プーさん「誰だい僕のはちみつに塩素を加えたのは」 (50)

プーさん「ぼくが熊じゃなければ窒息死するところだったよ。」


ピグレット「でもプー、塩素ガスの臭いで気付かなかったのかい?」


プーさん「冷却し固体化した状態ではちみつに入れられてたんだ。おまけに黄白色だからはちみつと被って判り辛い、これは劇物について詳しい人の犯行だよ。」


ピグレット「そんな危ないものに詳しい人がこの森にいるなんて、怖いよう・・・」


プーさん「でもこれはぼくにたいする挑発、いや宣戦布告行為と捕えるべきなんじゃないかなと思うんだ。」



ピグレット「プーにしては珍しく殺気だってるね。」


プーさん「ぼくは嫌なんだ、100エーカーの森にいるあの下半身丸出し黄色池沼熊相手なら何言っても許されるって風潮が。プーのおばかさんとか言われるたびに僕は傷ついてるんだよ。」



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ピグレット「よし、ならば戦争だよプー。ぼくは子豚のぬいぐるみで弱いけど、犯人探しの手伝いをすることぐらいは出来る。」


プーさん「ありがとう、ピグレット。でも誰から当たればいいかな。」


ヒグレット「う~ん・・・」


ティガー「うほほぅふぅぅぅい!!!wwwwwwwwwwwwよぉう二人とも!!!」


プーさん「やぁティガー。」


ピグレット「やぁティーゲル。」



ティガー「二人してなに話してたんだ?」


プーさん「実はぼくのはちみつに塩素が入ってたんだ。それも全ての壺に。」


ピグレット「プーは一食分のはちみつを抜いただけで餓死するんだ。」


ティガー「そりゃ穏やかじゃないなぁ~・・・よし、俺も協力するぜ!!」


プーさん「ありがとう、ティガー。100エーカーの森二大肉食動物がタッグを組めば無敵だよ。」

ティガー「しっかしどこを探せばその犯人は見付かるんだろうなぁ・・・」


プーさん「う~ん・・・」


ピグレット「たぶんラビットならなにか知ってるよ、彼は職業上どうしても毒物劇物に詳しくならざるをえない立場だ。・・・あまり考えたくないけど彼が犯人の可能性もある、なにせ君のはちみつの供給源は基本的に彼だからね。」


プーさん「言われてみれば、というかもう彼しかありえないね。。。」


ティガー「ちょっと待ちな、ラビットは俺様の唯一無二の親友だぜ。その友に殺熊未遂の疑惑がかけるのはやめてもらいたいぜ。」


プーさん「ぼくははちみつが食べたいんだ。邪魔翌立てする輩はたとえ舞い降りし神であろうと犯し汚し蹂躙するよ。」


ピグレット「プーは断じて奪われるものではない、奪う立場の存在であるべき、それが言いたいんだね?!」


ティガー「俺は前々から熊が嫌いだった、野生の絶対強者たるは虎である俺様のみで十分!!」


ピグレット「なんという気迫なんだ・・・まさしく虎柄の毘沙門天だよ・・・!!」


ティガー「悪いが俺は負けるわけには行かないんだ・・・」ガチャッ


ピグレット「アハト・アハト【8.8cm高射砲】!!!(片手持ちだと…?!)」


プーさん「ぼくははちみつが食べたいんだ~!!」


ティガー「言葉は無粋!押し通れ!!」ズガァァァン!!!


ティーゲルのアハトアハトから放たれた巨大な砲弾は音を遥かに超える速度でプーに迫った!!
しかし・・・

プーさん「ふん!!!」カキーン


ティガー「バットで打ち返しただと・・・?!」


プーさん「うわぁぁぁぁ!!はちみつぅ~~!!はちみつ!!蜂蜜ッッ!!」チュイーン


プーは10km/sの速度でティガーに迫り、ショルダーアタックをしかけた!!


