」


男「そのネタはもういいから」


幼「ザリガニってカニなのかな?」


男「見た目エビっぽいよね」


幼「だまれ小僧」


男「もののけ姫にでてくる猪に食べらてしまえばいいのに」

幼「すごい眠くなってきた」


男「寝てもいいよ」


幼「襲われるー」


男「変なことしないから」


幼「変なことって?」


男「コサックダンスとか?」


幼「ちょっとやってみてよ」


男「……ほっほっほっ」


幼「バカみたい」


男「ぶち殺すぞ」

母「そろそろご飯だからきなさい……ってまたいちゃいちゃしてるー。お母さんも混ぜて」


男「すごいなこの親」


幼「いちゃいちゃしてないです」


母「幼ちゃんはご飯どうするの?」


幼「あーそろそろ帰ります」


男「じゃーまた明日」


幼「はーい」

幼「……」


男「ナチュラルに窓から出ようとするな」


幼「えー……」


母「幼ちゃんは可愛いねぇ」


幼「よく言われます」


男「早く帰れよ」


おしまい


書きためが出来たらまたスレ立てます。

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