勇者「カウンターだけ攻撃力999だけどHPは1?」(33)


勇者「ふざけんなよ初撃よけなきゃ成立しないだろ」

ハロワ「今の勇者服はそれだけですね」

勇者「この勇者服だって防御999だけど攻撃力1なんだぞ!どうすりゃいいんだ!」

ハロワ「いや~後から国が作るいいステ振りされた勇者服に乗り換えればいいかと…」

勇者「前回もそう言ってこのザマだよな!?なあ!?」

ハロワ「それを私共に言われましても…」

勇者「…わかったそれでいいよ(時間かけて敵倒すよりましだからな…)」


勇者「ちす 部屋借りていいすか?」

宿屋「500Gね」

勇者「はい」チャリン

バタン

勇者「いや~~~~マトモな勇者服はねーのかよ」

勇者「勇者服が開発された初期の物はかなりステータスの割り振りがいいレアな物ばっかりなんだけど」

勇者「なんで最近のはこんなゴミのようなものばっかなんだろ」

勇者「あーあ これじゃ田舎から出てきた意味ねーじゃん」

ガシャーン!!

「きゃあああああ」


勇者「えっ何何」

この辺のボス「破壊衝動が抑えきれなくて村を壊しにきたぜ」

村娘「わざわざ洞窟の奥から歩いてくるとか可愛いですね」

この辺のボス「黙れ!ブチ殺されてーか」

村人「村娘はよ逃げろってばあ」

ガシャーン!!

村娘「ひっ」

勇者「…魔物か」


この辺のボス「村人共!ここに一列に並べや」

村人「ひいっ」

村娘「可愛いとか言ってごめんなさい!」

この辺のボス「ダメだブチ殺す」

勇者「いや無理だな」

勇者「俺より身長4倍くらい違うし筋肉隆々だし斧持ってるし」

村娘「誰か助けてー!!…あっ」(勇者の方を見て)

勇者「あっ(察し)」

村娘「勇者様ーーーー!!お助けーーー!!」

勇者「ちっ気付きやがったか…」


勇者「いや無理!」

村人「何が無理だ!勇ましい者だろ!」

勇者「見て!この勇者服のステータス!」

村娘「あっ(察し)」

勇者「な?」

村人「いいから早くこい!勇ましい者だろうが!」

勇者「ふざけんな!半分の確率だぞ!」


この辺のボス「さっきからゴチャゴチャとうるせえなそこの奴」

勇者「?」クルッ

この辺のボス「おめえだよ!後ろ確認してんじゃねえ!」

勇者「あ、俺スか?」

この辺のボス「てめえから殺してやるよなんかウゼーから」

勇者「あ~そういう事になっちゃうかー」

この辺のボス「は?」

勇者「じゃあ村人と村娘 お前らを助けるわ」

村娘「え、いいんですか?」

勇者「どうせ狙われるなら助ける意思を持って助けたほうが得だし」

村人「そういうこと口に出すか…」

この辺のボス「なーに倒す前提で話進めてんだァ?」


この辺のボス「絶対ブチ殺してやるよ!」

勇者(カウンターさえ決めれば俺の勝ちだ)

勇者(つまりこの勇者服は相手の攻撃を避ける事ではなく相手に攻撃をスカさせる)

勇者「ボスさんちなみに好きな物ってある?」

この辺のボス「アァ?なんだいきなり」

勇者「いや魔物の趣味とかってなんなのかなって」

この辺のボス「グフフそんなの人間を何人もまとめて殺すことに決まってんだろ!死ねエエエエエエエエ!」ブゥン

勇者「あっ!村人達がドミノみたいに並んでて殺しやすそう!」

この辺のボス「なにィ!?」ザシッ


この辺のボス「ドミノになってねえじゃねえか!」

勇者「間違えたジェンガだったわ」

この辺のボス「ジェンガでもねえから!」

勇者「ところで」

勇者「今振り下ろしたこの斧は攻撃にカウントされてるよな?」

この辺のボス「ああん?……アアッ!?」

勇者「砕け散れェェェ!勇者固有技コークスクリューパンチ!」ギュルギュルギュルズシャアアアアアアアアアア!!