ティガー「ぐわぁぁぁ!!!」


ピグレット「摩擦熱でプーの通った道が融解して溶岩みたいになってる!!」





ちょっとメシ食べて来ます。

三時間後・・・


ティガー「・・・?!・・・俺は・・・」


ピグレット「プーの一撃を喰らって倒れていたんだよ。あの攻撃で死んでないなんて君はウルヴァリンに近いものがあるんじゃないかな。」


ティガー「俺様が目覚めるのを待っていたのか、悪趣味な熊野郎だぜ・・・とどめを刺せよ。」


プーさん「何を言ってるんだい、僕だって君の親友だよ。これまでも、そしてこれからも。」


ティガー「プー!!・・・くっ、すまねぇ!!!」


プーさん「いいんだ、じゃラビットのもとにいこうか。」


ティガー「あぁ、いくらとっつぁんでもやっていいことと悪いことが在るぜ。」


ピグレット「永かったね、次が最後の戦いになる、魔兔との決戦の準備はできたかい?」


プーさん「もちろんさ。」


ティガー「あぁ。」


イーヨー「愚問だな。」

かつて長閑な畑だった場所


ラビット「モノフルオール酢酸ナトリウム及び黄燐、スルホナール、シアン化水素混合液噴霧!!!!死にやがれ害獣どもォォォ!!!」


ミッキーマウス(野生)「や"め"でぐれ"ぇぇぇぇぇ!!!!」


ラビット「フハハハハハハハハ、ワシの畑に群がるムシケラどもは皆殺しだ、次は無人航空機(UAV)全機起動!上空からの有機リン化合物の散布を要請する!!!」


プレーンズ×10~4「了解しました!!」


ドナルドダック「くぁwwせdrftgyふじこlp(言語障碍)」


グーフィー「あっひぁ・・・(コリンエステラーゼ阻害による窒息死)」





ティーガー「まるで地獄だぜ!畜生、人はどこまで残酷になれるんだ・・・!!」


イーヨー「目を逸らすな、これが人の罪だ・・・!」


ピグレット「あぁ、硫酸銅の過剰散布のせいで畑が真っ青に・・・これじゃあ某世界の中心の国と変わらないよ・・・!!」


プー「はちみつ食べたいな。」


ラビット「なんじゃ、何故貴様らがワシの城(畑)にいる?!臭いんじゃよ、[ピーーー]豚ども!!死んで切り刻まれてホルマリンの中でマスでもかいてるがよいわ!この腐れ××××が!!」


ピグレット「豚・・・」


オウル「まずい、本人も毒劇物を大量に吸引したせいでいってることが支離滅裂じゃ!!おそらく畑に対する執着心だけが彼を生かしておるのじゃろう、奴はすでにこの畑を守り、広げるためだけに存在しておる!!」


イーヨー「生きる屍か・・・哀れだな。」


ティガー「とっつぁん、何があんたをそこまで追い込んだんだ・・・」


ラビット「ワシの畑を土足で踏み荒らしおってッ!!プレーンズ2ども!!奴らを生かして帰すなよ!!」


農薬散布用改造プレーンズ部隊「了解!!」


ピグレット「くるよ!」


ティガー「やるしかねぇのか・・・!!」

一斉に襲い掛かるラビットの私兵、ディズニーピクサーのニューカマー、プレーンズの軍団相手に奮闘する100エーカーの森の住人達。彼らは全面チタン装甲で覆われており、30mm弾の直撃にも傷一つ付かない堅牢なボディを用いている。その空飛ぶ獣相手にティガーは高射砲で、ピグレットはウォッチドックスで習得したハッキングで、イーヨーは自前の剛速球を以って対抗した!!ついでにオウルは死んだ。しかしその圧倒的な兵力は徐々に彼らを追い詰めてゆく・・・


豚「数が多すぎるよ、何万機いるんだ!?」カタカタ


熊「はちみつ・・・はちみつ・・・」


虎「こっちもやべぇ、禁断症状だ!!」


驢馬「なに?!」


プーさん「はちみつゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!」ジュゥゥゥゥイィィィィン!!!


ティガー「狂戦士モード出ちまった!!」


それは熊と呼ぶにはあまりにも強すぎた。ラビットの配下のカーズ、プレーンズ、ロボッツたちを瞬く間に壊滅させたのだ。


ラビット「ば、馬鹿な・・・こうなれば精鋭を以って貴様の飛来を迎えてくれる!!」


バズライトイヤー「ぬいぐるみとプラ製玩具か・・・どうやら避けられぬ対決らしいな・・・!!」


カールじいさん「空飛ぶ家で爆撃してやる!!」


マイクワゾスキー「セリアと結構するまでは氏ねねぇんだ!!」


ピグレット「どんだけピクサー勢力を配下に置いているんだ?!」

プーさん「邪魔ァァァァァァッ!!!」ズシャッ、ズバッ、グシャッ


バズ「ぐわっッ!!」


カール「ガハッ!!」


マイク「くっ!!」


ティガー「強い、強すぎる・・・これが熊か・・・!!四六時中寝転がってはちみつ啜ってたあのニート熊か!!」


プーさん「ラビットォォォォォォッ!!!!!!!!」ビシュュュンン!!


