佐々木「何故お前が、」男「こんな事を。かい?」【微グロ】 (21)


佐々木「っ……」

 彼女……佐々木は壁際にある十字架に貼り付けられていた。

 とは言ってもキリストとは違い、杭を手足に打たれているわけでは無い。

 鎖を何十巻きにもする事で十字架に貼り付けているのだ。

 この鎖が曲者であり、鎖の両極端は壁の内部へと繋がっており、
壁の向こうの方でスイッチを押せばひとたび――

佐々木「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
    あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
    あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 鎖から電流が伝い、佐々木へと苦痛が走るという仕組みである。

 あまりの痛みに佐々木の足元に黄色い液体がポタポタと垂れていく。
 
 本来それは羞恥心を抉るだろうが、佐々木は漏らした事に気付かぬ程に意識がぼやけていた。

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 何故このような状況になってしまったか。佐々木にはさっぱり理解出来なかった。

 いつも通りの高校から下校した。いつも通り家に帰った。いつも通り寝た。

 そしていつも通り起きた筈だった……のに。
 
 ――――何故か、ここに居た。

 カツカツと足音が部屋に響いて来る。

 この部屋に佐々木が来て30分。佐々木の体感時間では6時間が経過して、ようやく他の人間の登場。


 ギギギと錆び付いた扉の開く音がする。そして部屋の中へ入って来たであろう足音が近付いて来た。

 しかし佐々木は鎖で固定されているため、振り向く事は出来ない。

 部屋の暗闇が佐々木へ恐怖を掻き立てていく。

 佐々木の目の前と予想する場所で足音は止まった。それから5秒程し、そこから光が灯される。

 突然の光に暫く暗闇に居た佐々木の目は眩む。10秒程待ち漸く、目の前に来ていた人物の顔を見ることが出来た。


 瞳に映った人物は、よく知る人物であった。

佐々木「……男君……」

男「やあ、昨日振りだね佐々木」

 彼は男。同じ高校の同級生だ。

 佐々木の友人であり、毎日ふざけあうような仲だった。

佐々木「何故……何故お前が、」

男「こんな事を。かい?」


佐々木「……」

男「あーあー、そう睨むなって」

佐々木「質問の意味は……分かっているんだろう……! 早く……応えろ……!」

男「ありゃ、さっきの電流で意識もーろーとしてるな」

 男の言う通り、佐々木の目は半分白目を向いており、息も絶え絶えになっていた。

 意識を保てているのは怒りの感情、それだけが理由だろう。


男「んー、そうだな。もっかい電流入れるか。それで意識戻んだろ」

 誰かに合図を送るかのように男は、十字架の後ろの壁に向かって手を振った。

佐々木「な……止め……!」

 静止しようと出した言葉が最後まで出えぬ内に、佐々木の身体が鎖をジャラジャラと鳴らし始める。

佐々木「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
    あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
    あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


 強烈な電流に佐々木は再び絶叫をあげ始める。

 その光景を見る男の顔は恍惚としていた。

佐々木「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 電流を浴びせ続け30秒、佐々木が泡を吹き始めた。

 それを見て、男はハッっとし、電流を止めるよう合図を出した。

男「おっと危ないな。うっかり殺してしまうところだった」

男「苦しむ姿は最高に興奮するが、加減を間違えると死んでしまうのが難点だよ」


――
――――
――――――

佐々木「……次は何をするつもりだい?」

男「そうだなー……綺麗な手してるよな佐々木」

 男は佐々木の肘から下の鎖だけを外した。

 そしていつの間にか用意していた台に佐々木の腕を乗せる。

 抵抗しようにも佐々木の腕は先程からの電流でだらんとなっており、力は入らなかった。

 男は続き、工具箱を台に起き、そこから幾つかの道具を取り出した。


男「先ずは……そうだなー。爪を剥がすとしようか」

 男は一つの道具を取り出し、佐々木の親指の爪へ取り付ける。

佐々木「な……嘘だ……止めてくれ……止めて、下さ……」

男「ほいっと」

佐々木「ああああああ……ああ、あ……」

 爪を一気に剥がされ、柔らかくなった皮膚からは僅かな血が飛び出す。

 突き抜けた痛みからだろうか。佐々木は不思議と痛みを感じなかった。


 5分程で、爪は全て剥がされた。

佐々木「はあ……はあ……」

男「次は……うん。釘でも指に打っていこうか」

 男はトンカチと太さ1mm程の釘を10本取り出した。

男「んー……佐々木はどっちがいいよ?」

佐々木「っ……なにを……だ……!」

男「ゆっくり打つのと、一気に打つの♪」


 佐々木の表情が凍てつく。

佐々木「そんな……の……」

男「早く答えないと釘の本数増やすよ? 釘から侵入する電流は痛いだろうなー」

佐々木「っ……一気に……」

男「おっけー……ドン!」

 答えを出して直ぐ、釘は構えられトンカチは振り下ろされた。――――指へと。

佐々木「がっ……!!??」

男「あ、ごめん。俺の大工スキル0だったわ」


佐々木「おま……え……!」

 猛烈な痛みが走るだろう衝撃。だが今回も痛みは無い。

男「そうだな……せっかくだし全部の指に振り下ろしとくわ」

佐々木「は……?」

 訳の分からない言葉を男が言った次の瞬間、右手の小指から順に全ての指が潰れていく。

佐々木「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
    あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
    あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 今度も痛みは感じない。だが、視覚情報が痛い、痛い、と佐々木の脳へと伝えてくる。


 痛い。痛い痛い痛い。

 何故こうなった。なんでこうなった。

 ――――ワカラナイ。判らない。解らない。分らない。

 そうだ、これは夢なんだ。そうに違いない。そう考えたときだった。

 どこからか声が聞こえてきた。佐々木を誰かが呼んでいる。

 それと同時、世界が歪んでいく。良かった、これは夢だったんだと佐々木は内心ホッとした。

 


――――――
――――
――

佐々木「うう……良かった夢だったんだ」

 周りは暗い。おっと夜中に起きてしまったか。それかカーテンが遮光しているんだろう。

 とりあえず今の時間を確認しようと佐々木は手を動かそうとする。

 ――――動かない。

 代わりに鎖の音がジャラジャラと鳴る。

男「やっと起きたかい。泡吹いたまま5時間も寝てたんだよ佐々木は」

佐々木「な……じゃあ、さっきの指を砕かれたのも……現実なのか……?」

男「? 覚えが無いね。大体、俺の愉しみ方では傷付けるのはAUTだからね」


佐々木「それではアウトでなく……オート……だ」

男「こんな状況でも突っ込みとは、素晴らしいな佐々木は」

佐々木「いつまで……こうするつもりなんだ……お前は……」

男「安心してくれ」

 男は満面の笑みを浮かべ、言う。

男「――――いつまでも離さないから、さ」

 それは男にとっては幸福の始まりで、佐々木にとっての絶望の訪れであった。



Fin...


くう疲。
途中で抜いてしまった為に賢者タイムに入ってしまいました
おかげで最後の方はいまいち妄想を描けなかった形に……
読んでくださった方々ありがとうございました

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