この辺のボス に 999のダメージを あたえた

この辺のボス「ば、馬鹿…な」ドシャッ

勇者「なにこれ強い」


村娘「勇者様!ありがとうございます!」

勇者「うんまあ当然かな」

村人(散々嫌がってたくせに…)

村人「勇者様これはほんのお礼です」ジャラ

勇者「うんちょっと期待してたごめん嘘めっちゃ期待してた」

村人(村娘 わかってるな?)

村娘(…わかりました)

村娘「…勇者様今晩私の家にいらしてくれません?」

勇者「…あ、ごめんそういうのいいわ」

村娘「えっ」

村人「勇者様しかし」

勇者「実は…いやいいやとにかくそういうのいらんから」

村人「わかりました それではこれを」

命中Lv1を覚えた。


村人「カウンターを外さないタメにこういったものが勇者様にはぴったりかと」

勇者「えっなにこれ最強じゃん」

村人「いえいえ今の段階では1%ほどしか上昇しません」

村人「是非ご活用ください」

勇者「こんな勇者服だけどなんかやっていこうって気になってきたわ」

~~~~~~~

勇者「さーて村人達とも別れたしこんな村出るかー」

勇者「とか言って村出る時にまた魔物が出てきたらウケるな」

ズン!ズン!ズン!

勇者「えっ」

この辺のボスの姉「弟ォ~どこ行ったんだアイツ」

勇者「うわぁ…」

勇者の困難は続く


勇者「ハアッハアッ…ふう」

勇者「ここまで逃げりゃ充分だろ…」

ヒュオオオオ ピチョン

勇者「ってなんだここ鍾乳洞…か?」

勇者「知らんうちに変なとこまで走ってたのか…」

勇者「どこから来たかも正直覚えてないし…」

勇者「とりあえず進むか…」


ガラガラガラ!

勇者「落盤か!?」

ドスッ

?「いたたた」

勇者「……」(女の子…?)

?「あーひどい目に会いました」

勇者「……」

?「あっこんにちは」

勇者「…こんちは」


?「すみません道に迷ってしまって…」

勇者「…」

?「勇者さんですか!?よろしければ一緒に洞窟抜けてもらってもいいですか?」

勇者「…いいけど」

魔法使い「あっ申し遅れました!私魔法使いと申します!」

勇者「魔法使い…か」

魔法使い「道に迷った者同士仲良く行きましょう!」

勇者「戦闘魔法使いに任せていい?」

魔法使い「はい いいでえええっ?私に任せちゃうんですか?」

勇者「いや俺弱いし」

魔法使い「そんなこと関係ありません!」


勇者「…なんだこりゃ」

魔法使い「多分この仕掛けを解くことで道が開くんだと思います」ガチャガチャ

勇者「へえってあんまりガチャガチャやるなよおい」

ゴゴゴゴゴ

魔法使い「開きました」

勇者(うわ超便利だこいつ!)

魔法使い「じゃあ行きま」オトシアナガコッ

勇者「お、おいっ」ガシッ

魔法使い「あわわわ!」


魔法使い「トラップがあったなんて…」

勇者「勘弁してくれよ…」

魔法使い「はいすみません!それにしても…」

勇者「ん」

魔法使い「初対面の人を助けるなんて勇者さんいい人なんですね」

勇者「まあな」(俺じゃこの先の仕掛け解けそうにないし)

魔法使い「今まで会ってきた勇者さんにいい人はいませんでした」

勇者「そうなんだ」

魔法使い「勇者さんもしかして私に気がありますか?」

勇者「ねェよ!なんでそうなる」


ズシーン!ズシーン!

この辺のボスの姉「どこ行ったァ~」

勇者「あ~来ちゃったか」

魔法使い「え、追われてたんですか?」

勇者「逃げるぞ」

魔法使い「あ~れ~」