プーさんは光の速度を超えてラビットに激突した。


イーヨー「これは流石に死んだな・・・」


ラビット「な、ワシに、は・・・畑が、畑を、守らなきゃ・・・」


ピグレット「あ、生きてた・・・」


???「見苦しいわ、ラビット。」

ラビット「・・・・カンガー?!」


カンガー「かつての貴方は真面目で誠実な男だった。自ら育てた野菜を心から愛する、農夫の鑑だった。面倒見が良くて誰からも慕われる兔だった。」


カンガー「それが今ではどう?畑を守るなど、野菜を育てるプロセスでしかないのにそれに狂信的なまでに固執して、結果として貴方はかつての仲間も、他作品の連中も、自ら子供のように面倒を見ていた野菜達すらも傷つけていった。」


ルー「ラビット・・・」


ラビット「・・・そうだったな。昨年の冷夏で作物は全滅し、そのときワシのなかで何かが弾けたのだろう・・・」


ラビット「だが気付くべきだった、その時点でワシにはもう何もなかったのだから・・・」


ティガー「それは勘違いだぜ、ラビットのとっつぁん。」


イーヨー「貴様はいつまで気付かないでいるつもりだ?本当に大切なものはいつも目の前にいる。」


ピグレット「ぼくたちがいるじゃないか、ラビット!!」




ラビット「?!・・・そうだな、ワシは神に感謝せねばならんようだ。死の間際に本当の光を与えてくれたことを。」


ラビット「これで心置きなく、天国に行ける・・・」


プーさん「あぁ、誰も君の罪を責めたりしないよ。でもはちみつ関連の悪戯はやめてほしいな。」


ラビット「はちみつ?なんのことじゃ?」


一同「えっ?(困惑


ラビット「えっ?」

こうしてプーさんとその仲間達は多大な犠牲を払いながらも強大な敵に勝利することが出来た。
彼らは某鼠やそのた多数の主役級を失い壊滅状態となった夢の国を再建すべく、残ったキャラクター達を集め、作業に従事させた。


アラジン「角材入りまーす」


アナ「勤務終了まで1時間よ、みんな頑張って!!」


デイヴィジョーンズ「陸に上がれん・・・」


ティガー「一時はどうなるかと思ったぜ。案外着実だな。」


カンガー「そうね、でもまだ夢の国の財政は脆弱よ。だからこそなるべく叩かれる前に他勢力は排除するべきだわ。ついでにユニバーサルスタジオに対する砲撃の指揮は貴方が取って頂戴。」


ティガー「いいねぇ、楽しくなってきたぜ。」


プレーンズ「それと日本の荒木飛呂彦とかいう漫画家の信者達が「究極生命体荒木飛呂彦はウォルトディズニーより格上」とか抜かしておりますが・・・」


ピグレット「信者共々破壊しろ、不愉快だ。」

プーさん勢率いる新夢の国は再建まで様々な勢力と敵対しながら、かつての一大地位を築くに至った。
現在では他勢力とも和解し、平和は永遠に続くと思われた。
100エーカーの森の各地で爆発や正体不明の地震が散発するようになる。急遽一同は集められ、会議が行われた。


プーさん「森のそこかしこで地盤沈下や爆発が起きているんだ、これじゃあ落ち着いてはちみつも食べられないよ・・・」


ティガー「地盤沈下、謎の地震、爆発・・・」


カンガー「これだけの要素を持った災厄を引き起こせる人物といえば・・・ここまで言えば解るわよね。」


ピグレット「この森の地下に無数の坑道を掘り、また大量のダイナマイトを保有している男といえば・・・」


プーさん「ゴーファー!!!」

考えてみればそれで全ての事柄に説明が付く。工夫ならある程度の毒劇物の知識を持っていても不思議ではなかった。そう、疑惑は新しい容疑者、ゴーファーへと向けられたのだ!!


