シンジ「お金貸してよ」アスカ「はぁ?」 (18)

アスカ「アンタ、ばかぁ? いきなり何よ」〈br〉〈br〉

シンジ「頼むよ! どうしても今日までにお金が必要なんだ!」〈br〉〈br〉

アスカ「一昨日、ミサトから今月のおこづかい貰ったばかりじゃない」〈br〉〈br〉

シンジ「そ、それとは別にお金がいるんだよ! お願い、アスカ! この通り!」



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ゆっくり投下です

あと、行開けミスった

アスカ「まぁ、アンタも人付き合いとかでお金がいるんでしょ。分かったわ、このアスカ様が融資してあげようじゃない」


シンジ「本当? さすがアスカ!」


アスカ「ま、貧民に肩を貸すのも、エリートの役目ってことよ。それで、いくら貸せばいいの?」


シンジ「それじゃ、これほどで……」(指三本)


アスカ「三千円? なんだ、それくらいなら

シンジ「違うよ、アスカ」


アスカ「え?」


シンジ「三万円だよ、三万円」


アスカ「はぁ!? 中学生の分際で三万円ですって!?」


シンジ「どうしても必要なんだ! お願い、アスカ!」


アスカ「三万円なんて、理由も聞かずに渡せないわよ! ちゃんと訳を話しなさいよ!」

シンジ「……実は僕、父さんにプレゼントを送りたいんだ。そろそろ誕生日だからね」


アスカ「司令に? へぇ、アンタもそういうところあるのね。で、何を送るの?」


シンジ「うん、父さん、いつもサングラス掛けてるから、新しいサングラスを買ってあげようと思ってるんだ」


アスカ「サングラスって、三万円もするの?」


シンジ「父さんって、顔が気持ち悪いだろ? だから、安物のサングラスじゃ、人前に出て欲しくないんだ。恥ずかしいし」


アスカ「アンタ、さらりと酷いこと言うわね。でも、そういう事情があるんなら、分かったわ」


シンジ「さすが、アスカ! ありがとう!」爽やかスマイル

シンジ「じゃ、早速貸してくれる?」


アスカ「え? いや、今は手持ちがないから、ATMでおろさないと無いわよ」


シンジ「マジかよ」


アスカ「え?」


シンジ「え?」


アスカ「何か言った?」


シンジ「言ってないよ。それより、何時くらいに引き出せるの? 出来れば、10時までには欲しいんだけど」


アスカ「10時って、あと一時間しかないじゃない。なんで、そんなに急ぐのよ」

シンジ「お店が10時から開くからね。数にも限りがあるし、早く行って並ばないといけないんだよ」


アスカ「そんなものかしら。何か怪しいわね」ジトッ


シンジ「あ、怪しくないよ! ちゃんと返すから、お願いアスカ!」


アスカ「……ま、アンタは真面目だし、今回は貸してあげますか。その代わり、来月までには返しなさいよね。利子は、ジュースでいいわ」


シンジ「ひょー! さすが、アスカ! 話が分かる! 優しいアスカ、僕は好きだな」


アスカ「な、何言ってんのよ、バカ……」

十時じゃ遅いだろ壁に邪魔される

シンジ「よし、何とかアスカからお金を借りれたぞ。僕にかかれば、お金を借りることなんて、お茶の子さいさいさ」


シンジ「さて、軍資金も確保したことだし、早速並びますかー」


パチンコ店 ロンギヌス 店前


店員「それでは、抽選券を配ります」


シンジ「今日は7月7日だし、やっぱり人が多いな。ったく、休日の朝から養分になるなんて、バカもいいとこだよ」


シンジ「おっと、中学生ってばれないように、帽子とマスクをつけなきゃ」


シンジ「よし、今日は何だか勝てる気がするぞ!」

シンジ「お、抽選で13番か! これは、良い兆しだな」


シンジ「アスカに返す分も考えて、出来れば五万くらいは勝ちたいなー」


店員「開店です。一番の方からどうぞ」


シンジ「お、やっとか。さて、ルパンのシマはどこかなー」


シンジ「あ、この店、四円にまだエヴァ8のミドル置いてる。こんな糞台、通路になるのに、バカだなー」


客「うおー! ルパンの台はどこだー!」


シンジ「それにしても、バカの一つ覚えみたいにルパン、ルパンって。どうせ皆、継続率に目が眩んでるだけだろ」


シンジ「当たりの30%は出玉無しだし、15Rでも二千発いかないし、そんなに良い台じゃないよね、どう考えても」


シンジ「それに、客がバカみたいにルパンを打つから、店も釘をきっちり閉めてるし」

シンジ「どれどれ。うわ、やっぱりルパンの釘は死んでるな。違う台にしよう」


客「キン肉マン! キン肉マン!」


シンジ「バカだなー。キン肉マンなんて、確率詐欺台って、どうしてまだ気付かないかな。百人打って95人が負ける台でしょ」


シンジ「んー、まぁ、様子見で甘デジで玉を増やしますかー」

シンジ「なんてこった」


シンジ「甘デジに二万円いかれてもうた」


シンジ「くそっ! なんでだよ! リーチも全然来ないし、ふざけてんのか!」


V3「ぶいっすりぃぃ!」


シンジ「いや、そんなんええから、早く当たれよ! ったく、ロクでもねぇな! この店は!」


???「おっと、お客様。台パンは御法度ですよ」


シンジ「うるさ……って、え?」


カヲル「やぁ、シンジ君。久しぶりだね」


シンジ「カヲル君……! どうしてここに!?」


カヲル「実は、この店の店長をやってるんだ。パチンコに嵌まって醜い格好を見せる人間どもが見たくてね」

カヲル「君はまだ中学生だろ? こんな人生を投げる場所に、君は来てはいけない。まだ若いし、やり直せるさ」


シンジ「でも、負けるって決まった訳じゃない! パチンコで勝つ人だって……!」


カヲル「そんな人はいない。ほら、こっちに来てごらん」


シンジ「カヲル君……」


カヲル「

ゲンドウ「くそ! 当たれ! 当たれ!」


シンジ「あれは、父さんじゃないか……!」


カヲル「君のお父さん、ここの常連さんなんだけど、今年だけで400万円は使ってるよ」


シンジ「そんな……ネルフの司令がただのパチンカスだったなんて……! 最低だ!」


カヲル「ふふ、それはね、君のお父さんだって知ってるさ」


シンジ「え?」


カヲル「シンジ君だってそうさ。パチンコを打ちながら、打っている自分に嫌気がさすこと、なかったかい?」


シンジ「そう言われれば確かに……」


カヲル「そうさ、ここにいる人達は、皆がそれぞれ、気付いてるんだ。こんなこと、してる場合じゃないって。でも、辞められないのさ」

まるでダメな奴だなゲンドウ

ゲンドウ・・・

居たとしたら、加持さんは
プロなのか?

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