~~~~~

勇者「行き止まりだ…」

魔法使い「戦うしかないですよ!」

勇者「いやあんま戦いたくないんだよ」

魔法使い(この人…もしかして弱いんじゃ…)

勇者「今弱いとか思ったろ」

魔法使い「い、いえ!」


勇者「お…いいもん見つけたぞ」

魔法使い「…こ、これは魔法鉄道!」

勇者「使われなくなってこんなとこにあんだろうな」

魔法使い「確かMPの燃費が悪い初期型だったはずですが…」

勇者「ああMPバカ食いするから廃棄処分されたんだろ どうよ?」チラ

魔法使い「わ、私のMPを使って動かす気ですか?!」

勇者「いや俺MP全然ないんだよ魔法使いの方が職業的に最大値も大きいからさHPだったら俺がやったんだけどな~」

魔法使い「この人全然いい人じゃない…」

この辺のボスの姉「見つけたぞクソガキ共が!よくも弟を!」

勇者「急いで乗れ!」

魔法使い「わわわ」


シュッ シュッ シュッ ポー!

魔法使い「行きます!」

ドスドスドス ガガン!

この辺のボスの姉「逃がさんぞ~」

勇者「うわあいつ後ろに乗ってきやがった」

魔法使い「運転席に追いつかれたらもう…!」

勇者「仕方ねぇ俺が行く」

魔法使い「お願いします!」

ガタンガタン ガタンガタン

勇者「ようバケモン叩き潰しに来たぜ」

この辺のボスの姉「弟の仇~弟の仇~」

アナウンス『戦闘制限エリアに入ります。全ての攻撃に補正が掛かります』

勇者「おいおい…冗談だろ…」



ガタンガタン ガタンゴトン

勇者(ど、どうする…攻撃に補正が掛かるってことは俺のカウンターにも攻撃補正が掛かるってことだ)

勇者(問題はカウンターであいつを倒せるだけの火力があるかどうか…)

この辺のボスの姉「おぉい?どうした?かかってこいやァ」

勇者「お前がかかってこいよ雑魚」

勇者(どうする…どうする…!?)

この辺のボスの姉「雑魚だとォ!?この野郎!!」

ギギギギギ

勇者(あいつの重みで…車両が傾いてる…?と言う事は…)

勇者「この勝負」

勇者「俺の勝ちだ」

この辺のボスの姉「お前の負けじゃあああああああああああ」ブゥン

この辺のボスの姉 の こうげき 

勇者「バーカこんなところでそのデカイ図体で暴れたら」

ガタタン メキメキメキ

この辺のボスの姉 の こうげき は 車両のバランス を 崩し地面へ と 落下した。

この辺のボスの姉「ウギャアアアアアアアアアア!!」ガガガガガガガ

勇者「ざっこ」

この辺のボスの姉「ま、まだだァァァ!」

勇者「おお しぶとくこっちの車両にしがみついたか」

この辺のボスの姉「グフフフフこれからこの車両のバランスもry」

勇者「…勇者固有技」

この辺のボスの姉「えっ」

勇者「喰らえ、勇者ストレート!」

ズガガガガガガガ!

ゆうしゃ は この辺のボスの姉 に 400のダメージ を 与えた。

この辺のボスの姉「ギャァァァァアアアアアアアアアアアア」

~~~~~~~~~~

魔法使い「勇者さん!ご無事ですか!?」

勇者「ああ無事だ」

魔法使い(本当に倒してる…もしかしたら本当は強いのかな…)

勇者「光が見えてきたぞ」

魔法使い「ええ、そうですね」

パアッ フッ

勇者「えっ」

魔法使い「出口の先は崖ーーー!?」

魔法使い「ああ~~落ちてゆく~~」

勇者「もうマジでふざけんなよ!」

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