プーさん「ゴーファーが僕のはちみつに塩素を・・・」


ピグレット「彼ならやりそうだね。第一あの顔だ。絶対ロスセタスとかその類だ。」


イーヨー「奴はきっと地上にいる生きとし生けるもの全てを恨んでいるのだろう。早めに引導を渡してやらなければまたかつての惨劇が蘇るぞ。」


ティガー「そうと決まれば奴の洞穴に殴りこみに行くぜ!!」

ピグレット「こいつ、死んでる?!」


炭坑に下りた彼らが目にしたものは、ゴーファーの死体だった。死因は窒息だった。


ティガー「あっけないものだな・・・」


イーヨー「解せぬな、奴ほどの男がこんなヘマを・・・」


???「ぎゃぁぁぁぁあああああああああああああああああああぁぁぁ!!!!!!!!」


一同「?!」

風呂入って来ます

ピグレット「夢の国のシンデレラ城からだよ!」


ティガー「とりあえず行って見ようぜ!!」


夢の国広場


ティガー「なんだよこれは・・・」


プーさん「これは・・・」


イーヨー「惨いな・・・」


カンガー「人の所業じゃないわ。きっと犯人は獣よ・・・」


ルー「み、みんな・・・」

彼らの眼前に広がるのは一面の死体、死体、死体!!男も女も、悪役も何から全て苦悶の表情を浮かべ息絶えていた。


ティガー「何があったんだ・・・」


デイヴィジョーンズ「お、新首領!!無事だったんだな!」


プーさん「君はたしか・・・」


デイヴィジョーンズ「クリストファーロビンの奴がシンデレラ城の頂点から塩素を散布したんだ。俺は割りと不死身だからきかなんだが、夢の国、ピクサーキャラのほとんどはくたばるしジャックはトンズラこくしベケットは後処理に追われてもう最悪だ!!」




ティガー「なんて奴だ・・・プー。あれ?プーは・・・」


ピグレット「そういえば・・・」


シンデレラ城テラス


クリストファーロビン「やぁ、やっと僕の元に辿り着いたね。」


プーさん「君だったんだね、僕のはちみつに塩素を加えたのも、ラビットを薬中にしたのも、ゴーファーを殺したのも!!」


クリストファーロビン「ははは、ゴーファーか、僕はただ彼の坑道に硫酸を散布しただけさ。そこから坑道の水分と反応して水素ガスを発生させ、そこで彼は煙草を吸おうとした。全ては僕の計算のうちさ、それで彼にテロリスト疑惑をかけ、君たち不在のまままんまとシンデレラ城に潜入できた。」


プーさん「どうしてこんなことをしたんだい?」


クリストファーロビン「ぼくは農学系の高校に進学したんだ。しかし実習中のあるミスからフェノール/クロロホルムを被ってしまった。そのときから徐々に僕の身体に蓄積された発がん性物質が僕を蝕んでいったんだ。」


プーさん「・・・」


クリストファーロビン「はじめは死はとても怖かったよ。死ぬほどね。でも割と早い段階で割り切れた。そこから僕が死にそうなのに能天気に戯れる君たち夢の国キャラクターに殺意が沸いたんだ。」


クリストファーロビン「だが僕の目的も達成できた。これで何も思い残すことなく逝ける。さぁ、僕の命の消え行くのが先か、僕が君を[ピーーー]のが先が試してみよう。
                

クリストファーロビン「遊ぼう、プー・・・・」



プーさん「・・・そうだね、ロビン。」


プーとロビンの戦いは核融合を起こすほどに苛烈なものだった。生を捨てたロビンに苦戦するプー、しかし死力を振り絞りついにはロビンを倒すことに成功する。


ロビン「僕のかけは負けか・・・だがそれでもいい、楽しかったよ。プー。」


プーさん「ロビン、僕は君が犯した過ちも背負って生きてゆくよ。」


ロビン「ハハハ、プーのおばかさん、こんなときまで他人のことを考えるなんて・・・バイ・・・バイ・・・プー・・・」



プーさん「僕はロビンの過ちを二度と起こさせないように、生き残ったみんなで東京都毒物劇物取扱試験を受けることにした。結果から言うとイーヨー以外は受かり、彼だけ12000円もう一回払って埼玉の毒劇を受験するようだ。これで僕達の物語は終わる。しかし理系学生の苦悩は終わらない、全ての野心ある理系達に祝福を、AMEN!!」


-fin

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月13日 (月) 20:19:52   ID: JDCC7JI-

アハトアハトをバットで余裕で打ち返すプーさんwww

もうヘルシングとかの世界観否定してんだろwwwイーヨーですら30mm弾効かないUAV打ち落とせるからなw

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