渋谷凛「15歳教だよ」 (32)

P「………」

凛「………」

P「………」

凛「15歳教だよ」

P「……いや聞こえてなかったわけじゃないんだが」

凛「ふーん、なら続けるよ」

P「続けるのか」

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凛「この間皆と話し合っていたんだよ」

P「ふむ」

凛「どうしたらプロデューサーとRomantic Now出来るかって」

P「流すぞ」

凛「そしたら裕子が『さいきっく予知!…ムン!よく分かりませんが年齢を武器にすれば良いです!多分!』って」

P「よく分からないって言っちゃってるだろ」

凛「私はそれだ!、ってティンときたよ」

凛「まゆにはまゆのやり方があるからと反応がよくなかったけど」

P「やっぱり居たのか。やり方って何だよ」

凛「ん?聞きたいのプロデューサー。最近はNTRについて勉強してるみたいで」

P「アイドルが何の勉強してるんだよ!」

凛「何ってナ――」P「言わせねぇよ!?」

P「しかしまゆがNTRに興味を持ったって大丈夫なのか、俺」

まゆ「大丈夫ですよぉ」ヌッ

P「大丈夫じゃなさそうだな」

まゆ「これは運命ですから」

凛「ウンメイノー」

P「うわあああああああ、まさにそんな心境だよ」

凛「私はフォーゼが好きかな」

P「それ名前だけ見て選んだだろ」

裕子「さいきっく人探し!あっ、まゆちゃんこんなところにいたんですか。そろそろ七夕のお仕事に向かう時間ですよ!」

まゆ「ええ、ちょっと盗ty…テレパシーを感じたもので」

裕子「ムムッ、それは気になるお話!ユッコにも是非やり方を……」

\バタンッ!/

P「………」

凛「便利だよねテレパシー」

P「……その内探すか(諦観)。裕子に変なことだけは教えてくれるなよ…」

P「それより取り敢えずはまゆのNTRの方が問題だ」

凛「それは大丈夫だと思うよ」

P「ん?そうなのか?」

凛「うん。プロデューサーを直接じゃなくて……」

凛「付き合っている女性の方をオトせば結局プロデューサーも自分のものになるって目的みたいだしね」

P「一体どこが大丈夫なんだ」

凛「私とも共存できるし、さすがまゆ。考えたね」

P「お前もそれでいいのかよ」

凛「それで年齢を武器にって話だよ」

P「そういやそういう話だったな」

凛「私がアピールしてもプロデューサーはどこ吹く風」

P「そりゃあな」

凛「バーストまで決めても易々カウンターで弾かれる」

P「俺からは別にアピールしていないんだが」

凛「単独ではとても無理。だからまずはバックメンバーを集めよう」

P「影響受けすぎだろ。楽しいですよねOFA」

凛「まずは外堀からだよ。15歳という枠組みでプロデューサーを振り向かせる!」

凛「バックメンバーは……そうだね。みくにゃん、あずき辺りに頼めばいいかな」

P「チョロそうなの優先するなよ」

凛「使用曲は恋をはじめようでいこうか」ポーズビシッ

P「正直見てみたいが……」

凛「GET YOU!!」

P「うるさい!」

凛「次に15歳の魅力だよ。入信すれば15歳と聞くだけで悔しい…!でも…!(ビクンビクン」

P「もはや病気だろ。そもそもなんで15歳なんだ」

凛「良いところに目を付けたねプロデューサー。15歳は子供特有のあどけなさを残しながらも、
大人への成長の兆しをはっきりと見せ始める絶妙な年齢なんだよ」

P「思っていたよりまともな答えだな」フム

凛「何より私が15歳」

P「だよな、いつもの凛だ」ウンウン

凛「実際15歳は可能性に満ち溢れた年齢なんだよ。確かに結婚は出来ないと思うかもしれないけど……」

凛「一年に一日限り、誕生日の日だけは16歳。つまり合法なんだよっ」ババーン

凛「まるで七夕の織姫と彦星!なんてロマンチック!!」

美嘉「なーう!ふひひ★」

凛「そう、15歳は魔法の言葉なんだよっ!伝説も私達を祝福してくれる!!」

P「言いたいことは色々あるがとりあえず……」スウー

P「合法という言葉にロマンチックも何もあるかっ!」

凛「そして15歳は手を出しても大丈夫といえば大丈夫な年齢。私的にはどんと来いだよ」

P「手を出して足が出たらアイドルとして完全にアウトだよ!」

凛「背徳感、緊張感も同時に味わえて一度で二度おいしい」

P「そこは売りにするところじゃない!青少年保護条例におとなしく規制されてしまえ!!」

凛「甘いねプロデューサー、長野ではその条例は存在しないんだよ!」マッタ!

P「あれ?……そうなのか?」

凛「そうだよ!固定観念にとらわれたその考え、甘い!甘すぎるよ!!」クラエ!

