真「ボクだって雪歩や春香みたいに可愛い路線にしたいのになぁー」

雪歩「……」

真「あ、でも男役なら雪歩と一緒に出れるかな？　へへっ、そう考えたら悪くないよね」

雪歩「……」

　ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

真「あ、電話だ。ちょっとまっててね」ﾋﾟｯ

真「春香、どうしたの？」

春香『真がどうしてるかなって思って』

真「どうしてるって、帰ってきてからずっと雪歩とお話してるよ？」

春香『……真』

真「どうしたの？　そんな深刻そうな声で」

春香『……雪歩はもう、いないんだよ？』

真「えっ？」

真「あ、あはは、何言ってるんだよ。だってここに……」ﾁﾗｯ

ゆきぽ「……」

真「……」

春香『もしもし、真？　もしもーし』

真「……」ﾋﾟｯ

真「……」

真「……」

真「……」ｺﾃﾝ

ゆきぽ「……」ｶﾞｻｺﾞｿ

ゆきぽ「……」ﾌｧｻｯ（布団をかける音）

　翌日

真「雪歩、この服似合うかな？」

ゆきぽ「……」

真「雪歩が喜ぶと思ってちょっとボーイッシュも取り入れてみたんだけど」ｸﾙｯ

ゆきぽ「……」

真「もう、何か言ってよ雪歩」

ゆきぽ「……ぽ、ぽえっ」

　ﾄﾞﾝｯ!（壁を殴る音）

ゆきぽ「！？」ﾋﾞｸｯ

真「雪歩はそんな喋りかたしない」

ゆきぽ「……」

真「もう、雪歩ってば黙っちゃってー。そんなに似合ってる？」

ゆきぽ「……」ｺｸｺｸ

真「へへっ、やーりぃ！　今度のお出かけはこれで決まりだね。どこに行こっか？」

ゆきぽ「……」

真「あーあ、早く今度の休みにならないかなー」

ゆきぽ「……」

真「……」

ゆきぽ「……」

真「……」

真「……」ｽﾀｽﾀ

真「……」ﾎﾞﾌｯ（ベッドにダイブ）

真「……」

ゆきぽ「……」ｶﾞｻｺﾞｿ

ゆきぽ「……」ﾌｧｻｯ（布団をかける音）

　翌日

真「雪歩……」

ゆきぽ「……」

ゆきぽ「……」ﾄｺﾄｺ

ゆきぽ「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

真「！？」

ゆきぽ「ぽえっ」ﾆｺｯ

真「……っ！」ｶﾞｼｯ

ゆきぽ「ぽっ！？」

真「いつもいつもそうやってさ、そんな慰めはいらないんだよ！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

ゆきぽ「ぽえっ！？　ぽえっ」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

真「慰めるくらいなら雪歩を返してよ。返してよ！」ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ

ゆきぽ「……」ｸﾞｯﾀﾘ

真「はっ！　ご、ごめん！」

ゆきぽ「……」

真「君は何も悪くないんだ、ごめん。本当にごめん」

ゆきぽ「……ぽえっ」ﾆｺｯ

真「ごめん……」ｷﾞｭｯ

ゆきぽ「ぽーえっ♪」

　夜

真「ゆきぽ、一緒に寝よう？」

ゆきぽ「ぽえっ」

真「うん、おいでおいで」ﾁｮｲﾁｮｲ

ゆきぽ「ぽえっぽえっ」

真「え？　寝てる間に蹴ったらごめん？」

真「ははっ、じゃあこうしよう」ｷﾞｭｯ

ゆきぽ「ぽっ！？　ぽえー……」にへらー

真「……暖かい」

ゆきぽ「ぽえっ」

真「うん。おやすみ、ゆきぽ」

　翌日

真「……」

ゆきぽ「……」

真「……」

ゆきぽ「……」

雪歩「ただいまー」ｶﾞﾁｬ

真「雪歩？　雪歩！？」ﾀﾞｯ

雪歩「ただいま、真ちゃん。はい、グアムのお土産」

真「雪歩ぉ……」

雪歩「ごめんね、待たせちゃった」

真「雪歩ぉー」ｷﾞｭｯ

雪歩「ま、真ちゃん！？　……ただいま」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ゆきぽ「ぽえっ」

雪歩「ただいま、ゆきぽ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ゆきぽ「ぽえー」にへら

真「……」

雪歩「真ちゃん？」

真「雪歩、ボクを殴って」

雪歩「ええ！？　で、出来ないよ」

真「お願いだよ……」

雪歩「な、何をしたの？」

真「実は……」

雪歩「実は？」

真「……ゆきぽに、辛く当たっちゃったんだ」

雪歩「ゆきぽ、に？」

真「うん」

雪歩「……」

真「……」

ゆきぽ「……」ｵﾛｵﾛ

雪歩「真ちゃん……　いいの？」

真「うん、ひと思いにやって」

雪歩「……ゆきぽ、スコップ貸して？」

ゆきぽ「ぽえっ」ｽｯ

雪歩「……」ｽｯ（スコップ装備）

ゆきぽ「ぽっぽえっ」ｵﾛｵﾛ

雪歩「えいっ！」

真「っ！」

ﾍﾟﾁｯ（デコピンの音）

真「あたっ」

雪歩「はい、これでおしまい」

真「え？　でもデコピンだけじゃ……」

雪歩「誰も真ちゃんを恨んでないもん。ね、ゆきぽ？」

ゆきぽ「ぽえっ♪」ﾆｺｯ

真「ゆきぽぉ……」

真「本当にごめん！」ｷﾞｭｯ

雪歩「私こそ、真ちゃんを置いて出かけててごめんね」ｷﾞｭｯ

こうして二人と一匹は幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

真「いや、なんで雪歩とボクは一緒に暮らしてることになってるの？」

雪歩「私は真ちゃんと暮らせればいいなって思ってるよ？」

真「え？　あ、うん、そうだね。ちょっと違う気がするけど、まあいいか！」

　繋ぎが思いつかないから終わり