P「なっ!!」ズキューン

P(……凛の言っていることは確かに滅茶苦茶だが、俺の方も真剣に考えていなかったかもしれない)

P(いや15歳以下には決して手は出さないけど……多分…)

P(……あれ…?でも、もしかして………)

P(俺が間違っているってこともあり得るのか…!?)

P「少し真面目に考えてみるよ」

凛「そうだね、それが良いと思うよ」

凛(後一押しかな)

P「ところで七夕伝説を引き合いに出すなら、あずきが正に七夕生まれだろ」

凛(そして丁度15歳だね――これはっ…畳みかけるチャンスッ!)

凛(良しっ、あずきの可愛さを通してプロデューサーを15歳の魅力に目覚めさせてみせる!)

凛「そうだね、まさしく今日だよ」

P「そういえば出身も長野だな」

凛「プロデューサー、あずきって思わせぶりだよね」

P「そうだな。それがどうしたんだ?」

凛「誘われてる、って考えたことはない?」

P「……それは―――」

凛「正直に答えてッ!」ドンッ

P「………」

P「……」

P「…」

P「ハイ」

凛「気持ちはわかるよ。あずきは色々と積極的なのにおしとやかさも兼ね備えていて――」

P「そうなんだよ!艶娘の時は見ていて不安になる着物の着崩し方をしていたのにいざ撮影となったら
見返り美人。ピシッと決めるし、湯けむりの時のリラックスした雰囲気もそうなんだけど色っぽさの
片鱗を感じる息遣いとかもうね。桜祭りの時はセクシーさを意識して少し空回りしているところがま
た可愛いんだよ。凛々しい!素敵!と言われていたあいさんには嫉妬の一言。春はあずきの季節!メ
ルヘンの時は一緒のベッドに…ってこれは誘ってるよな。変な意味じゃないと言われても変な意味
について小一時間程問い詰めたいとしか。そしてこの前のフリルドスクエア――――」

凛「プロデューサー、ストップ」

P「うい」

凛(いい感じに考えがブレてきたね。もうしばらくで15歳全体に話を戻そうかな)

凛「そんなあずきを照れさせることが出来たらますます魅力的だと思わない?」

P「それは……確かに魅力的だな」

凛「桜の100倍可愛いって言っても照れない彼女だからね」

凛「私に策があるよ」

P「ふむふむ」

凛「いつもみたいにあずきがまた思わせぶりなことを言ってきたら……」

凛「『それじゃあ、あのお城みたいな建物に行ってメルヘン大作戦だ』って――」

P「ただのセクハラじゃねえか!」

凛「そうかな?照れるのは間違いないよ?」

P「そりゃそうだろうが……ベクトルが違うだろ」

凛「成る程。それなら―――」

\ガタンッ!/アッ!

凛・P「!?」

P(しまった、そういえばここは事務所。だれに聞かれてもおかしくない……っ!)

凛(誰だろ?相手次第ではどうとでもなるけど……)

あずき「―――――っ//」

凛・P「」

P(どどど、どうしようっ、凛?!あずき物凄く顔真っ赤なんだけど…っ!)

凛(どど、どうしよう。まあ照れ顔を見れたしまあそれで――)

P(良くねーよ!?いや、見たかったけど!)

凛(話をしないとどうにもならないしまず一声かけてきたら?)

P(分かった!えっとこういう時は何を話せば…取りあえず何か喋らないと)テンパリアタフタ

P「あ、あずき。あのお城みたいな建物に行ってメルヘン大作戦しないか?」

P(って何言ってんだ俺!)

あずき「――――――――ッ」カァー

凛(うわあ、さらに顔赤くなっちゃったよ)

P「……………」

あずき「……………」

P(そうだ、まずは謝らないと)

P「あずき、ごめ――」

あずき「………い、良いよっ//」

P「はいィ?」

凛(ん?)

あずき「………プ、プロデューサーなら良いよっ//」プイッ

P「えっ??良いってどういうことか分かってるのか?!」

あずき「分かってるよっ、今日はあずきの誕生日だから16歳になったし…」

あずき「こっちも勇気振り絞って言ったんだから聞き返さないでよっ//。行くよっ」スタスタ

P「あっ、はい」テクテク

――――\バタンッ!/

凛「…………あれ?」

凛「…………帰ろうか」

――――――――――――――

―――――――――――

――――――――

―――

翌朝。

凛「プロデューサー、昨晩はお楽しみでしたね」ズズズ

P「凛、何を言ってるんだ?」

凛「何ってナ………昨日あずきと…」クッ

P「今日は7月8日、あずきは15歳だろ。なら俺が手を出すはずがないよ」

凛「えっ?」



終わりです。

以上桃井あずきのお誕生日ssでした。
読んでくださった方、どうもありがとうございました。

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